JP4577579B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4577579B2
JP4577579B2 JP2007017978A JP2007017978A JP4577579B2 JP 4577579 B2 JP4577579 B2 JP 4577579B2 JP 2007017978 A JP2007017978 A JP 2007017978A JP 2007017978 A JP2007017978 A JP 2007017978A JP 4577579 B2 JP4577579 B2 JP 4577579B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
transfer
transfer position
voltage
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007017978A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008185705A (ja
Inventor
功 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2007017978A priority Critical patent/JP4577579B2/ja
Publication of JP2008185705A publication Critical patent/JP2008185705A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4577579B2 publication Critical patent/JP4577579B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
一般に画像形成装置は、感光体上に現像剤像を形成し、搬送機構によって搬送されるシート材が感光体と転写体との間の転写位置に進入したときに当該シート材に上記現像剤像を転写する。ここで、特許文献1には、搬送機構によって搬送されるシート材の種類を自動的に判別する技術が開示されている。具体的には、上記感光体に流れる電流を一定に制御しつつ、転写体に付与する出力電圧を検出する。この出力電圧はシート材の種類等に応じて変化するから、この出力電圧が所定値を超えたか否かによってシート材の種類を判別する。
特開平7−43960号公報
しかし、上記特許文献1の技術では、出力電圧の絶対値を所定値と比較する構成である。出力電圧の絶対値は、シート材だけでなく、転写体や感光体などのインピーダンスに影響して変化するため、シート材の種類を正確に判別できないおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、シート材の種類を正確に判別することが可能な画像形成装置を提供するところにある。
上記の目的を達成するための手段として、第1の発明に係る画像形成装置は、現像剤像を担持する像担持体と、転写体と、前記転写体に電力を供給しつつ定電流制御または定電圧制御を行う電力供給手段と、定着器と、シート材を、前記像担持体と前記転写体との間の転写位置を通過させて前記定着器に向けて搬送する搬送機構と、前記転写体に供給される電力の電圧値及び電流値の両方を検出する検出手段と、前記搬送機構によって搬送される前記シート材が前記転写位置に進入する前後において前記検出手段により検出される電圧値の変化量が第1閾値以上であるか、又は、前記シート材が前記転写位置に進入する前後において前記検出手段により検出される電流値の変化量が第2閾値以上であるという条件を満たす場合に一の種類のシート材であると判別し、前記条件を満たさない場合に他の種類のシート材であると判別する判別部と、を備える。
第2の発明は、第1の発明において、前記判別部は、前記条件を満たす場合に前記シート材が樹脂部分を有するものであると判別し、前記条件を満たさない場合に前記シート材が前記樹脂部分を有しないものであると判別する構成とされ、前記判別部で前記シート材が前記樹脂部分を有するものであると判別された場合には、前記シート材が前記定着器に到達する前に前記搬送機構を停止させる制御部を備える。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記電力供給手段は定電流制御を行う構成であって、前記判別部は、前記シート材が前記転写位置に進入した前と後との電流値の最大差と、前記シート材が前記転写位置に進入する前と転写時との電圧値の変化量に基づき前記シート材の種類を判別する。
<第1の発明>
シート材が転写位置に進入する前後における検出手段の検出値(転写体に供給される電力の電圧値、電流値)の相対的な変化量に基づきシート材の種類を判別する。従って、シート材の進入以外のバラツキ要素(例えば像担持体のインピーダンスなど)を排除できるから、出力電圧の絶対値を所定値と比較する従来技術に比べて、シート材の種類に応じたインピーダンス変化をより明確に把握でき、シート材の種類を正確に判別できる。
<第2の発明>
