以下、図を参照しながら、この発明の一実施の形態が適用された装置、方法、プログラムについて説明する。以下に説明する実施の形態においては、この発明を比較的に表示画面の小さな表示素子を備え、静止画像や動画像を表示することができると共に、音声についても再生可能な画像表示装置に適用した場合を例にして説明する。
[画像表示装置の外観について]
図1、図2は、この実施の形態の画像表示装置の外観的な構成を説明するための図である。ここで、図1は、画像表示装置を正面側の斜め方向から見た図であり、図2は、画像表示装置を背面側の斜め方向から見た図である。
この例の画像表示装置10は、上述もしたように、静止画像などの画像を再生表示し、音楽などの音声を再生出力することができるものである。
具体的に、正面側から見ると、図1に示すように、表示装置筐体の前面を覆うベゼル11の背後に、ベゼル11の窓11aを覆うように、PMMA(ポリメチルメタアクリレート)などの光透過性材料によって形成されたフロントパネル12が取り付けられている。
フロントパネル12の背後には、LCDおよびバックライトを含むLCDパネル13が取り付けられている。LCDパネル13のLCDは、その表示画面の大きさが例えば7インチ程度の比較的に小型のものである。
さらに、表示装置筐体の側縁下部に、PMMAなどの光透過性材料によって形成されたスタンド51が取り付けられている。なお、図示しないが、表示装置筐体内には、LCDパネル13の背後に、複数の基板が取り付けられている。
そして、図2に示すように、画像表示装置10の表示装置筐体の背面21には、リアカバー22が取り付けられている。リアカバー22の、装置正面側から見て左側の側面22a、および装置正面側から見て右側の側面22bには、それぞれ微細な放音用の穴23aおよび23bが多数形成され、その側面22aおよび22bの内側上部に、左右のスピーカが取り付けられる。
リアカバー22の1つのコーナーに近い位置には、USB(Universal Serial Bus)端子24が設けられる。また、リアカバー22の下方の、装置背面側から見て右側の位置には、スライド式の無線LAN(Local Area Network)スイッチ25が設けられる。また、リアカバー22の下方の、装置背面側から見て左側の位置には、支持脚26が取り付けられる。
支持脚26は、背面21に取り付けられた一端を支点に回転させることができ、画像表示装置10をデスク上などに立て掛けることができるものである。
さらに、図2に示すように、リアカバー22の下側の側面には、スロット27、28および29が形成され、そのスロット27、28および29に、メモリースティック(登録商標)などの3種のカード状ないしスティック状のメモリ37、38および39が挿入される。
図2に示すように、背面21の上部には、電源ボタンなどの操作ボタンからなるパネル操作部41が設けられる。
[画像表示装置10の構成及び機能]
<接続構成>
図3に、画像表示装置10の接続構成の一例を示す。図3に示すように、LCDパネル13は、LCD14およびバックライト15を含むものである。そして、画像表示装置10は、メインCPU31およびサブCPU32を備えている。
サブCPU32には、受光部56、明るさセンサ42、温度センサ43、上記のパネル操作部41および無線LANスイッチ25が接続される。
受光部56、導光部品54および上記の透明外装部品(スタンド)51は、受光装置50を構成している。リモートコントローラ60の赤外線発光部61から出射した信号光1は、透明外装部品51および導光部品54を介して受光部56に入射し、受光部56内の受光素子57で検出される。
明るさセンサ42は、図1、図2では省略したが、これによって検出された、画像表示装置10の周辺の明るさに応じて、LCD14の明るさを制御するためのものである。具体的に、周辺が明るいときには、LCD14の明るさも高くし、周辺が暗いときには、LCD14の明るさも低くする。
温度センサ43は、図1、図2では省略したが、これによって検出された、画像表示装置10の周辺の温度(気温)を、LCD14上に表示するためのものである。
メインCPU31には、フラッシュメモリ33、およびRAM(Random Access Memory)からなるメインメモリ34が接続される。フラッシュメモリ33には、あらかじめ、必要な各種のプログラムおよび静止画像データや音楽データなどのデータが書き込まれる。
メインメモリ34には、静止画像データや音楽データなどのデータが、静止画像の再生表示用や音楽の再生出力用などに展開され、一時記憶される。これらの静止画像データや音楽データなどは、後述のように画像表示装置10がサーバに接続することによってサーバから取得したり、または上記のメモリ37、38または39から取得したりするものである。
また、メインCPU31には、LCD制御回路44、バックライト制御回路45および音声処理部46が接続され、音声処理部46の出力側に、上記の左右のスピーカ47Lおよび47Rが接続される。音声処理部46は、音楽データなどのデジタル音声データをアナログ音声信号に変換するD/Aコンバータ、および音声増幅回路を含む。
また、メインCPU31には、無線LANモジュール48が接続され、無線LANモジュール48に、内蔵アンテナ49が接続される。
また、メインCPU31には、USBインタフェース35を介して、上記のUSB端子24およびメモリ制御回路36が接続され、メモリ制御回路36に、上記のスロット27、28および29に挿入されたメモリ37、38および39が接続される。
さらに、メインCPU31には、時計回路40が接続される。時計回路40は、カレンダ機能を備え、現在年月日、現在曜日、現在時刻を提供することができるものである。
<機能>
以上の構成の画像表示装置10では、インターネット上の所定のサーバ装置や、LAN上のホームサーバや、内蔵メモリや自機に接続された外部メモリなどからコンテンツデータを得て、これを再生することができる。なお、取得可能なコンテンツデータとしては、静止画像データ、動画像データ、グラフィックスデータ、テキストデータ、音楽データなどである。
ここでは、LAN上のホームサーバから静止画像データを得て再生する場合について説明する。無線LANスイッチ25を、図2に示すように装置背面側から見て右方にスライドさせ、オンにすることによって、所定のホームサーバに接続し、それぞれに記録されているコンテンツデータを得て、これを再生することができる。
この場合、接続先のホームサーバとしては、大容量のハードディスク記憶装置を備えるPC(Personal Computer)やハードディスクレコーダーなどのメインホームサーバ、またはノートPCなどのサブホームサーバなどである。
そして、リモートコントローラ60での操作によって、LCD14上には、接続可能なホームサーバを選択するための接続先選択画面が表示される。ユーザーが接続先のホームサーバを選択すると、メインCPU31は、無線LANモジュール48によって、ユーザーが選択したホームサーバに接続する。
これによって、例えば、まず、LCD14上には、ユーザーが選択したホームサーバに記録されている各フォルダが、フォルダ選択画面として表示される。そして、リモートコントローラ60での操作によって、その中からユーザーがフォルダを選択すると、LCD14上には、その選択されたフォルダ内の各ファイルが、ファイル選択画面として表示される。
この状態で、リモートコントローラ60を通じて、ユーザーがファイルを選択すると、LCD14上には、その選択されたファイルの写真画像が拡大表示される。さらに、ユーザーがスライドショー表示を指示すると、LCD14上には、当該のフォルダ内の各ファイルの写真画像が順次拡大表示される。
また、USBケーブルにより画像表示装置10と、種々の外部機器とを接続することによっても、同様にして、外部機器の記録媒体に保持されている静止画像や音楽を再生することができる。
また、メモリ37、38または39をスロット27、28または29に挿入することによっても、またはUSB端子付きメモリをUSB端子24に装着することによっても、同様に静止画像や音楽を再生することができる。
さらに、この実施の形態の画像表示装置10は、LANを経由してインターネット上の所定のサーバ装置にアクセスし、ニュースや天気予報、その他の種々の情報を得て、これを再生することもできるものである。
このように、この実施の形態の画像表示装置10は、種々の媒体等のデータ提供元から静止画像データや動画像データ、音楽データ、テキストデータ、Webページ等の種々のデータの提供を受けて、これを再生することができるものである。
