JP4571400B2 - 文書ファイル、記録媒体、文書ファイル転送方法および情報処理装置 - Google Patents

文書ファイル、記録媒体、文書ファイル転送方法および情報処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、文書ファイル、記録媒体、文書ファイル転送方法および情報処理装置に係り、特に情報処理装置で扱う各種ファイルの転送に適した文書ファイル、記録媒体、文書ファイル転送方法および情報処理装置に関する。
近年、情報処理装置を利用して閲覧等をすることができる様々な形式の電子文書(デジタル文書)が普及している。電子文書の形式としては、テキスト,PDF,HTML,XML等がある。このような電子文書を利用して情報の交換や共有を行う場合、電子文書は何らかの転送の仕方を利用して、サーバや情報の交換や共有を行う相手のPCに転送される。電子文書の転送の仕方としては、電子メールの添付ファイルとして送信,共有フォルダへのコピー,コミュニケーションツールでの送信などが一般的である。
通常、電子文書はそれ自体で内容を閲覧,編集等することができず、閲覧,編集等するためのアプリケーションを必要とする。すなわち、転送先のサーバやPCに電子文書を閲覧,編集等するためのアプリケーションがない場合は、その電子文書の内容を閲覧,編集等することができない。このため、電子文書を転送しようとするユーザは、転送する電子文書を閲覧,編集等するためのアプリケーションがあることを前提として電子文書を送信しなければならない。
また、電子文書を共有フォルダへコピーする転送の仕方や電子文書を電子メールの添付ファイルとして送信する転送の仕方を利用する場合、転送された電子文書が何処(どの情報処理装置)で誰に使用されたかを把握することは困難である。グループウェアなどを利用して電子文書の管理等を行う場合、電子文書がグループウェアでのみ利用する電子文書として登録されていれば問題はない。しかしながら、電子文書は様々なところにコピーされて使用されるものであり、グループウェアの管理下に置かれていない電子文書の使用履歴などの管理情報を扱うことができない。
このように、現状の電子文書は閲覧,編集等するためのアプリケーション,その電子文書に関する情報と乖離した状態となっている。言い換えれば、電子文書は乖離した状態となっているアプリケーションに、その電子文書の閲覧,編集等や管理が委ねられている状態であり、アプリケーションがなければ電子文書としての意味をなさなくなっている。さらに、一部の形式の電子文書は、文書ファイル,その文書ファイルに付随する画像や動画などのマルチメディアファイルから成る複数のコンテンツで構成されるため、ユーザにとって取り扱いが煩雑になっている。
電子文書を取り扱う上での上記のような問題点を解決するため、電子文書上での表現実体となるコンテンツと、その電子文書を閲覧,編集等するためのアプリケーションと、その電子文書に関する情報とを単一の文書ファイルとして扱えるようにしたカプセル化文書がある(例えば、特許文献1−6参照)。
特開2003−15941号公報 特開2003−99263号公報 特開2003−99303号公報 特開2003−99314号公報 特開2003−99424号公報 特開2003−99447号公報
電子文書を転送する仕方においてユーザが行う共通の行為は、転送する電子文書を探す作業である。電子文書を電子メールの添付ファイルとして送信する場合は、転送する電子文書を探し出して添付ファイルとして選択しなければならない。電子文書を共有フォルダへコピーする場合は、転送する電子文書を探し出して共有フォルダへコピーしなければならない。電子文書をコミュニケーションツールで転送する場合は、転送する電子文書を探して転送ファイルとして選択しなければならない。なお、上述したカプセル化文書であっても、転送するカプセル化文書を探す作業は、転送する電子文書を探す作業と何ら変わらない。
電子文書を探すという行為は、ユーザにとって非常に煩雑な作業である。例えば転送する電子文書を探すのに時間が掛かってしまったり、予想していたところに電子文書がなくて探すのに手間取ったりすることは、頻繁に起こる。たとえ電子文書の存在するところが明確に分かっていても、その電子文書が格納されているフォルダやディレクトリの階層が深い場合に、その階層のフォルダやディレクトリまで移動して電子文書を選択するという作業は、ユーザにとってストレスのたまる行為である。
また、ユーザは電子文書をアプリケーションによって起動し、その電子文書に対して閲覧,編集等を行う。例えば現在閲覧している電子文書を共有フォルダにコピーする必要が生じた場合、ユーザは現在閲覧している電子文書を閉じ、電子文書を探し出し、電子文書をコピーし、共有フォルダを開き又は指定し、コピーした電子文書をペーストするという作業を強いられる。このような作業は、ユーザにとってとても面倒である上に、現在閲覧している電子文書を閉じることで思考を停止させられるので、知的生産効率の観点から好ましい行為でない。
さらに、ユーザは何らかのワークフローにおいて電子文書を転送する機会もある。例えば審査承認というワークフローの過程では、電子文書の作成者から審査者へ又は審査者から承認者へというように、電子文書が転送される。実際には、作成者がサーバやグループウェア等に電子文書を登録し、審査者や承認者に電子文書を登録した場所へのリンクのみが通知される。すなわち、電子文書は実際に転送されている訳ではない。このような場合であっても、ユーザは電子文書を登録するという作業をする必要があるため、電子文書を探し出す等の手間が生じることとなる。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、情報処理装置で扱う各種ファイルの転送を容易に行うことができる文書ファイル、記録媒体、文書ファイル転送方法および情報処理装置を提供することを目的とする。
そこで、上記課題を解決するため、本発明の文書ファイルは、デジタル情報ファイルと、前記デジタル情報ファイルに対する処理をコンピュータに実行させる複数の機能モジュールを記述したプログラムファイルと、を含む文書ファイルであって、前記プログラムファイルは、前記コンピュータに、前記文書ファイルの転送指示を受けると、前記文書ファイルの受信準備が整っている転送先を表す転送先情報を取得して一覧化して表示させるとともに、前記文書ファイルを転送先に転送させる機能を実行させる転送機能モジュールの記述を含むことを特徴とする。
