JP4543540B2 - 車両のブレーキ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のブレーキ制御装置に関し、特に、ストロークシミュレータと加圧制御機構部とを有し加圧制御機構部が正常な場合には加圧制御機構部にて前記ホイールシリンダ内の液圧を制御する車両のブレーキ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば特開昭63−64858号公報に記載のように、ブレーキペダル踏力に応じた液圧を発生するマスタシリンダと、マスタシリンダと主配管を介して連結されるホイールシリンダと、主配管から分岐した分岐管の端部に接続されたストロークシミュレータと、その分岐点とホイールシリンダとの間の主配管に接続されるとともに圧力源を有し圧力源が発生する液圧を利用してホイールシリンダ内の液圧の制御を行う加圧制御機構部と、その分岐点に配設され加圧制御機構部が正常な場合にはマスタシリンダとストロークシミュレータとを接続し、加圧制御機構部が故障した場合はマスタシリンダとホイールシリンダとを接続するように液路を切替え可能な電磁弁とを有する車両のブレーキ制御装置が開示されている。この種の加圧制御機構付きブレーキ制御装置は、通常の加圧制御機構部が正常な場合には加圧制御機構部にてホイールシリンダ内の液圧を制御し、加圧制御機構部が故障した異常時のみブレーキペダル踏力に応じたマスタシリンダの出力液圧にてホイールシリンダ内の液圧を制御するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報に記載のブレーキ装置においては、加圧制御機構部が正常な場合には、常にマスタシリンダとストロークシミュレータとが接続されている。従って、マスタシリンダの出力液圧と同一の圧力が常にストロークシミュレータに負荷されることになる。このため、ストロークシミュレータを設計するにあたり、ドライバーが操作可能であると考えられる最大ブレーキペダル踏力に応じた液圧にまで耐え得るように強度設計を行なう必要があり、ストロークシミュレータは大型かつ高価なものにならざるを得なかった。
【0004】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、ストロークシミュレータと加圧制御機構部を有する車両のブレーキ制御装置において、ストロークシミュレータを小型化可能なものを提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ブレーキペダル踏力に応じた液圧を発生するマスタシリンダと、マスタシリンダと主配管を介して連結されるホイールシリンダと、主配管から分岐した分岐管の端部に接続されたストロークシミュレータと、分岐管の分岐点とホイールシリンダとの間の主配管に配設されマスタシリンダとホイールシリンダとを接続・遮断する第1電磁弁と、分岐管の途中に配設されマスタシリンダとストロークシミュレータとを接続・遮断する第2電磁弁と、第1電磁弁とホイールシリンダとの間の主配管に接続されるとともに圧力源を有し圧力源が発生する液圧を利用してホイールシリンダ内の液圧の制御を行う加圧制御機構部とを有し、加圧制御機構部が正常な場合には第1電磁弁を閉とし第2電磁弁を開とした状態で加圧制御機構部にてホイールシリンダ内の液圧を制御し、加圧制御機構部が故障した場合は第1電磁弁を開とし第2電磁弁を閉とした状態でブレーキペダル踏力に応じたマスタシリンダの出力液圧にてホイールシリンダ内の液圧を制御する車両のブレーキ制御装置において、加圧制御機構部が正常な場合であっても、マスタシリンダの出力液圧が最大ブレーキペダル踏力に応じた液圧より小さい所定値以上の場合には、第2電磁弁を閉とすることを特徴とする車両のブレーキ制御装置とした。なお、ここで「加圧制御機構部が故障」とは、圧力源により所望の液圧を発生させることができず、制御液圧が低下する状態等をいう。
【0006】
