以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図13は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、1は遊技機本体で、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。4はガラス扉、5は前面板で、これらは前枠3の窓孔6に対応して上下に配置され、前枠3に開閉自在に枢支されている。
7は発射用の遊技球を貯留する上皿で、前面板5の前側に装着され、上皿カバー8により覆われている。また、9は余剰球等を貯留する下皿、10は灰皿で、これらは前面板5の下側で前枠3の前側に左右に配置され、下皿カバー11により覆われている。下皿9の一側、例えば向かって右側には、発射手段12の発射ハンドル13が、前枠3の前側に突出状に設けられている。
15は遊技盤で、前枠3の窓孔6に対応するように、前枠3の裏側に着脱自在に装着されている。遊技盤15には、図2に示すように、発射手段12から発射された遊技球を案内するガイドレール16が環状に装着されると共に、そのガイドレール16の内側の遊技領域15aに、センターケース17、普通図柄始動手段18、特別図柄始動手段19、大入賞手段20、普通入賞手段21等の各種遊技部品が配置されている。
センターケース17は、普通図柄表示手段22と特別図柄表示手段23とを兼用する液晶式の可変表示手段24と、回転ドラム式の演出表示手段(演出装置)25とを備えており、図3〜図6に示すように、遊技盤15の装着孔15bに前側から挿入され且つ着脱自在に固定される前カバー31と、装着孔15bの後側に装着され且つ遊技盤15の裏側に着脱自在に固定される裏ユニット32とを備えている。
裏ユニット32は、液晶表示ユニット33と、縦軸廻りに回転可能な回転ドラム34と、この回転ドラム34を回転駆動可能に支持する回転駆動手段35と、回転ドラム34の回転位置検出を行う回転位置検出手段36と、回転ドラム34を内側から照明するドラム内発光手段37と、遊技状態に関連して発光するドラム外発光手段38と、これら液晶表示ユニット33、回転駆動手段35、回転位置検出手段36、ドラム内発光手段37、及びドラム外発光手段38を支持するベース体39とを備えている。
液晶表示ユニット33は、可変表示手段24を構成するもので、ベース体39の裏面側に着脱自在に装着されている。
回転ドラム34は、演出表示手段25を構成するもので、回転駆動手段35の駆動軸40に固定されるハブ部41と、縦方向の円筒部42と、ハブ部41の下端部と円筒部42の上縁部とを半径方向に接続するホーク部43とを一体に備えている。ホーク部43の上面側には、回転位置検出用の突起部44が設けられている。
回転ドラム34の円筒部42は、透光性を有する合成樹脂材料等によりその全体が構成されており、その外周面に、例えば透光性のある不透明なシート材に複数種類の演出図柄を印刷等により表示した図柄表示シート46が貼着されている。
回転駆動手段35は、ステッピングモータ等よりなり、その駆動軸40を鉛直上向きとした状態で回転ドラム34内に配置され、ベース体39側のモータ取り付け基部47に着脱自在に固定されている。
回転位置検出手段36は、回転ドラム34の回転位置検出を行うためのもので、回転ドラム34側の突起部44を検出可能なセンサ48を下向きに備えた基板により構成され、回転ドラム34の上側でベース体39の上部に着脱自在に装着されている。
ドラム内発光手段37は、回転ドラム34を内側から照明するためのもので、複数のLED49を備えた基板により構成され、回転ドラム34の内部で且つ回転駆動手段35の前側に配置され、ベース体39側に設けられた支持金具50により支持されている。
ドラム外発光手段38は、例えば回転ドラム34の回転駆動に関連して発光による演出を行うためのもので、図5及び図6に示すように、複数のLED51を備えた基板により構成され、回転ドラム34の左右でベース体39側に着脱自在に装着されている。
ベース体39は、中央部と上部とにそれぞれ液晶表示ユニット33と回転ドラム34とに対応する開口部39a,39bが形成された矩形板状の枠板部52と、この枠板部52の両側縁部及び下縁部から略前側に延設された囲い板部53と、回転ドラム34の後面側を覆うように開口部39bの両側縁部から後側に断面円弧状に張り出して設けられたドラム後ろカバー54と、開口部39bの下縁部両側から前側に突設された左右一対のモータ支持板部55と、囲い板部53の前側に複数設けられた取り付け基部56とを例えば一体に備えている。
枠板部52の裏面側には、複数の液晶取り付け基部57が後向きに突設されており、液晶表示ユニット33は、その前側の表示画面33aを開口部39aの裏側に当接させた状態で、この液晶取り付け基部57に着脱自在に固定されている。また、モータ支持板部55の上面側には、それぞれモータ取り付け基部47が上向きに設けられており、このモータ取り付け基部47により回転駆動手段35が左右両側で支持されている。
裏ユニット32は、ベース体39に液晶表示ユニット33、回転ドラム34、回転駆動手段35、回転位置検出手段36、ドラム内発光手段37、ドラム外発光手段38等をそれぞれ装着した状態で、遊技盤15の装着孔15bの後側にベース体39の取り付け基部56を介してネジ止めされる。このとき、回転ドラム34の前表面は装着孔15bを介して遊技盤15の前面側よりも更に前側に突出した状態となる。
