JP4559619B2 - 電動送風機及び電気掃除機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気掃除機等に搭載される電動送風機、及びアップライト型、キャニスタ型、ハンディ型等の各種の電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気掃除機に搭載される電動送風機の中には、遠心型のファンと、これを回転させる電動機部との間に合成樹脂製のディフューザを配置したものがある。ディフューザは、その周部に、風入口と、この入口にファンから吐出された風を導く斜状の導風壁とを夫々複数有し、かつ、裏面に風入口に連続するディフューザ通路を形成する整流羽根を設けて形成されている。このディフューザで、ファンから吐出された風の動圧を前記ディフューザ通路により静圧化しつつ電動機部内に導くようになっている。
【0003】
ディフューザの周部は電動機部が有する張出しフランジで支持され、かつ、このフランジでディフューザ通路に連通している風入口の一辺が仕切られている。そのため、ファンから吐出され導風壁に沿って風入口に導入された風は、勢い良く張出しフランジに当ってディフューザの周部裏面に向けて反射される。したがって、ディフューザの周部がファンカバーで押えられていない構成にあっては、ディフューザの周部が張出しフランジから浮き上げるように変形することがあり、送風上好ましくない。
【0004】
そのため、従来では、ディフューザの周部を、ねじ止め又は熱溶着或はかしめ止めにより電動機部の張出しフランジに固定して、ディフューザの周部の変形を防止している。ねじ止めは、ディフューザの導風壁に設けた複数の通孔の夫々に挿入される各ねじを、電動機部の張出しフランジにねじ込んで締付けることで行われている。又、熱溶着或はかしめ止めは、ディフューザの導風壁裏面に一体に突設された固定凸部を、これらに対応して電動機部の張出しフランジに開けた通孔に通し、張出しフランジの裏面において、固定凸部の先端部を加熱し溶かして押し広げたり、或は前記先端部を叩いて押し広げるように変形させることで行われている。
【0005】
しかし、ディフューザの周部を張出しフランジにねじ止めする構成では、固定部品として複数のねじが必要であるので部品点数が増え、かつ、それらの螺挿作業も必要であるために、コスト高である。又、ディフューザの周部を張出しフランジに熱溶着或はかしめ止めする構成では、部品点数の増加はないものの、張出しフランジにディフューザを被せる作業と、熱溶着或はかしめ止めの作業とが張出しフランジの表側と裏側とに分かれて行われ、かつ、張出しフランジの各通孔は小径でありそれらにディフューザの各固定凸部を同時に挿入させずらいので、張出しフランジにディフューザ周部を固定する作業性が良くなく、よって、コスト高である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、電動機部の張出しフランジにディフューザ周部を簡単な構成で安価に固定できる電動送風機及び電気掃除機を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の電動送風機は、電動機部の張出しフランジ上に配置されたディフューザの周部が、複数の風入口とこれら風入口に近づくに従って前記張出しフランジに次第に近寄るように傾斜された複数の導風壁を有し、かつ、前記ディフューザの周部が電動機部の回転軸に連結されたファンから吐出される風の圧力で張出しフランジから浮き上がるように変形することを防止するために、このディフューザの周部を張出しフランジに固定した電動送風機を前提とする。
【0008】
そして、前記課題を解決するために、請求項1の発明は、前記張出しフランジに複数のフックを切起こし、これらフックと前記張出しフランジとで、前記風入口に向かい合っている前記導風壁を挟み込んでいて、この挟み込み状態で前記フックが弾性変形された状態を維持していることを特徴としている。
【0009】
この請求項1の発明は、整流子モータを電動機部に用いた電動送風機、及びブラシレスモータを電動機部に用いた電動送風機のいずれにも適用できる。
【0010】
