JP4540813B2 - プラスチックチャックのスライダー及びスライダー付き袋体並びにその袋体の製造方法 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品、薬品、電子部品その他の各種の物品の包装材として使用されるプラスチックチャック付き袋体におけるスライダー及び該スライダー付きプラスチックチャック袋体並びにその袋体の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
食品、薬品、電子部品その他の各種の物品の包装材としてスライダー付きプラスチックチャックを備えた袋体が多く使用されている。従来よりこの種のプラスチックチャックの構造やそのチャックの開閉を行うスライダーに関しては各種のものが提案されている（例えば、特開平８−２１４９２０号公報）が、一般的には図１６〜図２０に示すように構成されている。
【０００３】
即ち図１６は、従来のスライダー付き袋体を示す要部断面斜視図であり、図１７、図１８、図１９及び図２０は、各々、図１５におけるＥ−Ｅ’線断端面図、Ｆ−Ｆ’線断端面図、Ｇ−Ｇ’線断面図及びＨ−Ｈ’線断面図である。
図１６〜２０において、スライダーＳは、スライダー本体Ｓｈに固定された外側ガイド６−１と内側ガイド６−２とで構成されており、内側ガイド６−２はプラスチックチャックの雄雌の鉤爪間に挿入されて該鉤爪を開く構造になっており、外側ガイド６−１はチャックの鉤爪を閉鎖すると共にスライダーの脱落を防ぐ構造のものが使用されている。即ち、外側ガイド６−１はチャックを両側から挟みつけて鉤爪を閉鎖すると共に、外側ガイド６−１の一部（脱落防止部）６−１−１でチャックの下部をも強く挟みつけてスライダーが脱落するのを防止している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
スライダーをプラスチックチャック付き袋体に自動的、量産的に装着するためには製袋機で袋を製造する際に製袋と同時にスライダーを装着する必要があり、製袋機の製造速度は通常一分間に６０袋程度であるからスライダー装着速度もこれと同等あるいはそれ以上である必要がある。
【０００５】
しかし、内側ガイドをチャックの開口部で、外側ガイドをチャックの閉鎖部で、それぞれ同時に装着することはかなり煩雑な工程を必要とすることから、上記の条件を満すことは難しく、特にチャック部が細くスライダーも小さい場合には、装填速度が著しく低下して経済的でない。
【０００６】
更に、前記のような、外部ガイドの一部でチャックの下部を挟みつける形式の脱落防止部６−１−１を有するスライダーを用いることができるのは、スライダーの脱落を防止できる程度にチャックのサイズが大きく、且つチャックの鉤爪が成形されているフイルムの滑りが良く強度がある場合に限られていた。
【０００７】
即ち、チャック部の形状が小さく且つチャック部が形成されるフイルムの厚さが薄くて強度が低かったり、滑りが悪い材質では、フイルムが損傷したりスライダーが脱落したりするため使用できないという大きな欠点がある。
また、この脱落防止部の存在は、スライダーの装着操作を、より複雑に困難にし、装填速度を著しく低下させる原因となっている。
更に、従来のファスナーのスライダー脱落防止構造を適用したプラスチックチャック用スライダーも知られている。
即ち、図２１は従来のチャックを示す斜視図であり、図２２及び図２３は、各々、図２１におけるＩ−Ｉ’線断面図及びＪ−Ｊ’線断面図を、図２４及び２５は、各々、図２４図及び２５図におけるＫ−Ｋ’線断面図及びＬ−Ｌ’線断面図である。この場合、スライダーの下部はファスナーの閉鎖された部分に伸びており、それにより脱落を防止している。
