JP4546986B2 - 多層光記録媒体製造用シート、光記録媒体用多層構造体および多層光記録媒体 - Google Patents

多層光記録媒体製造用シート、光記録媒体用多層構造体および多層光記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、光記録層および非記録層を交互に積層してなる多層光記録媒体、およびその製造に用いられる多層光記録媒体製造用シートおよび光記録媒体用多層構造体に関するものである。
近年、光記録媒体は、大量のデータを記録できる点が注目され、様々な用途で使用されているが、最近では、さらなる記録密度の向上を目指して、三次元的にデータを記録する方法、すなわち多層光記録法が提案されている。
かかる多層光記録法を実行するための多層光記録媒体においては、従来より、記録・再生時に層間でデータのクロストークが発生するという問題があった。このようなクロストークを低減させるために、例えば、2層以上の記録層の層間に、光情報が記録されない材料からなる非記録層が介在してなる光記録媒体が提案されている(特許文献1)。
特開平11−250496号公報
しかしながら、上記のような多層光記録媒体に記録を行う際、記録速度を上げるために、レーザ光の強度を高めると、非記録層がダメージを受けて変形や変質が生じ、クロストークやノイズが発生するという問題があった。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、レーザ光によるダメージを受け難い非記録層を備えた多層光記録媒体製造用シート、光記録媒体用多層構造体および多層光記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1に本発明は、多光子吸収色素を含有する光記録層と、多光子吸収色素を実質的に含有せず、かつ、芳香族化合物を含有しない、粘着性を有する非記録層とを積層してなることを特徴とする多層光記録媒体製造用シートを提供する(請求項1)。
上記発明(請求項1)によれば、非記録層はレーザ光によるダメージを受け難いものとなるため、光記録層へのレーザ記録の閾値と非記録層のレーザダメージ閾値との差を大きくすることができる。すなわち、記録速度を上げるためにレーザ光の強度を高めても、非記録層の変形や変質に起因するクロストークやノイズの発生を抑制することができる。
上記発明(請求項1)において、前記非記録層は、(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体を主成分とし、架橋剤を含有しないか(請求項2)、あるいは(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体を主成分とし、分子中に芳香環を有しない架橋剤を含有する(請求項3)ことが好ましい。
上記発明(請求項3)において、前記架橋剤は、脂環式イソシアネート系化合物、脂環式エポキシ系化合物、脂肪族アジリジン系化合物および金属キレート化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましく(請求項4)、特に脂肪族アジリジン系化合物であることが好ましい(請求項5)。
上記発明(請求項3〜5)において、前記架橋剤の配合量は、(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体100質量部(固形分)に対して0.1〜5.0質量部(固形分)質量部であることが好ましい(請求項6)。
第2に本発明は、多光子吸収色素を含有する光記録層と、多光子吸収色素を実質的に含有せず、かつ、芳香族化合物を含有しない非記録層とを交互に積層してなることを特徴とする光記録媒体用多層構造体を提供する(請求項7)。
第3に本発明は、多光子吸収色素を含有する光記録層と、多光子吸収色素を実質的に含有せず、かつ、芳香族化合物を含有しない非記録層とを交互に積層してなる多層構造体を備えたことを特徴とする多層光記録媒体を提供する(請求項8)。
本発明によれば、非記録層はレーザ光によるダメージを受け難いものとなるため、クロストークやノイズの発生が少ない多層光記録媒体が得られる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明によって提供される多層光記録媒体においては、記録材料の多光子吸収を利用して記録が行われる。多光子吸収とは、化合物が2つ以上の光子を同時に吸収して励起される現象である。多光子吸収は光強度の強い位置でのみ起こるため、空間分解能が向上し、媒体内部の一点を狙って記録することが可能となる。多光子吸収を利用した記録方式としては、多光子吸収色素そのものが多光子吸収により構造変化することによるものであってもよいし、多光子吸収により得た励起エネルギーが他の化合物に移動し、構造変化を誘起することによるものであってもよい。
