JP4574779B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検体の体軸方向に複数列分のX線検出器列を有する、いわゆるマルチスライス用のX線検出器が設けられたX線CT装置に関し、特に、マルチスライス用のX線検出器に対応して曝射されるX線の照射範囲(X線の幅)を表示可能としたX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、X線CT装置においては、被検体の断層像を撮影する際に、投光器を用いて予め撮影位置の位置決めを行うようになっている。投光器は、例えば図5に示すように架台回転部100のガントリ101の上側(投光器102)及び左右横側(投光器103,104)にそれぞれ設けられており、寝台105に載置された被検体に対して例えばレーザ光等による光マーカを照射して表示する。
【0003】
図6に、被検体の頭部撮影時における、前記ガントリ101の左横側に設けられた投光器103から被検体に照射される光マーカMを示す。この図6からわかるように頭部撮影の場合、ガントリ101の左横側に設けられた投光器103からの光マーカMは、一般的に被検体の右目尻と右耳孔とを結ぶラインであるOMラインに合わせて照射される。なお、前記ガントリ101の右横側に設けられた投光器104からの光マーカも、この投光器103からの光マーカMと同様に被検体の左目尻と左耳孔とを結ぶラインであるOMラインに合わせて照射される。これに対して、前記ガントリ101の上側に設けられた投光器102からの光マーカは、左右の対称性をみるために被検体の鼻から体軸方向に沿って被検体を左右2等分するラインである正中ラインに合わせて照射される。
【0004】
操作者は、各投光器102〜104から被検体に照射される光マーカが、前記各ラインと合うように、寝台105を上下駆動及びスライド駆動して撮像位置の調整を行う。そして、この撮像位置の調整後に、被検体の断層像の撮影に移行する。
【0005】
撮影時となると、図7に示すようにそれぞれ相対向する位置関係を保持した状態でX線管110及びX線検出器111が回転駆動され、該X線管110が、断続的或いは連続的にX線を曝射するように駆動される。X線検出器111は、X線検出素子を被検体の体軸方向と直交する方向に一列状に複数配列して形成されており、被検体に対してX線が曝射されることで形成されたX線像を前記複数のX線検出素子で取り込み、このX線量に対応する電気信号である投影データを形成してデータ収集部(DAS)に供給する。
【0006】
データ収集部は、X線検出器111からの投影データを収集し、画像再構成部に供給する。画像再構成部は、この投影データに基づいて、例えばバックプロジェクション法等の画像再構成技術を用いて被検体の所望の部位の再構成画像を形成し、これをモニタ装置や画像記憶装置等に供給する。これにより、被検体の所望の部位の断層像をモニタ装置にモニタ表示し、或いは記憶装置に記憶することができる。
【0007】
ここで、X線CT装置には、前述のように複数のX線検出素子を被検体の体軸方向と直交する方向に一列状に配列して形成されたシングルスライス用のX線検出器111が設けられており、これにより断層像を1枚ずつ撮影するのが一般的なのであるが、近年においては、図8に示すように複数のX線検出素子115を被検体の体軸方向と直交する方向に一列状に配列して形成したX線検出器列116を、被検体の体軸方向に沿って複数列分有するマルチスライス用のX線検出器117が設けられたX線CT装置が知られている。なお、この図8は、X線検出器列116を被検体の体軸方向に沿って2列分設けたデュアルスライス用のX線検出器である。
【0008】
このマルチスライス用のX線検出器117が設けられたX線CT装置においては、一度のX線の曝射により形成されたX線像を、該X線検出器117の各X線検出器列116で取り込む。これにより、一度のX線の曝射で、被検体の体軸方向に直交する方向の投影データ及び被検体の体軸方向の投影データを一度に収集することができ、投影データの3次元的な収集を可能とすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このマルチスライス用のX線検出器117が設けられたX線CT装置において、前記投影データの3次元的な収集を可能とするためには、被検体の体軸方向に沿って設けられている各X線検出器列116でそれぞれX線像が取り込まれるようにする必要がある。このため、図8に示すようにX線管110から被検体に曝射されるX線は、必然的に被検体の体軸方向に沿った幅H(前記X線検出器列116の列方向の幅)を有するものとなる。