請求項1の発明においては、ディフューザの周部の導風壁を、張出しフランジとこれから切起こされた複数のフックとで挟み込むとともに、この挟み込み状態で各フックを弾性変形された状態に維持して、ディフューザの周部を張出しフランジに固定したから、ファンから吐出されて風入口に導入された風の圧力でディフューザ周部が張出しフランジから浮き上がるように変形することを防止できる。そして、前記各フックは電動機部が有する張出しフランジから一体に切起こされているから、格別に固定部品を要することなく、ディフューザ周部の前記変形を防止できる。更に、張出しフランジにディフューザ周部を固定するには、ディフューザ周部の風入口の裏側にフックが位置するようにディフューザ周部を張出しフランジ上に被せた状態から、風入口に向かい合っているディフューザ周部の導風壁が対応するフックの裏側に入り込むようにディフューザを回動させることにより、フックを弾性変形させながらフックと張出しフランジとの間に前記導風壁を圧入気味に入り込ませればよい。それにより、前記導風壁を各フックと張出しフランジとの間に挟み込んで、ディフューザ周部の複数箇所を張出しフランジに同時に固定できる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の発明に記載のフックの先端部に前記張出しフランジ側に突出する係合突起を設けるとともに、この突起が入り込んで係合する突起受け部を前記風入口に向かい合っている前記導風壁に設けたことを特徴としている。この発明において突起受け部は凹み又は孔によって形成できる。
【0012】
この請求項2の発明においては、ディフューザ周部の複数箇所が張出しフランジに固定された状態では、フックの係合突起が導風壁の突起受け部に入り込んで係合するから、フックの導風壁への引っ掛り強度が高められ、ディフューザの張出しフランジへの固定状態をより安定させることができる。
【0013】
請求項3の発明は、請求項2の発明に記載の係合突起を前記突起受け部に導くガイド溝を前記風入口に向かい合っている前記導風壁の表面に設けたことを特徴としている。
【0014】
この請求項3の発明においては、風入口に向かい合っているディフューザ周部の導風壁が対応するフックの裏側に入り込むようにディフューザを回動させる際に、ガイド溝でフックの係合突起を突起受け部に円滑に導くことができる。そのため、前記回動操作が容易で、かつ、フックの係合突起を突起受け部に確実に引っ掛けることができる。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1〜3の内のいずれか一項において、一端に外側に張り出すベース縁部を有した板金製のケース本体と、前記ベース縁部に重ねて連結される縁部を有した板金製のケース端面板とで前記電動機ケースを形成するとともに、前記ベース縁部と前記ケース端面板の縁部とで前記張出しフランジを形成し、前記フックを前記ベース縁部から切起こしたことを特徴としている。
【0016】
この請求項4の発明において、電動機ケースの主部を占めている板金製ケース本体は、その材厚が厚く強度が大きく確保されているとともに、このケース本体のベース縁部は深絞りされることがなく強度が大である。そして、このベース縁部からフックを切起こしたので、各フックの強度も当然に大きい。したがって、これらフックと張出しフランジとの間にディフューザ周部の複数箇所を強固に挟み込むことができる。
【0017】
請求項5に係る発明の電気掃除機は、送風機室及びこの送風機室の上流側に集塵室を有する掃除機本体と、前記送風機室に収容された請求項1〜4の内のいずれか一項に記載の電動送風機と、前記集塵室に収容されたフィルタと、前記集塵室に連通して設けられる吸込み口体とを具備したことを特徴としている。この発明は、空気循環式又は空気非循環式の電気掃除機のいずれにも適用できる。
【0018】
この請求項5の発明においては、電動機部の張出しフランジへのディフューザ周部を簡単な構成で安価に固定できる請求項1〜4の内のいずれか一項に記載の電動送風機を備えるから、安価な電気掃除機を提供できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図6を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
【0020】
図1はキャニスタ型の空気非循環式電気掃除機全体を示す斜視図であり、この電気掃除機1は、床面上を自在に移動できる掃除機本体2、電動送風機3、フィルタとしての集塵袋4、吸塵ホース5、延長管6、及び吸込み口体7などを備えている。
