JP4573267B2 - 薄膜デバイス、薄膜デバイスの製造方法、集積回路、マトリクス装置、電子機器 - Google Patents

薄膜デバイス、薄膜デバイスの製造方法、集積回路、マトリクス装置、電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、薄膜トランジスタ等の薄膜素子を含む回路層等を積層して構成される薄膜デバイスに関する。
薄膜トランジスタ等の薄膜素子を含む薄膜素子層を積層して構成される薄膜デバイス(いわゆる3次元デバイス)の開発が進められている。例えば、特開平11−251517号公報(特許文献1)には、転写元となる基板(転写元基板)上に薄膜素子を含む被転写層を形成し、その後当該被転写層を転写先となる基板上へ転写する技術を適用して、3次元デバイスを製造する方法が開示されている。このような3次元デバイスでは、従来の平面的(2次元的)なレイアウトの工夫では達成し得ない高集積化、高密度化の実現、信号遅延等の配線に関わる不都合の解消、あるいは消費電力の低減など、多くの利点が期待されている。
上述した転写技術によって薄膜デバイスを形成する際には、一方の薄膜素子層に他方の薄膜素子層を転写する際に、貼り合わせ時の接続不良や接着不良による不具合が生じやすい。これらの不具合は、主に、薄膜素子層を支持する基板の反り、たわみ、うねりや、層間絶縁膜の平坦化不足等の影響により、薄膜素子層の相互間の接合力を十分に確保できないことに起因するものである。これに対して、絶縁性の熱硬化型樹脂などを用いて薄膜素子層の相互間を接着した場合には、層間の接合力を確保しやすい。しかし、この方法を採用した場合には、熱硬化型樹脂と薄膜素子層のそれぞれが有する熱膨張係数が大きく異なるため、熱硬化型樹脂の収縮によって薄膜素子層にクラックが発生してしまう場合があり、好ましくない。特に、より多く(例えば3層以上)の薄膜素子層を積層したい場合にはかかる問題が顕著となる。また、2層以上の薄膜素子層を積層する場合には、各薄膜素子層の電気的接続を図るのが容易ではなくなるという問題もある。
特開平11−251517号公報
そこで、本発明は、薄膜素子層を積層してなる3次元デバイスにおいて、複数の薄膜素子層の相互間の良好な接合状態を確保し、かつ各層の相互間の電気的接続を容易にすることを可能とする技術を提供することを目的とする。
第1の態様の本発明は、薄膜素子を含む薄膜素子層を積層してなる薄膜デバイスであって、所定面上に形成された第1の薄膜素子層と、上記第1の薄膜素子層の上側に形成され、上記第1の薄膜素子層と電気的に接続される第1の電極端子と、上記第1の薄膜素子層の上側に形成され、上記第1の薄膜素子層とは電気的に接続されない第1の非導通端子と、上記第1の電極端子及び上記第1の非導通端子の上側に形成された第2の薄膜素子層と、上記第2の薄膜素子層を貫通する貫通部と、上記第2の薄膜素子層の上面に露出する上側露出部と、上記第2の薄膜素子層の下面に露出する下側露出部と、を備え、上記第2の薄膜素子層と電気的に接続される第2の電極端子と、上記第2の薄膜素子層を貫通する貫通部と、上記第2の薄膜素子層の上面に露出する上側露出部と、上記第2の薄膜素子層の下面に露出する下側露出部と、を備え、上記第2の薄膜素子層とは電気的に接続されない第2の非導通端子と、を含み、上記第1の電極端子及び上記第1の非導通端子のそれぞれと、上記第2の電極端子及び上記第2の非導通端子のそれぞれの上記下側露出部とを接合することにより、上記第1及び第2の薄膜素子層の相互間の電気的接合及び物理的接合を図るように構成された薄膜デバイスである。
ここで「所定面」とは、薄膜デバイスを形成可能な面であれば如何なるものであってもよく、好適にはガラス等からなる基板の表面が用いられるが、それ以外にも、ある物を構成する任意の面上(時計の面上、エアコンの表面上、プリント基板の上等)、さらには壁、柱、天井、窓ガラス等の構造物の表面上なども該当し得る。また「薄膜素子」とは、薄膜を用いて形成されており所定の機能を果たす素子一般をいい、その内容に特段の限定はないが、例えば薄膜トランジスタや薄膜ダイオード等の能動素子、或いは抵抗等の受動素子などの回路素子が含まれる。
かかる構成によれば、デバイス設計上の制約から大きな面積を確保しにくい電極端子の他に、レイアウトの自由度が高く比較的に大面積の確保が容易な非導通端子を設けているので、薄膜素子層の相互間の接合力を十分に得ることが可能となる。したがって、薄膜素子層を積層してなる3次元デバイスにおいて、複数の薄膜素子層の相互間の良好な接合状態を確保することが可能となる。また、第2の薄膜素子層の上側と下側の双方に電極端子及び非導通端子が露出する構造となっているので、特に、より多く(例えば3層以上)の薄膜素子層を積層したい場合に、各層の相互間の接合力を容易に確保することが可能となる。また、薄膜素子層を貫通させて電極端子を設けているので、各薄膜素子層の電気的接続を図るのが容易となる。特に、転写技術等を採用して各薄膜素子層を積層する場合に、積層方向において各薄膜素子層のデバイス構造を反転させることなく、電気的接続を図ることが可能となる利点がある。
好ましくは、上記第2の電極端子及び上記第2の非導通端子は、それぞれの上記下側露出部が上記第2の薄膜素子層の下面と面一に形成される
