JP4552467B2 - ズームレンズ - Google Patents

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本発明は、小型の撮影光学系に使用されるズームレンズ系を備えたズームレンズ装置に関し、とりわけCCD(charged coupled device)等のイメージセンサを使用したデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等のデジタル入出力機器の撮影光学系に好適なコンパクトなズームレンズ系を備えたズームレンズ装置に関するものである。
近年、デジタルスチルカメラ(DSC)以下やデジタルビデオカメラ等のデジタル入出力機器の開発が盛んに行われており撮影レンズにおいても盛んに発表されるようになった(特許文献1参照)。
特開2001−100098号公報
これらの撮影レンズにおいては構成的に見るとVTR用撮影光学系が発展してきたものと考えることが出来るが、特にDSCにおいては求められる解像力やその他の画質等の面で、さらに高い性能や品位を要求されるため、レンズ構成的には複雑化している場合が多く、光学系の大きさについても、CCDの画面サイズを同じとしてもVTR用撮影レンズよりDSC用撮影レンズの方が大型化してしまう結果となる。以下に、従来のDSC用の撮影レンズについて特徴の概略を列挙してみると、
1.高解像である
最近では、CCDの画素数では、300万画素〜400万画素の高画素数のCCDを採用したDSCが、一般コンシューマ向けとしても常識となっている。VTRに使用されている、35万画素クラスの撮像素子とは、画面寸法が違うため、直接比較することはあまり意味を成さないが、概略10倍の差がある事になる。すなわち、撮影レンズに要求される、収差補正レベルも、この差程度の違いがあると考えられる。
CCDの画素数を上げるには、現在一般的にはコスト面に配慮するために、画面寸法をなるべく大きくせずに、画素ピッチを小さくする方法で画素数を上げる方法がとられており、例えば、2年程前であれば有効画素数が130万画素クラスのCCDでは画素ピッチは4.2μm程度であったが、さらに開発が進み、現在では2μm台の製品が多くなっている。従って、2μmとして考えると最小錯乱円径を画素ピッチの2倍と仮定しても4μmであり、35mm判銀塩カメラの最小錯乱円径が約33μmと考えられるので、デジタルスチルカメラの撮影レンズに要求される解像力は銀塩カメラの約8倍ということが言える。
2.周辺光量を豊富にとる
CCDの特性として、ダイナミックレンジが小さいので、高品位の画質を維持するためには前項の解像力の他に周辺光量も多く設計する傾向にある。画像処理系との関係があり一概には言えないが、最低でも40〜50%を目標にする場合が多い。
3.像側のテレセントリック性が良好であること
像側のテレセントリック性とは、各像点に対する光線束の主光線が、光学系の最終面を射出した後、光軸とほぼ平行になる、すなわち、像面とはほぼ垂直に交わることを言う。言い換えると、光学系の射出瞳位置が像面から十分離れることである。これは、CCD上の色フィルターが撮像面からやや離れた位置にあるために、光線が、斜めから入射した場合、実質的な開口効率が減少する(シェーディングという)ためであり、特に最近の高感度型のCCDでは、撮像面の直前にマイクロレンズアレーを配しているものが多いが、この場合も同様に、射出瞳が十分離れていないと、周辺で開口効率が低下してしまう。
4.大きなバックフォーカスが必要
CCDの構造に起因する保護用のガラス板や、その後の空間はもとより、撮影レンズの光学系とCCDの間には一般的には幾つかの光学素子を挿入する空間が必要とされる。CCDの周期構造に起因して発生するモアレ現象等を防止する目的で挿入されるオプチカルローパスフィルター(以下、OLPF)やCCDの赤外波長域での感度を低下させて人の目の比視感度に近づける目的で、やはり光学系とCCDの間に挿入される赤外吸収フィルターがそれである。
