JP4573990B2 - 切断機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば形鋼等の材料を所望する角度で切断する各種鋸盤などの切断機に関し、詳しくは、所望の切断角度に容易に設定することができる装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
一般に、帯鋸盤をはじめとする切断機のうち、小サイズの形鋼等の材料を所望の角度で切断することができる比較的小型の切断機としては、たとえば、図1〜図6に示すように、基台11上に設けられた旋回支台12と、この旋回支台12に対しその回転中心軸(鉛直軸)m回りに基端部が旋回自在に支持された旋回台13と、この旋回台13の先端部に設けられた水平軸nを支点として昇降用シリンダ10により扇状に昇降自在に支持された鋸フレーム14と、この鋸フレーム14に設けられた切断工具15と、旋回支台12上に設けられ、材料Wを挟持固定する主バイス16と、旋回支台12の後方に敷設されたレール17上を主バイス16に対し接近・離反方向に移動自在に支承された定寸バイス18と、この定寸バイス18を前進(接近)・後退(離反)させるシリンダ19とを備えている。
【0003】
上記鋸フレーム14は、取手14aを把持した作業者が旋回台13と共に旋回支台12に対し手動によって所望の切断角度まで旋回できるようになっており、この状態で、鋸フレーム14を旋回台13の水平軸n回りに鉛直の切断面に沿って下降させることによって材料Wの切断加工が行われるようにしている。また、材料Wの送材・定寸については、定寸バイス18をゆるめた状態でシリンダ19によって切断長に応じた距離だけ後退させた後、材料Wを挾持した状態で前端にまで前進させることによって行われる。
【0004】
このような角度切断のできる切断機1には、鋸フレーム14の0°から60°の範囲内における旋回角度に応じた目盛りが旋回台13の基端部の外周に記された切断角度目盛り21と、基台11上に設けられ、旋回台13の旋回に伴って回動する上記切断角度目盛り21を指す指針22とが設けられている。そして、旋回台13の旋回角度、すなわち鋸フレーム14の旋回角度を所望の切断角度に設定する場合には、鋸フレーム14を手動によって旋回させながら、指針22に切断角度目盛り21を合わせて角度決めを行うようにしている。
【0005】
また、通常、この種の切断機の場合、基台11上には、鋸フレーム14をその引き回し方向(図2に示す二点鎖線矢印方向)の旋回終端位置で旋回規制する60°用終端ストッパ23と、鋸フレーム14をその押し回し方向(図2に示す一点鎖線矢印方向)の旋回終端位置で旋回規制する0°用終端ストッパ24とが設けられている。そして、鋸フレーム14の引き回し方向への旋回時、旋回台13の基端部の周上において互いに60°隔てて設けられた2つの当接部25,26のうちの一方の当接部25を60°用終端ストッパ23に当接させて鋸フレーム14を60°の切断角度に角度決めする一方、鋸フレーム14の押し回し方向への旋回時、上記他方の当接部26を0°用終端ストッパ24に当接させて鋸フレーム14を0°の切断角度に角度決めするようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、小サイズの形鋼などの材料Wにあっては、通常、切断角度0°と、0°から60°の間の所望の切断角度とを交互に繰り返して材料Wを切断することが多い。具体的には、図7に示すように、材料Wを切断角度0°と切断角度30°とに交互に切断する場合、材料Wの先端から1カット目は旋回角度0°、2カット目は旋回角度30°、3カット目は旋回角度0°、4カット目は旋回角度30°、5カット目は旋回角度0°というように反復して切断する。つまり、鋸フレーム14を押し回し方向に旋回させることにより旋回台13基端部の他方の当接部26を基台11上の0°用終端ストッパ24に当接させて鋸フレーム14を0°の切断角度に角度決めする動作と、鋸フレーム14を手動によって引き回し方向に旋回させながら指針22に切断角度目盛り21を合わせて鋸フレーム14を30°の切断角度に角度決めする動作とを、定寸バイス18をシリンダ19によって切断長に応じた距離で後退および前進させることによって材料Wの送材・定寸する都度、交互に行うことで、切断角度0°と切断角度30°とを交互に繰り返して材料Wを切断することが行われている。
