JP4533011B2 - 駆動伝達機構、該駆動伝達機構を有する光学機器、交換レンズ、撮影装置 - Google Patents

駆動伝達機構、該駆動伝達機構を有する光学機器、交換レンズ、撮影装置 Download PDF

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本発明は、駆動伝達機構、該駆動伝達機構を有する光学機器、交換レンズ、撮影装置に関し、例えばカメラやビデオカメラ等の撮影(撮像)装置や双眼鏡や天体望遠鏡等の観察装置などの光学機器や、撮影装置等に脱着可能な交換レンズ(レンズ鏡筒)に用いられる光学素子の駆動伝達機構に関するものであり、特に撮影機器に用いられるズーム用或いはフォーカス用の駆動伝達装置に関するものである。
従来のカメラ等に使用するズーム駆動伝達装置として、ギヤ等の回転軸とこれを支持する軸受等の保持部材との間の嵌合ガタによって生じる、振動や騒音を軽減するズーム駆動伝達装置が知られている。例えば特許文献1等では、このような騒音対策のために、ギヤ等の回転部材と保持部材間の嵌合ガタを、ラジアル方向にトーションバネで片寄せして付勢するカメラの駆動伝達機構が提案されている。
特開2002−207237公報
しかしながら、特許文献1のカメラの駆動伝達機構では、トーションバネを用い、回転部材と保持部材間の勘合ガタをラジアル方向に付勢することにより振動や騒音等を軽減し得るが、外力によるギヤ破損を防止するための対策が図られていないものであった。そのため、このような構成では、例えばレンズ鏡筒が落下した際等に、連結ギヤ等に対する衝撃による破損を防ぐには、ギヤ材質の硬度を上げる方策しかないという問題を有していた。
本発明は、上記課題に鑑み、衝撃による外力が加わった際に、ギヤ材質の硬度を上げることなしに、衝撃によるギヤの破損等を防ぐことが可能となる駆動伝達機構、該駆動伝達機構を有する光学機器、交換レンズ、撮影装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明の駆動伝達装置は、第1のギヤと、前記第1のギヤに駆動力を伝達する第2のギヤと、前記第2のギヤのギヤ軸の第1端を保持する第1保持構造と、前記ギヤ軸の第2端を前記第2のギヤの第2ギヤ軸の軸方向に移動自在な状態で保持する第2保持構造とを備える駆動伝達機構であって、
前記第1保持構造が前記第2ギヤ軸の前記第1端を前記第2ギヤ軸の軸方向において前記第2ギヤ軸から離れるにつれて断面積が漸減する凹部を用いて保持しており、
前記第2保持構造が前記第2ギヤ軸を前記第1端の方向に付勢する弾性部材を有していることを特徴としている
また、本発明の駆動伝達装置は、前記第1保持構造が有する凹部は、円錐形状、角錐形状、円形状、楕円形状、放物面形状のいずれかであることを特徴としている。
また、本発明の駆動伝達装置は、前記第1保持構造は、前記第2ギヤ軸を嵌合する円錐形状の軸受けを有しており、該円錐形状の軸受けの根元径をDとするとき、該根元径Dが以下を満たすことを特徴としている。
D≧P+(m×A)
但し、
P:ギヤの軸径
m:モジュール
A:2以上の正の数
また、本発明の駆動伝達装置は、前記第1のギヤが出力ギヤであり、前記第2のギヤは前記第1のギヤに駆動力を伝達するギヤであることを特徴としている。
また、本発明の光学機器は、上記した何れかに記載の駆動伝達機構と、前記駆動伝達機構を用いて光学素子を駆動することを特徴としている。
また、本発明の交換レンズは、上記した何れかに記載の駆動伝達機構と、前記駆動伝達機構を用いて光学素子を駆動することを特徴としている。
また、本発明の撮影装置は、上記した何れかに記載の駆動伝達機構と、前記駆動伝達機構を用いて光学素子を駆動することを特徴としている。
本発明によれば、衝撃による外力が加わった際に、ギヤ材質の硬度を上げることなしに、衝撃によるギヤの破損等を防ぐことが可能となる駆動伝達機構、該駆動伝達機構を有する光学機器、交換レンズ、撮影装置を実現することができる。