搬送機構によって搬送されているシート材が樹脂部分を有するものとであると判別したときは、そのシート材が定着器に到達する前に搬送機構を停止させる。従って、定着器の熱で上記樹脂部分が溶けてシート材が定着器に巻きつくといった問題を回避できる。
<第3の発明>
シート材が転写位置に進入した前と後との電流値の最大差、及び、シート材が転写位置に進入する前と、転写時との電圧値の変化量に基づきシート材の種類を判別する。
本発明の一実施形態を図1〜図4を参照しつつ説明する。
1.レーザプリンタの全体構成
図1は、本実施形態のレーザプリンタ(以下、「プリンタ1」という)の概略構成を示す側断面図である。なお、以下の説明においては、図1における右側を前方とする。
このプリンタ1(「画像形成装置」の一例)は、直接転写タンデム方式のカラーレーザプリンタであって、図1に示すように、略箱型のケーシング2を備えている。ケーシング2の下部には、シート材4が積載される給紙トレイ7が前方へ引き出し可能に装着されている。給紙トレイ7内には、バネ8の付勢によりシート材4の前端側を持ち上げるように傾動可能な用紙押圧板9が設けられている。
給紙トレイ7の最上位のシート材4は、用紙押圧板9によってピックアップローラ10に向かって押圧され、ピックアップローラ10の回転によって、ピックアップローラ10と分離パッド11との間に挟まれたときに1枚ごとに分離される。そして、この分離されたシート材4は、給紙ローラ12によって、レジストレーションローラ13へ送られる。レジストレーションローラ13では、そのシート材4を所定のタイミングで、後方のベルトユニット15上へ送り出す。
ベルトユニット15(「搬送機構」の一例)は、一対の支持ローラ16,17間に架設される搬送用のベルト18を備える。そして、ベルト18は、例えば後側の支持ローラ17がモータ17aにより回転駆動されることで図1の反時計回り方向に循環移動し、そのベルト18上に載せたシート材4を後方へ搬送する。
スキャナユニット27は、画像データに基づいた各色毎のレーザ光Lを対応する感光ドラム31(「像担持体」の一例)の表面上に高速走査にて照射する。
プロセス部25は、例えば、ブラック(BK),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の各色に対応した4つの画像形成ユニット26(26K、26C、26M、26Y)を備えている。なお、各色に対応した4つの画像形成ユニット26K、26C、26M、26Yは、構造が同じである。各画像形成ユニット26は、感光ドラム31、スコロトロン型の帯電器32及び現像カートリッジ34等を備えて構成されている。
現像カートリッジ34は、上部にトナー収容室38が設けられ、その下側に供給ローラ39、現像ローラ40およびブレード41が設けられている。各トナー収容室38には、現像剤として、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの各色のトナーがそれぞれ収容されている。
トナーは、アジテータ42によって攪拌されトナー収容室38から放出され、供給ローラ39の回転により現像ローラ40に供給され、供給ローラ39と現像ローラ40との間で正に摩擦帯電される。さらに、現像ローラ40上に供給されたトナーは、ブレード41と現像ローラ40との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ40上に担持される。
感光ドラム31の表面は、上記帯電器32により一様に正帯電される。その後、スキャナユニット27からのレーザ光Lにより露光されて、シート材4に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。なお、感光ドラム31の回転軸31aは接地されている。
次いで、現像ローラ40上に担持されているトナーが、感光ドラム31の表面上の静電潜像に供給される。これにより、感光ドラム31の静電潜像は、可視像化された現像剤像とされる。
その後、各感光ドラム31の表面上に担持された現像剤像は、ベルト18によって搬送されるシート材4が、感光ドラム31と転写ローラ19(「転写体」の一例)との間の各転写位置Xを通る間に、転写ローラ19に印加される負極性の転写電圧Vによって、シート材4に順次転写される。こうして現像剤像が転写されたシート材4は、次いで定着器43に搬送される。
定着器43は、現像剤像を担持したシート材4を、加熱ローラ44と加圧ローラ45との間で挟んで搬送しながら加熱することにより、現像剤像をシート材4に定着させる。そして、熱定着されたシート材4は、定着器43の斜め後上方に配置された搬送ローラ46によりケーシング2の上部に設けられた排紙ローラ47へ搬送され、この排紙ローラ47により排紙トレイ5上に排出される。
2.バイアス印加回路
図2には、電力供給装置60の要部構成のブロック図が示されている。この電力供給装置60(「電力供給手段」の一例)は、転写ローラ19に上記転写電圧Vを印加するためのものである。
