JP4579844B2 - フロントフォーク - Google Patents

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この発明は、フロントフォークに関し、特に、二輪車たる自転車の前輪側に架装されて油圧緩衝器として機能するフロントフォークの改良に関する。
近年の二輪車たる自転車にあっては、たとえば、長時間走行やオフロード走行を有利にする上から、あるいは、駐輪時や搬送時などのいわゆる取り扱い時の負担を軽減する上から、可能な限りの車体重量の軽減化を図るとしている。
そして、特に、オフロード仕様の自転車にあっては、乗り心地を改善するために、後輪側にダンパやバネなどのクッションユニットを架装するだけでなく、前輪側にも油圧緩衝器として機能するフロントフォークを架装するとしている。
ところで、このフロントフォークを架装するについてだが、同じ二輪車たる自動二輪車用として開発されているフロントフォークを単に小型化しただけで、自動二輪車と比較すれば車体重量が大幅に小さくなる自転車に架装する場合には、自転車における重量の軽減化には必ずしも寄与することにはならないと指摘される可能性がある。
そこで、たとえば、特許文献1に開示されているように、フロントフォークにおける構成部品たる車体側チューブや車輪側チューブの軽量化を図る目的で、各チューブが炭素繊維強化プラスチック(以下、CFRPと略称する)パイプからなるとする提案がなされるに至っている。
それゆえ、この特許文献1に開示のインナーチューブによれば、フロントフォークを構成する部品としての必要な強度を具有するのはもちろんであろうが、たとえば、摺動性を確保するための金属部分に対する加工が保障されながら、フロントフォークにおける重量の軽減化に寄与することになる。
特公平7‐106712号公報(特許請求の範囲 請求項1,明細書(2)頁中の左欄第2行から第13行,明細書(2)頁中の右欄第10行から第13行,第1図,第2図)
しかしながら、上記した特許文献1に開示のインナーチューブにあっては、たとえば、摺動性を確保するための加工性が保障されるのはともかくとして、フロントフォークにおける重量の軽減化への寄与については、些かの不具合があると指摘される可能性がある。
すなわち、上記のインナーチューブにあっては、基材となる金属パイプの一部を残して外周部を切削し、その切削された部位にCFRPパイプを備えるようにして形成されている。
それゆえ、このインナーチューブにあっては、フロントフォークを構成する部品として必要な強度を具有しながら、金属部分となる内周部とCFRPパイプを備えない残部に対する加工が可能になるが、このCFRPパイプを備えない残部が金属材のみからなるから、インナーチューブにおける重量の軽減化が完全には達成されていないことになる。
そして、このインナーチューブを利用して構成されるフロントフォークが自転車の前輪側に架装される場合には、自動二輪車用として開発されているフロントフォークが単に小型化されて架装されるのではないにしろ、自転車における重量の軽減化に完全には寄与しないことになる。
この発明は、このような現状を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、構成部品たるアウターチューブをCFRPパイプで形成するとき、摺動性の保障のために金属パイプを内周に備えるとしても、いたずらな重量の増大化を招来させずして、結果として、その汎用性の向上を期待できるフロントフォーク、すなわち、自転車の前輪側に架装される油圧緩衝器としての利用に最適となるフロントフォークを提供することである。
上記した目的を達成するために、この発明によるフロントフォークの構成を、基本的には、炭素繊維強化プラスチックパイプの内周に金属パイプを連設させてなるアウターチューブと、このアウターチューブに出没可能に挿通されるインナーチューブとを有してなるフロントフォークにおいて、アウターチューブにおけるインナーチューブを挿通させない側の端部の内側に金属パイプの一端を位置決めさせると共に、インナーチューブにおけるアウターチューブ内に挿通される側の端部に筒状体を連結させ、この筒状体の外周に介装されるブッシュ部材をアウターチューブにおける金属パイプの内周に摺接させてなり、インナーチューブがアウターチューブ内から最突出する伸び切り時にアウターチューブにおける金属パイプの他端がアウターチューブにおけるインナーチューブを挿通させる開口端部まで延設されずしてブッシュ部材が摺動する範囲内に位置決められてなるとする。
