JP4554559B2 - ステージ装置 - Google Patents

ステージ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4554559B2
JP4554559B2 JP2006168069A JP2006168069A JP4554559B2 JP 4554559 B2 JP4554559 B2 JP 4554559B2 JP 2006168069 A JP2006168069 A JP 2006168069A JP 2006168069 A JP2006168069 A JP 2006168069A JP 4554559 B2 JP4554559 B2 JP 4554559B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stage
support portion
reaction force
driving means
buffer member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006168069A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007163451A (ja
Inventor
達也 小原
真 原田
雄二 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2006168069A priority Critical patent/JP4554559B2/ja
Publication of JP2007163451A publication Critical patent/JP2007163451A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4554559B2 publication Critical patent/JP4554559B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)
  • Machine Tool Units (AREA)

Description

本発明はステージ装置に係り、特にステージを駆動する際の振動を緩衝するように構成されたステージ装置に関する。
例えば、ステージ装置と呼ばれる装置は、門型のYステージがテーブル上に吸着された基板の上方を一定速度で移動するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
また、上記Yステージは、移動方向(Y方向)と直交する方向(X方向)に延在しており、基板を跨ぐように両端部が一対のガイド部材により移動可能に支持され、且つ一対のリニアスケール(位置検出器)により移動位置が検出される。そして、Yステージの両端は、一対のリニアモータ(駆動手段)により移動方向に駆動される。一対のリニアモータは、固定ベースに固定された支持部に支持されている。
そのため、上記ステージ装置では、リニアモータの駆動力によりYステージを駆動させる際には、その反力がリニアモータ固定子(永久磁石)を支持する支持部に伝わり、支持部を介して固定ベースに逃がすように構成されている。
特開2005−52823号公報
しかしながら、従来のステージ装置では、基板の大型化に伴ってYステージが大型化すると、Yステージをより高速で移動させる際には、より大きな駆動力が必要になると共に、その反力も増大することになり、支持部が反力に応じて撓むように動作することになる。また、Yステージを駆動する際の反力がリニアモータ固定子を支持する支持部から固定ベースに伝わり、さらに固定ベース上に支持された定盤にも伝わるため、加工精度が低下する。さらに、リニアモータ駆動時の反力が増大して支持部の撓み量が増幅された場合には、リニアモータ可動子(コイル)の上下方向に対向する上下ヨークの相対位置がずれてしまう。このような問題を回避する方法として、固定子と可動子との隙間を大きくする方法が考えられるが、その分リニアモータの効率が低下するという問題が生じる。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、課題を解決したステージ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
請求項1記載の発明は、床面に固定された架台と、架台上に支持された定盤と、定盤上に支持されたワーク載置台とからなる固定台と、
ワーク載置台のX方向の側方に平行に配置された駆動手段と、
前記固定台の側方の前記床面に固定され、該駆動手段を支持する支持部と、
前記定盤上に移動可能に支持され、前記駆動手段の駆動力により前記ワーク載置台に対してX方向と直交するY方向に移動するステージと、
X方向の変位が規制されるように前記支持部に支持され、前記駆動手段からの振動周波数を低い周波数に変換するように固有振動数を調整されて前記ステージを駆動する際に受ける前記駆動手段のY方向の反力を緩衝する弾性部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記弾性部材が、板ばねからなり、前記ステージを駆動する際に受ける前記駆動手段の反力が前記支持部を介して前記固定台に伝達しないように緩衝することを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記駆動手段が、固定子と可動子とを組み合わせたリニアモータからなり、前記弾性部材の緩衝動作により前記固定子と前記可動子との隙間が所定の微小寸法に維持されることを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記弾性部材が、垂直取付部と水平取付部とを有するL字状に形成された板ばねからなり、前記垂直取付部が前記支持部の脚部側面に締結され、前記水平取付部が前記固定子を支持するヨーク支持部に締結されたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記水平取付部の一端が前記ヨーク支持部の端部に一致する向きに配置され、前記垂直取付部は前記水平取付部の他端より下方に延在形成されたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記支持部の梁に前記駆動手段の反力による振動を吸収するマスダンパを設けたことを特徴とする。
本発明によれば、駆動手段からの振動周波数を低い周波数に変換するように固有振動数を調整された弾性部材によりステージを駆動する際に受ける駆動手段のY方向の反力を緩衝するため、ステージをY方向に移動させる際の駆動手段の反力による振動が支持部を介して床面に伝播しにくくなり、これにより、駆動手段からのY方向の反力による振動が床面に固定された支持部及び架台、及び定盤を介してワーク載置台に伝播することを防止できる。
また、本発明によれば、支持部が床面に固定されたため、ステージを移動させる際の駆動手段の反力が直接支持部に伝達せず、床面を介して支持部に伝達される過程で反力が減衰され、駆動手段に伝達される反力による影響を軽減することが可能になる。
また、本発明によれば、弾性部材が板ばねからなるため、比較的簡単な構成で特定周波数の振動を緩衝するように設定することができ、伝播される振動数が駆動手段の固有振動数から外すように設定することが可能になる。
また、本発明によれば、駆動手段が固定子と可動子とを組み合わせたリニアモータからなるため、ステージ駆動時の反力が弾性部材により緩衝されて駆動手段に伝達しないようにでき、固定子と可動子とが接触することを防止できると共に、固定子と可動子との隙間をできるだけ微小寸法にしてリニアモータも駆動力の伝達効率を高めることが可能になる。
また、本発明によれば、弾性部材が、垂直取付部と水平取付部とを有するL字状に形成された板ばねからなり、垂直取付部が支持部の脚部側面に締結され、水平取付部が固定子を支持するヨーク支持部に締結されるため、リニアモータの反力がL字状の板ばねの弾性変形により吸収され、反力が支持部を介して架台、及び定盤を介してワーク載置台に伝達することを防止できる。

