JP4742293B2 - ズームレンズ - Google Patents

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Description

本発明は、小型の撮影光学系に使用される低変倍比のズームレンズ系を備えたズームレンズ装置に関し、とりわけCCD(charged coupled device)等のイメージセンサを使用したデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等のデジタル入出力機器の撮影光学系に好適なコンパクトで低変倍比のズームレンズ系を備えたズームレンズ装置に関するものである。
近年、デジタルスチルカメラ(DSC)以下やデジタルビデオカメラ等のデジタル入出力機器の開発が盛んに行われており撮影レンズにおいても盛んに発表されるようになった・・・・(特許文献1参照)。
特開2001−242379号公報
これらの撮影レンズにおいては構成的に見るとVTR用撮影光学系が発展してきたものと考えることが出来るが、特にDSCにおいては求められる解像力やその他の画質等の面で、さらに高い性能や品位を要求されるため、レンズ構成的には複雑化している場合が多く、光学系の大きさについても、CCDの画面サイズを同じとしてもVTR用撮影レンズよりDSC用撮影レンズの方が大型化してしまう結果となる。以下に、従来のDSC用の撮影レンズについて特徴の概略を列挙してみると、
1.高解像である
最近では、CCDの画素数では、300万画素〜400万画素の高画素数のCCDを採用したDSCが、一般コンシューマ向けとしても常識となっている。VTRに使用されている、35万画素クラスの撮像素子とは、画面寸法が違うため、直接比較することはあまり意味を成さないが、画面寸法を無視すれば、約10倍の差がある事になる。すなわち、撮影レンズに要求される、収差補正レベルも、この差程度の違いがあると考えられる。
CCDの画素数を上げるには、現在一般的には、画面寸法をなるべく大きくせずに、画素ピッチを小さくする方法で画素数を上げる方法がとられており、例えば、2年程前であれば有効画素数が130万画素クラスのCCDでは画素ピッチは4.2μm程度であったが、さらに開発が進み、現在では2μm台の製品が多くなっている。従って、2μmとして考えると最小錯乱円径を画素ピッチの2倍と仮定しても4μmであり、35mm判銀塩カメラの最小錯乱円径が約33μmと考えられるので、デジタルスチルカメラの撮影レンズに要求される解像力は銀塩カメラの約8倍ということが言える。
2.周辺光量を豊富にとる
CCDの特性として、ダイナミックレンジが小さいので、高品位の画質を維持するためには前項の解像力の他に周辺光量も多く設計する傾向にある。画像処理系との関係があり一概には言えないが、最低でも40〜50%を目標にする場合が多い。
3.像側のテレセントリック性が良好であること
像側のテレセントリック性とは、各像点に対する光線束の主光線が、光学系の最終面を射出した後、光軸とほぼ平行になる、すなわち、像面とはほぼ垂直に交わることを言う。言い換えると、光学系の射出瞳位置が像面から十分離れることである。これは、CCD上の色フィルターが撮像面からやや離れた位置にあるために、光線が、斜めから入射した場合、実質的な開口効率が減少する(シェーディングという)ためであり、特に最近の高感度型のCCDでは、撮像面の直前にマイクロレンズアレーを配しているものが多いが、この場合も同様に、射出瞳が十分離れていないと、周辺で開口効率が低下してしまう。
4.大きなバックフォーカスが必要
CCDの構造に起因する保護用のガラス板や、その後の空間はもとより、撮影レンズの光学系とCCDの間には一般的には幾つかの光学素子を挿入する空間が必要とされる。CCDの周期構造に起因して発生するモアレ現象等を防止する目的で挿入されるオプチカルローパスフィルター(以下、OLPF)やCCDの赤外波長域での感度を低下させて人の目の比視感度に近づける目的で、やはり光学系とCCDの間に挿入される赤外吸収フィルターがそれである。
