JP4565782B2

JP4565782B2 - Intake device for V-type internal combustion engine

Info

Publication number: JP4565782B2
Application number: JP2001268053A
Authority: JP
Inventors: 和洋秋間; 孝敬生井
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 2001-09-04
Filing date: 2001-09-04
Publication date: 2010-10-20
Anticipated expiration: 2021-09-04
Also published as: JP2003074353A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Ｖ字状の１対のバンク間に配置された吸気マニホルドを備えたＶ型内燃機関の吸気装置に関し、詳細には、吸気集合室と、機関回転速度に応じて開閉される吸気制御弁により切り換えられる長尺吸気通路および短尺吸気通路から構成される吸気通路とを備える吸気マニホルドに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、Ｖ型内燃機関の吸気装置として、特開２０００−２７４３２１号公報に開示されたものが知られている。このＶ型内燃機関の吸気装置では、上下方向に２分割される部材により構成される箱状吸気通路が両バンク間に設けられる。箱状吸気通路には、その両側上端部に開口すると共に気筒数に対応する吸気出口と、吸気出口に近い側のバンクの気筒の吸気ポートとを結ぶ合流通路部が一体に形成される。さらに、箱状吸気通路の内部には、吸気出口に連なる長尺通路部および短尺通路部が形成され、長尺通路部および短尺通路部の外側部分に吸気コレクタ部が形成され、また該吸気コレクタ部のスロットルチャンバを構成する入口が箱状吸気通路の上部中央に形成される。そして、短尺通路部は、機関回転数に応じて作動される通路切換弁により、低中速度域では閉じられ、高速度域では開かれる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来技術では、単一の吸気コレクタ部（吸気集合室に相当）に長尺通路部および短尺通路部が接続されることから、各通路部の配置が、吸気コレクタ部の位置および吸気コレクタ部内での各通路部の位置により制約を受けて、吸気通路長の設定の自由度が小さくなっていた。そこで、吸気通路長の設定の自由度を大きくするために、吸気集合室を複数個設けることも考えられるが、その場合、吸気干渉を抑制していかにして体積効率を向上させ、かつ吸気マニホルドをコンパクトにするかが問題となる。
【０００４】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、請求項１ないし請求項３記載の発明は、Ｖ型内燃機関の吸気装置において、吸気通路長の設定の自由度を大きくすると共に、体積効率の向上および吸気マニホルドのコンパクト化を図り、さらに、吸気音による騒音を低減することを目的とする。請求項２記載の発明は、さらに、吸気マニホルドの製造を容易にすると共に、吸気集合室の容積の設定および配置の自由度を大きくすることを目的とし、請求項３記載の発明は、さらに、燃料噴射弁およびデリバリパイプからの騒音を低減すると共に、燃料噴射弁およびデリバリパイプを、部品点数を増加させることなく、外部衝撃から保護することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項１記載の発明は、所定数のシリンダがクランク軸の軸方向に並設されて形成される１対のバンクがＶ字をなすＶ型内燃機関の前記両バンクの間に形成された空間に配置された吸気マニホルドが、吸気集合室と、機関回転速度に応じて開閉される吸気制御弁により切り換えられる長尺吸気通路および短尺吸気通路から構成されて前記シリンダと同数の軸方向に並設された吸気通路とを備えるＶ型内燃機関の吸気装置において、前記吸気集合室は、前記空間に配置された共通集合室と、該共通集合室よりも上方で相互に対向して配置された第１集合室および第２集合室とからなり、前記吸気マニホルドへ吸気が流入する吸気流入部が、前記第１集合室および前記第２集合室のいずれか一方に設けられ、前記各長尺吸気通路の上流端は前記共通集合室に接続され、前記各吸気通路の上部に位置する前記短尺吸気通路の上流端は、前記第１集合室または前記第２集合室に前記バンク毎に分かれて接続され、前記共通集合室、前記第１集合室および前記第２集合室は、前記短尺吸気通路の直上に形成されて前記第１集合室および前記第２集合室を連通させる第１連通路と、該第１連通路と前記共通集合室とを連通させる第２連通路とにより相互に連通し、前記第２連通路は、前記所定数の前記吸気通路を前記軸方向に二分する位置に設けられ、前記第１連通路は、前記第１集合室および前記第２集合室の間で、前記軸方向に並設された前記所定数の前記短尺吸気通路を前記軸方向で覆うように形成されるＶ型内燃機関の吸気装置である。
【０００６】
この請求項１記載の発明によれば、次の効果が奏される。すなわち、吸気集合室が共通集合室と第１，第２集合室との３つの集合室からなり、長尺吸気通路が共通集合室に接続され、短尺吸気通路が第１，第２集合室に分かれて接続されるので、各吸気通路の吸気通路長の設定の自由度が大きくなる。
【０００７】
そして、複数の集合室を有する吸気マニホルドにおいて、吸気流入部は第１，第２集合室の一方の集合室のみに設けられることにより、吸気マニホルドの周辺に配置されて吸気流入部に吸気を導くための管路が簡素化されて、内燃機関がコンパクト化されたうえで、第１，第２集合室のうち吸気流入部が設けられた集合室を吸気流入部が設けられない集合室に連通させる第１連通路が、吸気通路の上部に位置する短尺吸気通路の壁を通路壁としてその直上に形成されることにより、第１連通路を有する吸気マニホルドの高さを低く抑えて、吸気マニホルドをコンパクト化することができる一方で、第１連通路を軸方向に並設された吸気通路の直上を利用して軸方向に広げることにより、第１連通路の通路面積を大きく設定することが可能となることから、吸気流入部が設けられない集合室に対する吸気の配分を速やかに行って、第１，第２集合室の圧力を速やかに均一化させることができるので、短尺吸気通路を通じて吸気がシリンダに供給される際の吸気干渉が抑制されて、体積効率を向上させることができる。
【０００８】
また、全ての長尺吸気通路が接続される単一の共通集合室が第１，第２連通路を介して第１，第２集合室と連通することにより、共通集合室には第１連通路に接続される第２連通路を通じて第１，第２集合室の吸気が供給されるので、吸気流入部から流入した吸気が共通集合室に速やかに供給されると共に、共通集合室内での圧力の均一化の程度が良好な大きな容積の吸気集合室を形成できるので、吸気干渉が抑制されて、体積効率を向上させることができる。さらに、第１連通路は、第１，第２集合室の間で、かつ軸方向では所定数の短尺吸気通路、すなわち軸方向での両端部の短尺吸気通路に達する範囲でその直上を覆うので、この第１連通路および第１，第２集合室により、吸気が短尺吸気通路を通る際に発する吸気音（透過音）が吸気マニホルドの外部に放射されることが抑制され、吸気音による騒音が低減される。さらに、第１連通路が、前述のように、軸方向で両端部の短尺吸気通路に達する範囲で形成されることにより、内燃機関が、同一のバンクにおいて吸気行程が連続する点火順序を有する場合にも、吸気干渉を抑制できる。また、第２連通路は、吸気通路を軸方向に二分する位置に設けられることにより、各長尺吸気通路への吸気の供給が速やかに行われる。
【０００９】
請求項２記載の発明は、請求項１記載のＶ型内燃機関の吸気装置において、前記吸気マニホルドは、上下に分割されたアウタ部材と、該アウタ部材の内側に配置されるインナ部材とを含む構成部材により構成され、前記アウタ部材と前記インナ部材とにより前記吸気通路が形成されると共に、前記インナ部材は前記アウタ部材の内側で前記共通集合室を形成し、前記アウタ部材は前記第１集合室および前記第２集合室を形成するものである。
【００１０】
この請求項２記載の発明によれば、請求項１記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、吸気マニホルドは、上下に分割されたアウタ部材と、インナ部材とを含む構成部材から構成されて、アウタ部材とインナ部材とにより吸気通路が形成されることにより、中子を使用して一体成形される吸気マニホルドに比べて製造が容易になり、またインナ部材を変更することにより、吸気通路長を変更することが容易になる。さらに、共通集合室はインナ部材により形成され、第１，第２集合室はアウタ部材により形成されることにより、別々の部材に集合室が形成されるので、各集合室の容積の設定および各集合室の配置の自由度が大きくなり、体積効率の向上および吸気マニホルドのコンパクト化の観点からより好ましい吸気マニホルドを得ることができる。
【００１１】
請求項３記載の発明は、請求項１記載のＶ型内燃機関の吸気装置において、前記第１集合室および前記第２集合室の真下にデリバリパイプおよび燃料噴射弁が配置されたものである。
【００１２】
この請求項３記載の発明によれば、請求項１記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、第１，第２集合室を形成する吸気マニホルドの部分が、デリバリパイプおよび燃料噴射弁の真上を覆う状態で位置することになるので、デリバリパイプを流れる燃料の脈動による起因する脈動音および燃料噴射弁の作動音の上方への放射が抑制されて、脈動音および作動音に起因する騒音が低減され、さらにデリバリパイプおよび燃料噴射弁が、第１，第２集合室を形成するための吸気マニホルドの部分で覆われることにより、別途保護部材を要することなく、デリバリパイプおよび燃料噴射弁を外部衝撃から保護することができ、部品点数を削減することができる。
【００１５】
なお、この明細書において、「軸方向」とは、特に断らない限り、内燃機関のクランク軸の回転軸線の方向を意味し、「上下」および「左右」とは、特に断らない限り、内燃機関を軸方向から見て、１対のバンクがなすＶ字が開放する側を上方として、Ｖ字の対称線が延びる方向が上下方向となる図１を基準としたときの「上下」および「左右」をそれぞれ意味するものとする。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図１〜図３を参照して説明する。