前カバー31は、回転ドラム34側のドラム窓部61と液晶表示ユニット33側の液晶窓部62とを上下に備える支持枠体63と、液晶窓部62に対応して後側に装着される窓枠部64と、ドラム窓部61の前側に装着されるドラムカバー65と、このドラムカバー65の周囲を囲むように前側から装着される廂部66と、前カバー31を遊技盤15側の装着孔15bに固定するための上部固定部材67及び下部固定部材68とを備えている。
支持枠体63は、装着孔15bに嵌合する大きさであって、その液晶窓部62の下側には、前下がりの斜面状に形成された案内ステージ71が、液晶窓部62の下壁部72を上側から覆うように設けられている。また、支持枠体63の前側には、遊技盤15の前面側に当接する前板部73が、外側に張り出して一体に設けられており、この前板部73の裏面側に位置決め突起74が複数設けられている。
支持枠体63には、ドラム窓部61の下壁部75と液晶窓部62の上壁部76との間の後側に設けられた保持部77内に上部固定部材67が、液晶窓部62の下壁部72と案内ステージ71との間の後側に設けられた保持部78内に下部固定部材68が、それぞれ装着されている。
上部固定部材67及び下部固定部材68は、左右方向に弾性変形可能で且つ遊技盤15の装着孔15bの後縁側に係合可能な係合部を備えており、前カバー31を遊技盤15の装着孔15bに前側から装着する際に装着孔15bに圧入されてその後縁側に係合し、前カバー31を装着孔15bに固定するようになっている。
窓枠部64は、図4に示すように、液晶表示ユニット33の表示画面33aに対応する窓孔81を備え、支持枠体63の裏側に着脱自在に装着されており、前カバー31と裏ユニット32とを遊技盤15に装着したときに窓孔81の後端側が液晶表示ユニット33の前面側に略当接するようになっている。
ドラムカバー65は、裏ユニット32側の回転ドラム34の前側を覆って保護するためのもので、回転ドラム34の遊技盤15よりも前側への突出部分に対応して前側に張り出す張り出し部82と、この張り出し部82の周囲を取り囲み且つ遊技盤15に平行な支持板部83とを備え、支持枠体63に対して前側から着脱自在に装着されている。
ドラムカバー65は、例えば透明な合成樹脂により一体形成されており、張り出し部82の円筒面84の左右方向中央に設けられた例えば矩形状の鮮明透視部85の周辺部分には、例えばシール86aの貼着等によるぼかし加工が施され、後方を透視し難い不鮮明透視部86を形成している。鮮明透視部85は、ドラム窓部61内に現れた演出図柄のうちの中央1コマ分に対応する大きさに形成されており、例えば凸レンズ状に形成されてその中央1コマ分が拡大表示されるようになっている。
廂部66は、支持枠体63の上部から液晶窓部62の左右上側の部分を前側から覆うように、ドラムカバー65の前側から装着され、その略中央部分にはドラムカバー65に対応する開口部87が形成されている。廂部66は、前板部73の前方に突出しており、その突出量はドラムカバー65側の張り出し部82の張り出し量と略等しくなっている。
また、廂部66には、開口部87の左右に、ドラム外発光手段38のLED51に対応する複数の発光窓88がそれぞれ設けられている。発光窓88の裏側には、図5に示すように、後方に突出する筒状の導光部88aが例えば一体に設けられている。更に、廂部66の後方には、ドラム外発光手段38側の各LED51と廂部66側の発光窓88との間を接続する導光筒89を備えた導光手段90が配置され、窓枠部64と一体に形成された取り付け部91に着脱自在に装着されている。ドラム外発光手段38のLED51が発光すると、その光が導光筒89及び導光部88aによって発光窓88まで導かれ、前側からは発光窓88が光って見えるようになっている。
可変表示手段24に設けられた普通図柄表示手段22は、1個又は複数個、例えば1個の普通図柄を変動表示可能に構成されており、通過ゲート、入賞手段等よりなる普通図柄始動手段18が遊技球を検出することを条件に、その普通図柄が乱数制御等により所定時間変動して、当たり態様又はそれ以外の外れ態様で停止するようになっている。
なお、普通図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の適宜遊技図柄を使用可能であり、この実施形態では、0〜9までの数字図柄が用いられている。
特別図柄始動手段19は、開閉自在な左右一対の開閉爪19aを備えた可変作動式の電動式チューリップ等により構成され、普通図柄表示手段22の変動後の停止図柄が所定態様となった場合に一対の開閉爪19aが所定時間開状態に作動するようになっている。
特別図柄表示手段23は、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の特別図柄を表示可能に構成され、特別図柄始動手段19が遊技球を検出することを条件に乱数制御により各特別図柄が所定時間変動して、例えば左、右、中等の所定の順序で停止するようになっている。
特別図柄は、変動時には上下方向又は左右方向にスクロールする等、所定の変動パターンで変動して、その変動後に例えば各特別図柄が同種図柄となる大当たり態様、又は特別図柄の少なくとも1つが異なる図柄となる外れ態様で停止する。
特別図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の遊技図柄を適宜使用可能であり、この実施形態では、0〜9までの数字図柄が用いられている。また特別図柄には、その種類によって1種類又は複数種類の特定図柄と非特定図柄とがあり、0〜9までの10種類の数字図柄の内、奇数図柄が特定図柄、偶数図柄が非特定図柄となっている。
