JP4558383B2 - 画像形成装置およびプロセスカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置およびプロセスカートリッジに関するものである。
感光体とこれに接触しつつ表面移動する被転写体との間に転写電界を形成することで、感光体上のトナー像を被転写体上に転写する静電転写方式を採用した画像形成装置が知られている。このような画像形成装置においては、転写後に感光体表面部分に転写残トナーが残留することがある。この転写残トナーが除去されないまま、トナーの付着した感光体表面部分が次の画像形成工程に供されることになると、その感光体表面部分で帯電ムラ等の帯電不良が生じ、画質劣化の原因となる。そのため、従来は、転写領域から帯電領域までの感光体表面に対向する位置にクリーニング装置を設け、転写残トナーを除去していた。しかし、このようなクリーニング装置には、感光体表面から回収した転写残トナーを収容する廃トナータンクや、回収した転写残トナーを再利用するためにリサイクルトナー搬送通路などを設けるスペースが必要になる。そのため、全体的な画像形成装置が大型化してしまう。特に、近年では、カラー画像の各色ごとに備えたいわゆるタンデム型の画像形成装置が主流になりつつある。このタンデム型の画像形成装置において、上述のようなクリーニング装置を利用する場合、そのクリーニング装置を複数ある感光体のすべてに個別に設ける必要が生じる。そのため、タンデム型の画像形成装置では、装置の大型化の問題がより顕著なものとなる。
このような装置の大型化の問題に対処できるものとして、特許文献1に開示された画像形成装置がある。この画像形成装置は、感光体表面に残留した転写残トナーを現像装置によって回収する方式(以下、「現像器トナー回収方式」という。)を採用している。この現像器トナー回収方式では、クリーニングとは別の目的で設置されている現像装置をクリーニング手段として利用するため、別個独立に上述のようなクリーニング装置を設ける必要がない。また、現像装置を用いて回収を行うため、回収した転写残トナーを再利用するためにその転写残トナーを搬送するリサイクルトナー搬送通路などを設けるスペースが必要ない。よって、この現像器トナー回収方式を採用すれば、装置の小型化に大きく貢献することができる。
特許第3091323号公報
しかしながら、近年の画像形成装置本体の小型化により現像ローラ及び感光体の小径化が進んでいる。現像ローラと感光体が小径化すると、感光体と現像ローラの最近接位置の現像領域において、現像領域が狭くなり感光体上のトナーの回収性は悪くなってしまう。感光体上の転写残トナーの回収性が悪くなると、回収されなかった転写残トナーがそのまま感光体に蓄積されていくことで、最終的には地汚れ等の異常画像、トナー飛散等の機械故障が発生してしまう。
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、転写残トナーを現像器で回収する現像器トナー回収方式で、従来よりも転写残トナーの回収性に優れた画像形成装置、およびプロセスカートリッジを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、像担持体と、該像担持体の表面を一様に帯電する帯電手段と、一様帯電された該像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、内部に固定された磁界発生手段を有し、表面上に磁性キャリアとトナーとからなる2成分現像剤を担持して回転する現像剤担持体を備え、該静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、該像担持体上の該トナー像を転写材に転写する転写手段とを有し、トナー像を該転写体に転写したあとに該像担持体上に残留した転写残トナーを回収するクリーニング手段を該現像手段が兼ねる画像形成装置において、該転写残トナー回収時には、該像担持体から該現像剤担持体へ該転写残トナーが移動する方向に電界を形成するように、該像担持体と該現像剤担持体とに直流電圧を印加し、該磁界発生手段は、該現像剤担持体が該像担持体と対向する位置で該現像剤担持体表面における法線方向の磁力が100mT以上、200mT以下の磁界を発生するものであることを特徴とするものであり、上記帯電手段に対向する位置より上記像担持体表面移動方向下流側、かつ、潜像形成位置より該像担持体表面移動方向上流側の該像担持体表面上で、該像担持体に当接して該転写残トナーを一時保持するトナー保持手段と、該トナー保持手段に保持されたトナーを所定のタイミングでトナーを開放し、再び像担持体表面に戻すために該トナー保持手段のトナー保持とトナー開放とを制御する制御手段とを備え、現像領域での現像剤担持体内部の上記磁界発生手段である主極磁石の設置角度を現像時と上記転写残トナー回収時とで変更可能とし、現像時は該主極磁石の磁極が該像担持体と最近接位置となる設置角度であり、該転写残トナー回収時は該主極磁石の磁極が該最近接位置よりも該現像剤担持体表面移動方向上流側を向く設置角度であることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記帯電手段の帯電部材は上記像担持体表面に接触または近接して設けた帯電ローラであり、上記転写手段による転写後に該像担持体表面に残留した転写残トナーのうち、一様帯電極性とは逆極性に帯電した上記転写残トナーに該一様帯電極性と同極性の電荷を注入するための電荷注入部材を帯電部材上に備えたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の画像形成装置において、上記転写手段による転写がなされる転写位置より上記像担持体表面移動方向下流側、かつ、潜像形成位置より該像担持体表面移動方向上流側に、上記転写残トナーを一様帯電極性と同極性に帯電させる補助帯電部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2または3の画像形成装置において、上記像担持体以外に、該現像剤担持体との間に電界を形成する電界形成手段を有し、トナーの帯電量をQ、該電界形成手段にかかる電圧をトナー回収時V1、現像時V2としたとき、該現像剤担持体の現像部材にかかる電圧Vbに対して、
Q<0の時、(V1−Vb)=<0 かつ(V2−Vb)=>0
Q>0の時、(V1−Vb)=>0 かつ(V2−Vb)=<0
の関係を満たすことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の画像形成装置において、上記電界形成手段を、上記現像剤担持体上のキャリアの穂高を規制する現像ドクタと、該現像剤担持体と上記像担持体との最近接位置である現像領域との間に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項4の画像形成装置において、上記電界形成手段として、上記現像剤担持体上のキャリアの穂高を規制する現像ドクタに上記V1または上記V2の電圧を印加することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項5または請求項6の画像形成装置において、上記現像剤担持体と上記像担持体との最近接距離が0.2mm以上、0.5mm以下であることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項5または請求項6の画像形成装置において、上記現像剤担持体と上記現像ドクタとの最近接距離が0.2mm以上、0.5mm以下であることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7またはの画像形成装置において、上記現像剤担持体と上記像担持体とは逆方向に回転し、対向する位置では同じ方向に表面移動するものであり、該現像剤担持体の表面移動速度をVs、該像担持体の表面移動速度をVpとし、Vs/Vpが2以上であることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8またはの画像形成装置において、上記2成分現像剤中の磁性キャリアとして粒径が40μm以下の小粒径キャリアを使用していることを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されるプロセスカートリッジであって、上記現像手段、上記帯電手段のうち少なくともひとつと上記現像手段とを一体に構成したことを特徴とするものである。
上記請求項1乃至11の画像形成装置、プロセスカートリッジ及びクリーニングシステムにおいては、現像手段により像担持体上の転写残トナーを回収する時に、像担持体から現像剤担持体へトナーが移動する方向に電界を形成するように、該像担持体と該現像剤担持体とに直流電圧を印加することにより、転写残トナーが現像剤担持体表面における磁性キャリアに静電的にひきつけられ、磁性キャリアで形成される磁気ブラシによって像担持体表面から掻き取り易くなる。また、直流電圧を印加するので、交流電圧を印加する場合と異なり一方向にしかバイアスは発生しないので、掻き取られたトナーが像担持体表面に再付着しにくくなる。
さらに、現像剤担持体が像担持体と対向する位置で現像剤担持体表面における法線方向の磁力が100mT以上の磁界を発生させることで、磁気ブラシが硬くなり、磁気ブラシが像担持体に接触した時の摺擦力が向上するので、転写残トナーを像担持体表面から掻き取りやすくなる。
請求項1乃至1の発明によれば、従来の現像手段で転写残トナー回収する物に比して、磁気ブラシが像担持体表面から転写残トナーを掻き取りやすく、掻き取られたトナーが像担持体に再付着しにくいので、転写残トナーの回収性能を向上できるという優れた効果がある。
参考実施例1
以下、本発明を適用可能な、画像形成装置である電子写真方式のカラーレーザプリンタ(以下「レーザプリンタ」という)の参考実施例1について説明する。
図1は、参考実施例1に係るレーザプリンタの概略構成図である。このレーザプリンタは、マゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、黒(BK)の各色の画像を形成するための4組の作像手段1M、1C、1Y、1BK(以下、各符号の添字M、C、Y、BKは、それぞれマゼンダ、シアン、イエロー、ブラック用の部材であることを示す)がある。それぞれが転写材としての転写紙100(図2参照)の移動方向(図中の矢印A方向)における上流側から順に配置されている。この作像手段1M、1C、1Y、1BKはそれぞれ、像担持体としての感光体ドラム11M、11C、11Y、11BKを有する感光体ユニットと、現像ユニットとを備えている。また、各作像手段1M、1C、1Y、1BKの配置は、各感光体ユニット内の感光体ドラム11M、11C、11Y、11BKの回転軸が平行になるように且つ転写紙移動方向に所定のピッチで配列するように、設定されている。
また、本レーザプリンタは、作像手段1M、1C、1Y、1BKのほか、潜像形成手段としての光書込ユニット2、給紙カセット3及び4を備えている。さらに、各感光体ドラム11に対向する転写部に向けて転写紙100を搬送する転写ベルト60を有する転写ユニット6、この転写ベルト60に転写紙100を供給する一対のローラからなるレジストローラ5を備えている。そして、転写ベルト60の搬送方向下流側には、ベルト定着方式の定着ユニット7、排紙トレイ8、反転ユニット9等を備えている。また、本レーザプリンタは、図示していない手差しトレイ、トナー補給容器、廃トナーボトル、電源ユニットなども備えている。
光書込ユニット2は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体ドラム11M、11C、11Y、11BKの表面にレーザ光を走査しながら照射する。
また、図1中の一点鎖線は、転写紙100の搬送経路を示している。給紙カセット3または4から給送された転写紙100は、図示しない搬送ガイドによってガイドされながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ5が設けられている一時停止位置に送られる。転写紙100は、レジストローラ5により所定のタイミングで転写ベルト60に供給され、各感光体ドラム11M、C、Y、BKに対向する各転写部を通過するように搬送される。これにより、各作像手段1M、1C、1Y、1BKによって形成された感光体ドラム11M、11C、11Y、11BK上のトナー像が、転写紙100上に順次重ね合わされて転写され、転写紙100上にカラー画像が形成される。このカラー画像が形成された転写紙100は、定着ユニット7でトナー像が定着された後、排紙トレイ8上に排出される。
