JP4572141B2 - 通信システム、通信方法および通信装置 - Google Patents

通信システム、通信方法および通信装置 Download PDF

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Description

この発明は通信システム、通信方法および通信装置に関し、特に時分割多重された光信号による通信システム、通信方法および通信装置に関するものである。
近年の情報技術の発展に伴い、家庭においても大容量で高品質なインターネット環境に対する要求が高まっている。このような要求に対応するため、光ファイバを介して加入者をインターネット網に接続するFTTH(Fiber To The Home)サービスが急速に普及している。
FTTHの構成は、基地局と各加入者宅とをそれぞれ専用の光ファイバで接続するシングルスター網と、一端が複数に分岐された光ファイバを用いて、基地局と複数の加入者宅とを1対nで接続するダブルスター網とに分類される。FTTHサービスを提供するにあたり、光ファイバの敷設量が少なくて済むダブルスター網の方がコスト的に有利である。
ダブルスター網においては、複数の加入者宅が同一の光ファイバを介して基地局と接続されるため、基地局から指定された加入者宅へデータを送信する際には、基地局は、すべての加入者宅へそのデータを一斉送信し、それぞれの加入者宅が自己宛てのデータを抽出する構成となる。
このような構成を実現するため、従来から、時分割多重方式が一般的に用いられている。たとえば、特許文献1には、基地局側で下りデータをビットまたはバイトごとに時分割多重して伝送し、それぞれの加入者宅で送信された光信号をビットまたはバイトごとに時分割分離して元のデータに再生する構成が開示されている。
特開平11−298430号公報
ところで、基地局は、接続される加入者宅の数および基地局と各加入者宅との通信速度に応じて、必要な変調速度で光信号を生成する。そして、基地局は、加入者宅の増加や通信速度の向上に伴い、より高い変調速度の光信号を送信することになる。
一方、各加入者宅は、基地局から送信されるすべての光信号を電気信号に変換し、電気的処理により自己宛てのデータを抽出するので、光信号の変調速度に応じた光電気変換器や処理回路が必要である。
そのため、加入者宅の増加や通信速度の向上のため光信号の変調速度を高くしようとすると、各加入者宅に高速な光電気変換器が必要となり、システム全体のコストが増大してしまうという問題があった。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、加入者宅におけるコストを抑制しつつ、高い通信速度を実現できる時分割多重方式の通信システム、通信方法および通信装置を提供することである。
この発明によれば、伝送路と、伝送路を介して、宛て先の異なる複数のデータを送信する第1の通信装置と、第1の通信装置から送信される複数のデータのうち自己宛てのデータを抽出して受信する第2の通信装置とを備える通信システムである。そして、第1の通信装置は、所定の時間間隔で区切ったタイムスロットに複数のデータを順次割当てて時分割多重した第1の光信号を伝送路へ送出する第1の送出手段と、第1の光信号において宛て先を同じくするデータが割当てられる周期と同一の周期で最大強度をもつ第2の光信号を伝送路へ送出する第2の送出手段とを含み、第2の通信装置は、第1および第2の光信号を受け、第1の光信号において自己を宛て先とするデータが割当てられたタイムスロットと第2の光信号において最大強度をもつタイミングとを同期させる同期手段と、同期手段において同期された第1の光信号と第2の光信号との間で光相互作用を生じさせる光相互作用発生手段と、光相互作用発生手段において生じた第3の光信号に基づいてデータを復号する復号手段とを含む。
好ましくは、第2の光信号は、第1の光信号におけるタイムスロット以下の時間幅をもつ光パルスである。
好ましくは、同期手段は、第2の光信号を所定の時間だけ遅延させる遅延部からなる。
好ましくは、第1および/または第2の通信装置は、伝送路で生じる波長分散を補償する分散補償手段をさらに含む。
好ましくは、第2の通信装置は、第2の光信号を搬送波に用いて、第1の通信装置へデータを送信する送信手段をさらに含み、第1の通信装置は、第2の通信装置から送信されたデータを受信する受信手段をさらに含む。
好ましくは、送信手段は、第2の光信号を送信データで変調したのち、光拡散符号に変換し、受信手段は、第2の通信装置から受けた光拡散符号を送信データに復号する。
好ましくは、第1の通信装置へ第2の光信号を供給する光信号発生部をさらに備え、第2の送出手段は、光信号発生部から受けた第2の光信号を送出し、光信号発生部は、第1の通信装置に加え、他の通信システムにおける第1の通信装置へ第2の光信号を供給する。
また、この発明によれば、伝送路を介して、宛て先の異なる複数のデータを送信する第1の通信装置と、自己宛てのデータを抽出して受信する第2の通信装置との間の通信方法である。そして、第1の通信装置が所定の時間間隔で区切ったタイムスロットに複数のデータを順次割当てて時分割多重した第1の光信号を伝送路へ送出する第1の送出ステップと、第1の通信装置が第1の光信号において宛て先を同じくするデータが割当てられる周期と同一の周期で最大強度をもつ第2の光信号を伝送路へ送出する第2の送出ステップと、第2の通信装置が第1および第2の光信号を受け、第1の光信号において自己を宛て先とするデータが割当てられたタイムスロットと、第2の光信号において最大強度をもつタイミングとを同期させる同期ステップと、第2の通信装置が同期ステップにおいて同期された第1の光信号と第2の光信号との間で光相互作用を生じさせる光相互作用発生ステップと、第2の通信装置が光相互作用発生ステップにおいて生じた第3の光信号に基づいてデータを復号する復号ステップとを含む。
好ましくは、第1および/または第2の通信装置が伝送路で生じる波長分散を補償する分散補償ステップをさらに含む。
好ましくは、第2の通信装置が第2の光信号を搬送波に用いて、第1の通信装置へデータを送信する送信ステップと、第1の通信装置が第2の通信装置から送信されたデータを受信する受信ステップとをさらに含む。
また、この発明によれば、伝送路を介して宛て先の異なる複数のデータを送信する通信装置である。そして、所定の時間間隔で区切ったタイムスロットに複数のデータを順次割当てて時分割多重した第1の光信号を伝送路へ送出する第1の送出手段と、第1の光信号と光相互作用させることにより複数の宛て先のうちいずれか1つの宛て先に向けられたデータを復号できるように、第1の光信号と異なる波長からなり、かつ、第1の光信号において宛て先を同じくするデータが割当てられる周期と同一の周期で最大強度をもつ第2の光信号を伝送路へ送出する第2の送出手段とを備える。
