JP4536090B2 - 炭素薄膜の製造方法 - Google Patents

炭素薄膜の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4536090B2
JP4536090B2 JP2007195063A JP2007195063A JP4536090B2 JP 4536090 B2 JP4536090 B2 JP 4536090B2 JP 2007195063 A JP2007195063 A JP 2007195063A JP 2007195063 A JP2007195063 A JP 2007195063A JP 4536090 B2 JP4536090 B2 JP 4536090B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intermediate layer
film
thin film
carbon thin
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007195063A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009030107A (ja
Inventor
孝明 金澤
健二 下田
正輝 七原
奉努 鈴木
直之 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Motor Corp, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2007195063A priority Critical patent/JP4536090B2/ja
Priority to CN2008101350721A priority patent/CN101363111B/zh
Priority to US12/180,027 priority patent/US20090029068A1/en
Publication of JP2009030107A publication Critical patent/JP2009030107A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4536090B2 publication Critical patent/JP4536090B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/02Pretreatment of the material to be coated
    • C23C14/024Deposition of sublayers, e.g. to promote adhesion of the coating
    • C23C14/025Metallic sublayers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/02Pretreatment of the material to be coated
    • C23C14/027Graded interfaces
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/06Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the coating material
    • C23C14/0605Carbon

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Description

本発明は、基材にダイヤモンドライクカーボン(DLC)の被膜(硬質炭素薄膜)を形成する炭素薄膜の製造方法に関する。
ダイヤモンドライクカーボンの皮膜(以下、DLC皮膜という)は、高硬度と低摩擦係数とを有することから、摺動部への適用により、耐久性の向上や摩擦損失低減などの効果がある。そして、近時、各種摺動部材、工具、磁気記録媒体、磁気ヘッドなどの保護膜として多く用いられるようになってきている。
そして、上記特性を有することから、図10に示すように、DLC皮膜1は、例えば緻密な油圧制御を行う、ひいては作動回数が多い油圧バルブ2のバルブシャフト3に用いられる。この油圧バルブ2は、仮にバルブシャフト3にDLC皮膜1を付与していない場合には、作動回数が多いことから、バルブシャフト3とバルブシート4の当り面での摺動により、磨耗や焼付けが生じる虞がある。また、油が高速で流れることによって生じる気泡により部品表面が侵食され、キャビテーションエロージョンによる損傷を招く虞もある。このような損傷に伴い、油圧バルブ2のシール性低下、場合によっては最悪その機能が失われる。このような事態になることを防ぐために、図10の油圧バルブ2では、そのバルブシャフト3に、上述したように、硬質炭素膜であるDLC皮膜1を用いている。図10において、DLC皮膜1は、バルブシャフト3の表面上に形成されている。