〔光記録媒体製造用シート〕
図1は本発明の一実施形態に係る多層光記録媒体製造用シートの断面図である。本実施形態に係る多層光記録媒体製造用シート1は、光記録層11と、光記録層11に積層された非記録層12と、光記録層11の外側表面に積層された剥離シート13と、非記録層12の外側表面に積層された剥離シート13’とからなる。ただし、剥離シート13,13’は、多層光記録媒体製造用シート1の使用時に剥離されるものである。
光記録層11を構成する材料としては、多光子吸収色素を含むものであれば特に制限されず、多光子吸収を利用した記録材料として検討されている材料の中から任意のものを適宜選択して用いることができる。その中でも実用に十分な記録感度を得るという観点から二光子吸収断面積が0.1GM以上の二光子吸収色素を含む材料が好ましく、特に100GM以上の二光子吸収色素を含む材料がさらに好ましい。
光記録層11は、例えば、多光子吸収色素単独で構成してもよいし、多光子吸収色素と、多光子吸収色素の多光子吸収に励起されて化学的変化を起こす他の反応性化合物とで構成してもよいし、これらをマトリクスに配合した材料で構成してもよい。
マトリクスは、無機材料であっても有機材料であってもよいが、多層光記録媒体製造用シート1の製造の簡便さや、材料の選択肢の多さなどの点から、有機系の高分子材料が好ましい。この高分子材料はホモポリマーであってもコポリマーであってもよく、構成するモノマーの種類、分子量、重合形態などについては特に制限はない。
上記高分子材料の具体例としては、各種ポリエチレン、エチレン/1−ブテン共重合体、エチレン/4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン/1−ヘキセン共重合体、ポリプロピレン、エチレン/プロピレン共重合体、プロピレン/1−ブテン共重合体、ポリ1−ブテン、1−ブテン/4−メチル−1−ペンテン共重合体、ポリ4−メチル−1−ペンテン、ポリ3−メチル−1−ブテン、エチレン/環状オレフィン共重合体、環状オレフィン系樹脂などのポリオレフィン類、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/アクリル酸共重合体またはその金属塩、ポリメタクリル酸メチル、脂環式アクリル樹脂などのポリ(メタ)アクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリパーフルオロエチレン、パーフルオロアルケニルビニルエーテル重合体などのフッ素系樹脂、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリフェニレンオキシド、オレフィン/N−置換マレイミド共重合体、アリルカーボネート樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂などが挙げられる。これらの高分子材料は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
一方、多光子吸収色素は、上記マトリクスに対して、主鎖または側鎖成分として化学結合したものであってもよいし、マトリクス中に単に分散または溶解していてもよい。この多光子吸収色素としては特に制限はなく、例えば、アゾ基やC=C基、C=N基含有化合物のように、光によって異性化反応を起こす材料;(メタ)アクリレート化合物のように、光によって重合反応を起こす材料;スピロピラン類、スピロオキサジン類、フルギド類、ジアリールエテン類、ジイソインドリルエテン類などの有機フォトクロミック材料;あるいは、フタロシアニン色素、スクワリック酸色素、アゾ色素、ペリレン色素、チアピリリウム色素、キナクリドン色素、アズレニウム色素、アントラキノン色素、フラーレン誘導体、カルバゾール誘導体、ジハロアンスレンジオン、エピインドリジオン、トリハロピラスレンジオン、テトラハロチオインジゴ、ベンゾチアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、ヒドラゾン誘導体、キノリン誘導体、フルオレノン誘導体等の光導電性有機化合物からなる有機フォトリフラクティブ材料などを用いることができる。
マトリクスに対する多光子吸収色素の配合量は、特に制限されないが、マトリクス100質量部に対して、10〜1000質量部であることが好ましく、特に10〜500質量部であることが好ましい。
光記録層11の厚さは、特に制限はないが、通常0.05〜10μm程度、好ましくは0.1〜3.0μmである。
