JP4551801B2 - パンツ型使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、装着し易さと身体へのフィット性とを向上させたパンツ型使い捨ておむつに関する。
従来より、図16に示されるようなパンツ型紙おむつが知られている。この使い捨て紙おむつは、透液性トップシート52と、ポリエチレン等からなる防水フィルム53と、これら両シート間に介在された吸収体54とからなる紙おむつ本体50の外面側に本体バックシート51を設けた構造のものである。
前記本体バックシート51は、表面バックシート55と裏面バックシート56との二層構造となっており、これら両シート間55,56には、紙おむつの腰部開口部を封止する腰周り弾性部材57…,58…が配設されるとともに、腹部および背部のそれぞれに対してずり落ちを防止するとともに、フィット性を確保するために腹側弾性部材59、…および背側弾性部材60,…、並びに脚周りを封止する脚周り第1弾性部材61,…と脚周り第2弾性部材62、…とが設けられている(下記特許文献1等参照)。
また、図17に示されるように、おむつ本体60の前身頃側と後身頃側のそれぞれにおいて、左右方向に沿って複数の弾性部材61、61…を配設するとともに、ウエスト開口部側から股下部側に向かうにつれて、その弾性部材がウエスト開口部側から股下部側に凸状に湾曲するように配されているパンツ型使い捨ておむつが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−127687号公報 特開2001−204762号公報
しかしながら、上記特許文献2の場合、複数の弾性部材61、61…のうち、股下部側の弾性部材を湾曲させることにより、おむつ自体やおむつの吸収体を身体にフィットさせるようになっているが、おむつを腰周りに安定させるための作用力となる弾性部材61の収縮力が弱くなってしまい、おむつが腰周りからずり落ちやすくなってしまうという問題があった。
また、パンツ型使い捨ておむつ(紙おむつ)の着用者は、高齢であることや、疾病や障害などの影響により体力が低下するなどし、腕力が弱かったり、腕が背中側や臀部側に十分にまわらなかったりする場合がある。そして、そのような着用者が紙おむつを使用する際に、紙おむつの前身頃側や脇部側を掴んで引き上げるようにして腰周りに着用しなければならないことがあるが、従来の紙おむつの場合、図18に示すように、紙おむつの後身頃のウエスト部が臀部の膨らみに引っ掛かり、十分に引き上げられず、紙おむつが不完全な状態で着用されてしまうことがあった。そして、紙おむつの着用が不完全な状態であり、腰周りにフィットしていないことによって、尿などの体液漏れの原因となってしまうことがあった。
そこで本発明の主たる課題は、装着時に容易におむつを引上げでき、前身頃及び/又は後身頃において身体との密着性に優れたパンツ型使い捨ておむつを提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、吸収体を含む吸収性本体と、この吸収性本体の外面側に一体的に設けられた外装シートとを備え、製品状態で前記外装シートの前身頃と後身頃とが、その両側端の接合縁部において接合されることによりウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型使い捨ておむつにおいて、
前記外装シートは、前身頃及び/又は後身頃に、前記ウエスト開口部縁又はその近傍を始端として股下側に延び、股下側で迂回して再び前記ウエスト開口部縁又はその近傍に至るとともに、股下側に向かう往曲線と、股下側から戻る復曲線との幅が前記ウエスト開口部縁から股下側に向かって漸次狭まるように配置された1又は複数の装着用第1弾性部材と、一方の前記接合縁部又はその近傍を始端として股下側に延び、股下側で迂回して他方の接合縁部又はその近傍を終端として配置されるとともに、前記始端及び終端が前記ウエスト開口部縁から30mm以内とする1又は複数の装着用第2弾性部材とからなる装着用弾性部材を備え、
前記外装シートは、前記ウエスト開口部周りに配置されたウエスト部弾性部材及び/又は前記前身頃及び前記後身頃におけるそれぞれの一方の接合縁部から他方の接合縁部に亘り、上下方向に間隔をおいて互いに略平行に配設された複数の腰周り弾性部材を備え、
前記ウエスト部弾性部材及び/又は腰周り弾性部材は、該弾性部材の周面に塗布された接着剤によって前記外装シートに固着され、前記装着用弾性部材は、少なくとも前記ウエスト部弾性部材及び/又は腰周り弾性部材の配設領域において、該装着用弾性部材の周面に接着剤が塗布されることなく、前記ウエスト部弾性部材及び/又は腰周り弾性部材との交差部において、該ウエスト部弾性部材及び/又は腰周り弾性部材の周面に塗布された接着剤によって固着されていることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつが提供される。
