JP4528791B2 - 積層シート - Google Patents
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Description
(01)積層構造にしたことで吸水シートの厚みが増す。そのため、吸水シートを所要面にあてがったりその状態を保持したりするのが容易でない。
(02)上記の対策として吸水シートに接着部(接着剤層)を形成したり紐を付けたりすることが実施されているが、これらの手段をしても、吸水シートを所望状態に保持できないことがある。
(03)厚みのある吸水シートは、また、何らかの手段を講じないかぎり折り畳み状態を安定保持するのが容易でなく、これを三角形のような尖鋭形状に折り曲げ保持して角部の汚れ落とし等を行うのも難しい。
(04)水分付着量が多いときなどは、シート表面からオーバフローする付着水によって防水機能やカバー機能が損なわれる。
(05)既述の特許文献技術は、このような課題に対する意識がなく、それを解決するための手段も開示していない。したがってこの種のシート製品では、かかる課題を解決するための新しい技術が必要となる。
(06)上記の各課題を解決するとき、機能の充実をはじめ、できるだけ多くの要求を満足させるのが望ましいが、シート状の構造物にすぎない製品に多くの要求を課した場合には、技術難度が高くなる一方で、目的とする効果の一部が欠落したりする。
(12)本発明に係る積層シートは、所期の目的を達成するための第二の課題解決手段として下記の技術内容を特徴とするものである。すなわち第二課題解決手段としての積層シートは、上記(11)に記載されたものにおいて、吸水性および/または断熱性を有する内部介在層が表面シート層と裏面シート層との間に介在されていることを特徴とする。
(13)本発明に係る積層シートは、所期の目的を達成するための第三の課題解決手段として下記の技術内容を特徴とするものである。すなわち第三課題解決手段としての積層シートは、上記(11)または(12)に記載されたものにおいて、縁の部分に表面シート層側に向けて***する突堤部が形成されていることを特徴とする。
(21)積層シートは、所定の物性を有する表面用と裏面用のシート層が積層一体化されたものであるから、水分の拭き取り用・汚れ防止用・汚れ落とし用・防水用・保温用・保冷用などとして提供されている既成のシート製品と同様、タオル・バスタオル・手拭き・エプロン・ナプキン・涎掛け・防水カバー・防寒シート(保温シート)・保温カバー・保冷カバー・シーツ・テーブルクロス・マット・ダスター・クリーナ・包装用シートなどのように多用途化し、しかも低廉な素材を積層するだけでよいから、使い捨て可能な低コストに仕上がる。
(22)表面シート層と裏面シート層との接着部内に埋め込み保持された変形自在な形状保持部材は、少なくとも当該両層の縁の一部にあって接着部の長さ方向に沿うものであり、しかも変形後の形状をそのまま自己保持するものである。一例として、形状保持部材が積層シートの折り畳みにともなって変形したりするときは、当該形状保持部材が自己の変形形状に依存してシート折り畳み状態を保持する。積層シートを身体に添わせたり器物に添わせたりしたときの形状も、それに応じて変形する形状保持部材が保持する。さらに形状保持部材の埋め込み箇所を利用して積層シートの一部を三角形のような尖鋭形状に折り曲げたときも、形状保持部材がその折り曲げ形状を保持する。これは積層シートをそれぞれの使用目的や使用条件に合わせて変形させたとき、それが形状保持部材によって保持されるということである。ゆえにシート使用時の利便性が格段に向上し機能的にも充実する。
(23)形状保持部材は変形自在な線状素材であって小さな力で変形するから、これが人や物に傷害を与えたりすることは通常のケースにおいてあり得ない。加えて形状保持部材は、表面シート層と裏面シート層との接着部内にあって完全包被されているから皆目といってよいほど危険性がない。したがって積層シートの使用や取り扱い上の安全性が十分に確保される。
(24)形状保持部材が埋め込まれるところの接着部は、払拭その他の使用に際してほとんど影響のないシートの縁にある。したがって、形状保持部材によって使用を阻害されることもほとんどない。
(25)表面シート層と裏面シート層についてはこれらを積層一体化するだけのもの、形状保持部材についてはこれを接着部内に埋め込み保持するだけのものであるから、シート構成が簡潔であり、その製作も容易に行える。とくに有効といえるのは、表面シート層と裏面シート層との接着部を利用して形状保持部材を保持していることである。このような兼用構成によるときは、形状保持部材の保持手段を別途要求されることがないので、構成の簡潔化や製作の易化がより顕著になる。
(26)素材が低廉である上、構成が簡潔で製作も容易であるため、総じて積層シートの低コスト化をはかることができる。
(27)吸水性および/または断熱性(保温性・保冷性)を有する内部介在層が表面シート層と裏面シート層との間に介在されている積層シートの場合は、その内部介在層に依存して吸水性および/または断熱性を高めることができる。
(28)縁の部分に表面シート層側に向けて***する突堤部が形成されている積層シートの場合は、シート表面からシート外へオーバフローしようとする付着水をその突堤部により阻止することができるので、防水機能やカバー機能がより高まる。
(29)形状保持部材を取り除くためのノッチが部材埋め込み用接着部に形成されている積層シートの場合は、これを処分する上で望ましい。すなわち使用済み積層シートの処分時、ノッチを利用して形状保持部材を他部分から切り離し、それらを分別することによって、積層シートの廃棄処理性を向上させることができる。とくに形状保持部材がリサイクルやリユースできる材質のものであるときは、このような処理が資源ゴミの回収にも通じるようになる。
(31)表面シート層21・裏面シート層31・内部介在層41のうちのいずれか一つ以上が図1〜図2の例よりも増数される。
(32)図1〜図2の積層シート11において内部介在層41が省略される。
(33)図1〜図2の積層シート11において内部介在層41が省略されるとともに表面シート層21および/または裏面シート層31が図1〜図2の例よりも増数される。
(34)図1〜図2の積層シート11において、平行する二辺の縁12内に形状保持部材51がそれぞれ埋め込み保持されたり、直角なす二辺の縁12内に形状保持部材51がそれぞれ埋め込み保持されたり、三辺の縁12内に形状保持部材51がそれぞれ埋め込み保持されたり、全周囲の縁内に形状保持部材51がそれぞれ埋め込み保持されたりする。
(35)図1〜図2の積層シート11において、表面シート層21側の突堤部14が全周囲の縁12に形成されるのでなく一部の縁12にだけ形成される。具体的には、平行する二辺の縁12に沿って突堤部14が形成されたり、直角なす二辺の縁12に沿って突堤部14が形成されたり、三辺の縁12に沿って突堤部14が形成されたりする。
(36)図1〜図2の積層シート11において、紐61は裏面シート層31および/またはか表面シート層21いずれの辺に取り付けられても構わないものである。その場合の紐61の本数も単数であったり複数であったりする。したがって裏面シート層31には、図示例よりも本数の多い紐61が取り付けられることがある。具体的には、各縁12に対して一本あてとか複数本あてとかで取り付けられる。紐61は、また、裏面シート層31のほか表面シート層21にも取り付けられ、あるいは、裏面シート層31に代えて表面シート層21に取り付けられることがある。積層シート11の紐61は、さらに、すべて省略されることがある。
(37)図1〜図2の積層シート11において、対物接着層62は、多数または複数のものが表面シート層21にも設けられ、または、裏面シート層31に代えて表面シート層21にのみ設けられる。積層シート11の対物接着層62がすべて省略されることもある。
12 縁
13 接着部
14 突堤部
15 ノッチ
21 表面シート層
31 裏面シート層
41 内部介在層
51 形状保持部材
Claims (3)
- 表面部側を形成するための表面シート層と裏面部側を形成するための裏面シート層と細長い変形自在な形状保持部材とを備えていること、および、表面シート層が吸水性および/または通水性を有する面状素材からなり、裏面シート層が吸水性と通水性と防水性とのうちから選択されるいずれか一つの物性を有する面状素材あるいは吸水性と通水性とを有する面状素材からなり、かつ、形状保持部材が変形自在な線状素材からなること、および、表面シート層と裏面シート層とが、少なくともその縁の一部に部材埋め込み用の接着部を形成するという条件を満足させて積層一体化されていること、および、形状保持部材が部材埋め込み用接着部の長さ方向に沿ってその内部に埋め込み保持されていること、および、形状保持部材を取り除くためのノッチが部材埋め込み用接着部に形成されていることを特徴とする積層シート。
- 吸水性および/または断熱性を有する内部介在層が表面シート層と裏面シート層との間に介在されている請求項1に記載の積層シート。
- 縁の部分に表面シート層側に向けて***する突堤部が形成されている請求項1または2に記載の積層シート。
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