非記録層12を構成する材料は、多光子吸収色素を実質的に含有せず、かつ、芳香族化合物を含有しない、粘着性を有する材料である。非記録層12が芳香族化合物を含有しないことにより、非記録層12はレーザ光によるダメージを受け難い、すなわち変形・変質し難いものとなる。理由は必ずしも明らかではないが、芳香族化合物が多光子吸収を起こし易いためであると考えられる。したがって、光記録層11へのレーザ記録の閾値と非記録層12のレーザダメージ閾値との差を大きくすることができる。すなわち、記録速度を上げるためにレーザ光の強度を高めても、非記録層12の変形や変質に起因するクロストークやノイズの発生を抑制することができる。
非記録層12は、後述する光記録媒体用多層構造体を作製する際の貼り合わせ温度において感圧接着性を有しており、かつ光記録層11に対して接着性を有することが好ましい。このような非記録層12を構成する材料としては、アクリル系粘着剤が好ましく、特に(1)(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体を主成分とし、架橋剤を含有しないもの、および(2)(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体を主成分とし、分子中に芳香環を有しない架橋剤を含有するものが好ましい。また、非記録層12の染み出し防止や、多層光記録媒体製造用シート1の外力に対する厚み精度の維持等の理由から、架橋剤を含有することがさらに好ましい。すなわち、上記(1)と(2)とでは、(2)の方がより好ましい。
上記(1),(2)における(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体としては、エステル部分のアルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸エステルと、活性水素をもつ官能基を有するモノマーと、所望により用いられる他のモノマーとの共重合体を好ましく挙げることができる。
エステル部分のアルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸エステルの例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸パルミチル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
活性水素をもつ官能基を有するモノマーの例としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル;アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなどのアクリルアミド類;(メタ)アクリル酸モノメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸モノエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸モノメチルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸モノエチルアミノプロピルなどの(メタ)アクリル酸モノアルキルアミノアルキル;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸などのエチレン性不飽和カルボン酸などが挙げられる。これらのモノマーは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、所望により用いられる他のモノマーの例としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類;エチレン、プロピレン、イソブチレンなどのオレフィン類;塩化ビニル、ビニリデンクロリドなどのハロゲン化オレフィン類;ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどのジエン系モノマー;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのニトリル系モノマー;N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミドなどのN,N−ジアルキル置換アクリルアミド類などが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体の共重合形態については、特に制限はなく、ランダム、ブロック、グラフト共重合体のいずれであってもよい。また、(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体の分子量は、重量平均分子量(Mw)で30万〜200万の範囲が好ましい。なお、上記重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定したポリスチレン換算の値である。
