JP4555644B2 - 土台用スペーサ及び土台構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建造物の基礎とその上に載置される土台との間に介在する土台用スペーサに関するものである。
従来、建造物の床下を換気するために、予め床下換気用の通気路が形成された土台用スペーサを基礎と土台との間に介在させることで、当該基礎と土台との間に床下換気用の通気路を確保することが知られている。
例えば特許文献1には、上記のような土台用スペーサとして、当該土台用スペーサを幅方向に横切って通風可能な通気路が複数形成されたものが開示されている。この通気路は、土台用スペーサの長手方向に複数並んで設けられた幅方向に貫通する貫通孔によって、または土台用スペーサの下面に等間隔で形成された幅方向に延びる溝によって構成されている。
また、この土台用スペーサを載置する基礎上に土台を固定するためのアンカーボルトが突設されている場合にこのアンカーボルトを回避すべく、このアンカーボルトを挿通することが可能な貫通孔が予め設けられた土台用スペーサも知られている。
例えば、特許文献2には、上記通気路を複数跨る大きさで土台用スペーサの長手方向に延びる略長方形状の貫通孔がその長手方向に複数並んで設けられ、その貫通孔にアンカーボルトが挿通可能な土台用スペーサが開示されている。
この土台用スペーサによれば、その貫通孔によってアンカーボルトの位置に対応できるだけでなく、その貫通孔の容積分材料費を安く抑えることができる。
実開昭57−172810号 特開2002−70187号公報
しかしながら、上記通気路及び貫通孔が設けられた土台用スペーサでは、その通気路及び貫通孔の分だけ土台用スペーサの横断面の断面積が小さくなっており、その断面部分に集中して土台からの荷重がかかる構造となっているため、その荷重の作用方向(すなわち上下方向)について圧縮荷重に対する強度を十分に確保することが難しい。
しかも、アンカーボルトと土台用スペーサとの相対位置は必ずしも決まっていないので、その相対位置にかかわらずアンカーボルトを避けて土台用スペーサを設置できるようにするには、基礎長手方向に貫通孔を延長させたり、1つのスペーサに複数の貫通孔を設けていずれかの貫通孔に選択的にアンカーボルトを挿通できるようにしたりする必要があり、このようにして貫通孔の占有面積が増える分土台用スペーサ全体としてますます強度的に不利になる。
特に、建造物の柱の直下に位置する部分では、土台用スペーサに付加される圧縮荷重が大きく、これに対応するには高い強度が求められる。
このような強度を確保するには、土台用スペーサにおける通気路面積を削減してその肉厚部分を増やさざるを得ず、その分通気性能は低下することになる。
本発明は、このような事情に鑑み、上記通気路が設けられた土台用スペーサにおいて、アンカーボルトの位置に柔軟に対応できるように基礎長手方向に延びる貫通孔または複数の貫通孔を設けるようにしながらも、通気路面積を抑えずに十分な強度を確保することができる土台用スペーサ及びその土台用スペーサを用いた土台構造を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、建造物の基礎とその上に載置される土台との間に介在する土台用スペーサであって、上記基礎の上面に載置可能な下面及び上記土台が載置可能な上面を有し、上記基礎の長手方向に沿って延びるスペーサ本体と、その補強部材とを備え、上記スペーサ本体には、当該スペーサ本体をその長手方向と直交する幅方向に横切って通風可能な通気路が当該スペーサ本体の長手方向に所定間隔をおいて複数設けられているとともに、上記基礎上に突設されたアンカーボルトが挿通可能であるとともに上記スペーサ本体の複数の通気路を当該スペーサ本体の長手方向に跨る大きさで当該スペーサ本体を上下方向に貫通する貫通孔が当該スペーサ本体の長手方向に複数並んで設けられており、上記補強部材は、上記スペーサ本体の貫通孔内に嵌め込み可能で、かつ、その嵌め込み状態で上記スペーサ本体の上面と略同一平面上に位置する上面を有しているとともに、上記嵌め込み状態で上記貫通孔に臨む通気路とつながる補助通気路を有していることを特徴とするものである。