上記請求項1記載の発明は、外装シートに対して、前記ウエスト開口部縁又はその近傍を始端として股下側に延び、股下側で迂回して再び前記ウエスト開口部縁又はその近傍に至るとともに、股下側に向かう往曲線と、股下側から戻る復曲線との幅が前記ウエスト開口部縁から股下側に向かって漸次狭まるように配置された1又は複数の装着用第1弾性部材と、一方の前記接合縁部又はその近傍を始端として股下側に延び、股下側で迂回して他方の接合縁部又はその近傍を終端として配置されるとともに、前記始端及び終端が前記ウエスト開口部縁から30mm以内とする1又は複数の装着用第2弾性部材とからなる装着用弾性部材を設けるようにするものである。
従って、着用者がウエスト開口部を掴んで上方側におむつを引き上げようとすると、前記装着用弾性部材にその作用力が伝わり、その弾性力によっておむつを簡単に引き上げできるようになる。また、前記装着用弾性部材は、前身頃及び/又は後身頃全体に配置されるため、装着時におむつを身体に密着させることができる。
また、前記外装シートは、前記ウエスト開口部周りに配置されたウエスト部弾性部材及び/又は前記前身頃及び前記後身頃におけるそれぞれの一方の接合縁部から他方の接合縁部に亘り、上下方向に間隔をおいて互いに略平行に配設された複数の腰周り弾性部材を備え、
前記ウエスト部弾性部材及び/又は腰周り弾性部材は、該弾性部材の周面に塗布された接着剤によって前記外装シートに固着され、前記装着用弾性部材は、少なくとも前記ウエスト部弾性部材及び/又は腰周り弾性部材の配設領域において、該装着用弾性部材の周面に接着剤が塗布されることなく、前記ウエスト部弾性部材及び/又は腰周り弾性部材との交差部において、該ウエスト部弾性部材及び/又は腰周り弾性部材の周面に塗布された接着剤によって固着されている。
すなわち、ウエスト部弾性部材及び/又は腰周り弾性部材については、該弾性部材の周面に塗布された接着剤によって前記外装シートに固着し、前記装着用弾性部材については、少なくとも前記ウエスト部弾性部材及び/又は腰周り弾性部材の配設領域において、該装着用弾性部材の周面に接着剤が塗布されることなく、前記ウエスト部弾性部材及び/又は腰周り弾性部材との交差部において、該ウエスト部弾性部材及び/又は腰周り弾性部材の周面に塗布された接着剤によって固着するものである。従って、各弾性部材が密集する前身頃及び/又は後身頃部分において、接着剤の使用量及び範囲が最小化されるため、接着剤によるシートの硬化を防止でき、柔らかさを与えることができる。
また、前記装着用弾性部材は、前記ウエスト部弾性部材及び/又は腰周り弾性部材と交差するとともに、各交差点において両者の弾性部材が結合されているため、着用者がウエスト開口部を掴んで上方側におむつを引き上げようとすると、前記装着用弾性部材にその作用力が伝わるとともに、この作用力が前記ウエスト部弾性部材及び/又は腰周り弾性部材に効率よく伝わるため、その弾性力によっておむつを簡単に引き上げできるようになる。なお、おむつの引き上げを容易化するためには、前記外装シートは少なくとも前記ウエスト部弾性部材を備え、装着用弾性部材はこのウエスト部弾性部材と結合する関係であることが望ましい。
請求項2に係る本発明として、前記装着用弾性部材の股下側迂回部は、前身頃と後身頃との折り畳み線より±100mmの範囲に位置する請求項1記載のパンツ型使い捨ておむつが提供される。
上記請求項2記載の発明では、前記装着用弾性部材の股下側迂回部を、前身頃と後身頃との折り畳み線より±100mmの範囲に位置させるものである。換言すれば、装着用弾性部材が、折り畳み線の近傍まで延在して配置されていることにより、装着時におむつを引き上げた際、下側まで延在している装着用弾性部材の弾性力が相対的に重量のある吸収性本体まで伝わり、吸収性本体を簡単に引き上げできるようになる。
請求項に係る本発明として、前記装着用弾性部材の内の少なくとも1本以上が、前記吸収性本体の上下縁と交差するように配置されている請求項1〜いずれかに記載のパンツ型使い捨ておむつが提供される。
上記請求項記載の発明では、前記装着用弾性部材の内の少なくとも1本以上が、前記吸収性本体の上下縁と交差するように配置されることにより、吸収性本体を身体に密着保持できるようになる。
請求項に係る本発明として、前記装着用弾性部材の内の少なくとも2本以上が、前記吸収性本体の両側縁と交差するように配置されている請求項1〜いずれかに記載のパンツ型使い捨ておむつが提供される。
上記請求項記載の本発明では、前記装着用弾性部材の内の少なくとも2本以上が、前記吸収性本体の両側縁と交差するように配置されることにより、特に股下領域において吸収性本体を身体に密着保持できるようになる。
