JP4537514B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オートクレーブ滅菌を施すのに適する内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、体腔内等に細長の挿入部を挿入して、例えば食道、胃、小腸、大腸等の消化管や肺等の気管を観察し、必要に応じて鉗子挿通管路内に鉗子等の処置具を挿通して各種の治療処置を行える内視鏡が広く利用されている。内視鏡は、一般に、被写体像を撮像するCCD(電荷結合素子)等の固体撮像素子とこの固体撮像素子に電気的に接続された回路基板が挿入部先端に設けられ、この回路基板に電気的に接続された信号ケーブルが挿入部内を挿通するとともに内視鏡から延出し、この延出した信号ケーブルの端部にコネクタが電気的に接続されて構成されている。
【0003】
このような内視鏡は、特に医療用途で使用される場合、症例間で確実に消毒滅菌することが感染症等を防止するために必要不可欠になる。従来、この消毒滅菌処理は、エチレンオキサイドガス等のガスや、消毒液に頼っていたが、周知のように滅菌ガス類は猛毒であり、滅菌作業の安全確保の為に滅菌作業は煩雑である。また、滅菌後に機器に付着したガスを取り除く為のエアレーションに時間がかかるので、滅菌後すぐに使用できないという欠点があり、更にランニングコストが高いという欠点がある。また、消毒液による消毒滅菌処理では消毒液の管理が煩雑であり、消毒液の廃棄処理に多大な費用が必要となる欠点がある。そこで、最近では、煩雑な作業を伴わず、滅菌後にすぐに内視鏡を使用でき、しかもランニングコストが安いオートクレーブ滅菌と呼ばれる高温高圧水蒸気滅菌が、内視鏡機器に対する滅菌処理で主流になりつつある。このオートクレーブ滅菌は、例えば米国規格ANSI/AAMIST37−1992では、約2気圧で132℃の蒸気に滅菌対象物を4分間さらすように規定されている。
【0004】
一般に、内視鏡は、Oリング及び接着剤等により水密構造となっており、また、例えば回路基板及び回路基板に搭載された電子部品や、回路基板と導線との接合部や、導線とコネクタとの接合部は、エポキシ系接着剤やシリコーン系接着剤で覆われて保護されている。ところが、オートクレーブ滅菌では、高温高圧水蒸気が使用されており、この高温高圧水蒸気は、Oリング及び接着剤を透過し、内視鏡内部に侵入してしまう。また、エポキシ系接着剤やシリコーン系接着剤は吸湿性が高く、内視鏡内部に侵入した高温高圧水蒸気は、例えば回路基板及び回路基板に搭載された電子部品や、回路基板と導線との接合部や、導線とコネクタとの接合部に到達し、これら回路基板及び回路基板に搭載された電子部品や、回路基板と導線との接合部や、導線とコネクタとの接合部等が腐食する等して、内視鏡に故障や劣化が生じるという問題があった。
【0005】
そこで、例えば、特開平10−234649号では、内筒管の先端部にカバーガラスを気密に組み付けるとともに、内筒管の後端部に、気密を維持しつつ内外を電気的に接続するハーメチックコネクタを気密に組み付けて気密パッケージを構成し、この気密パッケージ内に、保護対象部材を収納することで、オートクレーブ滅菌に対する耐性を向上する内視鏡が示されている。なお、本願において、気密とは、オートクレーブ滅菌の高温高圧水蒸気に耐えうる程度の気密を意味する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平10−234649号に示されるような構成の内視鏡では、挿入部内に気密パッケージが設けられるので、挿入部外径が太くなるという欠点があった。また、気密パッケージが設けられることで、コストが高くなるという欠点があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、オートクレーブ滅菌に対する耐性を向上しつつ、挿入部を細径化し、低廉化を可能とする内視鏡を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の内視鏡は、被写体像を撮像する撮像面を有し、当該撮像面の前方に配設されたフィールドレンズの後端面に接合されたカバーガラスの後端面に接合された固体撮像素子と、前記固体撮像素子の後方に配設され、第1の電気的接合部で前記固体撮像素子と電気的に接続される回路基板と、前記回路基板の後方に配設され、第2の電気的接合部で前記回路基板と電気的に接続される信号ケーブルと、第3の電気的接合部で前記信号ケーブルと電気的に接続されるコネクタとを有する内視鏡において、被写体光を入光する対物光学系を保持するレンズ保持枠の後端部に水密的に接合されると共に、その後端部においてのみ前記フィールドレンズを内周面で覆い、かつ水密的に固着する一方で前記固体撮像素子および前記回路基板に対しては当接せず、かつこれら固体撮像素子および回路基板を覆うことのない位置に配設された絶縁枠と、前記絶縁枠の後端部外周から前記信号ケーブルの先端部外周にかけて、前記絶縁枠の後端部、前記固体撮像素子、前記第1の電気的接合部、前記回路基板および前記第2の接合部を覆うように配設された熱収縮チューブと、前記フィールドレンズの後端面、前記信号ケーブルの先端部および前記熱収縮チューブの内周面とで形成される部位に充填され、前記第1の電気的接合部、前記回路基板および前記第2の電気的接合部を封止するフッ素系ゴムと、を備えたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図3は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は内視鏡の構成を示す説明図、図2は先端部の構成を示す断面図、図3はCCUコネクタの構成を示す断面図である。
【0009】
図1に示すように、本実施の形態の内視鏡1は、例えば体腔内に挿入して被写体へ照明光を照射し、被写体像を撮像して撮像信号を得る細長の挿入部2と、前記挿入部2の基端側に連設され、内視鏡1を把持し操作するための操作部3と、例えば前記操作部3の側部或いは基端部から延出し、外部装置と接続するためのユニバーサルコード4と、前記ユニバーサルコード4の端部に設けられ、外部装置である図示しない光源装置へ着脱自在に接続するライトガイドコネクタ5と、例えば前記ライトガイドコネクタ5の側部から延出し、内視鏡1で得られる撮像信号に映像信号処理を施す外部装置である図示しないCCU(カメラコントロールユニット)へ接続するCCUケーブル6と、前記CCUケーブル6の端部に設けられ、CCUへ着脱自在に接続するCCUコネクタ7とを備えて構成され、図示しない例えばOリング及び接着剤等により水密構造となっている。
【0010】
前記挿入部2は、前記操作部3の先端側に連設され体腔内に挿入する細長の蛇管部11と、前記蛇管部11の先端側に連設され前記操作部3からの操作により自在に湾曲する湾曲部12と、前記湾曲部12の先端側に連設された硬質の先端部13とを備えて構成されている。前記操作部3は、前記湾曲部12を湾曲自在に操作する湾曲操作レバー14を備えている。
【0011】
図2に示すように、前記先端部13は、この先端部13の本体枠21と、前記挿入部2と前記操作部3と前記ユニバーサルコード4内を挿通し光入射端が前記ライトガイドコネクタ5に配置されたライトガイド22の光出射端と、前記ライトガイド22で導光された照明光を被写体へ向けて配光する照明レンズ23と、被写体像を撮像する撮像装置24とを備えて構成されている。
【0012】
前記撮像装置24は、前記撮像装置24を前記本体枠21へ組み付ける先端枠25と、前記先端枠25の先端部内周に気密に組み付けられたカバーガラス26と、前記カバーガラス26の後端側に設けられ略円筒状のレンズ枠31と、前記レンズ枠31内に組み付けられ、被写体像を結像する対物レンズ群32と、前記レンズ枠31の後端部に外嵌して接着剤等で固着されるとともに、前記先端枠25の後端部内周に先端部が気密に固着された略円筒状の絶縁枠33と、前記絶縁枠33の後端部に気密に固着されたカバーガラス34と、前記カバーガラス34の後端面に接合され、被写体像を撮像して撮像信号を得るCCD35と、前記CCD35と半田等で電気的に接合されつつ前記CCD35の後方に配置され、例えば前記撮像信号を増幅する回路等が構成された回路基板36と、前記回路基板36に搭載された例えばコンデンサを含む電子部品37と、前記絶縁枠33の後端に接合され、前記CCD35及び前記回路基板36の周囲をシールドする例えば略円筒状で金属製のシールド枠38と、前記回路基板36に半田等により電気的に接合され、前記回路基板36の後方へ延出する複数の導線39と、前記複数の導線39が束ねられて構成された信号ケーブル40の先端部と、前記シールド枠38の後端に接合され、前記信号ケーブル40の先端部外周を締め付けて保持するケーブル固定部材41と、前記CCD35の後端面から前記信号ケーブル40の先端部にかけて設けられ、前記CCD35の電気接点部と前記回路基板36と前記電子部品37と前記導線39の電気接点の周辺を封止する封止剤42とを備えて構成されている。