JP4522021B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、経血やおりものなどを吸収するための生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、生理用ナプキン、パンティライナー、おりものシート、失禁パッドなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンラミネート不織布などからなる不透液性裏面シートと、不織布または多孔性プラスチックシートなどからなる透液性表面シートとの間に、綿状パルプなどからなる吸収体を介在させたものが知られている。
【0003】
この種の吸収物品においては、装着時のズレ止めを図るために、図6に示されるように、非使用面側(不透液性裏面シートの外面)に粘着剤層60を形成しておき、吸収性物品の装着時に前記粘着剤層60をショーツに接着させ、吸収性物品が位置ずれしないよう保持するようにしている。
【0004】
前記ズレ止め用粘着剤層60の形成パターンとしては、種々の態様が採用され、吸収性物品の長手方向に沿って1または複数条の粘着剤層をライン状に形成したものや、矩形面積状のものを複数領域に亘って形成したものや、吸収性物品の短手方向に沿って多数の粘着剤層をライン状に形成したものなどが挙げられる。これら粘着剤層パターン群の内、後者の吸収性物品の短手方向に沿って多数の粘着剤層をライン状に形成する形成パターンは、実開平6-63023号公報などに示されるように、粘着剤層のリリーステープ機能を個包装シートに持たせた場合の吸収性物品に多く見られる形成パターンである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記粘着剤層のパターンとして、図6に示されるように、吸収性物品の製品前端部から製品後端部まで同一の塗布幅(吸収性物品の短手方向長さ)で形成されている吸収性物品では、該吸収性物品をショーツに固定した際、前記塗布幅が長い場合には、股間部位において、前記粘着剤層の両端部がショーツからはみ出てしまうことがあったり、逆に塗布幅が短い場合には製品端部が身体の動きによって位置ズレしてしまうことが問題点として指摘されていた。
【0006】
また、吸収性物品の装着時に特に股間部においては、足の付け根側から幅方向に圧力を受けたり、捻れが加えられたり、剪断力が加えられたりするなどの複雑な力が加えられるようになる。これらの作用力によって、吸収体の両側部が中央側に押し潰され、ヨレが生じたり、長手方向に沿って大きな縦ジワが形成されたりして、装着感に違和感を感じたり、ヨレた状態で粘着剤層が他の部位に再接着し変形状態が拘束されたり、前記縦ジワによって漏れが生じたりすることがあった。
【0007】
このような問題に対して特開昭63-54161号公報では、ズレ止め用粘着剤の形成パターンを大文字のI形状とし、両端部では粘着領域を大きくする一方、股間部では粘着領域を小さく形成するようにし、吸収性物品のズレとシワ寄せを防止する方法を提案している。
【0008】
しかしながら、前記特開昭63-54161号公報記載のズレ止め粘着剤層パターンの場合には、股間部における粘着剤パターンを吸収性物品の長手方向に沿ってかつ長手方向中心位置に1本のライン状に形成することを提案しているが、このような股間部の粘着剤パターンは、実質的に吸収体の動きを完全に自由化してしまい、激しい身体の運動により吸収体が過度の圧縮力や捻れを受けた場合に、ショーツは元の状態に復元するけれども、吸収体に形成された縦ジワが残留したままとなり、吸収体に生じた縦ジワから漏れが生じ易いなどの問題があることが知見された。
【0009】
そこで本発明の主たる課題は、非使用面側(外面)に接着性ズレ止め手段が形成された吸収性物品において、前記接着性ズレ止め手段の形成パターンを部分毎に適正に規定することにより、吸収性物品全体の位置ズレを効果的に防止するとともに、特に股間部において吸収に寄与する吸収体部分の位置ズレおよび縦ジワの発生を効果的に防止するようにした吸収性物品を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在されるとともに、下着当接面側に接着性ズレ止め手段が形成され、かつ前記吸収体の表面に吸収体中高部および/または吸収体両側部に左右対の側部フィットエンボスが形成された吸収性物品において、
前記接着性ズレ止め手段は、吸収性物品の短手方向長さが異なる少なくとも2種以上のパターンを有し、吸収性物品の少なくとも股間部領域に相対的に短手方向長さが短い接着性ズレ止めパターンが配置されるとともに、吸収性物品の少なくとも前後端部領域に相対的に短手方向長さが長い接着性ズレ止めパターンが配置され、
かつ前記股間部領域において、前記接着性ズレ止めパターンの側端部位置が前記吸収体中高部の側縁または左右対の側部フィットエンボスの最も内方側点から吸収性物品の短手方向に±5mmの位置に存在することを特徴とする吸収性物品が提供される。
【0011】
上記請求項1記載の発明においては、動きの少ない吸収性物品の前後端部領域では、接着性ズレ止め手段の短手方向長さを長くして接着面積を大きく取り、吸収性物品全体が下着に対して位置ズレしないように確実に接着する。