本発明では、デジタル情報ファイルおよび転送機能モジュールのプログラムファイルが単一の文書ファイルとしてカプセル化されている。デジタル情報ファイルが、転送機能モジュールのプログラムファイルと共に単一の文書ファイルとしてカプセル化されていることで、文書ファイルに各種ファイルを転送する機能を持たせることができる。また、本発明では上記のような文書ファイルにカプセル化されている転送機能モジュールにより転送された各種ファイルを受信することができる。
したがって、文書ファイルから各種ファイルを容易に転送できる。さらに、デジタル情報ファイル及び転送機能モジュールのプログラムファイルが文書ファイルに含まれているため、その取り扱いや管理が極めて容易となる。
また、本発明では各種ファイルを転送する前に認証を行うこと、無駄なファイルの増加を抑えること、文書ファイルを用いて通信を行うこと、転送する各種ファイルを選択すること、転送先候補を取得してユーザに提示すること、転送履歴を残すこと、文書ファイルにアクセス権を設定して文書ファイルの不正コピーを防止することも可能である。
上述の如く、本発明によれば、情報処理装置で扱う各種ファイルの転送を容易に行うことができる文書ファイル、記録媒体、文書ファイル転送方法および情報処理装置を提供できる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明していく。
図1は、情報処理装置の一例のハードウェア構成図である。情報処理装置1は、CPU2,ROM3,RAM4,HDD5,ドライブ6,ネットワークインターフェース8,ディスプレイ9,キーボード10およびマウス11が、バスコントローラ12を介して接続されている。
CPU2は、情報処理を行う中央処理装置である。ROM3は、例えば基本入出力システム(BIOS)等を格納している記憶装置である。RAM4は、情報処理中に情報等を一時的に格納する一次記憶装置である。HDD5は、情報処理結果等を保存する二次記憶装置である。ドライブ6は、CD−ROM等のリムーバブルメディアである記録媒体7の駆動装置である。記録媒体7は、情報を外部に保管,配布または入手する為などに用いられる媒体である。なお、記録媒体7はCD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的,電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体が用いられる。
ネットワークインターフェース8は、各種ネットワークに接続するために利用するインターフェース機器である。ネットワークインターフェース8は、ネットワークへの情報の送信とネットワークからの情報の受信とを行う。ネットワークインターフェース8は、受信した情報が情報処理装置1の内部で必要であるか否かを判定し、必要な情報であれば取り込み、必要な情報でなければ破棄する。
情報処理装置1が行う情報の送受信は、ネットワークインターフェース8を経由して行われる。例えば電子メールの送受信やTCP/IPでの情報の送受信などはネットワークインターフェース8を経由して行われる。
また、ディスプレイ9は情報処理の処理経過や処理結果等を表示する表示装置の一例である。キーボード10は、ユーザが命令や情報等を入力する入力装置の一例である。マウス11は、ディスプレイ9上に表示されているマウスポインタ等の指示記号をユーザの操作に応じて移動させ、ユーザにその指示記号が指示する対象を選択させたり、実行させたりするポインティングデバイスの一例である。
バスコントローラ12は、CPU2,ROM3,RAM4,HDD5,ドライブ6,ネットワークインターフェース8,ディスプレイ9,キーボード10およびマウス11等の間で行われるデータ通信を調停し、情報処理装置1を動作させる。
ユーザにより電源が投入されると、一般的な情報処理装置1は以下のような手順で起動する。まず、CPU2はROM3に格納されているBIOSからローダと呼ばれるプログラムを起動させ、HDD5から読み出したオペレーティングシステム(OS)と呼ばれるプログラムをRAM4に書き込んで起動させる。OSは、情報処理装置1のハードウェアおよびソフトウェアを管理する。OSは、ユーザの操作に応じてプログラムの起動,情報の読み出し、保存等を行う。代表的なOSとしては、Windows(登録商標),UNIX(登録商標),MacOS(登録商標)等がある。なお、OS上で起動されるプログラムはアプリケーションと呼ばれている。OSは、プログラムや情報などをファイルという単位で管理する。
情報処理装置1の処理に係るプログラムや情報などの各種ファイルは、例えば記録媒体7の配布やネットワークからのダウンロードなどによって提供される。各種ファイルが記録された記録媒体7がドライブ6にセットされると、記録媒体7から読み出された各種ファイルはドライブ6を介してHDD5にインストールされる。また、ネットワークからダウンロードされた各種ファイルは、ネットワークインターフェース8を介してHDD5にインストールされる。
RAM4は、例えば情報処理装置1の起動時にHDD5から各種ファイルを読み出して格納する。そして、CPU2はRAM4に格納されたアプリケーション等の各種プログラムに従って、処理を実行する。
ここで、各種ファイルを単一の文書ファイルとして扱えるようにしたカプセル化文書のデータ構造について説明する。図2A及び図2Bは、カプセル化文書の一例のデータ構造図である。カプセル化文書100は、構造ファイル110,コンテンツ120,プログラム群130を含むように構成される。
コンテンツ120は、電子文書上での表現実体となる1又は2以上のデジタル情報ファイルである。図2A及び図2Bのコンテンツ120は、文書内容を表す文書ファイル121と、その文書ファイル121に付随する画像ファイル122,動画ファイル123などのマルチメディアファイルとを含んでいる。
プログラム群130は、所定の機能を実行するための1又は2以上の機能モジュールのプログラムである。例えば図2Aのプログラム群130は、コンテンツ120を閲覧させるためのプログラムである文書ビューア131,画像ビューア132,動画ビューア133と、カプセル化文書100に転送機能を付加するためのプログラムである転送プログラム134と,カプセル化文書100の起動時に呼び出されるプログラムである基本プログラム135とを含む。また、図2Bのプログラム群130は、コンテンツ120を閲覧および編集させるためのプログラムである文書編集プログラム137,画像編集プログラム138,動画編集プログラム139と、カプセル化文書100に転送機能を付加するためのプログラムである転送プログラム134と,カプセル化文書100の起動時に呼び出されるプログラムである基本プログラム135とを含む。以下の説明では、図2Aのプログラム群130の例を説明する。
