JP4571733B2 - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、情報処理装置および情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などの移動体情報処理サービスを利用して、音声データの送受信だけではなく、文章や画像などの非音声データも送受信できる情報処理端末が登場し、さらに、CCD(Charge Coupled Device)などの撮影部を備えた情報処理端末も普及してきている。
【0003】
このようなモバイル端末においては、単一の伝送路を共有して音声データと画像データとを送信するが、会話(音声データの送受信)によるコミュニケーションを遮断しないように、音声データと画像データとを多重化して送信することが一般的におこなわれている。また、音声データに比較して大きなデータ量を有する画像データを効率良く送信するために、種々の送信技術(たとえば、特開平8−279835号公報、特開平9−261197号公報、特開平10−229375号公報などに開示された送信技術)が提案されている。以下、これらの従来技術について簡単に説明する。
【0004】
まず最初に、特開平8−279835号公報には、音声データの有無、すなわち無音期間を検出する送信技術が開示されている。すなわち、この従来技術においては、音声の無音期間を検出し、無音期間中は、音声データの送信(音声データと画像データの多重化送信)を中断して、画像データのみを送信することによって、画像データを効率良く送信している。
【0005】
また、特開平9−261197号公報には、音声データを圧縮する送信技術が開示されている。すなわち、この従来技術においては、送信する画像データが大きい場合に、音声データを圧縮して音声データの伝送帯域幅を小さくすること(画像データの伝送帯域幅を大きくすること)によって、画像データを効率良く送信している。
【0006】
また、特開平10−229375号公報には、画像データを優先的に送信するか否かを選択させる送信技術が開示されている。すなわち、この従来技術においては、送信する画像データのデータ量が大量に蓄積されている場合に、画像データの優先的送信を選択させ、この選択がなされると、音声データの送信を中断して、画像データのみを送信することによって、画像データを効率良く送信している。
【0007】
【発明が解消しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術は、送信する画像データのデータ量が大きい場合に、通信相手が画像データの内容を理解して円滑に会話できるようになるまでに長時間を要するという問題点があった。
【0008】
すなわち、特開平8−279835号公報に開示された従来技術は、無音期間中に、画像データのみを送信している。しかし、話者の周囲が騒々しい環境であって、会話はしていないが有音期間として検出される場合には、画像データを音声データと多重化して送信せざるを得ない。このため、画像データのデータ量が大きい場合には、通信相手に画像データが送信されるまでの時間が長くなってしまう。したがって、通信相手が画像データの内容を理解して円滑に会話できるようになるまでに長時間を要していた。また、この結果として、通信時間が長くなり通信費用も高くなっていた。
【0009】
また、特開平9−261197号公報に開示された従来技術は、送信する画像データが大きい場合に、音声データを圧縮して画像データの伝送帯域幅を大きくしている。しかし、デジタル携帯電話サービスのPDC(Personal Digital Cellular)などのように伝送路の帯域幅が小さい場合には、音声信号の圧縮による画像データ伝送帯域幅の拡大にも限界がある。このため、画像データのデータ量が大きい場合には、通信相手に画像データが送信されるまでの時間が長くなってしまう。したがって、上記の従来技術(特開平8−279835号公報に開示された従来技術)と同様に、通信相手が画像データの内容を理解して円滑に会話できるようになるまでに長時間を要し、結果として、通信時間が長くなり通信費用も高くなっていた。
【0010】
また、特開平10−229375号公報に開示された従来技術は、画像データのデータ量が大きい場合に、画像データの優先的送信を選択させて、画像データのみを送信している。しかし、画像データのデータ量が大きい場合に画像データのみを優先的に送信するものであるため、会話によるコミュニケーションが長時間にわたって遮断されてしまうこととなる。また、画像データのデータ量が大きいと、通信相手に画像データが送信されるまでの時間が長くなってしまうため、上記の従来技術(特開平8−279835号公報に開示された従来技術)と同様に、通信相手が画像データの内容を理解して円滑に会話できるようになるまでに長時間を要し、結果として、通信時間が長くなり通信費用も高くなっていた。
【0011】
ところで、近年、CCDなどの撮像素子の高画素化にともなって、画像データのデータ量も大きくなってきており、上述した従来技術の問題点は、一層顕著である。特に、撮影部を備える情報処理端末においては、通話中に撮影した画像データを通信相手に送信し、早急に画像データの内容を理解して円滑に会話できることが要望されている。しかし、上述したように、上記の従来技術では、通信相手が画像データの内容を理解して円滑に会話できるようになるまでに長時間を要するため、このような要望に応えることが困難であった。
【0012】
そこで、この発明は、上述した従来技術による問題点を解決するため、送受信される画像データの内容を早急に理解して、円滑な会話をおこなうことができる情報処理装置および情報処理方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る情報処理装置は、単一の伝送路を用いて、音声データと画像データとを同時送信する情報処理装置において、前記画像データにかかる画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された前記画像データにかかる画像の一部を形成するオブジェクト画像を、当該オブジェクト画像の輪郭線の位置データを基に抽出された前記オブジェクト画像を含む矩形領域で指定する指定手段と、前記指定手段によって前記オブジェクト画像にかかる情報が指定された場合に、前記音声データの送信を中止して、前記オブジェクト画像にかかる情報を前記伝送路を介して送信し、前記指定手段によって指定された前記オブジェクト画像にかかる情報の送信が終了すると、前記音声データの送信を再開するとともに前記画像データにかかる情報を送信する送信制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、請求項2記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、前記送信制御手段が送信する前記オブジェクト画像にかかる情報は、前記矩形領域内で、前記オブジェクト画像の輪郭線の外側にある画素のデータ値を全てゼロに置き換えた矩形画像データである、ことを特徴とする。
【0015】
また、請求項3の発明に係る情報処理装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記指定手段によって指定された前記オブジェクト画像にかかる情報の送信操作が行われた場合に、音声ミュート要求を出力する手段を備え、前記送信制御手段は、前記音声ミュート要求を受け取ると、前記音声データの送信を停止する、ことを特徴とする。
【0016】
また、請求項4の発明に係る情報処理装置は、請求項に記載の発明において、前記指定手段によって指定された前記オブジェクト画像にかかる情報の送信が終了した場合に、音声ミュート解除要求を出力する手段を備え、前記送信制御手段は、前記音声ミュート解除要求を受け取ると、前記音声データの送信を再開する、ことを特徴とする。
【0017】
また、請求項5の発明に係る情報処理方法は、単一の伝送路を用いて、音声データと画像データとを同時送信する情報処理装置で実行される情報処理方法であって、前記画像データにかかる画像を表示する表示工程と、前記表示工程により表示された前記画像データにかかる画像の一部を形成するオブジェクト画像を、当該オブジェクト画像の輪郭線の位置データを基に抽出された前記オブジェクト画像を含む矩形領域で指定する指定工程と、前記指定工程によって前記オブジェクト画像にかかる情報が指定された場合に、前記音声データの送信を中止して、前記オブジェクト画像にかかる情報を前記伝送路を介して送信し、前記指定工程によって指定された前記オブジェクト画像にかかる情報の送信が終了すると、前記音声データの送信を再開するとともに前記画像データにかかる情報を送信する送信制御工程と、を含むことを特徴とする。
【0018】
また、請求項6の発明に係る情報処理方法は、請求項5に記載の発明において、前記送信制御工程で送信される前記オブジェクト画像にかかる情報は、前記矩形領域内で、前記オブジェクト画像の輪郭線の外側にある画素のデータ値を全てゼロに置き換えた矩形画像データである、ことを特徴とする。
【0019】
また、請求項7の発明に係る情報処理方法は、請求項5または6に記載の発明において、前記指定工程で指定された前記オブジェクト画像にかかる情報の送信操作が行われた場合に、音声ミュート要求を出力する工程を含み、前記送信制御工程は、前記音声ミュート要求を受け取ると、前記音声データの送信を停止する、ことを特徴とする。
【0020】
また、請求項8の発明に係る情報処理方法は、請求項に記載の発明において、前記指定工程で指定された前記オブジェクト画像にかかる情報の送信が終了した場合に、音声ミュート解除要求を出力する工程を含み、前記送信制御工程は、前記音声ミュート解除要求を受け取ると、前記音声データの送信を再開する、ことを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る情報処理装置および情報処理方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0035】
なお、本実施の形態では、本発明を、PSTNや携帯電話サービスのPDC(Personal Digital Cellular)などの比較的低いビットレート回線に接続して、音声データ(リアルタイム性が要求される情報)と画像データ(リアルタイム性が要求されない情報)とを同時に送受信するモバイル端末に適用した場合を示すこととする。
【0036】
ただし、本実施の形態によって本発明が限定されるものではなく、たとえば、PDA(Personal Digital Assistants)、TV電話、TV会議システムなど、リアルタイム性が要求される情報(たとえば、音声情報など)とリアルタイム性が要求されない情報(たとえば、画像情報、文章情報、音楽情報など)とを同時に送受信する、あらゆる情報処理に適用することができる。
【0037】
以下、本発明の実施の形態について、[モバイル端末の構成例]と、[データ通信プロトコルの構成例]と、[データ通信プロトコルを用いた通信例]と、[モバイル端末の動作例(動作例1〜動作例8)]とを順に説明する。
【0038】
[モバイル端末の構成例]
まず最初に、図1および図2を参照して、本実施の形態に用いられるモバイル端末の概略的な構成および処理の内容を説明する。図1は、本実施の形態に用いられるモバイル端末の構成を示すブロック図である。また、図2は、本実施の形態に用いられるモバイル端末の外観を示す図であり、詳細には、図2(a)は、モバイル端末の正面図であり、図2(b)は、モバイル端末の背面図である。なお、図2においては、便宜上、各種の操作ボタンなどの図示を省略している。
【0039】
本実施の形態に用いられるモバイル端末1は、図1に示すように、画像入力部2と、画像処理部3と、表示部4と、画像メモリ25と、音声入力部38と、音声処理部30と、音声出力部39と、操作部5と、通信部6と、制御部7とを、バス36を介して、データ授受可能に接続して構成される。
【0040】
そして、概略的には、本実施の形態に用いられるモバイル端末1は、音声入力部38によって入力した音声データや画像入力部2などによって入力した画像データなどを、通信部6によって伝送路に送り出すとともに、通信部6を介して伝送路から送られてくる音声データや画像データを、音声出力部39や表示部4によって出力する。
【0041】
ここで、本実施の形態に用いられるモバイル端末1は、制御部7における送信制御処理に特徴があり、具体的には、音声データと画像データとの多重化送信に先立って、音声データの送信を停止し、画像データに関する要約や画像データの主要部分などを、送信相手に早急に送信するよう構成している。
【0042】
次に、図1を参照して、本実施の形態に用いられるモバイル端末1における各部の具体的な構成および処理の内容を順に説明する。画像入力部2は、図1に示すように、レンズ11と、メカ機構12と、CCD(Charge Coupled Device)13と、CDS回路(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング回路)14と、A/D変換器15と、モータドライバ16と、制御信号生成部17とを備えて構成される。
【0043】
この画像入力部2において、レンズ11は、被写体像をCCD13上に結像するためのレンズである。また、メカ機構12は、メカニカルシャッター、オートフォーカス機構、絞り機構、およびフィルターを含む機構である。また、CCD13は、レンズ11とメカ機構12を介して入力された映像(被写体像)を電気信号(アナログ画像信号)に変換する回路である。
【0044】
また、画像入力部2において、CDS回路14は、CCD型撮像素子に対する低雑音化をおこなう回路である。また、A/D変換器15は、CDS回路14を介して入力されたCCD13からのアナログ画像信号をデジタル画像データに変換する回路である。なお、このA/D変換器15によって変換された画像データは、画像処理部3に送られて、各種の画像処理がおこなわれる。
【0045】
また、画像入力部2において、モータドライバ16は、レンズ11を移動させてズームやフォーカスなどをおこなう駆動部である。また、制御信号生成部17は、CCD13、CDS回路14、およびA/D変換器15の動作タイミングを制御する信号を生成する処理部である。
【0046】
画像処理部3は、図1に示すように、デジタル信号処理部18と、画像圧縮伸長処理部19とを備えて構成される。この画像処理部3において、デジタル信号処理部18は、A/D変換器15から入力したデジタル画像データについて、色差(Cb,Cr)と輝度(Y)に分けて各種処理、補正および画像圧縮/伸長のためのデータ処理をおこなう処理部である。
【0047】
また、画像処理部3において、画像圧縮伸長処理部19は、デジタル信号処理部18から送られてくる画像データや、通信部6を介して外部のモバイル端末1などから送られてくる画像データに対し、JPEG準拠の符号化や復号化をおこなう処理部である。なお、JPEGの符号化モードとしては、DCT利用型シーケンシャルモードと階層型モード(ハイアラーキカルモード)との両方を実行できる。
【0048】
画像メモリ25は、画像入力部2から入力した画像データが画像処理部3によって画像処理された画像データや、通信部6から入力した画像データなどを記憶するフラッシュメモリである。この画像メモリ25に記憶する画像フォーマットとしては、JPEGの階層型モードやFlashPixなどを適用できる。なお、本実施の形態では、画像データのみを記憶する場合を示したが、音声データや文章データを記憶することも可能である。
【0049】
音声入力部38は、通話音声を入力するものであり、音声出力部39は、通信部6を介して受信した通話相手の音声(相手端末から受信した音声データ)を出力するものであり、本実施の形態では、図2に示すように、イヤホンマイクとして構成される。
【0050】
音声処理部30は、音声入力部38(イヤホンマイク)から入力される音声信号をA/D(Analog/Digital)変換し、このデジタル音声データをITU-T勧告G.723.1に従って符号化をおこなうとともに、相手端末から受信される符号化された音声データをITU-T勧告G.723.1に従って復号化し、この復号化された音声データをD/A(Digital/Analog)変換する処理部である。
【0051】
表示部4は、図1に示すように、ファインダ表示制御部26と、電子ビューファインダ31と、LCD表示制御部27と、LCD32とを備えて構成される。
この表示部4において、ファインダ表示制御部26は、デジタル信号処理部18から入力された被写体画像データとその中の任意の領域を指示するための矩形(グラフィック)データとを合成して電子ビューファインダ31に表示するための制御をおこなう処理部である。また、LCD表示制御部27は、画像メモリ25に記憶された画像データや操作メニューなどをLCD32に表示するための制御をおこなう処理部である。
【0052】
操作部5は、図1に示すように、操作指示部29と、タッチパネル33と、タッチパネル制御部28とを備えて構成される。この操作部5において、タッチパネル制御部28は、タッチパネル33上で電子ペンのペン先や指など(図示を省略)が接触した部分を検出し、その位置情報を取り込むものであり、タッチパネル33はLCD32と重ね合わせて密着されている。また、操作指示部29は、機能選択や撮影指示などの操作や、電子ビューファインダ31に表示される矩形領域を指定するための操作などを、指示するための各種操作スイッチを備えるユーザーインタフェースである。
【0053】
通信部6は、図1に示すように、カードインタフェース20と、カード用アダプタ21と、PCカード37とを備えて構成される。この通信部6において、カードインタフェース20は、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)規格に準拠したPCカードとのインタフェース動作を実行する処理部である。
【0054】
また、通信部6において、PCカード37は、デジタル携帯電話サービスのPDCやPHSなどを利用して無線データ通信を行うためのアンテナ内蔵型のデータ通信カードや、PSTNに接続してデータ通信を行うためのモデムカードや、画像データを記憶するメモリカードなどである。このPCカード37は、PCMCIA規格に準拠しており、カード用アダプタ21に接続される。
【0055】
制御部7は、図1に示すように、CPU22と、メインメモリ23と、ROM24とを備えて構成され、モバイル端末1の各部の動作を制御するものである。
この制御部7において、メインメモリ23は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)により構成され、CPU22のワークエリアとして使用される。また、ROM24には、モバイル端末1を制御するための各種プログラムがあらかじめ書き込まれている。
【0056】
なお、図1に示したバッテリ35は、たとえば、ニッケル水素電池、リチウム電池などであり、DC−DCコンバータ34を介して、電流をモバイル端末1の内部に供給する。
【0057】
[データ通信プロトコルの構成例]
次に、図3を参照して、本実施の形態に用いられるモバイル端末1におけるデータ通信プロトコルの構成を説明する。なお、本実施の形態では、ITU-T勧告G.723.1に従って符号化された音声データとJPEGファイルなどのデータとを多重化して送信する場合におけるデータ通信プロトコルの構成について説明する。また、移動通信回線を使用して音声データとファイルなどのデータとを多重化して送信する場合、PDCのデータ通信サービスやPHSのPIAFS(PHS Internet Access Forum Standard)などの、移動通信事業者の提供するデータ通信サービスを利用することになるが、本実施の形態では、PDCのデータ通信サービスを利用する場合におけるデータ通信プロトコルの構成について説明する。
【0058】
図3は、データ通信プロトコルの構成を示すブロック図であり、詳細には、PDCのデータ通信サービスを利用して、ITU-T勧告G.723.1に従って符号化された音声データとJPEGファイルなどのデータとを多重化して送信する場合におけるデータ通信プロトコルの構成を示すブロック図である。