しかし、上記例では、DLC皮膜1の剥離による欠損により油圧漏れを惹起する虞があり、密着性の向上を図ることが望まれている。
DLC皮膜1は、バルブシャフト3の表面上に形成されているが、バルブシャフト3は、DLC皮膜1の成膜時には基材として用いられ、その上にDLC皮膜1が成膜される。基材及び前記DLC皮膜1の両者を総称して、以下、適宜、炭素薄膜付与体7という。また、基材及びDLC皮膜1間に介在される中間層を含めたものも、以下、適宜、炭素薄膜付与体7という。
前記改善を図るために、図11に示すように、基材5とDLC被膜1との間に金属系の中間層6を設ける(特許文献1参照)ことが考えられる。しかしながら、このように構成される中間層6を含む炭素薄膜付与体7(特許文献1参照)では、図12に示すように、中間層6の破壊を起点にDLC皮膜1の剥離が発生することがあり、密着性の点で充分な特性を発揮できず、改善の余地があるというのが実情であった。
また、他の従来技術として、特許文献2には、非平衡マグネトロンスパッタリング装置の回転テーブル上に、基材(ワーク)を保持し、基材(ワーク)にバイアス電圧を印可するためのワークホルダーを備え(特許文献2の段落「0030」及び特許文献2の図3)、中間層を成膜する場合、ワークホルダー(ひいては基材)にバイアス電圧としては−0〜−50V程度を印可して、基材(ワーク)の表面に中間層を成膜する(特許文献2の段落「0054」及び特許文献2の図6)技術が示されている。
特許文献2に示される成膜技術では、上記中間層の成膜が所定の膜厚になるまで、成膜を行なった後、中間層の蒸発源の電力を時間と共に段階的に下げ、これと共に、炭素の蒸発源の電極にスパッタ用電源より印加して時間と共に段階的に電力を増加させ、これにより中間層の金属と硬質炭素膜の炭素の組成が、膜厚の位置により段階的に変化するような傾斜構造層を中間層の上部に成膜する。そして、中間層の蒸発源に印加している電力が0Wになった時点で、基材(ワークホルダー)に印可するバイアス電圧を、−50から−700V程度に設定し、この条件で所定の膜厚になるまで硬質炭素膜(DLC皮膜)を形成し(特許文献2の段落「0054」及び特許文献2の図6)、炭素薄膜付与体を得るようにしている。
特許文献2に示される成膜技術では、中間層を成膜する場合、中間層の成膜開始直後には高負電圧のバイアス(バイアス電圧として−500〜−2000V程度の高負電圧)で成膜し、段階的に低負電圧のバイアス(最終的なバイアス電圧は約−0V〜−50V程度が望ましい)とすることで更に密着性を向上させることが出来るとされている(特許文献2の段落「0046」、「0047」)。
特開2004−183699号公報 特開2002−88465号公報
ところで、特許文献2に示される成膜技術で得られる炭素薄膜付与体も、特許文献1に示される技術と同様に、図12に示すように、中間層6の破壊を起点にDLC被膜1の剥離が発生することが起こり得た。このため、特許文献2に示される成膜技術にも、密着性の向上を図る上で、改善の余地があるというのが実情であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、密着性の向上を図ることができる炭素薄膜の製造方法を提供することを目的とする。
(発明の形態)
本願発明者等は、中間層を介して基材上に成膜されるダイヤモンドライクカーボンの被膜(DLC被膜)の密着性について鋭意検討した結果、中間層の成膜時に基材に印加するバイアス電圧とDLC被膜の密着性との間に密接な相関があり、中間層の成膜を、基材に印加されるバイアス電圧を0V〜−30Vの範囲の一定値に設定して行うと、DLC被膜の密着性が極めて優れたものになることを見出した。
本願発明は、上記した知見に基いてなされたもので、基材の表面に中間層を成膜し、該中間層の表面にダイヤモンドライクカーボンの被膜を形成する炭素薄膜の製造方法において、前記中間層の成膜を、前記基材に印加されるバイアス電圧を0V〜−30Vの範囲の一定値に設定して行うことを特徴とする。
本願発明によれば、基材の表面に中間層を成膜し、該中間層の表面にダイヤモンドライクカーボンの被膜を形成する炭素薄膜の製造方法において、前記中間層の成膜を、前記基材に印加されるバイアス電圧を0V〜−30Vの範囲の一定値に設定して行うので、中間層が、過度に硬質化するようなことが回避され、靭性に富んだものになり、中間層の上層に成膜されたダイヤモンドライクカーボンの被膜から作用する応力及び外力を緩和する能力が高くなり、剥離の原因となる中間層内でのクラック発生が生じにくくなる。
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
本願発明は、次の(1)、(2)項の態様で構成される。(1)、(2)項の態様が夫々請求項1、(2)に相当している。