(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記(2)の場合に使用する架橋剤としては、分子中に芳香環を有しない架橋剤に限定される。分子中に芳香環を有しない架橋剤としては、脂環式イソシアネート系化合物、脂肪族イソシアネート系化合物、脂環式エポキシ系化合物、脂肪族アジリジン系化合物または金属キレート化合物が好ましく、特に脂肪族アジリジン系化合物が好ましい。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
脂環式イソシアネート系化合物としては、例えば、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ビシクロヘプタントリイソシアネート、シクロペンチレンジイソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、およびそれらのビウレット体またはイソシアヌレート体、さらにはエチレングリコール、トリメチロールプロパン、ヒマシ油等の非芳香族性低分子活性水素含有化合物との反応物であるアダクト体などの変性体が挙げられる。
脂肪族イソシアネート系化合物としては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートおよびそれらの変性体が挙げられる。
脂環式エポキシ系化合物としては、例えば、N,N’−ジグリシジルアミノシクロヘキサン、ジグリシジルシクロヘキサンジカルボキシレート、1,3−ビス(N,N’−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン等が挙げられ、中でも1,3−ビス(N,N’−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサンが好ましい。
脂肪族アジリジン系化合物としては、例えば、トリメチロールプロパン−β−アジリジニルプロピオネート、テトラメチロールメタントリ−β−アジリジニルプロピオネート、トリメチロールプロパントリ−β−(2−メチルアジリジン)プロピオネート、N,N’−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−アジリジンカルボキシレート)等が挙げられ、中でもトリメチロールプロパン−β−アジリジニルプロピオネートが好ましい。
金属キレート化合物としては、金属原子がアルミニウム、ジルコニウム、チタニウム、亜鉛、鉄、スズのもの等があるが、性能の点からアルミキレート化合物が好ましい。
アルミキレート化合物としては、例えば、ジイソプロポキシアルミニウムモノオレイルアセトアセテート、モノイソプロポキシアルミニウムビスオレイルアセトアセテート、モノイソプロポキシアルミニウムモノオレエートモノエチルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムモノラウリルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムモノステアリルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムモノイソステアリルアセトアセテート、モノイソプロポキシアルミニウムモノ−N−ラウロイル−β−アラネートモノラウリルアセトアセテート、アルミニウムトリスアセチルアセトネート、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(イソブチルアセトアセテート)キレート、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(2−エチルヘキシルアセトアセテート)キレート、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(ドデシルアセトアセテート)キレート、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(オレイルアセトアセテート)キレート等が挙げられる。
また、その他の金属キレート化合物としては、例えば、チタニウムテトラプロピオネート、チタニウムテトラ−n−ブチレート、チタニウムテトラ−2−エチルヘキサノエート、ジルコニウム−sec−ブチレート、ジルコニウムジエトキシ−tert−ブチレート、トリエタノールアミンチタニウムジプロピオネート、チタニウムラクテートのアンモニウム塩、テトラオクチレングリコールチタネート等が挙げられる。
(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体に対する架橋剤の添加量は、特に制限されないが、(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体100質量部(固形分)に対して、0.1〜5.0質量部(固形分)であることが好ましく、特に0.1〜1.0質量部(固形分)であることが好ましい。架橋剤の添加量が5.0質量部を超えると、架橋剤の種類によってはレーザダメージを受け易くなる可能性がある。
