JP4529363B2 - プリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本体フレームに対して開閉可能に取り付けられている開閉フレームを開けて記録紙ロールの交換などを行うロール紙プリンタなどのプリンタに関し、特に、排出される記録紙を切断するためにプリンタに搭載されている鋏式記録紙切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、例えば、ロール紙プリンタでは、記録紙ロール収納部に装填された記録紙ロールから繰り出された記録紙を印字位置を経由させて搬送し、当該記録紙上に所望の印字を行う。印字後の記録紙は印字位置よりも搬送方向の下流側に配置されている記録紙切断装置によって切断され、所定長さのレシートなどとして排出される。記録紙切断装置としては鋏式のものが知られている。この鋏式記録紙切断装置は固定刃と可動刃を備え、固定刃の刃先に対して可動刃の刃先が点接触状態で摺動するように可動刃が移動し、これらの間に位置している記録紙が切断される。
【0003】
ここで、記録紙ロールの交換作業等を簡単に行うことができるようにするために、プリンタの本体フレームに対して開閉フレームを開閉可能に取り付け、記録紙ロールの収納部の開閉蓋を開閉フレームに取り付けると共に、本体フレームと開閉フレームの間に記録紙搬送路を形成した構成のプリンタが提案されている。この構成のプリンタでは、下記の特許文献などに開示されているように、鋏式記録紙切断装置の可動刃が本体フレームの側に搭載され、固定刃が開閉フレームの側に搭載されている。開閉フレームを閉じると、固定刃が本体フレーム側の位置決め用部材の表面に当たる。この位置決め用部材の表面には高さ調整用スペーサを介して可動刃が支持されている。高さ調整用スペーサと固定刃は例えば同一のプレス工程で打ち抜いた同一厚さの板であるので、固定刃と可動刃の位置決めが精度良く行われる。
【0004】
また、鋏式記録紙切断装置では、固定刃と可動刃の点接触状態を形成するために、固定刃を切断対象の記録紙の搬送方向に直交する方向、一般的には水平方向に配置し、可動刃の側を僅かに傾斜配置している。可動刃の傾斜角度を調整するために角度調整用スペーサが用いられており、可動刃を移動可能な状態で支持すると共に弾性部材などによって固定刃に押し付けるようにしている。
【0005】
【特許文献】
特開平9−141595号公報、図5、6、9
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の鋏式記録紙切断装置では、固定刃と可動刃の位置決めのために位置決め用スペーサを配置し、また、可動刃の角度調整のために角度調整用スペースを用いている。これらの部品を省略できれば、その分、鋏式記録紙切断装置の小型化、コンパクト化および低価格化を実現できる。
【0007】
また、従来の鋏式記録紙切断装置では、開閉フレームに固定刃が搭載され、固定刃の上側、すなわち開閉フレームの開き方向の側を可動刃が摺動するようになっている。このため、何らかの原因により切断動作が途中で止まった場合などにおいては、本体フレームに取り付けられている可動刃の下側に開閉フレームに搭載されている固定刃が位置したままとなる。従って、可動刃を元の位置に戻さないと開閉フレームを開けることができないので不便である。
【0008】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、小型・コンパクト化および低価格化を図るために有利なプリンタの鋏式記録紙切断装置を提案することにある。
【0009】
また、本発明の課題は、可動刃が切断途中で止まった場合でも開閉フレームを開けることが可能なプリンタの鋏式記録紙切断装置を提案することにある。
【0010】
さらに、本発明の課題は、かかる新しい鋏式記録紙切断装置を備えたプリンタを提案することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、本体フレームと、前記本体フレームに対して、開閉可能に取り付けられた開閉フレームとを有するプリンタにおいて、
固定刃と、
前記本体フレームに固定され、前記固定刃の刃先側部分を前記開閉フレームの開閉方向に移動可能な状態で支持している固定刃支持部材と、
前記固定刃の前記刃先部分を前記開閉フレームの開き方向に向けて付勢している付勢部材と、
前記開閉フレームが閉じられた状態において、刃先が前記固定刃の刃先と交差可能に前記開閉フレームに回動可能に搭載されている可動刃とを有し、
前記可動刃は、切断対象の記録紙の搬送方向に対して直交する方向に延びており、
前記固定刃は、その前端縁に前記刃先部分が形成され、その後端縁を中心として前記開閉フレームの開閉方向に旋回可能な状態で前記固定刃支持部材によって支持され、さらに前記可動刃に対して傾斜配置されており、
前記開閉フレームを閉じると、前記可動刃の一部が前記固定刃の一部に対して、前記開き方向の側から当接して、前記可動刃と前記固定刃の相対的な位置決め状態が形成され、
前記可動刃の刃先が点接触状態で前記固定刃の刃先に沿って摺動して、前記固定刃および可動刃の間を通過する記録紙が切断されることを特徴としている。
【0018】
この構成によれば、前記可動刃の刃先を、前記固定刃の刃先に対して、前記開閉フレームの開き方向の側から接触させることができる。
