JP4573707B2 - 吸収体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキン、使い捨ておむつ等の吸収性物品の構成部材である液保持性の吸収体を製造する方法に関する。
生理用ナプキン等の吸収性物品は、一般的に、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体を備えている。吸収体は、例えば、パルプ繊維等の積繊物に高吸収性ポリマーを混在させてなる液保持性の吸収性コアが、液透過性の被覆シートで被覆されて構成されている。吸収性コアとしては、股下部のフィット性を向上させるために、長手方向中央部の両側縁部に、幅方向内方にくびれたくびれ部の設けられたものが好ましく用いられている。このようなくびれ部の設けられた吸収性コアは、例えば、下記特許文献1,2に記載された製造方法で製造することができる。
特許文献1記載の製造方法は、まず、吸収性コアの形状の凹部を周面に備えたパターンロールを用い、該パターンロールの周面で長尺状の素材を押圧して該素材に吸収性コアの形状の凸部を形成し、次に、吸収性コアの周縁形状のカッターを周面に備えたカッターロールを用い、該カッターにより前記素材の前記凸部をくり抜いて、吸収性コアを形成している。
また、特許文献2記載の製造方法は、吸収性コアの形状の凹部を周面に備えたパターンドラムを用いて、該パターンドラムの該凹部に積繊物の構成繊維を堆積させて、吸収性コアを形成している。
特開昭63−260556号公報 特開2000−234255号公報
しかし、特許文献1,2に記載の製造方法では、パターンロール、カッターロールやパターンドラムの構造が大掛かりである上、吸収性コアの形状が少し変更されるだけで形状の異なるロールやドラムに変更する必要があり、吸収性コアの形状変更に対する対応性に劣る。
従って、本発明の目的は、構造が簡易な装置を用いて実施することができると共に、吸収性コアの形状変更に対する対応性に優れた吸収体の製造方法を提供することにある。
本発明は、吸収性物品用の吸収体の製造方法であって、長尺状の堆積物から所定形状の除去部分を吸引又はブローにより除去し、除去部分が除去された残留部分から吸収体を形成する吸収体の製造方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の吸収体の製造方法によれば、吸引ドラムやブロードラム等の比較的構造が簡易な装置を用いて実施することができ、吸引力やブロー力を調整することにより、吸収性コアの形状変更に対して柔軟に対応することができ、対応性に優れている。
以下、本発明の吸収体の製造方法を、その好ましい一実施態様(第1実施態様)について図面を参照しながら説明する。
第1実施態様の製造方法により製造される吸収体1は、生理用ナプキンにおける液透過性の表面シートと液不透過性の裏面シートとの間に介在配置される液保持性の吸収体である。
表面シート及び裏面シートとしては、当該技術分野において通常用いられている材料を特に制限なく用いることができる。例えば、表面シートとしては、親水化処理が施された各種不織布や開孔フィルムを用いることができる。裏面シートとしては、熱可塑性樹脂のフィルムや、該フィルムと不織布とのラミネートを用いることができ、水蒸気透過性を有するものを用いることもできる。
第1実施態様の製造方法により製造される吸収体1は、図1に示すように、液保持性の吸収性コア11が、吸収性物品の表面シート及び裏面シートとは別の液透過性の被覆シート12により被覆されて形成されている。
吸収性コア11は、図1に示すように、平面視で、吸収性物品長手方向に縦長で、長手方向前方部11Aの前端部及び後方部11Aの後端部がそれぞれ曲線状となっている。また、股下部のフィット性を向上させるために、長手方向中央部11Bの両側縁部には、幅方向内方にくびれた一対のくびれ部11C,11Cが形成されている。
吸収性コア11は、堆積物2から形成されている。堆積物2の構成材料としては、例えば、繊維状の材料、粒状の材料、粉状の材料又はこれらの混合物が挙げられる。
繊維状の材料としては、例えば、パルプ、高吸収性ポリマーが挙げられる。パルプとしては、木材パルプ等の天然パルプ、又はレーヨン等の再生繊維やポリエチレン、ポリプロピレン等の合成繊維を素材とする合成パルプを用いることができる。天然パルプと合成パルプとは、何れか一方を用いてもよく、両方を用いてもよい。また、粒状又は粉状の材料としては、例えば、高吸収性ポリマー、消臭剤、芳香剤が挙げられる。
パルプに高吸収性ポリマーを含有させた堆積物を得るには、例えば、予め堆積させたパルプの堆積物に高吸収性ポリマーを散布したり、パルプと高吸収性ポリマーとを混合させてから散布して堆積させればよい。
被覆シート12は、図1に示すように、吸収性コア11の上面全面を被覆する上面被覆シート12Aと、吸収性コア11の下面)全面を被覆すると共に吸収性コア11の上面側に折り返されて上面被覆シート12Aの両側縁部も被覆する下面被覆シート12Bからなる。本形態では、下面被覆シート12Bは、上面被覆シート12Aの上面における両側縁部から幅方向約1/3の領域をそれぞれ被覆している。
尚、吸収性コア11は、吸収性物品の製造工程や吸収性物品の構造等に応じて、その下面が吸収性物品の肌当接面側に配置され、その上面が吸収性物品の非肌当接面側に配置されることがあり、反対に、その下面が吸収性物品の非肌当接面側に配置され、その上面が吸収性物品の肌当接面側に配置されることがある。
被覆シート12としては、例えば、ティッシュペーパー、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン−メルトブローン−スパンボンド不織布、ニードルパンチ不織布、スパンレース不織布、乾式パルプシート、エアスルー不織布、エアレイドシート、開孔フィルム等を用いることができる。