本実施例の駆動伝達機構は、第1のギヤと、前記第1のギヤに駆動力を伝達する第2のギヤと、前記第2のギヤのギヤ軸の第1端を保持する第1保持構造と、前記ギヤ軸の第2端を前記第2のギヤの第2ギヤ軸の軸方向に移動自在な状態(これは以下に示す第2保持構造を貫通している構成を表している)で保持する第2保持構造とを備える駆動伝達機構であって、前記第2保持構造が前記第2のギヤ軸を前記第1端の方向に付勢する弾性部材を有しており、前記第2のギヤは、前記第2ギヤ軸の軸方向及び/又は軸と直角な方向(勿論両者の方向であることが好ましいが、一方であっても構わない)にずれ易くなるように配置されていることを特徴としている。
また、第1のギヤと、前記第1のギヤに駆動力を伝達する第2のギヤと、前記第2のギヤの第2ギヤ軸の第1端を保持する第1保持構造と、前記ギヤ軸の第2端を前記第2ギヤ軸の軸方向に移動自在な状態で保持する第2保持構造とを備える駆動伝達機構であって、
前記第1保持構造が前記第2ギヤ軸の前記第1端を、前記第2ギヤ軸の軸方向において前記第2ギヤ軸から離れるにつれて断面積が漸減する凹部(以下の図1におけるY方向に向かって徐々に断面積が減少するような構造、つまり、円錐形状、角錐形状、円形状、楕円形状、放物面形状であれば良いし、勿論その他の構成であっても構わない。第2のギヤ軸が傾いたとしてもギヤ軸を破損させずに、過大な曲げ応力がギヤ軸にかからない状態で保持可能な形状であることが望ましい。)を用いて保持しており、前記第2保持構造が前記第2ギヤ軸を前記第1端の方向に付勢する弾性部材を有しているように構成しても良い。さらに言えば、前述の凹部は、第2ギヤ軸の第2端側の断面積(径)は第2ギヤ軸の断面積(径)よりも大きいことが望ましい。
本発明を実施するための具体的な形態について、以下の実施例に基づいて説明する。
[実施例1]
実施例1は、本発明の構成を適用して撮影機器におけるズーム駆動伝達装置を構成した具体例である。
図1は沈胴ズームレンズを駆動するズーム駆動伝達装置の構成を示す図である。図2は、図1のズーム駆動伝達装置を有する撮影機器のズーム機構を構成する部品の斜視図である。
図3は上記ズーム機構における沈胴ズームレンズの主断面図であり、図3(a)は沈胴状態、図3(b)は望遠端状態を示す図である。図3において、図2と同様の部品には同一番号が付されている。
図4は上記ズーム機構を搭載した沈胴ズームレンズの斜視図である。
まず、図2を用いて本実施例に用いるズーム機構の概略について説明する。
図2において、1は第1レンズ群101を保持する第1群鏡筒である。2は第2レンズ群102を保持する第2群鏡筒であり、3は先端キー、4はカムフォロアピンである。
5は固定筒であり、固定筒キー6、直進溝7を有する。8はカム環であり、カム溝9、カムギヤ10、内径カム11を有する。
ここで、不図示のギヤによりカムギヤ10が回転駆動することにより、第2群鏡筒2および第1群鏡筒1が進退移動することで、ズーム動作する。
第1レンズ群を保持した第1群鏡筒1は、その内周3箇所に不図示のカムフォロアピンを有し、このカムフォロアピンはカム環8の外周に設けられたカム溝9に勘合する。
第2群鏡筒2は、同様のカムフォロアピン4を3箇所に有し、固定筒5の固定筒キー6を案内にして、カム環8の内周に設けられた内径カム11に勘合する。したがって、カム環8を回動すると第2群鏡筒2は内径カム11のリフト分だけ回転はせずに光軸方向に移動できる。また、この第2群鏡筒2には一体的な先端キー3が設けられ、第1群鏡筒内部の不図示の直進溝に勘合する。これにより、第1群鏡筒1もカム溝9のリフト分だけ光軸方向に進退する。
図3に示すように、カム環8の後端部のカムギヤ10は撮影レンズの後端部に位置している。
また、図4において、12は駆動源であるモータ、13は一方の保持部材、14は他方の保持部材、15はモータ取り付け板金(板バネ)であり、モータ12が保持部材13にビス16によって、ビス締め固定されている。
17はズーム動作の駆動源であるズーム駆動伝達装置であり、上記したモータ12、保持部材13,14、モータ取り付け板金15を備え、後に図1を用いて説明するように、このズーム駆動伝達装置17の出力ギヤに、カムギヤを噛み合せた状態で、ズームレンズにビス締め固定されている。
図1は、上記の図4で説明した本実施例における沈胴ズームレンズのズーム駆動伝達装置17の具体的構成を示す図である。