それゆえ、この発明にあっては、アウターチューブにインナーチューブを出没可能に挿通させてなるフロントフォークにあって、アウターチューブが炭素繊維強化プラスチックパイプの内周に金属パイプを連設させてなるとするから、少なくとも、アウターチューブが金属材のみからなる場合に比較して、フロントフォークにおける重量の軽減化に寄与することになる。
そして、アウターチューブにおけるインナーチューブを挿通させない側の端部の内側に金属パイプの基端たる一端を位置決めさせると共にこのインナーチューブを挿通させない側の端部に金属材からなる筒状体を連結させてなるから、この筒状体に対する加工が可能になるのはもちろんのこと、この筒状体がフロントフォークの上端側を把持するブラケットたるアッパーブラケットの連結部を形成し得ることになる。
そしてまた、インナーチューブにおけるアウターチューブ内に挿通させる側の端部に筒状体を連結させると共にこのインナーチューブに連結の筒状体の外周に介装されるブッシュ部材がアウターチューブにおけるインナーチューブを挿通させる側の内周に摺接するとし、このとき、このブッシュ部材が摺接されるアウターチューブの内周にあっては、金属パイプの終端が上記のブッシュ部材の端部の配在位置よりインナーチューブにおけるアウターチューブ内に挿通されない側の端部寄りになるように位置決められるとするから、金属パイプをブッシュ部材の摺動範囲にのみに設けることが可能になり、金属パイプを必要以上に長く連設しなくて済み、アウターチューブにおける部品コストのいたずらな高騰化を阻止できることになる。
その結果、この発明によれば、構成部品たるアウターチューブをCFRPパイプで形成するとき、摺動性の保障のために金属パイプを内周に連設させるとしても、いたずらな重量の増大化といたずらな部品コストの高騰化を招来させずして、自転車の前輪側に架装される油圧緩衝器としての利用に向くフロントフォークを提供し得ることになる。
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明するが、この発明によるフロントフォークは、二輪車たる自転車の前輪側に左右で一対とされて架装されながら走行中の自転車の前輪に入力される路面振動を吸収する油圧緩衝器として機能する。
そして、図1および図2に示するところは、左右で一対とされる場合の一方を示すもので、アウターチューブ1に対してインナーチューブ2を出没可能に挿通してなるフォーク本体の軸芯部にダンパを有していて、フォーク本体の伸縮作動時にダンパが伸縮作動して減衰機能を発揮するとしている。
また、左右で一対とされる場合の他方のフロントフォークは、図示しないが、フォーク本体がアウターチューブに対してインナーチューブを出没可能に挿通してなるが、ダンパを有せずして、このフォーク本体を伸長方向に附勢するバネ要素、すなわち、懸架バネを有してなるとしている。
このように、左右で一対とされて自転車の前輪側に架装されるフロントフォークの一方が減衰機能を発揮し、他方がバネ作用をする設定の場合には、左右に同じ構成のフロントフォークを利用しなくて済むことになるから、自転車における軽量化に寄与するのはもちろんのこと、自転車における製品コストの低廉化に寄与することになる。
ところで、図1に示すフロントフォークにあっては、アウターチューブ1とインナーチューブ2とからなるフォーク本体がいわゆる倒立型に設定されている、すなわち、アウターチューブ1が自転車におけるハンドル側に連結される車体側部材たる上端側部材とされ、このアウターチューブ1内に出没可能に挿通されるインナーチューブが自転車における車輪を連結させる車輪側部材たる下端側部材としているが、この発明が意図するところは、アウターチューブ1における重量の軽減化によってフォーク本体の重量の軽減化を図るものであるから、このフォーク本体がアウターチューブ1を下端側部材にすると共にインナーチューブを上端側部材にするいわゆる正立型に設定されてなるとしても良いことはもちろんである。
ちなみに、図示するように、フロントフォークが倒立型に設定されてなるとする場合には、これが逆の正立型に設定される場合に比較して、フロントフォークにおけるいわゆる下端側の質量を小さくすることによるバネ下荷重の軽減が可能になり、自転車におけるハンドルの操作性を向上させる上で有利となる。
つぎに、この発明におけるフロントフォークたるフォーク本体を構成するアウターチューブ1は、炭素繊維強化プラスチックパイプ、すなわち、CFRPパイプ11の内周に金属パイプ12を連設させてなるとしている。
このとき、アウターチューブ1を形成するCFRPパイプ11の肉厚と金属パイプ12の肉厚とを比較すると、アウターチューブ1における可能な限りの重量の軽減化を図る観点から、CFRPパイプ11の肉厚の方が金属パイプ12の肉厚より大きくなるように設定されている。
