JP4552865B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池を用いた燃料電池システムに関する。燃料電池は、水素と酸素とを直接燃焼させるのではなく、電解質で隔てられた燃料極と空気極とで別々に電気化学反応させ、電子を外部回路に取り出すことで電気を発生させることができるようにしたものである。
燃料電池システムとしては、商用電源への逆潮流防止のために燃料電池出力を負荷電力(負荷が消費する電力)に一致させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この燃料電池システムでは、燃料電池の電力を供給する燃料電池電源と、電池電力を負荷に応じた電力に変換して負荷側に出力する電力変換手段と、燃料電池電源と電力変換手段とを制御する制御手段とを備えたものがある。燃料電池電源は、都市ガスを水素リッチな燃料ガスに改質する改質器と、供給された燃料ガスを用いて発電する燃料電池とを備える。電力変換手段は、例えば電池電力を昇圧するDC/DCコンバータと、このDC/DCコンバータ出力を交流に変換するインバータとを備えたパワーコンディショナにより構成されている。制御手段は、負荷の軽重に応じて燃料電池電源と電力変換手段とを制御するようになっている。
この燃料電池システムでは電池電力が規定値を超えて商用電源に逆潮流することは認められていないことに加えて電池電力は負荷の急変に追随し難い。そのため、負荷が軽負荷になって電池電力が余剰するときはヒータでその余剰電力を熱変換したり、逆潮流を防止するために商用電源側から順潮流を行う技術が提案されている。
しかしながら、この燃料電池システムでは、負荷の急変に対する低い追随性等により電力利用率が低く、そのシステムの実施普及率は低い。そこで、本出願人は、燃料電池システムの普及向上を図るべく鋭意研究を行った結果、従来のような余剰電力の処理とは全く異なり、コンデンサに余剰電力を充電させ、また、電池電力が不足するときは、コンデンサの蓄積電力を放電させてその不足電力を賄うことができる充放電装置を組み込んで、電力利用率を高めた燃料電池システムを新規に提案したのである。
この新規開発に係る燃料電池システムは、コンデンサの電力変化に対する高い応答ないしは追随性と近年において開発された電気二重層コンデンサ等の鉛蓄電池並みの大容量のコンデンサを利用したものである。
しかしながら、この充放電装置において、コンデンサに余剰電力を充電させる場合や、コンデンサから蓄積電圧を放電させる場合に、コンデンサに余剰電力の充電必要時に、コンデンサに充電することが出来ないという課題があった。また、不足電力の場合、コンデンサから必要電力を放電させることができない場合があり、この場合、コンデンサ以外に系統から電力を賄うことが出来るが燃料電池自体の電力の利用率が低くなるという課題があった。
また、不足電力の場合に瞬時停電に対応出来ないという課題があった。
特開2001−68125号公報
そこで、本発明は、コンデンサが余剰電力蓄積用および不足電力供給用のいずれの場合にも常に対応することができるようにして上記課題を解決したものである。
(1)本発明による燃料電池システムは、燃料電池を用いた燃料電池システムにおいて、燃料電池の出力(電池電力)を供給する電力供給手段と、電池電力を負荷に応じた電力に変換する電力変換手段と、前記電力供給手段からの電池電力が余るときはコンデンサにその余剰電力を充電し不足するときはその不足電力の全部または一部を賄うために前記コンデンサの充電電力を前記電力変換手段に放電する充放電手段と、システム運転中は前記コンデンサが余剰電力の充電動作と不足電力の全部または一部の賄いのための放電動作とのいずれにも対応が可能な電圧で常時充電されているようコンデンサ電圧を制御する制御手段とを備え、前記充放電手段は、充放電コンバータと充放電制御部と前記コンデンサとからなり、前記充放電コンバータは、前記電力供給手段からの電池電力を降圧して前記コンデンサに充電させる降圧動作と、前記コンデンサの充電電圧を放電させるとともにその放電電圧を昇圧する昇圧動作とを行い、前記充放電制御部は前記充放電コンバータの動作を制御するものであり、制御手段は、電池電力の変化につれて上記コンデンサ電圧の充放電対応可能な範囲(コンデンサ電圧範囲)を予め定めてテーブル化して記憶し、電池電力の変化に従い、そのテーブルを参照して、その変化に対応するコンデンサ電圧範囲を選択し、上記選択したコンデンサ電圧範囲内でコンデンサ電圧を制御する、ことを特徴とするものである。
