JP4575100B2 - ホワイトバランス調整装置、色調整装置、ホワイトバランス調整方法、及び色調整方法 - Google Patents

ホワイトバランス調整装置、色調整装置、ホワイトバランス調整方法、及び色調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、ホワイトバランス調整装置、色調整装置、ホワイトバランス調整方法、及び色調整方法に関し、特に、デジタルカメラに好適なホワイトバランス調整装置、色調整装置、ホワイトバランス調整方法、及び色調整方法に関する。
一般的なデジタルカメラの撮像系は、撮像レンズ群と、光学的なローパスフィルタとしてのIR(赤外)カットフィルタと、CCD部を有していることが多い。このような構成においては、撮像レンズ群を介して入射した光は、IRカットフィルタを通過することで有害赤外線成分が除去された後に、CCD部に結像される。また、CCD部は、マイクロレンズアレイと、カラーフィルタと、CCD素子とから構成され、マイクロレンズアレイにより画素ごとに集光された光が、例えば原色系ベイヤ配列のカラーフィルタを介してCCD素子に結像される。
ここで、撮像レンズ群、IRカットフィルタ、及びCCD部のマイクロレンズアレイとカラーフィルタのうちでも特にIRカットフィルタとカラーフィルタとはそれぞれ分光感度特性上のばらつきが大きく、デジタルカメラによる画像の色再現に大きな影響を与えてしまう。
この影響をデジタルカメラ内で最小限に抑えるためには、ホワイトバランスや色補正における補正値を個々のデジタルカメラごとに調整する必要がある。従来、このような調整は、実際に撮影で使用したい光源を用いて特定のカラーチャートを撮影するなどし、撮影によって得られた結果に基づいて行われている。
また、特許文献1には、1種類の光源を用いた調整作業を行うのみで、その他の実際に存在しないような光源に関しても正確なホワイトバランス及び色の調整を行うことができるホワイトバランス調整装置及び色調整装置と、ホワイトバランス調整方法及び色調整方法が提案されている。特許文献1の提案では、1種類の光源とデジタルカメラとの間に複数の特定波長帯の光を通過させるバンドパスフィルタの円盤を設けるようにすることで、1種類の光源を用いた調整作業を行うのみで、その他の実際に存在しないような光源に関しても正確なホワイトバランス及び色の調整を行うことができる。
特開2001−320716号公報
しかしながら、特許文献1の手法では、複数種類の光源に関する調整を行うためには、その光源の種類に応じた回数の撮影を行う必要があるために、調整に時間がかかり、また装置の更なる小型化も困難である。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、装置の更なる小型化を図るとともに、調整にかかる時間を短縮できるホワイトバランス調整装置、色調整装置、ホワイトバランス調整方法、及び色調整方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様によるホワイトバランス調整装置は、被写体を撮影するための撮像系部材と、該撮像系部材で得られる信号を複数の色成分毎に分割して出力する色成分分割手段と、を有するデジタルカメラをセットすることで、上記デジタルカメラにおけるホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整装置であって、光源と、上記光源からの光の特定波長帯のみを通過させるフィルタを有し、該フィルタを上記光源と上記撮像系部材との間に挿入又は上記光源と上記撮像系部材との間から退避させることにより、上記光源からの光の透過波長帯を変更する透過波長変更手段と、上記透過波長変更手段を介して上記光源からの光を上記撮像系部材で受光させた際に上記撮像系部材で得られる信号から、上記撮像系部材の分光感度特性を上記色成分分割手段により分割された色成分毎に検出する分光感度検出手段と、上記分光感度検出手段で得られた上記色成分毎の分光感度特性に基づいて、上記撮像系部材のホワイトバランス係数を算出する係数算出手段と、を具備し、上記分光感度検出手段は、上記フィルタの分光透過率と、上記透過波長変更手段により上記光源からの光を上記フィルタを介さずに上記撮像系部材で受光させた際に得られる第1の信号と、上記透過波長変更手段により上記光源からの光を上記フィルタを介して上記撮像系部材で受光させた際に得られる第2の信号とに基づいて、上記撮像系部材の分光感度特性を検出することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第2の態様による色調整装置は、被写体を撮影する撮像系部材と、該撮像系部材で得られる信号を複数の色成分毎に分割して出力する色成分分割手段と、を有するデジタルカメラの色再現を調整する色調整装置であって、光源と、上記光源からの光の特定波長帯のみを通過させるフィルタを有し、該フィルタを上記光源と上記撮像系部材との間に挿入又は上記光源と上記撮像系部材との間から退避させることにより、上記光源からの光の透過波長帯を変更する透過波長変更手段と、上記透過波長変更手段を介して上記光源からの光を上記撮像系部材で受光させた際に上記撮像系部材で得られる信号から、上記撮像系部材の分光感度特性を上記色成分分割手段により分割された色成分毎に検出する分光感度検出手段と、上記分光感度検出手段で得られた上記色成分毎の分光感度特性と目標光源の分光感度特性とから上記複数色それぞれの3刺激値を算出し、該得られた算出結果と目標とする複数色それぞれの3刺激値とに基づいて、上記撮像系部材の色補正係数を算出する係数算出手段と、を具備し、上記分光感度検出手段は、上記フィルタの分光透過率と、上記透過波長変更手段により上記光源からの光を上記フィルタを介さずに上記撮像系部材で受光させた際に得られる第1の信号と、上記透過波長変更手段により上記光源からの光を上記フィルタを介して上記撮像系部材で受光させた際に得られる第2の信号とに基づいて、上記撮像系部材の分光感度特性を検出することを特徴とする。
これら第1及び第2の態様によれば、装置の更なる小型化を図るとともに、調整にかかる時間を短縮できる。
