JP4572026B2 - ブラシレスdcモータの駆動装置および駆動方法 - Google Patents

ブラシレスdcモータの駆動装置および駆動方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラシレスDCモータの駆動装置および駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来のブラシレスDCモータの構成を例示した概略図である。このモータ10は、U相巻線21、V相巻線22およびW相巻線23を有する固定子20と、永久磁石形回転子30とを備えた3相巻線永久磁石モータである。
U相巻線21は、巻線方向が互いに逆である巻線21a,21bを固定子20の周方向に隣接配置した構成を有し、V相巻線22およびW相巻線23も同様の構成を有する。
【0003】
このモータ10の回転子30の周りには、該回転子30の磁極位置を検出する3個の位置検出器41,42および43が配設されている。これらの位置検出器41,42および43は、固定子20の各相巻線の誘起電圧が最大になった時の回転子30の位置を検出するため、それぞれの出力が電気角で120°の位相差をもつようにその配設位置が選定されている。
【0004】
図示していない駆動装置は、上記各位置検出器41,42,43の出力に基づいて上記モータ10を回転駆動する。図8および図9は、上記モータ10が時計方向および反時計方向に回転駆動される場合の前記各相巻線21,22,23の誘起電圧VIU,VIV,VIW、各位置検出器41,42,43から出力される回転子位置検出信号H1,H2,H3および各相巻線21,22,23に印加される電圧VU ,VV ,VW の波形を示している。
この波形図から明らかなように、従来のブラシレスDCモータ10では、上記印加電圧VU ,VVおよびVWの位相が、それぞれ上記誘起電圧VIU,VIVおよびVIWの位相とほぼ同じになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のブラシレスDCモータ10では、相巻線21,22,23の転流前後における該巻線の電流の変化が大きい。このような巻線電流の急激な変化は、モータ10の半径方向に作用する電磁力に急激な変化を生じさせるので、該電磁力に起因するモータ騒音を増大させる。
また、周知のように、モータの各相巻線21〜23のインダクタンス成分のために、該相巻線に流れる電流が印加電圧に対して多少の遅れを生じ、これは、特に該印加電圧の周波数が上昇する高速駆動の場合にモータの運転効率を低下させる。
【0006】
このような問題を解決するには、いわゆる進み位相励磁を実行すれば良い。そこで、モータ10の固定子20の円周方向に時計回り専用の位置検出器と反時計回り専用の位置検出器を設け、これらの位置検出器の出力に基づいて進み位相励磁を実現する方法が提案されている。
もちろん、この場合には、各回転方向専用の位置検出器が進み位相励磁可能な位置に配設され、回転子30の回転方向に応じてそれらの位置検出器が切換え使用されることになる。
しかし、この方法は、位置検出器の配設個数が2倍になるので、モータと制御回路間の配線数が多くなる等の欠点がある。
【0007】
本発明の課題は、このような従来の問題点に鑑み、ブラシレスDCモータの時計回り方向および反時計回り方向についての進み位相励磁を、位置検出器の数を増加することなく実現することが可能なブラシレスDCモータの駆動装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、磁極のN極とS極がほぼ均一に分布するように構成された永久磁石形の回転子と、3相固定子巻線の相間の電気的位相差が120°であるように構成された固定子とを有したブラシレスDCモータを駆動するための装置であって、前記回転子のN極とS極の境界位置が前記固定子の任意の相巻線を通過するときに該相巻線の誘起電圧がゼロとなる位置を基準とし、この基準位置から機械角θ=k・60°/P(k:整数、P:回転子の極対数)だけ離れた位置に配設した磁極位置検出用の第1の位置検出器と、前記第1の位置検出器に対して電気角が60°または120°ずれた位置にそれぞれ配設した第2および第3の位置検出器と、前記第1、第2および第3の位置検出器の出力に基づいて、前記回転子のいずれの回転方向に対しても進み位相励磁可能な通電タイミング信号を生成して、前記固定子の各相巻線の通電を制御する制御手段とを備えている。