このズーム駆動伝達装置は、所望のトルクをカムギヤ10へ伝達するためのものであり、図1において18はギヤ軸である。ギヤ19は大ギヤ19aおよび小ギヤ19bで構成されており、20、21、22も同様に構成されている。ここで、24はモータ12の出力である第1のギヤ(入力ギヤ)であり、モータのトルクは噛み合いaによって第2のギヤ19の大ギヤ19aへ、また19の小ギヤ19bは噛み合いbによって第3のギヤ20の大ギヤ20aへ、という構成で回転数を減速させることにより高トルク伝達を可能にしている。同様に第4のギヤ21、第5のギヤ22、出力ギヤ23へもトルクを伝達し、最終ギヤであるカムギヤ10を回転駆動している。
図5は従来例における沈胴ズームレンズのズーム駆動伝達装置17の具体的構成を示す図である。図1と同一番号が付されている部品は、基本的に図1と同一機能を奏するものであるから、それらの説明は省略する。
ここで、上記従来例のものにおいて、落下等によって衝撃負荷が加わった際の問題点について説明する。例えば、落下等によって衝撃負荷がレンズ前側から加わることにより、カムギヤ10が瞬間的に回動し、衝撃トルクがズーム駆動伝達装置の出力ギヤ23へ加わった際、上記従来例の構成では、小型化設計され、また高減速比を達成するために、出力ギヤ23と第5のギヤ22bの噛み合いeと第5のギヤ22aと第4のギヤ21bの噛み合いdでは、モジュールが変化している(e>d)ことから、外的応力に耐え切れず、噛み合いdにおけるギヤの破損が起こり易い。また、ギヤの噛み合い精度を保つためにギヤ軸を両保持部材に圧入固定することが一般的であり、そのため、ギヤの破損対策としてはギヤ材質の硬度を上げていく対策しか採り得ないのが現状であった。
これに対し、本実施例で図1に示す構造により、ギヤ材質の硬度を上げることなしに、つぎのようにギヤ等に対する衝撃による破損を防ぐことが可能となる。図1において、Dは円錐軸受け根元径を示し、Pは第3のギヤ20および第5のギヤ22の軸径を示す。
ここで、根元径Dが以下を満たす構成とする。
D≧P+(m×A)
(但し、Pはギヤの軸径、mはモジュール、Aは2以上の正の数)
第3のギヤ20および第5のギヤ22を有する軸18を保持する保持部材14の軸受け部においては円錐形状とされ、もう一方の保持部材13の軸受け部においては軸貫通形状とされている。
また、ビス16により保持部材13にビス締め固定された板バネ15によりY方向へ軸18を付勢することで、ラジアル方向の軸ガタをなくした構造とされている。
いま、落下等によって衝撃負荷がレンズ前側から加わるとする。すると、カムギヤ10が瞬間的に回動し、衝撃トルクがズーム駆動伝達装置の出力ギヤ23へ加わる。
図6に、レンズ正面から見た際のカムギヤ10およびズーム駆動伝達装置内部のギヤ配列を示す。ここで、図1と同様の部品には同一番号が付されている。
このとき、カムギヤ10の回転方向がレンズ正面から見て時計回り方向だとすると、出力ギヤ23はレンズ正面から見て反時計回り方向に回転する。よって、出力ギヤ23と第5のギヤ22bの噛み合いeにおいては、レンズ正面から見て右方向の接線力が働き、次の第5のギヤ22aと第4のギヤ21bの噛み合いdにおいては、レンズ正面から見て左方向の接線力が働くことになる(モジュール:e>d)。
本発明の構造では、レンズに落下等によって衝撃負荷がレンズ前側から瞬間的に加わった時、保持部材14の円錐軸受け形状と勘合するギヤ軸18の先端は、保持部材14の円錐軸受け形状に沿って円錐根元へ向かい、同時にギヤ軸18全体がX方向へずれる。すると、d部のギヤの噛み合いが外れ、ギヤが空転する。衝撃力が加わった後は、ギヤ軸18は板バネ15の付勢力により再び元の位置(円錐軸受け径中心部およびY方向)に戻り、ズーム駆動伝達装置は本来のズーム動作に復帰する。ここで、円錐軸受け形状の配置については、ズーム駆動伝達装置内の出力ギヤ23が保持部材14に近いことから、保持部材14内に配置されている(ズーム駆動伝達装置内で一番噛み合い接線力が大きいギヤの近くに配置する)。
