JP4561205B2 - インバータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インバータ装置、特に太陽光発電システムや小型燃料電池発電システムの直交変換に用いられ、比較的大電流、高電圧を扱うインバータ装置に関するものである。
住宅用の小型の太陽光発電システムや小型の燃料電池発電システムでは、電力変換に用いるインバータ装置の定格が1〜2kW程度であり、その中で用いる半導体のスイッチ素子の形態は3つのリード端子のついたTO−3P型が一般的である.この形態のスイッチ素子は放熱板にネジなどで固定され、曲げたリード端子を配線基板に接続して、配線基板上で回路接続する実装構造が採用される場合が多い。このようなインバータ装置のようなパワー装置に用いる配線基板としては、金属ベース上にパワー回路用の絶縁層と、制御回路用の絶縁層とを夫々形成して、夫々の回路に適した導体によって回路を形成したものが提供されている(例えば特許文献1)。
特開平9−326536号公報
ところで特許文献1に示されるような配線基板では、比較的高圧の回路を基板面上に配置しているため、互いの導体間距離を確保するために配線基板の面積が拡がり、しかも定格電流に応じた必要な導体断面積を得るために、導体幅を拡げて確保するような場合、更に配線基板の面積が拡がり、結果コストアップになる上に装置の小型化ができないという問題があった。
また拡がった配線基板上に配線の引き回しを行うため、配線インピーダンスが小さくできず、スイッチ素子のサージ電圧を増加させることにより、スイッチ素子の信頼性を損なう恐れや、装置より発生する電磁ノイズを増大させるという問題もあった。
本発明は、上述の点に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、スイッチ素子間の配線が比較的省スペースで構成でき、装置自体の小型化が図れるインバータ装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1の発明では、プリント配線基板に実装するためのリード端子を有するスイッチ素子を複数組み合わせてブリッジ回路を構成するインバータ装置において、前記ブリッジ回路の正/負の一対の電源入力端の一方側に接続される前記各スイッチ素子のリード端子が電気的に接続される金属配線板と、前記電源入力端の他方側に接続される前記各スイッチ素子のリード端子が電気的に接続される別の金属配線板とを絶縁体ベース上に並行立設し、夫々の金属配線板には前記一対の電源入力端間に接続する平滑コンデンサを接続固定する接続片及び前記スイッチ素子のリード端子側に電気的に接続する端子片を、前記両金属配線板の板面間に介在させている絶縁体の上下縁を越えるように突出形成していることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、スイッチ素子と平滑コンデンサとを短い距離で接続でき、結果比較的低インピーダンスの配線によりスイッチ素子のサージ電圧を抑制することができ、発生する電磁ノイズも抑制することが可能となる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記各スイッチ素子から並行突出されるリード端子を等間隔に一直線上に並べて配置するとともに、上記各スイッチ素子間で互いに電気的に共通接続する必要のあるリード端子同士を接続する金属板を配置し、互いの金属板間に介在させる壁体を一体形成した前記絶縁体ベースからなるスイッチ素子モジュールを備え、前記各スイッチ素子は、前記リード端子の配置ラインで仕切られる両側に二列に振り分けて配置されることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、スイッチ素子間の配線が比較的省スペースで構成でき、その結果装置自体を小型に製作することが可能となる。
請求項3の発明では、請求項1の発明において、前記各スイッチ素子のリード端子の配置ラインで仕切られる両側の一方側に前記スイッチ素子に入力する制御信号系の配線群を、他方側に前記スイッチ素子でオンオフされる電力系の配線群を配置して両配線群を両側に分離していることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、信号系の配線と電力系の配線とを分離して両配線系の接触事故などによって信号系の回路破損などを防止することができる。