これにより、本発明にかかる電極端子及び非導通端子の構造を採用した場合においても、薄膜デバイス全体の厚さを低減することが可能となる。
好ましくは、上記第2の電極端子及び上記第2の非導通端子は、それぞれの上記上側露出部が上記第2の薄膜素子層の上面よりも高く形成される。
各端子が第2の薄膜素子層の上面よりも突出するので、これらを利用することにより、第2の薄膜素子層の上側に更に他の薄膜素子層を積層する場合や、第2の薄膜素子層を他の回路基板等と接合する場合などにおいて、電気的及び物理的接合を図りやすくなる。
好ましくは、上記第1の電極端子と上記第1の非導通端子は、同一材料を用いて形成される。
これにより、電極端子と非導通端子とのそれぞれにより生じる接合力が均一となり、更に良好な接合状態を確保することが可能となる。また、材料が共通化されることにより、電極端子と非導通端子の形成が容易になる。
好ましくは、上記第2の電極端子と上記第2の非導通端子は、同一材料を用いて形成される。
これにより、電極端子と非導通端子とのそれぞれにより生じる接合力が均一となり、更に良好な接合状態を確保することが可能となる。また、材料が共通化されることにより、電極端子と非導通端子の形成が容易になる。
更に好ましくは、上記第1の電極端子、上記第1の非導通端子、上記第2の電極端子及び上記第2の非導通端子は、同一材料を用いて形成される。
同種の材料からなる電極端子同士、非導通端子同士の接合となることから、接合力の更なる向上を図ることが可能となる。また、材料が共通化されることにより、電極端子と非導通端子の形成がより一層容易になる。
第2の態様の本発明は、上述した第1の態様の本発明にかかる薄膜デバイスを製造する方法の好適な一例に関するものである。具体的には、第2の態様の本発明は、薄膜素子を含む薄膜素子層を積層してなる薄膜デバイスの製造方法であって、所定面上に第1の薄膜素子層を形成する第1工程と、上記第1の薄膜素子層の上側に、上記第1の薄膜素子層と電気的に接続される第1の電極端子と、上記第1の薄膜素子層とは電気的に接続されない第1の非導通端子と、を形成する第2工程と、転写元基板上に第2の薄膜素子層を形成する第3工程と、上記第2の薄膜素子層を貫通する貫通部と、上記第2の薄膜素子層の上面に露出する上側露出部と、上記第2の薄膜素子層の下面に露出する下側露出部と、を備え、上記第2の薄膜素子等と電気的に接続される第2の電極端子と、上記第2の薄膜素子層を貫通する貫通部と、上記第2の薄膜素子層の上面に露出する上側露出部と、上記第2の薄膜素子層の下面に露出する下側露出部と、を備え、上記第2の薄膜素子等とは電気的に接続されない第2の非導通端子と、を形成する第4工程と、上記第2の薄膜素子層を所定の仮転写基板へ転写する第5工程と、上記第1の電極端子及び上記第1の非導通端子のそれぞれの上記上側露出部と、上記第2の電極端子及び上記第2の非導通端子のそれぞれの上記下側露出部とを接合させる第6工程と、上記仮転写基板を取り除き、上記第2の薄膜素子層を上記第1の薄膜素子層の上側へ転写する第7工程と、を含む薄膜デバイスの製造方法である。
かかる製造方法によれば、薄膜素子層を積層してなる薄膜デバイスを製造する際において、複数の薄膜素子層の相互間の良好な接合状態を確保し、かつ各層の相互間の電気的接続を容易にすることが可能となる。
好ましくは、上記第1工程に先立って、上記所定面を平坦化する第8工程を更に含む。
これにより、第1の薄膜素子層の上面の平坦性を確保しやすくなり、その上面に形成される第1の電極端子及び第1の非導通端子の高さを均一にしやすくなる。各端子の高さの均一性が向上することによって、層間の接合力をより高めることが可能となる。
好ましくは、上記第3工程に先立って、上記転写元基板の上面を平坦化する第9工程を更に含む。
これにより、第2の薄膜素子層の上面の平坦性を確保しやすくなり、その上面に形成される第2の電極端子及び第2の非導通端子の高さを均一にしやすくなる。各端子の高さの均一性が向上することによって、層間の接合力をより高めることが可能となる。
好ましくは、上記第2工程は、上記第1の薄膜素子層の層内の所定位置を露出させる露出孔を形成する孔形成工程と、上記第1の薄膜素子層の上面を覆い、かつ上記露出孔に埋設される導電膜を形成する導電膜形成工程と、上記導電膜をパターニングし、上記第1の電極端子と上記第1の非導通端子とを形成するパターニング工程と、を含む。
これにより、同一材料からなる第1の電極端子及び第1の非導通端子を少ない工程数で容易に形成することができる。
更に好ましくは、上記第2工程は、上記パターニング工程に先立って、上記導電膜の上面を平坦化する平坦化工程を含む。
これにより、第1の電極端子及び第1の非導通端子のそれぞれの上面の平坦性が向上し、第2の電極端子及び第2の非導通端子との接合状態をより良好にすることができる。また、下層側の第1の薄膜素子層などの凹凸状態が導電膜に反映されている場合であっても、平坦化処理をすることにより、第1の電極端子と第1の非導通端子の高さを揃えることができる。
