JP4561304B2 - 機械設備の異常診断システム - Google Patents

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本発明は、鉄道車両、航空機械、風力発電装置、工作機械、自動車、製鉄機械、製紙機械、回転機械、等といった、軸受を含む機械設備の異常診断技術に関し、より詳細には、機械設備から発生する音または振動を分析することにより、その機械設備内の摺動部材または摺動部材関連部材の異常を診断する機械設備の異常診断技術に関する。
従来、この種の異常診断技術として、機械設備の摺動部材または摺動部材関連部材からの音または振動を表す信号を検出し、検出した信号またはそのエンベロープ信号の周波数スペクトルを求め、その周波数スペクトルから、機械設備の摺動部材または機械設備の摺動部材関連部材の異常に起因する周波数成分のみを抽出し、抽出した周波数成分の大きさにより、機械設備に使用されている摺動部材における異常の有無を診断するものが知られている(特許文献1参照)。
また、回転体または回転体関連部材から発生する音または振動を検出し、検出した信号から診断に必要な周波数帯域の信号を取り出し、更に取り出した信号のエンベロープ信号を求め、求めたエンベロープ信号を周波数解析し、周波数解析により回転体または回転体関連部材の異常に起因する周波数の基本周波数成分の大きさと、その自然数倍の周波数成分の大きさとを求め、求めた基本周波数成分の大きさと、その自然数倍の周波数成分の大きさとを比較し、少なくともその比較結果を、機械設備の異常を判断する基準として用いるようにしたものも知られている(特許文献2参照)。
また、機械設備から発生した音または振動のアナログ信号をA/D(アナログ・デジタル)変換によりデジタル信号に変換して実測デジタルデータを生成し、この実測デジタルデータに対して周波数分析およびエンベロープ分析等の適宜解析処理を行なって実測周波数スペクトルデータを生成し、機械設備の異常に起因した周波数成分の1次、2次、4次値に対する実測周波数スペクトルデータ上のピークの有無により、機械設備に対する異常の有無の診断を行なうものも知られている(特許文献3参照)。
また、振動加速度のエンベロープ波形をデジタル信号に変換し、デジタル化した振動データの時間毎の振動スペクトル分布を求めると共に、振動測定時の転がり軸受の回転速度を時々刻々求めて、回転速度の時間変化パターンと振動スペクトル分布におけるピークスペクトルの周波数の時間変化パターンが一致し、さらに、任意の時刻におけるピークスペクトルの周波数が、転がり軸受の回転数と転がり軸受の幾何学的寸法とから求まる転がり軸受損傷の特徴周波数と一致する場合に、転がり軸受の特定部位に損傷が発生したと判定するものも知られている(特許文献4参照)。
これらの従来技術においては、エンベロープ信号を求める処理(エンベロープ処理)はアナログ処理であったりデジタル処理であったりするが、周波数解析処理にはデジタル処理である高速フーリエ変換(FFT)処理が使用される。FFT演算を行なうために、エンベロープ処理の前または後にA/D変換を行なっている。そして、いずれの従来技術においても、エンベロープ処理の直後にFFT演算を行なっている。
エンベロープ処理をアナログ処理により行なう方式では、エンベロープ処理ユニットが必要となる。したがって、システムのコスト低減および小型化を図る上では、エンベロープ処理をデジタル処理で行なう方式の方が有利である。
エンベロープ処理をデジタル処理で行なう方式において、異常診断効率を上げる方法として、FFT演算の効率を上げることが考えられる。FFT演算の効率向上は、FFT演算のポイント数を少なくすることにより達成可能である。
特開2003−202276号公報 特開2003−232674号公報 特開2003−130763号公報 特開平09−113416号公報
しかし、FFT演算のポイント数を少なくして計算効率を上げようとすると、周波数分解能が悪くなってしまい、異常診断の精度低下を招くという問題がある。
本発明は、前述した事情に鑑みなされたものであり、その目的は、機械設備からの信号の周波数分解能の向上とFFT演算の効率向上とを両立させて、異常診断を高精度に且つ高効率に実施することができる、機械設備の異常診断システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明にかかる異常診断システムは、下記(1)、(2)、および(3)を特徴としている。
