JP4540087B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、経血やおりものなどを吸収するための生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品に使用される吸収性物品に係り、詳しくはエアレイド不織布を使用した薄型吸収体の柔らかさおよびクッション性を向上させるとともに、使用時の違和感軽減して装着性を高めた吸収体およびこれを用いた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
生理用ナプキン、パンティライナーおよび失禁パッド等の体液吸収性物品が市場に提供されて以来、高吸水性樹脂を使用した吸収体に関しては種々の改良が積み重ねられている。
【0003】
高吸水性樹脂は、公知のように、水と接触すると吸水・膨潤してゲル状となり、一旦吸水したならば多少の圧力を加えても離水しないなどの特性を持ち、その吸水力は自己体積の数十倍から数千倍に達するなど驚異的な吸水力を示す。前記高吸水性樹脂は、単体では上記の吸水力を示すものの、ある程度膨潤した状態でないと吸水力を発揮できないとともに、吸水速度が遅いため、粉砕パルプ、レーヨン等の吸水性繊維中に例えば粒粉状、破砕粉状またはペレット状の形態で混入されている。
【0004】
近年、この種の吸収性物品の場合には、嵩があるため持ち運びに不便である、または収納性が悪いなどの問題があり、物流の効率化や省資源化などの要請から薄型化およびコンパクト化が図られるようになってきた。吸収体を薄型化またはコンパクト化しても吸水量を落とすことは出来ないため、通常は高吸水性樹脂の含有比率を上げることで対処しているが、高吸水性樹脂の含有比率を上げ過ぎると、膨潤した吸水ポリマー粒子間で間隙が極端に低下する、所謂「ゲルブロッキング」が発生し、所望の吸水力を発現出来なくなる。その結果、吸水ポリマー粒子間の結合によって経血等の浸透が阻害され、浸透を阻害された経血等が再び逆戻りとなって流出する現象が見られるようになる。
【0005】
前記ゲルブロッキングを抑制する方法も種々提案されているが、現状では粉砕パルプ等の吸水材および高吸水性樹脂の合計重量に対する高吸水性樹脂の含有比率を概ね80%以内、好ましくは50%以内に抑え、吸収体に対して過酷なプレスを施すことによって薄型化を図ることが多く行われている。
【0006】
また、高吸水性樹脂の含有比率を上げ、相対的に繊維成分を減少したことに伴い、吸収体がよれ易くなったり、割れ易くなったりする問題が発生するが、この問題に対しては、パルプのセルロースを適当な架橋剤で架橋させたり、バインダー樹脂を添加したり、熱溶融性繊維を混合し加熱処理により繊維相互間を接着したりする方法などが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、吸収体をプレス加工によって薄型化したものは、吸収体(粉砕パルプ等)の積密度が極端に上がるため、吸水能力が低下するようになるとともに、吸収体が硬くなり、着用者が違和感を感じるようになる。さらには、シワが大きく形成されるようになり、漏れが発生し易いなどの問題があった。
【0008】
また、吸収体のヨレや割れ等に対する前記対処方法の場合、架橋処理や加熱処理に伴って繊維自身の体液吸収能力が低下する、或いは高吸水性樹脂の膨潤性を阻害するなどの問題が発生したり、バインダーによって高吸水性樹脂が完全に覆われてしまい吸水能力の低下を招いたり、バインダーや熱融着によって吸収体の剛度が上がり着用感を損なうなどの問題があった。
【0009】
そこで本発明の第1の課題は、薄型吸収体の柔らかさおよびクッション性を向上させ、使用時の違和感を軽減して装着感の向上を図るとともに、体液の吸収速度および拡散防止効果を高め、さらに強度向上を図り、吸収体のヨレ、割れおよび破れ等を防止することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記第1課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
前記吸収体は、パルプおよび高吸水性樹脂を主成分としてシート状に形成された吸収体であって、前記吸収体の上下面または上面に化学繊維よりなる熱融着性不織布が積層され、少なくとも体液排出部位を含む領域に、吸収性物品の長手方向に沿って凹部および凸部が連続する波状加工が前記熱融着性不織布と共に施されているとともに、該波状加工領域のKES圧縮試験機によるWC値(圧縮エネルギー値)が0.25〜1.5gf・cm/cm2であることを特徴とする吸収性物品が提供される。
【0011】
請求項2に係る本発明として、透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
前記吸収体は、パルプ、化学繊維および高吸水性樹脂を主成分としてシート状に形成された吸収体であって、前記吸収体の上下面または上面に化学繊維よりなる熱融着性不織布が積層され、少なくとも体液排出部位を含む領域に、吸収性物品の長手方向に沿って凹部および凸部が連続する波状加工が前記熱融着性不織布と共に施されているとともに、該波状加工領域のKES圧縮試験機によるWC値(圧縮エネルギー値)が0.25〜1.5gf・cm/cm2であることを特徴とする吸収性物品が提供される。