請求項に係る本発明として、前記装着用弾性部材の内の少なくとも2本以上が前記吸収性本体の両側縁と交差するように配置されているとともに、少なくとも前記吸収性本体上の横断領域において、外装シートに対して上下方向に間隔をおき水平方向に沿って複数条の列を成すように塗布された接着剤によって固着されるとともに、前記接着剤の間隔幅と前記装着用弾性部材間の接着剤間隔幅方向の離間幅との比がほぼ整数倍に設定され、かつ前記吸収性本体上において、前記装着用弾性部材がおむつ長手方向に沿うライン上で切断され不連続とされる請求項1〜いずれかに記載のパンツ型使い捨ておむつが提供される。
上記請求項記載の発明では、前記装着用弾性部材の内の少なくとも2本以上が前記吸収性本体の両側縁と交差するように配置されているとともに、少なくとも前記吸収性本体上の横断領域において、外装シートに対して上下方向に間隔をおき水平方向に沿って複数条の列を成すように塗布された接着剤によって固着されるビード塗布方式によって固着される条件の下で、吸収体の縮こまりを防止すべく装着用弾性部材を切断するに当たり、前記接着剤の間隔幅と前記湾曲弾性伸縮部材間の接着剤間隔幅方向の離間幅との比がほぼ整数倍になるように設定するものである。
その結果、前記装着用弾性部材と、接着剤ラインとの交点部が、おむつ長手方向に沿うライン上に揃うようになるため、前記装着用弾性部材を吸収性本体上でおむつ長手方向に沿うライン上で切断したとすると、前記装着用弾性部材の固定点が一様に揃うようになる。
以上詳説のとおり本発明によれば、装着時に容易におむつを引上げでき、前身頃及び/又は後身頃において身体との密着性に優れたパンツ型使い捨ておむつを得ることができる。
加えて、接着剤によるシートの硬化を防止でき、柔らかさを与えることができる。更に上記請求項記載の発明によれば、吸収体の縮こまりを防止すべく、弾性部材を吸収性本体上で切断するに当たり、弾性部材の固定点をおむつ長手方向に沿うライン上に一様に揃えることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るパンツ型使い捨ておむつの製品状態外観図であり、図2は展開状態での組み立て図であり、図3は吸収性本体10の展開図、図4はその横断面図、図5は外装シート20の展開図である。
図1及び図2に示されるように、本パンツ型使い捨ておむつ1(以下、単におむつともいう。)は、不織布などからなる透液性表面シート11と、ポリエチレン等からなる防漏シート12との間に、綿状パルプなどの吸収体13を介在させた吸収性本体10と、この吸収性本体10の外面側に一体的に設けられた外装シート20とからなり、製品状態で折り畳み線Lで前記外装シート20の前身頃と後身頃とが重ね合わされ、両側端の接合縁部で接合されることによりウエスト開口部23及び左右一対のレッグ開口部30が形成された構造のパンツ型おむつである。
以下、前記吸収性本体10の構造、外装シート20とその製造方法、おむつの組立手順の順で説明する。
(吸収性本体10の構造)
先ず最初に、吸収性本体10の構造の一例について図3及び図4に基づいて詳述する。
吸収性本体10は、前述したように、不織布などからなる透液性表面シート11と、ポリエチレン等からなる防漏シート12との間に、綿状パルプなどの吸収体13を介在させた構造とされ、体液を吸収保持するものである。
前記吸収体13は、図示例では平面形状を略方形状として成形されたものが使用され、その幅寸法は股間部への当たりによって着用者にゴワ付き感を与えない寸法幅となっている。この吸収体13は、形状保持と透液性表面シート11を透過した体液の拡散性向上のためにクレープ紙14によって囲繞されている。なお、前記吸収体13としては、嵩を小さくできるエアレイド吸収体を用いるのが望ましい。
前記吸収体13の表面側(肌当接面側)を覆う透液性表面シート11としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。透液性表面シート11に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。前記透液性表面シート11は、吸収体13の側縁部を巻き込んで吸収体13の裏面側まで延在している。
前記吸収体13の裏面側(非肌当接面側)を覆う防漏シート12は、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどの不透液性プラスチックシートが用いられるが、近年はムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートであり、仮にシート厚が同じであれば無孔シートよりも剛性が低下するため、柔軟性の点で勝るものとなる。