【0021】
掃除機本体2の内部には図示しないが送風機室及びこの送風機室の上流側に位置された集塵室が夫々設けられている。集塵室の開口は掃除機本体2の一部をなす開閉可能な蓋2aによって気密に閉じられており、又、集塵室には蓋2aを開けた状態で出し入れ可能な集塵袋4が収容されている。前記送風機室には後で詳しく説明する電動送風機3が収容されている。吸塵ホース5及び延長管6は集塵室と吸込み口体7とを連通して設けられる吸込み管体をなしている。可撓性ホースからなる吸塵ホース5の一端部は掃除機本体2に着脱可能に接続され、このホース5の他端部は手元操作スイッチ付きのハンドル5aを有している。ハンドル5aには硬質な延長管6の一端部が着脱可能に接続され、この延長管6の他端部には吸込み口体7が着脱可能に接続されている。
【0022】
この電気掃除機1の電動送風機3を駆動させることにより、電動送風機3の送風力で、吸込み口体7から被掃除面上の塵を吸込んで延長管6及び吸塵ホース5を介して掃除機本体2の集塵室に導き、この室内の集塵袋4で前記塵を捕捉できる。集塵袋4を通過した空気は、電動送風機3に吸込まれてこの送風機3を通り抜けた後、掃除機本体2にその送風機室と連通して設けた排気口を通して掃除機本体2の外部に排出される。以上により被掃除面を掃除できる。
【0023】
次に、図2〜図6を参照して電動送風機3について説明する。図2に示すように電動送風機3は、電動機ケース10、固定子11、回転子12、一対のブラシ装置13、ファン14、ディフューザ15、及びファンカバー16等を備えている。
【0024】
図2、図3、及び図5に示すように電動機ケース10は、板金を深絞りして得たケース本体21と板金製のケース端面板31とを連結して形成されている。ケース本体21は、底22付きの円筒部23の前記底22と反対側の端を開口し、この開口の縁は外側に張出すベース縁部24をなしている。底22の中央部には小径な円筒形状をなす軸受支え部25が形成され、又、円筒部23には複数の排気口26が開けられている。軸受支え部25には軸受27が収容されている。ベース縁部24は、環状平面部24aと、この平面部24aから前記底22側に向けて円筒部23と略平行に折り曲げられた嵌合筒部24bと、この筒部24bの先端から環状平面部24aと略平行に折り曲げられたストッパ部24cとで形成されている。
【0025】
ケース端面板31はケース本体21の開口を径方向に横切って設けられている。ベース縁部24に重ねてねじ止めされたケース端面板31の両端の縁部31aと前記ベース縁部24とは、電動機ケース10の張出しフランジをなしている。前記軸受支え部25に対応してケース端面板31の長手方向中央部には、電動機ケース10の外に向けて突出する軸受支え部32が形成され、この内部には軸受33が収容されている。
【0026】
固定子11は固定子鉄心とこの鉄心に巻付けられた固定子巻線とを備えてなる。固定子鉄心の四隅を円筒部23の内面に圧接させて、固定子11が電動機ケース10に収容されており、円筒部23の内面とこれに対向する固定子鉄心の外面との間に風路34が形成されている。
【0027】
回転子12は整流子37付きのものである。回転子12は、その回転軸12aの両端部を前記両軸受27、33に支持させることによって、固定子11の内側に位置して電動機ケース10に回転自在に取付けられている。一対のブラシ装置13はケース本体21の円筒部23を貫通して取付けられており、これらの装置13が有するカーボンブラシ13aの先端は整流子37に押付けられている。前記電動機ケース10、固定子11、回転子12、及び一対のブラシ装置13によって、整流子モータからなる電動機部が形成されている。
【0028】
又、前記ファン14、ディフューザ15、及びファンカバー16によってファン部が形成されている。詳しくは、前記回転軸12aは軸受33及びこれを収容している軸受支え部32を貫通しており、その貫通端部に遠心型のファン14がナット39により連結されている。このファン14と電動機ケース10との間には、前記張出しフランジ及びケース端面板31の軸受支え部32を除く部分を覆い隠す合成樹脂製のディフューザ15が配置されている。板金製のファンカバー16は、前記ストッパ部24cに当るまで嵌合筒部24bに嵌合して取付けられており、ファン14及びディフューザ15を覆い隠している。なお、16aはファンカバー16の中央部に設けられた吸込み口を示しており、これを通して前記集塵室内の空気がファン14に吸込まれる。