好ましくは、上記第4工程は、上記第2の薄膜素子層の層内の所定位置を露出させる露出孔と、上記第2の薄膜素子層の所定位置を貫通する貫通孔と、を形成する孔形成工程と、上記第2の薄膜素子層の上面を覆い、かつ上記露出孔及び上記貫通孔に埋設される導電膜を形成する導電膜形成工程と、上記導電膜をパターニングし、上記第2の電極端子と上記第2の非導通端子とを形成するパターニング工程と、を含む。
これにより、同一材料からなる第2の電極端子及び第2の非導通端子を少ない工程数で容易に形成することができる。
更に好ましくは、上記第4工程は、上記パターニング工程に先立って、上記導電膜の上面を平坦化する平坦化工程を含む。
これにより、第2の電極端子及び第2の非導通端子のそれぞれの上面の平坦性が向上し、第1の電極端子及び第1の非導通端子との接合状態をより良好にすることができる。また、下側の第2の薄膜素子層などの凹凸状態が導電膜に反映されている場合であっても、平坦化処理をすることにより、第2の電極端子と第2の非導通端子の高さを揃えることができる。
第3の態様の本発明は、上記した本発明にかかる薄膜デバイスを備える集積回路である。ここで「集積回路」とは、一定の機能を奏するように薄膜デバイス及び関連する配線等が集積され配線された回路をいう。
第4の態様の本発明は、上記した発明にかかる薄膜デバイスを備えるマトリクス装置である。ここで「マトリクス装置」とは、マトリクス状に配置された機能素子を順次選択し、所定の機能を発揮させるように構成された装置をいう。このようなマトリクス装置は、電気光学装置や静電容量検出装置など種々の装置に用いられている。ここで「電気光学装置」とは、電気的作用によって発光し、あるいは外部からの光の状態を変化させる電気光学素子を備えた装置一般をいい、自ら光を発するものと外部からの光の通過を制御するもの双方を含む。例えば、電気光学素子として、液晶素子、電気泳動粒子が分散した分散媒体を有する電気泳動素子、EL(エレクトロルミネッセンス)素子、電界の印加により発生した電子を発光板に当てて発光させる電子放出素子を備えたアクティブマトリクス型の表示装置等をいう。
第5の態様の本発明は、上記した本発明にかかる薄膜デバイスを備える電子機器である。ここで「電子機器」とは、一定の機能を奏する機器一般をいい、例えば電気光学装置やメモリを備えて構成される。電子機器の構成に特段の限定は無いが、例えば、ICカード、携帯電話、ビデオカメラ、パーソナルコンピュータ、ヘッドマウントディスプレイ、リア型またはフロント型のプロジェクター、さらに表示機能付きファックス装置、デジタルカメラのファインダ、携帯型TV、PDA、電子手帳、電光掲示盤、宣伝公告用ディスプレイ等が含まれる。
以下、本発明の実施の態様について図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施形態の薄膜デバイスの構成を説明する断面図である。また、図2は、図1に示す薄膜デバイスの部分拡大図である。本実施形態の薄膜デバイスは、ガラスや樹脂などの絶縁性材料からなる基板10上に、薄膜トランジスタや配線等を含んでなる薄膜素子層13、薄膜素子層23及び薄膜素子層33を積層してなるものである。本実施形態では、薄膜素子層23及び薄膜素子層33は、予め転写元となる別基板(転写元基板)に形成された後に、上記特許文献1などに開示されるデバイス転写技術を用いて薄膜素子層13の上側に転写することによって形成される。
基板10は、一方面上に薄膜素子層13などが積層されるものである。この基板10としては、ガラス基板やプラスチック基板などが好適に用いられる。また、基板10は、少なくとも一方面がCMP法(化学的機械的研磨法)などの手法によって平坦化処理されていることが好ましい。なお、本実施形態においては、基板10の上面が本発明にかかる「所定面」に相当する。
薄膜素子層13は、薄膜トランジスタやその他の薄膜素子(例えばキャパシタ等)、及び配線膜などの回路要素を含んでおり、基板10の一方面(所定面)上に形成されている。この薄膜素子層13は、基板10からの不純物の侵入を防ぐ機能を担う下地層12を含んでいる。下地層12としては、例えば、酸化シリコン膜が好適に用いられる。なお、薄膜素子層13が本発明における「第1の薄膜素子層」に相当する。
電極端子16及び非導通端子17は、それぞれ薄膜素子層13の上側に形成されている。電極端子16は、薄膜素子層13と電気的に接続されており、主として薄膜素子層13と薄膜素子層23との相互間を電気的に接合させる機能を担い、更に物理的に接合させる機能も担う。非導通端子17は、薄膜素子層13とは電気的に接続されておらず、主として薄膜素子層13と薄膜素子層23との相互間を物理的に接合させる機能を担う。なお、電極端子16が本発明における「第1の電極端子」に相当し、非導通端子17が本発明における「第1の非導通端子」に相当する。
本実施形態では、電極端子16と非導通端子17とは、互いに略同一の高さ(厚さ)を有し、かつ同一材料を用いて形成されている。ここで、電極端子16及び非導通端子17を形成する材料としては、導電体であれば如何なるものも採用し得るが、特にInAu(インジウム−金)を用いることが好ましい。これにより、接合の低温下を図ることが可能となる。