(1)機械設備から発生する音または振動を検出し、検出した信号を分析することにより、その機械設備内の軸受または軸受関連部材の異常を診断する異常診断システムであって、
前記検出した信号を予め必要とされるサンプリング周波数よりも高いサンプリング周波数でサンプリングするサンプリング処理部と、
当該サンプリング処理部によりサンプリングされた信号から診断に必要な周波数帯域の信号を取り出すフィルタ処理部と、
当該フィルタ処理部により取り出された信号を間引き処理するデシメーション処理部と、
当該デシメーション処理部により間引き処理された信号のエンベロープ信号を求めるエンベロープ処理部と、
当該エンベロープ処理部により得られたエンベロープ信号を周波数解析するFFT演算部と、
当該FFT演算部による解析結果に基づいて異常を診断する診断部と、
を備えたこと。
(2)上記(1)の構成の異常診断システムにおいて、前記エンベロープ信号の周波数帯域を低帯域化するデジタルフィルタ処理部を更に備えたこと。
(3)上記(1)または(2)の構成の異常診断システムにおいて、前記FFT演算部をDSPで実現するとともに、前記FFT演算部に入力するデータ数を当該DSP内のメモリに収容可能なデータ数としたこと。
上記(1)の構成の異常診断システムによれば、検出された信号のA/D変換時のサンプリングレートを高めに設定してから周波数帯域制限および間引き処理を行なうため、アンチエリアシングフィルタの省略が可能であり、エンベロープ処理の後で信号の間引き処理を行なって、エンベロープ波形解析のためのFFT演算のポイント数を少なくするので、検出された信号の周波数分解能の向上とFFT演算の効率向上とを両立させて、軸受の異常診断を高精度に且つ高効率に実施することができる。
上記(2)の構成の異常診断システムによれば、エンベロープ信号の周波数帯域を低帯域化するデジタルフィルタ処理を行なうことにより、エリアシング等の影響を抑えて確実に低域のFFT演算処理を実行することができる。
上記(3)の構成の異常診断システムによれば、DSPによる高速FFT処理が可能になる。
本発明の異常診断システムによれば、機械設備内の軸受または軸受関連部材の異常診断を高精度に且つ高効率に実施することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、転がり軸受を含む機械設備を対象とし、機械設備内の転がり軸受の傷の有無を判断する場合を例に説明する。
[第1の形態例]
図1は本発明の異常診断システムの第1の形態例を示すブロック図、図2は本発明の異常診断システムの具体的構成要素であるマイクロコンピュータ(MPU)とその周辺回路の形態例を示すブロック図である。
図1に示すように、本発明の異常診断システムは、アンプ・フィルタ(フィルタ処理部)1、A/D変換器2、第1デジタルローパスフィルタ3、第1デシメーション部(間引き部)4、エンベロープ処理部5、第2デジタルローパスフィルタ6、第2デシメーション部(間引き部)7、FFT演算部8、診断部9、回転速度変換処理部10、および診断結果出力部11を備えている。
アンプ・フィルタ1には、診断対象の機械設備から発生する音または振動を検出するセンサ(振動センサ、音響センサ、等)により検出された信号が入力される。アンプ・フィルタ1は、入力された信号を所定のゲインで増幅するとともに、所定周波数(ここでは80kHz)以上の信号を遮断する。
A/D変換器2は、アンプ・フィルタ1を通過したアナログ信号を、所定のサンプリング周波数(ここでは250kHz)でサンプリングし、デジタル信号に変換する。一度にサンプリングするポイント数はおよそ20万としておく。データ長は16ビットである。図2に示すように、このシステムは信号処理回路としてマイクロコンピュータ10を使用しているが、外付けのRAM11を備えているので、この程度の変数領域を確保することは容易である。マイクロコンピュータ10は浮動小数点ユニット(FPU)を備えていない。
第1デジタルローパスフィルタ3は、A/D変換器2により生成されたデジタル信号のうち、所定の周波数(ここでは10kHz)以下の信号のみ通過させるものであり、たとえば55次のFIRフィルタで構成されている。図3は第1デジタルローパスフィルタ3の周波数特性を例示している。このフィルタ3は、10kHz以下ではまったく減衰せず、10kHzから25kHzまで減衰率が増加し、25kHz以上では60dBの減衰率になる。25kHzで阻止域に達する周波数帯域の波形に対しては、サンプリング周波数が少なくとも50kHzあれば十分である。