本発明によれば、装置の更なる小型化を図るとともに、調整にかかる時間を短縮できるホワイトバランス調整装置、色調整装置、ホワイトバランス調整方法、及び色調整方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るホワイトバランス及び色調整装置(以下、単に装置10と称する)の全体の構成図である。図1の構成を概略的に言えば、外光が入射しないように遮光する遮光部材11内に、光源12を有するビュアー13と、調整対象であるデジタルカメラ14とが配置され、デジタルカメラ14によってビュアー13を撮影することができるようになっている。ここで、光源12には、例えばA光源が用いられる。このA光源の分光感度特性を図2の特性L21に示す。
また、図1においては、ビュアー13とデジタルカメラ14との間には、IRカットフィルタ15が挿入又は退避自在に配置されている。ここで、IRカットフィルタ15は取り付け部材16に取り付けられており、更に取り付け部材16は透過波長変更手段としてのフィルタ移動装置17に取り付けられている。
図3は、IRカットフィルタ15、取り付け部材16、及びフィルタ移動装置17で構成される透過波長変更手段の正面図である。図3に示すように、取り付け部材16は、フィルタ移動装置17に対して移動自在に取り付けられており、取り付け部材16を図示矢印方向にスライドさせるように移動させることによって、IRカットフィルタ15をビュアー13とデジタルカメラ14の間に挿入することで、ビュアー13を介して入射する光の特定波長成分(赤外線成分)を除去したり、IRカットフィルタ15をビュアー13とデジタルカメラ14との間から退避させたりすることができるようになっている。
また、図1において、デジタルカメラ14及びフィルタ移動装置17は、それぞれ接続ケーブル18及び19を介してパーソナルコンピュータ20に接続されている。分光感度検出手段及び係数算出手段としてのパーソナルコンピュータ20内には、メモリ21と、CPU22とが設けられている。メモリ21は、調整用のプログラムを記憶しておくための調整プログラム記憶部21aや後述するリファレンスデータを記憶しておくためのリファレンスデータ記憶部21bなどを含むメモリである。CPU22は、メモリ21に記憶されているデータなどに基づいて、デジタルカメラ14やフィルタ移動装置17を所望のタイミングで動作させるように制御して、調整を制御する。
図4は、デジタルカメラ14に用いられる一般的な撮像系の構成図である。同図に示すように、撮像レンズ群30を介して入射した光は、光学的なローパスフィルタとしてのIR(赤外)カットフィルタ31を通過して有害赤外線成分が除去された後に、CCD部32に入射される。ここで、取り付け部材16を介してフィルタ移動装置17に取り付けられるIRカットフィルタ15は、その赤外カット波長が、デジタルカメラのIRカットフィルタ31のカット波長よりも短波長のものを用いるようにする。
ここで、CCD部32は、マイクロレンズアレイ32aと、カラーフィルタ32bと、CCD素子32cとから構成されている。CCD部32のマイクロレンズアレイ32aにより画素ごとに集光された光は、例えば原色系ベイヤ配列のカラーフィルタ32bを介してCCD素子32cに結像される。ここで、原色系ベイヤ配列のカラーフィルタとは、R、Gr、Gb、Bの4ピクセルを1つの画素配列単位とするカラーフィルタである。
図5は、図1に示した如くセットしたデジタルカメラ14のホワイトバランス及び色調整方法の全体的な処理内容を示すフローチャートである。図5の処理は、図1のパーソナルコンピュータ20内部の調整プログラム記憶部21aに記憶されたプログラムに従ってCPU22によって実行されるものである。
図5において、まず、CPU22は、ビュアー13とデジタルカメラ14との間からIRカットフィルタ15を退避させた状態で、デジタルカメラ14によってビュアー13の撮影を行わせ、光源12からの光をデジタルカメラ14に受光させる(ステップS61)。そして、CPU22はこのときの撮影によって得られた画像データ(画像データ1と称する)を取得する(ステップS62)。ステップS62において取得するデータは、図6に示すように、撮影により得られた画像の中央部の縦32ピクセル×横32ピクセルのR、Gr、Gb、Bの各色成分の平均値を計算し、特にGr、Gbに関しては更に、
G=(Gr+Gb)/2 (式1)
とする。これにより、R、G、Bの各色成分の平均値が計算される。この場合、R、B成分はそれぞれ256ピクセル、G成分は512ピクセルのデータの平均となる。
次に、CPU22は、ビュアー13とデジタルカメラ14との間にIRカットフィルタ15を配置させて、デジタルカメラ14によってビュアー13の撮影を行わせ、光源12からの光をIRカットフィルタ15を介してデジタルカメラ14に受光させる(ステップS63)。そしてCPU22はこのときの撮影によって得られた画像データ(画像データ2と称する)をステップS62と同様にして取得する(ステップS64)。
次に、CPU22は、上記ステップS62、ステップS64で取得した画像データ1と画像データ2、及びパーソナルコンピュータ20内部のリファレンスデータ記憶部21bに記憶されている9つのリファレンスデータから調整対象のデジタルカメラ14の分光感度特性を検出する(ステップS65)。ステップS65の分光感度検出については後で詳しく説明する。
ステップS65において分光感度特性を算出した後、CPU22は、光源毎にホワイトバランス補正値を算出した上で(ステップS66)、特に目標となる色についての補正値を算出し(ステップS67)、図5の一連の処理を終了する。
次に、上記ステップS65における分光感度検出の処理について更に詳しく説明する。
まず、リファレンスデータ記憶部21bに記憶されている9つのリファレンスデータについて説明する。
第1のリファレンスデータは、CCD素子の長波長帯、即ちR成分のリファレンス分光感度データ(第1の色成分リファレンス感度データ)である。この特性を図7のL81に示す。また、後で説明する演算においては、このR成分リファレンス分光感度データをR_ccd_ref_xと表記する。ここで、xは図7の波長値を示し、380≦x≦720の範囲で1[nm]毎に変化する値である。このことは、以後のデータについても同様である。
