JP4544171B2 - キャビン昇降装置 - Google Patents

キャビン昇降装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4544171B2
JP4544171B2 JP2006032926A JP2006032926A JP4544171B2 JP 4544171 B2 JP4544171 B2 JP 4544171B2 JP 2006032926 A JP2006032926 A JP 2006032926A JP 2006032926 A JP2006032926 A JP 2006032926A JP 4544171 B2 JP4544171 B2 JP 4544171B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cabin
engagement
link
links
engagement portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006032926A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007210468A (ja
Inventor
耕一 西村
恒次郎 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Construction Machinery Co Ltd filed Critical Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2006032926A priority Critical patent/JP4544171B2/ja
Publication of JP2007210468A publication Critical patent/JP2007210468A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4544171B2 publication Critical patent/JP4544171B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Description

本発明は、油圧ショベルや破砕機、クレーン等の作業機械において、作業状況等に応じてキャビンを昇降させるキャビン昇降装置に関するものである。
従来から、前記作業機械には、自走式の走行体上に搭載された上部体と、この上部体に設けられたキャビンと、このキャビンを上部体に対し昇降させるキャビン昇降装置とを備えたものが知られている。
前記キャビン昇降装置には、上部体とキャビンとの間に設けられた平行リンク機構を備え、この平行リンク機構の回動運動によってキャビンを昇降させるように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1)。
この種のキャビン昇降装置では、安全上、キャビンが最も下降した位置で機器のメンテナンスを行うことが好ましい。しかし、この位置にキャビンがあるときに、このキャビンが邪魔となって隠れてしまう位置にメンテナンスの対象となる機器(例えば、油圧配管)が配設されていることがあり、このような機器をメンテナンスする際には、キャビンを所定の高さ位置まで浮上させてこの位置に保持する必要がある。
その際、作業の安全性を高く確保するには、前記キャビンをストッパ等の部材を用いて前記位置に機械的に係止しておくことが望まれる。
具体的に、従来ではキャビンを所定の高さ位置まで上昇させた上で、前記平行リンク機構の一対のリンクの間にストッパ等を介在させて、このストッパ等と各リンクとをピン等で固定することにより、リンク同士の相対移動を規制することにより、キャビンの昇降位置を機械的に保持させることが行なわれていた。
特開2003−184127号公報
しかしながら、従来の方法でキャビンの高さ位置を保持させる場合、キャビンを所定の高さ位置まで上昇させる作業と、ストッパ等を各リンクに固定する作業とを別々に行う必要があり、作業性が悪かった。
特に、従来の方法では、キャビンが所定の高さ位置まで上昇したか否かを確認しながら、この高さ位置となったところでリンク間にストッパを固定することを要するため、これら二つの作業を効率良く実行しようとすると、キャビンの昇降操作を行なうオペレータとは別にもう一人の作業者が必要だった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、キャビンの高さ位置を機械的に保持させるための作業性を向上することができるキャビン昇降装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、自走式の走行体上に搭載された上部体とこの上部体に設けられたキャビンとを有する作業機械に設けられたキャビン昇降装置であって