上面被覆シート12A及び下面被覆シート12Bは、何れも展開状態で矩形状であるため、一対のくびれ部11C,11Cを有する吸収性コア11を被覆すると、くびれ部11Cに対応する部分に一対の中空部1A,1Aが形成される。
次に、第1実施態様の吸収体の製造方法の実施に用いられる第1の製造装置について説明する。
第1の製造装置は、図2〜図4に示すように、堆積装置M1、吸収性コア成形装置M2、回収装置M3、折り返しガイドM4、吸収体切断装置M5を備えており、その他に堆積物2、上面被覆シート12A、下面被覆シート12B等を搬送する多数のベルトコンベアC1〜C8等から構成されている。
堆積装置M1は、図2に示すように、水平方向に搬送されている長尺状の下面被覆シート12Bの上に堆積物2の構成材料23を堆積させて、等幅等厚の長尺状の堆積物2を形成することにより、下層から下面被覆シート12B、堆積物2の順で積層した2層積層体を形成できるようになっている。下面被覆シート12Bの幅は、上面被覆シート12Aの上面側に折り返される分、長尺状の堆積物2の幅よりも広くなっており、そのため、下面被覆シート12Bの両側縁部は、長尺状の堆積物2よりも幅方向外方にそれぞれ延出している。
吸収性コア成形装置M2は、図2〜図4に示すように、堆積装置M1において形成された長尺状の堆積物2を、吸収性コア11の所定形状に成形するもので、第1の装置においては、堆積物2は、等幅の長尺状の堆積物2の長手方向両側縁部から、くびれ部11Cに対応する形状の除去部分21がそれぞれ間欠的に除去された残留部分22の形状に成形される。
吸収性コア成形装置M2は、吸引ドラム3を主体として構成されている。吸引ドラム3は、図4に示すように、内部が中空のドラム本体31の周面32に、幅方向に一対の吸引口33,33が周方向に沿って間欠的に設けられて構成されている。ドラム本体31の外形は円筒形状である。周面32は平滑曲面となっている。吸引口33は、堆積物2の除去部分21に対応して、所定ピッチ、所定形状で形成されている。吸引口33には、吸引領域31A(後述)の内部に除去部分21が入らないように、メッシュが設けられている。
吸引ドラム3は、堆積物2の除去部分21(吸収性コア11のくびれ部11C)の形状が変更された際に容易に対応できるように、ドラム本体31を取り換えることなく、周面32の吸引口33の形状を変更できるような構造を採用していることが好ましい。このような構造としては、例えば、特許文献2記載の製造方法で使用されている、吸収性コアの形状の凹部を周面に備えたパターンドラムが挙げられる。この場合、吸引用ドラム3は、堆積物2を除去部分21の形状に沿って吸引できれば、周面32に凹部を設ける必要はなく、むしろ周面32はフラット形状の方が好ましい。
ドラム本体31の内部には、図4(b)に示すように、吸引領域31A、回収用ブロー領域31B及びクリーニング用ブロー領域31Cが設けられている。これら各領域31A〜31Cは、ドラム本体31が周面32の吸引用固定軸35を中心に回転しても、回転しないようになっている。
吸引領域31Aは、長尺状の堆積物2から除去部分21を除去するために、吸引口33からドラム本体31の内部に向かう吸引力が生じる領域である。この吸引力の発生源(図示せず)は、ドラム本体31の外部に設けられており、吸引力の発生源と吸引領域31Aとは吸引用固定軸35を通じて連通している。
回収用ブロー領域31Bは、ドラム本体31の内部に吸引された堆積物2の除去部分21の構成材料を、回収装置M3(後述)に受け渡す際に、ドラム本体31の内部から吸引口33に向かうブローが生じる領域である。
クリーニング用ブロー領域31Cは、回収装置M3に受け渡されずにドラム本体31の内部に残留した構成材料を、吸引ドラム3の周面32に近接して設けられた繊維受け71に受け渡すために、ドラム本体31の内部から吸引口33に向かうブローが生じる領域である。
回収用ブロー領域31B及びクリーニング用ブロー領域31Cのブローの発生源(図示せず)は、ドラム本体31の外部に設けられており、ブローの発生源と回収用ブロー領域31B/クリーニング用ブロー領域31Cとはそれぞれ個別のダクトを通じて連通している。
回収装置M3は、図2及び図3に示すように、吸収性コア成形装置M2の吸引ドラム3において除去された堆積物2の除去部分21を吸引して回収し、その構成材料23を堆積装置M1に供給できるようになっている。
吸収性コア成形装置M2の後工程には、2層積層体における堆積物2の残留部分22の上に高吸収性ポリマーを散布する高吸収性ポリマー散布装置(図示せず)が配設されている。
更にその後工程においては、図3に示すように、長尺状の堆積物2の残留部分22に、上方から上面被覆シート12Aが合流するようになっている。そのため、下層から下面被覆シート12B、堆積物2の残留部分22、上面被覆シート12Aの順で積層した3層積層体が形成されるようになっている。上面被覆シート12Aの幅は、堆積物2の幅と略同じである。
折り返しガイドM4は、図3に示すように、上面被覆シート12Aが合流する工程の後工程において、3層積層体における、堆積物2及び上面被覆シート12Aから幅方向外方に延出している下面被覆シート12Bの両側縁部を、上面被覆シート12Aの上面側に折り返すことにより、下層から下面被覆シート12B(の折り返されていない領域)、堆積物2の残留部分22、上面被覆シート12A、下面被覆シート12Bの折り返された領域の順に積層した4層積層体を形成できるようになっている。