また、構造ファイル110はデジタル情報ファイルの構造(構成)および電子文書上での表示状態が特定された表示情報ファイルである。図2Aの構造ファイル110は、電子文書の構造,使用するプログラム,コンテンツとプログラムとの対応関係,コンテンツやプログラムなどの保管場所のURI(Uniform Resource Indentifiers)が例えば図3のようにXMLで記述されている。
図3は、XMLで記述された構造ファイルの一例の構成図である。構造ファイル110は、コンテンツの保管場所であるURIが記述された部分111と,プログラムの保管場所であるURIが記述された部分112と,電子文書の構造,使用するプログラム,コンテンツとプログラムとの対応関係が記述された部分113とで構成されている。
カプセル化文書100を構成する構造ファイル110,コンテンツ120,プログラム群130は、書庫ファイルという一つのファイルに格納されている。これにより、構造ファイル110,コンテンツ120,プログラム群130は一つの電子文書としてカプセル化される。このような書庫ファイルのファイル形式としては、例えばZIP形式やLHA形式などがある。書庫ファイルは、格納機能および解凍機能を有するアーカイバプログラムを用いることにより、構造ファイル110,コンテンツ120,プログラム群130を一つの書庫ファイルとして扱うことができる。
次に、情報処理装置1を利用して図2A及び図3のようなカプセル化文書100を起動させる処理について説明する。図4は、カプセル化文書を起動させる処理の一例のフローチャートである。OSは、ユーザからカプセル化文書100を起動させる旨の指示があったときに、カプセル化文書100内に書庫ファイルとして書庫形式で格納されている基本プログラム135を起動する。図4のフローチャートの処理は、基本プログラム135が起動された後で開始される。
ステップS10では、基本プログラム135が、電子文書を表示させるための表示ウィンドウを作成する。ステップS11に進み、基本プログラム135はカプセル化文書100内の構造ファイル110を読み出す。ステップS12に進み、基本プログラム135は読み出した構造ファイル110のタグ構造を解析する。
ステップS13に進み、基本プログラム135はステップS12で解析した結果に基づき、タグ名に対応するプログラム群130の一つのプログラム(以下、拡張プログラムという)を別スレッドで起動し、拡張プログラムに対応するアトリビュートがあれば、そのアトリビュートを拡張プログラムに供給する。
ステップS14に進み、基本プログラム135は構造ファイル110のタグ構造を解析する処理が全て終了したか否かを判定する。構造ファイル110のタグ構造を解析する処理がまだ終了していないと判定すると(S14においてNO)、基本プログラム135はステップS12の処理に戻る。ステップS12〜S14の処理により、基本プログラム135は拡張プログラムである文書ビューア131,画像ビューア132,動画ビューア133,転送プログラム134を別スレッドで起動する。
構造ファイル110のタグ構造を解析する処理が終了したと判定すると(S14においてYES)、ステップS13で起動された拡張プログラムはステップS15に進み、基本プログラム135から供給されたアトリビュートを解析する。ステップS16に進み、拡張プログラムはステップS15で解析した結果に基づき、必要なコンテンツ120をカプセル化文書100内から読み出す。
ステップS17に進み、拡張プログラムはステップS10で作成された表示ウィンドウ内におけるアトリビュートに応じた領域に、コンテンツ120を表示する。また、コンテンツ120を参照せずに特有の機能を実行する拡張プログラムは、所定の機能をユーザに実行させるためのボタンを表示してもよい。ステップS10〜S17の処理により、カプセル化文書100は情報処理装置1を利用して、基本プログラム135が確保した表示ウィンドウに文書ファイル121,画像ファイル122及び動画ファイル123の内容を表示できる。
ステップS18に進み、拡張プログラムは各種イベント発生の検出有無を判定する。イベントの発生を検出しなければ(S18においてNO)、拡張プログラムはステップS18の処理を繰り返す。イベントの発生を検出すれば(S18においてYES)、拡張プログラムはステップS19に進み、イベントに応じた動作を実行する。ステップS19でイベントに応じた動作を実行したあと、拡張プログラムはステップS18に戻る。
例えば図2A及び図3のようなカプセル化文書100を起動すると、情報処理装置1はディスプレイ9に図5のような電子文書閲覧画面を表示する。図5は、電子文書閲覧画面の一例のイメージ図である。図5の電子文書閲覧画面200は、文書ファイル121の内容を表示する領域201と、画像ファイル122の内容を表示する領域202と、動画ファイル123の内容を表示する領域203と、転送プログラム134が作成した文書転送ボタン204とを含む。
文書転送ボタン204がマウス11でクリックされると、転送プログラム134は後述するような転送機能をユーザに提供する。ここで、ユーザが文書転送ボタン204をクリックした場合、転送プログラム134は図4のステップS18でイベントの発生を検出して(S18においてYES)、ステップS19に進む。ステップS19では、転送プログラム134が後述するような転送機能を実行する。
次に、ステップS19で実行される転送プログラム134の転送機能の一例について説明する。文書転送ボタン204がクリックされると、転送プログラム134は図6のような転送先一覧画面を表示する。図6は、転送先一覧画面の一例のイメージ図である。図6の転送先一覧画面300は、転送可能な転送先としてユーザ名の一覧を表示している。図6の転送先一覧画面300は、メニューとして表示してもよいし、フレームとして表示させてもよい。転送先一覧画面300に表示されているユーザ名は、例えば転送プログラム134により転送されるカプセル化文書100の受信準備が整っている転送先を表している。
転送プログラム134は、各種ファイルを転送可能な転送先の転送先情報を図7に表したフローチャートの処理で取得する。図7は、転送可能な転送先の転送先情報を取得する処理の一例のフローチャートである。図7のフローチャートは、図8のように複数の情報処理装置1a,1bが、ネットワーク500を介して接続されているシステムで実行される。