特別図柄の変動パターンは複数種類設けられており、例えば図8に示すような15種類の変動パターンP1〜P15が予め設定されている。変動パターンP1〜P3はリーチ状態を経由することなく外れ態様で停止するリーチなし外れ変動パターン1〜3である。それ以外のP4〜P15は全てリーチ状態を経由する変動パターンで、P4〜P6がノーマルリーチ外れ変動パターン1〜3、P7〜P9がスーパーリーチ外れ変動パターン1〜3、P10〜P12がノーマルリーチ大当たり変動パターン1〜3、P13〜P15がスーパーリーチ大当たり変動パターン1〜3となっている。
また、各変動パターンP1〜P15においては、夫々所定の確率で所定の予告演出パターンQ0〜Q5による予告演出が行われるようになっている。即ち、リーチなし外れ変動パターン1〜3では予告演出パターンQ0,Q1の何れかが、ノーマルリーチ外れ変動パターン1〜3及びノーマルリーチ大当たり変動パターン1〜3では予告演出パターンQ0〜Q2の何れかが、スーパーリーチ外れ変動パターン1,2及びスーパーリーチ大当たり変動パターン1,2では予告演出パターンQ0〜Q3の何れかが、スーパーリーチ外れ変動パターン3及びスーパーリーチ大当たり変動パターン3では予告演出パターンQ0〜Q3の何れか又は予告演出パターンQ0〜Q5の何れかが、夫々所定の確率で選択され、これに基づいて演出が行われるように構成されている。
なお、図9に示すように、予告演出パターンQ1では特別図柄表示手段23上にキャラクターAが出現し、予告演出パターンQ2では特別図柄表示手段23上にキャラクターAとBとが出現し、予告演出パターンQ3では特別図柄表示手段23上にキャラクターAとBとCとが出現し、予告演出パターンQ4では特別図柄表示手段23上にキャラクターAとBとが出現すると共に演出表示手段25の回転ドラム34が回転し、予告演出パターンQ5では特別図柄表示手段23上にキャラクターAとBとCとが出現すると共に演出表示手段25の回転ドラム34が回転するように設定されている。また、予告演出パターンQ0は、キャラクターA〜Cの出現も回転ドラム34の回転もない、即ち予告演出なしに相当する。本実施形態では、キャラクターA〜Cとして夫々「ライオン」「ゾウ」「キリン」を用いるものとする。
演出表示手段25は、上述したように回転駆動手段35の駆動により回転ドラム34を回転させてその回転ドラム34の外周面上に配置された演出図柄を変動表示可能に構成され、特別図柄の変動開始に際して予告演出パターンQ4又はQ5(図9)が選択された場合に、その特別図柄の変動開始と同時又はその後所定のタイミング、例えばリーチ演出の開始時に回転ドラム34の回転を開始し、例えば特別図柄の変動が停止する前に所定の演出図柄を表示した状態で回転ドラム34の回転を停止するようになっている。
なお、回転ドラム34に表示される演出図柄には、各種キャラクターや、「スタート」「大当たり?」「ラッキー?」「だめかも」等の文言、その他の任意の図柄を採用できる。
大入賞手段20は、下部側の横軸心廻りに開閉する開閉板20aを備えた可変作動式であって、特別図柄表示手段23の変動後の特別図柄が大当たり態様となることに基づいて第1利益状態が発生したときに、開閉板20aが前側に所定時間開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。また大入賞手段20は、その内部側が3個等の複数個の通路に分割され、その一部の通路が特定領域92となっている。そして、遊技球が特定領域92を通過することを条件に、第1利益状態を継続させるようになっている。
なお、大入賞手段20は、開放から所定時間(例えば30秒間)が経過するか、所定時間内に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞することを条件に開閉板20aを閉じ、遊技球が特定領域92を通過することを条件に、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作を繰り返すようになっている。
図7は制御系のブロック図である。図7において、101は主制御基板、102は演出制御基板で、これら各制御基板101,102は、遊技領域15a側に装着されたセンターケース17、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠3及び遊技盤15を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
主制御基板101は、主に遊技盤15側の遊技動作に関わる制御を行うためのもので、CPU、ROM、RAM等により構成された第1乱数抽選手段111、第1判定手段112、開閉制御手段113、第2乱数抽選手段114、第2判定手段115、第1利益状態発生手段116、停止図柄選択手段117、変動パターン選択手段118、第2利益状態発生手段119、制御コマンド送信手段120等を備えている。
第1乱数抽選手段111は、変動後の普通図柄が当たり態様となる確率が例えば1/10のときに0〜9までの10個の乱数値を発生する等、その確率に応じて所定数の乱数値を発生し、普通図柄始動手段18が遊技球を検出することを条件に、その何れかの乱数値を抽出するようになっている。
第1判定手段112は、第1乱数抽選手段111での抽出乱数値に基づいて、変動後の普通図柄を当たり態様とするか否か、即ち特別図柄始動手段19を開状態にするか否かを判定するためのもので、第1乱数抽選手段111で抽出された抽出乱数値と当たり態様判定値とを比較し、その抽選乱数値が当たり態様判定値と一致する場合に当たり態様の判定出力を出すようになっている。