、前記キャビンが予め設定された上限位置と下限位置との間で昇降可能となるように前記上部体とキャビンとを連結する上下一対のリンクを含む平行リンク機構と、前記各リンクのうち一方のリンクに設けられた第1係合部と、前記各リンクのうち他方のリンクに設けられ、前記第1係合部と係合可能な第2係合部とを備え、前記キャビンが前記上限位置と下限位置との間の特定の高さ位置へ移動することに応じて前記第1係合部が前記第2係合部に対する係合位置に移動することにより、前記第1係合部と第2係合部とが前記キャビンの下降方向に向けた前記各リンクの相対移動を規制するように互いに係合し、前記第1係合部は、前記キャビンが前記特定の高さ位置へ移動することに応じて前記第2係合部に係合する係合可能状態と、キャビンの位置にかかわらず前記係合位置から離れた状態を保つ係合不能状態との間で切換可能に構成され、前記平行リンク機構は、各リンクの両端部を前記上部体及びキャビンにそれぞれ回動可能に軸支する回動軸を備えているとともに、前記第1係合部は、前記各リンクのうち上側のリンクに対し前記回動軸と平行する傾動軸回りに傾動可能に支持された係合レバーを備え、この係合レバーは、前記特定の高さ位置へのキャビンの移動に応じて、その自由端が自重により前記上側のリンクに対して相対的に移動することにより前記係合位置へ向かい、前記特定の高さ位置は、前記両リンク同士の間隔が最も広くなる高さ位置又はこの高さ位置よりも低い位置に設定され、前記係合レバーは、前記特定の高さ位置において、各リンクの長手方向のそれぞれに垂直な方向に対し前記傾動軸回りに所定の傾斜角をもった姿勢で前記第2係合部と係合し、前記第2係合部は、前記傾斜角の変化を規制することを特徴とするキャビン昇降装置を提供する。
本発明によれば、各リンクに設けられた第1係合部及び第2係合部が相互に係合することにより、各リンクの相対移動を規制することができるので、当該各リンクの回動を阻止することができる。
すなわち、各リンクが回動する場合、当該各リンクが平行な状態を保ちながら長手方向に相互に移動(スライド)することになるが、本発明では、この相対移動を第1係合部と第2係合部との係合によって規制することができるので、各リンクが回動すること、つまりキャビンの下降を機械的に阻止することができる。
そして、本発明では、このような規制を、キャビンを特定の高さ位置へ移動させることに応じて行うことができるので、キャビンを移動させる作業と両リンクの相対移動規制のための作業とを別々に行う従来の方法と異なり、規制のための作業とキャビンの移動操作とを同時に行うことができ、作業性を向上することができる。
そのため、本発明では、前記規制のための作業を、キャビンを昇降させるオペレータ一人であっても容易に行うことができる。
したがって、本発明によれば、キャビンの高さ位置を機械的に保持させるための作業性を向上することができる。
さらに、本発明によれば、前記特定位置へのキャビンの移動に応じて前述した各リンクの係合を行う係合可能状態と、キャビンの移動にかかわらず係合を行わない係合不能状態との切換が可能とされているので、通常時にはキャビンの自由な昇降を可能にしながら、必要に応じてキャビンの高さ位置を保持することができる。
具体的に、本発明では、前記平行リンク機構、各リンクの両端部を前記上部体及びキャビンにそれぞれ回動可能に軸支する回動軸を備えているとともに、前記第1係合部、前記各リンクのうち上側のリンクに対し前記回動軸と平行する傾動軸回りに傾動可能に支持された係合レバーを備え、この係合レバー、前記特定の高さ位置へのキャビンの移動に応じて、その自由端が自重により前記上側のリンクに対して相対的に移動することにより前記係合位置へ向かうように構成されている。
このように、本発明によれば、係合レバーが上側のリンクに対し自重で傾動するように構成されているので、係合レバーを移動させる特別な動力を要することなく、前記特定位置へのキャビンの移動に応じて係合レバーを係合位置へ自動的に移動させることができる。
そして、本発明では、前記特定の高さ位置、前記両リンク同士の間隔が最も広くなる高さ位置又はこの高さ位置よりも低い位置に設定され、前記係合レバー、前記特定の高さ位置において、各リンクの長手方向のそれぞれに垂直な方向に対し前記傾動軸回りに所定の傾斜角をもった姿勢で前記第2係合部と係合し、前記第2係合部、前記傾斜角の変化を規制するように構成されている
したがって、本発明によれば、係合レバーを両リンク間で突っ張り棒のように作用させることにより、各リンクの回動を阻止することができる。
つまり、各リンクの上下間隔が最も広くなるキャビンの高さ位置又はこの高さ位置よりも低い位置においてキャビンを下降させるためには、当該各リンクの間隔を狭くする必要が生じるが、前記構成では、第2係合部と係合した状態にある係合レバーの傾斜角の変化を規制することにより、当該係合レバーを両リンク間で突っ張り棒のように作用させることができるので、各リンクの間隔をそのまま保持して各リンクの回動を規制することができる。