非記録層12の厚さは、特に制限はないが、通常1〜100μm程度、好ましくは2〜50μmである。
剥離シート13,13’としては、従来公知のものを使用することができ、例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリプロピレンなどの樹脂フィルムや、それら樹脂フィルムをシリコーン系剥離剤、長鎖アルキル系剥離剤、アルキド樹脂系剥離剤等で剥離処理した剥離シートを使用することができる。
剥離シート13,13’は、それぞれ光記録層11または非記録層12に平滑性を付与するために、光記録層11または非記録層12と接触する側の表面粗さ(Ra)が0.1μm以下、特に0.05μm以下であることが好ましい。剥離シート13,13’の表面粗さ(Ra)が0.1μmを超えると、光記録層11または非記録層12の表面粗さが大きくなり、得られる多層光記録媒体の信号特性が低下するおそれがある。剥離シート13,13’の厚さは、通常20〜150μm程度である。
なお、剥離シート13,13’のうち、先に剥離する方は軽剥離タイプのものとし、後に剥離する方は重剥離タイプのものとするのが好ましい。また、剥離シート13,13’のうち、一方を未処理の樹脂フィルム、他方を剥離シートとしてもよい。
上記多層光記録媒体製造用シート1は、例えば、以下に示す方法により製造することができる。まず、光記録層11を構成する材料と、所望によりさらに溶媒とを含有する光記録層11用の塗布剤を調製するとともに、非記録層12を構成する材料と、所望によりさらに溶媒とを含有する非記録層12用の塗布剤とを調製する。
そして、(1)光記録層11用の塗布剤を剥離シート13の剥離性を有する面上に塗布して光記録層11を形成した後、その上に非記録層12用の塗布剤を塗布して非記録層12を形成し、その非記録層12の表面にもう1枚の剥離シート13’の剥離性を有する面を重ねて積層するか、(2)非記録層12用の塗布剤を剥離シート13’の剥離性を有する面上に塗布して非記録層12を形成した後、その上に光記録層11用の塗布剤を塗布して光記録層11を形成し、その光記録層11の表面にもう1枚の剥離シート13の剥離性を有する面を重ねて積層するか、(3)光記録層11用の塗布剤を剥離シート13の剥離性を有する面上に塗布して光記録層11を形成し、一方、非記録層12用の塗布剤を剥離シート13’の剥離性を有する面上に塗布して非記録層12を形成し、光記録層11と非記録層12とが重ね合わせられるようにして両者を積層する。塗布剤の塗工には、例えば、キスロールコーター、リバースロールコーター、ナイフコーター、ロールナイフコーター、ダイコーター等の塗工機を使用することができる。
上記のようにして得られた多層光記録媒体製造用シート1は、次に説明する光記録媒体用多層構造体または多層光記録媒体の製造材料として好適に用いられる。
〔光記録媒体用多層構造体〕
本実施形態に係る光記録媒体用多層構造体は、前述した多層光記録媒体製造用シート1を用いて形成される、光記録層11と非記録層12とが交互に積層された構造体である(図2中の符号2参照)。
光記録層11と非記録層12のそれぞれの積層数は、特に制限はないが、通常2〜500層程度、好ましくは5〜200層である。1層では十分な記録密度が得られず、500層を超えると各層での光の吸収や層間での光の反射などによって、情報の書き込みや読み込みに不具合を生じる可能性がある。
光記録層11と非記録層12の全積層厚さ(光記録媒体用多層構造体の厚さ)は、通常10μm〜5mm程度、好ましくは20μm〜2mm、さらに好ましくは50μm〜1.2mmである。
この光記録媒体用多層構造体は、後述するように多層光記録媒体10の製造工程中に製造されてもよいし、多層光記録媒体10の製造に先立って、あらかじめ製造されてもよい。
〔多層光記録媒体の製造〕
次に、上記多層光記録媒体製造用シート1を使用した多層光記録媒体10の製造方法の一例について説明する。図2は、得られる多層光記録媒体10の断面図である。
最初に、ポリカーボネート樹脂などからなる基板3を用意し、その上に粘着剤層4を形成する。この粘着剤層4の材料は、上記非記録層12を構成している粘着性の材料と同じであっても異なっていてもよい。
そして、多層光記録媒体製造用シート1から剥離シート13を剥がし、露出した光記録層11と、基板3上の粘着剤層4とが対面するようにして、両者を接合させる。次いで、この積層体から、剥離シート13’を剥がして非記録層12を露出させ、この非記録層12と、別の多層光記録媒体製造用シート1から剥離シート13を剥がして露出した光記録層11とが対面するようにして、両者を接合させる。以下同様の手順で、順次積層を繰り返すことにより、光記録層11および非記録層12がn層積層されてなる光記録媒体用多層構造体2が得られる。