この場合、前記固定刃の刃先側部分を前記開閉フレームの開閉方向に移動可能な状態で支持している固定刃支持部材と、前記固定刃の刃先部分を前記開閉フレームの開き方向に向けて付勢している付勢部材とを備えた構成を採用すればよい。
さらに、前記可動刃を、切断対象の記録紙の搬送方向に対して直交する方向に配置し、前記固定刃を、その後端縁を中心として前記開閉フレームの開閉方向に旋回可能な状態で前記固定刃支持部材によって支持され、さらに前記可動刃に対して傾斜配置しているので、テープ状の記録紙を幅方向に直角に切断できる。
【0019】
また、前記開閉フレームを閉じた際に、前記可動刃の一部が前記固定刃の一部に対して、前記開閉フレームの開き方向の側から当接させ、前記可動刃と前記固定刃の相対的な位置決め状態を形成することができる。
【0023】
一方、本発明は、
前記本体フレームに取り付けられた印字ヘッドと、
前記開閉フレームに取り付けられたプラテンと、
前記本体フレームにおける前記印字ヘッドよりも上側の位置に取り付けられた紙押さえローラと、
前記開閉フレームを閉じると、前記紙押さえローラに当接した状態となるように、当該開閉フレームにおける前記プラテンよりも上側の位置に取り付けられている紙送りローラとを有していることを特徴としている。
【0024】
ロール紙プリンタの場合には、更に、前記本体フレームの側に形成された記録紙ロールの収納部と、この収納部を開閉するための開閉蓋とを有し、この開閉蓋が前記開閉フレームに取り付けられた構成とされる。
【0025】
また、記録紙ロールの交換作業等を簡単に行うことができるようにするためには、前記収納部から前記印字ヘッドによる前記印字位置を経由して、前記鋏式記録紙切断装置による切断位置に記録紙を導く記録紙搬送路を、前記開閉フレームを開くと、開放状態になるように、前記開閉フレームと前記本体フレームの間に形成しておくことが望ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明を適用したプリンタの実施の形態を説明する。
【0027】
(全体構成)
図1は本実施の形態に係る鋏式記録紙切断装置が搭載されたプリンタの外観斜視図であり、図2はその概略縦断面図であり、図3は開閉蓋を開けた状態での概略縦断面図であり、図4はその主要部分を示す部分拡大断面図である。
【0028】
これらの図を参照して説明すると、プリンタ1は、その四周側面を覆う矩形枠状のケース本体2と、プリンタ上面の前側部分を覆う前側開閉蓋3および後側部分を覆う後側開閉蓋4とを備え、これらによりプリンタケースが構成されている。プリンタケースにはプリンタユニット11が内蔵されており、開閉蓋3、4の間の位置には記録紙排出口5が形成されている。後側の開閉蓋4は、スライドボタン6を操作すると、そのロック機構(図示せず)が外れて、図3に示すように開けることが可能になる。開閉蓋4を開けると、プリンタユニット11における記録紙ロール7の収納部8が露出し、記録紙ロール7の交換などを行うことができる。また、前側の開閉蓋3を開けると、プリンタユニット11のインクリボンのリボンカセット9を着脱可能に装着するリボンカセット装着部10が露出し、リボンカセット9の交換などを行うことができる。
【0029】
次に、プリンタ内部の構成を説明する。プリンタユニット11の後側の部分には、側方から見た場合に上方に開口した円弧状の底面を備えた記録紙ロール7の収納部8が形成されている。ここに装填された記録紙ロール7から引き出された記録紙7aは、収納部8の前端部分に配置されているガイドローラ14を介して記録紙搬送路15に導かれる。記録紙搬送路15は、前方に向けて上方に僅かに傾斜している搬送路部分16と、この搬送路部分16の前端から上方に大きな傾斜角度で立ち上がっている前方傾斜路部分17と、この前方傾斜路部分17の上端から後方に向けて傾斜して記録紙排出口5に繋がっている後方傾斜路部分18を備えている。図2、図4においては記録紙7aを一点鎖線で示してある。
【0030】
搬送路部分16は搬送ガイド16aと、これに対峙している搬送面16bとによって規定されている。これに続く前方傾斜路部分17は、ドットインパクト方式の印字ヘッド20のヘッド面20aと、これに対して一定間隔で対峙しているプラテン21とによって規定されており、印字ヘッド20による印字位置となっている。印字ヘッド20は、そのヘッド面20aが後向きで、上方に傾斜した方向を向くように配置されている。印字ヘッド20の傾きに対応させて、プラテン21の表面は前方に向けて下方に傾斜した状態に配置されている。印字ヘッド20はヘッドキャリッジ22に搭載されており、ヘッドキャリッジ22は、キャリッジガイド軸23に沿って幅方向に往復移動可能となっている。
【0031】
ヘッドキャリッジ22の上側にはリボンカセット9の装着部10が形成されている。当該装着部10も後方に向けて上側に向かうように傾斜配置されている。従って、ここに装着したリボンカセット9のインクリボン9aは、印字ヘッド20とプラテン21の間に、これらと平行となるようにセット可能である。
【0032】