図２６及び図２７は、この従来のファスナーのスライダー脱落防止構造を適用したプラスチックチャック用スライダーの例を示すものであり、各々、前記の図１８及び図２０の場合と同じ断面（Ｆ−Ｆ’線断面及びＨ−Ｈ’線断面）における断面図である。この場合、これらの図で分るように、内部ガイド６−２の先端６−２−１が外部ガイド６−１のチャック閉鎖部の下部に挿入されており、スライダーの脱落を防止している。
この構造の場合、チャックのサイズが小さい場合でも、スライダーの脱落を防止することができる。しかし、このスライダーをチャックに装着するためには、一方で内側ガイドを挿入するためチャックを開く必要があり、他方では内側ガイドの先端を閉鎖されたチャックの内側に挿入しなければならないという矛盾した操作を同じに行うことは著しく困難であり、スライダーの装着速度を考えれば工業的実施は極めて難しい。
【０００８】
本発明の目的は、プラスチックチャックへの装着が容易で製袋速度よりも速い速度で装着することができる、更には、材質が薄く強度の低いフィルムに形成された細いプラスチックチャックであっても、スライダーが脱落したりするおそれはない、プラスチックチャックのスライダーと、該スライダーを備えた袋体と、その袋体の製造方法を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るプラスチックチャックのスライダーは、
（１）プラスチックフィルムの表面に形成された雌雄一対の鈎爪からなるプラスチックチャックを開閉するために該プラスチックチャックに装着されるスライダーであって、スライダー本体と、スライダー本体に固定された、プラスチックチャックの雄雌鈎爪間に挿入されていてスライダーのスライド移動により該鈎爪を開くように作用する内側ガイドと、プラスチックチャックの雄雌鈎爪を挟持する位置にあって、スライダーのスライド移動により前記鈎爪を閉鎖するように作用する外側ガイドとからなるスライダーにおいて、内側ガイドがスライダー本体に対して該プラスチックチャックに直交する軸で回転可能に設けられ、該回転により内側ガイドとして機能する所定位置への配置、又は該所定位置からの離脱が可能とされていることを特徴とするスライダー、
【００１０】
（２）内側ガイドがスライダー本体の上壁部の一部に屈曲部を介して開閉可能に設けられている上記（１）のスライダー
（３）外側ガイドが、プラスチックチャックの下部を挟持することによりスライダーの脱落を防止する形状である上記（１）又は（２）のスライダー、及び
（４）内側ガイドが、内側ガイドとして機能する所定位置へ配置された際に、内側ガイドの一部が外側ガイドのチャック閉止部の下部に位置するように延長された形状である請求項１又は２に記載のプラスチックチャックのスライダ−である。
【００１１】
本発明に係るスライダー付きプラスチックチャック袋体は、
（５）プラスチックチャックを開閉するスライダー付きのプラスチックチャック袋体において、該スライダーが上記（１）〜（４）の何れかのプラスチックチャックのスライダーであって、且つスライダー本体に対して該プラスチックチャックに直交する軸で回転可能に設けられた内側ガイドが該回転により内側ガイドとして機能する所定位置への配置されていることを特徴とするプラスチックチャック袋体である。
【００１２】
本発明に係るスライダー付きプラスチックチャック袋体の製造方法は、
（６）上記（１）〜（４）の何れかのように構成されたプラスチックチャックのスライダーを使用し、プラスチックチャック付きの袋体の製造時に、内側ガイドを内側ガイドとして機能する所定位置から離脱した状態で、スライダーの外側ガイドを閉じた状態のプラスチックチャックに装着し、次にチャックを開き、内側ガイドを回転させてチャックの鈎爪間に挿入し、内側ガイドとして機能する所定位置へ配置することを特徴とするスライダー付きプラスチックチャック袋体の製造方法である。
