JP4543897B2 - 信号伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、装置間で信号を電気的に交換するための信号伝送システムに係り、特に、装置間で入出力インターフェースを経由して電気信号を交換する信号伝送システムに関する。
さらに詳しくは、本発明は、印刷基板上に搭載されたICチップ間でデータ伝送を行なう信号伝送システムに係り、特に、データ伝送を行なうICチップ間のインターフェースにおける消費電力を最適化する信号伝送システムに関する。
昨今の技術革新に伴い、さまざまな電気電子機器が広範に普及してきている。ほとんどの電子機器は、半導体上に無数の微細な回路パターンを実装した半導体集積回路すなわちICチップを主要な部品として構成されている。ICチップは、チップ上の素子数すなわち集積度に応じて、SSI(Small Scale IC:小規模集積回路)、MSI(Medium Scale ID:中規模集積回路)、LSI(Large Scale IC:大規模集積回路)、VLSI(Very Large Scale IC:超LSI)と定義されているが、本明細書では便宜上これらを総称して単に「LSI」と呼ぶこともある。
LSIは、基本的には、用途毎の要求仕様に基づいて設計・製作すなわちカスタム化される。これに対し、ゲートアレイやスタンダード・セルを使用しセミカスタム化し、設計時間や製作コスト、製作日数を削減する手法が広く採用されている。
さらに近年では、汎用的なメモリやプロセッサとともに、データ符号化などの各種のデジタル信号処理に特化されたコアとなる機能回路ブロックを単一のチップ上に実装して、1チップにより特定のシステムに近い機能を実現するという「システムLSI」が出現している。この種のシステムLSIでは、規模が大きく、設計時間がかかり、製作コストが高くなってしまう。このため、チップ内でそれぞれコアとなる機能回路ブロックに関する実装データをハードウェア・マクロ(メガセル)若しくはソフトウェア・マクロというデジタル情報の形態で取り扱うことにより、設計効率の向上が図られている。
また、これらハードウェア・マクロやソフトウェア・マクロは、IP(Intellectual Property:設計資産)として、流通・取引の対象となり、独自の市場が形成されている。したがって、LSIの製造業者は、自社のIPだけでなく、他社、ユーザ、IPベンダから提供される有効なIPを組み合わせることで、高機能且つ高性能のシステムLSIを短時間で実現することが可能となる。
ここで、システムLSIを始め各種のICチップは、一般に外部との信号送受信用のインターフェースを備えている。そして、このチップ間インターフェースにはさまざまな方式が挙げられる。
図15には、最も簡単なインターフェース構成例を例示している。図示のインターフェースは、送信側のドライバと受信側のレシーバにそれぞれインバータINV1及びINV2が用いられている。このインターフェースの動作について、以下に説明する。但し、電圧スイングを3.3V、2.0V以上をハイ、0.8V以下をローとする。
送信側のインバータINV1は、送信データに応じて、ハイ(電源電圧VDD)若しくはロー(0V)を出力する。一方、受信側のインバータINV2は、伝送路から到来する出力レベルがスレッシュショルドを超えると、自身の出力を反転させる。
図15に示した構成のインターフェースは、低周波で動作する場合にはあまり問題はないが、高周波で動作する場合すなわち伝送されるデータのビットレートが増加するに従い、さまざまな問題が生じる。具体的には、伝送されるレベルがVDDと0Vの間で変化するため、応答時間が長く、ビットレートを制限する。また、伝送路の入り口と出口の間で遅延があり電位の同一性は厳密に保証されないが、周波数が高くなるに従い、その影響が大きくなる。よって、インピーダンス整合が必要であるが、図15に示したインターフェースでは、伝送路のインピーダンス整合が考慮されておらず、信号の反射が発生して伝送波形に歪みを生じ、電磁波の輻射が大きくなる。
これらの問題に対応するために、近年では、LVDS(Low Voltage Differential Signal:低電位差信号)と呼ばれるインターフェース方式が利用されることが多い。LVDS方式によれば、電圧信号を電流信号に変換して伝送することから、伝送路上での電力ロスや電圧効果の影響を受けない。また、電流による低振幅伝送、終端抵抗によるインピーダンス整合、差動伝送といった特徴がある。したがって、LVDS方式を採用することにより、高速ビットレートへの対応、信号の反射の低減、電磁波輻射の低減と耐ノイズ特性の向上を実現することができる(例えば、非特許文献1を参照のこと)。
図16には、LVDS方式のインターフェースの構成例を示している。LDVSインターフェースでは、ICチップ間を結ぶ1本の伝送路は、一対の電流信号路からなる。但し、電流源は3.5mAとし、終端抵抗を100Ω、出力振幅を350mVとする。このインターフェースの動作について、以下に説明する。
例えば送信データがハイの場合、トランジスタM3とM2がオンとなり、トランジスタM1とM4がオフとなる。この結果、電流源の電流はM3、電流信号路1、終端抵抗RL、電流信号路2、M2、グランドを流れる電流ルートが形成され、RLに正の電圧を発生させる。一方、送信データがローの場合には、逆に、トランジスタM3とM2がオフとなり、トランジスタM1とM4がオンとなる。この結果、電流源の電流はM1、電流信号路2、終端抵抗RL、電流信号路1、M4、グランドを流れる電流ルートが形成され、終端抵抗RLに負の電圧を発生させる。そして、送信データがハイ及びローそれぞれの場合の電圧を差動アンプが検出し、受信データに変換している。
ところが、図15や図16に示したような従来のインターフェース・システムでは、消費電力の観点からは柔軟性に欠けた回路設計となる。何故ならば、送信側は出力レベルを規定し、その規定に合うよう構成されるため、出力レベルを決定した時点でドライバの消費電力が確定してしまうからである。
例えば、図16に示したインターフェース・システムでは、停電流源が3.5mAに設定された場合、LVDSの送信側のアンプでは、電源電圧が1.8Vの場合、6.3mWの消費電力となる。
近年では、LSIの大規模化及び集積化に伴い、1つのICチップが持つ端子数が著しく増加してきているので、インターフェースにおける消費電力は極めて重要な技術的課題となってきている。とりわけ、モバイル系の機器やバッテリ駆動の機器で使用されるLSIの場合、消費電力が最も重要な性能指標のひとつとされ、深刻な問題となっている。
インターフェースにおける消費電力はその出力レベルをいかにして決定するかに大きく依存する。出力レベルは、基本的に、インターフェースに接続すると想定される伝送路と受信側の性能の最悪条件下においても正常なデータ伝送が可能となるレベルに設定することが好ましい。
インターフェースの出力レベルを決定する上で、伝送路に着目すると、一般的には、伝送路が長ければ長いほど、伝送路での損失が大きくなる。また、伝送路が長いと不要な容量成分が大きくなるため、スルーレートも劣化してしまう。このことから、より長い伝送路でのデータ伝送を保証するためには、出力レベルを大きくとる必要がある。このことから、良好な伝送路を想定し、これに適合させて出力レベルを決定することができれば、消費電力を低減することができるということが理解できよう。
ところが、実際には、同じLSIが、携帯電話のように非常にコンパクトな構成から、デスクトップPCのような比較的大きな装置構成に至るさまざまな用途で用いられることが多い。具体的には、LSIが携帯電話内に用いられる場合であれば、その伝送路は数10ミリメートル程度が想定されるし、デスクトップPCであれば、数10センチメートルが想定される。さらにマルチチップ・モジュールなどの場合は数ミリメートル程度が想定される。
このように、ICチップ間の伝送路はさまざまであり、良好な伝送路を想定することはできない。
例えば、プロセス条件やその他の環境条件に依存せず、外部終端抵抗により自動的にスルーレートが設定されるインターフェース回路について提案がなされているが(例えば、特許文献1を参照のこと)、これはスルーレートすなわち伝送路の出力レベルを一定に保つことを主題とするものであって、ICチップを使用する段階において妥当で且つより小さい出力レベルに設定して低消費電力化を図るというものではない。
従来の一般的な設計論に従うならば、伝送路の条件が最も厳しいと想定されるデスクトップPCに合わせてICチップのインターフェースの出力レベルを設定せざるを得ない。ところが、同じICチップがマルチチップ・モジュールなどの比較的良好な伝送路の条件下で使用される場合には、そのインターフェースの仕様は過品質なレベルになり、電力を浪費していることとなる。
また、上述したように、各コア機能の実装データをIP市場からハードウェア・マクロやソフトウェア・マクロなどの形態で購入し、これらを組み合わせて多機能ICチップを製作するという設計手法を取り入れた場合、高機能且つ高性能のICチップを短期間且つ低コストで製造することができる。ところが、さまざまな用途に適用されることを想定し、そのインターフェース部分はオーバースペックとならざるを得ない。
特開2002−26712号公報 冨田幹貴著「LVDSを使う理由」(Design Wave Magagine 2002 April, pp.95−101)
本発明の目的は、印刷基板上に搭載されたICチップ間でのデータ伝送を好適に行なうことができる、優れた信号伝送システムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、データ伝送を行なうICチップ間のインターフェースにおける消費電力を最適化することができる、優れた信号伝送システムを提供することにある。
本発明の側面は、印刷基板上に実装されたICチップ間でデータ伝送を行なう信号伝送システムであって、
第1のICチップと第2のICチップ間でデータを伝送する第1の伝送路と、
前記第1のICチップから前記第1の伝送路へ送出する信号を可変となる出力レベルを以って出力する第1の可変出力部と、
前記第2のICチップにおいて前記第1の伝送路経由で前記第1のICチップから受け取った信号を受信再生する第2の受信再生部と、
前記第2のICチップと前記第1のICチップ間でデータを伝送する第2の伝送路と、
前記第2のICチップから前記第2の伝送路へ送出する信号を可変となる出力レベルを以って出力する第2の可変出力部と、
前記第1のICチップにおいて前記第2の伝送路経由で前記第2のICチップから受け取った信号を受信再生する第1の受信再生部と、
前記第1及び第2の伝送路における通信状態に基づいて前記第1及び第2の可変出力部における各出力レベルの設定を制御する制御部とを具備し、
前記第1の可変出力部及び前記第1の伝送路を経由して前記第2のICチップへ送るテスト信号を供給するテスト信号供給部と
前記第1の伝送路を経由して前記第2のICチップへ送出されたテスト信号が、前記第2の受信再生部により受信再生され、さらに前記第2の伝送路を経由して前記第1のICチップへ送り返され、前記第1の受信再生部により受信再生された後に検査する判定部を備え、
前記制御部は、前記テスト信号供給部によるテスト信号の送信動作と、前記判定部における判定結果に基づいた前記第1の可変出力部及び前記第2の可変出力部における出力レベルの設定を制御する、
ことを特徴とする信号伝送システムである。