また本実施形態では、非導通端子17は、薄膜素子層13の上側であって電極端子16の形成領域を除くほぼ全領域に形成されている、より詳細には、非導通端子17は、電極端子16との間で必要十分な絶縁状態を確保できる隙間を保ちつつ、薄膜素子層13と薄膜素子層23との層間の広い範囲に渡って形成されている。これにより、薄膜素子層13と薄膜素子層23との物理的接合をより強固にすることが可能となる。また、このように導電膜を用いて広範囲に形成された非導通端子17は、薄膜素子層13と薄膜素子層23との相互間に介在して両者間を電磁的にシールドし、薄膜トランジスタ等から放射される電磁波による電磁干渉を回避する機能を発揮することも期待される。
薄膜素子層23は、薄膜トランジスタやその他の薄膜素子(例えばキャパシタ等)及び配線膜などの回路要素を含んでおり、電極端子16等の上側に形成されている。この薄膜素子層23は、当該薄膜素子層23を形成する際における転写元基板からの不純物の侵入を防ぐ機能を担う下地層22を含んでいる。下地層22としては、例えば、酸化シリコン膜が好適に用いられる。なお、薄膜素子層23が本発明における「第2の薄膜素子層」に相当する。
電極端子26は、部分的に薄膜素子層23を貫通させながら設けられている。この電極端子26は、薄膜素子層23と電気的に接続されており、主として薄膜素子層13と薄膜素子層23の相互間及び薄膜素子層23と薄膜素子層33の相互間をそれぞれ電気的に接続させる機能を担い、更に物理的に接合させる機能も担う。より詳細には、図2(A)に示すように電極端子26は、薄膜素子層23を貫通する貫通部26aと、薄膜素子層23の上面に露出する上側露出部26bと、薄膜素子層23の下面に露出する下側露出部26cと、を備えている。電極端子26の下側露出部26cと電極端子16の上部とが接合することにより、各薄膜素子層の相互間における電気的接合が図られる。
図示のように、本実施形態の上側露出部26bは、薄膜素子層23の上面よりも高く突出させて形成される。これにより、薄膜素子層33との接合がより容易となる。また、図示のように、下側露出部26c(及び後述する下側露出部27c)は、薄膜素子層23の下面と面一に形成される。これにより、薄膜デバイス全体の厚みをより低減することができる。なお、電極端子26が本発明における「第2の電極端子」に相当する。
非導通端子27は、部分的に薄膜素子層23を貫通させながら設けられている。この非導通端子27は、薄膜素子層23とは電気的に接続されておらず、主として薄膜素子層13と薄膜素子層23の相互間及び薄膜素子層23と薄膜素子層33の相互間をそれぞれ物理的に接合させる機能を担う。より詳細には、図2(B)に示すように非導通端子27は、薄膜素子層23を貫通する貫通部27aと、薄膜素子層23の上面に露出する上側露出部27bと、薄膜素子層23の下面に露出する下側露出部27cと、を備えている。非導通端子27の下側露出部27cと非導通端子17の上部とが接合することにより、各薄膜素子層の相互間における物理的接合が図られる。
図示のように、本実施形態の上側露出部27bは、薄膜素子層23の上面よりも高く突出させて形成される。これにより、薄膜素子層33との接合がより容易となる。また、図示のように、下側露出部27c(及び上述した下側露出部26c)は、薄膜素子層23の下面と面一に形成される。これにより、薄膜デバイス全体の厚みをより低減することができる。なお、非導通端子27が本発明における「第2の非導通端子」に相当する。
電極端子28は、薄膜素子層23の上側に設けられている。この電極端子28は、薄膜素子層23と電気的に接続されており、主として薄膜素子層23と薄膜素子層33とを電気的に接続させる機能を担い、更に物理的に接合させる機能も担う。
本実施形態では、電極端子26、28と非導通端子27とは、互いに略同一の高さ(厚さ)を有し、かつ同一材料を用いて形成されている。ここで、電極端子26、28及び非導通端子27を形成する材料としては、導電体であれば如何なるものも採用し得るが、特にInAu(インジウム−金)を用いることが好ましい。これにより、接合の低温下を図ることが可能となる。また、これらの電極端子26、28及び非導通端子27は、上述した電極端子16及び非導通端子17と同一材料を用いて形成されていることが更に好ましい。これにより、各端子間の接合性をより良好にすることができる。
また、本実施形態における非導通端子27は、薄膜素子層23の上側であって各電極端子26、28の形成領域を除くほぼ全領域に形成されている。より詳細には、非導通端子27は、各電極端子26、28との間で必要十分な絶縁状態を確保できる隙間を保ちつつ、薄膜素子層13と薄膜素子層23との層間の広い範囲に渡って形成されている。これにより、薄膜素子層13と薄膜素子層23との物理的接合をより強固にすることが可能となる。また、このように導電膜を用いて広範囲に形成された非導通端子27は、薄膜素子層13と薄膜素子層23との相互間に介在して両者間を電磁的にシールドし、薄膜トランジスタ等から放射される電磁波による電磁干渉を回避する機能を発揮することも期待される。
薄膜素子層33は、薄膜トランジスタやその他の薄膜素子(例えばキャパシタ等)及び配線膜などの回路要素を含んでおり、電極端子26等の上側に形成されている。この薄膜素子層33は、当該薄膜素子層33を形成する際における転写元基板からの不純物の侵入を防ぐ機能を担う下地層32を含んでいる。下地層32としては、例えば、酸化シリコン膜が好適に用いられる。