【0059】
図3に示すように、データ通信プロトコルは、通信制御をおこなうブロック40と、バイナリデータの転送をおこなうブロック41と、ITU-T勧告G.723.1の音声符号化および復号化をおこなうブロック42と、H.223実行部51と、V.42実行部52と、物理レイヤ53とから構成される。以下、各部の具体的な構成と処理の内容を順に説明する。
【0060】
図3に示すデータ通信プロトコルにおいて、ブロック40は、通信制御アプリケーション43と、H.245実行部44と、CCSRL(Control Channel Segmentation and Reassembly Layer)45と、LAPM実行部46とから構成され、データ通信コネクションの確立や解放などの通信制御を実行する。
【0061】
具体的には、通信制御アプリケーション43は、データ通信コネクションの確立や解放などの通信制御を実行する。また、H.245実行部44は、ITU-T勧告H.245に準拠した動作を実行する。また、CCSRL45は、H.245実行部44から受け取ったSDU(Service Data Unit)を1つまたは複数のPDU(Protocol Data Unit)に分割するとともに、LAPM実行部46から受け取った1つまたは複数のPDUから1つのSDUを生成する。また、LAPM実行部46は、ITU-T勧告V.42の中で規定された誤り訂正手順であるLAPM(Link Access Procedures for Modems)を実行する。
【0062】
また、図3に示すデータ通信プロトコルにおいて、ブロック41は、バイナリデータ転送アプリケーション47と、X.225実行部48とから構成され、静止画像ファイルなどのバイナリデータの転送を実行する。具体的には、バイナリデータ転送アプリケーション47は、バイナリファイル転送フォーマットとしてITU-T勧告T.434を使用して、静止画像ファイルなどのバイナリデータの転送を実行する。また、X.225実行部48は、ITU-T勧告X.225に準拠したセッションレイヤの動作を実行する。
【0063】
また、図3に示すデータ通信プロトコルにおいて、ブロック42は、オーディオI/O49と、G.723.1実行部50とから構成され、ITU-T勧告G.723.1の音声符号化および復号化を実行する。具体的には、オーディオI/O49は、イヤホンマイクに該当し、G.723.1実行部50は、音声処理部30に該当する。なお、ITU-T勧告G.723.1では、音声データを5.3Kbit/sまたは6.3Kbit/sで符号化する。
【0064】
また、図3に示すデータ通信プロトコルにおいて、H.223実行部51は、アダプテーションレイヤと多重化レイヤとから構成され、ITU-T勧告H.223に準拠した動作を実行する。なお、ITU-T勧告H.223は、モバイル通信用に3つのレベルのプロトコルを規定しており、レベル1が最も誤り耐性が弱く、レベル3が最も誤り耐性が強い。
【0065】
具体的には、H.223実行部51におけるH.223レベル3のアダプテーションレイヤは、LAPM実行部46から受け取った通信制御データとX.225実行部48から受け取ったバイナリデータとについて、誤り検出、順方向誤り訂正(FEC:Forward Error Correction)および再送(ARQ:Automatic ReQuest for reception)を実行する。また、H.223実行部51におけるH.223多重化レイヤは、H.223アダプテーションレイヤから受け取った通信制御データ、バイナリデータ、および音声データを多重化するとともに、V.42実行部52から受け取った多重化データから通信制御データ、バイナリデータ、および音声データを分離してH.223アダプテーションレイヤへ送り出す。
【0066】
また、図3に示すデータ通信プロトコルにおいて、V.42実行部52は、通信用のPCカード37に実装されており、ITU-T勧告V.42に準拠した動作を実行して、データの誤り訂正をおこなう。また、物理レイヤ53も、通信用のPCカード37に実装されており、通信速度に対応したデータの変調をおこなう。
【0067】
なお、図3に示すデータ通信プロトコルにおいては、呼の接続や解放など、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses)標準規格である「デジタル方式自動車電話システム標準規格」(規格番号RCR STD-27G)に準拠した動作を実行する処理部の図示を省略している。また、上記の通信方式では、音声の符号化方式を通信モードに従って適宜切り替えることができるが、本実施の形態では、説明の便宜上、音声の符号化をITU-T勧告G.723.1のみに限定して説明している。
【0068】
[データ通信プロトコルを用いた通信例]
次に、図4〜図6を参照して、本実施の形態に用いられるモバイル端末1におけるデータ通信プロトコルを用いた通信例を説明する。なお、本実施の形態では、PDCのデータ通信サービスを利用して、図3に示したデータ通信プロトコルを用いて相手端末と通信する場合を説明する。
【0069】
まず最初に、相手端末と接続して会話ができる通信状態になるまでの、通信制御アプリケーション43およびH.245実行部44の動作を説明する。図4は、相手端末と接続して会話ができる通信状態になるまでのシーケンスを示す図である。同図に示すように、まず、ARIB規格RCR STD-27Gに規定される手順に従って呼を接続し、自端末のV.42実行部52と相手端末のV.42実行部52との間でデータリンクコネクションが確立されると、自端末のH.245実行部44は、TerminalCapabilitySetメッセージを送信し、相手端末から応答メッセージであるTerminalCapabilitySetAckを受信することによって、端末間の能力交換をおこなう。
【0070】
そして、自端末のH.245実行部44はMasterSlaveDeterminationメッセージを送信し、相手端末からマスターの決定情報が入ったMasterSlaveDeterminationAckメッセージを受信すると、スレーブの決定情報を入れたMasterSlaveDeterminationAckメッセージを送信することによって、自端末はマスターとなり、相手端末はスレーブとなる。
【0071】
そして、自端末のH.245実行部44は、データタイプとしてG.723.1オーディオを含めたOpenLogicalChannelメッセージを送信し、相手端末から応答メッセージであるOpenLogicalChannelAckメッセージを受信することによって、音声チャネルを開設する。
【0072】
そして、自端末のH.245実行部44は、MultiplexEntrySendメッセージを送信し、相手端末から応答メッセージであるMultiplexEntrySendAckメッセージを受信して多重化テーブルエントリを決定することによって、音声データ通信を実行可能なフェーズ、すなわち通信相手と会話ができる状態に移行する。なお、図4に示す通信制御アプリケーション43とH.245実行部44との間のプリミティブは、ITU-T勧告H.245に規定されたものである。
【0073】
次に、会話ができる通信状態から音声データと画像データとを多重化して送信できる通信状態になるまでの、通信制御アプリケーション43およびH.245実行部44の動作を説明する。図5は、会話ができる通信状態から音声データと画像データとを多重化して送信できる通信状態になるまでのシーケンスを示す図である。
【0074】
図5に示すように、静止画像データを音声データと多重化して送信する要求が生じた場合、まず、自端末のH.245実行部44は、データタイプとしてT.434データを含めたOpenLogicalChannelメッセージを送信し、相手端末から応答メッセージであるOpenLogicalChannelAckメッセージを受信することによって、バイナリデータ用のチャネルを開設する。
【0075】
そして、自端末のH.245実行部44は、MultiplexEntrySendメッセージを送信し、相手端末から応答メッセージであるMultiplexEntrySendAckメッセージを受信して多重化テーブルエントリを決定することによって、静止画像データと音声データとを多重化して送信できる状態に移行する。なお、図5に示す通信制御アプリケーション43とH.245実行部44との間のプリミティブは、ITU-T勧告H.245に規定されたものである。
【0076】
次に、通信可能状態から通信状態を終了するまでの、通信制御アプリケーション43およびH.245実行部44の動作を説明する。図6は、通信可能状態から通信状態を終了するまでのシーケンスを示す図である。同図に示すように、通信を終了する場合、まず、自端末のH.245実行部44は、音声チャネルとバイナリデータ用のチャネルそれぞれに対してCloseLogicalChannelメッセージを送信し、その応答メッセージであるCloseLogicalChannelAckメッセージを受信することによって、音声チャネルとバイナリデータ用のチャネルを閉じる。
【0077】
そして、自端末のH.245実行部44は、EndSessionCommandメッセージを送信して、相手端末へ通信の終了を通知する。そして、V.42実行部52間のデータリンクコネクションを解放した後、ARIB規格RCR STD-27Gに規定される手順に従って呼を解放する。なお、図6に示すEndSession要求プリミティブおよびEndSession通知プリミティブは、ITU-T勧告H.245に規定されていない、本実施の形態に固有のものである。
【0078】
[モバイル端末の動作例]
次に、図7〜図18を参照して、本実施の形態に用いられるモバイル端末1における動作例(動作例1〜動作例8)を説明する。なお、下記に示す動作例1では、画像データのデータ量をチェックして画像データを送信する場合について説明し、動作例2では、解像度の異なる複数のフレームにより構成される画像データを送信する場合について説明し、動作例3では、解像度の異なる複数のサブ画像から構成される画像データを送信する場合について説明する。