また、本発明によれば、支持部の梁に駆動手段の反力による振動を吸収するマスダンパを設けたため、駆動時に発生する支持部の振動を抑制させることができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明になるステージ装置の実施例1を示す斜視図である。図2は図1に示すステージ装置の正面図である。図3は図1に示すステージ装置の側面図である。図4は図1に示すステージ装置の平面図である。
図1乃至図4に示されるように、ステージ装置10は、ガントリ部を移動させるガントリ移動型ステージであり、コンクリート製の床面に固定された架台12と、架台12上に支持された石定盤14と、石定盤14上に支持されたワーク載置台16と、ワーク載置台16の上方を跨ぐように横架されたYステージ18と、Yステージ18の両端部をY方向に駆動する一対のリニアモータ(駆動手段)20と、リニアモータ20が受ける反力を緩衝する緩衝部材50とを有する。尚、本実施例において、固定台は、上記架台12、石定盤14、ワーク載置台16により構成されている。
リニアモータ20は、Yステージ18の両端部の移動位置を検出するリニアスケールからの位置検出信号に基づいて並進駆動させるように制御される。
緩衝部材50は、リニアモータ20の固定子を支持しており、後述するように弾性変形可能な材質(本実施例では、板ばね材)により形成されている。そのため、緩衝部材50は、リニアモータ20がYステージ18を駆動する際に受ける反力がリニアモータ20に入力されると、Y方向に弾性変形して反力を吸収する。これにより、ステージ駆動時の反力による振動エネルギが緩衝部材50によって緩衝され、床面を介して架台12に伝達するY方向の振動が減衰される。
架台12は、鉄骨を格子状に組み合わせた強固な構成であり、床面に対して固定されている。また、架台12の上面に支持された石定盤14は、コ字状に形成されており、ワーク載置台16を安定状態に支持する平面部14aと、平面部14aの両側から上方に起立するガイド部14b,14cとを有する。また、ワーク載置台16には、ワークとしての基板(例えば、液晶基板など)を吸着するための真空吸着部(図示せず)が設けられている。
Yステージ18は、ガイド部14b,14cの上方をX方向に延在された横架部(ビーム)30と、横架部30の両端に結合されガイド部14b,14cの側面に外側から対向する一対のスライダ32とを有する。横架部30には、ワーク載置台16に吸着されたワーク(基板)に対して所定の加工を施す加工用治具(図示せず)などが装着される。また、横架部30及びスライダ32は、空気圧によりガイド部14b,14cに対して非接触で移動する静圧空気軸受(静圧パッド)36,38を有する。そのため、Yステージ18は、殆ど摩擦のない状態でY方向に移動することができる。
リニアモータ20は、コ字状に形成された固定子(永久磁石を有する)40と、固定子40に側方から挿入された可動子(コイルを有する)42とから構成されており、微小な隙間を介して非接触状態で可動子42をY方向に移動させるようにコイル印加電圧を制御される。可動子42は、スライダ32の側面に結合されており、コイルに電圧が印加されることにより固定子40との間で発生した推力をスライダ32に伝達し、スライダ32をY方向に駆動する。その際、固定子40は、可動子42を駆動する推力による反力を受けることになる。
さらに、ガイド部14b,14cの外側には、リニアモータ20の固定子40を支持するリニアモータ支持部46が起立している。このリニアモータ支持部46は、鉄骨を格子状に結合した構成であり、床面に固定された一対の脚部46aと、脚部46a間に横架された梁46bとを有する。そして、脚部46aの上部前後面には、前述した緩衝部材50が締結されている。従って、リニアモータ20の駆動力によりYステージ18をY方向に移動させる際に発生する反力は、緩衝部材50及びリニアモータ支持部46を介してコンクリート床面に伝達される。
これにより、リニアモータ20が受ける反力は、緩衝部材50により緩衝された後に直接石定盤14に伝達されず、コンクリート床面で減衰されてから架台12を介して石定盤14に伝達される。よって、石定盤14に固定されたワーク載置台16に伝播されるリニアモータ20の反力は、極めて小さくなっている。
ここで、緩衝部材50の構成について説明する。図5は緩衝部材50の取付構造を拡大して示す側面図である。図6は緩衝部材50の取付構造を拡大して示す正面図である。
図5に示されるように、緩衝部材50は、板ばねをL字状に曲げ加工したものであり、上下方向に延在形成され、脚部46aのY方向端部に締結部材52により締結された第1の取付部(垂直取付部)50aと、Y方向に延在形成され、固定子40を支持するヨーク支持部54に締結部材56により締結された第2の取付部(水平取付部)50bとを有する。