本燃料電池システムでは余剰電力をコンデンサにすべて充電させる場合だけでなく、その充電する一方で、ヒータ等の他の電力に用いる場合も含むことができる。また、不足電力の賄いはコンデンサすべてに負担する場合だけでなく、系統電力(商用電源)側からも一部負担させる場合も含むことができる。上記電力供給手段と充放電手段と電力変換手段はそれらにマイクロコンピュータを内蔵し、制御手段をマイクロコンピュータで構成するとともに、これらマイクロコンピュータ間で通信を行う場合だけでなく、制御手段が内蔵するマイクロコンピュータ単独により上記各手段を制御する場合も含むことができる。
上記充放電対応が可能な充電電圧を説明する。燃料電池はその種類や特性が様々であり、説明の簡単化のために燃料電池が例えば1分間に60Wの変化をすると仮定し負荷電力が120Wから60Wに急変すると余剰電力は急変直後は60Wであり、その後の1分間の間で余剰電力は減り、1分間経過後の余剰電力は0Wとなる。したがって、充放電対応可能な充電電圧とは、この1分間の間、コンデンサが電池電力の余剰電力を充電することができる充電電圧である。また、負荷電力が60Wから120Wに急変すると不足電力は急変直後は60Wであり、その後の1分間の間で不足電力は減り、1分間経過後の不足電力は0Wとなる。したがって、充放電対応可能な充電電圧とは、この1分間の間、コンデンサが電池電力の不足電力分を放電することができる電圧である。
本発明によると、コンデンサが負荷電力の急変等に際して余剰電力の蓄積にも不足電力の賄いにも常に高応答に対応することができるので、高い追随性でもって負荷に電力を供給することができ、例えば余剰電力をヒータ等で消費させていた従来とは異なって、電力利用率を飛躍的に高めることが可能となり、燃料電池システムの普及率を大きく向上させることができるようになる。
この態様によれば、電力供給手段の電池電力が余剰のときはコンデンサが充電され、不足するときコンデンサが放電することを利用しており、円滑な制御が可能となる。
この態様によれば、制御手段は、コンデンサ電圧をコンデンサ電圧範囲に制御するので、制御が容易である。
この態様によれば、制御手段は、正確な制御が可能であり、また、種々なシステムに対応してテーブルの記憶内容を書き換えるのみで済み、コンデンサ電圧の制御が容易である。
(5)本発明の好適な一態様は、上記コンデンサ電圧の範囲の下限が放電可能なコンデンサ電圧であり、上限が充電可能なコンデンサ電圧である。
(6)本発明の好適な一態様は、制御手段は、コンデンサ電圧が所定値以上であるときは電池電力が下がるように、また、コンデンサ電圧が上記所定値以下であるときは電池電力が上がるように補正して制御することである。
本発明によれば、負荷の変動に対する追従性に優れかつ電力利用率が高い燃料電池システムを提供することができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係る燃料電池システムを説明する。図1に、燃料電池システムの概略構成を示す。10は燃料電池電源、12はパワーコンディショナ、14は充放電装置、16はコントローラ、18は負荷、20は商用電源である。
燃料電池電源10は、電力供給手段として、燃料電池の直流出力(電池電力)を供給するものであり、詳細は略するが、一例の構成として、例えば、ガス配管から都市ガス等のガスの供給を受けて水素リッチな改質ガスに改質する改質器と、改質ガス中の一酸化炭素を低減して燃料ガスとする一酸化炭素選択酸化部と、燃料ガスと空気との供給を受けて電気化学反応により発電する燃料電池と、これらを制御して燃料電池の発電による直流出力(電池電力)を供給する制御部とを備えた構成になっている。このガスは炭化水素系燃料であればよく都市ガスに限定されずプロパンガスやその他でもよい。このようなガスとすることにより燃料電池システムを一般家庭に設置して用いるのに適したものとすることができる。制御部はマイクロコンピュータにより構成することができる。マイクロコンピュータは、コントローラ16に内蔵されるマイクロコンピュータと通信することができるようになっている。燃料電池電源10にマイクロコンピュータを内蔵させず、コントローラ16のマイクロコンピュータで燃料電池電源10を制御することができるようにしてもよい。燃料電池電源10は例えば特開2005−310435号、特開2005−302489号、特開2002−238164号公報等に詳細があり、本明細書ではこの燃料電池電源10の説明は上記にとどめる。