そして、CFRPパイプ11の肉厚について、図示するところでは、フォーク本体の外周に後述する筒状のブラケット14を有してこのフォーク本体の自転車のハンドル側への連結を可能にしているので、このブラケット14が配在されている部位の肉厚を最も厚くし、そこから図中での上端側および下端側に行くに従って徐々に肉厚を薄くするようにしており、このとき、CFRPパイプ11の外周側面がテーパ面に仕上げられてなるとしている。
また、インナーチューブ2における図中で上端部となるアウターチューブ1内に挿通される側の端部を、すなわち、開口端部2aを筒状体21およびブッシュ部材22の介在下にアウターチューブ1に置ける金属パイプ12の内周に摺接させるとするから、このブッシュ部材22の摺動が保障されることになる。
また、金属パイプ12は、アウターチューブ1の軽量化に寄与する上でそれそれ有利となる材料で形成されるとし、図示するところでは、アルミ材からなるとしている。
それゆえ、このアウターチューブ1にあっては、これがフロントフォークの構成部品とされるとき、必要な機械的強度を備えるのはもちろんのことであろうが、少なくとも、これが金属材のみからなる場合に比較して、フロントフォークにおける重量の軽減化に寄与することになる。
また、このアウターチューブ1にあっては、金属パイプ12に対して、たとえば、ブッシュ部材22の摺動性を保障するための加工を施すことが可能になり、少なくとも、これがCFRPパイプ11のみからなる場合に比較して、フロントフォークの構成部品とされる上で有利となる。
一方、上記のアウターチューブ1と共にフォーク本体を形成するインナーチューブ2は、この発明にあって、特別の材料に限定される訳ではないが、図示するところでは、フォーク本体の軽量化に寄与するように、CFRPパイプからなるとしている。
このとき、このインナーチューブ2は、図示するところでは、アウターチューブ1のように内周に金属パイプを連設させるとはしないが、このインナーチューブ2が内周に、たとえば、フリーピストンやブッシュ部材などを摺接させる設定の場合には、アウターチューブ1と同様に、CFRPパイプの内周に金属パイプを連設させてなるとしても良いことはもちろんである。
なお、このインナーチューブ2の図示しない下端部たるアウターチューブ1内に挿通されない側の端部は、いわゆるボトム端部と称されて、多くの場合に金属材からなるアクスルブラケットを外装させ、このアクスルブラケットを介しての自転車における前輪の懸架の他に、このアクスルブラケットを利用しての、たとえば、ブレーキ機構の保持などを可能にするとしている。
以上のように形成されたアウターチューブ1とインナーチューブ2とを有してなるフォーク本体は、図示するところでは、その軸芯部にダンパを有してなるとしているが、このダンパは、図示するところでは、正立型に設定されてなるとしている。
すなわち、このダンパは、構成部品たるシリンダ体3がフォーク本体において下端側部材とされるインナーチューブ2に下端が連結されながらこのインナーチューブ2の軸芯部に立設されると共に、シリンダ体3に出没可能に挿通される同じく構成部品たるロッド体4がフォーク本体において上端側部材とされるアウターチューブ1に上端が連結されながらこのアウターチューブ1の軸芯部に垂設されてなるとしている。
それゆえ、このダンパは、フォーク本体が伸縮作動するときに併せて伸縮作動することになり、このとき、たとえば、ロッド体4に連設されてシリンダ体3内に収装されたピストンが減衰部を有してなるとすることで、所望の減衰機能を発揮し得ることになる。
ちなみに、図示するフロントフォークは、フォーク本体の軸芯部にダンパを有することを条件にしているが、このダンパ自体に特別な構成を有することが要請されるものではく、したがって、ダンパの構成については、周知の構成が任意に採用されて良い。
以上のようにCFRPパイプ11の内周に金属パイプ12を連設させてなるアウターチューブ1を有するこの発明のフロントフォークにあっては、以下のような配慮をしている。
すなわち、まず、アウターチューブ1にあって、図中で上端部となるアウターチューブ1におけるインナーチューブ2を挿通させない側の端部1aの内側に金属パイプ12の基端たる一端を位置決めさせると共に、この端部1aに金属材からなる筒状体13を、たとえば、エポキシ樹脂などからなる接着材の利用下に連結させてなるとしている。
このとき、金属パイプ12の一端は、図示するところでは、CFRPパイプ11の一端を越えるようにして筒状体13の内周に連結されるとしており、したがって、CFRPパイプ11の一端は、比較すればいわゆる磨耗などに強い金属部分に囲まれて保護される態勢に置かれることになるとしている。