より具体的に、前記係合レバーの自由端には、前記傾動軸と平行して延びる係合軸が形成され、前記第2係合部には、前記キャビンが下降する際に前記傾動軸回りに移動する前記係合軸を受け入れ可能となる方向に開口するとともに、受け入れられた前記係合軸の側面が当接する側壁により囲まれた嵌合溝が形成された構成とすることができる。
この構成によれば、キャビンが下降する際に上側のリンクに対して移動する係合軸を嵌合溝内に誘い込んで、係合レバーと第2係合部とを係合させることができる。
そして、前記キャビン昇降装置において、前記係合レバーの自由端と前記上側のリンクとを着脱可能に連結する連結部材をさらに備え、前記係合レバーは、前記連結部材によってその自由端と上側のリンクとが着脱されることにより、前記キャビンが前記特定の高さ位置へ移動することに応じて前記第2係合部に係合する係合可能状態と、キャビンの位置にかかわらず前記係合位置から離れた状態を保つ係合不能状態との間で切換可能に構成されていることが好ましい。
この構成によれば、連結部材により係合レバーの自由端と上側のリンクとを着脱するという簡単な方法で、係合レバーと第2係合部との係合を行う係合可能状態と、係合を行わない係合不能状態との切換を行うことができるので、通常時にはキャビンの自由な昇降を可能にしながら、必要に応じてキャビンの高さ位置を保持することができる。
本発明によれば、キャビンの高さ位置を機械的に保持するための作業性を向上することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態に係るキャビンの昇降装置を概略的に示す側面図であり、キャビンが上限位置と下限位置との間の位置にある状態を示している。図2は、図1のキャビンが下限位置とされた状態の一部を省略して示す側面断面図である。
各図を参照して、キャビンの昇降装置1は、油圧ショベル等の作業機械の自走式の走行体(例えば、クローラ式走行体:図示せず)上に搭載された上部体2に設けられ、この上部体2に対しキャビン3を昇降させるようになっている。なお、キャビン3内のオペレータHから見た方向を使用して以下説明する。
具体的に、昇降装置1は、上部体2に立設されたブラケット4と前記キャビン3との間に設けられた上部リンク(上側のリンク)5a及び下部リンク5bを含む平行リンク機構5と、各リンク5a、5bの相対移動を規制することにより当該各リンク5a、5bの回動を規制する規制手段6と、上部リンク5aをブラケット4に対して回動させる油圧シリンダ7とを備えている。
平行リンク機構5は、前記上部リンク5a及び下部リンク5bと、これらリンク5a、5bの後端部をそれぞれブラケット4に回動自在に軸支する回動軸8及び回動軸9と、各リンク5aの前端部をそれぞれキャビン3に回動自在に軸支する回動軸10及び回動軸11とを備えている。
回動軸8、9は、前記ブラケット4の上部で上下に並んで配設され、回動軸8は上部リンク5aの後端部を、回動軸9は下部リンク5bの後端部をそれぞれ回転自在に支持している。
一方、回動軸10、11は、キャビン3の後部に形成されたキャビンブラケット3aに上下に並んで配設され、回動軸10は上部リンク5aの前端部を、回動軸11は下部リンク5bの前端部をそれぞれ回転自在に支持している。
したがって、キャビン3は、両リンク5a、5bが回動することによって、その姿勢を保持しながら、図2に示す下限位置から図1に示す途中位置を経由して図略の上限位置までの範囲で昇降することが可能とされている。
規制手段6は、上部リンク5aの途中部に設けられた係合部(第1係合部)12と、下部リンク5bの途中部に設けられたスライドブロック(第2係合部)14とを備えている。
図3は、図2の規制手段を拡大して示す、(a)は側面図、(b)は(a)のIIIb−IIIb線断面図である。
図3を参照して、係合部12は、傾動軸15と、この傾動軸15により上部リンク5aに対し回動可能に支持されたロックレバー(係合レバー)16と、このロックレバー16の自由端を上部リンク5aに固定するロックピン(係合軸及び連結部材)17を備えている。
傾動軸15は、前記上部リンク5aから下方へ突出するブラケット18a及びロックレバー16の基端部を左右に貫通して設けられている。また、傾動軸15は、ブラケット18a及びロックレバー16から左右方向に抜け止めされている。
ロックレバー16は、その基端部が左右に分かれる二股状とされて、これら分岐片16a及び分岐片16bがそれぞれ前記ブラケット18aを左右に挟むように配置されている。これら両分岐片16a、16bが前記傾動軸15によってブラケット18aとともに貫かれていることにより、ロックレバー16は、上部リンク5aに対し傾動軸15回りに傾動可能とされている。
また、ロックレバー16は、その自由端も左右に分かれる二股状とされて、これら分岐片16c及び分岐片16dがそれぞれ前記ブラケット18aよりも後方に設けられたブラケット18bを左右に挟むことができる間隔W1だけ離れて形成されている。この間隔W1は、後述するスライドブロック14の幅寸法W2よりも若干大きく設定されている。