開閉制御手段113は、第1判定手段112の判定結果が当たり態様判定のときに、普通図柄表示手段22の変動後の普通図柄が当たり態様となることに基づいて特別図柄始動手段19の開閉爪19aを所定時間開放させるようになっている。
第2乱数抽選手段114は、変動後の特別図柄が特定態様となる確率が例えば1/360のときに0〜359までの360個の乱数値を発生する等、その確率に応じて所定数の乱数値を発生し、特別図柄始動手段19が遊技球を検出することを条件に、その何れかの乱数値を抽出するようになっている。
第2判定手段115は、第2乱数抽選手段114での抽出乱数値に基づいて変動後の特別図柄が大当たり態様となるか否か、即ち第1利益状態を発生させるか否かを判定するためのもので、第2乱数抽選手段114で抽出された抽出乱数値と大当たり態様判定値とを比較し、その抽出乱数値が大当たり態様判定値と一致する場合に大当たり態様(第1利益状態発生)の判定出力を出すようになっている。
第1利益状態発生手段116は、第2判定手段115の判定結果が大当たり態様判定のときに、特別図柄表示手段23の変動後の特別図柄が「7・7・7」等の大当たり態様となることに基づいて、遊技者に有利となる第1利益状態を発生させるためのものである。
この第1利益状態発生手段116は、特別図柄表示手段23の変動後の特別図柄が大当たり態様となった後に大入賞手段20の開閉板20aを開放し、また開閉板20aの開放から所定時間(例えば30秒)が経過するか、所定時間(例えば30秒)の経過までに大入賞手段20に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞したときに開閉板20aを閉じ、更に入賞した遊技球が特定領域92を通過することを条件に、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作(第1利益状態)を継続させるようになっている。
停止図柄選択手段117は、特別図柄の変動後の停止図柄を選択するためのもので、第2判定手段115の判定結果が大当たり態様判定のときには複数種類の大当たり態様の中から1つを、第2判定手段115の判定結果が外れ態様判定のときには複数種類の外れ態様の中から1つを、夫々乱数抽選により選択するようになっている。
変動パターン選択手段118は、第2判定手段115の判定結果と、停止図柄選択手段117の選択結果との少なくとも1つに基づいて、複数種類の変動パターンP1〜P15(図8)の中から1つを乱数抽選により択一的に選択するためのもので、第2判定手段115の判定結果が大当たり態様判定のときに、変動後の特別図柄が大当たり態様となる可能性のある複数種類の変動パターンP10〜P15の何れかを、外れ態様判定のときに、変動パターンP1〜P9の何れかを夫々乱数抽選等により選択するようになっている。
第2利益状態発生手段119は、第1利益状態の終了後(又は発生後)に、遊技者に有利となる第2利益状態を発生させるためのもので、確変遊技状態発生手段119aと、時短遊技状態発生手段119bとを備えている。
確変遊技状態発生手段119aは、例えば停止図柄選択手段117により特定図柄(奇数図柄)による大当たり態様が選択され、変動後の特別図柄がその特定図柄(奇数図柄)による大当たり態様となることを条件に、第1利益状態の終了後、例えば特別図柄が非特定図柄(偶数図柄)による大当たり態様となって次の第1利益状態が発生するまで確変遊技状態を発生させるように構成されている。
確変遊技状態中は、特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/360の低確率)から高確率(例えば1/60程度)となる他、例えば普通図柄表示手段22及び特別図柄表示手段23の変動時間が夫々通常変動時間よりも短い短縮変動時間となり、また特別図柄始動手段19の開放時間及び開放回数が通常よりも増加するようになっている。
時短遊技状態発生手段119bは、例えば停止図柄選択手段117により非特定図柄(偶数図柄)による大当たり態様が選択され、変動後の特別図柄がその非特定図柄(偶数図柄)による大当たり態様となることを条件に、第1利益状態の終了後、例えば特別図柄が所定回数(例えば100回)変動するまで時短遊技状態を発生させるように構成されている。
時短遊技状態中は、特別図柄表示手段23の変動時間が通常変動時間よりも短い短縮変動時間となる他、例えば普通図柄表示手段22の変動時間が通常変動時間よりも短い短縮変動時間となり、また特別図柄始動手段19の開放時間及び開放回数が通常よりも増加するようになっている。
制御コマンド送信手段120は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板102側へと送信して制御指令を与えるためのもので、普通図柄始動手段18が遊技球を検出したときに、第1判定手段112の判定結果に基づいて普通図柄の変動制御コマンドを演出制御基板102側へと送信する機能、特別図柄始動手段19が遊技球を検出したときに、第2判定手段115の判定結果、変動パターン選択手段118で選択された変動パターン、停止図柄選択手段117で選択された停止図柄等に基づいて、変動パターンコマンド、停止図柄コマンド、変動停止コマンド等の特別図柄の変動制御コマンドを演出制御基板102側へと送信する機能等を備えている。