本発明によれば、マスタシリンダの出力液圧が所定値以上の場合には、第2電磁弁を閉とするので、マスタシリンダの出力液圧が所定値以上となっている場合においても、ストロークシミュレータには所定値の一定液圧が負荷され続けることになり、ストロークシミュレータに所定値を超える液圧が負荷されることはない。従って、ストロークシミュレータを設計するにあたり、所定値の液圧まで耐え得るだけの強度設計を行なえばよく、ドライバーが操作可能であると考えられる最大ブレーキペダル踏力に応じた液圧にまで耐え得るように強度設計を行なう必要はない。よって、ドライバーが操作可能であると考えられる最大ブレーキペダル踏力に応じた液圧より小さい適切な値に所定値を設定しておけば、ストロークシミュレータを小型化かつ簡素化することが可能となる。
【0007】
より好ましくは、ストロークシミュレータからマスタシリンダへの流通のみを許容する逆止弁を第2電磁弁と並列に配設し、加圧制御機構部が正常な場合において、マスタシリンダの出力液圧の昇圧過程ではマスタシリンダの出力液圧が最大ブレーキペダル踏力に応じた液圧より小さい第1所定値に達したときに第2電磁弁を開から閉とし、その後のマスタシリンダの出力液圧の減圧過程ではマスタシリンダの出力液圧が第1所定値以下の第2所定値に達したときに第2電磁弁を閉から開とすることが望ましい。このように、ストロークシミュレータからマスタシリンダへの流通のみを許容する逆止弁を第2電磁弁と並列に配設したので、第2電磁弁が閉となっている状態においてマスタシリンダの出力液圧がストロークシミュレータに負荷されている液圧より高い場合には、かかる逆止弁は遮断される。従って、マスタシリンダの出力液圧の昇圧過程ではマスタシリンダの出力液圧が第1所定値に達したときに第2電磁弁を開から閉とすることにより、その後マスタシリンダの出力液圧が第1所定値以上となっている場合においても、逆止弁は遮断されたままであり、ストロークシミュレータには第1所定値の一定液圧が負荷され続け、ストロークシミュレータには第1所定値を超える液圧が負荷されることはない。よって、第1所定値を適切な値に設定しておけば、ストロークシミュレータを小型化することが可能となる。また、その後のマスタシリンダの出力液圧の減圧過程においては、マスタシリンダの出力液圧が第1所定値を下回った段階から逆止弁は開弁し、ストロークシミュレータに負荷される液圧はマスタシリンダの出力液圧と同圧に保持されつつマスタシリンダの出力液圧の減圧過程に併せて減圧されていくことになる。従って、マスタシリンダの出力液圧の減圧過程においてマスタシリンダの出力液圧が第1所定値以下の第2所定値に達したときに第2電磁弁を閉から開とすることにより、第2電磁弁が開となる段階では既に逆止弁は開弁しており、ストロークシミュレータに負荷される液圧はマスタシリンダの出力液圧と同圧に保持されている。よって、この段階では既に第2電磁弁の前後に発生する差圧は消滅しており、第2電磁弁を閉から開とする際に発生する油撃を防止することができるので、ショックのない良好なブレーキフィーリングを維持することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
【0009】
図1は、本発明の実施形態にかかる車両のブレーキ装置のシステム図である。簡略化のため1輪のみについてのシステムを記載しているが、他の車輪についても全く同様のシステムである。図1において、マスタシリンダ3は、リザーバ5から作動液をくみ上げ、ブレーキペダル1にかかるドライバーからの踏力に応じてマスタシリンダ液圧を出力する。出力されたマスタシリンダ液圧は、主配管11及び主配管11の途中に配設された常開電磁弁であるマスタシリンダカットSOL17(第1電磁弁)を介してホイールシリンダ7へ伝達され、ホイール9にブレーキペダル踏力に応じた制動力が与えられる。
【0010】