電極端子36は、部分的に薄膜素子層33を貫通させながら設けられている。この電極端子36は、薄膜素子層33と電気的に接続されており、主として薄膜素子層23と薄膜素子層33とを電気的に接続させる機能を担い、更に物理的に接合させる機能も担う。電極端子36は、上述した電極端子26と同様に貫通部、上側露出部、下側露出部を備えている(図2(A)参照)。電極端子36の下側露出部と電極端子26の上側露出部26bとが接合することにより、各薄膜素子層の相互間における電気的及び物理的接合が図られる。また、電極端子36の上側露出部を利用して、図示しない他の電気回路等との電気的接続が図られる。
非導通端子37は、部分的に薄膜素子層33を貫通させながら設けられている。この非導通端子37は、薄膜素子層33とは電気的に接続されておらず、主として薄膜素子層23と薄膜素子層33とを物理的に接合させる機能を担う。非導通端子37は、上述した電極端子27と同様に貫通部、上側露出部、下側露出部を備えている(図2(B)参照)。非導通端子37の下側露出部と非導通端子27の上側露出部26bとが接合することにより、各薄膜素子層の相互間における物理的接合が図られる。
電極端子38は、薄膜素子層33と電気的に接続されており、薄膜素子層33の上側に設けられている。この電極端子36の上側露出部を利用して、図示しない他の電気回路等との電気的接続が図られる。
本実施形態の薄膜デバイスはこのような構成を備えており、次に当該薄膜デバイスを製造する方法の好適な一例について説明する。
図3〜図6は、一実施形態の薄膜デバイスの製造方法を説明する工程断面図である。
まず、図3(A)に示すように、転写元基板30の一方面上に剥離層31を形成する。ここで、転写元基板30は、後述する工程の都合上、透光性を有するもの(例えば、ガラス基板等)であることが好ましい。また、剥離層31は、照射される光を吸収し、その層内や界面において剥離を生じるような性質を有するものであり、光照射により剥離層31を構成する物質の原子間または分子間の結合力が消失または減少するものであると更に好ましい。このような剥離層31の組成としては、半導体、金属、強誘電体、有機化合物など種々のものが考えられるが、特にアモルファスシリコンが好適に用いられる。アモルファスシリコンはCVD、特に低圧CVDやプラズマCVDにより成膜するのが好ましい。
次に、図3(B)に示すように、転写元基板30の一方面上に薄膜素子層33を形成する。具体的には、まず、スパッタ法やCVD法などの各種成膜法によって、酸化シリコン等からなる下地層32を形成する。その後、下地層32の上面に、薄膜トランジスタ等を含んでなる薄膜素子層33を形成する。薄膜素子層33の具体的な製造工程は、薄膜素子として何を採用するか、どのようなレイアウトを採用するか、等の個別的事情によってその内容が異なるが、当該事情に応じて周知の製造技術を適宜組み合わせて用いればよい。このとき、薄膜素子層33に含まれる薄膜素子や配線などと、後に形成する第2の電極端子26との電気的接続を図るための露出孔33a及び貫通孔33bを適宜形成しておく。
なお、薄膜素子層33等の形成工程に先立って、転写元基板30の一方面を平坦化しておくことも好ましい。この平坦化処理には、例えばCMP法を採用し得る。
次に、図3(C)〜図3(E)に示すように、薄膜素子層33の上側に、電極端子36、38と非導通端子37を形成する。
具体的には、まず図3(C)に示すように、薄膜素子層33の上面に導電膜34を形成する。例えば本実施形態では、導電膜34としてInAu膜を採用する。InAu膜は、スパッタ法や蒸着法などの成膜法によって形成することが可能である。
次に、図3(D)に示すように、導電膜34の上面をCMP法やエッチバック法などの方法によって平坦化する。なお、本工程は省略してもよい。
次に、図3(E)に示すように、周知のフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術などを用いて導電膜34をパターニングし、電極端子36、38と非導通端子37を形成する。
次に、図4(A)〜図4(C)に示すように、薄膜素子層33を仮転写基板40へ転写する。
具体的には、まず図4(A)に示すように、仮転写基板40の一方面上に接着材41を塗布し、薄膜素子層33を当該接着材41の形成面側と対向させて配置する。ここで、接着材41としては、後の工程における除去を容易にするために水溶性の接着材を採用することが好ましい。
次に、図4(B)に示すように、接着材41を介して仮転写基板40と薄膜素子層33とを接合する。そして、仮転写基板30を介して剥離層31に対してレーザ光を照射することによって、剥離層31に対してエネルギーを与える。これにより、剥離層31の層内及び/又は界面に剥離を生じさせ、剥離層31の密着力を弱めることができる。本実施形態では剥離層31としてアモルファスシリコンを採用しているので、例えば波長100nm〜350nm程度のレーザ光(エキシマレーザ等)を用いることにより、効果的に剥離を生じさせることができる。