この様に、従来のDSCの撮影レンズには概略、4つの特徴があり、これ故にレンズタイプとしては、単焦点レンズではレトロフォーカスタイプ、低変倍比のズームレンズでは正・負・正または負・正・正の3群タイプのズームレンズまたは2群タイプでも負・正の負群先行型のズームレンズタイプを選択することになる。これらのタイプの内特に負パワーの先行するタイプの光学系では光学系が大型化することが避けられないが、一方では35mm版などのフィルム用のカメラ等に比較するとイメージサークルが小さく出来る(1/5〜1/8)という大きな利点を活用する事によって、携帯に問題の無い大きさにする事は可能である。また、最近では、コンパクト化への開発努力が一層活発となってきており、例えば、単焦点レンズでは特開2002−365530号公報に開示されているように、像側のテレセントリック性に関しては、CCDを特化して開発することによって、特定の撮影レンズの特性にCCDの色フィルターやマイクロレンズアレーの配列を合わせることによって、また、バックフォーカスの大きさの制約についてもOLPF特性の見直しやカバーガラスとの共通化など、構造的に根本的な所から見直すことで、レトロフォーカスタイプ以外のレンズタイプを採用することが可能となり、よりコンパクトな撮影レンズを開発することが可能であることが報告されている。
前述のように、2〜3倍の低変倍比のズームレンズを開発するにあたっては、正・負・正または負・正・正の3群タイプのズームレンズを選択するのが一般的であり、また最近では特開2003−057542号公報に開示されているように、CCDを特化して開発することによって、CCDの色フィルターやマイクロレンズアレーの配列を合わせることで像側のテレセントリック性を緩和して2群タイプの負群先行型のズームレンズタイプを選択することが報告されているが、いずれにしてもコンパクト性という面からすると、収納時すなわちレンズ沈胴時の大きさは満足するものの、実使用状態では何段もの鏡筒を重ねた沈胴構造を取らなければならず、鏡枠構造の複雑化、レンズユニットの大型化、その他操作性や即時性、前群の保持精度や強度の面で問題となる場合が多い。また、従来より小型化に有利なズームレンズのレンズタイプとして知られている例えば特開平7−128594で開示されているような正群先行タイプの光学系ではCCDを特化してテレセントリック性を緩和したとしてもCCD面への入射角度増大による画像への悪影響があり採用出来ない。
本発明は、前述した事情に鑑み、CCDを特化することでテレセントリック性を緩和することと同時に、コンパクト化に有利な正群先行タイプのズーム方式を採用することにより、収納状態でコンパクトで携行に便利なのは勿論、収納状態と使用状態の大きさの違いが少なく、実使用時でも少ない鏡筒段数の伸縮で実現出来るため、鏡枠構造の簡略化、レンズユニット全体での小型化、操作性や即時性の向上、強度等の信頼性の向上を前提とした、高解像でかつ歪曲収差が小さく、高性能な小型のズームレンズ及びそれを用いたカメラを提供する事を目的とする。
本発明のズームレンズでは物体側より順に、全体で正の屈折力を有する第1レンズ群及び全体で負の屈折力を有する第2レンズ群から構成され、前記第1レンズ群は物体側より順に、第1aレンズ群及び全体で正の屈折力を有する第1bレンズ群から構成され、前記第1aレンズ群は物体側より順に、負の屈折力を有するレンズ(以下負レンズ)である第1レンズ及び正の屈折力を有するレンズ(以下正レンズ)である第2レンズを配して構成され、前記第1bレンズ群は物体側より順に、負レンズである第3レンズ、前記第3レンズと接合して構成される正レンズである第4レンズ、及び正レンズである第5レンズを配して構成され、前記第2レンズ群は物体側より順に、正または負の屈折力を有するレンズである第6レンズ、負レンズである第7レンズ及び正または負の屈折力を有するレンズである第8レンズを配して構成され、変倍作用に際して、前記第1レンズ群及び前記第2レンズ群の間隔を変化させることにより行うズームレンズにおいて、広角端におけるレンズ全系の光軸方向の寸法に関して下記条件式(1)を満足しており、また前記第2レンズ群のパワーに関して下記条件式(2)を満足していることを特徴とする。(請求項1)