図１を参照すると、本発明の吸気マニホルドが適用されるＶ型内燃機関は、図示されないクランク軸の回転軸線が車両の前後方向を指向するように、車体前部に搭載される縦置きＶ型８気筒内燃機関である。内燃機関は、８つのシリンダ２が軸方向A1（前記クランク軸の回転軸線の方向。図２参照）に、左右に交互に４つずつ並設されて形成される左右１対のシリンダ列CL，CRがＶ字をなすシリンダブロック１と、左右のシリンダ列CL，CRにそれぞれ締結された左右１対のシリンダヘッド３と、両シリンダヘッド３にそれぞれ締結されて、シリンダヘッド３との間に動弁装置を収納する動弁室を形成する左右１対のヘッドカバー４とを備える。そして、左右のシリンダ列CL，CR、シリンダヘッド３およびヘッドカバー４によりＶ字をなす左右１対のバンクBL，BRが形成される。
【００１７】
なお、前記内燃機関が前記車両に搭載された状態で、該車両の「上下左右」を基準とすると、該車両を基準とした「上下」は、明細書における「上下」方向と一致し、該車両を基準とした「左右」は、明細書における「左右」と反対になる。また、左右のバンクBL，BRの構造は基本的に同一であるので、以下では、主として、左バンクBLのものについて説明し、右バンクBRで対応する部分には、同一の符号を付した。
【００１８】
各シリンダ２のシリンダ孔2aに往復動自在に嵌合されたピストン５が、コンロッド６を介して、シリンダブロック１に回転自在に支持された前記クランク軸を回転駆動する。シリンダヘッド３には、シリンダ２毎に、シリンダ孔2aに対向する位置に形成された凹部からなる燃焼室７と、燃焼室７に開口する１対の吸気弁口8aを有する吸気ポート８と、燃焼室７に開口する１対の排気弁口9aを有する排気ポート９とが形成され、さらに、前記動弁装置により前記クランク軸に同期して駆動されて、両吸気弁口8aおよび両排気弁口9aをそれぞれ所定のタイミングで開閉する１対の吸気弁10および１対の排気弁11が設けられる。
【００１９】
さらに、各吸気ポート８は、左右バンクBL，BRの間に形成された空間Ｓに、シリンダヘッド３の空間Ｓ側の側面で開放する１つの開口部8bを有する。そして、該空間Ｓに配置されてシリンダヘッド３に結合される吸気マニホルドＭは、スロットル弁12により流量制御された吸気が流入すると共に吸気弁10の開閉に起因する吸気の圧力変動を抑制する大きさの容積を有する吸気集合室20と、上流端で吸気集合室20に接続される一方、下流端で吸気ポート８の開口部8bに接続される８つの吸気通路21とを有する。これら吸気通路21は、左バンクBLの吸気ポート８に接続される４つの左バンク側吸気通路21Lと、右バンクBRの吸気ポート８に接続される４つの右バンク側吸気通路21Rとからなり、左バンク側吸気通路21Lと右バンク側吸気通路21Rとが軸方向A1に１通路ずつ交互に並んで配置される（図２参照）。
【００２０】
そして、各吸気通路21は、該吸気通路21に設けられた吸気制御弁24が機関回転速度に応じて開閉されることにより、機関回転速度が所定値以下の低速回転域で内燃機関が運転されるときに、対応する吸気ポート８への吸気供給通路となり、該低速回転域での慣性過給効果を効果的に発揮する吸気通路長に設定された長尺吸気通路22と、機関回転速度が前記所定値を越える高速回転域で内燃機関が運転されるときに、対応する吸気ポート８への吸気供給通路となり、該高速回転域での慣性過給効果を効果的に発揮する吸気通路長に設定されて、長尺吸気通路22よりも短い吸気通路長を有する短尺吸気通路23とから構成される。
【００２１】
また、吸気集合室20は、空間Ｓの左右方向での中央部に位置する共通集合室20Cと、共通集合室20Cの上方で、共通集合室20Cを挟むように左右方向で対向すると共に、左バンクBLの吸気ポート８の開口部8bおよび右バンクBRの吸気ポート８の開口部のそれぞれ真上に位置する左集合室20Lおよび右集合室20Rとからなる。そして、各長尺吸気通路22は、上流端で共通集合室20Cに接続されると共に下流端で吸気ポート８に接続される。一方、前記低速回転域で全閉となり、前記高速回転域で全開となる吸気制御弁24が設けられる短尺吸気通路23の上流端は、左バンク側短尺吸気通路23では右集合室20Rに接続され、右バンク側短尺吸気通路23では左集合室20Lに接続されるように、右集合室20Rまたは左集合室20Lに分かれて接続される。
【００２２】
図２，図３を併せて参照すると、吸気マニホルドＭは、合成樹脂を成形材料とした射出成形、またはアルミニウムやマグネシウム等の軽金属またはその合金を成形材料とするダイカストにより成形され、分割された構成部材から構成される多分割構造を有する本体を含む。該本体は、上下に分割されたアウタ部材30と、アウタ部材30の内側に配置されると共に上下に分割されたインナ部材40とから構成される。そのため、吸気マニホルドＭは、吸気集合室20および吸気通路21の主要部分を形成する前記本体と、該本体に結合される後述する各種部材とにより構成される。
【００２３】
アウタ部材30は下部アウタ部材31と上部アウタ部材32とに上下に２分割される。下部アウタ部材31は、左右のフランジ31fにてガスケットG1を介してシリンダヘッド３に複数のボルトF1により締結される（図３参照）と共に、下方に凸となるように湾曲する第２通路P2の外方壁31aを形成し、上部アウタ部材32は、下部アウタ部材31に複数のボルトF2により締結される（図２参照）と共に、上方に凸となるように湾曲する第４通路P4の一部の外方壁32aを形成する。上部アウタ部材32には、その左右の開口部を覆うように、それぞれシール部材E1を介して左カバー33Lおよび右カバー33Rが、複数のボルトF3およびスタッドボルトF4により上部アウタ部材32に結合され（図３参照）、さらに上部アウタ部材32の上壁32bの左右方向での中央部に設けられた開口部34を閉塞する上カバー35が複数のボルトF5により結合される（図３参照）。
【００２４】
図２を参照すると、下部アウタ部材31の軸方向A1での中央部で、軸方向A1および左右方向にそれぞれ所定幅を有して上方に突出すると共に左右方向に延びる隔壁31bが形成され、８つの吸気通路21が、軸方向A1での一方側A2（車両を基準とすると「前方」となる。）の４つの吸気通路21からなる第１吸気通路部21_１と他方側A3（車両を基準とすると「後方」となる。）の４つの吸気通路21からなる第２吸気通路部21_２とに軸方向A1に二分される。さらに、下部アウタ部材31は、後述する中間インナ部材43と共に各吸気ポート８に接続される第５通路P5を形成する（図１参照）。
【００２５】
また、上部アウタ部材32において第１吸気通路部21_１と第２吸気通路部21_２との間に形成される開口部36は、隔壁31bに上下方向で対向しており、隔壁31bにほぼ等しい軸方向A1および左右方向での幅を有する。図１，図３に示されるように、上部アウタ部材32には、４つずつの円筒状の左バンク側接続部37Lおよび右バンク側接続部37Rが一体成形され、それら接続部37L，37Rに、吸気制御弁24が設けられる４つのエアファンネル38aが一体成形された左右１対の弁ユニット38L，38Rが、複数のボルトF6により結合される。
【００２６】
上部アウタ部材32には、左カバー33Lおよび右カバー33Rとそれぞれ共同して左集合室20Lおよび右集合室20Rを形成する左集合室壁32cLおよび右集合室壁32cRが設けられ、左右の集合室30L，32Rに、それぞれ弁ユニット38L，38Rが収納される。そして、左カバー33Lには、吸気マニホルドＭへの吸気の吸気流入部33Laが設けられ、吸気流入部33Laには吸気導入部材としてのスロットルボディ13が接続され（図１参照）、スロットル弁12により流量制御された吸気が、吸気流入部33Laから吸気マニホルドＭに流入する。このように、左右のカバー33L，33R、上カバー35および弁ユニット38L，38Rは、前記本体と共に、吸気マニホルドＭを構成する部材である。
【００２７】
図１〜図３を参照すると、インナ部材40は、下部インナ部材41と中間インナ部材43と上部インナ部材42とに上下に３分割される。下部インナ部材41は、下部アウタ部材31の内側に嵌合されて、第２通路P2の内方壁41aを形成する。下部インナ部材41の上端に嵌合される中間インナ部材43は、下部アウタ部材31の内側に嵌合されて、上部インナ部材42と共同して長尺吸気通路22の入口部22aを有する第１通路P1と、第２通路P2および第４通路P4を連通させる第３通路P3とを形成する。中間インナ部材43に接合される上部インナ部材42は、上部アウタ部材32の内側に嵌合されて、第４通路P4の内方壁42aと、第４通路P4の一部の外方壁42bとを形成する。
【００２８】
そして、図２，図３によく示されるように、下部インナ部材41は、軸方向A1での両端部に端部壁41b，41c；41d，41eを有する一方側A2の第１部分41_１と他方側A3の第２部分41_２とに二分される。同一仕様の第１，第２部分41_１，41_２には、それぞれ、内方壁41aから下部アウタ部材31に向かって延びる３つの板状の仕切壁41fが突出して設けられ、これら仕切壁41fの先端部41f1が下部アウタ部材31の内面に嵌合されることで形成される４つずつの第２通路P2が、軸方向A1に並設される。
【００２９】
また、中間インナ部材43は、一方側A2の第１部分43_１と他方側A3の第２部分43_２とに二分され、同一仕様のそれら第１，第２部分43_１，43_２は、左右方向の中央部で共通集合室20Cの下壁43aを形成する。そして、第１部分43_１には、一方側A2に端部壁43bが、他方側A3に軸方向A1に開放する開口部43cが設けられ、同様に、第２部分43_２には、一方側A2に軸方向A1に開放する開口部43dが、他方側A3に端部壁43eが設けられる。これにより、第１，第２部分43_１，43_２は、軸方向A1での最大間隔が隔壁31bの軸方向A1での前記所定幅にほぼ等しく、左右方向での幅もほぼ等しい間隙44をおいて配置される。なお、中間インナ部材43の第１，第２部分43_１，43_２は、端部壁43b，43eで下部インナ部材41の第１，第２部分41_１，41_２とそれぞれボルトF7により結合された状態で下部アウタ部材31に嵌合される。また、下部アウタ部材31に下部インナ部材41および中間インナ部材43が嵌合された状態で、下部アウタ部材31の軸方向A1での両端部の左右１対の突出部31cで、中間インナ部材43の第１，第２部分43_１，43_２の対応する突出部43fがボルトF8により結合される（図２，図３参照）。
【００３０】
上部インナ部材42は、一方側A2の第１部分42_１と他方側A3の第２部分42_２とに二分され、同一仕様のそれら第１，第２部分42_１，42_２は、内方壁42aの一部と共同して左右方向の中央部で共通集合室20Cの上壁42fを形成する。そして、第１部分42_１の一方側A2の端部壁42bおよび第２部材42_２の他方側A3の端部壁42eは、それぞれ上部アウタ部材32の軸方向A1での両端部の段部に嵌合され、第１部分42_１の他方側A3の端部壁42cおよび第２部材42_２の一方側A2の端部壁42dは、それぞれ上部アウタ部材32の開口部36の軸方向A1での両縁部の段部に嵌合され、その後、上部アウタ部材32の軸方向A1での両端部の左右１対の突出部32dで、上部インナ部材42の第１，第２部分42_１，42_２の対応する突出部42gがボルトF8により結合される（図２，図３には第１部分42_１のもののみ示されている。）。これにより、軸方向A1での間隔が隔壁31bの軸方向A1での前記所定幅にほぼ等しく、左右方向での幅もほぼ等しい間隙45をおいて、端部壁42c，42dが位置し、さらに、該端部壁42c，42dの直下には、軸方向A1での最大間隔が隔壁31bの軸方向A1での前記所定幅にほぼ等しく、左右方向での幅もほぼ等しい間隙46をおいて、軸方向A1に開放する開口部42h，42kがそれぞれ設けられる。
