JP4565547B2 - 走行型芝刈機 - Google Patents

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Description

本発明は、地面に植立した芝草を刈り取るための刈取機構(モア装置)が装着された走行型芝刈機に係り、より詳しくは、刈取機構で刈り取った芝草を受け入れる集草ボックスからスムーズに芝草を排出するための構造に関するものである。
一般に、走行型芝刈機は、走行機体に昇降動可能に装着されたモア装置と、当該モア装置で刈り取った芝草を受け入れる前面開口状の集草ボックスとを備えている。この種の走行型芝刈機の一例として特許文献1には、集草ボックスを、刈り取った芝草を受け入れる集草姿勢と受け入れた芝草を排出する排出姿勢とに切り替わるように上下回動可能に構成したものが開示されている。
特開2001−45829号公報
ところで、前記特許文献1の走行型芝刈機では、集草ボックスをその受入れ口が下向きに開口する排出姿勢に切り替えることにより、集草ボックス内に溜まった芝草を自重で自然に落下させて外部に排出する。
この場合、集草ボックス内の芝草を確実に排出するには、排出姿勢の集草ボックスの上下傾斜角度(水平に対する回動角度)が所定角度以上(例えば55°〜60°以上)となるように設定する必要がある。すなわち、集草ボックスを所定角度以上に傾いた状態にする必要がある。
しかし、前記特許文献1の走行型芝刈機は、走行機体に搭載した油圧シリンダの駆動により集草ボックスの姿勢切替えを行う構成であることから、油圧ポンプや油圧管路等のような姿勢切替え回動のための油圧供給系統の構造がきわめて複雑になるばかりか、部品点数の増加による大型化や製造コストの上昇を招くという問題があった。
これに対して、走行機体側に配置されたレバー等の操作手段による手動操作と、集草ボックスが排出姿勢となる上向きの回動方向(開き勝手となる方向)への付勢力を付与する圧縮ばね等の付勢手段とにより、集草ボックスの姿勢切替えを行う構成を採用した場合は、集草ボックスを姿勢切替え回動させるための機構を簡単化できるという利点がある。
この先行技術の構成では、操作手段の操作力をできるだけ軽くする(オペレータの操作負担を小さくする)ため、主として付勢手段の付勢力により、集草ボックスを排出姿勢に切替え回動させるが、付勢手段の付勢力が強すぎると、集草ボックス内に芝草が空又は空に近い状態では、集草ボックスが急激に排出姿勢に切替え回動して、この姿勢切替えによる衝撃が大きくなる。そこで、前記先行技術では、付勢手段の付勢力は極端に強くならないように適度な按配に設定されている。
しかし、例えば湿った芝草を集草ボックス内に大量に溜め込んだ場合は、集草ボックスをある程度大きく傾けなければ、この湿った芝草は集草ボックスの底面にくっついて滑り落ちにくい(排出しにくい)。それにも拘らず、前記先行技術の構成では、湿った芝草を大量に溜め込んで集草ボックスの重量がかなり重くなると、付勢手段の付勢力が集草ボックスの重量に負けてしまい、操作手段による操作力と付勢手段の付勢力とを組み合わせたとしても、集草ボックスを所定角度以上に傾けられず、集草ボックスから芝草を完全に排出できないという問題があった。
この場合において集草ボックス内から芝草を排出するには、オペレータは一旦運転座席から降りて、集草ボックスを抱え上げるようにして排出姿勢に切替え回動させる(所定角度以上に傾ける)というきわめて厄介な作業をしなければならず、手間がかかって面倒である点も問題であった。
そこで、本発明は、以上のような問題を解消し、通常は軽い操作力で集草ボックスの姿勢を簡単に切り替えることができ、湿った芝草を集草ボックス内に大量に溜め込んだ場合等の特殊な状況にも対処できる走行型芝刈機を提供することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を解決するため、請求項1の発明に係る走行型芝刈機は、刈取機構が装着された走行機体に、前記刈取機構で刈り取った芝草を受け入れる集草ボックスが、芝草を受け入れる集草姿勢と受け入れた芝草を排出する排出姿勢とに切り替わるように水平状の回動支軸回りに回動可能に設けられており、前記集草ボックスは、前記走行機体側に配置された姿勢切替レバーによる手動操作と、当該操作に次いで前記集草ボックスが排出姿勢となる回動方向へ付勢力を付与する引張りばねとにより、姿勢切替え回動するように構成されており、