ロックピン17は、ブラケット18bと分岐片16c、16dとを左右方向に貫通することにより、ロックレバー16の自由端を上部リンク5aに固定するようになっている。
また、ロックピン17には、その軸線方向と直交する抜け止めピン17aが挿抜可能とされており、この抜け止めピン17aの挿入状態で各分岐片16c、16dから左右方向に抜け止めされる一方、抜け止めピン17aを抜き取られた状態で各分岐片16c、16dから抜き取ることが可能とされている。
スライドブロック14は、下部リンク5b上に立設されている。このスライドブロック14は、その後部及び前部が下部リンク5bの長手方向と直交する方向に突出する突出部19及び突出部20とされた、側面視略凹字型に形成されている。
突出部19は、その後端面が前方へ向けて上る案内面19aとされているとともに、その前部が前方へ開口する溝(嵌合溝)を構成する内側面(嵌合溝の側壁)19bとされている。
一方、突出部20の後端面は、後方へ向けて下り、前記内側面19bに滑らかに連続する誘導面20aとされている。
このように構成された昇降装置1においては、キャビン3が図2に示す下限位置に移動すると、当該キャビン3によってブラケット4の前方が塞がれてしまい、当該ブラケット4内に配設された機器(例えば、油圧シリンダ7に接続された油圧配管等)のメンテナンスを行うことができない。
そこで、メンテナンスを行う際には、キャビン3をある程度の高さ位置に上昇させた上で、この位置を機械的に保持させることが必要となる。
以下、キャビン3の高さ位置を機械的に保持する際の動作を、図4〜図6を参照して説明する。
まず、図2に示す下限位置において、前記抜け止めピン17aを抜き取った上でロックピン17をロックレバー16から引き抜く。これによりロックレバー16は、その自重で上部リンク5aから垂下される。
抜き取ったロックピン17は、ロックレバー16を回動させてブラケット18bから離間させた上で、当該ロックレバー16の分岐片16a、16bに再び挿入し、このロックピン17に対し抜け止めピン17aを挿入する。これにより、回動可能とされたロックレバー16の自由端にロックピン17が抜け止め状態で取り付けられることになる。
次いで、図4の(a)に示すように、キャビン3を上昇させると、両リンク5a、5bの間隔が広がりながら、上部リンク5aに対し下部リンク5bが後方へ退避する方向へ移動することになるため、ロックレバー16の自由端は、下部リンク5b上を摺動しながら当該下部リンク5bの前端部側へ移動する。
この自由端の移動の過程においては、ロックレバー16の分岐片16c、16dの間にスライドブロック14が入り込むとともに、分岐片16c、16dの間に露出するロックピン17の腹部と案内面19aとが接触し、当該案内面19aに沿って、ロックレバー16の自由端(ロックピン17)は、図4の(b)に示すように、突出部19を乗り越える。
本実施形態では、突出部19を乗り越えた状態において、ロックレバー16が各リンク5a、5bの長手方向と垂直な方向D1から傾動軸15回りに後方へ傾斜した姿勢を維持するように、当該ロックレバー16の長さ寸法及び下部リンク5bに対するスライドブロック14の配設位置が設定されている。
また、本実施形態では、各リンク5a、5b間の間隔が最も広くなる昇降位置、すなわち、回動軸8と回動軸9とを結ぶ方向D2と直交する方向D3とその長手方向が平行となる各リンク5a、5bの回動位置よりも下方の回動位置において、ロックピン17が突出部19を乗り越えるようになっている。
そして、図4の(b)の状態からキャビン3を下降させると、両リンク5a、5b間の間隔が狭くなりながら上部リンク5aに対し下部リンク5bが前方へ突出する方向へ移動するため、ロックピン17は、誘導面20aに沿って下部リンク5bの後端部側へ移動する結果、図5の(a)に示すように、スライドブロック14の溝の内側面19bに当接して、ロックレバー16の自由端がスライドブロック14に係合する。
すなわち、図5の(a)の状態では、キャビン3が下降する方向に両リンク5a、5bを回動させるためには、ロックレバー16の自由端が下部リンク5bの後端部側へさらに移動すること、つまりロックレバー16が後方へ傾動することを要するが、ロックピン17の側面がスライドブロック14の内側面19bとが当接しているため、当該ロックピン17が両リンク5a、5b間で突っ張り棒のように作用する結果、この位置でキャビン3の下降が機械的に規制されることになる。
本実施形態では、この係合可能状態において、ロックレバー16が各リンク5a、5bの長手方向と垂直な方向D4から傾動軸15回りに傾斜角θ1をもって後方へ傾斜した姿勢を維持するように、当該ロックレバー16の長さ寸法及び下部リンク5bに対するスライドブロック14の配設位置が設定されている。