なお、データの提供元としては、まず、フラッシュメモリ33などの内蔵メモリが挙げられる。また、メモリ制御回路36を介して接続される種々の外部メモリが挙げられる。また、USB端子24に接続されるUSBメモリや外部機器が挙げられる。さらに、無線LANモジュール48、内蔵アンテナ49を通じて接続されるLAN上の種々の外部機器や、当該LANを通じて接続するようにインターネット上の種々のサーバ装置などが挙げられる。
また、静止画像や動画像の表示時においては、メインCPU31は、時計回路40から現在年月日や現在曜日を取得して表示することにより、当該画像表示装置10をカレンダとしても利用できるようにしている。また、メインCPU31は、時計回路40から現在時刻を取得してこれを表示することにより、当該画像表示装置10を時計としても利用できるようにしている。
[「フレーム」という概念に基づく新機能について]
そして、この実施の形態の画像表示装置10は、静止画像データの利用について、上述したように、選択した画像ファイルの画像データによる画像の表示や、選択した画像フォルダの画像データによる画像のスライドショー表示ができるだけではない。
この実施の形態の画像表示装置10は、フォルダ、メディアなどのアクセス先とそのアクセス先から得られるコンテンツデータの出力態様とを関連付けた「フレーム」と言う新たな考え方に基づいて、種々の新たな機能を実現している。
[静止画像の出力態様について]
ここで、この実施の形態の画像表示装置10におけるコンテンツデータが静止画像データである場合の出力態様(表示態様)について説明する。図4は、この実施の形態の画像表示装置10において選択可能な、静止画像を表示する場合の出力態様(表示態様)について説明するための図である。
この実施の形態の画像表示装置10においては、図4A〜Dに示すように、4つの表示態様のいずれかで、静止画像データによる静止画像を固定的に表示したり、あるいは表示する静止画像を順次に変更するようにして多数の静止画像を表示したりすることができるようにしている。
図4Aは、LCD14の表示画面14Gの全面に1枚の静止画像(画像A)と、日付表示dtとが表示される場合を示したものである。
また、図4Bは、LCD14の表示画面14Gを左右に2等分し、一方に画像A、他方に画像Bと言うように、1画面中に2枚の静止画像を同時に表示させると共に、表示画面の下側には、図4Aの場合と同様に、日付表示dtがなされるものである。
また、図4Cは、LCD14の表示画面14Gを左右方向に2等分すると共に、上下方向にも2等分することにより4つの表示領域を形成し、その内の3つの表示領域に画像A、B、Cを表示し、残りの1つの表示領域を日付表示領域として日付表示dtを表示するようにしている。
この図4Cに示した表示態様の場合には、表示画面14Gの左下の1/4(4分の1)の表示領域が、日付表示領域とされた場合を示している。なお、他の1/4の表示領域を日付表示領域とすることも可能である。なお、どの1/4の表示領域を日付表示領域とするかは、製造時に予め決めるようにされる。しかし、ユーザーによって、変更することもできるようにしてもよい。
また、図4Dは、図4Cの場合と同様に、LCD14の表示画面14Gを左右方向に2等分すると共に、上下方向にも2等分することにより4つの表示領域を形成し、4つの表示領域のそれぞれに、画像A、B、C、Dを表示するようにしたものである。また、この図4Dに示した例の場合、表示画面の下側には、図4A、図4Bに示した表示態様の場合と同様に、日付表示dtを表示するようにしている。
なお、図4において、日付表示dtは、「2月22日(金)」という表示である。この日付表示dtは、メインCPU31に接続された時計回路40から提供される現在年月日及び現在曜日に基づいて表示されるものである。この日付表示dtによって、この実施の形態の画像表示装置10のカレンダ機能が実現される。
また、図4においては、日付表示dtを行うものとして説明したが、日付表示dtに替えて時刻表示を行うこともできるようにされている。また、時刻表示は、デジタル表示として、例えば、「午後1:30」などのように12時間表現したものと、「13:30」などのように24時間表現したものとのいずれかを用いることができる。
また、アナログ表示として、時計のキャラクタを用い、長針と短針とにより時刻表示をすることもできるようにされている。どのような時刻表示を用いるかは、ユーザーが選択し、設定することができるようにしている。
そして、静止画像を順次に変更しながら表示する場合には、図4を用いて説明したように、1画面中の表示枚数に加えて、表示を切り替える周期を示す表示切り替え時間と、静止画像を順次に変更しながら表示する処理を行う再生基準期間である実行時間範囲とを含めたものが表示態様を示す情報となる。
このように、この実施の形態の画像表示装置10においては、図4を用いて説明したように、4つの表示パターンを備え、これに表示切り替え時間や実行時間範囲をも考慮することによって、種々の表示態様で静止画像を表示することができるようにしている。
[思い出フレームについて]
そして、この実施の形態の画像表示装置10においては、上述した「フレーム」という新たな考え方を用いた新たな機能の1つとして、「思い出フレーム」という機能を実現している。この「思い出フレーム」という機能の概要を簡単に示せば、以下のようになる。
「思い出フレーム」は、予め決められたアクセス先に記憶されている多数の静止画像データ(写真データ)を、当該静止画像データのそれぞれに付加されている撮影年月日の月日のみに着目して並べ替える。そして、「思い出フレーム」は、並べ替えた静止画像データから、再生日の月日を基準月日(基準日)として、この基準月日から所定期間内の静止画像データを再生すべき静止画像データとして抽出し、これを予め決められた表示態様で順次に再生するものである。
したがって、「思い出フレーム」機能は、(1)アクセス先(フォルダやメディア等)、(2)表示態様(1画面中の表示枚数N、表示切り替え時間t、実行時間範囲T)の大きく分けて2つの情報が予め対応付けられて登録(設定)されることにより実現される。
そして、上述したように、「思い出フレーム」機能により抽出されて表示される静止画像データは、撮影年月日の内の月日のみに着目して抽出される。このため、「思い出フレーム」機能によって表示される静止画像データには、以下のデータが含まれる。
第1に、基準日が属する年の当該基準日(基準月日)近辺において撮影することにより得られた静止画像データが含まれる。第2に、前年以前の当該基準日(基準月日)近辺において撮影することにより得られた静止画像データが含まれる。
ここで、前年以前の当該基準日近辺は、前年以前において、再生日である基準日と同月同日の近辺であることを意味する。なお、基準日近辺とは、例えば、基準日の以降3日、あるいは、基準日の以降1週間などのように予め決められるものである。
[「思い出フレーム」機能におけるデータ抽出の具体例について]
図5、図6は、「思い出フレーム」機能において、再生すべき静止画像データとして抽出される静止画像データの具体例について説明するための図である。
図5に示すように、現在を2008年2月22日とし、所定のアクセス先(例えば内部メモリや外部メモリ)に、撮影年月日が2005年3月15日から現在までの写真データ(撮影することにより得られた静止画像データ)が蓄積されているとする。
したがって、トータルの期間としては、約3年間分の写真データが存在する。また、年に着目すれば、2005年、2006年、2007年、2008年と、4年にわたる写真データが存在している。
そして、2005年分としては、3月15日から12月31日までの写真データが存在している。2006年分としては、1月1日から12月31日までの写真データが存在し、2月分の写真データとしては、2月3日、2月27日の2日分の写真データが存在している。
また、2007年分としては、1月1日から12月25日までの写真データが存在し、2月分の写真データとしては、2月6日、2月23日の2日分の写真データが存在している。また、2008年分としては、1月1日から2月22日までの写真データが存在し、2月分の写真データとしては、2月1日、2月22日の2日分の写真データが存在している。
この図5に示したように、所定のメモリに写真データが存在する場合において、現在である2008年2月22日を再生日として、「思い出フレーム」機能により、写真データ(静止画像データ)を表示する場合を考える。この例においては、各年において、再生日と同月同日の日以後の1週間の間における撮影月日を有する写真データを抽出することとする。
図6は、図5に示したように存在する写真データから、2008年2月22日を再生日として写真データを抽出する場合について説明するための図である。この例の場合には、2005年、2006年、2007年、2008年の各年の2月22日を基準とし、それ以降1週間分の期間において撮影された写真データが抽出される。