【0007】
ところが、小型の切断機においては機械が極力簡単・安価に作られているため、作業者が手動によって鋸フレーム14を引き回して30°の切断角度に手加減で微調整しながら角度決め動作を行わなければならず、その作業が非常に煩わしい上、その角度決めが指針22に対し切断角度目盛り21を目視により合わせながら行うものであるため、角度設定に誤差が生じやすいという問題がある。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、所望の切断角度に角度決めする作業がきわめて簡単に、かつ目視に依存することなく精度よく行うことができる切断機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係わる発明が講じた解決手段は、基台上に鉛直軸を中心として旋回自在に支持される旋回台と、この旋回台に載置され鉛直の切断面に沿って昇降する切断工具とを備え、送材方向から送られる材料をバイスにより挟持した状態で上記切断工具を下降させることによって上記旋回台の旋回角度に応じた角度で材料を切断するようにした切断機を前提とする。
【0010】
さらに、上記基台上において水平に回動自在に支持された旋回ストッパと、上記旋回台に一端が支持され、上記旋回ストッパに対し他端側が摺動自在に挿通されたネジ軸と、このネジ軸に設けられ、上記旋回台の旋回角度に応じた目盛りがネジ軸の軸方向に記された切断角度表示部と、上記ネジ軸の旋回ストッパよりも他端側において軸方向へ移動可能に螺着され、上記旋回台の旋回時に上記旋回ストッパに対し当接する螺着部材とを備える。そして、上記基台上の材料を所望の切断角度で切断する際に、螺着部材を切断角度表示部の所望の目盛り位置まで移動させておくことによって、切断工具を載置した旋回台の旋回時に上記旋回ストッパに対し螺着部材を当接させて鋸フレームの旋回を規制し、鋸フレームの旋回角度を所望の切断角度に設定するようにしている。
【0011】
これにより、螺着部材を切断角度表示部の所望の目盛り位置まで移動させておけば、作業者が手動によって鋸フレームを引き回し方向いっぱいに旋回させるだけで、旋回ストッパに対し螺着部材が当接して鋸フレームの旋回角度が所望の切断角度に角度決めされることになる。このため、従来のように、鋸フレームを引き回して手加減で微調整しながらの角度決め動作は必要がなく、作業能率の大幅な向上を図ることが可能となる。加えて、鋸フレームを角度決めする際に目視による目盛り合わせが不要となり、鋸フレームの切断角度に生じる誤差が可及的に減少し、切断角度の大幅な高精度化を図ることが可能となる。特に、切断角度0°と、0°から60°の間の所望の切断角度との角度決めを交互に繰り返して材料を切断する場合に作業能率を飛躍的に高めることが可能となる。
【0012】
また、請求項2に記載の発明では、ネジ軸の旋回ストッパよりも一端側においても螺着部材を軸方向へ移動可能に螺着し、鋸フレームの旋回時に上記旋回ストッパに対し当接するようにしている。
【0013】
これにより、ネジ軸の旋回ストッパよりも一端側の螺着部材を切断角度表示部の所望の目盛り位置まで移動させておけば、作業者が手動によって鋸フレームを押し回し方向いっぱいに旋回させるだけで、旋回ストッパに対し上記螺着部材が当接して鋸フレームの旋回角度が所望の切断角度に角度決めされることになる。
このため、0°以上の所望の切断角度に鋸フレームを角度決めする際についても、従来のように、微調整しながらの角度決め動作は必要がなく、作業能率の大幅な向上を図ることが可能となる。特に、所望の0°以上の切断角度と、この切断角度よりも大きな60°未満の所望の切断角度との角度決めを交互に繰り返して材料を切断する場合に作業能率を効果的に高めるとともに、幅広いニーズに応えることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
<第1の実施の形態>