分岐管15は、主配管11の分岐点13から分岐しており、分岐管15の端部には、分岐管15の途中に配設された常閉電磁弁であるシミュレータカットSOL19(第2電磁弁)を介してストロークシミュレータ21が配設されている。ストロークシミュレータ21は、マスタシリンダカットSOL17が閉状態のとき、マスタシリンダ3とホイールシリンダ7との連通が遮断され、ブレーキペダル1の作動に伴う作動油の消費がホイールシリンダ7にてなされなくなり、ドライバーがブレーキ操作において違和感(板踏み感)を感じることになるところ、この違和感の発生を解消するために、上記作動油の消費を負担し、擬似的にブレーキペダルフィーリングを作り出すものである。ストロークシミュレータ21の具体的な機械的構成は周知であるので、その詳細な説明は省略する。
【0011】
シミュレータカットSOL19には、並列に逆止弁50が配設されている。かかる逆止弁50は、作動流体のストロークシミュレータ21からマスタシリンダ3への流通のみを許容し、逆の流れを阻止するものである。従って、シミュレータカットSOL19が閉じている状態においては、逆止弁50は、ストロークシミュレータ21に負荷されている液圧がマスタシリンダ3の出力液圧より高い場合にのみ開弁する。このとき逆止弁50は、シミュレータカットSOL19の前後の液圧回路を連通するとともに、ストロークシミュレータ21に負荷されている液圧をマスタシリンダ3の出力液圧と同圧に保持するように機能する。
【0012】
加圧制御機構は、マスタシリンダカットSOL17とホイールシリンダ7との間の主配管11の途中の地点45に接続されている。加圧制御機構は、圧力源であるポンプ25と、ポンプ25を駆動するモータ27と、ポンプ25が加圧した液圧を畜圧するアキュムレータ23と、ホイールシリンダ7内の液圧を増加させるための常閉型増圧SOL29と、ホイールシリンダ7内の液圧を減少させるための常閉型減圧SOL31、及び減圧SOL31からのドレイン油を貯蔵しポンプ25の吸い込みポートに連結されているリザーバ5を主要構成要素とする。ポンプ25とアキュムレータ23との共働により、加圧されたポンプ吐出圧は、常時一定の高圧に保持されており、マスタシリンダカットSOL17が閉状態のときは、この高圧を利用して、増圧SOL29及び減圧SOL31を適宜切替えることにより、ホイールシリンダ7内の液圧を加圧・減圧・保持することが可能となっている。
【0013】
ECU33は、ブレーキペダル1のストロークセンサ39、アクセルペダル41のストロークスイッチ43、マスタシリンダの出力液圧を検知する圧力センサ35、ホイールシリンダ7内の制動液圧を検知する圧力センサ37、及びホイール9の回転速度を検知する車輪速センサ47等の各種センサからの情報をもとに、目標ホイールシリンダ圧を演算し、かつ、各電磁弁19,17,29,31及び、モータ27を制御するものである。
【0014】
以上説明した本ブレーキ制御装置は、通常の加圧制御機構部が正常な場合には加圧制御機構部にてホイールシリンダ7内の液圧を制御し、加圧制御機構部が故障した異常時のみブレーキペダル踏力に応じたマスタシリンダ3の出力液圧にてホイールシリンダ7内の液圧を制御するものである。以下、その具体的な制御の流れを簡単に説明する。
【0015】
まず、加圧制御機構部が正常な場合について説明する。加圧制御機構部が正常な場合には、ブレーキ制御を行う間は、マスタシリンダカットSOL17を励磁し閉状態とし、かつシミュレータカットSOL19も原則として励磁し開状態とする。このマスタシリンダカットSOL17及びシミュレータカットSOL19を励磁するタイミングは、ブレーキペダル1のストロークセンサ39からの信号によりECU33がドライバーがブレーキペダル1を操作開始したと判断したときに設定されている。その後、ブレーキペダル1のストロークセンサ39からの信号によりECU33がドライバーがブレーキペダル1の操作を終了したと判断したら、マスタシリンダカットSOL17及びシミュレータカットSOL19は共に非励磁とされる。すなわち、加圧制御機構部が正常な場合には、ブレーキべダル1が操作されブレーキ制御を行なう必要があるときに、両電磁弁は励磁され、マスタシリンダ3とホイールシリンダ7との連通を遮断し、マスタシリンダ3とストロークシミュレータ21との連通を確保する制御を行なう。なお、両電磁弁は、車両の図示しないイグニッションスイッチがONされている間にわたり常に励磁するように制御してもよい。