ここで燃料電池はその種類や特性が様々であり、説明の簡単化のために燃料電池が例えば1分間に60Wの変化をすると仮定した場合の電池電力FCの低下と上昇特性を図2に示す。横軸は時間であり、縦軸は電池電力FCである。例えば、電池電力FCが0kWから1kWに増大する出力特性を増大線分aで、0.5kWから1kWに増大する出力特性を増大線分bで、1kWから0kWに減少する出力特性を減少線分cで、0.5kWから0kWに減少する出力特性を減少線分dで示している。電池電力FCが増大する場合は、いずれの出力特性も増大線分a,bで示すように時間に対して推移していき、電池電力FCが減少する場合も同様である。燃料電池やその制御方式等により異なるが、一例では、例えば、燃料電池出力60Wの増大、減少には1分間程度要する。
パワーコンディショナ12は、電力変換手段として、燃料電池電源10から供給される電池電力を負荷に応じた電力に変換して出力するものである。このパワーコンディショナとして、一例として、例えば、燃料電池電源10から直流電力が出力されてくる場合、この直流電力を例えば140Vに昇圧するDC/DCコンバータと、このDC/DCコンバータ出力を商用電源と同位相のAC100Vの交流電力に変換して負荷へ電力を供給するインバータと、このインバータの変換動作を制御する制御部(マイクロコンピュータ)とを備えた構成になっている。もちろん、パワーコンディショナ12には各種方式があり、本明細書ではその方式のすべてを示すことはできないが、一般には、上記構成を備える。
パワーコンディショナ12の制御部は、商用電源への電力の供給、即ち逆潮流を防止するためには、インバータからの出力電力が負荷電力もしくはそれ以下となるよう制御することが好ましい。パワーコンディショナ12の制御部(マイクロコンピュータ)はコントローラ16(マイクロコンピュータ)と通信して電力変換動作を制御されるようになっている。パワーコンディショナ12にマイクロコンピュータを内蔵させず、コントローラ16のマイクロコンピュータでパワーコンディショナ12を制御することができるようにしてもよい。実施の形態では、説明の都合で、機能ブロック別に、パワーコンディショナ12とコントローラ16とを別々のブロック構成としたが、パワーコンディショナ12を、コントローラ16を含めたブロック構成としてパワーコンディショナ12と称することもできる。
充放電装置14は、充放電手段として、燃料電池電源10からの電池電力が余るときは、内蔵するコンデンサ14cにその余剰電力を充電し不足するときはその不足電力の全部もしくは一部を賄うためにコンデンサ14cの充電電力をパワーコンディショナ12に放電するものであり、充放電コンバータ14aと、充放電制御部14bと、上記コンデンサ14cとを備えた構成になっている。
充放電コンバータ14aは、燃料電池電源10からの電池電力を降圧してコンデンサ14cに充電させる降圧動作と、コンデンサ14cの充電電圧を放電させるとともにその放電電圧を昇圧する昇圧動作とを行うようになっている。充放電コンバータ14aは、例えば、スイッチ素子、チョークコイル、平滑コンデンサ等により構成することができる。これら降圧と昇圧とを別々のコンバータで行う構成としてもよいし、1つのコンバータで降圧と昇圧の双方動作が可能とした構成としてもよい。
充放電制御部14bは、マイクロコンピュータにより構成され、充放電コンバータ14aの動作を制御(どの程度の降圧、昇圧、降圧停止、昇圧停止、等の制御)することができるようになっている。充放電制御部14bは、例えば、降圧制御ICや昇圧制御IC、スイッチ素子駆動部、および、これらを制御するマイクロコンピュータ等で構成し、アナログあるいはデジタル信号でこれらIC等を制御することができるようにしてもよい。充放電制御部14bは、コンデンサ14cをその耐電圧以上に充電されないよう充放電コンバータ14aを制御することができるようになっている。充放電制御部14bのマイクロコンピュータはコントローラ16のマイクロコンピュータと通信して充放電を制御することができるようになっている。充放電制御部14bにマイクロコンピュータを内蔵させず、コントローラ16のマイクロコンピュータで充放電装置14全体を制御することができるようにしてもよい。