前方傾斜路部分17に連続している後方傾斜路部分18は、プラテン21の上端から後方に向けて折れ曲がった方向に延びている搬送ガイド28によって規定されている。この後方傾斜路部分18には、紙送りローラ25と、紙押さえローラ26と、紙押さえローラ26を紙送りローラ25に付勢している付勢部材としてのトーションバー27を備えた紙送り機構が配置されている。紙送りローラ25は後方傾斜路部分18の後側に配置され、紙押さえローラ26はその前側において、ローラ取付板29(固定刃支持部材)に対して紙送りローラ25に接近する方向に移動可能に支持され、常に、トーションバー27のばね力によって紙送りローラ25の側に付勢されている。
【0033】
記録紙ロール7から引き出された記録紙7aは、紙送りローラ25と紙押さえローラ26の間に挟まれ、不図示の駆動源によって紙送りローラ25を回転することによって搬送路15に沿って搬送される。なお、本例では、プラテン21と、その下側に連続している搬送ガイド16aが単一部品であるプラテンフレーム55によって形成され、このプラテンフレーム55の上端部分に搬送ガイド28が取り付けられている。
【0034】
次に、記録紙排出口5の近傍には、記録紙を切断するための鋏式記録紙切断装置30が配置されている。鋏式記録紙切断装置30は、記録紙の搬送経路を挟み、前側に配置された固定刃31と、後側に配置された可動刃32と、可動刃32を動作させるための駆動機構33とを備えている。可動刃32および駆動機構33はケース34に内蔵されている。固定刃31と可動刃32との間にある記録紙7aは、可動刃32の刃先32aが固定刃31の刃先31aの上面側を点接触状態で摺動することによって切断される。また、記録紙排出口5の前縁部分には手動操作により記録紙を切断可能な切断刃35が取り付けられている。
【0035】
(プリンタユニット)
図5はプリンタケースに内蔵されているプリンタユニット11を示す斜視図であり、図6はその開閉側ユニットを開けた状態を示す斜視図である。プリンタユニット11は、固定側ユニット12と、開閉側ユニット13とを備え、開閉側ユニット13はその後端部分を中心として上下に回転可能な状態で固定側ユニット12によって支持されている。
【0036】
本例のプリンタユニット11では、記録紙ロール7の交換作業などを簡単に行うことができるようにするために、記録紙ロールの収納部8の開閉蓋4を開けると、上記構成の記録紙搬送路15も開放状態となるように構成されている。そのために、固定側ユニット12に記録紙搬送路15を構成している一方の側の構成部品を取り付け、移動側である開閉側ユニット13には開閉蓋4と、搬送路15を構成している他方の側の構成部品を取り付け、開閉側ユニット13を開くと、記録紙ロール7の収納部8が開放されると同時に、記録紙搬送路15も開放されるようになっている。
【0037】
詳細に説明すると、固定側ユニット12には、記録紙ロールの収納部8、搬送路部分16の搬送面16b、印字ヘッド20、紙押さえローラ26および自動切断ユニット30の固定刃31が取り付けられている。これに対して、開閉側ユニット13には、搬送路部分16、前方傾斜路部分17および後方傾斜路部分18を規定しているプラテンフレーム55(搬送ガイド16a、プラテン21)およガイド板28と、紙送りローラ25と、自動切断ユニット30の可動刃32および駆動機構33が取り付けられている。また、図3に示すように、開閉蓋4も取り付けられている。
【0038】
図3および図6から分かるように、開閉側ユニット13を全開にすると、上方から記録紙ロール7を収納部8に落とし込むという簡単な操作により記録紙ロール7を装填できる。また、搬送路15が開放状態になっているので、搬送路15に沿って記録紙ロール7から引き出した記録紙7aを配置する操作も極めて簡単である。さらに、開閉側ユニット13を閉じて図2、図4、図5に示す状態に戻すと、記録紙7aが印字ヘッド20とプラテン21の間、および紙送りローラ25と紙押さえローラ26の間、および自動切断ユニット30の固定刃31と可動刃32の間をそれぞれ通って記録紙排出口5から引き出された状態が自動的に形成される。
【0039】
次に、これら固定側ユニット12および開閉側ユニット13の構造を更に詳しく説明する。まず、固定側ユニット12は本体フレーム40を備えており、この本体フレーム40の前側部分にはキャリッジガイド軸23が幅方向に架け渡されている。このキャリッジガイド軸23には、前述のように、印字ヘッド20を搭載したヘッドキャリッジ22が往復移動可能な状態で支持されている。これらヘッドキャリッジ22および印字ヘッド20を覆う状態にリボンフレーム41が取りつけられており、このリボンフレーム41の外周部分がリボンカセット9の装着部10とされている。
【0040】
本体フレーム40の後側の部分には記録紙ロール7を装填するための収納部8が形成されており、この収納部8の後端部分には、幅方向に延びる回転中心軸43が本体フレーム40に掛け渡されている。この回転中心軸43が開閉側ユニット13の回転中心となっている。
【0041】
一方、開閉側ユニット13は開閉フレーム51を有しており、この開閉フレー51は、前後方向に延びる左右の腕部分52、53と、これら腕部分52、53の前端部分を連結している前端連結板部分54とを備えている。左右の腕部分52、53の後端部分は、上記の回転中心軸43の両端部分によって回転自在に支持されている。開閉フレーム51の前端連結部分54の前端にはプラテンフレーム55が取り付けられており、この裏面側には紙送りローラ軸25aが取り付けられており、このプラテンフレーム55に取り付けられているガイド板28に形成した開口部28a、28aからは、紙送りローラ軸25aに同軸状に固定した2個の紙送りローラ本体25b、25bの外周面が前方に突出している。開閉フレーム51の前端連結板部分54の上には、鋏式記録紙切断装置30の可動刃32および駆動機構33が搭載されている。