ここで、「上記補強部材は、・・・その嵌め込み状態で上記スペーサ本体の上面と略同一平面上に位置する上面を有している」とは、両上面が同一平面上に位置するかまたはスペーサ全体に作用する荷重を両上面に分散できる程度に両上面が近接していることをいう。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の土台用スペーサにおいて、上記補強部材は、上記貫通孔内に嵌め込まれたときに当該貫通孔の略全体を塞ぐように、上記貫通孔と略同一形状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、建造物の基礎とその上に載置される土台との間に介在する土台用スペーサであって、上記基礎の上面に載置可能な下面及び上記土台が載置可能な上面を有し、上記基礎の長手方向に沿って延びるスペーサ本体と、その補強部材とを備え、上記スペーサ本体には、当該スペーサ本体をその長手方向と直交する幅方向に横切って通風可能な通気路が当該スペーサ本体の長手方向に所定間隔をおいて複数設けられているとともに、上記基礎上に突設されたアンカーボルトが挿通可能であるとともに上記スペーサ本体の複数の通気路を当該スペーサ本体の長手方向に跨る大きさでその長手方向に延びかつ当該スペーサ本体を上下方向に貫通する貫通孔が設けられており、上記補強部材は、上記スペーサ本体の長手方向について上記スペーサ本体の貫通孔よりも短く、その貫通孔内に嵌め込み可能で、かつ、その嵌め込み状態で上記スペーサ本体の上面と略同一平面上に位置する上面を有しているとともに、上記嵌め込み状態で上記貫通孔に臨む通気路とつながる補助通気路を有しており、その補助通気路と上記貫通孔に臨む通気路とがつながる複数の位置に選択的に装着でき、この補強部材を装着した状態で当該補強部材に塞がれずに残った上記貫通孔の一部に上記アンカーボルトが挿通可能となるように構成されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の土台用スペーサにおいて、上記スペーサ本体における上記貫通孔の周縁部及び上記補強部材の外周縁部には、互いに嵌合可能な凹凸が形成されており、この凹凸同士を嵌合させることによって上記補強部材の補助通気路と上記スペーサ本体の貫通孔に臨む通気路とがつながる位置に上記補強部材が装着されるように構成されていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項3または4に記載の土台用スペーサにおいて、上記スペーサ本体の貫通孔は、当該スペーサ本体の長手方向に並ぶ複数の位置に設けられており、上記補強部材として、上記スペーサ本体の長手方向について上記スペーサ本体の貫通孔よりも短く、当該補強部材を上記スペーサ本体の貫通孔内に装着した状態で当該補強部材に塞がれずに残った上記貫通孔の一部に上記アンカーボルトが挿通可能なものに加え、上記貫通孔内に嵌め込まれたときに当該貫通孔の略全体を塞ぐように上記貫通孔と略同一形状に形成されたものを備えていることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、建造物の基礎とその上に載置される土台との間に請求項1〜5のいずれか1項に記載の土台用スペーサが介在しており、その土台用スペーサにおけるスペーサ本体の貫通孔のうち上記土台に立設される柱の下に位置する貫通孔にのみ上記補強部材が嵌め込まれて、この補強部材によって少なくとも上記貫通孔における上記柱の直下に当たる部分が塞がれていることを特徴とする土台構造である。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の土台構造において、上記スペーサ本体の貫通孔は、上記柱の直下の領域とその外側の領域とを跨るように位置しており、その柱の直下の領域にのみ部分的に補強部材が嵌め込まれていることを特徴とするものである。
請求項1に係る発明によれば、基礎の長手方向に沿って延びるスペーサ本体に、アンカーボルトが挿通可能な貫通孔が当該スペーサ本体の長手方向に複数並んで設けられているので、そのうちの適当な貫通孔にアンカーボルトを通すことによってアンカーボルトの位置に柔軟に対応しながらスペーサ本体を設置することができる。しかも、アンカーボルトを通さない貫通孔、すなわち結果的に不要となる貫通孔には適宜補強部材を嵌め込んで、この補強部材とスペーサ本体の双方で荷重を受けるようにすることにより、スペーサ本体の強度的負担を軽減できる。従って、複数の貫通孔によってスペーサ本体を設置する際の良好な作業性を保ちながら、土台用スペーサの強度を向上させることができる。
また、上記補強部材には、上記嵌め込み状態で上記スペーサ本体の貫通孔に臨む通気路とつながる補助通気路が設けられているので、当該補強部材を上記貫通孔内に嵌め込んでも通気路を塞ぐことがない。従って、良好な通気性能を確保しながら土台用スペーサの強度を向上させることができる。
なお、上記補強部材を嵌め込む貫通孔は、仕様に応じて適宜選定可能であり、例えば土台に立設される柱の下に位置する貫通孔のように特に大きな荷重がかかる部分に位置する貫通孔にのみ補強部材を嵌め込むようにしてもよいし、アンカーボルトを通さない全ての貫通孔に嵌め込むようにしてもよい。
請求項2に係る発明によれば、上記補強部材は、上記貫通孔内に嵌め込まれたときに当該貫通孔の略全体を塞ぐように、上記貫通孔と略同一形状に形成されているので、その貫通孔の略全域に亘ってスペーサ強度を復元することができる。