より具体的には、2月22日が基準日であるので、それ以降の1週間の期間は、2月22日から2月28日までの期間となる。そして、図5に示すように、2005年の2月に撮影した写真データは存在しない。
また、2006年の2月に撮影された写真データの内、2月22日以降の1週間以内に撮影された写真データは、2006年2月27日に撮影されたものが存在する。また、2007年の2月に撮影された写真データの内、2月22日以降の1週間以内に撮影された写真データは、2007年2月23日に撮影されたものが存在する。
また、2008年の2月に撮影された写真データの内、2月22日以降の1週間以内に撮影された写真データは、2008年2月22日に撮影されたものが存在する。したがって、「思い出フレーム」の機能により表示する写真データとして抽出されるものは、図6において縦枠で囲って示したように、2006年2月27日、2007年2月23日、2008年2月22日に撮影された写真データが抽出される。
これにより、今年(2008年)、去年(2007年)、一昨年(2006年)の各年の同じ時期に撮影することにより得られた写真データ(静止画像データ)が抽出される。そして、この抽出された写真データによる静止画像が、予め決められた表示態様(出力態様)で再生されて表示される。なお、各年の同日に撮影された写真データは、1枚の場合もあれば複枚存在する場合もある。
[「思い出フレーム」の登録(設定)処理について]
次に、この実施の形態の画像表示装置10において行われる「思い出フレーム」の登録処理について説明する。この実施の形態の画像表示装置10においては、「思い出フレーム」機能を用いて静止画像データを表示しようとする場合に、予めアクセス先や表示態様を登録する、「思い出フレーム」の登録処理(「思い出フレーム」の作成処理)をしておく必要がある。
図7は、「思い出フレーム」の登録処理について説明するためのフローチャートである。この図7に示す処理は、LCD14の表示画面に表示される実行可能な機能を選択項目とするメニューから、「新しいフレームを作成」という項目がパネル操作部41を通じてユーザーによって選択された場合に実行される。この図7に示す処理は、主にメインCPU31とサブCPU32とによって実行される。
まず、メインCPU31は、LCD制御回路44を制御して、LCD14の表示画面14Gにフレームの作成画面を表示し、パネル操作部41及びサブCPU32を通じてアクセス先の選択入力を受け付ける(ステップS101)。このステップS101の処理においては、例えば、選択可能なフォルダやメディアなどの一覧リストが表示され、その中から目的とするアクセス先を選択することができるようにされる。
次に、メインCPU31は、パネル操作部41及びサブCPU32を通じて1画面の表示枚数(1画面に表示する画像の表示枚数)Nの選択入力を受け付ける(ステップS102)。このステップS102の処理においては、1画面中に表示する静止画像の表示枚数であり、図4を用いて説明したように、1枚(図4A)、2枚(図4B)、3枚(図4C)、4枚(図4D)の中から目的とするものの選択入力を受け付ける。
そして、メインCPU31は、パネル操作部41及びサブCPU32を通じて表示切り替え時間tの選択入力を受け付ける(ステップS103)。表示切り替え時間tは、LCD14の表示画面14Gに表示する画像の表示時間を示すものである。具体的には、「15秒」、「1分」、「10分」、「30分」、「1時間」、「4時間」、「切り替えない」などの中から選択可能なものである。
そして、メインCPU31は、パネル操作部41及びサブCPU32を通じて実行時間範囲Tの選択入力を受け付ける(ステップS104)。実行時間範囲Tは、この実施の形態の画像表示装置10が、「思い出フレーム」の機能により静止画像データを表示する処理を継続して行う時間範囲である。具体的に実行時間範囲Tは、8時間、12時間、16時間などと言うように、時間単位で選択可能なものである。もちろん、8時間30分などと言うように、分単位を用いて設定することも可能である。
この後、メインCPU31は、パネル操作部41及びサブCPU32を通じて確認入力を受け付ける(ステップS105)。そして、メインCPU31は、ステップS105で受け付けた確認入力は、種々の情報の選択入力が間違いないことを示すものか否か(「OK」か否か)を判断する(ステップS106)。
ステップS106の判断処理において、ステップS105で受け付けた確認入力が、「Back」や「No」などが選択され、種々の情報の選択入力が間違いないことを示すものではないと判断したときには、ステップS101からの処理を繰り返す。これにより、種々の情報の再度の選択入力を行うことができるようにされる。
ステップS106の判断処理において、ステップS105で受け付けた確認入力が、種々の情報の選択入力が間違いないことを示すものであると判断したときには、メインCPU31は、新しい「思い出フレーム」を登録する処理を行う(ステップS107)。そして、この図7に示す思い出フレームの登録処理を終了する。
なお、ステップS107の処理は、ステップS101〜ステップS104において受け付けた種々の情報を関連付けて所定のメモリに登録すると共に、当該「思い出フレーム」をメニューに選択可能なように登録するものである。この実施の形態の画像表示装置10において、「思い出フレーム」に関する情報の登録先は、フラッシュメモリ33であるものとして説明する。
そして、この実施の形態の画像表示装置10においては、図7に示した処理を繰り返し行うことによって、アクセス先や表示態様の異なる複数の「思い出フレーム」を登録することができるようにされる。
なお、登録された「思い出フレーム」のそれぞれには、例えば、アクセス先の名称(フォルダ名やメディア名)、任意のタイトル情報等を付加することができるようにされる。これにより、複数の「思い出フレーム」が登録された場合であっても、そのそれぞれを区別することができるようにされる。
[「思い出フレーム」による静止画像の表示処理について]
次に、この実施の形態の画像表示装置10において行われる、「思い出フレーム」による静止画像の表示処理について図8〜図11を用いて説明する。以下においては、「思い出フレーム」による2つの表示処理(表示処理1と表示処理2)のそれぞれについて説明する。
なお、表示処理1と表示処理2のいずれを用いるかは、画像表示装置10を製造するメーカー側において、当該画像表示装置10のハードウエア資源が有する特徴や性能等に応じて選択することが可能である。
[「思い出フレーム」による静止画像の表示処理1について]
図8、図9は、「思い出フレーム」による画像の表示処理1について説明するためのフローチャートである。この図8、図9に示す処理は、LCD14の表示画面に表示される実行可能な機能を選択項目とするメニューから、目的とする「思い出フレーム」がパネル操作部41を通じてユーザーによって選択された場合に実行される。この図8、図9に示す処理もまた、メインCPU31とサブCPU32とによって実行される。
図8、図9に示す処理が実行されると、メインCPU31は、フラッシュメモリ33に登録されている選択された「思い出フレーム」の登録情報を取得する(ステップS201)。ここで取得される登録情報は、図7を用いて説明した登録処理に登録された情報であって、アクセス先を示す情報、1画面の表示枚数N、表示切り替え時間t、実行時間範囲Tなどの情報である。
そして、メインCPU31は、ステップS201において取得した各情報に基づいて、選択するようにされた「思い出フレーム」の機能により表示する静止画像データの必要枚数Mを算出する(ステップS202)。
このステップS202の処理においては、以下に示す(1)式によって、再生対象とする静止画像データの必要枚数Mを求める。すなわち
必要枚数M=1画面の表示枚数N×実行時間範囲T÷表示切り替え時間t…(1)となる。
ここで、1画面の表示枚数Nを「2枚」、実行時間範囲Tを「12時間(720分)」、表示切り替え時間tを「30分」とする。この場合、必要枚数M=2枚×720分÷30分となる。したがって、この場合において、当該「思い出フレーム」の機能により表示する写真データ(静止画像データ)の必要枚数Mは、48枚となる。
そして、メインCPU31は、当該「思い出フレーム」に対して対応付けられているアクセス先に記録されている写真データ(静止画像データ)を、その撮影日の年を無視し、現在月日を先頭にして、撮影月日でソートする(並べ替える)(ステップS203)。この並べ変えは、例えば、フラッシュメモリ33のワークエリアで行うようにする。なお、メインCPU31に接続された図示しないRAM(Random Access Memory)をワークエリアとして用いて、並べ替えを行うようにしてもよい。