また、この発明によれば、伝送路を介して送信される宛て先の異なる複数のデータのうち自己宛てのデータを抽出して受信する通信装置である。そして、所定の時間間隔で区切ったタイムスロットに複数のデータを順次割当てて時分割多重された第1の光信号と、第1の光信号において宛て先を同じくするデータが割当てられる周期と同一の周期で最大強度をもつ第2の光信号とを受け、第1の光信号において自己宛てのデータが含まれるタイムスロットと、第2の光信号において最大強度をもつタイミングとを同期させる同期手段と、同期手段において同期された第1の光信号と第2の光信号との間で光相互作用を生じさせる光相互作用発生手段と、光相互作用発生手段において生じた第3の光信号に基づいてデータを復号する復号手段とを備える。
この発明によれば、所定の時間間隔で区切ったタイムスロットに複数のデータを順次割当てて時分割多重した第1の光信号と、宛て先を同じくするデータが割当てられる周期と同一の周期で最大強度をもつ第2の光信号とを送信し、第1の光信号におけるタイムスロットと第2の光信号における最大強度となるタイミングとを同期させることで、所望の宛て先に向けられたデータを抽出する。そのため、受信側では、データの変調速度にかかわらず、所望するタイムスロットと最大強度となるタイミングとを同期させるだけでよい。よって、コストを抑制しつつ、高い通信速度をもつ時分割多重方式の通信システム、通信方法および通信装置を実現できる。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に従う通信システム100の概略構成図である。
図1を参照して、通信システム100は、基地局側装置1と、加入者宅側装置2.1,2.2,・・・,2.nと、伝送路20,24と、光分配部22と、光結合部26とからなる。また、基地局側装置1は、送信部1.1と、受信部1.2とからなる。
基地局側装置1における送信部1.1は、インターネット網やWAN(Wide Area Network:広域通信網)など(図示しない)からそれぞれ加入者宅側装置2.1,2.2,・・・,2.nへ送信する下りデータ1,2,・・・,nを時分割多重した光データ信号を生成し、伝送路20を介して送信する。そして、送信部1.1は、符号化部30と、光源10と、光変調部32と、パルス発生部12と、光結合部34とからなる。
符号化部30は、外部から下りデータ1,2,・・・,nを受けて、所定の時間間隔で区切ったタイムスロットに下りデータ1,2,・・・,nを所定のデータ量ずつ順次割当て、1次元の「0」と「1」とからなる2値のデータ列に符号化する。そして、符号化部30は、符号化したデータ列を光変調部32へ出力する。
光源10は、レーザ発振器で構成され、所定の光強度をもつ波長λ1のレーザ光を発生する。そして、光源10は、その発生したレーザ光を光変調部32へ出力する。
光変調部32は、符号化部30から受けたデータ列に基づいて、光源10から出力されるレーザ光を光強度変調して光データ信号を生成する。実施の形態1においては、光変調部32は、データ列の「0」または「1」に対応して、光強度がゼロまたは最大、すなわち、「オフ」または「オン」となるように変調する。このように、光変調部32は、下りデータ1,2,・・・,nを時分割多重した光データ信号を生成する。そして、光変調部32は、生成した光データ信号を光結合部34へ出力する。
パルス発生部12は、光変調部32で生成される光データ信号において、宛て先を同じくするデータが割当てられる周期、すなわち、下りデータ1,2,・・・,nの割当てが一巡するまでに要する時間を周期とする光パルス信号を発生する。さらに、パルス発生部12が発生するパルス幅は、タイムスロット以下である。そして、パルス発生部12は、その発生した光パルス信号を光結合部34へ出力する。
光結合部34は、光変調部32から受けた光データ信号とパルス発生部12から受けた光パルス信号とを結合し、伝送路20へ出力する。
伝送路20は、光ファイバで構成され、送信部1.1と光分配部22とを接続し、送信部1.1から送信された光データ信号および光パルス信号を光分配部22へ伝送する。
光分配部22は、伝送路20を介して受けた光データ信号および光パルス信号をn分割し、分割した光データ信号および光パルス信号をそれぞれ加入者宅側装置2.1,2.2,・・・,2.nへ出力する。
加入者宅側装置2.1,2.2,・・・,2.nは、基地局側装置1から受けた光データ信号のうち自己宛てのデータを抽出し、それぞれ下りデータ1,2,・・・,nに復号して出力する。さらに、加入者宅側装置2.1,2.2,・・・,2.nは、基地局側装置1へ送信する上りデータ1,2,・・・,nを含む光データ信号を送信する。
加入者宅側装置2.1は、波形整形部14と、遅延部84.1と、光分配部60と、光相互作用発生部18と、復号部86と、符号化部74と、光変調部75とからなる。
波形整形部14は、分散補償部16と、波長選択性光分配部62とからなる。
分散補償部16は、伝送路20を伝搬することにより光データ信号および光パルス信号に生じる波長分散を補償する。そして、分散補償部16は、たとえば、伝送路20の波長分散と同じ大きさで、かつ反対の符号の波長分散を有する分散補償ファイバ(DCF:Dispersion Compensation Fiber)などからなる。
波長選択性光分配部62は、分散補償部16を介して受けた光データ信号および光パルス信号を波長に応じて2分割する。そして、波長選択性光分配部62は、光データ信号(波長λ1)を光相互作用発生部18へ出力し、光パルス信号(波長λ2)を遅延部84.1へ出力する。
遅延部84.1は、光パルス信号において最大強度となるタイミングが、光データ信号において下りデータ1が割当てられたタイムスロットと同期するように、光パルス信号を所定の時間だけ遅延させる。そして、遅延部84.1は、遅延させた光パルス信号を光分配部60へ出力する。
光分配部60は、遅延部84.1から受けた光パルス信号を2分割し、分割した光パルス信号をそれぞれ光相互作用発生部18および光変調部75へ出力する。
光相互作用発生部18は、光データ信号と光パルス信号との間で光学非線形効果による相互作用を生じさせる。特に、光相互作用発生部18は、光カー効果の一種である4光波混合(FWM:Four Wave Mixing)を生じさせ、光データ信号の波長λ1と光パルス信号の波長λ2との差Δλ(=|λ2−λ1|)だけ異なる波長(λ1−Δλ),(λ2+Δλ)をもつ新たな2つの相互作用光を出力する。上述のように、光パルス信号が最大強度となるタイミングは、下りデータ1が割当てられるタイムスロットと同期するので、4光波混合は、下りデータ1が割当てられたタイムスロットの期間だけ生じることになる。したがって、光相互作用発生部18は、光データ信号のうち下りデータ1の光強度に応じた相互作用光だけを復号部86へ出力する。すなわち、光相互作用発生部18は、光パルス信号を用いて、光データ信号の中からデータ1で変調された光信号を抽出する。以下では、光データ信号から抽出された光信号をDEMUX信号(分離信号)とも称す。