一方、立体ギャザーBSを形成するギャザー不織布15は、図4に示されるように、折返しによって二重シートとした不織布が用いられ、前記透液性表面シート11によって巻き込まれた吸収体13の側縁部をさらにその上側から巻き込んで吸収体13の裏面側まで延在して接着されている。より具体的には、前記ギャザー不織布15は、紙おむつの長手方向中間部では、立体ギャザーBS形成部分を残し、幅方向中間部から吸収体13の裏面側に亘る範囲がホットメルト接着剤等によって接着され、また長手方向前後端部では、前記幅方向中間部から一方側端縁までの区間が吸収体13の裏面側に亘る範囲で接着されるとともに、前記立体ギャザーBSを形成する部分を吸収体13の上面部にて折り畳むようにしながらホットメルト接着剤等により接着している。
前記二重シート不織布によって形成されたギャザー不織布15の内部には、起立先端側部分に複数本の糸状弾性部材16、16…が配設されている。前記糸状弾性部材16、16…は、製品状態において図4(B)に示されるように、弾性伸縮力により吸収体側縁部より突出する不織布部分を起立させて立体ギャザーBSを形成するためのものである。
前記防漏シート12は、前記二重シート状のギャザー不織布15の内部まで進入し、図4に示されるように、立体ギャザーBSの下端側において防漏壁を構成するようになっている。かかる防漏シート12としては、排便や尿などの褐色が出ないように不透明のものを用いるのが望ましい。不透明化としては、プラスチック中に、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、ホワイトカーボン、クレイ、タルク、硫酸バリウムなどの顔料や充填材を内添してフィルム化したものが好適に使用される。
前記糸状弾性部材16としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。また、外側から見え難くするため、太さは925dtex以下、テンションは150〜350%、間隔は7.0mm以下として配設するのがよい。なお、糸状弾性部材に代えて、ある程度の幅を有するテープ状弾性部材を用いるようにしてもよい。
前述のギャザー不織布15を構成する素材繊維も前記透液性表面シート11と同様に、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができるが、特にはムレを防止するために坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。さらに前記ギャザー不織布15については、尿などの透過を防止するとともに、カブレを防止しかつ肌への感触性(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いるのが望ましい。
(外装シート20の構造)
外装シート20は、図2及び図5に示されるように、上層不織布20A及び下層不織布20Bからなる2層構造の不織布シートとされ、前記上層不織布20Aと下層不織布20Bとの間に各種弾性部材24〜29が配設され、伸縮性が付与されている。平面形状は、中間両側部に夫々レッグ開口部30を形成するために凹状の切欠き部が形成され、全体として擬似砂時計形状を成している。
本発明に係る外装シート20においては、前記弾性部材として、図5に示される展開形状に示されるように、前記ウエスト開口部23に配置されたウエスト部弾性部材24,24…と、前身頃F及び後身頃Bに、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配置された複数の腰周り弾性部材25,25…とを有するとともに、脚周りを封止する脚周り弾性部材26…、27…と、前身頃F及び後身頃Bのそれぞれに設けられた装着用弾性部材28…、29…とを備えるものである。
以下、前記各種弾性部材毎に詳述する。
前記ウエスト部弾性部材24,24…は、前身頃Fと後身頃Bとが接合された脇部接合縁21、22の範囲の内、ウエスト開口部縁23の近傍に上下方向に間隔をおいて配設された複数条の糸ゴム状弾性部材であり、身体のウエスト部回りを締め付けるように伸縮力を与えることにより紙おむつを身体に装着するためのものである。このウエスト部弾性部材24は、図示例では糸ゴムを用いたが、例えばテープ状の伸縮部材を用いてもよい。
前記腰周り弾性部材群25,25…は、脇部接合縁21、22の内、概ね上部から下部までの範囲に亘り、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配設された糸ゴム状の弾性部材であり、前身頃F及び後身頃Bの腰周り部分に夫々水平方向の伸縮力を与える腰周りシャーリングが形成され、紙おむつを身体に密着させるためのものである。なお、前記ウエスト部弾性部材24、24…と腰周り弾性部材群25、25…との境界は必ずしも明確でなくてよい。例えば、前身頃F及び後身頃Bに上下方向に間隔をおいて水平方向に配置された弾性部材の内、数は特定できなくても、上部側の何本かがウエスト部弾性部材として機能し、残りの弾性部材が腰周り弾性部材として機能していればよい。