【0029】
図3、図4(B)、及び図6(A)に示すようにディフューザ15は平面視円形であり、その外周径はベース縁部24の環状平面部24aの外周径と等しい。このディフューザ15の中央部は裏面側に凹まされており、そこには、センター孔41と、この孔41を間に置いて一対のねじ通孔42が夫々開けられている。ディフューザ15の周部には、複数の風入口43と、これらに個別に向かい合う複数の導風壁44とが交互に設けられている。図3及び図4(A)(C)に示すように各導風壁44は、風入口43に近づくに従ってディフューザ15の周部の表面15aからベース縁部24に次第に近付くように傾斜されている。又、図6(B)に示すようにディフューザ15の裏面には複数の円弧状等の整流羽根45が突設されており、隣接する整流羽根45間にはディフューザ通路46が夫々形成されている。これらディフューザ通路46の一端部は風入口43となっている。
【0030】
次に、ディフューザ15の取付けについて説明する。図3及び図5等に示すように前記張出しフランジのベース縁部24の環状平面部24aには、複数例えば4個のフック51が周方向に等間隔毎に切起こされている。これらフック51は、環状平面部24aに対して略直角に起立する基部と、この基部から折れ曲がった押さえ片とから形成され、側面視逆L字形状をなしている。前記押さえ片は、環状平面部24aと略平行であってもよいが、好ましくは図5に示すように先端側に行くほど環状平面部24aの表面から離れるように設けるとよい。なお、本発明においてフック51は前記基部をなくして斜めに切起こしてもよい。更に、前記押さえ片の先端部、言い換えればフック51の先端部には、図5で代表して示すようにベース縁部24に向けて突出する例えば半球状の係合突起51aが形成されている。
【0031】
一方、図6(A)等に示すようにディフューザ15の一つ置きの導風壁44の夫々には、それらが向かい合っている風入口43側の端部44aに位置して突起受け部55とガイド溝56とが夫々設けられている。端部44aの裏面は平坦面で形成されている。突起受け部55は、図4(C)に示すように導風壁44の端部44aを貫通する孔で形成されており、ガイド溝56は前記端部44aの表面に突起受け部55から風入口43にわたるように延びて設けられている。
【0032】
ディフューザ15は以下の手順で電動機ケース10にその一端開口を覆って取付けられる。まず、突起受け部55に接近している4個の風入口43の裏側に前記フック51を位置させて、ディフューザ15を電動機ケース10のベース縁部24に被せる。それにより、回転軸12aとともにケース端面板31の軸受支え部32が、ディフューザ15のセンター孔41に通される。
【0033】
次に、ディフューザ15を周方向に回動させる。この場合、各風入口43に個別に向かい合っている各導風壁44の端部44aが対応するフック51の裏側に入り込むようにディフューザ15を回動させる。この回動方向を図6(A)中に矢印で示す。なお、ディフューザ15の裏側にはケース端面板31に嵌まる凹状逃げが設けられているが、この逃げはディフューザ15の前記回動を許容するのに十分な大きさに形成されている。
【0034】
前記回動に伴い、各フック51が露出されるとともに、これらフック51を弾性変形させながら導風壁44の端部44aがフック51とベース縁部24との間に圧入気味に入り込むので、導風壁44の端部44aがフック51とベース縁部24との間に挟み込まれる。この挟み込み状態で各フック51は弾性変形された状態を維持しているとともに、図4(C)に示すようにフック51を切起こした跡に形成された孔52が端部44aによって閉じられて、前記孔52を通して風の一部がベース縁部24の裏側に排出されることが防止される。
【0035】
以上のようにディフューザ15を回動させるだけの簡単な作業で、4個のフック51によりディフューザ15周部4箇所を同時にベース縁部24に固定できる。こうしてディフューザ15の周部が固定された状態は図4(A)(B)(C)に示される。この場合、ディフューザ15の回動操作が終了した時点では、図4(C)に示すように各フック51の係合突起51aが、対応する導風壁44の突起受け部55に入り込んで係合する。そのため、各フック51の導風壁44への引っ掛り強度が高められて、ディフューザ15のベース縁部24への固定状態をより安定させることができる。