(1) TL/f< 2.2
(2) 1.37 ≦/|fII|< 1.8 (絶対値はfII<0のため)
ただし、
TL:広角端における第1レンズの物体側面から像面までの距離
(ただし、平行平面ガラス部分は空気換算距離)
:広角端におけるレンズ全系の合成焦点距離
II:第2レンズ群の合成焦点距離
条件式(1)は、広角端におけるレンズ全長を規定するものである。すなわち本発明のレンズの小型化に関する条件である。上限を越えると収差補正という面では有利である反面、本発明の特徴である小型化と相反することとなる。条件式(2)は、負の屈折力を有する第2レンズ群へのパワーの適切な配分に関するものである。光学系全体の大きさと諸収差を適正に補正するためのバランスの条件となる。上限を越えると、第2レンズ群の負のパワーが大きいことになり、これに伴い第1レンズ群の正のパワーを強めなければならず諸収差のバランスを取るのが困難となり性能が低下し、また像側のテレセントリック性も悪影響を受ける。逆に下限を越えると、第1レンズ群との空気間隔を大きくとらねばならず光学系全体の大きさが大型化する事となりコンパクトなデジタルスチルカメラの用途に適さない。
また、前記第1レンズ群を構成し、最も物体側に配置される前記第1aレンズ群のパワーに関して下記条件式(3)を満足し、また前記第1aレンズ群を構成する前記第1レンズと前記第2レンズに使用される硝材の分散特性に関して下記条件式(4)を満足し、さらに前記第2レンズの物体側の面の形状に関して下記条件式(5)を満足していることが好ましい。(請求項2)
(3) f /|f1a|< 0.5 (絶対値はf1a<0の場合を含むため)
(4) 8 <ν−ν
(5) 1.0 <f/r13< 2.0
ただし、
1a:第1aレンズ群の合成焦点距離
ν:第1aレンズ群を構成する第1レンズのアッベ数
ν:第1aレンズ群を構成する第2レンズのアッベ数
13:第1aレンズ群を構成する第2レンズの物体側の面の曲率半径
条件式(3)は、第1レンズ群の有する第1aレンズ群と正パワーの第1bレンズ群への適切なパワー配分に関する条件式である。どちらのレンズ群も絞りを挟んでの正パワーを有するレンズ群であるためバランスを取ることが球面収差やコマ収差を補正する上で重要となる。絶対値を取っているが、f1aが正の値で上限を超えてしまうと第1aレンズ群に与えられるパワーとしては過大となり、小型化には有利であるが、絞りを挟んでの非対称性が大きくなり球面収差とコマ収差のバランスを取ることが困難となる。逆に負の値で上限を超えると、すなわち最も物体側に配置される第1aレンズ群のパワー負になることによって、有効な小型化の手段を失うこととなる。条件式(4)は第1aレンズ群に使用されている正レンズと負レンズのアッベ数の配分に関するものである。すなわち色消しの為の条件で、色収差を良好に補正しつつ各収差とのバランスを維持するための条件となる。下限を守らないと、良好な色収差の補正手段を失う事となり、もし色収差補正が出来たとしても、そのために各レンズのパワーが大きくなり、球面収差ほおよびコマ収差の補正に不利な状態となってしまう。条件式(5)は第2レンズの物体側の面の形状に関しての条件を示すものであるが、第2レンズの配置される位置が開口絞りの直前あるいは直後であることから、絞りに最も近い屈折面の一つである事と、コンセントリックな面として作用している為、球面収差及びコマ収差補正のバランス関して重要な要素となっており、上限を超えると球面収差補正には有利となるが、コマ収差補正には不利となる。また、下限を超えるとコマ収差補正としては有利であるが球面収差がアンダーとなり過ぎてしまう。
また、前記第1レンズ群を構成し、物体側から順に前記第1aレンズ群の次に配置される前記第1bレンズ群のパワーに関して下記条件式(6)を満足し、また前記第1bレンズ群を構成する前記第3レンズ及び前記第4レンズ及び前記第5レンズに使用される硝材の分散特性に関して下記条件式(7)を満足し、さらに前記第3レンズの物体側の面の形状と前記第5レンズの像側の面の形状に関して下記条件式(8)を満足していることが好ましい。(請求項3)