図8は、複数の情報処理装置がネットワークを介して接続されたシステムの一例の構成図である。転送元の情報処理装置1aと転送先の情報処理装置1bとは、インターネットやLAN等のネットワーク500を介して接続される。転送元の情報処理装置1aは、カプセル化文書100が起動されている。また、転送先の情報処理装置1bは文書ファイル受信プログラム400が起動されている。文書ファイル受信プログラム400は、転送先の情報処理装置1bに常駐している常駐プログラムである。文書ファイル受信プログラム400は、転送プログラム134から転送されるリクエストを待ち受ける。
ステップS21に進み、情報処理装置1aの転送プログラム134は転送可能な転送先の転送先情報としてのユーザ名,IPアドレスのリクエストをブロードキャストでネットワーク500に送信する。ステップS22に進み、情報処理装置1bの文書ファイル受信プログラム400は転送プログラム134からのリクエストを受信する。
ステップS23に進み、情報処理装置1bの文書ファイル受信プログラム400は常駐している情報処理装置1bのユーザ名,IPアドレスを取得して情報処理装置1aの転送プログラム134に送信する。ステップS24に進み、情報処理装置1aの転送プログラム134は情報処理装置1bの文書ファイル受信プログラム400から送信された情報処理装置1bのユーザ名,IPアドレスを受信する。ステップS25に進み、情報処理装置1aの転送プログラム134は受信した情報処理装置1bのユーザ名,IPアドレスを登録する。図7の処理により転送プログラム134は、カプセル化文書100を転送可能な転送先の転送先情報を取得できる。
図6の転送先一覧画面300からユーザ名が選択されると、転送プログラム134は選択されたユーザ名に対応するIPアドレスを導き出し、転送先の情報処理装置1bを指示できる。
図9は、転送プログラムの一例の構成図である。転送プログラム134は、ファイル転送機能601,転送先情報取得機能602,転送先情報表示機能603を含む。ファイル転送機能601は、転送先の情報処理装置にカプセル化文書100の転送を行う。転送先情報取得機能602は、カプセル化文書100を転送可能な転送先の転送先情報を取得する。転送先情報表示機能603は、カプセル化文書100を転送可能な転送先候補の表示を行う。
例えば図7のステップS21,S24及びS25の処理は、転送先情報取得機能602が行う。また、図6の転送先一覧画面300を表示する処理は、転送先情報表示機能603が行う。
図10は、文書ファイル受信プログラムの一例の構成図である。図10の文書ファイル受信プログラム400は、ファイル受信機能701,情報通知機能702を含む。ファイル受信機能701は、転送元の情報処理装置から転送されたカプセル化文書100の受信を行う。情報通知機能702は、転送可能な転送先の転送先情報としてのユーザ名,IPアドレスのリクエストを転送元の情報処理装置から受信し、常駐している情報処理装置のユーザ名,IPアドレスを取得して転送元の情報処理装置に通知する。例えば図7のステップS22,S23の処理は、情報通知機能702が行う。
なお、転送プログラム134はカプセル化文書100を転送可能な転送先の転送先情報を後述するディレクトリサーバから取得することもできる。図11は、複数の情報処理装置とディレクトリサーバとがネットワークを介して接続されたシステムの一例の構成図である。図11のシステムは、ディレクトリサーバ20を除いて図8のシステムと同様であり、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
ディレクトリサーバ20のハードウェア構成は、図1に表した情報処理装置のハードウェア構成と同様である。ディレクトリサーバ20は、図12のように構成される。図12は、ディレクトリサーバの一例の構成図である。ディレクトリサーバ20は、情報受信手段21,情報提供手段22を含む。
情報受信手段21は、転送可能な転送先の転送先情報としてのユーザ名,IPアドレスを転送先の情報処理装置1bの文書ファイル受信プログラム400から受信する。情報提供手段22は、転送可能な転送先の転送先情報としてのユーザ名,IPアドレスを転送元の情報処理装置1aの転送プログラム134に提供する。
図8のシステムでは、情報処理装置1aの転送プログラム134と情報処理装置1bの文書ファイル受信プログラム400とが、転送可能な転送先の転送先情報としてのユーザ名,IPアドレスをやりとりしていた。一方、図11のシステムでは情報処理装置1aの転送プログラム134と情報処理装置1bの文書ファイル受信プログラム400とが、ディレクトリサーバ20を介して、転送可能な転送先の転送先情報としてのユーザ名,IPアドレスをやりとりする。
文書ファイル受信プログラム400は、常駐している情報処理装置1bのユーザ名,IPアドレスを取得してディレクトリサーバ20に送信する。また、転送プログラム134はディレクトリサーバ20から送信された情報処理装置1bのユーザ名,IPアドレスを受信して登録する。
なお、文書ファイル受信プログラム400はカプセル化文書100を受信できない状態になる場合、その旨をディレクトリサーバ20に通知する。ディレクトリサーバ20は転送先の文書ファイル受信プログラム400から受信した転送可能な転送先の転送先情報を削除する。
次に、電子文書閲覧画面200の文書転送ボタン204がマウス11でクリックされたときに転送プログラム134及び文書ファイル受信プログラム400が行う処理について説明する。
図13は、転送プログラムが行う処理の一例のフローチャートである。図14は、文書ファイル受信プログラムが行う処理の一例のフローチャートである。電子文書閲覧画面200の文書転送ボタン204がマウス11でクリックされると、転送プログラム134は図13のステップS31に進み、文書転送ボタン204のクリックイベントの発生を検出する。
転送プログラム134は、図6のような転送先一覧画面300をディスプレイ9に表示して、ユーザに転送先を選択させる。転送先が選択されると、転送プログラム134はステップS32に進み、認証情報を作成する。認証情報は、例えば所定のファイルのダイジェスト値を秘密鍵で暗号化したもの,パスワード等が利用される。転送プログラム134は、作成した認証情報を転送先の文書ファイル受信プログラム400に送信する。
図14のステップS41に進み、文書ファイル受信プログラム400は転送元の転送プログラム134から認証情報を受信する。ステップS42に進み、文書ファイル受信プログラム400は受信した認証情報をチェックして認証を行う。ステップS43に進み、文書ファイル受信プログラム400はステップS42の認証結果を送信元の転送プログラム134に送信する。