緩衝部材50は、リニアモータ支持部46の両端とヨーク支持部54の両端とを連結するように設けられており、ヨーク支持部54にY方向の力が印加されると、緩衝部材50の第1の取付部50aがY方向に弾性変形する。これにより、リニアモータ20が受ける反力による振動は、大幅に減衰されると共に、振動周波数が板ばね材の弾性によって別の周波数に変換される。
リニアモータ20の反力による振動周波数は、緩衝部材50、リニアモータ支持部46、及び床面を介して伝播する過程で振幅がより微小になると共に、床面を介して架台12に伝達されてもワーク載置台16の固有振動数から外れているため、ワーク載置台16が共振状態になることが防止される。
上記リニアモータ20の反力による振動周波数は、例えば、ステージ装置10が設置される床面(基礎)の構成(例えば、コンクリートの厚さや鉄骨の組み方など)によって異なる(例えば、20Hz〜30Hz)ことが知られている。一方、リニアモータ20の反力による振動周波数が設置場所によって異なるため、緩衝部材50のばね定数を変更することで振動周波数と異なる固有振動数に設定することが望ましい。
本実施例において、緩衝部材50の固有振動数を調整する方法としては、予め板厚、あるいは材質、あるいは横幅の異なる板バネからなる緩衝部材50を複数種用意することで、ばね定数の異なるものに交換することで緩衝部材50の固有振動数を変更する方法が用いられる。これにより、リニアモータ20の反力による振動周波数に対して緩衝部材50が共振しないように調整することが可能となる。
例えば、ステージ装置10を設置した状態でリニアモータ20によりYステージ18を駆動したときの振動周波数を測定し、測定された振動周波数が比較的高い場合には、比較的板厚の厚い板バネのものに交換し、測定された振動周波数が比較的低い場合には、比較的板厚の薄い板バネのものに交換することで、緩衝部材50の固有振動数の調整を行う。
また、第1の取付部50aを脚部46aに締結する締結部材52の本数を変更することによっても緩衝部材50の固有振動数を調整することは可能である。さらに、これらの調整方法を組み合わせることにより、緩衝部材50の固有振動数の調整をきめ細かく行うことが可能になる。
図6に示されるように、リニアモータ20は、コ字状に形成された固定子40の内部にスライダ32の側面より水平方向に突出する可動子42が挿入された構成であるので、固定子40の上下内面と可動子42の上下面との間に微小な隙間S(例えば、数mm程度)が介在している。一方、緩衝部材50は、板ばねからなるため、Y方向に弾性変形するが、Y方向と直交するX方向への変形が行なえない構成になっている。そのため、固定子40は、緩衝部材50の弾性変形に伴ってY方向への移動が可能であるが、X方向への揺動が規制されている。
これにより、X方向への揺動により固定子40の上下内面に可動子42の上下面が近接することが防止されており、上記隙間Sをできるだけ小さくすることが可能になり、その結果としてリニアモータ20の効率(印加電圧に対する駆動力の増大)が高められる。
また、上記説明では、緩衝部材50が支持部44の両端とヨーク支持部54の両端とを連結する構成を図示して説明したが、例えば、ワーク(基板)の大型化に伴って固定子40のY方向全長がさらに延長された場合には、緩衝部材50を所定間隔毎に3箇所以上に配置する構成としても良い。
また、緩衝部材50の変形例として、板ばね以外の緩衝部材を用いた構成(例えば、金属板とゴム板とを積層した積層ゴム、あるいはコイルバネをY方向に変位可能に設ける構成、あるいは油圧ダンパや空圧ダンパをリニアモータ支持部46とヨーク支持部54との間に介在させる構成等)でも良い。
また、本実施例では、緩衝部材50がリニアモータ支持部46の上端に設けた構成と一例として挙げたが、これに限らず、例えば、リニアモータ支持部46の途中位置(例えば、脚部46aの中間位置等)に設ける構成としても良いのは勿論である。
図7は本発明になるステージ装置の実施例2を示す側面図である。図8は実施例2の緩衝部材50の取付構造を拡大して示す図である。尚、図7及び図8において、上記実施例1と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
図7及び図8に示されるように、実施例2のステージ装置100では、緩衝部材50が上記実施例1のものに対して180度反転させた内向きに取り付けられている。すなわち、緩衝部材50は、第2の取付部(水平取付部)50bの一端がヨーク支持部54の端部に一致する向きに配置され、第1の取付部(垂直取付部)50aが第2の取付部50bの他端より下方に延在形成される。
そのため、第1の取付部50aは、ヨーク支持部54の端部より内側に位置するように取り付けられている。これにより、第1の取付部50aの取付位置が上記実施例1のものよりも内側に位置され、剛性が高くなるため、振動周波数が高められ、緩衝部材50が共振することを防止して反力による振動が床面に伝播することを防止できる。
