JP4528647B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、圃場の穀稈を刈取部で刈取り、刈取穀稈を脱穀部に搬送して脱穀するコンバインに関する。
従来、コンバインの刈取部においては、エンジンからの動力が伝達される刈取入力軸を内挿する刈取入力ケースが、機台前端に取り付けられた軸受によって脱穀部の直前にて機体左右方向に支持され、前記刈取入力軸に連動連結される縦伝動軸を内挿する縦伝動ケースが、前記刈取入力ケースの中間部から前斜め下方に向けて一体延設され、前記縦伝動軸に連動連結される横伝動軸を内挿する横伝動ケースの中間部が、前記縦伝動ケースの先端に一体連結され、該横伝動ケースが機体左右方向に支持され、該横伝動ケースに横連結フレームによって後部が一体連結された刈取条数に応じた複数本一体の刈取フレームの後端部が一体連結されて、刈取フレームが横伝動ケースから機体前方に向けて一体延設されている。そして、前記刈取フレームに刈取条数に応じた分草引起装置や掻込装置、刈刃装置が取り付けられ、圃場の未刈穀稈を分草後に引き起しながら掻込み、その掻込時に未刈穀稈の株元を刈刃で切断し、圃場の未刈穀稈を刈り取る構成とされている。
また、刈取部に備えられた穀稈搬送装置では、刈取穀稈の株元部がチェンによって挟持搬送され、穂先部がタインによって係止搬送されて脱穀部まで搬送されるように構成されており、このような穀稈搬送装置のうち、5条及び6条刈りの刈取部用のチェンとしては、左右一対で一組の右掻込輪で掻込んだ右側2条分の刈取穀稈株元部を左斜後上方に挟持搬送する右株元合流搬送チェンと、左右一対で一組の左掻込輪で掻込んだ左側2条分の刈取穀稈株元部を右斜後上方に挟持搬送して右株元合流搬送チェンの搬送終端部に合流させる左株元合流搬送チェンと、一組の右掻込輪と一組の左掻込輪との間に配設される一つの中央掻込輪で掻込んだ中央1条分の刈取穀稈株元部(5条の場合)又は左右一対で一組の中央掻込輪で掻込んだ中央2条分の刈取穀稈株元部(6条の場合)を、左右株元合流搬送チェンの間に位置して右斜後上方に挟持搬送し、右株元合流搬送チェンの左刈取穀稈株元部との合流部の手前に合流させる中央株元合流搬送チェンと、合流された5条又は6条分の刈取穀稈株元部を右株元合流搬送チェンの搬送終端部から前記縦伝動ケース左側で受継いで脱穀部の左側に張架されるフィードチェンの搬送始端部に受継搬送する株元搬送チェン(縦搬送チェン)とが設けられていた。
このような刈取部においては、左右及び中央の株元合流搬送チェンのうち、左右の株元合流搬送チェンはそれぞれ独立して駆動可能とされていた。そして、左株元合流搬送チェンの搬送始端側に備えられる左右一対で一組の左掻込輪のうち、右側の左掻込輪が中央掻込輪と噛合されたり、伝動機構を介して連動連結されたりして、左掻込輪が駆動回転する際に、該左掻込輪から中央掻込輪に動力が伝達されるように構成されて、中央掻込輪と一体に駆動回転する駆動輪に搬送始端部が巻回支持された中央株元合流搬送チェンが駆動可能とされていた(例えば、特許文献1、2参照。)。しかし、中央株元合流搬送チェンが駆動する際に、掻込輪に過大な負荷が掛かり、掻込輪が破損したり、摩耗したりしやすくなるという問題や中央株元合流搬送チェンが搬送始端側で駆動されるため、該中央株元合流搬送チェンの搬送作用側が緩み側となり、非搬送作用側が張り側となり、中央株元合流搬送チェンの搬送力が弱くなるという問題などが生じていた。
そこで、中央株元合流搬送チェンを左右の株元合流搬送チェンと同様に独立して駆動可能とする伝動経路を刈取部に設けることで前述の問題の解消が図られている。例えば、縦伝動ケースの中間部に、右側株元合流搬送チェンの搬送終端側が巻回する回転体の下方に位置する動力取り出し部を設け、該動力取り出し部の伝動下流側に、中央株元合流搬送チェンの後部下方に動力取り出し部を設けて右側株元合流搬送チェンと中央株元合流搬送チェンを駆動し(例えば、特許文献3、4、5参照。)、左側株元合流搬送チェンを左側の引き起し伝動ケースへの伝動経路より駆動する構成としていた。
実開昭62−39435号公報 実開昭62−39436号公報 特開2001−148927号公報 特開平9−172845号公報 実開平1−66820号公報
従来のようなコンバインの刈取部においては、中央株元合流搬送チェンの非搬送作用側にはテンション転輪が配置されて、該テンション転輪により中央株元合流搬送チェンが緊張されるように構成されている。ところが、中央株元合流搬送チェンの搬送終端部を巻回支持する駆動輪と搬送始端部を巻回支持する従動輪との間にテンション転輪が配置される構成であるため、中央株元合流搬送チェンに対するテンション転輪のテンション代が小さくなっていた。そのため、テンション転輪による中央株元合流搬送チェンの緊張が損なわれやすく、穀稈の搬送に支障が生じる恐れがあった。