請求項4の発明では、請求項1又は2の発明において、前記平滑コンデンサは並列接続された複数の電解コンデンサから構成され、前記金属配線板に突出形成する前記接続片は所定間隔をあけて前記金属配線板の両端方向に並ぶように前記絶縁体ベースとは反対側の側縁より突出形成し且つ両金属板の各接続片の突出位置を前記両金属配線板の接続片が交互に並ぶように設定し、各電解コンデンサを夫々のリード端子の突出方向が同じ方向となり、且つ隣り合う電解コンデンサ同士の隣接するリード端子の極性が同じ極性となるように各電解コンデンサを並行配置して夫々のリード端子を対応する各金属配線板の前記接続片に接続固定したことを特徴とする。
請求項4の発明によれば、比較的外形の小さな小型の電解コンデンサを複数用いて所望の容量の平滑コンデンサを得ることができ、また平滑コンデンサと各々の配線距離を短くすることができるため配線上のインピーダンスの低減が図れ、スイッチ素子のサージ電圧を抑制させたり、発生電磁ノイズを低減させることができる。更に小型の電解コンデンサを複数個並列接続するに当たり、同極同士を隣り合わせて配置することにより極間の絶縁距離を保ちながら、各電解コンデンサのリード端子を取り付ける接続片の形状を大面積化でき、そのため更なる配線上のインピーダンスの低減が図れ、スイッチ素子のサージ電圧の抑制や、発生電磁ノイズの低減効果を増大させることができる。
請求項5の発明では、請求項1,2又は4の発明において、前記両金属配線板は両端が絶縁体ベースの両端上で固定されるもので、絶縁体ベースの両端部には一方の金属配線板の両端を固定する部位の面と他方の金属配線板の両端を固定する部位の面とを異なる高さとする段差面を形成していることを特徴とする。
請求項5の発明によれば、平滑コンデンサの両極の端子となる金属配線板の固定部位の絶縁距離を確保することができる。
本発明は、スイッチ素子間の配線が比較的省スペースで構成でき、その結果装置自体を小型に製作することが可能となるという効果がある。
以下本発明を実施形態により説明する。
(実施形態1)
まず本実施形態のインバータ装置に用いる回路構成について図7により簡単に説明する。
図示するインバータ装置は、太陽電池或いは燃料電池などの直流電源部1に平滑コンデンサC0、リアクトルL、スイッチ素子Q0、更に平滑コンデンサC1及び逆流素子用ダイオードDを含めた昇圧チョッパからなる昇圧部2と、4つのスイッチ素子Q1〜Q4からなるブリッジ回路3、該ブリッジ回路3の出力端に接続して出力波形を正弦波とするローパスフィルタ回路4、ローパスフィルタ回路4から出力される正弦波となったインバータ出力を接続する系統との連系を解除するための解列器5からなるインバータ部6と、インバータ部6のインバータ出力を系統に接続するための端子台7、昇圧部2のスイッチ素子Q0のスイッチングを制御するとともにブリッジ回路3のスイッチ素子Q1〜Q4のスイッチングを制御し、また解列器5を制御するマイクロコンピュータ8などを含めた制御部9とで構成され、例えば、AC200Vのインバータ出力を発生して系統には単相3線として接続するようなっている。
ここで本発明のインバータ装置は、図1に示すように主要構成要素である昇圧部2のスイッチ素子Q0、ダイオードD、平滑コンデンサC1、ブリッジ回路3のスイッチ素子Q1〜Q4及び制御部9のドライブ回路等の素子を実装したプリント配線基板10及び放熱板11を後述する合成樹脂成形品からなる絶縁体ベース12を中心に組み付けて構成されるスイッチ素子モジュール13を、図8(a)(b)に示す取り付けベース14に昇圧部2のリアクトルL、ローパスフィルタ回路4のインダクタL1、L2やコンデンサC2、更に制御部9のその他の回路素子を実装したプリント配線基板15、更に端子台7、直流電源部1を接続すための端子台16等を含めたその他の回路要素とともに取り付けており、本発明の特徴部分はスイッチ素子モジュール13の構成にある。
スイッチ素子モジュール13の中心となる構成要素の絶縁体ベース12は図2に及び図3に示すように図において上面(尚以後で上下の方向は図2に基づくもとのする)からみた形状が長方形であって、長手方向の両端部の下面には放熱板11に載置する脚部17、17を一体に突出形成し、これらの脚部17に対応する絶縁体ベース2の上面部には段差面を形成している。この段差面の上段面18A、下段面18Bは夫々は後述する金属配線板19A、19Bの両端に設けた取り付け片20、20を載置して螺子固定する固定部となっており、夫々の段面18A、18Bには螺子挿通孔21の一端が開口している。取り付け片20側にも対応する螺子挿通孔29を穿設してある。