本発明の実施形態では、前記進み位相励磁の進み位相量調整するため、前記第1、第2および第3の位置検出器の出力を遅延する遅延手段を付加している。
また、本発明の実施形態は、前記第1、第2および第3の位置検出器としてホール効果磁気センサを使用している。
本発明は、磁極のN極とS極がほぼ均一に分布するように構成された永久磁石形の回転子と、3相固定子巻線の相間の電気的位相差が120°であるように構成された固定子とを有したブラシレスDCモータを駆動するための方法であって、前記回転子のN極とS極の境界位置が前記固定子の任意の相巻線を通過するときに該相巻線の誘起電圧がゼロとなる位置を基準とし、この基準位置から機械角θ=k・60°/P(k:整数、P:回転子の極対数)だけ離れた第1の位置で前記回転子の磁極位置を検出するステップと、前記第1の位置に対してそれぞれ電気角が60°または120°ずれた第2および第3の位置で前記回転子の磁極位置を検出するステップと、前記第1、第2および第3の位置において検出される各磁極位置に基づいて、前記回転子のいずれの回転方向に対しても進み位相励磁可能な通電タイミング信号を生成し、この信号によって前記固定子の各相巻線の通電を制御するステップとを備えている。
【0009】
【実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図3は、本発明に係るブラシレスDCモータの構成を例示した概略図である。
このブラシレスDCモータ100は、U相巻線210、V相巻線220およびW相巻線230を有する固定子200と、永久磁石形回転子300とを備えた3相巻線永久磁石モータである。
【0010】
このモータ100において、U相巻線210、V相巻線220およびW相巻線230は相間の電気的位相差が120°であり、また、回転子300の磁極はN極とS極がほぼ均一に分布していている。
なお、隣接するU相巻線210a、210bは、互いの巻線方向が逆であり、同様に、隣接するV相巻線220a,220bおよびW相巻線230a,23bも互いの巻線方向が逆である。
【0011】
このモータ100の回転子300の周囲には、該回転子300の磁極位置を検出する3個の位置検出器410,420および430を配設してある。なお、これらの位置検出器としては、例えば、ホール効果磁気センサが適用される。
【0012】
以下、上記位置検出器410,420および430の配設位置について説明する。
固定子200の任意の相巻線に誘起される電圧(図4および図5の最上方に記載)は、回転子300のN極とS極の境界がその相巻線の中間位置を通過するときにゼロになる。
すなわち、例えば、上記N極とS極の境界が固定子200のU相巻線210の中間位置(巻線210a,210bの中間位置)を通過した時には、このU相巻線210の鎖交磁束が最大になるので、該巻線210の誘起電圧がゼロとなる。
【0013】
上記位置検出器410は、任意の相巻線の誘起電圧がゼロになる位置を基準として、この基準位置から機械角θ=k・60°/P(k:整数、P:回転子の極対数)だけ離れた位置(電気角では、k・60°離れた位置)に配設される。ここで、極対数Pは、回転子のN極とS極の対の数を意味し、図3の回転子300の例では、この極対数Pが5である。
なお、図3のモータ100の例では、U相巻線210の中間位置を基準とし、その基準位置から機械角θ=0(k=0)だけ離れた位置、つまり、上記基準位置と同じ位置に位置検出器410を配設している。
一方、前記第2の位置検出器420および第3の位置検出器430は、位置検出器410に対して電気角が120°ずれる位置、つまり、個々の出力信号の位相が位置検出器410の出力の位相に対して120°ずれる位置にそれぞれ配設されている。
【0014】
図1に示すように、上記位置検出器410,420,430の出力信号H1,H2,H3は、制御回路500にフィードバックされる。制御回路500は、図示していないが、モータ100の励磁シーケンスを実行するシーケンサを含み、上記位置検出器410,420,430の出力信号に基づいて上記励磁シーケンスに従った励磁信号を出力回路600に出力する。
【0015】
図2に示すように、上記出力回路600は、直流電源610と、モータ100の相巻線210〜230に接続された電力変換主回路620とを備えている。電力変換主回路620に設けられた複数のスイッチング素子(この例では、トランジスタ)は、制御回路500から出力される励磁信号によって選択的に開閉され、これによって、上記巻線210〜230が上記励磁シーケンスに従って励磁される。