本発明に係る信号伝送システムは、一方のICチップと他方のICチップとの間で双方向のデータ伝送を行なうが、ICチップが印刷基板上に実装され、他のICチップとの電気的な接続がなされた後に、各方向の伝送路毎にテスト信号の伝送を行ない、受信したテスト信号の判定結果に基づいて、本来のデータ伝送時におけるインターフェースの最適な出力レベルをそれぞれ決定することができる。
例えば、前記テスト信号供給手段及び前記判定部は前記第1のICチップに配設される。そして、前記制御手段は、前記判定部の判定結果に基づいて前記第1及び第2の可変出力部における出力レベルを決定するとともに前記第1の可変出力部の出力レベルを設定する制御部と、前記制御部に指示に従って前記第2の可変出力部の出力レベルを設定する従属制御部で構成することができる。このようなシステム構成では、判定部及びテスト信号生成部を双方のICチップで共用することが可能となり、別々に設けた場合より回路が少なくて済む。
この場合、第1及び第2のICチップ間では、一種の主従(マスタ−スレーブ)の関係が形成されており、テスト信号は第1のICチップでのみ生成され、双方向の伝送路の出力レベルの判定も第1のICチップでのみ行なわれる。まず、第1の可変出力部の出力を決定する場合、第2の可変出力部の出力レベルは最大にしておき、テスト信号を第1及び第2の伝送路を用いて第1及び第2のICチップ間を往復させる。そして、判定部では、第2のICチップから戻された受信再生信号とテスト信号の原信号と比較し、その判定結果に基づいて第1の可変出力部の最適出力レベルを決定することができる。続いて、第2の可変出力部の出力を決定する場合、第1の可変出力部の出力レベルは最大にしておき、テスト信号を第1及び第2の伝送路を用いて第1及び第2のICチップ間を往復させる。そして、判定部では、第2のICチップから戻された受信再生信号とテスト信号の原信号と比較し、その判定結果に基づいて第2の可変出力部の最適出力レベルを決定することができる。
一方のICチップと他方のICチップとの間で双方向のデータ伝送を行なう信号伝送システムでは、前記第1及び第2の伝送路は単一の双方向伝送路に多重化するようにしてもよい。
また、前記第2のICチップと前記第1のICチップ間でデータを伝送する第2の伝送路を複数備える場合には、前記第2のICチップは、伝送路毎に、可変出力部とその出力レベルを設定する従属制御部を備えるようにしてもよい。
また、本発明に係る信号伝送システムにおいて、伝送路の出力レベルを設定するための可変出力部の具体的な構成例として、複数の電流源の組み合わせを用いて複数の出力レベルを設定するという方式を挙げることができる。
このような電流値の異なる複数の電流源の合成により出力レベルを設定可能な可変出力部構成では、いわゆるバイナリサーチのアルゴリズムに従って、伝送路における最適な出力レベルを探索することができる。
また、本発明に係る信号伝送システムでは、伝送路における出力レベルの最適値を決定する過程で、データ伝送元のICチップからテスト信号を伝送路に出力し、これをデータ伝送先のICチップ側で受信再生しテスト信号の判定を行なうことにより通信の検査を行なっている。
ここで用いられるは、互いのICチップにおいてあらかじめ既知である必要があるが、例えば、擬似ランダム符号でテスト信号を構成することができる。CMOS素子を用いたデジタル回路によって擬似ランダム符号生成回路を容易に構成することができる。データ伝送元のICチップではあるシードを用いてテスト信号となる擬似ランダム符号を生成するとともに、データ伝送先のICチップでは同じシードを用いて比較信号を同様に生成することができる。
本発明によれば、印刷基板上に搭載されたICチップ間でのデータ伝送を好適に行なうことができる、優れた信号伝送システムを提供することができる。
また、本発明によれば、データ伝送を行なうICチップ間のインターフェースにおける消費電力を最適化することができる、優れた信号伝送システムを提供することができる。
本発明に係る信号伝送システムによれば、ICチップが印刷基板上に実装され、他のICチップとの電気的な接続がなされた後に、一方のICチップ・インターフェースから他方のICチップへテスト信号の伝送を行ない、受信したテスト信号の判定結果に基づいて、本来のデータ伝送時におけるインターフェースの最適な出力レベルを決定することができる。
実装状態の予測に基づいてマージンを持たせながら、インターフェースの出力レベルを設定するという従来の設計手法に比べ、本発明に係る信号伝送システムによれば、ICチップを使用する段階において妥当で且つより小さい出力レベルに設定することが可能であり、その結果として低消費電力となる。
なお、ICチップの制御部他は、CMOS回路を用いて実装することにより、通常の動作時に消費電力を増やすことはない。
また、インターフェース回路部分は、PAD他のサイズの制約により、論理回路に比べ、チップ面積が大きく、そのため論理回路を実装したとしても、チップ面積的にはほとんど大きくならず、コスト面でのデメリットも無視できる程度である。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
図1には、本発明の一実施形態に係る信号伝送システム10の構成を模式に示している。図示の信号伝送システム10は、例えばICチップ間でデータ伝送を行なうためのインターフェース・システムに組み込むことができる。
ICチップ間でデータ伝送を行なうインターフェース・システム自体は、送信データを出力する出力部11と、伝送路を通過したデータを受信再生する受信再生部12と、これら出力部と受信再生部を結ぶ伝送路13で構成される。出力部11は、外部からの指示信号に応じてその出力レベルを調整することができる可変出力部として構成される。
テスト信号生成部14は、ICチップ間のデータ伝送を行なう当該信号伝送システムにおける出力レベルを決定するために用いるテスト信号を生成する。セレクタ15は、通常のデータ伝送時における送信データと、テスト信号生成部14で生成されたテスト信号のうち、可変出力部11への入力を選択的に切り替える。判定部16は、伝送路13を通過したテスト信号が受信再生部12により正しく受信再生されたかどうかを判定する。
制御部17は、伝送路13を介してテスト信号を送受信した結果に基づいて最適な出力レベルを決定し、これを可変出力部11に設定する。したがって、ICチップが印刷基板上に実装され、他のICチップとの電気的な接続がなされた後に、一方のICチップ・インターフェースから他方のICチップへテスト信号の伝送を行ない、受信したテスト信号の判定結果に基づいて、本来のデータ伝送時におけるインターフェースの出力レベルを決定することができる。
制御部17は、可変出力部11における出力レベルの最適化を行なう場合、テスト信号生成部14の出力が可変出力部11に入力されるようセレクタ15を制御する。また、制御部17は、可変出力部11の出力をある値に設定する。
テスト信号生成部14では、制御部17からの指示に従い、テスト信号を出力する。テスト信号は、可変出力部11並びに伝送路13を経由して、受信再生部12に入力される。受信再生部12では、伝送路13を介して歪みやノイズが重畳したテスト信号から、原信号を再生する。
再生されたテスト信号は、判定部16に入力される。判定部16では、あらかじめ知っているテスト信号と再生信号を比較し、判定結果を生成する。判定結果は、制御部17に戻され、制御部17は、その判定結果に基づいて、可変出力部11における最適な出力レベルを決定する。
なお、可変出力部11では、図示しないが、高域強調他の信号処理操作を含む場合がある。また、可変出力部11が出力する信号が多値化などの一種の変調を受けている場合には、受信再生部12で対応する復調処理が行なわれることとなる。
また、伝送路13に対する出力レベルの判定を行なうときに、テスト信号が1回だけ送られる場合や、可変出力レベルを変化させながら複数回送られる場合がある。
また、判定部16における判定結果は、単純にすべて正しいかどうかという信号でもよいし、誤り確率を含めるようにしてもよい。
また、受信再生部12は、クロック・リカバリや、タイミング・アジャストなどの操作を行なうようにしてもよい。
また、可変出力部11からの可変出力は、差動信号でもよいし、単相信号でもよい。
また、伝送路13は、同軸線路の場合や、基板上に生成されたストリップラインの場合、単なる配線などの場合がある。
また、テスト信号生成部14が生成するテスト信号は、固定でもよいし、可変でもよい。テスト信号生成部は、どういった信号を送るのかを示す信号を生成することもある。
なお、出力レベルの最適化のスキームは、例えば、ICチップの電源投入時や、リセット時、省電力モード(スリープ・モード)からの復帰時などが想定される。最適化スキームの開始条件については、制御部17は、最適化の開始を自ら判断してもよいし、CPU(Central Processing Unit)などの外部の系(図示しない)から指示を受けてもよい。
図1に示した信号伝送システムによれば、予測に基づいてマージンを持たせた出力レベルの設定を用いる場合に比べ、より小さい出力レベルに設定可能であることから、ICチップは低消費電力となる。
制御部17や判定部16といった論理回路はCMOS(Compelentary Metal Oxide Semiconductor)素子を利用して比較的容易に構成することができる。また、制御部他をCMOS回路で実装すれば、通常の動作時に消費電力を増やすことはない。また、インターフェース回路部分は、PAD他のサイズの制約により、論理回路に比べ、チップ面積が大きく、そのため、論理回路を実装したとしても、チップ面積的にはほとんど大きくならず、コスト面でのデメリットも無視できる程度である。
図2には、一方のチップIC1から他方のチップIC2へ一方向のデータ伝送を行なう信号伝送システムの構成例を示している。
ICチップ間でデータ伝送を行なうインターフェース・システム自体は、送信データを出力する出力部11と、伝送路を通過したデータを受信再生する受信再生部12と、これら出力部と受信再生部を結ぶ伝送路13で構成される。出力部11は、外部からの指示信号に応じてその出力レベルを調整することができる可変出力部として構成される。そして、可変出力部11における出力レベルの自律的な最適化処理を行なうために、データ伝送元であるIC1側にテスト信号生成部14、セレクタ15、及び制御部17が装備され、データ伝送先であるIC2側に判定部16が装備されている。
また、図2に示したシステム構成では、データ伝送先であるIC2側に実装された判定部16におけるテスト信号の受信再生処理の判定結果を、データ伝送元であるIC1側の制御部17に伝送するための専用の判定結果伝送経路18が、データ信号(並びにテスト信号)の伝送路13とは別に装備されている。
テスト信号生成部14は、ICチップ間のデータ伝送を行なう当該信号伝送システムにおける出力レベルを決定するために用いるテスト信号を生成する。セレクタ15は、通常のデータ伝送時における送信データと、テスト信号生成部14で生成されたテスト信号のうち、可変出力部11への入力を選択的に切り替える。判定部16は、伝送路13を通過したテスト信号が受信再生部12により正しく受信再生されたかどうかを判定する。
制御部17は、判定結果伝送路18を介してテスト信号を送受信した結果に基づいて最適な出力レベルを決定し、これを可変出力部11に設定する。したがって、IC1及びIC2がともに印刷基板上に実装され、電気的な接続がなされた後に、IC1からIC2へテスト信号の伝送を行ない、受信したテスト信号の判定結果に基づいて、本来のデータ伝送時におけるインターフェースの出力レベルを決定することができる。