【0010】
しかし、従来のX線CT装置に設けられている投光器(前記投光器102〜104)は、X線検出器としてシングルスライス用のX線検出器が設けられていることを前提に設けられていたため、撮影位置(スライス位置)を点或いは線で被検体上に表示するようになっている。このため、このような投光器を、マルチスライス用のX線検出器117が設けられたX線CT装置に設けたのでは、前記被検体の体軸方向に沿った幅を有するX線の曝射範囲であるスライス範囲を正確に表示することはできず、撮影位置の正確な位置決めが困難となる。
【0011】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、マルチスライス用のX線検出器を用いて投影データの3次元的な収集を行う場合でも、操作者に対してX線曝射範囲を正確に表示することができ、撮影位置の正確な位置決めを可能とすることができるようなX線CT装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るX線CT装置は、複数のX線検出素子を被検体の体軸方向に直交する方向に1列状に配列してなるX線検出器列を、前記被検体の体軸方向に複数列分備えたX線検出手段を有するX線CT装置において、光を発生する光源と、前記X線検出手段に対応して曝射されるX線の曝射範囲を示す幅を持たせて前記光を前記被検体上に照射する光幅形成手段と、前記光源から前記光幅形成手段までの距離を変化させ、前記被検体上に照射される前記光の幅を調整する光幅調整手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係るX線CT装置は、複数のX線検出素子を被検体の体軸方向に直交する方向に1列状に配列してなるX線検出器列を、前記被検体の体軸方向に複数列分備えたX線検出手段を有するX線CT装置において、前記被検体上に表示する光を形成する複数の光マーカ形成手段と、前記複数の光マーカ形成手段を、それぞれが形成し、前記被検体上に表示された前記光が、前記X線検出手段に対応して曝射されるX線の曝射範囲を示すよう、前記被検体の体軸方向に沿って前記複数の光マーカ形成手段を移動させる制御手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係るX線CT装置は、複数のX線検出素子を被検体の体軸方向に直交する方向に1列状に配列してなるX線検出器列を、前記被検体の体軸方向に複数列分備えたX線検出手段を有するX線CT装置において、光を発生する光源と、前記X線検出手段に対応して曝射されるX線の曝射範囲を示す幅を持たせて前記光を前記被検体上に照射し、且つ屈折率がそれぞれ異なる複数の光幅形成手段と、前記複数の光幅形成手段から前記X線の曝射範囲に応じて適した屈折率を有するものを選択し、前記被検体上に照射される前記光の幅を調整する光幅調整手段と、を有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
[投光器の構成]
本発明の第1の実施の形態となるX線CT装置は、図8に示したように被検体の体軸方向に沿って複数列分のX線検出器列を有するマルチスライス用のX線検出器が設けられたX線CT装置であり、図1に示すようなX線の曝射範囲を示す投光器1が設けられていることが特徴となっている。
【0015】
この投光器1は、一つの光マーカを形成する一つの光発生器2と、この光発生器2からの一つの光マーカに基づいて、X線の曝射範囲を示す幅Lを持った光マーカを形成する幅形成光学系3とを有している。幅形成光学系3は、光発生器2からの一つの光マーカに光幅を持たせる幅形成レンズ4と、幅形成レンズ4で形成された幅を持った光マーカを平行光化して被検体に照射する平行レンズ5とを有しており、この幅形成レンズ4と平行レンズ5との間の距離を可変することで、光マーカの幅LをX線の曝射範囲に対応した幅とするようになっている。
【0016】
このような投光器1は、図5を用いて説明したように架台回転部のガントリの上側(前記投光器102の位置)及び左右横側(前記投光器103,104の位置)にそれぞれ設けられており、前記各光マーカにより撮影に先だってX線の曝射範囲を被検体上に表示するようになっている。
【0017】
なお、この図1においては、投光器1は、光発生器2と幅形成光学系3とを別々に設けるかたちで構成されているが、これは、光発生器2内に幅形成光学系3を収納して両者を一体的として投光器1を構成するようにしてもよい。