この様に、従来のDSCの撮影レンズには概略4つの特徴があり、したがって最適な常用ズームレンズのレンズタイプとしては正・負・正または負・正・正の3群タイプが主流となっているが、テレセントリック性などをCCDのマイクロレンズ等の特性を合わせ込み開発することで緩和することを前提に考えると負・正の負群先行型の2群タイプを選択することも可能である。とりわけ小型化を優先してレンズタイプを選択するとどうしても特開2001−240685に開示されているように群数の少ないこの2群タイプが有利ということが出来る。しかしながら、どのレンズタイプにもある程度共通して言うことが出来るが、どうしても小型化の設計を進めていくと、組み立て誤差についての敏感度が大きくなり実質的には生産できない設計となってしまう。
前述のように、コンパクトで携帯に便利な高解像のデジタルスチルカメラのような製品を提供するためには、負・正の負群先行型の2群タイプを選択し、小型化に向かって設計を進めていくのが良い。しかしながら最終的には各レンズの敏感度が高くなってしまい、方や製造や組み立ての限界を超えることは許されず、したがって敏感度レベルと小型化に対する要求レベルとのバランスをとって設計を完成することになる。一方、加工や組み立て誤差に対する敏感度では、シフトずれ、ティルトずれ、厚さ誤差が問題となる場合が多いが、シフトずれ、ティルトずれに関してはレンズ同士を接合する事で精度を向上することが可能であることは、以前より知られており、そのような設計が可能であれば、その部分の敏感度を高く設定することが可能となり、その分、より小型化への展望が開けてくるわけであるが、反面そうした設計は収差補正のための自由度を失うことになるため、何枚ものレンズを接合使用することは実際には設計を返って困難なものとしてしまう場合が多く、採用されることは少ない。
本発明は、前述した事情に鑑み、負・正の負群先行型の2群タイプのズームレンズにおいて、第2レンズ群を構成するレンズの3枚を接合使用することで、誤差に対する敏感度を高く設定できるようにし、その分さらなる光学系の小型化を進めることの出来る光学系を提案することにより、高解像でかつ歪曲収差他の諸収差が良好に補正されている高性能で携行に便利なコンパクトな設計のズームレンズ及びそれを用いたカメラを提供する事を目的とする。
本発明のズームレンズでは、物体側より順に、全体で負の屈折力を有する第1レンズ群及び全体で正の屈折力を有する第2レンズ群から構成され、前記第2レンズ群は物体側より順に、全体で正の屈折力を有する第2aレンズ群及び第2bレンズ群から構成され、前記第2aレンズ群は、正の屈折力を有するレンズ(以下正レンズ)である第3レンズのみによって構成され、前記第2bレンズ群は、物体側より順に、少なくとも1枚の正レンズ及び少なくとも1枚の負の屈折力を有するレンズ(以下負レンズ)を3枚接合することによって成る第4レンズ、第5レンズ及び第6レンズによって構成され、変倍作用に際しては前記第1レンズ群及び前記第2レンズ群の間隔を変化させることにより行うズームレンズにおいて、前記第2レンズ群のパワーに関して下記条件式(1)を満足しており、前記第2bレンズ群のパワーに関して下記条件式(2)を満足しており、また広角端におけるレンズ全系の光軸方向の寸法に関して下記条件式(3)を満足していることを特徴とする。(請求項1)
(1) 0.6 <f/fII< 0.8
(2) f/|f2b|< 0.3(絶対値はf2b<0の場合があるため)
(3) 4.6 <TL/f< 5.5
ただし、
:広角端におけるレンズ全系の合成焦点距離
II:第2レンズ群の合成焦点距離
2b:第2bレンズ群の合成焦点距離
TL:広角端における第1レンズの物体側面から像面までの距離
(ただし、平行平面ガラス部分は空気換算距離)
条件式(1)は、正の屈折力を有する第2レンズ群へのパワーの適切な配分に関するものである。光学系全体の大きさと諸収差を適切に補正するためにはパワーバランスを適切に配置することが必要条件となる。上限を越えると、第2レンズ群の正のパワーが大きいことになり、それにともなって第1レンズ群の負のパワーも強めなければならず、諸収差のバランスを取るのが困難となり性能が悪化する。また逆に下限を越えると、第1レンズ群との空気間隔を大きくとらなければならず、光学系全体の大きさが大きくなり小型化の目的と相反することとなる。続く条件式(2)は、3枚接合により構成される第2bレンズ群へのパワーの適切な配分に関する条件式である。