折り返しガイドM4としては、例えば、上面被覆シート12Aの上面を吸収体コア11とほぼ同じ幅のロールにて押さえるホールディングロールと、このホールディングロールによって保持されない下面被覆シート12Bの両側縁部を上面被覆シート12A側に折り返すための、上面被覆シート12Aの幅方向中央に向かう、左右の折りガイドとを有するものが挙げられる。
尚、3層積層体の搬送方向は、折り返しガイドM4の配設領域において、斜め上向きとなっている。搬送方向が斜め上向きとなっているため、折り返しガイドM4において下面被覆シート12Bを折り返し易くなっている。
折り返しガイドM4において形成された4層積層体は、その搬送方向が水平方向に転換されて、吸収体切断装置M5に導入されるようになっている。
吸収体切断装置M5は、図3に示すように、4層積層体を所定ピッチで切断して吸収体1を形成できるようになっている。吸収体切断装置M5は、一対のカッターロールM51,受けロールM52と、回収装置M53とを備えている。カッターロールM51の周面には、4層積層体を吸収体1の長手方向前後端部の形状で切断し得るカッター(図示せず)が設けられており、受けロールM52の周面には、カッターロールM51の前記カッターに対応する受け刃(図示せず)が設けられている。カッターロールM51の上方には、回収装置M53が配設されている。
吸収体切断装置M5は、4層積層体が一対のカッターロールM51,受けロールM52の間に導入されると、カッターロールM51のカッターと受けロールM52の受け刃とにより4層積層体を所定ピッチに切断し、所定形状の長手方向前後端部を有する吸収体1を形成できるようになっている。
長尺状の4層積層体を切断して吸収体1を形成すると、4層積層体には吸収体1の長手方向前後端部の形状に対応して未利用領域ができるが、この未利用領域の構成材料は、回収装置M53によって吸引され、再利用されるようになっている。
次に、第1の製造装置を用いた第1実施態様の吸収体の製造方法について説明する。ベルトコンベアC1〜C8については、ここで併せて説明する。
第1実施態様の吸収体の製造方法は、図1に示すくびれ部11Cを有する吸収性コア11を備えた吸収性物品用の吸収体1の製造方法である。第1実施態様の吸収体の製造方法では、この吸収性コア11を、図3に示すように、長尺状の堆積物2から所定形状の除去部分21を吸引により除去し、除去部分21が除去された残留部分22から形成する。
詳述すると、下面被覆シート12Bは、図2に示すように、水平方向に搬送されて、堆積装置M1に導入される。堆積装置M1において、下面被覆シート12Bの上面の所定位置には、堆積物2の構成材料23が等幅等厚で堆積する。その結果、下層から下面被覆シート12B、等幅等厚の長尺状の堆積物2が積層した2層積層体が形成される。
堆積装置M1において形成された2層積層体は、図2〜図4に示すように、吸収性コア成形装置M2における吸引ドラム3とその下方のベルトコンベアC1との間に導入される。吸引ドラム3は、図4に示すように、その周面32を2層積層体の堆積物2の上面に当接させながら回転する。吸引ドラム3の吸引口33が堆積物2の上面に近接しているときには、吸引領域31Aによる吸引力により、堆積物2の除去部分21が吸引口33からドラム本体31の内部に向けて吸引される。
このようにして、長尺状の堆積物2の長手方向両側部それぞれに除去部分21が間欠的に配列されて形成される。
ドラム本体31の内部に吸引された除去部分21の構成材料は、回収用ブロー領域31Bによるブローにより、吸引口33から上方に排出される。そして、除去部分21の構成材料は、回収装置M3により吸引され、回収されて、堆積装置M1に供給される。このように、除去部分21の構成材料を回収し、回収した構成材料を堆積物2の構成材料として再利用している。尚、本発明における「再利用」とは、吸収体1の素材としての長尺状の堆積物2の構成材料のうち、除去部分21として除去され、吸収体1(残留部分22)に利用されなかったものを、再度、長尺状の堆積物2の構成材料として利用することを意味する。
また、回収用ブロー領域31Bによるブローによっても、ドラム本体31の内部や吸引口33等に除去部分21の構成材料が残留している場合があるが、このような構成材料は、クリーニング用ブロー領域31Cによるブローにより、吸引口33から外部に排出され、繊維受け71に捕集される。
吸収性コア成形装置M2において除去部分21が除去された堆積物2の残留部分22及び下面被覆シート12Bからなる2層積層体は、図2及び図3に示すように、上方に配設されたベルトコンベアC2,下方に配設されたベルトコンベアC3に順次受け渡され、折り返しガイドM4に向けて搬送される。折り返しガイドM4に導入される前において、堆積物2の残留部分22の上には、前記高吸収性ポリマー散布装置から高吸収性ポリマーが散布される。
高吸収性ポリマーの散布後、堆積物2の残留部分22に、上方から上面被覆シート12Aが合流し、下層から下面被覆シート12B、堆積物2の残留部分22、上面被覆シート12Aの順に積層した3層積層体が形成される。
上面被覆シート12Aの合流後、3層積層体は、下方のベルトコンベアC4によって斜め上向きに搬送され、折り返しガイドM4に導入される。折り返しガイドM4において、3層積層体は、下面被覆シート12Bにおける幅方向外方に延出している両側縁部(換言すると、堆積物2が載置されていない領域)が上面被覆シート12Aの上面側に折り返される。その結果、上面被覆シート12Aの幅方向両側縁部が、折り返された下面被覆シート12Bによって被覆されて、下層から下面被覆シート12B(の折り返されていない領域)、堆積物2の残留部分22、上面被覆シート12A、下面被覆シート12Bの折り返された領域の順で積層した4層積層体が形成される。