前記信号ケーブル40は、前記挿入部2と前記操作部3と前記ユニバーサルコード4と前記CCUケーブル6を挿通して、他端が前記CCUコネクタ7に電気的に接続されている。なお、前記回路基板36は、例えばリジッドな基板であってもよいし、フレキシブル基板であってもよい。また、前記封止剤42は、蒸気透過性が低く、絶縁性のフッ素系ゴムからなり、このフッ素ゴムは、例えばフッ素系シリコーン樹脂、或いは、フッ素化ポリエーテル、或いは、パーフルオロポリエーテルポリマーを主成分としている。
【0013】
図3に示すように、前記CCUコネクタ7は、前記CCUケーブル6の端部と、略円筒状に形成され、一方の孔から前記CCUケーブル6が内部に差し込まれた枠体51と、前記枠体51の他方の孔を塞ぐ蓋52と、前記蓋52を貫通して固着され、枠体51の内外を電気的に接続する複数のピン53と、前記枠体51内部において、前記ピン53と半田等で電気的に接合する導線39の端部と、前記枠体51内部において、前記ピン53と前記導線39との接合部を封止する封止剤54とを備えて構成されている。前記封止剤54は、蒸気透過性が低く、絶縁性のフッ素系ゴムからなり、このフッ素ゴムは、例えばフッ素系シリコーン樹脂、或いは、フッ素化ポリエーテル、或いは、パーフルオロポリエーテルポリマーを主成分としている。
【0014】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
内視鏡1にオートクレーブ滅菌を施すと、オートクレーブ滅菌による蒸気が、図示しないOリング部及び接着部等を透過して、内視鏡1の内部に侵入する。このとき、先端部13内のCCD35と回路基板36との電気的接合部と、回路基板36と、回路基板36上の電子部品37と、導線39と回路基板36との電気的接合部は、蒸気透過性が低く吸湿性が低い封止剤42で封止されており、オートクレーブ滅菌の蒸気によるこれらの部位の破損及び劣化が防止される。また、CCUコネクタ7内のピン53と導線39との電気的接合部は、蒸気透過性が低く吸湿性が低い封止剤54で封止されており、オートクレーブ滅菌の蒸気によるこれらの部位の錆び、破損及び劣化が防止される。
【0015】
以上説明したように、本実施の形態によれば、オートクレーブ滅菌に対する耐性が向上する。
また、撮像装置を気密パッケージに収納しなくてもオートクレーブ滅菌に対する耐性が得られるので、撮像装置が気密パッケージに収納される構成に比して、挿入部2が細径化し、また、低廉化が可能となる。
従って、本実施の形態によれば、オートクレーブ滅菌に対する耐性が向上しつつ、挿入部が細径化し、低廉化が可能となるという効果が得られる。
また、外力が加わると断線する等して破損し易い電気的接合部が、封止剤42、54で覆われているので、外力に対する電気的接合部の機械的耐性が向上する。
【0016】
(第2の実施の形態)
図4は本発明の第2の実施の形態に係り、先端部の構成を示す断面図である。
図4に示すように、本実施の形態では、前記第1の実施の形態の先端部13(図2参照)に代わって、先端部101が設けられている。他の構成は、前記第1の実施の形態と同様である。
【0017】
前記先端部101は、前記第1の実施の形態の本体枠21(図2参照)と略同様に構成された本体枠102と、前記第1の実施の形態のライトガイド22(図2参照)と同様に構成されたライトガイド103の光出射端部と、前記第1の実施の形態の照明レンズ23(図2参照)と同様に構成された照明レンズ104と、前記第1の実施の形態の撮像装置24(図2参照)に代わって設けられた撮像装置105とを備えて構成されている。
【0018】