復号部86は、光相互作用発生部18から受けたDEMUX信号の光強度に応じて、データ列を生成し、下りデータ1として出力する。
符号化部74は、外部から上りデータ1を受けて、1次元の「0」と「1」とからなる2値のデータ列に符号化する。そして、符号化部74は、符号化したデータ列を光変調部75へ出力する。
光変調部75は、符号化部74から受けたデータ列に基づいて、光分配部60から受けた光パルス信号を光強度変調して光データ信号を生成する。そして、光変調部75は、生成した光データ信号を光結合部26へ出力する。
加入者宅側装置2.2,・・・,2.nは、遅延部84.1に代えて、それぞれ遅延部84.2,・・・,84.nを用いる点を除いては、加入者宅側装置2.1と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
なお、遅延部84.1,84.2,・・・,84.nは、最大強度となるタイミングが光データ信号においてそれぞれ下りデータ1,2,・・・,nが割当てられたタイムスロットと同期するように、光パルス信号を遅延させため、遅延部84.1,84.2,・・・,84.nにおける遅延量は、タイムスロットの時間間隔ずつ異なっている。そのため、遅延部84.1,84.2,・・・,84.nから出力される光パルス信号は、時間軸上において、互いに重なることはない。よって、加入者宅側装置2.1,2.2,・・・,2.nから送信される光データ信号は、互いに干渉することはない。
光結合部26は、加入者宅側装置2.1,2.2,・・・,2.nのそれぞれから受けた光データ信号を結合し、伝送路24へ出力する。上述のように、加入者宅側装置2.1,2.2,・・・,2.nから送信される光データ信号は、時間軸上において互いに重ならないので、光結合部26から出力される結合された光データ信号は、時分割多重された光データ信号と等価である。
伝送路24は、光ファイバで構成され、光結合部26と基地局側装置1とを接続し、光結合部26から受けた光信号を基地局側装置1へ伝送する。
基地局側装置1における受信部1.2は、加入者宅側装置2.1,2.2,・・・,2.nから受けた光データ信号をそれぞれ上りデータ1,2,・・・,nに復号してインターネット網やWANなど(図示しない)へ出力する。そして、受信部1.2は、復号部80からなる。
復号部80は、伝送路24を介して受けた光データ信号を電気信号に変換し、「0」または「1」の2値のデータ列を生成する。そして、復号部80は、生成したデータ列を所定のタイムスロット毎に分離し、下りデータ1,2,・・・,nに復号して出力する。なお、伝送路24を介して受けた光データ信号に含まれるタイムスロットの時間間隔は、符号化部30が生成するデータ列のタイムスロットの時間間隔と同一である。
図2は、光相互作用発生部18の概略構成図である。
図2を参照して、光相互作用発生部18は、光結合部34と、光増幅器36と、高非線形ファイバ38と、光フィルタ40とからなる。
光結合部34は、波長λ1の光データ信号と波長λ2の光パルス信号とを結合し、光増幅器36へ出力する。
光増幅器36は、光学非線形効果を生じるように、光結合部34から受けた光データ信号および光パルス信号を増幅し、高非線形ファイバ38へ出力する。
高非線形ファイバ38は、非線形係数が高い媒質からなり、所定の光強度をもつ波長λ1の光データ信号と波長λ2の光パルス信号との4光波混合により、波長(λ1−Δλ)および波長(λ2+Δλ)の新たな2つの相互作用光を発生する。
光フィルタ40は、高非線形ファイバ38から出力される光データ信号、光パルス信号および2つの相互作用光を受け、光データ信号および光パルス信号を抑圧し、かつ、2つの相互作用光のうちいずれか一方を通過させる。そして、光フィルタ40は、通過させた相互作用光をDEMUX信号として出力する。
図3は、光相互作用発生部18における4光波混合を説明する図である。
図3(a)は、光相互作用発生部18に入力する光信号の周波数スペクトルである。
図3(b)は、高非線形ファイバ38から出力される光信号の周波数スペクトルである。
図3(c)は、光フィルタ40から出力される光信号の周波数スペクトルである。
図3(a)を参照して、光増幅器36で所定の光強度まで増幅された光データ信号(波長λ1)および光パルス信号(波長λ2)が光相互作用発生部18に入力する。
図3(b)を参照して、光データ信号および光パルス信号が高非線形ファイバ38を伝搬すると、4光波混合が生じ、光データ信号と光パルス信号との波長差Δλだけ離れた波長をもつ2つの相互作用光が生じる。
図3(c)を参照して、光フィルタ40は、光データ信号、光パルス信号および2つの相互作用光のうち、1つの相互作用光だけを通過させ、DEMUX信号として出力する。
実施の形態1においては、たとえば、光データ信号の波長λ1を1550[nm]とし、光パルス信号の波長λ2を1555[nm]とする。
図4は、加入者宅側装置2.1および2.2におけるデータの抽出を説明する図である。なお、図4は、4つの加入者宅側装置2.1,2.2,2.3,2.4からなる通信システムの例である。
図4(a)は、波形整形部14から出力される光データ信号の時間波形である。
図4(b)は、波形整形部14から出力される光パルス信号の時間波形である。
図4(c)は、加入者宅側装置2.1における光相互作用発生部18へ与えられる光パルス信号の時間波形である。
図4(d)は、加入者宅側装置2.1における光相互作用発生部18から出力されるDEMUX信号である。
図4(e)は、加入者宅側装置2.2における光相互作用発生部18へ与えられる光パルス信号の時間波形である。
図4(f)は、加入者宅側装置2.2における光相互作用発生部18から出力されるDEMUX信号である。
図4(a)を参照して、光データ信号は、「0」と「1」とからなる2値のデータ列に対応した光強度をもつ。そして、1つのタイムスロットの時間間隔をtとすると、すべての下りデータの割当てが一巡するのに要する時間Tは、T=t×4となる。
図4(b)を参照して、基地局側装置1から送出される光パルス信号は、すべての下りデータの割当てが一巡する時間Tごとに光強度ピークをもつ。
図4(c)を参照して、加入者宅側装置2.1における遅延部84.1は、光強度のピークが、下りデータ1が割当てられたタイムスロットと同期するように、光パルス信号を遅延時間Td1だけ遅延させる。下りデータ1が割当てられたタイムスロットの周期は、光パルス信号の周期と一致するので、タイムスロット毎に遅延時間Td1を調整する必要はない。
図4(d)を参照して、加入者宅側装置2.1における光相互作用発生部18は、光パルス信号の光強度ピークが存在する期間において、下りデータ1に応じたDEMUX信号を出力する。