そして、図5の(b)に示すように、キャビン3を一旦上昇させてロックピン17がスライドブロック14の溝から離脱した状態で、ロックレバー16の自由端を回動させた上で、当該自由端をロックピン17によって上部リンク5aに固定することにより、前記係合可能状態を解除することができる。
以上説明したように、前記昇降装置1によれば、各リンク5a、5bに設けられたロックレバー16及びスライドブロック14が相互に係合することにより、各リンク5a、5bの相対移動を規制することができるので、当該各リンク5a、5bの回動を阻止することができる。
すなわち、各リンク5a、5bが回動する場合、当該各リンク5a、5bが平行な状態を保ちながら前後に相互に移動(スライド)することになるが、前記昇降装置1では、この相対移動をロックレバー16とスライドブロック14との係合によって規制することができるので、各リンク5a、5bが回動すること、つまりキャビン3の下降を機械的に阻止することができる。
そして、前記昇降装置1では、このような規制を、キャビン3の特定の高さ位置へ移動させることに応じて行うことができるので、キャビン3を移動させる作業と両リンク5a、5bの相対移動を規制するための作業とを同時に行うことができ、作業性を向上することができる。
そのため、前記昇降装置1では、キャビン3の高さ位置を保持させる作業を、キャビン3を昇降させるオペレータ一人であっても容易に行うことができる。
したがって、前記昇降装置1によれば、キャビン3の高さ位置を機械的に保持するための作業性を向上することができる。
また、昇降装置1によれば、ロックピン17によってロックレバー16の自由端と上部リンク5aとを着脱するという簡単な方法で、各リンク5a、5bの係合を行う状態(係合可能状態)と、係合を行わない状態(係合不能状態)との切換を行うことができるので、通常時にはキャビン3の自由な昇降を可能にしながら、必要に応じてキャビンの高さ位置を保持することができる。
ロックレバー16を上部リンク5aに対し傾動軸15回りに自重で傾動するようにした昇降装置1によれば、ロックレバー16を移動させる特別な動力を要することなく、キャビン3の移動に応じてロックレバー16をスライドブロック14側へ自動的に移動させることができる。
また、前記昇降装置1では、前記スライドブロック14に係合したロックレバー16の傾斜角θ1(図5の(a)参照)の変化を規制するようにしているので、ロックレバー16を両リンク5a、5b間で突っ張り棒のように作用させることにより、各リンク5a、5bの回動を阻止することができる。
つまり、前記実施形態では、各リンク5a、5bの上下間隔が最も広くなるキャビン3の位置以下の昇降範囲においてロックレバー16とスライドブロック14とを係合させるようにしているので、この昇降範囲内においてキャビン3を下降させるためには、各リンク5a、5bの間隔を狭くする必要が生じるが、スライドブロック14と係合した状態にあるロックレバー16の傾斜角θ1の変化を規制することにより、当該ロックレバー16を両リンク5a、5b間で突っ張り棒のように作用させることができるので、各リンク5a、5bの間隔をそのまま保持して各リンクの回動を規制することができる。
以下、本発明の別の実施形態に係る昇降装置を図6を参照して説明する。なお、前記実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略し、前記実施形態と相違する構成について主に説明する。
昇降装置21は、係合部(第1係合部)22とスライドブロック(第2係合部)23とを含む規制手段24を備えている。
係合部22は、前記ロックレバー16が傾動軸15によって後方のブラケット18bに対し回動可能に軸支されているとともに、当該ロックレバー16の自由端が前記ロックピン17によって前方のブラケット18aに着脱可能とされている点で、前記実施形態と相違している。
スライドブロック23は、前記実施形態における突出部19(図3の(a)参照)に相当する構成を有している。すなわち、スライドブロック23は、その後端面が前方へ向けて上る案内面23aとされているとともに、その前部が前方へ開口する溝を構成する内側面23bとされている。
そして、これら係合部22とスライドブロック23とは、後述する動作を可能とするため、その相対的な位置関係が前記実施形態と異なるものとされている。
以下、昇降装置21においてキャビン3の高さ位置を機械的に保持させる際の動作について、図6〜図8を参照して説明する。
まず、図6に示す下限位置において、抜け止めピン17aを抜き取った上でロックピン17をロックレバー16から引き抜く。これにより、図7の(a)に示すように、ロックレバー16の自由端(ロックピン17)は、その自重によってスライドブロック23の案内面23a上に載置される。