【0079】
また、動作例4では、表示した画像内容の所定部分を矩形領域によって指定しつつ、画像データを送信する場合について説明し、動作例5では、表示した画像の所定部分をオブジェクトによって指定しつつ、画像データを送信する場合について説明する。また、動作例6では、被写体の所定部分を矩形領域によって指定しつつ撮影して画像データを送信する場合について説明し、動作例7では、被写体の所定部分をオブジェクトによって指定しつつ撮影して画像データを送信する場合について説明し、動作例8では、撮影画面の中心部分をオブジェクトによって指定しつつ撮影して画像データを送信する場合について説明する。
【0080】
(動作例1)
動作例1では、モバイル端末1は、制御部7によって画像データのデータ量が所定量を超えるか否かを判定し、越えない場合には、音声データの送信を停止して画像データのみを送信し、越える場合には、音声データと画像データとを多重化して送信するよう動作する。図7は、モバイル端末1の動作例1を説明するためのフローチャートである。以下、図7を参照して、モバイル端末1の動作例1を説明する。
【0081】
まず、モバイル端末1は、操作部5を使用して発呼操作が行われたか否かを判断し(ステップS701)、発呼操作が行われた場合(ステップS701肯定)、相手端末と呼を接続し、V.42実行部52間でデータリンクコネクションを確立し、図4に示した通信シーケンスに従って音声データ用のチャネルを開設する(ステップS702)。
【0082】
そして、相手と通話している時に画像メモリ25に記憶されている静止画像ファイルの中から送信するファイルが選択されると(ステップS703肯定)、そのファイルのデータ量が所定の値よりも小さいか否かを判断する(ステップS704)。なお、所定の値としては、音声データの送信を停止してそのデータを送信した場合の送信時間(会話ができない時間)などを考慮して定められる。
【0083】
そして、データ量が予め定められた所定の値よりも小さい場合(ステップS704肯定)、通信制御アプリケーション43は、H.245実行部44へ音声ミュート要求を出し、H.245実行部44は、音声チャネルをインアクティブにする情報を含めたMiscellaneousIndicationメッセージを送信する(ステップS705)。ここで、呼が接続してから最初のファイル送信の場合には(ステップS706肯定)、図5に示した通信シーケンスに従ってバイナリデータ用のチャネルを開設する(ステップS707)。
【0084】
そして、指定された静止画像ファイルをバイナリデータ用のチャネルで送信し、この送信をおこなっている間、G.723.1実行部50は、動作を停止して音声データの送信を停止する(ステップS708)。そして、静止画像ファイルの送信が終了すると(ステップS709肯定)、通信制御アプリケーション43は、H.245実行部44へ音声ミュート解除要求を出し、H.245実行部44は、音声チャネルをアクティブにする情報を含めたMiscellaneousIndicationメッセージを送信する(ステップS710)。
【0085】
そして、G.723.1実行部50は、動作を再開して音声データの送信を再開する(ステップS711)。なお、バイナリデータ用のチャネルは、次のファイル送信に備えてそのままにしておく。なお、上記のファイル転送の間、すなわち音声がミュートされているとき、LCD32は、音声がミュート状態であることを表すメッセージやアイコンを表示する。これによって、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0086】
一方、選択されたファイルのデータ量が予め定められた所定の値よりも大きい場合において(ステップS704否定)、呼が接続してから最初のファイル送信の場合(ステップS712肯定)、図5に示した通信シーケンスに従ってバイナリデータ用のチャネルを開設する(ステップS713)。そして、指定された静止画像ファイルをバイナリデータ用のチャネルで送信するが、H.223実行部51は、静止画像ファイルのデータを音声データと多重化して送信する(ステップS714)。すわなち、会話をしながらファイル転送が実行される。
【0087】
上述してきたように、動作例1によれば、制御部7は、画像データのデータ量が所定の値より小さいか否かを判定し、所定の値よりも小さいと判定された場合に、画像データのみを送信し、所定の値以上であると判定された場合に、音声データと画像データとを多重化した情報を送信することとしたので、リアルタイム性が要求されない画像データなどのデータ量が少量である場合に、僅かな時間だけ会話(リアルタイム性が要求される音声データの送受信)を中断して、この画像データを早急に会話相手に送信することができる。このため、送信相手は、画像データの内容を早急に理解することができる。したがって、画像データの内容を考慮した円滑な会話をおこなって、通信時間および通信費用を低減することができる。
【0088】
(動作例2)
動作例2では、モバイル端末1は、画像メモリ25にて解像度の異なる複数のフレームにより構成される画像データを記憶し、この画像データのうち所定のフレームまでの画像データの送信については、音声データの送信を停止しておこない、残りのフレームの画像データの送信については、音声データと多重化して送信するよう動作する。
【0089】
まず最初に、画像データの記憶形式について説明する。動作例2では、画像メモリ25は、カラー静止画像をJPEGの符号化方式の1つである階層型モードで符号化されたファイルとして記憶する。この画像ファイルは、解像度の異なる複数のフレームにより構成され、フレームには、次に続くフレームの予測に使用する参照再生成分と、現成分と参照再生成分との差分を符号化した差分フレームがある。このため、この画像を再生(復号化)して表示する場合、低解像度のフレームから、より高解像度のフレームへと順次フレームを再生していくため、初めは荒い画像が表示されるが、徐々に表示画像の品質が向上する。
【0090】
したがって、モバイル端末1によってこの画像ファイルを相手のモバイル端末に送信する場合、低解像度のフレームデータから、より高解像度のフレームデータが順次送信される。このため、受信側のモバイル端末1においては、受信した画像データをリアルタイムに表示すると、初めは荒い画像が表示されるが、徐々に表示画像の品質が向上する。
【0091】
次に、図8を参照して、モバイル端末1の動作例2を説明する。図8は、モバイル端末1の動作例2を説明するためのフローチャートである。なお、ユーザによりモバイル端末1にて発呼操作が行われ、音声データ用のチャネルが開設されているものとして説明する。
【0092】
まず、相手と通話している時に、画像メモリ25に記憶されている階層型モードの静止画像ファイルの中から送信するファイルが選択されると(ステップS801肯定)、通信制御アプリケーション43は、H.245実行部44へ音声ミュート要求を出し、H.245実行部44は、音声チャネルをインアクティブにする情報を含めたMiscellaneousIndicationメッセージを送信する(ステップS802)。
【0093】
そして、指定された静止画像ファイルをバイナリデータ用のチャネルで送信するが、そのファイルの先頭から所定のフレームまでのデータを送信している間、G.723.1実行部50は、動作を停止して音声データの送信を停止する(ステップS803)。なお、所定のフレームとしては、音声データの送信を停止してそのフレームまでのデータを送信した場合の送信時間(会話ができない時間)などを考慮して定められる。
【0094】
そして、静止画像ファイルの所定のフレームまでのデータ送信が終了すると(ステップS804肯定)、通信制御アプリケーション43は、H.245実行部44へ音声ミュート解除要求を出し、H.245実行部44は、音声チャネルをアクティブにする情報を含めたMiscellaneousIndicationメッセージを送信する(ステップS805)。そして、G.723.1実行部50は、動作を再開して音声データの送信を再開し(ステップS806)、H.223実行部51は、静止画像ファイルの残りのフレームデータと音声データとを多重化して送信する(ステップS807)。すなわち、会話をしながらファイルの残り部分のデータ転送が実行される。
【0095】
なお、送信相手のモバイル端末1(静止画像ファイルの受信端末)では、静止画像ファイルの各フレームを受信する度に、画像圧縮伸長処理部19によって伸長処理をおこない、伸長されたデータをLCD32に表示する。
【0096】
上述してきたように、動作例2によれば、制御部7は、所定の階層までの画像データを送信し、この送信後に、音声データと前記所定の階層以降の画像データとを多重化した情報を送信することとしたので、僅かな時間だけ会話を中断して、所定の階層までの画像データを、早急に会話相手に送信することができる。このため、送信相手は、先に受信した所定の階層までの画像データに基づいて後に受信する画像データの内容を早急に理解することができる。したがって、画像データの内容を考慮した円滑な会話をおこなって、通信時間および通信費用を低減することができる。
【0097】
(動作例3)
動作例3では、モバイル端末1は、画像メモリ25にて解像度の異なる複数のサブ画像により構成される画像データを記憶し、この画像データから、最低解像度の画像データを、音声データの送信を停止して送信し、その後、最高解像度の画像データを、音声データと多重化して送信するよう動作する。
【0098】
まず最初に、画像データの記憶形式について説明する。動作例3では、画像メモリ25は、カラー静止画像をFlash Pixとして記憶する。このFlash Pixでは、1つの画像オブジェクトが解像度の異なる複数のサブ画像から構成されている。また、それぞれのサブ画像は画像ブロックの最小単位である64×64画素のタイルから構成されており、各タイル毎にJPEG圧縮されている。
【0099】
例えば、1024×1024画素で撮影した画像には、512×512画素、256×256画素、128×128画素、64×64画素のサブ画像が存在し得るが、これらの中で512×512画素と256×256画素のサブ画像のみが別々のファイルとして、1024×1024画素のオリジナル画像とともに画像メモリ25に保存されている。