図4(e)を参照して、加入者宅側装置2.2における遅延部84.1は、光強度のピークが、下りデータ2が割当てられたタイムスロットと同期するように、光パルス信号を遅延時間Td2だけ遅延させる。このとき、遅延時間Td2は、加入者宅側装置2.1における遅延部84.1の遅延時間Td1に比較して、タイムスロットの時間間隔tだけ長くなる。
図4(f)を参照して、図4(d)と同様に、加入者宅側装置2.2における光相互作用発生部18は、光パルス信号の光強度ピークが存在する期間において、下りデータ2に応じたDEMUX信号を出力する。
実施の形態1においては、符号化部30、光源10および光変調部32が第1の送出手段を実現し、パルス発生部12が第2の送出手段を実現し、遅延部84.1,84.2,・・・,84.nが同期手段を実現し、光相互作用発生部18が光相互作用発生手段を実現し、復号部86が復号手段を実現し、波形整形部14が分散補償手段を実現し、符号化部74および光変調部75が送信手段を実現し、復号部80が受信手段を実現する。
(変形例1)
上述した高非線形ファイバからなる光相互作用発生部18に代えて、半導体光増幅器からなる光相互作用発生部を用いることもできる。
図5は、実施の形態1の変形例1に従う光相互作用発生部19の概略構成図である。
図5を参照して、光相互作用発生部19は、図2に示す光相互作用発生部18において、光増幅器36および高非線形ファイバ38を半導体光増幅器42に代えたものである。
半導体光増幅器42は、半導体光増幅素子(SOA:Semiconductor Optical Amplifiers)からなる光増幅器であり、光強度を増加させると同時に光学非線形効果による相互作用を生じさせる。そして、半導体増幅素子は、たとえば、InP、InGaAsおよびInGaAsPなどの半導体である。
光結合部34および光フィルタ40は、光相互作用発生部18と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
変形例1によれば、光相互作用発生部19は、高非線形ファイバを使用しないので、図2に示す光相互作用発生部18に比較して、より小型化を実現できる。
(変形例2)
上述した高非線形ファイバからなる光相互作用発生部18に代えて、高非線形ファイバをループ状に配置した光相互作用発生部を用いることもできる。
図6は、実施の形態1の変形例2に従う光相互作用発生部70の概略構成図である。
図6を参照して、光相互作用発生部70は、非線形ループミラーとも称され、光分岐部66,68と、高非線形ファイバ38とからなる。
光分岐部68は、4つのポートを有し、そのうち2つのポートは、高非線形ファイバ72の両端と接続される。そして、残りの2つのポートは、光データ信号を受ける入力ポートと、DEMUX信号を出力する出力ポートとして機能する。
光分岐部66は、光分岐部68と高非線形ファイバ38との間に介挿され、光パルス信号を受けて高非線形ファイバ72へ送出する。
高非線形ファイバ72は、非線形係数が高い媒質からなり、波長λ1の光データ信号と波長λ2の光パルス信号との間の光学非線形効果により、光データ信号の位相を変化させる。
以下、光相互作用発生部70の動作について説明する。
光分岐部68は、光データ信号を受けて2分割し、それぞれ時計回りおよび反時計回りに伝搬する光データ信号を出力する。光パルス信号が入力されなければ、分割されたそれぞれの光データ信号は、高非線形ファイバ72を伝搬した後、光分岐部68へ帰還する。すると、それぞれの光データ信号は、光分岐部68で互いに干渉して打消し合う。そのため、光分岐部68からはいずれの光信号も出力されない。
一方、光分岐部66を介して、光パルス信号が高非線形ファイバ72へ入力されると、高非線形ファイバ72を伝搬する過程で光学非線形効果により、光データ信号の回転位相が変化する。そのため、それぞれの光データ信号は、光分岐部68での干渉が不十分となり、打消し合わない。よって、光分岐部68から、光データ信号と光パルス信号の光相互作用に応じたDEMUX信号が出力される。
すなわち、光データ信号におけるタイムスロットと光パルス信号の光強度ピークとを同期させて、光相互作用発生部70へ入力することで、光データ信号の中から特定のデータを抽出できる。
変形例2によれば、光強度の低い光信号であっても光相互作用を生じさせることができるので、光信号を過度に増幅させる必要はない。そのため、低出力の光増幅器を用いても十分に光相互作用を生じさせることができる。よって、より経済的な構成の光相互作用発生部を実現できる。
この発明の実施の形態1によれば、基地局側装置は、所定の時間間隔で区切ったタイムスロットにそれぞれの下りデータを順次割当てて時分割多重した光データ信号と、下りデータの割当てが一巡するのに要する時間を周期とする光パルス信号とをすべての加入者宅側装置へ送信する。そして、各加入者宅側装置は、光パルス信号を所定の時間だけ遅延させて、光強度ピークを光データ信号において自己宛ての下りデータが割当てられるタイムスロットに同期させることで、自己宛てのデータを抽出する。よって、加入者宅側装置では、基地局側装置から送信される光データ信号をすべて監視する必要がないため、高速な光電気変換器や処理回路などが不要となり、加入者宅側装置を低コストで実現できる。さらに、加入者宅側装置の増加に伴い、光データ信号のタイムスロットの時間間隔を短くする場合においても、各加入者宅側装置は、自己の通信速度に応じた光電気変換器や処理回路を備えれば十分であるので、システム全体の通信速度の向上を容易に実現できる。
また、この発明の実施の形態1によれば、各加入者宅側装置は、基地局側装置から受信した光パルス信号を搬送波に用いて、上りデータを送信するので、高速な光パルス発生部や光変調部などを必要としない。よって、加入者宅側装置を低コストで実現できる。また、下りデータの通信速度に応じて生成される光パルス信号を搬送波に用いるので、上りデータの送信を下りデータの通信速度と同じ通信速度で実現できる。
[実施の形態2]
実施の形態1においては、光データ信号および光パルス信号のいずれに対しても伝送路で蓄積された波長分散を補償する場合について説明した。
一方、実施の形態2においては、光パルス信号に対してのみ波長分散を補償する場合について説明する。
図7は、伝送路における波長分散の影響について説明する図である。
図7(a)は、基地局側装置1から送信される光データ信号の時間波形である。
図7(b)は、加入者宅側装置2.1が受信する光データ信号の時間波形である。
図7(c)は、光パルス信号の時間波形の一例である。
図7(d)は、DEMUX信号の時間波形の一例である。
図7(a)を参照して、基地局側装置1から送出される光データ信号は、所定の時間間隔で区切ったタイムスロットに対応してパルス状の時間波形をもつ。
図7(b)を参照して、光データ信号が伝送路20を伝搬することにより波長分散が生じるため、パルス状の時間波形が歪み、隣接するタイムスロットと干渉を生じるようになる。