なお、本工程における処理は、どのような材料を用いて剥離層を形成したかによってその内容が異なるものであり、上記はその一例である。基本的には、エネルギー付与の方法については、剥離層31に剥離を生じさせ得るものであれば如何なる方法も採用し得る。
次に、図4(C)に示すように、転写元基板30を仮転写基板40から取り除き、薄膜素子層33を仮転写基板40へ移動させる。転写元基板30の取り外しは、例えばくさび状の部材(治具)を転写元基板30と仮転写基板40との間に差し入れて、両基板を引き離す力を加えることによって行われる。なお、転写元基板30の取り外し後、仮転写基板40へ転写された薄膜素子層33の底面には剥離層31が残留する場合がある。この残留分を完全に取り除くための方法としては、例えば洗浄、エッチング、アッシング、研磨等の方法、またはこれらを組み合わせた方法の中から適宜選択して採用することができる。
次に、図4(D)に示すように、転写元基板20の一方面上に剥離層21を形成し、この剥離層21の上側に薄膜素子層23、電極端子26、28、非導通端子27のそれぞれを形成する。これらの具体的な形成方法については、上述した薄膜素子層33等の場合と同様であり(図3(A)〜図3(E)参照)、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、図5(A)〜図5(C)に示すように、薄膜素子層23を仮転写基板40へ転写する。
具体的には、まず図5(A)に示すように、転写元基板40に支持された薄膜素子層33と、転写元基板20に支持された薄膜素子層23とを向かい合わせ、薄膜素子層23側の電極端子26、28及び非導通端子27のそれぞれの上側露出部と、薄膜素子層33側の各電極端子36及び非導通端子37のそれぞれの下側露出部とを接合させる。本実施形態ではInAuを用いて各端子を形成しているので、本工程では、各端子を当接させた状態で150℃、30分間程度の熱処理を行う。これにより、各端子の相互間の界面を固相拡散接合させることができる。InAuを採用することで、本工程の処理に必要な熱処理温度を低温化することが可能となる。
なお、本工程における処理は、どのような材料を用いて各端子を形成したかによってその内容が異なるものであり、上記はその一例である。上記の方法以外の方法(例えばハンダ接合など)を採用することもできる。
次に、図5(B)及び図5(C)に示すように、転写元基板20を取り除き、薄膜素子層23を薄膜素子層33の下側へ転写する。
具体的には、まず図5(B)に示すように、転写元基板20を介して剥離層21に対してレーザ光を照射することによってエネルギーを与え、剥離層21の密着力を弱める。次に、図5(C)に示すように、転写元基板20を仮転写基板40から取り除き、薄膜素子層23を薄膜素子層33の下側へ移動させる。これら各工程の詳細条件については、上述した薄膜素子層33の場合と同様であり(図4(B)及び図4(C)参照)、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、図6(A)に示すように、基板10の一方面上に薄膜素子層13、電極端子16、18、非導通端子17のそれぞれを形成する。これらの具体的な形成方法については、上述した薄膜素子層23、33等の場合と同様であり(図3(A)〜図3(E)参照)、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、図6(B)及び図6(C)に示すように、薄膜素子層23、33を基板10へ転写する。
具体的には、まず図6(B)に示すように、転写元基板40に支持された薄膜素子層23、33と、基板10に支持された薄膜素子層13とを向かい合わせ、薄膜素子層23側の電極端子26及び非導通端子27のそれぞれの下側露出部と、薄膜素子層13側の電極端子16及び非導通端子17のそれぞれの上側露出部とを接合させる。本実施形態ではInAuを用いて各端子を形成しているので、本工程では、各端子を当接させた状態で150℃、30分間程度の熱処理を行う。これにより、各端子の相互間の界面を固相拡散接合させることができる。InAuを採用することで、本工程の処理に必要な熱処理温度を低温化することが可能となる。
なお、本工程における処理は、どのような材料を用いて各端子を形成したかによってその内容が異なるものであり、上記はその一例である。上記の方法以外の方法(例えばハンダ接合など)を採用することもできる。
次に、図6(C)に示すように、仮転写基板40を取り除き、薄膜素子層23、33を薄膜素子層13の上側へ転写する。具体的には、水溶性の接着材41を水で洗い流すことにより、仮転写基板40を基板10から取り除き、薄膜素子層23、33を薄膜素子層13の上側へ移動させることができる。
このように、本実施形態によれば、デバイス設計上の制約から大きな面積を確保しにくい電極端子の他に、レイアウトの自由度が高く比較的に大面積の確保が容易な非導通端子を設けているので、薄膜素子層の相互間の接合力を十分に得ることが可能となる。したがって、薄膜素子層を積層してなる3次元デバイスにおいて、複数の薄膜素子層の相互間の良好な接合状態を確保することが可能となる。