これにより、所定のアクセス先に記憶保持されている、様々な撮影年月日の多数の写真データ(静止画像データ)を、撮影月日を並べ替えキー(ソートキー)として、今日の月日が先頭になり、昨日の月日が最後になるように、所定のワークエリアに並べ替えるようにされる。
具体的には、現在が2月22日であるとすると、2/22、2/23、2/24、…2/19、2/20、2/21と言う順番で、撮影月日に基づき、写真データが並べ替えられる。したがって、撮影年月日が複数年にわたって存在する多数の写真データを処理対象とした場合であっても、いわば単一の年に撮影された多数の写真データが存在する場合と同様に、アクセス先の写真データを撮影月日だけに基づいて並べ替えられる。
次に、メインCPU31は、開始日に現在月日を設定する(ステップS204)。すなわち、メインCPU31は、時計回路40から現在月日を取得して、これを開始日にセットする。なお、この例において、現在年月日は2008年2月22日であるため、開始日には2月22日が設定される。
同様に、メインCPU31は、ステップS204において取得した現在月日を終了日にも設定する(ステップS205)。上述したように、この例において、現在年月日は2008年2月22日であるため、終了日にも2月22日が設定される。
そして、図8に示す処理に進み、メインCPU31は、ステップS203において並べ替えた写真データからステップS204、ステップS205において設定した開始日から終了日までの期間内を撮影月日とする写真データによる写真の枚数を特定する(ステップS206)。
例えば、図5、図6を用いて説明した例の場合、開始日と終了日との両方が2月22日の場合には、2008年2月22日に撮影された写真データのみがカウントの対象となる。
そして、メインCPU31が、ステップS206において特定した写真の枚数が、ステップS202において算出した必要枚数M以上存在するか否かを判断する(ステップS207)。
ステップS207の判断処理において、必要枚数M以上に達していないと判断したときには、終了日を一定期間後の月日に設定する(ステップS208)。ここで一定期間は、例えば、1週間後、10日後など任意の期間とすることが可能である。しかし、基本的には、後述するステップS209で用いられる所定期間を複数に分割した場合の1つの期間となる。
そして、メインCPU31は、開始日から終了日までの期間が所定期間を超えたか否かを判断する(ステップS209)。ここで、ステップS209において判断の基準となる所定期間は、例えば、1ヶ月などのように、予め決められるものである。
このように、ステップS209の判断処理において、開始日から終了日までの期間が所定期間を超えたか否かを判断するのは、開始日から終了日までの期間を長くすると、抽出する写真データの撮影時期の統一性が損なわれる可能性があるためである。例えば、海水浴の写真と紅葉の写真とが混在してしまうなどと言うように、季節感が損なわれる場合があるためである。
なお、ステップS209で用いられる所定期間は、1ヶ月に限るものではなく、1週間単位で設定したり、2ヶ月、3ヶ月などのように、1年を6等分、4等分、3等分などした期間として設定したりすることが可能である。
そして、ステップS209の判断処理において、開始日から終了日までの期間が所定期間を超えていないと判断したときには、メインCPU31は、ステップS206からの処理を繰り返す。
ステップS209の判断処理において、開始日から終了日までの期間が所定期間を超えたと判断したときには、最低必要枚数分の写真の写真データが存在するか否かを判断する(ステップS210)。このステップS210の判断処理は、表示可能な写真の写真データが、少なくとも、1画面の表示枚数N以上あるか否かを判断する処理である。
ステップS210の判断処理において、最低必要枚数分の写真を形成する写真データが存在しないと判断したときには、メインCPU31は、表示する写真が無いことを通知し(ステップS211)、この図8、図9に示した処理を終了する。
具体的にステップS211において、メインCPU31は、LCD制御回路44を通じてLCD14の表示画面に、表示可能な写真が存在しない旨の表示メッセージを表示する。あるいは、音声処理部46を通じて、スピーカ47L、47Rから、表示可能な写真が存在しない旨の音声メッセージを放音する。もちろん、表示メッセージと音声メッセージとの両方を出力するようにしてもよい。
また、ステップS210の判断処理において、最低必要枚数分の写真を形成する写真データが存在すると判断したときには、メインCPU31は、撮影月日が開始日から所定期間以内の写真データによる写真の順次表示を行う(ステップS212)。この後、この図8、図9に示した処理を終了する。
なお、必要枚数Mに足りない分については、再度、最初の写真データによる写真から表示を繰り返すようにしたり、最後に用いた写真データによる写真から戻る方向に写真を表示したりすることができる。もちろん、表示に利用可能な写真データによる写真を表示して、当該「思い出フレーム」による処理を終了させることも可能である。
また、ステップS207の判断処理において、必要枚数M以上に達したと判断したときには、撮影月日が開始日から終了日までの必要枚数M分の写真データによる写真の順次表示を行う(ステップS213)。この後、この図8、図9に示した処理を終了する。
このように、「思い出フレーム」は、基本的に、ステップS201において取得した実行時間範囲Tの間、撮影年月日の年を無視して、月日のみに着目して特定した写真データによる写真の表示を行うことができるようにするものである。
そして、この図8、図9を用いて説明した「思い出フレーム」による画像の表示処理1の場合には、最初に開始日から終了日までの期間を最小に設定し、この期間を徐々に長くしながら、表示に必要な写真データを特定することができるものである。
[「思い出フレーム」による画像の表示処理2について]
次に、「思い出フレーム」による画像の表示処理2について説明する。この表示処理2の場合には、「思い出フレーム」により表示する写真の最低枚数と適正枚数とに応じて、表示する写真データを特定するようにするものである。
図10、図11は、「思い出フレーム」による画像の表示処理2について説明するためのフローチャートである。この図10、図11に示す処理もまた、上述した図8、図9を用いて説明した表示処理1の場合と同様にして実行される。
すなわち、図10、図11に示す処理は、LCD14の表示画面に表示される実行可能な機能を選択項目とするメニューから、目的とする「思い出フレーム」がパネル操作部41を通じてユーザーによって選択された場合に実行される。この図10、図11に示す処理もまた、メインCPU31とサブCPU32とによって実行される。
そして、この表示処理2の場合にも、図10、図11に示す処理が実行されると、メインCPU31は、フラッシュメモリ33に登録されている選択された「思い出フレーム」の登録情報を取得する(ステップS301)。ここで取得される登録情報は、図7を用いて説明した登録処理に登録された情報であって、アクセス先を示す情報、1画面の表示枚数N、表示切り替え時間t、実行時間範囲Tなどの情報である。
そして、メインCPU31は、1画面の表示枚数Nを最低必要枚数(min)に設定する(ステップS302)。また、メインCPU31は、1画面の表示枚数N、表示切り替え時間t、実行時間範囲Tに基づいて一日に必要な表示枚数(必要枚数)Mを算出し、これを適正枚数(stbl)に設定する(ステップS303)。
このステップS303の処理は、図8に示したステップS202の処理と同様に、上述した(1)式にしたがって必要枚数Mを算出し、この必要枚数Mを適正枚数(stbl)に設定するものである。
したがって、1画面の表示枚数Nを「2枚」、稼動時間Tを「12時間(720分)」、表示切り替え時間tを「30分」とすると、必要枚数M=2枚×720分÷30分となり、この例の場合に適正枚数(stbl)には、48枚という値が設定されることになる。
そして、メインCPU31は、当該「思い出フレーム」に対して対応付けられているアクセス先に記録されている写真データ(静止画像データ)を、その撮影日の年を無視し、現在月日を先頭にして、撮影月日でソートする(並べ替える)(ステップS304)。
このステップS304の処理は、図8に示したステップS203の処理と同様の処理であり、複数年にわたる撮影年月日を有する写真データが、今日の月日が先頭になり、昨日の月日が最後になるように、処理対象の写真データを並べ替える。すなわち、現在が2月22日であるとすると、2/22、2/23、2/24、…2/19、2/20、2/21と言う順番で並べ替えられる。