【0036】
しかも、既述のようにディフューザ15を回動させた時に各係合突起51aは、導風壁44の端部44aの表面に設けたガイド溝56に円滑に導かれて突起受け部55に入り込むので、ディフューザ15の回動操作が容易となるだけではなく、フック51の係合突起51aを突起受け部55に確実に引っ掛けることができる。
【0037】
最後に、本実施形態の場合には、ディフューザ15が有している一対のねじ通孔42の夫々にねじ57を通して、これらのねじ57をケース端面板31に設けられているねじ受け孔58(図3参照)に螺合して締付けることにより、電動機ケース10へのディフューザ15の装着を完了する。なお、このようなディフューザ15の中央部側でのねじ止めは、本発明では省略することもできるが、ファン14の裏面中央部側へのディフューザ15の中央部の変形及び送風効率の低下を抑制できる点で好ましい。つまり、ファン14の裏面とディフューザ15との間の狭い空間S(図2参照)の圧力は、ディフューザ15の裏側の圧力よりも低いので、既述のようなねじ57による止めがない場合には、ディフューザ15の裏側の圧力でこのディフューザ15の中央部がファン14の裏面中央部に接近するように変形される。それに伴いディフューザ15の裏側の空気が前記空間Sに漏れて、結果的に送風効率の低下をもたらす。又、以上のねじ止めはディフューザ15の不用意な回り止めとなる点でも好ましい。
【0038】
又、以上説明したディフューザ15の取付け後に、ファン14が回転軸12aの先端部に連結され、最後に、ファンカバー16が電動機ケース10の嵌合筒部24bの外周面に嵌合されて、ファン部が組み立てられる。こうして組立てられた状態は図2に示されており、ファンカバー16の内周面にディフューザ15の外周は接触しているが、ファンカバー16の外周肩部16bとディフューザ15の周部表面15aとは非接触であり、ディフューザ15の周部は外周肩部16bとベース縁部24とで挟まれていない。
【0039】
このようにファンカバー16がディフューザ15の周部を押えていないにも拘らず、ディフューザ15の周部複数箇所は既述のようにフック51によって電動機ケース10のベース縁部24に固定されているので、ファン14から吐出された風が導風壁44の表面に沿って風入口43に導入されるに伴い、風入口43に臨んでこの入口43の一辺を仕切っているベース縁部24で跳ね返された風の圧力によって、ディフューザ15の周部がベース縁部24から離れるように浮き上がって変形することを防止できる。それにより、送風性能の低下を抑制できる。
【0040】
そして、以上の変形止めのために用いられる各フック51は電動機ケース10のベース縁部24から切起こされている。ところで、電動機ケース10の主部を占めている板金製ケース本体21は、その材厚が厚く強度が大きく確保されているとともに、このケース本体21のベース縁部24の環状平面部24aは深絞りされることがなく強度が大である。そのため、このベース縁部24から切起こされた各フック51の強度も当然に大きい。したがって、これらフック51とベース縁部24との間にディフューザ15の周部の複数箇所を強固に挟み込むことができる。
【0041】
又、既述のように各フック51は電動機ケース10のベース縁部24から一体に切起こされているので、ディフューザ15の周部をベース縁部24に固定するのに、ねじ等の固定部品を格別に要しない。そのため、電動送風機3の部品点数及び組立て工数を削減できる。更に、ディフューザ15の周部をベース縁部24に固定するための既述の操作は、いずれもベース縁部24の表面側から行なえるとともに、各フック51への引掛け作業も既述のようにディフューザ15をベース縁部24に被せて回動させるという簡単な作業で同時に実現できる。しかも、この際において、ディフューザ15で隠された状態で複数の小孔に小さな突起を同時に位置合わせして通す面倒を伴うこともなく、ディフューザ15をベース縁部24に被せることができる。従って、部品点数の削減によるコストダウン、及び作業性向上によるコストダウンが可能であるから、電動送風機3のコストを低減でき、ひいては電気掃除機1のコストを低減することができる。
【0042】