請求項3に係る発明によれば、スペーサ本体に設けられたアンカーボルトが挿通可能な貫通孔は、当該スペーサ本体の長手方向に延びているので、アンカーボルトの位置のばらつきにも柔軟に対応することができる。そして、この貫通孔のうちアンカーボルトから外れる部分すなわち余る部分に補強部材を装着して、この補強部材でも荷重を受けるようにすることにより、スペーサ本体の強度的負担を軽減できる。従って、土台用スペーサの長手方向に延びる貫通孔によってスペーサ本体を設置する際の作業性を保ちながら、土台用スペーサの強度を向上させることができる。
また、上記補強部材は当該補助通気路と上記貫通孔に臨む通気路とがつながる複数の位置に選択的に装着できるようになっているので、これらの位置のうちいずれの位置に上記補強部材を装着しても通気路を塞ぐことがなく、良好な通気性能を確保しながら土台用スペーサの強度を向上させることができる。さらに、アンカーボルトとスペーサ本体との相対位置によって補強部材を装着する位置を変更して、アンカーボルトを通す位置を変えることができる。
請求項4に係る発明によれば、上記貫通孔の周縁部及び上記補強部材の外周縁部には、互いに嵌合可能な凹凸が形成されており、この凹凸同士を嵌合させることによって上記補強部材の補助通気路と上記スペーサ本体の貫通孔に臨む通気路とがつながる位置に上記補強部材が装着されるように構成されているので、補強部材の補助通気路の位置とスペーサ本体の貫通孔に臨む通気路の位置とを目視で確認しながらそれらの位置合わせを行うといった煩わしい位置決め作業を別段要せず、上記凹凸同士を嵌合させるだけの簡単な作業で当該位置決めを行うことができる。従って、補強部材を装着する際の作業性を向上させることができる。また、補強部材の装着後は、上記凹凸同士の嵌合によって、補強部材とスペーサ本体との相互の位置ずれを防止することもできる。
請求項5に係る発明によれば、複数の貫通孔のうちからアンカーボルトを通すのに適当な貫通孔を選択することができ、かつ、上記貫通孔は上記スペーサ本体の長手方向に延びているので、アンカーボルトの位置にさらに柔軟に対応することができる。しかも、使用しない貫通孔には長い補強部材を嵌め込むとともに、使用する貫通孔のうちアンカーボルトが存在しない部分に短い補強部材を嵌め込むことにより、いずれの貫通孔についても補強することができる。
請求項6に係る発明のように、大きな荷重のかかる柱の下に位置する貫通孔にのみ補強部材を嵌め込み、この補強部材によって少なくとも上記貫通孔における上記柱の直下に当たる部分を塞ぐようにすることにより、荷重の厳しい柱直下部分では十分な強度を確保しながら材料費を節約することができる。
特に、請求項7に係る発明のように、上記貫通孔が柱直下の領域とその外側の領域とを跨るように位置している場合には、柱直下の領域にのみ部分的に補強部材を嵌め込むことにより、さらに材料費を抑えることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、土台用スペーサ10Aは、建造物の基礎40とその上に載置される土台50との間に介在するものである。この土台用スペーサ10Aは、基礎40の長手方向に沿って延びるスペーサ本体20Aと、その補強部材30Aとを備えている。
上記スペーサ本体20Aは、合成樹脂等で略長尺板状に形成され、上記基礎40の上面に載置可能な下面と、上記土台50が載置可能な上面20aとを有している。また、このスペーサ本体20Aには、建造物の床下を換気するための複数の通気路22と、上記基礎40上に突設されたアンカーボルト45を挿通するための複数の貫通孔24とが設けられている。
上記通気路22は、上記スペーサ本体20Aの長手方向と直交する幅方向に延びるものであり、上記スペーサ本体20Aの長手方向に所定間隔をおいて複数設けられている。
上記貫通孔24は、上記スペーサ本体20Aの複数の通気路22を当該スペーサ本体20Aの長手方向に跨ってその長手方向に延びるとともに当該スペーサ本体20Aを上下方向に貫通するものであり、上記スペーサ本体20Aの長手方向に複数並んで設けられている。
上記スペーサ本体20Aは、具体的には、図3に示すように、スペーサ本体20Aの長手方向に所定間隔をおいて並んで配列される複数の隔壁部26と、これらの隔壁部26の上端部同士をその配列方向に連結する天板28とを有している。
上記各隔壁部26は、上記スペーサ本体20Aの幅方向に延びており、これらの各隔壁部26同士の間に、スペーサ本体20Aの幅方向両側に開口する通気路22が形成されている。そのため、スペーサ本体20Aは、その各通気路22を通じて当該スペーサ本体20Aの幅方向に横切って通風可能となっている。
上記各隔壁部26の底面は、略同一平面上に位置しており、これらの底面が上述した基礎20の上面に載置可能なスペーサ本体20Aの下面を構成している。また、各隔壁部26の上端部は、上記天板28の下面に当該下面から垂れ下がるようにつながっている。