前記脚周り弾性部材26…,27…は、前身頃F側に配置された脚周り弾性部材26…は、一方の前身頃Fの接合縁部21から股間部を巡って他方の前身頃接合縁部21に連続して配設された1または複数の弾性伸縮部材であり、後身頃B側に配置された脚周り弾性部材27…は、一方の後身頃Bの接合縁部22から股間部を巡って他方の後身頃接合縁部22に連続して配設された1または複数の弾性伸縮部材である。紙おむつの股間部位では、前記脚周り弾性部材26…と、脚周り弾性部材27…とは、交差することなく接近しながら紙おむつの幅方向に沿って配設されている。
前記装着用弾性部材28…、29…は、前身頃F及び後身頃Bのそれぞれにおいて、前記ウエスト開口部縁23又はその近傍を始端として股下側に延び、股下側で迂回して再び前記ウエスト開口部縁23又はその近傍に至るとともに、股下側に向かう往曲線と、股下側から戻る復曲線との幅が前記ウエスト開口部縁23から股下側に向かって漸次狭まるように配置された1又は複数の、図示例では2本の装着用第1弾性部材28A…、29A…と、一方の前記接合縁部21(22)又はその近傍を始端として股下側に延び、股下側で迂回して他方の接合縁部21(22)又はその近傍を終端として配置されるとともに、前記始端及び終端が前記ウエスト開口部縁23から30mm以内、好ましくは20mm以内とする1又は複数の、図示例では1本の装着用第2弾性部材28B、29Bとから構成されるものである。
前記装着用弾性部材28…、29…は、着用者が腕力が弱かったり、腕が臀部側に回らなかったりする場合であっても、図7に示されるように、ウエスト開口部23を掴んで上方に引き上げると、腕からの作用力が前記装着用弾性部材28…、29…に伝わり、その弾性力によっておむつを容易に引き上げることができるとともに、装着状態ではおむつを身体に密着させることができる。
また、前記装着用弾性部材28…、29…の股下側迂回部P、Pは、前身頃Fと後身頃Bとの折り畳み線Lより±100mm以内、好ましくは±50mm以内の範囲に位置するのが望ましい。換言すれば、前記装着用弾性部材28…、29…の股下側迂回部Pを、前記折り畳み線L位置の近傍位置まで延在させることによって、相対的に重量のある吸収性本体10を容易に持上げできるようになる。
また、同図に示されるように、前記装着用弾性部材28…、29…の内の少なくとも1本以上が、前記吸収性本体10の上下縁10a、10bと交差するように配置することにより、前身頃F及び後身頃Bにおいて、吸収性本体10を身体に密着保持できるようになる。前記装着用弾性部材28…、29…の内の少なくとも2本以上が、図6に示されるように、前記吸収性本体10の両側縁10c、10dと交差するように配置することもできる。この場合には、特に股下部において、前記吸収性本体10を身体に密着保持することができる。
(外装シート20における装着用弾性部材28…、29…の固着方法)
次に、前記外装シート20における各種弾性部材24〜29の固着方法について説明する。
本外装シート20においては、図8に示されるように、腰回りシャーリングゾーンK(ウエスト部含む)において、前記ウエスト部弾性部材24,24…及び腰周り弾性部材群25,25…が、該ウエスト部弾性部材24,24…及び弾性部材25,25…の周面に塗布された接着剤によって前記外装シート20に固着され、前記装着用弾性部材28…、29…は、その周面に接着剤が塗布されることなく、前記ウエスト部弾性部材24…及び腰周り弾性部材25…との交差部において該ウエスト部弾性部材24…及び腰周り弾性部材25…の周面に塗布された接着剤を利用することによって固着されている。
一方、前記腰周りシャーリングゾーンK以外のおむつ中間ゾーンMにおいては、前記装着用弾性部材28…、29…は、外装シート20の少なくとも一方側の不織布20A(20B)に塗布された接着剤によって固着されている。
すなわち、前記腰周りシャーリングゾーンKにおいては、ウエスト部弾性部材24…及び腰周り弾性部材25…については、公知のコントロールシーム方式に従って、弾性部材24,25の周面にホットメルト接着剤が塗布された後、外装シート20に導入されることによって固着されるが、前記装着用弾性部材28…、29…は、その周面に接着剤が塗布されることなく、前記ウエスト部弾性部材24…及び腰周り弾性部材25…と共に、外装シート20に導入される際に、前記ウエスト部弾性部材24…及び腰周り弾性部材25…との交差部において該ウエスト部弾性部材24…及び腰周り弾性部材25…の周面に塗布されたホットメルト接着剤によって固着されるものである。