この電力供給装置60は、CPU61と、バイアス印加回路62とを備えている。バイアス印加回路62は、転写ローラ19のローラ軸19Aに接続される接続ライン90に接続されている。また、電力供給装置60には、上記接続ライン90に流れる電流値に応じた検出信号S4を出力する電流検出回路83(「検出手段」の一例)を備えている。そして、バイアス印加回路62は、CPU61のPWM(Pulse Width Modulation。パルス幅変調)制御によって定電流制御される。また、CPU61にはメモリ100が接続されている。このメモリ100には、後述する目標値Iref、第1閾値M、第2閾値N、及び、温度・湿度と第1閾値及び第2閾値との関係テーブルなどが記録されている。
バイアス印加回路62は、平滑回路70、トランスドライブ回路71、昇圧回路72、電圧検出回路73(「検出手段」の一例)を備えている。
このうち、平滑回路70は、CPU61のPWMポート61aからのPWM信号S1を受けて平滑しトランスドライブ回路71に与える役割を果たす。トランスドライブ回路71は、受けたPWM信号S1に基づき、昇圧回路72の1次側巻線75bに発振電流を流すよう構成されている。
昇圧回路72は、トランス75、ダイオード76、平滑コンデンサ77などを備えている。トランス75は、2次側巻線75a,1次側巻線75b及び補助巻線75cを備えている。2次側巻線75aの一端は、ダイオード76を介して転写ローラ19のローラ軸19Aに連なる接続ライン90に接続されている。一方、2次側巻線75aの他端は、抵抗88、抵抗89及び抵抗91を介してグランドに接地されている。本実施形態では、上記抵抗89が検出抵抗とされ、この検出抵抗89に流れる電流値に応じた検出信号S4がCPU61のA/Dポート61dにフィードバックさせる構成になっている。また、平滑コンデンサ77及び放電抵抗78がそれぞれ2次側巻線75aに並列に接続されている。
このような構成により、1次側巻線75bの発振電流は、昇圧回路72において昇圧及び整流され、この電力供給装置60の出力端Aに接続された転写ローラ19のローラ軸19Aに転写電圧Vとして印加される。
電圧検出回路73は、昇圧回路72のトランス75の補助巻線75cと、CPU61とに接続されている。電圧検出回路73は、補助巻線75cの間で発生する出力電圧Vbを検出して、その検出信号S2をCPU61のA/Dポート61bに入力するように構成されている。
以上により、CPU61は、転写動作時には、PWM信号S1をバイアス印加回路62に与えて駆動させつつ、接続ライン90に流れる電流値に応じた検出信号S4に基づきこの電流値が目標値Irefになるように、デューティ比を適宜変更したPWM信号S1を平滑回路70に出力する定電流制御を実行する。
3.シートの種類を判断するための構成
(1)インクジェットプリンタ用の光沢紙について
ここで、例えば写真印刷などに使用されるインクジェットプリンタ用の光沢紙(表面が樹脂コートされた用紙)が市販されているが、この光沢紙を、レーザプリンタであるプリンタ1で印刷使用とすると、定着器43の加熱ローラ44の熱で光沢紙の表面の樹脂が溶けて光沢紙が当該加熱ローラ44に巻きついてしまうおそれがある。そうすると、例えば、加熱ローラ44と、その表面温度を測定する温度制御用のサーミスタ(図示せず)との間に上記光沢紙が介在することになり、このサーミスタによって加熱ローラ44の表面温度を正確に検出することができず、加熱ローラの温度制御が正常に行えなくなってしまう。従って、一般に、光沢紙はレーザプリンタでは使用できない。しかし、その光沢紙が給紙トレイ7に誤ってセットされてしまった場合には、その光沢紙が定着器43に搬送されることを防止すべきである。
そこで、本実施形態のプリンタ1には、上記ベルト18上に搬送中のシート材の種類を判別する機能が備えられている。より具体的には、上記インクジェットプリンタ用の光沢紙(「樹脂部分を有するもの」の一例)と、他の種類のシート材(例えば普通紙や厚紙など)とを判別する機能が備えられている。
(2)転写ローラに供給される電流、電圧の変動について
図3には、転写ローラ19に供給される電流、電圧の変動に関するグラフが示されている。
図1に示すように、シート材4の搬送経路において上記レジストレーションローラ13の前と後にはシート材4を検出するためのセンサ20,21がそれぞれ設けられている。そして、センサ20でシート材4の先端が検出されたか、または、センサ21でシート材4の先端が検出された第1タイミングt1で、CPU61は、上記バイアス印加回路62を起動させて転写ローラ19に転写電圧Vを印加し、転写ローラ19に流れる転写電流Iが目標値Irefになるように前述した定電流制御を開始する。勿論、この第1タイミングt1ではシート材4は上記ブラック(BK)の画像形成ユニット26Kに対応する転写位置X'(シート材の搬送経路の最上流側に位置する転写位置)には至っていない。
その後、図3に示すように、シート材4の先端が上記転写位置X'に到達する第2タイミングt2の前までに、転写電流Iが目標値Irefに達してほぼ安定する。それに伴って、転写電圧Vも電圧値Vrefにほぼ安定する。ところが、シート材4の先端が転写位置X'に到達したとき(第2タイミングt2)には、感光ドラム31と転写ローラ19との間にシート材4が介在することになり、その感光ドラム31と転写ローラ19との間のインピーダンスが急激に大きく変化する。このため、電力供給装置60の追従遅れによりシート材4が転写位置X'に進入した直後において転写電流Iが一時的に電流値I1まで低下する。その後、少し遅れて、転写電圧Vが電力供給装置60によって電圧値V1まで持ち上げられることで、一時的に低下していた上記転写電流Iを目標値Irefに復帰させる。これにより、再び転写電流Iは目標値Irefにほぼ安定する。