また、特許文献3のように、動力取り出し部の上方に、中央株元合流搬送チェンの後部であって入力部と伝動部となるギア機構が配置された構成であると、ギア機構によってケースが上下方向及び前後方向に膨れ上がり、しかも、中央株元合流搬送チェンが左右株元合流搬送チェンの間に位置するために、該ギア機構や中央株元合流搬送チェンの後部に位置して縦伝動ケースより立設される入力軸が株元の搬送の妨げとなり、引掛りや、藁草・泥土などの堆積の原因となっていた。また、後部の最も高い位置に入力スプロケットが位置するため、入力軸が長くなり、強度が低下してしまうという問題があった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、左右及び中央の刈取穀稈株元部のそれぞれを挟持搬送して合流させる左右及び中央の株元合流搬送チェン(33L・33R・33C)と、前記左右及び中央の株元合流搬送チェン(33L・33R・33C)の搬送始端部に左右及び中央の刈取穀稈株元部を掻込む左右及び中央の掻込輪(30L・30R・30C)とを備えた刈取部を有するコンバインにおいて、中央株元合流搬送チェン(33c)の搬送終端部より前方の、非搬送作用側中間部を駆動輪(78)で巻回支持する一方、搬送始端部を左掻込輪(30L)と一体に駆動回動する従動輪(43)で巻回支持し、該中央株元合流搬送チェン(33c)の搬送始端側従動輪(43)と駆動輪(78)との間にテンション転輪(95)を配置し、前記中央株元合流搬送チェン(33c)を駆動する駆動輪(78)を設けた中央搬送駆動軸(83)に刈取入力軸(19)から縦伝動軸(44)、横伝動軸(45)を介して動力を伝達する構成とし、左株元合流搬送チェン(33L)と中央株元合流搬送チェン(33c)との間の、中央株元合流搬送チェン(33c)の非搬送作用側に伝動ケース(80)を設け、該伝動ケース(80)から前記中央株元合流搬送チェン(33c)の搬送終端部より前方の、非搬送作用側前後中間部に向けて動力を伝達する中央搬送駆動ケース(81)を設け、前記横伝動軸(45)より中央搬送駆動ケース(81)に備えた中央搬送駆動軸(83)に動力を伝達するように構成し、前記伝動ケース(80)は、該横伝動軸(45)を備えた横伝動ケース(22)に付設し、該横伝動ケース(22)は、前記縦伝動軸(44)を備えた縦伝動ケース(21)の先端に一体連結され、該伝動ケース(80)を横伝動ケース(22)の直上から縦伝動ケース(21)に、沿って配置し、該伝動ケース(80)の横伝動ケース(22)よりも後方に、前記中央搬送駆動ケース(81)を配置したものである。
請求項2においては、請求項1記載のコンバインにおいて、前記中央株元合流搬送チェン(33c)の上方に刈取穀稈の穂先部を係止搬送する中央穂先搬送装置(37c)を設けて、該穂先搬送装置(37c)の駆動輪(79)を、該中央株元合流搬送チェン(33c)の搬送終端部を巻回支持する従動輪(87)と一体に駆動回転するように構成したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、左右及び中央の刈取穀稈株元部のそれぞれを挟持搬送して合流させる左右及び中央の株元合流搬送チェンと、前記左右及び中央の株元合流搬送チェンの搬送始端部に左右及び中央の刈取穀稈株元部を掻込む左右及び中央の掻込輪とを備えた刈取部を有するコンバインにおいて、中央株元合流搬送チェンの非搬送作用側中間部を駆動輪で巻回支持する一方、搬送始端部を左掻込輪と一体に駆動回動する従動輪で巻回支持し、該中央株元合流搬送チェンの搬送始端側従動輪と駆動輪との間にテンション転輪を配置したことから、テンション転輪に中央株元合流搬送チェンに対するテンション代を備えて、中央株元合流搬送チェンを緊張させることができ、穀稈を支障なく搬送することができる。
また、前記中央株元合流搬送チェンを駆動する駆動輪を設けた中央搬送駆動軸に刈取入力軸から縦伝動軸、横伝動軸を介して動力を伝達する構成とし、左株元合流搬送チェンと中央株元合流搬送チェンとの間の、中央株元合流搬送チェンの非搬送作用側に伝動ケースを設け、該伝動ケースから中央の前記株元合流搬送チェンの搬送終端部ではなく、非搬送作用側前後中間部に向けて動力を伝達する中央搬送駆動ケースを設けて、前記横伝動軸より中央搬送駆動ケースに備えた中央搬送駆動軸に動力を伝達するように構成したことから、中央搬送駆動ケースが刈取穀稈株元部の搬送通路から離れ、しかも穀稈の合流部からも離れた位置に立ち上げられることになり、搬送途中の刈取穀稈株元部の引掛りや、藁草・泥土などの堆積を防止して、穀稈をスムースに搬送することができる。また、中央株元合流搬送チェンを搬送始端部と搬送終端部だけでなく、非搬送作用側中間部でも伝動ケース及び中央搬送駆動ケースにて支持することができ、中央株元合流搬送チェンの支持構造の強度を高めることができる。
また、前記伝動ケースを横伝動軸を備えた横伝動ケース直上から縦伝動軸を備えた縦伝動ケースに沿って配置したことから、左株元合流搬送チェンによる刈取穀稈株元部の搬送障害になるのを防止することができる。
また、前記伝動ケースを、縦伝動ケースの先端に一体連結された横伝動ケースに設け、該伝動ケースの横伝動ケースよりも後方に中央搬送駆動ケースを配置したことから、搬送途中の刈取穀稈株元部の引掛りや、藁草・泥土などの堆積を防止するのに効果的で、かつ伝動ケースが、左の株元合流搬送チェンによる刈取穀稈株元部の搬送障害にならないような、中央搬送駆動ケースの前後位置及び左右位置の位置取り、並びに伝動ケースによる伝動方向の設定を容易に行うことができる。
