JP4548122B2 - エンジンの過給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、過給によりエンジントルクの増大を図るエンジンの過給装置の技術分野に属する。
従来より、エンジントルクの増大を図る手段として吸気を過給するスーパーチャージャやターボチャージャが周知であるが、いずれも過給能力がエンジン回転数の影響を大きく受ける結果、低回転領域で過給圧が不足するという問題がある。これに対し、電気的に駆動される電動過給機は、エンジン回転数の影響を受けることなく回転数を制御できるので、低回転領域でも十分な過給圧を発生し得るという利点を有する。
例えば特許文献1に記載の過給装置は、吸気通路上に配置された電動過給機と、該過給機の上、下流側を連通するバイパス通路と、該バイパス通路上に設けられたバイパス弁とを有し、エンジンの所定運転領域で、過給機を作動させると共にバイパス弁を閉じることにより、過給を行うようになっている。
特開2003−227342号公報
ところで、前記特許文献1に記載のような過給装置では、電動過給機の消費電力の増大に応じて吐出圧が増大し、これに伴って理論上はエンジントルクが増加することになるが、実際には、図9に示すように、電動過給機の吐出圧つまり消費電力が所定値xを超えるとノッキングが発生し易くなり、このノッキングを抑制するために点火時期のリタード制御を行うので、実際に得られるエンジントルクは過給機の消費電力に比例して理論上のエンジントルクよりも少なくなる。
また、消費電力の増加に伴ってオルタネータによる発電量つまり該オルタネータによるトルク消費量が増加する。そのため、消費電力が所定値x以上の領域では、実際の得られるトルクがさらに抑制され、その結果、前記所定値x以上の領域では過給機の消費電力を増加させても、エンジンの正味の実トルクはほとんど増加しない。
そこで、本発明は、エンジンの過給装置において、無駄な電力消費を抑制して、効率的なエンジントルクの増大を図ることを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、吸気通路に設けられた電動過給機と、吸気通路における該電動過給機の上、下流側を連通させるバイパス通路と、該バイパス通路を開閉するバイパス弁と、所定のエンジン運転領域で前記バイパス弁を閉じると共に電動過給機を作動させる過給制御手段とが備えられたエンジンの過給装置であって、エンジンに吸入される空気量に関するパラメータを検出する吸入空気量パラメータ検出手段と、ノッキング限界の吐出圧が得られる前記電動過給機の消費電力を設定する消費電力設定手段と、前記電動過給機の消費電力を前記消費電力設定手段で設定された値にほぼ維持しながら、前記検出手段で検出したパラメータに応じた吸入空気量が得られる電動過給機の回転数を所定の特性に基づいて求める過給機回転数演算手段とが備えられ、前記過給制御手段は、エンジン回転数が所定回転数以下でエンジン負荷が所定負荷以上のエンジン運転領域での電動過給機作動時に、該演算手段で演算した回転数となるように過給機を制御することを特徴とする。なお、前記吸入空気量パラメータ検出手段は、吸入空気量に関するパラメータをエンジン負荷及びエンジン回転数から演算する方法と、センサ等で直接吸入空気量のパラメータを検出する方法とがある。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載のエンジンの過給装置において、前記過給機回転数演算手段は、パラメータに応じた吸入空気量が大きいほど過給機の回転数が低下するように演算することを特徴とする。
そして、請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載のエンジンの過給装置において、ノッキングの発生を検出するノッキング検出手段と、該ノッキング検出手段によりノッキングの発生が検出されたときに点火時期をリタードさせる点火時期制御手段とを有し、前記過給機回転数演算手段は、該点火時期制御手段により点火時期をリタードさせたときに、そのリタードによる低下エンジントルク相当分を補完するために、過給機の回転数が増加するように演算することを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、消費電力設定手段により、予めノッキング限界の吐出圧が得られる電動過給機の消費電力が設定され、この消費電力を維持しながら運転状態に応じて要求される吸入空気量が得られるように、過給機回転数演算手段により所定の特性に基づいて電動過給機の回転数が求められ、この回転数となるように電動過給機が制御されるので、消費電力に対して得られるエンジントルクの効率がノッキングの発生により低下する領域で電動過給機が使用されることから回避されるので、無駄な電力消費が抑制されて効率的なトルク増大を図ることができる。