演出制御基板102は、普通図柄表示手段22、特別図柄表示手段23、演出表示手段25等の演出手段を制御するためのもので、CPU、ROM、RAM等より構成される普通図柄制御手段131、特別図柄制御手段132、演出制御手段133、予告演出パターン決定手段134等を備えている。
普通図柄制御手段131は、普通図柄表示手段22の表示制御を行うもので、主制御基板101側からの普通図柄の変動制御コマンドに基づいて普通図柄表示手段22の普通図柄を所定時間変動させて、第1判定手段112の判定結果が所定態様判定のときに「7」等の当たり態様で、それ以外のときに「7」等以外の外れ態様で普通図柄を停止させるように構成されている。
特別図柄制御手段132は、特別図柄表示手段23の表示制御を行うもので、主制御基板101側からの特別図柄の変動制御コマンドに基づいて、変動パターンコマンドを受信したときに、指定された変動パターンに従って特別図柄表示手段23上で特別図柄の変動表示を開始させ、変動停止コマンドを受信したときに、停止図柄コマンドで指定された停止図柄で特別図柄の変動を停止、確定させるように構成されている。
また、特別図柄制御手段132は、後述する予告演出パターン決定手段134により予告演出パターンQ1〜Q5の何れかによる予告演出を行う旨の決定がなされた場合には、その決定に係る予告演出パターンに応じて特別図柄の変動表示中にキャラクターA等の画像を出現させるように構成されている。
演出制御手段133は、演出表示手段25の表示制御を行うもので、駆動制御手段135、異常検出手段136等を備えている。
駆動制御手段135は、回転ドラム34を回転駆動する回転駆動手段35を制御するもので、後述する予告演出パターン決定手段134により予告演出パターンQ4,Q5の何れかによる予告演出を行う旨の決定がなされた場合に、特別図柄制御手段132の制御による特別図柄の変動表示と同期して回転ドラム34を回転させ、例えば特別図柄の変動停止よりも前に所定の演出図柄で停止させるべく回転駆動手段35を制御するように構成されている。
なお、駆動制御手段135は、回転ドラム34の所定の原点位置を基準として各演出図柄が表示されるまでの回転駆動手段35のステップ数が予め設定されており、このステップ数に基づいて回転駆動手段35を制御するように構成されている。
また、駆動制御手段135は、所定のタイミングで回転ドラム34の原点位置調整処理を行うように構成されている。この原点位置調整処理は、例えば回転駆動手段35を動作させて回転ドラム34を回転させ、回転位置検出手段36から位置検出信号が出力されたとき、即ち回転ドラム34側の突起部44が所定のセンサ48により検出されたときに、その位置で回転ドラム34の回転を停止させ、それ以降はそのときの位置(原点位置)を基準として回転駆動手段35を制御するように構成されている。回転ドラム34は、原点位置にあるときに、所定の初期演出図柄、例えば「スタート」の文言図柄が前側に表示されるようになっている。
なお、この原点位置調整処理は、演出図柄の変動開始前に毎回行うようにしてもよいし、その他、電源投入時、電源投入後所定時間経過時、所定時間経過毎、遊技が行われていないときの客待ちデモ時等、どのようなタイミングで行うようにしてもよい。
異常検出手段136は、演出表示手段25の異常を検出するためのもので、例えば駆動制御手段135により回転駆動手段35に対して駆動開始指令が出力される毎に、図11に示す異常判定処理を実行するように構成されている。即ち、回転駆動手段35に対して駆動開始指令が出力された時点でタイマによる計時が開始され、所定時間(少なくとも回転ドラム34が1回転するのに要する時間よりも長く設定)経過したときに(S1:Yes)、回転位置検出手段36からの位置検出信号が出力されたか否かが判定される(S2)。そして、回転位置検出手段36からの位置検出信号の出力があった場合にはエラーフラグERRFに「正常」を示す0がセットされ(S5)、位置検出信号の出力がなかった場合には、エラーフラグERRFに「異常」を示す1がセットされると共に(S3)、駆動制御手段135を介して回転ドラム34の回転が停止される(S4)。
この異常判定処理で異常が検出される場合、即ち回転位置検出手段36からの位置検出信号の出力がない場合の原因としては、センサ48の異常、回転駆動手段35の異常、電気接続系統の異常等が考えられる。
予告演出パターン決定手段134は、予告演出の内容を決定するもので、予告演出パターン選択テーブル記憶手段(演出パターン選択テーブル記憶手段)141、変動パターン−選択テーブル対応テーブル記憶手段142、演出回避手段143、予告演出パターン選択テーブル選択手段(演出パターン選択テーブル選択手段)144、予告演出パターン記憶手段(演出パターン記憶手段)145、予告演出パターン選択手段(演出パターン選択手段)146等を備え、例えば所定時間間隔で発生する定期割り込み毎に、所定の予告演出パターン決定処理を実行するように構成されている。
ここで、予告演出パターン記憶手段145は、複数種類の予告演出パターンQ0〜Q5を予め記憶するためのもので、各予告演出パターンQ0〜Q5に対応する演出制御データが予め記憶されている。
本実施形態では、図9に示す6種類の予告演出パターンQ0〜Q5が予め設定されており、これらのうち、演出表示手段25の回転ドラム34の変動を伴う予告演出パターンQ4,Q5が特定演出パターンの一例である。
また、予告演出パターン選択テーブル記憶手段141は、複数種類の予告演出パターンQ0〜Q5の選択率を定めた複数種類の予告演出パターン選択テーブルT1〜T5を予め記憶するためのものである。