制御部17は、可変出力部11における出力レベルの最適化を行なう場合、テスト信号生成部14の出力が可変出力部11に入力されるようセレクタ15を制御する。また、制御部17は、可変出力部11の出力をある値に設定する。
テスト信号生成部14では、制御部17からの指示に従い、テスト信号を出力する。テスト信号は、可変出力部11並びに伝送路13を経由して、受信再生部12に入力される。受信再生部12では、伝送路13を介して歪みやノイズが重畳したテスト信号から、原信号を再生する。
再生されたテスト信号は、判定部16に入力される。判定部16では、あらかじめ知っているテスト信号と再生信号を比較し、判定結果を生成する。判定結果は、伝送路13とは異なる判定結果伝送路18を経由して制御部17に戻される。そして、制御部17は、その判定結果に基づいて、可変出力部11における最適な出力レベルを決定する。
なお、出力レベルの最適化のスキームは、例えば、ICチップの電源投入時や、リセット時、省電力モードからの復帰時などが想定される。最適化スキームの開始条件については、制御部17は、最適化の開始を自ら判断してもよいし、図示しないCPUなどから指示を受けてもよい。
図2に示した信号伝送システムによれば、予測に基づいてマージンを持たせた出力レベルの設定を用いる場合に比べ、より小さい出力レベルに設定可能であることから、ICチップは低消費電力となる。
IC2側でのテスト信号の判定結果自体は、伝送路13経由で行なわれる通常のデータ伝送に比べ、一般的に短いので、速いレートで伝送する必要はない。例えば、低いレートでのみ動作させ、出力レベル制御の必要のない、図15に示したような伝送路がIC1とIC2間に存在するとき、これを判定結果伝送路18として兼用することで、判定結果を送信するための追加回路が不要となる。
一方、伝送路に判定結果を送信するための回路を付加した場合、寄生容量の増加などにより、伝送路自体の性能が劣化するデメリットがある。このため、判定結果伝送経路18を別に設けることは、このデメリットを解消でき、有用である。
図3には、一方のチップIC1から他方のチップIC2へ一方向のデータ伝送を行なう信号伝送システムについての他の構成例を示している。
ICチップ間でデータ伝送を行なうインターフェース・システム自体は、送信データを出力する出力部11と、伝送路を通過したデータを受信再生する受信再生部12と、これら出力部11と受信再生部12を結ぶ伝送路13で構成される。出力部11は、外部からの指示信号に応じてその出力レベルを調整することができる可変出力部として構成される。そして、可変出力部11における出力レベルの自律的な最適化処理を行なうために、データ伝送元であるIC1側にテスト信号生成部14、セレクタ15、及び制御部17が装備され、データ伝送先であるIC2側に判定部16が装備されている。
また、図3に示したシステム構成では、データ伝送先であるIC2側に実装された判定部16におけるテスト信号の受信再生処理の判定結果は、通常のデータ伝送を行なう伝送路13を経由してデータ伝送元であるIC1側の制御部17に伝送される。このため、IC2側に判定結果送信部21が配設されるとともに、IC1側には判定結果受信部22が配設されている。これら判定結果の送受信部はCMOS素子を用いて比較的容易に実装することができる。
テスト信号生成部14は、ICチップ間のデータ伝送を行なう当該信号伝送システムにおける出力レベルを決定するために用いるテスト信号を生成する。セレクタ15は、通常のデータ伝送時における送信データと、テスト信号生成部14で生成されたテスト信号のうち、可変出力部11への入力を選択的に切り替える。判定部16は、伝送路13を通過したテスト信号が受信再生部12により正しく受信再生されたかどうかを判定する。
制御部17は、伝送路13を介してテスト信号を送受信した結果に基づいて最適な出力レベルを決定し、これを可変出力部11に設定する。したがって、IC1及びIC2がともに印刷基板上に実装され、電気的な接続がなされた後に、IC1からIC2へテスト信号の伝送を行ない、受信したテスト信号の判定結果に基づいて、本来のデータ伝送時におけるインターフェースの出力レベルを決定することができる。
制御部17は、可変出力部11における出力レベルの最適化を行なう場合、テスト信号生成部14の出力が可変出力部11に入力されるようセレクタ15を制御する。また、制御部17は、可変出力部11の出力をある値に設定する。
テスト信号生成部14では、制御部17からの指示に従い、テスト信号を出力する。テスト信号は、可変出力部11並びに伝送路13を経由して、受信再生部12に入力される。受信再生部12では、伝送路13を介して歪みやノイズが重畳したテスト信号から、原信号を再生する。
再生されたテスト信号は、判定部16に入力される。判定部16では、あらかじめ知っているテスト信号と再生信号を比較し、判定結果を生成する。IC2内の判定結果送信部21は、テスト信号の判定結果を伝送路13経由でIC1へ送信する。そして、IC1側では判定結果受信部22が伝送路13経由で判定結果を受け取ると、これを制御部17に渡す。そして、制御部17は、その判定結果に基づいて、可変出力部11における最適な出力レベルを決定する。
なお、出力レベルの最適化のスキームは、例えば、ICチップの電源投入時や、リセット時、省電力モードからの復帰時などが想定される。最適化スキームの開始条件については、制御部17は、最適化の開始を自ら判断してもよいし、図示しないCPUなどから指示を受けてもよい。
図3に示した信号伝送システムによれば、予測に基づいてマージンを持たせた出力レベルの設定を用いる場合に比べ、より小さい出力レベルに設定可能であることから、ICチップは低消費電力となる。
図2に示したように専用の判定結果伝送経路18を設けた場合、チップ間の接続が増え、端子数の増加となり、不利となる。一方、図3に示したように既存の伝送路13と共用した場合には、判定結果を送るタイミングについて、他の機能との調停が必要となり、制御が煩雑になり、また、最適化に時間がかかる場合がある。判定結果の伝送にデータ伝送用の伝送路13を共用する場合には、制御部17がシステム全体の動作を統括してコントロールすることが可能であることから、図示したブロックのみで最適化を進めることができ、有利である。
なお、テスト信号の判定結果自体は情報量が少なく、また、判定結果伝送されるタイミングは制御部17によってコントロール可能であるため、判定送信部21や判定受信部22は、非常に単純な回路で構成可能である。
図4には、一方のチップIC1から他方のチップIC2へ一方向のデータ伝送を行なう信号伝送システムについてのさらに他の構成例を示している。
ICチップ間でデータ伝送を行なうインターフェース・システム自体は、送信データを出力する出力部11と、伝送路を通過したデータを受信再生する受信再生部12と、これら出力部11と受信再生部12を結ぶ伝送路13で構成される。出力部11は、外部からの指示信号に応じてその出力レベルを調整することができる可変出力部として構成される。そして、可変出力部11における出力レベルの自律的な最適化処理を行なうために、データ伝送元であるIC1側にテスト信号生成部14、セレクタ15、及び制御部17が装備され、データ伝送先であるIC2側に判定部16が装備されている。
IC2側では、IC1から送られてくるテスト信号の判定を行なうために、IC1と同じテスト信号を使用しなければならない。そこで、図4に示したシステムでは、データ伝送先であるIC2内に、テスト信号と同一信号を生成する比較信号生成部23が配設されている。
また、図4に示したシステム構成では、データ伝送先であるIC2側に実装された判定部16におけるテスト信号の受信再生処理の判定結果を、データ伝送元であるIC1側の制御部17に伝送するための専用の判定結果伝送経路18が、データ信号(並びにテスト信号)の伝送路13とは別に装備されている。
テスト信号生成部14は、ICチップ間のデータ伝送を行なう当該信号伝送システムにおける出力レベルを決定するために用いるテスト信号を生成する。セレクタ15は、通常のデータ伝送時における送信データと、テスト信号生成部14で生成されたテスト信号のうち、可変出力部11への入力を選択的に切り替える。判定部16は、伝送路13を通過したテスト信号が受信再生部12により正しく受信再生されたかどうかを判定する。
制御部17は、判定結果伝送路18を介してテスト信号を送受信した結果に基づいて最適な出力レベルを決定し、これを可変出力部11に設定する。したがって、IC1及びIC2がともに印刷基板上に実装され、電気的な接続がなされた後に、IC1からIC2へテスト信号の伝送を行ない、受信したテスト信号の判定結果に基づいて、本来のデータ伝送時におけるインターフェースの出力レベルを決定することができる。
制御部17は、可変出力部11における出力レベルの最適化を行なう場合、テスト信号生成部14の出力が可変出力部11に入力されるようセレクタ15を制御する。また、制御部17は、可変出力部11の出力をある値に設定する。
テスト信号生成部14では、制御部17からの指示に従い、テスト信号を出力する。テスト信号は、可変出力部11並びに伝送路13を経由して、受信再生部12に入力される。受信再生部12では、伝送路13を介して歪みやノイズが重畳したテスト信号から、原信号を再生する。
再生されたテスト信号は判定部16に入力される。また、比較信号生成部23は、テスト信号と同一の比較信号を生成して判定部16に供給する。判定部16では、比較信号と再生信号を比較し、判定結果を生成する。判定結果は、伝送路13とは異なる判定結果伝送路18を経由して制御部17に戻される。そして、制御部17は、その判定結果に基づいて、可変出力部11における最適な出力レベルを決定する。
ここで、出力レベルの判定に使用するテスト信号を変化させる場合には、制御部17がテスト信号生成部14から伝送するテスト信号の種類を特定する信号を送り、比較信号生成部23ではテスト信号と同じ信号を生成する。そして、判定部16では、伝送路13を介して送られたテスト信号と比較信号生成部23の出力とを比較することができる。
なお、出力レベルの最適化のスキームは、例えば、ICチップの電源投入時や、リセット時、省電力モードからの復帰時などが想定される。最適化スキームの開始条件については、制御部17は、最適化の開始を自ら判断してもよいし、図示しないCPUなどから指示を受けてもよい。
図4に示した信号伝送システムによれば、予測に基づいてマージンを持たせた出力レベルの設定を用いる場合に比べ、より小さい出力レベルに設定可能であることから、ICチップは低消費電力となる。
図5には、一方のチップIC1から他方のチップIC2へ一方向のデータ伝送を行なう信号伝送システムについてのさらに他の構成例を示している。
ICチップ間でデータ伝送を行なうインターフェース・システム自体は、送信データを出力する出力部11と、伝送路を通過したデータを受信再生する受信再生部12と、これら出力部11と受信再生部12を結ぶ伝送路13で構成される。出力部11は、外部からの指示信号に応じてその出力レベルを調整することができる可変出力部として構成される。そして、可変出力部11における出力レベルの自律的な最適化処理を行なうために、データ伝送元であるIC1側にテスト信号生成部14、セレクタ15、及び制御部17が装備され、データ伝送先であるIC2側に判定部16が装備されている。
IC2側では、IC1から送られてくるテスト信号の判定を行なうために、IC1と同じテスト信号を使用しなければならないため、図4に示したシステム構成と同様に、データ伝送先であるIC2内に、テスト信号と同一信号を生成する比較信号生成部23が配設されている。
