JP4572666B2 - 分散電源管理装置および電源出力停止方法 - Google Patents

分散電源管理装置および電源出力停止方法 Download PDF

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Description

本発明は、制御ICから複数の電源ICへクロック信号を送信して、それらの電源出力値を設定制御する分散電源管理装置、および電源出力停止方法に関し、特に大規模な電源を必要とする分散電源システムにおける分散電源管理装置、および電源出力停止方法に関する。
大規模な電源を必要とするシステムには、複数の電源ICを用いて電源回路が構成される場合がある。この種の電源回路については、特許文献1に大規模論理回路等の電源異常の監視に用いられる電源アラーム監視装置、および監視方法の記載がある。
図14は、特許文献1に記載された電源アラーム(ALM)監視装置の従来構成を示すブロック図である。メイン制御パッケージ100がアドレスバス、およびデータバスBにより複数のI/Oパッケージ200a,200b,…と接続されて大規模論理回路等を構成するものでは、一次電源供給線Cを通して各I/Oパッケージ200a,200b,…内に実装されたDC/DCコンバータ210a,210b,…に電源が供給されている。ここでは、各I/Oパッケージ200a,200b,…の故障が、それぞれに対して専用ALM線Aa,Ab…によってメイン制御パッケージ100に通知される。そのため、ALM線はI/Oパッケージ200a,200b,…の数だけ必要となり、信号線およびコントロール部110のI/O端子が多くなり、その回路構成が複雑になる。
また、一般に大規模な電源を必要とする分散電源システムにおいて、必要な電圧出力源、電流出力源を個別の電源ICが出力しているかどうかを監視する場合、複数ある電源ICの保護回路が個別に動作するだけでは、システムの安全上問題があった。
そこで、特許文献1の発明では、独立した1本のALM報告信号線を複数のI/Oパッケージ200a,200b…にワイヤードオアで結合して、各I/OパッケージからのALM報告信号をコントロール部110に伝えるようにしている。ところが、ALM報告信号を受けたコントロール部110では、1本のALM報告信号線だけでは複数あるI/OパッケージのいずれからALM報告信号が出されているのか、分からない。そのため、さらにコントロール部110では、データバスBを使って各I/Oパッケージとの間でALM確認信号、およびALM確認応答信号をやりとりすることにより、故障したI/Oパッケージを特定するようにしていた。
特開2001−14072号公報(段落番号〔0002〕〜〔0019〕,図6)
上述した特許文献1において提案されているような分散電源管理装置では、結局は一つ一つのDC/DCコンバータに対して、個別に通信によって電源ALMかどうかを確かめるようにしているだけで、各々の電源ICの出力状態を相互に共有していなかった。したがって、例えば1つの電源ICが短絡したとき、その保護回路が働いても他の電源ICの動作を直ちに停止することができないという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、信号数を増やすことなしに、すべての電源ICの異常を検知し、所定の電源ICの電源出力を直ちに停止するようにした分散電源管理装置、および電源出力停止方法を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、制御ICから複数の電源ICにクロック信号を送信して、それらの電源出力値を設定制御する分散電源管理装置が提供される。
この分散電源管理装置は、前記各電源ICにそれぞれ前記電源出力値を送信するために前記制御ICとの間に個別に設けられたデータ信号線、および前記クロック信号を送信するクロック信号線からなる通信回線と、前記各電源IC内で前記データ信号線により送信された前記電源出力値の設定値を保持するとともに実際の出力値を監視する電源回路と、前記データ信号線にトランジスタがワイヤードオア論理で接続され、前記トランジスタのゲート端子を制御することにより前記データ信号線を介して前記制御ICに前記電源ICの電源異常を通知する電源異常検出回路と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の電源出力停止方法は、制御ICから複数の電源ICに共通するクロック信号を送信するとともに、前記各電源ICの電源出力値を前記制御ICとの間に個別に設けられたデータ信号線を介して送信されるシリアルデータにより設定制御する分散電源システムにおいて、前記各電源ICでは、いずれかの電源ICで異常が発生した場合、前記シリアルデータの信号線レベルをLレベルに設定することで、前記制御ICに異常を通知するとともに当該電源ICの出力を停止し、前記制御ICでは、前記信号線レベルの状態を監視することにより、前記各電源ICの異常を検知し、前記制御ICにおいて異常を検知したとき、前記制御ICから運転中の電源ICに対して、その出力停止指令を送出することを特徴とする。
本発明の分散電源管理装置、および電源出力停止方法では、電源ICの異常を検知して分散されている電源ICすべての電源出力を、直ちに停止することができる。また、多数の電源ICを含む分散電源システムであっても、各電源ICへの停止命令を既存の通信用信号線を利用して送出するようにしているので、新たな信号数を増やすことなく対応することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る分散電源管理装置の構成を示すブロック図である。
この分散電源管理装置は、複数の電源を必要とする機械装置などに用いられるものであって、1つの制御IC(集積回路装置)1、および多数の電源IC2a,2b,…からなる分散電源システム10と、機械装置を制御するための上位のマイコン等からなるホストコンピュータ(以下、単にホストという。)20とから構成される。ここで、複数の電源IC2a,2b,…は、例えばデジタル回路で使用される3V電源や5V電源、あるいはアナログ電源に使用する±12Vや±15V、さらに外部信号用においては24Vまたは48V等の電源出力値に設定されるものであって、通常の機械装置では、これらどの電源出力値に異常が生じても、正常動作が損なわれてしまう。そのため、ホスト20は分散電源システム10の出力状態(電圧出力値、電流出力値)を監視して、異常が発見された場合には、速やかにすべての電源出力を所定の順序で停止する必要がある。したがって、分散電源システム10はホスト20からの指令により集中制御されるとともに、制御IC1と電源IC2a,2b,…との間も所定の通信回線により接続されている。
図2は、実施の形態1に係る分散電源システムの具体的な構成を示す回路図である。
図2において、制御IC1に対して例えば3チャネルの電源IC2a〜2cが配置された分散電源システムでは、チャネル1(以下、ch1という。)の電源IC2aの出力は3Vに設定され、またチャネル2(以下、ch2という。)の電源IC2bの出力は5V、チャネル3(以下、ch3という。)の電源IC2cの出力は12Vにそれぞれ設定されている。
制御IC1と電源IC2a〜2cの間には、各チャネルの共通信号として、クロック信号CLKと異常検知信号ALTを制御IC1から電源IC2a〜2cに伝達するための信号線が設けられている。また、電源IC2a〜2cには、制御IC1との間で個別にデータ信号線SDT1〜SDT3が設けられて、SDT信号が授受できるようになっている。
図3は、分散電源管理装置の具体的な構成の一例を示す図である。ここには、図2に示す制御IC1とi番目(iは1〜3)の電源IC2(ch.i)だけを示している。
制御IC1は、受信部11と送信部12、およびNチャネル型のFET(電界効果トランジスタ、以下、トランジスタという。)N1、抵抗R1とを含み、トランジスタN1のドレインはデータ信号線SDTi、および抵抗R1を介して電源VDDと接続され、ソースは接地され、ゲートは送信部12と接続されている。すなわち、送信部12は、トランジスタN1を介してデータ信号線SDTiに対してワイヤードオア論理で接続されている。
電源IC2は、受信部21、電源回路22、およびNチャネル型のFETN2を含み、トランジスタN2は、そのドレインがデータ信号線SDTiと接続され、ソースは接地され、ゲートは電源回路22内の異常検出回路23と接続されている。すなわち、異常検出回路23は、トランジスタN2を介してデータ信号線SDTiに対してワイヤードオア論理で接続されている。
データ信号線SDTiによる通信は通常、制御IC1から各電源IC2に向かう一方向だけで実行される。すなわち、制御IC1では送信部12だけが機能し、トランジスタN1をオンオフすることにより、各電源IC2の電源出力値を設定するためのシリアルデータを送出している。電源IC2では、その受信部21がクロック信号CLK、異常検知信号ALTとともに、データ信号線SDTiからのSDT信号を受信して、電源入力Vinに基づいて電源回路22から所定の電源出力outiを出力するように機能している。そのとき、トランジスタN2のゲートは「L」レベルに保持される。そして、電源IC2の異常検出回路23では、例えば出力の短絡などの電源異常が検知されたとき、トランジスタN2のゲート電圧を「H」レベルにして、トランジスタN2をオンすることによりデータ信号線SDTiを「L」レベルに落とす。これにより、制御IC1の受信部11では電源異常を検知することができる。
ここでは、制御IC1と各電源IC2との間にデータ信号線SDTiがそれぞれ個別に設けられているので、制御IC1では直ちにいずれのch.iの電源IC2に異常が発生したかを識別できる。しかし、データ信号線SDTiが各電源IC2に対する共有のバスラインであるときは、後述する実施の形態2に示すように、制御IC1から各電源IC2に送出しているクロック信号CLKによって、いずれの電源ICで電源異常が生じたのかを特定する必要がある。また、異常検出回路23は電源回路22内に一体に設けられている場合を説明したが、必ずしも電源回路22と一体に設けなくてもよい。
なお、トランジスタN1,N2はMOSFETに限るものではなく、バイポーラトランジスタ(NPNトランジスタ)であってもよい。
以上、実施の形態1に係る分散電源管理装置では、分散電源システム10上に存在している電源IC2a〜2cを統括して管理する制御IC1を設けるとともに、各々の電源IC2a〜2cの電源出力値を制御するための通信手段を設けて、この通信手段を停止制御に利用すべく、特定の信号状態を出力停止状態に割り付けている。したがって、各電源IC2a〜2cでは、この出力停止状態を識別することにより、新たに信号を増やすことなしに、それぞれの負荷回路に対する電源出力outを停止させることができる。
図4は、実施の形態1に係る分散電源管理装置における電源出力設定時のタイムチャートである。各電源IC2a〜2cへの電源出力設定データSDTxは、4ビットデータD0〜D3に1ビットのパリティPTYを付加して、それぞれ構成されている。クロック信号CLKは、各電源IC2a〜2cでのデータ読み取りのタイミングを決定している。したがって通常動作では、各々の電源IC2a〜2cに個別に電源出力設定データSDTxが送信され、そのデータを電源回路22の内部レジスタなどにおいてラッチすることによって、すべての電源IC2a〜2cの電源出力を同時にオンできる。また、すでに電源出力がオン状態にあっても、新たに電源出力設定データSDTxが受信され、内部レジスタの設定値が変更されれば、電源出力outの出力値は変更される。
図5は、実施の形態1に係る分散電源管理装置における電源ICの異常検出時のタイムチャートである。動作中にch1の電源IC2aで、その出力が短絡して保護回路が働いたとき、電源IC2aの異常検出回路23とワイヤードオア論理で接続されているデータ信号線SDT1は「L」レベルの状態となって、電源IC2aから制御IC1に対して異常を通知する。電源IC2aでは、データ信号線SDT1が「L」レベルの状態になると同時に、その電源出力をオフにする。その後、制御IC1からの異常検知信号ALTによって内部レジスタがリセットされたとき、データ信号線SDT1からの異常通知が解除される。
なお、電源IC2aの初期化により異常通知が解除され、内部レジスタがリセットされた後でも、電源回路22の保護回路が作動しつづけるので、電源出力out1はリセット状態を保持する。
図6は、実施の形態1に係る分散電源管理装置において、電源停止時とそれを受け取った正常動作中の電源ICの動作を示すタイムチャートである。電源IC2aから制御IC1に対して異常が通知されると同時に、他の電源IC2b,2cに対しても、データ信号線SDT2、SDT3が「L」レベルになる。その後、異常検知信号ALTが「L」レベルになるので、電源IC2b,2cでは内部レジスタのリセットと、その電源出力に対するオフが命令される。図6には、電源出力設定データSDTxが「L」、かつ異常検知信号ALTが「L」になって、電源IC2の内部レジスタがリセットされ、電源出力がオフされるタイミングを示している。
このようにして、異常が発生した電源IC2aの初期化と、それに続いて、停止すべき他の電源IC2b,2cの電源出力を同時にオフすることができる。
図7は、実施の形態1に係る分散電源管理装置における電源出力管理手順を示すタイミング図である。
最初に、電源出力を行う複数の電源IC2a〜2cに対して、それらを統括して管理する制御IC1から電源出力が設定される。通常の動作では、図示しないホストコンピュータから各電源IC2a〜2cの電源出力値が制御IC1に送られ、制御IC1ではそのデータに従って各々の電源IC2a〜2cに対して電源出力値SDT1〜SDT3を指示する。
電源IC2a〜2cは、受け取った電源出力値SDT1〜SDT3に従い、負荷回路3a〜3cに対する電源出力を行う。その後は、電源IC2a〜2cでは自身の出力している電源の異常を監視し、設定された電源出力値と異なる場合には、制御IC1に異常信号を送信するようにしている。
いま、ch1の電源IC2aで異常が発生すると、制御IC1と接続されている通信回線を使って、その電源出力値の異常を制御IC1に知らせると同時に、自身の電源IC2aから出力している電源を切って出力停止状態にする。
制御IC1は、いずれかの電源IC2a〜2cにおける異常が検知されたとき、すべての電源IC2a〜2cに対して出力停止命令を送ることにより、分散電源システムは全停止となる。すなわち、それぞれ停止命令を受け取った電源IC2a〜2cは、自らの負荷回路3a〜3cに対する電源出力を停止することにより、制御IC1に接続されているすべての電源IC2a〜2cが同時に停止される。
このように動作する電源出力停止方法では、制御IC1から各電源IC2a〜2cに対して電源出力値データなど電源出力設定データSDTx(x=1,2,3)が個別の電源IC2a〜2c毎に送出されていることに着目して、そのデータ信号線SDTiの電圧レベルを「L」レベルに落として、電源IC2a〜2cから制御IC1に、電源異常を通知するようにしている。これにより、信号線の数を増やすことなく、かつ異常を起こした電源ICがどれであるか、即座に識別できるようになる。
なお、電源出力停止時には、停止すべき電源ICを選択して、所定の電源ICの電源出力だけを停止することも可能である。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る分散電源管理装置は、図1に示すものと同様、1つの制御IC(集積回路装置)1、および多数の電源IC2a,2b,…からなる分散電源システム10と、機械装置を制御するための上位のマイコン等からなるホストコンピュータ(以下、単にホストという。)20とから構成され、分散電源システム10はホスト20からの指令により集中制御されるとともに、制御IC1と電源IC2a,2b,…との間も所定の通信回線により接続されている。
図8は、実施の形態2に係る分散電源システムの具体的な構成を示す回路図である。
図8において、制御IC1に対して例えば3チャネルの電源IC2a〜2cが配置された分散電源システムでは、チャネル1(以下、ch1という。)の電源IC2aの出力は3Vに設定され、またチャネル2(以下、ch2という。)の電源IC2bの出力は5V、チャネル3(以下、ch3という。)の電源IC2cの出力は12Vにそれぞれ設定されている。
制御IC1と電源IC2a〜2cの間には、各チャネルの共通信号として、クロック信号CLKと異常検知信号ALTを制御IC1から電源IC2a〜2cに伝達するための信号線が設けられている。また、各電源IC2a〜2cと制御IC1との間を接続するデータ信号線は、制御IC1の各電源IC2a〜2cに対する共有のバスラインとして設けられ、SDT信号SDTが授受される。なお、分散電源管理装置の具体的な構成については、実施の形態1で説明した図3と同様のものが想定される。
ここでは、制御IC1で直ちにいずれのch.iの電源IC2a〜2cに異常が発生したかを識別するために、各電源IC2a〜2cにそれぞれ電源異常を通知するための固有の周波数を割り当て、電源IC2a〜2cごとに電源異常の信号となるパルス信号の周波数を異ならせて共有のバスラインを介して通知するようにしている。制御IC1の受信部11は、最大のパルス周波数の2倍の周波数で、各電源IC2a〜2cからのSDT信号をサンプリング監視することにより、いずれの電源IC2a〜2cで電源異常が生じたのかを特定することができる。
以上、実施の形態2に係る分散電源管理装置では、分散電源システム10上に存在している電源IC2a〜2cを統括して管理する制御IC1を設けるとともに、各々の電源IC2a〜2cの電源出力値を制御するための通信手段として共有のバスラインを設け、このバスラインを停止制御に利用すべく、特定の周波数のパルス信号を出力停止状態に割り付けている。したがって、各電源IC2a〜2cでは、この出力停止状態を識別することにより、新たに信号線を増やすことなしに、それぞれの負荷回路に対する電源出力out1〜3を停止させることができる。
図9は、実施の形態2に係る分散電源管理装置における電源出力設定時のタイムチャートである。ここでは、各電源IC2a〜2cへSDT信号として送信される電源出力設定データは、4ビットデータD0〜D3の最終ビットの後に電源IC2a〜2cを特定する識別データDs1,Ds2が付加され、さらに1ビットのパリティPTYを付加して、それぞれ構成されている。クロック信号CLKは、各電源IC2a〜2cでの電源出力設定データの読み取りタイミングを決定している。したがって通常動作では、共有のバスラインを介して各々の電源IC2a〜2cに個別に電源出力設定データが送信できる。また、そのデータを電源回路22の内部レジスタなどにおいてラッチすることによって、すべての電源IC2a〜2cの電源出力を同時にオンできる。さらに、すでに電源出力がオン状態にあっても、新たに設定データが受信されたときには、内部レジスタの設定値が変更されて電源出力outの出力値を変更できる。
図10は、実施の形態2に係る分散電源管理装置における電源ICの異常検出時のタイムチャートである。動作中にch1の電源IC2aで、その出力が短絡して保護回路が働いたとき、電源IC2aの異常検出回路23とワイヤードオア論理で接続されているデータ信号線からは、正常時のSDT信号に対して、その最小周期の半分以下の周期でパルス信号が出力されることによって、電源IC2aから制御IC1に対して異常を通知する。
電源IC2aでは、データ信号線にパルス信号を送出すると同時に、その電源出力をオフにする。制御IC1では、この電源IC2aの固有の周波数に対して、少なくともその2倍の周波数でSDT信号をサンプリング監視することによって、各電源IC2a〜2cのいずれであるかを特定できる。その後、制御IC1からの異常検知信号ALTが「L」レベルになって、電源IC2aの内部レジスタがリセットされたとき、データ信号線への異常通知が解除される。
なお、電源IC2aの初期化により異常通知が解除され、内部レジスタがリセットされた後でも、電源回路22の保護回路が作動しつづけるので、電源出力out1はリセット状態を保持する。
図11は、実施の形態2に係る分散電源管理装置において、電源停止時とそれを受け取った正常動作中の電源ICの動作を示すタイムチャートである。電源IC2aから制御IC1に対して異常が通知されると同時に、正常動作中である他の電源IC2b,2cに対しても、共有のデータ信号線から電源IC2aの電源異常を通知するパルス信号と「L」レベルのSDT信号が順次に供給される。その後、異常検知信号ALTが「L」レベルになるので、電源IC2b,2cでは内部レジスタがリセットされ、その電源出力に対するオフが命令される。図11には、SDT信号が「L」となり、かつ異常検知信号ALTが「L」になったとき、電源IC2b,2cの内部レジスタがリセットされ、それらの電源出力がオフされるタイミングを示している。
図12は、電源IC2aとは別の電源IC2bにおける異常検出時のタイムチャートである。
各電源IC2a〜2cには、それぞれ電源異常を通知するための固有の周波数が割り当てられている。ここで、電源IC2bには最小のパルス周波数が割り当てられているものとする。制御IC1では、この電源IC2bの固有の周波数に対して、さらに2倍の周波数でSDT信号をサンプリング監視するようにしている。したがって、制御IC1に複数の電源IC2a〜2cが共有のバスラインを介して接続されている場合、SDT信号としてデータ信号線に送出されたパルス信号の周波数に応じて、制御IC1側では受信部11で電源異常の発生した電源ICが即時に特定できる。
このようにして、異常が発生した電源IC2bの電源出力をオフにするとともに、その初期化と、それに続いて停止すべき他の電源IC2a,2cの電源出力を同時にオフすることができる。
図13は、実施の形態2に係る分散電源管理装置における電源出力管理手順を示すタイミング図である。
最初に、電源出力を行う複数の電源IC2a〜2cに対して、それらを統括して管理する制御IC1から電源出力値が設定される。通常の動作では、図示しないホストコンピュータから各電源IC2a〜2cの電源出力値が制御IC1に送られ、制御IC1ではそのデータに従って、各々の電源IC2a〜2cに対して特定されたSDT信号が電源出力値として指示される。
電源IC2a〜2cは、受け取った電源出力値に従い、負荷回路3a〜3cに対する電源出力を行う。その後は、電源IC2aでは自身の出力している電源の異常を監視し、設定された電源出力値と異なる場合には、制御IC1に異常信号を送信するようにしている。
いま、ch1の電源IC2aで異常が発生すると、制御IC1の各電源IC2a〜2cに対する共有バスとして設けられている通信回線を使って、その電源出力値の異常を制御IC1に知らせると同時に、自身の電源IC2aから出力している電源を切って出力停止状態にする。
制御IC1は、電源IC2aにおける異常が検知されたとき、すべての電源IC2a〜2cに対して出力停止命令を送ることにより、分散電源システムを全停止とする。すなわち、それぞれ停止命令を受け取った電源IC2b,2cは、自らの負荷回路3b,3cに対する電源出力を停止することにより、制御IC1に接続されているすべての電源IC2a〜2cが同時に停止される。ここでは、電源IC2aの電源出力停止時には、電源IC2b,2cのいずれかを選択して、停止すべき所定の電源ICの電源出力だけを停止することも可能である。
上述した実施の形態2では、制御IC1側の受信部11のみで電源異常の発生した電源ICを特定するようにしていた。しかし、電源IC2a〜2cそれぞれに、データ信号線に送出されたパルス信号の周波数を検出する回路を設けてもよい。これによって、制御IC1によるALT信号を待たないで、即時に必要な電源ICの電源出力を停止することができる。こうすれば、ALT信号を送信する信号線を削除できるから、さらに信号線数を低減できる効果がある。
本発明の実施の形態1に係る分散電源管理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る分散電源システムの具体的な構成を示す回路図である。 分散電源管理装置の具体的な構成の一例を示す図である。 実施の形態1に係る分散電源管理装置における電源出力設定時のタイムチャートである。 実施の形態1に係る分散電源管理装置における電源ICの異常検出時のタイムチャートである。 実施の形態1に係る分散電源管理装置において、電源停止時とそれを受け取った正常動作中の電源ICの動作を示すタイムチャートである。 実施の形態1に係る分散電源管理装置における電源出力管理手順を示すタイミング図である。 実施の形態2に係る分散電源システムの具体的な構成を示す回路図である。 実施の形態2に係る分散電源管理装置における電源出力設定時のタイムチャートである。 実施の形態2に係る分散電源管理装置における電源ICの異常検出時のタイムチャートである。 実施の形態2に係る分散電源管理装置において、電源停止時とそれを受け取った正常動作中の電源ICの動作を示すタイムチャートである。 図10の電源ICとは別の電源ICにおける異常検出時のタイムチャートである。 実施の形態2に係る分散電源管理装置における電源出力管理手順を示すタイミング図である。 特許文献1に記載された電源ALM監視装置の従来構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 制御IC
2a,2b,2c 電源IC
3a,3b,3c 負荷回路
10 分散電源システム
11,21 受信部
12 送信部
20 ホストコンピュータ
22 電源回路
23 異常検出回路
N1,N2 Nチャネル型のFET(電界効果トランジスタ)

Claims (5)

  1. 制御ICから複数の電源ICにクロック信号を送信して、それらの電源出力値を設定制御する分散電源管理装置において、
    前記各電源ICにそれぞれ前記電源出力値を送信するために前記制御ICとの間に個別に設けられたデータ信号線、および前記クロック信号を送信するクロック信号線からなる通信回線と、
    前記各電源IC内で前記データ信号線により送信された前記電源出力値の設定値を保持するとともに実際の出力値を監視する電源回路と、
    前記データ信号線にトランジスタがワイヤードオア論理で接続され、前記トランジスタのゲート端子を制御することにより前記データ信号線を介して前記制御ICに前記電源ICの電源異常を通知する電源異常検出回路と、
    を備えたことを特徴とする分散電源管理装置。
  2. 前記電源異常検出回路は、前記各電源IC内で前記電源回路と一体に構成されていることを特徴とする請求項1記載の分散電源管理装置。
  3. 前記電源異常検出回路は、前記各電源IC内で前記データ信号線と接地との間に配置されたNチャネル型のFETのゲート端子に接続されていることを特徴とする請求項1記載の分散電源管理装置。
  4. 制御ICから複数の電源ICに共通するクロック信号を送信するとともに、前記各電源ICの電源出力値を前記制御ICとの間に個別に設けられたデータ信号線を介して送信されるシリアルデータにより設定制御する分散電源システムにおける電源出力停止方法において、
    前記各電源ICでは、いずれかの電源ICで異常が発生した場合、前記シリアルデータの信号線レベルをLレベルに設定することで、前記制御ICに異常を通知するとともに当該電源ICの出力を停止し、
    前記制御ICでは、前記信号線レベルの状態を監視することにより、前記各電源ICの異常を検知し、
    前記制御ICにおいて異常を検知したとき、前記制御ICから運転中の電源ICに対して、その出力停止指令を送出することを特徴とする電源出力停止方法。
  5. 前記各電源ICには、その電源出力値がセットされている内部レジスタを備え、前記出力停止指令は、前記内部レジスタをリセットして、その電源出力がオフになった後に解除されることを特徴とする請求項4記載の電源出力停止方法。
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