【0018】
[投光器の駆動系の構成]
次に、当該第1の実施の形態のX線CT装置は、架台回転部に設けられた操作パネル6と、この操作パネル6の操作に応じて前記幅形成光学系3の幅形成レンズ4と平行レンズ5との間の間隔(距離)を可変制御するレンズ駆動部7とにより、被検体上に表示するX線の曝射範囲を可変するようになっている。
【0019】
操作パネル6には、X線の曝射範囲を狭める方向に各レンズ4,5を移動操作するための第1の操作キー6aと、X線の曝射範囲を広げる方向に各レンズ4,5を移動操作するための第2の操作キー6bとが設けられている。X線の曝射範囲は、このいずれかの操作キー6a,6bがオン操作された回数(或いは時間)に応じて可変制御されるようになっている。
【0020】
また、操作パネル6には、各操作キー6a,6bの操作によりX線の曝射範囲が可変調整されると、これに対応するスライス厚が表示されるようになっている。
【0021】
なお、各操作キー6a,6bの代わりにダイヤルキーを設け、このダイヤルキーの操作に応じて各レンズ4,5を移動制御してX線の曝射範囲を可変してもよい。また、いずれかの操作キー6a,6bがオン操作された回数(或いは時間)に応じて各レンズ4,5を移動制御することを例に挙げて説明したが、これは、スライス厚に対応する複数のスライス厚選択キーを設け、操作者により操作されたスライス厚選択キーのスライス厚に応じて各レンズ4,5を移動制御してX線の曝射範囲を可変するようにしてもよい。
【0022】
[第1の実施の形態のX線CT装置の動作]
次に、このような構成の投光器1を有する当該第1の実施の形態のX線CT装置の動作説明をする。
【0023】
[撮影範囲の決定]
当該第1の実施の形態のX線CT装置は、上述のようにマルチスライス用のX線検出器を有しており、所望の断層像の撮影を行う前に、前記投光器1を用いてこのマルチスライス用のX線検出器に対応する撮影範囲の決定を行う。
【0024】
この撮影範囲の決定を行う場合、操作者は、架台回転部側に設けられた操作パネルのいずれかの操作キー6a,6bを、希望するX線の曝射範囲に応じてオン操作する。レンズ駆動部7は、各操作キー6a,6bの操作回数に応じて幅形成レンズ4と平行レンズ5との間の距離を可変制御する。具体的には、レンズ駆動部7は、操作者により第1の操作キー6aが操作されると、この第1の操作キー6aの操作回数に対応してX線の曝射範囲を狭める方向に各レンズ4,5を移動制御して該各レンズ4,5の間の距離を調整する。また、レンズ駆動部7は、操作者により第2の操作キー6bが操作されると、この第2の操作キー6bの操作回数に対応してX線の曝射範囲を広げる方向に各レンズ4,5を移動制御して該各レンズ4,5の間の距離を調整する。
【0025】
光発生器2で形成された一つの光の光マーカは、幅形成レンズ4と平行レンズ5との距離に応じてその光幅が広げられ、平行レンズ5により平行光化され、幅Lの光マーカとして被写体に投光される。
【0026】
図2は、架台回転部のガントリの上側(図5に示す投光器102の位置)に設けられている投光器1から被検体の胸部(胸部撮影の場合)に対して前記幅調整された光マーカが投光されている様子を示している。この図2からわかるように、被検体の背面側に位置したマルチスライス用のX線検出器10が、例えば4列分のX線検出器列11を有している場合、光マーカの幅Lは、このX線検出器列11に相当するように、各レンズ4,5の間を距離を可変制御することで調整され被検体上に投光される。
【0027】
操作者は、このように被検体上に投光された光マーカの幅を視認しながら前記操作パネル6の各操作キー6a,6bを操作することで、各レンズ4,5間の距離を可変しながらX線の曝射範囲を調整する。当該X線CT装置においては、X線の曝射範囲を調整操作するための各操作キー6a,6bが架台回転部側に設けられているため、X線の曝射範囲を間近で確認しながら調整することができる。
【0028】
なお、この図2は、架台回転部のガントリの上側に設けられている投光器1から被検体に対して投光される光マーカを示したものであるが、ガントリの左右横側に設けられている各投光器からも同様の光マーカが投光され、被検体の左面側及び右面側のX線の曝射範囲を示すようになっている。
【0029】
また、この図2の例では、光マーカにより示されるX線の曝射範囲は、X線検出器の10のX線検出器列11の数に合致したものとなっているが、これは、一例であり、例えば4列分のX線検出器列11のうち所望の2列のX線検出器列のみを用いて撮影を行う場合は、該2列のX線検出器列の幅に合わせて各レンズ4,5間の距離が調整されることとなる。