【0016】
上記位置検出器410,420,430、制御回路500、および出力回路は、本発明に係る駆動装置を構成している。以下、この駆動装置の作用をより詳細に説明する。
モータ100の回転子300が時計方向に回る場合には、上記相巻線210,220,230にそれぞれ図4に示すような波形の電圧VIU,VIV,VIWが誘起される。図示するように、誘起電圧VIVは誘起電圧VIUよりも電気角で120°位相が遅れ、また、誘起電圧VIWは誘起電圧VIVよりも電気角で120°位相が遅れてる。
【0017】
一方、上記位置検出器410,420および430は、回転子300の時計方向回転に伴って磁極位置信号H1,H2およびH3をそれぞれ発生する。
各位置検出器410,420および430は、それぞれ前述した位置に配設されている。それ故、上記位置信号H1,H2およびH3は、上記誘起電圧VIU,VIVおよびVIWがゼロになるタイミングでレベル変化する3相信号であって、位置信号H2が位置信号H1より電気角で120°位相が遅れ、また、位置信号H3が位置信号H2より電気角で120°位相が遅れている。
【0018】
前記制御回路500は、位置信号H1,H2,H3と、時計回りの回転方向を指令する入力指令とに基づき、時計方向の進み位相励磁を可能にする励磁シーケンスを生成し、その励磁シーケンスに従った図4に示すような励磁信号UH,VH,WH,UL,VL,WLを出力する。
【0019】
図2に示す出力回路600の各スイッチング素子は、上記制御回路500から出力される上記励磁信号UH,VH,WH,UL,VL,WLによって選択的にスイッチングされ、その結果、モータ100のU相巻線210、V相巻線220およびW相巻線230には、図4に示す電圧VU ,VV およびVW がそれぞれ印加される。
上記印加電圧VU ,VVおよびVW の位相は、それぞれ前記誘起電圧VIU,VIV,VIWの位相より約30°進んでいる。したがって、モータ100は進み位相励磁されながら時計方向に回転されることになる。
【0020】
次に、モータ100の回転子300が反時計方向に回る場合には、前記相巻線210,220および230にそれぞれ図5に示すような波形の電圧VIU,VIVおよびVIWが誘起される。この場合、誘起電圧VIVは誘起電圧VIWよりも電気角で120°位相が遅れ、また、誘起電圧VIUは誘起電圧VIVよりも電気角で120°位相が遅れる。
【0021】
一方、位置検出器410,420および430は、位置信号H1,H2およびH3をそれぞれ発生する。この位置信号H1,H2およびH3は、それぞれ上記誘起電圧VIU,VIVおよびVIWがゼロになるタイミングでレベル変化するので、位置信号H2が位置信号H3より電気角で120°位相が遅れ、また、位置信号H1が位置信号H2より電気角で120°位相が遅れている。
【0022】
前記制御回路500は、上記位置信号H1,H2,H3と、反時計回りの回転方向を指令する入力指令とに基づき、反時計方向の進み位相励磁を可能にする励磁シーケンスを生成し、その励磁シーケンスに従った図5に示す励磁信号UH,VH,WH,UL,VL,WLを出力する。
【0023】
図2に示す出力回路600の各スイッチング素子は、上記制御回路500から出力される上記励磁信号UH,VH,WH,UL,VL,WLによって選択的にスイッチングされ、その結果、モータ100のU相巻線210、V相巻線220およびW相巻線230には、図に示す電圧VU ,VVおよびVW がそれぞれ印加される。
上記印加電圧VU ,VV およびVW の位相は、それぞれ前記誘起電圧VIU,VIVおよびVIWの位相より約30°進んでいる。したがって、モータ100は進み位相励磁されて反時計方向に回転されることになる。
【0024】
以上の説明から明らかなように、上記実施形態に係る駆動装置によれば、モータ100が時計方向、反時計方向のいずれの方向に回転する場合でも、3個の磁極位置検出器410〜430の出力に基づいて約30°の進み位相励磁を実現することができる。
【0025】
このような進み位相励磁が実行されると、誘起電圧に対する巻線電流の遅れが補償されるので、モータ100の回転中における電流波形が滑らかになる。したがって、転流前後における巻線電流値の変化が大幅に抑制されて、巻線電流による電磁力の急激な変化が抑えられるので、この電磁力の急変に起因して発生する騒音を大幅に低減することができる。