折り返しガイドM4において形成された4層積層体は、ベルトコンベアC4によってしばらく斜め上向きに搬送された後、ベルトコンベアC4、上方のベルトコンベアC5によって搬送方向を水平方向に転換して搬送される。4層積層体には、必要に応じてその厚み調整のためにプレス加工が施される。更に、4層積層体は、ベルトコンベアC5,下方のベルトコンベアC6によって、吸収体切断装置M5における一対のカッターロールM51、受けロールM52の間に導入される。
吸収体切断装置M5において、4層積層体は、一対のカッターロールM51、受けロールM52により、所定形状に切断されて、くびれ部11Cを有する吸収性コア11が被覆シート12(上面被覆シート12A、下面被覆シート12B)により被覆されてなる、長手方向前後端部が曲線状の吸収体1が形成される。
長尺状の4層積層体から長手方向前後端部が曲線状の吸収体1を形成すると、4層積層体には未利用領域ができるが、この未利用領域の素材(堆積物2、上面被覆シート12A、下面被覆シート12B)は、カッターロールM51の上方に設けられた回収装置M53に吸引される。回収装置M53によって吸引された前記素材は、回収されて再利用されたり、廃棄される。
吸収体切断装置M5において所定形状に切断された吸収体1には、その形状を維持するために所定のシールをする場合があるが、このシールの方法、タイミングについては制限はない。シールの方法としては、例えば、ホットメルトによる接着、ヒートシールが挙げられる。シールのタイミングは、吸収体切断装置M5による切断と同時、切断の後、切断の前の何れでもよい。例えば、切断の前にシールをする場合には、上面被覆シート12Aの合流前に吸収性コア11(残留部分22)の上面にホットメルトを塗布することにより、吸収性コア11と上面被覆シート12Aとの固定をすることができる。
吸収体切断装置M5において形成された吸収体1は、下方のベルトコンベアC7,上方のベルトコンベアC8によって吸収体切断装置M5から排出され、次工程(表面シート、裏面シートとの接合工程等)に向けて搬送される。
このように第1実施態様の吸収体の製造方法は、除去部分21に対応した形状を有する吸引口33を周面32に備えた吸引ドラム3を用い、吸引ドラム3の周面32を堆積物2の上面に当接させながら、吸引口33から除去部分21を吸引することにより堆積物2から除去部分21を除去するため、吸引ドラム3等の比較的構造が簡易な装置を用いて実施することができ、吸引力を調整することにより、吸収性コア11の形状変更に対して柔軟に対応することができ、対応性に優れている。また、吸引ドラム3の外径を、従来の積繊ドラムと異なり、小さくすることができる。
また、第1実施態様の吸収体の製造方法によれば、堆積物2への高吸収性ポリマーの散布、被覆シート12(上面被覆シート12A、下面被覆シート12B)による堆積物2(吸収性コア11)の被覆、堆積物2への接着剤の付着、厚み調整のための堆積物2へのプレス加工等の前に、堆積物2から除去部分21を除去しているため、除去部分21から高吸収性ポリマーや被覆シート12を除去したり、接着剤を除去したり、除去部分21の構成材料をほぐしたりすることなく、除去部分21の構成材料を回収してそのまま堆積装置M1に供給して再利用することができる。従って、構成材料の回収効率及び再利用効率が高い。
次に、本発明の吸収体の製造方法の別の実施態様及びその実施に用いられる製造装置について説明する。以下の説明においては、前述した実施態様及びその実施に用いられる製造装置とは異なる点を中心に説明し、同様の点については説明を省略する。特に説明しない点は、前述した説明が適宜適用される。同じ構成については同じ符号を付してある。
図5〜図7には、第2実施態様の吸収体の製造方法を実施する第2の製造装置が示されている。第2の製造装置は、前記第1の製造装置とは、主として、堆積装置M1の構成、吸収性コア成形装置M2の構成及び下面被覆シート12Bの合流位置が異なる。その他の構成は、第1の製造装置と同様の構成を有している。
第2の製造装置における堆積装置M1は、図5に示すように、堆積物2の構成材料23を保持できる目の細かさのメッシュコンベアC11の上に構成材料23を堆積させ、等幅等厚の長尺状の堆積物2を形成できるようになっている。
堆積装置M1と吸収性コア成形装置M2との間には、図5及び図6に示すように、メッシュコンベアC11の上に形成された長尺状の堆積物2を、上方に吸着させて水平方向に搬送可能なベルトコンベアC9が配設されている。
吸収性コア成形装置M2は、図5〜図7に示すように、堆積装置M1において形成された長尺状の堆積物2を、吸収性コア11の所定形状に成形するもので、ブロードラム4及び切欠きベルトコンベア5を主体として構成されている。
ブロードラム4は、図7に示すように、内部が中空のドラム本体41の周面42に、幅方向に一対のブロー口43,43が周方向に沿って間欠的に設けられて構成されている。ドラム本体41の外形は円筒形状である。周面42は平滑曲面となっている。ブロー口43は、堆積物2の除去部分21に対応して、所定ピッチ、所定形状で形成されている。
ドラム本体41の内部下方には、図7(b)に示すように、除去用ブロー領域41Aが設けられている。除去用ブロー領域41Aは、ドラム本体41がブロードラム4のブロー用固定軸(図示せず)を中心に回転しても、回転しないようになっている。
除去用ブロー領域41Aは、長尺状の堆積物2における除去部分21を除去するために、ブロー口43から外部に向けてブローが生じる領域である。このブローの発生源は、ドラム本体41の外部に設けられており、ブローの発生源と除去用ブロー領域41Aとはブロードラム4の前記ブロー用固定軸を通じて連通している。