第2レンズ群の第2レンズ群のパワーは構成要素である第2aレンズ群及び第2bレンズ群のパワーから成り立っているが、第2レンズ群の正のパワーを事実上担っているのは第2aレンズ群であり、第2bレンズ群はパワー的な貢献は見られず、むしろ第2aレンズ群の大きな正パワーによる諸収差の補正を役割としており、したがって、群としてのパワーは正の場合(第1実施例)と負の場合(第2実施例〜第5実施例)があり得る。第2bレンズ群へ上限よりも大きなパワーが与えられた場合、それに伴って第3レンズのパワーをさらに上げなければならず、その影響による球面収差やコマ収差等の諸収差の悪化を第2bレンズ群で補正することが困難となる。条件式(3)は、広角端におけるレンズ全長を規定するものである。全変倍域の中でレンズ全長が最大になるのが広角端であるため、広角端において規定しているのであって、携帯性等を考慮した上での本発明のズームレンズの小型化に関する条件となる。上限を超えると収差補正という面では有利となる反面、本発明のズームレンズの目的である携帯性を考慮した小型化と相反することとなる。逆に下限を超えると各レンズのパワーを大きくしなければならず、諸収差の悪化、敏感度の悪化を招き、実情に実情に適さない。
また、本発明のズームレンズでは、前記第2bレンズ群を構成する正の屈折力を有するレンズのアッべ数の平均値と前記第2bレンズ群を構成する負の屈折力を有するレンズのアッべ数の平均値とに関して下記条件式(4)を満足していることが好ましい。(請求項2)
(4) 8 <ν2bp−ν2bn
ただし、
ν2bp:第2bレンズ群を構成する正の屈折力を有するレンズのアッベ 数の平均値
ν2bn:第2bレンズ群を構成する負の屈折力を有するレンズのアッベ 数の平均値
条件式(4)は、第2bレンズ群に使用されている正レンズと負レンズのアッベ数の適正な配分に関するものである。第2bレンズ群は第4レンズ、第5レンズ、第6レンズの3枚を接合して構成されているが、本発明のズームレンズではこの第2bレンズ群のパワー構成として、正・負・正(第1実施例〜第3実施例)の場合と負・正・正(第4実施例及び第5実施例)の通りの場合を実施例として提案している。しかしながらどの場合でも色収差を良好に補正しつつ、各収差とのバランスを良好に維持するためには条件式(4)に示される色消しの為の条件を遵守することが必要で、もし条件式で示されている下限を守らないと、良好な色収差の補正手段を失う事となり、もし色収差補正が出来たとしても、そのために各レンズのパワーが大きくなり、球面収差の補正およびコマ収差の補正に不利な状態となってしまう。
また、前記請求項1及び前記請求項2記載のズームレンズは、前記第2aレンズ群を構成する前記第3レンズの少なくとも物体側の屈折面が非球面形状であり、前記第3レンズの物体側の面の形状に関して下記条件式(5)を満足しており、またパワーに関して下記条件式(6)を満足していることが好ましい。(請求項3)
(5) 0.85 <f/r< 1.50
(6) 0.36 <f/f< 1.00
ただし、
:第2aレンズ群を構成する第3レンズの物体側の面の曲率半径
:第2aレンズ群を構成する第3レンズの焦点距離
条件式(5)は、第2aレンズ群を構成し最も物体側に配置される第3レンズの物体側面の形状に関する条件式である。すなわち開口絞りを配置されることが多い位置の直後にあるため、球面収差の補正に関して重要な役割を受け持つ。第1レンズ群の負のパワーとも関連しているが、球面収差を良好に補正するための条件となる。条件式(5)で下限を越えると、コマ収差や非点収差などの軸外の収差に関しては補正し易くなるが、球面収差が補正過剰となる。逆に上限を越えると、球面収差は補正不足となり、同時に軸外の収差も良好な補正が困難となる。条件式(6)は、第2レンズ群の正のパワーを事実上担っている第2aレンズ群としての第3レンズへのパワーの適切な配分に関するものである。第3レンズはまた第2レンズ群の最も物体側に位置しており、負の第1レンズ群からの発散した光線束を集光光束へと変換する機能も有していることから、基本的には大きなパワーが与えられているのであるが、そのパワーが大きすぎると、すなわち条件式において上限を超えると第3レンズが自ら発生する球面収差やコマ収差等の諸収差が過大となり、第2bレンズ群にて補正しようとしても困難な収差量となってしまう。逆に下限を超えた場合は、第2レンズ群として必要としている正パワーを第2bレンズ群の正パワーを大きくして、諸収差のバランスが崩れてしまうか、または第1レンズ群と第2レンズ群との空気間隔が大きくなり今度は条件式(3)の上限を満足できなくなる。