【００１３】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図１は本発明の実施形態を示す要部断面斜視図であり、図において、１−４は袋体であり、雄、雌の鉤爪１−６、１−５で構成されるプラスチックチャックを備えていて図においては該チャックが閉鎖された状態１−３として示されている。Ｓ１は該プラスチックチャックを開閉するスライダーであり、１−１は外側ガイド、１−２はスライダーの内側ガイドである。図２は図１のＡ−Ａ’線断端面図、図３は図１のＢ−Ｂ’線断端面図、図４は図１のＣ−Ｃ’線断面図、図５は図１のＤ−Ｄ’線断面図である。また、図６は、図５が内側ガイド１−２が内側ガイドとして機能する所定位置への配置されている場合の状態を示しているのに対し、内側ガイド１−２が内側ガイドとして機能する所定位置から離脱している、即ち所定位置へ配置する前の状態を示した、図５と同じＤ−Ｄ’線断面での断面図である。
【００１４】
前記スライダーＳ１をプラスチックチャック付きの袋体１−４におけるチャックに機械的、量産的に装着するには、製袋機で袋を製造する際に製袋と同時にスライダーを装着する必要がある。製袋機の製造速度は通常一分間に６０袋程度であるためスライダー装着速度もこれと同等あるいはそれ以上である必要がある。この課題を解決するために、本発明においては、スライダー本体Ｓ−１１に対して内側ガイド１−２を回転可能に設け、プラスチックチャックへのスライダーＳ１の装着に際して、該プラスチックチャックに直交する軸で内側ガイド１−２を回転させて鈎爪１−５，１−６間に挿入して組み立てるようにした。
【００１５】
即ち、図５及び図６で例示した如く、内側ガイド部分（１−２）と外側ガイド部分（１−１）を分離してヒンジ状屈曲部１−２−１で連結した形態でスライダーＳ１を予め成形し、先ずスライダーＳ１を図６に示した状態でプラスチックチャックに装着し、次いでチャックと直交する軸で屈曲部１−２−１を矢印の方向に回転させることで内側ガイド１−２をチャックの鈎爪間に挿入し、内側ガイドとして機能する位置に配置するようにした。この形態は、スライダー本体Ｓ１１の上壁部の一部を切り欠いた状態でヒンジ状の前記屈曲部１−２−１を介して前記内側ガイド１−２を形成したような形態である。
図２〜６に例示した態様は、内側ガイドがスライダー本体に対して該プラスチックチャックに直交する軸で回転可能に設けられ、該回転により内側ガイドとして機能する所定位置への配置、又は該所定位置からの離脱が可能とされていることを除いては、図１６〜２０に示した従来公知のスライダーとは同じであり、外側ガイドの下部のスライダー脱落防止部１−１−１でプラスチックチャックの下部を挟持することによりスライダーの脱落を防止する形状となっている。
一方、図７〜１０は、図２６及び２７に示した改良型のスライダーに対応する例を示しており、図 7、図８、図９及び図１０は、各々図２、図３、図５及び図６と対応している。
この例の場合、外側ガイドの下部は、図３の場合の１−１−１のような脱落防止部は有しておらず、一方、内側ガイド１−２は図９、図１０に示す如く、断面略「Ｌ」字状をなすように形成され、図１０の状態から、内側ガイド１−２を屈曲部１−２−１を回転させて嵌合させた際にその一部（先端部）１−２−２が、図８及び図９に示すように、外側ガイド１−１のチャック閉止部の下部に位置するようになっており、それによってスライダーの脱落を防止するようになっている。尚、該内側ガイド１−２のチャックとの接触面側は弧面に形成されている。
【００１６】
このように形成されたスライダーＳ１の装着形態を更に詳細に説明すると、図１１（Ａ）に例示する如くチャックが閉止した状態でスライダーＳ１の外側ガイド１−１をチャックの上部からチャック上に乗せ、続いて図１１（Ｂ）及び図１３に例示する如くスライダーＳ１の開口端側のチャックを開口嘴４−２−１，４−２−２を使用して開く。このとき、チャックが開き過ぎないように閉止嘴４−２−３でチャックを押さえる。内側ガイド１−２を屈曲部１−２−１で回転させてスライダーの外側ガイド１−１に内側ガイド１−２を嵌合させた後開口嘴を閉じる。この場合、図１２に示す如く開口嘴４−２−１，４−２−２はチャックの上部に接触した状態を保ち、次の開口に備える。なお、図示例では開口嘴４−２−１，４−２−２を使用してチャックを開くようになっているが、袋の両外側面を吸盤に吸着させてチャックを開くようにしてもよい。