コンデンサ14cは、充放電時間が短く、大容量のコンデンサ、例えば電気二重層コンデンサが好ましい。
コントローラ16は、制御手段として、マイクロコンピュータにより構成され、システム運転中はコンデンサ14cが余剰電力の充電動作と不足電力の全部または一部の賄いのための放電動作とのいずれにも対応(充放電対応)が可能な充電電圧で常時充電されているようコンデンサ電圧を制御する構成になっている。コントローラ16は、図示を略するが、メモリ、CPU等からなるマイクロコンピュータにより構成され、図3で示すように、電池電力の各値に応じてそれぞれの値に対応してコンデンサ14cの充放電可能な電圧範囲(コンデンサ電圧範囲)のテーブルをメモリ等に記憶している。このテーブルを説明する。FCは電池電力(W)である。Vaは負荷が重い側(重負荷)に変動して電池電力FCが不足しコンデンサ14cがその不足電圧を賄うために放電するのに必要な下限コンデンサ電圧(V)である。すなわち、重負荷時では現コンデンサ電圧Vcは下限コンデンサ電圧Va以上であることが必要である。Vbは負荷が軽い側(軽負荷)に変動して電池電力FCが余りコンデンサがその余剰電力を充電するのに必要な上限コンデンサ電圧(V)である。すなわち、軽負荷時では現コンデンサ電圧Vcは上限コンデンサ電圧Vb以下であることが必要である。以上のことからVa〜Vbは不足電圧の賄いのための放電、余剰電力の充電のいずれにも対応可能なコンデンサ電圧範囲である。
電池電力FCが0Wでの現コンデンサ電圧Vcのコンデンサ電圧範囲Va〜Vbは52〜54V、FCが100Wでの現コンデンサ電圧Vcのコンデンサ電圧範囲Va〜Vbは43〜53V、…、FCが1000Wでの現コンデンサ電圧Vcのコンデンサ電圧範囲Va〜Vbは20〜26Vと図3のテーブルに示すとおりである。
コントローラ16は、電池電力FCの変化に従い、上記テーブルを参照して、その変化に対応するコンデンサ電圧範囲Va〜Vbを選択し、上記選択したコンデンサ電圧範囲Va〜Vb内で現コンデンサ電圧Vcを制御する。そして、コントローラ16は、現コンデンサ電圧Vcをコンデンサ電圧範囲Va〜Vb内に制御するとともに、その電圧範囲Va−Vb内に閾値電圧Vth(最適化電圧)を定め、現コンデンサ電圧VcがVc>Vthであるときは電池電力FCが下がるように、また、Vc<Vthであるときは電池電力FCが上がるように燃料電池電源10の制御部に制御指令を出力する。すなわち、コントローラ16は、現コンデンサ電圧Vcが常にコンデンサ電圧範囲Va〜Vb内に存在するように制御しつつ、さらにこの現コンデンサ電圧Vcを最適な電圧Vthに制御するようになっている。燃料電池電源10の制御部は、コントローラ16の制御指令に応答して供給電力を制御する。なお、閾値電圧Vthは各コンデンサ電圧範囲Va〜Vbに応じて設定される。例えば、閾値電圧Vthは、各コンデンサ電圧範囲Va〜Vbの中間電圧(Va〜Vb)/2である。もちろん、閾値電圧Vthは、各コンデンサ電圧範囲Va〜Vb内の他の電圧でもよい。
以下、具体動作を説明する。この説明では負荷18の消費電力(負荷電力)が700Wから400Wに減少した場合と、負荷電力が400Wから700Wに増大した場合とに分けて説明する。この説明は理解のための一例である。コントローラ16は負荷の消費電力をモニタする第1モニタ部22、商用電源をモニタする第2モニタ部24、電池電力FCをモニタする第3モニタ部26、コンデンサ電圧Vcをモニタする第4モニタ部28それぞれのモニタ出力に基づいて第1制御ないし第3制御を行う。第4制御は充放電装置14内で充放電制御部14bが充放電コンバータ14aに対して行う制御である。コントローラ16は第2モニタ部24の出力に基づいて商用電源20に対する順潮、逆潮を制御することができる。
(1)負荷電力が700Wから400Wに減少した場合
コントローラ16は第1モニタ部22から負荷電力が700Wから400Wに減少したモニタ出力を得る。コントローラ16はこのモニタ出力によりパワーコンディショナ12に対して制御電力を700Wから400Wに減少させる制御指令を出力する(第1制御)。