ここで、本実施例においては、衝撃が加わった際にギヤの噛み合いが外れるのを円滑にするために、第1のギヤ24と出力ギヤ23を一直線で結んだ際、出力ギヤ23(0段とする)から第1のギヤを見て、
奇数段目の場合:出力ギヤ23とギヤ22b間の接線力方向と同方向へ、
偶数段目の場合:出力ギヤ23とギヤ22b間の接線力方向と逆方向へ、
これらのギヤ軸の位置を、噛み合いに影響のない範囲内で任意量ずらすように構成することが望ましい。
以上の本実施例によれば、ギヤ軸を保持する際、ギヤ軸の一端の保持手段としての第1保持構造の形状を円錐軸受け形状(凹形状)とし、かつその円錐軸受けの径が一番大きい部分の径(根元径)をギヤ軸の径よりも大きく設定し(ガタ設定にし)ている。そして、ギヤ軸の他端は、ギヤ軸の他端の保持手段としての第2の保持構造の一部を貫通し、貫通したギヤ軸を板バネ等により弾性力を用いて前述の第1の保持構造側に押し付ける(付勢する)ような構成としている。具体的には、ギヤ軸が第2の保持構造が有する板部分を貫通しており、その板部分に対して板バネをビス等の固定手段で取り付け、ギヤ軸を軸方向に第1の保持構造の方に付勢するように構成する一方、ギヤ軸を若干ずらすように配置している。これにより、落下等による衝撃力が加わった際に、軸が容易にラジアル方向およびスラスト方向にずれて、ギヤの噛み合いが外れ空転するようにすることで、衝撃によるギヤの破損を防ぐことが可能となる。
さらに、ギヤ軸を保持する保持部材における円錐軸受け形状の配置は、ギヤの噛み合いが複数あるような構成の場合には、そのズーム駆動伝達装置内で一番噛み合い接線力が大きいギヤの近くに配置する構成を採ることが好ましい。そのようにすれば、ギヤ等に対する衝撃による破損を防ぐ効果をより大きくすることが可能となる。これにより、従来ではギヤの破損対策にはギヤ材質の硬度を上げることでしか方策がなかったという問題を、単純な小型化した構成により解消することが可能となる。
[実施例2]
実施例2は、実施例1の構成を適用して撮影機器のズーム駆動伝達装置を構成した具体例である。
図7に撮影機器のズーム駆動伝達装置のブロック構成図を示す。
図7において、レンズを通してCCD41に結像した被写体の像はカメラ信号処理回路42で所定の増幅やγ補正等の処理が施される。これらの所定の処理を受けた映像信号からAFゲート43もしくはAEゲート44を通過して所定の領域のコントラスト信号を取り出す。特にAFゲート43を通過したコントラスト信号はAF回路45により高域成分に関する1つもしくは複数の出力を生成する。CPU46ではAEゲート44の信号レベルに応じて、露出が最適であるかどうかを判別し、最適でない場合には絞りシャッター駆動源50を介して、最適な絞り値もしくはシャッター速度で、同駆動源を駆動する。
オートフォーカス動作では、AF回路45にて生成された出力がピークを示すようにCPU46がフォーカス駆動源であるSTM(ステッピングモータ)駆動回路52を駆動制御する。
また、訂正露出を得るために、CPU46は、AEゲート44を通過した信号出力の平均値を所定の値として、絞りエンコーダ49の出力がこの所定の値となるように絞りシャッター駆動源50を駆動制御して、開口径をコントロールする。47はフォトインタラプタなどのエンコーダを用いたフォーカス原点センサーである。フォーカス原点センサー47はフォーカスレンズ群の光軸方向の絶対位置を検出する為の絶対基準位置を検出する。
48はフォトインタラプタなどのエンコーダを用いたズーム原点センサーである。ズーム原点センサー48はズームレンズ群の光軸方向の絶対位置を検出する為の絶対基準位置を検出する。
本実施例では、フォーカス、ズームともにステッピングモータを用いており、フォーカス、ズームともに前述したような基準位置に鏡筒を配置してから、ステッピングモータに入力する動作パルス数を連続してカウントする方法を用いるのが一般的である。ただしフォーカス、ズームの駆動源は、DCモータやリニアモータなどを用いる場合は、ボリュームなどの絶対位置エンコーダを用いたり、あるいは、その他の磁気式、光学式の位置検出装置を用いたりする。