【００１７】
スライダーＳ１の外側ガイド１−１，１−１間に内側ガイド１−２を嵌合させる瞬間にはチャックは外側ガイド内で閉鎖状態にあるが、前記のような手段により閉鎖状態のチャックの内側へスライダーＳ１の内側ガイド１−２をスムーズに挿入することができる。したがって、予め閉鎖した状態のチャックに外側ガイド１−１を装着し、スライダーＳ１の開口端で開口状態にしたチャック間に内側ガイド１−１を回転させながら挿入すると共に閉鎖されたチャック部分の下部に内側ガイドの延長部１−２−２を挿入し、スライダーＳ１の脱落を防止する方法を高速で実施することができる。
なお、ここでは、図７〜１０に示したスライダーを装着する例について説明したが、図２〜６に示したスライダーを装着する場合は、外側ガイドの下部でチャック下部を挟持して脱落防止する形状である為に、スライダーＳ１の外側ガイド１−１をチャックの上部からチャック上に乗せるだけでは装着できず、別途の操作を必要とする。しかしながら、この場合においても、従来形のスライダーを使用する方法に較べれば、スライダーの装着速度を飛躍的に増加させることができる。
【００１８】
プラスチックチャック付きの袋体１−４へスライダーＳ１を装着する一連の作業は，製袋機による製袋と同時に連続的に実施する。これらの工程を具体的に説明するために図１４で一般的な溶断シール製袋機の機能を例示する。
図１４における５−１−１は、Ｔ−ダイ法などで製造したチャック付きのフイルムを、閉じた状態のチャックを末端にして折り畳んだ後にスプールに巻いたものであり、このフイルムをロール５−１−２で繰り出し、フイルムを断続的に送り出すためのダンサーロール５−１−３を介し、断続的にフイルムを超音波ヒートシール装置５−１−４に供給してチャック部分を選択的にヒートシールする。続いて、ロール５−１−５でフイルムを断続的に溶断シール装置５−１−６に供給してフイルムを溶着すると同時に切断することによって製品の袋体５−１−７が製造される。
【００１９】
本発明の実施形態は、図１５に例示する如く、製袋機のダンサーロール５−１−３と超音波ヒートシール装置５−１−４の間に図１１から図１３で示したスライダー装着装置を取り付けることによって、溶断シール、超音波ヒートシールを実施するタイミングでスライダーを装着することができる。この際に引き取りロール５−１−５にはスライダーＳ１の部分が通過できるように切欠きを入れておくことが必要である。
なお、以上の例では一般的な溶断シール製袋機の機能で説明したが、本発明の実施形態がこれに限定されないことは勿論である。
【００２０】
【実施例】
周囲の長さが４００ｍｍの厚さ４０μの２つ折りにしたＬＬ−ポリエチレン樹脂フイルムの端に、該フイルムと同一の材質で係合状態におけるチャックの幅が２．２ｍｍ、厚さが１．６ｍｍでチャックの開口側に、厚さ０．２ｍｍ、幅２．０ｍｍのフランジを付け、該フランジの末端を幅０．５ｍｍで厚さ０．７ｍｍにしたチャックを、係合状態で取り付けてなるチャック付きフイルムをスプールに巻き取った。
【００２１】
スライダーＳ１は材質がポリプロピレンであり、組立て状態の外側ガイド１−１の外形寸法が幅８×長さ１０×高さ１１、内側ガイド１−２は最大幅２．５×長さ９×高さ１０であった。
【００２２】