【００３１】
さらに、上部インナ部材42の第１，第２部分42_１，42_２には、内方壁42aから上部アウタ部材32に向かって延びる３つの板状の仕切壁42mが突出して設けられており、これら仕切壁42mの先端部42m1と、上部アウタ部材32の外方壁32aから上部インナ部材42の内方壁42aに向かって延びる仕切壁32m（図１、図３参照）の先端部32mとがにそれぞれ嵌合されることで形成される４つずつの第４通路P4が軸方向A1に並設される。
【００３２】
このように、上下に分割されたアウタ部材30およびインナ部材40により、各長尺吸気通路22が第１〜第５通路P1〜P5から形成され、各短尺吸気通路23がエアファンネル38a、接続部37L，37R、第４通路P4の一部および第５通路P5から形成され、また共通集合室20Cが、隔壁31b、下壁43a、上壁42fおよび間隙44，46により形成される。したがって、長尺吸気通路22と短尺吸気通路23とは、第４通路P4の一部分および第５通路P5を共通の通路としており、短尺吸気通路23は、接続部37L，37Rの吸気下流側で長尺吸気通路22に合流すると共に、吸気通路21の上部に位置することになる。そして、８つの吸気通路21は、左バンク側吸気通路21Lと右バンク側吸気通路21Rとが、軸方向A1で交互に設けられると共に、前述のように軸方向A1で第１吸気通路部21_１と第２吸気通路部21_２とに二分される。さらに、下方に凸となる第２通路P2および上方に凸となる第４通路P4を有する長尺吸気通路22は、共通集合室20Cから吸気ポート８まで湾曲しつつ、共通集合室20Cを中心部として渦巻状に延びて、共通集合室20Cを全周に渡って囲むように覆っており、短尺吸気通路23は、左右の集合室20L，20Rの間に位置して共通集合室20Cの上方を覆っている。
【００３３】
そして、左右の集合室20L，20Rの間であって、外方壁32aと上壁32bおよび上カバー35との間には、左右の集合室20L，20Rを常時連通する第１連通路51が形成される。この第１連通路51は、短尺吸気通路23の直上を、すなわち軸方向A1に並設された長尺吸気通路22および短尺吸気通路23を形成する第４通路P4の外方壁を通路壁として、該通路壁と上壁32bと上カバー35と、軸方向A1での両端に位置する短尺吸気通路23Le，23Re（図２参照）の外方壁32aから上壁32bまで延びる端部壁32nと（図２，図３参照）で形成される。その結果、第１連通路51は、軸方向A1では、軸方向A1での両端に位置する吸気通路21の一部に渡って覆うように形成される。さらに、外方壁32aと上壁32bとは、軸方向A1での両端部壁32nの間にある２つの左バンク側吸気通路21Lの外方壁32aおよび２つの右バンク側吸気通路21Rの外方壁32aから上方に延びる柱状部材39により連結され（図２，図３参照）、これにより上壁32bの剛性が高められている。
【００３４】
そして、第１連通路51には、間隙45により形成される上下方向での第２連通路52が、第４通路P4を軸方向A1に二分する形態で、第１連通路51の中央部で開口部36にて連通する。これにより、前記低速回転域で長尺吸気通路22を通じて吸気が行われる際に、左右の集合室20L，20Rからの吸気が共通集合室20Cに速やかに供給されるように、また前記高速回転域で短尺吸気通路23を通じて吸気が行われる際に、スロットルボディ13が接続される左集合室20Lから右集合室20Rへの吸気が速やかに分配されるように、第１連通路51の通路面積と第２連通路52の通路面積との比は、例えば２：１となるように設定される。これにより、体積効率を向上させる観点から、第１，第２連通路51，52を介して連通する共通集合室20Cおよび左右の集合室20L，20Rの合計の容積（すなわち吸気集合室20の容積）を大きく設定すること、例えば共通集合室20Cの圧力変動の均一化の程度が大気開放されている場合とほぼ同等となる大きさの容積に設定することができる。
【００３５】
また、図３を参照すると、上部アウタ部材32には、吸気制御弁24を駆動する２つのダイヤフラム式アクチュエータが取り付けられるブラケット60がガスケットG2を介して結合され、両アクチュエータの作動軸が、それぞれ左右の４つの吸気制御弁24に結合されて、それら吸気制御弁24が同時に開閉作動される。
【００３６】
さらに、図１を参照すると、下部アウタ部材31のフランジ31fには、吸気ポート８に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁61が装着され、該燃料噴射弁61の直上に位置して該燃料噴射弁61に燃料を供給するデリバリパイプ62が、軸方向A1に延びている。そして、燃料噴射弁61の上部およびデリバリパイプ62は、左右のカバー33L，33Rの下部に軸方向A1に延びると共に、左カバー33L，33Rでは下方および左方に、右カバー33L，33Rでは下方および右方に向かって開放して形成された凹んだ段部33Lb，33Rb内に、走行風により燃料噴射弁61およびデリバリパイプ62を冷却できるように走行風が流通可能な間隙63を形成して配置される。これにより、左右のカバー33L，33Rで、燃料噴射弁61およびデリバリパイプ62の真上が覆われている。
【００３７】
また、前述のように上部アウタ部材32に対して複数のボルトF3，F4により締結される左右のカバー33L，33Rに設けられる軸方向A1で間隔をおいた２箇所の下側の締結部は、図３に示されるように、上部アウタ部材32に植え込まれたスタッドボルトF4に、ナットN4を螺合させることで締結される。そして、前記締結部のスタッドボルトF4の挿通部分には、該挿通部分から各カバー33L，33Rの下端面に開口して下方に開放するスリット（図示されず）が設けられて、各カバー33L，33Rの着脱が容易になるようにしている。
【００３８】
すなわち、各カバー33L，33Rを上部アウタ部材32に締結する際には、緩められたナットN4が螺合された状態のスタッドボルトF4に対して、前記スリットを通して前記ボルト挿通部を係合させて、各カバー33L，33Rの仮組付けをすることができ、また各カバー33L，33Rを取り外す際には、緩められたナットN4がスタッドボルトF4に螺合された状態で、前記スリットを通じて、スタッドボルトF4からカバー33L，33Rを外すことができる。これにより、吸気制御弁24や燃料噴射弁61のメンテナンス時等に、ナットN4の脱落を気にすることなく、カバー33L，33Rの着脱を容易に行うことができ、カバー33L，33Rの着脱の作業性が向上する。
【００３９】
次に、前述のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
内燃機関が運転されると、スロットル弁12により流量制御された吸気が、吸気流入部33Laから左集合室20L、そして第１連通路51を通って右集合室20R、さらには第２連通路52を通って共通集合室20Cにそれぞれ流入する。そして、内燃機関が前記低速回転域で運転されているときは、吸気制御弁24は全閉状態にあるため、前記吸気集合室20に流入した吸気は、共通集合室20Cから長尺吸気通路22を通って各吸気ポート８に至り、さらに燃料噴射弁61から供給された燃料と共に燃焼室７に供給される。このとき、吸気は、この機関運転域で効果的な慣性過給効果が得られる吸気通路長を有する長尺吸気通路22を通って燃焼室７に供給されるため、高い体積効率の下で高トルクが得られる。また、内燃機関が前記高速回転域で運転されているときは、吸気制御弁24は全開状態にあるため、前記吸気集合室20に流入した吸気は、左右の集合室から、それら集合室に対応して接続された短尺吸気通路23を通って各吸気ポート８に至り、さらに燃料噴射弁61から供給された燃料と共に燃焼室７に供給される。このときも、吸気は、この機関運転域で効果的な慣性過給効果が得られる吸気通路長を有する短尺吸気通路23を通って燃焼室７に供給されるため、高い体積効率の下で高トルクが得られる。
【００４０】
このように、吸気集合室20が共通集合室20Cと左右の集合室20L，20Rとの３つの集合室からなり、長尺吸気通路22が共通集合室20Cに接続され、短尺吸気通路23が左右の集合室20L，20Rに分かれて接続されるので、長尺吸気通路22および短尺吸気通路23の吸気通路長の設定の自由度が大きくなる。
【００４１】
そして、共通集合室20Cと、左右の集合室20L，20Rとからなる吸気集合室20を有する吸気マニホルドＭにおいて、スロットルボディ13から吸気マニホルドＭへの吸気が流入する吸気流入部33Laは、左右の集合室20L，20Rの一方の集合室である左集合室20Lのみに設けられることにより、吸気マニホルドＭの周辺に配置されて吸気流入部33Laに吸気を導くためのスロットルボディ13を含む管路が簡素化されて、内燃機関がコンパクト化されたうえで、吸気流入部33Laが設けられた左集合室20Lを右集合室20Rに連通させる第１連通路51が、吸気通路21の上部に位置する短尺吸気通路23の外方壁32a（第４通路P4の壁でもある。）を通路壁としてその直上に形成されることにより、短尺吸気通路23が接続される左右の集合室20L，20Rを連通させる第１連通路51を有する吸気マニホルドＭの高さを低く抑えることができる一方で、第１連通路51を軸方向A1に並設された吸気通路21の直上を利用して軸方向A1での両端部の短尺吸気通路23Le，23Reにまで広げることにより、第１連通路51の通路面積を大きく設定することができることから、左集合室20Lから右集合室20Rに対する吸気の配分を速やかに行って、左右の集合室20L，20Rの圧力を速やかに均一化させることができるので、短尺吸気通路23を通じて吸気が燃焼室７およびシリンダ孔２aに供給される際の吸気干渉が抑制されて、体積効率を向上させることができる。
【００４２】
また、全ての長尺吸気通路22が接続される単一の共通集合室20Cが、第１，第２連通路51，52を介して左右の集合室20L，20Rと連通することにより、共通集合室20Cには第１連通路51に接続される第２連通路52を通じて左右の集合室20L，20Rの吸気が供給されるので、吸気流入部33Laから流入した吸気が共通集合室20Cに速やかに供給されると共に、共通集合室20C内での圧力の均一化の程度が、大気開放されている場合とほぼ同等となる大きな容積の吸気集合室20を形成できるので、吸気干渉が抑制されて、体積効率を向上させることができる。
【００４３】