また、図5に示したシステム構成では、データ伝送先であるIC2側に実装された判定部16におけるテスト信号の受信再生処理の判定結果は、通常のデータ伝送を行なう伝送路13を経由してデータ伝送元であるIC1側の制御部17に伝送される。このため、IC2側に判定結果送信部21が配設されるとともに、IC1側には判定結果受信部22が配設されている。これら判定結果の送受信部はCMOS素子を用いて比較的容易に実装することができる。
テスト信号生成部14は、ICチップ間のデータ伝送を行なう当該信号伝送システムにおける出力レベルを決定するために用いるテスト信号を生成する。セレクタ15は、通常のデータ伝送時における送信データと、テスト信号生成部14で生成されたテスト信号のうち、可変出力部11への入力を選択的に切り替える。判定部16は、伝送路13を通過したテスト信号が受信再生部12により正しく受信再生されたかどうかを判定する。
制御部17は、判定結果伝送路18を介してテスト信号を送受信した結果に基づいて最適な出力レベルを決定し、これを可変出力部11に設定する。したがって、IC1及びIC2がともに印刷基板上に実装され、電気的な接続がなされた後に、IC1からIC2へテスト信号の伝送を行ない、受信したテスト信号の判定結果に基づいて、本来のデータ伝送時におけるインターフェースの出力レベルを決定することができる。
制御部17は、可変出力部11における出力レベルの最適化を行なう場合、テスト信号生成部14の出力が可変出力部11に入力されるようセレクタ15を制御する。また、制御部17は、可変出力部11の出力をある値に設定する。
テスト信号生成部14では、制御部17からの指示に従い、テスト信号を出力する。テスト信号は、可変出力部11並びに伝送路13を経由して、受信再生部12に入力される。受信再生部12では、伝送路13を介して歪みやノイズが重畳したテスト信号から、原信号を再生する。
再生されたテスト信号は、判定部16に入力される。また、比較信号生成部23は、テスト信号と同一の比較信号を生成して判定部16に供給する。判定部16では、比較信号と再生信号を比較し、判定結果を生成する。IC2内の判定結果送信部21は、テスト信号の判定結果を伝送路13経由でIC1へ送信する。そして、IC1側では判定結果受信部22が伝送路13経由で判定結果を受け取ると、これを制御部17に渡す。そして、制御部17は、その判定結果に基づいて、可変出力部11における最適な出力レベルを決定する。
ここで、出力レベルの判定に使用するテスト信号を変化させる場合には、制御部17がテスト信号生成部14から伝送するテスト信号の種類を特定する信号を送り、比較信号生成部23ではテスト信号と同じ信号を生成する。そして、判定部16では、伝送路13を介して送られたテスト信号と比較信号生成部23の出力とを比較することができる。
なお、出力レベルの最適化のスキームは、例えば、ICチップの電源投入時や、リセット時、省電力モードからの復帰時などが想定される。最適化スキームの開始条件については、制御部17は、最適化の開始を自ら判断してもよいし、図示しないCPUなどから指示を受けてもよい。
図5に示した信号伝送システムによれば、予測に基づいてマージンを持たせた出力レベルの設定を用いる場合に比べ、より小さい出力レベルに設定可能であることから、ICチップは低消費電力となる。
また、図4並びに図5に示した信号伝送システムによれば、テスト信号を可変させる機能を備えているので、可変出力部11の最適化のレベルを変更することができる。例えば、信頼性の高い伝送が必要な場合は、あるパターンを繰り返し送ったり、また、別のパターンを試したりすることで、判定結果の信頼性を高めることができる。
図6には、一方のチップIC1と他方のチップIC2との間で双方向のデータ伝送を行なう信号伝送システムの構成例を示している。
IC1からIC2へデータ伝送を行なう往路を構成するインターフェース・サブシステム自体は、送信データを出力する出力部11と、伝送路13を通過したデータを受信再生する受信再生部12と、これら出力部11と受信再生部12を結ぶ伝送路13で構成される。ここで、出力部11は、外部からの指示信号に応じてその出力レベルを調整することができる可変出力部として構成される。
また、IC2からIC1へデータ伝送を行なう復路を構成するインターフェース・サブシステム自体は、送信データを出力する出力部31と、伝送路33を通過したデータを受信再生する受信再生部32と、これら出力部31と受信再生部32を結ぶ伝送路33で構成される。ここで、出力部31は、外部からの指示信号に応じてその出力レベルを調整することができる可変出力部として構成される。
そして、図6に示した信号伝送システムでは、各方向のデータ伝送路13及び33における可変出力部11及び31の出力レベルの自律的な最適化処理を行なうために、IC1側にテスト信号生成部14、セレクタ15、制御部17、及び判定部36を配設するとともに、IC2側には従属制御部37及びセレクタ35を配設している。図示の構成では、出力レベルの最適化処理に関し、IC1及びIC2間では、一種の主従(マスタ−スレーブ)の関係が形成されている。すなわち、テスト信号は、一方のチップIC1内のテスト信号生成部14でのみ生成し、出力レベルの判定に関してもIC1内の判定部36でのみ行なう。
テスト信号生成部14は、ICチップ間のデータ伝送を行なう当該信号伝送システムにおける出力レベルを決定するために用いるテスト信号を生成する。セレクタ15は、通常のデータ伝送時における送信データと、テスト信号生成部14で生成されたテスト信号のうち、可変出力部11への入力を選択的に切り替える。
IC2側では、伝送路13を通過したテスト信号を受信再生部12により受信再生する。そして、セレクタ35は、通常のデータ伝送時における送信データと、受信再生部12により受信再生されたテスト信号のうち、可変出力部31への入力を選択的に切り替える。
制御部17は、伝送路33を介してテスト信号を送受信した結果に基づいて、往復それぞれの伝送路13及び33における最適な出力レベルを決定する。そして、IC1内では最適な出力レベルを可変出力部11に設定し、IC2に対しては最適な出力レベルを伝送路13経由で通知する。これに対し、IC2側では、制御部17とは主従関係にある従属制御部37が、受け取った最適な出力レベルを可変制御部31に設定する。したがって、IC1及びIC2がともに印刷基板上に実装され、電気的な接続がなされた後に、IC1からIC2へテスト信号の伝送、及びIC2からIC1へのデータ伝送を行ない、受信したテスト信号の判定結果に基づいて、本来のデータ伝送時における双方向インターフェースの出力レベルを決定することができる。
図6に示したシステム構成では、出力レベルの最適化処理に関してIC1及びIC2間で一種の主従(マスタ−スレーブ)の関係が形成されており、テスト信号はIC1でのみ生成され、各方向における伝送路の出力レベルの判定もIC1でのみ行なわれる。このため、伝送路13及び33のそれぞれの判定処理を直交・非干渉で行なうようにする必要がある。
例えば、可変出力部11の出力を決定する場合、可変出力部31の出力レベルは最大にしておき、伝送路33でのデータ伝送品質を最大限に確保しておく。そして、テスト信号を可変出力部11、伝送路13、受信再生部12、可変出力部31、伝送路33、受信再生部32、判定部36の順に通す。判定部36では、IC2から戻された受信再生信号とテスト信号の原信号と比較する。この操作により、まず、可変出力部11の最適出力レベルを決定し、伝送路13の消費電力を最適化する。
次に、可変出力部31の出力レベルを決定するために、可変出力部11の出力レベルは最大にしておき、伝送路13でのデータ伝送品質を最大限に確保しておく。そして、テスト信号を可変出力部11、伝送路13、受信再生部12、可変出力部31、伝送路33、受信再生部32、判定部36の順に通す。判定部36では、IC2から戻された受信再生信号とテスト信号の原信号と比較する。この操作により、まず、可変出力部31の最適出力レベルを決定し、これを伝送路13経由してIC2側へ通知する。従属制御部37は、制御部17からの指示により、テスト信号生成部14で生成された制御用信号を解釈し、可変出力部31の出力レベルを操作することで、伝送路33の消費電力を最適化する。
図6に示した双方向の信号伝送システムによれば、予測に基づいてマージンを持たせた出力レベルの設定を用いる場合に比べ、より小さい出力レベルに設定可能であることから、ICチップは低消費電力となる。
また、図6に示したシステム構成では、判定部36及びテスト信号生成部14を双方のチップIC1及びIC2で共用することが可能となり、別々に設けた場合より、回路が少なくて済む。
また、各ICチップの可変出力部11と可変出力部31の出力レベルの最適化を行なう順序などは、一方のIC1内の制御部17でコントロールすることから、ICチップ間での特別の調停機能は必要ない。
図7には、一方のチップIC1から他方のチップIC2との間で双方向のデータ伝送を行なう信号伝送システムについての他の構成例を示している。
IC1からIC2へデータ伝送を行なう往路を構成するインターフェース・サブシステム自体は、送信データを出力する出力部11と、伝送路13を通過したデータを受信再生する受信再生部12と、これら出力部11と受信再生部12を結ぶ伝送路13で構成される。ここで、出力部11は、外部からの指示信号に応じてその出力レベルを調整することができる可変出力部として構成される。
また、IC2からIC1へデータ伝送を行なう復路を構成するインターフェース・サブシステム自体は、送信データを出力する出力部31と、伝送路33を通過したデータを受信再生する受信再生部32と、これら出力部と受信再生部を結ぶ伝送路33で構成される。ここで、出力部31は、外部からの指示信号に応じてその出力レベルを調整することができる可変出力部として構成される。
そして、図7に示した信号伝送システムでは、データ伝送路13における可変出力部11の出力レベルの自律的な最適化処理を行なうために、IC1側にテスト信号生成部14、セレクタ15、及び制御部17が配設されるとともに、IC2側には判定部16が配設されている。同様に、データ伝送路33における可変出力部31の出力レベルの自律的な最適化処理を行なうために、IC2側にテスト信号生成部34、セレクタ35、及び制御部37が配設されるとともにIC1側には判定部36が配設されている。図示の構成では、各ICチップは対称的に構成されており、出力レベルの最適化処理に関しIC1及びIC2間では主従関係はなく、それぞれ主導的に最適化処理を行なう。
テスト信号生成部14は、伝送路13における出力レベルを決定するために用いるテスト信号を生成する。セレクタ15は、通常のデータ伝送時における送信データと、テスト信号生成部14で生成されたテスト信号のうち、可変出力部11への入力を選択的に切り替える。IC2側では、判定部16が伝送路13を通過したテスト信号が受信再生部12により正しく受信再生されたかどうかを判定する。
制御部17は、伝送路33を介してテスト信号を送受信した結果に基づいて最適な出力レベルを決定し、これを可変出力部11に設定する。したがって、IC1及びIC2がともに印刷基板上に実装され、電気的な接続がなされた後に、IC1からIC2へテスト信号の伝送を行ない、受信したテスト信号の判定結果に基づいて、本来のデータ伝送時におけるインターフェースの出力レベルを決定することができる。