また、第1の取付部50aが締結されるリニアモータ支持部46の脚部46aは、ヨーク支持部54の端部より内側に移動した位置に起立した状態に設けられる。これにより、一対の脚部46aの間隔Lが上記実施例1のものよりも小さくなり、その分リニアモータ支持部46の梁46bの全長を短くすることが可能になる。
リニアモータ支持部46の梁46bは、リニアモータ20の反力を受けるため、全長が短くなることで振動周波数を低く抑えることができるといった効果が得られると共に、運搬時の運搬作業の負担も軽減することが可能になる。
さらに、Y方向の全長が長い場合には、ヨーク支持部54の中間部分とリニアモータ支持部46の最上段の梁46bのY方向中間部分との間に緩衝部材60が設けられている。緩衝部材60は、上記緩衝部材50と同様に板バネをL字状に曲げ加工されており、水平取付部がヨーク支持部54の底部中間部分に締結され、垂直取付部が梁46bのY方向中間部分の突出部46dに締結される。尚、この緩衝部材60は、両端に配置された一対の緩衝部材50によりリニアモータ20の反力を吸収しきれない場合に追加することができる。
また、緩衝部材50及びヨーク支持部54の端部、リニアモータ20の端部を覆うように形成されたカバー110(図7、図8中、一点鎖線で示す)が装着されている。このカバー110は、緩衝部材50を外部から覆うことにより、緩衝部材50を保護することができる。よって、緩衝部材50は埃が付着し難くなるので、バネ定数の経年変化が防止されて劣化し難くなる。
図9は実施例3の緩衝部材50の取付構造を拡大して示す正面図である。図10は実施例3の緩衝部材50の取付構造の要部を示す横断面図である。尚、図9及び図10において、上記実施例と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
図9及び図10に示されるように、実施例3のステージ装置200は、緩衝部材50の締結位置を調整する締結位置調整機構(固有振動数調整機構)210を有する。この締結位置調整機構210は、緩衝部材50を脚部46aの締結部46cに締結する締結部材52の固定位置を変更することができるので、締結部材52の固定位置によって固有振動数を調整することが可能である。
緩衝部材50は、第1の取付部50aにZ方向に延在形成された一対の長孔50cが設けられている。この長孔50cに対向する脚部46aの締結部46cには、締結部材52の係合部52aが摺動可能に係合する係合溝222を有する一対の係合レール220が固定されている。また、係合部52aより水平方向に突出するおねじ52bは、長孔50cを貫通しており、その端部には、ナット52cが螺合されている。
従って、締結部材52は、係合レール220及び長孔50cに沿ってZ方向に移動可能に取り付けられている。そのため、締結位置調整機構210は、締結部材52を長孔50cに沿って任意の位置(例えば、A〜D点の何れかの位置)に移動させてナット52cを締め付けることにより、第1の取付部50aの締結位置を調整することが可能になる。尚、締結部材52は、係合レール220及び長孔50cに沿って移動することができるため、上記4点以外の任意の位置で締結することが可能である。
そして、リニアモータ20の反力が緩衝部材50に入力された場合、第1の取付部50aは、上段の締結部材52の移動位置(調整位置)を支点として締結部材52より上方部分が撓むことになり、この撓み部分の長さが長くなるほど撓み易くなるため、より高い振動周波数を効果的に吸収することができると共に、固有振動数を反力の振動周波数と異なるように設定することもできる。
従って、ステージ装置を設置した現場でもナット52cをゆるめて締結部材52を係合レール220及び長孔50cに沿ってZ方向に移動させることで、締結部材52の締結位置により緩衝部材50が反力の振動周波数と共振しないように設定することが可能になり、反力による振動が床面に伝播することを防止できる。
図11は実施例4の緩衝部材50の取付構造を拡大して示す正面図である。図12は実施例4の緩衝部材50の調整操作を拡大して示す正面図である。尚、図11及び図12において、上記実施例と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
図11に示されるように、実施例4の固有振動数調整機構300は、脚部46aの締結部46cに形成された段差部46eに規制部材310を挿入させてなる。この規制部材310は、第1の取付部50aに当接して第1の取付部50aの弾性変形量を規制するものである。従って、規制部材310は、Z方向の長さによって第1の取付部50aに対する規制量を変更することが可能になり、リニアモータ20の反力の吸収量の調整できると共に、緩衝部材50の固有振動数を反力の振動周波数と異なるように設定することもできる。