請求項2においては、前記中央株元合流搬送チェンの上方に刈取穀稈の穂先部を係止搬送する中央穂先搬送装置を設けて、該中央穂先搬送装置の駆動輪を、該中央株元合流搬送チェンの搬送終端部を巻回支持する従動輪と一体に駆動回転するように構成したことことから、中央穂先搬送装置を中央株元合流搬送チェンと同じ方向に駆動して、搬送作用側を張り側とすることができ、中央穂先搬送装置の搬送力を損なうことなく、刈取穀稈の穂先部をスムースに搬送することが可能となる。また、中央穂先搬送装置の着脱作業が簡単となり、メンテナンスを容易に行うことができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1はコンバインの全体側面図、図2はコンバインの全体平面図である。
図3は刈取部の側面図、図4は刈取部の平面図、図5は株元合流搬送チェンの平面図である。
図6は刈取部の駆動系統図、図7は中央搬送駆動部の側面図、図8は中央搬送駆動部の平面図である。
図9は中央株元搬送合流チェンの平面図、図10は中央穂先搬送装置の平面図である。
図1、図2に示すように、本発明の一実施例に係るコンバインにおいては、トラックフレーム1の左右にクローラ式走行装置2が設けられ、トラックフレーム1の上に機台3が配設されている。機台3の上には脱穀部4が設けられ、該脱穀部4に扱胴5や当該扱胴5の側方に配設されたフィードチェン6などが備えられている。そして、脱穀部4の前方に6条刈りの刈取部7が設けられ、後方に排藁処理部8が設けられている。該排藁処理部8には排藁チェン9が備えられ、該排藁チェン9の始端がフィードチェン6の終端に臨むように配置されている。
また、脱穀部4の側方に当該脱穀部4からの穀粒を揚穀筒11を介して搬入する穀物タンク10が設けられ、該穀物タンク10の後方及び上方に穀物タンク10内の穀粒を機外に排出する排出オーガ12が設けられている。穀物タンク10の前方には運転キャビン13が設けられ、該運転キャビン13に操向ハンドルなど運転操作部14や運転席15が備えられ、該運転キャビン13の下方にエンジン16が設けられている。こうして、コンバインはエンジン16の駆動によって圃場を走行移動しながら穀稈を刈取部7で連続的に刈取り、脱穀部4で脱穀するように構成されている。
図3及び図4に示すように、機台3の前端からは脱穀部4の前面側に左右刈取装着フレーム17が立設され、各刈取装着フレーム17の上部に割パイプ継手18が設けられている。また、刈取部7に刈取入力ケース20が設けられ、該刈取入力ケース20にエンジン16からの動力を伝達する刈取入力軸19を内挿されている。そして、該刈取入力ケース20がその両端部で割パイプ継手18を介して左右刈取装着フレーム17の上部に回転自在に、かつ着脱自在に保持されて、脱穀部4の直前にて機体左右方向に水平に横架支持されている。
前記刈取入力ケース20の中間部からは前斜下方に向けて縦伝動ケース21が一体延設され、該縦伝動ケース21の先端に横伝動ケース22が中間部で一体連結されて機体左右方向に水平に横架支持されている。横伝動ケース22には横連結フレーム23によって一体連結された6条分7本一体の刈取フレーム24が後部で一体連結されて、該横伝動ケース22から機体前方に向けて平行に一体延設されている。
こうして、刈取入力ケース20と、縦伝動ケース21と、横伝動ケース22と、刈取フレーム24とが一体とされて、刈取部7のメインフレームとされ、該メインフレームに後述する刈取部7の構成要素が組み付けられて刈取部7が構成されている。刈取部7は機台3と縦伝動ケース21との間に張架された油圧シリンダ25の伸縮によって刈取入力ケース20を中心に昇降するように構成されている。
6条刈りの刈取部7には、前処理機構と、掻込機構と、刈取機構と、穀稈株元搬送機構及び穀稈穂先搬送機構とからなる穀稈搬送機構とが備えられている。前処理機構は、刈り取る穀稈と未刈穀稈との分離及び刈り取る穀稈の1条ごとの分離を行う6条分7つの分草板27と、分草後の未刈穀稈を起立させる引起タイン28を有する6条分6つの引起ケース29とから構成されている。
掻込機構は、右側2つの引起ケース29の間から導入される引起後の右側2条分の穀稈26Rの株元部を1束に掻寄せて掻込む左右一対で一組の右掻込輪である右スターホイル30R及び左右一対で一組の右突起付ベルトである右掻込ベルト31Rと、左側2つの引起ケース29の間から導入される引起後の左側2条分の穀稈26Lの株元部を1束に掻寄せて掻込む左右一対で一組の左掻込輪である左スターホイル30L及び左右一対で一組の左突起付ベルトである左掻込ベルト31Lと、中央2つの引起ケース29の間から導入される引起後の中央2条分の穀稈26Cの株元部を1束に掻寄せて掻込む左右一対で一組の中央掻込輪である中央スターホイル30C及び左右一対で一組の中央突起付ベルトである中央掻込ベルト31Cとから構成されている。
刈取機構は、掻込時に穀稈の株元を6条同時に切断するバリカン形の刈刃32から構成されている。
穀稈搬送機構のうち、穀稈株元搬送機構は、一組の右スターホイル30R及び右掻込ベルト31Rによって掻込まれた右側2条分の刈取穀稈26Rの株元部を左斜後上方に挟持搬送する右株元合流搬送チェン33Rと、一組の左スターホイル30L及び左掻込ベルト31Lによって掻込まれた左側2条分の刈取穀稈26Lの株元部を右斜後上方に挟持搬送して前記右株元合流搬送チェン33Rの搬送終端部に合流させる左株元合流搬送チェン33Lと、一組の右スターホイル30R及び右掻込ベルト31Rと一組の左スターホイル30L及び左掻込ベルト31Lとの間に配設される一組の中央スターホイル30C及び中央掻込ベルト31Cによって掻込まれた中央2条分の刈取穀稈26Cの株元部を、左右の株元合流搬送チェン33L・33Rの間に位置して右斜後上方に挟持搬送し、右株元合流搬送チェン33Rの左側2条分の刈取穀稈26Lの株元部との合流部の手前に合流させる中央株元合流搬送チェン33Cと、左右及び中央の株元合流搬送チェン33R・33L・33Cによって合流された6条分の刈取穀稈26L・26R・26Cの株元部を右株元合流搬送チェン33Rの搬送終端部から受継いで左斜後上方に挟持搬送して脱穀部4のフィードチェン6の搬送始端部に受継搬送する縦搬送チェンである株元搬送チェン34と、株元搬送チェン34の搬送終端部からフィードチェン6の搬送始端部に6条分の刈取穀稈26L・26R・26Cの株元部を適正姿勢で搬送受継ぎする補助株元搬送チェン35・36とから構成されている。
一方、穀稈穂先搬送機構は、右株元合流搬送チェン33Rによって株元部を挟持搬送している右側2条分の刈取穀稈26Rの穂先部を係止搬送する右穂先搬送装置37Rと、左株元合流搬送チェン33Lによって株元部を挟持搬送する左側2条分の刈取穀稈26Lの穂先部を係止搬送する左穂先搬送装置37Lと、中央株元合流搬送チェン33Cによって株元部を挟持搬送している中央2条分の刈取穀稈26Cの穂先部を係止搬送する中央穂先搬送装置37Cと、株元搬送チェン34及び補助株元搬送チェン35・36によって株元部を挟持搬送される6条分の刈取穀稈26L・26R・26Cの穂先部を係止搬送する後穂先搬送装置38と、さらに右側2つの引起ケース29の間から導入される引起後の右側2条分の穀稈26Rの穂先部を、右穂先搬送装置37Rの搬送始端部のさらに上方で、右穂先搬送装置37Rの反対側で係止搬送する右上部穂先搬送装置39Rと、左側2つの引起ケース29の間から導入される引起後の左側2条分の穀稈26Lの穂先を、左穂先搬送装置37Lの搬送始端部のさらに上方で、左穂先搬送装置37Lの反対側で係止搬送する左上部穂先搬送装置39Lと、中央2つの引起ケース29の間から導入される引起後の中央2条分の穀稈26Cの穂先を、中央穂先搬送装置37Cの搬送始端部のさらに上方で、中央穂先搬送装置37Cの反対側で係止搬送する中央上部穂先搬送装置39Cとから構成されている。
図5にも示すように、左右及び中央の各組の左右のスターホイル30L・30R・30Cは、それぞれ平行な二軸である左右の回転軸40a・40bの下端に一体に取り付けられ、同じ組の左右のスターホイル30L・30R・30C同士が噛合されて回転可能とされている。また、左右及び中央の各組の左右の掻込ベルト31L・31R・31Cの搬送終端部が左右の回転軸40a・40bの上端に一体に取り付けられた大径プーリ41に巻回支持されるとともに、搬送始端部が大径プーリ41の前方に軸支された小径プーリ42に巻回支持されて、同じ組の左右の掻込ベルト31L・31R・31Cが前方に向けて大きく開く「ハ」字形に張設されている。
そして、左右の回転軸40a・40bのうちの一方の回転軸40a又は40bに動力が伝達されて、回転軸40a又は40bが駆動回転することで、該回転軸40a又は40bに取り付けられたスターホイル30L・30R・30C及び掻込ベルト31L・31R・31Cが駆動回転され、他方の回転軸40b又は40aに取り付けられたスターホイル30L・30R・30C及び掻込ベルト31L・31R・31Cが従動回転されて、同じ組の左側のスターホイル30L・30R・30C及び掻込ベルト31L・31R・31Cと右側のスターホイル30L・30R・30C及び掻込ベルト31L・31R・31Cとが逆方向に回転され、穀稈26L・26R・26Cの掻込みが行われるように構成されている。
また、左右一対で一組の右スターホイル30R及び右掻込ベルト31Rのうち、右側のスターホイル30R及び右掻込ベルト31Rを取り付ける右の回転軸40bの中間部に、従動スプロケット43Rが係合軸支され、該従動スプロケット43Rに右株元合流搬送チェン33Rの搬送始端部が巻回支持されている。右株元合流搬送チェン33Rは、左右一対で一組の右スターホイル30R及び右掻込ベルト31Rのうち、右側のスターホイル30R及び掻込ベルト31Rの間から縦伝動ケース21と横伝動ケース22との接続部の略上方位置まで張設されている。
左右一対で一組の左スターホイル30L及び左掻込ベルト31Lのうち、左側のスターホイル30L及び左掻込ベルト31Lを取り付ける左の回転軸40aの中間部に、従動スプロケット43Lが係合軸支され、該従動スプロケット43Lに左株元合流搬送チェン33Lの搬送始端部が巻回支持されている。左株元合流搬送チェン33Lは、左右一対で一組の左スターホイル30L及び左掻込ベルト31Lのうち、左側のスターホイル30L及び掻込ベルト31Lの間から縦伝動ケース21と横伝動ケース22との接続部の略上方位置の右株元合流搬送チェン33Rの搬送終端部の直前まで張設されている。
左右一対で一組の中央スターホイル30C及び中央掻込ベルト31Cのうち、左側のスターホイル30C及び左掻込ベルト31Cを取り付ける左の回転軸40aの中間部に、従動スプロケット43Cが係合軸支され、該従動スプロケット43Cに中央株元合流搬送チェン33Cの搬送始端部が巻回支持されている。中央株元合流搬送チェン33Cは、左右一対で一組の中央スターホイル30C及び中央掻込ベルト31Cのうち、左側のスターホイル30C及び掻込ベルト31Cの間から縦伝動ケース21と横伝動ケース22との接続部の略上方位置で、右株元合流搬送チェン33Rの左側2条分の刈取穀稈Lの株元部との合流部の手前の左株元合流搬送チェン33Lの搬送終端部の直前まで張設されている。
こうして、左右及び中央の株元合流搬送チェン33L・33R・33Cの回転によって左右及び中央のスターホイル30L・30R・30C及び掻込ベルト31L・31R・31Cが回転するように構成されている。なお、中央のスターホイル30C及び掻込ベルト31Cは、左右のスターホイル30L・30R及び掻込ベルト31L・31Rに対して一段高い位置に位置ずれした状態に配置されて、左右のスターホイル30L・30R及び掻込ベルト31L・31Rと干渉しないように構成されている。
図6にも示すように、縦伝動ケース21には縦伝動軸44が内挿され、横伝動ケース22には横伝動軸45が内挿されて、該横伝動軸45の中間部に縦伝動軸44の下端がベベルギアを介して連動連結されている。そして、縦伝動軸44の上端が刈取入力軸19にベベルギアを介して連動連結されて、該縦伝動軸44及び横伝動軸45から刈取部7の各構成要素のうち、駆動するものに動力が取り出されるように構成されている。
前記横伝動ケース22の左側端部からは引起縦伝動ケース46が側面視で引起ケース29の上方位置に向けて前傾姿勢で立設され、該引起縦伝動ケース46の上端部から右方向に水平に引起横伝動ケース47が延設されて、該引起横伝動ケース47から下方向に各引起ケース29ごとに引起駆動ケース48が延設されている。各引起駆動ケース48の下部は各引起ケース29の上部背面側に配置されて、各引起駆動ケース48の下端部から各引起ケース29の内側上部に引起タイン駆動軸49が突出されている。引起タイン駆動軸49の突出部には引起タイン駆動スプロケット50が設けられ、該引起タイン駆動スプロケット50にタインチェンの上部が巻回支持されている。
引起縦伝動ケース46には引起縦伝動軸51が内挿され、引起横伝動ケース47には引起横伝動軸52が内挿されて、該引起横伝動軸52の左端に引起縦伝動軸51の上端がベベルギアを介して連動連結されている。また、引起駆動ケース48に引起駆動軸53が内挿され、該引起駆動軸53の上端が引起横伝動軸52にそれぞれベベルギアを介して連動連結され、下部が引起タイン駆動軸49にベベルギアを介して連動連結されている。そして、前記引起縦伝動軸51の下端が横伝動軸45の左端にベベルギアを介して連結されて、該横伝動軸45から各引起ケース29の引起タイン駆動スプロケット50に動力が伝達されるように構成され、タインチェンに取り付けられた引起タイン28が駆動可能とされている。
前記引起縦伝動ケース46の上部には引起変速機構54を内装する引起変速ケース55が設けられて、引起縦伝動軸51の途中に引起変速機構54が組み込まれ、各引起ケース29の引起タイン28の駆動速度が高速・中速・低速に変速可能とされている。
また、刈刃32は可動刃を刈幅の中央部で二つに分割し、左右の可動刃を相反する方向に往復運動させ、振動を相殺するように構成されており、該刈刃32の左側の刈刃駆動軸であるクランク軸56aが横伝動軸45の左端部よりも少し内側からベベルギアを介して上向きに立ち上げられ、横伝動軸45の右端部からベベルギアを介して上向きに立ち上げられて、左右のクランク軸56a・56bが横伝動ケース22から上方に突出されている。このようにして、横伝動軸45から左右の可動刃に動力が伝達されるように構成されて、刈刃32が駆動可能とされている。
また、縦伝動ケース21の上部から左向きに後搬送駆動ケース57が延設され、後搬送駆動ケース57に後搬送駆動軸58が内挿されている。後搬送駆動軸58の左端には駆動スプロケット軸61の下端が連動連結され、該駆動スプロケット軸61に補助株元搬送チェン36の駆動スプロケット59と、後穂先搬送装置38のタインを等間隔に取り付けるチェンの搬送終端部を巻回支持する後穂先搬送装置駆動スプロケット60とが設けられている。そして、後搬送駆動軸58の右端が縦伝動軸44の上部にベベルギアを介して連動連結されて、縦伝動軸44の上部から一方の補助株元搬送チェン36の駆動スプロケット59と後穂先搬送装置駆動スプロケット60に動力が伝達されるように構成され、補助株元搬送チェン36と後穂先搬送装置38とが駆動可能とされている。
さらに、一方の補助株元搬送チェン36の従動スプロケット軸62上には他方の補助株元搬送チェン35の駆動スプロケット63が設けられている。こうして、駆動スプロケット63にも縦伝動軸44の上部から動力が伝達されるように構成されて、補助株元搬送チェン35が駆動可能とされている。
また、縦伝動ケース21の中間部から右株元合流搬送チェン33Rの回動平面に対して直角に右搬送駆動ケース64が立設されるとともに、右搬送駆動ケース64の下部から左斜上方に向けて縦搬送駆動ケース65が延設されている。右搬送駆動ケース64には右搬送駆動軸67が内挿され、縦搬送駆動ケース65には縦搬送伝動軸68が内挿されて、該縦搬送伝動軸68の下端が右搬送駆動軸67の下部にベベルギアを介して連動連結されている。
右搬送駆動軸67上には右株元合流搬送チェン駆動スプロケット69が設けられ、右株元合流搬送チェン駆動スプロケット69に右株元合流搬送チェン33Rの搬送終端部が巻回支持されている。また、縦搬送伝動軸68にはベベルギアを介して縦搬送駆動軸71の下端が連動連結されている。該縦搬送駆動軸71上には株元搬送チェン駆動スプロケット72が設けられ、該株元搬送チェン駆動スプロケット72に株元搬送チェン34の搬送始端部が巻回支持されている。
そして、該右搬送駆動軸67の下端が縦伝動軸44の中間部にベベルギアを介して連動連結されて、縦伝動軸44の中間部から右株元合流搬送チェン駆動スプロケット69と株元搬送チェン駆動スプロケット72に動力が伝達されるように構成され、右株元合流搬送チェン33R及び株元搬送チェン34が駆動可能とされている。
また、引起縦伝動ケース46の中間部から右方向に、かつ左株元合流搬送チェン33Lの回動平面と平行に左搬送駆動ケース73が延設されている。左搬送駆動ケース73には左搬送駆動軸74が内挿され、該左搬送駆動軸74の右端が駆動スプロケット軸77の中間部にベベルギアを介して連動連結されている。
駆動スプロケット軸77には左株元合流搬送チェン駆動スプロケット75が設けられ、左株元合流搬送チェン駆動スプロケット75に左株元合流搬送チェン33Lの非搬送作用側中間部が巻回支持されている。さらに、駆動スプロケット軸77には左穂先搬送装置駆動スプロケット76が設けられ、該左穂先搬送装置駆動スプロケット76に左穂先搬送装置37Lのタインを等間隔に取り付けるチェンの非搬送作用側中間部が巻回支持されている。
そして、左搬送駆動軸74の左端が引起縦伝動軸51の中間部にベベルギアを介して連動連結されて、横伝動軸45の左端部から引起縦伝動軸51を経て左株元合流搬送チェン駆動スプロケット75と左穂先搬送装置駆動スプロケット76に動力が伝達されるように構成され、左株元合流搬送チェン33L及び左穂先搬送装置37Lとが駆動可能とされている。
また、後述する駆動構造によって横伝動軸45の中間部から中央株元合流搬送チェン33Cの搬送終端部を巻回支持する中央株元合流搬送チェン駆動スプロケット78に動力が伝達されるように構成されて、中央株元合流搬送チェン33Cが駆動可能とされている。
このように、右株元合流搬送チェン33R及び右穂先搬送装置37Rと、左株元合流搬送チェン33L及び左穂先搬送装置37Lと、中央株元合流搬送チェン33C及び中央穂先搬送装置37Cとに、それぞれ動力を伝達してこれらを独立駆動するとともに、右株元合流搬送チェン33R及び右穂先搬送装置37Rと左株元合流搬送チェン33L及び左穂先搬送装置37Lに対して中央株元合流搬送チェン33C及び中央穂先搬送装置37Cを独立駆動し、また右スターホイル30R及び右掻込ベルト31Rと、左スターホイル30L及び左掻込ベルト31Lと、中央スターホイル30C及び中央掻込ベルト31Cを独立駆動することで、左右及び中央のスターホイル30L・30R・30Cを相互に噛合わせるスターホイル連装による中央スターホイル30C及び中央掻込ベルト31C及び中央株元合流搬送チェン33C及び中央穂先搬送装置37Cの駆動構造省略化により発生していた過大負荷による各スターホイル30L・30R・30Cの破損などのトラブルの防止が図られている。
図7、図8、図9に示すように、横伝動ケース22の左右方向中間部(横伝動ケース22の縦伝動ケース21との接続部の直ぐ左側)の上端から中央株元合流搬送チェン33Cの搬送終端部に向けて後方に中央株元合流搬送チェン33Cの回動平面と平行に伝動ケース80が縦伝動ケース21の略直上付近まで後方に延設されている。つまり、図8に示す平面視において、伝動ケース80は横伝動ケース22直上から縦伝動ケース21に沿って配置され、横伝動ケース22直上の低い位置で、中央掻込ベルト31Cの後部に位置して、左株元合流搬送チェン33Lと中央株元合流搬送チェン33Cとの間で中央株元合流搬送チェン33Cの非搬送作用側に配設されている。こうして、伝動ケース80は中央株元合流搬送チェン33Cによる穀稈の搬送の邪魔にならないようになっている。なお、伝動ケース80は左株元合流搬送チェン33Lと所定距離開けられてその穀稈の搬送の邪魔になることもない。そして、該伝動ケース80の前部内側に伝動軸82の上端が挿入され、後部内側に中央搬送駆動軸83の下端が挿入されている。
前記伝動ケース80の前部内側に挿入される伝動軸82の上端には出力側スプロケット84が設けられ、伝動ケース80の後部内側に挿入される中央搬送駆動軸83の下端には入力側スプロケット85が設けられている。そして、各スプロケット84・85を介して伝動軸82の上端と中央搬送駆動軸83の下端との間に伝動チェン86が張設されて、伝動軸82と中央搬送駆動軸83とが伝動チェン86を介して連動連結されている。
また、伝動ケース80の後部から中央株元合流搬送チェン33Cの回動平面に対して直角にパイプ状の中央搬送駆動ケース81が一体に立設され、該中央搬送駆動ケース81に中央搬送駆動軸83が内挿されている。該中央搬送駆動軸83の上端には中央株元合流搬送チェン駆動スプロケット78が設けられ、該中央株元合流搬送チェン駆動スプロケット78に中央株元合流搬送チェン33Cの非搬送作用側中間部が巻回支持されている。
そしてさらに、伝動ケース80の前部から横伝動ケース22の中間部に伝動軸82が下方に突出されて、伝動軸82の下端と横伝動軸45の中間部との間をベベルギアを介して連動連結されている。こうして、横伝動軸45から中央株元合流搬送チェン駆動スプロケット78に動力を伝達する側面視でクランク形の伝動経路が形成されて、横伝動軸45の中間部から中央株元合流搬送チェン駆動スプロケット78に動力が伝達されるように構成され、中央株元合流搬送チェン33Cがその搬送作用側が張り側となるように駆動可能とされている。
また、前記中央株元合流搬送チェン33Cの搬送終端部は従来のように駆動スプロケットで巻回支持されるのではなく、従動スプロケット87で巻回支持されている。よって、中央搬送駆動ケース81は、中央株元合流搬送チェン33Cの後端ではなく、その前部の中央株元合流搬送チェン駆動スプロケット78や従動スプロケット、中央スターホイル30Cなどがまとまって配置された中央部で荷重を受けることになり、後端で受けるよりも安定して支持することが可能となる。また、中央搬送駆動ケース81の長さも短くできて同じ直径であっても剛性をアップすることができる。
前記従動スプロケット87は搬送フレーム91に取り付けられたブラケット92に軸支されている。すなわち、ブラケット92に中央穂先搬送装置37Cの回動平面に対して直角にパイプ状の後部搬送駆動ケース89が立設され、該後部搬送駆動ケース89に従動スプロケット軸88が内挿されて、該従動スプロケット軸88の下端に従動スプロケット87が設けられている。
そして、従動スプロケット軸88の上端に中央穂先搬送装置37Cの駆動スプロケット79が設けられて、従動スプロケット87と一体に駆動回転可能とされている。図10にも示すように、駆動スプロケット79に中央穂先搬送装置37Cのタイン37Caを等間隔に取り付けたチェン37Cbの搬送終端部が巻回支持され、前記中央スターホイル30Cの上方付近に設けられた従動スプロケット90にチェン37Cbの搬送始端部が巻回支持されている。このようにして、中央株元合流搬送チェン33Cが駆動することによって駆動スプロケット79に動力が伝達されるように構成されて、中央穂先搬送装置37Cが中央株元合流搬送チェン33Cと同様にその搬送作用側が張り側となるように駆動可能とされている。
さらに、中央下部元合流搬送チェン33Cの従動スプロケット軸88を支持するブラケット92には、アーム93が回動自在に支持され、中央株元合流搬送チェン33Cの搬送終端部側から搬送始端部側に向けて前方に中央株元合流搬送チェン33Cの回動平面と平行に延設されている。そして、該アーム93の先端に回転自在に支持された回転軸94上にテンション転輪95が設けられている。テンション転輪95は中央株元合流搬送チェン駆動スプロケット78と中央株元合流搬送チェン33Cの搬送始端部を巻回支持する従動スプロケット43Cとの間に配置されている。こうして、中央株元合流搬送チェン駆動スプロケット78は中央株元合流搬送チェン33Cの前後略中央部に配置されるため、中央株元合流搬送チェン33Cの後端と前端との間に配置されるよりも、中央株元合流搬送チェン33Cがテンション転輪95に巻回される距離が長く(角度が大きく)なり、外れ難く確実に緊張できる構成となる。
また、アーム93の前部とブラケット92との間にバネ96が介装され、該バネ96によってアーム93が中央株元合流搬送チェン33Cの搬送作用側に向かって回動するように付勢されている。こうして、テンション転輪95が中央株元合流搬送チェン駆動スプロケット78と従動スプロケット43Cとの間で中央株元合流搬送チェン33Cに接して当該中央株元合流搬送チェン33Cが緊張されるように構成されている。
こうして、中央株元合流搬送チェン33Cは、一組の右スターホイル30R及び右掻込ベルト31Rと一組の左スターホイル30L及び左掻込ベルト31Lとの間に配設される一組の中央スターホイル30C及び中央掻込ベルト31Cによって掻込まれた中央2条分の刈取穀稈26Cの株元部を、左右の株元合流搬送チェン33L・33Rの間に位置して右斜後上方に挟持搬送し、右株元合流搬送チェン33Rの左側2条分の刈取穀稈26Lの株元部との合流部の手前に合流させるように構成されている。
つまり、右株元合流搬送チェン33Rによって挟持搬送される右側2条分の刈取穀稈26Rの株元部と中央株元合流搬送チェン33Cによって挟持搬送される中央2条分の刈取穀稈26Cの株元部との合流部X1において、右株元合流搬送チェン33Rによって挟持搬送される右側2条分の刈取穀稈26Rの株元部に対し、中央株元合流搬送チェン33Cによって挟持搬送される中央2条分の刈取穀稈26Cの株元部が中央株元合流搬送チェン33Cの搬送終端部から合流するように構成されている。
以上のように、左右及び中央の刈取穀稈株元部26L・26R・26Cのそれぞれを挟持搬送して合流させる左右及び中央の株元合流搬送チェン33L・33R・33Cと、前記左右及び中央の株元合流搬送チェン33L・33R・33Cの搬送始端部に左右及び中央の刈取穀稈26L・26R・26C株元部を掻込む左右及び中央の掻込輪となるスターホイル30L・30R・30Cとを備えた刈取部7を有するコンバインにおいて、刈取入力軸19から縦伝動軸44、横伝動軸45を介して中央株元合流搬送チェン33Cを駆動する中央搬送駆動軸83に動力を伝達する構成とし、左株元合流搬送チェン33Lと中央株元合流搬送チェン33Cとの間の、中央株元合流搬送チェン33Cの非搬送作用側に伝動ケース80を設け、該伝動ケース80から中央株元合流搬送チェン33Cの搬送終端部ではなく、非搬送作用側前後中間部に向けて動力を伝達する中央搬送駆動ケース81を設けて、前記横伝動軸45より中央搬送駆動ケース81に備えた中央搬送駆動軸83に動力を伝達するように構成したので、中央搬送駆動ケース81が刈取穀稈26L・26R・26C株元部の搬送通路から離れ、しかも穀稈の合流部からも離れた位置に立ち上げられることになり、搬送途中の刈取穀稈26L・26R・26C株元部の引掛りや、藁草・泥土などの堆積を防止して、穀稈をスムースに搬送することができる。また、中央株元合流搬送チェン33Cを搬送始端部と搬送終端部だけでなく、非搬送作用側中間部でも伝動ケース80及び中央搬送駆動ケース81にて支持することができ、中央株元合流搬送チェン33Cの支持構造の強度を高めることができる。
また、前記伝動ケース80を横伝動軸45を備えた横伝動ケース22直上から縦伝動軸45を備えた縦伝動ケース21に沿って配置したので、左株元合流搬送チェン33Lによる刈取穀稈26L・26R・26C株元部の搬送障害になるのを防止することができる。
また、前記伝動ケース80を縦伝動ケース21の先端に一体連結された横伝動ケース22に設け、該伝動ケース80の横伝動ケース22よりも後方に中央搬送駆動ケース81を配置したことから、搬送途中の刈取穀稈26L・26R・26C株元部の引掛りや、藁草・泥土などの堆積を防止するのに効果的で、かつ伝動ケース80が、左の株元合流搬送チェンによる刈取穀稈26L・26R・26C株元部の搬送障害にならないような、中央搬送駆動ケース81の前後位置及び左右位置の位置取り、並びに伝動ケース80による伝動方向の設定を容易に行うことができる。
また、前記中央株元合流搬送チェン33Cの上方に刈取穀稈26Cの穂先部を係止搬送する中央穂先搬送装置37Cを設けて、該中央穂先搬送装置の駆動輪となる駆動スプロケット79を中央株元合流搬送チェン33Cの搬送終端部を巻回支持する従動輪である従動スプロケット87と一体に駆動回転するように構成したので、中央穂先搬送装置37Cを中央株元合流搬送チェン33Cと同じ方向に駆動して、搬送作用側を張り側とすることができ、中央穂先搬送装置37Cの搬送力を損なうことなく、刈取穀稈26Cの穂先部をスムースに搬送することが可能となる。また、中央穂先搬送装置の着脱作業が簡単となり、メンテナンスを容易に行うことができる。
コンバインの全体側面図。 コンバインの全体平面図。 刈取部の側面図。 刈取部の平面図。 株元合流搬送チェンの平面図。 刈取部の駆動系統図。 中央搬送駆動部の側面図。 中央搬送駆動部の平面図。 中央株元搬送合流チェンの平面図。 中央穂先搬送装置の平面図。
21 縦伝動ケース
22 横伝動ケース
30L・30R・30C 掻込輪(スターホイル)
33L・33R・33C 株元合流搬送チェン
37L・37R・37C 穂先搬送装置
43 従動輪(従動スプロケット)
44 縦伝動軸
45 横伝動軸
78 駆動輪(中央株元合流搬送チェン駆動スプロケット)
79 駆動輪(駆動スプロケット)
80 伝動ケース
81 中央搬送駆動ケース
83 中央搬送駆動軸
87 従動輪(従動スプロケット)
95 テンション転輪

Claims (2)

  1. 左右及び中央の刈取穀稈株元部のそれぞれを挟持搬送して合流させる左右及び中央の株元合流搬送チェン(33L・33R・33C)と、前記左右及び中央の株元合流搬送チェン(33L・33R・33C)の搬送始端部に左右及び中央の刈取穀稈株元部を掻込む左右及び中央の掻込輪(30L・30R・30C)とを備えた刈取部を有するコンバインにおいて、中央株元合流搬送チェン(33c)の搬送終端部より前方の、非搬送作用側中間部を駆動輪(78)で巻回支持する一方、搬送始端部を左掻込輪(30L)と一体に駆動回動する従動輪(43)で巻回支持し、該中央株元合流搬送チェン(33c)の搬送始端側従動輪(43)と駆動輪(78)との間にテンション転輪(95)を配置し、前記中央株元合流搬送チェン(33c)を駆動する駆動輪(78)を設けた中央搬送駆動軸(83)に刈取入力軸(19)から縦伝動軸(44)、横伝動軸(45)を介して動力を伝達する構成とし、左株元合流搬送チェン(33L)と中央株元合流搬送チェン(33c)との間の、中央株元合流搬送チェン(33c)の非搬送作用側に伝動ケース(80)を設け、該伝動ケース(80)から前記中央株元合流搬送チェン(33c)の搬送終端部より前方の、非搬送作用側前後中間部に向けて動力を伝達する中央搬送駆動ケース(81)を設け、前記横伝動軸(45)より中央搬送駆動ケース(81)に備えた中央搬送駆動軸(83)に動力を伝達するように構成し、前記伝動ケース(80)は、該横伝動軸(45)を備えた横伝動ケース(22)に付設し、該横伝動ケース(22)は、前記縦伝動軸(44)を備えた縦伝動ケース(21)の先端に一体連結され、該伝動ケース(80)を横伝動ケース(22)の直上から縦伝動ケース(21)に、沿って配置し、該伝動ケース(80)の横伝動ケース(22)よりも後方に、前記中央搬送駆動ケース(81)を配置したことを特徴とするコンバイン。
  2. 請求項1記載のコンバインにおいて、前記中央株元合流搬送チェン(33c)の上方に刈取穀稈の穂先部を係止搬送する中央穂先搬送装置(37c)を設けて、該穂先搬送装置(37c)の駆動輪(79)を、該中央株元合流搬送チェン(33c)の搬送終端部を巻回支持する従動輪(87)と一体に駆動回転するように構成したことを特徴とするコンバイン。
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