前記撮像装置105は、前記本体枠102の透孔に嵌合固定され略円筒状に形成されたレンズ枠111と、前記レンズ枠111の先端部内周に水密に組み付けられたカバーガラス112と、前記レンズ枠111内に組み付けられた対物レンズ群113と、前記レンズ枠111の後端部に嵌合して水密に接合され、絶縁部材で形成された絶縁枠114と、前記絶縁枠114の後端部内周に水密に固着されたフィールドレンズ115と、前記フィールドレンズ115の後端面に接合されたカバーガラス116と、前記カバーガラス116の後端面に接合され、被写体像を撮像して撮像信号を得るCCD117と、前記CCD117の側面から後方に向けて延出する複数のリード線118と、前記リード線118と電気的に接合されるとともに、前記リード線118により保持されて設けられた回路基板119と、前記回路基板119と半田等で電気的に接合し、後方へ延出して撮像信号等を伝送する複数の導線120の先端部と、前記導線120を束ねた信号ケーブル121の先端部と、前記回路基板119の後端面から前記信号ケーブル121の先端部にわたって設けられ、前記回路基板119と前記導線120との電気的接合部の周辺を封止する封止剤122とを備えて構成されている。なお、前記回路基板119は、例えばリジッドな基板であってもよいし、フレキシブル基板であってもよい。また、前記封止剤122は、蒸気透過性が低く、絶縁性のフッ素系ゴムからなり、このフッ素ゴムは、例えばフッ素系シリコーン樹脂、或いは、フッ素化ポリエーテル、或いは、パーフルオロポリエーテルポリマーを主成分としている。
【0019】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
内視鏡にオートクレーブ滅菌を施すと、オートクレーブ滅菌による蒸気が、図示しないOリング部及び接着部等を透過して、内視鏡の内部に侵入する。このとき、回路基板119と導線120との電気的接合部は、蒸気透過性が低く吸湿性が低い封止剤122で封止されており、オートクレーブ滅菌の蒸気によるこれらの部位の破損及び劣化が防止される。また、レンズ枠111とカバーガラス112と絶縁枠114とフィールドレンズ115とで囲まれる部位は水密構造となっているので、この内部へのオートクレーブ滅菌による蒸気の侵入が妨げられる。
【0020】
以上説明したように、本実施の形態によれば、オートクレーブ滅菌に対する耐性が向上する。
また、撮像装置を気密パッケージに収納しなくてもオートクレーブ滅菌に対する耐性が得られるので、撮像装置が気密パッケージに収納される構成に比して、挿入部が細径化し、また、低廉化が可能となる。
従って、本実施の形態によれば、オートクレーブ滅菌に対する耐性が向上しつつ、挿入部が細径化し、低廉化が可能となるという効果が得られる。
また、外力が加わると断線する等して破損し易い電気的接合部が、封止剤122で覆われているので、外力に対する電気的接合部の機械的耐性が向上する。
また、レンズ枠111とカバーガラス112と絶縁枠114とフィールドレンズ115とで囲まれる部位の内部への蒸気の侵入が妨げられるので、この内部に設けられた光学系が蒸気で曇ることを防止できる。
【0021】
(第3の実施の形態)
図5は本発明の第3の実施の形態に係り、先端部の構成を示す断面図である。
なお、本実施の形態では、前記第2の実施の形態と同様に構成されている部位には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0022】
図5に示すように、本実施の形態では、前記第2の実施の形態の先端部101(図4参照)に代わって、先端部201が設けられている。前記先端部201は、前記第2の実施の形態の撮像装置105(図4参照)に代わって、撮像装置202が設けられて構成されている。
【0023】
前記撮像装置202は、前記第2の実施の形態の撮像装置105(図4参照)と略同様に構成され、更に、絶縁枠114の後端部外周から前記回路基板119の側面にかけて前記絶縁枠114の後端部と前記CCD117と前記リード線118の少なくとも一部とを覆う熱収縮チューブ211と、前記絶縁枠114と前記回路基板119の前端面と前記熱収縮チューブ211の内周面とで囲まれる部位に充填される充填剤212とを備えて構成されている。前記充填剤212は、蒸気透過性が低く、絶縁性のフッ素系ゴムからなり、このフッ素ゴムは、例えばフッ素系シリコーン樹脂、或いは、フッ素化ポリエーテル、或いは、パーフルオロポリエーテルポリマーを主成分としている。また、熱収縮チューブ211は、例えばフッ素樹脂等の蒸気透過性の低い材質で形成してもよい。
【0024】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
内視鏡にオートクレーブ滅菌を施すと、オートクレーブ滅菌による蒸気が内視鏡の内部に侵入する。このとき、回路基板119と導線120との電気的接合部は、蒸気透過性が低く吸湿性が低い封止剤122で封止されており、オートクレーブ滅菌の蒸気によるこれらの部位の破損及び劣化が防止される。また、レンズ枠111とカバーガラス112と絶縁枠114とフィールドレンズ115とで囲まれる部位は水密構造となっているので、この内部へのオートクレーブ滅菌による蒸気の侵入が妨げられる。