図11に示す規制部材310は、段差部46eより上方に突出する長さを有するため、第1の取付部50aの弾性変形量を規制して固有振動数を下げることができる。また、図12に示す規制部材310は、段差部46eの内部に潜り込むように短く形成されているため、第1の取付部50aの弾性変形量の規制を緩和して固有振動数を高めることができる。
このように、規制部材310の長さを変更することにより緩衝部材50の固有振動数が反力の振動周波数と異なるように設定することで共振現象を回避し、反力による振動が床面に伝播することを防止できる。また、規制部材310の厚さまたは材質を選択することによって緩衝部材50の固有振動数を調整することもできる。
図13は実施例5の緩衝部材50の取付構造を拡大して示す正面図である。尚、図13において、上記実施例と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
図13に示されるように、実施例5の固有振動数調整機構400は、脚部46aの締結部46cに形成された段差部46eに弾性部材410を挿入させてなる。この弾性部材410は、例えば、材質が粘弾性による減衰特性を有するゴムダンパにより形成されており、緩衝部材50の第1の取付部50aがリニアモータ20の反力を受けてY方向に変位すると、弾性部材410を圧縮する過程で弾性部材410内部摩擦によって振動エネルギが吸収される。
そのため、緩衝部材50は、弾性部材410の減衰力によって固有振動数が変化するため、弾性部材410の材質または厚さを選択することにより任意の減衰率が設定されてリニアモータ20の反力による振動周波数と異なる固有振動数に調整することが可能になり、共振現象を回避することで反力による振動が床面に伝播することを防止できる。
図14は実施例6のステージ装置の側面図である。尚、図14において、上記実施例と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
図14に示されるように、実施例5のステージ装置500は、リニアモータ支持部46の最上段の梁46bのY方向中間部分にマスダンパ510が取り付けられている。このマスダンパ510は、金属ブロックなどからなる直方体形状の質量体520と、質量体520の両側に締結されたL字状の板バネ530とから構成されている。また、板バネ530の水平取付部が梁46bの下面に締結され、板バネ530の垂直取付部が質量体520の側面に締結されている。
そのため、質量体520は、一対の板バネ530により梁46bのY方向中間部分に吊下された状態で取り付けられている。ここで、リニアモータ20の反力が緩衝部材50に入力された場合、緩衝部材50はY方向へ弾性変位して反力を吸収する。そして、緩衝部材50により吸収できない振動がリニアモータ支持部46に伝播した場合には、マスダンパ510の質量体520がY方向に揺動してリニアモータ支持部46の振動を減衰させる。従って、リニアモータ20の反力の大きさに応じてマスダンパ510を取り付けことで反力の振動に対する制振効果がより高められ、反力による振動が床面に伝播することを防止できる。
上記実施例では、液晶基板などからなるワークを加工するステージ装置を例に挙げて説明したが、ステージ装置の用途としては、これに限らず、他のワークを加工また検査を行なう場合にも適用できるのは勿論である。
また、上記実施例のステージ装置は、加工用治具が装着されたYステージを移動させる構成を用いて説明したが、これに限らず、例えば、ワーク載置台が搭載されたステージを移動させる構成のものにも本発明を適用できるのは、言うまでもない。
本発明になるステージ装置の実施例1を示す斜視図である。 図1に示すステージ装置の正面図である。 図1に示すステージ装置の側面図である。 図1に示すステージ装置の平面図である。 緩衝部材50の取付構造を拡大して示す側面図である。 緩衝部材50の取付構造を拡大して示す正面図である。 本発明になるステージ装置の実施例2を示す側面図である。 実施例2の緩衝部材50の取付構造を拡大して示す図である。 実施例3の緩衝部材50の取付構造を拡大して示す正面図である。 実施例3の緩衝部材50の取付構造の要部を示す横断面図である。 実施例4の緩衝部材50の取付構造を拡大して示す正面図である。 実施例4の緩衝部材50の調整操作を拡大して示す正面図である。 実施例5の緩衝部材50の取付構造を拡大して示す正面図である。 実施例6のステージ装置の側面図である。
符号の説明
10,100,200,500 ステージ装置
12 架台
14 石定盤
16 ワーク載置台
18 Yステージ
20 リニアモータ
32 スライダ
40 固定子
42 可動子
46 リニアモータ支持部
50,60 緩衝部材
54 ヨーク支持部
210 締結位置調整機構
220 係合レール
300,400 固有振動数調整機構
310 規制部材
410 弾性部材
510 マスダンパ
520 質量体
530 板バネ