切欠きコンベアベルト5は、図7に示すように、無端状の切欠きベルト51を主体として構成されている。切欠きベルト51の長手方向両側縁部には、幅方向に一対の切欠き52が長手方向に沿って間欠的に形成されている。切欠き52は、長尺状の堆積物2の除去部分21に対応して、所定ピッチ、所定形状で形成されている。換言すると、切欠き52は、ブロードラム4のブロー口43に対応して所定ピッチ、所定形状で形成されている。
切欠きベルト51の幅は、長尺状の堆積物2の幅と略同じとなっており、そのため、切欠きベルトコンベア5における搬送面を形成する切欠きベルト51の上面で、長尺状の堆積物2を搬送できるようになっている。
切欠きベルトコンベア5における搬送面及びその対向面を形成する切欠きベルト51の間には、図5及び図6に示すように、繊維受け72が配設されている。繊維受け72は、ブロードラム4によってブローされることにより長尺状の堆積物2から脱落した除去部分21の構成材料を捕集できるようになっている。繊維受け72において捕集された除去部分21は、回収装置M3によって回収され、その構成材料23が堆積装置M1に供給されるようになっている。
吸収性コア成形装置M2の後工程には、図6に示すように、上方に向けて吸着可能なベルトコンベアC2及び下方に向けて吸着可能なベルトコンベアC3が順次配設されている。また、切欠きベルトコンベア5とベルトコンベアC3との間においては、長尺状の堆積物2の残留部分22に、下方から下面被覆シート12Bが合流するようになっている。そのため、長尺状の堆積物2の残留部分22に上方から上面被覆シート12Aが合流する前に、下層から下面被覆シート12B、堆積物2の残留部分22の順で積層した2層積層体が形成されるようになっている。
第2の製造装置においては、図6に示すように、2層積層体が形成された後の工程を実施する構成は、第1の製造装置における2層積層体が形成された後の工程を実施する構成と同様の構成を有している。
次に、第2の製造装置を用いて実施される第2実施態様の吸収体の製造方法について説明する。
第2実施態様の製造方法は、図7に示すように、除去部分21に対応した形状を有するブロー口43を周面42に備えたブロードラム4を用い、ブロードラム4の周面42を堆積物2の上面に当接させながら、ブロー口43から除去部分21に向けてブローすることにより堆積物2から除去部分21を除去する方法である。
また、第2実施態様の製造方法は、除去部分21に対応した形状を有する切欠き52を長手方向両側縁部それぞれに備え且つ堆積物2を挟んでブロードラム4の下方に配設された切欠きコンベアベルト5を更に用い、ブロードラム4により堆積物2から除去部分21を除去する際に、堆積物2を挟んでブロードラム4のブロー口43と対応する位置に切欠きベルトコンベア5の切欠き52を配置させる方法である。
第2実施態様の製造方法について詳述すると、図5に示すように、堆積装置M1において、メッシュコンベアC11の上に構成材料23が堆積されて、等幅等厚の長尺状の堆積物2が形成される。堆積装置M1において形成された長尺状の堆積物2は、図5及び図6に示すように、メッシュコンベアC11から、上方に吸着可能なベルトコンベアC9に受け渡されて、ベルトコンベアC9によって吸収性コア成形装置M2の切欠きベルトコンベア5の上に導入される。尚、長尺状の堆積物2が切欠きベルトコンベア5の上に導入されると、切欠きベルト51の切欠き52の上に位置する堆積物2から除去部分21が脱落(自然落下)することもあるが、通常、除去部分21は完全には除去されない。
そして、長尺状の堆積物2は、図7に示すように、切欠きベルト51の上を搬送し、ブロードラム4の下方を通過する。その際に、ブロードラム4におけるドラム本体41の内部の除去用ブロー領域41Aによって、周面42のブロー口43から切欠きベルト51の切欠き52に向けて、即ち堆積物2の除去部分21に向けてブローがされる。その結果、長尺状の堆積物2から除去部分21が完全に除去され、残留部分22が形成される。
長尺状の堆積物2から除去された除去部分21の構成材料の大部分は、図5に示すように、繊維受け72によって捕集される。繊維受け72において捕集された構成材料は、回収装置M3によって回収され、堆積装置M1に供給されて、堆積物2の構成材料として再利用することができる。
吸収性コア成形装置M2において形成された長尺状の堆積物2の残留部分22は、図6に示すように、ベルトコンベアC2,C3に順次受け渡されて搬送される。切欠きベルトコンベア5とベルトコンベアC3との間において、長尺状の堆積物2の残留部分22に、下方から下面被覆シート12Bが合流する。その結果、下層から下面被覆シート12B、堆積物2の残留部分22の順で積層した2層積層体が形成される。
2層積層体が形成された後には、第1実施態様と同様の工程が行われ、所定形状の吸収体1が形成される。
第2実施態様の吸収体の製造方法によれば、第1実施態様と同様の効果が奏される。また、ブロードラムを用いているため、吸引ドラムを用いた場合に比べ、その発生源の容量を小さくでき、省エネルギー化を図ることができる。
次に、第3実施態様の吸収体の製造方法及びその実施に用いられる第3の製造装置について説明する。
図8〜図10には、第3実施態様の吸収体の製造方法を実施する第3の製造装置が示されている。第3の製造装置は、第1の製造装置に比して、主として、吸収性コア成形装置M2の構成が異なる。その他の構成は、第1の製造装置と同様の構成を有している。
第3の製造装置における吸収性コア成形装置M2は、図8〜図10に示すように、一対の吸引ドラム3,アンビルロール6を主体として構成されている。
吸引ドラム3は、図10に示すように、内部が中空のドラム本体31の周面32における幅方向中央部が全周に渡って径方向に突出して構成されており、この突出した領域がプレス面34を形成している。プレス面34の幅は、長尺状の堆積物2の幅と略同じとなっており、吸引ドラム3の周面32の幅の約1/3となっている。