また、本発明のズームレンズでは、前記第1レンズ群が物体側より順に負レンズである第1レンズ及び正レンズである第2レンズにより構成され、前記第1レンズのパワーに関して下記条件式(7)を満足し、前記第1レンズ及び前記第2レンズを製作する硝材の分散特性に関して下記条件式(8)を満足し、また前記第1レンズの形状に関して下記条件式(9)を満足していることが好ましい。(請求項4)
(7) 0.50 <f/|fI|< 0.65(絶対値はfI<0のため)
(8) 10 <ν−ν
(9) 1.25 <f/r< 1.60
ただし、
I:第1レンズ群の合成焦点距離
ν:第1レンズ群を構成する第1レンズのアッベ数
ν:第1レンズ群を構成する第2レンズのアッベ数
:第1レンズ群を構成する第1レンズの像側の面の曲率半径
条件式(7)は、全体で負の屈折力を有する第1レンズ群へのパワーの適切な配分に関するものである。光学系全体の大きさと諸収差を適正に補正するために、適切なパワーバランスを配置するための条件である。上限を超えると第1レンズ群のパワーが大きいということであり、これに伴い第2レンズ群のパワーも強くしなければならず、諸収差のバランスを取るのが困難となり、良好な性能を得ることが出来ない。逆に下限を超えるとパワーが不足の状態となり、第1レンズ群と第2レンズ群との間の空気間隔を大きく取らなければならず、光学系全体の実使用時の大きさが大きくなってしまう。このことは直接収納状態の大きさには関係ないので、ある程度は許すことが出来るのであるが、実使用状態と収納状態とでの大きさに大きな違いがあると多段の鏡枠構造を採用ことが必須となってしまい、構造的な誤差の累積が大きくなり、今度は敏感度の悪化となって問題化する場合もある。条件式(8)は、第1レンズ群の色収差補正に関する条件式である。第1レンズ群は変倍により第2レンズ群との位置関係を変化させるため、全変倍域での色収差を良好に維持するためには第1レンズ群、第2レンズ群共に群単位でのある程度良好な色収差補正が必要とされる。第1レンズ群は負の第1レンズと正の第2レンズの2枚による構成であるが、この各レンズのアッベ数の関係を条件式(8)の範囲で設定することにより色収差を良好に補正しつつ、各収差とのバランスを保持することが出来る。下限を超えると色収差補正のために各レンズのパワーを大きくしなければならなくなり、単色の諸収差補正に不利となる。条件式(9)は、曲率の大きい凹面である第1レンズの像面側の屈折面の形状に関するものであり、条件式(9)の範囲での曲率を与える事によって、すなわち入射瞳に対してコンセントリックな形状とすることによってディストーション等の軸外の諸収差の発生を基本的に小さくしている。上限を超えると第1レンズの像側面の曲率半径が小さくなり過ぎて加工が困難となると共に負のパワーが過大となり過ぎ、ペッツバール和が過小となってしまう。逆に下限を超えると加工上は有利となるがコンセントリック条件から離れるため、ディストーションや像面湾曲の補正が困難となる。
また、本発明のズームレンズで高性能を維持するためには前記第1レンズ群を構成する前記第1レンズの像側屈折面に非球面を導入して歪曲収差等を良好に補正することは有効である。(請求項5)
このように本発明によるズームレンズをカメラの撮影レンズとして設けることにより、光学的ズーム機能を有していながら常に携行しても苦にならない薄型あるいは小型のカメラを提供する事が可能となる。(請求項6)
本発明によれば、小型化に有利な負・正の負群先行型の2群タイプのズームレンズすることに加えて、第2レンズ群を構成するレンズの3枚を接合使用することで、誤差に対する敏感度を高く設定できるようにし、その分さらなる光学系の小型化を進めることが可能となり、製造上の歩留まり等を考慮した上で、高解像でかつ歪曲収差他の諸収差が良好に補正されている、高性能で携行に便利なコンパクトな設計のズームレンズ及びそれを用いたカメラを提供することが出来る。