【0016】
加圧制御機構部が正常な場合におけるホイールシリンダ7内の制動液圧の制御は、加圧制御機構が行なう。ECU33は、圧力センサ35からの信号によりマスタシリンダ3の出力液圧を検知し、その液圧から目標ホイールシリンダ圧を設定し、ホイールシリンダ7内の制動液圧が目標ホイールシリンダ圧になるように、増圧SOL29及び減圧SOL31を適宜切替えてホイールシリンダ7内の制動液圧を調整する。また、加圧制御機構は、ECU33からの指令により、アンチロックブレーキ制御、トラクション制御、いわゆる車両安定性制御等の周知の各種制御を行なう。これら周知の各種制御については、詳細な説明を省略する。
【0017】
以上のように、加圧制御機構部が正常な場合においては、ブレーキ制御中は、シミュレータカットSOL19が原則として励磁されて開となっており、マスタシリンダ3とストロークシミュレータ21とが連通されている。しかし、ECU33は、さらに本発明のポイントである以下のような制御を行なう。すなわち、圧力センサ35から検出されるマスタシリンダ3の出力液圧が昇圧過程中においては、マスタシリンダ3の出力液圧が第1所定値P1に達したときにシミュレータカットSOL19を開から閉とし、その後のマスタシリンダ3の出力液圧の減圧過程中においては、マスタシリンダ3の出力液圧が第1所定値P1以下の第2所定値P2に達したときにシミュレータカットSOL19を閉から開とする。このように、マスタシリンダ3の出力液圧の昇圧過程ではマスタシリンダ3の出力液圧が第1所定値P1に達したときにシミュレータカットSOL19を開から閉とすることにより、その後マスタシリンダ3の出力液圧が第1所定値P1以上となっている場合においても、逆止弁50は遮断されたままであり、ストロークシミュレータ21には第1所定値P1の一定液圧が負荷され続け、ストロークシミュレータ21には第1所定値P1を超える液圧が負荷されることはない。よって、第1所定値P1をドライバーが操作可能であると考えられる最大ブレーキペダル踏力に応じた液圧より小さい適切な値に設定しておけば、ストロークシミュレータ21を小型化することが可能となる。また、その後のマスタシリンダ3の出力液圧の減圧過程においては、マスタシリンダ3の出力液圧が第1所定値P1を下回った段階から逆止弁50は開弁し、ストロークシミュレータ21に負荷される液圧はマスタシリンダ3の出力液圧と同圧に保持されつつマスタシリンダ3の出力液圧の減圧過程に併せて減圧されていくことになる。従って、マスタシリンダ3の出力液圧の減圧過程においてマスタシリンダ3の出力液圧が第1所定値P1以下の第2所定値P2に達したときにシミュレータカットSOL19を閉から開とすることにより、シミュレータカットSOL19が開となる段階では既に逆止弁50は開弁しており、ストロークシミュレータ21に負荷される液圧はマスタシリンダ3の出力液圧と同圧に保持されている。よって、この段階では既にシミュレータカットSOL19の前後に発生する差圧は消滅しており、シミュレータカットSOL19を閉から開とする際に発生する油撃を防止することができる。その結果、ショックのない良好なブレーキフィーリングを維持することが可能となる。
【0018】
以上、加圧制御機構部が正常な場合についての具体的な制御の流れを簡単に説明した。次に、加圧制御機構部が故障した異常時の具体的な制御の流れを簡単に説明する。ここで、「加圧制御機構部が故障」とは、例えば、圧力源であるポンプ25が故障した場合である。ポンプ25は、アキュムレータ23との共働により、吐出圧が常に一定になるようにモータ27により断続的に制御されるところ、吐出圧が所定の圧力に達していない場合には、圧力源であるポンプ25の故障と判断して「加圧制御機構部が故障」と判断する。また、増圧SOL29,減圧SOL31の故障(断線等)や、ECU33自体の故障等も「加圧制御機構部の故障」に含めても良い。
【0019】