プレス面34の両側縁部には、幅方向に一対の吸引口33,33が周方向に沿って間欠的に設けられている。吸引口33は、堆積物2の除去部分21に対応して、所定ピッチ、所定形状で形成されている。従って、ドラム本体31の周面32における突出した領域(プレス面34)は、除去部分21が除去された残留部分22となる領域に相当し、その周方向形状は、該残留部分22の平面視形状と同一である。
第3の製造装置における吸引ドラム3は、周面32にプレス面34が設けられている以外は、第1の製造装置における吸引ドラム3と同様の構成を有している。
アンビルロール6は、図8〜図10に示すように、堆積物2を挟んで吸引ドラム3の下方に配設されており、その周面62を吸引ドラム3の周面32と対向させて、互いに反対向きに回転するようになっている。吸引ドラム3のプレス面34とアンビルロール6の周面62とは、僅かに離間している。そのため、吸引ドラム3のプレス面34とアンビルロール6の周面62との間隔を適当な値に設定することにより、下層から下面被覆シート12B、堆積物2の順で積層した2層積層体を、吸引ドラム3とアンビルロール6との間に導入させると、2層積層体をプレス加工しながら排出できるようになっている。
吸収性コア成形装置M2以外の構成は、第1の製造装置と同様の構成を有している。
第3の製造装置を用いた第3実施態様の吸収体の製造方法について説明する。
第3実施態様の吸収体の製造方法においては、図8に示すように、第1実施態様と同様に、堆積装置M1において、下面被覆シート12Bの上面の所定位置に堆積物2の構成材料23が堆積し、下層から下面被覆シート12B、堆積物2の順で積層した2層積層体が形成される。そして、堆積装置M1において形成された2層積層体は、図8及び図9に示すように、ベルトコンベアC1によって搬送され、吸収性コア成形装置M2における吸引ドラム3とアンビルロール6との間に導入される。
吸収性コア成形装置M2においては、図8〜図10に示すように、吸引ドラム3及びアンビルロール6が、それぞれプレス面34及び周面62を2層積層体における堆積物2の上面及び下面被覆シート12Bの下面に当接させながら回転する。その際、吸引ドラム3の吸引口33が堆積物2の上面に近接しているときに、吸引領域31Aによる吸引力により、堆積物2の除去部分21が吸引口33からドラム本体31の内部に吸引される。そして、吸引ドラム3のプレス面34とアンビルロール6の周面62との挟圧により2層積層体にプレス加工が施される。
2層積層体にプレス加工が施された後には、第1実施態様と同様の工程が行われ、所定形状の吸収体1が形成される。
第3実施態様の吸収体の製造方法によれば、第1実施態様と同様の効果が奏される。また、第3実施態様の吸収体の製造方法は、吸収性コア成形装置M2において、堆積物2を挟んで吸引ドラム3の下方に配設されたアンビルロール6を更に用い、吸引ドラム3により堆積物2から除去部分21を除去する際に、吸引ドラム3とアンビルロール6との挟圧により除去部分21が除去された残留部分22に相当する堆積物2にプレス加工を施しているため、残留部分22の形状が維持され易い。尚、吸収性コア成形装置M2において堆積物2にプレス加工を施す前に除去部分21を除去できるため、除去部分21の構成材料の再利用性が低下することはない。
次に、第4実施態様の吸収体の製造方法及びその実施に用いられる第4の製造装置について説明する。
図11〜図13には、第4実施態様の吸収体の製造方法を実施する第4の製造装置が示されている。第4の製造装置は、第3の製造装置に比して、主として、堆積装置M1の構成、吸収性コア成形装置M2の構成及び下面被覆シート12Bの合流位置が異なるが、第4の製造装置における堆積装置M1の構成及び下面被覆シート12Bの合流位置は、それぞれ、第2の製造装置における堆積装置M1の構成及び下面被覆シート12Bの合流位置と同様である。その他の構成は、第3の製造装置と同様の構成を有している。
第4の製造装置における堆積装置M1は、図11に示すように、堆積物2の構成材料23を保持できる目の細かさのメッシュコンベアC11の上に構成材料23を堆積させ、等幅等厚の長尺状の堆積物2を形成できるようになっている。
堆積装置M1と吸収性コア成形装置M2との間には、図11及び図12に示すように、メッシュコンベアC11の上に形成された長尺状の堆積物2を、上方に吸着しながら水平方向に搬送可能なベルトコンベアC9、下方に吸着しながら搬送可能なベルトコンベアC10が順次配設されている。
第4の製造装置における吸収性コア成形装置M2は、図11〜図13に示すように、一対の吸引ドラム3,アンビルロール6を主体として構成されている。
吸引ドラム3は、図13に示すように、内部が中空のドラム本体31の周面32に、幅方向に一対の吸引口33,33が周方向に沿って間欠的に設けられて構成されている。この吸引口33の位置及び形状は、第1の製造装置における吸引ドラム3の吸引口33の位置及び形状と同様である。
吸引口33には、その幅方向内周縁に沿って延び且つ吸引ドラム3の径方向に突出する突条36が設けられている。
第4の製造装置における吸引ドラム3は、突条36が設けられている点を除き、第1の製造装置における吸引ドラム3と同様の構成を有している。
第4の製造装置におけるアンビルロール6は、図11〜図13に示すように、第3の製造装置におけるアンビルロール6と同様の構成を有している。アンビルロール6は、その周面62を吸引ドラム3の周面32と対向させて、互いに反対向きに回転するようになっている。