【0042】
ここで、図2、3から分かるように、本例の固定側ユニット12においては、前述のように、印字ヘッド20が上方を向くように傾斜配置されており、これに対応するように、装着部10に装着されたリボンカセット9も同一方向に傾斜配置された状態となる。また、開閉側ユニット13の側においては、印字ヘッド20のヘッド面20aに対して一定間隔で平行に対峙するように、プラテン21が下方を向くように傾斜配置されている。また、開閉側ユニット13の回転中心、すなわち回転中心軸43の中心軸線の高さ位置は、印字ヘッド20のヘッド面20aよりも下側とされている。
【0043】
この結果、開閉側ユニット13の開閉に伴う当該開閉側ユニット先端部分の移動軌跡、すなわち、印字ヘッド20に対峙しているプラテン21の上端および下端の移動軌跡は、印字ヘッド20に一定間隔で対峙している位置(開閉側ユニット13が閉じている状態の位置)から、印字ヘッド20のヘッド面20aに対して、前方あるいは上方ではなく、後方に遠ざかる円弧になる。よって、開閉側ユニット13の開閉時に、プラテン21が印字ヘッド20に当たることがない。
【0044】
また、開閉側ユニット13の回転中心(回転中心軸43の中心)は印字ヘッド20のヘッド面20aよりも下側に位置しているので、プラテン21の上下の端の移動軌跡は、開閉側ユニット13の移動に伴う後方への移動量が大きい。この結果、印字位置17の真上には、開閉側ユニット13の移動軌跡に掛からないスペース(側方から見た場合に逆三角形のスペース)ができる。本例では、このスペースを利用して、紙押さえローラ26、トーションバー27、自動切断ユニット30の固定刃31、切断刃35等を配置してある。従って、装置構成を小型でコンパクトにすることができる。
【0045】
さらに、本例では、印字ヘッド20を傾斜配置したことに伴って、リボンカセット9の装着部10も傾斜配置されている。この結果、リボンカセット9は、当該装着部10に対して、前方上側から斜め方向に着脱される。印字位置17の真上には紙押さえローラ26、自動切断ユニット30の固定刃31、切断刃35が配置されているが、これらに邪魔されることなく、リボンカセット9を着脱できる。よって、リボンカセット9の着脱をワンタッチで行うことができるという利点がある。
【0046】
さらにまた、印字ヘッド20およびプラテン21の傾斜角度と、開閉側ユニット13の回転中心線43aの高さ位置の一方あるいは双方を調整することにより、開閉側ユニット13の移動軌跡を変更できる。これにより、印字位置17の真上に形成されるプラテン21移動軌跡に掛からないスペースを増減でき、部品レイアウトの自動度が増すという利点もある。
【0047】
(鋏式記録紙切断装置)
次に、図7は、固定側ユニット12に搭載されている鋏式記録紙切断装置30の固定刃31の取り付け部分をプリンタ後側から見た場合の部分立面図である。図8は固定刃31等が取り付けられているローラ取付板29をプリンタ後側から見た場合の斜視図である。図9は図8に示すローラ取付板29をプリンタ前側から見た場合の斜視図である。図10は固定刃31と板ばねを示す斜視図である。
【0048】
これらの図を参照して、本例の鋏式記録紙切断装置30における固定刃31の支持構造を説明する。まず、固定刃31が取り付けられているローラ取付板29は、ガイド板28にほぼ平行に対峙しているガイド板部分61を備え、このガイド板部分61の上端には、プリンタ前方に折れ曲がって水平に延びている水平板部分62が連続している。また、水平板部分62の前端には、上方に折れ曲がって垂直に延びている垂直板部分63が連続しており、この垂直板部分63の上端には、プリンタ後方に折れ曲がって水平に延びる切断刃保持板部分64が連続している。この切断刃保持板部分64の後端部分は斜め後方に折れ曲がっており、この部分の上端に切断刃35が一体形成されている。この構成のローラ取付板29は、その水平板部分62の両端部が、固定側ユニット12における本体ユニット40の左右の後側端板部分44、45の上端部分に架け渡され、これらの部分に固定されている。
【0049】
ローラ取付板29の水平板部分62の上面には板ばね91が取り付けられている。本例では、板ばね91の両端を固定ねじ92a、92bによって水平板部分62に固定している。板ばね91は、その幅方向の中央から左右に斜め上方に向けて延びる板ばね部分91a、91bが曲げ起しにより形成されている。双方の板ばね部分91a、91bは同一の長さに形成されているが、曲げ起された先端部の高さは左側の板ばね部分91aの方が高い。この板ばね91の上に固定刃31が支持されている。
【0050】
固定刃31は、プリンタ後側に面している端面の上端縁部分が刃先31aとされている。刃先31aの右端に連続した部分にはプリンタ後方側に突出している可動刃当接面31bが形成されている。この可動刃当接面31bはプリンタ後側に向けて下方に傾斜した傾斜面とされている。固定刃31の反対側の端面部分の両端には掛止用突起31c、31dが外方に突出している。ここで、板ばね91の両端には、それぞれ垂直に固定刃支持片91c、91dが切り起こされている。これらの固定刃支持片91c、91dに形成したL形の支持面に、それぞれ固定刃31の掛止用突起31c、31dが支持されている。