最後に、最上層の剥離シート13’を剥がして露出した非記録層12に、光透過性保護フィルム5を貼付して、多層光記録媒体10を得る。この光透過性保護フィルムとしては、特に制限はなく、従来、光記録媒体の保護フィルムとして慣用されているものの中から適宜選択して用いることができる。この光透過性保護フィルムの厚さは、特に制限はないが、通常20〜600μm程度、好ましくは20〜150μmである。
多層光記録媒体10の製造方法の他の例としては、基板3を用意し、多層光記録媒体製造用シート1から剥離シート13’を剥がし、露出した非記録層12と、基板3の表面とが対面するようにして、両者を接合させる。次いで、この積層体から、剥離シート13を剥がして光記録層11を露出させ、この光記録層11と、別の多層光記録媒体製造用シート1から剥離シート13’を剥がして露出した非記録層12とが対面するようにして、両者を接合させる。以下同様の手順で、順次積層を繰り返すことにより、非記録層12および光記録層11がn層積層されてなる光記録媒体用多層構造体2が得られる。最後に、最上層の剥離シート13を剥がして露出した光記録層11に、粘着剤層付きの光透過性保護フィルムを貼付して、多層光記録媒体10を得る。
以上のようにして得られる多層光記録媒体10においては、非記録層12がレーザ光によるダメージを受け難いものであるため、記録速度を上げるためにレーザ光の強度を高めても、非記録層12の変形や変質に起因するクロストークやノイズの発生が少ない。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、多層光記録媒体製造用シート1における剥離シート13または剥離シート13’はなくてもよい。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〕
(1)光記録層の形成
ポリメチルメタクリレート100質量部、フォトクロミック材料である1,3,3−トリメチルインドリノ−6'−ニトロベンゾピリロスピラン10質量部、酢酸エチル500質量部およびトルエン490質量部を混合し、固形分濃度10質量%の塗工液を調製した。
剥離シートとしての厚さ40μmのポリプロピレンフィルムの片面に、上記塗工液をグラビアコート法にて塗布し、90℃で1分間乾燥して、厚さ1.5μmの光記録層を形成した。
(2)非記録層の形成
n−ブチルアクリレート重合体(BA;Mw=50万)30質量部を酢酸エチル100質量部に溶解させ、固形分濃度30質量%の塗工液を調製した。
厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面にシリコーン剥離層を設けてなる剥離シートの剥離層面に、上記塗工液をナイフコーターにて塗布し、90℃で1分間加熱乾燥して、厚さ8.0μmの非記録層を形成した。
(3)多層光記録媒体製造用シートの作製
上記(2)で形成した乾燥後の非記録層面と、上記(1)で形成した光記録層面とを合わせ、2本のゴムロールで圧着することにより、光記録層と非記録層とが積層された多層光記録媒体製造用シートを20枚作製した。
(4)多層光記録媒体の作製
厚さ75μmのポリカーボネート基板(帝人化成社製)の片面に、上記(2)の塗工液と同じ材料を用いて、厚さ8.0μmの非記録層を設けた。そして、上記(3)で得られた多層光記録媒体製造用シートから、ポリプロピレンフィルムを剥離して露出した光記録層と、上記ポリカーボネート基板の非記録層とを合わせ、2本のゴムロールで圧着した。次いで、この積層体からポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、露出した非記録層面と、ポリプロピレンフィルムを剥離した別の多層光記録媒体製造用シートの光記録層面とを合わせ、2本のゴムロールで圧着した。同様の手順で順次積層を繰り返して、光記録層が20層である多層構造体を作製した(図2参照)。この多層構造体の厚さは、270μmであった。最後に、最上層のポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、保護フィルムである厚さ75μmのポリカーボネートフィルムを貼付して、多層光記録媒体を得た。
〔実施例2〕
n−ブチルアクリレート(BA)/アクリル酸(AA)共重合体(組成質量比97/3;Mw=60万)30質量部を酢酸エチル100質量部に溶解させ、固形分濃度30質量%の非記録層用の塗工液を調製した。この塗工液を使用して非記録層を形成する以外、実施例1と同様にして、多層光記録媒体製造用シートおよび多層光記録媒体を作製した。
〔実施例3〕