吸引ドラム3の周面32とアンビルロール6の周面62との間隔は適当な値に設定されており、吸引ドラム3の吸引口33の突条36とアンビルロール6の周面62とが当接又は近接するようになっている。
また、吸収性コア成形装置M2の後工程においては、図12に示すように、第2の製造装置と同様に、長尺状の堆積物2の残留部分22に、下方から下面被覆シート12Bが合流するようになっており、長尺状の堆積物2の残留部分22に上方から上面被覆シート12Aが合流する前に、下層から下面被覆シート12B、堆積物2の残留部分22の順で積層した2層積層体が形成されるようになっている。
下層から下面被覆シート12B、堆積物2の残留部分22の順で積層した2層積層体が形成された後の工程を実施する構成は、第3の製造装置と同様の構成を有している。
第4の製造装置を用いた第4実施態様の吸収体の製造方法について説明する。
第4実施態様の吸収体の製造方法においては、図11に示すように、第2実施態様と同様に、メッシュコンベアC11の上に構成材料23が堆積されて、等幅等厚の長尺状の堆積物2が形成される。
堆積装置M1において形成された長尺状の堆積物2は、メッシュコンベアC11から、上方に吸着可能なベルトコンベアC9、下方に吸着可能なベルトコンベアC10に順次受け渡されて、ベルトコンベアC10によって吸収性コア成形装置M2における一対の吸引ドラム3、アンビルロール6の間に導入される。
吸引ドラム3及びアンビルロール6は、図11〜図13に示すように、それぞれ周面32及び周面62を2層積層体における堆積物2の上面及び下面に当接させながら回転する。その際、吸引ドラム3の吸引口33の突条36が、長尺状の堆積物2における除去部分21と残留部分22との境界を線状に仕切る。そして、この状態で、吸引領域31Aによる吸引力により、堆積物2の除去部分21が吸引口33からドラム本体31の内部に吸引され、長尺状の残留部分22が形成される。
長尺状の残留部分22が形成された後には、第2実施態様と同様の工程が行われ、所定形状の吸収体1が形成される。
第4実施態様の吸収体の製造方法によれば、第1実施態様と同様の効果が奏される。また、第4実施態様の吸収体の製造方法においては、吸引ドラム3の吸引口33に幅方向内周縁部に沿って延び且つ吸引ドラム3の径方向に突出する突条36が設けられているため、吸収性コア成形装置M2において、堆積物2における除去部分21と残留部分22との境界を線状に仕切って除去部分21の吸引を行うことができ、吸収性コア11のくびれ部11Cを綺麗な形状で形成することができる。
本発明の吸収体の製造方法は、前記実施態様に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更が可能である。例えば、上面被覆シート12Aの上に堆積物2を堆積させた後、上方から下面被覆シート12Bを合流させて、吸収体1を製造することができる。前記各実施態様の工程を適宜組み合わせることができる。
本発明の吸収体の製造方法の実施に用いられる製造装置の構成も、適宜変更が可能である。例えば、下層から下面被覆シート12B、積繊物2の残留部分22、上面被覆シート12Aの順に積層した3層積層体が形成される位置と、吸収体切断装置M5との間に、吸収体をプレスする機構を設けても良い。前記各製造装置の構成を適宜組み合わせることができる。
堆積物2から除去部分21を吸引により除去する手段は、周面に吸引口を備えた吸引ドラムに制限されず、例えば、吸引口を平面状の底面に設けたボックス状の吸引ボックスを用いることができる。
同様に、堆積物2から除去部分21をブローにより除去する手段は、周面にブロー口を備えたブロードラムに制限されず、例えば、ブロー口を平面状の底面に設けたボックス状のブローボックスを用いることができる。
吸引力の発生源又はブローの発生源は、ドラムやボックスの内部に設けることもできる。
本発明の製造方法より製造される吸収体の構成は、適宜変更が可能である。例えば、堆積物2の除去部分21を厚み方向上側のみとすることにより、図14に示す吸収性コア11のように、くびれ部11Cが厚み方向上側のみに形成された構成とすることができる。このような形状の吸収性コア11は、ブローによっても形成することはできるが、除去部分21の厚みの調整し易さの観点から、吸引によって形成することが好ましい。除去部分21の厚みの調整は、例えば、吸引口33からの吸引力、吸引時間を調整すればよい。
堆積物2における除去部分21の位置にも制限はない。例えば、除去部分21は、一方の側縁部、長手方向前端部、長手方向後端部、周縁部から離間した領域及びこれらを組み合わせた領域に位置させることができる。
吸収性コアを被覆する被覆シートは、1枚又は3枚以上のシートから構成することができ、その被覆形態についても制限はない。
吸収体は、堆積物の残留部分のみから(即ち、吸収性コアを被覆シートで被覆せずに)構成することができる。その場合、吸収性コアにはプレス加工等を施し、構成材料のほぐれや脱落が起き難いようにすることが好ましい。また、堆積物の残留部分のみから構成される吸収体は、例えば、表面シートと裏面シートとの間に挟まれる形態で被覆されて、吸収性物品の一部を構成する。
本発明の製造方法より製造される吸収体を用いて構成される吸収性物品としては、生理用ナプキン以外に、パンティライナー、おりものシート、失禁パッド、使い捨ておむつ等が挙げられる。