(1)基材の表面に中間層を成膜し、該中間層の表面にダイヤモンドライクカーボンの被膜を形成する炭素薄膜の製造方法において、Crを成分とするCrターゲットと、WCを成分とするWCターゲットとが配置された真空層を備えるマグネトロンスパッタリング装置を用い、PVD法により、前記基材に印加されるバイアス電圧を0V〜−30Vの範囲の一定値に設定して、かつ、前記中間層の成膜工程における初期段階では、前記Crターゲットへのみ電力を投入し、徐々に前記WCターゲットへの投入電力を増すと共に、前記Crターゲットへの投入電力を絞り、当該工程における最終段階では、前記Crターゲットへの投入電力はゼロにして、Cr及びWCを含む中間層の成膜を行うことを特徴とする炭素薄膜の製造方法。
)前記ダイヤモンドライクカーボンの被膜の形成は、PVD法又はCVD法により行われることを特徴とする(1)項に記載の炭素薄膜の製造方法。
(1)、(2)項に記載の発明によれば、中間層が、過度に硬質化するようなことが回避され、靭性に富んだものになるので、中間層にクラックが発生することひいてはダイヤモンドライクカーボンの被膜に亀裂を生じさせるようなことがなくなり、密着性を向上できる。
本願発明によれば、Crを成分とするCrターゲットと、WCを成分とするWCターゲットとが配置された真空層を備えるマグネトロンスパッタリング装置を用い、PVD法により、基材に印加されるバイアス電圧を0V〜−30Vの範囲の一定値に設定して、かつ、前記中間層の成膜工程における初期段階では、前記Crターゲットへのみ電力を投入し、徐々に前記WCターゲットへの投入電力を増すと共に、前記Crターゲットへの投入電力を絞り、当該工程における最終段階では、前記Crターゲットへの投入電力はゼロにして、Cr及びWCを含む中間層の成膜を行うので、中間層が、過度に硬質化するようなことが回避され、靭性に富んだものになり、密着性を向上させることができる。
以下、本発明の一実施の形態に係る炭素薄膜の製造方法を図1ないし図6に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る炭素薄膜の製造工程を示し、(a)はクリーニング工程、(b)は中間層成膜工程、(c)は硬質炭素薄膜(DLC被膜1)の成膜工程を示す図である。
図2は、同炭素薄膜の製造に用いられるマグネトロンスパッタリング装置10を示し、(a)は、マグネトロンスパッタリング装置10を模式的に示す部分断面の平面図、(b)は、マグネトロンスパッタリング装置10を模式的に示す部分断面の側面図である。
図1(a)〜(c)において、5はステンレスからなる基材、6は、マグネトロンスパッタリング法により基材1の表面に積層形成された中間層、1は、プラズマCVD法により中間層6の表面に積層形成されたダイヤモンドライクカーボン皮膜(DLC皮膜)である。基材5、中間層6及びDLC皮膜1を合わせて、以下、適宜、炭素薄膜付与体7という。中間層6は、Cr及びWCを含むものになっている。
炭素薄膜付与体7は、図2に示すマグネトロンスパッタリング装置10によって製造される。図2(a)、(b)において、マグネトロンスパッタリング装置10は、真空槽11を備えている。真空槽11内の周辺側の4箇所には蒸発源12が配置されている。真空槽11内の中央には、多数の基材5を支持する基材ホルダ13が配設されている。
4箇所の蒸発源12のうち、相対向する2箇所の蒸発源12には、Crを成分とするターゲット14(以下、Crターゲット14Aという。)が配置され、残りの相対向する2箇所の蒸発源12には、WCを成分とするターゲット14(以下、WCターゲット14Bという。)が配置されている。
各ターゲット14(Crターゲット14A、WCターゲット14B)には、真空槽11外に配置したスパッタ電源16が夫々接続され、負のバイアス電圧が印加されるようになっている。
基材ホルダ13は、駆動手段により例えば図2(a)に示すように時計方向に回転駆動される回転テーブル17を備えている。この回転テーブル17上の外周側には、駆動手段により図2(a)に示すように時計方向に回転駆動される複数本(この実施の形態では8本。)の回転軸18が配列されている。回転軸18は、軸状の回転軸本体18aと、回転軸本体18aから外方に突出し、回転軸本体18aの長手方向に複数個(この実施の形態では、夫々9個)設けられた略円板状の基材載置部18bと、からなっている。基材載置部18bには、複数の基材5が載置されるようになっている。
上述したように回転テーブル17及び回転軸18が回転することにより、基材載置部18bに載置された各基材5は、自転しながら回転テーブル17の軸線回りに公転運動をするようになっている。また、基材ホルダ13にはバイアス電源19が接続されており、当該基材ホルダ13及び当該基材ホルダ13に保持される基材5に0Vを含む負のバイアス電圧が印加されるようになっている。
真空槽11には、真空槽11内を排気するための排気口20と、真空槽11内にArガスを導入するためのArガス導入口21と、真空槽11内に炭化水素ガスを導入するための炭化水素ガス導入口22と、が設けられている。排気口20は真空ポンプに、Arガス導入口21はArガス源に、炭化水素ガス導入口22は炭化水素ガス源に、夫々、配管接続されている。さらに、真空槽11内には、Arガスイオン化装置23が用いられており、クリーニング工程の際に用いられるようになっている。