また、請求項1に記載の発明による具体的な制御として、請求項2に記載の発明によれば、消費電力を一定に維持しながら吸入空気量を増やすと回転数が低下するという電動過給機の特性に従って該過給機の回転数の演算が行われるので、請求項1に記載の発明の効果が得られることになる。
一方、前記のような制御にも拘らず、ノッキングの発生が検出されたときは、点火時期のリタードを行うことによってこれを抑制することになるが、このとき、エンジントルクが低下する。
これに対し、請求項3に記載の発明によれば、点火時期のリタードにより低下したトルク相当分を電動過給機の回転数を増加させて補完するので、ノッキングの発生を抑制しながら、エンジントルクの低下が回避されることになる。このとき、前記請求項1、2に記載の発明のように電動過給機の消費電力がノッキング限界に設定され、定格出力に対して電力に余裕が残されているので、このように過給機の回転数を増加させることができるのである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態について説明すると、図1は、本実施の形態に係るエンジンの吸気系1を示している。この吸気系1において、吸気通路2には、上流側からエアクリーナ3、電動過給機4、スロットルバルブ5、サージタンク6が設けられ、該サージタンク6から各気筒#1〜#4内にそれぞれ通じる複数の独立吸気通路7…7が分岐されている。
また、該吸気通路2における電動過給機4の上、下流側を直接連通させるバイパス通路8が設けられており、該バイパス通路8に、該通路8を通過する空気の流量を制御するバイパス弁9が設けられている。
前記電動過給機4は、コンプレッサ4aとモータ4bとを備え、モータ4bの駆動によりコンプレッサ4aが空気を吸入して各気筒#1〜#4に圧送することにより、空気量を充填ないしエンジントルクを増大させる。また、以下説明において、電動過給機4の回転数とはモータ4bの回転数である。
また、このエンジンを制御するエンジン制御装置100が備えられ、該制御装置100に、運転者によるアクセルペダル10aの踏込量(エンジン負荷)を検出するアクセル開度センサ10からの信号、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ11からの信号、吸気温度を検出する吸気温度センサ12からの信号、ノッキングの発生を検出するノッキングセンサ13からの信号等が入力されるようになっている。
そして、それらの入力信号に基いてスロットルバルブ6を開閉駆動するスロットルアクチュエータ14、各気筒#1〜#4に備えられた点火プラグ15…15、吸気系1を制御する吸気システムコントローラ101に各種の制御信号を出力する。さらに、前記吸気システムコントローラ101は、バイパス弁9を開閉駆動するバイパスアクチュエータ16、電動過給機4の回転数を制御する電動過給機コントローラ102などに制御信号を出力する。
なお、前記吸気通路2、電動過給機4、バイパス通路8、及びバイパス弁9は、請求項1に記載の過給装置の前提となる構成要素に相当する。
また、このエンジンには、該エンジンの駆動により発電を行うオルタネータ20と、該オルタネータ20で発電された電力を蓄えるバッテリ21とが備えられ、該バッテリ21から前記電動過給機コントローラ102に電力が供給されるようになっている。
なお、前記アクセル開度センサ10及びエンジン回転数センサ11は請求項1に記載の過給装置における吸入空気量パラメータ検出手段に相当し、吸気システムコントローラ101は請求項1に記載の過給装置における過給機制御手段に相当する。また、エンジン制御装置100は請求項1に記載の過給装置における過給機回転数演算手段及び請求項3に記載の過給装置における点火時期制御手段に相当し、ノッキングセンサ13は請求項3に記載の過給装置におけるノッキング検出手段に相当する。