第１連通路51は、左右方向では左右の集合室20L，20Rの間で、かつ軸方向A1では８つの短尺吸気通路23（長尺吸気通路22の一部でもある）、すなわち軸方向A1での両端部の短尺吸気通路23Le，23Reに達する範囲でその直上を覆うので、この第１連通路51および左右の集合室20L，20Rにより、吸気が吸気通路21を通る際に発する吸気音（透過音）が吸気マニホルドＭの外部に放射されることが抑制され、吸気による騒音が低減される。しかも、第１連通路51の通路壁となる上壁32bと接続部37L，37Rとを連接する柱状部材39が設けられることにより、上壁32bの剛性が高められるので、吸気音による騒音を一層抑制することができる。さらに、第１連通路51が、軸方向A1で両端部の短尺吸気通路23に達する範囲で形成されることにより、内燃機関が、同一のバンクBL，BRにおいて、軸方向A1での端部およびそれに隣接する位置の２つのシリンダ２が、連続する点火順序を有する場合にも、吸気干渉を抑制できる。
【００４４】
また、第２連通路52は、吸気通路21を軸方向A1に二分する位置に設けられることにより、各長尺吸気通路22を使用しての各燃焼室７およびシリンダ孔2aへの吸気の供給が速やかに行われる。特に、８つの吸気通路21が、４本ずつの第１吸気通路部21_１および第２吸気通路部21_２に２等分されて、第１連通路51および第２連通路52が、軸方向A1に沿う断面（図３参照）でほぼＴ字状の連通路を構成することにより、共通集合室20Cからの端部の長尺吸気通路22Le，22Re（図２参照）への吸気の供給が一層速やかになる。
【００４５】
吸気マニホルドＭの前記本体は、分割された部材であるアウタ部材30およびインナ部材40から構成されるので、中子を使用して一体成形される吸気マニホルドＭに比べて製造が容易になり、またインナ部材40を変更することにより、吸気通路長を変更することが容易になる。さらに、共通集合室20Cはインナ部材40により形成され、左右の集合室はアウタ部材30により形成されるように、別々の部材に集合室が形成されることで、各集合室20C，20L，20Rの容積の設定および各集合室20C，20L，20Rの配置の自由度が大きくなり、体積効率の向上および吸気マニホルドＭのコンパクト化の観点からより好ましい吸気マニホルドＭを得ることができる。
【００４６】
左右の集合室20L，20Rを形成する左右のカバー33L，33Rが、デリバリパイプ62および燃料噴射弁61の真上を覆う状態で位置することになるので、デリバリパイプ62を流れる燃料の脈動による起因する脈動音および燃料噴射弁61の作動音の上方への放射が抑制されて、脈動音および作動音に起因する騒音が低減され、さらにデリバリパイプ62および燃料噴射弁61が、左右の集合室20L，20Rを形成するための左右のカバー33L，33Rにより覆われることにより、別途保護部材を要することなく、デリバリパイプ62および燃料噴射弁61を外部衝撃から保護することができ、部品点数を削減することができる。
【００４７】
以下、前述した実施例の一部の構成を変更した実施例について、変更した構成に関して説明する。
前記実施例では、スロットルボディ13が左集合室20Lに接続されたが、スロットルボディ13に接続される導入管が右集合室20Lに接続され、スロットルボディ13を通った後の吸気が導入管を経て左集合室20Lに導入されてもよい。
【００４８】
前記実施例では、吸気通路21は、第２連通路52により軸方向A1に４つずつの吸気通路に２等分されたが、全ての吸気通路21を異なる数の吸気通路に二分するように第１連通路51を設けることもできる。しかしながら、吸気の均等な分配を図る観点からは、吸気通路21を２等分するのが好ましい。また、Ｖ型内燃機関は、８気筒以外のＶ型内燃機関であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例であるＶ型内燃機関の吸気装置の断面図であり、図２のＩ−Ｉ線での断面図である。
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線断面図である。
【図３】図１の吸気装置の吸気マニホルドの概略分解斜視図である。
【符号の説明】
１…シリンダブロック、２…シリンダ、３…シリンダヘッド、４…ヘッドカバー、５…ピストン、６…コンロッド、７…燃焼室、８…吸気ポート、９…排気ポート、10…吸気弁、11…排気弁、12…スロットル弁、13…スロットルボディ、
20…吸気集合室、20C…共通集合室、20L…左集合室、20R…右集合室、21…吸気通路、22…長尺吸気通路、23…短尺吸気通路、24…吸気制御弁、
30…アウタ部材、31…下部アウタ部材、32…上部アウタ部材、33L，33R…カバー、33La…吸気流入部、34…開口部、35…カバー、36…開口部、37L，37R…接続部、38L，38R…弁ユニット、39…柱状部材、
40…インナ部材、41…下部インナ部材、42…上部インナ部材、43…中間インナ部材、44，45，46…間隙、
51，52…連通路、
60…ブラケット、61…燃料噴射弁、62…デリバリパイプ、63…間隙、
CL，CR…シリンダ列、BL，BR…バンク、A1…軸方向、A2…一方側、A3…他方側、Ｓ…空間、Ｍ…吸気マニホルド、G1，G2…ガスケット、F1〜F8…ボルト、P1〜P5…通路、E1…シール部材、N4…ナット。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an intake device for a V-type internal combustion engine having an intake manifold disposed between a pair of V-shaped banks, and more specifically, an intake air collection chamber and intake air that is opened and closed according to the engine rotational speed. The present invention relates to an intake manifold including a long intake passage and an intake passage configured by a short intake passage that are switched by a control valve.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as an intake device for a V-type internal combustion engine, one disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-274321 is known. In the intake device for the V-type internal combustion engine, a box-shaped intake passage constituted by a member that is divided in the vertical direction is provided between both banks. The box-shaped intake passage is integrally formed with a merging passage portion that opens at both upper ends of the box and connects an intake outlet corresponding to the number of cylinders and an intake port of a cylinder in a bank closer to the intake outlet. Further, a long passage portion and a short passage portion connected to the intake outlet are formed inside the box-like intake passage, and an intake collector portion is formed outside the long passage portion and the short passage portion. The inlet constituting the throttle chamber is formed at the upper center of the box-shaped intake passage. The short passage portion is closed in the low / medium speed region and opened in the high speed region by the passage switching valve operated in accordance with the engine speed.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the prior art, the long passage portion and the short passage portion are connected to a single intake collector portion (corresponding to the intake air collecting chamber), and therefore, the arrangement of each passage portion depends on the position of the intake collector portion and the intake air portion. The degree of freedom in setting the intake passage length has been reduced due to restrictions imposed by the position of each passage portion in the collector portion. In order to increase the degree of freedom in setting the intake passage length, it is conceivable to provide a plurality of intake air collecting chambers. In this case, however, it is possible to improve the volumetric efficiency by suppressing intake air interference and to improve the intake manifold. The problem is whether to make it compact.