図7(c)および図7(d)を参照して、光データ信号の時間波形が歪み、隣接するタイムスロットと干渉を生じても、時間軸上において干渉しない部分が存在していれば、光パルス信号との光相互作用が生じる時間を短くすることで、データの抽出が可能である。
したがって、加入者宅側装置2.1では、光パルス信号だけに対して分散補償をすることで、基地局側装置1から受けた光データ信号のうち自己宛ての下りデータ1を抽出できる。
図8は、実施の形態2に従う波形整形部46の概略構成図である。実施の形態2に従う通信システムは、図1に示す実施の形態1に従う通信システム100において、波形整形部14を波形整形部46に代えたものである。そして、波形整形部46は、光データ信号および光パルス信号を受け、光パルス信号だけに対して分散補償を行なう。
図8を参照して、波形整形部46は、波長選択性光分配部62と、分散補償部44とからなる。
波長選択性光分配部62は、光データ信号および光パルス信号を波長に応じて2分割する。そして、波長選択性光分配部62は、波長λ1の光データ信号をそのまま外部へ出力し、波長λ2の光パルス信号を分散補償部44へ出力する。
分散補償部44は、ファイバブラッググレーティング(FBG:Fiber Bragg Gratings)や可変分散補償器(VIPA:Virtually Imaged Phased Array)などからなり、波長λ2の光信号に対して波長分散を補償する。
実施の形態2においては、波形整形部46が分散補償手段を実現する。
この発明の実施の形態2によれば、実施の形態1における効果に加えて、光パルス信号に対してだけ分散補償を行なえばよいので、光データ信号および光パルス信号の両方に対して分散補償を行なう場合に比較して、狭い波長帯域をもつ分散補償部で構成できる。よって、安価な分散補償部を採用することができるため、加入者宅側装置をより低コストで実現できる。
[実施の形態3]
実施の形態1および2においては、受信した光パルス信号に波長分散を与えて整形する場合について説明した。
一方、実施の形態3においては、受信した光パルス信号に含まれる光強度変化に応じて光パルス信号を生成する場合について説明する。
図9は、実施の形態3に従う波形整形部64の概略構成図である。実施の形態3に従う通信システムは、図1に示す実施の形態1に従う通信システム100において、波形整形部14を波形整形部64に代えたものである。そして、波形整形部64は、光パルス信号に含まれる光強度変化に応じて、新たに光パルス信号を生成し出力する。
図9を参照して、波形整形部64は、波長選択性光分配部62と、注入同期レーザ48とからなる。
波長選択性光分配部62は、光データ信号および光パルス信号を波長に応じて2分割する。そして、波長選択性光分配部62は、波長λ1の光データ信号をそのまま外部へ出力し、波長λ2の光パルス信号を注入同期レーザ48へ出力する。
注入同期レーザ48は、光パルス信号が入力されると、入力と同期して、光パルス信号を生成し出力する。そして、注入同期レーザ48は、光分岐部56と、光増幅器58とからなる。
光分岐部56は、4つのポートを有し、そのうち2つのポートは、光増幅器58の両端と接続される。そして、残りの2つのポートは、光パルス信号を受ける入力ポートと、生成された光パルス信号を出力する出力ポートとして機能する。
実施の形態2においては、波形整形部64が分散補償手段を実現する。
この発明の実施の形態3によれば、実施の形態1における効果に加えて、新たに光パルス信号を生成するので、分散補償を与えて光パルス信号を整形する場合に比較して、より急峻な光パルスを光相互作用発生部へ与えることができる。よって、波長分散の影響により時間波形が歪み、隣接するタイムスロットとの干渉量が大きくなった場合にも、検出誤りを抑制した復号を実現できる。
[実施の形態4]
実施の形態1および2においては、加入者宅側装置において伝送路で蓄積された波長分散を補償する場合について説明した。
一方、実施の形態4においては、基地局側装置においてあらかじめ逆分散を印加して送信する場合について説明する。
図10は、この発明の実施の形態4に従う通信システム102の概略構成図である。
図10を参照して、通信システム102は、基地局側装置3と、加入者宅側装置4.1,4.2,・・・,4.nと、伝送路20,24と、光分配部22と、光結合部26とからなる。また、基地局側装置3は、送信部3.1と、受信部1.2とからなる。
送信部3.1は、実施の形態1における基地局側装置1の送信部1.1において、逆分散印加部96を追加したものである。
逆分散印加部96は、パルス発生部12と光結合部34との間に介挿され、加入者宅側装置4.1,4.2,・・・,4.nへ送信する光パルス信号に対して、伝送路20の波長分散と同じ大きさで、かつ反対の符号の波長分散を与える。
受信部1.2と、伝送路20と、光分配部22とは、実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
加入者宅側装置4.1,4.2,・・・,4.nは、実施の形態1における加入者宅側装置2.1,2.2,・・・,2.nにおいて、それぞれ分散補償部16を除去したものである。
上述のように、基地局側装置3から送信される光パルス信号は、予め伝送路20の波長分散と同じ大きさでかつ反対の符号の波長分散が与えられるので、伝送路20における波長分散と相殺され、加入者宅側装置4.1,4.2,・・・,4.nは、パルス発生部12が発生する光パルス信号と同じ時間波形をもつ光パルス信号を受信できる。
他の機能については、実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
光結合部26と、伝送路24とは、実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
実施の形態4においては、符号化部30、光源10および光変調部32が第1の送出手段を実現し、パルス発生部12が第2の送出手段を実現し、遅延部84.1,84.2,・・・,84.nが同期手段を実現し、光相互作用発生部18が光相互作用発生手段を実現し、復号部86が復号手段を実現し、逆分散印加部96が分散補償手段を実現し、符号化部74および光変調部75が送信手段を実現し、復号部80が受信手段を実現する。
この発明の実施の形態4によれば、実施の形態1における効果に加えて、基地局側装置が伝送路で生じる波長分散を予め補償して光パルス信号を送信するので、加入者宅側装置において光パルス信号を整形する必要がない。よって、加入者宅側装置において、波形整形部などが不要となるため、加入者宅側装置をより低コストで実現できる。
[実施の形態5]
実施の形態1〜4においては、基地局側装置から送信された光パルス信号を利用して、上りデータを時分割多重方式で送信する場合について説明した。