そして、この筒状体13は、アウターチューブ1における端部1aを外周側から覆うように垂設されたスカート部13aを有してなるとし、このスカート部13aによって、アウターチューブ1における端部1aを補強すると共に、この上端部1aを形成するCFRPパイプ11の端部たるいわば上端部を外部からの飛石などから保護するとしている。
また、この筒状体13は、図示するところでは、金属材たるアルミ材からなるとして、アウターチューブ1に軸線方向に作用する外部からの外力に対する強度部品になると共に、このフロントフォークを自転車のハンドル側に連結する際のブラケットたるアッパーブラケットの把持する態勢での連結を許容するとしている。
ちなみに、図示するところでは、アウターチューブ1の中間部より上方にある筒状体13側寄りとなる部位の外周に金属材たるアルミ材からなる筒状のブラケット14をエポキシ樹脂などからなる接着材の利用下に連結させてなるとしており、このフロントフォークを自転車のハンドル側に連結する際のブラケットたるアンダーブラケットの把持する態勢での連結を許容するとしている。
そしてまた、筒状体13は、図中で上端部となる筒状体13外に開口する端部の、すなわち、開口端部13bの内周にキャップ部材15を連結させてなるとしており、したがって、アウターチューブ1の上端側は、このキャップ部材15で閉塞されていることになり、また、図示するところでは、このキャップ部材15が軸芯部に前記したダンパにおけるロッド体4の上端を連結させるとしている。
つぎに、インナーチューブ2にあっては、図中で上端部となるアウターチューブ1内に挿通される側の端部に、すなわち、開口端部2aに筒状体21を連結させてなると共に、この筒状体21の外周にブッシュ部材22を介装させてなるとし、さらに、このブッシュ部材22がアウターチューブ1の内周に摺接してなるとしている。
このとき、筒状体21は、図示するところでは、金属材たるアルミ材からなり、インナーチューブ2がCFRPパイプからなるとすることから、たとえば、エポキシ樹脂などからなる接着材の利用下に開口端部2aの外周に連結されてなるとしている。
それゆえ、インナーチューブ2にあっては、開口端部2aに連結された筒状体21に介装のブッシュ部材22をアウターチューブ1の内周に摺接させてなるとすることで、インナーチューブ2がいわゆる傾斜した態勢でアウターチューブ1に対して出没される事態を危惧しなくて済むことになり、また、ブッシュ部材22がアウターチューブ1の内周に、すなわち、金属パイプ12の内周に摺接することになるから、金属パイプ12の内周にいたずらに傷付き現象などを発現させなくて済むことにもなる。
ところで、筒状体21は、図示するところでは、金属材たるアルミ材からなるとしており、また、前記したダンパにおけるシリンダ体3の開口端部3aをロッド体4の挿通下に閉塞する軸封部材31が連結されてなるとしている。
それゆえ、図示するダンパにあっては、シリンダ体3のいわゆるヘッド部がインナーチューブ2の開口端部2aに一体的に連結されていることになり、シリンダ体3のヘッド部における揺れを阻止できるのはもちろんものこと、シリンダ体3とインナーチューブ2との間をリザーバ室Rにする、すなわち、油面を境にする気室を有してダンパ内に連通することになるリザーバ室Rを画成することが可能になる。
ところで、上記したように、この発明にあっては、インナーチューブ2の開口端部2aに筒状体21の介在下に保持されたブッシュ部材22がアウターチューブ1の内周に摺接するとしているから、このアウターチューブ1の内周を形成する金属パイプ12は、ブッシュ部材22の摺接を許容するように配在されるのはもちろんであるが、その一方で必要以上に、すなわち、いわゆる長く配在される必要がないと言い得ることになる。
そこで、この発明によるフロントフォークあっては、インナーチューブ1がアウターチューブ2内から最突出する伸び切り時にアウターチューブ1の内周における金属パイプ12の図中で下端となる終端たる他端がアウターチューブ1の開口端部1bまで延設されずして、ブッシュ部材22が摺動する範囲内に位置決められてなるとしている。
すなわち、この発明におけるアウターチューブ1は、CFRPパイプ11の内周に金属パイプ12を連設させていわゆる摺動性を保障するとしているから、このいわゆる摺動性の保障が要請されない部位にあっては、CFRPパイプ11の内周を金属パイプ12で言わば被覆する必要がないと言い得ることになり、このことからして、金属パイプ12は、CFRPパイプ11の全長の内周に亘って連設する必要がないことになり、上記したように設定されることで、アウターチューブ1における部品コストのいたずらな高騰化を阻止できることになる。