図１０（Ａ）から図１０（Ｂ）に示す如く内側ガイド１−２を開いた状態のスライダーＳ１を、スライダー装着ロボットに接続した部品供給機に充填した後、図１４に例示する如くスプール５−１−１を製袋機に装着し、チャック付きフイルムをロール５−１−２を介して繰り出し、該フイルムのチャック部分を閉止嘴４−２−３で挟みつけると共にスライダーＳ１の外側ガイド１−１をスライダー装着ロボットでチャック頂部に装填する。続いて開口嘴４−２−１，４−２−２を開いてチャックを開口させた後、スライダー装着ロボットでスライダーＳ１の内側ガイド１−２をチャックの開口部分よりチャックの内側へ１８０度回転させることでスライダーＳ１を完成させる。
【００２３】
同時にスライダーＳ１が装着されたチャック付きフイルムの閉鎖チャック部分を幅３ｍｍ×長さ６ｍｍの寸法で超音波ヒートシール機を用いてヒートシールする。続いて、閉止嘴４−２−３を開くと同時に開口嘴４−２−１，４−２−２を閉じた後、スライダーが装着されたチャック付きフイルムを溶断シール機まで移動させ、超音波ヒートシールでヒートシールした部分を二等分するように溶断シールでフイルムをシールすると共に切り離すことによってスライダー付き袋体を製造することができた。製造速度は１分当たり６７枚であった。
【００２４】
厚さが４０μのため強度も低く、滑りの悪いＬＬ−ポリエチレン樹脂材質のフイルムと、厚さ１．６ｍｍの小型チャックで構成されているにも拘らず、スライダーＳ１の脱落もなく、スムーズに開閉ができるスライダー付き袋体を汎用製袋機を利用して高速で製造することができた。
【００２５】
【発明の効果】
本発明によれば、スライダー本体に対して内側ガイドを開閉可能に設け、プラスチックチャックへのスライダーの装着に際して該プラスチックチャックに直交する軸で内側ガイドを回転させて鈎爪間に挿入して組み立てるようにしたから、薄い材質で強度が低いフイルムに形成した細いチャックであってもスライダーが脱落することなく、装着が容易なスライダー及び該スライダー付きの袋体を効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るプラスチックチャックのスライダー及び該スライダー付きの袋体の実施例を示す要部断面斜視図である。
【図２】スライダーの１実施例の、図１におけるＡ−Ａ’線断端面図である。
【図３】スライダーの１実施例の、図１におけるＢ−Ｂ’線断端面図である。
【図４】スライダーの１実施例の、図１におけるＣ−Ｃ’線断面図である。
【図５】スライダーの１実施例の、図１におけるＤ−Ｄ’線断面図である。
【図６】スライダーの１実施例の、内側ガイドの位置を図５の場合と異ならせた、図１におけるＤ−Ｄ’線断面図である。
【図７】スライダーの他の実施例の、図１におけるＡ−Ａ’線断端面図である。
【図８】スライダーの他の実施例の、図１におけるＢ−Ｂ’線断端面図である。
【図９】スライダーの他の実施例の、図１におけるＤ−Ｄ’線断端面図である。
【図１０】スライダーの他の実施例の、内側ガイドの位置を図９の場合と異ならせた、図１におけるＤ−Ｄ’線断端面図である。
【図１１】袋体のチャック部にスライダーを装着する状態を示す斜視図であり、（Ａ）は外側ガイドをチャック部に装着した状態、（Ｂ）は内側ガイドを回転させて嵌合させる直前の状態、（Ｃ）は内側ガイドを嵌合させた状態をそれぞれ示す斜視図である。
【図１２】チャックを開く治具としての開口嘴とチャックを閉鎖する治具としての閉止嘴を示す斜視図である。
【図１３】スライダーの内側ガイドを閉じる直前の開口嘴及び閉止嘴の作用状態を示す斜視図である。
【図１４】一般的な溶断シール製袋機による製袋工程を示す概略図である。
【図１５】溶断シール製袋機を用いてスライダー付き袋体を製造する工程を示す概略図である。
【図１６】従来のスライダー付き袋体を示す要部断面斜視図である。
【図１７】図１６におけるＥ−Ｅ’線断面図である。
【図１８】図１６におけるＦ−Ｆ’線断面図である。
【図１９】図１６におけるＧ−Ｇ’線断面図である。
【図２０】図１６におけるＨ−Ｈ’線断面図である。
【図２１】従来のファスナーを示す斜視図である。