【0100】
次に、図9を参照して、モバイル端末1の動作例3を説明する。図9は、モバイル端末1の動作例3を説明するためのフローチャートである。なお、ユーザによりモバイル端末1にて発呼操作が行われ、音声データ用のチャネルが開設されているものとして説明する。
【0101】
まず、相手と通話している時に、画像メモリ25に記憶されているFlash Pixの静止画像の中から送信するものが選択されると(ステップS901肯定)、通信制御アプリケーション43は、H.245実行部44へ音声ミュート要求を出し、H.245実行部44は、音声チャネルをインアクティブにする情報を含めたMiscellaneousIndicationメッセージを送信する(ステップS902)。
【0102】
そして、指定された静止画像のサブ画像ファイルの中で最も解像度の小さいものをバイナリデータ用のチャネルで送信するが、この解像度が最も小さいサブ画像ファイルを送信している間、G.723.1実行部50は、動作を停止して音声データの送信を停止する(ステップS903)。そして、そのサブ画像ファイルの送信が終了すると(ステップS904肯定)、通信制御アプリケーション43は、H.245実行部44へ音声ミュート解除要求を出し、H.245実行部44は、音声チャネルをアクティブにする情報を含めたMiscellaneousIndicationメッセージを送信する(ステップS905)。
【0103】
そして、G.723.1実行部50は、動作を再開して音声データの送信を再開し(ステップS906)、H.223実行部51は、オリジナル画像ファイルのデータと音声データとを多重化して送信する(ステップS907)。すなわち、会話をしながらオリジナル画像ファイルのデータ転送が実行される。
【0104】
一方、送信相手のモバイル端末1(静止画像ファイルの受信端末)では、最初に送信されたサブ画像ファイルを受信すると、画像圧縮伸長処理部19にて伸長処理をおこない、伸長されたデータをLCD32に表示する。その後、オリジナル画像ファイルを受信すると、画像圧縮伸長処理部19にて伸長処理をおこない、伸長されたデータをLCD32に表示して表示内容を更新する。
【0105】
上述してきたように、動作例3によれば、制御部7は、最小データ量(最小解像度)の画像データを送信し、この送信後に、音声データと最大データ量(最高解像度)の画像データとを多重化した情報を送信することとしたので、僅かな時間だけ会話を中断して、最小解像度の画像データを早急に会話相手に送信することができる。このため、送信相手は、先に受信した最小解像度の画像データに基づいて後に受信する最高解像度の画像データの内容を早急に理解することができる。したがって、画像データの内容を考慮した円滑な会話をおこなって、通信時間および通信費用を低減することができる。
【0106】
(動作例4)
動作例4では、モバイル端末1は、画像メモリ25に記憶された画像をLCD32に表示し、この表示された画像内容の任意の矩形領域をタッチパネル33によって指定する。そして、モバイル端末1は、この指定された矩形領域内の画像データを、音声データの送信を停止して送信し、その後、全体(オリジナル)の画像データを、音声データと多重化して送信するよう動作する。
【0107】
図10は、LCD32における画像の表示例を示す図であり、図11は、モバイル端末1の動作例4を説明するためのフローチャートである。以下、図11を参照して、モバイル端末1の動作例4を説明する。なお、ユーザによりモバイル端末1にて発呼操作が行われ、音声データ用のチャネルが開設されているものとして説明する。
【0108】
まず、相手と通話している時に、操作部5によって画像メモリ25に記憶された静止画像ファイルの再生操作があると、この静止画像を画像圧縮伸長処理部19にて伸長し、伸長した画像データをLCD32に表示する(ステップS1101)。そして、電子ペンなどを使用してタッチパネル33によって、この静止画像中の任意の矩形領域が指定されると(ステップS1102肯定)、この矩形領域内の画像データを画像圧縮伸長処理部19にて圧縮し、圧縮された画像データをメインメモリ23に記憶する(ステップS1103)。
【0109】
そして、操作部5によって、この静止画像の送信操作が行われると(ステップS1104肯定)、通信制御アプリケーション43は、H.245実行部44へ音声ミュート要求を出し、H.245実行部44は、音声チャネルをインアクティブにする情報を含めたMiscellaneousIndicationメッセージを送信する(ステップS1105)。
【0110】
そして、メインメモリ23に記憶された矩形領域内の画像データをバイナリデータ用のチャネルで送信するが、この矩形領域内の画像データを送信している間、G.723.1実行部50は、動作を停止して音声データの送信を停止する(ステップS1106)。
【0111】
そして、その矩形領域内の画像データの送信が終了すると(ステップS1107肯定)、通信制御アプリケーション43は、H.245実行部44へ音声ミュート解除要求を出し、H.245実行部44は、音声チャネルをアクティブにする情報を含めたMiscellaneousIndicationメッセージを送信する(ステップS1108)。そして、G.723.1実行部50は、動作を再開して音声データの送信を再開し(ステップS1109)、H.223実行部51は、画像メモリ25に記憶されたオリジナル画像ファイルのデータと音声データとを多重化して送信する(ステップS1110)。すなわち、会話をしながらオリジナル画像ファイルのデータ転送が実行される。
【0112】
一方、送信相手のモバイル端末1(静止画像ファイルの受信端末)では、最初に送信された矩形領域内の画像データを受信すると、画像圧縮伸長処理部19にて伸長処理をおこない、伸長されたデータをLCD32に表示する。その後、オリジナル画像ファイルを受信すると、画像圧縮伸長処理部19にて伸長処理をおこない、伸長されたデータをLCD32に表示して表示内容を更新する。
【0113】
上述してきたように、動作例4によれば、操作部5は、表示部4に表示された画像から、画像の一部を矩形領域で指定することとしたので、僅かな時間だけ会話を中断して、会話相手に早急に知らせたい矩形領域内の画像を、早急に会話相手に送信することができる。このため、送信相手は、先に受信した短形領域内の画像に基づいて後に受信する全体画像の内容を早急に理解することができる。したがって、画像データの内容を考慮した円滑な会話をおこなって、通信時間および通信費用を低減することができる。
【0114】
なお、動作例4では、画像の一部を矩形領域で指定する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、円形、楕円形、三角形などの領域で指定することもできる。また、動作例4では、1つの矩形領域の画像データを多重化に先立って送信する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の短形領域の画像データを多重化に先立って送信することもできる。
【0115】
また、動作例4では、オリジナル画像ファイルの全体のデータを多重化して送信する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、多重化に先立って送信した矩形領域の画像データを除外して、オリジナル画像ファイルを送信することもできる。
【0116】
(動作例5)
動作例5では、モバイル端末1は、画像メモリ25に記憶された画像をLCD32に表示し、この表示された画像内容の任意のオブジェクトをタッチパネル33によって指定する。そして、モバイル端末1は、この指定されたオブジェクトを含む矩形領域内の画像データを、音声データの送信を停止して送信し、全体(オリジナル)の画像データを、音声データと多重化して送信するよう動作する。
【0117】
まず最初に、図12および図13を参照して、オブジェクト画像の抽出について説明する。JPEG圧縮は矩形画像を圧縮するものであるが、任意の形状のオブジェクト画像を圧縮する場合には、オブジェクト画像を含んだ矩形画像を圧縮処理し、JPEGファイルのファイルヘッダにそのオブジェクト画像を含んだ矩形画像の位置情報を入れる方法が一般的におこなわれている。
【0118】
たとえば、オブジェクト画像の輪郭線を抽出する方法として、特開平5−324829号公報に開示された方法がある。これは、矩形や閉曲線で囲まれた領域内のオブジェクト画像の輪郭線を抽出するものであり、また、閉曲線上の各点を閉曲線を膨張させる方向に移動させることによって、物体の輪郭を抽出する方法も開示されている。なお、この閉曲線を点とした場合においても、同様の方法によって、その点を含んだオブジェクト画像の輪郭線を抽出することができる。
【0119】
この特開平5−324829号公報に開示された方法にて、オブジェクト画像の輪郭線を抽出すると、その輪郭線の位置データを基に、オブジェクト画像を含む最小面積の矩形領域を抽出する。そして、この矩形領域内にあり、かつ輪郭線の外側にある画素の値を全てゼロに置き換える。そして、このオブジェクト画像を含む最小面積の矩形領域の位置データを、JPEGファイルのファイルヘッダに入れておく。図12は、JPEGファイルのファイルヘッダの構造を示す図である。
【0120】
図12において、SOIは、Start Of Imageであり、画像の開始を表すマーカーである。また、APP0は、Application segmentであり、アプリケーションデータのセグメントである。また、COMは、Commentであり、コメント用のセグメントである。また、DQTは、Define Quantization Tableであり、量子化テーブルデータのセグメントである。また、APP0セグメントは、アプリケーションデータマーカーコード(2バイト)と、アプリケーションデータセグメント長(2バイト)と、矩形領域の水平方向の位置情報の識別子(1バイト)およびそのデータ(2バイト)と、矩形領域の垂直方向の位置情報の識別子(1バイト)およびそのデータ(2バイト)とから構成される。