上記天板28は、スペーサ本体20Aの長手方向に延びる長尺板状をなしている。この天板28の上面は、上記隔壁部26の底面が構成する平面と略平行な平面となっており、この上面が上述した土台50が載置可能なスペーサ本体20Aの上面20aを構成している。
上記アンカーボルト挿通用の貫通孔24は、上記天板28を貫通する部分と、上記隔壁部26を分断する部分とから構成されている。
上記貫通孔24の天板28を貫通する部分は、当該天板28を板厚方向に貫通する貫通孔28aからなっている。この貫通孔28aは、上記アンカーボルト45を挿通可能な大きさで、上記複数の隔壁部26を跨るように上記スペーサ本体20Aの長手方向に延びる長方形状であり、上記スペーサ本体20Aの長手方向に並ぶ複数の位置に形成されている。
上記貫通孔24の隔壁部26を分断する部分では、上記隔壁部26が上記貫通孔28aにおけるスペーサ本体20Aの幅方向の寸法と略同寸法で中抜きされたように上記スペーサ本体20Aの幅方向に分断されている。
また、上記貫通孔24内では、上記分断された隔壁部26によって通気路22がスペーサ本体20Aの長手方向に開放されて、隣接する通気路22と連通するようになっている。
一方、上記補強部材30Aは、上記スペーサ本体20Aと同様に合成樹脂等で上記スペーサ本体20Aの貫通孔24内に嵌め込み可能な形状に形成されている。なお、本実施形態では、図1及び図2に示すように、上記補強部材30Aが上記貫通孔24内に嵌め込まれたときに当該貫通孔24の略全体を塞ぐことができるように、上記貫通孔24と略同一形状に形成されている。
また、この補強部材30Aは、上記嵌め込み状態で上記スペーサ本体20Aの上面20aと略同一平面上に位置する上面30aと、上記嵌め込み状態で上記スペーサ本体20Aの貫通孔24に臨む通気路22とつながる補助通気路32とを有している。
具体的には、図4に示すように、上記補強部材30Aは、上記スペーサ本体20Aの各隔壁部26と略等間隔でスペーサ本体20Aの長手方向に並んで配列される複数の補助隔壁部34と、上記スペーサ本体20Aの天板28に形成された貫通孔28aに嵌り込み可能な補助天板36とを有している。
上記補助天板36は、上記スペーサ本体20Aの天板28の貫通孔28aと略同一形状の長方形状をなしており、この補助天板36が上記天板28の貫通孔28aに嵌り込むことにより、当該貫通孔28aが塞がれるようになっている。
上記各補助隔壁部34の底面と、上記補助天板36の上面との間の距離は、上述したスペーサ本体20Aの下面と上面20aとの間の距離と略同一に設定されており、上記補強部材30Aが上記スペーサ本体20Aの貫通孔24に嵌め込まれた状態で、補助天板36の上面と上記スペーサ本体20Aの上面20aとが略同一平面上に位置するようになっている。そして、この補助天板36の上面が上述した補強部材30Aの上面30aを構成している。また、この補助天板36の下面に上記補助隔壁部34が連設されている。
なお、上記補強部材30Aの上面30aとスペーサ本体20Aの上面30aとは完全な同一平面上に位置する必要はなく、その上に載置される土台50からの荷重を分散できる程度に近接していればよい。
上記各補助隔壁部34は、上記スペーサ本体20Aの幅方向に延びており、この補助隔壁部34で挟まれてスペーサ本体20Aの幅方向両側に開口する空間によって、上述した補助通気路32が構成されている。
また、上記各補助隔壁部34は、上記補強部材30Aが上記スペーサ本体20Aの貫通孔24に嵌め込まれたときに、当該貫通孔24に臨む上述したスペーサ本体20Aの分断された各隔壁部26と合致する位置に配置されている。そのため、上記補助通気路32は上記嵌め込み状態で上記スペーサ本体20Aの貫通孔24に臨む通気路22と合致して、当該補助通気路32及び上記通気路22を通じてスペーサ本体20Aをその幅方向に横切って挿通可能となっている。
次に、上述した構成の土台用スペーサ10Aの設置要領及び作用を、図1及び図2を参照して説明する。
まず、スペーサ本体20Aを基礎40の上面に載置する。この際、基礎40上に突設されたアンカーボルト45を、スペーサ本体20Aの複数の貫通孔24のうち適当な貫通孔24に通すようにする。
上記貫通孔24は、複数設けられており、しかも上記スペーサ本体20Aの長手方向に延びているので、上記アンカーボルト45の位置及びそのばらつきに柔軟に対応しながらスペーサ本体20Aを設置することができる。
次に、上記アンカーボルト45を通した貫通孔24以外の貫通孔24に補強部材30Aを嵌め込む。この補強部材30Aを嵌め込む貫通孔24は、適宜選定可能であるが、本実施形態では、特に大きな荷重がかかる部分である土台50に立設される柱52の下に位置する貫通孔24にのみ補強部材30Aを嵌め込む。
そして、スペーサ本体20Aの上面20aに土台40を載置する。