図8および図9は本発明の第1の実施形態に係わる切断機を示している。なお、本発明の切断機は、上記従来の技術において説明した一般的な構成のものと基本的に同じであるので、図1〜図6を参酌し、細部については補足的に符号を付してその説明を行う。また、図7以降の図においても、図1〜図6において付した符号と同じ構成のものには同一の符号を付してその説明は省略する。
【0016】
まず、図1〜図6において、切断機1の構成を補足して説明する。
【0017】
基台11の後側には、後方へ延びる後フリーローラ台11aが設けられている。この後フリーローラ台11aは、材料W(形鋼W)の搬送方向所定間隔置き(例えば軸間600mm程度)に転動自在に支持された複数のローラ11b,…を備え、形鋼Wが切断加工位置に向かって円滑に搬送されるようになされている。
また、基台11の後端部上にも単一のローラ11cが転動自在に支持され、後フリーローラ台11aの各ローラ11bから形鋼Wが受け渡されるようになされている。
【0018】
さらに、基台11の前側には前方へ延びる前フリーローラ台11dが設けられている。この前フリーローラ台11dは、形鋼Wの搬送方向所定間隔置き(例えば軸間170mm程度)に転動自在に支持された複数のローラ11e,…を備え、切断加工位置において切断加工されて半製品となった短い形鋼W´を円滑に搬出するようになされている。すなわち、形鋼Wは、後フリーローラ台11aの各ローラ11b,…、基台11後端部上のローラ11cおよび前フリーローラ台11dの各ローラ11eによって支持され、同一水平面上を搬送されるようになされている。
【0019】
鋸フレーム14は、基台11よりも左右方向に長く形成され、その右端部が、旋回台13の右先端部に設けられた水平軸nを支点とするとともに、その左方において旋回台13との間に設けられた昇降用シリンダ10の伸縮によって扇状に昇降するようになされている。上記鋸フレーム14の左側部位および右側部位にはそれぞれハウジング部15a,15bが形成されており、左側のハウジング部15aには従動側鋸ホイール15cが回転自在に支承されている一方、右側のハウジング部15bには駆動側鋸ホイール15dが回転自在に支承されている。この従動側鋸ホイール15cと駆動側鋸ホイール15dとの間には鋸刃15eが掛回されているとともに、形鋼Wの左右近傍において鋸刃15eを垂直に起こして案内する駆動側鋸ガイド15fおよび従動側鋸ガイド15gが設けられている。
【0020】
上記駆動側鋸ホイール15dは、鋸駆動モータ(図示せず)の出力軸に回転一体に連結され、鋸駆動モータの回転によって、従動側鋸ホイール15cを伴って回転し、鋸刃15eを鋸引き方向に周回させるようになされている。すなわち、左右のハウジング部15a,15b、従動側および駆動側鋸ホイール15c,15d、駆動側および従動側鋸ガイド15f,15g、鋸刃15eによって、切断工具15が構成されている。この場合、インロー付円盤状の旋回支台12の回転中心軸mは、鋸刃15eと、基台11上を搬送される形鋼Wの右側面(基準面)との交点上に位置しているので、切断される形鋼Wの基準面における搬送方向の長さは、切断角度の如何にかかわらず変わらない。
【0021】
主バイス16および定寸バイス18は、形鋼Wの右側部位においてバイス台16a,18aに固定された固定ジョー31と、この固定ジョー31と相対して形鋼Wの左側部位に設けられバイス台16a,18aに対し左右方向に移動自在な可動ジョー32と、バイス台16a,18aと可動ジョー32との間に設けられ可動ジョー32を右動または左動させるように伸縮する伸縮シリンダ33とをそれぞれ備えている。上記主バイス16は、そのバイス台16aの右下部がインロー付円盤状に形成されており、旋回台13の基端部を挟んで旋回支台12上に取り付けられるとともに左下部がブラケット16bを介して基台11に固定されることにより、切断加工位置付近において形鋼Wを挟持可能とするように構成されている。また、上記定寸バイス18は、上部は主バイス16とほぼ同じ構造であるが下部は上記インロー付円盤部やブラケット16bを有さず、代りに、旋回支台12の後方において前後に延びる2本のレール17に案内され、伸縮シリンダ19による後方から前方への移動時に形鋼Wを挟持するように構成されている。
【0022】
次に、本発明の特徴部分を図8〜図10に基づいて説明する。
【0023】
図8および図9に示すように、切断機1には、鋸フレーム14の旋回角度を所望する形鋼Wの切断角度に角度決めする切断角度設定装置4が設けられている。