第1デシメーション部(間引き部)4は、第1デジタルローパスフィルタ3を通過した信号を所定のサンプリング周波数(ここでは50kHz)でサンプリングすることにより間引き処理する。A/D変換器2によるサンプリング周波数が250kHzであるので、サンプリングポイント数(データ数)が1/5に間引かれる。これにより、20万ポイントあったデータが40960ポイントのデータに削減される。
エンベロープ処理部5は、第1デシメーション部4により取り出された信号のエンベロープ信号(包絡線波形信号)を求める。
第2デジタルローパスフィルタ6は、エンベロープ処理部5により得られたエンベロープ信号のうち、所定の周波数(ここでは1kHz)以下の信号のみ通過させるためのフィルタであり、たとえば110次のFIRフィルタで構成されている。図4は第2デジタルローパスフィルタ6の特性波形を例示している。このフィルタ6は、軸受の異常を示す特徴周波数に合わせてフィルタリング処理を行なうものであり、1kHz以下では全く減衰せず、1kHzから2.5kHzまで減衰率が増加し、2.5kHz以上では60dBの減衰率になる。
第2デシメーション部(間引き部)7は、第2デジタルローパスフィルタ6を通過した信号を所定のサンプリング周波数(ここでは5kHz)でサンプリングすることにより間引き処理する。第1デシメーション部4によるサンプリング周波数が50kHzであるので、その1/10のサンプリングポイントに間引かれる。2.5kHzで阻止域に達する周波数の波形に対しては、サンプリング周波数が少なくとも5kHzあれば十分である。この間引き処理により、40960ポイントあったデータが4096ポイントのデータに削減される。
FFT演算部8は、第2デシメーション部7により間引き処理した後のエンベロープ信号を周波数解析する。この例の場合、4096ポイントのデータを使用して、検出された信号のエンベロープの周波数分析を行なう。これにより5000/4096=1.22Hzの分解能で周波数分析がなされる。
診断部9は、FFT演算部6にて周波数解析された結果より得られるピークのなかで、転がり軸受に起因した周波数の基本周波数成分の大きさと、回転速度変換処理部10より与えられる判定基準データ(回転速度)と軸受の諸元から得られる軸受の異常を示す周波数とを比較し、その結果に基づいて転がり軸受の異常を診断する。
回転速度変換処理部10は、転がり軸受に設けられた図示しない回転センサからの回転信号に応じた判定基準データを生成し、そのデータを診断部9に与える。
診断結果出力部11は、診断部9による診断結果を出力する。
図5(a)はFFT演算部8による演算の結果得られたエンベロープのスペクトル波形を示している。これは転がり軸受の外輪傷成分を捉えたもので、基本周波数成分と高次成分が明瞭に表れている。この場合、診断部9は、回転速度変換部10から得られる回転速度と軸受の諸元から得られる軸受の異常を示す周波数を算出し、図5(a)における基本周波数と6次までの高調波成分とを比較した結果、外輪欠陥に起因する周波数成分と一致したため、外輪に異常があるとの診断結果を出力した。
ここで比較例として、サンプリング周波数fsを25kHz、カットオフ周波数fcを10kHzとした上記の例と同じ条件の波形をエンベロープ処理してからFFT演算して得られたスペクトル波形を図5(b)に示す。FFT演算のポイント数は16384であるから、この比較例における周波数分解能は25000/16384=1.526Hzである。
本発明の形態例(図5(a))では、比較例(図5(b))に対してFFT演算のポイント数が16384からその1/4の4096に減った上に分解能は約1.53Hzから1.22Hzに向上している。これはエンベロープ処理の前後で間引き(デシメーション)処理を行なったことによる効果である。