コントローラ16は、燃料電池電源10に対してその電池電力FCを700Wから400Wに低下させる制御指令を入力する(第3制御)。これにより電池電力FCは徐々に700Wから400Wに低下する。
コントローラ16は負荷電力が700Wから400Wに減少してもこの減少に対応して電池電力FCが図2の特性に従い徐々に700Wから400Wに低下してくる間は、電池電力FCは負荷電力に比較して余るので、充放電装置14に対してコンデンサ14cにその余剰電力を充電させるよう制御指令を出力する(第2制御)。従来ではこの余剰電力をヒータで熱変換していた。実施の形態ではコンデンサ14cに余剰電力を充電させている。こうして電池電力FCの余剰電力はコンデンサ14cに充電される。そして、電池電力FCが400Wになったとき、余剰電力は0Wになる。この場合、余剰電力の充電でコンデンサ14cのコンデンサ電圧Vcは電池電力FCが700W時よりも高くなっているが、次の負荷が400Wからそれ以上に変動しても、それ以下に変動しても、コンデンサ14cが充放電いずれにも対応することができるように適正な電圧に現コンデンサ電圧Vcを制御する必要がある。そのため、コントローラ16は、第4モニタ部28からコンデンサ14cの現コンデンサ電圧Vcのデータを得るとともに、図3で示すテーブルから電池電力FC400W時における現コンデンサ電圧Vcの適正な電圧範囲Va〜Vbとして(35〜50V)のデータと、かつ、その電圧範囲Va〜Vb内の閾値電圧Vthのデータとを読み取り、これらデータに基づいて現コンデンサ電圧Vcを余剰電力の充電や不足分賄いのための放電が可能な電圧に制御している。
この場合、現コンデンサ電圧Vcと閾値電圧Vthとを比較して現コンデンサ電圧VcがVc>Vthであるか否かを判断し、Vc>VthのときはVc−Vth=α(>0)分だけ現コンデンサ電圧Vcを低くして最適電圧となるように燃料電池電源10に対して制御指令を入力する。この閾値電圧Vthは、コンデンサ14cの自然放電や充放電コンバータ14aの効率等により、現コンデンサ電圧Vcが必ずしも余剰電力の充電や不足分賄いのための放電が可能な電圧になっているとは限らないために、現コンデンサ電圧Vcを常に最適化電圧に維持させるためである。
これにより電池電力FCが上記α分に見合う電力分だけ下がるよう補正制御される。電池電力FCが下がると、コントローラ16は、充放電装置14に制御指令を入力し、これにより、コンデンサ14cが放電する結果、コンデンサ電圧Vcが低下し、閾値電圧Vthに近づく。すなわち、コンデンサ電圧Vcは適正電圧に制御される。
一方、現コンデンサ電圧Vcが閾値電圧Vthと比較してVc−Vth=α<0のときは、現コンデンサ電圧Vcが余剰電力を充電するためには低すぎるとして、現コンデンサ電圧Vcを大きくするように、燃料電池電源10に対して制御指令を入力する。これにより電池電力FCが上記α分に見合う電力分だけ上がるよう補正制御される。電池電力FCが上がると、コントローラ16は、充放電装置14に制御指令を入力し、これにより、コンデンサ14cが充電する結果、現コンデンサ電圧Vcが上昇し、閾値電圧Vthに近づく。すなわち、現コンデンサ電圧Vcは常にVa〜Vbの範囲内で適正な電圧に補正される。この閾値Vth近傍に現コンデンサ電圧Vcを制御することにより、コンデンサ14cの自然放電や充放電コンバータ14aの効率の影響を受けることなく、現コンデンサ電圧Vcを余剰電力の充電や不足分賄いのための放電が可能な適正な電圧に制御することができる。
なお、コントローラ16は、上記第1ないし第3制御を、第1モニタ部22、第3モニタ部26、第4モニタ部28それぞれのモニタ出力に基づいて行う。
(2)負荷18の消費電力が400Wから700Wに増加した場合
負荷電力が400Wから700Wに増加した場合、コントローラ16はパワーコンディショナ12に対して制御電力を400Wから700Wに増加させる制御指令を出力する(第1制御)。コントローラ16はまた、燃料電池電源10に対してその電池電力FCを400Wから700Wに上昇させる制御指令を入力する(第3制御)。これにより電池電力FCは徐々に400Wから700Wに上昇する。