また、金属パイプ12の終端を位置決めるのにあたり、図示するところでは、金属パイプ12の終端の端面がテーパ面からなるとして、金属パイプ12の終端が位置決められるCFRPパイプ11の相応部位に曲げ応力が集中する不具合の招来を回避するとしている。
特に、図示するところでは、アウターチューブ1において、上記した金属パイプ12の終端を位置決めさせているCFRPパイプ11の相応部位は、その上方となる筒状のブラケット14とが配在されている部位の肉厚を最も厚くしながら開口端部1bの肉厚を最も薄くするようにテーパ面に仕上げられてなるとしており、このことからしても、金属パイプ12の終端を位置決めさせているCFRPパイプ11の相応部位に曲げ応力が集中する不具合の招来は、これを絶対的に回避したいとするところである。
そして、上記した金属パイプ12の終端の端面をテーパ面に仕上げることで、曲げ応力の集中を回避できるとすることは、前記したインナーチューブ2の開口端部2aに連結される筒状体21の端部にあっても同様のことが言い得るので、図示するように、筒状体21の端部をテーパ面に仕上げることが好ましいであろう。
そして、このいわゆる端部をテーパ面に仕上げて曲げ応力の集中を回避する方策を具現化する場合には、たとえば、金属パイプ12のテーパ面がCFRPパイプ11のテーパ面と間隔を有して直接連続されないようにするのが好ましいと言い得るだろう。
この発明によるフロントフォークの上端側を一部破断して示す縦断面図である。 図1に示すところに連続するフロントフォークの中央部分を図1と同様に示す図である。
符号の説明
1 アウターチューブ
1a 端部
1b,2a,3a,13b 端部たる開口端部
2 インナーチューブ
3 シリンダ体
4 ロッド体
11 CFRPパイプ
12 金属パイプ
13,21 筒状体
15 キャップ部材
22 ブッシュ部材
31 軸封部材

Claims (8)

  1. 炭素繊維強化プラスチックパイプの内周に金属パイプを連設させてなるアウターチューブと、このアウターチューブに出没可能に挿通されるインナーチューブとを有してなるフロントフォークにおいて、アウターチューブにおけるインナーチューブを挿通させない側の端部の内側に金属パイプの一端を位置決めさせると共に、インナーチューブにおけるアウターチューブ内に挿通される側の端部に筒状体を連結させ、この筒状体の外周に介装されるブッシュ部材をアウターチューブにおける金属パイプの内周に摺接させてなり、インナーチューブがアウターチューブ内から最突出する伸び切り時にアウターチューブにおける金属パイプの他端がアウターチューブにおけるインナーチューブを挿通させる開口端部まで延設されずしてブッシュ部材が摺動する範囲内に位置決められてなることを特徴とするフロントフォーク。
  2. アウターチューブが自転車におけるハンドル側に連結される車体側部材とされると共にインナーチューブが自転車における車輪を連結させる車輪側部材とされてなる請求項1に記載のフロントフォーク。
  3. アウターチューブにおけるインナーチューブを挿通させない側の端部に筒状体が連結されると共に、この筒状体における筒状体外に開口する端部が内周に連結されるキャップ部材で閉塞されてなる請求項1に記載のフロントフォーク。
  4. インナーチューブが炭素繊維強化プラスチックパイプからなる請求項1に記載のフロントフォーク。
  5. インナーチューブにおけるアウターチューブ内に挿通される側の端部に連結される筒状体が金属材からなる請求項1に記載のフロントフォーク。
  6. アウターチューブとインナーチューブとからなるフォーク本体の軸芯部にダンパが配在されてなると共に、ダンパがシリンダ体に対してロッド体を出没可能に挿通させながらロッド体がシリンダ体に対して出没される伸縮作動時に減衰機能を発揮してなる請求項1に記載のフロントフォーク。
  7. ダンパがシリンダ体をインナーチューブに連結させながらインナーチューブの軸芯部に配在させると共にロッド体をアウターチューブに連結させながらアウターチューブの軸芯部に配在させてなる請求項6に記載のフロントフォーク。
  8. インナーチューブにおけるアウターチューブ内に挿通される側の端部に連結される筒状体の内周にダンパにおけるシリンダ体の開口端部をロッド体の挿通下に閉塞する軸封部材が連結されてなる請求項6に記載のフロントフォーク。
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