図6は、FFT演算のポイント数を少なくしたことによるFFT演算処理時間削減の効果を示している。この形態例の場合、FFT演算処理を実行するハードウェアとして図2に示すように内部に高速RAM10aを有するマイクロコンピュータ10を使用した。このマイクロコンピュータ10の内部の高速RAM10aには4096ポイントまでのFFTデータを収めることができた。その結果、8192ポイント以上のFFTデータを収めた場合の計算時間よりも圧倒的に速く計算することができた。このような高速メモリ10aを持たないシステムにおいても、図6中の点線に示したような効果が得られる。FFTは2のべき乗の点数で計算することが必要なので、この例では結果的に4096ポイントになるようにサンプリングと間引き処理を行なったが、仮に4096ポイントに過不足があってもその分のポイント数を省くかまたは0のデータを前後に追加すればよい。
図7は、転がり軸受の外輪診断のS/N比の比較例を示すグラフである。基本波と6次までの高調波成分とそれらの成分を除いた1kHzまでの成分の比がS/N比で示されている。図7中のAは上記比較例に対応している。Cは上記形態例に対応している。Bは第2のデジタルローパスフィルタ6を省略した場合のS/N比である。AとCとの比較では、両者のS/N比にさほど差異はないといえるが、Cの方が若干良い。Cの方がAよりもFFT演算のポイント数が少ないにも拘わらず、S/N比が向上しているのは第2のデジタルローパスフィルタ6による帯域制限の効果である。
以上説明したように、この形態例の異常診断システムでは、エンベロープ処理の前後で信号の間引き処理を行なって、センサにより検出された信号のエンベロープ波形解析のためのFFT演算のポイント数を少なくしたことにより、信号の周波数分解能の向上とFFT演算の効率向上とを両立させて、軸受の異常診断を高精度に且つ高効率に実施することができる。
また、この異常診断システムでは、センサにより検出された信号のA/D変換時のサンプリングレートを高めに設定してから周波数帯域制限および間引き処理を行なうため、アンチエリアシングフィルタの省略が可能である。すなわち、A/D変換器2によるサンプリング周波数(250kHz)の1/2(ナイキスト周波数)以上の周波数の信号を第1デジタルローパスフィルタ3でカットするため、通常はアンチエリアシングフィルタを挿入する必要があるが、ここではアンプ・フィルタ1の周波数帯域が80kHz未満であるのに対して、A/D変換器2によるサンプリング周波数が250kHzであるので、サンプリング定理を満たしており、アンチエリアシングフィルタは不要となった。これにより、異常診断システムの低コスト化が可能となった。
[第2の形態例]
図8は本発明の異常診断システムの第2の形態例を示すブロック図である。第2の形態例では、第1の形態例においてエンベロープ処理部5の前後に設けられていたデジタルローパスフィルタ3、6およびエンベロープ処理部5の前のデシメーション処理部4が省略されている。この構成は、S/N比が多少低下しても、少ないポイント数のFFT演算でエンベロープ波形解析の周波数分解能を高めることができればよい場合に適用できる。
デジタルローパスフィルタを使用しない間引き処理は、エリアシングの影響を受ける反面それ自体がローパスフィルタ処理の役割を果たす。そしてエンベロープ処理もそれ自体が結果的にローパスフィルタ処理の働きを兼ねるので、デシメーション処理部7の前のデジタルローパスフィルタ6を省略できる場合は多いと考えられる。前段のアンプや伝送路の周波数特性からエリアシングを起こさないことが分かっている場合は、デジタルローパスフィルタを使用せずに間引き処理を行なうことは何の差支えもない。
なお、デジタルフィルタの演算効率はFFT演算の場合と若干性格が異なる。FFTは一括演算処理のためデータ数が少ないほど演算速度が向上するのに対し、デジタルフィルタは基本的に逐次処理を行なうためフィルタの次数が問題となる。しかし、上記の形態例では、エンベロープ処理部5の後の第2デジタルローパスフィルタ6でも100〜200のフィルタ次数を見込んでおけばよい。この程度のフィルタ次数であれば、一般的なマイクロコンピュータ10内の高速メモリ10aにおける処理に何ら問題ない。
また、第1および第2の形態例では、マイクロコンピュータ10がFPUを備えていないため、固定小数点演算に適したFIRフィルタを使用したが、FPUを備えたシステムの場合にはデジタルローパスフィルタにIIRフィルタを使用すれば、計算精度を落とすことなくフィルタ次数を低減できる。
[第3の形態例]
図9は本発明の異常診断システムの第3の形態例を示すブロック図(ハードウェア構成図)である。図10は第3の形態例の異常診断システムにおける一連の処理の流れを示すフロー図である。