[0004]
  The present invention has been made in view of such circumstances, and claims 1 to3In the intake system of the V-type internal combustion engine, the described invention increases the degree of freedom in setting the intake passage length, improves volumetric efficiency, and makes the intake manifold compact.Furthermore, the noise due to the intake sound is reduced.For the purpose. The invention according to claim 2Furthermore, with the aim of facilitating the manufacture of the intake manifold and increasing the degree of freedom in setting and arranging the volume of the intake manifold,The invention described in claim 3Furthermore, it aims at reducing the noise from a fuel injection valve and a delivery pipe, and protecting a fuel injection valve and a delivery pipe from an external impact, without increasing a number of parts.
[0005]
[Means for Solving the Problems and Effects of the Invention]
  According to the first aspect of the present invention, a space formed between the two banks of the V-type internal combustion engine in which a pair of banks formed by arranging a predetermined number of cylinders side by side in the axial direction of the crankshaft forms a V shape. The intake manifold arranged in the cylinder is composed of an intake manifold and a long intake passage and a short intake passage that are switched by an intake control valve that opens and closes according to the engine speed, and is arranged in parallel in the same number of axial directions as the cylinders. In the intake device for a V-type internal combustion engine including the intake passage, the intake collective chamber includes a common collective chamber disposed in the space and a first concentrically disposed above the common collective chamber. An intake inflow portion that includes one collective chamber and a second collective chamber and into which the intake air flows into the intake manifold is provided in one of the first collective chamber and the second collective chamber, and each of the long intake passages The upstream end of An upstream end of the short intake passage that is connected to a collective chamber and is located above each intake passage is connected to the first collective chamber or the second collective chamber separately for each bank, and the common collective chamber, The first collecting chamber and the second collecting chamber are formed immediately above the short intake passage and communicate with the first collecting chamber and the second collecting chamber, the first communicating passage, Communicate with each other by the second communication passage that communicates with the common meeting roomThe second communication passage is provided at a position that bisects the predetermined number of the intake passages in the axial direction, and the first communication passage is between the first collection chamber and the second collection chamber, The predetermined number of the short intake passages arranged side by side in the axial direction are formed so as to cover the axial direction.This is an intake device for a V-type internal combustion engine.
[0006]
According to the first aspect of the present invention, the following effects can be obtained. In other words, the intake chamber is composed of three common chambers, the common collective chamber and the first and second collective chambers, the long intake passage is connected to the common collective chamber, and the short intake passage is connected to the first and second collective chambers. Since they are connected separately, the degree of freedom in setting the intake passage length of each intake passage is increased.
[0007]
In the intake manifold having a plurality of collecting chambers, the intake inflow portion is provided only in one of the first and second collecting chambers, so that the intake intake portion is arranged around the intake manifold and guides the intake air to the intake inflow portion. And the internal combustion engine is made compact, and the collecting chamber provided with the intake inflow portion of the first and second collecting chambers communicates with the collecting chamber without the intake inflow portion. The first communication passage to be formed is formed immediately above the wall of the short intake passage positioned above the intake passage as a passage wall, so that the height of the intake manifold having the first communication passage is suppressed to be low, and the intake manifold Can be made compact, and the passage area of the first communication path can be set large by expanding the first communication path in the axial direction by using the intake passage arranged in parallel in the axial direction. Made possible Therefore, it is possible to quickly distribute the intake air to the collective chamber where no intake inflow portion is provided, and to quickly equalize the pressure in the first and second collective chambers. Intake interference when supplied is suppressed, and volumetric efficiency can be improved.
[0008]
  In addition, the single common collective chamber to which all the long intake passages are connected communicates with the first and second collective chambers via the first and second communication passages, so that the common collective chamber has the first communication chamber. Since the intake air of the first and second collecting chambers is supplied through the second communication passage connected to the passage, the intake air flowing in from the intake inflow portion is quickly supplied to the common collecting chamber and the pressure in the common collecting chamber is increased. Since a large-volume intake air collecting chamber with a good degree of uniformity can be formed, intake air interference is suppressed and volume efficiency can be improved.Further, since the first communication passage covers the upper part of the first and second collecting chambers in a range reaching the predetermined number of short intake passages in the axial direction, that is, the short intake passages at both ends in the axial direction. The first communication passage and the first and second collecting chambers suppress the emission of the intake sound (transmitted sound) generated when the intake air passes through the short intake passage to the outside of the intake manifold. Is reduced. Further, as described above, when the first communication passage is formed in a range reaching the short intake passages at both ends in the axial direction as described above, the internal combustion engine has an ignition sequence in which the intake strokes are continuous in the same bank. In addition, intake interference can be suppressed. In addition, the second communication passage is provided at a position that bisects the intake passage in the axial direction, so that intake air is quickly supplied to each long intake passage.
[0009]
  According to a second aspect of the present invention, there is provided an intake device for a V-type internal combustion engine according to the first aspect,The intake manifold is configured by a component member including an outer member divided into upper and lower parts and an inner member disposed inside the outer member, and the outer member and the inner member form the intake passage. In addition, the inner member forms the common collecting chamber inside the outer member, and the outer member forms the first collecting chamber and the second collecting chamber.Is.
[0010]
  According to the second aspect of the present invention, in addition to the effect of the first aspect of the invention, the following effect can be obtained. That is,The intake manifold is composed of constituent members including an outer member divided into upper and lower parts and an inner member. An intake passage is formed by the outer member and the inner member, and is integrally formed using a core. Manufacture is easier compared to the intake manifold, and the intake passage length can be easily changed by changing the inner member. Furthermore, since the common chamber is formed by the inner member and the first and second chambers are formed by the outer member, the chambers are formed in separate members. The degree of freedom of arrangement of the collecting chamber is increased, and a more preferable intake manifold can be obtained from the viewpoint of improving volumetric efficiency and downsizing the intake manifold.
[0011]
  According to a third aspect of the present invention, there is provided an intake device for a V-type internal combustion engine according to the first aspect,A delivery pipe and a fuel injection valve are disposed directly below the first and second chambers.Is.
[0012]
  According to the third aspect of the invention, in addition to the effect of the first aspect of the invention, the following effect is achieved. That is,The portion of the intake manifold that forms the first and second collecting chambers is positioned in a state of covering the delivery pipe and the fuel injection valve, so that the pulsation noise and fuel caused by the pulsation of the fuel flowing through the delivery pipe The upward emission of the operating noise of the injection valve is suppressed, the pulsation noise and the noise caused by the operating noise are reduced, and the intake pipe for the delivery pipe and the fuel injection valve to form the first and second collecting chambers By being covered with the manifold portion, the delivery pipe and the fuel injection valve can be protected from external impact without requiring a separate protection member, and the number of parts can be reduced.
[0015]
In this specification, “axial direction” means the direction of the rotation axis of the crankshaft of the internal combustion engine unless otherwise specified, and “up and down” and “left and right” unless otherwise specified. As viewed from the axial direction, the upper and lower sides and the left and right sides of FIG. 1 with reference to FIG. ”Respectively.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to FIGS.
Referring to FIG. 1, a V-type internal combustion engine to which an intake manifold according to the present invention is applied is a vertical V-type mounted on the front of a vehicle body so that a rotation axis of a crankshaft (not shown) is directed in the front-rear direction of the vehicle. It is an 8-cylinder internal combustion engine. The internal combustion engine has a pair of left and right cylinder rows CL formed by eight cylinders 2 arranged side by side alternately in the left and right directions in the axial direction A1 (the direction of the rotation axis of the crankshaft, see FIG. 2). A cylinder block 1 in which CR forms a V shape, a pair of left and right cylinder heads 3 fastened to the left and right cylinder rows CL and CR, and a cylinder head 3 that is fastened to both cylinder heads 3 and moves between the cylinder heads 3. And a pair of left and right head covers 4 that form a valve operating chamber that houses the valve device. The left and right cylinder rows CL and CR, the cylinder head 3 and the head cover 4 form a pair of left and right banks BL and BR that form a V shape.
[0017]
Note that when the internal combustion engine is mounted on the vehicle and the vehicle is referred to as “up, down, left and right”, the “up and down” with respect to the vehicle corresponds to the “up and down” direction in the specification, “Left and right” with reference to the vehicle is opposite to “left and right” in the specification. Also, since the structures of the left and right banks BL and BR are basically the same, the description will be given mainly for the left bank BL, and the corresponding parts in the right bank BR are denoted by the same reference numerals.
[0018]
A piston 5 that is reciprocally fitted in the cylinder hole 2 a of each cylinder 2 drives the crankshaft rotatably supported by the cylinder block 1 via a connecting rod 6. The cylinder head 3 includes, for each cylinder 2, a combustion chamber 7 formed of a recess formed at a position facing the cylinder hole 2 a, an intake port 8 having a pair of intake valve ports 8 a that open to the combustion chamber 7, and An exhaust port 9 having a pair of exhaust valve ports 9a that open to the combustion chamber 7 is formed, and is further driven in synchronism with the crankshaft by the valve operating device, so that both intake valve ports 8a and both exhaust valves are driven. A pair of intake valves 10 and a pair of exhaust valves 11 that open and close the ports 9a at predetermined timings are provided.
[0019]
Further, each intake port 8 has one opening 8b that opens in the space S side surface of the cylinder head 3 in the space S formed between the left and right banks BL and BR. The intake manifold M disposed in the space S and coupled to the cylinder head 3 is large enough to suppress intake air pressure fluctuation caused by opening / closing of the intake valve 10 while intake air whose flow rate is controlled by the throttle valve 12 flows. The intake air collecting chamber 20 has a large volume, and eight intake passages 21 connected to the intake air collecting chamber 20 at the upstream end and connected to the opening 8b of the intake port 8 at the downstream end. These intake passages 21 are composed of four left bank side intake passages 21L connected to the intake port 8 of the left bank BL, and four right bank side intake passages 21R connected to the intake port 8 of the right bank BR. The left bank side intake passage 21L and the right bank side intake passage 21R are alternately arranged one by one in the axial direction A1 (see FIG. 2).