成膜処理は、真空槽11の真空排気工程ST1、加熱・脱ガス工程ST2、基材クリーニング工程ST3、中間層成膜工程ST4、DLC層成膜工程ST5、冷却工程ST6の各工程を実行して、炭素薄膜付与体7を得て終了する。
以下、本実施の形態の作用を、上記各工程に沿って、これに対応する図1(a)〜(c)及び図3〜図5に基づいて説明する。
基材載置部18bに基材5を載置し、前記真空排気工程ST1及び加熱・脱ガス工程ST2の工程を実行した後、基材クリーニング工程ST3において、図3に示すように、バイアス電源19により基材ホルダ13に「−100V〜−400V」のバイアス電圧を印加すると共に、回転Arガスイオン化装置23を作動することにより、図1(a)に示すように、Arガスをイオン化して、イオン化したArガスをバイアス電圧により基材5へ引き付け、衝突の衝撃力で基材5上の汚れ及び酸化膜などを除去する。
続いて、中間層成膜工程ST4において、図1(b)及び図4(a)に示すように、バイアス電源19により基材ホルダ13に「0V〜−30V」の範囲で一定値のバイアス電圧を印加する。この工程における初期段階では、図4(b)に示すように、スパッタ電源により、Crターゲット14Aへのみ電力を投入し、徐々にWCターゲット14Bへの投入電力を増すと共に、Crターゲット14Aへの投入電力を絞り、この工程における最終段階では、Crターゲット14Aへの投入電力はゼロにする。この間、各ターゲット14間ではプラズマが発生し、図1(b)に示すように、材料粒子(Cr、WC)〔図1(b)ではMeで示す。〕と共にArイオンも放出されている。なお、図4(b)において、バイアス電圧は矢印の向きになるに従って負の電圧値が大きいことを示している。
上述した各ターゲット14への電力投入により、Crターゲット14AからはCr原子が、WCターゲット14BからはWC原子がはじき飛ばされ、はじき飛ばされたCr原子及びWC原子が、基材5側へ引き込まれ、混合する状態で基材5の上に堆積してCr成分及びWC成分を含む中間層6が形成される。この際、Arイオンが放出されていることから、そのアシストにより、中間層6の形成が効率よく行われる。
また、図4(b)に示すように、時間経過に伴い、Crターゲット14Aへの投入電力を絞る一方、WCターゲット14Bへの投入電力を増加させることにより、中間層6は、Cr成分及びWC成分について、膜厚が厚くなるほうに向かってWC成分が多くなるようにその組成が徐々に変化して形成される。なお、このように中間層6について、膜厚が厚くなるほうに向かってWC成分が多くなるように組成が徐々に変化することを、図6(a)に模式的に示している。
続いて、DLC層成膜工程ST5において、図1(c)及び図5に示すように、バイアス電源19により基材ホルダ13に「−600V〜−800V」の範囲で一定値のバイアス電圧を印加し、基材ホルダ13の周りにプラズマを発生させ、そのプラズマにより真空槽内に導入した炭化水素ガスを分解しDLCを成膜(プラズマCVD法)し、図6(a)に示すように、成膜が完了し、炭素薄膜付与体7が形成される。
続いて、冷却工程ST6において、炭素薄膜付与体7に対する冷却処理が行われ、出荷を待つことになる。
上述したようにして作製された炭素薄膜付与体7の中間層6は、基材5に印加されるバイアス電圧を0V〜−30Vの範囲の一定値に設定して、成膜されているので、過度に硬質化するようなことが回避され、靭性に富んだものになっている。そして、図6(b)に示すように、炭素薄膜付与体7は、使用時において、中間層6の上層に成膜されたDLC被膜1から作用する応力及び外力を緩和する能力が高くなるため、当該炭素薄膜付与体7の剥離の原因となる中間層6内でのクラック発生が生じにくくなり、優れた密着性を発揮できることになる。
上述したように炭素薄膜付与体7を得た(前記中間層成膜工程ST4、DLC層成膜工程ST5、冷却工程ST6)後、炭素薄膜付与体7の密着性に関する不良品(密着不良品)が後工程に流出するような事態になることを防止するために、図7(a)に示すように、バレル研磨(密着性検査)〔バレル研磨工程ST7〕及び目視検査〔目視検査工程ST8〕を行い、バレル研磨工程ST7及び目視検査工程ST8の2つの工程で「良」と判定された炭素薄膜付与体7を出荷する〔出荷工程ST9〕ようにしている。図7(a)では、前記ST1〜ST6をまとめてDLCコーティング工程として示している。
バレル研磨工程ST7では、バレル内に検査対象となる炭素薄膜付与体7及び例えば球形とされた多数の砥石を共に収納して攪拌を行い、バレル研磨手法を用いて、炭素薄膜付与体7を研磨し、その研磨力により密着不良部位の顕在化を図るようにしている。
このバレル研磨工程ST7に続いて行う目視検査工程ST8では、顕在化された剥離が一定以上の大きさになっているか否かを目視により判定する。図7(b)は、密着性が低く不良品とされた炭素薄膜付与体7の写真を模式的に示した図であり、図中、30が剥離発生部位を示している。図7(b)に示される炭素薄膜付与体7は、密着性が低いために、バレル研磨でかかる力により剥離が発生する。換言すれば、バレル研磨工程ST7で行われるバレル研磨により密着性が検査されることになる。