次いで、キャビン3を上昇させると、両リンク5a、5bの間隔が広がりながら、上部リンク5aに対し下部リンク5bが後方へ退避する方向へ移動することになるため、ロックレバー16の自由端は、スライドブロック23の案内面23aに沿って前方へ導かれ、終には、図7の(b)に示すように、スライドブロック23を乗り越える。
本実施形態では、スライドブロック23を乗り越えたときに、ロックレバー16の自重によってロックピン17がスライドブロック23の溝内に導入されるとともにその内側面23bに当接し、この状態において、ロックレバー16が傾動軸15回りに前方へ傾斜した姿勢を維持するように、当該ロックレバー16の長さ寸法及び下部リンク5bに対するスライドブロック23の配設位置が設定されている。
そして、図7の(b)に示す状態からキャビン3を下降させると、両リンク5a、5b間の間隔が狭くなりながら上部リンク5aに対し下部リンク5bが前方へ突出する方向へ移動するため、ロックピン17は、図8の(a)に示すように、スライドブロック23の溝の内側面23bに当接して、ロックレバー16の自由端がスライドブロック23に係合する。
すなわち、図8の(a)の状態では、キャビン3が下降する方向に両リンク5a、5bを回動させるためには、下部リンク5bが上部リンク5aに対し前方へ移動することを要するが、ロックピン17の側面がスライドブロック23の内側面23bに係止されているため、これら内側面23bとロックピン17との間に掛け渡されたロックレバー16によって両リンク5a、5bの相対移動が規制される結果、この位置でキャビン3の下降が機械的に規制されることになる。
本実施形態では、この係合可能状態において、ロックレバー16が各リンク5a、5bの長手方向と垂直な方向D5から傾動軸15回りに傾斜角θ2をもって前方に傾斜した姿勢を維持するように、当該ロックレバー16の長さ寸法及び下部リンク5bに対するスライドブロック23の配設位置が設定されている。
そして、図8の(b)に示すように、キャビン3を一旦上昇させてロックピン17がスライドブロック23の溝から離脱した状態で、ロックレバー16の自由端を回動させて上部リンク5aに固定することにより、前記係合可能状態を解除することができる。
なお、前記各実施形態では、上部リンク5aにロックレバー16の基端部が回動可能に軸支された構成について説明しているが、ロックレバー16の基端部を下部リンク5bに回動可能に取り付けこともできる。
例えば、上部リンク5aに対し左右方向に貫通するスリット(第2係合部)を設けるとともに、このスリットにスライド可能に挿入される摺動軸をロックレバー16の自由端に形成し、当該ロックレバー16により両リンク5a、5bを連結する構成とすることができる。
この場合、摺動軸がスリットにより規定された所定の軌道に沿って上部リンク5aに対し摺動することにより、両リンク5a、5bの自由な回動が許容される一方、当該両リンク5a、5bが所定の高さ位置に回動したときに、前記摺動軸を落とし込む溝部を前記スリットから拡張して形成しておくことにより、この回転位置において両リンク5a、5bの回動が規制される。
さらに、この場合に前記溝部を塞ぐ部材を別途設けることにより、摺動軸と溝部との係合を阻止することにより、前記係合不能状態とすることもできる。
本発明の好ましい実施形態に係るキャビンの昇降装置を概略的に示す側面図であり、キャビンが上限位置と下限位置との間の位置にある状態を示している。 図1のキャビンが下限位置とされた状態の一部を省略して示す側面断面図である。 図2の規制手段を拡大して示す、(a)は側面図、(b)は(a)のIIIb−IIIb線断面図である。 図1の昇降装置の動作を示す側面断面図であり、(a)はキャビンの上昇を開始した状態、(b)はロックピンが突出部を乗り越えた状態をそれぞれ示している。 図1の昇降装置の動作を示す側面断面図であり、(a)はロックピンとスライドブロックとが係合した状態、(b)は係合を解除する状態をそれぞれ示している。 本発明の別の実施形態に係るキャビンの昇降装置を示す側面断面図である。 図6の昇降装置の動作を示す側面断面図であり、(a)はキャビンの上昇を開始した状態、(b)はロックピンがスライドブロックを乗り越えた状態をそれぞれ示している。 図6の昇降装置の動作を示す側面断面図であり、(a)はロックピンとスライドブロックとが係合した状態、(b)は係合を解除する状態をそれぞれ示している。
1 昇降装置
2 上部体
3 キャビン
5 平行リンク機構
5a 上部リンク(上側のリンク)
5b 下部リンク
6 規制手段
8〜11 回動軸
12 係合部(第1係合部)
14 スライドブロック(第2係合部)
16 ロックレバー(係合レバー)
19b 内側面(嵌合溝の側壁)
21 昇降装置
22 係合部(第1係合部)
23 スライドブロック(第2係合部)
23b 内側面(嵌合溝の側壁)
D1 リンクの長手方向に垂直な方向
D3 間隔が最も広くなるときの各リンクの長手方向
θ1、θ2 傾斜角

Claims (3)