前記引張りばねは、前記集草ボックスを排出姿勢に切替え回動するときに前記回動支軸を支点越えし得るように構成されており、前記集草ボックスには、これと共に回動するレバー体が設けられており、前記レバー体は、前記姿勢切替レバーの排出姿勢方向への手動操作にて前記走行機体の運転座席から操作可能な位置に圧縮ばねにて回動するように構成されており、芝草が大量で前記集草ボックスの重量が重い状態では、前記姿勢切替レバーの上向き回動操作と前記引張りばねの引張り付勢力とによって、集草ボックスの受入れ口が前方斜め下向きになる第1排出姿勢に集草ボックスを支持させたときに、集草ボックス側の前記レバー体前記圧縮ばねにて運転座席から手が届く位置に立ち上がるように構成する一方、前記姿勢切替レバーの排出姿勢方向への手動操作後に、運転座席に座ったオペレータが、立ち上がった前記レバー体を前向きに傾動操作したときに、前記レバー体の傾動操作力と引張りばねの引張り付勢力とによって、前記集草ボックスを下向きの第2排出姿勢になるまで強制的に上向き回動させるように構成したものである。
本願発明のように構成すると、走行機体側の前記姿勢切替レバーによる手動操作と、集草ボックスが排出姿勢となる回動方向への付勢力を付与する前記引張りばねとにより、前記集草ボックスを姿勢切替え回動させることができるので、通常の芝草排出作業では、軽い操作力で前記集草ボックスの姿勢を簡単に切り替えることができ、前記集草ボックス内の芝草をスムーズに排出することができる。
また、湿った芝草を前記集草ボックス内に大量に溜め込んだ場合は、オペレータが前記レバー体を前記走行機体上から手動回動操作すれば、前記集草ボックスを完全に下を向いた排出姿勢にまで強制的に上向き回動させることができ、湿った芝草であっても前記集草ボックス内から確実に排出することができる。
従って、集草ボックス内の芝草の状態(乾燥しているか湿っているか等)に拘らず、集草ボックスから芝草を確実に排出することができるという効果を奏する。
また、前記姿勢切替レバーの操作によって、前記運転座席から操作可能な位置に前記前記レバー体が現れるから、湿った芝草を集草ボックス内に大量に溜め込んだ状態であっても、オペレータは、前記運転座席に座ったままで前記前記レバー体を手動操作することができる。従って、前記前記レバー体の操作がし易く、走行型芝刈機での作業性が向上するという効果を奏する。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
はじめに、図1〜図3を参照しながら、走行型芝刈機の概要について説明する。図1は芝刈機の全体側面図、図2は芝刈機の全体平面図、図3は芝刈機の動力伝達系統を示す平面図である。
図1及び図2に示すように、この実施形態における芝刈機の走行機体1は、平面視略門型の機体フレーム2を備えている。当該機体フレーム2は、その左右両側の前後に配置された前後四輪3,3,4,4で支持されている。
走行機体1の上面前部には、動力源としてのエンジン5と、操向丸ハンドル7を有する操縦コラム部6とが搭載されている。走行機体1の上面後部を覆うリヤカウル8内には、エンジン5からの出力を適宜変速して左右両後輪4,4に伝達するHST式(静油圧式無断変速機構)等のミッションケース9が配置されている(図3参照)。
リヤカウル8上には運転座席10が設けられている。この運転座席10に座ったオペレータが操向丸ハンドル7を回動操作することにより、その操作量(回動量)に応じて左右両前輪3,3のかじ取り角(操向角度)が変わるように構成されている。運転座席10の左側には、後述するモア装置15を昇降操作するためのモア昇降レバー11が前後回動可能に設けられている。運転座席10の右側には、後述する集草ボックス22の姿勢を切り替える姿勢切替レバー12が上下回動可能に設けられている。この実施形態では、姿勢切替レバー12が特許請求の範囲に記載した第1操作手段に相当する。なお、操縦コラム部6の裏面(後面)側には、車速を適宜調節するための変速ペダル13と、走行機体1を制動操作するためのブレーキペダル14とが立設されている。
機体フレーム2の下面のうち左右両前輪3,3と左右両後輪4,4との間には、刈取機構としてのモア装置15が前後一対のリンク杆16,17を介して昇降動可能に装着されている。モア装置15は、下向き開口椀状のモアケース18内に、水平回転可能な左右一対のロータリ刈刃19,19を備えている(図3参照)。
