JP4568129B2 - 雨垂れ防止プロテクタ - Google Patents
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Description
バックドア60の側縁上部64には、バックドアアウタパネル62及びバックドアガラス61の一部に渡って、雨垂れ防止プロテクタ65が設けられている。
車幅方向外側に流下した雨水のうち、車室内に落下するおそれのあるものは、図7に示されるように、矢印Xのように流れ、雨垂れ防止プロテクタ65によって、雨垂れ防止プロテクタ65の溝部66に流れ込む(矢印Y)。また、バックドアアウタパネル62とバックドアガラス61の凹部沿いに流れる雨水も、同様に雨垂れ防止プロテクタ65の溝部66に流れ込む。雨水は、雨垂れ防止プロテクタ65の上端部65a側に流れた後、シールゴム67よりも車両前後方向の前側へ放出されて、車体沿いに車外に排水される。
帯状段差は、側面部に対して凸状であってもよい。
帯状段差は、側面部に対して凹状であってもよい。
実施の形態1.
図1に示されるように、車両1の後部には、その上部にて図示しないヒンジ結合部を中心に、上下方向に回動する跳ね上げ式のバックドア2が取り付けられており、車両1の後部に設けられた車室10が開閉可能となっている。バックドア2は、全開時に水平よりもやや起立した角度まで開かれる。バックドア2によって車室10を密閉するために、車室10の開口の周囲には、車体側ボデーパネルより延長され開口外側に突出したフランジと、その先端にシール部材であるシールゴム9が設けられている。バックドア2の側縁3と車両1とは、伸縮自在のダンパーステー4によって連結され、バックドア2が全開状態にて支持可能となっている。バックドア2は、車幅方向の全幅に渡って設けられたバックドアガラス5と、バックドアアウタパネル7とを備えている。バックドアアウタパネル7は、窓用開口部及びその周辺にて接着剤にてバックドアガラス5が固定されるとともに、車幅方向全体にわたりバックドアガラス5に覆われるガラス支持部、ガラス支持部とは段差を有し、バックドアガラス5の上下にてバックドアガラス外表面とほぼ同一面状をなすアウタパネル意匠面、よりなる。バックドアガラス5は、透明なガラス部分の透明部5aと、透明部5aの周囲に設けられた黒いガラスセラミック部分の遮光部5bとから構成される。バックドア2の側縁3には、バックドアアウタパネル7及びバックドアガラス5の一部に渡って、雨垂れ防止プロテクタ8が設けられている。
図1に示されるように、降雨時にバックドア2を全開にすると、バックドアガラス5上の雨水は、車両前後方向の前側に向かってバックドアガラス5を流下し(矢印A)、バックドアアウタパネル7の段差とバックドアガラス5と接着剤とで形成される凹部で受けられる。バックドアガラス5及びバックドアアウタパネル7は車幅方向に湾曲しているので、凹部で受けられた雨水は、上縁6に沿って車幅方向の外側に向かって流れ(矢印B)、バックドア2の側縁3に達する。ここで、上縁6は、バックドア2が全開のときに、バックドア2の側縁3から雨水が側方に流下する位置に相当する。また、一部の雨水は、バックドアガラス5の車幅方向の湾曲に沿い、そのまま、車幅方向外側に流下し、側縁3に達する。なお、洗車時等は、バックドアガラス5とバックドアアウタパネル7との間に水が入り込むことも多いが、このような水も、バックドア2の全開時には、表面張力によりバックドアガラス5裏側等を伝わり、凹部に達する。
これに対し、矢印Bのように流れる雨水の量が多い場合には、特にバックドアアウタパネル7とバックドアガラス5の凹部を流れる雨水が、溝部11に流れ込む箇所で、雨水の一部が側面部14を乗り越えてしまうことがある(矢印D)。しかしながら、雨水は側面部14を乗り越えても、雨垂れ防止プロテクタ8の表面沿いに流れるため、落下途中でビード15に達する。ビード15に達した雨水は、表面張力により、ビード15に沿って、ビード15の流出端部15b(図2参照)へ向かって流れる。流出端部15bは、シールゴム9よりも車両前後方向の前側に位置しているので、ビード15に沿って流れた雨水は、流出端部15bからシールゴム9よりも車両前後方向の前側に放出され、車室内に入ることなく、車体沿いに流れ、車外へ排水される。
また、ビード15は、導入端部15aから流出端部15bへ向かって、下向きにゆるやかに湾曲した形状になっているが、この形状に限定されるものではない。直線状や上向きに湾曲した形状、階段状等、どのような形状であってもよい。
次に、この発明の実施の形態2に係る雨垂れ防止プロテクタを説明する。尚、以下の実施の形態において、図1〜3の参照符号と同一の符号は、同一又は同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
この実施の形態2に係る雨垂れ防止プロテクタは、実施の形態1に対して、帯状段差の形状を変更したものである。
図4に示されるように、雨垂れ防止プロテクタ20には、その側面部21に帯状段差であるビード22が設けられている。ビード22は、水平部22aと水平部22aに垂直で上方に延びる防水部22bとを備え、断面がL字状の形状を有している。ビード22が設けられている位置は、実施の形態1においてビード15が設けられている位置と同じである。さらに、その他の構成は、実施の形態1と同じである。
尚、防水部22bは水平部22aに対して垂直でなくてもよい。水平部22aに対して上に延びるように設けられていれば、同様の効果を得ることができる。
次に、この発明の実施の形態3に係る雨垂れ防止プロテクタを説明する。
この実施の形態3に係る雨垂れ防止プロテクタは、実施の形態1に対して、帯状段差の形状を変更したものである。
図5に示されるように、雨垂れ防止プロテクタ30には、その側面部31に、帯状段差である凹部32が設けられている。凹部32は、側面部31に対して凹状にくぼんだ形状を有している。凹部32が設けられている位置は、実施の形態1においてビード15が設けられている位置と同じである。さらに、その他の構成についても、実施の形態1と同じである。
Claims (3)
- 車両の後部を上下方向に回動開閉可能に設けられた跳ね上げ式のバックドアの側縁に設けられ、前記バックドア上の雨水が前記側縁から前記車両の車室内へ流れ落ちるのを防止する雨垂れ防止プロテクタにおいて、
前記雨垂れ防止プロテクタは、
前記バックドアが閉められる際、前記車室と前記バックドアとの間をシールするシール部材よりも外側に位置する側面部と、
前記側面部の車外側端部と車内側端部との間に設けられ、雨水が伝わる帯状段差と
を備え、
前記帯状段差は、
前記バックドアが全開のときに、前記バックドアの前記側縁から雨水が側方に流下する位置よりも車両前後方向の後側に位置する導入端部と、
前記バックドアが全開のときに、前記シール部材よりも車両前後方向の前側に位置する流出端部と
を備え、前記バックドアが全開のときに、前記導入端部から前記流出端部に向かって下り勾配の傾きを有することを特徴とする雨垂れ防止プロテクタ。 - 前記帯状段差は、前記側面部に対して凸状であることを特徴とする請求項1に記載の雨垂れ防止プロテクタ。
- 前記帯状段差は、前記側面部に対して凹状であることを特徴とする請求項1に記載の雨垂れ防止プロテクタ。
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