  1. 自走式の走行体上に搭載された上部体とこの上部体に設けられたキャビンとを有する作業機械に設けられたキャビン昇降装置であって、
    前記キャビンが予め設定された上限位置と下限位置との間で昇降可能となるように前記上部体とキャビンとを連結する上下一対のリンクを含む平行リンク機構と、
    前記各リンクのうち一方のリンクに設けられた第1係合部と、
    前記各リンクのうち他方のリンクに設けられ、前記第1係合部と係合可能な第2係合部とを備え、
    前記キャビンが前記上限位置と下限位置との間の特定の高さ位置へ移動することに応じて前記第1係合部が前記第2係合部に対する係合位置に移動することにより、前記第1係合部と第2係合部とが前記キャビンの下降方向に向けた前記各リンクの相対移動を規制するように互いに係合し、
    前記第1係合部は、前記キャビンが前記特定の高さ位置へ移動することに応じて前記第2係合部に係合する係合可能状態と、キャビンの位置にかかわらず前記係合位置から離れた状態を保つ係合不能状態との間で切換可能に構成され
    前記平行リンク機構は、各リンクの両端部を前記上部体及びキャビンにそれぞれ回動可能に軸支する回動軸を備えているとともに、前記第1係合部は、前記各リンクのうち上側のリンクに対し前記回動軸と平行する傾動軸回りに傾動可能に支持された係合レバーを備え、この係合レバーは、前記特定の高さ位置へのキャビンの移動に応じて、その自由端が自重により前記上側のリンクに対して相対的に移動することにより前記係合位置へ向かい、
    前記特定の高さ位置は、前記両リンク同士の間隔が最も広くなる高さ位置又はこの高さ位置よりも低い位置に設定され、前記係合レバーは、前記特定の高さ位置において、各リンクの長手方向のそれぞれに垂直な方向に対し前記傾動軸回りに所定の傾斜角をもった姿勢で前記第2係合部と係合し、前記第2係合部は、前記傾斜角の変化を規制することを特徴とするキャビン昇降装置。
  2. 前記係合レバーの自由端には、前記傾動軸と平行して延びる係合軸が形成され、前記第2係合部には、前記キャビンが下降する際に前記傾動軸回りに移動する前記係合軸を受け入れ可能となる方向に開口するとともに、受け入れられた前記係合軸の側面が当接する側壁により囲まれた嵌合溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のキャビン昇降装置。
  3. 前記係合レバーの自由端と前記上側のリンクとを着脱可能に連結する連結部材をさらに備え、前記係合レバーは、前記連結部材によってその自由端と上側のリンクとが着脱されることにより、前記キャビンが前記特定の高さ位置へ移動することに応じて前記第2係合部に係合する係合可能状態と、キャビンの位置にかかわらず前記係合位置から離れた状態を保つ係合不能状態との間で切換可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャビン昇降装置。
JP2006032926A 2006-02-09 2006-02-09 キャビン昇降装置 Active JP4544171B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006032926A JP4544171B2 (ja) 2006-02-09 2006-02-09 キャビン昇降装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006032926A JP4544171B2 (ja) 2006-02-09 2006-02-09 キャビン昇降装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007210468A JP2007210468A (ja) 2007-08-23
JP4544171B2 true JP4544171B2 (ja) 2010-09-15

Family

ID=38489272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006032926A Active JP4544171B2 (ja) 2006-02-09 2006-02-09 キャビン昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4544171B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102168436B (zh) * 2011-03-09 2014-02-12 湖南瑞龙重工科技有限公司 一种铲运机
CN102182220B (zh) * 2011-03-09 2013-06-19 湖南瑞龙重工科技有限公司 一种铲运机及其升降装置
CN102431902B (zh) * 2011-12-08 2014-05-21 三一汽车起重机械有限公司 一种操纵室变位机构及工程机械