n−ブチルアクリレート(BA)/アクリル酸(AA)共重合体(組成質量比97/3;Mw=60万)を固形分濃度で30質量%含む酢酸エチル溶液100質量部に対して、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネートからなる脂環式イソシアネート系架橋剤(和光純薬社製,ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート,固形分濃度100質量%)0.2質量部を加え、均一になるまで撹拌し、これを非記録層用の塗工液とした。この塗工液を使用して非記録層を形成する以外、実施例1と同様にして、多層光記録媒体製造用シートおよび多層光記録媒体を作製した。
〔実施例4〕
n−ブチルアクリレート(BA)/アクリル酸(AA)共重合体(組成質量比97/3;Mw=60万)を固形分濃度で30質量%含む酢酸エチル溶液100質量部に対して、1,3−ビス(N,N’−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサンからなる脂環式エポキシ系架橋剤(三菱ガス化学社製,Tetrad C,固形分濃度100質量%)0.2質量部を加え、均一になるまで撹拌し、これを非記録層用の塗工液とした。この塗工液を使用して非記録層を形成する以外、実施例1と同様にして、多層光記録媒体製造用シートおよび多層光記録媒体を作製した。
〔実施例5〕
n−ブチルアクリレート(BA)/アクリル酸(AA)共重合体(組成質量比97/3;Mw=60万)を固形分濃度で30質量%含む酢酸エチル溶液100質量部に対して、トリメチロールプロペントリ−β−アジリジニルプロピオネート(別名:2,2−ビスヒドロキシメチルブタノール−トリス[3−(1−アジリジニル)プロピオネート])からなる脂肪族アジリジン系架橋剤(日本触媒社製,ケミタイトPZ−33)を5質量%に希釈したもの4.0質量部を加え、均一になるまで撹拌し、これを非記録層用の塗工液とした。この塗工液を使用して非記録層を形成する以外、実施例1と同様にして、多層光記録媒体製造用シートおよび多層光記録媒体を作製した。
〔実施例6〕
n−ブチルアクリレート(BA)/アクリル酸(AA)共重合体(組成質量比97/3;Mw=60万)を固形分濃度で30質量%含む酢酸エチル溶液100質量部に対して、アルミニウムトリスアセチルアセトネートからなるアルミキレート架橋剤(綜研化学社製,M−5A,固形分濃度5質量%)4.0質量部を加え、均一になるまで撹拌し、これを非記録層用の塗工液とした。この塗工液を使用して非記録層を形成する以外、実施例1と同様にして、多層光記録媒体製造用シートおよび多層光記録媒体を作製した。
〔比較例1〕
n−ブチルアクリレート(BA)/アクリル酸(AA)共重合体(組成質量比97/3;Mw=60万)を固形分濃度で30質量%含む酢酸エチル溶液100質量部に対して、トリレンジイソシアネート系架橋剤(東洋インキ製造社製,BHS8515,固形分濃度37.5質量%)0.53質量部を加え、均一になるまで撹拌し、これを非記録層用の塗工液とした。この塗工液を使用して非記録層を形成する以外、実施例1と同様にして、多層光記録媒体製造用シートおよび多層光記録媒体を作製した。
〔比較例2〕
n−ブチルアクリレート(BA)/アクリル酸(AA)共重合体(組成質量比97/3;Mw=60万)を固形分濃度で30質量%含む酢酸エチル溶液100質量部に対して、1,3−ビス(N,N’−ジグリシジルアミノメチル)キシリレンからなる芳香族エポキシ系架橋剤(三菱ガス化学社製,Tetrad X,固形分濃度100質量%)0.2質量部を加え、均一になるまで撹拌し、これを非記録層用の塗工液とした。この塗工液を使用して非記録層を形成する以外、実施例1と同様にして、多層光記録媒体製造用シートおよび多層光記録媒体を作製した。
〔比較例3〕
n−ブチルアクリレート(BA)/アクリル酸(AA)共重合体(組成質量比97/3;Mw=60万)を固形分濃度で30質量%含む酢酸エチル溶液100質量部に対して、アルミニウムトリスアセチルアセトネートからなるアルミキレート架橋剤(綜研化学社製,M−5A,固形分濃度5質量%)4.0質量部と、粘着付与剤としてのスチレン系共重合体(三井化学社製,FTR−6100,白色フレーク状,固形分濃度100質量%)10質量部とを加え、均一になるまで撹拌し、これを非記録層用の塗工液とした。この塗工液を使用して非記録層を形成する以外、実施例1と同様にして、多層光記録媒体製造用シートおよび多層光記録媒体を作製した。
〔比較例4〕
n−ブチルアクリレート(BA)/フェノキシエチルアクリレート(PEA)/アクリル酸(AA)共重合体(組成質量比50/47/3;Mw=50万)を固形分濃度で30質量%含む酢酸エチル溶液100質量部に対して、アルミニウムトリスアセチルアセトネートからなるアルミキレート架橋剤(綜研化学社製,M−5A,固形分濃度5質量%)4.0質量部を加え、均一になるまで撹拌し、これを非記録層用の塗工液とした。この塗工液を使用して非記録層を形成する以外、実施例1と同様にして、多層光記録媒体製造用シートおよび多層光記録媒体を作製した。