[0020]
In each intake passage 21, the internal combustion engine is operated in a low speed rotation range where the engine rotation speed is equal to or less than a predetermined value by opening and closing an intake control valve 24 provided in the intake passage 21 according to the engine rotation speed. A long intake passage 22 set to an intake passage length that provides an intake air supply passage to the corresponding intake port 8 and effectively exhibits the inertia supercharging effect in the low speed rotation range, and the engine rotational speed is When the internal combustion engine is operated in a high-speed rotation range exceeding the predetermined value, the intake passage length becomes an intake supply passage to the corresponding intake port 8 and effectively exhibits the inertia supercharging effect in the high-speed rotation range. The short intake passage 23 is set and has a shorter intake passage length than the long intake passage 22.
[0021]
In addition, the intake chamber 20 is opposed to the common chamber 20C, which is located in the center of the space S in the left-right direction, in the left-right direction above the common chamber 20C so as to sandwich the common chamber 20C, and to the left The left collecting chamber 20L and the right collecting chamber 20R are located immediately above the opening 8b of the intake port 8 of the bank BL and the opening of the intake port 8 of the right bank BR, respectively. Each long intake passage 22 is connected to the common chamber 20C at the upstream end and to the intake port 8 at the downstream end. On the other hand, the upstream end of the short intake passage 23 provided with the intake control valve 24 that is fully closed in the low speed rotation region and fully open in the high speed rotation region is connected to the right collecting chamber 20R in the left bank side short intake passage 23. The right bank side short intake passage 23 is connected to the right collecting chamber 20R or the left collecting chamber 20L so as to be connected to the left collecting chamber 20L.
[0022]
2 and 3 together, the intake manifold M is formed by injection molding using a synthetic resin as a molding material, or by die casting using a light metal such as aluminum or magnesium or an alloy thereof as a molding material and divided. A main body having a multi-part structure composed of members is included. The main body includes an outer member 30 divided into upper and lower parts, and an inner member 40 arranged inside the outer member 30 and divided into upper and lower parts. Therefore, the intake manifold M is configured by the main body that forms the main portions of the intake manifold 20 and the intake passage 21, and various members that will be described later that are coupled to the main body.
[0023]
The outer member 30 is vertically divided into a lower outer member 31 and an upper outer member 32. The lower outer member 31 is fastened to the cylinder head 3 by a plurality of bolts F1 via gaskets G1 at the left and right flanges 31f (see FIG. 3), and the second outer passage P2 is curved so as to protrude downward. The outer wall 31a is formed, and the upper outer member 32 is fastened to the lower outer member 31 by a plurality of bolts F2 (see FIG. 2), and a part of the fourth passage P4 that curves so as to protrude upward. The outer wall 32a is formed. A left cover 33L and a right cover 33R are coupled to the upper outer member 32 by a plurality of bolts F3 and stud bolts F4 via seal members E1, respectively, so as to cover the left and right openings of the upper outer member 32 ( Further, an upper cover 35 that closes the opening 34 provided at the center in the left-right direction of the upper wall 32b of the upper outer member 32 is coupled by a plurality of bolts F5 (see FIG. 3).
[0024]
Referring to FIG. 2, a partition wall 31b is formed at the central portion of the lower outer member 31 in the axial direction A1. The partition wall 31b protrudes upward and has a predetermined width in the axial direction A1 and the left and right directions, and extends in the left and right directions. The first intake passage portion 21 includes four intake passages 21 on one side A2 in the axial direction A1 (which is “front” when the vehicle is used as a reference).₁And a second intake passage portion 21 comprising four intake passages 21 on the other side A3 (which is “rear” when the vehicle is a reference).₂Then, it is bisected in the axial direction A1. Further, the lower outer member 31 forms a fifth passage P5 connected to each intake port 8 together with an intermediate inner member 43 described later (see FIG. 1).
[0025]
Further, in the upper outer member 32, the first intake passage portion 21 is provided.₁And second intake passage 21₂The opening 36 formed therebetween faces the partition wall 31b in the up-down direction, and has a width in the axial direction A1 and in the left-right direction substantially equal to the partition wall 31b. As shown in FIG. 1 and FIG. 3, four cylindrical left bank side connection portions 37L and right bank side connection portions 37R are integrally formed on the upper outer member 32, and the connection portions 37L and 37R are integrally formed. A pair of left and right valve units 38L and 38R integrally formed with four air funnels 38a provided with the intake control valve 24 are coupled by a plurality of bolts F6.
[0026]
The upper outer member 32 is provided with a left collecting chamber wall 32cL and a right collecting chamber wall 32cR that form a left collecting chamber 20L and a right collecting chamber 20R in cooperation with the left cover 33L and the right cover 33R, respectively. Valve units 38L and 38R are accommodated in 30L and 32R, respectively. The left cover 33L is provided with an intake air inflow portion 33La for intake air to the intake manifold M, and a throttle body 13 as an intake air introduction member is connected to the intake air inflow portion 33La (see FIG. 1). The flow rate-controlled intake air flows into the intake manifold M from the intake air inlet 33La. Thus, the left and right covers 33L and 33R, the upper cover 35, and the valve units 38L and 38R are members constituting the intake manifold M together with the main body.
[0027]
1 to 3, the inner member 40 is vertically divided into a lower inner member 41, an intermediate inner member 43, and an upper inner member 42. The lower inner member 41 is fitted inside the lower outer member 31 to form an inner wall 41a of the second passage P2. The intermediate inner member 43 fitted to the upper end of the lower inner member 41 is fitted to the inner side of the lower outer member 31 and has an inlet portion 22a of the long intake passage 22 in cooperation with the upper inner member 42. A passage P1 and a third passage P3 that connects the second passage P2 and the fourth passage P4 are formed. The upper inner member 42 joined to the intermediate inner member 43 is fitted inside the upper outer member 32, and includes an inner wall 42a of the fourth passage P4 and a part of the outer wall 42b of the fourth passage P4. Form.
[0028]
2 and 3, the lower inner member 41 has a first portion 41 on one side A2 having end walls 41b, 41c; 41d, 41e at both ends in the axial direction A1.₁And the second part 41 of the other side A3₂Divided into two. First and second parts 41 of the same specification₁, 41₂Are provided with three plate-like partition walls 41f extending from the inner wall 41a toward the lower outer member 31, and the tip portions 41f1 of these partition walls 41f are fitted to the inner surface of the lower outer member 31. As a result, four second passages P2 formed in parallel are arranged in the axial direction A1.
[0029]
Further, the intermediate inner member 43 has a first portion 43 on one side A2.₁And second part 43 of the other side A3₂And the first and second parts 43 of the same specification.₁, 43₂Forms the lower wall 43a of the common chamber 20C at the center in the left-right direction. And the first part 43₁Is provided with an end wall 43b on one side A2 and an opening 43c that opens in the axial direction A1 on the other side A3.₂Are provided with an opening 43d that opens in the axial direction A1 on one side A2 and an end wall 43e on the other side A3. Thus, the first and second portions 43₁, 43₂Are arranged with a gap 44 in which the maximum interval in the axial direction A1 is substantially equal to the predetermined width in the axial direction A1 of the partition wall 31b and the width in the left-right direction is also substantially equal. The first and second portions 43 of the intermediate inner member 43₁, 43₂Are the first and second portions 41 of the lower inner member 41 at the end walls 43b and 43e.₁, 41₂Are respectively fitted to the lower outer member 31 in a state of being coupled by bolts F7. Further, in a state where the lower inner member 41 and the intermediate inner member 43 are fitted to the lower outer member 31, the intermediate inner member 43 is formed by a pair of left and right projecting portions 31c at both ends in the axial direction A1 of the lower outer member 31. First and second part 43₁, 43₂The corresponding protrusions 43f are coupled by a bolt F8 (see FIGS. 2 and 3).
[0030]
The upper inner member 42 has a first portion 42 on one side A2.₁And the second part 42 of the other side A3₂And the first and second parts 42 of the same specification.₁, 42₂Forms the upper wall 42f of the common chamber 20C at the center in the left-right direction in cooperation with a part of the inner wall 42a. And the first part 42₁End wall 42b and second member 42 on one side A2₂The end wall 42e on the other side A3 of the upper portion 32 is fitted to the stepped portion at both ends in the axial direction A1 of the upper outer member 32, respectively.₁End wall 42c and second member 42 on the other side A3₂The end walls 42d on one side A2 of the upper outer member 32 are respectively fitted to step portions on both edges in the axial direction A1 of the opening 36 of the upper outer member 32, and thereafter both ends of the upper outer member 32 in the axial direction A1. The first and second portions 42 of the upper inner member 42 are formed by a pair of left and right protrusions 32d.₁, 42₂Corresponding projections 42g are coupled by bolts F8 (FIG. 2 and FIG.₁Only the ones are shown. ). Thus, the end walls 42c and 42d are positioned with a gap 45 in which the interval in the axial direction A1 is substantially equal to the predetermined width in the axial direction A1 of the partition wall 31b and the width in the left-right direction is also substantially equal. Immediately below the end walls 42c and 42d, there is a gap 46 in which the maximum distance in the axial direction A1 is substantially equal to the predetermined width in the axial direction A1 of the partition wall 31b, and the width in the left-right direction is also substantially equal. Openings 42h and 42k that open in the axial direction A1 are provided, respectively.
[0031]
Further, the first and second portions 42 of the upper inner member 42₁, 42₂Are provided with projecting three plate-like partition walls 42m extending from the inner wall 42a toward the upper outer member 32. The tip 42m1 of these partition walls 42m and the outer wall of the upper outer member 32 are provided. Four fourth passages each formed by fitting a front end 32m of a partition wall 32m (see FIGS. 1 and 3) extending from 32a toward the inner wall 42a of the upper inner member 42. P4 is juxtaposed in the axial direction A1.