また絶縁体ベース12の一端側では上段面18A近傍の上面に脚部17下面に貫通する螺子挿通孔22が開口し、同様に他端側では下段面18B近傍の上面に脚部17下面に貫通する螺子挿通孔22が開口し、これら螺子挿通孔22を介して取り付け螺子23を放熱板11側の螺子孔に螺入して固定することで、絶縁体ベース12を固定できるようなっている。そして脚部17、17間の絶縁体ベース12の下面と放熱板11の上面との空間がスイッチ素子Q0、Q1〜Q4及びダイオードDの素子部を配置する空間となる。
また両端の上段面18A、18A間で且つ螺子挿通孔22の開口より内側よりの位置には、プリント配線基板10を取り付けるための支持片24a、24bを一体に立設している。これらの支持片24a、24bの内一方の支持片24aには中央部に上端から下端に至るスリット孔25aを形成し、他方の支持片24bには支持片24bの対向面にスリット孔25aと対向するスリット溝25bを形成し、取り付けるプリント配線基板10の一方の側端をスリット溝25bに上端開口からスライドさせて係入し、プリント配線基板10の他方側をスリット孔25aの上端から嵌め込んでスライドさせて係入しプリント配線基板10の他端を支持片24bの外側面から突出させ、プリント配線基板10を両支持片24a、24bで支持するようになっている。
さて、絶縁体ベース12の短手方向を二分する中央線上よりもやや片側に偏倚した位置の絶縁体ベース12には両端方向に等間隔に18個のリード端子用の挿通孔26〜2618を穿孔してある。絶縁体ベース12の上面側では、壁体27によって囲まれた凹平面が形成されている。この凹平面を詳説すると、絶縁体ベース12の短手方向の一方側(挿通孔26の位置に近い方)には左端から1番目、3番目、5番目の挿通孔26、26、26が開口している山字状の凹平面30aが形成され、この凹平面30aの右方には8番目、10番目の挿通孔26、2610が開口している略コ字型の凹平面30bが形成され、更に右方向には14番目、16番目の挿通孔2614、2616が開口している略コ字型の凹平面30cが形成されており、これらの凹平面30a乃至30cは絶縁体ベース12の短手方向の一方側で開口している。
また2番目、4番目、6番目、7番目、9番目、11番乃至13番目、15番目、17番目、18番目の挿通孔26、26、26、26、26、2611乃至2613、2615、2617、2618に対しては夫々独立した凹平面30dが形成されており、これら凹平面30dは絶縁体ベース12の短手方向の他方側で開口している。そして9番目の挿通孔26が開口している凹平面30dと、11番目の挿通孔2611が開口している凹平面30dとの間には凹平面30cの10番目の挿通孔2610が開口している部位に連通する凹平面30d’が形成され、また同様に15番目の挿通孔2615が開口している凹平面30dと、17番目の挿通孔2617が開口している凹平面30dとの間には凹平面30cの16番目の挿通孔2616が開口している部位に連通する凹平面30d’が形成されている。
ここで凹平面30aには図4(a)に示す山字状に打ち抜き形成した図4(a)に示す金属板31aが、また凹平面30b、30cには図4(b)に示す略コ字状に打ち抜き形成した金属板31bが、また挿通孔2611及び2617に対応する凹平面30d以外の凹平面30dには図4(d)に示す延長片32を形成した矩形状の金属板31c、挿通孔2611及び2617に対応する凹平面30dには図4(d)に示す矩形状の金属板31dが図3に示すように夫々配置されるようになっている。そしてこれら金属板31a〜31dには配置されたときに夫々の凹平面30a〜30dの挿通孔26〜2618の開口に連通する孔33が穿孔されており、これら孔33は絶縁体ベース12の下面側から挿通孔26〜2618を介して挿通される各スイッチ素子Q0〜Q4及びダイオードDのリード端子(図示せず)の先部が挿通されるようになっており、これにより各リード端子(図示せず)の先部を金属板31a〜31dに半田付け(溶接)することができるのである。
尚金属板31bは凹平面30cに配置されたときに右脚片の先端から延長形成した延長片34が対応する凹平面30d’内に配置されるようになっている。
ここで挿通孔2616〜2618は図7のスイッチ素子Q3のソース用リード端子、ドレイン用リード端子、ゲート用リード端子に、挿通孔2613〜2615はスイッチ素子Q4のゲート用リード端子、ドレイン用リード端子、ソース用リード端子に、挿通孔2610〜2612はスイッチ素子Q1のソース用リード端子、ドレイン用リード端子、ゲート用リード端子に、更に挿通孔26〜26はスイッチ素子Q2のゲート用リード端子、ドレイン用リード端子、ソース用リード端子に、挿通孔26〜26はスイッチ素子Q0のソース用リード端子、ドレイン用リード端子、ゲート用リード端子に夫々対応し、更に挿通孔26及び26はダイオードDのアノード用リード端子、挿通孔26はカソード用リードに対応しており、これによって金属板31aがダイオードDのアノードと、スイッチ素子Q0のドレインとを共通接続し、隣りの金属板31bがスイッチ素子Q1のソースとスイッチ素子Q2のドレインとを共通接続し、更に右隣りの金属板31bがスイッチ素子Q3ソースとスイッチ素子Q4のドレインとを共通接続する導電体を構成することになる。