制御部17は、可変出力部11における出力レベルの最適化を行なう場合、テスト信号生成部14の出力が可変出力部11に入力されるようセレクタ15を制御する。また、制御部17は、可変出力部11の出力をある値に設定する。また、最適化処理の開始に際し、制御部17は、テスト信号生成部14を用い、最適化を開始する信号を伝送路13経由でIC2側の制御部37に伝える。これに対し、制御部37は、テスト信号生成部34を用いて許可又は不許可に関する信号を生成してIC1側の制御部17に返す。これにより、制御部17は、可変出力部11の最適化を開始可能であることを検知する。但し、これは最適化開始のシーケンスの一例であり、本発明の要旨はこれに限定されない。
テスト信号生成部14では、制御部17からの指示に従い、テスト信号を出力する。テスト信号は、可変出力部11並びに伝送路13を経由して、受信再生部12に入力される。受信再生部12では、伝送路13を介して歪みやノイズが重畳したテスト信号から、原信号を再生する。
再生されたテスト信号は、判定部16に入力される。判定部16では、あらかじめ知っているテスト信号と再生信号を比較し、判定結果を生成する。判定結果は、伝送路33を経由して制御部17に戻される。そして、制御部17は、その判定結果に基づいて、可変出力部11における最適な出力レベルを決定する。
一方、テスト信号生成部34は、伝送路33における出力レベルを決定するために用いるテスト信号を生成する。セレクタ35は、通常のデータ伝送時における送信データと、テスト信号生成部34で生成されたテスト信号のうち、可変出力部31への入力を選択的に切り替える。IC1側では、判定部36が伝送路33を通過したテスト信号が受信再生部32により正しく受信再生されたかどうかを判定する。
制御部37は、伝送路13を介してテスト信号を送受信した結果に基づいて最適な出力レベルを決定し、これを可変出力部31に設定する。したがって、IC1及びIC2がともに印刷基板上に実装され、電気的な接続がなされた後に、IC2からIC1へテスト信号の伝送を行ない、受信したテスト信号の判定結果に基づいて、本来のデータ伝送時におけるインターフェースの出力レベルを決定することができる。
制御部37は、可変出力部31における出力レベルの最適化を行なう場合、テスト信号生成部34の出力が可変出力部31に入力されるようセレクタ35を制御する。また、制御部37は、可変出力部31の出力をある値に設定する。また、最適化処理の開始に際し、制御部37は、テスト信号生成部34を用い、最適化を開始する信号を伝送路33経由でIC1側の制御部17に伝える。これに対し、制御部17は、テスト信号生成部14を用いて許可又は不許可に関する信号を生成してIC2側の制御部37に返す。これにより、制御部37は、可変出力部31の最適化を開始可能であることを検知する。但し、これは最適化開始のシーケンスの一例であり、本発明の要旨はこれに限定されない。
テスト信号生成部34では、制御部37からの指示に従い、テスト信号を出力する。テスト信号は、可変出力部31並びに伝送路33を経由して、受信再生部32に入力される。受信再生部32では、伝送路33を介して歪みやノイズが重畳したテスト信号から、原信号を再生する。
再生されたテスト信号は、判定部36に入力される。判定部36では、あらかじめ知っているテスト信号と再生信号を比較し、判定結果を生成する。判定結果は、伝送路13を経由して制御部37に戻される。そして、制御部37は、その判定結果に基づいて、可変出力部31における最適な出力レベルを決定する。
なお、出力レベルの最適化のスキームは、例えば、ICチップの電源投入時や、リセット時、省電力モードからの復帰時などが想定される。最適化スキームの開始条件については、制御部17若しくは37は、最適化の開始を自ら判断してもよいし、図示しないCPUなどから指示を受けてもよい。
図7に示した信号伝送システムによれば、予測に基づいてマージンを持たせた出力レベルの設定を用いる場合に比べ、より小さい出力レベルに設定可能であることから、ICチップは低消費電力となる。
また、図7に示したシステム構成によれば、IC1側とIC2側に全く同じ(すなわち対称的な)回路を形成することが可能であり、設計がし易いという利点がある。また、図6に示したシステム構成の場合は、比較的、複雑な情報を制御部17から従属制御部37へ伝送することから、最適化のためのルールを規定する必要があり、また、時間の面でもオーバヘッドになる可能性があるのに対し、図7に示したシステム構成の場合は、比較的簡単なやり取りのみで済む。
図8には、一方のチップIC1から他方のチップIC2との間で双方向のデータ伝送を行なう信号伝送システムについてのさらに他の構成例を示している。図6に示した信号伝送システムでは、往路と復路でそれぞれ独立した一対の伝送路13及び33が配設されているが、図8に示したシステム構成では、単一の双方向双方向伝送路41が用いられる。
IC1からIC2へデータ伝送を行なう伝送路は、送信データを出力する出力部11と、双方向伝送路41を通過したデータを受信再生する受信再生部12と、これら出力部11と受信再生部12を結ぶ双方向伝送路41で構成される。ここで、出力部11は、外部からの指示信号に応じてその出力レベルを調整することができる可変出力部として構成される。
同様に、IC2からIC1へデータ伝送を行なう伝送路は、送信データを出力する出力部31と、双方向伝送路41を上記とは逆方向で通過したデータを受信再生する受信再生部32と、これら出力部31と受信再生部32を結ぶ双方向伝送路41で構成される。ここで、出力部31は、外部からの指示信号に応じてその出力レベルを調整することができる可変出力部として構成される。
そして、図8に示した信号伝送システムでは、双方向伝送路41の各方向における可変出力部11及び31の出力レベルの自律的な最適化処理を行なうために、IC1側にテスト信号生成部14、セレクタ15、制御部17、及び判定部16を配設するとともに、IC2側に従属制御部37及びセレクタ35を配設している。図示の構成では、出力レベルの最適化処理に関し、IC1及びIC2間では、一種の主従(マスタ−スレーブ)の関係が形成されている。すなわち、テスト信号は、一方のチップIC1内のテスト信号生成部14でのみ生成し、出力レベルの判定に関してもIC1内の判定部16でのみ行なう。
テスト信号生成部14は、ICチップ間のデータ伝送を行なう当該信号伝送システムにおける出力レベルを決定するために用いるテスト信号を生成する。セレクタ15は、通常のデータ伝送時における送信データと、テスト信号生成部14で生成されたテスト信号のうち、可変出力部11への入力を選択的に切り替える。
IC2側では、双方向伝送路41を通過したテスト信号を受信再生部12により受信再生する。そして、セレクタ35は、通常のデータ伝送時における送信データと、受信再生部12により受信再生されたテスト信号のうち、可変出力部31への入力を選択的に切り替える。
制御部17は、双方向伝送路41を介してテスト信号を送受信した結果に基づいて、双方向伝送路41における往復それぞれにおける最適な出力レベルを決定する。そして、IC1内では最適な出力レベルを可変出力部11に設定し、IC2に対しては最適な出力レベルを双方向伝送路41経由で通知する。これに対し、IC2側では、制御部17とは主従関係にある従属制御部37が、受け取った最適な出力レベルを可変制御部31に設定する。したがって、IC1及びIC2がともに印刷基板上に実装され、電気的な接続がなされた後に、IC1からIC2へテスト信号の伝送、及びIC2からIC1へのデータ伝送を行ない、受信したテスト信号の判定結果に基づいて、本来のデータ伝送時における双方向インターフェースの出力レベルを決定することができる。
図8に示したシステム構成では、出力レベルの最適化処理に関してIC1及びIC2間で主従関係が形成されており、テスト信号はIC1でのみ生成され、双方向における伝送路の出力レベルの判定もIC1でのみ行なわれる。このため、双方向伝送路41の各方向での判定処理を直交・非干渉で行なうようにする必要がある。
例えば、可変出力部11の出力を決定する場合、可変出力部31の出力レベルは最大にしておく。そして、テスト信号を可変出力部11、双方向伝送路41、受信再生部12、可変出力部31、双方向伝送路41、受信再生部32、判定部36の順に通す。判定部16では、IC2から戻された受信再生信号とテスト信号の原信号と比較する。この操作により、まず、可変出力部11の最適出力レベルを決定し、双方向伝送路41の消費電力を最適化する。
次に、可変出力部31の出力レベルを決定するために、可変出力部11の出力レベルは最大にしておく。そして、テスト信号を可変出力部11、双方向伝送路41、受信再生部12、可変出力部31、双方向伝送路41、受信再生部32、判定部16の順に通す。判定部16では、IC2から戻された受信再生信号とテスト信号の原信号と比較する。この操作により、まず、可変出力部31の最適出力レベルを決定し、これを双方向伝送路41経由してIC2側へ通知する。従属制御部37は、制御部17からの指示により、テスト信号生成部14で生成された制御用信号を解釈し、可変出力部31の出力レベルを操作することで、双方向伝送路41の消費電力を最適化する。
図8に示した双方向の信号伝送システムによれば、予測に基づいてマージンを持たせた出力レベルの設定を用いる場合に比べ、より小さい出力レベルに設定可能であることから、ICチップは低消費電力となる。
また、図8に示したシステム構成では、判定部16及びテスト信号生成部14を双方のチップIC1及びIC2で共用することが可能となり、別々に設けた場合より、回路が少なくて済む。
また、各ICチップの可変出力部11と可変出力部31の出力レベルの最適化を行なう順序などは、一方のIC1内の制御部17でコントロールすることから、ICチップ間での特別の調停機能は必要ない。
図9には、一方のチップIC1から他方のチップIC2との間で双方向のデータ伝送を行なう信号伝送システムについてのさらに他の構成例を示している。図7に示した信号伝送システムでは、往路と復路でそれぞれ独立した一対の伝送路13及び33が配設されているが、図9に示したシステム構成では、単一の双方向伝送路41が用いられる。
IC1からIC2へデータ伝送を行なう伝送路は、送信データを出力する出力部11と、双方向伝送路41を通過したデータを受信再生する受信再生部12と、これら出力部11と受信再生部12を結ぶ双方向伝送路41で構成される。ここで、出力部11は、外部からの指示信号に応じてその出力レベルを調整することができる可変出力部として構成される。
同様に、IC2からIC1へデータ伝送を行なう伝送路は、送信データを出力する出力部31と、双方向伝送路41を上記とは逆方向で通過したデータを受信再生する受信再生部32と、これら出力部31と受信再生部32を結ぶ双方向伝送路41で構成される。ここで、出力部31は、外部からの指示信号に応じてその出力レベルを調整することができる可変出力部として構成される。
そして、図9に示した信号伝送システムでは、双方向伝送路41における可変出力部11の出力レベルの自律的な最適化処理を行なうために、IC1側にテスト信号生成部14、セレクタ15、及び制御部17が配設されるとともに、IC2側には判定部16が配設されている。同様に、双方向伝送路41における可変出力部31の出力レベルの自律的な最適化処理を行なうために、IC2側にテスト信号生成部34、セレクタ35、及び制御部37が配設されるとともにIC1側には判定部36が配設されている。図示の構成では、各ICチップは対称的に構成されており、出力レベルの最適化処理に関しIC1及びIC2間では主従関係はなく、それぞれが主導的若しくは自律的に最適化処理を行なう。