[0032]
Thus, each of the long intake passages 22 is formed by the first to fifth passages P1 to P5 by the outer member 30 and the inner member 40 divided in the vertical direction, and each short intake passage 23 is formed of the air funnel 38a and the connection portion. 37L, 37R, a part of the fourth passage P4 and the fifth passage P5, and a common chamber 20C is formed by the partition wall 31b, the lower wall 43a, the upper wall 42f and the gaps 44,46. Therefore, the long intake passage 22 and the short intake passage 23 share a part of the fourth passage P4 and the fifth passage P5, and the short intake passage 23 is long on the intake downstream side of the connecting portions 37L and 37R. It joins the isometric intake passage 22 and is located above the intake passage 21. In the eight intake passages 21, the left bank side intake passage 21L and the right bank side intake passage 21R are alternately provided in the axial direction A1, and the first intake passage portion 21 in the axial direction A1 as described above.₁And second intake passage 21₂Divided into two. Further, the long intake passage 22 having the second passage P2 projecting downward and the fourth passage P4 projecting upward is curved from the common assembly chamber 20C to the intake port 8 while being centered on the common assembly chamber 20C. The short intake passage 23 is located between the left and right collecting chambers 20L and 20R and is located above the common collecting chamber 20C. Covering.
[0033]
A first communication passage 51 is provided between the left and right collecting chambers 20L and 20R, and between the outer wall 32a, the upper wall 32b, and the upper cover 35. It is formed. The first communication passage 51 has a passage wall directly above the short intake passage 23, that is, an outer wall of the fourth passage P4 forming the long intake passage 22 and the short intake passage 23 arranged in parallel in the axial direction A1. The passage wall, the upper wall 32b, the upper cover 35, and an end wall 32n extending from the outer wall 32a to the upper wall 32b of the short intake passages 23Le and 23Re (see FIG. 2) located at both ends in the axial direction A1. (See FIGS. 2 and 3). As a result, the first communication passage 51 is formed so as to cover a part of the intake passage 21 positioned at both ends in the axial direction A1 in the axial direction A1. Furthermore, the outer wall 32a and the upper wall 32b are located outside the outer wall 32a of the two left bank side intake passages 21L and the two right bank side intake passages 21R between the both end walls 32n in the axial direction A1. It is connected by a columnar member 39 extending upward from the side wall 32a (see FIGS. 2 and 3), and thereby the rigidity of the upper wall 32b is enhanced.
[0034]
In the first communication passage 51, a second communication passage 52 in the vertical direction formed by the gap 45 is divided into the fourth passage P4 in the axial direction A1, and in the central portion of the first communication passage 51. The opening 36 communicates. Thus, when intake is performed through the long intake passage 22 in the low-speed rotation region, the intake air from the left and right collection chambers 20L and 20R is quickly supplied to the common collection chamber 20C, and the high-speed rotation region When the intake is performed through the short intake passage 23, the passage area of the first communication passage 51 is set so that the intake air from the left collecting chamber 20L to which the throttle body 13 is connected to the right collecting chamber 20R is quickly distributed. The ratio of the second communication passage 52 to the passage area is set to 2: 1, for example. Thereby, from the viewpoint of improving volumetric efficiency, the total volume of the common chamber 20C and the left and right chambers 20L, 20R communicating via the first and second communication passages 51, 52 (that is, the volume of the intake chamber 20). ) Can be set large, for example, the volume of the common gathering chamber 20C can be set to a volume that is approximately the same as the case where the degree of uniform pressure fluctuation is open to the atmosphere.
[0035]
Referring to FIG. 3, a bracket 60 to which two diaphragm actuators for driving the intake control valve 24 are attached is connected to the upper outer member 32 via a gasket G2, and the operating shafts of both actuators are respectively connected to the left and right. These intake control valves 24 are simultaneously opened and closed.
[0036]
Further, referring to FIG. 1, a fuel injection valve 61 for injecting fuel toward the intake port 8 is mounted on the flange 31 f of the lower outer member 31, and the fuel injection valve 61 is positioned immediately above the fuel injection valve 61. A delivery pipe 62 for supplying fuel to the valve 61 extends in the axial direction A1. The upper part of the fuel injection valve 61 and the delivery pipe 62 extend in the axial direction A1 to the lower part of the left and right covers 33L and 33R, and downward and leftward in the left covers 33L and 33R, and downward and in the right covers 33L and 33R. In the recessed step portions 33Lb and 33Rb formed to open to the right, a gap 63 through which traveling air can flow is formed so that the fuel injection valve 61 and the delivery pipe 62 can be cooled by the traveling air. Is done. Thereby, the right and left covers 33L and 33R cover the fuel injection valve 61 and the delivery pipe 62 directly above.
[0037]
Further, as described above, two lower fastening portions spaced in the axial direction A1 provided in the left and right covers 33L and 33R fastened to the upper outer member 32 by a plurality of bolts F3 and F4 are as follows: As shown in FIG. 3, the nut bolt N4 is fastened to the stud bolt F4 implanted in the upper outer member 32 by screwing. And, in the insertion part of the stud bolt F4 of the fastening part, a slit (not shown) that opens from the insertion part to the lower end surface of each cover 33L, 33R and opens downward is provided, and each cover 33L, 33R is easy to put on and take off.
[0038]
That is, when each cover 33L, 33R is fastened to the upper outer member 32, the bolt insertion portion is engaged through the slit with respect to the stud bolt F4 in which the loosened nut N4 is screwed. The covers 33L and 33R can be temporarily assembled, and when removing the covers 33L and 33R, the loosened nut N4 is screwed into the stud bolt F4 and the stud is passed through the slit. Covers 33L and 33R can be removed from bolt F4. As a result, the cover 33L and 33R can be easily attached and detached without worrying about the nut N4 falling off during maintenance of the intake control valve 24 and the fuel injection valve 61, and the covers 33L and 33R can be attached and detached. Workability is improved.
[0039]
Next, operations and effects of the embodiment configured as described above will be described.
When the internal combustion engine is operated, the intake air whose flow rate is controlled by the throttle valve 12 flows from the intake air inlet 33La to the left collecting chamber 20L, the first communicating passage 51, the right collecting chamber 20R, and the second communicating passage 52. Respectively, and flows into the common gathering chamber 20C. When the internal combustion engine is operated in the low speed rotation region, the intake control valve 24 is in a fully closed state, so that the intake air that has flowed into the intake air collection chamber 20 flows from the common air collection chamber 20C to the long intake passage 22 The fuel is supplied to the combustion chamber 7 together with the fuel supplied from the fuel injection valve 61. At this time, the intake air is supplied to the combustion chamber 7 through the long intake passage 22 having an intake passage length that provides an effective inertial supercharging effect in this engine operating range, so that the high intake efficiency is high under high volumetric efficiency. Torque is obtained. In addition, when the internal combustion engine is operated in the high-speed rotation region, the intake control valve 24 is in a fully open state, so that the intake air flowing into the intake air collecting chamber 20 corresponds to the collecting chambers from the left and right collecting chambers. Then, each intake port 8 is reached through the short intake passage 23 connected thereto, and further supplied to the combustion chamber 7 together with the fuel supplied from the fuel injection valve 61. At this time as well, the intake air is supplied to the combustion chamber 7 through the short intake passage 23 having an intake passage length that provides an effective inertial supercharging effect in this engine operating range. Torque is obtained.
[0040]
Thus, the intake chamber 20 is composed of three chambers, the common chamber 20C and the left and right chambers 20L, 20R, the long intake passage 22 is connected to the common chamber 20C, and the short intake passage 23 is Therefore, the degree of freedom in setting the intake passage lengths of the long intake passage 22 and the short intake passage 23 is increased.
[0041]
And, in the intake manifold M having the intake chamber 20 composed of the common chamber 20C and the left and right chambers 20L, 20R, the intake air inlet 33La into which the intake air from the throttle body 13 flows into the intake manifold M is By being provided only in the left collecting chamber 20L, which is one of the collecting chambers 20L and 20R, a pipe line including the throttle body 13 that is arranged around the intake manifold M and guides the intake air to the intake inflow portion 33La is provided. The first communication passage 51 that communicates the left collecting chamber 20L provided with the intake inflow portion 33La with the right collecting chamber 20R is positioned above the intake passage 21 after the internal combustion engine is simplified and made compact. By forming the outer wall 32a of the short intake passage 23 (also the wall of the fourth passage P4) directly above the passage wall, the left and right collecting chambers 20L and 20R to which the short intake passage 23 is connected communicate with each other. Intake manifold having a first communication passage 51 While the height of the hold M can be kept low, the short intake passages 23Le at both ends in the axial direction A1 using the first communication passage 51 directly above the intake passage 21 arranged in parallel in the axial direction A1. Since the passage area of the first communication passage 51 can be set large by extending to 23Re, the intake air is quickly distributed from the left collective chamber 20L to the right collective chamber 20R, and the left and right collective chambers 20L, 20R Therefore, the intake air interference when the intake air is supplied to the combustion chamber 7 and the cylinder hole 2a through the short intake passage 23 can be suppressed, and the volume efficiency can be improved.
[0042]
In addition, a common common chamber 20C to which all the long intake passages 22 are connected communicates with the left and right collective chambers 20L and 20R via the first and second communication passages 51 and 52, so that the common Since the intake air from the left and right collecting chambers 20L and 20R is supplied to the chamber 20C through the second communicating passage 52 connected to the first communicating passage 51, the intake air flowing in from the intake inflow portion 33La is promptly supplied to the common collecting chamber 20C. In addition to being supplied, it is possible to form a large-volume intake air collecting chamber 20 in which the degree of pressure equalization in the common air collecting chamber 20C is substantially the same as when the air is released to the atmosphere. Volumetric efficiency can be improved.