コントローラ16は負荷電力が400Wから700Wに増加してもこの増加に対応して電池電力FCは徐々に400Wから700Wに増大してくるまでの間は、電池電力FCが不足するので、充放電装置14に対してコンデンサから不足電力を賄うために放電させるよう制御指令を出力する(第2制御)。これにより不足電力は賄われる。そして、電池電力FCが700Wになったとき、不足電力は0Wになる。この場合、コントローラ16は図3で示すテーブルから現コンデンサ電圧Vcを電圧範囲Va〜Vb内(25〜42V内)に制御しているが、さらに閾値電圧Vthと比較してVc−Vth=α>0のときは、現コンデンサ電圧Vcが不足電力を賄うために放電するには高すぎるとして、現コンデンサ電圧Vcを小さくするように、燃料電池電源10に対して制御指令を入力する(第3制御)。これにより電池電力FCが上記α分に見合う電力分だけ下がるよう補正される。一方、閾値電圧Vthと比較してVc−Vth=α<0のときは、現コンデンサ電圧Vcが不足電力を賄うために放電するためには低すぎるとして、現コンデンサ電圧Vcを大きくするように、燃料電池電源10に対して制御指令を入力する。これにより電池電力FCが上記α分に見合う電力分だけ上がるよう補正される。これにより、現コンデンサ電圧Vcは適正な電圧に補正される。
以上のように本実施の形態では、コンデンサ14cが負荷電力の急変等に際して余剰電力の蓄積にも不足電力の供給にも常に高応答に対応することができるので、高い追随性でもって負荷18に電力を供給することができる。そのため、例えば余剰電力をヒータ等で消費させていた従来とは異なって、電力利用率を飛躍的に高めることができる結果、システム普及率を大きく向上させることができるようになる。
図1は本発明の実施の形態に係る燃料電池システムの概略ブロック図である。 図2は図1の燃料電池出力の時間に対する増大減少特性を示す図である。 図3は図1のコントローラが記憶している燃料電池電力と下限コンデンサ電圧Vaと上限コンデンサ電圧Vcとを示す図である。
符号の説明
10 燃料電池電源(電力供給手段)
12 パワーコンディショナ(電力変換手段)
14 充放電装置(充放電手段)
16 コントローラ(制御手段)
18 負荷
20 商用電源

Claims (3)

  1. 燃料電池を用いた燃料電池システムにおいて、
    燃料電池の出力(電池電力)を供給する電力供給手段と、
    電池電力を負荷に応じた電力に変換する電力変換手段と、
    前記電力供給手段からの電池電力が余るときはコンデンサにその余剰電力を充電し不足するときはその不足電力の全部または一部を賄うために前記コンデンサの充電電力を前記電力変換手段に放電する充放電手段と、
    システム運転中は前記コンデンサが余剰電力の充電動作と不足電力の全部または一部の賄いのための放電動作とのいずれにも対応が可能な電圧で常時充電されているようコンデンサ電圧を制御する制御手段とを備え
    前記充放電手段は、充放電コンバータと充放電制御部と前記コンデンサとからなり、前記充放電コンバータは、前記電力供給手段からの電池電力を降圧して前記コンデンサに充電させる降圧動作と、前記コンデンサの充電電圧を放電させるとともにその放電電圧を昇圧する昇圧動作とを行い、前記充放電制御部は前記充放電コンバータの動作を制御するものであり、
    制御手段は、電池電力の変化につれて上記コンデンサ電圧の充放電対応可能な範囲(コンデンサ電圧範囲)を予め定めてテーブル化して記憶し、電池電力の変化に従い、そのテーブルを参照して、その変化に対応するコンデンサ電圧範囲を選択し、上記選択したコンデンサ電圧範囲内でコンデンサ電圧を制御する、ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 上記コンデンサ電圧の範囲の下限は放電可能なコンデンサ電圧(下限コンデンサ電圧)であり、上限が充電可能なコンデンサ電圧(上限コンデンサ電圧)である、ことを特徴とする請求項に記載の燃料電池システム。
  3. 制御手段は、コンデンサ電圧が閾値以上であるときは電池電力が下がるように、また、コンデンサ電圧が上記閾値以下であるときは電池電力が上がるように補正して制御する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池システム。
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