また、本実施形態によれば、第2の薄膜素子層(薄膜素子層23)の上側と下側の双方に電極端子及び非導通端子が露出する構造となっているので、より多く(3層以上)の薄膜素子層を積層したい場合に、各層の相互間の接合力を容易に確保することが可能となる。
また、本実施形態によれば、薄膜素子層を貫通させて電極端子を設けているので、各薄膜素子層の電気的接続を図るのが容易となる。特に、転写技術等を採用して各薄膜素子層を積層する場合に、積層方向において各薄膜素子層のデバイス構造を反転させることなく、電気的接続を図ることが可能となる利点がある。
次に、上述した実施形態にかかる薄膜デバイスの応用例について説明する。
図7は、薄膜デバイスを含んで構成されるマトリクス装置の回路ブロック図である。本実施形態のマトリクス装置100は、m本の走査線Y1〜Ymに対して所定の走査信号を供給する走査線ドライバ101と、n本のデータ線X1〜Xnに対して所定のデータ信号を供給するデータ線ドライバ102と、走査線とデータ線との各交点に接続される機能部103と、を含んで構成されている。ここで、機能部103としては種々のものが考えられる。例えば、液晶素子、有機エレクトロルミネッセンス素子、電気泳動素子等を含んでなる画素回路を機能部103としてマトリクス装置100を構成した場合には、電気光学装置(表示装置)が得られる。また、静電容量検出素子を機能部103としてマトリクス装置100を構成した場合には、指紋センサ等が得られる。また、光電検出素子を機能部103としてマトリクス装置100を構成した場合には、人工網膜装置が得られる。また、走査線ドライバ101、データ線ドライバ102のそれぞれについても、本発明にかかる薄膜デバイスを用いて構成することができる。
図8は、薄膜デバイスを含んで構成される電子機器の具体例を説明する図である。図8(A)は携帯電話への適用例であり、当該携帯電話530はアンテナ部531、音声出力部532、音声入力部533、操作部534、及び上述したマトリクス装置を含んでなる表示部535を備えている。図8(B)はビデオカメラへの適用例であり、当該ビデオカメラ540は受像部541、操作部542、音声入力部543、及び上述したマトリクス装置を含んでなる表示部544を備えている。図8(C)はテレビジョンへの適用例であり、当該テレビジョン550は上述したマトリクス装置を含んでなる表示部551を備えている。なお、パーソナルコンピュータ等に用いられるモニタ装置に対しても同様に本発明に係る電気光学装置を適用し得る。図8(D)はロールアップ式テレビジョンへの適用例であり、当該ロールアップ式テレビジョン560は、上述したマトリクス装置を含んでなる表示部561を備えている。また、上述した例に限らず、本発明にかかる薄膜デバイスはあらゆる電子機器に適用可能である。例えば、この他に、表示機能付きファックス装置、デジタルカメラのファインダ、携帯型TV、PDA、電子手帳、電光掲示盤、宣伝公告用ディスプレイ、ICカードなどにも適用することができる。
なお、本発明は上述した実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した実施形態では、剥離層を用いた手法によって転写元基板の取り外しを行っていたが、これ以外にも、エッチング等により溶解させる方法や機械的研磨等によって削り取る方法など、種々の実施態様が考えられる。
また、上述した実施形態のように薄膜素子層を3層とせず、薄膜素子層13、23の2層構造としてもよい。この場合には、薄膜素子層22の上側に露出する各端子の上側露出部26b、27bを外部(例えば、回路基板等)との接続部として用いることができる。また、この場合の製造方法については、上述した図4(A)〜図4(C)に示した各工程と同様にして、転写元基板22上に形成した薄膜素子層23等を仮転写基板40に一旦転写し、その後、図6(A)〜図6(C)に示した各工程と同様にして、薄膜素子層22を薄膜素子層13の上側へ転写すればよい。
一実施形態の薄膜デバイスの構成を説明する断面図である。 図1に示す薄膜デバイスの部分拡大図である。 一実施形態の薄膜デバイスの製造方法を説明する工程断面図である。 一実施形態の薄膜デバイスの製造方法を説明する工程断面図である。 一実施形態の薄膜デバイスの製造方法を説明する工程断面図である。 一実施形態の薄膜デバイスの製造方法を説明する工程断面図である。 薄膜デバイスを含んで構成されるマトリクス装置の回路ブロック図である。 薄膜デバイスを含んで構成される電子機器の具体例を説明する図である。
符号の説明
10…基板、13…(第1の)薄膜素子層、14、24…導電膜、16…(第1の)電極端子、17…(第1の)非導通端子、20…転写元基板、23…(第2の)薄膜素子層、26…(第2の)電極端子、26a…貫通部、26b…上側露出部、26c…下側露出部、27…(第2の)非導通端子、27a…貫通部、27b…上側露出部、27c…下側露出部、40…仮転写基板

Claims (16)

  1. 薄膜素子を含む薄膜素子層を積層してなる薄膜デバイスであって、
    所定面上に形成された第1の薄膜素子層と、
    前記第1の薄膜素子層の上側に形成され、前記第1の薄膜素子層と電気的に接続される第1の電極端子と、
    前記第1の薄膜素子層の上側に形成され、前記第1の薄膜素子層とは電気的に接続されない第1の非導通端子と、
    前記第1の電極端子及び前記第1の非導通端子の上側に形成された第2の薄膜素子層と、
    前記第2の薄膜素子層を貫通する貫通部と、前記第2の薄膜素子層の上面に露出する上側露出部と、前記第2の薄膜素子層の下面に露出する下側露出部と、を備え、前記第2の薄膜素子層と電気的に接続される第2の電極端子と、
    前記第2の薄膜素子層を貫通する貫通部と、前記第2の薄膜素子層の上面に露出する上側露出部と、前記第2の薄膜素子層の下面に露出する下側露出部と、を備え、前記第2の薄膜素子層とは電気的に接続されない第2の非導通端子と、を含み、
    前記第1の電極端子と前記第2の電極端子の下側露出部とを接合し、前記第1の非導通端子と前記第2の非導通端子の下側露出部とを接合することにより、前記第1及び第2の薄膜素子層の相互間の電気的接合及び物理的接合を図るように構成された、薄膜デバイス。
  2. 前記第2の電極端子及び前記第2の非導通端子は、それぞれの前記下側露出部が前記第2の薄膜素子層の下面と面一に形成される、請求項1に記載の薄膜デバイス。
  3. 前記第2の電極端子及び前記第2の非導通端子は、それぞれの前記上側露出部が前記第2の薄膜素子層の上面よりも高く形成される、請求項1に記載の薄膜デバイス。
  4. 前記第1の電極端子と前記第1の非導通端子は、同一材料を用いて形成されている、請求項1に記載の薄膜デバイス。
  5. 前記第2の電極端子と前記第2の非導通端子は、同一材料を用いて形成されている、請求項1に記載の薄膜デバイス。
  6. 前記第1の電極端子、前記第1の非導通端子、前記第2の電極端子及び前記第2の非導通端子は、同一材料を用いて形成されている、請求項1に記載の薄膜デバイス。
  7. 薄膜素子を含む薄膜素子層を積層してなる薄膜デバイスの製造方法であって、
    所定面上に第1の薄膜素子層を形成する第1工程と、
    前記第1の薄膜素子層の上側に、前記第1の薄膜素子層と電気的に接続される第1の電極端子と、前記第1の薄膜素子層とは電気的に接続されない第1の非導通端子と、を形成する第2工程と、
    転写元基板上に第2の薄膜素子層を形成する第3工程と、
    前記第2の薄膜素子層を貫通する貫通部と、前記第2の薄膜素子層の上面に露出する上側露出部と、前記第2の薄膜素子層の下面に露出する下側露出部と、を備え、前記第2の薄膜素子等と電気的に接続される第2の電極端子と、前記第2の薄膜素子層を貫通する貫通部と、前記第2の薄膜素子層の上面に露出する上側露出部と、前記第2の薄膜素子層の下面に露出する下側露出部と、を備え、前記第2の薄膜素子等とは電気的に接続されない第2の非導通端子と、を形成する第4工程と、
    前記第2の薄膜素子層を所定の仮転写基板へ転写する第5工程と、
    前記第1の電極端子と前記第2の電極端子の下側露出部とを接合し、前記第1の非導通端子と前記第2の非導通端子の下側露出部とを接合する第6工程と、
    前記仮転写基板を取り除き、前記第2の薄膜素子層を前記第1の薄膜素子層の上側へ転写する第7工程と、
    を含む、薄膜デバイスの製造方法。
  8. 前記第1工程に先立って、前記所定面を平坦化する第8工程を更に含む、請求項7に記載の薄膜デバイスの製造方法。
  9. 前記第3工程に先立って、前記転写元基板の上面を平坦化する第9工程を更に含む、請求項7に記載の薄膜デバイスの製造方法。
  10. 前記第2工程は、
    前記第1の薄膜素子層の層内の所定位置を露出させる露出孔を形成する孔形成工程と、
    前記第1の薄膜素子層の上面を覆い、かつ前記露出孔に埋設される導電膜を形成する導電膜形成工程と、
    前記導電膜をパターニングし、前記第1の電極端子と前記第1の非導通端子とを形成するパターニング工程と、
    を含む、請求項7に記載の薄膜デバイスの製造方法。
  11. 前記第2工程は、
    前記パターニング工程に先立って、前記導電膜の上面を平坦化する平坦化工程を更に含む、請求項10に記載の薄膜デバイスの製造方法。
  12. 前記第4工程は、
    前記第2の薄膜素子層の層内の所定位置を露出させる露出孔と、前記第2の薄膜素子層の所定位置を貫通する貫通孔と、を形成する孔形成工程と、
    前記第2の薄膜素子層の上面を覆い、かつ前記露出孔及び前記貫通孔に埋設される導電膜を形成する導電膜形成工程と、
    前記導電膜をパターニングし、前記第2の電極端子と前記第2の非導通端子とを形成するパターニング工程と、
    を含む、請求項7に記載の薄膜デバイスの製造方法。
  13. 前記第4工程は、
    前記パターニング工程に先立って、前記導電膜の上面を平坦化する平坦化工程を更に含む、請求項12に記載の薄膜デバイスの製造方法。
  14. 請求項1乃至6のいずれかに記載の薄膜デバイスを備える集積回路。
  15. 請求項1乃至6のいずれかに記載の薄膜デバイスを備えるマトリクス装置。
  16. 請求項1乃至6のいずれかに記載の薄膜デバイスを備える電子機器。
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