その結果、図8に示されるように、装着用弾性部材28…、29…は、ウエスト部弾性部材24…及び腰周り弾性部材25…との交差部(●印部)のみにおいて、ウエスト部弾性部材24…及び腰周り弾性部材25…(及び接着剤の拡がりによって外装シート20にも)に固着される。
従って、弾性部材24…,25…、28…,29…が密集する前身頃F及び後身頃Bにおいて、接着剤の使用量及び範囲が最小化されるため、接着剤によるシートの硬化を防止し、柔らかさを付与することができる。
具体的には、前記外装シート20の製造に当たっては、図9に示されるように、ニップローラ部31の上側に上層不織布20Aが供給されるとともに、下側に下層不織布20Bが供給され、かつこれら上層不織布20Aと下層不織布20Bとの間に、各種の弾性部材(ウエスト部弾性部材24,腰周り弾性部材25、脚周り弾性部材26…,27…及び装着用弾性部材28…、29…)が供給され、外装シート20が組み立てられる工程において、脚周り弾性部材26…,27…、前記ウエスト部弾性部材24…及び腰周り弾性部材25…については、周面塗布装置35により前記弾性部材24〜27の周面にホットメルト接着剤が塗布され、ニップローラ部31に供給される。これらの弾性部材24〜27の内、前記脚周り弾性部材26,…、27…は、公知のトラバース装置33により曲線状に蛇行させながらニップローラー部31に導入される。
前記弾性部材24〜27への周面塗布は、例えば、図10(A)に示されるように、V字型の溝を有する部材36を用いて、溝の底部に接着剤を供給しながら弾性部材を溝に通すコームガン35による塗布方法や、オメガ(Ω)形状のリング部材を用いて弾性部材に接着剤を塗布するオメガ部材による塗布方法、また、図10(B)に示されるように、曲折する部材37に弾性部材を絡ませながら通過させ、接着剤を塗布する、従来より公知のコントロールシーム塗布方式等が挙げられる。
一方、前記装着用弾性部材28…、29…は、公知のトラバース装置32により曲線状に蛇行させながらニップローラー部31に導入される。前記トラバース装置32は、先端部分の装着用弾性部材28…、29…の保持部を有し、連続ウエブ(シート20A、20B)の幅方向への進退を計算された速度で行わしめることにより、装着用弾性部材28…、29…を所定の湾曲形状に配置するようにしたものであり、本発明ではその周面にホットメルト接着剤が塗布されることなく導入され、前記腰周りシャーリング部Kでは、前記ウエスト部弾性部材24…及び腰周り弾性部材25…との交差部において、該ウエスト部弾性部材24…及び腰周り弾性部材25の周面に塗布された接着剤によって固着される。
また、前記上層不織布20A、下層不織布20Bの内の少なくとも一方側、図示例では上層側不織布20Aの腰周りシャーリング部K以外のおむつ中間ゾーンMに相当する領域に対しては、ホットメルト接着剤がコーター34によってカーテン塗布され、前記装着用弾性部材28…、29…はおむつ中間ゾーンMにおいて、上層不織布20Aに塗布されたホットメルト接着剤によって固着される。
なお、上記ホットメルト接着剤としては、例えばEVA系、粘着ゴム系(エラストマー系)、オレフィン系、ポリエステル・ポリアミド系などの種類のものが存在するが、本使い捨ておむつでは、前記粘着ゴム系(エラストマー系)を使用するのが望ましい。
ところで、前記装着用弾性部材28…、29…や脚周り弾性部材26…、27…が、図6に示されるように、吸収性本体10を横断する態様の場合、前記装着用弾性部材28…、29…、脚周り弾性部材26…、27…の収縮力が吸収性本体10に伝わり吸収体13を縮こまらせてしまう問題がある。この問題に対処するためには、図11に示されるように、吸収性本体10上の装着用弾性部材28…、29…及び脚周り弾性部材26…、27…を切断し、収縮力が吸収性本体10に導入されないようにする方法を採用することが望ましい。
前記装着用弾性部材28…、29…及び脚周り弾性部材26…、27…を吸収性本体10上で切断し不連続化するには、特開2002-35029号公報、特開2002-178428号公報及び特開2002-273808号公報に記載される切断方法が好適に採用される。同公報に記載される弾性伸縮部材の切断方法は、基本的には図9(B)及び図12に示されるように、前記外装シート20となる積層シート20’を製造した後、表面に凸部を複数個配列したエンボスヒートロール40と、このエンボスヒートロール40と対向する対向ロール41との間に前記積層シート20’を通過させ、この積層シート20’の装着用弾性部材28…、29…及び脚周り弾性部材26…,27…を前記エンボスヒートロール40の凸部および対向ロール41間での加圧および加熱の内の少なくとも一方により切断するものである。なお、図9(B)中のX領域が切断範囲を示している。