図2は、作像手段1M、1C、1Y、1BKのうち、マゼンタの作像手段1Mの概略構成を示す拡大図である。他の作像手段1C、1Y、1BKについてもそれぞれ同じ構成となっているので、それらの説明は省略する。
図2において、作像手段1Mは、前述したように、感光体ユニット10M及び現像ユニット20Mを備えている。感光体ユニット10Mは、感光体ドラム11Mのほか、感光体ドラム11M表面を一様帯電する帯電手段として非接触型の帯電ローラ15M等を備えている。また、感光体ドラム11M表面の転写後の領域には感光体ドラム11Mと当接する位置に転写残トナーを一時保持するトナー保持部材としてのブレード13Mが備えられている。このブレード13Mは画像形成時に感光体ドラム11M当接しており、転写残トナーが通過することを防ぎ、潜像形成時に転写残トナーが感光体ドラム11Mの潜像形成領域に付着した状態となるのを防止する。そして、転写残トナー回収時には、感光体ドラム11M表面から離間して、転写残トナーを表面移動方向下流側に通過させる。また、感光体ドラム11M表面の転写残トナーの逆帯電トナーを正規帯電させる補助帯電部材としての帯電ブラシ12Mも備えている。帯電ブラシ12Mには、バイアスを印加するための図示しない電源が接続されている。
上述の構成の感光体ユニット10Mにおいて、感光体ドラム11Mの表面は、電圧が印加された帯電ローラ15Mにより一様帯電される。帯電ローラ15Mの芯金には、−600Vの直流電圧が印加され、感光体表面を−400Vに一様帯電する。この感光体ドラム11Mの表面に、光書込ユニット2で変調及び偏向されたレーザ光が走査されながら照射されると、感光体ドラム11Mの表面に静電潜像が形成される。この感光体ドラム11M上の静電潜像は、後述する現像手段としての現像ユニット20Mで現像されてマゼンタのトナー像となる。転写ベルト60上の転写紙100が通過する転写部Ptでは、感光体ドラム11M上のトナー像が転写手段としての一次転写ローラ14Mによって転写紙100に転写される。
現像ユニット20Mは、静電潜像を現像するための現像剤として、磁性キャリア28及び負帯電のトナーを含む二成分現像剤(以下、単に「現像剤」ともいう)28Mを使用している。トナーは、粉砕トナー、重合トナー等、公知のトナーを使用することができる。また、この現像ユニット20Mは、現像ケース21Mの感光体ドラム11M側の開口から一部露出するように現像剤担持体としての非磁性材質からなる現像スリーブ22Mが配設されている。また、現像スリーブ22Mの内部には磁界発生手段としてマグネットローラ(不図示)が配置されている。現像ユニット20Mは搬送スクリュウ23M、24M、現像ドクタ25M、現像剤28Mの透磁率を検知する透磁率センサ26M、現像剤カートリッジ27M等を備えている。図中29Mは、マグネットローラのうち現像領域での磁気ブラシを形成する磁界発生手段である主極磁石である。作像動作中は現像スリーブ22Mには現像電界形成手段としての現像バイアス電源(不図示)により負の直流電圧DC(直流成分)の現像バイアス電圧が印可される。そして、現像スリーブ22Mが感光体ドラム11Mの金属基体層に対して所定電圧にバイアスされている。
図2において、現像ケース21M内に収容された現像剤28Mは、搬送スクリュウ23Mおよび24Mで撹拌搬送されることにより摩擦帯電される。そして、現像剤28Mの一部が現像スリーブ22Mの表面に担持され、現像ドクタ25Mで層厚が規制された後、感光体ドラム11Mと対向する現像位置に搬送される。現像位置では、現像スリーブ22M上の現像剤中の帯電トナーにより、感光体ドラム11M上の静電潜像が現像される。
現像ケース21M内の現像剤28Mのトナー濃度は、画像形成に伴う現像剤の消費により低下するので、画像面積及び透磁率センサ26Mにより検知する。その検知値(Vt)に応じて、必要により現像剤カートリッジ27Mによりトナーが補給されることでほぼ一定に保たれる。トナー補給は、トナー濃度目標値(Vref)とVtの差ΔT(=Vref−Vt)の値に基づいて、ΔTが+(プラス)の場合はトナー濃度が十分高いと考えてトナーを補給しない。そして、ΔTが−(マイナス)の場合、|ΔT|が大きいほどトナー補給量を多くするようにして、VtがVrefの値に近づくようにしておこなう。また、10枚(コピースピードなどにより約5〜200枚)に一回のプロセスコントロール(例えば、感光体ドラム11M上に形成された複数のハーフトーン及びベタパターンを反射濃度センサにより付着量換算し、狙いの付着量になるように設定するモード)によりVref、帯電電位、光量を設定している。このようなトナー濃度制御を行なうために、図示しない制御部が設けられており、この制御部は、CPU、ROM、記憶手段たるRAM、I/Oインターフェースなどを有している。
また、4つの感光体ドラム11M、11C、11Y、11BKのうち、最下流側にある感光体11BKのみ転写ベルトに常に接触している転写ニップ常接状態である。残りの感光体ドラム11M、11C、11Yは転写ベルトに対して接離可能となっている。
また、各作像手段1M、1C、1Y、1BKは、プロセスカートリッジ化されており、不図示のガイド部材に沿って装置本体から着脱可能に構成されている。マゼンダのプロセスカートリッジとしては、感光体ユニット10Mと現像ユニット20Mとを一体として、プロセスカートリッジ1Mとする。プロセスカートリッジ1M内の部材の交換が必要な時は、このプロセスカートリッジごと交換すれば良く、交換作業が容易である。また、部材寿命の違いを考えて、感光体ユニット10Mのみをプロセスカートリッジとし、現像ユニット20Mとプロセスカートリッジ10Mとが、それぞれ独立して装置本体から着脱可能な構成としても良い。
次に画像形成について説明する。転写紙上にカラー画像を形成する多色画像形成モードについて説明する。4つの感光体ドラム11M、11C、11Y,11BKはそれぞれ転写ベルト60に当接する。静電吸着ローラ61にて、転写紙100に対して、トナーの極性と同極性の電荷を付与して、転写ベルト60に転写紙100を吸着させる。これにより、前述したように、転写材のチャージアップによるトナー像の転写不良を解消することができるようになる。
転写紙100は、転写ベルト60に吸着されたまま搬送され、上流のカラードラム11M、11C、11Y上に形成されたマゼンタ、シアン、イエローの各色のカラートナー像が順に重ねて転写される。最後にBKドラム11BK上に形成されたブラックのトナー像が重ね転写される。そして、転写紙100上に重ねて転写されたトナー像は定着ユニット7により定着され、永久的なフルカラー画像が形成される。
なお、転写紙100上に、例えばブラックの単色画像を形成する単色画像形成モードでは、図1において、各感光体ドラム11Y、11C、11Mを転写ベルト60から離間させる。ブラックトナーによるトナー像が形成されるBKドラム11BKのみを転写ベルト60と当接するようにする。そして、転写紙100は、BKドラム11BKの転写ニップに搬送されて、ブラックのトナー像が転写された後、定着ユニット7により定着され、ブラック単色の画像が形成される。
次に、感光体ドラム1の表面に残留した転写残トナーのクリーニングについて説明する。図3(a)は、感光体ドラム1上に担持されたトナーの転写直前における帯電電位分布を示すグラフである。また、図3(b)は、転写後に感光体ドラム1上に残留した転写残トナーの帯電電位分布を示すグラフである。図3(a)に示すように、転写直前におけるトナーの帯電量は、ほぼ−30[μC/g]を中心に分布しており、そのほとんどが負極性に正規帯電している。一方、転写残トナーの帯電量は、およそ−2[μC/g]を中心に分布したものとなる。一般に、転写残トナーのほとんどは、1次転写ローラ14に印加された正極性バイアスによる電荷注入を受けるなどして、所望どおりの帯電が得られないトナーである。その結果、転写残トナーの中には、図3(b)中斜線部分で示すような正極性に反転してしまった逆帯電トナーが存在してしまう。
残トナー回収時に、この逆帯電トナーは現像領域で現像装置に回収されることなく、現像領域を通過してしまう。そのため、回収前に転写残トナーを元の極性(負極)に戻す必要がある。
正極性に反転した逆帯電トナーが混在した転写残トナーは、感光体表面に付着して帯電ブラシ12Mを通過する。この帯電ブラシ12Mには、図示しない電源装置から負極性のバイアスが印加されており、感光体表面に付着した正極性の逆帯電トナーを負極性の帯電トナーに極性を反転させる。これにより、帯電ブラシ12Mを通過した感光体ドラム11M上の転写残トナーの極性を一様に負極性にすることができる。ここで、感光体ドラム11M表面電位との電位差によってトナーが帯電ブラシ12Mに印加されるバイアスの極性に転極出来るだけのバイアスが、帯電ブラシ12Mに印加されている。
帯電ブラシを通過した感光体ドラム11M上の転写残トナーは、ブレード13Mに一時保持される。ブレード13Mは、感光体ドラムと接離可能に構成されており、所定のタイミングで感光体表面から離れるようになっている。転写残トナーを一時保持するブレード13Mは、感光体ドラム11Mの移動方向に対して帯電ローラ15Mよりも上流側に設置している。ブレード13Mの設置位置としては、潜像画像形成中に転写残トナーが潜像形成領域を通過しないようにするためには、帯電ローラ15Mと潜像形成領域との間に転写残トナーを一時保持するブレードを設けてもよい。これにより、現像クリーニング方式の画像形成装置で、潜像形成時の感光体上にトナーが付着することによって、感光体上に潜像が忠実に形成されなくなることを防止することができる。特に、画像の高画質化の為に潜像のドット径の小径化が進み、露光部にトナーが存在することによる画像品質への影響が大きい構成では、斑点状の白抜けが発生することを防止でき、有用である。
また、上記ブレード13Mは、保持されたトナーが自重で落ちないような位置に設けられている。具体的には、図4に示すように、感光体ドラム11M表面の垂直方向位置が移動によって減少するような領域αで、ブレード13Mが感光体ドラム11M表面に当接するように設ける。そして、感光体ドラム11M表面とブレード13M側面との間で、感光体ドラム11M表面から掻き取った転写残トナーを保持できるような姿勢でブレード13Mを当接させている。
領域αの範囲内でも、図4の円形の下半分にブレードを設けた場合、トナーをためすぎるとブレードを開放する際に、トナーがこぼれ落ちる恐れがあるので、トナーをためすぎる前に開放するようにする。
しかし、帯電ローラ15Mと潜像形成領域との間にブレードを設けると、その分感光体表面が帯電されて現像されるまでの移動距離が長くなる。すると、その距離分、感光体表面の電位が変化してしまい、画像の劣化につながる恐れがある。
また、帯電ローラ15Mの下流側にブレードを設けると、帯電時に感光体ドラム11M表面上に転写残トナーが存在し、感光体ドラム11M表面上にトナーの陰になる部分あり、帯電が一様になされない恐れがある。
図2で示すように、ブレード13Mを感光体ドラム11Mの移動方向に対して帯電ローラ15Mよりも上流側に設置することで、帯電されて現像されるまでの感光体ドラムの移動距離を最小にすることができる。さらに、感光体表面の電位の変化を少なくできる。
また、帯電時に感光体ドラム11表面上にトナーが存在しないため、帯電ローラ15Mで一様に帯電することができる。
ブレード13Mに保持される転写残トナーが、逆帯電トナーと正規帯電トナーとが混在する場合、ブレード保持中に逆帯電トナーと正帯電トナーとが静電的に結合してしまう場合がある。この結合した転写残トナーが所定のタイミングで再び感光体ドラム11M表面に戻された場合、帯電ローラと感光体ドラムとの間隙をすり抜けることができずに引っかかる不具合が起こる。すると、帯電不良が発生して、画像の劣化を招く場合がある。一方、本参考実施例では、ブレード13Mに一時保持される前に、帯電ブラシ12Mによって転写残トナーの極性を一様に負極性にしている。その結果、ブレードに保持中に転写残トナーが結合することが防止される。よって、ブレード13Mから再び感光体表面に戻されたトナーは、感光体ドラムと帯電ローラ15Mとの間隙に引っかかることがないので、帯電不良等を起こすことが抑制される。
図5は、転写残トナー回収時の作像手段1Mの概略構成図であり、トナー保持部材であるブレード13Mが感光体と非接触の状態に移動している。
ブレード13Mに保持された転写残トナーは、ブレード13Mから感光体ドラム11Mに戻された転写残トナーが潜像形成領域を通過するときに、潜像画像が形成されないようなタイミングでブレード13Mを離間させる。ブレード13Mを感光体ドラム11Mから離間することで、ブレード13Mにせき止められてきたトナーが感光体ドラム11Mの表面移動とともに移動可能となる。例えば、装置の立ち上げ時、画像形成動作終了時やある一定回数画像形成動作を行った後に転写残トナー回収時としてのクリーニングモードを設け、このクリーニングモード時にブレード13を感光体ドラム11Mから離間させる。また、画像形成工程と画像形成工程の間の紙間工程時にもクリーニングモードを設け、ブレード13Mを感光体ドラム11M表面から離間させ、転写残トナーを感光体ドラム11Mに戻すようにしてもよい。
次に、ブレード13Mの接離のタイミングについて説明する。ブレード13Mは、画像形成時は感光体ドラム11Mと接触させ、所定のタイミングでブレード13を感光体ドラム11M表面から離間させるようにする。図6は、ブレードの接離のタイミングを示すフローチャートである。このフローチャートは、ある一定回数画像形成動作を行った後にクリーニングモードを実行するものである。図6において、プリントする枚数を指定してプリントON(S1)して、プリントを実行する(S2)。このときのプリント枚数nをカウント(S3)して、積算のプリント枚数nがある一定枚数A以上(S4のYES)の場合、クリーニングモードを実行する(S5)。クリーニングモードが実行されると、ブレード13が感光体ドラムから離間して、ブレード13に保持された転写残トナーを感光体ドラム表面に戻す。また、現像スリーブ22Mに印加される現像バイアスを正の現像バイアスに切り替える。そして、感光体ドラムを回転させ、戻された転写残トナーを現像装置に回収させる。感光体ドラムが所定回数(1回転以上)回転したら、クリーニングモードを終了する。クリーニングモードが終了したら、プリント枚数をリセット(S6)して、指定枚数プリントした場合(S7のYES)は終了する。一方、指定枚数プリントしてない場合(S7のNO)は、再びプリントを実行する。プリント枚数がある一定枚数A以下の場合(S4のNO)かつ、指定枚数プリントしたか確認していない場合(S7のNO)は、再びプリントを実行する。一方、指定枚数プリントした場合は終了する。
上述のタイミングで戻された転写残トナーは、帯電ブラシ12Mによって、一様に正規帯電トナーとされているので、帯電ローラ15Mに静電的に付着することなく通過する。そして、転写残トナーは、非潜像画像形成中に潜像形成領域を通過して現像スリーブが対向する現像領域に搬送される。
次に、現像装置による転写残トナーの回収について説明する。
現像スリーブ22Mには、現像時とは逆極性(正)のバイアスが印加される。現像領域に搬送された感光体ドラム11M上の転写残トナーは、帯電ブラシ12Mによってすべて負極性の帯電トナーとなっているので、正の現像バイアスが印加された現像スリーブ上のキャリアに静電的に付着する。キャリアに付着したトナーは、現像スリーブによって現像装置内に回収される。
現像スリーブ22Mと感光体ドラム11Mとの最近接位置である現像領域では、現像スリーブ22M表面上法線方向に100mT以上、200mT以下の磁力が発生する主極磁石29Mをマグネットローラ(不図示)に具備している。これにより転写残トナーの回収性を向上させている。
現像スリーブ22M表面の法線方向の磁力を100mT以上と強くすることで、現像剤中の磁性キャリアによって構成される磁気ブラシが現像ローラにひきつけられる力が強くなり、磁気ブラシが密な状態になる。このとき磁気ブラシ中の空隙が少なくなることで、磁気ブラシの電気抵抗は低下し、現像領域中のトナーは現像スリーブと感光体間の現像電界でより忠実に移動しやすくなる。これは、現像時はもちろん転写残トナーの回収時も同様である。また、現像ローラの磁力が高くなることで磁気ブラシが硬くなることで、磁気ブラシが感光体に接触したときの感光体の摺擦力が向上する。これは感光体上の転写残トナーの回収に効果的である。
しかし、摺擦力が強くなりすぎると、現像時にトナー像をかきとってしまい、出力画像に穂跡画像と呼ばれるブラシで掃いたような細かい白抜けの異常画像が発生してしまう。このため、現像スリーブ22M表面の磁力を強くしすぎないようにすることが必要であり、法線方向の磁力を200mT以下にすれば、穂跡画像の発生を防止することが可能である。また、現像時及び転写残トナーの回収時に使用する現像バイアスとしては、交番電界ではトナーが感光体に再付着してしまうため、直流電界の方がよい。
上述の現像スリーブ表面の磁力について、主極磁石の磁力を変え、転写残トナーの回収性の違いを検証する実験を行った。
[実験1]
以下、実験条件を示す。
・感光体表面移動速度:250[mm/sec]
・感光体直径:30[mm]
・スリーブ表面移動速度:500[mm/sec]
・現像ローラ直径:18[mm]
・キャリア粒径:35[μm]
・トナー粒径:6[μm]
・磁石磁力:70〜112[mT]
・現像バイアス:−300[V]
・現像ギャップ:0.3[mm]
・ドクタギャップ:0.3[mm]
・回収時、主極角度:中心から上流側6度(ドクタ側)
・現像時、主極角度:中心0度(現像スリーブと感光体の最近接方向)
入力トナー量はあらかじめ測定した量を感光体上にのせ、現像部で回収工程終了後に回収できなかった残トナーをサックイン法により測定した。
実験結果を表1及び図7に示す。
Figure 0004558383
図7では、横軸が磁力の異なる磁石毎の現像スリーブ表面上での法線方向の磁力、縦軸が回収率([入力トナー量―回収できなかったトナー量]/[入力トナー量]×100)[%]を示している。つまり、回収率100[%]で完全に回収されたことになる。
この結果、主極の磁力を強くすることで回収性が向上し、100mTと112mTでは、回収率に差が現れていないため、100mT以上となる磁石を用いることで優れた回収性が得られることがわかる。
[実験2]
次に、実験1の実験条件で磁石の磁力を高くしたときの穂跡画像(磁気ブラシによる細かい掃き目状の白抜け)の発生状況を評価した。実験2の結果を表2に示す。
Figure 0004558383
実験2の結果では、現像スリーブ表面の法線方向の磁力を220mTにした状態で穂跡画像が発生してしまい、200[mT]以下では穂跡が発生しなかった。
実験1および2の結果より、現像スリーブ表面の法線方向の磁力が100mT以上、200mT以下となる主極磁石を用いることにより、優れた回収性が得られ、かつ、穂跡が発生しないことが確認された。
実験1では、感光体ドラム11Mの表面移動速度Vpと現像スリーブ22Mの表面移動速度Vsとの線速比Vs/Vpを2に設定している。線速比Vs/Vpは大きい方が感光体ドラム11M表面に磁気ブラシが接触する回数が増加するため、この値が大きいほど回収性が向上する。さらに実験では粒径35μmの小粒径キャリアを使用している。小粒径キャリアは従来の50〜60μmのキャリアに比べ全体的な表面積が広くなるためトナーとの接触面積も向上する。転写残トナーに対しても同様に接触面積が向上するためクリーニング性が向上する。また、キャリアが小粒径化したことで、現像の磁気ブラシも細くなり、現像後の画像部のドット再現性も向上する。
[実験3]
実験1では、現像スリーブ22Mと感光体ドラム11Mとの最近接距離である現像ギャップを0.3mmとしている。この現像ギャップが狭すぎると現像スリーブ22Mと感光体ドラム11との間で現像剤が詰まってしまい、摩擦熱により現像剤が固まってしまう。また、現像ギャップが広すぎると現像能力が低下し、画像濃度が薄い状態のボソボソの画像になってしまう。
そこで、実験1の実験条件で現像ギャップ幅を変えて検証した。現像ギャップを0.2mmより狭くすると現像剤固着が発生し、0.5mmより広くするとぼそぼそ画像が発生した。
[実験4]
また、実験1では、現像スリーブ22Mと現像ドクタ25Mとの最近接距離であるドクタギャップを0.3mmとしている。このドクタギャップが狭すぎると、現像剤が汲み上がらなくなり、画像濃度が薄くなってしまう。また、ドクタギャップが広すぎるとスリーブ軸方向で現像剤の汲み上げ量にムラが発生してしまい、画像上にも濃度ムラが発生してしまう。
そこで、実験1の実験条件でドクタギャップ幅を変えて検証した。現像ギャップを0.2mmより狭くすると汲み上げ不良が発生し、画像濃度が薄くなった。また、ドクタギャップが0.5mmを超えると濃度ムラが発生した。
図8に、現像ギャップ幅(Gp)とドクタギャップ幅(Gd)との値を変化させた実験3及び4の結果を示す。GpとGdとの値が、設定領域内にあるとき、良好な画像が得られた。実験3および4の結果より、現像ギャップ幅は0.2mm以上、0.5mm以下とし、ドクタギャップ幅は0.2mm以上、0.5mm以下とすることが確認された。
ところで、現像ギャップ幅(Gp)に対してドクタギャップ幅(Gd)が大きすぎると、ドクタ部を通過した大量の現像剤が狭くなった現像ギャップを通過する際に詰まってしまい、トナーの固着が発生する恐れがある。
この点について検討したところ、Gd≦Gp+0.3(mm)という関係を満たせば、固着が発生しないことが分かった。ここで、Gp、Gdが0.2mm以上、0.5mm以下を満たす場合は、どのような値でも、Gd≦Gp+0.3を満たすので、GdとGpとのバランスに起因する固着の発生は起こらない。
また、現像ギャップ幅(Gp)に対してドクタギャップ幅(Gd)が小さすぎると、ドクタ部を通過する現像剤が少ないので、現像ギャップでは現像剤が疎となり、現像効率がおちて画像が薄くなる恐れがある。
この点について検討したところ、Gd≧Gp−0.3(mm)という関係を満たせば、画像が薄くならないことが分かった。ここで、Gp、Gdが0.2mm以上、0.5mm以下を満たす場合は、どのような値でも、Gd≧Gp−0.3を満たすので、GdとGpとのバランスに起因して画像が薄くなることはない。
実験1の実験条件では、回収時の主極磁石の設置角度を中心から上流側6°となるようにしている。主極磁石29Mの設置角度の違いについて、図9を用いて説明する。図9(a)は主極磁石29Mの設置角度を0°とした現像ギャップの概略図であり、図9(b)は主極磁石29Mの設置角度を6°とした現像ギャップの概略図である。図9(a)の現像ギャップでは、磁力によって形成される磁気ブラシが直線的な形状で、感光体ドラム11Mに接触している。一方、図9(b)の現像ギャップでは磁気ブラシの先端が下流側に垂れた状態で、感光体ドラム11Mに接触している。磁気ブラシの形状は磁界の状態を表しており、図9(b)状態では現像領域での感光体ドラム11の接線方向の磁力が強くなるように、磁界が形成されている。また、主極磁石29Mが上流側を向いていると、現像スリーブ22Mが回転することで、磁気ブラシが感光体ドラム11Mと接触する際に、直線的な形状から磁界にあわせて回転方向下流側に倒れながら接触する。これにより、磁気ブラシ先端には現像スリーブの回転方向と同方向に倒れようとする力が加わることになる。これにより、磁気ブラシの感光体ドラム11Mに対する摺擦力が上がり、トナーの回収率を高めることができる。
また、現像時はこの摺擦力は小さいほうが良いので、図9(a)のように、主極磁石29Mの設置角度は0°とすることが望ましい。
ところで、主極磁石29を下流側6°に傾けても、現像領域での感光ドラム11の接線方向の磁力は同じ強さとなる。しかし、磁気ブラシが感光体ドラム11Mと接触する際に、ブラシの穂が倒れた上体から起き上がりながら接触するので、直線的な状態から倒れながら接触する上流側に傾けた構成ほどの摺擦力は望むことができないと考える。
[実験5]
ここで、実験1の実験条件で主極磁石29Mの角度である主極角度を現像スリーブ22Mの表面移動方向上流側に0°から8°まで変えて、回収率の違いを検証した。この結果を表3及び図10に示す。
Figure 0004558383
実験5の結果より、主極角度が6°までは主極磁石の設置角度を傾けるほど回収率が向上することがわかる。また主極角度を8°とすると回収率が急激に落ちるのは、主極磁石29Mを傾けすぎると、磁気ブラシが感光体ドラム11Mに接触できなくなるか、接触しても摺擦力が十分でない状態となるためである。
実験5では、回収に最適な主極角度は6°であるが、現像ギャップ幅や現像スリーブ22Mと感光体ドラム11との線速比等の条件によって、回収に最適な主極角度は異なる。しかし、転写残トナー回収時には、主極磁石29Mを上流側に傾けることにより、回収性の向上を図ることができるということができる。
参考実施例1では帯電ブラシ12Mで転写残トナーを一様に負極性の正規帯電トナーとしているが、これに限定されず、帯電ブラシ12Mで転写残トナーを一様に正極性の逆帯電トナーとしてもよい。この場合、クリーニングモード時には、帯電ローラに印加される帯電バイアスをOFFにして、逆帯電トナーが帯電ローラに付着しないようにする。また、このときの現像スリーブに印加される現像バイアスは、負極性の電圧を印加することで、感光体ドラム上の転写残トナーを静電吸着して回収することが可能となる。
また、帯電ブラシ12Mは、感光体ドラムの移動方向に対してブレード13Mより上流側に設けているが、この順序を逆にしてもよい。
補助帯電部材として帯電ブラシ12Mを設けているが、これに限るものでなく、トナー保持部材であるブレード13Mが補助帯電部材も兼ねる構成としても良い。ブレード13Mが補助帯電部材としての役割も兼ねることで、部材点数の削減を図ることができる。
参考実施例1では、近接配置した帯電ローラを用いているが、帯電手段としてはこれに限るものではなく、接触型の帯電ローラや非接触のチャージャ帯電方式の帯電手段を用いても良い。しかし、チャージャ帯電方式では、潜像担持体表面を所望の電位とするためには大量の放電を発生させる必要があるため、オゾンやNOx等の放電生成物が大量に発生し、環境面で問題がある。これに対し、接触・近接帯電方式であれば、チャージャ帯電方式に比べて発生する放電量が少なく環境面で有利である。
また、参考実施例1では、感光体ドラム11Mと現像スリーブ22Mが対向部において、同じ表面移動方向となるように回転駆動している。しかし、これに限るものではなく、感光体ドラム11Mと現像スリーブ22Mとが同じ向きに回転し、対向部において、表面移動方向が逆になるようにしてもよい。この場合、感光体ドラム11Mと現像スリーブ22Mとの線速比Vs/Vpが2より小さくなってもよい。しかし、感光体ドラム11Mと現像スリーブ22Mの表面移動方向が逆の場合、感光体ドラム11Mへのキャリア穂のあたりが値よくなり、表面移動方向が同じ場合よりも画質が悪くなる傾向がある。
以上、参考実施例1によれば、現像器トナー回収方式の画像形成装置で、転写残トナー回収時に、直流電圧を印加し、感光体ドラム11Mから現像スリーブ22M側へと転写残トナーが移動するように、電界を形成する。交流電圧を印加すると、磁気ブラシによる摺擦や、電界によって現像スリーブ22M上の磁気ブラシに付着したトナーが、電界の向きが変化することにより、感光体ドラム11Mに再付着する恐れがある。参考実施例1では、直流電圧を印加しているので、感光体ドラム11Mと現像スリーブ22Mとの間の電界は一方向なので、一度磁気ブラシに付着した転写残トナーが感光体ドラム11二再付着することが起こりにくい。
また、現像領域での現像スリーブ22M表面の法線方向磁力が100mT以上となる強い磁石を用いることで磁性キャリアによって構成される磁気ブラシが現像スリーブにひきつけられる力が強くなり、磁気ブラシが密な状態になる。磁気ブラシが密になり、磁気ブラシ中の空隙が少なくなることで、磁気ブラシの電気抵抗は低下し、現像領域中のトナーは現像スリーブ22Mと感光体ドラム11Mとの間の現像電界でより忠実に移動しやすくなる。これは、現像時はもちろん転写残トナーの回収時も同様である。
さらに、現像スリーブ22M表面の磁力が高くなり、磁気ブラシが硬くなることで、磁気ブラシが感光体ドラム11Mに接触したときの摺擦力が向上する。これは感光体ドラム11M上の転写残トナーの回収に効果的である。
この摺擦力が強くなりすぎると、現像時にトナー像をかきとってしまい、出力画像に穂跡画像と呼ばれるブラシで掃いたような細かい白抜けの異常画像が発生してしまう。しかし、法線方向の磁力を200mT以下としているので、穂跡画像の発生を防止できる。
また、感光体ドラム11Mが転写部Ptから帯電ローラ15Mに帯電される位置に到達するまでの間に、トナー保持手段としてのブレード13Mを設け、現像時はブレード13Mが感光体ドラム11Mに当接している。これにより、現像時に転写残トナーが潜像形成領域や帯電領域に存在することを防止できる。これにより、潜像形成時の感光体ドラム11M上にトナーが付着することによって、感光体ドラム11M上に潜像が忠実に形成されなくなることを防止することができる。さらに、帯電時に感光体ドラム11表面上にトナーが存在しないため、帯電ローラ15Mで一様に帯電することができる。また、帯電されて現像されるまでの感光体ドラムの移動距離を最小にすることができ、感光体表面の電位の変化を少なくできる。
また、ブレード13Mは現像動作の紙間や潜像形成動作終了後には、感光体ドラム11Mに非接触の状態になる。これにより、一時保持した転写残トナーを感光体ドラム11M上に戻し、現像手段である現像ユニット20Mによって回収させることができる。
また、帯電量の極性がプラスになってしまっている逆帯電転写残トナーをマイナス帯電に戻す補助帯電部材としての帯電ブラシ12Mを設けている。これにより、正極性に反転した逆帯電トナーが混在する転写残トナーをマイナス帯電に統一することができる。転写残トナーをマイナス帯電に統一することにより、転写残トナー回収時の感光体ドラム11Mから現像スリーブ22Mへのトナーの移動をより効率的にできる
また、感光体ドラム11Mと現像スリーブ22Mとの最近接距離である現像ギャップを0.2mm以上としている。これにより、現像ギャップが狭過ぎることによる、現像剤が現像ギャップに詰まり、摩擦により熱が発生し、現像剤が固着してしまうことを防止できる。さらに、現像ギャップを0.5mm以下とすることで、現像ギャップが広すぎることによる、現像能力が低下し、濃度が薄くなった状態のボソボソの画像が発生することを防止することができる。
また、現像スリーブ22Mと現像ドクタ25Mとの最近接距離であるドクタギャップを0.2mm以上としている。これにより、ドクタギャップが狭過ぎることによる、現像スリーブ22M上の現像剤が少なくなり、画像濃度が薄くなってしまうことを防止できる。さらに、ドクタギャップを0.5mm以下とすることで、ドクタギャップが広すぎることによる、軸方向の画像濃度ムラが発生することを防止できる。
また、現像領域で主極磁力を形成する主極磁石29Mが、転写残トナー回収時には現像時よりも6°上流側を向くようにしているので、回収時の最近接位置でのキャリア穂が回収に適した形状となり、回収率を高めることができる。
また、現像スリーブ22Mの表面移動速度Vsが感光体ドラム11Mの表面移動速度Vpに対して、線速比Vs/Vpを2とすることで、感光体ドラム11M表面に磁気ブラシが接触する回数が増加することができる。磁気ブラシが感光体ドラム11M表面に接触する回数が多いほど回収性が向上する。
また、2成分現像剤中の磁性キャリアとして、粒径35μmの小粒径キャリアを使用しているため、従来の50〜60μmのキャリアに比べ全体的な表面積が広くなるためトナーとの接触面積も向上する。転写残トナーに対しても同様に接触面積が向上するため転写残トナーの回収性が向上する。また、キャリアが小粒径化したことで、現像の磁気ブラシも細くなり、現像後の画像部のドット再現性も向上する。
また、帯電ローラや現像装置などの画像形成プロセス手段をプロセスカートリッジ化している。これにより、プロセスカートリッジ内に収容された部品に寿命が到来したり、メンテナンスが必要になったりしたときには、そのプロセスカートリッジを交換すればよく、利便性が向上する。
また、上述のようなクリーニングシステムを採用することにより、現像器トナー回収方式によるクリーニングで、転写残トナーの回収性の向上を図ることができる。
[変形例1]
参考実施例1における現像ドクタ25Mに、不図示の電源より転写残トナー回収時と現像時とでは異なる電圧が印加することで、回収性及び現像性を向上することができる。以下、現像時と転写残トナー回収時とでは異なる電圧を印加する電界形成手段の役割も現像ドクタ25Mが兼ねた構成の変形例1について説明する。
転写残トナー回収時と現像時との現像ドクタ25M周辺の拡大図を図11に示す。図11(a)は転写残トナー回収時のドクタ部の拡大図である。現像ドクタ25Mと現像スリーブ22Mとの間にトナー28TMが現像スリーブ22M側(図中矢印B方向)へ移動するような電界をかけることで、ドクタ通過時に現像剤28M中のトナー28TMは現像スリーブ側へ移動する。これにより、図11(a)に示すように、現像ドクタ25M通過後の磁気ブラシを形成するキャリア28CMのうち、磁気ブラシ先端側のキャリア28CMでのトナー28TMの被覆率が減少する。これにより、現像領域に磁気ブラシが到着したとき磁気ブラシの表面にはキャリアが露出しているため、転写残トナーを回収しやすくなる。
図11(b)は現像時のドクタ部の拡大図である。現像ドクタ25Mと現像スリーブ22Mとの間にトナー28TMが現像ドクタ25M側(図中矢印C方向)へ移動するような電界をかけることで、ドクタ通過時に現像剤28M中のトナー28TMは磁性ブラシ先端側へ移動する。トナーが磁気ブラシの先端側に移動すると、磁気ブラシ先端部のキャリア28CMでのトナー28TMの被覆率が増加し、現像領域に磁気ブラシが到着した時にトナーが感光体に移動しやすくなり、その結果現像能力が向上する。
トナーの帯電量Qはマイナスで、現像ドクタ25Mにかかる電圧をトナー回収時V1、現像時V2としたとき、現像スリーブ22Mにかかる電圧Vbに対して、以下の式を満たす電圧を現像ドクタ25Mに印加するようにする。
(V1−Vb)=<0 かつ(V2−Vb)=>0
(V1−Vb)=<0であるので、トナー回収時にはマイナスに帯電したトナーは現像スリーブ22M方向に移動する。また、(V2−Vb)=>0であるので、現像時には、マイナスに帯電したトナーは現像ドクタ25M方向に移動する。
ここでは、トナーの帯電量Qはマイナスであるが、トナーの帯電量がプラスの場合は
(V1−Vb)=>0 かつ(V2−Vb)=<0
という式を、現像ドクタ25Mの電圧が満たすようにする。
上述のように、ドクタ25Mと現像スリーブ22Mとの間にトナー28TMを移動させる電界をもたせることで、回収性の優れたクリーニングレスシステムと、潜像に忠実な現像を行うことができる高画質システムを提供できる。
[実験6]
次に、現像ドクタ25Mに印加する電圧の大きさを変えたときの転写残トナーの回収性を実験で確認した。実験条件は、実験1と同条件で、トナーは−側に帯電し、現像ローラの磁石には100mTのものを使用した。その結果を表4及び図12に示す。
Figure 0004558383
この結果、トナー回収時にはドクタ部と現像スリーブ間にトナーが現像スリーブに移動する電界をかけることで転写残トナーの回収性が向上することが確認できた。
また表4及び図12より、印加電圧が−400Vと−500Vとでは、回収率に差が出ていないことがわかる。これは、現像ドクタ25Mに−400Vの電圧を印加することで、磁性ブラシ上のトナーは十分に現像スリーブ22M側に移動したためである。そして、現像ドクタ25Mに−400Vより負極側に大きな電圧を印加しても、−400Vの電圧を印加した時よりも転写残トナーの回収率の向上を図ることはできない。よって、トナー回収時には−400Vの電位を印加し、現像時には−200Vの電位を印加する条件を採用した。
ところで、現像スリーブ上の磁気ブラシを形成するキャリア穂は、現像スリーブの回転とともに、キャリア穂の先端が曲がったり、キャリア穂の先端と根元とが入れ替わるように回転したりすることが知られている。しかし、近年は現像スリーブの小径化、回転の高速化に伴い、先端と根元とが入れ替わるように回転することはなく、先端部が曲がったり、先端側のいくつかのキャリアのみが入れ替わるように回転したりしていると考えられる。キャリア穂に付着したトナーが十分に根元側に移動しておらず、上述の入れ替わるように回転するキャリアの中にトナーの被覆率が高いキャリアがあると、被覆率の高い箇所が感光体に接触するようになり、回収しにくくなる恐れがある。
そして、実験6では現像ドクタ25Mに−400Vより大きな電圧を印加しても、回収率の向上がっていないことが分かる。このことから、−400Vの電圧を印加することで、上述の曲がったり、回転したりする範囲のキャリアでのトナー被覆率が十分に低い状態となると考えられる。
変形例1では、現像ドクタ25Mが電界形成手段としての役割を兼ねているが、これに限るものではなく、電界形成部材を現像ドクタ25Mとは別個に設けてもよい。現像ドクタ25Mとは別に電界形成部材を設ける場合は、現像ドクタ25Mと現像領域との間に設けるようにする。これは、現像ドクタ25Mより上流側では磁気ブラシの長さが規制されていないためである。
以上変形例1では、現像ドクタ25Mが電界形成手段として、トナーの帯電量Qはマイナスで、現像ドクタ25Mに係るトナー回収時の電圧をV1とした時に、現像スリーブ22Mにかかる電圧Vbに対して、
(V1−Vb)=<0
を満たすようにV1を設定することにより、マイナス帯電したトナーを現像スリーブ22側に移動させることができる。これにより、磁気ブラシの先端側でのトナーの被覆率を下げることができ、感光体ドラム11Mと接触する磁器ブラシの先端側での転写残トナーの回収性が高まる。
さらに、現像ドクタ25Mに係る現像時の電圧をV2とした時に、
(V2−Vb)=>0
を満たすようV2を設定することにより、マイナス帯電したトナーを磁気ブラシの先端側へ移動させることができる。これにより、磁気ブラシの先端側でのトナーの被覆率を上げることができ、潜像に忠実な現像ができるようになるので、高画質化を図ることができる。
また、現像ドクタ25Mが電界発生手段も兼ねているので、新たに電界発生部材を設ける必要がなく、部材数の削減、装置の小型化につながる。
[変形例2]
参考実施例1では、現像時は転写残トナーをせき止めて、紙間や現像動作終了時にせき止めていたトナーを開放して、現像装置で回収するものであるが、現像器トナー回収方式としては、これに限るものではない。例えば、2回転1現像方式の画像形成装置に参考実施例1のクリーニング方式を用いても良い。2回転1現像方式は、感光体の一回転目では現像装置は現像動作を行い、2回転目では現像装置は転写残トナー回収動作を行うものである。
このような、2回転1現像方式の画像形成装置においても、回収時にはトナーが感光体から現像スリーブ側に移動する方向に電界が生じるように直流電圧を印加することで、一度回収したトナーが感光体に戻ることを防止できる。また、現像領域で磁力が100mT以上、200mTとなる磁界を発生する主極磁石を用いることで、回収性の向上を図ることができる。
参考実施例2
参考実施例1では、転写後に感光体ドラム11M上に残った転写残トナーを一時保持するトナー保持部材としてブレード形状の物について述べたが、トナー保持部材はブレード状のものに限るものではない。以下、参考実施例2として、トナー保持手段をブレード形状とする代わりに、磁気ブラシとした構成について説明する。なお、参考実施例1と共通する点については説明を省略する。
図13は、トナー保持部材としての磁気ブラシローラ41を備えた、トナー保持装置40の概略構成図である。磁気ブラシローラ41と対向する感光体ドラム11Mの外径は30mmの有機感光体からなる。磁気ブラシローラ41は、回転スリーブ41aと回転スリーブ41aの内部に固定配置された磁界発生手段として直径10mmのマグネットローラ41bとからなっている。回転スリーブ41aは、直径16mmの導電性・非磁性材質からなり、その外周面にはピッチ0.8mm、深さ0.2mmのV字状の溝が設けられている。回転スリーブ41aは、図示しない駆動装置により感光体ドラム11Mと同様に図中時計回りに感光体ドラム11Mよりも速い速度で回転している。回転スリーブ41aの回転速度は、感光体ドラム11Mの回転速度の1.0〜3.0倍がよく、1.5〜2.0倍に設定するのがより好ましい。マグネットローラ41bの内部にはN極の磁石とS極の磁石が交互に配置されている。また、トナー保持装置40には、磁性粒子(キャリア)47を収容するケーシング46を備えている。上記回転スリーブ41aと感光体ドラム11Mとは、0.4〜0.5mmのギャップを有している。また、磁気ブラシと感光体ドラム11Mとの接触幅(保持ニップ)は5〜6mm程度に設定する。
参考実施例2では、感光体ドラム11Mの表面にブレードを当接させる構成を採用していない。したがって、ブレードが当接した構成に比べて、感光体ドラム11Mの駆動装置に加わる負荷トルクを大きく低減することができる。しかし、その一方で、感光体ドラム11Mの表面に残留する転写残トナーを保持する保持能力は劣る結果となる。そのため、経時使用することによって、感光体ドラム11の表面にはトナーから遊離した添加剤が、フィルム状になって強固に付着するフィルミング現象が発生するおそれがある。使用するトナーをいわゆる球形トナーとすることで、上述したような転写残トナーの量は比較的少なくなるが、それでも長期的に使用すればフィルミング現象が発生する可能性がある。しかし、参考実施例2では、上述したように、磁気ブラシローラ41を感光体ドラム11Mの表面に対して逆方向に駆動する構成を採用している。そのため、磁気ブラシローラ41が感光体ドラム11Mの表面に対して連れ回る構成や、感光体ドラム11Mの表面に対して同方向に駆動する構成に比べて、感光体ドラム11Mの表面に付着したトナーの添加剤を掻き取る作用が強い。その結果、フィルミング現象の発生を防止することができる。
この磁気ブラシローラ41には、第1電源43又は第2電源44のいずれか一方からバイアスが印加される構成になっている。具体的には、これらの電源43,44とブラシローラ41との間に切替スイッチ45を設け、この切替スイッチ45の動作によってブラシローラ41に接続される電源を選択する。この切替スイッチ45の動作は、本プリンタの制御部によって制御されている。なお、参考実施例2では、第1電源43は、ブラシローラ41の表面部分の電位が−50[V]となるような保持バイアスを印加するものであり、第2電源44は、その電位が−350[V]となるような放出バイアスを印加するものである。また、トナー保持装置40には、磁気ブラシの層厚を規制するブレード42を備えている。ブレード42は、回転スリーブと0.6〜0.8mmのギャップとなるよう配置されている。
保持装置40のキャリア47は、現像装置5内に収容されたキャリアと同じものを使用している。このキャリア47は、負帯電トナー用のシリコーン樹脂をコートした平均粒径50μmで、10〜1012Ωcmの低から中抵抗のものである。このキャリア47の抵抗値は、4×5(mm)の電極板を2mmの間隔をおいて配置し、その間にキャリア詰め100V印加法で測定した値である。このように、参考実施例2においては、低から中抵抗のキャリアを用いて磁気ブラシを構成することができるので、ファーブラシローラに比べて、ブラシ先端の電界を容易に逆方向に変えることができる。
ケーシング46内に収容されたキャリア47は、回転スリーブ41aに担持され感光体ドラム11Mへ搬送される。このとき、マグネットローラ41bの磁界によってキャリア47が穂立ちして磁気ブラシが形成される。この磁気ブラシは、ブレード42によって層厚を回転スリーブ41aの軸方向均一に整えられる。そして、この磁気ブラシが感光体ドラム11M表面を摺接して感光体表面に付着した転写残トナーを保持する。このとき、磁気ブラシには、第1の電源部43から保持バイアスが印加される。保持バイアスは、転写後の感光体ドラム11M表面電位(−50〜−100V)とほぼ同じ電圧が印加されている。これにより、感光体ドラム11と磁気ブラシローラ41との間には電位差が生じない。よって、転写残トナーには、感光体ドラム11と磁気ブラシローラ41との電位差によって生じる静電吸着力が働かない。その結果、転写残トナーの極性に関係なく磁気ブラシの摩擦力で転写残トナー保持することができる。
また、磁気ブラシに保持された転写残トナーの帯電量を調べたところ、平均で−10〜−15[μC/g]であり、転写後の転写残トナーの帯電量(−2[μC/g])に比べ負の帯電量が増していた。また、磁気ブラシに保持された転写残トナーは、正規帯電トナーTとなっていた。これは、感光体ドラム11M表面から転写残トナーを磁気ブラシに保持する際、磁気ブラシによって転写残トナーが摩擦帯電させられるためである。よって、転写残トナーのうち正極性に帯電した逆帯電トナーTは、磁気ブラシとの摩擦により負極性の正規帯電トナーTに転極させられる。同様に転写残トナーのうち負極性の正規帯電トナーTも磁気ブラシとの摩擦により負極性の帯電量が増加する。この結果、転写後の転写残トナーの帯電量に比べ、磁気ブラシに保持されている転写残トナーの負の帯電量が増加する。
このように、磁気ブラシに保持された転写残トナーは、所定のタイミングで感光体ドラム11M表面に戻される。具体的には、切替スイッチ45を第1の電源部43から第2の電源部44に所定のタイミングで切り替えて、磁気ブラシローラ41に−350Vの放出バイアスを印加する。すると、感光体ドラム11M(約−50V)と磁気ブラシローラ41(−350V)との間に電位差が生まれる。その結果、摩擦帯電によって負極性に正規帯電した転写残トナーは、磁気ブラシより電位の高い感光体ドラム11Mへ静電吸着する。これによって、磁気ブラシに保持された転写残トナーが再び感光体表面に戻される。
上記切替スイッチ45の切り替えは、磁気ブラシから感光体ドラム11Mに戻された転写残トナーが潜像形成領域を通過するときに、潜像画像が形成されないようなタイミングで行う。例えば、一の画像形成工程において形成した感光体ドラム11M上の画像部の後端が保持ニップに到達したときに、切替スイッチ45を第1の電源部43から第2の電源部44に切り替えて磁気ブラシに放出バイアスを印加する。そして、次の画像形成工程で帯電ローラ15Mより一様帯電が開始される感光体ドラム11Mの表面部分が保持ニップに到達したときに、切替スイッチ45を第2の電源部44から第1の電源部43に切り替える。すると、磁気ブラシに印加される電圧が放出バイアスから保持バイアスに切り替わり、磁気ブラシに保持されている転写残トナーが感光体ドラム11M表面に放出されなくなる。このようなタイミングで切替スイッチ45を切り替えることで、光書込ユニット2によって感光体表面に潜像が形成されているときは、感光体表面には転写残トナーが存在しなくなる。その結果、転写残トナーによって未露光部が形成され、黒ベタ部に白ポチなどの画像の劣化を抑制することができる。
また、装置の立ち上げ時、画像形成動作終了時やある一定回数画像形成動作を行った後にクリーニングモードを設け、このクリーニングモード時に切替スイッチ45を第2電源部44に切り替えてもよい。このクリーニングモード時では、画像が形成されていないので、磁気ブラシから放出された転写残トナーが未露光部を形成することはない。
磁気ブラシから放出された転写残トナーは参考実施例1と同様に、現像領域で現像スリーブ22M上に形成された磁性ブラシにより回収がなされる。
以上、参考実施例2によれば、トナー保持部材として磁性ブラシローラ41を採用しているので、ブレードが当接した構成に比べて、感光体ドラム11Mの駆動装置に加わる負荷トルクを大きく低減することができる。
また、磁気ブラシローラ41で転写残トナーを一時保持しているので、磁気ブラシとの摩擦により転写残トナーが摩擦帯電され、転写残トナーの負帯電量を増加させたり、逆帯電トナーを正規帯電トナーに転極させたりすることができる。
また、保持ニップでは回転スリーブ41aの表面移動方向が感光体ドラム11Mの表面移動方向とは逆方向になるように回転している。これにより、感光体ドラム11Mの表面が保持ニップを通過する間に多数の磁気ブラシの先端が接触することとなる。さらに、磁気ブラシローラ41が感光体ドラム11Mの表面に対して連れ回る構成や、感光体ドラム11Mの表面に対して同方向に駆動する構成に比べて、感光体1の表面に付着したトナーの添加剤を掻き取る作用が強い。その結果、フィルミング現象の発生を防止することができる。
参考実施例2では、キャリア47の粒径は一種類だけのものを用いていたが、2つ以上の粒径分布を持つキャリア47を用いてもよい。具体的には、粒径の大きなキャリアとして、平均粒径70μm以上100μm以下の磁性粒子を用い、粒径の小さなキャリアとして、平均粒径20μm以上50μm以下の磁性粒子を用いる。これは、粒径の大きなキャリアだけを用いると、キャリアを密な状態にすることができず、粒径の小さなキャリアだけを用いると磁気的な拘束力が弱いため、磁気ブラシの先端が感光体ドラム11Mとの摺接により脱落してしまう場合がある。そこで、粒径の大きなキャリアと小さなキャリア両方を使用することによって、磁気的な拘束力が強く、キャリアを密な状態の磁性ブラシを形成することができる。
[実施形態
参考実施例1では、転写後に感光体ドラム11M上に残った転写残トナーを一時保持するトナー保持部材を帯電ローラ15Mの上流側に設けていたが、トナー保持部材の設置位置は帯電ローラ15Mの上流側に限るものではない。以下、実施形態として、トナー保持手段を帯電ローラと潜像形成位置との間に設けた構成について、説明する。なお、参考実施例1と共通する点については説明を省略する。
図14は、トナー保持部材としてのブレード81を備えた、トナー保持装置80の概略構成図である。
帯電位置より上流側にトナー保持手段がないため、正極性に反転した逆帯電トナーが混在した転写残トナーは、感光体表面に付着したまま帯電ローラ15Mとの対向位置まで搬送される。帯電ローラ15Mは負極性に帯電しているため、転写残トナーのうち正極性に反転したトナーが帯電ローラ15Mに静電吸着する。一方、負極性のトナーは帯電バイアスと同極性であるため帯電ローラ15Mに付着せずに通過してトナー保持手段としてのトナー保持装置80に保持される。
帯電ローラ15Mを通過した負極性の転写残トナーは、図14に示すように、潜像形成手段である光書込ユニット2よりも上流側に設けられたトナー保持装置80に一時保持される。
このトナー保持装置80は感光体ドラム11Mと接触する弾性ブレード81を備えている。弾性ブレード81は支持板83の一端に取り付けられている。支持板83の他端にはバネ84とソレノイド82とを取り付けている。バネ84は支持板83を図中左側に付勢している。また、支持板83の中央部付近には、支持部83aが設けられており、プロセスカートリッジに揺動自在に取り付けられている。
現像時にはソレノイド82が動作し、バネ84の付勢力に抗って支持板83を図中右側に付勢する。すると、支持板83は支持部83aを中心にして図中時計回りに回転して、弾性ブレード81がある程度の圧力をもって感光体ドラム11Mに当接するようになる。光書込ユニット2によって感光体ドラム11M表面に潜像が形成されているときはソレノイド82が動作しているので、弾性ブレード81が感光体ドラム11Mと接触している。これにより、転写残トナーは弾性ブレード81に完全に堰き止められる。
非潜像形成時には、ソレノイド82の動作が停止する。すると、図中右側の付勢力がなくなり、かわりにバネ84により支持板83を図中左側に付勢する。これにより、支持板83が支持部83aを中心にして図中反時計回りに回転する。その結果、弾性ブレード81が感光体ドラム11Mから離間し、弾性ブレード81に保持されていた転写残トナーが再び感光体ドラム11M表面に戻され、潜像形成領域を通過して現像領域に搬送され、現像ユニット20Mに回収される。
このように、光書込ユニット2によって感光体ドラム11M表面に潜像が形成されているときは弾性ブレード81を感光体ドラム11Mに当接させ、非潜像形成時には弾性ブレード81を感光体ドラム11M表面から離間させる。これにより、光書込ユニット2によって感光体ドラム11M表面に潜像が形成されているときに潜像形成領域を通過する感光体ドラム11M表面には転写残トナーが付着することがない。その結果、転写残トナーが陰となり未露光部を形成することがなくなり、ベタ画像部に白ポチなどの異常画像をなくすことができる。
また、感光体ドラム11Mは負帯電しているため、逆帯電トナー(正極性)は正規帯電トナー(負極性)に比べ感光体への付着力が強い。このため、逆帯電トナーは弾性ブレード81と感光体ドラム11Mとの間をすり抜け易い。よって、逆帯電トナーを保持するためには弾性ブレード81を感光体ドラム11Mへ強く押し圧する必要がある。しかし、図14に示す構成では、逆帯電トナーは弾性ブレード81の上流側で帯電ローラ15Mに一時保持される。よって、弾性ブレード81に保持される転写残トナーは、全て正規帯電トナーとなる。正規帯電トナーは感光体ドラム11Mとの付着力が弱いので、弾性ブレード81を感光体ドラム11Mへ強く押し圧しなくとも転写残トナーを確実に保持することができる。その結果、弾性ブレード13Mおよび感光体ドラム11Mへのストレスが少なくなり、両部材の耐久性を向上することができる。また、露光手段が動作中に転写残トナーが潜像領域を通過するのを確実に抑制することができる。また、弾性ブレード81の設定条件を容易に設定することができる。
一方、帯電ローラ15Mに付着した正極性の逆帯電トナーは、図14に示すように帯電ローラ15Mの上に設けられた電荷注入板54によって一時保持される。電荷注入板54は、帯電ローラ15Mに所定の圧力もって当接し、帯電ローラ15Mと電荷注入板54との間をすり抜けるトナー量を0.1mg/cm以下、好ましくは0.05mg/cm以下としている。これにより、帯電ムラを防ぐ事ができる。また、電荷注入板54はステンレス等の金属板であり、その一端はスイッチ55に接続されている。光書込ユニット2によって感光体ドラム11M表面に潜像が形成されているときは、スイッチ55はOFF状態であり、電荷注入板54はフロート状態となっている。非潜像形成時には、スイッチ55をONにして電荷注入板54をアースに接続する。すると、電荷注入板54の電位は0Vとなり、電荷注入板54と帯電ローラ15Mとの間で電位差が生じる。この結果、帯電ローラ15Mから電荷注入板54へ負極性のバイアスが印加されることとなり、帯電ローラ15Mと電荷注入板54との間の領域Dの間に保持されていた逆帯電トナーが再度負極性の帯電トナーとなる。この負極性の帯電トナーは再び感光体ドラム11M表面に付着し、帯電ローラ15Mとの間をすり抜け、現像領域に搬送される。
帯電ローラ15Mで逆帯電トナーを一時保持し、この一時保持された逆帯電トナーに電荷注入板54で電荷注入を行い正規帯電トナーとしている。このように、一時保持されている逆帯電トナーに電荷注入を行うので、確実に逆帯電トナーを正規帯電トナーとすることができる。
これにより、現像領域に搬送される転写残トナーはすべて負極性に帯電されている。
図14に示す構成でも、参考実施例1と同様に感光体ドラム11M表面で帯電ローラ15Mの上流側に補助帯電部材としての帯電ブラシ12Mを設けてもよい。感光体ドラム11Mに付着した転写残トナーは帯電ブラシ12Mを通過する。このとき、転写残トナーが帯電ブラシ12Mと接触する。すると、転写残トナーに電荷注入が発生し、正帯電したトナーが負帯電に反転する。これにより、正極性の逆帯電トナーを負極性の正規帯電トナーとすることができる。また、上記帯電ローラ15Mで逆帯電トナーの極性を反転させる方法と異なり帯電ブラシ12Mに電圧を印加するタイミングなどを考慮する必要がないので、帯電ブラシ12Mには画像形成動作中でも電圧を印加しつづけることができる。また、帯電領域を通過する前に逆帯電トナーの一部を負帯電に転極させているので、帯電ローラ15Mに付着するトナーが減少して帯電装置への負担を軽減することができる。
帯電ブラシ12Mを通過した転写残りトナーのうち負極性のトナーは帯電領域を通過して、弾性ブレード81に一時保持される。帯電ブラシ12Mで極性が反転されなかった逆極性の転写残トナーは帯電ローラ15Mに付着し電荷注入板54に一時保持される。そして、光書込みユニット2が潜像を形成していない時に電荷注入板54に保持されたトナーは負極性に反転される。一方、弾性ブレード81に一時保持されているトナーは弾性ブレード81の離間により現像領域に移動して現像ローラによって現像装置内に回収される。
また、帯電ブラシ12Mに印加するバイアスは直流バイアスに交流バイアスを重畳したバイアスとすることもできる。これにより、転写後のトナーの帯電量を均一にすることができる。よって、帯電ローラ15Mに付着するトナーを少なくすことができ、常に安定した帯電装置を維持することが可能となる。また、上述の電荷注入手段としての電荷注入板54をなくし、帯電ブラシ12Mを電荷注入手段とすることもできる。
以上、実施形態によれば、転写ニップで転写紙100上に静電転写されずに感光体ドラム11M表面に残留した転写残トナーは、潜像形成領域に到達する前にトナー保持手段としての弾性ブレード81によって機械的に一時保持される。このように、転写残トナーは、機械的に保持されるので、正規帯電トナーと逆帯電トナーの両方を保持することができる。そして、転写残トナーが潜像形成領域を通過する際に、書込みユニット2によって感光体ドラム11M表面に書き込みが行われていないようなタイミングで再び感光体ドラム11M表面にもどされる。これにより、書込みユニットによって潜像画像形成中に潜像形成領域を通過する感光体ドラム11M表面には転写残トナーが付着することが抑制される。よって、転写残トナーによる未露光部が形成されることが抑制される。その結果、ベタ画像部分に白ポチが発生することが抑制され、良好な画像を得ることができる。
また、帯電ローラ15Mに逆帯電トナーを付着させて逆帯電トナー一時保持手段として機能している。そして、この逆帯電トナー一時保持手段としての帯電ローラ15Mに電荷注入手段としての電荷注入板54を設けている。帯電ローラ15Mに一時保持されている逆帯電トナーは電荷注入板54によって電荷が注入され、正規帯電トナーとされる。このように、逆帯電トナーを一時保持して、この一時保持されたトナーに電荷を注入することで確実に正規帯電トナーとすることができる。よって、現像領域に搬送されるトナーは、すべて正規帯電トナーとすることができ、確実に現像装置に回収することができる。
また、帯電ローラ15M上に電荷注入板を設けているので、帯電ローラ15Mに付着する転写残トナーを除去することができ、逆帯電トナーが帯電ローラ15Mに付着して帯電能力が低下することが抑制される。また、従来の帯電ローラ15Mに付着したトナーをクリーニングするクリーニング装置のように、帯電ローラから回収した転写残トナーを収容する廃トナータンク等を設ける必要がない。このため、装置の小型化に大きく貢献することができる。
さらに、電荷注入手段としての電荷注入板54よりも感光体の移動方向に対して下流側にトナー保持手段としての弾性ブレード81を設けている。これにより、弾性ブレード81に保持される転写残トナーは、全て正規帯電トナーとなる。正規帯電トナーは、逆帯電トナーに比べて感光体への付着力が弱いので弾性ブレード81を感光体に強く押し圧しなくても転写残トナーを確実に保持することができる。これにより、感光体および弾性ブレード81へのストレスが軽減され、弾性ブレード81および感光体の耐久性が向上する。また、弾性ブレード81の設定条件を容易に設定することができる。
参考実施例3
参考実施例及び、実施形態1では、転写後に感光体ドラム11M上に残った転写残トナーを一時保持するトナー保持手段を感光体ドラム11M表面上に設けていたが、帯電ローラ15Mがトナー保持手段としての役割を兼ねていても良い。以下、実施形態4として、帯電ローラ15M表面上でトナーを保持する構成について説明する。なお、参考実施例1と共通する点については説明を省略する。
帯電領域をトナーが通過するのを阻止すべく、全ての転写残トナーについて帯電領域に達する前にトナー極性制御装置70(図15)によってその極性を帯電バイアスの極性(負極性)すなわち正規極性とは逆の極性(正極性)に揃える。すなわち、全ての転写残トナーをトナー極性制御装置70によって逆帯電トナーとする。これにより、その転写残トナーは、すべて帯電ローラ15Mに静電的に吸着し、感光体ドラム11M表面から除去される。その後、帯電ローラ15Mに吸着して保持された転写残トナーは、その極性がバイアス印加ブレード76(図16)によって正規極性(負極性)に揃えられ、所定のタイミングで感光体ドラム表面に戻される。以下、その具体的な構成及び動作について説明する。
まず、感光体ドラム11Mの表面に残留した転写残トナーの極性をすべて正極性に揃える極性制御工程について説明する。
図15は、トナー極性制御装置70を示す概略構成図である。トナー極性制御装置70と対向する感光体ドラム11Mの外径は30mmの有機感光体からなる。この装置は、感光体ドラム11Mの表面と接触しながら表面移動する接触部材としての極性制御ローラ71を備えている。この極性制御ローラ71は、そのローラ抵抗値が比較的低くなるように形成されたものである。このようにローラ抵抗値が低ければ、接触した正規帯電トナーの帯電電荷を安定して逆極性に変えることができる。その結果、後述するように、帯電ローラ15Mによる転写残トナーの保持能力が高まり、転写残トナーが帯電領域をすり抜けの頻度を少なくできる。また、極性制御ローラ71のローラ硬度を低くすることで、転写残トナーと極性制御ローラ71との接触面積が大きくなる。その結果、後述する正規帯電トナーの極性反転を安定して実行することができるようになる。本参考実施例の極性制御ローラ71は、ローラ抵抗値が10[Ω・cm]以下で、ローラ硬度がアスカーC硬度で25度以上70度以下であるものを用いることができる。また、このようなローラ硬度をもった極性制御ローラ71を用いる場合、0.1[g/mm]以上30[g/mm]以下の範囲内で適宜押圧力を調整し、極性制御ローラ71を感光体ドラム11Mの表面に押圧させるのが望ましい。この場合、ローラ硬度がアスカーC硬度で30度以下であるときは、0.1[g/mm]以上3[g/mm]以下という小さい押圧力で、感光体ドラム11M上の転写残トナーと極性制御ローラ71の表面とを確実に接触させることができる。さらに、正規帯電トナーの極性反転を安定して実行することができる。しかも、押圧力が小さいことから、感光体ドラム11Mの表面の摩耗を抑制できる。また、ローラ硬度がアスカーC硬度で30度よりも大きく60度未満であるときでも、1.0[g/mm]以上、10[g/mm]以下の押圧力で押圧している。これにより、感光体ドラム11M上の転写残トナーと極性制御ローラ71の表面とを確実かつ十分に接触させることができ、正規帯電トナーの極性反転を安定して実行することができる。また、ローラ硬度がアスカーC硬度で60度以上70度以下であるときでも、5[g/mm]以上30[g/mm]以下の押圧力で押圧している。これにより、感光体ドラム1上の転写残トナーと極性制御ローラ71の表面とを確実かつ十分に接触させることができ、正規帯電トナーの極性反転を安定して実行することができる。なお、転写残トナーが極性制御ローラ71の表面に付着するのを抑制すべく、そのローラ表面にトナーとの離型性の優れた材料を塗布するのが望ましい。
上記極性制御ローラ71は、駆動手段としての駆動装置72によって図中矢印の方向に回転駆動する。そして、この極性制御ローラ41には、第1電源73又は第2電源74のいずれか一方からバイアスが印加される構成になっている。具体的には、これらの電源73、74と極性制御ローラ71との間に切替スイッチ75を設け、この切替スイッチ75の動作によって極性制御ローラ71に接続される電源を選択する。この切替スイッチ75の動作は、本プリンタの制御部によって制御されている。本参考実施例では、第1電源73、第2電源74及び切替スイッチ75によって、バイアス印加手段が構成されている。第1電源73は、極性制御ローラ71の表面部分の電位が−200[V]となるようなクリーニング用バイアスを印加するものであり、第2電源74は、その電位が+700[V]となるような電荷注入バイアスを印加するものである。また、本参考実施例では、各電源73、74として直流電源を用いているが、直流に交流を重畳させたバイアスを印加する電源を用いてもよい。
転写残トナーを付着させた感光体ドラム11Mの表面部分が極性制御ローラ71と接触する領域(以下、「ローラ接触領域」という。)に到達する前から、極性制御ローラ71には第1電源74が接続されている。これにより、極性制御ローラ71にはその表面が+700[V]となるような電荷注入バイアスが印加されることになる。このような電荷注入バイアスが印加された極性制御ローラ71が感光体ドラム11Mの表面に接触することで、その表面に付着した転写残トナーのうち、正規帯電トナーTは極性を反転される。そして、極性が正極性に反転したトナーは、感光体ドラム11Mの表面に付着したままローラ接触領域を通過する。詳しく説明すると、感光体ドラム11は、帯電ローラ15Mによってその表面が一様に−500[V]に帯電された後、書込みユニット2の露光を受けることにより潜像部分の電位は−50[V]程度になる。そして、その潜像部分にトナーを付着させる現像工程を経て、次いで転写工程を終えると、その潜像部分の電位は更に0[V]に近づくことになる。転写残トナーのほとんどは、潜像部分であった感光体ドラム11Mの表面部分に付着している。そして、この表面部分に付着した負極性をもつ正規帯電トナーTは、ローラ接触領域において、+700[V]のバイアスが印加された極性制御ローラ71から電荷注入を受けることになる。また、潜像部分以外の地肌部分の電位(−500[V])も転写工程を経ることで、その電位が0[V]側にシフトする。この地肌部分にも僅かながら転写残トナーが付着することがあるが、この地肌部分に付着する負極性をもつ正規帯電トナーTにも、ローラ接触領域において極性制御ローラ71との接触で電荷注入が行われる。このようにして、正規帯電トナーTが極性反転を起こして正極性となると、その正規帯電トナーTは、ローラ接触領域において感光体ドラム11M側に向かう静電力を受けることになる。したがって、感光体ドラム11Mの表面に付着した転写残トナーのうちの正規帯電トナーTは、ローラ接触領域においてその極性が反転し、感光体ドラム11Mの表面に付着したままローラ接触領域を通過することになる。
一方、転写残トナーのうちの逆帯電トナーTは、正極性に帯電しているため、ローラ接触領域では感光体ドラム11M側に向かう静電力を受けることになる。したがって、逆帯電トナーTに関しては、極性制御ローラ71から電荷注入を受けずに感光体ドラム11Mの表面に付着し続け、ローラ接触領域を通過することになる。
以上の結果、すべての転写残トナーの極性は、ローラ接触領域において正極性に揃えられ、感光体ドラム11Mの表面に付着したままローラ接触領域を通過する。
極性制御ローラ71はローラ接触領域において感光体ドラム11Mの表面移動方向と同じ方向に表面移動させるように駆動装置72によって駆動している。このように極性制御ローラ71を駆動することによって、ローラ表面と感光体ドラム11Mの表面に付着した転写残トナーとの接触時間を長く確保することができる。これにより、感光体ドラム11Mの表面に付着した正規帯電トナーTの極性を確実に反転させることができる。また、極性制御ローラ71の表面がブラシ状の構成であると、感光体ドラム11Mの表面から離れる瞬間にブラシ先端が跳ね上がり、転写残トナーを飛散させるおそれがある。しかし、本参考実施例のように極性制御ローラ71が感光体ドラム11Mの表面に対して同じ方向に駆動する場合、転写残トナーは、その跳ね上がりによってローラ接触領域よりも感光体ドラム11Mの表面移動方向下流側に飛ばされてしまう。この場合、飛ばされた転写残トナーによる機内汚染を引き起こす可能性がある。そのため、本参考実施例では、ローラ表面が平滑な極性制御ローラ71を用いている。これにより、転写残トナーが飛散するのが抑制され、機内汚染を引き起こすことはない。
次に、極性制御ローラ71により正極性に揃えられた転写残トナーTを帯電ローラ15Mで一時的に保持した後、所定の放出タイミングで感光体ドラム11Mの表面へ放出する一時保持・放出工程について説明する。
図16(a)は、帯電ローラ15Mによる転写残トナーの一時保持工程を模式的に表した図である。また、図16(b)は、帯電ローラ15Mによる転写残トナーの放出工程を模式的に表した図である。
極性制御ローラ71で極性反転された転写残トナーTを帯電領域で帯電ローラ15Mによって一時的に保持し、この保持された転写残トナーTを所定の放出タイミングで感光体ドラム11Mの表面に放出する。本参考実施例では、本プリンタが画像形成を行わないとき、詳しくは一の画像形成を終えてから次の画像形成を行うまでの間に、転写残トナーTの極性を正規極性すなわち負極性に戻して放出する。具体的には、一の画像形成工程において極性が揃えられた転写残トナーTを帯電領域で一時的に帯電ローラ3aで保持する。その後、次の画像形成工程で帯電ローラ15Mにより帯電が行われる感光体ドラム1の表面部分が帯電領域に達するまでに、転写残トナーTを放出する。このようなタイミングで転写残トナーTを放出することで、後述するように次の画像形成工程が悪影響を与えることなく転写残トナーTを回収することが可能となる。なお、連続して画像形成を行う場合には、その連続中の最後の画像形成を終えた後に、その間に保持した転写残トナーTを放出するようにしてもよい。この場合、後述する転写残トナーTの回収工程の実行によって、連続画像形成を終えるまでの時間が長くなるのを防ぐことができる。
一時保持工程について更に詳しく説明すると、極性制御ローラ71により正極性に揃えられた転写残トナーTが付着した感光体ドラム11Mの表面部分には、前回の画像形成工程における残留電位が存在する。本参考実施例においては、この残留電位はおよそ−50[V]程度である。しかし、本プリンタでは、画像形成中は極性制御ローラ71に対して常時第2電源74が接続されている。すなわち、画像形成中は、極性制御ローラ71の表面が+700[V]となっている。そのため、露光を受けなかった潜像部分以外の地肌部分の電位(−500[V])も上記残留電位のおよそ−50[V]程度に除電される。その結果、転写残トナーTが付着した感光体ドラム11Mの表面部分の帯電電位は、−50[V]程度に均一化されている。よって、この表面部分が帯電領域に到達したとき、正極性に鳴らされた転写残トナーTには、表面電位が−500[V]程度である帯電ローラ15M側へ向かう静電力が働くことになる。したがって、極性制御ローラ71のローラ接触領域を通過した逆帯電トナーTは、帯電ローラ15Mの表面に静電的に吸着し、一時的に保持される。
このようにして帯電ローラ15Mに一時保持された転写残トナーTは、図16(a)に示すように、帯電ローラ15Mとその表面に当接したバイアス印加ブレード76に囲まれる領域(以下、「滞留領域」という。)で滞留する。このバイアス印加ブレード76は、ステンレス等の金属で形成されており、その一端は切替スイッチ78に接続されている。滞留領域で転写残トナーTを滞留させる際、切替スイッチ78は図16(a)に示すように電気的にフロート状態とされる。よって、バイアス印加ブレード76の電位は、帯電ローラ15Mと同一電位となる。そのため、滞留領域には電界が発生しない。また、バイアス印加ブレード76は、転写残トナーTの通過量を制限するように、帯電ローラ15Mに加圧されて当接されている。本参考実施例では、バイアス印加ブレード76の加圧力を、帯電ローラ15Mとバイアス印加ブレード76との当接部をすり抜ける転写残トナーTの量を単位平方センチメートル当たり0.1[mg]以下になるように調節されている。また、0.05[mg]以下になるように、調整されることが好ましい。これにより、帯電ローラ15Mに付着した転写残トナーTの量が多くなっても、帯電領域に対向する帯電ローラ15Mの表面部分に存在するトナー量を少なくでき、帯電ムラ等の帯電不良の発生を十分に抑制できる。
放出工程について更に詳しく説明すると、図16(b)に示すように、上記放出タイミングに合わせて、切替スイッチ78を接地側へ切り換える。そうすると、バイアス印加ブレード76の電位は0Vとなり、表面電位が約−500[V]である帯電ローラ15Mとの間で電位差が生じる。これにより、転写残トナーTに対して帯電ローラ15Mからの電荷注入が開始される。その結果、転写残トナーTは、負極性すなわち正規極性に帯電される。そして、帯電ローラ15Mとバイアス印加ブレード76との当接部をすり抜けて滞留領域を通過した転写残トナーTは、帯電ローラ15Mの表面に付着した状態で帯電領域へ搬送される。この帯電領域では、負極性に帯電した転写残トナーTは、感光体ドラム11Mの表面側に向かう静電力を受けて、感光体ドラム11Mの表面に付着する。このようにして、帯電ローラ15Mの表面に一時的に保持した転写残トナーTを感光体ドラム11Mの表面へ放出する。
帯電ローラ15Mの表面から放出された転写残トナーは参考実施例1と同様に、現像領域で現像スリーブ22M上に形成された磁性ブラシにより回収がなされる。
なお、本発明者らによる実験において、放出工程時に上記当接部をすり抜けるトナーの量は、一時保持工程時よりも多くなるという現象が確認された。この現象は、帯電領域に対向する帯電ローラ15Mの表面部分に存在するトナー量を少なくする効果を奏し、また、感光体ドラム11Mへの放出工程にかかる時間を短縮できる効果を奏するので、望ましい現象である。なお、この現象が発生する原因については未だ判明していないが、帯電ローラ15Mとバイアス印加ブレード76との間に生じた電位差の影響によるものと考えられる。
以上、参考実施例3では、転写後に感光体ドラム11Mの表面に残留した転写残トナーT、Tが帯電部材である帯電ローラ15Mとの対向位置(帯電領域)まで搬送される前に、その転写残トナーT、Tを所定極性(正規極性)である負極性とは逆極性(正極性)に帯電させる転写残トナー極性制御手段としてのトナー極性制御装置70を有している。これにより、転写残トナーの全てを正極性に揃えることができるので、転写残トナーTの全てを帯電ローラ15Mに保持させることができる。したがって、潜像形成手段としての書込みユニット2による潜像形成領域へ搬送される前に、転写残トナーTを感光体ドラム11M表面から除去することができる。その結果、潜像形成領域で潜像を形成する際に、転写残トナーTが邪魔になって適切な静電潜像が形成できないという事態の発生を抑制でき、画像中にトナー抜けのない高品質な画像を形成することができる。さらに、クリーニングブレードのような強力な除去性能がなくても、感光体ドラム11M表面を十分にクリーニングすることができる。したがって、クリーニングブレードを感光体ドラム11M表面に当接させる構成に比べて、感光体ドラム11Mを表面移動させる駆動装置に加わる負荷トルクを大幅に減らすことができる。したがって、その駆動装置として小型のものを利用することが可能となるとともに、バンディング現象なども少なくなり、安定して高品質な画像を形成することが可能となる。
また、帯電ローラ15Mの表面に保持された転写残トナーTに対して正規極性(負極性)と同じ極性の電荷を付与し、転写残トナーを負極性に揃える電荷注入手段としてのバイアス印加ブレード76を設けている。さらに、帯電ローラ15Mから感光体ドラム11M表面へ戻された転写残トナーが書込みユニット2による潜像形成を妨げないタイミングで、バイアス印加ブレード76により正規極性(負極性)と同じ極性に揃えた転写残トナーTを感光体ドラム11M表面へ戻すように構成している。これにより、上記トナー極性制御装置70により正規極性とは逆極性(正極性)になった転写残トナーTを正規極性に帯電し直してから、感光体ドラム11Mへ放出することができる。このように転写残トナーTを正規極性に戻してから感光体ドラムへ放出することによって、そのトナーTを再び現像に寄与させても、適切な現像を行うことができる。また、感光体ドラム上に放出された転写残トナーTの極性が正規極性に揃っていることで、その転写残トナーTを感光体ドラム11Mから回収する際に静電力によってトナーを適切に回収することができる。
また、極性制御ローラ71が感光体ドラム11M表面との接触部分で感光体ドラム11Mが表面移動する向きと同じ向きに表面移動するように駆動されている.そして、極性制御ローラ71に対して正規極性とは逆極性(正極性)のバイアスを印加するバイアス印加手段としての第2電源74が設置されている。このように極性制御ローラ71を駆動させることで、カウンター方向に回転駆動させる場合に比べて、感光体ドラム11Mの表面に付着した転写残トナーT、Tに対する極性制御ローラ71の密着性を容易に高めることができる。よって、転写残トナーのうちの正規帯電トナーTに対する電荷注入効率を高め、すべての転写残トナーの極性を正規極性とは逆極性(正極性)に安定して揃えることができる。その結果、帯電ローラ15Mに対して転写残トナーTを確実に付着させることができる。
また、トナー極性制御装置70は、感光体ドラム11M表面と接触しながら表面移動する接触部材である極性制御ローラ71を備えている。さらに、この極性制御ローラ71に対して正規極性(負極性)のクリーニング用バイアスと正規極性とは逆極性(正極性)の電荷注入バイアスとを選択的に印加するバイアス印加手段を備えている。このバイアス印加手段は、第1電源73、第2電源74及び切替スイッチ75から構成されている。これにより、電荷注入バイアス印加時には、転写残トナーの極性を正極性に揃えて帯電ローラ15Mに付着させることができる。一方、クリーニング用バイアス印加時には、上述したように、ジャムしたときのように感光体ドラム1の表面に大量の不要トナーが存在する場合のクリーニング効率を高めることができる。また、帯電特性の悪いトナーが負極性となった状態で極性制御ローラ71の表面に付着した場合、クリーニング用バイアスを印加することで、そのトナーを感光体ドラム11Mへ放出することもできる。
参考実施例1に係るレーザプリンタの概略構成図。 マゼンタ作像手段の概略構成を示す拡大図。 (a)は、同感光体ドラム上に担持されたトナーの転写直前における帯電電位分布を示すグラフ。(b)は、転写後に感光体ドラム上に残留した転写残トナーの帯電電位分布を示すグラフ。 ブレードの位置を説明する図。 クリーニングモードにおけるマゼンタ作像手段の概略構成を示す拡大図。 ブレードの接離のタイミングを示すフローチャートである。 実験1の結果を示すグラフ。 実験3、4の結果を示すグラフ。 (a)は主極磁石の設置角度を0°とした現像ギャップの概略図。(b)は主極磁石の設置角度を6°とした現像ギャップの概略図。 実験5の結果を示すグラフ。 (a)は転写残トナー回収時のドクタ部の拡大図。(b)は現像時のドクタ部の拡大図。 実験6の結果を示すグラフ。 参考実施例2に係るトナー保持装置の概略構成図。 実施形態に係るトナー保持装置の概略構成図。 参考実施例3に係るトナー極性制御装置の概略構成図。 参考実施例3に係る帯電ローラで、(a)は現像時の概略構成図。(b)は転写残トナー回収時の概略構成図。
符号の説明
1 作像手段
2 光書込ユニット
3 給紙カセット
4 給紙カセット
5 レジストローラ
6 転写ユニット
7 定着ユニット
8 排紙トレイ
9 反転ユニット
10M、10C、10Y、10BK 感光体ユニット
10M、11C、11Y、11BK 感光体ドラム
12M 帯電ブラシ
13M ブレード
15M 帯電ローラ
20M 現像ユニット
21M 現像ケース
22M 現像スリーブ
25 現像ドクタ
26 透磁率センサ
27 現像剤カートリッジ
28 現像剤
29 主極磁石
40 トナー保持装置
41 磁気ブラシローラ
41a 回転スリーブ
41b マグネットローラ
42 ブレード
43 第1電源
44 第2電源
45 切替スイッチ
46 ケーシング
47 キャリア
54 電荷注入版
60 転写ベルト
70 トナー極性制御装置
71 極性制御ローラ
72 駆動装置
73 第1電源
74 第2電源
75 切替スイッチ
76 バイアス印加ブレード
77 帯電バイアス電源
78 切替スイッチ
80 トナー保持装置
81 弾性ブレード
100 転写紙

Claims (11)

  1. 像担持体と、
    該像担持体の表面を一様に帯電する帯電手段と、
    一様帯電された該像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    内部に固定された磁界発生手段を有し、表面上に磁性キャリアとトナーとからなる2成分現像剤を担持して回転する現像剤担持体を備え、該静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、
    該像担持体上の該トナー像を転写材に転写する転写手段とを有し、
    トナー像を該転写体に転写したあとに該像担持体上に残留した転写残トナーを回収するクリーニング手段を該現像手段が兼ねる画像形成装置において、
    該転写残トナー回収時には、該像担持体から該現像剤担持体へ該転写残トナーが移動する方向に電界を形成するように、該像担持体と該現像剤担持体とに直流電圧を印加し、
    該磁界発生手段は、該現像剤担持体が該像担持体と対向する位置で該現像剤担持体表面における法線方向の磁力が100mT以上、200mT以下の磁界を発生するものであり、
    上記帯電手段に対向する位置より上記像担持体表面移動方向下流側、
    かつ、潜像形成位置より該像担持体表面移動方向上流側の該像担持体表面上で、
    該像担持体に当接して該転写残トナーを一時保持するトナー保持手段と、
    該トナー保持手段に保持されたトナーを所定のタイミングでトナーを開放し、再び像担持体表面に戻すために該トナー保持手段のトナー保持とトナー開放とを制御する制御手段とを備え
    現像領域での現像剤担持体内部の上記磁界発生手段である主極磁石の設置角度を現像時と上記転写残トナー回収時とで変更可能とし、
    現像時は該主極磁石の磁極が該像担持体と最近接位置となる設置角度であり、
    該転写残トナー回収時は該主極磁石の磁極が該最近接位置よりも該現像剤担持体表面移動方向上流側を向く設置角度であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記帯電手段の帯電部材は上記像担持体表面に接触または近接して設けた帯電ローラであり、
    上記転写手段による転写後に該像担持体表面に残留した転写残トナーのうち、
    一様帯電極性とは逆極性に帯電した上記転写残トナーに該一様帯電極性と同極性の電荷を注入するための電荷注入部材を帯電部材上に備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2の画像形成装置において、
    上記転写手段による転写がなされる転写位置より上記像担持体表面移動方向下流側、かつ、潜像形成位置より該像担持体表面移動方向上流側に、上記転写残トナーを一様帯電極性と同極性に帯電させる補助帯電部材を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1、2または3の画像形成装置において、
    上記像担持体以外に、該現像剤担持体との間に電界を形成する電界形成手段を有し、トナーの帯電量をQ、該電界形成手段にかかる電圧をトナー回収時V1、現像時V2としたとき、該現像剤担持体の現像部材にかかる電圧Vbに対して、
    Q<0の時、(V1−Vb)=<0 かつ(V2−Vb)=>0
    Q>0の時、(V1−Vb)=>0 かつ(V2−Vb)=<0
    の関係を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置において、
    上記電界形成手段を、上記現像剤担持体上のキャリアの穂高を規制する現像ドクタと、該現像剤担持体と上記像担持体との最近接位置である現像領域との間に設けたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項4の画像形成装置において、
    上記電界形成手段として、上記現像剤担持体上のキャリアの穂高を規制する現像ドクタに上記V1または上記V2の電圧を印加することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5または請求項6の画像形成装置において、
    上記現像剤担持体と上記像担持体との最近接距離が0.2mm以上、0.5mm以下であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項5または請求項6の画像形成装置において、
    上記現像剤担持体と上記現像ドクタとの最近接距離が0.2mm以上、0.5mm以下であることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7またはの画像形成装置において、
    上記現像剤担持体と上記像担持体とは逆方向に回転し、対向する位置では同じ方向に表面移動するものであり、
    該現像剤担持体の表面移動速度をVs、該像担持体の表面移動速度をVpとし、Vs/Vpが2以上であることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8またはの画像形成装置において、
    上記2成分現像剤中の磁性キャリアとして粒径が40μm以下の小粒径キャリアを使用していることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されるプロセスカートリッジであって、
    上記現像手段、上記帯電手段のうち少なくともひとつと、上記像担持体とを一体に構成したことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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