マイクロコンピュータ20には、シンクロナスDRAM21、フラッシュメモリ22、アンプ・フィルタ(フィルタ処理部)23、および液晶表示器(LCD)24が接続されている。
マイクロコンピュータ20は、CPU20aの他にDSP20b、およびキャッシュRAM20cを備えている。
DSP20bは、専用の命令で積和演算を1サイクルで実行できるように、それぞれ専用のバスで接続されたX-RAMとY-RAMとからなるX/Y-RAM20dを内蔵している。X-RAMとY-RAMの容量は8キロバイトずつである。DSP20bは、命令バスと合わせて3つのバスに同時にアクセス可能であり、複数の命令を同時に実行することができる。X/Y-RAMは、デュアルポートRAM、デュアルアクセスRAM、マルチポートRAM、等とも呼ばれる。
シンクロナスDRAM21、フラッシュメモリ22およびアンプ・フィルタ23は、CPU20aの外部バスに接続されている。シンクロナスDRAM21は、主記憶として機能する32MB(メガバイト)の容量のメモリである。フラッシュメモリ22は、プログラム格納領域として機能する4MBの容量のメモリである。フラッシュメモリ22には、図10に示す一連の処理を実施するためのプログラムが格納されている。アンプ・フィルタ23は、センサからの信号を増幅するアンプ23aと、アンプ23aにより増幅された信号を所定のサンプリング周波数(ここでは250kHz)でサンプリングし、デジタル信号に変換する16ビットの分解能のA/D変換器23bとで構成される。
シンクロナスDRAM21およびフラッシュメモリ22は、CPU20aよりも動作速度が遅いため、CPU20aの高速性を生かすためにはキャッシュメモリが不可欠である。そのために、マイクロコンピュータ20には、データ/命令混在型のキャッシュRAM20cが内蔵されている。
液晶表示器24は、診断情報を表示するための出力装置である。
図10に示す一連の処理に含まれるデジタル演算処理のうち扱うデータの量が最も大きいのはFFT演算処理(S4)である。FFT演算処理(S4)をDSP20bで行なうには、FFT演算処理(S4)で使用するデータがX/Y-RAM20dに収まる必要がある。
一方、軸受の振動解析によって傷を検出するには、10kHz程度までの周波数帯域で振動を検出する必要があるが、傷を捕捉するための軸受の転動体の通過振動数は一般的には1kHz以下になる。この例では、診断対象である軸受の転動体通過振動数が100Hz以下の低い周波数であるものとする。
このように転動体通過振動数が低い場合、軸受の異常を正確に診断するには比較的長い時間の波形サンプリングが必要である。
そこで、図10のサンプリング処理(S1)では、アンプ・フィルタ23からの信号に対し、48kHzのサンプリング周波数でサンプリングを行なって、4000点以上のデータからなる波形データをサンプリングする。この場合、800ms以上のサンプリング時間Twを確保できる。FFT演算処理(S4)の周波数分解能Δfは、このサンプリング時間Twで決まる。すなわち、周波数分解能Δfは、サンプリング時間Twの逆数(1/Tw)である。
絶対値処理(S2)は、エンベロープ処理と同様の処理であり、デジタル処理ではヒルベルト変換による方法等に比べて大幅に演算を簡略化できる。この処理では、サンプリング処理(S1)にてサンプリングした信号のエンベロープまたは絶対値波形に対して、DC成分を消すために平均値をとって、振幅0のラインを引き直す。
デシメーション処理(S3)では、絶対値処理(S2)を経たエンベロープまたは絶対値波形信号を所定のサンプリング周波数(ここでは4.8kHz)でサンプリングすることにより間引き処理する。
FFT演算処理(S4)では、デシメーション処理(S3)により間引き処理した後の信号を周波数解析する。
FFT演算処理(S4)におけるデータは、実数部と虚数とからなり、それぞれX/Y-RAM20dのX-RAMとY-RAMに割り当てられる。入力と出力でメモリ領域を供給させる方式とすれば、8kB分のデータ長をFFTできる。A/D変換器23bの分解能が16ビット(2バイト)なので8192/2バイトすなわち4096点までのデータをDSP20bで処理することが可能である。逆に4096を越える点数のデータはDSP20bでは扱えなくなる。そこで、本例では、データ長が4096になるように、デシメーション処理(S3)にて間引き処理を行なっている。サンプリング周波数fs=48kHzを1/10に間引くと、fs=4.8kHzになる。これでも軸受欠陥を検知するのに必要な1kHzの周波数帯域を確保するには十分なサンプリング周波数である。
スペクトル評価処理(S5)では、FFT演算処理(S4)6にて周波数解析された結果より得られる周波数スペクトルのピークを検出し、そのピークと軸受異常周波数とを比較し、その比較結果に対応する部位別異常診断インデックスを参照することにより異常か否かを評価する。
異常診断ポイント加算処理(S6)では、スペクトル評価処理(S5)により異常と評価された数をカウントする。
反復回数判定処理(S7)では、スペクトル評価処理(S5)を行なった回数(評価回数n1)が所定の回数N1に達したか否かを判定する。
位相シフト処理(S8)は、反復回数判定処理(S7)にて評価回数n1が所定の回数N1に達していない(S8でNo)と判定された場合に実行される。この処理により、位相をずらしてデシメーション処理(S3)以降の処理が反復される。
波形取込回数判定処理(S9)は、反復回数判定処理(S7)にて評価回数n1が所定の回数N1に達した(S8でYes)と判定された場合に実行される。波形取込回数n2が所定の回数N2に達していない場合は(S9でNo)、サンプリング処理(S1)以降の処理が反復される。波形取込回数n2が所定の回数N2に達した場合(S9でYes)は、評価/判定処理(S10)に進む。
評価/判定処理(S10)では、異常診断ポイント加算処理(S6)によりカウントされた異常評価ポイント数に基づいて軸受の異常の評価/判定を行なう。
上記のように、この形態例では、スペクトル評価処理(S5)を実施する度に位相をずらして複数回のデシメーション処理(S3)を実施し、1回のサンプリング波形に対して複数回のFFT演算処理(S4)を行なって診断ポイントを累計する方法を採っている。これは、単に間引きをしたデータを1回のFFTで評価したのでは48kHzの周波数でサンプリングする意義が小さくなり、最初から4.8kHzでサンプリングしたのと同じことになるためである。軸受の転動体通過周期は長くても、通過中に起こる衝撃波は傷が小さいほど短時間で減衰するので、高サンプリングは本来有効であり、これを生かすために複数回の位相シフト処理およびFFT演算処理を行なっている。
図11(a)、(b)は、振動のエンベロープ波形に対して位相をずらして間引き処理を行なう様子を示している。位相シフトは、サンプリングポイントを1ポイントずらすことに相当する。図11の例では、(a)の状態に対し(b)の状態は1ポイントだけ位相シフトして再サンプリングしている様子を示している。図12の例では、1/5に間引きを行なっているため、最大5通りの再サンプリングの組が得られる。
したがって、1/10に間引きを行なった場合は、最大10通りの再サンプリングの組が得られる。この10通りの組すべてをFFT演算処理し、検出された周波数成分に応じた評価ポイントを積算した結果を下記の表に例示する。
Figure 0004561304
図12は位相シフトとFFT演算処理の繰り返しによる転がり軸受の外輪傷診断結果を示している。この例では、転がり軸受の外輪軌道面に人工傷を付けたサンプル(1、2)と傷の無い正常なサンプル(3、4)とを用意し、軸受の外輪傷の特徴周波数成分を主成分として試験を行なった。一定の時間、このポイントの累計をとり、それを外輪欠陥指標とした。周波数成分の検出は、FFTスペクトルの移動平均と平滑化微分によるピークを検出することにより行ない、さらにスペクトル成分の大きさにより上位9個の成分に絞り込んだ。
図13はFFT演算処理の時間について、DSP20bを使った場合とCPU20aのみで行なった場合とを対比させて示したグラフである。この例では、FFT演算の点数を、DSP20bに命令と同時に2つのデータを読み込むことのできる高速メモリ20dの容量に合わせて4kワード長としたので、FFT演算をDSPで高速に実行することができた。
以上説明したように、この形態例の異常診断システムでは、デジタル化されたエンベロープ波形に対してDSP20b内のX/Y-RAM20dの容量に見合ったデータ数までサンプリング周波数を下げてFFT演算処理を行なうようにしたので、DSP20bによる高速FFT処理が可能であり、しかも絶対値処理の後で間引き処理を行なって、エンベロープ波形解析のためのFFT演算のポイント数を少なくしたことにより、信号の周波数分解能の向上とFFT演算の効率向上とを両立させて、軸受の異常診断を高精度に且つ高効率に実施することができる。