(6) 1.0 <f /f1b< 2.0
(7) 20 <(ν+ν)/2−ν
(8) 1.5 <r15/r19< 4.0
ただし、
1b:第1bレンズ群の合成焦点距離
ν:第1bレンズ群を構成する第3レンズのアッベ数
ν:第1bレンズ群を構成する第4レンズのアッベ数
ν:第1bレンズ群を構成する第5レンズのアッベ数
15:第1bレンズ群を構成する第3レンズの物体側の面の曲率半径
19:第1bレンズ群を構成する第5レンズの像側の面の曲率半径
条件式(6)は、条件式(3)と共に、第1レンズ群の有する第1aレンズ群及び正パワーの第1bレンズ群へのパワーの適切な配分に関する条件式である。上限を超えると第1bレンズ群に設定される群としてのパワーが過大となることにより、相対的に第1aレンズ群の正パワーが小さくなるかまたは負パワーとなり小型化に対して不利である。また、逆に下限を超えると小型化には有利であるが、第1aレンズ群へ賦与される正の群パワーが過大となってしまい、各収差補正に不利な状況となる。条件式(7)は、第1bレンズ群に使用されている正レンズと負レンズのアッベ数の配分に関するものである。すなわち色消しの為の条件で、色収差を良好に補正しつつ各収差とのバランスを維持するための条件となる。下限を超えると、色収差補正のため各レンズのパワーが大きくなり、球面収差及びコマ収差の補正に不利な状態となる。条件式(8)は、第3レンズの物体側の面と第5レンズの像側の面の形状の関係を表現しているもので、この数値範囲にあることで、開口絞りに対してコンセントリックな配置をとり球面収差、コマ収差等の収差のバランスをうまく取ることが可能となる。上限を超えるとコマ収差補正としては有利であるが球面収差が補正不能となり、下限を超えると球面収差補正には有利となるが、コマ収差補正には不利な状態となる。
また、前記第2レンズ群を構成する前記第7レンズのパワーに関して下記条件式(9)を満足し、前記第6レンズ及び前記第8レンズのパワーに関して各々下記条件式(10)及び下記条件式(11)を満足し、また前記第7レンズの形状に関して下記条件式(12)を満足し、さらに前記第7レンズに使用される硝材の分散特性に関して下記条件式(13)を満足していることが好ましい。(請求項4)
(9) 0.9 <f/|f|< 1.5 (絶対値はf<0のため)
(10) f/|f|< 0.5 (絶対値はf<0の場合を含むため)
(11) f/|f|< 0.5 (絶対値はf<0の場合を含むため)
(12) 0.7 <f/|r23|< 2.2 (絶対値はr23<0のため)
(13) 50 <ν
ただし、
:第2レンズ群を構成する第6レンズの焦点距離
:第2レンズ群を構成する第7レンズの焦点距離
:第2レンズ群を構成する第8レンズの焦点距離
23:第2レンズ群を構成する第7レンズの物体側の面の曲率半径
ν:第2レンズ群を構成する第7レンズのアッベ数
条件式(9)は、第2レンズ群を構成する負レンズである第7レンズのパワーに関する条件式である。また条件式(10)、条件式(11)は各々第6レンズ、第8レンズのパワーに関する条件式である。本ズームレンズの第2レンズ群に関する大きな特徴である第7レンズの大きな負パワーと第6レンズ、第8レンズの小さな正または負パワーの適切な構成の状態を表現している。条件式(9)で示される第7レンズの大きな負パワーは、第2レンズ群を代表するパワーであり、上限を超えると小型化には有利であるが、第1レンズ群のパワーも相対的に上がり、各収差補正が困難になってくる。逆に下限を超えると各群の空気間隔を大きくとらなくてはならず、小型化の思想に反することになる。また、第6レンズと第8レンズは非球面形状にすることが目的であり、むしろパワーに関しては条件式(10)と条件式(11)に示される範囲に限定することにより、コスト等を考慮し樹脂成形で製作したとしても温度や湿度の変化に対して画像劣化を抑える事が可能であることを示している。