本実施例では主にズーム駆動伝達装置の構成について詳細に述べてきたが、本実施例はそれに限らず、このズーム駆動伝達装置を組み込んだ交換レンズ(レンズ鏡筒)や、その交換レンズを用いたカメラ(撮像)システムにも適用可能である。勿論、このズーム駆動伝達装置を組み込んだカメラやビデオカメラ等の撮影装置(撮像装置)や、それらの撮影装置を組み込んだ携帯電話や、天体望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡等の観察装置や、その他様々な光学機器に適用することが可能である。また、ズーム駆動伝達装置と記載したが、勿論ズーム駆動以外の駆動、例えばフォーカス調整時のレンズ等の光学素子の駆動や、起動時の駆動や、その他収差を補正する等の光学特性を変化させるための光学素子の駆動にも、本実施例のズーム駆動伝達装置の構成は適用することができる。
本発明の実施例1における沈胴ズームレンズを駆動するズーム駆動伝達装置の構成を示す図。 本発明の実施例1における図1に示すズーム駆動伝達装置を有する撮影機器のズーム機構を構成する部品の斜視図。 本発明の実施例1における図2に示すズーム機構における沈胴ズームレンズの主断面図であり、3(a)は沈胴状態、(b)は望遠端状態を示す図。 本発明の実施例1における図2に示すズーム機構を搭載した沈胴ズームレンズの斜視図。 従来例における沈胴ズームレンズを駆動するズーム駆動伝達装置の構成を示す図であり、本発明の実施例1の構成と比較するための図。 本発明の実施例1を説明するレンズ正面から見た際のカムギヤ10およびズーム駆動伝達装置内部のギヤ配列を示す図。 本発明を実施した沈胴ズームレンズを用いた光学機器のブロック構成図。
符号の説明
10:カムギヤ
12:モータ
13:一方の保持部材
14:他方の保持部材
15:モータ取り付け板金(板バネ)
18:ギヤ軸
19:第2のギヤ
19a:第2のギヤの大ギヤ
19b:第2のギヤの小ギヤ
20:第3のギヤ
20a:第3のギヤの大ギヤ
20b:第3のギヤの小ギヤ
21:第4のギヤ
21a:第4のギヤの大ギヤ
21b:第4のギヤの小ギヤ
22:第5のギヤ
22a:第5のギヤの大ギヤ
22b:第5のギヤの小ギヤ
23:出力ギヤ
24:第1のギヤ(入力ギヤ)

Claims (7)

  1. 第1のギヤと、前記第1のギヤに駆動力を伝達する第2のギヤと、前記第2のギヤの第2ギヤ軸の第1端を保持する第1保持構造と、前記ギヤ軸の第2端を前記第2ギヤ軸の軸方向に移動自在な状態で保持する第2保持構造とを備える駆動伝達機構であって、
    前記第1保持構造が前記第2ギヤ軸の前記第1端を前記第2ギヤ軸の軸方向において前記第2ギヤ軸から離れるにつれて断面積が漸減する凹部を用いて保持しており、
    前記第2保持構造が前記第2ギヤ軸を前記第1端の方向に付勢する弾性部材を有していることを特徴とする駆動伝達機構。
  2. 前記第1保持構造が有する凹部は、円錐形状、角錐形状、円形状、楕円形状、放物面形状のいずれかであることを特徴とする請求項1記載の駆動伝達機構。
  3. 前記第1保持構造は、前記第2ギヤ軸を嵌合する円錐形状の軸受けを有しており、該円錐形状の軸受けの根元径をDとするとき、該根元径Dが以下を満たすことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の駆動伝達機構。
    D≧P+(m×A)
    但し、
    P:ギヤの軸径
    m:モジュール
    A:2以上の正の数
  4. 前記第1のギヤが出力ギヤであり、前記第2のギヤは前記第1のギヤに駆動力を伝達するギヤであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の駆動伝達機構。
  5. 求項1乃至4の何れか一項に記載の駆動伝達機構と、前記駆動伝達機構を用いて光学素子を駆動することを特徴とする光学機器。
  6. 求項1乃至4の何れか一項に記載の駆動伝達機構と、前記駆動伝達機構を用いて光学素子を駆動することを特徴とする交換レンズ。
  7. 求項1乃至4の何れか一項に記載の駆動伝達機構と、前記駆動伝達機構を用いて光学素子を駆動することを特徴とする撮影装置。
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