一方、実施の形態5においては、基地局側装置から送信された光パルス信号を利用して、上りデータを光拡散符号に変換して送信する場合について説明する。
図11は、この発明の実施の形態5に従う通信システム104の概略構成図である。
図11を参照して、通信システム104は、基地局側装置5と、加入者宅側装置6.1,6.2,・・・,6.nと、伝送路20,24と、光分配部22と、光結合部26とからなる。また、基地局側装置5は、送信部1.1と、受信部5.2とからなる。
送信部1.1は、実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
また、伝送路20と、光分配部22とは、実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
加入者宅側装置6.1,6.2,・・・,6.nは、実施の形態1における加入者宅側装置2.1,2.2,・・・,2.nにおいて、それぞれ光エンコーダ76.1,76.2,・・・,76.nを追加したものである。そして、加入者宅側装置6.1,6.2,・・・,6.nは、基地局側装置5へ送信する上りデータ1,2,・・・,nで変調した光データ信号をさらに光拡散符号に変換して送信する。他の機能については、実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
光エンコーダ76.1,76.2,・・・,76.nは、それぞれ予め定められた直交符号系列に基づいて、光変調部75から受けた光データ信号を光拡散符号に変換して、光結合部26へ出力する。なお、以下の説明では、光拡散符号への変換を、「光符号変換」とも称す。
光結合部26と、伝送路24とは、実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
受信部5.2は、光分配部50と、光デコーダ52.1,52.2,・・・,52.nと、復号部54とからなる。
光分配部50は、伝送路24を介して受けた光信号をn分割し、分割した光信号をそれぞれ光デコーダ52.1,52.2,・・・,52.nへ出力する。
光デコーダ52.1,52.2,・・・,52.nは、予め定められた直交符号系列に基づいて、光分配部50から受けた光拡散符号を光データ信号に変換して、それぞれ復号部54へ出力する。なお、以下の説明では、光拡散符号から光データ信号への変換を、「光符号逆変換」とも称す。
復号部54は、光デコーダ52.1,52.2,・・・,52.nの各々から受けた光データ信号の光強度をタイムスロット毎に積分し、その値が所定のしきい値以上であるか否かに基づいて「0」または「1」の2値のデータ列を生成する。そして、復号部54は、その生成したデータ列をそれぞれ上りデータ1,2,・・・,nに復号して出力する。
光結合部26と、伝送路24とは、実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
図12は、光エンコーダ76.1の概略構成図である。
図12を参照して、光エンコーダ76.1は、光分配部90と、光結合部92と、光遅延路94.1,94.2,94.3,94.4とからなる。
光分配部90は、光変調部75から受けたパルス状の光データ信号を4つに均等分配し、それぞれ光遅延路94.1,94.2,94.3,94.4へ出力する。
光遅延路94.1は、光分配部90から受けた光データ信号を遅延させることなく光結合部92へ出力する。
光遅延路94.2は、光分配部90から受けた光データ信号をそのパルス幅の時間だけ遅延させて光結合部92へ出力する。
光遅延路94.3は、光分配部90から受けた光データ信号をそのパルス幅の2倍の時間だけ遅延させて光結合部92へ出力する。
光遅延路94.4は、光分配部90から受けた光データ信号をそのパルス幅の3倍の時間だけ遅延させて光結合部92へ出力する。
また、光信号は、進行方向に対して垂直な振動を行なう「横波」であるので、進行方向において異なる2点で観察すると、光学的位相差が生じることになる。そのため、伝送路に入力される光信号と、伝送路から出力される光信号との間には、伝送路長に応じた光学的位相差が生じることになる。
そこで、光遅延路94.1,94.2,94.3,94.4は、それぞれ直交符号系列に応じて、入力される光信号と出力される光信号との光学的位相が、同相または逆相、すなわち「0」または「π」となるように伝送路長が設定される。
なお、光信号を光データ信号のパルス幅だけ遅延させるために必要な長さは、数cmオーダーであるのに対して、光信号の位相を反転させるために必要な長さは、数μmオーダーである。よって、両者には、10の6乗もの差があるため、伝送路の長さを調整することで、所望の遅延時間および光学的位相差を与えることができる。
光結合部92は、光遅延路94.1,94.2,94.3,94.4から出力された光データ信号を結合する。
光デコーダ52.1は、光エンコーダ76.1と同様である。
さらに、光エンコーダ76.2,・・・,76.nおよび光デコーダ52.2,・・・,52.nについても、光エンコーダ76.1と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
図13は、通信システム102における加入者宅側装置6.1から基地局側装置5への光符号分割多重方式によるデータ伝送を説明する図である。
図13(a)は、光変調部75から出力される光データ信号である。
図13(b)は、光エンコーダ76.1で光符号変換された後の光拡散符号である。
図13(c)は、光デコーダ52.1で光符号逆変換された後の光データ信号である。
図13(d)は、復号部54に与えられる光データ信号である。
図13(e)は、光デコーダ52.2で光符号逆変換された後の光データ信号である。
図13(f)は、復号部54に与えられる光データ信号である。
図13(a)を参照して、光変調部75は、基地局側装置5から受けたパルス幅tの光パルス信号を変調して光データ信号を出力する。
図13(b)を参照して、光エンコーダ76.1は、たとえば、4ビットの直交符号系列「0101」をもち、入力された光データ信号を、4つの光パルスに拡散し、各々に対して「0」,「π」,「0」,「π」の光学的位相差を与える。
図13(c)を参照して、光デコーダ52.1は、光エンコーダ76.1と同一の直交符号系列「0101」をもち、加入者宅側装置6.1から受けた光データ信号を、さらに4つの光パルスに拡散して、それぞれに「0」,「π」,「0」,「π」の光学的位相差を与える。時間軸上において、同一の光学的位相をもつ光パルス同士は強め合い、異なる光学的位相をもつ光パルス同士は弱め合う。その結果、光デコーダ52.1は、図13(d)に示されるような光強度特性をもつ光信号を出力する。そして、復号部54は、光パルス信号の周期T毎に光強度を積分して、光パルスの有無を判断する。