加圧制御機構部が故障しているとECU33が判断した場合には、加圧制御機構部によりホイールシリンダ7内の制動液圧を制御することはできないので、マスタシリンダカットSOL17を非励磁の開状態とし、かつシミュレータカットSOL19も非励磁の閉状態とし、マスタシリンダ3とホイールシリンダ7とを連通させる。従って、ブレーキペダル1の踏力に応じたマスタシリンダ3の出力液圧にてホイールシリンダ7内の制動液圧が制御される。このような加圧制御機構部の故障中の制御は、「加圧制御機構部の故障」が解消するまで継続される。
【0020】
以上のように、本発明の上記実施形態にかかる車両のブレーキ装置においては、マスタシリンダの出力液圧が所定値以上の場合には、シミュレータカットSOLを閉とするので、マスタシリンダの出力液圧が所定値以上となっている場合においても、ストロークシミュレータに所定値を超える液圧が負荷されることはない。従って、ストロークシミュレータを設計するにあたり、所定値の液圧まで耐え得るだけの強度設計を行なえばよく、ドライバーが操作可能であると考えられる最大ブレーキペダル踏力に応じた液圧にまで耐え得るように強度設計を行なう必要はない。よって、ストロークシミュレータを小型化かつ簡素化することが可能となる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ストロークシミュレータと加圧制御機構部を有する車両のブレーキ制御装置において、ストロークシミュレータを小型化可能なものを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる車両のブレーキ装置のシステム図である。
【符号の説明】
1 ブレーキペダル
3 マスタシリンダ
7 ホイールシリンダ
11 主配管
13 分岐点
15 分岐管
17 マスタシリンダカットSOL(第1電磁弁)
19 シミュレータカットSOL(第2電磁弁)
21 ストロークシミュレータ
25 ポンプ(圧力源)
50 逆止弁

Claims (2)

  1. ブレーキペダル踏力に応じた液圧を発生するマスタシリンダと、前記マスタシリンダと主配管を介して連結されるホイールシリンダと、前記主配管から分岐した分岐管の端部に接続されたストロークシミュレータと、前記分岐管の分岐点と前記ホイールシリンダとの間の前記主配管に配設され前記マスタシリンダと前記ホイールシリンダとを接続・遮断する第1電磁弁と、前記分岐管の途中に配設され前記マスタシリンダと前記ストロークシミュレータとを接続・遮断する第2電磁弁と、前記第1電磁弁と前記ホイールシリンダとの間の前記主配管に接続されるとともに圧力源を有し前記圧力源が発生する液圧を利用して前記ホイールシリンダ内の液圧を制御する加圧制御機構部とを有し、前記加圧制御機構部が正常な場合には前記第1電磁弁を閉とし前記第2電磁弁を開とした状態で前記加圧制御機構部にて前記ホイールシリンダ内の液圧を制御し、前記加圧制御機構部が故障した場合は前記第1電磁弁を開とし前記第2電磁弁を閉とした状態で前記ブレーキペダル踏力に応じた前記マスタシリンダの出力液圧にて前記ホイールシリンダ内の液圧を制御する車両のブレーキ制御装置において、前記加圧制御機構部が正常な場合であっても、前記マスタシリンダの出力液圧が最大ブレーキペダル踏力に応じた液圧より小さい所定値以上の場合には、前記第2電磁弁を閉とすることを特徴とする車両のブレーキ制御装置。
  2. 請求項1において、前記ストロークシミュレータから前記マスタシリンダへの流通のみを許容する逆止弁が前記第2電磁弁と並列に配設され、前記加圧制御機構部が正常な場合において、前記マスタシリンダの出力液圧の昇圧過程では前記マスタシリンダの出力液圧が第1所定値に達したときに前記第2電磁弁を開から閉とし、その後の前記マスタシリンダの出力液圧の減圧過程では前記マスタシリンダの出力液圧が最大ブレーキペダル踏力に応じた液圧より小さい第1所定値以下の第2所定値に達したときに前記第2電磁弁を閉から開とすることを特徴とする車両のブレーキ制御装置。
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