【0030】
[撮影動作]
次に、このようにして投光器1により撮影位置が決定されると、撮影が開始される。撮影時となると、X線管及びマルチスライス用のX線検出器が相対向する位置関係を保持した状態でガントリの内周を回転することで被検体の周囲を回転し、連続的或いは断続的にX線を曝射する。この被検体に曝射されるX線の曝射範囲は、上述のように投光器1により設定された範囲となる。そして、被検体にX線が曝射されることで形成されたX線像をマルチスライス用のX線平面検出器により取り込む。このとき、被検体に対しては被検体の体軸方向に沿った幅のあるX線が曝射されるため、このX線の幅に対応するX線像がX線検出器の各X線検出器列で一度に取り込まれることとなる。各X線検出器列は、それぞれ取り込んだX線像に対応する電気信号である投影データを形成する。
【0031】
この投影データは、データ収集部により収集され画像再構成部に供給される。
画像再構成部は、データ収集部からの投影データに基づいて、例えばバックプロジェクション法等の画像再構成技術を用いて被検体の所望の部位の再構成画像を形成し、これをモニタ装置や画像記憶装置等に供給する。これにより、被検体の所望の部位の断層像をモニタ装置にモニタ表示し、或いは記憶装置に記憶することができる。
【0032】
[第1の実施の形態のX線CT装置の効果]
以上の説明から明らかなように、当該第1の実施の形態のX線CT装置は、投光器1により、複数のX線検出器列を有するX線検出器に対応するX線の曝射範囲を被検体上に表示することができる。このため、投影データの3次元的な収集を行う場合でも、操作者に対してX線曝射範囲を正確に示すことができ、撮影位置の正確な位置決めを可能とすることができる。
【0033】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態のX線CT装置の説明をする。上述の第1の実施の形態のX線CT装置は、光発生器2からの一つの光マーカの光幅を、幅形成レンズ4及び平行レンズ5の間の距離を可変制御して変更する投光器1を設けたものであったが、この第2の実施の形態のX線CT装置は、それぞれ光マーカを形成する投光器を2つ設け、該各投光器間の距離を可変することで各光マーカの距離を可変して、X線の曝射範囲の幅を示すようにしたものである。なお、上述の第1の実施の形態と当該第2の実施の形態とでは、この点のみが異なるため、以下、この差異の説明のみ行い重複説明は省略することとする。
【0034】
[第2の実施の形態の構成]
この第2の実施の形態のX線CT装置は、図3に示すように第1の光マーカM1を形成する第1の投光器21と、第2の光マーカM2を形成する第2の投光器22と、前記操作パネル6の各操作キー6a,6bの操作に対応して各投光器21,22を被検体の体軸方向に沿ってそれぞれ移動制御する投光器駆動機構23とを有している。
【0035】
[第2の実施の形態の動作]
このようなX線CT装置は、撮影前において操作者により架台回転部側に設けられている操作パネル6の各操作キー6a,6bが操作されると、投光器駆動機構23が、該各操作キー6a,6bの操作に対応して各投光器21,22を被検体の体軸方向に沿ってそれぞれ移動制御する。
【0036】
図3に実線で示すように第1の投光器21から被検体に対しては、X線の曝射範囲(幅)の一端を示す第1の光マーカM1が照射され、第2の投光器22から被検体に対しては、X線の曝射範囲(幅)の他端を示す第2の光マーカM2が照射される。このため、各操作キー6a,6bの操作に対応して各投光器21,22を被検体の体軸方向に沿ってそれぞれ移動制御することで、各光マーカM1,M2の間の距離Lが変わり、X線の曝射範囲が変更されることとなる。
【0037】
上述のように、各操作キー6a,6bは架台回転部側に設けられているため、操作者は、各光マーカM1,M2の間の距離を実際に目で確認しながらX線の曝射範の調整を行う。そして、このX線の曝射範囲の調整後に撮影を開始することとなる。
【0038】
[第2の実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、当該第2の実施の形態のX線CT装置は、第1,第2の投光器21,22を移動制御することで、第1,第2の光マーカM1,M2の間の距離Lを可変してX線の曝射範囲を表示する。これにより、上述の第1の実施の形態と同じ効果を得ることができる。