[第4の形態例]
図14は第4の形態例の異常診断システムにおける一連の処理の流れを示すフロー図である。このフローは、デシメーション処理(S3)の前にデジタルローパスフィルタによるフィルタ処理(S11)が挿入されている点が図10と異なる。また、反復回数判定処理(S7)および位相シフト処理(S8)は省略されている。
このように、デシメーション処理(S3)を行なう際、デジタルローパスフィルタで帯域を予め下げておくことにより、アンチエリアス等の影響を抑えて確実に低域のFFT演算処理を実行することができる。図10の方式に比べると、デジタルローパスフィルタ用のプログラムコードとフィルタの特性に合わせて算出されたフィルタ係数とが余計に必要にはなるが、雑音の除去が確実に行なわれる点では有利である。図15は第4の形態例の場合の外輪傷診断結果を示している。試験に使用したサンプルは図12の場合と同じである。
本発明の異常診断システムの第1の形態例を示すブロック図である。 本発明の異常診断システムを構成するマイクロコンピュータとその周辺回路の形態例を示すブロック図である。 図1中の第1デジタルローパスフィルタの周波数−利得特性を例示した波形図である。 図1中の第2デジタルローパスフィルタの周波数−利得特性を例示した波形図である。 (a)は間引き処理を行なった場合のFFTスペクトル波形を示す波形図、そして(b)は間引き処理を省略した場合のFFTスペクトル波形を示す波形図である。 FFT演算のポイント数を少なくしたことによるFFT演算処理時間削減の効果をグラフに示した図である。 条件を変えて行なった複数の診断の結果をS/N比で対比させたグラフである。 本発明の異常診断システムの第2の形態例を示すブロック図である。 本発明の異常診断システムの第3の形態例を示すブロック図である。 第3の形態例の異常診断システムにおける一連の処理の流れを示すフロー図である。 (a)および(b)は、振動のエンベロープ波形に対して位相をずらして間引き処理を行なう様子を示した説明図である。 第3の形態例の場合の診断結果を示す図である。 FFT演算処理の時間について、DSPを使った場合とCPUのみで行なった場合とを対比させて示した図である。 第4の形態例の異常診断システムにおける一連の処理の流れを示すフロー図である。 第4の形態例の場合の傷診断結果を示す図である。
符号の説明
1 アンプ・フィルタ(フィルタ処理部)
2 A/D変換器
3 第1デジタルローパスフィルタ
4 第1デシメーション部(間引き部)
5 エンベロープ処理部
6 第2デジタルローパスフィルタ
7 第2デシメーション部(間引き部)
8 FFT演算部
9 診断部
20 マイクロコンピュータ
23 アンプ・フィルタ(フィルタ処理部)
20b DSP
20d X/Y-RAM(内部メモリ)

Claims (3)

  1. 機械設備から発生する音または振動を検出し、検出した信号を分析することにより、その機械設備内の軸受または軸受関連部材の異常を診断する異常診断システムであって、
    前記検出した信号を予め必要とされるサンプリング周波数よりも高いサンプリング周波数でサンプリングするサンプリング処理部と、
    当該サンプリング処理部によりサンプリングされた信号から診断に必要な周波数帯域の信号を取り出すフィルタ処理部と、
    当該フィルタ処理部により取り出された信号を間引き処理するデシメーション処理部と、
    当該デシメーション処理部により間引き処理された信号のエンベロープ信号を求めるエンベロープ処理部と、
    当該エンベロープ処理部により得られたエンベロープ信号を周波数解析するFFT演算部と、
    当該FFT演算部による解析結果に基づいて異常を診断する診断部と、
    を備えたことを特徴とする機械設備の異常診断システム。
  2. 前記エンベロープ信号の周波数帯域を低帯域化するデジタルフィルタ処理部を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の機械設備の異常診断システム。
  3. 前記FFT演算部をDSPで実現するとともに、前記FFT演算部に入力するデータ数を当該DSP内のメモリに収容可能なデータ数としたことを特徴とする請求項1又は2記載の機械設備の異常診断システム。
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