【0024】
この切断角度設定装置4は、上記基台11の前端部左寄りの位置において鉛直軸回りに回動自在に支持された、貫通孔を有するコマ状の旋回ストッパ41と、上記旋回台13の基端部に一端(図8および図9では右端)が支持され、上記旋回ストッパ41の貫通孔41a内に他端側(図8および図9では左端側)が摺動自在に挿通されたネジ軸42と、このネジ軸42の他端側に設けられ、上記鋸フレーム14の旋回角度に応じた目盛りがネジ軸42の軸方向(左右方向)に記された切断角度表示部43と、上記ネジ軸42の旋回ストッパ41よりも他端側において軸方向へ移動可能に螺着され、鋸フレーム14の引き回し方向(図8に二点鎖線で示す矢印方向)への旋回時に上記旋回ストッパ41に対し当接する螺着部材44とを備えている。そして、図10に示すように、上記切断角度表示部43は、鋸フレーム14の旋回角度に対応する0°から60°までの大目盛りが5°置きに、小目盛りが1°置きに記されている。
【0025】
また、図8および図9にも示すように、上記螺着部材44は、切断角度表示部43の所望の目盛り位置まで移動できる反旋回ストッパ41側(図8および図9では左側)の第1ナット44aと、この第1ナット44aに対し旋回ストッパ41側(図8および図9では右側)から当接して締め付け第1ナット44aをネジ軸42に対し固定する、ロックナットとしての第2ナット44bとで構成されている。
【0026】
そして、上記基台11上の形鋼Wを0°から60°までの間の所望の切断角度で切断する場合には、螺着部材44の第1ナット44aの左面を切断角度表示部43の所望の目盛りに合わせて移動させた状態で第2ナット44bを旋回ストッパ41側から締め付けて固定しておくことによって、図8に二点鎖線で示すように、鋸フレーム14の引き回し方向への旋回時に上記旋回ストッパ41に対し螺着部材44の第2ナット44bの右面が当接して旋回台13のそれ以上の旋回が規制され、鋸フレーム14の旋回角度が所望の切断角度に設定されるようにしている。
【0027】
一方、上記基台11上の形鋼Wを切断角度0°で切断する場合には、螺着部材44をネジ軸42上に固定したままの状態で、図8に実線で示すように、鋸フレーム14の押し回し方向への旋回時に他方の当接部26が0°用終端ストッパ24に当接して旋回台13のそれ以上の旋回が規制され、鋸フレーム14の旋回角度が0°に設定されるようにしている。そして、いずれの場合も、所望の旋回角度位置において旋回台13を旋回支台12に対しネジやレバーなどによる旋回固定機構(図示せず)で固定する。
【0028】
したがって、第1の実施形態では、螺着部材44の第1ナット44aを切断角度表示部43の所望の目盛り位置まで移動させた状態で第2ナット44bを旋回ストッパ41側から締め付けて固定しておけば、作業者が手動によって鋸フレーム14を引き回し方向いっぱいに旋回させるだけで、旋回ストッパ41に対し螺着部材44が当接して鋸フレーム14の旋回角度が所望の切断角度に角度決めされることになる。このため、従来のように、鋸フレーム14を引き回して手加減で微調整しながらの角度決め動作は必要がなく、作業能率の大幅な向上を図ることができる。加えて、鋸フレーム14を角度決めする際に目視による目盛り合わせが不要となり、鋸フレーム14の切断角度に生じる誤差が可及的に減少し、切断角度の大幅な高精度化を図ることができる。特に、図7に示すように、切断角度0°と、0°から60°の間の所望の切断角度、たとえば30°との角度決めを交互に繰り返して形鋼Wを切断する場合に作業能率を飛躍的に高めることができる。
【0029】
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施形態を図11〜図14に基づいて説明する。
【0030】
この第2の実施形態では、上記第1の実施形態の切断角度設定装置に一部の構成を付加している。
【0031】
すなわち、本実施形態では、図11および図12に示すように、ネジ軸42の旋回ストッパ41よりも一端側(図11および図12では右側)にも、軸方向(図11および図12では左右方向)へ移動可能な螺着部材51が螺着されている。この螺着部材51は、鋸フレーム14の押し回し方向(図11に実線矢印で示す方向)への旋回時に上記旋回ストッパ41に対し当接するようになっている。