なお、ステップS304の並べ変えは、例えば、フラッシュメモリ33のワークエリアで行うようにする。なお、メインCPU31に接続された図示しないRAM(Random Access Memory)をワークエリアとして用いて、並べ替えを行うようにしてもよい。
そして、メインCPU31は、ステップS304において並べ替えた写真データから、(min)枚目の写真データの撮影月日を取得する(ステップS305)。具体的には、最低枚数(min)が2枚である場合には、ステップS304において並べ替えた写真データの先頭から2枚目の写真データの撮影月日を取得する。
メインCPU31は、ステップS305において取得した写真データの撮影月日が、所定期間内か否かを判断する(ステップS306)。この所定期間は、予め決められるものであり、現在月日を開始日とし、この開始日から例えば1ヶ月経過後の月日までの期間である。この例の場合、現在年月が2月22日であれば、2月22日からその1ヶ月後の3月21日までが所定期間ということになる。
なお、ステップS306で用いられる所定期間は、1ヶ月に限るものではなく、1週間単位で設定したり、2ヶ月、3ヶ月などのように、1年を6等分、4等分、3等分などした期間として設定したりすることが可能である。
ステップS306の判断処理において、(min)枚目の写真データの撮影月日が、所定期間内のものではないと判断したときには、メインCPU31は、表示する写真の写真データが無いことを通知し(ステップS307)、この図10、図11に示す処理を終了する。
具体的にステップS307において、メインCPU31は、LCD制御回路44を通じてLCD14の表示画面に、表示可能な写真が存在しない旨の表示メッセージを表示する。あるいは、音声処理部46を通じて、スピーカ47L、47Rから、表示可能な写真が存在しない旨の音声メッセージを放音する。もちろん、表示メッセージと音声メッセージとの両方を出力するようにしてもよい。
また、ステップS306の判断処理において、(min)枚目の写真データの撮影月日が、所定期間内であると判断したときには、メインCPU31は、(stbl)枚目の写真の撮影月日を取得する(ステップS308)。具体的には、上述もしたように、適正枚数(stbl)が48枚である場合には、ステップS304において並べ替えた写真データの先頭から48枚目の写真データの撮影月日を取得する。
この後、図11に示す処理に進み、メインCPU31は、ステップS308において取得した写真データの撮影月日が、所定期間内か否かを判断する(ステップS309)。このステップS309の判断処理は、ステップS306の判断処理と同様の処理であり、(stbl)枚目の写真の撮影月日が所定期間内に属するか否かを判断するものである。
なお、ステップS309において用いられる所定期間は、ステップS306において用いた所定期間と同じものである。
そして、ステップS309の判断処理において、(stbl)枚目の写真データの撮影月日が、所定期間内のものではないと判断したときには、メインCPU31は、所定期間内の写真の順次表示を行う(ステップS310)。
具体的にステップS310においては、現在月日を開始日として、この開始日から所定期間内の月日を撮影月日とする利用可能な写真データを抽出し、この抽出した写真データによる写真の順次表示を行う。そして、ステップS310の処理の後、この図10、図11に示した処理を終了する。
なお、必要枚数Mに足りない分については、再度、最初の写真データによる写真から表示を繰り返すようにしたり、最後に用いた写真データによる写真から戻る方向に写真を表示したりすることができる。もちろん、表示に利用可能な写真データによる写真を表示して、当該「思い出フレーム」による処理を終了させることも可能である。
また、ステップS309の判断処理において、(stbl)枚目の写真データの撮影月日が、所定期間内のものであると判断したときには、メインCPU31は、(stbl)枚の写真の順次表示を行う(ステップS311)。
具体的にステップS311においては、ステップS304において並べ替えた写真データの先頭から(stbl)枚分の写真データによる写真の順次表示を行う。そして、ステップS311の処理の後、この図10、図11に示した処理を終了する。
このように、この図10、図11を用いて説明した「思い出フレーム」機能による画像の表示処理2の場合には、まず、アクセス先に表示に必要な分の画像データが存在するか否かを確認する。そして、最低枚数分の写真の写真データが存在しない場合には、写真の表示は行わない。しかし、最低枚数分以上の写真の写真データが存在する場合には、それらに応じた写真の表示処理を行うようにしている。
なお、図8、図9を用いて説明した表示処理1の場合にも、図10、図11を用いて説明した表示処理2の場合にも、写真の表示順は、種々の順番とすることができる。例えば、ステップS203やステップS304において並べ替えた順番で表示することができる。
また、表示対象の写真データだけを抽出して、撮影年月日や撮影月日の新しい順、あるいは、古い順に並べ替え、その順番で表示するようにすることもできる。また、表示対象の写真データをそのファイル名の順番に並べ替えて表示するようにするなど、一定のルールにしたがって表示することができる。また、乱数などを用いることにより、表示対象の写真データをランダムな順番で再生することも可能である。
[フォト時計フレームについて]
また、この実施の形態の画像表示装置10においては、上述した「フレーム」と言う新たな考え方を用いた新たな機能の1つとして、「フォト時計フレーム」と言う機能も実現している。この「フォト時計フレーム」と言う機能の概要を簡単に示せば、以下のようになる。
「フォト時計フレーム」は、予め決められたアクセス先に記憶されている多数の静止画像データ(写真データ)を、当該静止画像データのそれぞれに付加されている撮影日時(撮影年月日及び撮影時刻)の内の撮影時刻のみに着目して並べ替える。そして、「フォト時計フレーム」は、並べ替えた静止画像データから、再生時刻を基準時刻として、この基準時刻から所定期間(所定時間)内の静止画像データを再生すべき静止画像データとして抽出し、これを順次に再生するものである。
したがって、「フォト時計フレーム」の場合、アクセス先に記憶されている静止画像データが複数年にわたって存在していても、撮影時刻のみに着目して並べ替えられる。このため、撮影時刻が時分まで表現したのとすれば、当該アクセス先の全ての静止画像データは、撮影年月日が異なっていても、0時から23時59分までの間で並べ替えられることになる。
換言すれば、「フォト時計フレーム」の場合、アクセス先に記憶されている全ての静止画像データは、午前0時から午後12時までの24時間の間に並べ替えられる。なお、ここで、午前0時と午後12時とは、共に夜中の12時を示すものであるが、ここでは、午前0時は一日の始点を、午後12時は1日の終点を意味している。
そして、「フォト時計フレーム」の場合には、撮影時刻に基づいて並べ替えた静止画像データの中から再生時刻に近い写真データだけを抽出して表示する。これにより、例えば、朝の時間帯には朝日などの写真を表示し、夜の時間帯には夜景などの写真を表示するといったように、再生時間帯に応じた写真を自動的に表示することができるようにしている。
なお、この「フォト時計フレーム」の場合にも、図4を用いて説明した4つの表示態様の中から、ユーザーが目的にあった表示態様を選択することができるようにしている。そして、上述した「思い出フレーム」の場合には、現在月日と現在曜日とを表示することによりカレンダ機能を実現していた。これに対して、「フォト時計フレーム」の場合には、メインCPU31が時計回路40から現在時刻を取得して表示することにより、時計機能を実現するようにしている。
また、「フォト時計フレーム」の場合には、時間帯に応じて、現在時刻を表示する文字情報の表示色を変えることもできるようにしている。例えば、午前五時から午前10時59分までは青色の文字で現在時刻を表示する。また、午前11時から午後3時59分までは、黄色の文字で現在時刻を表示する。また、午後4時から午後6時59分までは、赤色の文字で現在時刻を表示する。そして、午後7時から午前4時59分までは、紺色の文字で現在時刻を表示する。と言うように、現在時刻の表示色によって時間帯を示すようにすることもできるようにしている。
このように、「フォト時計フレーム」の場合には、写真データの撮影時刻だけに着目して、表示対象の写真データを抽出して表示することにより、再生時刻に対して、過去の同時間帯に撮影された写真を表示することができるようにしている。
なお、この「フォト時計フレーム」の場合にも、図7を用いて説明した「思い出フレーム」の登録処理の場合と同様に、「フォト時計フレーム」の登録処理を行っておくようにする。この「フォト時計フレーム」の登録処理もまた、LCD14の表示画面に表示される実行可能な機能を選択項目とするメニューから、「新しいフレームを作成」という項目がパネル操作部41を通じてユーザーによって選択された場合に実行される。