上記補強部材30Aは、上記嵌め込み状態でスペーサ本体20Aの上面20aと略同一平面上に位置する上面30aを有しているので、土台50からの荷重は補強部材30Aとスペーサ本体20Aとに分散される。
このように、補強部材30Aとスペーサ本体20Aの双方で荷重を受けるようにすることにより、スペーサ本体20Aの強度的負担を軽減できるため、上記のような柱52の下の大きな荷重がかかる部分にアンカーボルト挿通用の貫通孔24が位置していてもその荷重に十分耐えられるようになる。従って、スペーサ本体20Aの長手方向に延びる複数の貫通孔24によってスペーサ本体20Aを設置する際の良好な作業性を保ちながら、土台用スペーサ10Aの強度を向上させることができる。
なお、本実施形態では、柱52の下に位置する貫通孔24にのみ補強部材30Aを嵌め込んでいるので、荷重の厳しい柱52直下部分では十分な強度を確保しながら材料費を節約することができる。また、このように補強部材30Aを嵌め込む位置を限定することによって、現場での補強のための作業を極力少なくすることができる。
また、上記補強部材30Aの補助通気路32は、上述したように上記嵌め込み状態でスペーサ本体20Aの貫通孔24に臨む通気路22と合致するように構成されているので、当該補強部材30Aを上記貫通孔24に嵌め込んでも通気路22を塞ぐことがなく、良好な通気性能を確保しながら土台用スペーサ10Aの強度を向上させることができる。
さらに、上記補強部材30Aは、上記貫通孔24に嵌め込まれたときに当該貫通孔24の略全体を塞ぐように、上記貫通孔24と略同一形状に形成されているので、その貫通孔24の略全域に亘ってスペーサ強度を復元することができる。
なお、上述した実施形態では、柱52の下に位置する貫通孔24に補強部材30Aを嵌め込んだ形態を示したが、アンカーボルト45を通さない全ての貫通孔24に嵌め込むようにしてもよい。
また、図例では、上記貫通孔24におけるスペーサ本体20Aの長手方向両端部に位置する通気路22の上方を、補強部材30Aの補助天板36をその配列方向両端に位置する補助隔壁部34の側面から突出させて覆う形態を示したが、補強部材30Aの補助天板36を図5に示すように上記配列方向両端に位置する補助隔壁部34の側面で切断して、スペーサ本体20Aの天板28を上記貫通孔24の両端部に位置する隔壁部26の側面から突出させてもよい。
さらには、上記実施形態では、補強部材30Aがスペーサ本体20Aの各隔壁部26と略等間隔でスペーサ本体20Aの長手方向に並んで配列される複数の補助隔壁部34を有し、この補助隔壁部34で挟まれて形成される補助通気路32がスペーサ本体20Aの貫通孔24に臨む通気路22に1つずつ合致する形態を示したが、必ずしもこのような形態である必要はない。
例えば、スペーサ本体20Aの比較的に小さい荷重がかかる部分を補強する場合には、補強部材30Aの補助隔壁部34が並ぶ間隔をスペーサ本体20Aの隔壁部26が並ぶ間隔の2倍またはそれ以上の整数倍として、補強部材30Aの補助通気路32がスペーサ本体20Aの貫通孔24に臨む複数の通気路22につながるようにしてもよい。
また、スペーサ本体20Aの天板28に形成される貫通孔28aの形状は、必ずしも長方形状である必要はなく、長手方向の両端が円弧状になっていてもよい。または、必ずしもスペーサ本体20Aの長手方向に延びている必要もなく、正方形状あるいは円形状であってもよい。このように貫通孔28aがスペーサ本体20Aの長手方向に延びていなくてもその長手方向に複数設けられていれば、アンカーボルト45の位置に柔軟に対応することができる。
一方、スペーサ本体20Aの貫通孔24を、上記実施形態のように、当該スペーサ本体20Aの長手方向に延びる形状に形成した場合には、補強部材として、図6に示すように、上記スペーサ本体20Aの長手方向の寸法を上記スペーサ本体20Aの貫通孔24の長手方向の寸法よりも短くした補強部材30Bを採用することもできる。
この補強部材30Bの長さは、当該補強部材30Bを上記スペーサ本体20Aの貫通孔24内における当該補強部材30Bの補助通気路34と上記貫通孔24に臨む通気路22とが合致する位置に装着した状態で、当該補強部材30Bに塞がれずに残った上記貫通孔24の一部に上記アンカーボルト45が挿通可能となるように設定されている。
この補強部材30Bは、上述した貫通孔24の略全体を塞ぐことが可能な補強部材30A(以下、閉塞型補強部材30Aと呼ぶ)と比べ、スペーサ本体20Aの長手方向の寸法が短くなっただけであり、具体的には、上記閉塞型補強部材30Aの補助天板36よりも長さの短い長方形状の補助天板36´を有しているとともに、上述したのと同様の補助隔壁部34を有している。
上記補助隔壁部34の数は、上記閉塞型補強部材30Aの補助隔壁部34の数すなわち上記スペーサ本体20Aの貫通孔24に臨む隔壁部26の数よりも補助天板36´の長さが短くなった分少なくなっており、この補助隔壁部34で挟まれて形成される補助通気路32の数も、上記スペーサ本体20Aの貫通孔24に臨む通気路22の数よりも少なくなっている。
上記補助天板36´は、当該補助天板36´が嵌り込むスペーサ本体20Aの天板28の貫通孔28aの長さよりも短い長方形状であるため、上記補強部材30Bは、上記貫通孔28a内でスペーサ本体20Aの長手方向に移動可能であり、その補助通気路32と上記貫通孔24に臨む通気路22とが合致する複数の位置に装着できるようになっている。
このように構成された補強部材30Bを用いれば、スペーサ本体20Aにおけるアンカーボルト45を通した貫通孔24のうちアンカーボルトから外れる部分すなわち余る部分に補強部材30Bを装着して、この補強部材30Bでも荷重を受けるようにすることにより、スペーサ本体20Aの長手方向に延びる貫通孔24によってアンカーボルト45の位置のばらつきに柔軟に対応できるという利点を確保しながら、このアンカーボルト45を通した貫通孔24についても補強することができる。
また、上記補強部材30Bは上記補助通気路32と上記貫通孔24に臨む通気路22とが合致する複数の位置に装着できるようになっているので、これらの位置のうちいずれの位置に上記補強部材30Bを装着しても通気路22を塞ぐことがなく、良好な通気性能を確保しながら土台用スペーサ10Aの強度を向上させることができる。
さらに、アンカーボルト45とスペーサ本体20Aとの相対位置によって補強部材30Bを装着する位置を変更して、アンカーボルト45を通す位置を変えることができる。
なお、この補強部材30Bにおいても、上述した閉塞型補強部材30Aの変形例と同様に、補助通気路32を形成する補助隔壁部34が並ぶ間隔をスペーサ本体20Aの隔壁部26が並ぶ間隔の2倍またはそれ以上の整数倍として、補強部材30Aの補助通気路32がスペーサ本体20Aの貫通孔24に臨む複数の通気路22につながるようにしてもよい。
また、この補強部材30Bと、上述した閉塞型補強部材30Aとを併用すれば、スペーサ本体20Aの長手方向に延びる複数の貫通孔24のうちアンカーボルト45を通す位置のみを残して他の部分を全て塞ぐことができ、土台用スペーサ10Aの全長に亘って有効にスペーサ強度を復元することができる。
または、上記実施形態のように柱52の下に貫通孔24が位置しており、しかも貫通孔24の一部しか柱52の直下に位置しない場合には、この貫通孔24にのみ上記補強部材30Bを嵌め込んで上記貫通孔24における柱の直下に当たる部分を塞ぐようにしてもよい。その際に、その貫通孔24の一部と略一致する長さの補強部材30Bを用いて、柱の直下の領域にのみ部分的に補強部材30Bを嵌め込むようにすれば、荷重の厳しい柱52直下部分では十分な強度を確保しながら、その貫通孔24の略全体を塞ぐよりも材料費を抑えてコストダウンを図ることができる。
なお、上記補強部材30Bとしては、複数種類の長さのもの製作しておくことも可能であるが、上記閉塞型補強部材30Aを、アンカーボルト45の位置に応じて所望の長さに切断して得るようにしてもよい。
また、図7に示すように、上記閉塞型補強部材30Aの補助天板36における各隔壁部26の間に位置する部分にスリット36aを設けて、このスリット36aに沿って所望の位置で補助天板36を分割できるようにすることもできる。
このようにスリット36aを設けることによって、種々の長さの補強部材30Bを製作しておく必要がなく、同一形状のものを量産することができるとともに、ケースに応じて分割して使用することができる。
なお、上記実施形態では、スペーサ本体20Aの貫通孔24が複数設けられた形態を示したが、予めアンカーボルト45の位置が分かっている場合には、スペーサ本体20Aの長手方向に延びる貫通孔24を1つだけ設け、その貫通孔24に上述した補強部材30Bを嵌め込むようにしてもよい。
また、上記補強部材30Bは、上記貫通孔24内における当該補強部材30Bの補助通気路32と上記スペーサ本体20Aの貫通孔24に臨む通気路22とが合致する位置に選択的に装着できることが好ましく、そのためには、補強部材30Bの外周縁部と上記貫通孔24の周縁部に互いに嵌合可能な凹凸を形成しておけばよい。
この凹凸が形成された形態の土台用スペーサ10Bを図8に示す。
この土台用スペーサ10Bにおけるスペーサ本体20Bでは、上述したスペーサ本体20Aに比べ、天板28におけるスペーサ本体20Bの幅方向の寸法が小さくなっているとともに、天板28に形成される貫通孔28aにおけるスペーサ本体20Bの幅方向の寸法が大きくなっている。
そのため、各隔壁部26におけるスペーサ本体20Bの幅方向外側の端部が、上記天板28の外側に突出しているとともに、上記貫通孔28aが設けられた領域における分断された各隔壁部26の内側の端部は、上記貫通孔28aの周縁部から当該貫通孔28a内に突出している。