【0039】
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態のX線CT装置の説明をする。この第3の実施の形態のX線CT装置は、上述のいずれかの実施の形態のX線CT装置に設けられている投光器1或いは投光器21,22により調整されたX線の曝射範囲(スライス厚)に基づいて自動的にスキャンプランを形成し、これを撮影に反映させるようにしたものである。なお、上述の各実施の形態と当該第3の実施の形態とでは、この点のみが異なるため、以下、この差異の説明のみ行い重複説明は省略することとする。
【0040】
[第3の実施の形態の構成]
この第3の実施の形態のX線CT装置は、図4に示すように相対向する位置関係を保持した状態で被検体の外周を回転するX線管36及びマルチスライス用のX線検出器10によりX線像の撮影を行う架台回転部35と、設定されたX線曝射範囲に基づいて自動的にスキャンプランを形成し、このスキャンプランに基づいて撮影を制御するコンソール30とを有している。
【0041】
架台回転部35には、前記操作パネル6と共に、該操作パネル6の操作に応じて前記投光器1(又は前記投光器21,22)を駆動してX線曝射範囲(スライス厚)を被検体上に表示する投光幅制御部29と、操作パネル6の操作により調整されたX線曝射範囲に基づいて、設定されたスライス厚を読み取るスライス厚読み取り部31とが設けられている。
【0042】
なお、投光幅制御部29は、投光器として図1に示した各レンズ4,5の間の距離を可変するタイプのものが設けられている場合にはレンズ駆動部7となり、投光器として図3に示した各投光器21,22の間の距離を可変するタイプのものが設けられている場合には投光器駆動機構23となる。
【0043】
また、投光幅制御部29を架台回転部35側に設けることにより、投光幅制御部29と投光器1(又は前記投光器21,22)とを接続するケーブルの長さを短くすることができ、不要輻射ノイズ等の発生を抑制してEMCノイズ対策が図られている。
【0044】
コンソール30には、前記架台回転部35側に設けられたスライス厚読み取り部31で読み取られたスライス厚に基づいて、対応するスキャンプランを形成するスキャンプラン形成部32と、スキャンプラン形成部32で形成されたスキャンプランを記憶するスキャンプラン記憶部33と、スキャンプラン記憶部33に記憶されたスキャンプランに基づいて架台回転部35の撮影制御を行う撮影制御部34とを有している。
【0045】
[第3の実施の形態の動作]
このような構成を有する当該第3の実施の形態のX線CT装置は、撮影前において、操作者が操作パネル6を操作すると、上述の第1の実施の形態或いは第2の実施の形態のX線CT装置のように、投光幅制御部29がこの操作パネル6の操作に対応して各レンズ4,5の間の距離、或いは各投光器21,22の間の距離を可変制御してX線の曝射範囲を可変する。
【0046】
スライス厚読み取り部31は、操作パネル6の操作(光マーカの幅=X線の曝射範囲)に対応するスライス厚を読み取り、このスライス厚を示すデータをコンソール30のスキャンプラン形成部32に供給する。スキャンプラン形成部32は、このスライス厚を示すデータに基づいて、マルチスライス用のX線検出器10のスライス厚に応じた最適な撮影条件となるように、スキャンプランのスライス像の条件を形成し、これをスキャンプラン記憶部33に記憶制御する。
【0047】
撮影制御部34は、操作者により撮影開始が指定されると、撮影スキャンプラン記憶部33に記憶されたスキャンプランを読み出し、このスキャンプランに基づいて架台回転部35を撮影制御する。これにより、操作パネル6を操作することで調整されたX線の曝射範囲(スライス厚)に基づいて自動的にスキャンプランを形成し、これを撮影に反映させることができる。
【0048】
[第3の実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、当該第3の実施の形態のX線CT装置は、操作者によりX線の曝射範囲(スライス厚)が設定されると、この設定されたX線の曝射範囲に応じてスキャンプランを自動的に形成し、撮影に反映させることができる。このため、X線の曝射範囲の設定後に新ためてスキャンプランの入力を行う手間を省略することができ、当該X線CT装置の操作性の向上及び利便性の向上を図ることができる。
【0049】
〔本発明の他の適用例〕