テスト信号生成部14は、双方向伝送路41における出力レベルを決定するために用いるテスト信号を生成する。セレクタ15は、通常のデータ伝送時における送信データと、テスト信号生成部14で生成されたテスト信号のうち、可変出力部11への入力を選択的に切り替える。IC2側では、判定部16が双方向伝送路41を通過したテスト信号が受信再生部12により正しく受信再生されたかどうかを判定する。
制御部17は、双方向伝送路41を介してテスト信号を送受信した結果に基づいて最適な出力レベルを決定し、これを可変出力部11に設定する。したがって、IC1及びIC2がともに印刷基板上に実装され、電気的な接続がなされた後に、IC1からIC2へテスト信号の伝送を行ない、受信したテスト信号の判定結果に基づいて、本来のデータ伝送時におけるインターフェースの出力レベルを決定することができる。
制御部17は、可変出力部11における出力レベルの最適化を行なう場合、テスト信号生成部14の出力が可変出力部11に入力されるようセレクタ15を制御する。また、制御部17は、可変出力部11の出力をある値に設定する。また、最適化処理の開始に際し、制御部17は、テスト信号生成部14を用い、最適化を開始する信号を双方向伝送路41経由でIC2側の制御部37に伝える。これに対し、制御部37は、テスト信号生成部34を用いて許可又は不許可に関する信号を生成してIC1側の制御部17に返す。これにより、制御部17は、可変出力部11の最適化を開始可能であることを検知する。但し、これは最適化開始のシーケンスの一例であり、本発明の要旨はこれに限定されない。
テスト信号生成部14では、制御部17からの指示に従い、テスト信号を出力する。テスト信号は、可変出力部11並びに双方向伝送路41を経由して、受信再生部12に入力される。受信再生部12では、双方向伝送路41を介して歪みやノイズが重畳したテスト信号から、原信号を再生する。
再生されたテスト信号は、判定部16に入力される。判定部16では、あらかじめ知っているテスト信号と再生信号を比較し、判定結果を生成する。判定結果は、双方向伝送路41を経由して制御部17に戻される。そして、制御部17は、その判定結果に基づいて、可変出力部11における最適な出力レベルを決定する。
一方、テスト信号生成部34は、双方向伝送路41における出力レベルを決定するために用いるテスト信号を生成する。セレクタ35は、通常のデータ伝送時における送信データと、テスト信号生成部34で生成されたテスト信号のうち、可変出力部31への入力を選択的に切り替える。IC1側では、判定部36が双方向伝送路41を通過したテスト信号が受信再生部32により正しく受信再生されたかどうかを判定する。
制御部37は、双方向伝送路41を介してテスト信号を送受信した結果に基づいて最適な出力レベルを決定し、これを可変出力部31に設定する。したがって、IC1及びIC2がともに印刷基板上に実装され、電気的な接続がなされた後に、IC2からIC1へテスト信号の伝送を行ない、受信したテスト信号の判定結果に基づいて、本来のデータ伝送時におけるインターフェースの出力レベルを決定することができる。
制御部37は、可変出力部31における出力レベルの最適化を行なう場合、テスト信号生成部34の出力が可変出力部31に入力されるようセレクタ35を制御する。また、制御部37は、可変出力部31の出力をある値に設定する。また、最適化処理の開始に際し、制御部37は、テスト信号生成部34を用い、最適化を開始する信号を双方向伝送路41経由でIC1側の制御部17に伝える。これに対し、制御部17は、テスト信号生成部14を用いて許可又は不許可に関する信号を生成してIC2側の制御部37に返す。これにより、制御部37は、可変出力部31の最適化を開始可能であることを検知する。但し、これは最適化開始のシーケンスの一例であり、本発明の要旨はこれに限定されない。
テスト信号生成部34では、制御部37からの指示に従い、テスト信号を出力する。テスト信号は、可変出力部31並びに双方向伝送路41を経由して、受信再生部32に入力される。受信再生部32では、双方向伝送路41を介して歪みやノイズが重畳したテスト信号から、原信号を再生する。
再生されたテスト信号は、判定部36に入力される。判定部36では、あらかじめ知っているテスト信号と再生信号を比較し、判定結果を生成する。判定結果は、双方向伝送路41を経由して制御部37に戻される。そして、制御部37は、その判定結果に基づいて、可変出力部31における最適な出力レベルを決定する。
なお、出力レベルの最適化のスキームは、例えば、ICチップの電源投入時や、リセット時、省電力モードからの復帰時などが想定される。最適化スキームの開始条件については、制御部17若しくは37は、最適化の開始を自ら判断してもよいし、図示しないCPUなどから指示を受けてもよい。
図9に示した信号伝送システムによれば、予測に基づいてマージンを持たせた出力レベルの設定を用いる場合に比べ、より小さい出力レベルに設定可能であることから、ICチップは低消費電力となる。
また、図9に示したシステム構成によれば、IC1側とIC2側に全く同じ(すなわち対称的な)回路を形成することが可能であり、設計がし易いという利点がある。また、図8に示したシステム構成の場合は、比較的、複雑な情報を制御部17から従属制御部37へ伝送することから、最適化のためのルールを規定する必要があり、また、時間の面でもオーバヘッドになる可能性があるのに対し、図9に示したシステム構成の場合は、比較的簡単なやり取りのみで済む。
図10には、ICチップ間で一方向に複数の伝送路を備えた信号伝送システムの構成例を示している。図示の例では、一方のチップIC1から他方のチップIC2へデータ伝送路を行なう伝送路13と、IC2からIC1へデータ伝送を行なう2本の伝送路33−1及び33−2が設けられている。
IC1からIC2へデータ伝送を行なう往路は、送信データを出力する出力部11と、伝送路13を通過したデータを受信再生する受信再生部12と、これら出力部11と受信再生部12を結ぶ伝送路13で構成される。ここで、出力部11は、外部からの指示信号に応じてその出力レベルを調整することができる可変出力部として構成される。
また、IC2からIC1へデータ伝送を行なう一方の復路は、送信データを出力する出力部31−1と、伝送路33−1を通過したデータを受信再生する受信再生部32−1と、これら出力部31−1と受信再生部32−1を結ぶ伝送路33−1で構成される。ここで、出力部31−1は、外部からの指示信号に応じてその出力レベルを調整することができる可変出力部として構成される。同様に、IC2からIC1へデータ伝送を行なうもう一方の復路は、送信データを出力する出力部31−2と、伝送路33−2を通過したデータを受信再生する受信再生部32−2と、これら出力部31−2と受信再生部32−2を結ぶ伝送路33−2で構成される。出力部31−2は、外部からの指示信号に応じてその出力レベルを調整することができる可変出力部として構成される。
そして、図10に示した信号伝送システムでは、各データ伝送路13における可変出力部11の出力レベル、並びに33−1及び33−2における可変出力部31−1及び31−2の出力レベルの自律的な最適化処理をそれぞれ行なうために、IC1側にテスト信号生成部14、セレクタ15、制御部17、及び判定部36を配設するとともに、IC2側には伝送路毎に従属制御部37−1及び37−2、並びにセレクタ35−1及び35−2を配設している。図示の構成では、出力レベルの最適化処理に関し、IC1及びIC2間では、一種の主従(マスタ−スレーブ)の関係が形成されている。すなわち、テスト信号は、一方のチップIC1内のテスト信号生成部14でのみ生成し、出力レベルの判定に関してもIC1内の判定部16でのみ行なう。
テスト信号生成部14は、ICチップ間のデータ伝送を行なう当該信号伝送システムにおける出力レベルを決定するために用いるテスト信号を生成する。セレクタ15は、通常のデータ伝送時における送信データと、テスト信号生成部14で生成されたテスト信号のうち、可変出力部11への入力を選択的に切り替える。
IC2側では、伝送路13を通過したテスト信号を受信再生部12により受信再生する。そして、セレクタ35−1及び35−2は、通常のデータ伝送時における送信データと、受信再生部12により受信再生されたテスト信号のうち、可変出力部31−1及び31−2への各入力をそれぞれ選択的に切り替える。
制御部17は、伝送路13並びに伝送路33−1及び33−2を介してテスト信号を送受信した結果に基づいて、それぞれの伝送路13並びに伝送路33−1及び33−2における最適な出力レベルを決定する。そして、IC1内では最適な出力レベルを可変出力部11に設定し、IC2に対しては最適な出力レベルを伝送路13経由で通知する。これに対し、IC2側では、制御部17とは主従関係にある従属制御部37−1及び37−2がそれぞれ、受け取った最適な出力レベルを可変制御部31−1及び31−2に設定する。したがって、IC1及びIC2がともに印刷基板上に実装され、電気的な接続がなされた後に、IC1からIC2へテスト信号の伝送、及びIC2からIC1へのデータ伝送を行ない、受信したテスト信号の判定結果に基づいて、本来のデータ伝送時における各インターフェースの出力レベルを決定することができる。
図10に示したシステム構成では、出力レベルの最適化処理に関してIC1及びIC2間で一種の主従(マスタ−スレーブ)の関係が形成されており、テスト信号はIC1でのみ生成され、各方向における伝送路の出力レベルの判定もIC1でのみ行なわれる。このため、伝送路13並びに伝送路33−1及び33−2のそれぞれの判定処理を直交・非干渉で行なうようにする必要がある。
例えば、可変出力部11の出力を決定する場合、可変出力部31−1又は31−2の出力レベルは最大にしておき、伝送路33−1又は33−2でのデータ伝送品質を最大限に確保しておく。そして、テスト信号を可変出力部11、伝送路13、受信再生部12、可変出力部31−1又は31−2、伝送路33−1又は33−2、受信再生部32−1又は32−2、判定部16の順に通す。判定部36では、IC2から戻された受信再生信号とテスト信号の原信号と比較する。この操作により、まず、可変出力部11の最適出力レベルを決定し、伝送路13の消費電力を最適化する。
次に、可変出力部31−1の出力レベルを決定するために、可変出力部11の出力レベルは最大にしておき、伝送路13でのデータ伝送品質を最大限に確保しておく。そして、テスト信号を可変出力部11、伝送路13、受信再生部12、可変出力部31−1、伝送路33−1、受信再生部32−1、判定部16の順に通す。判定部16では、IC2から戻された受信再生信号とテスト信号の原信号と比較する。この操作により、まず、可変出力部31−1の最適出力レベルを決定し、これを伝送路13経由してIC2側へ通知する。従属制御部37−1は、制御部17からの指示により、テスト信号生成部14で生成された制御用信号を解釈し、可変出力部31−1の出力レベルを操作することで、伝送路33−1の消費電力を最適化する。
次に、可変出力部31−2の出力レベルを決定するために、可変出力部11の出力レベルは最大にしておき、伝送路13でのデータ伝送品質を最大限に確保しておく。そして、テスト信号を可変出力部11、伝送路13、受信再生部12、可変出力部31−2、伝送路33−2、受信再生部32−2、判定部16の順に通す。判定部16では、IC2から戻された受信再生信号とテスト信号の原信号と比較する。この操作により、まず、可変出力部31−2の最適出力レベルを決定し、これを伝送路13経由してIC2側へ通知する。従属制御部37−2は、制御部17からの指示により、テスト信号生成部14で生成された制御用信号を解釈し、可変出力部31−2の出力レベルを操作することで、伝送路33−2の消費電力を最適化する。