従って、両式とも限度値を超えた場合は温度や湿度による影響を保証出来なくなる。条件式(12)は、強い負のパワーを有する前記第7レンズの物体側面の形状を入射光束に対してコンセントリックに配置することにより良好な性能を得るものである。上限を超えると前記7レンズの物体側面の面パワーが過大となり、非点隔差が増大する。また逆に下限を超えると像側面の面パワーが過大となりテレセントリック性、コマ収差が悪化する。条件式(13)は、第2レンズ群の有する負パワーの大半を受け持っている第7レンズの分散値の制限に関するものである。第6レンズ及び第8レンズがパワー的に小さいため、第2レンズ群の色収差の補正に関しては第7レンズのみが支配的になり、変倍動作時に第1レンズ群との位置関係を変える事を鑑みると、ある程度限度を設けないと全変倍域での色収差を良好に維持することが困難となる。その限度を示しているのが条件式(13)である。
また、前記第1aレンズ群を構成する前記第2レンズの物体側あるいは像側の屈折面の内少なくとも1面が非球面形状であることが好ましい。(請求項5)
また、前記第1bレンズ群を構成する前記第5レンズの物体側あるいは像側の屈折面の内少なくとも1面が非球面形状であることが好ましい。(請求項6)
また、前記第2レンズ群を構成する前記第6レンズ及び前記第8レンズにおいて、各々物体側あるいは像側の屈折面の内少なくとも1面が非球面形状であり、成形性やコストの面を考えると樹脂材料にて成形製作するのが良い。(請求項7)
さらに、前記第2レンズと前記第3レンズとの間には絞りが設けられていることが好ましい。(請求項8)
このように本発明によるズームレンズをカメラの撮影レンズとして設けることにより、光学的ズーム機能を有していながら常に携帯しても苦にならない薄型あるいは小型のカメラを提供する事が可能となる。(請求項
本発明によれば、携行に便利な、高解像でかつ歪曲収差が小さく、高性能な小型の低倍率ズームレンズを提供することが出来る。
以下、具体的な数値実施例について、本発明を説明する。以下の実施例1から実施例では、全体で正の屈折力を有する第1レンズ群LG1及び全体で負の屈折力を有する第2レンズ群LG2から構成され、前記第1レンズ群LG1は物体側より順に、第1aレンズ群LG1a及び全体で正の屈折力を有する第1bレンズ群LG1bから構成され、前記第1aレンズ群LG1aは物体側より順に、負の屈折力を有するレンズ(以下負レンズ)である第1レンズL11及び正の屈折力を有するレンズ(以下正レンズ)である第2レンズL12を配して構成され、前記第1bレンズ群LG1bは物体側より順に、負レンズである第3レンズL13、前記第3レンズL13と接合して構成される正レンズである第4レンズL14、及び正レンズである第5レンズL15を配して構成され、前記第2レンズ群LG2は物体側より順に、正または負の屈折力を有するレンズである第6レンズL21、負レンズである第7レンズL22及び正または負の屈折力を有するレンズである第8レンズL23を配して構成される。前記第2レンズL12と前記第3レンズL13の間には開口絞りの為の空間が設けられ、絞り前面SF及び後面SRとで表されており、また、前記第2レンズ群LG2と像面との間には空気間隔をおいて平行平面ガラスLPFが配されている。前記平行平面ガラスLPFは詳細にはCCDのカバーガラス、水晶フィルター、または赤外吸収フィルター等で構成されるのであるが、光学的には何ら問題はないのでこれらの総厚に等しい1枚の平行平面ガラスで表現している。変倍作用に際しては、前記第1レンズ群LG1,及び前記第2レンズ群LG2の間隔を変化させることにより行われるが、各実施例におけるレンズ構成図では広角端及び望遠端における配置を示している。
各実施例において使用している非球面については、周知のごとく、光軸方向にZ軸、光軸と直交する方向にY軸をとるとき、非球面式:
Z=(Y/r)〔1+√{1−(1+K)(Y/r)}〕
+A・Y+B・Y+C・Y+D・Y10+‥‥
で与えられる曲線を光軸の回りに回転して得られる曲面で、近軸曲率半径:r、円錐定数:K、高次の非球面係数:A、B、C、Dを与えて形状を定義する。尚表中の円錐定数及び高次の非球面係数の表記において「Eとそれに続く数字」は「10の累乗」を表している。例えば、「E−4」は10−4を意味し、この数値が直前の数値に掛かるのである。
本発明の非球面レンズの第1実施例について数値例を表1に示す。また図1は、そのレンズ構成図、図2はその諸収差図である。
表及び図面中、fはレンズ全系の焦点距離、FnoはFナンバー、2ωはレンズの全画角、bはバックフォーカスを表す。バックフォーカスbは第2レンズ群を構成する第8レンズ像側面から像面までの距離の空気換算距離である。 また、Rは曲率半径、Dはレンズ厚またはレンズ間隔、Nはd線の屈折率、νdはd線のアッベ数を示す。諸収差図中のd、g、Cはそれぞれの波長における収差曲線である。またSはサジタル、Mはメリディオナルを示している。
Figure 0004742293
第2実施例について数値例を表2に示す。また、図3はそのレンズ構成図、図4はその諸収差図である。
Figure 0004742293
第3実施例について数値例を表3に示す。また、図5はそのレンズ構成図、図6はその諸収差図である。
Figure 0004742293
第4実施例について数値例を表4に示す。また、図7はそのレンズ構成図、図8はその諸収差図である。
Figure 0004742293
次に実施例1から実施例4に関して条件式(1)から条件式(13)に対応する値を、まとめて表5に示す。
Figure 0004742293
表5から明らかなように、実施例1から実施例4の各実施例に関する数値は条件式(1)から(13)を満足しているとともに、各実施例における収差図からも明らかなように、各収差とも良好に補正されている。
本発明によるズームレンズの第1実施例のレンズ構成図 第1実施例のレンズの諸収差図 本発明によるズームレンズの第2実施例のレンズ構成図 第2実施例のレンズの諸収差図 本発明によるズームレンズの第3実施例のレンズ構成図 第3実施例のレンズの諸収差図 本発明によるズームレンズの第4実施例のレンズ構成図 第4実施例のレンズの諸収差図

Claims (9)

  1. 物体側より順に、全体で正の屈折力を有する第1レンズ群及び全体で負の屈折力を有する第2レンズ群から構成され、前記第1レンズ群は物体側より順に、第1aレンズ群及び全体で正の屈折力を有する第1bレンズ群から構成され、前記第1aレンズ群は物体側より順に、負の屈折力を有するレンズ(以下負レンズ)である第1レンズ及び正の屈折力を有するレンズ(以下正レンズ)である第2レンズを配して構成され、前記第1bレンズ群は物体側より順に、負レンズである第3レンズ、前記第3レンズと接合して構成される正レンズである第4レンズ、及び正レンズである第5レンズを配して構成され、前記第2レンズ群は物体側より順に、正または負の屈折力を有するレンズである第6レンズ、負レンズである第7レンズ及び正または負の屈折力を有するレンズである第8レンズを配して構成され、変倍作用に際して、前記第1レンズ群及び前記第2レンズ群の間隔を変化させることにより行うズームレンズにおいて、広角端におけるレンズ全系の光軸方向の寸法に関して下記条件式(1)を満足しており、また前記第2レンズ群のパワーに関して下記条件式(2)を満足していることを特徴とするズームレンズ。
    (1) TL/f< 2.2
    (2) 1.37 ≦f/|fII|< 1.8 (絶対値はfII<0のため)
    ただし、
    TL:広角端における第1レンズの物体側面から像面までの距離
    (ただし、平行平面ガラス部分は空気換算距離)
    :広角端におけるレンズ全系の合成焦点距離
    II:第2レンズ群の合成焦点距離
  2. 前記第1レンズ群を構成し、最も物体側に配置される前記第1aレンズ群のパワーに関して下記条件式(3)を満足し、また前記第1aレンズ群を構成する前記第1レンズと前記第2レンズに使用される硝材の分散特性に関して下記条件式(4)を満足し、さらに前記第2レンズの物体側の面の形状に関して下記条件式(5)を満足していることを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