図13のステップS33に進み、転送プログラム134は転送先の文書ファイル受信プログラム400から認証結果を受信する。ステップS34に進み、転送プログラム134は認証結果がOKであれば(S34においてYES)、ステップS35に進む。ステップS35では、転送プログラム134が、カプセル化文書100を転送先の文書ファイル受信プログラム400に転送して処理を終了する。一方、認証結果がOKでなければ(S34においてNO)、転送プログラム134はカプセル化文書100を転送先の文書ファイル受信プログラム400に転送せずに処理を終了する。
図14のステップS44に進み、文書ファイル受信プログラム400は転送元の転送プログラム134からカプセル化文書100を受信する。ステップS45に進み、文書ファイル受信プログラム400は受信したカプセル化文書100が認証済みであれば(S45においてYES)、ステップS46に進む。ステップS46では、文書ファイル受信プログラム400が、受信したカプセル化文書100を起動して処理を終了する。一方、受信したカプセル化文書100が認証済みでなければ(S45においてNO)、文書ファイル受信プログラム400はカプセル化文書100を起動することなく処理を終了する。
図15は、転送プログラムの他の一例の構成図である。なお、図15の転送プログラム134は認証情報処理機能604を除いて図9の転送プログラム134と同様であり、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。認証情報処理機能604は、認証情報を作成して転送先の文書ファイル受信プログラム400に送信する。また、認証情報処理機能604は転送先の文書ファイル受信プログラム400から受信した認証結果に応じてカプセル化文書100を転送するか否かを判定する。例えば図13のステップS32,S33及びS34の処理は、認証情報処理機能604が行う。
図16は、文書ファイル受信プログラムの他の一例の構成図である。なお、図16の文書ファイル受信プログラム400は認証機能703,承認通知機能704,文書起動機能705を除いて図10の文書ファイル受信プログラム400と同様であり、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
認証機能703は、転送元の転送プログラム134から受信した認証情報をチェックして認証を行う。承認通知機能704は、認証機能703が行った認証結果を転送元の転送プログラム134に送信する。文書起動機能705は、転送元の転送プログラム134から受信したカプセル化文書100が認証済みであるか否かに応じてカプセル化文書100を起動するか否かを判定する。
例えば図14のステップS41,S42の処理は、認証機能703が行う。ステップS43の処理は、承認通知機能704が行う。また、ステップS44〜S46の処理は文書起動機能705が行う。
図13及び図14の処理により、転送先の情報処理装置1bでは受信したカプセル化文書100を起動できる。また、カプセル化文書100を転送する前に認証を行うことで、転送先の情報処理装置1bは認証済みでない不正なカプセル化文書100を起動しないようにすることができる。
また、カプセル化文書100は転送した後、どのような形でコピーされていくか分からないため、転送前にアクセス権を設定しておいてもよい。カプセル化文書100に対するアクセス権の設定は、例えばカプセル化文書100内のアクセスコントロールリストに転送先のユーザIDを追加することで行う。アクセス権が設定されているカプセル化文書100は、カプセル化文書100内のアクセスコントロールリストにユーザIDが含まれるユーザのみが起動できる。カプセル化文書100にアクセス権を設定しておくことで、カプセル化文書100が不正にコピーされたとしても閲覧や編集などを出来ないようにすることができる。
ステップS35では、転送プログラム134が、カプセル化文書100を転送先の文書ファイル受信プログラム400に転送して処理を終了しているが、転送したカプセル化文書100を消去するようにしてもよい。図17は、転送プログラムの他の一例の構成図である。なお、図17の転送プログラム134は文書消去機能を除いて図9の転送プログラム134と同様であり、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
文書消去機能605は、転送したカプセル化文書100を自動的に消去する。例えばカプセル化文書100が審査承認文書である場合、転送したカプセル化文書100を自動的に消去したり、ユーザがカプセル化文書100を閉じた際に自動的に消去したりすることで同じカプセル化文書100が散在するのを防ぐことができる。
また、カプセル化文書100内に転送元(送信者),送信日時,転送先(受信者),受信日時などの情報を記録したテキストファイルをカプセル化しておくことで、カプセル化文書100の転送履歴を管理記録として残すことも可能である。さらに、コピーなどの情報を記録したテキストファイルをカプセル化しておくことで、カプセル化文書100が原本であるか否かを判断することもできる。
実施例1では、カプセル化文書100自体を転送する例を説明したが、カプセル化文書100内のコンテンツ120を選択して転送することも可能である。ただし、コンテンツ120のみを転送した場合、転送先にコンテンツ120に対応したプログラムが無いことも考えられる。そこで、選択したコンテンツ120とそのコンテンツ120に対応するプログラムとをカプセル化して転送する例を説明する。この場合、転送元の情報処理装置1aは図18のようなコンテンツ選択画面を表示する。図18は、コンテンツ選択画面の一例のイメージ図である。
図18のコンテンツ選択画面800は、文書ファイル121の内容を表示する領域801と、画像ファイル122の内容を表示する領域802と、動画ファイル123の内容を表示する領域803と、OKボタン804とを含む。領域801〜803は、マウス11でクリックされると、その領域801〜803に対応するコンテンツ120として文書ファイル121,画像ファイル122,動画ファイル123が選択される。
図18のコンテンツ選択画面800は、領域801,802がマウス11でクリックされ、その領域801,802に対応するコンテンツ120として文書ファイル121,画像ファイル122が選択されている。ユーザがOKボタン804をクリックすると、転送プログラム134は図19のような処理を行う。