最後に、上述の各実施の形態は本発明の一例である。このため、第1の実施の形態及び第2の実施の形態で説明した各投光器1及び21,22による曝射範囲の表示形態は、曝射範囲表示手段の一例にすぎない。
【0050】
従って、例えば屈折率の異なる複数の光学ユニットを用意し、これらをスライス厚に応じて自動或いは手動で入れ換えて曝射範囲を表示するようにしてもよい。
【0051】
また、投光器1(或いは、投光器21,22)と被検体の間にスリットを設け、投光器1からの光マーカを所定分斜光することで光マーカの幅を所望のスライス厚に対応する幅として被検体に投光するようにしてもよい。
【0052】
そして、これら以外の実施の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、例えば設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【0053】
【発明の効果】
本発明に係るX線CT装置は、X線検出手段に対応して曝射されるX線の曝射範囲を被検体上に示すことができるため、投影データの3次元的な収集を行う場合でも、操作者に対してX線曝射範囲を正確に表示することができ、撮影位置の正確な位置決めを可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のX線CT装置に設けられている投光系のブロック図である。
【図2】前記第1の実施の形態のX線CT装置に設けられている投光器から被検体に対して光マーカが照射されている様子を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態のX線CT装置に設けられている投光系のブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態のX線CT装置のブロック図である。
【図5】従来のX線CT装置の外観を示す斜視図である。
【図6】従来のX線CT装置に設けられている投光器から被検体に対して照射された光マーカを示す図である。
【図7】従来のX線CT装置の要部のブロック図である。
【図8】マルチスライス用のX線検出器の斜視図である。
【符号の説明】
1…投光器、2…光発生器、3…幅形成光学系、4…幅形成レンズ、5…平行レンズ、6…操作パネル、7…レンズ駆動部、10…マルチスライス用のX線検出器、11…X線検出器列、21…第1の投光器、22…第2の投光器、23…投光器駆動機構、29…投光幅制御部、30…コンソール、31…スライス厚読み取り部、32…スキャンプラン形成部、33…スキャンプラン記憶部、34…撮影制御部、35…架台回転部、36…X線管

Claims (3)

  1. 複数のX線検出素子を被検体の体軸方向に直交する方向に1列状に配列してなるX線検出器列を、前記被検体の体軸方向に複数列分備えたX線検出手段を有するX線CT装置において、
    光を発生する光源と、
    前記X線検出手段に対応して曝射されるX線の曝射範囲を示す幅を持たせて前記光を前記被検体上に照射する光幅形成手段と、
    前記光源から前記光幅形成手段までの距離を変化させ、前記被検体上に照射される前記光の幅を調整する光幅調整手段と、
    を有することを特徴とするX線CT装置。
  2. 複数のX線検出素子を被検体の体軸方向に直交する方向に1列状に配列してなるX線検出器列を、前記被検体の体軸方向に複数列分備えたX線検出手段を有するX線CT装置において、
    前記被検体上に表示する光を形成する複数の光マーカ形成手段と、
    前記複数の光マーカ形成手段を、それぞれが形成し、前記被検体上に表示された前記光が、前記X線検出手段に対応して曝射されるX線の曝射範囲を示すよう、前記被検体の体軸方向に沿って前記複数の光マーカ形成手段を移動させる制御手段と、
    を有することを特徴とするX線CT装置。
  3. 複数のX線検出素子を被検体の体軸方向に直交する方向に1列状に配列してなるX線検出器列を、前記被検体の体軸方向に複数列分備えたX線検出手段を有するX線CT装置において、
    光を発生する光源と、
    前記X線検出手段に対応して曝射されるX線の曝射範囲を示す幅を持たせて前記光を前記被検体上に照射し、且つ屈折率がそれぞれ異なる複数の光幅形成手段と、
    前記複数の光幅形成手段から前記X線の曝射範囲に応じて適した屈折率を有するものを選択し、前記被検体上に照射される前記光の幅を調整する光幅調整手段と、
    を有することを特徴とするX線CT装置。
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