〔比較例5〕
n−ブチルアクリレート(BA)/アクリル酸(AA)共重合体(組成質量比97/3;Mw=60万)を固形分濃度で30質量%含む酢酸エチル溶液100質量部に対して、キシリレンジイソシアネートからなる芳香族イソシアネート系架橋剤(綜研化学社製,TD−75,固形分濃度75質量%)0.27質量部を加え、均一になるまで撹拌し、これを非記録層用の塗工液とした。この塗工液を使用して非記録層を形成する以外、実施例1と同様にして、多層光記録媒体製造用シートおよび多層光記録媒体を作製した。
〔試験例〕
実施例または比較例で調製した非記録層用の塗工液を、剥離フィルム上にナイフコーターによって塗布し、90℃で1分間加熱乾燥して、厚さ20μmの非記録層を形成した。その非記録層をスライドガラスに重ね合わせ、2本のゴムロールで圧着し、その後剥離フィルムを剥がした。一方で、ポリビニルアルコール(PVA:部分ケン化物,重合度約500)の水溶液を剥離フィルム上にナイフコーターによって塗布し、110℃で1分間加熱乾燥し、厚さ約5μmのPVA層を形成したものを用意した。そして、上記非記録層上に上記PVA層を重ね合わせ、2本のゴムロールで圧着し、その後剥離フィルムを剥がし、得られたものを試料とした。
上記試料の非記録層に対し、チタンサファイアフェムト秒レーザ(波長760nm)を光源とする光学系を用いて、レーザ照射を行った。レーザの平均強度を50mW,40mW,30mW,20mW,10mWと変化させ、照射時間は1/2秒とした。
He−Neレーザ(波長633nm)を光源とする共焦点光学系を用いて上記レーザ光の照射箇所の観察を行い、照射箇所がビットマークとして観察できなくなったレーザ強度の値を、レーザダメージ閾値とした。結果を表1に示す。
Figure 0004546986
表1から明らかなように、芳香族化合物を含有しない非記録層は、芳香族化合物を含有する非記録層と比較して、レーザダメージ閾値が有意に大きかった。
本発明は、クロストークやノイズの発生が少ない多層光記録媒体を生産するのに有用である。
本発明の一実施形態に係る多層光記録媒体製造用シートの断面図である。 本発明の一実施形態に係る多層光記録媒体の断面図である。
符号の説明
1…多層光記録媒体製造用シート
11…光記録層
12…非記録層
13,13’…剥離シート
2…光記録媒体用多層構造体
3…基板
4…粘着剤層
5…光透過性保護フィルム
10…多層光記録媒体

Claims (8)

  1. 多光子吸収色素を含有する光記録層と、
    多光子吸収色素を実質的に含有せず、かつ、芳香族化合物を含有しない、粘着性を有する非記録層と
    を積層してなることを特徴とする多層光記録媒体製造用シート。
  2. 前記非記録層は、(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体を主成分とし、架橋剤を含有しないことを特徴とする請求項1に記載の多層光記録媒体製造用シート。
  3. 前記非記録層は、(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体を主成分とし、分子中に芳香環を有しない架橋剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の多層光記録媒体製造用シート。
  4. 前記架橋剤は、脂環式イソシアネート系化合物、脂環式エポキシ系化合物、脂肪族アジリジン系化合物および金属キレート化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項3に記載の多層光記録媒体製造用シート。
  5. 前記架橋剤は、脂肪族アジリジン系化合物であることを特徴とする請求項3に記載の多層光記録媒体製造用シート。
  6. 前記架橋剤の配合量は、(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体100質量部(固形分)に対して0.1〜5.0質量部(固形分)であることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の多層光記録媒体製造用シート。
  7. 多光子吸収色素を含有する光記録層と、
    多光子吸収色素を実質的に含有せず、かつ、芳香族化合物を含有しない非記録層と
    を交互に積層してなることを特徴とする光記録媒体用多層構造体。
  8. 多光子吸収色素を含有する光記録層と、
    多光子吸収色素を実質的に含有せず、かつ、芳香族化合物を含有しない非記録層と
    を交互に積層してなる多層構造体を備えたことを特徴とする多層光記録媒体。
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