また、モアケース18の左右両側の前後には、下降時にモア装置15の高さを調節する4つのゲージ車輪20が取り付けられている。モアケース18から後向きに延びるダクト部18aは、機体フレーム2の下面のうち左右両後輪4,4の間に配置した排出ダクト21を介して走行機体1の後部に配置した集草ボックス22に連通している。
モア装置15を地面に這わせた状態で各ロータリ刈刃19を回転させると、地面に植立した芝草は適宜高さに刈り取られる。各ロータリ刈刃19で刈り取った芝草は、モア装置15から排出ダクト21を経由して集草ボックス22に収容される。
次に、図3を参照しながら、芝刈機の動力伝達系統について説明する。この実施形態の芝刈機では、エンジン5の回転動力の一部を左右両後輪4,4に配分する二輪駆動方式が採用されている。
すなわち、エンジン5の回転動力の一部は、当該エンジン5から前後外向きに突出する出力軸23の後端部から、前後両端に自在継手を備えた推進軸24、ミッションケース9よりも前方の部位に配置された走行用ギヤボックス25及び無端ベルト26を介して、ミッションケース9に伝達される。
そして、このミッションケース9に左右外向きに突設された横軸(図示せず)から無端チェーン(図示せず)を介して走行機体1の後ろ寄り部位に設けた左右長手の後輪駆動軸29に伝達される。その結果、後輪駆動軸29の左右両端に取り付けられた後輪4,4が回転駆動する。
他方、エンジン5の他の回転動力は、出力軸23の前端部から、動力伝達用ベルト等の無端帯31を介して、機体フレーム2の前部に軸支されたPTO軸32に伝達される。次いで、このPTO軸32から、前後両端に自在継手を備えた中間軸33、モアケース18の上面のうち機体フレーム2よりも右側の部位に配置したモア用ギヤボックス34及び無端ベルト35を介して、モアケース18のうち平面視で機体フレーム2を挟んだ両側に回転可能に軸支された縦長のロータリ軸36,36に動力伝達される。その結果、左ロータリ刈刃19は平面視で時計方向に回転駆動し、右ロータリ刈刃19は平面視で反時計方向に回転駆動する。
左右両ロータリ刈刃19,19の回転により、モアケース18から集草ボックス22に向かって後ろ向きに流れる搬送風が形成される。この搬送風が各ロータリ刈刃19で刈り取った芝草を集草ボックス22にまでスムーズに搬送する。
次に、図4及び図5を参照しながら、集草ボックス22の構造について説明する。図4は集草ボックスの側断面図、図5は図4のV−V視平断面図である。
集草ボックス22は前面を開口した略箱型のものである。集草ボックス22は、その骨組を構成する枠フレーム39と、当該枠フレーム39を機体フレーム2の左右後端に着脱可能に装着するための固定ブラケット40と、枠フレーム39の周囲を覆う網又は布製の袋体41とを備えている。集草ボックス22の上面には、袋体41の網目を通り抜ける塵埃が走行機体1側へ回り込むのを防ぐための蓋カバー体42が取り付けられている。
固定ブラケット40は、機体フレーム2の左右後端に着脱可能に被嵌され且つねじ固定される一対の鞘管40a,40aと、これら両鞘管40a,40aを繋ぐ左右長手のパイプ部材40bとを備えている。
パイプ部材40b内に回転可能に挿入された水平状の回動支軸43の両端は、枠フレーム39の上部のうち受入れ口22a寄りの部位に固着されている。これにより、集草ボックス22は、受入れ口22aが排出ダクト21の排出口21aに対面する集草姿勢(刈り取った芝草を受け入れるときの姿勢、図1及び図4の実線状態参照)と、受入れ口22aが地面に対面する(第2)排出姿勢(図1及び図4の二点鎖線状態参照)とに切り替わるように、回動支軸43を回動中心として上下回動する構成となっている。
回動支軸43の一端部は、姿勢切替レバー12の昇降回動操作に連動して回動するように、連動機構44を介して姿勢切替レバー12のうち機体フレーム2に回動可能に軸支された水平軸部12aに連結されている。
連動機構44は、回動支軸43の一端部に回動可能に装着された三角アーム45、当該三角アーム45と姿勢切替レバー12に固着された伝動アーム48とを連結する略棒状の連結ロッド46、及び回動支軸43の一端部のうち三角アーム45よりもさらに外側の箇所に固着されたアームリンク47を備えている。
この実施形態では、連結ピン50を連結ロッド46の一端部に形成された貫通穴を介して三角アーム45に形成された長溝穴49内に摺動可能で且つ抜け不能に嵌挿することにより、連結ロッド46の一端部が三角アーム45に対して連結されている。連結ロッド46の他端部は、伝動アーム48に対して枢着ピン51で回動可能に枢着されている。