【0051】
一方、固定刃31のプリンタ前側の端面における両端部分からはプリンタ前方に突出した左右一対の突起31e、31fが形成されている。ローラ取付板29の垂直板部分63には、これらの突起31e、31fが差し込まれているスリット63a、63bが形成されている。突起31e、31fは先端側(プリンタ前側)に向けて厚さが漸減している。これに対してスリット63a、63bの幅は一定である。よって、固定刃31は、その刃先31aの側が上下に回動可能な状態で垂直板部分63に取り付けられている。
【0052】
ここで、左側のスリット63aは右側のスリット63bよりも高い位置に形成されている。よって、固定刃31は、左側から右側に向けて下方に僅かに傾斜した傾斜姿勢で垂直板部分63に取り付けられている。上記のように、板ばね91の左側の板ばね部分91aの方が右側の板ばね部分91bよりも高いので、固定刃31は全体として一定のばね力で傾斜姿勢のまま上方に付勢されている。
【0053】
図11には、可動刃32による固定刃31の移動状態を示す説明図である。図5および図11(a)に示すように、可動刃32は、右端部の垂直軸32bを中心として実線で示す待機位置から想像線で示す切断終了位置までの間を駆動機構33によって回動させることができる。前述のように、可動刃32のプリンタ前側の端面における下側縁部分が刃先32aとされている。この刃先32aの右側端に連続している部分は、実線で示す待機状態において、固定刃31の可動刃当接面31bに対して上側(開閉フレーム51の開き方向の側)から当接可能な固定刃当接面32cとなっている。可動刃32の刃先32aは水平となるように配置されている。すなわち、印字位置を通過して排出される記録紙7aの搬送方向に直交する方向に延びている。
【0054】
このように構成されている自動切断ユニット30の動作を説明する。まず、可動刃32の待機状態では、図11(a)、(b)、(c)に示すように、その固定刃当接面32cが固定刃31の可動刃当接面31bに対して上側から当接している。駆動機構33によって可動刃32が駆動されると、可動刃32の刃先32aはその右端側(回転中心の側)から固定刃31の刃先31aに乗り上げる。可動刃32の固定刃31の側への旋回に伴って、それらの接触点が左側に移動する。
【0055】
ここで、可動刃32は水平面上を旋回する。これに対して、固定刃31は左側に向けて上方に僅かに傾斜した姿勢に保持され、そのプリンタ前側端面の下縁31gを中心として上下に回動可能な状態で垂直板部分63に取り付けられ、板ばね91によって常に上方に付勢されている。従って、可動刃32の旋回に伴って、これらの接触点が左側に移動すると、図11(d)、(e)に示すように、固定刃31の刃先32a側の部分が下方に押し下げられる。可動刃32が切断終了位置に到ると、可動刃32の下側に固定刃31が水平状態に保持される。このように、双方の刃の接触点は右側から左側に向けて水平に移動するので、記録紙7aは水平に切断される。すなわち、搬送方向に直交する方向に切断される。
【0056】
可動刃32による切断途中の状態で、すなわち、可動刃32と固定刃31が交差した状態で、何らかの原因により可動刃32の旋回が停止した場合、可動刃32を待機位置に戻すことなく、開閉側ユニット13を開けることができる。すなわち、開閉側ユニット13の開閉フレーム51の先端に搭載されている可動刃32は、本体フレーム40の側に搭載されている固定刃31に対して、上側(開閉フレーム51の開き方向の側)から当接している。従って、可動刃32が固定刃31に交差状態であっても、そのまま開閉側ユニット13を開けることが可能である。よって、可動刃32が切断途中で停止した場合などの回復作業を迅速且つ簡単に行うことが可能である。
【0057】
次に、開閉側ユニット13を開けて収納部8に対する記録紙ロール7の交換作業等を行った後に開閉側ユニット13を閉じると、固定刃31と可動刃32の位置決めが自動的に行われる。すなわち、開閉側ユニット13に搭載されている可動刃32には固定刃当接面32bが形成されており、開閉側ユニット13を閉じると、この固定刃当接触面32bが、固定側ユニット12に搭載されている固定刃31の可動刃当接面31bに上側から当たり、固定刃31を板ばね91のばね力に逆らって僅かに下方に押し込む。これにより、固定刃31と可動刃32の上下方向の位置決め状態が自動的に形成される。
【0058】
以上説明したように、本例のプリンタ1の鋏式記録紙切断装置30では、本体フレーム40に固定刃31を搭載し、開閉フレーム51に可動刃32を搭載し、可動刃32を固定刃31の刃先31aの上側(開閉フレーム51の開き方向の側)に沿って点接触状態で摺動させることにより記録紙7aを切断するようにしている。従って、可動刃32が切断途中において停止して、固定刃31と交差状態になっても、その状態のままで開閉フレーム51を開けることができる。よって、かかる事態の回復作業を迅速かつ簡単に行うことができる。
【0059】