また、熱収縮チューブ211及び充填剤212により、熱収縮チューブ211で囲まれた内部へのオートクレーブ滅菌による蒸気の侵入が妨げられる。
【0025】
以上説明した本実施の形態によれば、前記第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
また、本実施の形態によれば、CCD117及びそのリード線117のオートクレーブ滅菌に対する耐性が向上する。
【0026】
(第4の実施の形態)
図6は本発明の第4の実施の形態に係り、先端部の構成を示す断面図である。
なお、本実施の形態では、前記第3の実施の形態と同様に構成されている部位には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0027】
図6に示すように、本実施の形態では、前記第3の実施の形態の先端部201(図5参照)に代わって、先端部301が設けられている。前記先端部301は、前記第3の実施の形態の撮像装置202(図5参照)に代わって、撮像装置302が設けられて構成されている。
【0028】
前記撮像装置302は、前記第3の実施の形態の撮像装置202(図5参照)と略同様に構成されているが、前記第3の実施の形態の熱収縮チューブ211(図5参照)に代わって、熱収縮チューブ311が設けられ、前記第3の実施の形態の充填剤212(図5参照)及び封止剤122(図5参照)に代わって、充填剤312が設けられている。
【0029】
前記熱収縮チューブ311は、絶縁枠114の後端部外周から信号ケーブル121の先端部外周にかけて、絶縁枠114の後端部とCCD117とリード線118と回路基板119と、導線120の信号ケーブル121からの延出部とを覆うようにして設けられている。また、前記充填剤312は、フィールドレンズ115の後端面と信号ケーブル121の先端部と熱収縮チューブ311の内周面とで囲まれる部位に充填されて設けられている。前記充填剤312は、蒸気透過性が低く、絶縁性のフッ素系ゴムからなり、このフッ素ゴムは、例えばフッ素系シリコーン樹脂、或いは、フッ素化ポリエーテル、或いは、パーフルオロポリエーテルポリマーを主成分としている。また、熱収縮チューブ311は、例えばフッ素樹脂等の蒸気透過性の低い材質で形成してもよい。
【0030】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
内視鏡にオートクレーブ滅菌を施すと、オートクレーブ滅菌による蒸気が内視鏡の内部に侵入する。このとき、レンズ枠111とカバーガラス112と絶縁枠114とフィールドレンズ115とで囲まれる部位は水密構造となっているので、この内部へのオートクレーブ滅菌による蒸気の侵入が妨げられる。
また、熱収縮チューブ311及び充填剤312により、熱収縮チューブ211で囲まれた内部へのオートクレーブ滅菌による蒸気の侵入が妨げられる。つまり、CCD117とリード線118と回路基板119へ蒸気が到達することが妨げられる。
【0031】
以上説明した本実施の形態によれば、前記第3の実施の形態と同様の効果が得られる。
また、本実施の形態によれば、リード線118の全体が熱収縮チューブ311で囲まれているので、その分、オートクレーブ滅菌に対する耐性が向上する。◎また、回路基板119と導線120の接合部は、熱収縮チューブ311で囲まれているので、その分、オートクレーブ滅菌に対する耐性が向上する。
【0032】
なお、本発明は、上述の実施の形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
例えば、CCDと回路基板との電気的接合部は、CCDの電極と回路基板の電極とを直接接合して構成してもよいし、CCDの電極と回路基板の電極とを導線を介して接合して構成してもよいし、CCDの電極と回路基板から延びる接続用の配線基板の電極とを接合して構成してもよい。
また、例えば、内視鏡は、軟性の挿入部を有する軟性鏡であってもよいし、硬性の挿入部を有する硬性鏡であってもよい。
【0033】
[付記]
(付記項1)
被写体像を撮像する固体撮像素子と、第1の電気的接合部で前記固体撮像素子と電気的に接続される回路基板と、第2の電気的接合部で前記回路基板と電気的に接続される信号ケーブルと、第3の電気的接合部で前記信号ケーブルと電気的に接続されるコネクタとを有する内視鏡において、