【図２２】図２１におけるＩ−Ｉ’線断面図である。
【図２３】図２１におけるＪ−Ｊ’線断面図である。
【図２４】図２２及び図２３におけるＫ−Ｋ’線断面図である。
【図２５】図２２及び図２３におけるＬ−Ｌ’線断面図である。
【図２６】図２１〜２５に示したファスナーのスライダー脱落防止構造を適用したプラスチックチャック用スライダーの例の、図１８の場合と同じ断面（Ｆ−Ｆ’線断面）における断面図である。
【図２７】図２１〜２５に示したファスナーのスライダー脱落防止構造を適用したプラスチックチャック用スライダーの例の、図２０の場合と同じ断面（Ｈ−Ｈ’線断面）における断面図である。
【符号の説明】
Ｓ１ スライダー
Ｓ１１ スライダー本体
Ｓ１１ａ 上壁部
１−１ 外側ガイド
１−１−１ スライダー脱落防止部
１−２ 内側ガイド
１−２−１ 屈曲部
１−２−２ 内側ガイド延長部
１−４ 袋体
１−５ 雌鈎爪
１−６ 雄鈎爪
４−２−１ 開口嘴
４−２−２ 開口嘴
４−２−３ 閉止嘴
５−１−１ チャック付きフィルム
５−１−２ ロール
５−１−３ ダンサーロール
５−１−４ 超音波ヒートシール装置
５−１−５ ロール
５−１−６ 溶断シール装置
５−１−７ 袋体
Ｓ 従来のスライダー
Ｓｈ 従来のスライダー本体
６−１ 外側ガイド
６−１−１ スライダー脱落防止部
６−２ 内側ガイド
６−２−１ 内側ガイド延長部

Claims (6)

1. プラスチックフィルムの表面に形成された雌雄一対の鈎爪からなるプラスチックチャックを開閉するために該プラスチックチャックに装着されるスライダーであって、スライダー本体と、スライダー本体に固定された、プラスチックチャックの雄雌鈎爪間に挿入されていてスライダーのスライド移動により該鈎爪を開くように作用する内側ガイドと、プラスチックチャックの雄雌鈎爪を挟持する位置にあって、スライダーのスライド移動により前記鈎爪を閉鎖するように作用する外側ガイドとからなるスライダーにおいて、内側ガイドがスライダー本体に対して該プラスチックチャックに直交する軸で回転可能に設けられ、該回転により内側ガイドとして機能する所定位置への配置、又は該所定位置からの離脱が可能とされていることを特徴とするプラスチックチャックのスライダー。
2. 内側ガイドがスライダー本体の上壁部の一部に屈曲部を介して回転可能に固定されている請求項１に記載のプラスチックチャックのスライダー。
3. 外側ガイドが、プラスチックチャックの下部を挟持することによりスライダーの脱落を防止する形状である請求項１又は２に記載のプラスチックチャックのスライダー。
4. 内側ガイドが、内側ガイドとして機能する所定位置へ配置された際に、内側ガイドの一部が外側ガイドのチャック閉止部の下部に位置するように延長された形状である請求項１又は２に記載のプラスチックチャックのスライダー。
5. プラスチックチャックを開閉するスライダー付きのプラスチックチャック袋体において、該スライダーが請求項１〜４の何れかに記載のプラスチックチャックのスライダーであって、且つスライダー本体に対して該プラスチックチャックに直交する軸で回転可能に固定された内側ガイドが該回転により内側ガイドとして機能する所定位置へ配置されていることを特徴とするスライダー付きプラスチックチャック袋体。
6. 請求項１〜４の何れかに記載のプラスチックチャックのスライダーを使用し、プラスチックチャック付きの袋体の製造時に、内側ガイドを内側ガイドとして機能する所定位置から離脱させた状態で、閉じた状態のプラスチックチャックにスライダーの外側ガイドを装着し、次にプラスチックチャックを開き、その状態で内側ガイドを回転させてチャックの鈎爪間の、内側ガイドとして機能する所定位置へ配置することを特徴とするスライダー付きプラスチックチャック袋体の製造方法。

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