図1は、本発明の製造方法により製造される吸収体の一形態を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)に示すB−B断面図、(c)は(a)に示すC−C断面図である。 図2は、本発明の吸収体の製造方法の第1実施態様の実施に用いられる第1の製造装置の前半工程を模式的に示す側面図である。 図3は、第1の製造装置の全容を模式的に示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。 図4は、第1の製造装置における吸収性コア成形装置を示す図で、(a)は斜視図、(b)はドラムの回転中心に直交する縦断面図、(c)はドラムの回転中心を通る縦断面図である。 図5(a)は、本発明の吸収体の製造方法の第2実施態様の実施に用いられる第2の製造装置の前半工程を模式的に示す側面図(図2対応図)で、図5(b)は、図5(a)に示すB−B断面図である。 図6は、第2の製造装置の全容を模式的に示す側面図〔図3(b)対応図〕である。 図7は、第2の製造装置における吸収性コア成形装置を示す図で、(a)は斜視図〔図4(a)対応図〕、(b)はドラムの回転中心に直交する縦断面図〔図4(b)対応図〕、(c)は切欠きベルトコンベアの平面図、(d)は切欠きベルトコンベアで堆積物を搬送する状態を示す平面図である。 図8は、本発明の吸収体の製造方法の第3実施態様の実施に用いられる第3の製造装置の前半工程を模式的に示す側面図(図2対応図)である。 図9は、第3の製造装置の全容を模式的に示す図(図3対応図)で、(a)は平面図、(b)は側面図である。 図10は、第3の製造装置における吸収性コア成形装置を示す図で、(a)は斜視図〔図4(a)対応図〕、(b)はドラムの回転中心を通る縦断面図〔図4(c)対応図〕である。 図11は、本発明の吸収体の製造方法の第4実施態様の実施に用いられる第4の製造装置の前半工程を模式的に示す側面図(図2対応図)である。 図12は、第4の製造装置の全容を模式的に示す側面図〔図3(b)対応図〕である。 図13は、第4の製造装置における吸収性コア成形装置を示す図で、(a)は斜視図〔図4(a)対応図〕、(b)はドラムの回転中心を通る縦断面図〔図4(c)対応図〕である。 図14は、本発明の製造方法により製造される吸収体の別の形態を示す図で、図1(b)に対応する断面図である。
符号の説明
1 吸収体
1A 中空部
11 吸収性コア
11A 長手方向前方部、後方部
11B 長手方向中央部
11C くびれ部
12 被覆シート
12A 上面被覆シート
12B 下面被覆シート
2 堆積物
21 除去部分
22 残留部分
23 構成材料
3 吸引ドラム
31 ドラム本体
31A 吸引領域
31B 回収用ブロー領域
31C クリーニング用ブロー領域
32 周面
33 吸引口
34 プレス面
35 吸引用固定軸
36 突条
4 ブロードラム
41 ドラム本体
41A 除去用ブロー領域
42 周面
43 ブロー口
5 切欠きベルトコンベア
51 切欠きベルト
52 切欠き
6 アンビルロール
62 周面
71、72 繊維受け
C1〜C10 ベルトコンベア
C11 メッシュコンベア
M1 堆積装置
M2 吸収性コア成形装置
M3 回収装置
M4 折り返しガイド
M5 吸収体切断装置
M51 カッターロール
M52 受けロール
M53 回収装置

Claims (7)

  1. 吸収性物品用の吸収体の製造方法で、長尺状の堆積物から所定形状の除去部分を吸引により除去し、除去部分が除去された残留部分から吸収体を形成する吸収体の製造方法であって、
    前記除去部分に対応した形状を有する吸引口を周面に備えた吸引ドラムを用い、該吸引ドラムの周面を前記堆積物の上面に当接させながら、該吸引口から該除去部分を吸引することにより該堆積物から該除去部分を除去する吸収体の製造方法。
  2. 前記除去部分の構成材料を回収し、回収した構成材料を前記堆積物の構成材料として再利用する請求項1記載の吸収体の製造方法。
  3. 前記除去部分は、長尺状の前記堆積物の長手方向両側部それぞれに間欠的に配列されており、
    前記吸収体は、吸収性コアが、吸収性物品の表面シート及び裏面シートとは別の被覆シートにより被覆されて形成されている請求項1又は2に記載の吸収体の製造方法。
  4. 前記吸引ドラムの内部に、該内部に吸引された前記除去部分の構成材料を該吸引ドラムの外部に排出する、ブロー領域が設けられており、前記吸引口を介して該内部に吸引された前記除去部分の構成材料が、前記ブロー領域によるブローにより、該吸引口から該外部に排出されるようになされている請求項1〜3の何れかに記載の吸収体の製造方法。
  5. 前記堆積物を挟んで前記吸引ドラムの下方に配設されたアンビルロールを更に用い、
    吸引ドラムにより堆積物から前記除去部分を除去する際に、吸引ドラムとアンビルロールとの挟圧により前記残留部分に相当する堆積物にプレス加工を施す請求項1〜4の何れかに記載の吸収体の製造方法。
  6. 前記吸引ドラムの前記吸引口には、その幅方向内周縁部に沿って延び且つ吸引ドラムの径方向に突出する突条が設けられている請求項1〜5の何れかに記載の吸収体の製造方法。
  7. 吸収性物品用の吸収体の製造方法で、長尺状の堆積物から所定形状の除去部分をブローにより除去し、該除去部分が除去された残留部分から吸収体を形成する吸収体の製造方法であって、
    前記除去部分に対応した形状を有するブロー口を周面に備えたブロードラムを用い、ブロードラムの周面を前記堆積物の上面に当接させながら、ブロー口から除去部分に向けてブローすることにより堆積物から除去部分を除去し、
    前記除去部分に対応した形状を有する切欠きを長手方向両側縁部それぞれに備え且つ前記堆積物を挟んで前記ブロードラムの下方に配設された切欠きコンベアベルトを更に用い、
    前記ブロードラムにより前記堆積物から前記除去部分を除去する際に、該堆積物を挟んで該ブロードラムの前記ブロー口と対応する位置に切欠きベルトコンベアの切欠きを配置させる吸収体の製造方法。
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