以下、具体的な数値実施例について、本発明を説明する。以下の実施例1から実施例5において、本発明のズームレンズは物体側より順に、全体で負の屈折力を有する第1レンズ群LG1及び全体で正の屈折力を有する第2レンズ群LG2から構成され、前記第1レンズ群LG1は物体側より順に負の屈折力を有するレンズ(以下負レンズ)である第1レンズL1及び正の屈折力を有する(以下正レンズ)レンズである第2レンズL2により構成され、前記第2レンズ群LG2は物体側より順に、全体で正の屈折力を有する第2aレンズ群LG2a及び第2bレンズ群LG2bから構成され、前記第2aレンズ群LG2aは、正レンズである第3レンズのみによって構成され、前記第2bレンズ群LG2bは物体側より順に、少なくとも1枚の正レンズ及び少なくとも1枚の負レンズを3枚接合することによって成る第4レンズL4、第5レンズL5及び第6レンズL6によって構成され、前記第2レンズ群LG2と像面との間には空気間隔をおいて平行平面ガラスLPFが配されている。前記平行平面ガラスLPFは詳細にはCCDのカバーガラス、水晶フィルター、または赤外吸収フィルター等で構成されるのであるが、光学的には何ら問題はないのでこれらの総厚に等しい1枚の平行平面ガラスで表現している。変倍作用に際しては前記第1レンズ群LG1及び前記第2レンズ群LG2の間隔を変化させることにより行われるが、各実施例におけるレンズ構成図では広角端及び望遠端における配置を示している。
各実施例において使用している非球面については、周知のごとく、光軸方向にZ軸、光軸と直交する方向にY軸をとるとき、非球面式:
Z=(Y/r)〔1+√{1−(1+K)(Y/r)}〕
+A・Y+B・Y+C・Y+D・Y10+E・Y12+‥‥
で与えられる曲線を光軸の回りに回転して得られる曲面で、近軸曲率半径:r、円錐定数:K、高次の非球面係数:A、B、C、Dを与えて形状を定義する。尚表中の円錐定数及び高次の非球面係数の表記において「Eとそれに続く数字」は「10の累乗」を表している。例えば、「E−4」は10−4を意味し、この数値が直前の数値に掛かるのである。
本発明の非球面レンズの第1実施例について数値例を表1に示す。また図1は、そのレンズ構成図、図2はその諸収差図である。
表及び図面中、fはレンズ全系の焦点距離、FnoはFナンバー、2ωはレンズの全画角、bはバックフォーカスを表す。バックフォーカスbは第2レンズ群を構成する第6レンズ像側面から像面までの距離の空気換算距離である。 また、Rは曲率半径、Dはレンズ厚またはレンズ間隔、Ndはd線の屈折率、νdはd線のアッベ数を示す。諸収差図中のd、g、Cはそれぞれの波長における収差曲線である。またSはサジタル、Mはメリディオナルを示している。
Figure 0004552467
第2実施例について数値例を表2に示す。また、図3はそのレンズ構成図、図4はその諸収差図である。
Figure 0004552467
第3実施例について数値例を表3に示す。また、図5はそのレンズ構成図、図6はその諸収差図である。
Figure 0004552467
第4実施例について数値例を表4に示す。また、図7はそのレンズ構成図、図8はその諸収差図である。
Figure 0004552467
第5実施例について数値例を表5に示す。また、図9はそのレンズ構成図、図10はその諸収差図である。
Figure 0004552467
次に実施例1から実施例5に関して条件式(1)から条件式(9)に対応する値を、まとめて表6に示す。
Figure 0004552467
表6から明らかなように、実施例1から実施例5の各実施例に関する数値は条件式(1)から(9)を満足しているとともに、各実施例における収差図からも明らかなように、各収差とも良好に補正されている。
本発明によるズームレンズの第1実施例のレンズ構成図 第1実施例のレンズの諸収差図 本発明によるズームレンズの第2実施例のレンズ構成図 第2実施例のレンズの諸収差図 本発明によるズームレンズの第3実施例のレンズ構成図 第3実施例のレンズの諸収差図 本発明によるズームレンズの第4実施例のレンズ構成図 第4実施例のレンズの諸収差図 本発明によるズームレンズの第5実施例のレンズ構成図 第5実施例のレンズの諸収差図