そして、「フォト時計フレーム」の場合にも、アクセス先、1画面の表示枚数N、表示切り替え時間t、実行時間範囲Tなどの情報を登録することになる。また、「フォト時計フレーム」の場合には、静止画像と共に、現在時刻を表示するが、その表示態様、例えば、12時間表現か24時間表現か、表示色は何色か、デジタル表示かアナログ表示かなどについても登録しておくことができるようにされる。
[「フォト時計フレーム」機能による画像の表示処理について]
次に、この実施の形態の画像表示装置10において、「フォト時計フレーム」の機能を用いた場合の静止画像の表示処理について図12〜図15を用いて説明する。以下においては、「フォト時計フレーム」による2つの表示処理(表示処理1と表示処理2)のそれぞれについて説明する。
なお、表示処理1と表示処理2のいずれを用いるかは、画像表示装置10を製造するメーカー側において、当該画像表示装置10のハードウエア資源が有する特徴や性能等に応じて選択することが可能である。
[「フォト時計フレーム」機能による画像の表示処理1について]
図12、図13は、「フォト時計フレーム」による画像の表示処理1について説明するためのフローチャートである。この図12、図13に示す処理は、LCD14の表示画面に表示される実行可能な機能を選択項目とするメニューから、目的とする「フォト時計フレーム」がパネル操作部41を通じてユーザーによって選択された場合に実行される。この図12、図13に示す処理もまた、メインCPU31とサブCPU32とによって実行される。
図12、図13に示す処理が実行されると、メインCPU31は、フラッシュメモリ33に予め登録されている選択された「フォト時計フレーム」の登録情報を取得する(ステップS401)。ここで取得される登録情報は、上述した「思い出フレーム」の場合と同様に、例えば、図7を用いて説明した登録処理により登録された情報である。具体的には、アクセス先を示す情報、1画面の表示枚数N、表示切り替え時間t、実行時間範囲Tなどの情報である。
そして、メインCPU31は、ステップS401において取得した各情報に基づいて、選択するようにされた「フォト時計フレーム」の機能により表示する静止画像データの必要枚数Mを算出する(ステップS402)。
このステップS402の処理においては、図8に示した「思い出フレーム」の表示処理1の場合のステップS202の処理と同様に、上述した(1)式によって、再生対象とする静止画像データの必要枚数Mを求める。
したがって、1画面の表示枚数Nを「2枚」、実行時間範囲Tを「1時間(60分)毎」、表示切り替え時間tを「10分」とすると、この場合、必要枚数M=2枚×60分÷10分となる。
したがって、この例の場合において、当該「フォト時計フレーム」の機能により、実行時間範囲Tである1時間当たりにおいて表示する写真データ(静止画像データ)の必要枚数Mは、12枚となる。
そして、メインCPU31は、当該「フォト時計フレーム」に対して対応付けられているアクセス先に記録されている写真データ(静止画像データ)を、その撮影日の年月日を無視し、現在時刻を先頭にして、撮影時刻でソートする(並べ替える)(ステップS403)。
この並べ変えは、例えば、フラッシュメモリ33のワークエリアで行うようにする。なお、メインCPU31に接続された図示しないRAM(Random Access Memory)をワークエリアとして用いて、並べ替えを行うようにしてもよい。
これにより、所定のアクセス先に記憶保持されている、様々な撮影日時の多数の写真データ(静止画像データ)を、撮影時刻を並べ替えキー(ソートキー)として、現在時刻が先頭になるように並べ替えられる。
したがって、撮影日時が複数年にわたって存在する多数の写真データを処理対象とした場合であっても、いわば同一日に撮影された多数の写真データが存在する場合と同様に、アクセス先の写真データを撮影時刻だけに基づいて並べ替えられる。
次に、メインCPU31は、開始時刻に現在時刻を設定する(ステップS404)。すなわち、メインCPU31は、時計回路40から現在時刻を取得して、これを開始時刻にセットする。例えば、現在時刻が午前7時23分である場合には、開示時刻に午前7時23分というデータがセットされる。
同様に、メインCPU31は、ステップS404において取得した現在時刻を終了時刻に設定する(ステップS405)。すなわち、このステップS405の処理は、終了時刻に、ステップS404において開始時刻に設定した時刻と同じ時刻を設定する処理である。
そして、図13に示す処理に進み、メインCPU31は、ステップS403において並べ替えた写真データからステップS404、ステップS405において設定した開始時刻から終了時刻までの期間内を撮影時刻とする写真データによる写真の枚数を特定する(ステップS406)。
したがって、上述したように、開始時刻と終了時刻とに、午前7時23分というデータが設定された場合には、午前7時23分〜午前7時23分までを撮影時刻とする写真データの枚数(数)がカウントされ特定される。
そして、メインCPU31が、ステップS406において特定した写真の枚数が、ステップS402において算出した必要枚数M以上存在するか否かを判断する(ステップS407)。
ステップS407の判断処理において、必要枚数M以上に達していないと判断したときには、終了時刻を一定時間後の時刻に設定する(ステップS408)。ここで一定時間は、例えば、10分後、20分後など任意の時間とすることが可能である。しかし、基本的には、後述するステップS409で用いられる所定期間を複数に分割した場合の1つの時間範囲となる。
そして、メインCPU31は、開始時刻から終了時刻までの期間が予め決められる所定期間を超えたか否かを判断する(ステップS409)。この場合、ステップS409において判断の基準となる所定期間は、「フォト時計フレーム」により写真の表示を行う時間範囲である実行時間範囲Tと同じ時間範囲とされる。したがって、実行時間範囲Tが上述したように例えば1時間である場合には、ステップS409において判断の基準となる所定期間もまた1時間(60分)とされる。
そして、ステップS409の判断処理において、開始日から終了日までの期間が所定期間を超えたか否かを判断するのは、開始時刻から終了時刻までの期間を長くすると、一般的に異なる時間帯の写真データが抽出されてしまう場合があるからである。例えば、朝の写真と昼の写真とが混在してしまうなどと言うように、時間帯による統一感が損なわれる場合があるためである。
そして、ステップS409の判断処理において、開始時刻から終了時刻までの期間が所定期間を超えていないと判断したときには、メインCPU31は、ステップS406からの処理を繰り返す。
ステップS409の判断処理において、開始時刻から終了時刻までの期間が所定期間を超えたと判断したときには、最低必要枚数分の写真の写真データが存在するか否かを判断する(ステップS410)。このステップS410の判断処理は、表示可能な写真の写真データが、少なくとも、1画面の表示枚数N以上あるか否かを判断する処理である。
ステップS410の判断処理において、最低必要枚数分の写真を形成する写真データが存在しないと判断したときには、メインCPU31は、表示する写真が無いことを通知し(ステップS411)、この図12、図13に示した処理を終了する。
具体的にステップS411において、メインCPU31は、LCD制御回路44を通じてLCD14の表示画面に、表示可能な写真が存在しない旨の表示メッセージを表示する。あるいは、音声処理部46を通じて、スピーカ47L、47Rから、表示可能な写真が存在しない旨の音声メッセージを放音する。もちろん、表示メッセージと音声メッセージとの両方を出力するようにしてもよい。
また、ステップS410の判断処理において、最低必要枚数分の写真を形成する写真データが存在すると判断したときには、メインCPU31は、撮影時刻が開始時刻から所定期間内に存在する写真データによる写真の順次表示を行う(ステップS412)。この後、図12、図13に示した処理を終了する。
また、ステップS407の判断処理において、必要枚数M以上に達したと判断したときには、撮影時刻が開始時刻から終了時刻までの必要枚数M分の写真データによる写真の順次表示を行う(ステップS413)。この後、図12、図13に示した処理を終了する。
このように、「フォト時計フレーム」は、基本的に、ステップS401において取得した実行時間範囲Tの間、撮影日時の年月日を無視して、撮影時刻のみに着目して特定した写真データによる写真の表示を行うことができるようにするものである。
そして、この実施の形態の画像表示装置10においては、図12、図13に示した処理にしたがって、実行時間範囲Tについて写真の表示を行った後においては、次の新たな実効時間範囲(上述した例の場合には次の1時間の期間)について、再度、図12、図13の処理が行われ、新たな時間帯について、同様の「フォト時計フレーム」の機能に応じた写真データの表示処理が行われるようにされる。
このように、「フォト時計フレーム」の場合には、設定された実行時間範囲Tについて、写真データによる写真の表示処理を終了すると、新たな時間帯(実行時間範囲Tの次の時間帯)においても、同様の写真データによる写真の表示処理が行うようにされる。
そして、「フォト時計フレーム」の場合には、例えば、午前7時から午後7時まで、「フォト時計フレーム」の機能により写真の表示を行うといったように、実行総時間帯を設定することも可能である。また、24時、連続的に「フォト時計フレーム」の機能により写真の表示を行うようにすることもできる。
このように、この図12、図13を用いて説明した「フォト時計フレーム」による画像の表示処理1の場合には、最初に開始時刻から終了時刻までの期間を最小に設定し、この期間を徐々に長くしながら、表示に必要な写真データを特定することができる。
[「フォト時計フレーム」による画像の表示処理2について]
次に、「フォト時計フレーム」による画像の表示処理2について説明する。この表示処理2の場合には、「フォト時計フレーム」により表示する写真の最低枚数と適正枚数とに応じて、表示する写真データを特定するようにするものである。
図14、図15は、「フォト時計フレーム」による画像の表示処理2について説明するためのフローチャートである。この図14、図15に示す処理もまた、上述した図12、図13を用いて説明した表示処理1の場合と同様にして実行される。
すなわち、図14、図15に示す処理は、LCD14の表示画面に表示される実行可能な機能を選択項目とするメニューから、目的とする「フォト時計フレーム」がパネル操作部41を通じてユーザーによって選択された場合に実行される。この図14、図15に示す処理もまた、メインCPU31とサブCPU32とによって実行される。
そして、この表示処理2の場合にも、図14、図15に示す処理が実行されると、メインCPU31は、フラッシュメモリ33に登録されている選択された「フォト時計フレーム」の登録情報を取得する(ステップS501)。ここで取得される登録情報は、上述した「思い出フレーム」の場合と同様に、例えば、図7を用いて説明した登録処理により登録された情報であって、アクセス先を示す情報、1画面の表示枚数N、表示切り替え時間t、実行時間範囲Tなどの情報である。
そして、メインCPU31は、1画面の表示枚数Nを最低必要枚数(min)に設定する(ステップS502)。また、メインCPU31は、1画面の表示枚数N、表示切り替え時間t、実行時間範囲Tに基づいて一日に必要な表示枚数(必要枚数)Mを算出し、これを適正枚数(stbl)に設定する(ステップS503)。
このステップS503の処理は、図12に示したステップS402の処理と同様に、上述した(1)式にしたがって必要枚数Mを算出し、この必要枚数Mを適正枚数(stbl)に設定する。
したがって、1画面の表示枚数Nを「2枚」、稼動時間Tを「1時間(60分)毎」、表示切り替え時間tを「10分」とすると、必要枚数M=2枚×60分÷10分となり、この例の場合、適正枚数(stbl)には、12枚という値が設定されることになる。
そして、メインCPU31は、当該「思い出フレーム」に対して対応付けられているアクセス先に記録されている写真データ(静止画像データ)を、その撮影日時の年月日を無視し、現在時刻を先頭にして、撮影時刻でソートする(並べ替える)(ステップS504)。
この並べ変えは、例えば、フラッシュメモリ33のワークエリアで行うようにする。なお、メインCPU31に接続された図示しないRAM(Random Access Memory)をワークエリアとして用いて、並べ替えを行うようにしてもよい。
これにより、所定のアクセス先に記憶保持されている、様々な撮影日時の多数の写真データ(静止画像データ)を、撮影時刻を並べ替えキー(ソートキー)として、現在時刻が先頭になるように並べ替えられる。
したがって、撮影日時が複数年にわたって存在する多数の写真データを処理対象とした場合であっても、いわば同一日に撮影された多数の写真データが存在する場合と同様に、アクセス先の写真データを撮影時刻だけに基づいて並べ替えられる。
そして、メインCPU31は、ステップS504において並べ替えた写真データから、(min)枚目の写真データの撮影時刻を取得する(ステップS505)。具体的には、最低枚数(min)が2枚である場合には、ステップS504において並べ替えた写真データの先頭から2枚目の写真データの撮影時刻を取得する。
メインCPU31は、ステップS505において取得した写真データの撮影時刻が、所定期間内か否かを判断する(ステップS506)。この所定期間は、予め決められるものである。この実施の形態において、「フォト時計フレーム」の登録処理において、実行時間範囲Tは、例えば1時間(60分)である。このため、この例の場合、開始時刻から例えば60分経過後の時刻までの期間を、ステップS506においての判断基準である所定期間とする。
ステップS506の判断処理において、(min)枚目の写真データの撮影時刻が、所定期間内のものではないと判断したときには、メインCPU31は、表示する写真の写真データが無いことを通知し(ステップS507)、この図14、図15に示す処理を終了する。
具体的にステップS507において、メインCPU31は、LCD制御回路44を通じてLCD14の表示画面に、表示可能な写真が存在しない旨の表示メッセージを表示する。あるいは、音声処理部46を通じて、スピーカ47L、47Rから、表示可能な写真が存在しない旨の音声メッセージを放音する。もちろん、表示メッセージと音声メッセージとの両方を出力するようにしてもよい。
また、ステップS506の判断処理において、(min)枚目の写真データの撮影時刻が、所定期間内であると判断したときには、メインCPU31は、(stbl)枚目の写真の撮影時刻を取得する(ステップS508)。具体的には、上述もしたように、適正枚数(stbl)が12枚である場合には、ステップS504において並べ替えた写真データの先頭から12枚目の写真データの撮影時刻を取得する。
この後、図15に示す処理に進み、メインCPU31は、ステップS508において取得した写真データの撮影時刻が、所定期間内か否かを判断する(ステップS509)。このステップS509の判断処理は、ステップS506の判断処理と同様の処理であり、(stbl)枚目の写真の撮影時刻が所定期間内に属するか否かを判断するものである。
なお、ステップS509において用いられる所定期間も、ステップS506において用いた所定期間と同じものである。
そして、ステップS509の判断処理において、(stbl)枚目の写真データの撮影時刻が、所定期間内のものではないと判断したときには、メインCPU31は、開始時刻から所定期間内の写真の順次表示を行う(ステップS510)。
具体的にステップS510においては、現在時刻を開始時刻として、この開始時刻から所定期間内の時刻を撮影時刻とする利用可能な写真データを抽出し、この抽出した写真データによる写真の順次表示を行う。そして、ステップS510の処理の後、この図14、図15に示した処理を終了する。
また、ステップS509の判断処理において、(stbl)枚目の写真データの撮影時刻が、所定期間内のものであると判断したときには、メインCPU31は、(stbl)枚の写真の順次表示を行う(ステップS511)。
具体的にステップS511においては、ステップS504において並べ替えた写真データの先頭から(stbl)枚分の写真データによる写真の順次表示を行う。そして、ステップS511の処理の後、この図14、図15に示した処理を終了する。
このように、この図14、図15を用いて説明した「フォト時計フレーム」機能による画像の表示処理2の場合には、まず、アクセス先に表示に必要な分の画像データが存在するか否かを確認する。そして、最低枚数分の写真の写真データが存在しない場合には、写真の表示は行わない。しかし、最低枚数分以上の写真の写真データが存在する場合には、それらに応じた写真の表示処理を行うようにしている。
そして、この実施の形態の画像表示装置10においては、図14、図15に示した処理にしたがって、実行時間範囲Tについて写真の表示を行った後においては、次の新たな実効時間範囲(上述した例の場合には次の1時間の期間)について、再度、図14、図15の処理が行われ、新たな時間帯について、同様の「フォト時計フレーム」の機能に応じた写真データの表示処理が行われるようにされる。