また、巻線電流の位相が補償されるので、運転効率および力率も改善される。
つまり、モータ電流位相と誘起電圧位相との差を低減する方向にモータ印加電圧の位相が補正されるので、運転効率および力率が改善される。この運転効率および力率の改善効果は、特に、モータ印加電圧の周波数が上昇する高速駆動時に顕著となる。
【0026】
なお、上記実施形態においては、第2の位置検出器420および第3の位置検出器430を、第1の位置検出器410に対して電気角が120°ずれる位置にそれぞれ配設しているが、これらの位置検出器420,430を位置検出器410に対して電気角が60°ずれる位置に配設することも可能である。
位置検出器420,430を上記のような位置に配設した場合、これらの位置検出器420,430からは、図4または図5に示す信号H2,H3を反転した信号が出力されることになる。そして、このことは、位置検出器420,430の出力を反転することによって、図4または図5に示す信号H2,H3と同様の信号が得られることを示唆している。
そこで、図1に示す制御回路500で位置検出器420,430の出力信号の論理レベルを反転させる処理を実行して、図4または図5に示す信号H2,H3を形成することにより、上記と同様の進み位相励磁を実現することができる。
【0027】
ところで、例えば、位置検出器(ホール効果磁気センサ)410が配設された磁極検出部位の磁束密度は、モータ100の回転子300の回転に伴う回転子磁石の位置変化によって図6に符号Bで示すように変化する。
したがって、位置検出器410のヒステリシス幅がHWであるとすると、この位置検出器410の出力信号は、磁束密度Bの波形に対してα°(電気角)位相が遅れること、換言すれば、図4および図5に示すU相誘起電圧VIUに対してα°位相が遅れることになる。
【0028】
同様に、他の位置検出器420および430のヒステリシス幅がHWであるととすると、これらの検出器の出力信号もそれぞれ図4、図5に示すV相誘起電圧VIVおよびW相誘起電圧VIwに対してα°位相が遅れることになる。
【0029】
図4および図5において、位置検出器410,420および430の出力信号H1,H2およびH3の位相が対応する相誘起電圧VIU,VIVおよびVIWに対してα°遅れると、励磁シーケンス信号UH,VH,WH,UL,VL,WLの位相もα°だけ遅れることから、U相巻線210、V相巻線220およびW相巻線230の印加電圧VU,VVおよびVWの進み位相角が前記の値(約30°)よりもα°だけ小さくなる。
【0030】
以上の説明から明らかなように、位置検出器410〜430のヒステリシス幅HWは、進み位相励磁における励磁位相の進み量に影響を与える。つまり、該ヒステリシス幅HWが大きいほど上記遅れ角α°が大きくなるので、上記励磁位相の進み量が小さくなる。
このことは、進み位相励磁における励磁位相の進み量の調整手段としてヒステリシス幅HWを活用することが可能であることを示唆している。
【0031】
ヒステリシス幅HWは、位置検出器410〜430の磁気検出感度に依存し、該感度が高いほど小さくなる傾向を示す。この磁気検出感度は、異なる感度特性の位置検出器410〜430を使用することによって、または、回転子300に対する位置検出器410〜430の配置距離を変化させることによって調整することができる。
そこで、上記した進み位相励磁を実施する場合において、該進み位相励磁の位相進み量を前記の値(約30°)よりも小さな値(約30°−α°)に設定する必要のある場合には、上記感度調整手法によって上記ヒステリシス幅HWを調整すれば良い。
【0032】
進み位相励磁における励磁位相の進み量は、ヒステリシス幅HW以外の手段によっても調整可能である。すなわち、上記進み量は、上記位置検出器410〜430の出力信号の発生タイミングによって決定される。そこで、これらの位置検出器410〜430の出力を遅延させることによっても上記進み量を30°以下の大きさに調整(遅延時間が大きいほど、位相進み量が減少する)することができる。
【0033】
この場合、例えば、時定数要素等を備えた図示していない遅延回路を前記制御回路500に組込み、上記位置検出器410〜430の出力をこの遅延回路で適宜時間遅延させる。