【0121】
また、図13は、抽出されたオブジェクト画像と、これを含む最小面積の矩形領域との関係を示す図である。同図において、矩形領域の左上の頂点(点B)の位置は、オリジナル画像の左上の頂点(点A)からの水平方向と垂直方向の座標点(x,y)で表される。なお、この座標の単位は画素であり、例えば、(x,y)=(100,200)は、図13の点Aから水平方向へ100画素、垂直方向へ200画素の位置である。
【0122】
また、JPEG符号化では、8×8画素のブロック毎に処理が実行されるので、オブジェクト画像を含む最小面積の矩形領域の縦方向および横方向の画素数が8の倍数でない場合には、8の倍数になるように値がゼロのデータを追加する。
すなわち、図13に示すように、矩形領域内でオブジェクト画像の輪郭線の外側にある画素のデータ値を全てゼロに置き換える。なお、矩形領域の大きさ(縦横の画素数)は、JPEG規格で定義された位置、すなわち、SOF(Start Of Frame)セグメント内の所定の位置に書き込まれる。
【0123】
次に、図14を参照して、モバイル端末1の動作例5を説明する。図14は、モバイル端末1の動作例5を説明するためのフローチャートである。なお、ユーザによりモバイル端末1にて発呼操作が行われ、音声データ用のチャネルが開設されているものとして説明する。まず、相手と通話している時に、操作部5によって画像メモリ25に記憶された静止画像ファイルの再生操作があると、この静止画像を画像圧縮伸長処理部19にて伸長し、伸長した画像データをLCD32に表示する(ステップS1401)。
【0124】
そして、電子ペンなどを使用してタッチパネル33によって、この静止画像中の任意のオブジェクト画像が閉曲線にて囲まれて指定されると(ステップS1402)、上記に説明した方法でオブジェクト画像の輪郭線を抽出する(ステップS1403)。そして、その輪郭線の位置データを基に、オブジェクト画像を含む最小面積の矩形領域を抽出する(ステップS1404)。
【0125】
そして、この抽出された矩形領域内でオブジェクト画像の輪郭線の外側にある画素のデータ値を全てゼロに置き換え、オブジェクト以外の部分をゼロで置き換えた矩形画像データを画像圧縮伸長処理部19へ転送して圧縮処理を行い、この圧縮画像データをメインメモリ23にJPEGファイル形式で記憶する(ステップS1405)。なお、この記憶処理においては、JPEGファイルのファイルヘッダに、矩形領域の位置情報を書き込む。
【0126】
その後、この静止画像の送信操作が行われると(ステップS1406肯定)、通信制御アプリケーション43は、H.245実行部44へ音声ミュート要求を出し、H.245実行部44は、音声チャネルをインアクティブにする情報を含めたMiscellaneousIndicationメッセージを送信する(ステップS1407)。そして、メインメモリ23に記憶されたJPEGファイル形式のオブジェクト画像データをバイナリデータ用のチャネルで送信するが、このオブジェクト画像データを送信している間、G.723.1実行部50は、動作を停止して音声データの送信を停止する(ステップS1408)。
【0127】
そして、そのオブジェクト画像データの送信が終了すると(ステップS1409肯定)、通信制御アプリケーション43は、H.245実行部44へ音声ミュート解除要求を出し、H.245実行部44は、音声チャネルをアクティブにする情報を含めたMiscellaneousIndicationメッセージを送信する(ステップS1410)。
【0128】
そして、G.723.1実行部50は、動作を再開して音声データの送信を再開し(ステップS1411)、H.223実行部51は、画像メモリ25に記憶されたオリジナル画像ファイルのデータと音声データとを多重化して送信する(ステップS1412)。すなわち、会話をしながらオリジナル画像ファイルのデータ転送が実行される。
【0129】
一方、送信相手のモバイル端末1(静止画像ファイルの受信端末)では、最初に送信されたJPEGファイル形式のオブジェクト画像データを受信すると、画像圧縮伸長処理部19にて伸長処理をおこない、伸長されたデータをJPEGファイルのファイルヘッダに記録されている矩形領域の位置情報に基づいてLCD32に表示する。その後、オリジナル画像ファイルを受信すると画像圧縮伸長処理部19にて伸長処理をおこない、伸長されたデータをLCD32に表示して表示内容を更新する。
【0130】
上述してきたように、動作例5では、操作部5は、表示部4に表示された画像情報から、画像の一部を形成するオブジェクトを指定することとしたので、僅かな時間だけ会話を中断して、会話相手に早急に知らせたいオブジェクトを、早急に会話相手に送信することができる。このため、送信相手は、先に受信したオブジェクトに基づいて後に受信する全体画像の内容を早急に理解することができる。したがって、画像データの内容を考慮した円滑な会話をおこなって、通信時間および通信費用を低減することができる。
【0131】
なお、動作例5では、閉曲線によってオブジェクト画像を指定する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ポイント(点)によってオブジェクト画像を指定することもできる。また、動作例5では、1つのオブジェクトの画像データを多重化に先立って送信する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数のオブジェクトの画像データを多重化に先立って送信することもできる。
【0132】
また、動作例5では、オリジナル画像ファイルの全体のデータを多重化して送信する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、多重化に先立って送信したオブジェクトの画像データを除外して、オリジナル画像ファイルを送信することもできる。
【0133】
(動作例6)
動作例6では、モバイル端末1は、電子ビューファインダ31に被写体像を表示し、この表示された被写体像から任意の矩形領域を操作指示部29によって指定して撮影する。そして、モバイル端末1は、被写体の矩形領域内の画像データを、音声データの送信を停止して送信し、その後、被写体の全体(オリジナル)の画像データを、音声データと多重化して送信するよう動作する。
【0134】
まず最初に、被写体像から任意の矩形領域を指定して撮影をおこなって、画像データを記憶する手順について説明する。まず、CCD13によって電気信号に変換された被写体画像は、CDS回路14、A/D変換器15、デジタル信号処理部18、およびファインダ表示制御部26を介して電子ビューファインダ31に表示される。続いて、操作指示部29に備えられる「領域指定ボタン」が押下されると、予め決められた大きさの矩形を電子ビューファインダ31に表示する。なお、図15は、電子ビューファインダ31の表示例を示す図である。
【0135】
そして、操作指示部29に備えられた「領域ズームボタン」が押下されると、ファインダ表示制御部26は、矩形を拡大あるいは縮小して電子ビューファインダ31に表示する。また、操作指示部29に備えられた「領域移動ボタン(上下左右の指示ボタン)」が押下されると、ファインダ表示制御部26は、矩形を指定された方向へ所定距離だけ移動して電子ビューファインダ31に表示する。
【0136】
続いて、操作指示部29に備えられた「撮影ボタン」が押下されると、デジタル信号処理部18から出力された被写体画像データを、メインメモリ23に記憶するとともに、画像圧縮伸長処理部19にて圧縮処理して画像メモリ25に保存する。
【0137】
そして、電子ビューファインダ31に表示されていた矩形の位置および大きさの情報に基づいて、矩形の内側の領域の画像データをメインメモリ23に記憶された被写体画像データから切り出して、この矩形領域内の画像データを画像圧縮伸長処理部19にて圧縮処理する。そして、圧縮された画像データを、図12に示したJPEGファイルヘッダを持つJPEGファイル形式でメインメモリ23に記憶する。
【0138】
次に、図16を参照して、モバイル端末1の動作例6を説明する。図16は、モバイル端末1の動作例6を説明するためのフローチャートである。なお、ユーザによりモバイル端末1にて発呼操作が行われ、音声データ用のチャネルが開設されているものとして説明する。
【0139】
まず、相手と通話している時に、操作部5によって、領域指定ボタン、領域ズームボタン、および領域移動ボタンが操作されて被写体中の矩形領域が指定され、撮影ボタンが押されると(ステップS1601肯定)、デジタル信号処理部18から出力された被写体画像データを、メインメモリ23に記憶するとともに、画像圧縮伸長処理部19にて圧縮処理して画像メモリ25に保存する(ステップS1602)。
【0140】
そして、電子ビューファインダ31に表示されていた矩形の位置および大きさの情報に基づいて、矩形の内側の領域の画像データをメインメモリ23に記憶された被写体画像データから切り出して、この矩形領域内の画像データを画像圧縮伸長処理部19にて圧縮処理し、圧縮された画像データを、図12に示した矩形領域の位置情報を含めたJPEGファイルヘッダを持つJPEGファイル形式でメインメモリ23に記憶する(ステップS1603)。
【0141】
そして、通信制御アプリケーション43は、H.245実行部44へ音声ミュート要求を出し、H.245実行部44は、音声チャネルをインアクティブにする情報を含めたMiscellaneousIndicationメッセージを送信する(ステップS1604)。そして、メインメモリ23に記憶されたJPEGファイル形式の矩形領域の画像データをバイナリデータ用のチャネルで送信するが、この矩形領域の画像データを送信している間、G.723.1実行部50は、動作を停止して音声データの送信を停止する(ステップS1605)。
【0142】
そして、この矩形領域の画像データの送信が終了すると(ステップS1606肯定)、通信制御アプリケーション43は、H.245実行部44へ音声ミュート解除要求を出し、H.245実行部44は、音声チャネルをアクティブにする情報を含めたMiscellaneousIndicationメッセージを送信する(ステップS1607)。