このように、「フォト時計フレーム」の場合には、設定された実行時間範囲Tについて、写真データによる写真の表示処理を終了すると、新たな時間帯(実行時間範囲Tの次の時間帯)においても、同様の写真データによる写真の表示処理が行うようにされる。
そして、「フォト時計フレーム」の場合には、例えば、午前7時から午後7時まで、「フォト時計フレーム」の機能により写真の表示を行うといったように、実行総時間帯を設定することも可能である。また、24時、連続的に「フォト時計フレーム」の機能により写真の表示を行うようにすることもできる。
なお、この「フォト時計フレーム」の場合にも、「思い出フレーム」の場合と同様に、写真の表示順は、種々の順番とすることができる。例えば、ステップS403やステップS504において並べ替えた順番で表示することができる。
また、表示対象の写真データだけを抽出して、撮影年月日や撮影月日の新しい順、あるいは、古い順に並べ替え、その順番で表示するようにすることもできる。また、表示対象の写真データをそのファイル名の順番に並べ替えて表示するようにするなど、一定のルールにしたがって表示することができる。また、乱数などを用いることにより、表示対象の写真データをランダムな順番で再生することも可能である。
なお、上述した実施の形態において、並べ変え手段、抽出手段のそれぞれの機能は、主にメインCPU31がその機能を実現し、再生手段の機能は、メインCPU31とLCD制御回路44とLCD14とが協働して実現するようにしている。
また、期間変更手段、再生制御手段、決定手段のそれぞれの機能もまた、主にメインCPU31がその機能を実現している。
また、この出願にかかる発明である方法、プログラムは、主に、図8から図15のフローチャートに示した処理に適用されている。
具体的には、図8のステップS103において並べ替え処理が行われている。そして、図9のステップS206〜ステップS210の処理により、表示対象の画像データの抽出処理が行われ、図9のステップS212、213のそれぞれにおいて、再生処理が行われている。
同様に、図10のステップS304において並べ替え処理が行われる。そして、図10のステップS305〜図11のステップS309の処理により、表示対象の画像データの抽出処理が行われ、図11のステップS310、311のそれぞれにおいて、再生処理が行われている。
また、図12のステップS403において並べ替え処理が行われている。そして、図13のステップS406〜ステップS410の処理により、表示対象の画像データの抽出処理が行われ、図13のステップS412、413のそれぞれにおいて、再生処理が行われている。
同様に、図14のステップS504において並べ替え処理が行われる。そして、図14のステップS505〜図15のステップS509の処理により、表示対象の画像データの抽出処理が行われ、図15のステップS510、511のそれぞれにおいて、再生処理が行われている。
また、図9のステップS206の処理により、コンテンツデータの抽出が行われる。また、ステップS207〜ステップS208の処理により、期間変更の処理が行われる。また、ステップS209とステップS206のループの処理により、コンテンツデータを再度抽出し直す処理が行われる。
また、図9のステップS212の処理により、所定の再生態様によりコンテンツデータを再生する処理が行われ、図8のステップS202の処理により、再生するコンテンツデータの数を決定する処理が行われる。
同様に、図13のステップS406の処理により、コンテンツデータの抽出が行われる。また、ステップS407〜ステップS408の処理により、期間変更の処理が行われる。また、ステップS409とステップS406のループの処理により、コンテンツデータを再度抽出し直す処理が行われる。
また、図13のステップS412の処理により、所定の再生態様によりコンテンツデータを再生する処理が行われ、図12のステップS402の処理により、再生するコンテンツデータの数を決定する処理が行われる。
[静止画像データ以外のコンテンツデータについての利用可能性について]
上述した実施の形態においては、再生対象のコンテンツデータが静止画像データ(写真データ)であるものとして説明した。しかし、これに限るものではない。再生対象のコンテンツデータとしては、グラフィックスデータであってもよい。また、動画像データであってもよいし、楽曲などの音声データであってもよい。
例えば、デジタルビデオカメラなどによって撮影することにより得た動画データに対しても撮影日時が付加するようにされている。このため、撮影日時を用い、上述した実施の形態の写真データの場合と同様に、撮影月日だけに基づいて動画データを並べ変える。そして、各動画データの一定時間分の動画を、図4を用いて説明した態様で表示することも可能である。また、動画データの撮影時刻だけに基づいて動画データを並べ変える。そして、各動画データの一定時間分の動画を、図4を用いて説明した態様で表示することも可能である。
また、楽曲などの音声データにも、例えば、発売日などの情報が付加されているものもある。このため、上述した実施の形態の写真データの場合と同様に、発売月日だけに基づいて楽曲の音声データを並べ変える。そして、各音声データの一定時間分の音声を、順番に再生するようにすることも可能である。
また、音楽などの音声データにユーザーが取得日時などの情報を付加できる場合には、その取得日時の内の取得月日や取得時刻などに基づいて音声データを並べ変え、現在日時や現在時刻を基準にして、目的とする音声データを抽出し、これを一定時間ずつ再生するなどといったことも可能である。
このように、この発明は、動画データや音声データであっても、静止画像データの場合と同様に、目的とするコンテンツデータに付加するようにされている日付情報の一部の情報に基づいてコンテンツデータを並べ替える。
そして、予め決められる時間的な基準として、再生月日や再生時刻を用いて、再生するに適したコンテンツデータを抽出し、これを予め決められた再生態様で再生することができる。
なお、上述した実施の形態において、再生対象のコンテンツデータが静止画データの場合には、その撮影日時を用いるようにしたが、これに限るものではない。例えば、楽曲の音声データのように、販売日が付加されている場合には、これを用いたり、取得日時が付加できる場合にはこれを用いたりすることができる。すなわち、コンテンツデータに付加されている、あるいは、付加することができる種々の日時情報を用いるようにすることが可能である。
また、上述した実施の形態において、静止画像の表示態様は、図4を用いて説明したように、画面分割なし、画面の2分割、画面の4分割のそれぞれについて説明した。しかし、これに限るものではない。画面を3分割するようにして画像を表示することも可能であるし、4分割以上に分割して、そのそれぞれに画像を表示するようにすることも可能である。
また、上述した実施の形態においては、「思い出フレーム」、「フォト時計フレーム」については、アクセス先を示す情報、1画面の表示枚数N、表示切り替え時間t、実行時間範囲Tなどを予め登録しておくものとして説明した。しかし、これに限るものではない。
「思い出フレーム」、「フォト時計フレーム」の実行態様としては、これらを選択して実行するようにした後に、アクセス先を示す情報、1画面の表示枚数N、表示切り替え時間t、実行時間範囲Tなどの情報をその都度入力して、その入力された情報に応じた処理を行うようにすることもできる。
また、上述した実施の形態においては、この発明を画像表示装置に適用した場合を例にして説明したが、これに限るものではない。上述もしたように、コンテンツデータとしては、音声データであってもよいことから、音声再生装置にこの発明を適用することができる。
その他、静止画像データ、動画像データ、音声データなどの再生が可能な再生装置、記録再生装置、また、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置にもこの発明を適用することができる。
10…画像表示装置、11…ベゼル、11a…ベゼル窓、12…フロントパネル、13…LCDパネル、14…LCD、15…バックライト、21…背面、22…リアカバー、22a、22b…側面、23a、23b…放音用の穴、24…USB端子、25…無線LANスイッチ、26…指示脚、27、28、29…メモリ用スロット、31…メインCPU、32…サブCPU、33…フラッシュメモリ、34…メインメモリ、35…USBインタフェース、36…メモリ制御回路、37、38、39…外部メモリ、40…時計回路、41…パネル操作部、42…明るさセンサ、43…温度センサ、44…LCD制御回路、45…バックライト制御部、46…音声処理部、47L、47R…スピーカ、48…無線LANモジュール、49…内蔵アンテナ