【0012】
請求項3に係る本発明として、前記化学繊維の含有率が5〜30%である請求項2記載の吸収性物品が提供される。
【0013】
請求項に係る本発明として、前記吸収体の波状加工領域の見掛けの厚みが0.5〜3.0mmである請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0014】
請求項に係る本発明として、波状加工前の吸収体厚みが0.3〜2.0mmであり、波状加工後の見掛けの厚みが前記波状加工前の吸収体厚みの1.6〜10倍となるように波状加工を施してある請求項1〜いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0015】
請求項に係る本発明として、前記吸収体の波状加工領域において、凹部および凸部の吸収体厚が0.3〜2.0mmとされるとともに、凹部と凸部とを繋ぐ連結部の吸収体厚が0.1〜1.8mmとされ、前記連結部の吸収体厚が凹部および凸部の吸収体厚よりも小さくなるように波状加工を施してある請求項1〜いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0016】
請求項に係る本発明として、前記凹部間または凸部間の間隔が1.0〜10mmである請求項1〜いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0017】
請求項に係る本発明として、前記高吸水性樹脂の含有率が10〜60%である請求項1〜いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。図1は本発明に係る吸収性物品1の一部破断斜視図である。
【0019】
吸収性物品1は、主にはパンティライナー、生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッドなどの用途に供されるもので、例えば図1に示されるように、不透液性裏面シート2と、透液性表面シート3との間に、吸収体4または同図に示すように、前記吸収体4とこれを囲繞するクレープ紙5とからなる吸収体ユニット6が介在された構造となっている。前記吸収体4の周囲においては、前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3とがホットメルト接着剤等の接着手段によって接合されている。
【0020】
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には、防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが好適に用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。
【0021】
前記透液性表面シート3としては、無孔または有孔の不織布または多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。前記不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができる。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド−バイ−サイド型繊維、分割型繊維等の複合繊維を好適に用いることもできる。
【0022】
加工法については、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。
【0023】
これら不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばパルプ中に高吸水性樹脂を混入したもの、或いはパルプ中に化学繊維を混入させるとともに、高吸水性樹脂を混入したものが使用される。
【0024】
前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶融パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。また、その製法はエアレイド法により作製されたものが好適とされる。
【0025】
前記高吸水性樹脂としては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水真レイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらの内、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。前記吸水性能を有する高吸水性樹脂は製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸水力と吸水速度の調整が可能である。前記高吸水性樹脂の含有率は10〜60%とするのが望ましい。高吸水性樹脂含有率が10%未満の場合には、十分な吸収能を与えることができず、60%を超える場合にはパルプ繊維間の絡み合いが無くなり、シート強度が低下し破れや割れ等が発生し易くなる。