図19は、転送プログラムが行う処理の他の一例のフローチャートである。ステップS51に進み、転送プログラム134はコンテンツ選択画面800においてユーザに選択されたコンテンツ120を取得する。また、転送プログラム134は、取得したコンテンツ120に対応するプログラムを、構造ファイル110に記述されている内容から選択して取得する。図18のコンテンツ選択画面800では、文書ファイル121,画像ファイル122と、文書ビューア131,画像ビューア132とが取得される。
ステップS52に進み、転送プログラム134は新たに作成するカプセル化文書100のための構造ファイル110を生成する。ここで生成する構造ファイル110は、図3の構造ファイル110から必要な内容を抜粋すればよい。なお、構造ファイル110のレイアウトは再設定される。
ステップS53に進み、転送プログラム134はステップS51で取得したコンテンツ120及びそのコンテンツに対応するプログラムと、ステップS52で生成した構造ファイル110とをカプセル化してカプセル化文書100を生成する。図18のコンテンツ選択画面800では、構造ファイル110と、文書ファイル121,画像ファイル122から成るコンテンツ120と、文書ビューア131,画像ビューア132から成るプログラム群130とがカプセル化されてカプセル化文書100が生成される。ステップS54に進み、転送プログラム134はステップS53で生成したカプセル化文書100を転送先の文書ファイル受信プログラム400に転送して処理を終了する。
図20は、転送プログラムの他の一例の構成図である。なお、図20の転送プログラム134はコンテンツ選択機能606,カプセル化機能607を除いて図9の転送プログラム134と同様であるため、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
コンテンツ選択機能606は、コンテンツ選択画面800において選択されたコンテンツ120をカプセル化文書100から取得し、取得したコンテンツ120に対応するプログラムをカプセル化文書100から取得し、構造ファイル110を生成する。カプセル化機能607は、取得したコンテンツ120,コンテンツ120に対応するプログラム,生成した構造ファイル110をカプセル化してカプセル化文書100を生成する。例えば図19のステップS51,S52の処理は、コンテンツ選択機能606が行う。ステップS53の処理は、カプセル化機能607が行う。
図19の処理により、転送先の情報処理装置1bにおいて確実にコンテンツ120を起動して閲覧,編集などを行うことができる。なお、図19の処理では選択されたコンテンツ120に対応するプログラムもカプセル化文書100に同梱したが、必ずしもプログラムを同梱しなくともよい。
実施例1及び2では、カプセル化文書100に転送機能を付加する例を説明したが、更に通信機能を付加することも可能である。ここで、通信機能を付加したカプセル化文書100のデータ構造について説明する。図21A及び図21Bは、カプセル化文書の他の一例のデータ構造図である。なお、図21A及び図21Bのカプセル化文書100は構造ファイル110の内容,通信プログラム136を除いて図2A及び図2Bのカプセル化文書100と同様であるため、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
通信プログラム136は、プログラム群130に含まれている。例えば通信プログラム136は、TCP/IPを利用して情報をやりとりするためのプログラムであって、ポイントツーポイント(以下、P2Pという)での通信を実現する。
また、構造ファイル110は図22のように構成されている。図22は、XMLで記述された構造ファイルの他の一例の構成図である。なお、図22の構造ファイル110は図3の構造ファイル110と一部を除いて同様であるため、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
図22の構造ファイル110は、プログラムの保管場所であるURIが記述された部分112に、通信プログラム136の保管場所であるURIが記述された部分114が含まれる点と、電子文書の構造,使用するプログラム,コンテンツとプログラムとの対応関係が記述された部分113に、使用するプログラムとして通信プログラム136が記述されている部分115が含まれる点とが、図3の構造ファイル110と異なっている。
図21Aのカプセル化文書100を用いてP2Pでの通信を実現する場合、図23のように通信元の情報処理装置1aと通信先の情報処理装置1bとで同じカプセル化文書100を起動させておく必要がある。図23は、カプセル化文書を用いて通信を行うシステムの一例の構成図である。情報処理装置1aで起動されたカプセル化文書100と情報処理装置1bで起動されたカプセル化文書100とは、情報を送受信しながら互いの状態を同期させてコミュニケーションを図ることができる。
なお、カプセル化文書100間で情報の送受信を行う場合、通信元の情報処理装置1aと通信先の情報処理装置1bとで同じカプセル化文書100を保持する必要がある。つまり、あるユーザが自身で持っているカプセル化文書100を用いて一人または複数の他のユーザとコミュニケーションを図りたい場合、何らかの方法で同じカプセル化文書100を配布しなければならない。
カプセル化文書100を配布する方法としては、アクセス権のあるWebサーバにおいてダウンロードさせたり、CD−R等のリムーバブルメディアに記録して送付することが考えられる。また、前述したカプセル化文書100の転送機能を利用することで、簡単かつ迅速にカプセル化文書を配布することができる。
また、カプセル化文書100を用いてP2Pでの通信を実現する場合、通信先のカプセル化文書100をどのように発見するのかが常に問題となる。通信元の情報処理装置1aを操作するユーザは通信先の情報処理装置1bのIPアドレスを知らない場合がある。仮に通信元の情報処理装置1aを操作するユーザは通信先の情報処理装置1bのIPアドレスを知っていたとしても、カプセル化文書100が情報処理装置1b以外で起動される可能性もある。
そこで、カプセル化文書100は転送される前に自身のネットワーク環境(例えばIPアドレスなど)を自動的に設定する機能が付加される。例えば情報処理装置1aから転送される場合、カプセル化文書100はネットワーク環境として情報処理装置1aのIPアドレスなどを設定する。この場合、通信先の情報処理装置1bはカプセル化文書100を単に起動することで情報処理装置1aのカプセル化文書100との通信が可能である。