ところで、加入者宅側装置6.1から送信された光信号は、光デコーダ52.1に加えて、他の光デコーダ52.2,・・・,52.nへも分配される。
図13(e)を参照して、光デコーダ52.2は、たとえば、光エンコーダ76.1と異なる直交符号系列「0000」をもち、加入者宅側装置6.1から受けた光データ信号を、さらに4つの光パルスに拡散して、それぞれに「0」,「0」,「0」,「0」の光学的位相差を与える。その結果、光デコーダ52.2は、図13(f)に示されるような低レベルでノイズ性の光強度特性をもつ光信号を出力する。
上述のように、基地局側装置5と加入者宅側装置6.1,6.2,・・・,6.nとにおいて、異なる直交符号系列をもつ場合には、光データ信号を正常に復号できない。そのため、互いに同一の直交符号系列をもつ場合にのみ、データ伝送が成立し、異なる直交符号系列をもつ場合には、データ伝送が成立しない。したがって、加入者宅側装置6.1から送信された上りデータ1が、基地局側装置5において、他の上りデータ2,・・・,nに影響を与えることはない。
なお、上述したように、光符号分割多重方式では、光エンコーダと光デコーダとは、互いに同一の処理を行なう必要がある。そのため、光エンコーダ76.1と光デコーダ52.1とは、互いに同一の構成をもつ。さらに、光エンコーダ76.2,・・・,76.nと光デコーダ52.2,・・・,52.nとについても、それぞれ互いに同一の構成をもつ。
実施の形態5においては、符号化部30、光源10および光変調部32が第1の送出手段を実現し、パルス発生部12が第2の送出手段を実現し、遅延部84.1,84.2,・・・,84.nが同期手段を実現し、光相互作用発生部18が光相互作用発生手段を実現し、復号部86が復号手段を実現し、波形整形部14が分散補償手段を実現し、符号化部74、光変調部75および光エンコーダ76.1,76.2,・・・,76.nが送信手段を実現し、光分配部50、光デコーダ52.1,52.2,・・・,52.nおよび復号部54が受信手段を実現する。
この発明の実施の形態5によれば、実施の形態1における効果に加えて、基地局側装置におけるそれぞれの復号部では、対応する1つの加入者宅側装置からのデータだけを受信するので、複数の基地局側装置から送信された光データ信号を時間的に分離する必要がない。また、接続される基地局側装置の台数が増加しても、基地局側装置では、それに応じて復号部を追加するだけでよい。よって、通信速度の向上や加入者宅側装置の増加などに柔軟に対応できる通信システムを実現できる。
[実施の形態6]
実施の形態1〜5においては、パルス発生部を備える基地局側装置について説明した。
一方、実施の形態6においては、パルス発生部を他の基地局側装置と共用する場合について説明する。
図14は、この発明の実施の形態6に従う通信システム106の概略構成図である。
図14を参照して、通信システム106は、パルス発生部12と、基地局側装置7と、加入者宅側装置2.1,2.2,・・・,2.nと、伝送路20,24と、光分配部22と、光結合部26とからなる。また、基地局側装置7は、送信部7.1と、受信部1.2とからなる。
パルス発生部12は、基地局側装置7の光変調部32で生成される光データ信号において、宛て先を同じくするデータが割当てられる周期、すなわち、下りデータ1,2,・・・,nの割当てが一巡するまでに要する時間を周期とする光パルス信号を発生する。そして、パルス発生部12は、その発生した光パルス信号を基地局側装置7および他の基地局側装置7へ出力する。
送信部7.1は、実施の形態1における送信部1.1において、パルス発生部12を除去したものである。そして、送信部7.1は、パルス発生部12から受けた光パルス信号を加入者宅側装置2.1,2.2,・・・,2.nへ送信する。他の機能については、実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
伝送路20と、光分配部22と、加入者宅側装置2.1,2.2,・・・,2.n、光結合部26と、伝送路24とは、実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
実施の形態6においては、符号化部30、光源10および光変調部32が第1の送出手段を実現し、光結合部34が第2の送出手段を実現し、遅延部84.1,84.2,・・・,84.nが同期手段を実現し、光相互作用発生部18が光相互作用発生手段を実現し、復号部86が復号手段を実現し、波形整形部14が分散補償手段を実現し、符号化部74および光変調部75が送信手段を実現し、復号部80が受信手段を実現する。
この発明の実施の形態6によれば、実施の形態1における効果に加えて、1つのパルス発生部から出力される光パルス信号を複数の基地局側装置で共用するので、基地局側装置の構成を簡素化できる。さらに、通信速度の向上や加入者宅側装置の増加などによる光データ信号の変調速度の向上に伴い、光パルス信号のパルス幅を短縮する場合にも、共用のパルス発生部を交換するだけで済む。よって、通信速度の向上や加入者宅側装置の増加などに柔軟に対応できる通信システムをより低コストで実現できる。
[その他の形態]
上述の実施の形態1〜6においては、基地局側装置と加入者宅側装置との間は、それぞれ上りデータ用および下りデータ用の異なる2つの伝送路で接続される場合について説明したが、共通の1つの伝送路で接続する構成としてもよい。光信号は、横波であるため、伝搬方向の異なる2つの光信号同士では、干渉を生じない。そのため、共通の伝送路を用いて、上りデータ用および下りデータ用の双方向のデータ伝送が可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1に従う通信システムの概略構成図である。 光相互作用発生部の概略構成図である。 光相互作用発生部における4光波混合を説明する図である。 加入者宅側装置におけるデータの抽出を説明する図である。 実施の形態1の変形例1に従う光相互作用発生部の概略構成図である。 実施の形態1の変形例2に従う光相互作用発生部の概略構成図である。 伝送路における波長分散の影響について説明する図である。 実施の形態2に従う波形整形部の概略構成図である。 実施の形態3に従う波形整形部の概略構成図である。 この発明の実施の形態4に従う通信システムの概略構成図である。 この発明の実施の形態5に従う通信システムの概略構成図である。 光エンコーダの概略構成図である。 通信システムにおける加入者宅側装置から基地局側装置への光符号分割多重方式によるデータ伝送を説明する図である。 この発明の実施の形態6に従う通信システムの概略構成図である。
符号の説明