図7は本発明の第2実施形態を示している。この実施形態は基本的には第1実施形態と同様な構成であるので、同じ構成については第1実施形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、以下異なる構成について説明する。第2実施形態が第1実施形態と異なる部分は、フックの位置である。
【0043】
すなわち、第2実施形態では、張出しフランジの一部をなすケース端面板31の180°離れた両縁部31aは、ケース本体21におけるベース縁部24の環状平面部24aと嵌合筒部24bとがなす角にまで達する長さを有し、これらの縁部31aの夫々にフック51が切起こされている。なお、以上説明した点以外の構成は図7に示されない構成を含めて第1実施形態の電動送風機及び電気掃除機と同じである。又、この第2実施形態において張出しフランジの他の部分をなすケース本体21のベース縁部24に他のフック51を設けることは妨げない。
【0044】
この第2実施形態においても、ディフューザ15の周部複数箇所を、電動機ケース10の張出しフランジに、このフランジの一部をなすケース端面板31の両縁部31aから切起こしたフック51を用いて固定したので、本発明の課題を解決できる。
【0045】
しかも、図7に示すようにケース端面板31のみにフック51を設けて実施する場合には、ケース端面板31をプレス成形により得る際に同時にフック51を切起こして設けることができる。従って、ケース本体21のベース縁部24にフック51を設ける場合のように、ケース本体21をプレス成形するための工程と、それにフック51を設ける工程とを分ける必要がなく、コストを低減できる点で優れている。
【0046】
図8は本発明の第3実施形態を示している。この実施形態は基本的には第1実施形態と同様な構成であるので、同じ構成については第1実施形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、以下異なる構成について説明する。第3実施形態が第1実施形態と異なる部分は、ケース端面板の構成及びフックの位置である。
【0047】
すなわち、第3実施形態では、板金製のケース端面板131は、ケース本体21の環状平面部24aと同形の外周径を有する円形の縁部131aを有し、この内側に十字状のブリッジを設けて、その交差部分、言い換えればケース端面板131の中央部に軸受支え部32を設けて形成されている。このケース端面板131は環状平面部24aに重ねてねじ止めされる。そして、電動機ケースの張出しフランジの一部をなす前記縁部131aには、複数例えば4個のフック51が周方向に等間隔毎に切起こされている。なお、以上説明した点以外の構成は図8に示されない構成を含めて第1実施形態の電動送風機及び電気掃除機と同じである。
【0048】
この第3実施形態においても、ディフューザ15の周部複数箇所を、電動機ケース10の張出しフランジに、このフランジの一部をなすケース端面板131の環状の縁部131aから切起こしたフック51を用いて固定したので、本発明の課題を解決できる。
【0049】
しかも、各フック51がケース端面板131のみに設けられるので、これらのフック51を、ケース端面板131をプレス成形により得る際に同時に切起こして設けることができる。従って、ケース本体21のベース縁部24にフック51を設ける場合のように、ケース本体21をプレス成形するための工程と、それにフック51を設ける工程とを分ける必要がなく、コストを低減できる点で優れている。
【0050】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0051】
請求項1に係る発明の電動送風機によれば、ファンから吐出されて風入口に導入された風の圧力でディフューザ周部が張出しフランジから浮き上がるように変形することを防止する各フックを張出しフランジから切起こして設けたから、ねじ等の格別に固定部品を要することがなく構成を簡単にできることとあいまって、ディフューザ周部を張出しフランジに固定するための全ての作業を張出しフランジの表面側から行なえるので、作業性がよく、したがって、コストを低減できる。
【0052】
請求項2に係る発明の電動送風機によれば、導風壁に設けた突起受け部にフックの係合突起を係合させるので、フックの導風壁への引っ掛り強度が高く、ディフューザ周部の張出しフランジへの固定状態をより安定させることができる。
【0053】