一方、前記エンジン制御装置100には、図2に示すエンジンの運転領域を設定したマップが記憶されている。このマップにおいては、エンジン回転数とエンジン負荷とをパラメータとした4つの領域が設定されている。即ち、高回転側(エンジン回転数がN1以上)には、バイパス弁9が開いた状態で電動過給機4が作動しない自然吸気領域が設定されている。この自然吸気領域では、吸気通路2に導入された空気は図1の矢印Aに示すようにバイパス通路8を流れる。
また、低負荷低回転側(エンジン回転数がN1以上、エンジン負荷がα1以下)には、バイパス弁9が閉じ気味にされた状態で電動過給機4が作動する予回転予圧領域が設定されている。そして、高負荷低回転側(エンジン回転数がN1以下、エンジン負荷がα1以上)には、バイパス弁9を閉じた状態で電動過給機4を作動させる過給領域が設定され、該過給領域内の低回転側には、バイパス弁9が半開状態で電動過給機4を作動させるサージング領域が設定されている。
前記予回転予圧領域は、吸気通路2における電動過給機4の下流側の圧力を予め高めておくことにより、運転領域が過給領域に移行した際の過給圧の応答性を向上させる。このとき、同時にスロットルバルブ6の絞り制御を行うことにより各気筒#1〜#4内に導入する吸気量が必要以上に多くならないようにしている。
前記過給領域では、吸気通路2に導入された空気は図1の矢印Bに示すように吸気通路2を流れる。またサージング領域は、電動過給機4の下流側の圧力が高く、吸気の流量が少ないときに、吸気が電動過給機4を逆流する可能性のある領域であって、ここでは、バイパス弁9を半開にすることにより、図1の矢印Cに示すように吸気の一部をバイパス通路8を逆流させて循環させるようにしている。
一方、図3のマップは、電動過給機4の特性を示すもので、これによると、横軸の吸入空気量に対して、電動過給機4の上、下流側の圧力比を縦軸に示している。そして、この電動過給機4の使用領域として、図に示す領域Xが設定されている。なお、領域Xの低吸入空気量高圧力比側の領域Yは、電動過給機4の下流側の圧力が高く、空気の流量は少ないので、前述のサージングが起こる領域となる。
さらに、前記領域Xには、電動過給機4の消費電力に応じた領域a〜pが設定されている。これらの領域a〜pは、吸入空気量の増加に対して圧力比が減少するような複数の曲線で分割されてなる略短冊状の領域であり、a〜pの順に消費電力は増加する。
また、領域Xには、電動過給機4の回転数の特性が示されている。この特性は、領域Xの左下側に回転数40000rpmの曲線が設定され、右上方向に移るに従って回転数は増加し、領域Xの右上側に回転数80000rpmの曲線が設定されている。
ところで、図9を用いて説明したように、電動過給機の消費電力がある値xを超えると、これに応じた吐出圧の上昇により、ノッキングが発生し易く、このノッキングを抑制するために点火時期のリタード制御を行うので、実際に得られるエンジントルクは穏やかな増加となる。また、電動過給機4の消費電力に応じてオルタネータ20による消費トルクが増加するので、実際に得られるトルクがさらに抑制され、その結果、過給機4の消費電力がx以上の領域では過給機4の消費電力をこれ以上増加させても、正味の実トルクはほとんど増加しない。
そして、前記吸気系1は、エンジン制御装置100、吸気システムコントローラ101、及び電動過給機コントローラ102により、図4に示すフローチャートに従って制御される。
なお、以下の説明では、前述のノッキングが起き易くなるときの電動過給機4の消費電力(x)が定格電力の半分の1kWであるものとする。
まず、ステップS1で、エンジン制御装置100により、各種信号を各センサから読み込むと共に、これらの信号に基いて吸入空気量を求める。具体的には、アクセル開度センサ10により検出されたエンジン負荷とエンジン回転数センサ11により検出されたエンジン回転数とに基いて吸入空気量を演算する。このとき、センサ等で吸入空気量を検出するようにしてもよい。
そして、ステップS2で、エンジン回転数がN1より大きいか否かを判定し、N1より大きいときは自然吸気領域であるから、ステップS3に進んで電動過給機4を停止させると共に、ステップS4でバイパス弁9を全開にする。これによって、エアクリーナ3から導入された空気がバイパス通路8を介して各気筒#1〜#4に供給される自然吸気が実行される。
一方、ステップS2で、エンジン回転数がN1以下のときは、ステップS5に進んでエンジン負荷がα1以上か否かを判定する。そして、エンジン負荷がα1より大きいときは運転領域が過給領域であり、ステップS6で、運転領域がサージング領域か否かを判定する。