また、アームリンク47に形成された長溝穴52に対しても、三角アーム45と連結ロッド46とを繋ぐ連結ピン50が摺動可能で且つ抜け不能に嵌挿されている。これにより、姿勢切替レバー12の昇降回動操作に連動して、三角アーム45とアームリンク47と回動支軸43とが当該回動支軸43を回動中心として一緒に回動する。
図1、図2、図4及び図5に示すように、回動支軸43のうちアームリンク47よりもさらに外側の一端には、第2操作手段としての棒状のレバー体70が、集草ボックス22を集草姿勢とした状態で回動支軸43の一端から後方斜め上向きに延びるように(回動支軸43と交差する方向に延びるように)固着されている。従って、レバー体70は、姿勢切替レバー12の昇降回動操作に連動して、回動支軸43(ひいては集草ボックス22)と共に、回動支軸43回りに前後方向に回動する。
また、レバー体70を前後方向に回動操作すると、集草ボックス22が回動支軸43を中心として姿勢切替え回動する。
この場合、レバー体70の回動支軸43に対する取付け角度(取付け位置)は、集草ボックス22を前方斜め下向きの第1排出姿勢とした状態で運転座席10から手が届くような位置(運転座席10から操作可能な位置)となるように設定されている(図1及び図4の一点鎖線状態参照)。
図5に示すように、回動支軸43と各鞘管40aとの間には、集草ボックス22を第1排出姿勢の方向(開き勝手となる方向)に上向き回動させるように付勢する一対の圧縮ばね53が左右対称状に取り付けられている。機体フレーム2の後端部には、回動支軸43を迂回するように円弧状に形成された支点越えリンク55が左右対称状に配置されている。これら各支点越えリンク55と集草ボックス22の前端上部との間には、引張りばね54が装架されている。
この実施形態では、姿勢切替レバー12の操作力をできるだけ軽くする(オペレータの操作負担を小さくする)ため、主として前述の各ばね53,54の付勢力により、集草ボックス22を排出姿勢に切替え回動させる構成となっている。左右一対の引張りばね54の付勢力は、集草ボックス22が集草姿勢の状態では各圧縮ばね53の付勢力よりも小さい。集草ボックス22が集草姿勢から第1排出姿勢に切替え回動すると、両引張りばね54は回動支軸43を支点越えする。その後、両引張りばね54は、集草ボックス22をさらに第2排出姿勢の方向(開き勝手となる方向)に上向き回動させるように付勢する。この実施形態では、両圧縮ばね53及び両引張りばね54が特許請求の範囲に記載した付勢手段に相当する。
一方、集草ボックス22(枠フレーム39)の前端下部に回動可能に軸支されたラッチ軸56の両端部には、係合リンク57が固着されている。各係合リンク57は、ラッチ軸56回りに回動することにより、排出ダクト21の後端下部に設けた鉤片58に係脱するように構成されている。係合リンク57の一方は、略棒状の連杆59を介して、当該係合リンク57の上方に位置する三角アーム45の一つの頂部に連結されている。
他方、蓋カバー体42の前部内面には、例えば板ばね製の断面Ω字状の弾性クリップ61の基端がボルト締結されている。蓋カバー体42を集草ボックス22の上方から被せると、弾性クリップ61は両鞘管40a,40aに上向きに立設された門型フレーム62の水平軸部62aに対して回動可能で且つ着脱可能に被嵌される。門型フレーム62の水平軸部62aは、回動支軸43よりも上方で且つリヤカウル8の後端縁最上部の近傍に位置している。
蓋カバー体42における後部内面の略中央部位には、前後長手で下向き開口略樋状の案内レール63がボルト締結されている一方、枠フレーム39の上部後端には、左右一対の転動コロ64,64が上向きに突設されている。これら各転動コロ64は、案内レール63を左右両側から挟み込むように、案内レール63の左右側面から外向きに張り出した当接板部63aと蓋カバー体42の後部内面との間に嵌め込まれる。
従って、案内レール63の当接板部63aと蓋カバー体42の後部内面との間を各々転動する転動コロ64により、蓋カバー体42の後端部は、集草ボックス22の姿勢切り替え回動に伴って前後方向に相対的にずれ移動可能な状態で下方から支持されている。
以上の構成において、姿勢切替レバー12を上向きに回動操作すると、伝動アーム48が水平軸部12a回りに図4の時計方向に回動することにより、伝動アーム48に連結された連結ロッド46は三角アーム45を図4の反時計方向に回動させる。そうすると、三角アーム45が連杆59を引き上げるので、左右両係合リンク57が排出ダクト21の鉤片58から外れて係合解除される。
ここで、集草ボックス22が芝草の入っていない空状態か又は芝草の少ない空に近い状態であると、集草ボックス22の重心は、図4に符号Gで示すように、集草ボックス22の回動中心である回動支軸43の略真下に位置するので、集草ボックス22は、姿勢切替レバー12の上向き回動操作により回動して、受入れ口22aが前方斜め下向きの第1排出姿勢となる(図1及び図4の一点鎖線状態参照)。
次いで、姿勢切替レバー12のさらなる上向き回動操作により、左右両引張りばね54が回動支軸43を支点越えしたのち、当該支点越えした両引張りばね54の引張り付勢力で、集草ボックス22は下向きの第2排出姿勢となるまで自動的に上向き回動する(図1及び図4の二点鎖線状態参照)。
また、集草ボックス22が芝草の多く詰まった状態であると、集草ボックス22の重心は、図4に符号G′で示すように、回動支軸43よりも後方に位置するので、排出ダクト21の鉤片58と係合リンク57との係合を解除すべく、姿勢切替レバー12を上向きに回動操作しても、集草ボックス22は、芝草を含む自重のために、左右両圧縮ばね53に抗して集草姿勢(図1及び図4の実線状態参照)を保持する。
この場合は、姿勢切替レバー12を軽い操作力でさらに上向きに回動操作すると、当該操作力と左右両圧縮ばね53の押圧付勢力とが協働して、集草ボックス22を第1排出姿勢となるまで上向き回動させる。その結果、集草ボックス22内の芝草が地上に排出される。芝草の排出がある程度まで進むと、集草ボックス22は、支点越えした左右両引張りばね54の引張り付勢力により、下向きの第2排出姿勢となるまで自動的に上向き回動する。
一方、湿った芝草を大量に溜め込んで集草ボックス22の重量がかなり重くなった状態では、左右両引張りばね54の引張り付勢力が集草ボックス22の重量に負けることと、湿った芝草が集草ボックス22の底面にくっついて滑り落ちにくいこととが相俟って作用するために、軽い操作力しか加えられない姿勢切替レバー12による手動操作と左右両引張りばね54の引張り付勢力とを組み合わせたとしても、左右両引張りばね54を支点越えさせることができない。換言すると、集草ボックス22を第1排出姿勢を超えて切替え回動させることができない。
この場合、集草ボックス22側のレバー体70は、姿勢切替レバー12の上向き回動操作に連動して、運転座席10から手が届くような略鉛直状に立ち上がった位置に保持されている(図1及び図4の一点鎖線状態参照)。そこで、オペレータは、運転座席10の右側後方へ体を捻って、略鉛直状に立ち上がったレバー体70を運転座席10に座ったままで前向きに傾動操作することにより、集草ボックス22を下向きの第2排出姿勢にまで強制的に上向き回動させ、集草ボックス22内の湿った芝草を自重で自然に落下させて排出するのである。
芝草が完全に排出されて集草ボックス22が空となった後は、姿勢切替レバー12を下向きに回動操作することにより、集草ボックス22が前向きの集草姿勢に戻る。そして、三角アーム45が水平軸部12a回りに図6の時計方向に回動して連杆59を押し下げることにより、左右の係合リンク57が対応する鉤片58に蹴り込み係合し、集草ボックス22が回動不能にロックされる。
以上のことから、本発明の走行型芝刈機によると、走行機体1側の姿勢切替レバー12による手動操作と、各ばね53,54の排出姿勢の方向への付勢力とにより、集草ボックス22を姿勢切替え回動させるので、通常の芝草排出作業では、軽い操作力で集草ボックス22の姿勢を簡単に切り替えることができ、集草ボックス22内の芝草をスムーズに排出することができる。
その上、湿った芝草を集草ボックス22内に大量に溜め込んだ状態であっても、姿勢切替レバー12の上向き回動操作と左右両圧縮ばね53の押圧付勢力とにより、集草ボックス22を第1排出姿勢にすれば、集草ボックス22側のレバー体70が運転座席10から手が届くような略鉛直状に立ち上がった位置に現れる。
従って、その後に、姿勢切替レバー12による手動操作と左右両引張りばね54の引張り付勢力との組合せでは集草ボックス22を第1排出姿勢を超えて切替え回動させられない状態となっていても、略鉛直状に立ち上がったレバー体70を前向きに傾動操作すれば、集草ボックス22を下向きの第2排出姿勢にまで強制的に上向き回動させることができるので、集草ボックス22内の湿った芝草も確実に排出することができる。
すなわち、本発明の走行型芝刈機によると、集草ボックス22内の芝草の状態(乾燥しているか湿っているか等)に拘らず、集草ボックス22から芝草を確実に排出することができるのである。
また、集草ボックス22を第1排出姿勢にすれば、集草ボックス22側のレバー体70は運転座席10から手が届くような略鉛直状に立ち上がった位置に現れる(運転座席10に座ったオペレータに近付くように移動する)ので、湿った芝草を集草ボックス22内に大量に溜め込んだ状態であっても、オペレータは、運転座席10に座ったままでレバー体70を手動操作して芝草排出作業を行うことができる。従って、レバー体70の操作がし易く、走行型芝刈機での作業性が向上するのである。
さらに、第2操作手段として、回動支軸43の一端に固着されたレバー体70という簡単な構成を採用したから、芝草を集草ボックス22内に大量に溜め込んだ場合等の特殊な状況にも対処できるものでありながら、部品点数が少なくて済み、故障もしにくいのである。なお、集草ボックス22が集草姿勢の状態では、レバー体70は回動支軸43の一端から後方斜め上向きに延出しているので、芝刈作業等の際に、レバー体70の存在が邪魔になることはない。
本発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば、前述の実施形態にレバー体70として例示した第2操作手段は、集草ボックス22の回動支軸43に一体に設けてもよいし、別体に設けてもよい。または、枠フレーム39に対して一体又は別体に設けてもよい。要は、第2操作手段は集草ボックス22側に配置されていればよいのである。
走行型芝刈機の全体側面図である。 走行型芝刈機の全体平面図である。 走行型芝刈機の動力伝達系統を示す平面図である。 集草ボックスの側断面図である。 図4のV−V視平断面図である。
1 走行機体
2 機体フレーム
5 エンジン
10 運転座席
12 第1操作手段としての姿勢切替レバー
15 刈取機構としてのモア装置
18 モアケース
19 ロータリ刈刃
20 ゲージ車輪
21 排出ダクト
22 集草ボックス
39 枠フレーム
40 固定ブラケット
42 蓋カバー体
43 回動支軸
44 連動機構
53 付勢手段としての圧縮ばね
54 付勢手段としての引張りばね
55 支点越えリンク
70 第2操作手段としてのレバー体

Claims (1)

  1. 刈取機構が装着された走行機体に、前記刈取機構で刈り取った芝草を受け入れる集草ボックスが、芝草を受け入れる集草姿勢と受け入れた芝草を排出する排出姿勢とに切り替わるように水平状の回動支軸回りに回動可能に設けられており、
    前記集草ボックスは、前記走行機体側に配置された姿勢切替レバーによる手動操作と、当該操作に次いで前記集草ボックスが排出姿勢となる回動方向へ付勢力を付与する引張りばねとにより、姿勢切替え回動するように構成されており、前記引張りばねは、前記集草ボックスを排出姿勢に切替え回動するときに前記回動支軸を支点越えし得るように構成されており、
    前記集草ボックスには、これと共に回動するレバー体が設けられており、前記レバー体は、前記姿勢切替レバーの排出姿勢方向への手動操作にて前記走行機体の運転座席から操作可能な位置に圧縮ばねにて回動するように構成されており、
    芝草が大量で前記集草ボックスの重量が重い状態では、前記姿勢切替レバーの上向き回動操作と前記引張りばねの引張り付勢力とによって、集草ボックスの受入れ口が前方斜め下向きになる第1排出姿勢に集草ボックスを支持させたときに、集草ボックス側の前記レバー体前記圧縮ばねにて運転座席から手が届く位置に立ち上がるように構成する一方、
    前記姿勢切替レバーの排出姿勢方向への手動操作後に、運転座席に座ったオペレータが、立ち上がった前記レバー体を前向きに傾動操作したときに、前記レバー体の傾動操作力と引張りばねの引張り付勢力とによって、前記集草ボックスを下向きの第2排出姿勢になるまで強制的に上向き回動させるように構成したことを特徴とする走行型芝刈機。
JP2004139472A 2004-05-10 2004-05-10 走行型芝刈機 Expired - Fee Related JP4565547B2 (ja)

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