JP5984497B2 (ja) * 2012-05-11 2016-09-06 株式会社神戸製鋼所 運転室昇降装置
JP5991072B2 (ja) * 2012-08-21 2016-09-14 コベルコ建機株式会社 作業機械
KR101576191B1 (ko) * 2013-10-29 2015-12-10 채승희 캐빈 승강장치
JP6162030B2 (ja) * 2013-11-22 2017-07-12 住友建機株式会社 作業機械
JP6210098B2 (ja) * 2015-09-11 2017-10-11 コベルコ建機株式会社 作業機械
JP6543545B2 (ja) * 2015-09-29 2019-07-10 株式会社ササキコーポレーション 草刈作業機
JP7019480B2 (ja) * 2018-03-28 2022-02-15 大和製衡株式会社 物品供給装置
CN112919330A (zh) * 2021-02-07 2021-06-08 三一汽车起重机械有限公司 操纵室变位机构及工程机械

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003074087A (ja) * 2002-07-17 2003-03-12 Hitachi Constr Mach Co Ltd 運転室付き建設機械

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11115827A (ja) * 1997-10-13 1999-04-27 Nissan Diesel Motor Co Ltd キャブティルトストッパ装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003074087A (ja) * 2002-07-17 2003-03-12 Hitachi Constr Mach Co Ltd 運転室付き建設機械

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007210468A (ja) 2007-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4544171B2 (ja) キャビン昇降装置
US9004212B2 (en) Machine main body and operating machine provided with same
KR20120077203A (ko) 용접용 고정지그
EP2159105A1 (en) Console height adjustment device for construction machine
WO2021131558A1 (ja) コンソールのチルト構造
EP2899102A2 (en) Construction machine
JP2017178562A (ja) 補助吊上装置および補助吊上装置を備えた作業機械
KR20220117886A (ko) 콘솔의 틸트 구조 및 콘솔
JP5683331B2 (ja) 建設機械のステップ付きキャブフロントガード
JP7334961B2 (ja) コンソールのチルト構造
JP2015068038A (ja) ブーム及びこれを備えた作業機械
JP2000170200A (ja) フロントローダの装着構造
EP1616727B1 (en) Towing device for trailers, equipment and machines in general
JP2018203487A (ja) 建設機械
JP4413669B2 (ja) 建設機械のゲートロック装置
JP5437130B2 (ja) フード保持装置
KR20210030757A (ko) 보조 안전장치를 갖춘 퀵 커플러
JP5528307B2 (ja) ブレード拘束装置、ブレード拘束キット及びブレード拘束方法
JP2015101146A (ja) 車両用シートの掛止構造
JP2019023397A (ja) 建設機械
JP2019163173A (ja) 補助吊上げ装置およびシリンダ
JP2006144399A (ja) 作業機械の操作レバー支持構造
JPH0751397Y2 (ja) テールゲートリフタのゲート板傾斜制御装置
KR20210000035U (ko) 중장비용 도어 힌지 어셈블리
JP4907140B2 (ja) 座席昇降装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100520

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100621

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4544171

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150