その後、上記第1タイミングt1から後述する第2基準時間T2(=t3−t1)経過した時点での第3タイミングt3で感光ドラム31上に担持されたブラックの現像剤像が、転写ローラ19に印加される転写電圧Vによってシート材4に転写される。そして、その後の第4タイミングt4でシート材4が定着器43に到達して上記現像剤像が熱定着される。
さて、シート材4のインピーダンスは、それが光沢紙である場合と、普通紙など光沢紙以外である場合とでは大きく異なる。つまり、上記第2タイミング直後における転写電流Iの低下具合ΔI(=Iref−I1 「電流値の最大差」の一例)は、シート材4が光沢紙である場合の方が普通紙なである場合に比べて特に大きい。従って、この低下具合ΔIに基づいてシート材4の種類を判別できる。
また、上記第2タイミング前後における転写電圧Vの変化量ΔV(=V1−Vref 「電圧値の変化量」の一例)は、上記転写電流Iの低下具合ΔIに応じた量となる。従って、この転写電圧Vの変化量ΔVに基づいてシート材4の種類を判別することもできる。本実施形態では、次に示すように、転写電流Iの低下具合ΔI及び転写電圧Vの変化量ΔVの両方に基づいてシート材4の種類の判別を行う。
(3)CPUの制御内容について
CPU61は、上記第1タイミングt1でセンサ20またはセンサ21から出力される検出信号に基づき、バイアス印加回路62に上記定電流制御を開始させると共に、図4に示す制御を実行する。まず、S1でタイマを起動して第1タイミングt1からの経過時間Tの計時を開始する。そして、S2で転写電流Iが目標値Irefに達したかどうかを判断し、目標値Irefに達したときには(S2:Y)、S3で上記電圧検出手段からの検出信号S2を読み込んで、このときの転写電圧Vrefを上記メモリ100に記録する。
その後、上記経過時間Tが第1基準時間T1に達したときに(S4:Y)、上記電流検出回路83からの検出信号S4を読み込んで、このときの転写電流I1を上記メモリ100に記録する(S5)。ここで、上記第1基準時間T1は、第1タイミングt1から、シート材4が転写位置X'に進入した直後において転写電流Iが一時的に低下するときのタイミング(t2')までの時間である。なお、第2タイミングt2とタイミングt2'との差は、バイアス印加回路62、特にCPU61からのPWM指令に対する昇圧回路72の遅れ時間(数ms〜数十ms)に相当する。そして、この第1基準時間T1は、例えば上記ベルト18の搬送速度、及び、センサ20,21から転写位置X'までの距離等によって計算で求めることができる。また、予め行った実験によって求めることができる。
続いて、上記第3タイミングt3、即ち、経過時間Tが第2基準時間T2に達したときに(S6:Y)、上記電圧検出手段からの検出信号S2を読み込んで、このときの転写電圧V1を上記メモリ100に記録する(S7)。そして、S8で温度及び湿度のうち少なくともいずれか一方に応じた制御を行う設定がされているかどうかを判断する。なお、この設定の有無は例えばプリンタ1の操作部(図示せず)にてユーザが行う。上記設定がされていない場合には(S8:N)、S9で上記転写電流Iの低下具合ΔIが固定の第1閾値Mよりも小さいかどうかと、転写電圧Vの変化量ΔVが固定の第2閾値Nよりも小さいかどうかとを判断する。このとき、CPU61は「判別部」の一例として機能する。
そして、低下具合ΔIが固定の第1閾値Mよりも小さく、且つ、転写電圧Vの変化量ΔVが固定の第2閾値Nよりも小さい場合には(S9:Y)、現在、搬送中のシート材4は、光沢紙ではなく普通紙などであると判断し、そのままベルト18によるシート材4の搬送を続行させる。これにより、現像剤像が転写されたシート材4が定着器43に搬送される。
これに対して、低下具合ΔIが固定の第1閾値M以上であるか、転写電圧Vの変化量ΔVが固定の第2閾値N以上である場合には(S9:N)、現在、搬送中のシート材4は、普通紙よりもインピーダンスが大きい光沢紙であると判断し、この時点でモータ17aの駆動を止めてベルト18の移動を停止させる(S10)。これにより、光沢紙であるシート材4が、定着器43に到達することが防止される。このとき、CPU61は「制御部」の一例として機能する。
なお、温度及び湿度のうち少なくともいずれか一方に応じた制御を行う設定がされている場合には(S8:Y)、S11で、そのときの温度または湿度に応じて補正した第1閾値M'及び第2閾値N'を使ってS9と同様の処理を行う。なお、第1閾値M'及び第2閾値N'への補正は、例えば温度または湿度と、第1閾値及び第2閾値との関係テーブルを予めメモリ100に記録しておいて、温度センサや湿度センサからの検出信号に基づき現在の温度や湿度に対応した第1閾値M'及び第2閾値N'を読み出すようにしてもよい。転写ローラ19やシート材4のインピーダンスは、温度や湿度によって変動するため、温度や湿度に応じて第1閾値及び第2閾値を補正することが望ましい。