Claims (6)

  1. 物体側より順に、全体で負の屈折力を有する第1レンズ群及び全体で正の屈折力を有する第2レンズ群から構成され、前記第2レンズ群は物体側より順に、全体で正の屈折力を有する第2aレンズ群及び第2bレンズ群から構成され、前記第2aレンズ群は、正の屈折力を有するレンズ(以下正レンズ)である第3レンズのみによって構成され、前記第2bレンズ群は、物体側より順に、少なくとも1枚の正レンズ及び少なくとも1枚の負の屈折力を有するレンズ(以下負レンズ)を3枚接合することによって成る第4レンズ、第5レンズ及び第6レンズによって構成され、変倍作用に際しては前記第1レンズ群及び前記第2レンズ群の間隔を変化させることにより行うズームレンズにおいて、前記第2レンズ群のパワーに関して下記条件式(1)を満足しており、前記第2bレンズ群のパワーに関して下記条件式(2)を満足しており、また広角端におけるレンズ全系の光軸方向の寸法に関して下記条件式(3)を満足していることを特徴とするズームレンズ。
    (1) 0.6 <f/fII< 0.8
    (2) f/|f2b|< 0.3(絶対値はf2b<0の場合があるため)
    (3) 4.6 <TL/f< 5.5
    ただし、
    :広角端におけるレンズ全系の合成焦点距離
    II:第2レンズ群の合成焦点距離
    2b:第2bレンズ群の合成焦点距離
    TL:広角端における第1レンズの物体側面から像面までの距離
    (ただし、平行平面ガラス部分は空気換算距離)
  2. 前記第2bレンズ群を構成する正の屈折力を有するレンズのアッべ数の平均値と前記第2bレンズ群を構成する負の屈折力を有するレンズのアッべ数の平均値とに関して下記条件式(4)を満足していることを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
    (4) 8 <ν2bp−ν2bn
    ただし、
    ν2bp:第2bレンズ群を構成する正の屈折力を有するレンズのアッベ数の平均値
    ν2bn:第2bレンズ群を構成する負の屈折力を有するレンズのアッベ数の平均値
  3. 前記第2aレンズ群を構成する前記第3レンズの少なくとも物体側の屈折面が非球面形状であり、前記第3レンズの物体側の面の形状に関して下記条件式(5)を満足しており、またパワーに関して下記条件式(6)を満足していることを特徴とする請求項1及び請求項2に記載のズームレンズ。
    (5) 0.85 <f/r< 1.50
    (6) 0.36 <f/f< 1.00
    ただし、
    :第2aレンズ群を構成する第3レンズの物体側の面の曲率半径
    :第2aレンズ群を構成する第3レンズの焦点距離
  4. 前記第1レンズ群が物体側より順に負レンズである第1レンズ及び正レンズである第2レンズにより構成され、前記第1レンズのパワーに関して下記条件式(7)を満足し、前記第1レンズ及び前記第2レンズを製作する硝材の分散特性に関して下記条件式(8)を満足し、また前記第1レンズの形状に関して下記条件式(9)を満足していることを特徴とする請求項1記載乃至請求項3に記載のズームレンズ。
    (7) 0.50 <f/|fI|< 0.65(絶対値はfI<0のため)
    (8) 10 <ν−ν
    (9) 1.25 <f/r< 1.60
    ただし、
    I:第1レンズ群の合成焦点距離
    ν:第1レンズ群を構成する第1レンズのアッベ数
    ν:第1レンズ群を構成する第2レンズのアッベ数
    :第1レンズ群を構成する第1レンズの像側の面の曲率半径
  5. 前記第1レンズ群を構成する前記第1レンズの像側屈折面が非球面形状であることを特徴とする請求項4記載のズームレンズ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載されるズームレンズを有することを特徴としたカメラ。
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