第2のリファレンスデータは、CCD素子の中間波長帯、即ちG成分のリファレンス分光感度データ(第2の色成分リファレンス感度データ)である。この特性を図7のL82に示す。また、後で説明する演算においては、このG成分リファレンス分光感度データをG_ccd_ref_xと表記する。
第3のリファレンスデータは、CCD素子の短波長帯、即ちB成分のリファレンス分光感度データ(第3の色成分リファレンス感度データ)である。この特性を図7のL83に示す。また、後で説明する演算においては、このB成分リファレンス分光感度データをB_ccd_ref_xと表記する。
ここで、図7に示すR成分リファレンス分光感度データL81、G成分リファレンス分光感度データL82、B成分リファレンス分光感度データL83はそれぞれ、G成分リファレンス分光感度データL82の最大分光感度が100となるように正規化されたものである。
第4のリファレンスデータは、R成分リファレンス分光感度データL81とIRカットフィルタ15の分光透過率を可視波長帯(380[nm]〜720[nm])の範囲で1[nm]毎に積算した分光感度データ(第4の色成分ファレンス分光感度データ)である。この特性を図7のL84に示す。以後、このデータをR_IR_ccd_ref_xと表記する。
第5のリファレンスデータは、R成分リファレンス分光感度データL81と光源12の分光感度特性L21の積を可視波長帯(380[nm]〜720[nm])の範囲で1[nm]毎に積算して和を算出した積分値(第1の積算リファレンスデータ)である。以後、このデータをData_R_refと表記する。
第6のリファレンスデータは、G成分リファレンス分光感度データL82と光源12の分光感度特性L21の積を可視波長帯(380[nm]〜720[nm])の範囲で1[nm]毎に積算して和を算出した積分値(第2の積算リファレンスデータ)である。以後、このデータをData_G_refと表記する。
第7のリファレンスデータは、B成分リファレンス分光感度データL83と光源12の分光感度特性L21の積を可視波長帯(380[nm]〜720[nm])の範囲で1[nm]毎に積算し、それらの和を算出した積分値(第3の積算リファレンスデータ)である。以後、このデータをData_B_refと表記する。
第8のリファレンスデータは、R成分リファレンス分光感度データL81と光源12の分光感度特性L21とIRカットフィルタ15の分光透過率を可視波長帯(380[nm]〜720[nm])の範囲で1[nm]毎に積算し、それらの和を算出した積分値(第4の積算リファレンスデータ)である。以後、このデータをData_IR_R_refと表記する。
第9のリファレンスデータは、G成分リファレンス分光感度データL82と光源12の分光感度特性L21とIRカットフィルタ15の分光透過率を380[nm]から720[nm]まで1[nm]毎に積算し、それらの和を算出した積分値(第5の積算リファレンスデータ)である。以後、このデータをData_IR_G_refと表記する。
ここで、上記9つのリファレンスデータは、デジタルカメラの代表的な特性を示すデータであり、調整対象のデジタルカメラ14そのものの特性を示すデータではない。そこで、ステップS65の分光感度検出においては、上記9つのリファレンスデータを基に調整対象のデジタルカメラ14そのものの分光感度特性を検出する。
以後の説明のために、図5のステップS62で取得される画像データ1の各色成分データをそれぞれ、Data_1_R、Data_1_G、Data_1_Bと表記し、また、図5のステップS64で取得される画像データ2の各色成分データをそれぞれData_2_R、Data_2_G、Data_2_Bと表記することにする。
各色成分の分光感度特性を検出する際に、まず図5のステップS62で取得された画像データ1より、R、BのGに対する相対感度係数kR、kBをそれぞれ、
kR=(Data_1_R/Data_1_G)/(Data_R_ref/Data_G_ref)
kB=(Data_1_B/Data_1_G)/(Data_B_ref/Data_G_ref) (式2)
から求める。
次に、R分光第1検出データR_CCD_est1_x、G分光第1検出データG_CCD_est1_x、及びB分光第1検出データB_CCD_est1_xをそれぞれ、
R_CCD_est1_x=R_ccd_ref_x×kR(380≦x≦720)
G_CCD_est1_x=G_ccd_ref_x×1(380≦x≦720) (式3)
B_CCD_est1_x=B_ccd_ref_x×kB(380≦x≦720)
から求める。
更に、R_CCD_est1_xを380≦x≦720の範囲で積算した値sR_ccd_est1を、
sR_ccd_est1=R_CCD_est1_380+ R_CCD_est1_381+ … + R_CCD_est1_720 (式4)
から求める。
ここで、R成分については、カメラ内部のIRカットフィルタの分光感度ばらつきにより、検出される分光感度特性のばらつきが大きいので、これを補正するようにする。このために、図5のステップS64で取得された画像データ2より、IRカットフィルタ15を介した場合のRのGに対する相対感度係数kIRRを、
kIRR=(Data_2_R/Data_2_G)/(Data_IR_R_ref/Data_IR_G_ref) (式5)
から求める。
次に、IRカットフィルタ15を介した場合の相対分光感度データR_IR_ccd_est_xを、
R_IR_ccd_est_x=R_IR_ccd_ref_x×kIRR(380≦x≦720) (式6)
から求める。
次に、赤外光のカット波長620[nm]における分光感度に注目して、実際のR分光相対感度係数kR_hを、
kR_h=R_IR_ccd_est_620/R_ccd_ref_620 (式7)
から求める。このR分光相対感度係数kR_hに基づいて、R分光第2検出データR_CCD_est2_xを、
R_CCD_est2_x=R_ccd_ref_x(380≦x≦540)
R_CCD_est2_x=R_ccd_ref_x×kR_h(541≦x≦720) (式8)
から求める。このR分光第2検出データR_CCD_est2_xを、図8の特性L85に示す。次に、こうして求めたR分光第2検出データから、その積算値sR_ccd_est2を、
sR_ccd_est2=R_CCD_est2_380+ R_CCD_est2_381+ … + R_CCD_est2_720 (式9)
の式から求める。
以上求めたような値を用いてデジタルカメラのR分光感度特性を検出する。図9〜図11で示すフローチャートは、R分光感度特性検出の処理について示すフローチャートである。
まず、CPU22は、R分光第2検出データの積算値sR_ccd_est2とR分光第1検出データの積算値sR_ccd_est1との差分dR= sR_ccd_est2-sR_ccd_est1を求める(ステップS71)。次に、ステップS71で求めた差分dRの正負を判定する(ステップS72)。ステップS72の判定において、dRが正の場合にはステップ73に進み、負の場合にはステップS84に進む。
ステップS72の判定において、差分dRが正の場合には、R分光移動量算出用積算値diff(符号つき小数)にR_ccd_est2_xの621[nm]の分光感度R_ccd_est2_621を代入して初期化を行う(ステップS73)。次に、図示しないカウンタのカウント値n(符号なし整数)に0を代入して初期化を行う(ステップS74)。
次に、上記の如く初期化されたR分光移動量算出用積算値diffと差分dRとを比較して、diff>dRであるか否かを判定する(ステップS75)。ステップS75の判定において、diff≦dRである場合には、diffにR_ccd_est2_(622+n)の値を加算する(ステップS76)。初回は、n=0なのでR_ccd_est2_622の値を加算する。続いてnをインクリメントして(ステップS77)、ステップS75に戻る。即ち、ステップS75の判定において、diff>dRとなるまで、R_ccd_est2_xの622[nm]以後の値を1[nm]刻みで加えながら、ステップS75〜ステップS77の動作を繰り返す。
ステップS75の判定において、diff>dRである場合には、ステップS78に進み、図8の特性L87で示されるR分光第3検出データR_ccd_est3_xを求める(ステップS78)。このR_ccd_est3_xは、621[nm]からn[nm]だけ長波長側にシフトさせたR分光第2検出データR_ccd_est2_(x+n)を621≦x≦700の範囲で代入したものである。また、701≦x≦720の範囲内では、R_ccd_est3_xを0にクリップする(ステップS79)。
次に、カウント値nが所定値Max_shift以下であるか否かを判定することにより、nの値の正当性を確認する(ステップS80)。ここで、Max_shiftは例えば20であるとする。ステップS80の判定において、nがMax_shiftを超えているならば、調整エラーであるとして、本調整を終了する(ステップS81)。
一方、ステップS80の判定において、nがMax_shift以下であるならば、R分光移動量shiftにnを代入する(ステップS82)。続いて、図8に示す点P82のx座標a及びy座標b、図8に示す点P83のx座標c及びy座標dをそれぞれ、
a=640-shift
b=R_ccd_est3_640
c=620
d=R_ccd_est3_620 (式10)
の式から求める(ステップS83)。
ここで、図8の点P82(シフト後の特徴点)は、R_ccd_est3_xの波長640[nm]における分光感度を示す点P81(シフト前の特徴点)をR分光移動量shiftだけ短波長側に横シフトさせた点である。また、図8の点P83は、R_ccd_est3_xの波長620[nm]における分光感度を示す点である。なお、波長640[nm]は図7の特性L81に示すR成分リファレンス分光感度データの変曲点における波長であり、また、波長620[nm]はIRカットフィルタ15のIRカット波長である。
また、ステップS72の判定において、dRが負の場合には、diffにR_ccd_est2_xの波長621[nm]における分光感度R_ccd_est_621に−1をかけた値を代入して初期化する(ステップS84)。nはステップS74と同様に0で初期化する(ステップS85)。
次に、ステップS84の如く初期化されたR分光移動量算出用積算値diffと差分dRとを比較して、diff<dRであるか否かを判定する(ステップS86)。ステップS86の判定において、diff≧dRである場合には、diffからR_ccd_est2_(622+n)の値を減算する(ステップS87)。初回は、n=0なのでR_ccd_est2_622の値を減算する。続いてnをインクリメントして(ステップS88)、ステップS86に戻る。即ち、ステップS86の判定において、diff<dRとなるまで、ステップS86〜ステップS88の動作を繰り返す。
ステップS86の判定において、diff<dRである場合には、ステップS89に進む。そして、nが0であるか否かを判定する(ステップS89)。ステップS89の判定において、nが0の場合には、R_ccd_est3_xに、R_ccd_est2_xを621≦x≦700の範囲で代入する(ステップS90)。その後、ステップS93に進む。
一方、ステップS89の判定において、nが0でない場合には、まずnに1を加えた後(ステップS91)、R_ccd_est3_xに、621[nm]からn[nm]だけ短波長側にシフトさせたR分光第2検出データR_ccd_est2_(x-n)を621≦x≦700の範囲で代入する(ステップS92)。その後、ステップS93に進む。
次に、R_ccd_est3_xを701≦x≦720の範囲で0にクリップする(ステップS93)。
次に、カウント値nが所定値Max_shift以下であるか否かを判定することにより、nの値の正当性を確認する(ステップS94)。ステップS94の判定において、nがMax_shiftを超えているならば、ステップS81に移行する。そして、調整エラーであるとして、本調整を終了する。
一方、ステップS94の判定において、nがMax_shift以下であるならば、R分光移動量shiftにnを代入する(ステップS95)。続いて、上記a、b、c、dをそれぞれ、
a=640+shift
b=R_ccd_est3_640
c=620
d=R_ccd_est3_620 (式11)
の式から求める(ステップS96)。この場合の点P82は、特性L86として示すR_ccd_est3_xの波長640[nm]における分光感度を示す点P81をR分光移動量shiftだけ長波長側に横シフトさせた点になる。
ステップS83或いはステップS96においてa、b、c、dが得られた後、得られたa、b、c、dを用いて図8に示す点P82と点P83との間を滑らかに補間する。ここで、本一実施形態では図8に示す直線801により直線補間を行っている。勿論曲線補間するようにしても良い。
直線801を含むR分光第4検出データR_ccd_est4_xを求めるために、まず、上記a、b、c、dから
R_ccd_est4_x={(b-d)/(a-c)}×(x-c)+d(621≦x≦a-1) (式12)
を計算する(ステップS97)。この範囲が直線801の部分となる。次に、点P82における波長から波長720[nm]までのR_ccd_est4_xをR_ccd_est3_xとする(ステップS98)。
以後は、ステップS97及びステップS98のようにして求められたR分光第4検出データに基づいて、最終的に検出する各色成分の分光感度特性R_cam_cal_x、G_cam_cal_x、B_cam_cal_xをそれぞれ、
R_cam_cal_x=R_ccd_est2_x(380≦x≦620)+R_ccd_est4_x(621≦x≦720)
G_cam_cal_x=G_CCD_est1_x(380≦x≦620)
B_cam_cal_x=B_CCD_est1_x(380≦x≦620) (式13)
から求める。即ち、R成分分光感度特性に関しては、波長380[nm]から620[nm]までの分光感度特性は2度目の検出結果から得られたR分光第2検出データR_ccd_est2_xをそのまま用い、621[nm]から720[nm]までの分光感度特性はR分光第2検出データR_ccd_est2_xから求められたR分光第4検出データR_ccd_est4_xを用いるようにする。これにより、カメラ内部のIRカットフィルタの分光感度特性のばらつきを考慮してR成分分光感度特性を求めることができる。尚、G成分分光感度特性及びB成分分光感度特性についてはカメラ内部のIRカットフィルタのばらつきによる影響が少ないので、IRカットフィルタ15を介さずに得られた分光第1検出データをそのまま用いることができる。
このような手法によって、R成分分光感度特性は図8のR分光第2検出データとR分光第4検出データと加算した特性L87のようにして得られる。また、G成分分光感度特性はG成分リファレンス分光感度データL82そのものであり、B成分分光感度特性はB成分リファレンス分光感度データL83をkb倍した特性L88として得られる。
次に、上記ステップS66におけるホワイトバランス補正値の算出手法について説明する。
ホワイトバランス補正値の算出においては、図8のようにして求められたRGB各色成分の分光感度特性をそれぞれR(λ)、G(λ)、B(λ)とし、目標とする光源(目標光源)の分光感度特性との積和を求めた上で、例えばGを基準としてR、Bそれぞれのゲインをホワイトバランス補正値として求める。ここで、例えば、図12の特性L91で示すような3波長昼白色タイプの蛍光灯を光源とした場合のホワイトバランス補正値を算出する場合には、特性L91をS(λ)とすれば、上記R(λ)、G(λ)、B(λ)と上記3波長昼白色タイプの蛍光灯の分光感度特性S(λ)とにより、演算
Figure 0004575100
を実行し、その上で、
Rゲイン=Gw/Rw
Bゲイン=Gw/Bw (式15)
から求めることができる。これら求められたRゲインとBゲインとが光源が3波長昼白色タイプの蛍光灯の場合のホワイトバランス補正値としてデジタルカメラ14にセットされる。
また、同様の手法により、太陽光(晴天時)、太陽光(曇天時)、3波長昼光色蛍光灯、白色蛍光灯、キセノン管(ストロボ光)等についても既存のデータで与えられる分光感度特性を用いることで、容易にホワイトバランス補正値を算出することができる。
次に、上記ステップS67における目標とする色に関する補正値の算出手法について説明する。ここでは、特に目標とする色として、例えば記憶色としてのシアン、人物の肌色、緑を求める場合について説明する。以後、シアンをカラー1としてその分光反射特性をclr1(λ)とする。また、人物の肌色をカラー2としてその分光反射特性をclr2(λ)とする。更に、緑をカラー3としてその分光反射特性をclr3(λ)とする。そして、これらから演算
Figure 0004575100
を行って、これらの式から9個の値Rclr1、Rclr2、Rclr3、Gclr1、Gclr2、Gclr3、Bclr1、Bclr2、Bclr3をRw、Gw、Bwがそれぞれ1となるように正規化する。この場合、Rw=1となる係数を求めると、その係数を上記(式16)中のRclr1、Rclr2、Rclr3の3つの式の右辺のR(λ)に代入することにより相対値化する。
次いで、目標となるカラー1〜カラー3の各色成分が図13に示すような組み合わせからなるものとすると、マトリクス演算
Figure 0004575100
となるような3行3列の行列Mを演算により算出する。
更に、こうして得た行列Mに対し、
Figure 0004575100
を求め、これを新たな行列Mとする。この新たに生成された行列Mが色補正値としてデジタルカメラ14にセットされる。
この色補正値も必要な光源ごとに算出されるものであり、例えば3波長昼白色タイプの蛍光灯だけでなく、太陽光(晴天時)、太陽光(曇天時)、3波長昼光色蛍光灯、白色蛍光灯、キセノン管(ストロボ光)等についても既存のデータで与えられる分光感度特性を用いることで、容易に色補正値を算出することができる。
尚、上記した一実施形態では、光源12にA光源を用いているが、これは、A光源が蛍光灯のように放電により発光するタイプの光源ではなく、時間的に連続して発光し、かつフリッカを生じずに、可視光範囲でなだらかに変化する分光感度特性を有しているためである。即ち、A光源は、特にカメラ内のIRカットフィルタ31のばらつきを制御する本調整には特に好適であり、ノイズ等を生じることが少なく、適正な標準値の計算を行うことができる。
また、単にホワイトバランスの調整を行うのみならず、同様の演算処理によって目標となる色に関する補正もできるようにしているため、特にシアンや肌色、緑などといった記憶色に関して色補正を行うもとのとすれば、より使用者に分かりやすい状態できれいな色の画像を得ることができる。
ここで、上記した一実施形態では、デジタルカメラ14の撮像素子であるCCD部が原色系のカラーフィルタを有するものであるとして説明しているが、補色系のカラーフィルタを有するものであっても良い。この場合には、撮影により得られた補色系の色成分データを演算により原色系の色成分データに変換してから処理を行っても良いし、あるいは補色系の色成分データのまま処理を実行するようにしてもよい。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明の一実施形態に係るホワイトバランス及び色調整装置全体の構成を示す図である。 A光源の分光感度特性を示す図である。 IRカットフィルタ、取り付け部材、及びフィルタ移動装置の正面図である。 デジタルカメラの一般的な撮像系部材の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るホワイトバランス及び色調整方法における処理の流れについて示すフローチャートである。 画像中の色成分を示す図である。 R成分リファレンス分光感度データ、G成分リファレンス分光感度データ、B成分リファレンス分光感度データについて示す図である。 各種分光感度データについて示す図である。 R分光感度特性検出のフローチャートについて示す図の第1図である。 R分光感度特性検出のフローチャートについて示す図の第2図である。 R分光感度特性検出のフローチャートについて示す図の第3図である。 目標光源の分光感度特性を示す図である。 RGB各色成分を規定するための一例を示す図である。
符号の説明
10…ホワイトバランス及び色調整装置(装置)、11…遮光部材、12…光源、13…ビュアー、14…デジタルカメラ、15,31…IRカットフィルタ、16…取り付け部材、17…フィルタ移動装置、18,19…接続ケーブル、20…パーソナルコンピュータ、21…メモリ、21a…調整プログラム記憶部、21b…リファレンスデータ記憶部、22…CPU、30…撮像レンズ群、32…CCD部、32a…マイクロレンズアレイ、32b…カラーフィルタ、32c…CCD素子

Claims (20)

  1. 被写体を撮影するための撮像系部材と、該撮像系部材で得られる信号を複数の色成分毎に分割して出力する色成分分割手段と、を有するデジタルカメラをセットすることで、上記デジタルカメラにおけるホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整装置であって、
    光源と、
    上記光源からの光の特定波長帯のみを通過させるフィルタを有し、該フィルタを上記光源と上記撮像系部材との間に挿入又は上記光源と上記撮像系部材との間から退避させることにより、上記光源からの光の透過波長帯を変更する透過波長変更手段と、
    上記透過波長変更手段を介して上記光源からの光を上記撮像系部材で受光させた際に上記撮像系部材で得られる信号から、上記撮像系部材の分光感度特性を上記色成分分割手段により分割された色成分毎に検出する分光感度検出手段と、
    上記分光感度検出手段で得られた上記色成分毎の分光感度特性に基づいて、上記撮像系部材のホワイトバランス係数を算出する係数算出手段と、
    を具備し
    上記分光感度検出手段は、上記フィルタの分光透過率と、上記透過波長変更手段により上記光源からの光を上記フィルタを介さずに上記撮像系部材で受光させた際に得られる第1の信号と、上記透過波長変更手段により上記光源からの光を上記フィルタを介して上記撮像系部材で受光させた際に得られる第2の信号とに基づいて、上記撮像系部材の分光感度特性を検出することを特徴とするホワイトバランス調整装置。
  2. 被写体を撮影する撮像系部材と、該撮像系部材で得られる信号を複数の色成分毎に分割して出力する色成分分割手段と、を有するデジタルカメラの色再現を調整する色調整装置であって、
    光源と、
    上記光源からの光の特定波長帯のみを通過させるフィルタを有し、該フィルタを上記光源と上記撮像系部材との間に挿入又は上記光源と上記撮像系部材との間から退避させることにより、上記光源からの光の透過波長帯を変更する透過波長変更手段と、
    上記透過波長変更手段を介して上記光源からの光を上記撮像系部材で受光させた際に上記撮像系部材で得られる信号から、上記撮像系部材の分光感度特性を上記色成分分割手段により分割された色成分毎に検出する分光感度検出手段と、
    上記分光感度検出手段で得られた上記色成分毎の分光感度特性と目標光源の分光感度特性とから上記複数色それぞれの3刺激値を算出し、該得られた算出結果と目標とする複数色それぞれの3刺激値とに基づいて、上記撮像系部材の色補正係数を算出する係数算出手段と、
    を具備し
    上記分光感度検出手段は、上記フィルタの分光透過率と、上記透過波長変更手段により上記光源からの光を上記フィルタを介さずに上記撮像系部材で受光させた際に得られる第1の信号と、上記透過波長変更手段により上記光源からの光を上記フィルタを介して上記撮像系部材で受光させた際に得られる第2の信号とに基づいて、上記撮像系部材の分光感度特性を検出することを特徴とする色調整装置。
  3. 上記撮像系部材は、光学的ローパスフィルタとカラーフィルタとを含むことを特徴とする請求項1に記載のホワイトバランス調整装置。
  4. 上記撮像系部材は、光学的ローパスフィルタとカラーフィルタとを含むことを特徴とする請求項2に記載の色調整装置。
  5. 上記光学的ローパスフィルタは、赤外波長帯の光を遮断する赤外カットフィルタを含むことを特徴とする請求項3に記載のホワイトバランス調整装置。
  6. 上記光学的ローパスフィルタは、赤外波長帯の光を遮断する赤外カットフィルタを含むことを特徴とする請求項4に記載の色調整装置。
  7. 上記分光感度検出手段は、
    長波長帯に主要な感度を持つ第1の色成分リファレンス分光感度データと、
    中間波長帯に主要な感度を持つ第2の色成分リファレンス分光感度データと、
    短波長帯に主要な感度を持つ第3の色成分リファレンス分光感度データと、
    上記第1の色成分リファレンス分光感度データに上記赤外カットフィルタの分光透過率を積算した第4の色成分ファレンス分光感度データと、
    上記光源の分光感度と上記第1の色成分リファレンス分光感度データとの積を可視波長帯の範囲で積分して求めた第1の積算リファレンスデータと、
    上記光源の分光感度と上記第2の色成分リファレンス分光感度データとの積を可視波長帯の範囲で積分して求めた第2の積算リファレンスデータと、
    上記光源の分光感度と上記第3の色成分リファレンス分光感度データとの積を可視波長帯の範囲で積分して求めた第3の積算リファレンスデータと、
    上記光源の分光感度と上記第1の色成分リファレンス分光感度データと上記赤外カットフィルタの分光透過率との積を可視波長帯の範囲で積分して求めた第4の積算リファレンスデータと、
    上記光源の分光感度と上記第2の色成分リファレンス分光感度データと上記赤外カットフィルタの分光透過率との積を可視波長帯の範囲で積分して求めた第5の積算リファレンスデータと、
    を記憶するリファレンスデータ記憶手段を有し、
    上記リファレンス記憶手段に記憶された上記第1、第2、第3、第4の色成分リファレンス分光感度データ、上記第1、第2、第3、第4、第5の積算リファレンスデータと、上記透過波長変更手段によって得られる上記第1の信号と上記第2の信号とに基づいて上記撮像系部材の分光感度特性を検出することを特徴とする請求項1に記載のホワイトバランス調整装置。
  8. 上記分光感度検出手段は、
    長波長帯に主要な感度を持つ第1の色成分リファレンス分光感度データと、
    中間波長帯に主要な感度を持つ第2の色成分リファレンス分光感度データと、
    短波長帯に主要な感度を持つ第3の色成分リファレンス分光感度データと、
    上記第1の色成分リファレンス分光感度データに上記赤外カットフィルタの分光透過率を積算した第4の色成分ファレンス分光感度データと、
    上記光源の分光感度と上記第1の色成分リファレンス分光感度データとの積を可視波長帯の範囲で積分して求めた第1の積算リファレンスデータと、
    上記光源の分光感度と上記第2の色成分リファレンス分光感度データとの積を可視波長帯の範囲で積分して求めた第2の積算リファレンスデータと、
    上記光源の分光感度と上記第3の色成分リファレンス分光感度データとの積を可視波長帯の範囲で積分して求めた第3の積算リファレンスデータと、
    上記光源の分光感度と上記第1の色成分リファレンス分光感度データと上記赤外カットフィルタの分光透過率との積を可視波長帯の範囲で積分して求めた第4の積算リファレンスデータと、
    上記光源の分光感度と上記第2の色成分リファレンス分光感度データと上記赤外カットフィルタの分光透過率との積を可視波長帯の範囲で積分して求めた第5の積算リファレンスデータと、
    を記憶するリファレンスデータ記憶手段を有し、
    上記リファレンス記憶手段に記憶された上記第1、第2、第3、第4の色成分リファレンス分光感度データ、上記第1、第2、第3、第4、第5の積算リファレンスデータと、上記透過波長変更手段によって得られる上記第1の信号と上記第2の信号とに基づいて上記撮像系部材の分光感度特性を検出することを特徴とする請求項2に記載の色調整装置。
  9. 上記分光感度検出手段は、
    上記第1及び第2の信号と、上記第1、第2、第3、第4、及び第5の積算リファレンスデータとに基づいて上記撮像系部材の分光感度特性の長波長帯と短波長帯との相対感度係数を求める相対感度係数算出手段と、
    上記相対感度係数算出手段によって求められた上記相対感度係数を、特定の波長帯域において上記第1、第2、第3、及び第4の色成分リファレンスデータに掛けて積分することで分光感度積分データを得る積和手段と、
    上記相対感度係数算出手段によって求められた上記相対感度係数を、特定の波長帯域において上記第1、第2、第3、及び第4の色成分リファレンスデータに掛けて分光感度データを算出する分光感度算出手段と、
    上記積和手段によって得られた上記分光感度積分データに基づいて、上記分光感度算出手段によって得られた上記分光感度データの特定波長帯域のデータを短波長側或いは長波長側へシフトさせるためのシフト量を算出し、該算出したシフト量だけ上記分光感度データの特定波長帯域のデータを短波長側或いは長波長側にシフトさせるデータシフト手段と、
    上記データシフト手段によってシフトされた後の上記分光感度データの特定波長帯域のデータにおける特徴点と上記データシフト手段によってシフトされる前の上記分光感度データの特定波長帯域のデータにおける特徴点との間を滑らかに補間して上記撮像系部材の分光感度特性を算出する補間手段と、
    を更に含むことを特徴とする請求項7に記載のホワイトバランス調整装置。
  10. 上記分光感度検出手段は、
    上記第1及び第2の信号と、上記第1、第2、第3、第4、及び第5の積算リファレンスデータとに基づいて上記撮像系部材の分光感度特性の長波長帯と短波長帯との相対感度係数を求める相対感度係数算出手段と、
    上記相対感度係数算出手段によって求められた上記相対感度係数を、特定の波長帯域において上記第1、第2、第3、及び第4の色成分リファレンスデータに掛けて積分することで分光感度積分データを得る積和手段と、
    上記相対感度係数算出手段によって求められた上記相対感度係数を、特定の波長帯域において上記第1、第2、第3、及び第4の色成分リファレンスデータに掛けて分光感度データを算出する分光感度算出手段と、
    上記積和手段によって得られた上記分光感度積分データに基づいて、上記分光感度算出手段によって得られた上記分光感度データの特定波長帯域のデータを短波長側或いは長波長側へシフトさせるためのシフト量を算出し、該算出したシフト量だけ上記分光感度データの特定波長帯域のデータを短波長側或いは長波長側にシフトさせるデータシフト手段と、
    上記データシフト手段によってシフトされた後の上記分光感度データの特定波長帯域のデータにおける特徴点と上記データシフト手段によってシフトされる前の上記分光感度データの特定波長帯域のデータにおける特徴点との間を滑らかに補間して上記撮像系部材の分光感度特性を算出する補間手段と、
    を更に含むことを特徴とする請求項8に記載の色調整装置。
  11. 上記光源は、A光源であることを特徴とする請求項1に記載のホワイトバランス調整装置。
  12. 上記光源は、A光源であることを特徴とする請求項2に記載の色調整装置。
  13. 上記透過波長変更手段が有するフィルタは、赤外カットフィルタであり、該赤外カットフィルタの赤外カット波長は、上記光学的ローパスフィルタの赤外カットフィルタの赤外カット波長よりも短波長であることを特徴とする請求項5に記載のホワイトバランス調整装置。
  14. 上記透過波長変更手段が有するフィルタは、赤外カットフィルタであり、該赤外カットフィルタの赤外カット波長は、上記光学的ローパスフィルタの赤外カットフィルタの赤外カット波長よりも短波長であることを特徴とする請求項6に記載の色調整装置。
  15. 上記補間手段は、上記データシフト手段によってシフトされた後の上記分光感度データの特定波長帯域のデータにおける特徴点と上記データシフト手段によってシフトされる前の上記分光感度データの特定波長帯域のデータにおける特徴点とを特定の値にクリップする若しくは上記データシフト手段によってシフトされた後の上記分光感度データの特定波長帯域のデータにおける特徴点と上記データシフト手段によってシフトされる前の上記分光感度データの特定波長帯域のデータにおける特徴点との間を直線補間により補間することを特徴とする請求項9に記載のホワイトバランス調整装置。
  16. 上記補間手段は、上記データシフト手段によってシフトされた後の上記分光感度データの特定波長帯域のデータにおける特徴点と上記データシフト手段によってシフトされる前の上記分光感度データの特定波長帯域のデータにおける特徴点とを特定の値にクリップする若しくは上記データシフト手段によってシフトされた後の上記分光感度データの特定波長帯域のデータにおける特徴点と上記データシフト手段によってシフトされる前の上記分光感度データの特定波長帯域のデータにおける特徴点との間を直線補間により補間することを特徴とする請求項10に記載の色調整装置。
  17. 上記係数算出手段は、目標光源の分光感度特性と上記撮像系部材における上記色成分毎の分光感度特性との積を求め、この積から上記ホワイトバランス係数を算出することを特徴とする請求項1に記載のホワイトバランス調整装置。
  18. 上記係数算出手段は、目標光源の分光感度特性と上記撮像系部材における上記色成分毎の分光感度特性との積を求め、この積から第1の色補正係数を算出すると共に、上記積を特定の3刺激値に色変換し、この特定の3刺激値からから第2の色補正係数を求めることにより、上記色補正係数を算出することを特徴とする請求項2に記載の色調整装置。
  19. 被写体を撮影するための撮像系部材と、該撮像系部材で得られる信号を複数の色成分毎に分割して出力する可能なデジタルカメラをセットすることで、上記デジタルカメラにおけるホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整方法であって、
    光源からの光の特定波長帯のみを通過させるフィルタを上記光源と上記撮像系部材との間に挿入又は上記光源と上記撮像系部材のと間から退避させることにより、上記光源からの光の透過波長帯を変更する透過波長変更工程と、
    上記透過波長変更工程において、上記光源からの光を上記撮像系部材で受光させた際の上記撮像系部材の分光感度特性を色成分毎に検出する分光感度検出工程と、
    上記分光感度検出工程で得られた上記色成分毎の分光感度特性に基づいて、上記撮像系部材のホワイトバランス係数を算出する係数算出工程と、
    を有し、
    上記透過波長変更工程は、
    上記光源からの光を上記フィルタを介さずに上記撮像系部材で受光させた際に得られる第1の信号を取得する第1の信号取得工程と、
    上記フィルタにより透過波長帯を変更した光を上記撮像系部材で受光させた際に得られる第2の信号を取得する第2の信号取得工程と、
    を有し、
    上記分光感度検出工程における分光感度検出は、上記フィルタの分光透過率と、上記第1及び第2の信号とに基づいて行うことを特徴とするホワイトバランス調整方法。
  20. 被写体を撮影するための撮像系部材と、該撮像系部材で得られる信号を複数の色成分毎に分割して出力する可能なデジタルカメラをセットすることで、上記デジタルカメラにおける色再現を調整する色調整方法であって、
    光源からの光の特定波長帯のみを通過させるフィルタを上記光源と上記撮像系部材との間に挿入又は上記光源と上記撮像系部材のと間から退避させることにより、上記光源からの光の透過波長帯を変更する透過波長変更工程と、
    上記透過波長変更工程において、上記光源からの光を上記撮像系部材で受光させた際の上記撮像系部材の分光感度特性を色成分毎に検出する分光感度検出工程と、
    上記分光感度検出工程において得られた上記色成分毎の分光感度特性と目標光源の分光感度特性とから上記複数色それぞれの3刺激値を算出し、該得られた算出結果と目標とする複数色それぞれの3刺激値とに基づいて、上記撮像系部材の色補正係数を算出する係数算出工程と、
    を有し、
    上記透過波長変更工程は、
    上記光源からの光を上記フィルタを介さずに上記撮像系部材で受光させた際に得られる第1の信号を取得する第1の信号取得工程と、
    上記フィルタにより透過波長帯を変更した光を上記撮像系部材で受光させた際に得られる第2の信号を取得する第2の信号取得工程と、
    を有し、
    上記分光感度検出工程における分光感度検出は、上記フィルタの分光透過率と、上記第1及び第2の信号とに基づいて行うことを特徴とする特徴とする色調整方法。
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