前記第1の電気的接合部と前記回路基板と前記第2の電気的接合部と前記第3の電気的接合部のうち少なくともいずれかを封止するフッ素ゴムを備えたことを特徴とする内視鏡。
【0034】
(付記項2)
付記項1に記載の内視鏡であって、
前記フッ素ゴムは、フッ素系シリコーン樹脂を主成分とする。
【0035】
(付記項3)
付記項1に記載の内視鏡であって、
前記フッ素ゴムは、パーフルオロポリエーテルポリマーを主成分とする。
【0036】
(付記項4)
対物レンズと、前記対物レンズによって結像される被写体像を受光する固体撮像素子と、前記固体撮像素子と電気的に接続される基板と、前記基板と電気的に接続される信号ケーブルと、前記信号ケーブルと電気的に接続されるコネクタとを有する撮像ユニットを備え、
前記撮像ユニットの電気的接合部の少なくとも一部をフッ素ゴムからなる封止剤で覆ったことを特徴とする内視鏡。
【0037】
(付記項5)
付記項4に記載の内視鏡であって、
前記電気的接合部は、前記基板に設けた。
【0038】
(付記項6)
付記項4または5に記載の内視鏡であって、
前記電気的接合部は、前記コネクタに設けた。
【0039】
(付記項7)
付記項4、5または6に記載の内視鏡であって、
前記封止剤は、フッ素系シリコーン樹脂を主成分とする。
【0040】
(付記項8)
付記項4、5または6に記載の内視鏡であって、
前記封止剤は、パーフルオロポリエーテルポリマーを主成分とする。
【0041】
(付記項9)
付記項1に記載の内視鏡であって、
前記フッ素ゴムは、フッ素化ポリエーテルを主成分とする。
【0042】
(付記項10)
付記項4、5または6に記載の内視鏡であって、
前記封止剤は、フッ素化ポリエーテルを主成分とする。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、オートクレーブ滅菌に対する耐性が向上しつつ、挿入部が細径化し、低廉化が可能となるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図3は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は内視鏡の構成を示す説明図
【図2】先端部の構成を示す断面図
【図3】CCUコネクタの構成を示す断面図
【図4】本発明の第2の実施の形態に係り、先端部の構成を示す断面図
【図5】本発明の第3の実施の形態に係り、先端部の構成を示す断面図
【図6】本発明の第4の実施の形態に係り、先端部の構成を示す断面図
【符号の説明】
1…内視鏡
7…CCUコネクタ
13…先端部
35…CCD
36…回路基板
39…導線
42…封止剤
53…ピン
54…封止剤
117…CCD
119…回路基板
120…導線
122…封止剤
212…充填剤
122…封止剤
312…充填剤

Claims (1)

  1. 被写体像を撮像する撮像面を有し、当該撮像面の前方に配設されたフィールドレンズの後端面に接合されたカバーガラスの後端面に接合された固体撮像素子と、前記固体撮像素子の後方に配設され、第1の電気的接合部で前記固体撮像素子と電気的に接続される回路基板と、前記回路基板の後方に配設され、第2の電気的接合部で前記回路基板と電気的に接続される信号ケーブルと、第3の電気的接合部で前記信号ケーブルと電気的に接続されるコネクタとを有する内視鏡において、
    被写体光を入光する対物光学系を保持するレンズ保持枠の後端部に水密的に接合されると共に、その後端部においてのみ前記フィールドレンズを内周面で覆い、かつ水密的に固着する一方で前記固体撮像素子および前記回路基板に対しては当接せず、かつこれら固体撮像素子および回路基板を覆うことのない位置に配設された絶縁枠と、
    前記絶縁枠の後端部外周から前記信号ケーブルの先端部外周にかけて、前記絶縁枠の後端部、前記固体撮像素子、前記第1の電気的接合部、前記回路基板および前記第2の接合部を覆うように配設された熱収縮チューブと、
    前記フィールドレンズの後端面、前記信号ケーブルの先端部および前記熱収縮チューブの内周面とで形成される部位に充填され、前記第1の電気的接合部、前記回路基板および前記第2の電気的接合部を封止するフッ素系ゴムと、
    を備えたことを特徴とする内視鏡。
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