【0026】
前記化学繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の疎水性合成繊維を好適に使用することができる。この化学繊維の混入は、パルプ同士の水素結合間に介在して吸収体4に柔軟性を付与するためである。前記化学繊維の含有率としては、5〜30%とするのが望ましい。含有率が5%未満の場合には、化学繊維が無混入のものと比べて顕著な柔軟性を与えることができず、含有率が30%を超える場合には吸水性能が低下し体液を保持できなくなる。
【0027】
本発明では特に、前記吸収体4に対し吸収性物品の長手方向に沿って凹部4b、4bおよび凸部4a、4aが連続する波状加工が施されているとともに、該波状加工領域部分のKES圧縮試験機によるWC値(圧縮エネルギー値)が0.25〜1.5gf・cm/cm2であるものが使用される。吸収体4に前記波状加工を施すことにより、吸収体幅方向の柔軟性が向上するようになるとともに、吸収体面に対してクッション性が付与され、装着時の違和感が解消されるようになる。また、波状加工の凹部4b、4b…が堰き止め溝となって体液の拡散を防止するとともに、凹部4b、4b…に流入した体液は、吸収体との接触面積が大きくなるため吸収速度が向上し吸収体4側に速やかに吸収されるようになる。さらには、吸収体4に波状加工を施したことにより、透液性表面シート3が不織布であっても従来のものよりドライ感が向上するようになるとともに、多孔性のプラスチックシートを採用した場合にはその傾向(ドライ感)がより顕著となるなどの効果も同時にもたらされるようになる。
【0028】
前記KES圧縮試験機〔カトーテック株式会社製〕は、人間の指先で物体に触れた時に感じる感覚をシミュレートするための試験機で、圧縮エネルギー、圧縮硬さ、圧縮回復性などを測定することが可能となっている。測定はサンプルをスピード:0.01cm/sec、圧縮面積:2cm2、感度:2(力計200g/10v)、圧縮荷重:50gf/cm2の条件で圧縮し、圧力と変形量との相関図からLC(圧縮硬さ)、WC(圧縮エネルギー)およびRC(圧縮回復性)を算出する。
【0029】
先ず、前記LC(圧縮硬さ)は、図5に示される圧力と変形量との相関図において、〔a+bの面積〕/〔ΔABCの面積〕で示され、値が1に近づくほど圧縮硬さが硬いという評価になる。前記WC(圧縮エネルギー)は〔a+bの面積〕で示され、値が大きいほど圧縮され易いとの評価になる。最後のRC(圧縮回復性)は〔bの面積〕/〔a+bの面積〕で示され、値が100%に近付くほど回復性があるとの評価になる。これらの試験項目の内、官能評価で判る柔らかさについては、WC(圧縮エネルギー)を指標とするのが好適とされる。前記WC値(圧縮エネルギー値)が0.25gf・cm/cm2未満の場合には、吸収体4に柔らかさで出ず依然として装着時に違和感を感じるようになる。また、WC値(圧縮エネルギー値)が1.5gf・cm/cm2を超える場合には吸収体4にヨレや割れ等が発生し易くなり形状を保持出来なくなる。
【0030】
図2に示される横断面図において、前記吸収体4の見掛けの厚みTは0.5〜3.0mmとするのが望ましい。本吸収体4は薄型吸収体として使用されるものであるため、厚み上限値としては3mmとするのが望ましく、かつ厚く成り過ぎると波状加工性が悪くなるためである。
【0031】
また、波状加工の程度としては、波状加工前の吸収体厚みを0.3〜2.0mmとし、波状加工後の見掛けの厚みが前記波状加工前の吸収体厚みの1.6〜10倍となるように波状加工を施すのが望ましい。厚み倍率が1.6倍未満の場合には、柔らかさとクッション性が十分に付与されないとともに、十分な体液の吸収速度と拡散防止効果が望めない。また厚み倍率が10倍を超える場合には、波状加工が困難になるとともに、製品状態で波状加工の形状を保持できなくなる。
【0032】
さらに前記吸収体4の波状加工においては、前記凹部4b、4b…および凸部4a、4a…の吸収体厚t、tは0.3〜2.0mmとし、かつ凹部4b、4b…と凸部4a、4a…とを繋ぐ連結部4c、4c…の吸収体厚は0.1〜1.8mmとし、前記連結部4c、4c…の吸収体厚が前記凹部4b、4b…および凸部4a、4a…の吸収体厚よりも小さくなるように波状加工を施すのが望ましい。前記連結部4c、4c…の吸収体厚を相対的に小さくすることにより、該連結部4c、4c…部分を屈曲部として変形し易くなり可撓性が向上するようになる。
【0033】
他方、前記凹部4b、4b間または凸部4a、4a間の間隔Wは1.0〜10mmとなる線密度で波状加工を施すのが望ましい。前記凹部または凸部間隔Wが1.0mm未満の場合にはクッション効果、体液吸収速度の向上および体液拡散防止効果が望めないとともに、吸収体4に破れが発生し易くなる。前記凹部または凸部間隔Wが10mmを超える場合には柔軟性付与効果、クッション効果、体液吸収速度の向上および体液拡散防止効果などの本発明が意図する効果が望めないものとなる。
【0034】
なお、前記吸収体4は、形状保持、および経血等を速やかに拡散させるとともに、一旦吸収した経血等の逆戻りを防止するためにクレープ紙5によって囲繞するのが望ましい。また、吸収体4の平面形状は、図示されるように、小判状としてもよいし、或いは股間部への当たりを和らげるためにフィットカット形状(ひょうたん形状)としてもよい。
【0035】
ところで、前記吸収体4においては、図3(A)に示されるように、前記吸収体4の上下面に化学繊維よりなる熱融着性不織布7を積層し、または図3(B)に示されるように、上面に化学繊維よりなる熱融着性不織布7を積層し、この熱融着性不織布7と共に波状加工を施すこともできる。前記熱融着性不織布7を吸収体4の少なくとも一方面側に一体的に設けることにより、吸収体4に強度が付与され、ヨレ、割れおよび破れ等を効果的に防止できるようになる。また、上記形態例では前記波状加工を吸収体4のほぼ全域に亘って形成するようにしたが、少なくとも体液排出部を含む領域に対し部分的に形成するようにしてもよい。
【0036】
吸収体4に対して前記波状加工処理を行うには、図4に示されるように、ロール表面に周方向に連続した多数の凸条8aを有する波加工ロール8と、前記凸条8a対応位置に凹条9aを有するアンビルロール9とを対向配置し、両ロール8,9の間に吸収体ストリップ4’を通過させ、吸収体ストリップ4’に連続的に波状加工を施すようにする。
【0037】
【発明の効果】
以上詳説のとおり、本請求項1〜8記載の発明によれば、薄型吸収体の柔らかさおよびクッション性を向上させ、使用時の違和感を軽減し装着感の向上を図ることができるとともに、体液の吸収速度および拡散防止効果を高めることができるようになる。
【0038】
また、上記に効果に加えて、強度向上を図ることができ、吸収体のヨレ、割れおよび破れ等を防止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る吸収性物品1の一部破断斜視図である。
【図2】 吸収体4の要部拡大横断面図である。
【図3】 吸収体4に熱融着性不織布7を積層した態様を示す図である。
【図4】 吸収体4への波状加工要領図である。
【図5】 KES圧縮試験結果を示す、圧力と変形量との相関図である。
【符号の説明】
【0039】
1…吸収性物品、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…吸収体ユニット、7…熱融着性不織布、8…波加工ロール、9…アンビルロール

Claims (8)

  1. 透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
    前記吸収体は、パルプおよび高吸水性樹脂を主成分としてシート状に形成された吸収体であって、前記吸収体の上下面または上面に化学繊維よりなる熱融着性不織布が積層され、少なくとも体液排出部位を含む領域に、吸収性物品の長手方向に沿って凹部および凸部が連続する波状加工が前記熱融着性不織布と共に施されているとともに、該波状加工領域のKES圧縮試験機によるWC値(圧縮エネルギー値)が0.25〜1.5gf・cm/cm2であることを特徴とする吸収性物品。
  2. 透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
    前記吸収体は、パルプ、化学繊維および高吸水性樹脂を主成分としてシート状に形成された吸収体であって、前記吸収体の上下面または上面に化学繊維よりなる熱融着性不織布が積層され、少なくとも体液排出部位を含む領域に、吸収性物品の長手方向に沿って凹部および凸部が連続する波状加工が前記熱融着性不織布と共に施されているとともに、該波状加工領域のKES圧縮試験機によるWC値(圧縮エネルギー値)が0.25〜1.5gf・cm/cm2であることを特徴とする吸収性物品。
  3. 前記化学繊維の含有率が5〜30%である請求項2記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収体の波状加工領域の見掛けの厚みが0.5〜3.0mmである請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
  5. 波状加工前の吸収体厚みが0.3〜2.0mmであり、波状加工後の見掛けの厚みが前記波状加工前の吸収体厚みの1.6〜10倍となるように波状加工を施してある請求項1〜いずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収体の波状加工領域において、凹部および凸部の吸収体厚が0.3〜2.0mmとされるとともに、凹部と凸部とを繋ぐ連結部の吸収体厚が0.1〜1.8mmとされ、前記連結部の吸収体厚が凹部および凸部の吸収体厚よりも小さくなるように波状加工を施してある請求項1〜いずれかに記載の吸収性物品。
  7. 前記凹部間または凸部間の間隔が1.0〜10mmである請求項1〜いずれかに記載の吸収性物品。
  8. 前記高吸水性樹脂の含有率が10〜60%である請求項1〜いずれかに記載の吸収性物品。
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