図10に示した双方向の信号伝送システムによれば、予測に基づいてマージンを持たせた出力レベルの設定を用いる場合に比べ、より小さい出力レベルに設定可能であることから、ICチップは低消費電力となる。
また、図10に示したシステム構成では、判定部16及びテスト信号生成部14を双方のチップIC1及びIC2で共用することが可能となり、別々に設けた場合より、回路が少なくて済む。
また、伝送路毎の可変出力部11と可変出力部31−1及び31−2の出力レベルの最適化を行なう順序などは、一方のIC1内の制御部17でコントロールすることから、ICチップ間での特別の調停機能は必要ない。
図11には、ICチップ間で一方向に複数の伝送路を備えた信号伝送システムの構成例を示している。図示の例では、一方のチップIC1から他方のチップIC2へデータ伝送路を行なう2本の伝送路13−1及び13−2が設けられている。
IC1からIC2へデータ伝送を行なう一方のインターフェース・サブシステムは、送信データを出力する出力部11−1と、伝送路13−1を通過したデータを受信再生する受信再生部12−1と、これら出力部11−1と受信再生部12−1を結ぶ伝送路13−1で構成される。ここで、出力部11−1は、外部からの指示信号に応じてその出力レベルを調整することができる可変出力部として構成される。
同様に、IC1からIC2へデータ伝送を行なうもう一方のインターフェース・サブシステムは、送信データを出力する出力部11−2と、伝送路13−2を通過したデータを受信再生する受信再生部12−2と、これら出力部11−2と受信再生部12−1を結ぶ伝送路13−2で構成される。ここで、出力部11−2は、外部からの指示信号に応じてその出力レベルを調整することができる可変出力部として構成される。
可変出力部11−1における出力レベルの自律的な最適化処理を行なうために、データ伝送元であるIC1側にテスト信号生成部14−1、セレクタ15−1、及び制御部17−1が装備され、データ伝送先であるIC2側に判定部16−1が装備されている。そして、データ伝送先であるIC2側に実装された判定部16−1におけるテスト信号の受信再生処理の判定結果は、通常のデータ伝送を行なう伝送路13−1を経由してデータ伝送元であるIC1側の制御部17−1に伝送される。このため、IC2側に判定結果送信部21−1が配設されるとともに、IC1側には判定結果受信部22−1が配設されている。
テスト信号生成部14−1は、ICチップ間のデータ伝送を行なう当該信号伝送システムにおける出力レベルを決定するために用いるテスト信号を生成する。セレクタ15−1は、通常のデータ伝送時における送信データと、テスト信号生成部14−1で生成されたテスト信号のうち、可変出力部11−1への入力を選択的に切り替える。判定部16−1は、伝送路13−1を通過したテスト信号が受信再生部12−1により正しく受信再生されたかどうかを判定する。
制御部17−1は、伝送路13−1を介してテスト信号を送受信した結果に基づいて最適な出力レベルを決定し、これを可変出力部11−1に設定する。したがって、IC1及びIC2がともに印刷基板上に実装され、電気的な接続がなされた後に、IC1からIC2へテスト信号の伝送を行ない、受信したテスト信号の判定結果に基づいて、本来のデータ伝送時におけるインターフェースの出力レベルを決定することができる。
制御部17−1は、可変出力部11−1における出力レベルの最適化を行なう場合、テスト信号生成部14−1の出力が可変出力部11−1に入力されるようセレクタ15−1を制御する。また、制御部17−1は、可変出力部11−1の出力をある値に設定する。
テスト信号生成部14−1では、制御部17−1からの指示に従い、テスト信号を出力する。テスト信号は、可変出力部11−1並びに伝送路13−1を経由して、受信再生部12−1に入力される。受信再生部12−1では、伝送路13−1を介して歪みやノイズが重畳したテスト信号から、原信号を再生する。
再生されたテスト信号は、判定部16−1に入力される。判定部16−1では、あらかじめ知っているテスト信号と再生信号を比較し、判定結果を生成する。IC2内の判定結果送信部21−1は、テスト信号の判定結果を伝送路13−1経由でIC1へ送信する。IC1側では判定結果受信部22−1が伝送路13−1経由で判定結果を受け取ると、これを制御部17−1に渡す。そして、制御部17−1は、その判定結果に基づいて、可変出力部11−1における最適な出力レベルを決定する。
同様に、可変出力部11−2における出力レベルの自律的な最適化処理を行なうために、データ伝送元であるIC1側にテスト信号生成部14−2、セレクタ15−2、及び制御部17−2が装備され、データ伝送先であるIC2側に判定部16−2が装備されている。そして、データ伝送先であるIC2側に実装された判定部16−2におけるテスト信号の受信再生処理の判定結果は、通常のデータ伝送を行なう伝送路13−2を経由してデータ伝送元であるIC1側の制御部17−2に伝送される。このため、IC2側に判定結果送信部21−2が配設されるとともに、IC1側には判定結果受信部22−2が配設されている。
テスト信号生成部14−2は、ICチップ間のデータ伝送を行なう当該信号伝送システムにおける出力レベルを決定するために用いるテスト信号を生成する。セレクタ15−2は、通常のデータ伝送時における送信データと、テスト信号生成部14−2で生成されたテスト信号のうち、可変出力部11−2への入力を選択的に切り替える。判定部16−2は、伝送路13−2を通過したテスト信号が受信再生部12−2により正しく受信再生されたかどうかを判定する。
制御部17−2は、伝送路13−2を介してテスト信号を送受信した結果に基づいて最適な出力レベルを決定し、これを可変出力部11−2に設定する。したがって、IC1及びIC2がともに印刷基板上に実装され、電気的な接続がなされた後に、IC1からIC2へテスト信号の伝送を行ない、受信したテスト信号の判定結果に基づいて、本来のデータ伝送時におけるインターフェースの出力レベルを決定することができる。
制御部17−2は、可変出力部11−2における出力レベルの最適化を行なう場合、テスト信号生成部14−2の出力が可変出力部11−2に入力されるようセレクタ15−2を制御する。また、制御部17−2は、可変出力部11−2の出力をある値に設定する。
テスト信号生成部14−2では、制御部17−2からの指示に従い、テスト信号を出力する。テスト信号は、可変出力部11−2並びに伝送路13−2を経由して、受信再生部12−2に入力される。受信再生部12−2では、伝送路13−2を介して歪みやノイズが重畳したテスト信号から、原信号を再生する。
再生されたテスト信号は、判定部16−2に入力される。判定部16−2では、あらかじめ知っているテスト信号と再生信号を比較し、判定結果を生成する。IC2内の判定結果送信部21−2は、テスト信号の判定結果を伝送路13−2経由でIC1へ送信する。IC1側では判定結果受信部22−2が伝送路13−2経由で判定結果を受け取ると、これを制御部17−2に渡す。そして、制御部17−2は、その判定結果に基づいて、可変出力部11−2における最適な出力レベルを決定する。
上述したように2つの伝送路13−1及び13−2はそれぞれ独自に最適化処理が行なわれる。この結果、一方の伝送路13−1が他方の伝送路13−2よりも出力レベルが大きくなるようにそれぞれ最適化されることにより、不具合を発生させる可能性がある。何故ならば、出力レベルが大きくされた伝送路における信号の立ち上がりや立下りが、クロストークにより、隣接する他方の伝送路上でピークとして現れるが、この伝送路上の信号は出力レベルが小さいため、クロストークの影響を大きく受けるからである。
例えば、伝送路13−1と伝送路13−2が2ビットのデータのうち上位ビットと下位ビットをそれぞれ流すとする。この場合、伝送路13−1と伝送路13−2は、ほぼ同じ距離を、比較的短いピッチで配線される可能性が高い。ここで、伝送路13−1と伝送路13−2の間のクロストークを考えると、伝送路13−1の方の出力レベルが高いため、伝送路13−1から伝送路13−2へのクロストークが問題となる可能性が高い。
図11に示した信号伝送システムでは、このようなクロストークの問題を解消するために、調停部51を配設している。この調停部51では、一方の伝送路13−1の出力レベルに他方の伝送路13−2の出力レベルを合わせることで、伝送路13−1と伝送路13−2の間でのクロストークの不均等な影響を回避することができる。調停部51は、CMOS素子を組み合わせた論理回路として容易に実装することができる。
このように、ICチップ間で同じ方向で複数の伝送路が設けられた場合には、これら伝送路間で出力レベルに不均等があるときの不都合を、調停機能により解消することができる。また、上述した以外にも、伝送レートの速い伝送路のレベルを、伝送レートの遅い伝送路のより低くしないなどという伝送路間の調停を行なうことも可能である。
以上説明してきたように、本発明に係る信号伝送システムでは、ICチップが印刷基板上に実装され、他のICチップとの電気的な接続がなされた後に、一方のICチップ・インターフェースから他方のICチップへテスト信号の伝送を行ない、受信したテスト信号の判定結果に基づいて、本来のデータ伝送時におけるインターフェースの出力レベルを決定する。これによって、実装状態の予測に基づいてマージンを持たせながら、インターフェースの出力レベルを設定するという従来の設計手法に比べ、妥当で且つより小さい出力レベルに設定することが可能となる。
図12には、インターフェースにおける出力レベルを設定するための可変出力部の具体的な構成例を示している。但し、図示の例では、電圧信号を電流信号に変換して伝送するLVDS方式を採用している。
LVDS方式の伝送路は、一対の電流信号路で構成される。例えば、送信データがハイの場合、トランジスタM3とM2がオンとなり、トランジスタM1とM4がオフとなる。この結果、電流源の電流はM3、電流信号路1、終端抵抗RL、電流信号路2、M2、グランドを流れる電流ルートが形成され、RLに正の電圧を発生させる。一方、送信データがローの場合には、逆に、トランジスタM3とM2がオフとなり、トランジスタM1とM4がオンとなる。この結果、電流源の電流はM1、電流信号路2、終端抵抗RL、電流信号路1、M4、グランドを流れる電流ルートが形成され、終端抵抗RLに負の電圧を発生させる。そして、送信データがハイ及びローそれぞれの場合の電圧を差動アンプが検出し、受信データに変換している。
図示の例では、電流源として、電流値が相違する3種類の定電流源G0(0.5mA)、G1(1mA)、G2(2mA)が配設されている。そして、制御部17からの指示に従って、各電流源G0、G1、G2からの電流供給を可変に設定することで、0.5mA、1mA、1.5mA、2mA、2.5mA、3mA、3.5mAといった具合に、最大で7段階の出力レベルの設定が可能となる。
電流信号は、電圧信号に比べ、合成が容易である。LVDSのように高速伝送の場合には、電流出力が用いられることが多く、これになじみ易い。実装面でも、電流源は、電流の絶対値を制御することは難しいが、並べた電流源の電流比を制御することは比較的容易である。例えば、MOS型トランジスタのゲート幅の比によって電流の相対比を容易に制御することが可能である。