ところで図7の回路で示すようにスイッチ素子Q1、Q3のドレイン、つまりブリッジ回路3の電源入力端の正側には平滑コンデンサC1の+極側に、スイッチ素子Q0、Q2、Q4のソース、つまりブリッジ回路3の電源入力端の負側には平滑コンデンサC1の−極に夫々接続されるのであるがこれらの接続を担うのが上述した金属配線板19A、19Bであり、+極側となる金属配線板19Aは図5に示すように長手方向の両端の下縁より板面に直交する方向に折り曲げた取り付け片20を夫々一体に形成するとともに、取り付け片20、20間の下縁からは下方に向けて3つの端子片40〜40を所定間隔で突出形成し、また上縁からは上方に向けて4つの接続片41〜41を等間隔に突出形成している。端子片40乃至40は挿通孔26、2611、2617を夫々開口している凹平面30dに対応しており、L字状に折り曲げてある下端部を対応する凹平面30d内に配置される金属板31cの上面に半田付け(溶接)されることで、ダイオードDのカソード、スイッチ素子Q1、Q3のドレインを共通接続する導体を構成する。
−極の金属配線板19Bは図6に示すように長手方向の両端の下縁より板面に直交する方向に折り曲げた取り付け片20を夫々一体に形成するとともに、取り付け片20、20間の下縁からは下方に向けて3つの端子片42〜42を所定間隔で突出形成し、また上縁からは上方に向けて4つの接続片43〜43を等間隔に突出形成している。端子片42〜42は挿通孔26、2610、2615を夫々開口している凹平面30dに対応しており、L字状に折り曲げてある下端部を対応する凹平面30d内に配置される金属板31cの上面に半田付け(溶接)されることで、スイッチ素子Q0、Q2、Q4のソースを共通接続する導体を構成する。
ここで金属配線板19Aの接続片41〜41と、金属配線板19Bの接続片43〜43は絶縁体ベース12上に金属配線板19A、19Bを取り付けたときに、所定間隔で交互に配置されるように夫々の間隔が設定されているもので、平滑コンデンサC1を合成によって構成する電解コンデンサC11〜C17のリード端子(図示せず)を挿通して半田付け(溶接)するための接続孔44を夫々穿孔しており、両端に位置する接続片41、43には1つの接続孔44を、残りのものには両側に夫々1ずつ接続孔44を穿孔し、隣接する接続片同士の隣り合う接続孔44の間隔を等間隔としている。
而して各スイッチ素子Q0〜Q4及びダイオードDや各構成要素を組み付けることでスイッチ素子モジュール13を組み立て上げるに当たり、まず放熱板11上に絶縁シート45を介してスイッチ素子Q0〜Q4及びダイオードDを螺子35及びナット36により固定する。この際ダイオードD、スイッチ素子Q2、Q4を横一列に配置するとともに、この列に並行する形でスイッチ素子Q0、Q1、Q3を横一列に配置する。尚両列の素子部の配置は千鳥配置としている。また素子部から突出させている夫々のリード端子(図示せず)を対向する方向に向けるとともに、夫々のリード端子(図示せず)の上向きに折り曲げた先端部を直線上に一列に並べ、且つその間隔を上記挿通孔26〜2618の間隔に合わせておく。
次いで挿通孔26〜2618に対応する素子のリード端子(図示せず)の先端部を下面側から挿通させるように絶縁体ベース12を放熱板11上に絶縁シート45を介して配置して螺子固定する。このとき各素子部は頭部を絶縁体ベース12より外側に露出させる形で絶縁体ベース12の下面と放熱板11の上面とで形成される空間内に収まる。
本実施形態では、上述のように素子部を二列に振り分けて配置することにより、全ての素子を同じスペースで横一列に配置する場合に比べて、素子部の頭部に露出している電極間の絶縁距離を確保することができるのである。