Claims (6)

  1. 床面に固定された架台と、架台上に支持された定盤と、定盤上に支持されたワーク載置台とからなる固定台と、
    ワーク載置台のX方向の側方に平行に配置された駆動手段と、
    前記固定台の側方の前記床面に固定され、該駆動手段を支持する支持部と、
    前記定盤上に移動可能に支持され、前記駆動手段の駆動力により前記ワーク載置台に対してX方向と直交するY方向に移動するステージと、
    X方向の変位が規制されるように前記支持部に支持され、前記駆動手段からの振動周波数を低い周波数に変換するように固有振動数を調整されて前記ステージを駆動する際に受ける前記駆動手段のY方向の反力を緩衝する弾性部材と、
    を備えたことを特徴とするステージ装置。
  2. 前記弾性部材は、板ばねからなり、前記ステージを駆動する際に受ける前記駆動手段の反力が前記支持部を介して前記固定台に伝達しないように緩衝することを特徴とする請求項1に記載のステージ装置。
  3. 前記駆動手段は、固定子と可動子とを組み合わせたリニアモータからなり、前記弾性部材の緩衝動作により前記固定子と前記可動子との隙間が所定の微小寸法に維持されることを特徴とする請求項1に記載のステージ装置。
  4. 前記弾性部材は、垂直取付部と水平取付部とを有するL字状に形成された板ばねからなり、前記垂直取付部が前記支持部の脚部側面に締結され、前記水平取付部が前記固定子を支持するヨーク支持部に締結されたことを特徴とする請求項1に記載のステージ装置。
  5. 前記水平取付部は、一端が前記ヨーク支持部の端部に一致する向きに配置され、前記垂直取付部は前記水平取付部の他端より下方に延在形成されたことを特徴とする請求項に記載のステージ装置。
  6. 前記支持部の梁に前記駆動手段の反力による振動を吸収するマスダンパを設けたことを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載のステージ装置。
JP2006168069A 2005-11-21 2006-06-16 ステージ装置 Expired - Fee Related JP4554559B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006168069A JP4554559B2 (ja) 2005-11-21 2006-06-16 ステージ装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005336250 2005-11-21
JP2006168069A JP4554559B2 (ja) 2005-11-21 2006-06-16 ステージ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007163451A JP2007163451A (ja) 2007-06-28
JP4554559B2 true JP4554559B2 (ja) 2010-09-29