また、上記各隔壁部26の上面は、上記天板28の上面と略同一平面上に位置して、上記天板28とともにスペーサ本体20Bの上面20aを構成している。このため、上記貫通孔28aにおけるスペーサ本体20Bの幅方向の周縁部には、当該貫通孔28a内に突出を繰り返す凹凸28bが形成されている。
一方、上記土台用スペーサ10Bの補強部材としては、閉塞型補強部材30Cと、それよりも長さの短い補強部材30Dとを備えている。
これらの補強部材30C,30Dの補助天板36,36´におけるスペーサ本体20Bの幅方向の外周縁部には、上記スペーサ本体20Bの天板28の貫通孔28a周縁部に形成された凹凸28bと嵌合可能な凹凸36bが形成されている。
そして、上記補強部材30C,30Dの凹凸36bと上記スペーサ本体20Bの凹凸28bとを嵌合させることにより、上記補強部材20C,30Dの補助通気路32の位置と上記スペーサ本体20Bの貫通孔24に臨む通気路22の位置とが合致するようになっている。
なお、長さの短い補強部材30Dでは、上記凹凸28b,36b同士を嵌合させることにより、当該補強部材30Dの補助通気路32と上記貫通孔24に臨む通気路32とが合致する複数の位置に選択的に装着できるようになっている。
本土台用スペーサ10Bでは、このような凹凸28b,36bが形成されているので、長さの短い補強部材30Dの補助通気路32の位置とスペーサ本体20Bの貫通孔24に臨む通気路22の位置とを目視で確認しながら両位置を合致させるといった煩わしい位置決め作業を別段要せず、上記凹凸28b,36b同士を嵌合させるだけの簡単な作業で当該位置決めを行うことができる。従って、長さの短い補強部材30Dを装着する際の作業性を向上させることができる。また、補強部材30Dの装着後は、上記凹凸28b,36b同士の嵌合によって、補強部材30Dとスペーサ本体20Bとの相互の位置ずれを防止することもできる。
なお、図8に示す実施形態では、互いに嵌合可能な凹凸28b,36bを、スペーサ本体20Bの天板28の貫通孔28a周縁部と補強部材30C,30Dの補助天板36,36´とに形成した形態を示したが、必ずしもそのような形態である必要はない。
例えば、補強部材30C,30Dの補助天板36,36´の幅寸法を補助隔壁部34よりも短くして補助隔壁部34の両端部を補助天板36,36´から突出させるとともに、その突出させた補助隔壁部34の両端部を上記スペーサ本体20Bの天板28の貫通孔28a内に突出する隔壁部26の端部を挟み込むように凹状に形成してもよい。
あるいは、上記スペーサ本体20Bの隔壁部24の端部を利用して凹凸28bを形成せずに、図2に示したように貫通孔28aの周縁部から隔壁部24の端部を突出させずに、貫通孔28aの周縁部における隔壁部24が存在しない部分にスペーサ本体20Bの幅方向に窪む凹溝を形成する等して凹凸を設けてもよい。
なお、本発明の土台用スペーサにおけるスペーサ本体及び補強部材は、上述した実施形態で示した形状のものに限らず、種々の変更が可能である。
例えば、スペーサ本体としては、図9に示すように、天板28におけるスペーサ本体20Cの幅方向の寸法を短くして各隔壁部24の外側の両端部を上記幅方向に突出させるとともに、その突出させた領域に、各隔壁部24の下端部同士を連結する底板29を設けたものであってもよい。
また、図10に示すように、スペーサ本体20Dの各隔壁部26のうち隣接する隔壁部26の上端部同士または下端部同士を天板28及び底板29によって交互に連結するようにしたものであってもよい。
この場合には、補強部材30Fとしても、各補助隔壁部34のうち隣接する補助隔壁部34の上端部同士または下端部同士を補助天板36または補助底板37で連結するように構成することが好ましい。
さらには、図11に示すように、天板28と略同一形状の底板29を設け、天板28及び底板29で各隔壁部26の上端部同士及び下端部同士を連結するようにしたスペーサ本体20E及びそのスペーサ本体20Eの構造に合わせた補強部材30Gであってもよい。
本発明の土台用スペーサが配設された状態を示す斜視図である。 上記土台用スペーサを示す図であり、補強部材がスペーサ本体に嵌め込まれる前の状態を示す斜視図である。 上記スペーサ本体の斜視図であり、(a)は上から、(b)は下から見た図である。 上記補強部材の斜視図であり、(a)は上から、(b)は下から見た図である。 上記補強部材の変形例を示した斜視図であり、(a)は上から、(b)は下から見た図である。 上記補強部材の変形例を示した斜視図であり、(a)は上から、(b)は下から見た図である。 上記補強部材の変形例を示した斜視図であり、(a)は上から、(b)は下から見た図であり、(c)は補強部材を分割した状態を示す図である。 本発明の変形例の土台用スペーサを示す斜視図である。 本発明の変形例の土台用スペーサを示す斜視図である。 本発明の変形例の土台用スペーサを示す斜視図である。 本発明の変形例の土台用スペーサを示す斜視図である。
符号の説明