さて絶縁体ベース12の固定配置後に、各凹平面30a〜30dに対応する金属板31a〜31dを配置して各リード端子(図示せず)の先端部を金属板31a〜31dの上面側に挿通孔26〜2618を介して露出させる。この状態で各リード端子(図示せず)を金属板31a〜31dに半田付け(溶接)して固定するとともに電気的に接続する。また金属板31aの上面にリアクトルL側に接続するための接続線の一端を半田付け(溶接)する。また金属板31b、31cからはローパスフィルタ回路4とブリッジ回路3の出力端とを接続する接続線の一端を夫々半田付け(溶接)する。これら電力系の接続線はプリント配線基板10とは反対側から導出して、信号系とは分離する。つまり各スイッチ素子Q0〜Q4及びダイオードDのリード端子(図示せず)の配置ラインで仕切られる両側の一方側にスイッチ素子Q0〜Q4に入力する制御信号系の配線群を、他方側に前記スイッチ素子Q0〜Q4でオンオフされる電力系の配線群を配置して両配線群を両側に分離しているのである。
この後、金属配線板19A、19Bを夫々の両端に形成した取り付け片20を用いて段差面の上段面18A、下段面18Bに螺子50により固定する。この場合螺子50を螺子挿通孔21に挿通し、脚部17に形成した凹部51に配置したナット(図示せず)に螺入締結する。またこの固定の際に金属配線板19A、19Bの板面間には図9(a)に示すようにシート状絶縁体53を介在させて両金属配線板19A、19Bを電気的に絶縁している。この絶縁体53は下端を絶縁体ベース12の上面に載置した状態で、上端位置が金属配線板19A、19Bの接続片41〜41、43〜43の基端位置よりも高くなるような、高さ方向の幅を持つものである。尚、各金属配線板19A、19Bの端子片40〜40、42〜42は絶縁体53の下端より下方へ突出する。
さて絶縁体ベース12上に金属配線板19A、19Bを固定立設した後、平滑コンデンサC1を構成する電解コンデンサC11〜C17の+極、及び−極のリード端子(図示せず)を接続片41〜414、43〜43の接続孔44を挿通して利用して接続片41〜41又は43〜43に半田付け(溶接)するのであるが、この際金属配線板19Aが+極、金属配線板19Bが−極に対応するため、接続片41の接続孔44には電解コンデンサC11の+極のリード端子(図示せず)を、隣接する接続片43の一方の接続孔44には電解コンデンサC11の−極のリード端子(図示せず)を夫々挿通して半田付け(溶接)する。この電解コンデンサC11に隣接する電解コンデンサC12は−極のリード端子(図示せず)を電解コンデンサC11の−極のリード端子(図示せず)に隣接並行するように配置され、−極のリード端子(図示せず)を接続片43の他方の接続孔44に挿通して半田付け(溶接)し、また+極のリード端子(図示せず)を隣接する接続片41の一方の接続孔44に挿通して半田付け(溶接)する。このようにして各電解コンデンサC11〜C17を隣り合う電解コンデンサと対向するリード端子(図示せず)の極性を同じ極となるように並置して+極のリード端子(図示せず)を対応する接続片41〜41の接続孔44に、−極のリード端子(図示せず)を接続片43〜43の接続孔44に夫々挿通して半田付け(溶接)固定するのである。これにより電解コンデンサC11〜C17は並列接続されてその合成容量により大容量の平滑コンデンサC1を構成することになる。
そして−極側の配線金属板19Bは昇圧部2のグランド側に接続する接続線が接続されることになる。
次に支持片24a、24bのスリット孔25a、スリット溝25bを利用してプリント配線基板10を取り付ける。このプリント配線基板10の下縁には、図10に示すように各スイッチ素子Q1〜Q4のゲート用リード端子(図示せず)が接続される金属板30cに形成された延長片32に対向するように、ドライブ回路のゲート信号出力端を構成する配線パターンの端部Gが臨んでおり、延長片32の先部を上向きに折り曲げて対応する配線パターンの端部に接触させ両者を半田付け(溶接)することで各スイッチ素子Q0〜Q4のゲートとが電気的に接続される。また各ゲート信号出力端と対となるグランド電位側端の配線パターンの端部がプリント配線基板10の下縁に、スイッチ素子Q1、Q3のソース用リード端子(図示せず)が夫々接続されている各金属板30bの延長片34或いはスイッチ素子Q0,Q2、Q4のソース用リード端子(図示せず)が接続されている金属板30cの延長片34に対向するように臨んでおり、上述と同様にこれら配線パターンの端部Sを延長片32又は34の上向き先部と半田付け(溶接)するのである。
このように半田付け(溶接)することでプリント配線基板10側のドライブ回路のゲート信号出力端と各スイッチ素子Q0〜Q4のゲートとの間が電気的に接続されることになる。
かようにして各素子及び部材を組み付けることで構成されたスイッチ素子モジュール13は、上述の取り付けベース14に取り付け、上述のように金属板30a、30c及び金属配線板19Bに夫々接続した接続線を所定の回路要素に接続することで、インバータ装置が完成することになる。
尚図9(b)に示すように同一高さ面に取り付け、介在させる絶縁体53の下端を絶縁体ベース12に形成している溝54内に入れても、絶縁沿面距離を稼ぐようにすれば、特に段差面を設けなくても所望の絶縁が確保できる。勿論段差面を設けて金属配線板19A、19Bを取り付ける場合においても図9(c)に示すように絶縁体53の下端を絶縁体ベース12に形成した溝54内に入れるようにすればより確実な絶縁ができる。
実施形態1のスイッチ素子モジュールを示すものであって、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 (a)は実施形態1に用いる絶縁体ベースの斜視図、(b)はプリント配線基板及び金属板、金属配線板を取り付け状態の絶縁ベースの斜視図である。 実施形態1はプリント配線基板及び金属板、金属配線板を取り付け状態の絶縁体ベースの上面図である。 (a)〜(d)は実施形態1に用いる各金属板の平面図である。 実施形態1に用いる金属配線板の一例を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 実施形態1に用いる金属配線板の他例を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 実施形態1の要部の回路構成図である。 (a)は実施形態1の上面図、(b)は一部省略せる側面図である。 実施形態1の金属配線板の取り付け例の説明図である。 同上に用いるプリント配線基板の一例の正面図である。
符号の説明
Q0〜Q4 スイッチ素子
D ダイオード
12 絶縁体ベース
13 スイッチ素子モジュール
27 壁体
30a〜30d、30d’ 金属板

Claims (5)

  1. プリント配線基板に実装するためのリード端子を有するスイッチ素子を複数組み合わせてブリッジ回路を構成するインバータ装置において、
    前記ブリッジ回路の正/負の一対の電源入力端の一方側に接続される前記各スイッチ素子のリード端子が電気的に接続される金属配線板と、前記電源入力端の他方側に接続される前記各スイッチ素子のリード端子が電気的に接続される別の金属配線板とを絶縁体ベース上に並行立設し、夫々の金属配線板には前記一対の電源入力端間に接続する平滑コンデンサを接続固定する接続片及び前記スイッチ素子のリード端子側に電気的に接続する端子片を、前記両金属配線板の板面間に介在させている絶縁体の上下縁を越えるように突出形成していることを特徴とするインバータ装置。
  2. 前記各スイッチ素子から並行突出されるリード端子を等間隔に一直線上に並べて配置するとともに、上記各スイッチ素子間で互いに電気的に共通接続する必要のあるリード端子同士を接続する金属板を配置し、互いの金属板間に介在させる壁体を一体形成した前記絶縁体ベースからなるスイッチ素子モジュールを備え、前記各スイッチ素子は、前記リード端子の配置ラインで仕切られる両側に二列に振り分けて配置されることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  3. 前記各スイッチ素子のリード端子の配置ラインで仕切られる両側の一方側に前記スイッチ素子に入力する制御信号系の配線群を、他方側に前記スイッチ素子でオンオフされる電力系の配線群を配置して両配線群を両側に分離していることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  4. 前記平滑コンデンサは並列接続された複数の電解コンデンサから構成され、前記金属配線板に突出形成する前記接続片は所定間隔をあけて前記金属配線板の両端方向に並ぶように前記絶縁体ベースとは反対側の側縁より突出形成し且つ両金属板の各接続片の突出位置を前記両金属配線板の接続片が交互に並ぶように設定し、各電解コンデンサを夫々のリード端子の突出方向が同じ方向となり、且つ隣り合う電解コンデンサ同士の隣接するリード端子の極性が同じ極性となるように各電解コンデンサを並行配置して夫々のリード端子を対応する各金属配線板の前記接続片に接続固定したことを特徴とする請求項1又は2記載のインバータ装置。
  5. 前記両金属配線板は両端が絶縁体ベースの両端上で固定されるもので、絶縁体ベースの両端部には一方の金属配線板の両端を固定する部位の面と他方の金属配線板の両端を固定する部位の面とを異なる高さとする段差面を形成していることを特徴とする請求項1,2又は4記載のインバータ装置。
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