そして、ステップS6で運転領域がサージング領域でないときは、ステップS7に進んでバイパス弁9を閉じ、ステップS8で1kW運転制御を行う。1kW運転制御は、図3に示した電動過給機4の消費電力の領域a〜pのうち、1kWに相当する領域h上で、ステップS1で求めた吸入空気量が得られる過給機4の回転数を読み出し、過給機4の回転数をこの回転数に制御する。
例えばステップS1で求めた吸入空気量が2m/minのときの1kW運転制御では、図3のマップにおいて領域h上の点Zにおける電動過給機4の回転数を読み出す。点Zは、回転数が60000rpmから少し70000rpm寄りの位置にあり、補間によって62000rpmが求められる。そして、エンジン制御装置100が吸気システムコントローラ101を介して電動過給機コントローラ102に信号を送り、過給機4がこの回転数になるように制御し、これによって消費電力が1kWで回転数が62000rpmの運転が実現される。
なお、このステップS8の1kW運転制御が、請求項1、2に記載の発明の主旨に相当する。
次に、ステップS9に進んでノッキングセンサ13によりノッキングが発生しているか否かを判定する。ノッキングの発生が検出されなかったときは、そのまま前記1kW運転制御を継続し、ノッキングの発生が検出されたときは、ステップS10に進んでエンジン制御装置100は各点火プラグ15…15に点火時期をリタードさせる信号を送り、点火時期のリタード実行させる。
そして、ステップS11で点火時期のリタードによるエンジントルク低下分に応じて電動過給機4の回転数を増加させる。このとき過給機回転数の増加量は、吸気温度センサ12により検出された吸気温度、使用燃料のオクタン価等の各種ノッキング発生要因に応じて設定される。例えば、図5に示すように、吸気温度が高いときほどノッキングが起こりやすく、その分点火時期のリタードによるエンジントルク低下量が大きいので、これを補完するために過給機4の回転数を大きく増加させるようにしている。また、図6に示すように、同様に、使用燃料のオクタン価が低い時ほど過給機4の回転数を大きく増加させるようにしている。
なお、このステップS11が請求項3に記載の発明の主旨に相当する。
一方、ステップS6で、運転領域がサージング領域のときは、ステップS12に進んでバイパス弁9を半開にし、ステップS13で前述の1kW運転制御を行う。これによって、電動過給機4から吐出された空気の一部がバイパス通路8を逆流することになり、その結果、過給機4の下流の圧力が下がってサージングが未然に回避される。また、このように空気の一部を循環させるので、実際に吸入される空気量が要求されたものより少なくなる。これに対して、バイパス通路8を循環させる空気量をβとすると、1kW運転制御の際には空気量βを補うために、β相当分増大された吸入空気量が要求されたものとして図3のマップを適用することになる。例えばステップS1で演算された吸入空気量が2m/minのときは、循環させる空気量βを加えた2+βm/minを吸入空気量の値として、この吸入空気量に対応する領域h上の点Z′の回転数(約58000rpm)を読み出すことになる。
ところで、前記ステップS5でエンジン負荷がα1以下のときは、運転領域が予回転予圧領域であるから、ステップS14でバイパス弁9をほぼ閉じるように制御し、ステップS15で電動過給機4の回転数を予め設定された予回転予圧制御用の回転数に制御し、ステップS9に進む。予回転予圧領域の電動過給機4の回転数は、例えば過給領域よりも低くなるように設定される。
次に、本発明の第2の実施の形態として、図7に示すマップに示した運転領域が設定されている場合について説明する。このマップは、図2のマップの低負荷低回転領域に設定された予回転予圧領域を予回転領域に変更したものである。
この予回転領域で行われる予回転制御は、バイパス弁9を開いた状態で電動過給機4を作動させ、空気をバイパス通路8を循環させて過給領域に移行したときの過給圧の応答性を向上させる。なお、予回転領域では、バイパス弁9が開いた状態とされるため、予圧は行われない状態とされている。
そして、この実施の形態では、吸気系1は、図8に示すフローチャートに従って制御される。なお、このフローチャートにおいて、ステップS21〜S33は前記第1の実施の形態における図5のステップS1〜S13と同様の制御であるので、これらの説明は省略し、ここでは予回転制御に係るステップS34、S35についてのみ説明する。