【0012】
一方、幅方向の圧力、引張力および捻れ等を受ける股間部領域では、接着性ズレ止め手段の短手方向長さを短くし、吸収体中高部領域または側部フィットエンボスに挟まれた吸収体領域にのみ接着性ズレ止め手段を配置し、下着と接着するようにする。したがって、当該股間部領域において、吸収体の側部領域については、吸収体の側部領域が自由に変形できるようになるとともに、変形後の再接着により変形(縦ジワ)した状態が拘束されないようになる。また、吸収体中高部領域または側部フィットエンボスに挟まれた吸収体領域については、下着と接着することにより、位置ズレが確実に防止されるようになるとともに、激しい身体の運動により吸収体が過度の圧縮力や捻れを受けた場合であっても、ショーツが元の状態に復元することに伴って吸収体も元の状態まで復元し縦ジワが解消されるようになるため、漏れが効果的に防止されるようになる。
【0013】
請求項2に係る本発明として、前記前後端部領域において、前記接着性ズレ止めパターンの側端部位置が吸収体側縁から吸収性物品の短手方向に±5mmの位置に存在する請求項1記載の吸収性物品が提供される。
【0014】
上記請求項2記載の発明によれば、前後端部領域においては、吸収体のほぼ全幅を下着に接着することにより、吸収性物品全体が位置ズレしないように接着されるようになる。また、粘着剤層の両端部がショーツからはみ出てしまうことも無くなる。
【0015】
請求項3に係る本発明として、前記接着性ズレ止めパターンは、吸収性物品の短手方向長さが異なる3種以上のパターンを有し、股間部領域から前後端部領域にかけて段階的に短手方向長さを拡大させるようにしてある請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0016】
上記請求項3記載の発明によれば、接着性ズレ止めパターンの端部を繋いだ長手方向外形線が略弧状の曲線となり、かつ前記弧状曲線の拡がりに従って下着に対する接着力が徐々に増大する結果となり好ましいものとなる。
【0017】
請求項4に係る本発明として、前記接着性ズレ止め手段は、粘着剤、粘着テープまたは面ファスナーである請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は本発明に係る吸収性物品1の一部破断展開図であり、図2はその背面図である。
【0019】
〔吸収性物品の構造〕
吸収性物品1は、パンティライナー、生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッド等の身体から排出される体液を吸収保持する身体装着品であり、具体的には、不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に吸収体4を介在させて構成される。図示例では前記吸収体4の身体に対するフィット性を向上させ、横漏れ等を防止するために、経血等の体液排出部Hを含む範囲に表面側に増厚された吸収体中高部6が形成されているとともに、前記吸収体中高部6を際立たせ***形状を安定させるとともに、横漏れ防止を図るために、吸収体中高部6の側縁部に沿って内方側に膨出する弧状形状の側部フィットエンボス7,7が左右対で形成されるとともに、前記吸収体中高部6の前後端縁に沿って略半円形状の前後フィットエンボス8,8が前後対で形成されている。また、吸収性物品1の両側部にはサイドシート5,5が設けられている。
【0020】
前記不透液性裏面シート2としては、ポリエチレンシートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができ、通気性であっても非通気性であってもよい。
【0021】
次いで、透液性表面シート3としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。
【0022】
これら透液性表面シート3と不透液性裏面シート2との間に介在される吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水ポリマーとにより構成されている。前記吸収性ポリマーは吸水体を構成するパルプ中に例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。前記吸収体4は形状保持と吸収性向上のためにクレープ紙などで囲繞するのが望ましい。
【0023】
〔接着性ズレ止め手段の形成パターン〕
前記不透液性裏面シート2、すなわち装着状態で下着当接面には、図2の背面図に示されるように、本発明に従って、所定パターンの接着性ズレ止め手段10が形成されている。前記接着性ズレ止め手段10としては、例えば粘着剤、粘着テープおよび面ファスナー等の下着に対して接着性を示す物性のものが用いられるが、本形態例では任意パターンで塗布が容易に行えるホットメルト粘着剤によりズレ止め手段が構成されている。したがって、以下の説明ではズレ止め手段10は粘着剤層10として説明を行う。なお、図2の背面図では前記吸収体中高部6および側部フィットエンボス7,7との相対的位置関係が明確になるように、これらについても図示している。
【0024】
前記接着性ズレ止め手段10は、吸収性物品の長手方向(以下、単に長手方向という。)に間隔をおいて吸収性物品の短手方向(以下、単に短手方向という。)に沿って形成された多数のライン状の粘着剤層10からなり、これら短手方向に沿うライン状の粘着剤層10は、短手方向長さが異なる少なくとも2種以上のパターン、図示例では3種のパターンによって構成されている。
【0025】
具体的には、体液排出部Hを含む股間部領域11に、短手方向長さが最も短い粘着剤パターン14、14…が配置されるとともに、吸収性物品の前後端部領域13A、13Bに短手方向長さが最も長い粘着剤パターン16、16…が配置され、前記股間部領域11と前後端部領域13A、13Bとの中間領域12A、12Bには短手方向長さが中間の粘着剤パターン15、15…が配置されている。なお、前記各粘着剤パターン14〜16は、長手方向中心線Lに対して左右対称に配置される。この場合、前記股間部領域11に配置される粘着剤パターン14と、前後端部領域13A、13Bに配置される粘着剤パターン16との短手方向距離の比は、概ね1.5〜2程度であることが望ましい。
【0026】
先ず、前記股間部領域11においては、粘着剤パターン14,14…の側端部位置(吸収性物品1の短手方向端部位置)は、吸収体中高部6の側縁または左右対の側部フィットエンボス7,7の最も内方側点Pから吸収性物品1の短手方向に±5mmの位置に存在するようになっている。なお、図示例では吸収体中高部6の側縁に沿って側部フィットエンボス7,7を形成しているため、前記吸収体中高部6の側縁と、左右対の側部フィットエンボス7,7の最も内方側点Pとの位置はほぼ一致している。
【0027】
本発明では、前記股間部領域11において、吸収体4の側部領域Kについては、吸収性物品1を下着に接着させないようにして、身体の動きに伴って自由に変形できるようにしている。吸収体側部領域を自由に変形できる状態とすることにより、吸収体に加わる押圧力、偏った引張力や捻れなどの作用力の大部分を該領域で吸収・緩和し、吸収体4の内側領域に及ばないようにすることができる。また、粘着剤を設けていないため、変形後の再接着により変形(縦ジワ)した状態が拘束されないようにもなる。さらに、本例では立体ギャザーを有しない吸収性物品に本発明を適用した場合について述べているが、立体ギャザーを有する吸収性物品に対し本発明を適用した場合には、下着に接着させない側部領域Kを設けることにより、立体ギャザーの起立部分に対応する前記側部領域Kが身体側に容易に変形可能となり起立効果が高まるため、横漏れ防止効果が向上するようになる。なお、前記股間部領域11の区間長さは、同図に示されるように、吸収体中高部6の側縁区間(吸収性物品の略長手方向に沿う側縁長)とほぼ同等とするのが望ましい。
【0028】
一方、吸収体中高部6領域または側部フィットエンボス7,7に挟まれた吸収体領域については、下着と接着することにより、位置ズレが確実に防止されるようになるとともに、激しい身体の運動により吸収体が過度の圧縮力や捻れを受けた場合であっても、ショーツが元の状態に復元することに伴って吸収体4も元の状態まで復元し縦ジワが解消されるようになるため、漏れが効果的に防止されるようになる。
【0029】
次いで、前後端部領域13A,13Bにおいては、身体の運動によっても大きな圧縮力や捻れを受けない部分であるため、吸収体4のほぼ全幅を下着に対して接着し、吸収性物品1全体が位置ズレしないように拘束する。具体的には、前記粘着剤パターン16,16…の端部位置が吸収体側縁から吸収性物品の短手方向に±5mmの位置に存在するようにする。かかる前後端部領域13A、13Bに形成される粘着剤パターン16の幅は、接着力の増大を図るために、前記股間部領域11および中間領域12A、12Bにおける粘着剤パターン14,15の幅よりも太く形成するのが望ましい。また、粘着剤そのものの接着力を他の部位の粘着剤よりも増大させたものを使用するようにしてもよい。
【0030】
他方、前記中間領域12A,12Bにおいては、前記股間部領域11と前後端部領域13A,13Bとの中間的な機能を担うものである。すなわち、吸収体4の側部領域Kについては、粘着剤層を設けないことにより、吸収体4の変形をある程度許容するようにするとともに、股間部領域11よりも粘着剤パターン15、15…の短手方向長さを長くして吸収性物品1の位置ズレを防止するようにしている。このように、股間部領域11から前後端部領域13A、13Bにかけて段階的に短手方向長さを拡大させるように短手方向長さの異なる粘着剤パターンを配置することにより、各粘着剤パターンの端部を繋いだ長手方向外形線は、略弧状の曲線となり、かつこの弧状曲線の拡がりに従って下着に対する接着力が徐々に増大する結果となるため好ましいものとなる。
【0031】
前記接着剤層14〜16を形成する接着剤としては、スチレン系ポリマー、粘着付与剤、可塑剤のいずれかが主成分であるものが使用される。前記スチレン系ポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体等が挙げられるが、これらのうち一種のみを使用しても、二種以上のポリマーブレンドであってもよい。この中でも、熱安定性が良好であるという点で、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体が好ましい。また、前記粘着付与剤および可塑剤としては、常温で固体のものを好ましく用いることができ、粘着付与剤では、例えば、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられ、前記可塑剤では、例えば、リン酸トリフレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等モノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステルのようなポリマー可塑剤が挙げられる。
【0032】
ところで、前記粘着剤パターン10は、本発明によるパターン形成の限定条件の下で種々の変更が可能である。図3はその実施態様の一例を示したもので、股間部領域11の区間距離を図2記載の実施態様よりも短くするとともに、後部側領域13Bの区間距離を長くした粘着剤パターンの例である。また、図4に示される粘着剤パターンの態様例は、股間部領域11,中間領域12A、12Bおよび前後端部領域13A、13Bの区間距離をほぼ均等にするとともに、吸収性物品1の長手方向に偏ることなく、ほぼ中央に配置して、吸収性物品1の前後方向中心線および左右方向中心線に対して対称的に形成した例である。さらに、図5に示される粘着剤パターンは、股間部領域11、中間領域12A、12Bおよび前後端部領域13A、13Bにおいて、前後端側寄りの粘着剤層のみを太幅で形成した例である。
【0033】
ところで、前記吸収性物品1の包装に当たっては、一方面側に剥離処理を行うとともに、吸収性物品1の外形よりも大きい個装シートを使用し、前記剥離処理面を前記粘着剤層10に貼着し、三つ折りした後、両側部をヒートシールするようにする。
【0034】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、非使用面側(外面)に接着性ズレ止め手段が形成された吸収性物品において、前記接着性ズレ止め手段の形成パターンを部分毎に適正に規定することにより、吸収性物品全体の位置ズレを効果的に防止するとともに、特に股間部において吸収に寄与する吸収体部分の位置ズレおよび縦ジワの発生を効果的に防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吸収性物品1の一部破断展開図である。
【図2】その背面図である。
【図3】他の粘着剤パターンを示す吸収性物品の背面図(その1)である。
【図4】他の粘着剤パターンを示す吸収性物品の背面図(その2)である。
【図5】他の粘着剤パターンを示す吸収性物品の背面図(その3)である。
【図6】従来の吸収性物品における粘着剤パターンを示す背面図である。
【符号の説明】
1…吸収性物品、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…サイドシート、6…吸収体中高部、7…側部フィットエンボス、8…前後フィットエンボス、10…粘着剤層、11…股間部領域、12A・12B…中間領域、13A・13B…前後端部領域、14〜16…粘着剤パターン
Claims (4)
- 透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在されるとともに、下着当接面側に接着性ズレ止め手段が形成され、かつ前記吸収体の表面に吸収体中高部および/または吸収体両側部に左右対の側部フィットエンボスが形成された吸収性物品において、
前記接着性ズレ止め手段は、吸収性物品の短手方向長さが異なる少なくとも2種以上のパターンを有し、吸収性物品の少なくとも股間部領域に相対的に短手方向長さが短い接着性ズレ止めパターンが配置されるとともに、吸収性物品の少なくとも前後端部領域に相対的に短手方向長さが長い接着性ズレ止めパターンが配置され、
かつ前記股間部領域において、前記接着性ズレ止めパターンの側端部位置が前記吸収体中高部の側縁または左右対の側部フィットエンボスの最も内方側点から吸収性物品の短手方向に±5mmの位置に存在することを特徴とする吸収性物品。 - 前記前後端部領域において、前記接着性ズレ止めパターンの側端部位置が吸収体側縁から吸収性物品の短手方向に±5mmの位置に存在する請求項1記載の吸収性物品。
- 前記接着性ズレ止めパターンは、吸収性物品の短手方向長さが異なる3種以上のパターンを有し、股間部領域から前後端部領域にかけて段階的に短手方向長さを拡大させるようにしてある請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記接着性ズレ止め手段は、粘着剤、粘着テープまたは面ファスナーである請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
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