4.本実施形態の効果
シート材4が転写位置X'に進入する前後における転写電流Iと転写電圧Vの相対的な変化量に基づきシート材4の種類を判別する。従って、シート材4以外のバラツキ要素(例えば感光ドラム31のインピーダンスなど)を排除できるから、出力電圧の絶対値を所定値と比較する従来技術に比べて、シート材4の種類のみに応じたインピーダンス変化をより明確に把握でき、シート材4の種類を正確に判別できる。
しかも、このシート材4の種類の判別は、シート材4の搬送経路の最上流に位置する感光ドラム31と転写ローラ19との転写位置X'における転写電流Iと転写電圧Vとに基づき行う構成である。従って、シート材4の判別後、シート材4が定着器43に到達するまでの時間をなるべく長く稼ぐことができ、光沢紙と判別されたシート材4を定着器43に到達する前に確実に停止させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)「画像形成装置」は、上記実施形態の4色のカラーレザープリンタに限らず、レーザプリンタであれば、モノクロタイプや、4色以外の複数色タイプのレーザプリンタであってもよい。
(2)「電力供給手段」として、上記実施形態では、定電流制御を行う構成としたが、これに限らず、定電圧制御を行うものであってもよい。このとき、CPU61は、シート材が転写位置に進入する前と後との電圧値の最大差や、シート材が転写位置に進入する前と転写時との電流値の変化量に基づきシート材の種類を判別する構成になる。
(3)上記実施形態では、タイマを利用して第1タイミングt1からの経過時間Tが第1基準時間T1に達したときの転写電流Iを測定する構成としたが、タイマを用いずに、下降ピークホールド回路(例えば反転回路とピークホールド回路との組み合わせ)を利用して、シート材4の先端が転写位置X'に進入後における転写電流Iの下降ピーク値、換言すれば、シート材4の先端が転写位置X'に進入する前の安定した転写電圧Vrefを基準とした転写電流Iの下降ピーク値を取得する構成であってもよい。
(4)上記実施形態では、シート材4の先端が転写位置X'に進入後の転写電圧V1の記録(図4のS7)を、転写開始時の第3タイミングt3で行う構成としたが、これに限らず、シート材4の先端が転写位置X'に進入後、シート材4の後端が転写位置X'を抜ける前までの間において、転写電圧Vが十分に安定したときのタイミングであればよい。
(5)上記実施形態では、光沢紙と他の種類のシート材との判別を行う構成であったが、第1閾値、第2閾値の調整によって、例えば普通紙と厚紙との判別など、他の種類の判別も行うことができる。更に、例えば普通紙と、OHPシート(「樹脂部分を有するシート材」の一例」とを判別する構成であってもよい。具体的には、普通紙印刷が指定されているにもかかわらず、給紙トレイにOHP用紙がセットされており、このOHP用紙が給紙された場合に、上記判別を行い、OHP用紙であると判断したときには搬送用のベルトを停止させる。
(6)上記実施形態では、シート材4の搬送経路の最上流側に位置するブラック(BK)の転写位置X'の電流値、電圧値においてシート材4の種類を判別する構成としたが、これに限らず、他の色の転写位置Xや、全色(4色)の転写位置の電流値、電圧値においてシート材4の種類を判別する構成であってもよい。但し、上記実施形態のように、最上流側に位置するブラック(BK)の転写位置X'においてシート材4の種類を判別するようにすれば、定着器43までの距離が他の色トナーの転写位置Xに比べて長い分だけ、シート材4が定着器43内に搬送されることを、より確実に防止できる。
本発明の一実施形態に係るプリンタの概略構成を示す側断面図 電力供給手段の電気的構成図 転写ローラに供給される電流、電圧の変動に関するグラフ CPUの制御内容を示すフローチャート
1...プリンタ(画像形成装置)
4...シート材
15...ベルトユニット(搬送機構)
19...転写ローラ(転写体)
31...感光ドラム(像担持体)
43...定着器
60...電力供給装置
61...CPU(判別部、制御部)
73...電圧検出回路(検出手段)
83...電流検出回路(検出手段)
X...転写位置

Claims (3)

  1. 現像剤像を担持する像担持体と、
    転写体と、
    前記転写体に電力を供給しつつ定電流制御または定電圧制御を行う電力供給手段と、
    定着器と、
    シート材を、前記像担持体と前記転写体との間の転写位置を通過させて前記定着器に向けて搬送する搬送機構と、
    前記転写体に供給される電力の電圧値及び電流値の両方を検出する検出手段と、
    前記搬送機構によって搬送される前記シート材が前記転写位置に進入する前後において前記検出手段により検出される電圧値の変化量が第1閾値以上であるか、又は、前記シート材が前記転写位置に進入する前後において前記検出手段により検出される電流値の変化量が第2閾値以上であるという条件を満たす場合に一の種類のシート材であると判別し、前記条件を満たさない場合に他の種類のシート材であると判別する判別部と、を備える画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記判別部は、前記条件を満たす場合に前記シート材が樹脂部分を有するものであると判別し、前記条件を満たさない場合に前記シート材が前記樹脂部分を有しないものであると判別する構成とされ、