10A,10B,10C,10D,10E 土台用スペーサ
20A,20B,20C,20D,20E スペーサ本体
20a,30a 上面
22 通気路
24 貫通孔
26 隔壁部
28 天板
28b,36b 凹凸
28a 貫通孔
30A,30B,30C,30D,30E,30F,30G 補強部材
32 補助通気路
34 補助隔壁部
36,36´ 補助天板
40 基礎
45 アンカーボルト
50 土台
52 柱

Claims (7)

  1. 建造物の基礎とその上に載置される土台との間に介在する土台用スペーサであって、上記基礎の上面に載置可能な下面及び上記土台が載置可能な上面を有し、上記基礎の長手方向に沿って延びるスペーサ本体と、その補強部材とを備え、
    上記スペーサ本体には、当該スペーサ本体をその長手方向と直交する幅方向に横切って通風可能な通気路が当該スペーサ本体の長手方向に所定間隔をおいて複数設けられているとともに、上記基礎上に突設されたアンカーボルトが挿通可能であるとともに上記スペーサ本体の複数の通気路を当該スペーサ本体の長手方向に跨る大きさで当該スペーサ本体を上下方向に貫通する貫通孔が当該スペーサ本体の長手方向に複数並んで設けられており、
    上記補強部材は、上記スペーサ本体の貫通孔内に嵌め込み可能で、かつ、その嵌め込み状態で上記スペーサ本体の上面と略同一平面上に位置する上面を有しているとともに、上記嵌め込み状態で上記貫通孔に臨む通気路とつながる補助通気路を有していることを特徴とする土台用スペーサ。
  2. 上記補強部材は、上記貫通孔内に嵌め込まれたときに当該貫通孔の略全体を塞ぐように、上記貫通孔と略同一形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の土台用スペーサ。
  3. 建造物の基礎とその上に載置される土台との間に介在する土台用スペーサであって、上記基礎の上面に載置可能な下面及び上記土台が載置可能な上面を有し、上記基礎の長手方向に沿って延びるスペーサ本体と、その補強部材とを備え、
    上記スペーサ本体には、当該スペーサ本体をその長手方向と直交する幅方向に横切って通風可能な通気路が当該スペーサ本体の長手方向に所定間隔をおいて複数設けられているとともに、上記基礎上に突設されたアンカーボルトが挿通可能であるとともに上記スペーサ本体の複数の通気路を当該スペーサ本体の長手方向に跨る大きさでその長手方向に延びかつ当該スペーサ本体を上下方向に貫通する貫通孔が設けられており、
    上記補強部材は、上記スペーサ本体の長手方向について上記スペーサ本体の貫通孔よりも短く、その貫通孔内に嵌め込み可能で、かつ、その嵌め込み状態で上記スペーサ本体の上面と略同一平面上に位置する上面を有しているとともに、上記嵌め込み状態で上記貫通孔に臨む通気路とつながる補助通気路を有しており、その補助通気路と上記貫通孔に臨む通気路とがつながる複数の位置に選択的に装着でき、この補強部材を装着した状態で当該補強部材に塞がれずに残った上記貫通孔の一部に上記アンカーボルトが挿通可能となるように構成されていることを特徴とする土台用スペーサ。
  4. 上記スペーサ本体における上記貫通孔の周縁部及び上記補強部材の外周縁部には、互いに嵌合可能な凹凸が形成されており、この凹凸同士を嵌合させることによって上記補強部材の補助通気路と上記スペーサ本体の貫通孔に臨む通気路とがつながる位置に上記補強部材が装着されるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の土台用スペーサ。
  5. 上記スペーサ本体の貫通孔は、当該スペーサ本体の長手方向に並ぶ複数の位置に設けられており、上記補強部材として、上記スペーサ本体の長手方向について上記スペーサ本体の貫通孔よりも短く、当該補強部材を上記スペーサ本体の貫通孔内に装着した状態で当該補強部材に塞がれずに残った上記貫通孔の一部に上記アンカーボルトが挿通可能なものに加え、上記貫通孔内に嵌め込まれたときに当該貫通孔の略全体を塞ぐように上記貫通孔と略同一形状に形成されたものを備えていることを特徴とする請求項3または4に記載の土台用スペーサ。
  6. 建造物の基礎とその上に載置される土台との間に請求項1〜5のいずれか1項に記載の土台用スペーサが介在しており、その土台用スペーサにおけるスペーサ本体の貫通孔のうち上記土台に立設される柱の下に位置する貫通孔にのみ上記補強部材が嵌め込まれて、この補強部材によって少なくとも上記貫通孔における上記柱の直下に当たる部分が塞がれていることを特徴とする土台構造。
  7. 上記スペーサ本体の貫通孔は、上記柱の直下の領域とその外側の領域とを跨るように位置しており、その柱の直下の領域にのみ部分的に補強部材が嵌め込まれていることを特徴とする請求項6に記載の土台構造。
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