1,3,5,7 基地局側装置、1.1,3.1,7.1 送信部、1.2,5.2 受信部、2,4,6 加入者宅側装置、10 光源、12 パルス発生部、14,46,64 波形整形部、16,44 分散補償部、18,19,70 光相互作用発生部、20,24 伝送路、22,50,60,90 光分配部、26,34,92 光結合部、30,74 符号化部、32,75 光変調部、36,58 光増幅器、38,72 高非線形ファイバ、40 光フィルタ、42 半導体光増幅器、48 注入同期レーザ、52 光デコーダ、54,80,86 復号部、56,66,68 光分岐部、62 波長選択性光分配部、76 光エンコーダ、84 遅延部、94 光遅延路、96 逆分散印加部、100,102,104,106 通信システム。

Claims (10)

  1. 伝送路と、
    前記伝送路を介して、宛て先の異なる複数のデータを送信する第1の通信装置と、
    前記第1の通信装置から送信される前記複数のデータのうち自己宛てのデータを抽出して受信する複数の第2の通信装置とを備え、
    前記第1の通信装置は、
    所定の時間間隔で区切ったタイムスロットに前記複数のデータを順次割当てて時分割多重した第1の光信号を前記伝送路へ送出する第1の送出手段と、
    前記第1の光信号において宛て先を同じくするデータが割当てられる周期と同一の周期で最大強度をもつ第2の光信号を前記伝送路へ送出する第2の送出手段とを含み、
    前記第2の通信装置の各々は、
    前記第1および第2の光信号を受け、前記第1の光信号において自己を宛て先とするデータが割当てられたタイムスロットと前記第2の光信号において最大強度をもつタイミングとを同期させる同期手段と、
    前記同期手段において同期された前記第1の光信号と前記第2の光信号との間で光相互作用を生じさせる光相互作用発生手段と、
    前記光相互作用発生手段において生じた第3の光信号に基づいてデータを復号する復号手段と
    前記第2の光信号を搬送波に用いて、前記第1の通信装置へデータを送信する送信手段とを含み、
    前記第1の通信装置は、さらに、前記複数の第2の通信装置から送信されたデータを受信する受信手段を含む、通信システム。
  2. 前記第2の光信号は、前記第1の光信号におけるタイムスロット以下の時間幅をもつ光パルスである、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記同期手段は、前記第2の光信号を他の第2の通信装置とは異なる所定の時間だけ遅延させる遅延部からなる、請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 前記第1および/または第2の通信装置は、前記伝送路で生じる波長分散を補償する分散補償手段をさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信システム。
  5. 前記送信手段は、前記第2の光信号を送信データで変調したのち、他の第2の通信装置とは異なる直交符号系列を用いて光拡散符号に変換し、
    前記受信手段は、前記複数の第2の通信装置から受けた前記光拡散符号を送信元の第2の通信装置の別に前記送信データに復号する、請求項1〜のいずれか1項に記載の通信システム。
  6. 前記第1の通信装置へ前記第2の光信号を供給する光信号発生部をさらに備え、
    前記第2の送出手段は、前記光信号発生部から受けた前記第2の光信号を送出し、
    前記光信号発生部は、前記第1の通信装置に加え、他の通信システムにおける前記第1の通信装置へ前記第2の光信号を供給する、請求項1〜のいずれか1項に記載の通信システム。
  7. 送路を介して、宛て先の異なる複数のデータを送信する第1の通信装置と、自己宛てのデータを抽出して受信する複数の第2の通信装置との間の通信方法であって、
    前記第1の通信装置が所定の時間間隔で区切ったタイムスロットに前記複数のデータを順次割当てて時分割多重した第1の光信号を前記伝送路へ送出する第1の送出ステップと、
    前記第1の通信装置が前記第1の光信号において宛て先を同じくするデータが割当てられる周期と同一の周期で最大強度をもつ第2の光信号を前記伝送路へ送出する第2の送出ステップと、
    前記第2の通信装置が前記第1および第2の光信号を受け、前記第1の光信号において自己を宛て先とするデータが割当てられたタイムスロットと、前記第2の光信号において最大強度をもつタイミングとを同期させる同期ステップと、
    前記第2の通信装置が前記同期ステップにおいて同期された前記第1の光信号と前記第2の光信号との間で光相互作用を生じさせる光相互作用発生ステップと、
    前記第2の通信装置が前記光相互作用発生ステップにおいて生じた第3の光信号に基づいてデータを復号する復号ステップと
    前記第2の通信装置が前記第2の光信号を搬送波に用いて、前記第1の通信装置へデータを送信する送信ステップと、
    前記第1の通信装置が前記複数の第2の通信装置から送信されたデータを受信する受信ステップとを含む、通信方法。
  8. 前記第1および/または第2の通信装置が前記伝送路で生じる波長分散を補償する分散補償ステップをさらに含む、請求項に記載の通信方法。
  9. 伝送路を介して宛て先の異なる複数のデータを送信する通信装置であって、
    所定の時間間隔で区切ったタイムスロットに前記複数のデータを順次割当てて時分割多重した第1の光信号を前記伝送路へ送出する第1の送出手段と、
    前記第1の光信号と光相互作用させることにより前記複数の宛て先のうちいずれか1つの宛て先に向けられたデータを復号できるように、前記第1の光信号と異なる波長からなり、かつ、前記第1の光信号において宛て先を同じくするデータが割当てられる周期と同一の周期で最大強度をもつ第2の光信号を前記伝送路へ送出する第2の送出手段と
    前記第2の光信号を搬送波に用いて生成された複数の信号を受信して、その中に含まれるそれぞれのデータを受信する受信手段とを備える、通信装置。
  10. 伝送路を介して送信される宛て先の異なる複数のデータのうち自己宛てのデータを抽出して受信する通信装置であって、
    所定の時間間隔で区切ったタイムスロットに前記複数のデータを順次割当てて時分割多重された第1の光信号と、前記第1の光信号において宛て先を同じくするデータが割当てられる周期と同一の周期で最大強度をもつ第2の光信号とを受け、前記第1の光信号において自己宛てのデータが含まれるタイムスロットと、前記第2の光信号において最大強度をもつタイミングとを同期させる同期手段と、
    前記同期手段において同期された前記第1の光信号と前記第2の光信号との間で光相互作用を生じさせる光相互作用発生手段と、
    前記光相互作用発生手段において生じた第3の光信号に基づいてデータを復号する復号手段と
    前記第2の光信号を搬送波に用いて、データを送信する送信手段とを備える、通信装置。
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