本願発明者等は、中間層6を介して基材5上に成膜されるダイヤモンドライクカーボンの被膜(DLC被膜1)の密着性について鋭意検討した結果、中間層6の成膜時に基材5に印加するバイアス電圧とDLC被膜1の密着性との間に密接な相関があり、中間層6の成膜を、基材5に印加されるバイアス電圧を0V〜−30Vの範囲の一定値に設定して行うと、DLC被膜1の密着性が極めて優れたものになることを、次の検査などを通じて見出した。
すなわち、本願発明者等は、中間層6について、基材5に印加されるバイアス電圧として、種々の値〔具体的には、0V、−30V、−40V、−50V、−150V〕に設定して成膜した上で、上述した実施形態と同様にしてDLC被膜1を成膜して多数の炭素薄膜付与体7を得た。具体的には、検査のために各設定電圧毎に200個の炭素薄膜付与体7を得た。
そして、上述したバレル研磨手法を用いて、密着性の検査を行った。この検査により、図8に示すように、−150Vのバイアス電圧を基材5に印加して成膜された中間層6を有する炭素薄膜付与体7では、密着不良とされた割合(密着不良発生率)は、約40%であった。
同様に、−50V、−40V、−30V、0Vのバイアス電圧を夫々基材5に印加して成膜された中間層6を有する炭素薄膜付与体7の夫々では、密着不良発生率は、夫々、約10%、約10%、約1%、約1%であった。
そして、図8から明らかなように、−30Vより絶対値の大きい負のバイアス電圧を基材5に印加して中間層6を成膜する場合、DLC被膜1の密着性は劣ったものになる一方、0V〜−30Vの範囲で一定のバイアス電圧を基材5に印加して中間層6を成膜する場合、DLC被膜1の密着性は良好なものになることを把握することができた。
さらに、本願発明者等は、中間層6成膜時のバイアス電圧を上記したように設定する(0V〜−30Vの範囲で一定のバイアス電圧とする)ことによる密着不良低減の理由を確認するために、上記検査により不良品とされた炭素薄膜付与体7についてDLC剥離部の断面調査並びにバイアス電圧が−150V、0Vとして得た炭素薄膜付与体7を対象にした中間層6の硬度測定を行った。
その断面調査の結果、図9(a)に示されるように、炭素薄膜付与体7の中間層6の内部にクラックが生じ、剥離が進展している(剥離が発生している部分をDLC剥離部という。)ことを示す結果が得られた。なお、断面調査において、DLC剥離部を含む炭素薄膜付与体7の写真を撮ったが、図9(a)は、その写真内容の特徴を示すために作成した模式図である。
また、中間層6の硬度測定により、図9(b)に示される結果を得ることができた。そして、この図9(b)に示されるように、次の(i)、(ii)項のことが明らかになった。
(i)バイアス電圧が−150Vである場合には、中間層6は硬く〔硬度が1170(DH)〕、脆化した状態になっており、クラックが発生しやすくなっている。
(ii)バイアス電圧が0Vである場合には、中間層6は柔らかく〔硬度が690(DH)〕、強靭な特性を有しており、破壊起点が発生しにくい状態になっている。
本願発明は、上述した検査結果(図8)、断面調査〔図9(a)〕、中間層6の硬度測定〔図9(b)〕などにより得られる知見に基づいてなされたものであり、上述したように密着性の向上を適切に果すことができる。
本発明の一実施の形態に係る炭素薄膜の製造工程を示し、(a)はクリーニング工程、(b)は中間層成膜工程、(c)は硬質炭素薄膜(DLC被膜)の成膜工程を示す図である。 図1の炭素薄膜の製造に用いられるマグネトロンスパッタリング装置を示し、(a)はその構造を模式的に示す部分断面の平面図、(b)は、その構造を模式的に示す部分断面の側面図である。 基材クリーニング工程における状態を示す図である。 (a)は、中間層成膜工程における状態を示す図、(b)は、中間層成膜工程におけるバイアス電圧及びターゲット出力特性を示す図である。 DLC層成膜工程における状態を示す図である。 (a)は、図1の工程を経て得られる炭素薄膜付与体を模式的に示す断面図、(b)は、(a)の炭素薄膜付与体を使用した際に生じる外力及び応力を示す図である。 (a)は、密着性の検査を説明するためのフローチャート、(b)は、(a)の目視検査で不良品とされた炭素薄膜付与体の写真を模式的に示した図である。 密着性検査で得られたバイアス電圧と密着不良発生率との相関を示す図である。 (a)は断面調査で得られたDLC剥離部を含む炭素薄膜付与体の写真の特徴を示すために作成した模式図、(b)は、中間層の硬度測定結果を示すバイアス電圧−中間層硬度の特性図である。 DLC皮膜を用いた油圧バルブを示す断面図である。 基材とDLC被膜との間に中間層を介在させた従来技術の一例を示す断面図である。 中間層の破壊を起点にDLCの剥離が発生することを模式的に示す断面図である。
1…DLC皮膜、5…基材、6…中間層、7…炭素薄膜付与体