自身のネットワーク環境を自動的に設定させる処理は、カプセル化文書100を起動させて内部のプログラムにIPアドレスなどのネットワーク環境を取得させるのが容易である。そして、取得したIPアドレスやポート番号などのネットワーク環境を、例えば図24のように構造ファイル110に設定しておく。
図24は、XMLで記述された構造ファイルの他の一例の構成図である。なお、図24の構造ファイル110は図22の構造ファイル110と一部を除いて同様であるため、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
図24の構造ファイル110は、電子文書の構造,使用するプログラム,コンテンツとプログラムとの対応関係が記述された部分113に、使用するプログラムとして通信プログラム136及びネットワーク環境が記述されている部分116が含まれる点で図22の構造ファイル110と異なっている。図24の構造ファイル110では、部分116にネットワーク環境としてIPアドレス及びポート番号が設定されている。なお、ディレクトリサーバ20を利用する場合は、ディレクトリサーバ20からネットワーク環境を問い合わせるようにしてもよい。
図25は、通信元の情報処理装置と通信先の情報処理装置との通信確立までの処理の一例のフローチャートである。ステップS60では、通信元の情報処理装置1aが、図21Aのようなカプセル化文書100を起動する。ステップS61では、通信先の情報処理装置1bが文書ファイル受信プログラム400を起動する。なお、ステップS60及びS61の処理は、どちらが先に処理されてもよい。
ステップS62では、情報処理装置1aで起動されたカプセル化文書100が、構造ファイル110に自身のネットワーク環境を図24のように設定する。そして、情報処理装置1aは図26のような電子文書閲覧画面を表示する。図26は、電子文書閲覧画面の一例のイメージ図である。
図26の電子文書閲覧画面900は、文書ファイル121の内容を表示する領域901と、画像ファイル122の内容を表示する領域902と、動画ファイル123の内容を表示する領域903と、通信プログラム136が作成した通信ボタン904と、転送プログラム134が作成した文書転送ボタン905とを含む。
文書転送ボタン905がマウス11でクリックされると、転送プログラム134はステップS63に進み、図21Aのようなカプセル化文書100を通信先の文書ファイル受信プログラム400に転送する。
ステップS64に進み、文書ファイル受信プログラム400は通信元の転送プログラム134からカプセル化文書100を受信する。ステップS65に進み、文書ファイル受信プログラム400は受信したカプセル化文書100を起動する。情報処理装置1bは図26のような電子文書閲覧画面900を表示する。
通信ボタン904がマウス11でクリックされると、情報処理装置1bで起動されているカプセル化文書100の通信プログラム136はステップS66に進み、構造ファイル110に記述されている情報処理装置1aのネットワーク環境を読み出し、情報処理装置1aで起動されているカプセル化文書100と通信を確立する。
送信者が複数の受信者にカプセル化文書100を転送する場合、送信者が基点となって受信者との間に放射状の通信が図27のように確立される。つまり、各受信者同士の通信は確立されていない。そこで、送信者と受信者との間に放射状の通信が図27のように確立したあと、一の受信者のネットワーク環境を他の受信者に通知することで、各受信者同士の通信を図28のように確立する。
なお、実施例2ではカプセル化文書100内のコンテンツ120とそのコンテンツ120に対応するプログラムとをカプセル化して転送する例を説明したが、通信プログラム136を一緒にカプセル化して転送すれば、そのカプセル化文書100を利用してコミュニケーションを図ることができる。この場合、カプセル化するプログラムをユーザに選択させる機能をコンテンツ選択機能606に組み込んでおくことが望ましい。
図21Aのようなカプセル化文書100を利用することで、カプセル化文書100同士の通信が可能であり、カプセル化文書100を用いてコミュニケーションを図ることができる。
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求のの範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
情報処理装置の一例のハードウェア構成図である。 カプセル化文書の一例のデータ構造図である。 カプセル化文書の一例のデータ構造図である。 XMLで記述された構造ファイルの一例の構成図である。 カプセル化文書を起動させる処理の一例のフローチャートである。 電子文書閲覧画面の一例のイメージ図である。 転送先一覧画面の一例のイメージ図である。 転送可能な転送先の転送先情報を取得する処理の一例のフローチャートである。 複数の情報処理装置がネットワークを介して接続されたシステムの一例の構成図である。 転送プログラムの一例の構成図である。 文書ファイル受信プログラムの一例の構成図である。 複数の情報処理装置とディレクトリサーバとがネットワークを介して接続されたシステムの一例の構成図である。 ディレクトリサーバの一例の構成図である。 転送プログラムが行う処理の一例のフローチャートである。 文書ファイル受信プログラムが行う処理の一例のフローチャートである。 転送プログラムの他の一例の構成図である。 文書ファイル受信プログラムの他の一例の構成図である。 転送プログラムの他の一例の構成図である。 コンテンツ選択画面の一例のイメージ図である。 転送プログラムが行う処理の他の一例のフローチャートである。 転送プログラムの他の一例の構成図である。 カプセル化文書の他の一例のデータ構造図である。 カプセル化文書の他の一例のデータ構造図である。 XMLで記述された構造ファイルの他の一例の構成図である。 カプセル化文書を用いて通信を行うシステムの一例の構成図である。 XMLで記述された構造ファイルの他の一例の構成図である。 通信元の情報処理装置と通信先の情報処理装置との通信確立までの処理の一例のフローチャートである。 電子文書閲覧画面の一例のイメージ図である。 カプセル化文書の間で確立される通信形態の一例を表した説明図である。 カプセル化文書の間で確立される通信形態の他の一例を表した説明図である。
符号の説明
1,1a,1b 情報処理装置
2 CPU
3 ROM
4 RAM
5 HDD
6 ドライブ
7 記録媒体
8 ネットワークインターフェース
9 ディスプレイ