【0032】
ネジ軸42の旋回ストッパ41よりも一端側には、さらに、鋸フレーム14の旋回角度に応じた目盛りをネジ軸42の軸方向に記した切断角度表示部52が設けられている。そして、図13に示すように、上記切断角度表示部52は、鋸フレーム14の旋回角度に対応する0°から50°までの大目盛りが5°置きに、小目盛りが1°置きに記されている。
【0033】
また、図11および図12にも示すように、上記螺着部材51は、切断角度表示部52の所望の目盛り位置まで移動する反旋回ストッパ41側(図11および図12では右側)の第1ナット51aと、この第1ナット51aに対し旋回ストッパ41側(図11および図12では左側)から当接して締め付け、第1ナット51aをネジ軸42に対し固定するロックナットとしての第2ナット51bとで構成されている。
【0034】
そして、図14に示すように、0°から60°の間の所望の2つの切断角度、たとえば30°と50°との角度決めを交互に繰り返して形鋼Wを切断する場合には、ネジ軸42他端側の螺着部材44の第1ナット44aの左面を切断角度表示部43の所望の目盛りに合わせて移動させた状態で第2ナット44bを旋回ストッパ41側から締め付けて固定する一方、ネジ軸42一端側の螺着部材51の第1ナット51aの右面を切断角度表示部52の所望の目盛りに合わせて移動させた状態で第2ナット51bを旋回ストッパ41側から締め付けて固定しておくことによって、図11に二点鎖線で示すように、鋸フレーム14の押し回し方向への旋回時には上記旋回ストッパ41に対し螺着部材51の第2ナット51bの左面を当接させて旋回台13のそれ以上の旋回を規制し、鋸フレーム14の旋回角度を所望の切断角度30°に設定するようにしている。また、図11に実線で示すように、鋸フレーム14の引き回し方向への旋回時には上記旋回ストッパ41に対し螺着部材44を当接させて鋸フレーム14の旋回角度を所望の切断角度50°に設定するようにしている。
【0035】
この場合、切断角度設定装置5は、旋回ストッパ41、ネジ軸42、ネジ軸42の他側および一側の切断角度表示部43,52、並びに螺着部材44,51によって構成されている。
【0036】
したがって、第2の実施形態では、ネジ軸42一端側の螺着部材51の第1ナット51aを切断角度表示部52の所望の目盛り位置まで移動させた状態で第2ナット51bを旋回ストッパ41側から締め付けて固定しておけば、作業者が手動によって鋸フレーム14を押し回し方向いっぱいに旋回させるだけで、旋回ストッパ41に対し螺着部材51が当接し鋸フレーム14の旋回角度が所望の切断角度に角度決めされることになる。このため、鋸フレーム14を押し回して手加減で微調整しながらの角度決め動作は必要がなく、作業能率の大幅な向上を図ることができる。特に、0°以上の所望の切断角度、たとえば30°と、この切断角度30°よりも大きな60°未満の所望の切断角度、たとえば50°との角度決めを交互に繰り返して形鋼Wを切断する場合に作業能率を効果的に高めるとともに、幅広いニーズに応えることができる。
【0037】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含するものである。たとえば、上記各実施形態では、螺着部材44,51を第1ナット44a,51aと第2ナット44b,51bとで構成したが、単一の部材によって螺着部材が構成されていてもよいのはもちろんである。
【0038】
また、上記各実施形態では、旋回台13の旋回を作業者の手動によって行っているが、油圧シリンダなどのアクチュエータによって行ってもよいことは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1における切断機によれば、螺着部材を切断角度表示部の所望の目盛り位置まで移動させておき鋸フレームを引き回し方向いっぱいに旋回させるだけで、旋回ストッパに対し螺着部材を当接させて鋸フレームの旋回角度を所望の切断角度に角度決めでき、作業能率の大幅な向上を図ることができるとともに、鋸フレームの切断角度に生じる誤差を可及的に減少させて切断角度の大幅な高精度化を図ることができる。特に、切断角度0°と所望の切断角度とを交互に繰り返して材料を切断する場合に作業能率を飛躍的に高めることができる。