【0143】
そして、G.723.1実行部50は、動作を再開して音声データの送信を再開し(ステップS1608)、H.223実行部51は、画像メモリ25に記憶された被写体全体の静止画像ファイルのデータと音声データとを多重化して送信する(ステップS1609)。すなわち、会話をしながら被写体全体の静止画像ファイルのデータ転送が実行される。
【0144】
一方、送信相手のモバイル端末1(静止画像ファイルの受信端末)では、最初に送信された矩形領域の画像データを受信すると、画像圧縮伸長処理部19にて伸長処理をおこない、伸長されたデータをJPEGファイルのファイルヘッダに記録されている矩形領域の位置情報に基づいてLCD32に表示する。その後、被写体全体の画像ファイルを受信すると、画像圧縮伸長処理部19にて伸長処理をおこない、伸長されたデータをLCD32に表示して表示内容を更新する。
【0145】
上述してきたように、動作例6では、画像入力部2および操作部5は、表示部4に表示される画像の一部の矩形領域を指定しつつ画像を入力し、制御部7は、この指定入力された一部の矩形領域内の画像を送信することとしたので、僅かな時間だけ会話を中断して、会話相手に早急に知らせたい一部の画像を、入力後直ちに会話相手に送信することができる。このため、送信相手は、先に受信した一部の画像に基づいて後に受信する全体画像の内容を早急に理解することができる。したがって、画像データの内容を考慮した円滑な会話をおこなって、通信時間および通信費用を低減することができる。
【0146】
なお、動作例6では、1つの矩形領域の画像データを多重化に先立って送信する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の短形領域の画像データを多重化に先立って送信することもできる。また、動作例6では、オリジナル画像ファイルの全体のデータを多重化して送信する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、多重化に先立って送信した矩形領域の画像データを除外して、オリジナル画像ファイルを送信することもできる。
【0147】
(動作例7)
動作例7では、モバイル端末1は、電子ビューファインダ31に被写体像を表示し、この表示された被写体像から任意のオブジェクト画像を操作部5によって指定して撮影する。そして、モバイル端末1は、このオブジェクト画像を含む矩形領域内の画像データを、音声データの送信を停止して送信し、その後、被写体の全体(オリジナル)の画像データを、音声データと多重化して送信するよう動作する。なお、動作例7において、オブジェクト画像の抽出手順およびオブジェクト画像データの送信手順は、上記した動作例5と同様であるので、その説明を省略する。以下、図17を参照して、モバイル端末1の動作例7を説明する。
【0148】
図17は、モバイル端末1の動作例7を説明するためのフローチャートである。なお、ユーザによりモバイル端末1にて発呼操作が行われ、音声データ用のチャネルが開設されているものとして説明する。まず、相手と通話している時に、操作部5によって、領域指定ボタン、領域ズームボタン、領域移動ボタンが操作されて被写体中のオブジェクト画像が閉曲線などにより指定され、撮影ボタンが押されると(ステップS1701肯定)、デジタル信号処理部18から出力された被写体画像データを、メインメモリ23に記憶するとともに、画像圧縮伸長処理部19にて圧縮処理して画像メモリ25に保存する(ステップS1702)。
【0149】
そして、電子ビューファインダ31に表示されていた矩形の位置および大きさの情報に基づいて、矩形の内側の領域の画像データをメインメモリ23に記憶された被写体画像データから切り出して、特開平5−324829号公報に開示された方法を用いて、その矩形で囲まれた領域内のオブジェクト画像の輪郭線を抽出する(ステップS1703)。そして、その輪郭線の位置データを基に、オブジェクト画像を含む最小面積の矩形領域を抽出する(ステップS1704)。
【0150】
そして、この抽出された矩形領域内でオブジェクト画像の輪郭線の外側にある画素のデータ値を全てゼロに置き換え、このオブジェクト画像を含む最小面積の矩形領域内の画像データを画像圧縮伸長処理部19にて圧縮処理し、圧縮された画像データを、図12に示した矩形領域の位置情報を含めたJPEGファイルヘッダを持つJPEGファイル形式でメインメモリ23に記憶する(ステップS1705)。
【0151】
そして、通信制御アプリケーション43は、H.245実行部44へ音声ミュート要求を出し、H.245実行部44は、音声チャネルをインアクティブにする情報を含めたMiscellaneousIndicationメッセージを送信する(ステップS1706)。そして、メインメモリ23に記憶されたJPEGファイル形式の矩形領域の画像データをバイナリデータ用のチャネルで送信するが、この矩形領域の画像データを送信している間、G.723.1実行部50は、動作を停止して音声データの送信を停止する(ステップS1707)。
【0152】
そして、この矩形領域の画像データの送信が終了すると(ステップS1708肯定)、通信制御アプリケーション43は、H.245実行部44へ音声ミュート解除要求を出し、H.245実行部44は、音声チャネルをアクティブにする情報を含めたMiscellaneousIndicationメッセージを送信する(ステップS1709)。
【0153】
そして、G.723.1実行部50は、動作を再開して音声データの送信を再開し(ステップS1710)、H.223実行部51は、画像メモリ25に記憶された被写体全体の静止画像ファイルのデータと音声データとを多重化して送信する(ステップS1711)。すなわち、会話をしながら被写体全体の静止画像ファイルのデータ転送が実行される。
【0154】
一方、送信相手のモバイル端末1(静止画像ファイルの受信端末)では、最初に送信された矩形領域の画像データを受信すると、画像圧縮伸長処理部19にて伸長処理をおこない、伸長されたデータをJPEGファイルのファイルヘッダに記録されている矩形領域の位置情報に基づいてLCD32に表示する。その後、被写体全体の画像ファイルを受信すると、画像圧縮伸長処理部19にて伸長処理をおこない、伸長されたデータをLCD32に表示して表示内容を更新する。
【0155】
上述してきたように、動作例7では、画像入力部2および操作部5は、表示部4に表示される画像を形成するオブジェクトを指定しつつ画像を入力し、制御部7は、この指定入力されたオブジェクトを送信することとしたので、僅かな時間だけ会話を中断して、会話相手に早急に知らせたいオブジェクトを、入力後直ちに会話相手に送信することができる。このため、送信相手は、先に受信したオブジェクトに基づいて後に受信する全体画像の内容を早急に理解することができる。したがって、画像データの内容を考慮した円滑な会話をおこなって、通信時間および通信費用を低減することができる。
【0156】
なお、動作例7では、1つのオブジェクトの画像データを多重化に先立って送信する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数のオブジェクトの画像データを多重化に先立って送信することもできる。また、動作例7では、オリジナル画像ファイルの全体のデータを多重化して送信する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、多重化に先立って送信したオブジェクトの画像データを除外して、オリジナル画像ファイルを送信することもできる。
【0157】
(動作例8)
動作例8では、モバイル端末1は、電子ビューファインダ31に被写体像を表示し、この電子ビューファインダ31に中心に位置するオブジェクト画像を指定して撮影する。そして、モバイル端末1は、このオブジェクト画像を含む矩形領域内の画像データを、音声データの送信を停止して送信し、その後、被写体の全体(オリジナル)の画像データを、音声データと多重化して送信するよう動作する。
【0158】
なお、動作例8において、オブジェクト画像の抽出手順およびオブジェクト画像データの送信手順は、上記した動作例5と同様であるので、その説明を省略する。以下、図18を参照して、モバイル端末1の動作例8を説明する。図18は、モバイル端末1の動作例8を説明するためのフローチャートである。なお、ユーザによりモバイル端末1にて発呼操作が行われ、音声データ用のチャネルが開設されているものとして説明する。
【0159】
まず、ファインダ表示制御部26は、電子ビューファインダ31に表示する被写体画像データの中心に、例えば十字マークなどを表示する。そして、相手と通話している時に撮影ボタンが押されると(ステップS1801)、デジタル信号処理部18から出力された被写体画像データを、メインメモリ23に記憶するとともに、画像圧縮伸長処理部19にて圧縮処理して画像メモリ25に保存する(ステップS1802)。
【0160】
そして、メインメモリ23に記憶された被写体画像データの中心にあるオブジェクトを抽出する処理をおこなう。すなわち、特開平5−324829号公報に開示された方法を用いて、電子ビューファインダ31に表示されていた十字マークを含むオブジェクトの輪郭線を抽出する(ステップS1803)。そして、その輪郭線の位置データを基に、オブジェクト画像を含む最小面積の矩形領域を抽出する(ステップS1804)。
【0161】
そして、この抽出された矩形領域内でオブジェクト画像の輪郭線の外側にある画素のデータ値を全てゼロに置き換え、このオブジェクト画像を含む最小面積の矩形領域内の画像データを画像圧縮伸長処理部19にて圧縮処理し、圧縮された画像データを、図12に示した矩形領域の位置情報を含めたJPEGファイルヘッダを持つJPEGファイル形式でメインメモリ23に記憶する(ステップS1805)。
【0162】