    前記判別部で前記シート材が前記樹脂部分を有するものであると判別された場合には、前記シート材が前記定着器に到達する前に前記搬送機構を停止させる制御部を備える。
  3. 請求項1または請求項2記載の画像形成装置において、
    前記電力供給手段は定電流制御を行う構成であって、
    前記判別部は、前記シート材が前記転写位置に進入した前と後との電流値の最大差と、前記シート材が前記転写位置に進入する前と転写時との電圧値の変化量に基づき前記シート材の種類を判別する。
JP2007017978A 2007-01-29 2007-01-29 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4577579B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007017978A JP4577579B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007017978A JP4577579B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008185705A JP2008185705A (ja) 2008-08-14
JP4577579B2 true JP4577579B2 (ja) 2010-11-10

Family

ID=39728818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007017978A Expired - Fee Related JP4577579B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4577579B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8036547B2 (en) * 2008-09-29 2011-10-11 Lexmark International, Inc. Method for adjusting transfer voltage controls based on environmental conditions to improve print quality in a direct transfer image forming device
US8213817B2 (en) 2008-09-29 2012-07-03 Lexmark International, Inc. Transfer print voltage adjustment based on temperature, humidity, and transfer feedback voltage
US8483585B2 (en) 2008-09-29 2013-07-09 Lexmark International, Inc. System and method for adjusting voltage bias of a charge roller of an image forming device based on environmental conditions to control white vector
JP6663159B2 (ja) * 2014-11-27 2020-03-11 キヤノン株式会社 記録材の種別を判別する判別装置および画像形成装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0743960A (ja) * 1993-07-28 1995-02-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2000105508A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Minolta Co Ltd 画像形成装置および画像形成方法
JP2001051527A (ja) * 1999-08-16 2001-02-23 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置の転写制御装置及びこれに用いられるモニタ処理装置
JP2001109281A (ja) * 1999-10-06 2001-04-20 Canon Inc 画像形成装置
JP2005345792A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Canon Inc 画像形成装置
JP2006011266A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成方法および画像形成装置