Claims (2)

  1. 基材の表面に中間層を成膜し、該中間層の表面にダイヤモンドライクカーボンの被膜を形成する炭素薄膜の製造方法において、
    Crを成分とするCrターゲットと、WCを成分とするWCターゲットとが配置された真空層を備えるマグネトロンスパッタリング装置を用い、PVD法により、前記基材に印加されるバイアス電圧を0V〜−30Vの範囲の一定値に設定して、かつ、前記中間層の成膜工程における初期段階では、前記Crターゲットへのみ電力を投入し、徐々に前記WCターゲットへの投入電力を増すと共に、前記Crターゲットへの投入電力を絞り、当該工程における最終段階では、前記Crターゲットへの投入電力はゼロにして、Cr及びWCを含む中間層の成膜を行うことを特徴とする炭素薄膜の製造方法。
  2. 前記ダイヤモンドライクカーボンの被膜の形成は、PVD法又はCVD法により行われることを特徴とする請求項に記載の炭素薄膜の製造方法。
JP2007195063A 2007-07-26 2007-07-26 炭素薄膜の製造方法 Active JP4536090B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007195063A JP4536090B2 (ja) 2007-07-26 2007-07-26 炭素薄膜の製造方法
CN2008101350721A CN101363111B (zh) 2007-07-26 2008-07-25 制造碳薄膜的方法和碳薄膜涂覆体
US12/180,027 US20090029068A1 (en) 2007-07-26 2008-07-25 Carbon thin film manufacturing method and carbon thin film coated body

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007195063A JP4536090B2 (ja) 2007-07-26 2007-07-26 炭素薄膜の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009030107A JP2009030107A (ja) 2009-02-12
JP4536090B2 true JP4536090B2 (ja) 2010-09-01

Family

ID=40295640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007195063A Active JP4536090B2 (ja) 2007-07-26 2007-07-26 炭素薄膜の製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20090029068A1 (ja)
JP (1) JP4536090B2 (ja)
CN (1) CN101363111B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5721050B2 (ja) * 2011-03-08 2015-05-20 日産自動車株式会社 ロールコーター装置
JP5929722B2 (ja) * 2011-11-30 2016-06-08 Tdk株式会社 端子構造、プリント配線板、モジュール基板、電子デバイス及び端子構造の製造方法
US9805748B1 (en) * 2014-06-24 2017-10-31 Western Digital (Fremont), Llc System and method for providing a protective layer having a graded intermediate layer
US9840767B2 (en) * 2016-04-04 2017-12-12 Sae Magnetics (H.K.) Ltd. Manufacturing method for a head slider coated with DLC
CN115044880B (zh) * 2022-07-27 2023-07-25 松山湖材料实验室 一种镀膜治具及镀膜方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0770756A (ja) * 1993-07-07 1995-03-14 Sanyo Electric Co Ltd 硬質炭素被膜形成装置
JPH10130865A (ja) * 1996-09-06 1998-05-19 Sanyo Electric Co Ltd 硬質炭素被膜基板及びその形成方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002115045A (ja) * 2000-10-11 2002-04-19 Token Thermotec:Kk 被膜形成方法及びベーン型圧縮機用のベーン
DE102006002034A1 (de) * 2006-01-13 2007-07-19 Hauzer Techno-Coating B.V. Gegenstand, der ein relativ weiches Trägermaterial und eine relativ harte dekorative Schicht aufweist, sowie Verfahren zu dessen Herstellung

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0770756A (ja) * 1993-07-07 1995-03-14 Sanyo Electric Co Ltd 硬質炭素被膜形成装置
JPH10130865A (ja) * 1996-09-06 1998-05-19 Sanyo Electric Co Ltd 硬質炭素被膜基板及びその形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN101363111B (zh) 2011-10-05
JP2009030107A (ja) 2009-02-12
CN101363111A (zh) 2009-02-11
US20090029068A1 (en) 2009-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4536090B2 (ja) 炭素薄膜の製造方法
CN101298656B (zh) 一种高硬度类金刚石多层薄膜的制备方法
CN108118301B (zh) 一种具有Si含量梯度变化的中间层的AlCrSiN涂层、制备方法
JP2010106311A (ja) 硬質多層膜成形体およびその製造方法
JP5744958B2 (ja) イッテルビウムスパッタリングターゲット
CN106893987B (zh) 一种物理气相沉积Ta-C涂层的制备方法及Ta-C涂层
JP2006207490A (ja) エンジンバルブの表面処理方法及びエンジンバルブ
CN112323013A (zh) 一种在钛合金表面制备高膜-基结合力复合涂层的方法
WO2015068776A1 (ja) 基材とdlc膜との間に形成される中間層の形成方法、dlc膜形成方法及び基材とdlc膜との間に形成される中間層
KR101779844B1 (ko) Dlc 코팅된 부품 및 dlc 코팅을 도포하는 방법
Kao et al. Structure, mechanical properties and thermal stability of nitrogen-doped TaNbSiZrCr high entropy alloy coatings and their application to glass moulding and micro-drills
JP6243796B2 (ja) ダイヤモンドライクカーボン膜の成膜方法
CN111118436A (zh) 一种Co基-WC/TiN/TiCN复合涂层以及冷冲模具的修复方法
CN113235051B (zh) 一种纳米双相高熵合金薄膜及其制备方法
JP2006052435A (ja) 半導体加工装置用部材及びその製造方法
JP6569376B2 (ja) 超硬工具及びその製造方法
KR102178189B1 (ko) TixSi1-xN 층 및 그의 생산
JP5082113B2 (ja) 被研磨物保持用キャリアおよびその製造方法
JP4984206B2 (ja) ダイヤモンドライクカーボン皮膜被覆部材およびその製造方法
CN110656301A (zh) 一种高速钢刀具可控渗氮-pvd复合涂层制备方法
JP2005224902A (ja) 母材表面の下地処理方法及びこの方法により下地処理された表面を持つ母材及び製品
CN111254401B (zh) 提高钛合金板材硬质耐磨纳米涂层粘附强度的方法
JP2011147946A (ja) 温熱間鍛造用金型及びその製造方法
KR100533070B1 (ko) 플라즈마 이온 주입법을 이용한 금속 제품의 내마모성향상 방법
CN109554667B (zh) 一种TA15合金表面耐磨Nb-N共渗层及其制备方法与应用

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100609

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100615

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4536090

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250