そして、通信制御アプリケーション43は、H.245実行部44へ音声ミュート要求を出し、H.245実行部44は、音声チャネルをインアクティブにする情報を含めたMiscellaneousIndicationメッセージを送信する(ステップS1806)。そして、メインメモリ23に記憶されたJPEGファイル形式の矩形領域の画像データをバイナリデータ用のチャネルで送信するが、この矩形領域の画像データを送信している間、G.723.1実行部50は、動作を停止して音声データの送信を停止する(ステップS1807)。
【0163】
そして、この矩形領域の画像データの送信が終了すると(ステップS1808肯定)、通信制御アプリケーション43は、H.245実行部44へ音声ミュート解除要求を出し、H.245実行部44は、音声チャネルをアクティブにする情報を含めたMiscellaneousIndicationメッセージを送信する(ステップS1809)。
【0164】
そして、G.723.1実行部50は、動作を再開して音声データの送信を再開し(ステップS1810)、H.223実行部51は、画像メモリ25に記憶された被写体全体の静止画像ファイルのデータと音声データとを多重化して送信する(ステップS1811)。すなわち、会話をしながら被写体全体の静止画像ファイルのデータ転送が実行される。
【0165】
一方、送信相手のモバイル端末1(静止画像ファイルの受信端末)では、最初に送信された矩形領域の画像データを受信すると、画像圧縮伸長処理部19にて伸長処理をおこない、伸長されたデータをJPEGファイルのファイルヘッダに記録されている矩形領域の位置情報に基づいてLCD32に表示する。その後、被写体全体の画像ファイルを受信すると、画像圧縮伸長処理部19にて伸長処理をおこない、伸長されたデータをLCD32に表示して表示内容を更新する。
【0166】
上述してきたように、動作例8では、画像入力部2および操作部5は、表示部4に表示される画像の中心に位置するオブジェクトを指定しつつ画像を入力し、制御部7は、この指定入力されたオブジェクトを送信することとしたので、僅かな時間だけ会話を中断して、会話相手に早急に知らせたいオブジェクトを、入力後直ちに会話相手に送信することができる。このため、送信相手は、先に受信したオブジェクトに基づいて後に受信する全体画像の内容を早急に理解することができる。したがって、画像データの内容を考慮した円滑な会話をおこなって、通信時間および通信費用を低減することができる。
【0167】
なお、本実施の形態で説明した情報処理方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピューターやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フロッピーディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、上記記録媒体を介して、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。
【0168】
また、本実施の形態では、PDCのデータ通信サービスを利用してモバイル端末1間で通信する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、PSTN端末間、モバイル端末1とPSTN端末間、などで通信することもできる。なお、図3に示したデータ通信プロトコルの構成で、物理レイヤ53にITU-T勧告V.34モデムなどのアナログ電話回線用のモデムを使用すれば、PSTNに接続する通信端末となる。
【0169】
【発明の効果】
以上説明したように、発明によれば、僅かな時間だけ会話を中断して、会話相手に早急に知らせたいオブジェクトを、早急に会話相手に送信することができる。このため、送信相手は、先に受信したオブジェクトに基づいて後に受信する全体画像の内容を早急に理解することができる。したがって、画像データの内容を考慮した円滑な会話をおこなって、通信時間および通信費用を低減することが可能な情報処理装置が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に用いられるモバイル端末の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に用いられるモバイル端末の外観を示す図である。
【図3】データ通信プロトコルの構成を示すブロック図である。
【図4】相手端末と接続して会話ができる通信状態になるまでのシーケンスを示す図である。
【図5】会話ができる通信状態から音声データと画像データとを多重化して送信できる通信状態になるまでのシーケンスを示す図である。
【図6】通信可能状態から通信状態を終了するまでのシーケンスを示す図である。
【図7】モバイル端末の動作例1を説明するためのフローチャートである。
【図8】モバイル端末の動作例2を説明するためのフローチャートである。
【図9】モバイル端末の動作例3を説明するためのフローチャートである。
【図10】図1に示したLCDにおける画像の表示例を示す図である。
【図11】モバイル端末の動作例4を説明するためのフローチャートである。
【図12】JPEGファイルのファイルヘッダの構造を示す図である。
【図13】抽出されたオブジェクト画像と、これを含む最小面積の矩形領域との関係を示す図である。
【図14】モバイル端末の動作例5を説明するためのフローチャートである。
【図15】図1に示した電子ビューファインダの表示例を示す図である。
【図16】モバイル端末の動作例6を説明するためのフローチャートである。
【図17】モバイル端末の動作例7を説明するためのフローチャートである。
【図18】モバイル端末の動作例8を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 モバイル端末
2 画像入力部
3 画像処理部
4 表示部
5 操作部
6 通信部
7 制御部
25 画像メモリ
30 音声処理部
38 音声入力部
39 音声出力部

Claims (8)

  1. 単一の伝送路を用いて、音声データと画像データとを同時送信する情報処理装置において、
    前記画像データにかかる画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示された前記画像データにかかる画像の一部を形成するオブジェクト画像を、当該オブジェクト画像の輪郭線の位置データを基に抽出された前記オブジェクト画像を含む矩形領域で指定する指定手段と、
    前記指定手段によって前記オブジェクト画像にかかる情報が指定された場合に、前記音声データの送信を中止して、前記オブジェクト画像にかかる情報を前記伝送路を介して送信し、前記指定手段によって指定された前記オブジェクト画像にかかる情報の送信が終了すると、前記音声データの送信を再開するとともに前記画像データにかかる情報を送信する送信制御手段と、
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記送信制御手段が送信する前記オブジェクト画像にかかる情報は、前記矩形領域内で、前記オブジェクト画像の輪郭線の外側にある画素のデータ値を全てゼロに置き換えた矩形画像データである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記指定手段によって指定された前記オブジェクト画像にかかる情報の送信操作が行われた場合に、音声ミュート要求を出力する手段を備え、
    前記送信制御手段は、前記音声ミュート要求を受け取ると、前記音声データの送信を停止する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記指定手段によって指定された前記オブジェクト画像にかかる情報の送信が終了した場合に、音声ミュート解除要求を出力する手段を備え、
    前記送信制御手段は、前記音声ミュート解除要求を受け取ると、前記音声データの送信を再開する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 単一の伝送路を用いて、音声データと画像データとを同時送信する情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
    前記画像データにかかる画像を表示する表示工程と、
    前記表示工程により表示された前記画像データにかかる画像の一部を形成するオブジェクト画像を、当該オブジェクト画像の輪郭線の位置データを基に抽出された前記オブジェクト画像を含む矩形領域で指定する指定工程と、
    前記指定工程によって前記オブジェクト画像にかかる情報が指定された場合に、前記音声データの送信を中止して、前記オブジェクト画像にかかる情報を前記伝送路を介して送信し、前記指定工程によって指定された前記オブジェクト画像にかかる情報の送信が終了すると、前記音声データの送信を再開するとともに前記画像データにかかる情報を送信する送信制御工程と、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  6. 前記送信制御工程で送信される前記オブジェクト画像にかかる情報は、前記矩形領域内で、前記オブジェクト画像の輪郭線の外側にある画素のデータ値を全てゼロに置き換えた矩形画像データである、
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理方法。
  7. 前記指定工程で指定された前記オブジェクト画像にかかる情報の送信操作が行われた場合に、音声ミュート要求を出力する工程を含み、
    前記送信制御工程は、前記音声ミュート要求を受け取ると、前記音声データの送信を停止する、
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の情報処理方法。
  8. 前記指定工程で指定された前記オブジェクト画像にかかる情報の送信が終了した場合に、音声ミュート解除要求を出力する工程を含み、
    前記送信制御工程は、前記音声ミュート解除要求を受け取ると、前記音声データの送信を再開する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理方法。
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