請求項3に係る発明の電動送風機によれば、ディフューザを回動させて張出しフランジに固定する際に、フックの係合突起をガイド溝で円滑に導いて突起受け部に係合させるので、張出しフランジにディフューザ周部を固定する作業性をより向上できる。
【0054】
請求項4に係る発明の電動送風機によれば、強度が大きい板金製ベース縁部からフックを切起こしたので、強度が大きい各フックと張出しフランジとの間にディフューザ周部の複数箇所を強固に挟み込んで、ディフューザ周部を張出しフランジに固定できる。
【0055】
請求項5に係る発明によれば、電動機部の張出しフランジにディフューザ周部を簡単な構成で安価に固定できる請求項1〜4の内のいずれか一項に記載の電動送風機を備えるから、安価な電気掃除機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るキャニスタ型電気掃除機全体を示す斜視図。
【図2】図1の電気掃除機が備える電動送風機を一部断面して示す側面図。
【図3】図2に示された電動送風機の一部を分解して示す斜視図。
【図4】(A)は図2に示された電動送風機の電動機ケースをディフューザが取付けられた状態で示す側面図。(B)は図2に示された電動送風機の電動機ケースをディフューザが取付けられた状態で示す正面図。(C)は図4(B)中Z−Z線に沿って示す断面図。
【図5】図2に示された電動送風機の電動機ケースを示す側面図。
【図6】(A)は図2に示された電動送風機のディフューザを示す正面図。(B)は図6(A)中Y−Y線に沿って示す断面図。
【図7】本発明の第2実施形態に係る電動送風機の一部を分解して示す斜視図。
【図8】本発明の第3実施形態に係る電動送風機の一部を分解して示す斜視図。
【符号の説明】
1…電気掃除機
2…掃除機本体
3…電動送風機
4…集塵袋(フィルタ)
10…電動機ケース(電動機部)
11…固定子(電動機部)
12…回転子(電動機部)
12a…回転軸
13…ブラシ装置(電動機部)
14…ファン
15…ディフューザ
15a…ディフューザの周部表面
16…ファンカバー
21…ケース本体
24…ベース縁部(張出しフランジ)
31、131…ケース端面板
31a、131a…ケース端面板の縁部(張出しフランジ)
43…風入口
44…導風壁
44a…導風壁の端部
51…フック
51a…係合突起
55…突起受け部
56…ガイド溝

Claims (5)

  1. 張出しフランジを有した電動機ケースを備える電動機部の回転軸にファンを連結し、周部が前記張出しフランジ上に支持され、かつ、前記周部に、複数の風入口とこれら風入口に近づくに従って前記周部の表面から前記張出しフランジに次第に近付けて傾斜された複数の導風壁とを有するディフューザを、前記ファンと前記電動機ケースとの間に配置し、前記ファン及びディフューザを覆うファンカバーを前記張出しフランジに嵌合して取付けた電動送風機において、
    前記張出しフランジに複数のフックを切起こし、これらフックと前記張出しフランジとで、前記風入口に向かい合っている前記導風壁を挟み込んでいて、この挟み込み状態で前記フックが弾性変形された状態を維持していることを特徴とする電動送風機。
  2. 前記フックの先端部に前記張出しフランジ側に突出する係合突起を設けるとともに、この突起が入り込んで係合する突起受け部を前記風入口に向かい合っている前記導風壁に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電動送風機。
  3. 前記係合突起を前記突起受け部に導くガイド溝を前記風入口に向かい合っている前記導風壁の表面に設けたことを特徴とする請求項2に記載の電動送風機。
  4. 一端に外側に張り出すベース縁部を有した板金製のケース本体と、前記ベース縁部に重ねて連結される縁部を有した板金製のケース端面板とで前記電動機ケースを形成するとともに、前記ベース縁部と前記ケース端面板の縁部とで前記張出しフランジを形成し、前記フックを前記ベース縁部から切起こしたことを特徴とする請求項1〜3の内のいずれか一項に記載の電動送風機。
  5. 送風機室及びこの送風機室の上流側に集塵室を有する掃除機本体と、前記送風機室に収容された請求項1〜4の内のいずれか一項に記載の電動送風機と、前記集塵室に収容されたフィルタと、前記集塵室に連通して設けられる吸込み口体とを具備したことを特徴とする電気掃除機。
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