Family

ID=38246503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006168069A Expired - Fee Related JP4554559B2 (ja) 2005-11-21 2006-06-16 ステージ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4554559B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170094381A (ko) 2014-12-16 2017-08-17 가부시키가이샤 신가와 실장 장치

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008038728A1 (de) * 2008-08-12 2010-02-18 J.G. WEISSER SöHNE GMBH & CO. KG Fertigungsmaschine für unrunde Werkstücke
KR101290981B1 (ko) * 2011-12-13 2013-07-30 (주) 에스엘테크 Lcd tft 패턴 글라스의 결함을 발견하여 수리하는 장치
US9921494B2 (en) 2012-04-27 2018-03-20 Asml Netherlands B.V. Lithographic apparatus comprising an actuator, and method for protecting such actuator

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000077503A (ja) * 1998-08-28 2000-03-14 Nikon Corp ステージ装置及び露光装置
JP2001297960A (ja) * 2000-04-11 2001-10-26 Nikon Corp ステージ装置および露光装置
JP2002061703A (ja) * 2000-08-21 2002-02-28 Nikon Corp 防振方法及びこの防振方法を用いた防振装置
JP2002353118A (ja) * 2001-05-28 2002-12-06 Nikon Corp ステージ装置及び露光装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000077503A (ja) * 1998-08-28 2000-03-14 Nikon Corp ステージ装置及び露光装置
JP2001297960A (ja) * 2000-04-11 2001-10-26 Nikon Corp ステージ装置および露光装置
JP2002061703A (ja) * 2000-08-21 2002-02-28 Nikon Corp 防振方法及びこの防振方法を用いた防振装置
JP2002353118A (ja) * 2001-05-28 2002-12-06 Nikon Corp ステージ装置及び露光装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170094381A (ko) 2014-12-16 2017-08-17 가부시키가이샤 신가와 실장 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007163451A (ja) 2007-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6559852B2 (ja) 加振装置、アクチュエータ及びアクチュエータの固定部支持機構
US20150308537A1 (en) Instrumented Platform for Vibration-Sensitive Equipment
US20120194795A1 (en) Optical element
JP4554559B2 (ja) ステージ装置
US20130001396A1 (en) Instrumented Platform For Vibration-Sensitive Equipment
JPH11154698A (ja) テーブル支持装置
JP5820621B2 (ja) 載置台の振動抑制装置及び載置台の振動抑制方法
JP5373319B2 (ja) 画像測定機
JP4130837B2 (ja) ステージ用反力処理装置
EP1507628B1 (en) Reaction force transfer system
JP2020012560A (ja) 構造物用制振装置
KR20090013104A (ko) 반력처리장치
JP4223714B2 (ja) ステージ装置
US9689453B2 (en) Active vibration absorber
JP3732763B2 (ja) ステージ装置
JP2004332847A (ja) 制振装置
JP4632569B2 (ja) ステージ装置
JP2006255844A (ja) 工作機械
JPH09174373A (ja) ステージシステム
JP6393514B2 (ja) 変位抑制装置
KAI et al. 0113 Effect of support system on vibration mode of ultra-precision machine tools
JP2002227920A (ja) 除振装置
JPH01307537A (ja) 制振支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081021

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100713

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100714

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4554559

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees