JP4538344B2 - 軸方位測定装置および方法 - Google Patents
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Description
偏光フィルムの透過軸方位の決定は、基準となる偏光子に対して偏光フィルムを回転させ、基準となる偏光子の透過軸と偏光フィルムの透過軸とが直交する方位、つまり透過光の強度が最小となる方位(消光位)を測定することで行う。そして、消光位での透過光強度と、消光位から90°偏光フィルムを回転させたとき(偏光子の透過軸と偏光フィルムの透過軸が平行となる方位)の透過光強度とから、偏光フィルムの偏光度もしくは消光率を求めればよい(その他の例としては、特許文献1参照)。
同様に位相差フィルムの場合の固有直線偏光の軸方位(中性軸)の決定は基準となる2枚の偏光子(偏光板)をクロスニコルの状態に設置し、その間に位相差フィルムを置き、位相差フィルムを回転して透過光強度が最小となる方位を測定することで行う。位相差フィルムの中性軸が2枚の偏光子の透過軸方向に一致したとき透過光強度が最小になる。つまり、それぞれの偏光子の透過軸方向は直交する2つの方向であるが、位相差フィルムの中性軸方位も直交する2つの方向であり、これらがそれぞれの偏光子の偏光方向に一致すればよい。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は偏光子や移相子などの試料の軸方位を正確に決定する方法および装置を提供することにある。
上記の軸方位測定装置において、前記試料回転手段によって試料を回転し、透過光強度が最小になる試料の方位を求める処理手段を備えることが好適である。この処理手段は、前記試料回転手段により試料を回転させて、透過光強度がおおむね最小となる仮の方位を決定する仮方位決定部と、前記仮方位近傍の複数の角度位置で透過光強度を測定し、測定した透過光強度をそのときの角度位置と関連付けて記憶する仮方位近傍測定部と、前記記憶した透過光強度を角度位置の二次関数でフィッティングし、該二次関数の頂点位置を算出する算出部とを備える。そして、前記算出部により算出された頂点位置から透過光強度が真に最小となる方位を求める。
上記の軸方位測定装置において、前記基準偏光子の位置から前記光検出手段の受光部位を覗いたときの立体角が1×10−2πsr以下となるように、前記基準偏光子が光検出手段から離されて配置されていることが好適である。
上記の軸方位測定装置において、前記試料回転手段によって試料を回転し、透過光強度が最小になる試料の方位を求める処理手段を備えることが好適である。ここで処理手段は、前記試料回転手段により試料を回転させて、透過光強度が略最小となる仮の方位を決定する仮方位決定部と、前記仮方位近傍の複数の角度位置で透過光強度を測定し、測定した透過光強度をそのときの角度位置と関連付けて記憶する仮方位近傍測定部と、複数の角度位置での透過光強度を、該角度位置の二次関数でフィッティングし、該二次関数の頂点位置を算出する算出部とを備え、該算出部により算出された頂点位置から透過光強度が真に最小となる方位を求める。
また、本発明の軸方位測定装置は、クロスニコルに設置された第1及び第2の基準偏光子の間に、試料としての直線移相子を設置し、該試料を光軸を中心として回転させることにより、前記第1および第2基準偏光子に対する前記試料の方位を変更し、前記第1基準偏光子、試料、第2基準偏光子を透過した光の強度が最小となる方位を測定することで、試料の中性軸方位を決定する軸方位測定方法であって、前記試料の一方の面を第1基準偏光子に対向させ、透過光強度が最小になる表側方位角θ+を測定する表側測定工程と、試料を裏返し、前記試料の第1基準偏光子に対向する面を他方の面にしたときの透過光強度が最小になる裏側方位角θ−を測定する裏側測定工程と、前記表側方位角θ+と裏側方位角θ−とに基いて試料の中性軸方位を算出する算出工程と、を含むことを特徴とする。
また、上記の光検出手段の受光部位とは、光検出手段が積分球と検知器から構成されている場合、積分球の入射開口のことを指す。また、検知器のみで構成されている場合、検知器自身の受光面のことを指す。
光照射手段12からの光は基準偏光子14を通り直線偏光とされ、試料ホルダ16に保持された試料へ照射される。試料からの透過光は光検出手段20によって検出され、コンピュータ22へと送られる。ここで、光検出手段20は、検知器34の受光面での位置ムラや偏光特性の影響を除くため、積分球32を備えることが望ましいが、必須というわけではない。
コンピュータ22内の軸方位演算手段26は、透過光強度が最小になる試料の方位角に基いて試料の透過軸方位を演算する。本実施形態における最も特徴的な部分はこの軸方位演算手段26の部分である。すなわち、軸方位演算手段26は、試料の一方の面を基準偏光子14に対向させたときの透過光強度が最小になる表側方位角θ+と、試料を裏返し、試料の基準偏光子14に対向する面を他方の面にしたときの透過光強度が最小になる裏側方位角θ−とに基いて演算を行う。このように、試料もしくは基準偏光子14を裏返したときの測定結果も用いることで、後述するように厳密に基準偏光子の軸方位を決定することができ、その結果、試料の透過軸方位も正確に求めることが可能となる。
以上が本実施形態の軸方位測定装置および方法の概略構成であり、以下により詳細に説明を行う。
試料の一方の面を基準偏光子に相対向させた状態で、透過光強度が最小となる方位θ+(試料の基準線の角度位置)を定める。この状態では、図5(a)に示すように、基準偏光子の消光軸と試料の透過軸が一致(基準偏光子の透過軸と試料の透過軸が直交)する。このときの試料の基準線の方位である表側方位角θ+は、上記の角度δ、αを用いて、θ+=δ−αと表せる。
(2)裏側測定工程
次に試料を裏返しにしてセットし、表面測定工程で対向させた面と逆側の面を基準偏光子に対向させ、そのときの透過光強度が最小となる方位θ−を定める。つまり、試料への光の入射側の面を表側測定工程のときと逆にして測定を行う。図5(b)に示すように、試料を裏返したときの試料の透過軸は、試料ホルダの基準線に対して、表側のときの透過軸と対称な位置関係にある。そのため、裏返したときの基準線の方位(裏側方位角θ−)は、上記の角度δ、αを用いて、θ−=δ+αと表せる。
(3)軸方位算出工程
上記表側方位θ+と裏側方位θ−の中間位置θ0=(θ++θ−)/2を計算する。上記の式よりθ0=δとなるため、方位θ+と方位θ−の中間位置θ0=(θ++θ−)/2を求めることにより、基準偏光子の消光軸方位を決定することができる。また、θ+−θ0=−α、θ−−θ0=αとなるから、これから試料ホルダの基準線(試料の基準辺)から測った試料の透過軸方位αを求めることができる。
試料の偏光度あるいは消光率を算出するには上記のようにしてを試料の透過軸を定め、消光位での透過光強度を測定する。次いで試料を正確に90°回転し、そのときの透過光の強度を測定し、これら二つの強度から定法により偏光度あるいは消光率を算出すればよい。
以上のように試料(もしくは標準試料)を表と裏の両方から消光方位を定めるという簡単な方法により、論理的厳密さをもって、その消光軸方位を定めることができるようになった。
次に透過光強度の最小位置を決める好適な機構について説明する。
偏光フィルムや位相差フィルムの軸方向を決定しようとする場合、透過する光の強度は装置側の基準偏光子の軸と、偏光もしくは位相差フィルムの軸の間の角θの倍角2θの余弦(1−cos2θ)/2に比例し、消光位(θ=0)の位置で角度に対する変化率がゼロとなる。そのため、これをヒトの目で正確に定めることは難しく、最高度に熟練した人で2/100°、普通の人では1/10°が限界とされている。また、光検知器を用いた場合でも透過光強度が真に最小となる位置を決めるのは難しい。そのため、偏光フィルムの偏光度(あるいは消光度)や軸方位、位相フィルムの軸方位に対する測定の正確さは十分でなかった。
仮方位近傍測定部40では試料を回転させて仮方位位置近傍の複数の角度位置で透過光の強度を測定し、それらの透過光強度と、そのときの試料の角度位置を関連付け記憶手段36に記憶する。例えば、仮の方位から正負の方向(反時計回り、時計周り)に適当な角度間隔(例えば、0.1°間隔)で、複数の角度位置での透過光強度を測定する。
算出部では図6に示すように、得られた複数の角度位置での透過光強度に対し、角度位置の2次関数として、最小二乗法等の方法でフィッティングする。図6では0.1°間隔で11点の角度位置における透過光強度を測定した例を示した。ここで、横軸が角度位置、縦軸が透過光強度であり、仮の方位を0°の位置とした。このようにして得られた2次関数に対し頂点座標を求める。この頂点座標が消光位の正確な角度(透過光強度が最小になる方位角)である。
このように、透過光強度の最小位置の近傍を2次関数で近似し、その2次関数の頂点の位置を算出しているため、角度送りの正確さレベル、あるいはそれ以上のレベルで、透過光強度の最小位置を定めることができる。
基準偏光子に付着したゴミや傷による散乱のために出射光に非偏光成分が含まれることがある。そのため、基準偏光子を光検出手段から離して設置することにより、非偏光成分を含んだ散乱光が検出されないようにすることが好適である。つまり、図7(a),(b)に示すように、基準偏光子を光検出手段から離して設置するときの距離Lを、偏光子の位置から積分球/検知器の受光部位を覗いたときの立体角が1×10−2πsr以下となるようにすることが好適である。基準偏光子をこのように光検出手段から離しておくことで、上記の散乱光が検出されない。ただし、ここで受光部位とは、光検出手段が積分球と検知器からなっている場合、積分球の入射開口のことを指す。また、検知器のみで構成されている場合、検知器自身の受光面のことを指す。
また、このとき試料の位置は、図7(a)に示すように光検出手段に近づけて配置しておいても、図7(b)のように基準偏光子に近づけて配置しておいてもよい。図7(a)においては、試料からの全透過光を評価しており、図7(b)においては試料からの直線透過光のみを評価している。
次に試料として位相差フィルム(直線移相素子)を測定する場合の実施形態の説明を行う。図8は本発明の第2実施形態にかかる軸方位測定装置の概略構成図である。軸方位測定装置110は、光源128と分光器130とで構成された光照射手段112と、第1基準偏光子114aと、試料を保持するための試料ホルダ116と、試料を光軸を中心軸として回転させる試料回転手段118aと、第2基準偏光子114bと、第2基準偏光子114bを光軸を中心軸として回転させる偏光子回転手段118bと、積分球132と検知器134とで構成された光検出手段120と、各手段の制御、データの処理などを行うコンピュータ122とを備える。
光照射手段112からの光は第1基準偏光子114aを通り直線偏光とされ、試料ホルダ116に固定された試料に照射される。試料ホルダ116は第1基準偏光子114aと第2基準偏光子114bとの間に設置されており、試料からの透過光は第2基準偏光子114bを通り、光検出手段120にて検出される。ここで、光検出手段120は検知器134の受光面での位置ムラや偏光特性の影響を除くため、積分球132を備えることが望ましいが、必須というわけではない。また、本実施形態では、偏光子回転手段118bは第2基準偏光子114bを回転させるように構成したが、第1基準偏光子114aを回転させるようにしてもよい。
位相差フィルムの測定に先立って、偏光子回転手段118bによって第1基準偏光子114aと第2基準偏光子114bとをクロスニコルの状態にしておく。つまり、試料未設置の状態では透過光の強度が最小となるように設置しておく。
以上が本実施形態の装置および方法の概略であり、以下により詳細に説明を行う。
(2)表側測定工程
試料となる位相差フィルムは、図9(b)に示すように、進相軸および遅相軸の互いに直交する軸を持ち、これらを合わせて中性軸と呼ぶ。また、試料の一辺を基準辺とし、この基準辺に対する中性軸の方位角を求めることが測定の目的である。ここで、試料の2つの軸のうち、一方(ここでは、基準線とのなす角が小さい方)の軸の基準線との成す角をαとする。このαが求めたい量である。
試料となる位相差フィルムは第1基準偏光子と第2基準偏光子との間に設置される。位相差フィルムの中性軸方位と第1(もしくは第2)偏光子の偏光方向が完全に一致していないと、位相差フィルムの与える位相差によって、光が再びこの系を透過するようになる。そのため、試料を光軸を中心として回転させ、透過軸強度が最小となる方位を求めることにより、試料の中性軸と第1および第2基準偏光子の消光軸とが一致する方位(表側方位角θ+)を測定する。試料の方位は、基準線(基準辺)の向きとして定義される。図10(a)に示すように方位θ+は上記の角度δ、αを用いて、θ+=δ−αと表せる。ここで、図10では煩雑さを避けるため、第1基準偏光子の消光軸、試料の中性軸のうちの一方のみを示している。
次に試料を裏返しにして第1および第2の基準偏光子の間に設置し、そのときの透過光強度が最小となる方位θ−を定める。すると、試料の基準偏光子に相対向する面が表側測定工程とは逆になる。すなわち、表側測定工程で第1の基準偏光子に対向していた面が、裏側測定工程では第2の基準偏光子に対向し、表側測定工程で第2の基準偏光子に対向していた面が、裏側測定構成では第1の基準偏光子に対向することになる。言い換えると、試料への光の入射側の面を、表側測定工程と裏側測定工程で変えて測定する。図10(b)に示すように、試料を裏返したときの試料の軸は、試料の基準線に対して表側の透過軸と対称な位置関係にあるため、裏側方位角θ−は、上記の角度δ、αを用いて、θ−=δ+αと表せる。
(4)軸方位算出工程
上記表側方位角θ+と裏側方位角θ−の中間位置θ0=(θ++θ−)/2を計算する。上記の式よりθ0=δとなるため、方位θ+と方位θ−の中間位置θ0=(θ++θ−)/2を求めることにより、基準偏光子の軸方位δを決定することができる。また、θ+−θ0=−α、θ−−θ0=αとなるから、これから試料ホルダの基準線から測った試料の軸方位αを求めることができる。
以上のように試料(もしくは標準試料)を表と裏の両方から消光方位を定めるという簡単な方法により、論理的厳密さをもって、その中性軸方位を定めることができるようになった。
また、図8の実施形態においても、図1の実施形態と同様に、透過光強度の最小位置を決定するための処理手段124を備えることが好適である。すなわち、処理手段124は、試料もしくは偏光子回転手段118a、118bにより試料もしくは第2基準偏光子114bを回転させて、透過光強度が略最小となる仮の方位を決定する仮方位決定部138と、仮方位近傍の複数の角度位置で透過光強度を測定し、測定した透過光強度をそのときの角度位置と関連付けて記憶手段136に記憶する仮方位近傍測定部140と、複数の角度位置での透過光強度を、該角度位置の二次関数でフィッティングし(図6参照)、該二次関数の頂点位置を算出する算出部142とを備え、算出部142により算出された頂点位置から透過光強度が真に最小となる方位を求める。
すなわち、偏光子回転手段118bにより第2基準偏光子114bを回転させてこれらをクロスニコルの状態にするときや、第1及び第2基準偏光子をクロスニコルの状態にして試料回転手段118により試料を回転させて測定を行うときに、上記の処理手段124によって透過光強度の最小位置を求める。
このように、透過光強度の最小位置の近傍を2次関数で近似し、その2次関数の頂点の位置を算出しているため、角度送りの正確さレベル、あるいはそれ以上のレベルで、透過光強度の最小位置を定めることができる。
図11(a),(b)に示すように、第2の実施形態においても第1基準偏光子を光検出手段から離して設置することが好適である。具体的には、第1基準偏光子114aと光検出手段120との距離Lを、第1基準偏光子114aの位置から光検出手段120の受光部位を覗いたときの立体角が少なくとも1×10−2πsr以下となるようにとることが好適である。第1基準偏光子114aをこのように光検出手段120から離しておくことで、偏光子の傷や付着したゴミによる散乱光が検出されない。このとき第2基準偏光子114bは図11(a)に示すように光検出手段に近づけて配置しておいても、図11(b)のように第1基準偏光子114bに近づけて配置しておいてもよい。また、試料の位置は特に限定されない。ただし、ここで光検出手段の受光部位とは、光検出手段が積分球と検知器からなっている場合、積分球の入射開口のことを指す。また、検知器のみで構成されている場合、検知器自身の受光面のことを指す。
12 光照射手段
14 基準偏光子
16 試料ホルダ
18 試料回転手段
20 光検出手段
22 コンピュータ
24 処理手段
26 軸方位演算手段
Claims (10)
- 直線偏光素子を試料として、該試料の透過軸方位を決定する軸方位測定装置において、
光照射手段と、
該光照射手段からの光を直線偏光として試料に照射する基準偏光子と、
該基準偏光子に対向して設置される試料を、光軸を中心として回転し試料の方位を変更する試料回転手段と、
前記試料を透過した光を検知する光検出手段と、
前記試料回転手段により試料を回転させたときの透過光強度が最小になる試料の方位角に基いて、試料の透過軸方位を演算する軸方位演算手段と、を備え、
前記軸方位演算手段は、前記試料の一方の面を前記基準偏光子に対向させたときの透過光強度が最小となる方位角θ+と、前記試料を裏返して試料の基準偏光子に対向する面を他方の面にしたときの透過光強度が最小になる方位角θ−とに基いて、試料の透過軸方位を演算することを特徴とする軸方位測定装置。 - 請求項1記載の軸方位測定装置において、
前記演算手段は、前記基準偏光子の消光軸方位を方位角θ+と方位角θ−の中間位置θ0=(θ++θ−)/2として求め、該方位角θ0を基に試料の透過軸方位を求めることを特徴とする軸方位測定装置。 - 請求項1または2に記載の軸方位測定装置において、
前記試料回転手段によって試料を回転し、透過光強度が最小になる試料の方位を求める処理手段を備え、該処理手段は、
前記試料回転手段により試料を回転させて、透過光強度がおおむね最小となる仮の方位を決定する仮方位決定部と、
前記仮方位近傍の複数の角度位置で透過光強度を測定し、測定した透過光強度をそのときの角度位置と関連付けて記憶する仮方位近傍測定部と、
前記記憶した透過光強度を角度位置の二次関数でフィッティングし、該二次関数の頂点位置を算出する算出部とを備え、
前記算出部により算出された頂点位置から透過光強度が真に最小となる方位を求めることを特徴とする軸方位測定装置。 - 請求項1から3に記載の軸方位測定装置において、
前記基準偏光子の位置から前記光検出手段の受光部位を覗いたときの立体角が1×10−2πsr以下となるように、前記基準偏光子が光検出手段から離されて配置されていることを特徴とする軸方位測定装置。 - 基準偏光子と、試料としての直線偏光素子とを相対向させ、前記基準偏光子に対する前記試料の方位を変更して、前記基準偏光子および前記試料を透過した光の強度が最小となる方位を測定することで、試料の透過軸方位を決定する軸方位測定方法において、
前記試料の一方の面を基準偏光子に対向させ、透過光強度が最小になる表側方位角θ+を測定する表側測定工程と、
前記試料を裏返して、試料の基準偏光子に対向する面を他方の面にしたときの透過光強度が最小になる裏側方位角θ−を測定する裏側測定工程と、
前記表側方位角θ+と前記裏側方位角θ−とに基いて試料の透過軸方位を算出する算出工程と、を含むことを特徴とする軸方位測定方法。 - 直線移相素子を試料として、該試料の中性軸方位を決定する軸方位測定装置において、
光照射手段と、
光照射手段からの光を直線偏光とし、試料に照射する第1基準偏光子と、
第1基準偏光子に対しクロスニコルの状態で設置され、試料からの透過光を透過する第2基準偏光子と、
前記第1および第2基準偏光子の間に設置された試料を、光軸を中心として回転し、該試料の方位を変更可能な試料回転手段と、
第2基準偏光子を透過した光を検出する光検出手段と、
前記試料回転手段により試料を回転させたときの透過光強度が最小になる方位角に基いて、試料の中性軸方位を演算する軸方位演算手段とを備え、
該軸方位演算手段は前記試料の一方の面を第1基準偏光子に対向させたときの透過光強度が最小になる表側方位角θ+と、前記試料を裏返して前記試料の前記第1基準偏光子に対向する面を他方の面にしたときの透過光強度が最小になる裏側方位角θ−と、に基いて、試料の中性軸方位を演算することを特徴とする軸方位測定装置。 - 請求項6に記載の軸方位測定装置において、
前記軸方位演算手段は、前記基準偏光子の消光軸方位を、表側方位角θ+と裏側方位角θ−の中間位置θ0=(θ++θ−)/2として求め、該方位θ0を基に試料の中性軸方位を求めることを特徴とする軸方位測定装置。 - 請求項6または7に記載の軸方位測定装置において、
前記試料回転手段によって試料を回転し、透過光強度が最小になる試料の方位を求める処理手段を備え、
該処理手段は、前記試料回転手段により試料を回転させて、透過光強度が略最小となる仮の方位を決定する仮方位決定部と、
前記仮方位近傍の複数の角度位置で透過光強度を測定し、測定した透過光強度をそのときの角度位置と関連付けて記憶する仮方位近傍測定部と、
複数の角度位置での透過光強度を、該角度位置の二次関数でフィッティングし、該二次関数の頂点位置を算出する算出部とを備え、該算出部により算出された頂点位置から透過光強度が真に最小となる方位を求めることを特徴とする軸方位測定装置。 - 請求項6から8に記載の軸方位測定装置において、
前記第1基準偏光子の位置から前記光検出手段の受光部位を覗いたときの立体角が1×10−2πsr以下となるように、前記第1基準偏光子が前記光検出手段と離されて配置されていることを特徴とする軸方位測定装置。 - クロスニコルに設置された第1及び第2の基準偏光子の間に、試料としての直線移相子を設置し、該試料を光軸を中心として回転させることにより、前記第1および第2基準偏光子に対する前記試料の方位を変更し、前記第1基準偏光子、試料、第2基準偏光子を透過した光の強度が最小となる方位を測定することで、試料の中性軸方位を決定する軸方位測定方法において、
前記試料の一方の面を第1基準偏光子に対向させ、透過光強度が最小になる表側方位角θ+を測定する表側測定工程と、
試料を裏返し、前記試料の第1基準偏光子に対向する面を他方の面にしたときの透過光強度が最小になる裏側方位角θ−を測定する裏側測定工程と、
前記表側方位角θ+と裏側方位角θ−とに基いて試料の中性軸方位を算出する算出工程と、を含むことを特徴とする軸方位測定方法。
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