前記対向ロール41は、同図12に示されるように、エンボスヒートロール40のエンボス部40aのみと当接するように、エンボスヒートロール40と離間させておくと良く、両ロールの回転によって、図12(B)に示されるように、エンボス部40aが下がってくると対向ロール41と当接することとなる。尚、エンボス部40aの表面には、略砂時計状に画成領域40bに、小さな凸部が更に形成されていて、実際には、これらの凸部の先端面が対向ロール41に当接し弾性部材を細かく切断する。
一方、前記装着用弾性部材28…、29…をシートに固着するに際して、シート側の弾性部材配設領域にホットメルト接着剤を一様にカーテン状に塗布し、その上に弾性伸縮部材を導入し固定する方法を採用した場合には、シート自体がホットメルト接着剤により硬くなって装着感が悪くなってしまうため、近年は接着剤を所定の間隔を空けて複数条の列を成すように塗布し、弾性伸縮部材を固着する方法が提案されている(以下、ビード塗布方式という)。
しかしながら、図15に示されるように、前記ビード塗布方式を採用する条件の下で、吸収体の縮こまりを無くすために吸収性本体10上で弾性部材を切断した際、弾性部材の固定点(固定点ラインS)が揃わずジグザグ状なってしまうという問題がある。その結果、吸収体のフィット性が損なわれたり、吸収体に皺が発生したりするなどの問題が発生するとともに、外観が悪くなるなどの問題があった。
そこで、本使い捨ておむつにおいては、前記装着用弾性部材28…、29…及び脚周り弾性部材26…、27…を吸収性本体10上で切断し不連続化するに当たり、各装着用弾性部材28…、29…及び脚周り弾性部材26…、27…の固定点が、おむつ長手方向のほぼ同一直線上に揃うようにするために、図13に示されるように、前記接着剤の間隔幅Sと、前記装着用弾性部材28…、29…(及び脚周り弾性部材26…、27…)間の接着剤間隔幅方向の離間幅Sとの比がほぼ整数倍、図示例では1倍に設定される。そうすると、接着剤ラインと装着用弾性部材28…、29…との交点(○印部)は、おむつ長手方向に一定位置に規制されるため、前記装着用弾性部材28…、29…(及び脚周り弾性部材26…、27…)を吸収性本体10上でおむつ長手方向に沿うライン位置で切断したとすると、装着用弾性部材28…、29…(及び脚周り弾性部材26…、27…)の固定点は、おむつ長手方向のほぼ同一直線上(固定点ラインS)に揃うようになる。
他の形態例を幾つか示せば、例えば図14(A)は前記接着剤の間隔幅Sと前記装着用弾性部材28…、29…間の接着剤間隔幅方向の離間幅Sとの比をほぼ2倍に設定した場合の例である。また、前記接着剤線は直線ビードに限らず、図14(B)に示されるように、それぞれの接着剤ラインがスパイラル状に塗布され、全体として複数条の列を成すように塗布されても良いし、図14(C)に示されるように、それぞれの接着剤ラインがサミットスプレーによって波状に塗布され、全体として複数条の列を成すように塗布される態様であってもよい。
(紙おむつの組立手順)
前記吸収性本体10と外装シート20とは、図2に示されるように、外装シート20の上面側に吸収性本体10がホットメルト等の接着剤によって接着され一体化される。そして、吸収性本体10および外装シート20が折り畳み線Lにて前後方向に折り重ねられ、その両側部が相互に熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合されることによりパンツ型紙おむつに組み立てられる。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、前身頃F及び後身頃Bの両方に、装着用弾性部材28…、29…を配置したが、前記前身頃F及び後身頃Bの一方側に配置するようにしてもよい。
(2)上記形態例では、外装シート20は、ウエスト部弾性部材24,24…及び腰周り弾性部材群25,25…の両方を備えるようにしたが、これら弾性部材24…、25…の内の一方のみを備えることとしてよい。
(3)上記形態例では、装着用弾性部材28…、29…の切断に当たり、前記エンボスヒートロール40により所定領域の弾性伸縮部材を細かく切断するようにしたが、特開2000-26015号公報に記載されるように、直線状の切断歯を備えるロールカッターにより切断するようにようにしてもよい。