即ち、ステップS34ではバイパス弁9を全開に制御し、ステップS35では電動過給機4の回転数を予め設定された予回転制御用の回転数に制御する。
以上のように、予めノッキング限界の吐出圧が得られる電動過給機4の消費電力が1kWであることを求め、この消費電力1kWを保持しながら所定の吸入空気量が得られるように電動過給機4の回転数を制御するので、消費電力に対して得られるエンジントルクの効率が低下する領域(1kW以上)で電動過給機が使用されることから回避されるので、無駄な電力消費が抑制されて、効率的なトルク増大を図ることができる。
また、具体的な制御として、図3に示したように、電動過給機4の消費電力を1kWに維持しながら吸入空気量を増やすと回転数が低下するという電動過給機4の特性に従って該過給機4の回転数の演算を行うことにより前述の効果が得られることになる。
一方、このような制御にも拘らず、ノッキングの発生が検出されたときは、点火時期のリタードを行うことによってこれを抑制することになるが、このとき、エンジントルクは低下する。
これに対して、点火時期のリタードにより低下したトルク相当分を電動過給機4の回転数を増加させて補完することにより、エンジントルクの低下が回避されることになる。また、1kW運転により電動過給機4の定格出力に対して電力に余裕が残されているので、このように過給機4の回転数を増加させることができるのである。
本発明は、エンジンの過給装置において、無駄な電力消費を抑制し、効率的なトルク増大を図ることを目的とする。本発明は、過給によりエンジントルク増大を図るエンジンの過給装置の技術分野に広く好適である。
本発明の実施の形態に係るエンジンの吸気系である。 エンジンの運転領域を示すマップである。 電動過給機の特性を示すマップである。 吸気系のシステムの制御に係るフローチャートである。 吸気温度に応じた電動過給機の回転数増加量を決定するためのマップである。 オクタン価に応じた電動過給機の回転数増加量を決定するためのマップである。 本発明の第2の実施の形態に係るエンジンの運転領域を示すマップである。 同吸気系のシステムの制御に係るフローチャートである。 過給機の消費電力に対するエンジントルクの増加特性を示すマップである。
符号の説明
2 吸気通路
4 電動過給機
8 バイパス通路
9 バイパス弁
10 アクセル開度センサ
11 エンジン回転数センサ
13 ノッキングセンサ
100 エンジン制御装置
101 吸気システムコントローラ

Claims (3)

  1. 吸気通路に設けられた電動過給機と、吸気通路における該電動過給機の上、下流側を連通させるバイパス通路と、該バイパス通路を開閉するバイパス弁と、所定のエンジン運転領域で前記バイパス弁を閉じると共に電動過給機を作動させる過給制御手段とが備えられたエンジンの過給装置であって、
    エンジンに吸入される空気量に関するパラメータを検出する吸入空気量パラメータ検出手段と、
    ノッキング限界の吐出圧が得られる前記電動過給機の消費電力を設定する消費電力設定手段と、
    前記電動過給機の消費電力を前記消費電力設定手段で設定された値にほぼ維持しながら、前記検出手段で検出したパラメータに応じた吸入空気量が得られる電動過給機の回転数を所定の特性に基づいて求める過給機回転数演算手段とが備えられ、
    前記過給制御手段は、エンジン回転数が所定回転数以下でエンジン負荷が所定負荷以上のエンジン運転領域での電動過給機作動時に、該演算手段で演算した回転数となるように過給機を制御することを特徴とするエンジンの過給装置。
  2. 請求項1に記載のエンジンの過給装置において、
    前記過給機回転数演算手段は、パラメータに応じた吸入空気量が大きいほど過給機の回転数が低下するように演算することを特徴とするエンジンの過給装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のエンジンの過給装置において、
    ノッキングの発生を検出するノッキング検出手段と、
    該ノッキング検出手段によりノッキングの発生が検出されたときに点火時期をリタードさせる点火時期制御手段とを有し、
    前記過給機回転数演算手段は、該点火時期制御手段により点火時期をリタードさせたときに、そのリタードによる低下エンジントルク相当分を補完するために、過給機の回転数が増加するように演算することを特徴とするエンジンの過給装置。
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