なお、位置検出器410〜430の何れかの出力に基づいて回転子300の回転速度を検出し、この回転速度に基づいて上記遅延回路の遅延時間を変化(例えば、回転速度が小さいほど遅延時間を大きくする)させることも可能である。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、モータが時計方向、反時計方向のいずれの方向に回転する場合でも、3個の磁極位置検出器に基づいて約30°の進み位相励磁を実現することができる。
つまり、従来では、時計方向回転時の進み位相励磁と反時計方向回転時の進み位相励磁を実現するために、それぞれ異なる磁極位置検出器を設けているが、本発明では、時計方向回転時の進み位相励磁と反時計方向回転時の進み位相励磁を共通の磁極位置検出器を用いて実現することができるので、コンパクト化とコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブラシレスDCモータの駆動装置の実施形態を例示したブロック図。
【図2】出力回路の構成を例示した結線図。
【図3】ブラシレスDCモータの構成を例示した模式図。
【図4】図3のモータが時計方向回転する場合の各主要部分の波形を示す波形図。
【図5】図3のモータが反時計方向回転する場合の各主要部分の波形を示す波形図。
【図6】位置検出器のヒステリシスと該位置検出器の出力信号の位相遅れとの関係を示す波形図。
【図7】従来のブラシレスDCモータの一例を示す模式図
【図8】図7のモータが時計方向回転する場合の各主要部分の波形を示す波形図。
【図9】図7のモータが反時計方向回転する場合の各主要部分の波形を示す波形図。
【符号の説明】
100 ブラシレスDCモータ
200 固定子
210 U相巻線
220 V相巻線
230 W相巻線
300 回転子
410,420,430 位置検出器
500 制御回路
600 出力回路

Claims (4)

  1. 磁極のN極とS極がほぼ均一に分布するように構成された永久磁石形の回転子と、3相固定子巻線の相間の電気的位相差が120°であるように構成された固定子とを有したブラシレスDCモータを駆動するための装置であって、
    前記回転子のN極とS極の境界位置が前記固定子の任意の相巻線を通過するときに該相巻線の誘起電圧がゼロとなる位置を基準として、この基準位置から機械角θ=k・60°/P(k:整数、P:回転子の極対数)だけ離れた位置に配設した磁極位置検出用の第1の位置検出器と、
    前記第1の位置検出器に対して電気角が60°または120°ずれた位置にそれぞれ配設した第2および第3の位置検出器と、
    前記第1、第2および第3の位置検出器の出力に基づいて、前記回転子のいずれの回転方向に対しても進み位相励磁可能な通電タイミング信号を生成して、前記固定子の各相巻線の通電を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とするブラシレスDCモータの駆動装置。
  2. 前記進み位相励磁の進み位相量を調整するため、前記第1、第2および第3の位置検出器の出力を遅延させる遅延手段を付加したことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスDCモータの駆動装置。
  3. 前記第1、第2および第3の位置検出器としてホール効果磁気センサを使用することを特徴とする請求項1または2に記載のブラシレスDCモータの駆動装置。
  4. 磁極のN極とS極がほぼ均一に分布するように構成された永久磁石形の回転子と、3相固定子巻線の相間の電気的位相差が120°であるように構成された固定子とを有したブラシレスDCモータを駆動するための方法であって、
    前記回転子のN極とS極の境界位置が前記固定子の任意の相巻線を通過するときに該相巻線の誘起電圧がゼロとなる位置を基準とし、この基準位置から機械角θ=k・60°/P(k:整数、P:回転子の極対数)だけ離れた第1の位置で前記回転子の磁極位置を検出するステップと、
    前記第1の位置に対してそれぞれ電気角が60°または120°ずれた第2および第3の位置で前記回転子の磁極位置を検出するステップと、
    前記第1、第2および第3の位置において検出される各磁極位置に基づいて、前記回転子のいずれの回転方向に対しても進み位相励磁可能な通電タイミング信号を生成し、この信号によって前記固定子の各相巻線の通電を制御するステップと
    を備えることを特徴とするブラシレスDCモータの駆動方法。
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