また、開閉フレーム51の閉じ動作時には、開閉フレーム51の開き方向の側から可動刃32を固定刃31に当接させることにより固定刃31に対して可動刃32を位置決めしている。従って、開閉フレームに搭載されている固定刃を本体フレームの側の位置決め用の面に押し当て、当該面の表面に固定刃と同一厚さの位置決め用スペーサを介して取り付けられる可動刃に対して位置決めを行っている従来の位置決め機構に比べて構造が簡単になり、部品点数を減らすことができる。よって、鋏式記録紙切断装置30の小型・コンパクト化および低価格化を実現できる。
【0060】
さらに、上下方向に移動可能な状態で支持されている固定刃31は、そのプリンタ前側の端面の下側の縁31gを中心として上下に回動可能となっている。よって、固定刃31の両端に回転軸などを取り付けて回動可能に支持する場合に比べて構造が簡単になり、部品点数を減らすことができる。この点においても、鋏式記録紙切断装置の小型・コンパクト化および低価格化を実現できる。
【0061】
さらには、上下に回動可能に支持した固定刃31を斜めに配置し、可動刃32を水平(記録紙搬送方向に直交する方向)に配置することにより、両刃の接触点を水平に移動させるようにしている。この構成によれば、角度調整用スペーサを用いて可動刃を上下に移動可能な状態で水平に配置した固定刃の側に押し付けている従来の場合に比べて構造を簡単化できる。この点においても、鋏式記録紙切断装置の小型・コンパクト化および低価格化を実現できる。
【0062】
(紙送り機構)
次に、図7、8、9を参照して、紙送りローラ25、紙押さえローラ26およびトーションバー27を備えた紙送り機構を説明する。
【0063】
ローラ取付板29のガイド板部分61には、左半部分に、横長の2つの開口部65、66が形成されており、これらの開口部65、66からはそれぞれ紙押さえローラ26の2つのローラ本体26b、26bの外周面がプリンタ後側に所定量だけ突出している。これらのローラ本体26b、26bは、それぞれ、プリンタ後側に位置している紙送りローラ25の2つのローラ本体25b、25bに対してトーションバー27による弾性力で付勢されている(図4参照)。ガイド板部分61の前側表面には、開口部65、66の外側の端部をプリンタ前側に切り起こすことにより形成したローラ軸受け部67、68が形成されている。ローラ軸受け部67、68には、紙送りローラ25の側に長い長円形の軸受け穴67a、68aが形成されている。これらの軸受け穴67a、68aには、紙押さえローラ26のローラ本体26b、26bが回転自在に支持されているローラ軸26aの両端がスライド可能な状態で挿入されている。
【0064】
次に、ガイド板部分61の上端に連続している水平板部分62の下面62aには当該下面62aに平行な状態でプリンタ幅方向に延びるトーションバー27が取り付けられている。トーションバー27は、円形断面のトーションバー素材を折り曲げ加工することにより形成されたものであり、左右の直線状部分271、272と、これらの間に形成されている下方にU字状に折り曲げられたローラ軸押さえ部分273(第2の折り曲げ部分)と、直線状部分271、272の外端を下方にほぼ直角に折り曲げることにより形成された掛止腕274、275(第1の折り曲げ部分)とを備えている。
【0065】
水平板部分62の下面62aには、プリンタ前側からトーションバー27を差込可能な差込溝71、72、73が形成されている。差込溝71は短い直線状部分271を差し込むためのものであり、差込溝72、73は長い直線状部分272を差し込むためのものである。これらの差込溝71〜73は、水平板部分62をその下面62aの側に切り起こしてプリンタ前側に折り曲げることにより形成されたものである。また、水平板部分62の下面62aには、プリンタ後側にトーションバー27を押し付けている押さえ部74、75、76も形成されている。押さえ部74、75はそれぞれ直線部分271、272に対してプリンタ前側から当接している。また、押さえ部76はローラ軸押さえ部分273の折り曲がり部分に対してプリンタ前側から当接している。これらの押さえ部74〜76も水平板部分62を下面62aの側に切り起こすことにより形成したものである。
【0066】
トーションバー27を、差込溝71〜73に差し込むと共に、押さえ部74〜76にプリンタ後側から当接させた状態となるように、水平板部分62の下面62aに取り付けると、トーションバー27のプリンタ前後方向の位置が定まる。また、直線状部分271、272は前後方向から差込溝71〜73および押さえ部74、75によって挟まれた状態になるので、直線部分271、272に曲がりが発生することを阻止できる。さらに、トーションバー27のローラ軸押さえ部分273を紙押さえローラ26、26の間から露出しているローラ軸26aの部分にプリンタ前側から押し付けた状態を形成できる。
【0067】
ここで、トーションバー27の左右の端に形成されている掛止腕274、275は、それぞれ、固定側ユニット12の左右の側板部分に形成された受け部(図示せず)に対して、プリンタ後側から掛止される。掛止腕274、275は、プリンタ後側に強制的に曲げた状態で取り付けられる。トーションバー27のローラ軸押さえ部分273はプリンタ後側からローラ軸26aに当接しているので、左右の直線状部分271、272にはねじり力が作用し、このねじり力がローラ軸26aに作用する。この結果、ローラ軸26aに回転自在の状態で支持されている紙押さえローラ26のローラ本体26b、26bが、紙送りローラ25のローラ本体25a、25aに所定の弾性力で付勢された状態が形成される。
【0068】