本実施形態では、予告演出パターン選択テーブルT1〜T5における各予告演出パターンQ0〜Q5の選択率は図10に示すように設定されており、予告演出パターン選択テーブルT1では予告演出パターンQ0,Q1の何れかが、予告演出パターン選択テーブルT2では予告演出パターンQ0〜Q2の何れかが、予告演出パターン選択テーブルT3では予告演出パターンQ0〜Q3の何れかが、予告演出パターン選択テーブルT4では予告演出パターンQ0〜Q5の何れかが、予告演出パターン選択テーブルT5では予告演出パターンQ0〜Q3の何れかが、夫々所定の確率で選択されるようになっている。
このように、回転ドラム34の変動を伴う予告演出パターンQ4,Q5については、予告演出パターン選択テーブルT4が用いられた場合にのみ選択される可能性がある。即ち、この予告演出パターン選択テーブルT4が、特定演出パターンとしての予告演出パターンQ4,Q5の選択率が0以外の値に設定された特定演出パターン選択テーブルの一例である。
また、変動パターン−選択テーブル対応テーブル記憶手段142は、変動パターンP1〜P15と予告演出パターン選択テーブルT1〜T5の対応関係を規定する複数種類の変動パターン−選択テーブル対応テーブルTT1,TT2を予め記憶するためのものである。本実施形態では、変動パターン−選択テーブル対応テーブルTT1,TT2は図8に示すように設定されている。
変動パターン−選択テーブル対応テーブルTT1とTT2との相違点は、変動パターンP9,P15に対応する予告演出パターン選択テーブルとして、変動パターン−選択テーブル対応テーブルTT1では予告演出パターン選択テーブルT4が設定されているのに対し、変動パターン−選択テーブル対応テーブルTT2では予告演出パターン選択テーブルT5が設定されている点のみである。即ち、変動パターン−選択テーブル対応テーブルTT1が用いられる場合には、回転ドラム34の変動が行われる予告演出パターンQ4,Q5が選択される可能性があるのに対し、変動パターン−選択テーブル対応テーブルTT2が用いられる場合には予告演出パターンQ4,Q5が選択される可能性はない。
演出回避手段143は、異常検出手段136が演出表示手段25の異常を検出することに基づいて演出表示手段25を用いた演出の出現を回避させるためのもので、異常検出手段136が演出表示手段25の異常を検出することに基づいて、予告演出パターン選択テーブル選択手段144で用いられる変動パターン−選択テーブル対応テーブルとして、予告演出パターンQ4,Q5が選択される可能性のない変動パターン−選択テーブル対応テーブルTT2を選択することにより、予告演出パターン選択テーブル選択手段144の選択対象から特定演出パターン選択テーブルとしての予告演出パターン選択テーブルT4を外すように構成されている。即ち、演出回避手段143は、異常検出手段136が演出表示手段25の異常を検出することに基づいて、予告演出パターン選択テーブル選択手段144に、その選択対象のうち、特定演出パターン選択テーブルとしての予告演出パターン選択テーブルT4を選択させないようになっている。
予告演出パターン選択テーブル選択手段144は、予告演出パターン選択テーブル記憶手段141に記憶された複数種類の演出パターン選択テーブルT1〜T5の何れかを選択するためのもので、演出回避手段143で選択された変動パターン−選択テーブル対応テーブルTT1,TT2の何れかと、変動パターンコマンドで指定された変動パターンP1〜P15の何れかとに基づいて、演出パターン選択テーブルT1〜T5の何れかを選択するように構成されている。
予告演出パターン選択手段146は、予告演出パターン記憶手段145に記憶された複数種類の予告演出パターンQ0〜Q5の何れかを選択するためのもので、予告演出パターン選択テーブル選択手段144で選択された予告演出パターン選択テーブルT1〜T5に基づいて、例えば乱数抽選により予告演出パターンQ0〜Q5の何れかを選択するように構成されている。
予告演出パターン決定手段134による予告演出パターン決定処理は、例えば図12に示す手順で行われる。即ち、まず変動パターンコマンドが受信されたか否かが判定され(S11)、変動パターンコマンドが受信されていない場合にはここで予告演出パターン決定処理は終了する。
変動パターンコマンドが受信されたと判定された場合には、演出回避手段143により、エラーフラグERRFが「異常」を示す1であるか否かが判定され(S12)、ERRFが1であれば変動パターン−選択テーブル対応テーブルTT2が(S13)、ERRFが1でなければ変動パターン−選択テーブル対応テーブルTT1が(S14)、夫々選択される。
そして、選択された変動パターン−選択テーブル対応テーブルTT1又はTT2に基づいて、予告演出パターン選択テーブル選択手段144により予告演出パターン選択テーブルT1〜T5の何れかが選択され(S15)、更に選択された予告演出パターン選択テーブルT1〜T5の何れかに基づいて、予告演出パターン選択手段146により予告演出パターンQ0〜Q5の何れかが選択される(S16)。
次に上記パチンコ機における動作について説明する。パチンコ機に電源が投入されると、例えば駆動制御手段135の制御により演出表示手段25の回転ドラム34の原点位置調整処理が行われる。即ち、回転駆動手段35に対して駆動開始指令が出力されて回転ドラム34が回転され、回転位置検出手段36から位置検出信号が出力されたとき、即ち回転ドラム34側の突起部44が所定のセンサ48により検出されたときに、その位置で回転ドラム34の回転が停止される。
この原点位置調整処理の際には、異常検出手段136による異常判定処理(図11)が行われ、回転駆動手段35への駆動開始指令の出力から所定時間が経過するまでに回転位置検出手段136から位置検出信号が出力された場合、即ち演出表示手段25が正常に動作している場合には、エラーフラグERRFには「正常」を示す0がセットされる(S5)。
駆動制御手段135による原点位置調整処理は、パチンコ機への電源投入後も所定のタイミング、例えば演出表示手段25の動作毎に行われる。また、異常検出手段136による異常判定処理(図11)は、演出表示手段25の動作毎に行われる。
ゲームに際して発射手段12により遊技球を発射すると、その遊技球はガイドレール16を経て遊技領域15aに入った後、その遊技領域15a内を落下する間に普通入賞手段21等に入賞するか、普通図柄始動手段18を通過しながら下方へと落下する。遊技球が普通図柄始動手段18を通過すると、第1乱数抽選手段111が発生乱数値を抽出して、第1判定手段112がその抽出乱数値から当たり態様か否かを判定し、その判定結果に基づいて制御コマンド送信手段120から演出制御基板102側に普通図柄の変動制御コマンドが送信される。
第1判定手段112の判定結果が当たり態様判定のときには、演出制御基板102側の普通図柄制御手段131の制御により、普通図柄表示手段22の普通図柄が所定時間変動した後に「7」等の当たり態様で停止する。そして、開閉制御手段113の制御により、特別図柄始動手段19の開閉爪19aが所定時間開放し、この特別図柄始動手段19に遊技球が入賞し易くなる。なお、第1判定手段112の判定結果が当たり態様判定以外であれば、変動後の普通図柄が「7」等以外の外れ態様で停止する。
特別図柄始動手段19の開閉爪19aが開放して遊技球が入賞し、この特別図柄始動手段19が遊技球を検出すると、第2乱数抽選手段114が発生乱数値を抽出し、第2判定手段115がその抽選乱数値から大当たり態様か否かを判定し、その判定結果に応じて停止図柄選択手段117が特別図柄の変動後の停止図柄の種類を選択すると共に、第2判定手段115の判定結果と、停止図柄選択手段117の選択結果との少なくとも1つに基づいて変動パターン選択手段118が変動パターンP1〜P15の何れかを選択する。
そして、制御コマンド送信手段120が特別図柄の変動制御コマンド、即ち変動パターンコマンド、停止図柄コマンド、変動停止コマンドを所定のタイミングで一方向通信により演出制御基板102側へと送信し、特別図柄の変動、停止等を指令する。
演出制御基板102側では、予告演出パターン決定手段134による予告演出パターン決定処理(図12)が定期割り込み毎に実行されており、主制御基板101側から変動パターンコマンド(特別図柄の変動制御コマンド)を受信すると(S11:Yes)、エラーフラグERRFに「正常」を示す0がセットされている場合には(S12:No)、演出回避手段143により変動パターン−選択テーブル対応テーブルTT1が選択され(S14)、選択された変動パターン−選択テーブル対応テーブルTT1に基づいて、予告演出パターン選択テーブル選択手段144により予告演出パターン選択テーブルT1〜T4の何れかが選択される(S15)。例えば、変動パターンコマンドが変動パターンP9に対応するものであった場合には予告演出パターン選択テーブルT4が選択される。
そして、S15で選択された予告演出パターン選択テーブルに基づいて、予告演出パターン選択手段146により予告演出パターンQ0〜Q5の何れかが選択される(S16)。例えばS15において予告演出パターン選択テーブルT4が選択された場合には、予告演出パターンQ0〜Q5が1:3:5:6:10:5の確率で選択される。
そして、演出制御基板102側では、特別図柄制御手段132の制御により、変動パターンコマンドを受信したときに、指定された変動パターン、例えばスーパーリーチ外れ3変動パターンP9に従って特別図柄表示手段23上で特別図柄の変動表示が開始され(図13(a))、変動停止コマンドを受信したときに、停止図柄コマンドで指定された停止図柄で特別図柄の変動が停止、確定される(図13(b)〜(e))。また、予告演出パターン決定手段134でキャラクターA等の出現を伴う予告演出パターンQ1〜Q5の何れかが選択された場合には、その予告演出パターンに応じて特別図柄の変動表示中にキャラクターA等の画像が表示される。例えば、予告演出パターンQ4が選択された場合には、特別図柄の変動表示中にキャラクターA(ライオン)の画像とキャラクターB(ゾウ)の画像とが表示される(図13(c),(d))。
更に、予告演出パターン決定手段134で回転ドラム34の変動を伴う予告演出パターンQ4又はQ5が選択された場合には、駆動制御手段135の制御により、特別図柄の変動開始と同時又はその後所定のタイミング、例えばリーチ演出の開始時に回転ドラム34の回転が開始され(図13(c))、例えば特別図柄の変動が停止する前に所定の演出図柄、例えばかっぱのキャラクター図柄を表示した状態で回転ドラム34の回転が停止される(図13(d))。
例えば遊技中に、回転駆動手段35の故障等、演出表示手段25に異常が発生し、回転駆動手段35から駆動開始指令を出力しても所定時間内に回転位置検出手段36側からの位置検出信号が出力されない状態となった場合には、異常検出手段136による異常判定処理(図11)において、エラーフラグERRFに「異常」を示す1がセットされる(S3)と共に、駆動制御手段135を介して回転ドラム34の回転が停止される(S4)。
その後は、特別図柄の変動開始に際して主制御基板101側から演出制御基板102側に変動パターンコマンドが送信されたとき、予告演出パターン決定手段134による予告演出パターン決定処理(図12)において、演出回避手段143により変動パターン−選択テーブル対応テーブルTT2が選択され(S13)、選択された変動パターン−選択テーブル対応テーブルTT2に基づいて、予告演出パターン選択テーブル選択手段144により予告演出パターン選択テーブルT4を除く残りの予告演出パターン選択テーブルT1〜T3,T5の何れかが選択される(S15)。
そして、S15で選択された予告演出パターン選択テーブルに基づいて、予告演出パターン選択手段146により予告演出パターンQ0〜Q3の何れかが選択される(S16)。例えばS15において予告演出パターン選択テーブルT5が選択された場合には、予告演出パターンQ0〜Q3が1:3:6:20の確率で選択される。
このように、演出表示手段25に異常が発生してエラーフラグERRFに1がセットされている場合には、予告演出パターン決定手段134による予告演出パターン決定処理(図12)において、演出回避手段143により、予告演出パターン選択テーブル選択手段144で用いられる変動パターン−選択テーブル対応テーブルとして、最終的に予告演出パターンQ4,Q5が選択される可能性のない変動パターン−選択テーブル対応テーブルTT2が選択されるため、演出表示手段25を用いた予告演出が行われることがない。これにより、演出表示手段25に異常が検出された場合であっても、無用の混乱を招くことなくそのまま遊技を継続させることが可能である。
図14〜図16は本発明の第2の実施形態を例示し、演出回避手段143を、異常検出手段136が演出表示手段25の異常を検出することに基づいて、変動パターン選択手段118の選択対象から特定演出パターンQ4,Q5の選択率が0以外の値に設定された変動パターンを外すように構成した例を示している。
本実施形態では、図14に示すように、演出表示手段25が主制御基板101側に接続されており、第1の実施形態では演出制御基板102側に設けられていた演出制御手段133及び予告演出パターン決定手段134が主制御基板101側に設けられ、また演出回避手段143についても、予告演出パターン決定手段134から独立して主制御基板101側に設けられている。
また、図15に示すように、変動パターンP1〜P15には、図10に示す予告演出パターン選択テーブルのうち、T1〜T4の何れかが対応付けられている。そして、演出回避手段143は、異常検出手段136が演出表示手段25の異常を検出することに基づいて、即ちエラーフラグERRFに異常を示す1がセットされることに基づいて、変動パターン選択手段118の選択対象のうち特定演出パターンQ4,Q5の選択率が0以外の値に設定された変動パターンP9,P15を選択しないように構成されている。
また、予告演出パターン決定手段134は、図16に示す予告演出パターン決定処理を定期割り込み毎に実行するように構成されている。即ち、まず変動パターンコマンドが受信されたか否かが判定され(S11)、変動パターンコマンドが受信されていない場合にはここで予告演出パターン決定処理は終了する。変動パターンコマンドが受信されたと判定された場合には、予告演出パターン選択テーブル選択手段144により予告演出パターン選択テーブルT1〜T4の何れかが選択され(S15)、更に選択された予告演出パターン選択テーブルT1〜T4の何れかに基づいて、予告演出パターン選択手段146により予告演出パターンQ0〜Q5の何れかが選択される(S16)。
その他の構成については第1の実施形態と同様の構成を採用できる。以上のような構成により、演出表示手段25に異常が発生してエラーフラグERRFに1がセットされている場合には、演出回避手段143により、特定演出パターンQ4,Q5の選択率が0以外の値に設定された変動パターンT4が変動パターン選択手段118の選択対象から外されるため、演出表示手段25を用いた予告演出が行われることがない。これにより、演出表示手段25に異常が検出された場合であっても、無用の混乱を招くことなくそのまま遊技を継続させることが可能である。
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明はこれら各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、演出装置は、回転ドラム式の表示手段に限られるものではなく、その他の可動物を有する可動式演出手段の他、液晶表示手段、ランプ等、機械的可動部分のない演出表示手段、音声による演出手段等であってもよい。
制御系の構成についても変更が可能である。例えば、主制御基板101の下位に、図柄用の演出制御基板と音声、ランプ用の演出制御基板とを別個に設け、それら2種類の演出制御基板の一方に演出装置25を接続すると共にその演出装置25の制御を行う演出制御手段133を設けてもよい。この場合、図柄用の演出制御基板と音声、ランプ用の演出制御基板とは、何れかが上位となるように主制御基板101の下位に直列に接続しても良いし、主制御基板101の下位に並列に接続しても良い。
演出装置として回転ドラム式、その他の演出表示手段を用いる場合、例えば外部操作可能な操作手段が操作されることに基づいてその演出表示を停止させるように構成してもよい。
また本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機等の弾球遊技機の他、スロットマシン等の各種遊技機において同様に実施することが可能である。