このような電流値の異なる複数の電流源の合成により出力レベルを設定可能な可変出力部構成では、いわゆるバイナリサーチのアルゴリズムに従って、伝送路における最適な出力レベルを探索することができる。
図12に示した例では、7段階の出力レベルから最小出力を求めるためにバイナリサーチを用いると、3回テストで実現可能となる。図13には、この3つのテスト結果を図解している。但し、同図において3桁の2値(例えば100)は、上位のビットから順にそれぞれ電流源G2、G1、G0のオン/オフ状態を表している。また、最適な出力レベルは、最小伝送可能レベルに0.5mAのマージンを重畳したものとする。
図示の例1では、まず出力レベルを100すなわち2.0mAに設定して伝送路上の通信を検査し、判定に合格する。次いで、出力レベルを010すなわち1.0mAに下げて伝送路上の通信を検査し、この判定にも合格する。さらに、出力レベルを001すなわち0.5mAに下げて伝送路上の通信を検査し、この判定にも合格する。この結果、0.5mAがこの伝送路の最小伝送可能レベルであることが判るが、これに必要なマージンを重畳した010すなわち1.0mAを最適な出力レベルに決定する。
また、図示の例2では、まず出力レベルを100すなわち2.0mAに設定して伝送路上の通信を検査し、判定に合格する。次いで、出力レベルを010すなわち1.0mAに下げて伝送路上の通信を検査し、この判定には不合格となる。そこで、出力レベルを011すなわち1.5mAに上げて伝送路上の通信を検査し、この判定に合格する。この結果、0.5mAがこの伝送路の最小伝送可能レベルであることが判るが、これに必要なマージンを重畳した100すなわち2.0mAを最適な出力レベルに決定する。
また、図示の例3では、まず出力レベルを100すなわち2.0mAに設定して伝送路上の通信を検査するが、判定に不合格となる。そこで、出力レベルを110すなわち3.0mAに上げて伝送路上の通信を検査し、この判定に合格する。そこで、今度は出力レベルを101すなわち2.5mAに下げて伝送路上の通信を検査し、この判定には再び不合格となる。この結果、3.0mAがこの伝送路の最小伝送可能レベルであることが判るが、これに必要なマージンを重畳した111すなわち3.5mAを最適な出力レベルに決定する。
図示の3回のテストでは、いずれも最小伝達可能レベルを検出している。但し、信号伝送システムにおける最適な出力レベルは最小伝達可能レベルに必ずしも限定されない。例えば、最適化後、電圧レベルや温度の変化により通信不能になる場合が考えられる。そのため、最小レベルを検出した後、必要なマージンを乗せる必要がある。
このようにバイナリサーチを用いることで、効率的に最小伝達可能レベルを検出できている。また、バイナリサーチの結果に対して必要なマージンを乗せることで、妥当な消費電力を以ってより安定な伝送を実現できる。
図3〜図11に示した各信号伝送システムでは、伝送路における出力レベルの最適値を決定する過程で、データ伝送元のICチップからテスト信号を伝送路に出力し、これをデータ伝送先のICチップ側で受信再生しテスト信号の判定を行なうことにより通信の検査を行なっている。
ここで用いられるは、互いのICチップにおいてあらかじめ既知である必要があるが、例えば、擬似ランダム符号でテスト信号を構成することができる。CMOS素子を用いたデジタル回路によって擬似ランダム符号生成回路を容易に構成することができる。データ伝送元のICチップではあるシードを用いてテスト信号となる擬似ランダム符号を生成するとともに、データ伝送先のICチップでは同じシードを用いて比較信号を同様に生成することができる。
テスト信号は、伝送路に必要なすべての周波数成分を満たすことが望ましいが、完全にランダムな信号を実現することは困難である。一方、擬似ランダム符号は、デジタル回路により容易に生成することができ、且つさまざまな周波数成分を含めることができるから、通信検査用のテスト信号としての条件をほぼ満たすことができる。実際の伝送レートと同じレートで発生させた擬似ランダム符号をテスト信号として用いるようにすればよい。
図14には、擬似ランダム符号生成回路の構成例を示している。図示の回路は、3段のDフリップフロップを直列的に接続してなる。すなわち、基本的なデジタル回路の組合せで構成することが可能である。また、段数を増やすことで、ランダム性をさらに高めることができる。これを実際のレートと同じ設定にして、テスト信号に利用する。
同図からも判るように、擬似ランダム符号は、デジタル回路に実装が容易である。また、必要があれば、初期値や、EXORの位置を変更することで、容易に別のランダム信号が生成可能であり、有効である。また、出力は繰り返えされるので、必要に応じ、テスト信号の長さを容易に変更することができる。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、ICチップ間のデータ伝送を具体的な実施形態として本発明に係る信号伝送システムの構成や作用効果について詳解してきたが、本発明の要旨は必ずしもこれに限定されない。本発明は、物理的に独立した2つの装置間におけるデータ伝送路における出力レベルを最適化するために、遍く適用することができる。
また、本明細書ではCMOS素子で構成されるICチップ同士のデータ伝送を具体的な実施形態として本発明に係る信号伝送システムの構成や作用効果について詳解してきたが、本発明の要旨は必ずしもこれに限定されない。CMOS以外の素子で構成されるICチップに関しても同様に本発明を適用することができる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の記載を参酌すべきである。
図1は、本発明の一実施形態に係る信号伝送システム10の構成を模式に示した図である。 図2は、一方のチップIC1から他方のチップIC2へ一方向のデータ伝送を行なう信号伝送システムの構成例を示した図である。 図3は、一方のチップIC1から他方のチップIC2へ一方向のデータ伝送を行なう信号伝送システムについての他の構成例を示した図である。 図4は、一方のチップIC1から他方のチップIC2へ一方向のデータ伝送を行なう信号伝送システムについてのさらに他の構成例を示した図である。 図5は、一方のチップIC1から他方のチップIC2へ一方向のデータ伝送を行なう信号伝送システムについてのさらに他の構成例を示した図である。 図6は、一方のチップIC1と他方のチップIC2との間で双方向のデータ伝送を行なう信号伝送システムの構成例を示した図である。 図7は、一方のチップIC1から他方のチップIC2との間で双方向のデータ伝送を行なう信号伝送システムについての他の構成例を示した図である。 図8は、一方のチップIC1から他方のチップIC2との間で双方向のデータ伝送を行なう信号伝送システムについてのさらに他の構成例を示した図である。 図9は、一方のチップIC1から他方のチップIC2との間で双方向のデータ伝送を行なう信号伝送システムについてのさらに他の構成例を示した図である。 図10は、ICチップ間で一方向に複数の伝送路を備えた信号伝送システムの構成例を示した図である。 図11は、ICチップ間で一方向に複数の伝送路を備えた信号伝送システムの構成例を示した図である。 図12は、インターフェースにおける出力レベルを設定するための可変出力部の具体的な構成例を示した図である。 図13は、バイナリサーチのアルゴリズムに従って、伝送路における最適な出力レベルを探索する3つのテスト結果を示した図である。 図14は、擬似ランダム符号生成回路の構成例を示した図である。 図15は、インターフェースの構成例(従来技術)を示した図である。 図16は、LVDS方式のインターフェースの構成例を示した図である。
符号の説明
10…信号伝送システム
11,31…可変出力部
12,32…受信再生部
13,33…伝送路
14,34…テスト信号生成部
15,35…セレクタ
16,36…判定部
17…制御部
18…判定結果伝送路
21…判定送信部
22…判定受信部
23…比較信号生成部
37…制御部/従属制御部
41…双方向伝送路
51…調停部

Claims (7)

  1. 印刷基板上に実装されたICチップ間でデータ伝送を行なう信号伝送システムであって、
    第1のICチップと第2のICチップ間でデータを伝送する第1の伝送路と、
    前記第1のICチップから前記第1の伝送路へ送出する信号を可変となる出力レベルを以って出力する第1の可変出力部と、
    前記第2のICチップにおいて前記第1の伝送路経由で前記第1のICチップから受け取った信号を受信再生する第2の受信再生部と、
    前記第2のICチップと前記第1のICチップ間でデータを伝送する第2の伝送路と、
    前記第2のICチップから前記第2の伝送路へ送出する信号を可変となる出力レベルを以って出力する第2の可変出力部と、
    前記第1のICチップにおいて前記第2の伝送路経由で前記第2のICチップから受け取った信号を受信再生する第1の受信再生部と、
    前記第1及び第2の伝送路における通信状態に基づいて前記第1及び第2の可変出力部における各出力レベルの設定を制御する制御部とを具備し、
    前記第1の可変出力部及び前記第1の伝送路を経由して前記第2のICチップへ送るテスト信号を供給するテスト信号供給部と、
    前記第1の伝送路を経由して前記第2のICチップへ送出されたテスト信号が、前記第2の受信再生部により受信再生され、さらに前記第2の伝送路を経由して前記第1のICチップへ送り返され、前記第1の受信再生部により受信再生された後に検査する判定部を備え、
    前記制御部は、前記テスト信号供給部によるテスト信号の送信動作と、前記判定部における判定結果に基づいた前記第1の可変出力部及び前記第2の可変出力部における出力レベルの設定を制御する、
    ことを特徴とする信号伝送システム。
  2. 前記テスト信号供給及び前記判定部は前記第1のICチップに配設され、
    前記制御は、前記判定部の判定結果に基づいて前記第1及び第2の可変出力部における出力レベルを決定するとともに前記第1の可変出力部の出力レベルを設定する制御部と、前記制御部に指示に従って前記第2の可変出力部の出力レベルを設定する従属制御部とを備える、
    ことを特徴とする請求項に記載の信号伝送システム。
  3. 前記第2のICチップと前記第1のICチップ間でデータを伝送する第2の伝送路を複数備え、
    前記第2のICチップは、伝送路毎に、可変出力部とその出力レベルを設定する従属制御部を備える、
    ことを特徴とする請求項に記載の信号伝送システム。
  4. 前記第1の伝送路及び前記第2の伝送路は単一の双方向伝送路に多重化されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の信号伝送システム。
  5. 前記伝送路は電圧信号を電流信号に変換してデータを伝送し、
    前記可変出力部は、複数の電流源の組み合わせを用いて複数の出力レベルを設定する、
    ことを特徴とする請求項に記載の信号伝送システム。
  6. バイナリサーチのアルゴリズムに従って複数の電流源の合成により出力レベルを順次設定していき、伝送路における最適な出力レベルを探索する、
    ことを特徴とする請求項に記載の信号伝送システム。
  7. 前記テスト信号供給部は、擬似ランダム符号生成回路を含み、実際の伝送レートと同じレートで発生させた擬似ランダム符号をテスト信号として用いる、
    ことを特徴とする請求項に記載の信号伝送システム。
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