また、トーションバー27は、紙押さえローラ26における左右のローラ本体26b、26bの間のローラ軸26aの部分を押しており、ローラ軸26aはスライド可能な状態で支持されている。従って、紙押さえローラ26、26が紙送りローラ25、25と平行でない場合でも、左右の紙押さえローラ26のローラ軸26aが紙送りローラ25に平行となるように自動調芯され、紙送りローラ25に対して均等な押付け力で押付けられる。
【0069】
このように、本例の紙送り機構では、紙押さえローラ26を紙送りローラ25に付勢するためにトーションバー27を用いている。このトーションバー27には、直線状部分271、272と、これらの直線状部分271、272にねじりを発生させる力が作用する両端の掛止腕274、275と、直線状部分に発生するねじり力によって紙押さえローラのローラ軸26aを付勢しているローラ軸押さえ部分273が形成されている。
【0070】
従って、本例の紙送り機構は、紙押さえローラ26のローラ軸26aに捻りばねを取り付けるスペースが無い場合や、ローラ軸26aの両端にコイルばね等を取り付けるスペースが無い場合に有効である。
【0071】
例えば、図8に想像線で示すように、ガイド板部分61における紙押さえローラ26の両側には、記録紙7aの裏面に印刷されているブラックマークを読み取るための光学式センサ81、82、83が配置される場合がある。この場合には、ローラ軸26aの左右の端を固定側ユニット12の左右の端まで延ばして、付勢力をローラ軸26aに与えるためのコイルばね等の部材を取り付けることができない。このような場合に本例のトーションバー27を用いた付勢機構を採用すると有利である。
【0072】
また、本例では、ローラ取付板29に、ローラ軸受け部67、68と共に切断刃35およびトーションバー27の取付部分を形成してある。従って、紙送り機構の部品点数を削減できる。なお、トーションバー27の掛止腕274、275を掛止させるための掛止部分もローラ取付板29に形成することもできる。
【0073】
さらに、ローラ取付板29に形成されているトーションバー27の取付部分は、プリンタ前側からトーションバー27を差込固定可能な差込溝71〜73によって構成されている。よって、トーションバー27の取付作業が簡単である。また、これら差込溝71〜73と押さえ部74〜76とによってトーションバー27の直線状部分271、272が曲がることの無い様に支持されているので、トーションバー27のねじり力によって確実に紙押さえローラ26を付勢することができる。
【0074】
さらにまた、紙押さえローラ26のスライド可能に支持されているローラ軸26aにおける2つのローラ本体26b、26bの間の部分を付勢しているので、紙押さえローラ26を全体として均一な付勢力で紙送りローラ25の側に押し付けることができ、片当たり状態などの不具合を防止できる。
【0075】
なお、本例では、紙押さえローラ26として2つのローラ本体26b、26bを備えているが、3つ以上としてもよい。この場合には、これらのローラ本体の間に位置するローラ軸26aの部分をそれぞれ付勢できるように、2つ以上のローラ押さえ部分273をトーションバー27に形成すればよい。
【0076】
(鋏式記録紙切断装置の他の実施の形態)
本例の鋏式記録紙切断装置30では、可動刃32を開閉フレーム51に搭載し、固定刃31を本体フレーム40に搭載しているが、逆に、可動刃32を本体フレーム40に搭載し、固定刃31を開閉フレーム51に搭載することも可能である。この場合においても、固定刃31を可動刃32に対して開閉フレーム51の開き方向の側から押し付けることにより、双方の位置決めを行うことができる。また、固定刃31における開閉フレーム51の開き方向の側から可動刃32を点接触状態で摺動させて記録紙を切断するようにすれば、可動刃32が切断途中で止まった場合でも開閉フレーム51を開けることができる。さらに、上記の例では、固定刃31を上下に回動可能な状態で板ばね91によって支持しているが、可動刃32の側を上下方向に回動可能な状態で支持することも可能である。
【0077】
次に、上記の例は、ドットインパクト式の印字ヘッドを備えたプリンタに関するものであるが、印字ヘッドとしてインクジェットヘッドを用いたプリンタに対しても本発明を同様に適用可能である。さらに、印字ヘッドとしてサーマルヘッドのような接触型のものを用いたプリンタに対しても適用可能である。
【0078】
また、上記の例は、搬送機構を構成している紙送りローラおよび紙押さえローラが印字ヘッドの上側に配置されているが、搬送機構が印字ヘッドより下側(搬送経路の上流側)に配置された場合でも本発明を同様に適用可能である。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のプリンタの鋏式記録紙切断装置では、その固定刃および可動刃のうち、開閉フレームの側に搭載されている側の刃が、開閉フレームの開き方向の側から本体フレームの側に搭載されている刃に点接触状態で接触して記録紙を切断するようになっている。従って、記録紙の切断途中において双方の刃が交差状態のまま停止した場合においても、その状態のままで開閉フレームを開けることができる。よって、かかる事態の回復動作を迅速かつ簡単に行うことができる。
【0080】
また、開閉フレームの閉じ動作時には、開閉フレームの側に搭載されている刃を本体フレームの側の刃に押し付けることにより自動的に双方の刃の位置決めがなされる。よって、開閉フレームの側の刃を位置決めするための面や本体フレーム側の刃を支持している位置決め用スペーサが必要な従来の位置決め機構に比べて、構造が簡単になり、部品点数を削減できるので、小型・コンパクトで廉価な記録紙切断装置を実現できる。
【0081】
さらに、付勢部材によって支持されている刃は、刃先とは反対側の端縁を中心として回動可能な状態で支持されているので、回転軸などを用いて回動可能に支持する場合に比べて構造を簡単化でき、部品点数も削減できる。この構成によっても、記録紙切断装置の小型・コンパクト化および低価格化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したプリンタの外観斜視図である。
【図2】 図1のプリンタの概略縦断面図である。
【図3】 図1のプリンタにおける開閉蓋を開けた状態での概略縦断面図である。
【図4】 図1のプリンタの主要部分を拡大して示す部分拡大断面図である。
【図5】 図1のプリンタに内蔵されているプリンタユニットを示す斜視図である。
【図6】 図5のプリンタユニットにおいて、開閉側ユニットを開いた状態を示す斜視図である。
【図7】 図1のプリンタにおける固定刃が取り付けられている部分をプリンタ後側から見た場合の部分立面図である。
【図8】 図7に示す部分をプリンタ後側から見た場合の斜視図である。
【図9】 図8に示す部分をプリンタ前側から見た場合の斜視図である。
【図10】 図7の固定刃および板ばねを示す斜視図である。
【図11】 図1のプリンタにおける鋏式記録紙切断装置の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 プリンタ、4 開閉蓋、5 記録紙排出口、7 記録紙ロール、8 記録紙ロールの収納部、9 リボンカセット、10 リボンカセットの装着部、11 プリンタユニット、12 固定側ユニット、13 開閉側ユニット、15 記録紙搬送路、16 搬送路部分、17 前方傾斜路部分、18 後方傾斜路部分、20 印字ヘッド、20a ヘッド面、21 プラテン、25 紙送りローラ、26 紙押さえローラ、27 トーションバー、271、272 直線状部分、29 ローラ取付板、61 ガイド板部分、62 水平板部分、63 垂直板部分、64 切断刃保持板部分、30 鋏式記録紙切断装置、31 固定刃、31a 刃先、31b 可動刃当接面、31g 下縁、32 可動刃、32a 刃先、32c 固定刃当接面、33 駆動機構、35 切断刃、40 本体フレーム、43 回転中心軸、43a 中心軸線、51 開閉フレーム、52、53 左右の腕部、54 前端連結板部分、91 板ばね、91a、91b 板ばね部分

Claims (4)

  1. 本体フレームと、前記本体フレームに対して、開閉可能に取り付けられた開閉フレームとを有するプリンタにおいて、
    固定刃と、
    前記本体フレームに固定され、前記固定刃の刃先側部分を前記開閉フレームの開閉方向に移動可能な状態で支持している固定刃支持部材と、
    前記固定刃の前記刃先部分を前記開閉フレームの開き方向に向けて付勢している付勢部材と、
    前記開閉フレームが閉じられた状態において、刃先が前記固定刃の刃先と交差可能に前記開閉フレームに回動可能に搭載されている可動刃とを有し、
    前記可動刃は、切断対象の記録紙の搬送方向に対して直交する方向に延びており、
    前記固定刃は、その前端縁に前記刃先部分が形成され、その後端縁を中心として前記開閉フレームの開閉方向に旋回可能な状態で前記固定刃支持部材によって支持され、さらに前記可動刃に対して傾斜配置されており、
    前記開閉フレームを閉じると、前記可動刃の一部が前記固定刃の一部に対して、前記開き方向の側から当接して、前記可動刃と前記固定刃の相対的な位置決め状態が形成され、
    前記可動刃の刃先が点接触状態で前記固定刃の刃先に沿って摺動して、前記固定刃および可動刃の間を通過する記録紙が切断されることを特徴とするプリンタ。
  2. 請求項において、
    前記本体フレームに取り付けられた印字ヘッドと、
    前記開閉フレームに取り付けられたプラテンと、
    前記本体フレームにおける前記印字ヘッドよりも上側の位置に取り付けられた紙押さえローラと、
    前記開閉フレームを閉じると、前記紙押さえローラに当接した状態となるように、当該開閉フレームにおける前記プラテンよりも上側の位置に取り付けられている紙送りローラとを有していることを特徴とするプリンタ。
  3. 請求項において、
    前記本体フレームの側に形成された記録紙ロールの収納部と、
    この収納部を開閉するための開閉蓋とを有しており、
    この開閉蓋は前記開閉フレームに取り付けられていることを特徴とするプリンタ。
  4. 請求項において、
    前記収納部から前記印字ヘッドによる前記印字位置を経由して、前記固定刃および前記可動刃による切断位置に記録紙を導く記録紙搬送路を有しており、
    この記録紙搬送路は、前記開閉フレームを開くと、開放状態になるように、当該開閉フレームと前記本体フレームの間に形成されていることを特徴とするプリンタ。
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