【0040】
また、本発明の請求項2における切断機によれば、ネジ軸の旋回ストッパよりも一端側にも螺着部材を設け、この螺着部材を切断角度表示部の所望の目盛り位置まで移動させておくことにより、鋸フレームを押し回し方向いっぱいに旋回させるだけで旋回ストッパに対し螺着部材を当接させて鋸フレームの旋回角度を所望の切断角度に角度決めでき、作業能率の大幅な向上を図ることができる。特に、所望の2つの切断角度を交互に繰り返して材料を切断する場合に作業能率を効果的に高めるとともに、幅広いニーズに応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な切断機を前方から視た正面図である。
【図2】同じく切断機を上方から視た平面図である。
【図3】同じく切断機を左側方から視た側面図である。
【図4】同じく旋回台の0°および60°旋回終端位置での旋回規制状態を示す旋回台輪郭の平面図である。
【図5】同じく切断角度表示部の目盛りに対し指針を合わせている状態を示す主バイス、旋回支台および旋回台の左側面図である。
【図6】同じく旋回支台付近を前方から視た正面図である。
【図7】同じく鋸フレームを切断角度0°と切断角度30°とに交互に角度決めして切断した材料を上方から視た平面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係わる切断機の旋回台の輪郭と切断角度設定装置および材料の切断位置関係を上方から視た平面図である。
【図9】同じく主バイス、旋回支台および旋回台の一部と切断角度設定装置を前方から視た正面図である。
【図10】同じく切断角度表示部付近を前方から視た拡大図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係わる切断機の旋回台の輪郭と切断角度設定装置および材料の切断位置関係を上方から視た平面図である。
【図12】同じく主バイス、旋回支台および旋回台の一部と切断角度設定装置を前方から視た正面図である。
【図13】同じく切断角度表示部付近を前方から視た拡大図である。
【図14】同じく鋸フレームを切断角度30°と切断角度50°とに交互に角度決めして切断した形鋼を上方から視た平面図である。
【符号の説明】
1 切断機
11 基台
14 鋸フレーム
15 切断工具
16 主バイス(バイス)
41 旋回ストッパ
42 ネジ軸
43,52 切断角度表示部
44,51 螺着部材
44a,51a 第1ナット
44b,51b 第2ナット
W 形鋼(材料)
m 回転中心軸(鉛直軸)

Claims (2)

  1. 基台上に鉛直軸を中心として旋回自在に支持される旋回台と、この旋回台に載置され鉛直の切断面に沿って昇降する切断工具とを備え、送材方向から送られる材料をバイスにより挟持した状態で上記切断工具を下降させることによって上記旋回台の旋回角度に応じた角度で材料を切断するようにした切断機であって、
    上記基台上において水平に回動自在に支持された旋回ストッパと、
    上記旋回台に一端が支持され、上記旋回ストッパに対し他端側が摺動自在に挿通されたネジ軸と、
    このネジ軸に設けられ、上記旋回台の旋回角度に応じた目盛りがネジ軸の軸方向に記された切断角度表示部と、
    上記ネジ軸の旋回ストッパよりも他端側において軸方向へ移動可能に螺着され、上記旋回台の旋回時に上記旋回ストッパに対し当接する螺着部材とを備え、
    上記基台上の材料を所望する角度で切断する際には、螺着部材を切断角度表示部の所望の目盛り位置まで移動させておくことによって、切断工具を載置した旋回台の旋回時に上記旋回ストッパに対し螺着部材が当接して旋回台の旋回が規制され、切断工具の旋回角度が所望の切断角度に設定されるようになされている、ことを特徴とする切断機。
  2. 上記請求項1に記載の切断機において、
    螺着部材は、ネジ軸の旋回ストッパよりも一端側にも軸方向へ移動可能に螺着され、旋回台の旋回時に上記旋回ストッパに対し当接するようになされている、ことを特徴とする切断機。
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