10 キーボード
11 マウス
20 ディレクトリサーバ
100 カプセル化文書
110 構造ファイル
120 コンテンツ
121 文書ファイル
122 画像ファイル
123 動画ファイル
130 プログラム群
131 文書ビューア
132 画像ビューア
133 動画ビューア
134 転送プログラム
135 基本プログラム
136 通信プログラム
500 ネットワーク

Claims (21)

  1. デジタル情報ファイルと、前記デジタル情報ファイルに対する処理をコンピュータに実行させる複数の機能モジュールを記述したプログラムファイルと、を含む文書ファイルであって、
    前記プログラムファイルは、前記コンピュータに、前記文書ファイルの転送指示を受けると、前記文書ファイルの受信準備が整っている転送先を表す転送先情報を取得して一覧化して表示させるとともに、前記文書ファイルを転送先に転送させる機能を実行させる転送機能モジュールの記述を含むこと
    を特徴とする文書ファイル。
  2. 前記プログラムファイルは、前記コンピュータに、前記デジタル情報ファイルを編集させる機能を実行させる編集機能モジュールの記述を更に含むこと
    を特徴とする請求項1記載の文書ファイル。
  3. 前記転送機能モジュールは、前記コンピュータに、前記デジタル情報ファイルの転送先に認証情報を送信させる機能を実行させること
    を特徴とする請求項1又は2記載の文書ファイル。
  4. 前記転送機能モジュールは、前記コンピュータに、前記デジタル情報ファイルの転送先から前記認証情報に対する認証結果情報を受信させ、前記認証結果情報が正常であれば、前記文書ファイルを転送先に転送させる機能を実行させること
    を特徴とする請求項3記載の文書ファイル。
  5. 前記転送機能モジュールは、前記コンピュータに、前記デジタル情報ファイルを消去させる機能を実行させること
    を特徴とする請求項1乃至4何れか一項記載の文書ファイル。
  6. 前記転送機能モジュールは、前記コンピュータに、前記デジタル情報ファイルを転送させた後に、前記デジタル情報ファイルを消去させる機能を実行させること
    を特徴とする請求項5記載の文書ファイル。
  7. 前記デジタル情報ファイルは、コンテンツであることを特徴とする請求項1乃至6何れか一項記載の文書ファイル。
  8. 前記転送機能モジュールは、前記コンピュータに、前記文書ファイルに含まれている前記デジタル情報ファイルを選択させる機能と、選択されたデジタル情報ファイルを転送させる機能とを実行させること
    を特徴とする請求項1乃至7何れか一項記載の文書ファイル。
  9. 前記転送機能モジュールは、前記コンピュータに、前記転送先の転送先情報を取得させる機能を実行させること
    を特徴とする請求項1乃至8何れか一項記載の文書ファイル。
  10. 前記転送機能モジュールは、前記コンピュータに、前記転送先の転送先情報をブロードキャストで要求させ、その要求に対する応答から前記転送先情報を取得させる機能を実行させること
    を特徴とする請求項9記載の文書ファイル。
  11. 前記転送機能モジュールは、前記コンピュータに、取得した前記転送先の転送先情報に基づき転送先候補を表示手段に表示させる機能を実行させること
    を特徴とする請求項9又は10記載の文書ファイル。
  12. 前記プログラムファイルは、前記コンピュータに、他の文書ファイルを有する他のコンピュータと通信を行わせる機能を実行させる通信機能モジュールの記述を更に含むこと
    を特徴とする請求項1記載の文書ファイル。
  13. 前記通信機能モジュールは、前記コンピュータに、前記他の文書ファイルを有する他のコンピュータと同期のための通信を行わせる機能を実行させること
    を特徴とする請求項12記載の文書ファイル。
  14. 前記文書ファイルは、前記コンピュータに、前記他の文書ファイルを有する他のコンピュータとの通信に利用するネットワーク環境情報を保持させる機能を実行させること
    を特徴とする請求項12又は13記載の文書ファイル。
  15. 前記文書ファイルは、前記コンピュータに、予め前記ネットワーク環境情報を保持させる機能を実行させること
    を特徴とする請求項14記載の文書ファイル。
  16. 前記ネットワーク環境情報を保持している文書ファイルの通信機能モジュールは、前記コンピュータに、起動時に前記ネットワーク環境情報を用いて通信を確立させる機能を実行させること
    を特徴とする請求項14又は15記載の文書ファイル。
  17. 前記文書ファイルは、前記コンピュータに、転送履歴情報を記録させる機能を実行させることを特徴とする請求項1乃至16何れか一項記載の文書ファイル。
  18. 前記文書ファイルは、前記コンピュータに、アクセス権を表したアクセス権情報を設定させる機能を実行させること
    を特徴とする請求項1乃至17何れか一項記載の文書ファイル。
  19. 請求項1乃至18何れか一項記載の前記文書ファイルが記録されているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  20. コンピュータによって実行される文書ファイル転送方法であって、
    デジタル情報ファイルと、前記デジタル情報ファイルに対する処理をコンピュータに実行させる複数の機能モジュールを記述したプログラムファイルと、を含む文書ファイルを有するコンピュータが、前記プログラムファイルに含まれる、前記文書ファイルの転送指示を受けると、前記文書ファイルの受信準備が整っている転送先を表す転送先情報を取得して一覧化して表示させるとともに、前記文書ファイルを転送先に転送させる機能を実行させる転送機能モジュールの記述に従って前記文書ファイルを転送先に転送する転送ステップを
    実行することを特徴とする文書ファイル転送方法。
  21. デジタル情報ファイルと、前記デジタル情報ファイルに対する処理をコンピュータに実行させる複数の機能モジュールを記述したプログラムファイルと、を含む文書ファイルを有しており、
    前記プログラムファイルは、前記コンピュータに、前記文書ファイルの転送指示を受けると、前記文書ファイルの受信準備が整っている転送先を表す転送先情報を取得して一覧化して表示させるとともに、前記文書ファイルを転送先に転送させる機能を実行させる転送機能モジュールの記述を含むことを特徴とする情報処理装置。
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