本発明に係るパンツ型使い捨ておむつ1の製品状態外観図である。 展開状態での組み立て図である。 吸収性本体10の平面図である。 (A)は吸収性本体10の展開状態での半横断面図、(B)はその製品状態を示す図である。 外装シート20の展開図である。 装着用弾性部材28、29の他の配置態様を示す外装シート20の展開図である。 本パンツ型使い捨ておむつの装着要領を示す図である。 外装シート20の装着用弾性部材28(29)の固着態様説明図である。 外装シート20の組立て要領を示す、(A)は模式図、(B)はその要部平面図である。 コントロールシーム方式における接着剤の塗布要領例を示す図である。 装着用弾性部材28…、29…及び脚周り弾性部材26…,27…を吸収性本体10上で切断した場合の外装シート20の展開図である。 エンボスヒートロール40及び対向ロール41の動作態様の説明図である。 本発明による装着用弾性伸縮部材28…、29…の切断方法を示す説明図である。 (A)〜(C)は本発明切断方法の変形例を示す図である。 従来の弾性部材の切断方法を示す説明図である。 従来のパンツ型使い捨て紙おむつ(その1)の展開図である。 従来のパンツ型使い捨て紙おむつ(その2)の正面図である。 従来のパンツ型使い捨ておむつの着用時の状態を示す説明図である。
1…紙おむつ、10…吸収性本体、11…透液性表面シート、12…防漏シート、13…吸収体、14…クレープ紙、15…ギャザー不織布、16…糸状弾性部材、20…外装シート、21・22…脇部接合縁、23…ウエスト開口部(ウエスト開口部縁)、24…ウエスト部弾性部材、25…腰周り弾性部材、26・27…脚周り弾性部材、28・29…装着用弾性部材、30…レッグ開口部、F…前身頃、B…後身頃

Claims (5)

  1. 吸収体を含む吸収性本体と、この吸収性本体の外面側に一体的に設けられた外装シートとを備え、製品状態で前記外装シートの前身頃と後身頃とが、その両側端の接合縁部において接合されることによりウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型使い捨ておむつにおいて、
    前記外装シートは、前身頃及び/又は後身頃に、前記ウエスト開口部縁又はその近傍を始端として股下側に延び、股下側で迂回して再び前記ウエスト開口部縁又はその近傍に至るとともに、股下側に向かう往曲線と、股下側から戻る復曲線との幅が前記ウエスト開口部縁から股下側に向かって漸次狭まるように配置された1又は複数の装着用第1弾性部材と、一方の前記接合縁部又はその近傍を始端として股下側に延び、股下側で迂回して他方の接合縁部又はその近傍を終端として配置されるとともに、前記始端及び終端が前記ウエスト開口部縁から30mm以内とする1又は複数の装着用第2弾性部材とからなる装着用弾性部材を備え、
    前記外装シートは、前記ウエスト開口部周りに配置されたウエスト部弾性部材及び/又は前記前身頃及び前記後身頃におけるそれぞれの一方の接合縁部から他方の接合縁部に亘り、上下方向に間隔をおいて互いに略平行に配設された複数の腰周り弾性部材を備え、
    前記ウエスト部弾性部材及び/又は腰周り弾性部材は、該弾性部材の周面に塗布された接着剤によって前記外装シートに固着され、前記装着用弾性部材は、少なくとも前記ウエスト部弾性部材及び/又は腰周り弾性部材の配設領域において、該装着用弾性部材の周面に接着剤が塗布されることなく、前記ウエスト部弾性部材及び/又は腰周り弾性部材との交差部において、該ウエスト部弾性部材及び/又は腰周り弾性部材の周面に塗布された接着剤によって固着されていることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  2. 前記装着用弾性部材の股下側迂回部は、前身頃と後身頃との折り畳み線より±100mmの範囲に位置する請求項1記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  3. 前記装着用弾性部材の内の少なくとも1本以上が、前記吸収性本体の上下縁と交差するように配置されている請求項1〜いずれかに記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  4. 前記装着用弾性部材の内の少なくとも2本以上が、前記吸収性本体の両側縁と交差するように配置されている請求項1〜いずれかに記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  5. 前記装着用弾性部材の内の少なくとも2本以上が前記吸収性本体の両側縁と交差するように配置されているとともに、少なくとも前記吸収性本体上の横断領域において、外装シートに対して上下方向に間隔をおき水平方向に沿って複数条の列を成すように塗布された接着剤によって固着されるとともに、前記接着剤の間隔幅と前記装着用弾性部材間の接着剤間隔幅方向の離間幅との比がほぼ整数倍に設定され、かつ前記吸収性本体上において、前記装着用弾性部材がおむつ長手方向に沿うライン上で切断され不連続とされる請求項1〜いずれかに記載のパンツ型使い捨ておむつ。
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