    (3) f /|f1a|< 0.5 (絶対値はf1a<0の場合を含むため)
    (4) 8 <ν−ν
    (5) 1.0 <f/r13< 2.0
    ただし、
    1a:第1aレンズ群の合成焦点距離
    ν:第1aレンズ群を構成する第1レンズのアッベ数
    ν:第1aレンズ群を構成する第2レンズのアッベ数
    13:第1aレンズ群を構成する第2レンズの物体側の面の曲率半径
  3. 前記第1レンズ群を構成し、物体側から順に前記第1aレンズ群の次に配置される前記第1bレンズ群のパワーに関して下記条件式(6)を満足し、また前記第1bレンズ群を構成する前記第3レンズ及び前記第4レンズ及び前記第5レンズに使用される硝材の分散特性に関して下記条件式(7)を満足し、さらに前記第3レンズの物体側の面の形状と前記第5レンズの像側の面の形状に関して下記条件式(8)を満足していることを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
    (6) 1.0 <f /f1b< 2.0
    (7) 20 <(ν+ν)/2−ν
    (8) 1.5 <r15/r19< 4.0
    ただし、
    1b:第1bレンズ群の合成焦点距離
    ν:第1bレンズ群を構成する第3レンズのアッベ数
    ν:第1bレンズ群を構成する第4レンズのアッベ数
    ν:第1bレンズ群を構成する第5レンズのアッベ数
    15:第1bレンズ群を構成する第3レンズの物体側の面の曲率半径
    19:第1bレンズ群を構成する第5レンズの像側の面の曲率半径
  4. 前記第2レンズ群を構成する前記第7レンズのパワーに関して下記条件式(9)を満足し、前記第6レンズ及び前記第8レンズのパワーに関して各々下記条件式(10)及び下記条件式(11)を満足し、また前記第7レンズの形状に関して下記条件式(12)を満足し、さらに前記第7レンズに使用される硝材の分散特性に関して下記条件式(13)を満足していることを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
    (9) 0.9 <f/|f|< 1.5 (絶対値はf<0のため)
    (10) f/|f|< 0.5 (絶対値はf<0の場合を含むため)
    (11) f/|f|< 0.5 (絶対値はf<0の場合を含むため)
    (12) 0.7 <f/|r23|< 2.2 (絶対値はr23<0のため)
    (13) 50 <ν
    ただし、
    :第2レンズ群を構成する第6レンズの焦点距離
    :第2レンズ群を構成する第7レンズの焦点距離
    :第2レンズ群を構成する第8レンズの焦点距離
    23:第2レンズ群を構成する第7レンズの物体側の面の曲率半径
    ν:第2レンズ群を構成する第7レンズのアッベ数
  5. 前記第1aレンズ群を構成する前記第2レンズの物体側あるいは像側の屈折面の内少なくとも1面が非球面形状であることを特徴とする請求項2記載のズームレンズ。
  6. 前記第1bレンズ群を構成する前記第5レンズの物体側あるいは像側の屈折面の内少なくとも1面が非球面形状であることを特徴とする請求項3記載のズームレンズ。
  7. 前記第2レンズ群を構成する前記第6レンズ及び前記第8レンズにおいて、各々物体側あるいは像側の屈折面の内少なくとも1面が非球面形状であり、樹脂材料にて成形製作されることを特徴とする請求項4記載のズームレンズ。
  8. 前記第2レンズと前記第3レンズとの間には絞りが設けられていることを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
  9. 前記請求項1から前記請求項8の少なくともいずれかに記載されるズームレンズを有することを特徴としたカメラ。
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