[0043]
The first communication passage 51 is located between the left and right collecting chambers 20L and 20R in the left-right direction and in the axial direction A1, eight short intake passages 23 (also part of the long intake passage 22), that is, in the axial direction A1. Since the first intake passage 51 and the left and right collecting chambers 20L and 20R cover the short intake passages 23Le and 23Re at both ends of the first intake passage 51 and the left and right collecting chambers 20L and 20R, Sound) is suppressed from being radiated to the outside of the intake manifold M, and noise due to intake air is reduced. In addition, since the rigidity of the upper wall 32b is increased by providing the columnar member 39 that connects the upper wall 32b serving as the passage wall of the first communication passage 51 and the connection portions 37L and 37R, noise due to intake sound is further increased. Can be suppressed. Further, since the first communication passage 51 is formed in a range reaching the short intake passages 23 at both ends in the axial direction A1, the internal combustion engine can be connected to the end portion in the axial direction A1 in the same bank BL, BR. Intake interference can be suppressed even when two cylinders 2 located adjacent to each other have a continuous ignition sequence.
[0044]
In addition, the second communication passage 52 is provided at a position that bisects the intake passage 21 in the axial direction A1, so that intake air is supplied to the combustion chambers 7 and the cylinder holes 2a using the long intake passages 22. Is done promptly. In particular, the eight intake passages 21 include four first intake passage portions 21 each.₁And the second intake passage 21₂The first communication passage 51 and the second communication passage 52 are formed into a substantially T-shaped communication passage in a cross-section along the axial direction A1 (see FIG. 3). The supply of intake air to the long intake passages 22Le and 22Re (see FIG. 2) at the end of the cylinder becomes even quicker.
[0045]
Since the main body of the intake manifold M is composed of the outer member 30 and the inner member 40 which are divided members, it is easier to manufacture than the intake manifold M which is integrally formed using a core. By changing the inner member 40, it becomes easy to change the intake passage length. Furthermore, the common chamber 20C is formed by the inner member 40, and the left and right chambers are formed by the outer member 30, so that the chambers are formed in separate members, so that each of the chambers 20C, 20L, 20R The degree of freedom of setting the volume of the chambers and the arrangement of the respective collecting chambers 20C, 20L, 20R is increased, and a more preferable intake manifold M can be obtained from the viewpoint of improving the volume efficiency and making the intake manifold M compact.
[0046]
The left and right covers 33L and 33R forming the left and right collecting chambers 20L and 20R are positioned so as to cover the delivery pipe 62 and the fuel injection valve 61, and are caused by the pulsation of the fuel flowing through the delivery pipe 62. The pulsating noise and the upward emission of the operating sound of the fuel injection valve 61 are suppressed, noise caused by the pulsating sound and the operating sound is reduced, and the delivery pipe 62 and the fuel injection valve 61 are connected to the left and right collecting chambers 20L. By covering the left and right covers 33L and 33R to form the 20R, the delivery pipe 62 and the fuel injection valve 61 can be protected from external impact without requiring a separate protection member, and the number of parts can be reduced. be able to.
[0047]
Hereinafter, an example in which a part of the configuration of the above-described embodiment is changed will be described with respect to the changed configuration.
In the above embodiment, the throttle body 13 is connected to the left collecting chamber 20L, but the introduction pipe connected to the throttle body 13 is connected to the right collecting chamber 20L, and the intake air after passing through the throttle body 13 passes through the introduction pipe. Then, it may be introduced into the left collective chamber 20L.
[0048]
In the above-described embodiment, the intake passage 21 is divided into two intake passages in the axial direction A1 by the second communication passage 52. However, all the intake passages 21 are divided into different numbers of intake passages. A first communication path 51 can also be provided. However, it is preferable to divide the intake passage 21 into two equal parts from the viewpoint of even distribution of intake air. The V-type internal combustion engine may be a V-type internal combustion engine other than the eight cylinders.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of an intake device for a V-type internal combustion engine according to an embodiment of the present invention, and is a cross-sectional view taken along the line II of FIG.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG.
3 is a schematic exploded perspective view of an intake manifold of the intake device of FIG. 1. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Cylinder block, 2 ... Cylinder, 3 ... Cylinder head, 4 ... Head cover, 5 ... Piston, 6 ... Connecting rod, 7 ... Combustion chamber, 8 ... Intake port, 9 ... Exhaust port, 10 ... Intake valve, 11 ... Exhaust valve , 12 ... throttle valve, 13 ... throttle body,
20 ... Intake air collecting chamber, 20C ... Common air collecting chamber, 20L ... Left air collecting chamber, 20R ... Right air collecting chamber, 21 ... Intake passage, 22 ... Long intake passage, 23 ... Short intake passage, 24 ... Intake control valve,
30 ... Outer member, 31 ... Lower outer member, 32 ... Upper outer member, 33L, 33R ... Cover, 33La ... Intake air inlet, 34 ... Opening, 35 ... Cover, 36 ... Opening, 37L, 37R ... Connection, 38L, 38R ... Valve unit, 39 ... Columnar member,
40 ... Inner member, 41 ... Lower inner member, 42 ... Upper inner member, 43 ... Intermediate inner member, 44, 45, 46 ... Gap,
51,52 ... Communication passage,
60 ... Bracket, 61 ... Fuel injection valve, 62 ... Delivery pipe, 63 ... Gap,
CL, CR ... Cylinder row, BL, BR ... Bank, A1 ... Axial direction, A2 ... One side, A3 ... Other side, S ... Space, M ... Intake manifold, G1, G2 ... Gasket, F1-F8 ... Bolt, P1 ~ P5 ... passage, E1 ... seal member, N4 ... nut.

Claims

所定数のシリンダがクランク軸の軸方向に並設されて形成される１対のバンクがＶ字をなすＶ型内燃機関の前記両バンクの間に形成された空間に配置された吸気マニホルドが、吸気集合室と、機関回転速度に応じて開閉される吸気制御弁により切り換えられる長尺吸気通路および短尺吸気通路から構成されて前記シリンダと同数の軸方向に並設された吸気通路とを備えるＶ型内燃機関の吸気装置において、
前記吸気集合室は、前記空間に配置された共通集合室と、該共通集合室よりも上方で相互に対向して配置された第１集合室および第２集合室とからなり、前記吸気マニホルドへ吸気が流入する吸気流入部が、前記第１集合室および前記第２集合室のいずれか一方に設けられ、前記各長尺吸気通路の上流端は前記共通集合室に接続され、前記各吸気通路の上部に位置する前記短尺吸気通路の上流端は、前記第１集合室または前記第２集合室に前記バンク毎に分かれて接続され、前記共通集合室、前記第１集合室および前記第２集合室は、前記短尺吸気通路の直上に形成されて前記第１集合室および前記第２集合室を連通させる第１連通路と、該第１連通路と前記共通集合室とを連通させる第２連通路とにより相互に連通し、
前記第２連通路は、前記所定数の前記吸気通路を前記軸方向に二分する位置に設けられ、前記第１連通路は、前記第１集合室および前記第２集合室の間で、前記軸方向に並設された前記所定数の前記短尺吸気通路を前記軸方向で覆うように形成されることを特徴とするＶ型内燃機関の吸気装置。An intake manifold disposed in a space formed between the two banks of a V-type internal combustion engine in which a pair of banks formed by arranging a predetermined number of cylinders side by side in the axial direction of the crankshaft forms a V shape, V having an intake air collecting chamber and an intake passage that is configured by a long intake passage and a short intake passage that are switched by an intake control valve that is opened and closed according to the engine rotation speed and that is arranged in parallel in the same axial direction as the cylinder. In the intake device of the internal combustion engine,
The intake chamber is composed of a common chamber disposed in the space, and a first chamber and a second chamber disposed opposite to each other above the common chamber, to the intake manifold. An intake air inflow portion into which intake air flows is provided in either one of the first collective chamber and the second collective chamber, and an upstream end of each long intake passage is connected to the common collective chamber, The upstream end of the short intake passage located in the upper part of the first and second collecting chambers is connected to the first collecting chamber or the second collecting chamber separately for each bank, and the common collecting chamber, the first collecting chamber and the second collecting chamber The chamber is formed immediately above the short intake passage and communicates with the first and second collecting chambers, and a second communication passage that communicates the first communicating passage with the common collecting chamber. communicated to each other by a passage,
The second communication passage is provided at a position that bisects the predetermined number of the intake passages in the axial direction, and the first communication passage is between the first collection chamber and the second collection chamber. An intake device for a V-type internal combustion engine, wherein the intake device is formed so as to cover the predetermined number of the short intake passages arranged side by side in the axial direction .

前記吸気マニホルドは、上下に分割されたアウタ部材と、該アウタ部材の内側に配置されるインナ部材とを含む構成部材により構成され、前記アウタ部材と前記インナ部材とにより前記吸気通路が形成されると共に、前記インナ部材は前記アウタ部材の内側で前記共通集合室を形成し、前記アウタ部材は前記第１集合室および前記第２集合室を形成することを特徴とする請求項１記載のＶ型内燃機関の吸気装置。 The intake manifold includes a component member including an outer member divided into upper and lower parts and an inner member disposed inside the outer member, and the intake member is formed by the outer member and the inner member. The V-type according to claim 1 , wherein the inner member forms the common collecting chamber inside the outer member, and the outer member forms the first collecting chamber and the second collecting chamber. An intake device for an internal combustion engine.

前記第１集合室および前記第２集合室の真下にデリバリパイプおよび燃料噴射弁が配置されたことを特徴とする請求項１記載のＶ型内燃機関の吸気装置。 2. An intake system for a V-type internal combustion engine according to claim 1, wherein a delivery pipe and a fuel injection valve are arranged directly below the first and second collecting chambers .