JP2006308914A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Canon Inc 画像形成装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0743960A (ja) * 1993-07-28 1995-02-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2000105508A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Minolta Co Ltd 画像形成装置および画像形成方法
JP2001051527A (ja) * 1999-08-16 2001-02-23 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置の転写制御装置及びこれに用いられるモニタ処理装置
JP2001109281A (ja) * 1999-10-06 2001-04-20 Canon Inc 画像形成装置
JP2005345792A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Canon Inc 画像形成装置
JP2006011266A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成方法および画像形成装置
JP2006308914A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Canon Inc 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008185705A (ja) 2008-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6685792B2 (ja) 画像形成装置
US9977385B2 (en) Fixing device and image forming apparatus having the same
US20100316399A1 (en) Image forming apparatus, and unit removably installed in an image forming apparatus
US10514649B2 (en) Image forming apparatus
JP4577579B2 (ja) 画像形成装置
JP2017170858A (ja) 画像形成装置
US9776816B2 (en) Transport device provided with mechanism for deriving thickness of recording medium to be transported, and image forming apparatus provided with same
JP2010128054A (ja) 画像形成装置
JP4347208B2 (ja) 画像形成装置及びその制御値の設定方法
JP2009157231A (ja) 画像形成装置
JP2018106112A (ja) 画像形成装置、画像形成方法
JP2019070680A (ja) 画像形成装置
JP2007017778A (ja) 画像形成装置
US20090220267A1 (en) Image Forming Apparatus
JP6780383B2 (ja) 搬送装置及び画像形成装置
JP4737145B2 (ja) 画像形成装置
JP6840532B2 (ja) 画像形成装置
JP6693129B2 (ja) 画像形成装置
JP6844155B2 (ja) 画像形成装置
JP2005024667A (ja) 画像形成装置
JP2019002987A (ja) 画像形成装置
JP7342658B2 (ja) 画像形成装置
US20090052923A1 (en) Image Forming Apparatus
JP2011158809A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP4831174B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20091014

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091014

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100520

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100729

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100811

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4577579

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees