JP4521638B2 - シートレール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両等のシートに取り付けられ、シートの前後位置を調節するシートレール装置に関するもので、特にシートの前後位置を無段階に調節可能なシートレール装置に関するものである。
車両用シートには、着座する乗員各自の体型や運転姿勢に適合させるべく、各種の角度・位置調整機構が備えられる場合が多い。その中でも、運転者のペダル操作に最適な前後位置となるよう調節可能とするシートレール装置は、最も基本的なシート調整機構の一つであり、大半の車両の運転席(及び助手席)に装備されるに至っている。
このシートレール装置には、電動モータの動力によって作動させるパワー方式と、シートに着座する乗員の手動操作を必要とするマニュアル方式とがある。特にマニュアル方式のシートレール装置は、パワー方式のものに比して構造がシンプルなため故障のリスクが少なく、軽量であり、しかも安価に製造可能であるという利点から、多くの車両が採用している。
このマニュアル方式のシートレール装置としては、シートクッション側に固定されるアッパーレールと、車体フロア面側に固定されるロアレール部材とを有し、当該アッパーレールの長手方向に「鋸歯状」の被係止部を設けると共に、当該被係止部に対し任意に係止及びその解除が可能な係止部材をロアレール部材側に設けて、多段階でのロックを可能とする方式のものが旧来より多用されていた。
これに対し近年では、アッパーレールとロアレール部材との間に、摩擦角よりも大きなリード角を有する「スクリュー(シャフト)」及び「ナット」を配置して、ロックが解除された状態で乗員がシートに対し前後方向に荷重を掛けることにより、当該シートの前後へのスライドを可能とする方式のものが提案されている。かかる方式のシートレール装置によれば、前記スクリューの回転を任意にロックすることができ、車両用シートの前後位置を無段階に調節することが可能となる。斯様なシートレール装置は、特許文献1又は特許文献2において開示されている。
まず特許文献1に記載のシートレール装置は、当該シートレール装置内に設けたナットの略中央部に、当該ナットと一体的に回転する慣性部材が取り付けられており、ロアレール部材下面には前記慣性部材を介してナットの回転をロックできるロック機構部を取り付けてなるものである。当該ロック機構部はロック部材を有しており、当該ロック部材上部に突設されたロックピンがロアレール部材を通して前記慣性部材と摩擦係合して、当該慣性部材の回転をロックできるようになっている。当該慣性部材の回転がロックされれば、これと一体的に回転するナットの回転もロックされて、シートレールのスライドが任意の位置で固定されることとなる。
また、上記特許文献1には、上記の慣性部材からロックピンが外れている状態(シートレールのロックが解除されている状態)で、車に過度に衝撃荷重が掛かった場合に、シートが前後方向に移動してしまわないように緊急ロックが設けられている。この緊急ロックは、スクリューが所定値以上に回転するとローラが拡開して、ローラがローラガイドとナットとの間に形成された狭幅部に挟み込まれて、ローラとの摩擦係合によってナットの回転をロックすることができ、それによってシートレールがロックされるものである。
上記緊急ロックは、スクリューの回転を時計回り又は反時計回りのどちらか一方向のみロックさせることができる機構になっている。従って、前方からの衝突又は後方からの衝突のそれぞれに対処できるように、ナットの前後にロック機構部が設けられている。緊急ロックが作動した後には、乗員の操作によって、シートを介してアッパーレール部材に荷重が掛かったのとは反対方向への荷重を掛けられると、ナットが逆方向に回転するためローラが狭幅部から引き戻されてロックが解除されることとなる。
次に、特許文献2に記載のシートレール装置は、スクリューの先端部がアッパーレール部材に取り付けられるロック機構部に連結されてなるものである。当該シートレール装置は、アッパーレール部材端部に取り付けられたロック部材とブレーキドラムとを有する前記ロック機構部に、先端にブレーキリングを取り付けたスクリューが連結されており、前記ロック部材に設けられたロックピンが前記ブレーキリングと摩擦係合することによって、スクリューの回転をロックすることができるようにしたものである。
上記特許文献1及び特許文献2に記載のシートレール装置によれば、ナット及びスクリューのリード角が、摩擦角よりも大きく設定されているので、乗員がシートに対して前後方向に力を加えればスクリューが回転して、シートスライドが可能となる。また、当該スクリューの回転をロックするだけで、好適な位置にシートを固定でき、「無段階でのスライドロック」が可能となる。
しかしながら上記特許文献1及び特許文献2に記載のシートレール装置では、一つのロックピンとブレーキリング又は慣性部材との摩擦によりスクリューの回転をロックする構成を採るため、ロック時において各部材に及ぶ負荷が大きくなり、ガタつきが生じ易くなるという不都合があった。
とりわけ上記特許文献1における緊急ロック機構は、所定値以上の荷重により回転するスクリューの回転を時計回り又は半時計回りのどちらか一方向のみロックできる機構であるため、前方又は後方からの衝突により所定値以上の荷重が掛かった場合に備え、それぞれの衝突方向に対処する緊急ロック機構を前記ナットの両側に設ける必要があった。斯様な構成を採った場合、装置自体が大きくなるのは勿論、構成部品の点数も多なり、更には構造も複雑となるので、製造コスト・製造効率の面で負担が生ずることとなる。
また、上記特許文献1における緊急ロックが作動した後、これを解除する際には、乗員の操作により、荷重が掛かったのとは反対方向へ荷重を掛ける必要があった。従って、乗員が誤った操作をした場合には、前記緊急ロックが外れ難くなってしまうという問題があった。自動車等の内装部品は、乗員が取扱説明書を読まなくとも、感覚的に正確な操作へと導けるのが理想である。本発明は上記諸問題を解決するものであり、その課題は以下に示すものである。
特開平11−115570号公報 特開2000−343989号公報
本発明は、車両用シートの前後スライドを無段階にてロック及びその解除を可能とするシートレール装置を、シンプルな構造で安価に提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の採った手段は以下の通りである。
まず、請求項1に係る発明は、車両フロア面に固定されるロアレール部材と、車両用シートに固定され前記ロアレール部材に対し摺動自在に設けられるアッパーレール部材と、これらロアレール部材又はアッパーレール部材のうち、何れか一方の長手方向に沿って配設され、リード角がセルフロックする摩擦角よりも大きく設定されたスクリューと、前記ロアレール部材又はアッパーレール部材のうち、何れか他方に固定され、前記スクリューと螺合するナットと、前記スクリューの回転を任意にロックすることができ、該スクリューが配設された側のレール部材に設けられるロック機構部と、を有し、当該ロック機構部が前記スクリューの回転をロックすることにより、前記ロアレール部材に対するアッパーレール部材の前後スライドを任意の位置で維持できるシートレール装置において、前記スクリューには、その同軸上にブレーキディスクが設けられ、前記ロック機構部には、転動部材と、該転動部材を一定方向に付勢する付勢部材と、これらを保持する支持体とが備えられ、前記転動部材及び付勢部材は、前記ブレーキディスクの円周上に配置され、前記付勢部材は、前記転動部材を円周方向に付勢し、前記支持体は内部に付勢部材と転動部材とを配置して、前記転動部材は、前記付勢部材に付勢されることによりブレーキディスクと支持体との間で挟圧されて摩擦係合し、その摩擦係合によって前記スクリューの回転をロックすることができ、前記ブレーキディスクの時計回り及び反時計回りの各方向の回転をロックするために、各方向につき少なくとも一個の前記転動部材が配置されており、前記ロック機構部に、前記転動部材を摩擦係合から解除させ、前記スクリューのロックを解除させることができる操作部材を備えていることを、技術的特徴とするものである。
次に、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のシートレール装置において、前記操作部材は、同軸上に配置した第一及び第二の係合板と、操作カムと、操作レバーにて構成され、前記第一及び第二の係合板にはそれぞれ操作片と係合凸部が設けられ、前記操作カムには第一及び第二の当接部が設けられており、前記当接部が前記係合凸部と係合し、前記操作片が前記転動部材に当接するものであって、前記操作レバーを操作すると前記操作カムが回動し、前記第一の当接部が前記第一の係合板の係合凸部に先に当接して時計回りに回動し、その後さらに操作カムが回動して前記第二の当接部が前記第二の係合板の係合凸部に当接して反時計回りに回動することによって、前記操作片が前記転動部材を前記付勢部材の付勢力に抗する方向へ転動させることを、特徴とするものである。
また、請求項3に係る発明は、請求項1に記載のシートレール装置において、前記操作部材は、同軸上に配置した第一及び第二の係合板と、操作レバーにて構成され、前記第一及び第二の係合板にはそれぞれ操作片と当接片が設けられており、前記操作レバーの周側面が前記当接片と係合し、前記操作片が前記転動部材に当接するものであって、前記操作レバーを操作すると当該操作レバーが上下動し、該操作レバーの周側面が、前記第一の係合板の当接片に当接して時計回りに回動すると共に、前記前記第二の係合板の当接片に当接して反時計回りに回動することによって、前記操作片が前記転動部材を前記付勢部材の付勢力に抗する方向へ転動させることを、特徴とするものである。
さらに、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のシートレール装置において、前記転動部材は、前記スクリューの回転軸を中心とする円周上に、前記ブレーキディスクの時計回り及び反時計回りの各方向の回転をロックするために、各方向につき複数個が配置され、前記付勢部材と前記第一及び第二の係合板の操作片も転動部材に合わせて複数個設けられて、前記操作片によって、隣り合う互いに異なる方向に転動する複数個の前記転動部材を同時に転動させることを、特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載のシートレール装置に記載のシートレール装置において、前記転動部材と、前記付勢部材と、前記転動部材を転動させることのできる前記第一及び第二の係合板の操作片とを一組として、前記ブレーキディスクの円周上に、前記支持体の上方部側に一組が配置され、前記支持体の下方部側にそれを頂点とした略三角形状になるように二組が配置されていることを、特徴とするものである。
そして、請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5の何れかに記載のシートレール装置において、前記ロック機構部は前記アッパーレール部材の前端部に取り付けられ、前記ブレーキディスクは前記スクリューの前端部に取り付けられて、該スクリューの前端部は前記ロック機構部によって軸支されることを、特徴とするものである。
まず、請求項1記載のシートレール装置によれば、互いに螺合し、リード角がセルフロックする摩擦角よりも大きく設定されたスクリューとナットのうち、ロアレール部材にナットが固定され、アッパーレール部材にスクリューが回転自在に軸支され、スクリューに回転軸が同軸になるように取り付けられたブレーキディスクと、ロック機構部に備えられた転動部材と付勢部材と支持体とが、付勢部材によって転動部材が前記ブレーキディスクと前記支持体に摩擦係合することで、ブレーキディスクの回転をロックできる。前記転動部材はブレーキディスク及び支持体に任意の場所で摩擦係合することで、無段階にスクリューの回転をロックすることができる。当該スクリューの回転を確実にロックできれば、ロアレール部材に対するアッパーレール部材の移動もロックすることができる。
前記転動部材は、ブレーキディスクの時計回り及び反時計回りの各回転をロックするため、各回転方向につき少なくとも一つが設けられており、一つのロック機構部でスクリューの時計回り及び反時計回りの両方向の回転をロックすることができる。ロックを解除するときには、操作部材を操作すれば簡単に転動部材を摩擦係合から解除することができるので、従来の装置よりも部品点数が少なく、装置を薄型にすることができる。
次に、請求項2記載のシートレール装置によれば、請求項1の効果に加え、操作部材が第一及び第二の係合板と操作カムと操作レバーで構成され、操作レバーを操作すると操作カムが回動し、操作カムに設けられた当接部が係合板に設けられた係合凸部に当接し、時計回り方向に回動される第一の係合板が反時計回り方向に回動される第二の係合板よりも先に回動するようになっている。そのためスクリューのロックを解除するために転動部材をブレーキディスクと支持体との摩擦係合から解除する場合に、第一及び第二の係合板は互いに異なった方向に回動し、転動部材を係合板に設けられた操作片によって転動させることで、時計回り方向又は反時計回り方向のうち一方向の摩擦係合を先に解除する。その後わずかに遅れてもう一方向の摩擦係合を解除することになり、操作レバー及び操作カムを操作するときに、ロック解除に掛かる荷重が一度に掛からず、分散して掛かるので操作性がよくなるという効果を奏する。また、互いに異なった方向へ回動する第一及び第二の係合板を一つの操作レバーと操作カムで同時に操作できることから操作効率も良く、部品点数も少なくなり、装置自体を小さく構成することができる。
また、請求項3記載のシートレール装置によれば、請求項1の効果に加え、操作部材が第一及び第二の係合板と操作レバーで構成され、当該操作レバーを操作すると該操作レバーが上下動し、該操作レバーの周側面が、前記第一の係合板の当接片に当接して時計回りに回動すると共に、前記前記第二の係合板の当接片に当接して反時計回りに回動することによって、前記操作片が前記転動部材を前記付勢部材の付勢力に抗する方向へ転動させることとなる。そのため、互いに異なった方向へ回動する第一及び第二の係合板を一つの操作レバーで同時に操作できることから操作効率も良く、部品点数もより一層少なくなり、装置自体を更に小さく構成することができる。
さらに、請求項4記載のシートレール装置によれば、請求項1乃至請求項3の何れかの効果に加え、ブレーキディスクの時計回り及び反時計回りの各回転方向につき転動部材が複数個配置されるため、任意の位置でのスクリューのロックが確実になる。さらに、前記操作部材の第一及び第二の係合板に設けられた複数個の操作片によって、各回転方向の回転をロックしている複数個の転動部材を同時に転動させることができ、効率よくロックの解除ができる。
請求項5記載のシートレール装置によれば、請求項4の効果に加え、前記転動部材と付勢部材と操作片とを一組として、支持体の上方部側に一組が配置され、その一組を頂点として支持体の下方部側に略三角形状になるように二組が配置されるようにしたため、この二組がブレーキディスクと高さ位置が同じになり、ロック機構部が高さ方向に大きくなることを防止すると共に、ブレーキディスクに摩擦力が均等に掛かるので、回転のロックを確実に行うことができる。
そして、請求項6記載のシートレール装置によれば、請求項1乃至請求項5の何れかの効果に加え、スクリューの回転をロックすることができるロック機構部及びブレーキディスクが、それぞれアッパーレール部材の前端及びスクリューの前端に取り付けられるため、組立時には仮組みや後付けが可能となり、組立に時間を要さずひいてはコストも低減されるという効果を奏する。また、スクリューの前端部がロック機構部によって軸支されるため、ブレーキディスクの支持体内部での配置が固定されるため、転動部材との配置が確実に決まるので摩擦力が均一に掛かり、ロック精度を向上させることとなる。
以下、本発明に係るシートレール装置に関し、実施例1乃至実施例3を用いて説明する。なお、実施例2及び実施例3については、特に実施例1とは異なる構成について説明し、重複する構成については、その説明を省略する。
(実施例1)
図1乃至図4は、実施例1に係るシートレール装置1を示しており、特に車両のシートに取り付けられ、シートの前後位置を無段階で調整可能とするものである。
本実施例に係るシートレール装置1は、「シートレール装置1」と「ロアレール部材2」と「アッパーレール部材3」と「ナット4」と「スライドスクリュー5」と「ロック機構部6」と「操作部材」とを有するものである。以下、各構成要素毎に説明する。
まず、「ロアレール部材2」は、車両フロア面に固定されるものであり、当該シートレール装置の基台をなすものである。一方「アッパーレール部材3」は、車両用シートに固定されるものであり、前記ロアレール部材2に対して摺動自在に係合させて設けられるものである。これら各レール部材2,3は、シート重量と共に乗員の体重を支持可能であるのは勿論のこと、車両衝突時等の非常時に発生する大きな荷重をも支持できるよう、一定の強度を確保する必要がある。本実施例において当該各レール部材2,3は、鋼鈑をプレス加工することによってそれぞれ断面略コ字形状に構成し、これらを摺動自在に係合させている。
次に「スクリュー5」は、そのリード角がセルフロックする摩擦角よりも大きく設定されたボルト体であって、前記ロアレール部材2又はアッパーレール部材3のうち、何れか一方の長手方向に沿って配設されるものである。本実施例において当該スクリュー5はアッパーレール部材3の長手方向に沿って配設されている。当該スライドスクリュー5の後端は、前記アッパーレール部材3に取り付けられた後部軸受31により回転自在に支持されている。一方、該スライドスクリュー5の前端は、前部軸受を兼用するロック機構部6(後述)により回転自在に支持されている。そして、このスライドスクリュー5の前端には、ロック機構部6とカバー52の内部を挿通すると共に、ブレーキディスク51と固定ナット53とが取り付けられている。当該カバー52には延出部52aが設けられており、其処へブレーキディスク51の前部側に設けられた軸部51bが回動自在に挿通されて、ワッシャー及び固定ナット53が取り付けられている。
また「ナット4」は、前記スクリュー5と螺合するものであって、前記ロアレール部材又はアッパーレール部材のうち、何れか他方に固定されるものである。前記スクリュー5と螺合するものであることから、当該ナット4も前記スクリュー5同様、そのリード角はセルフロックする摩擦角よりも大きく設定されたものを採用する必要がある。本実施例において当該ナット4は、ロアレール部材2の中央部の付近にナットホルダー41を介して設けられている。なお、当該ナット4と螺合するスライドスクリュー5は、前記アッパーレール部材3の内部に回転自在に配設されることとなる。
かかる構成において、ロック機構部6(後述)によるロックがなされていない状態であれば、前記アッパーレール部材3に装着されたシートに対し乗員が前後方向へ荷重を掛けることにより、前記ナット4に螺合するスライドスクリュー5が回転すると共に、前記ロアレール部材2に対してアッパーレール部材3がスライド(摺動)して、前後位置を変化させることとなる。そして、ロック機構部6によるロックを作動させることにより、前記ロアレール部材2に対するアッパーレール部材3のスライド位置が保持(維持)されることとなる。
続いて、「ロック機構部6」につき説明する。当該ロック機構部6は、前記スクリュー5が配設される側のレール部材(2又は3)に設けられ、該スクリュー5の回転を任意にロックするものであって、「転動部材」と「付勢部材」と「支持体61」とからなるものである。
本実施例における当該支持体61には配置部61eが形成されており、当該配置部61eには、前記スライドスクリュー5の先端に取り付けられた前記ブレーキディスク51が配置される。このブレーキディスク51の円周上と前記支持体61との間には広幅部と狭幅部とを有する隙間を設けており、この隙間内に「転動部材」としての左回転用コロ63及び右回転用コロ64を配置する。これら左回転用コロ63及び右回転用コロ64は、前記隙間における広幅部から狭幅部へと押し込まれるように、「付勢部材」としてのスプリング65が付勢している。斯様に構成することによって前記コロ63,64は、前記支持体61とブレーキディスク51とで挟圧されることとなる。従って、前記支持体61とブレーキディスク51との間にはコロ63,64を介して摩擦が発生するため、当該ブレーキディスク51の回転がロックされることとなる。即ち、前記スプリング65の付勢を解除しない限り、前記ブレーキディスク51に接続されたスクリュー5を回転させることができないので、アッパーレール部材3を前後スライドさせることができないのである。
図3に示すように、前記コロ63,64及びスプリング65は、一組が支持体61の上方部61a側に配置され、その一組を頂点としておよそ120°の間隔で略三角形状に配置されるようにしている。即ち、ブレーキディスク51に対し三方向から均等に摩擦力が及ぶため、当該ディスク51の回転を確実にロックすることができる。また、これらコロ63,64及びスプリング65はロアレール部材2の下方側には配置されないので、当該ロック機構部6の高さ寸法をコンパクトに構成することができる。さらに本実施例では、前記上方部61a側の空きスペースを利用して、左回転用コロ63を一個追加し、前方スライドに対するロック強度の更なる向上を図っている旨、付言する。
また、本実施例に係る構成によれば、図2に示すように、スライドスクリュー5の前端部に取り付けられたブレーキディスク51が前記支持体61によって軸支されるので、該ブレーキディスク51の位置が固定されることになる。従って、当該ブレーキディスク51に対する前記コロ63,64の配置が確実に決まるので、当該コロ63,64からの摩擦力が均一に及ぶこととなり、高いロック精度が実現することとなる。
さらに、配置部61eは、前記カバー52によって覆われており、前記コロ63,64及びスプリング65が外側へ外れないようになっている。前記カバー52は、前記支持体61に設けられた段部61cに嵌合されており、ブレーキディスク51の回転力が及ばないようになっている。
なお、図1又は図2に示すように、本実施例では、前記アッパーレール部材3の前端に前記ロック機構部6を取り付けるための取付ブラケット32が取り付けられる。この取付ブラケット32に対するロック機構部6の固定は、前記支持体61に穿設された固定孔61dと前記取付ブラケット32に穿設された固定孔とを重ね合わせて、其処へピンを挿入することにより行われる。当該支持体61は、上方部61aと下方部61bとから形成されている。当該上方部61aは上方に延出され、下方部61bは横方向に延出されており、該下方部61bは前記ロアレール部材2の内部を移動可能に取り付けられている。前記固定孔61dは、支持体61における上方部61aに一箇所、下方部61bの左右に二箇所穿設されている。
ここで、前記支持体61は、その下方部61bがロアレール部材2の内部を移動可能とするものである。当該下方部61bを、ロアレール部材2の断面とほぼ同形状に形成すれば、アッパーレール部材3がロアレール部材2に係合するのと同時に、当該支持体61の下方部61bもロアレール部材2と係合することになる。そのため、斯くの如き構成された支持体61がロアレール部材2の内部に入り込んだ状態であれば、当該シートレール装置1に対して車両の後方衝突等による過大な荷重が及んだとしても、アッパーレール部材3がロアレール部材2から剥離(離脱)してしまうのを防止することも可能である。
なお、前記スライドスクリュー5の後端を支持するアッパーレール部材3に取り付けられた前記後部軸受31を、前記支持体61と同形状に形成すれば、アッパーレール部材3は前端及び後端を塞ぐことが可能となり、当該アッパーレール部材3を全体として箱形に構成することができる。斯様に構成することにより、荷重による歪みやねじれに対して非常に強くなり、衝突荷重が掛かった場合にあっても、当該アッパーレール部材3がロアレール部材2から剥離(離脱)してしまうのを防止することも可能である。
続いて、「操作部材」につき説明する。本実施例において操作部材は、前記ロック機構部6における転動部材の摩擦係合を解除することにより、前記スクリュー5を回転自在とするものであって、「第一の係合板81」と「第二の係合板82」と「操作カム84」と「操作レバー8」とからなるものである。これらの具体的な構成について、以下詳細に述べる。
図2又は図4に示すように、まず、第一の係合板81及び第二の係合板82は、前記ロック機構部6に取り付けられたカバー52における延出部52aに対し回動自在に取り付けられている。当該第一の係合板81には、左回転用コロ63をスプリング65の付勢力に抗して転動させる操作片81aが設けられており、一方、第二の係合板82には、右回転用コロ64をスプリング65の付勢力に抗して転動させる操作片82aが設けられている。
また、前記第一の係合板81及び第二の係合板82には、それぞれスプリング取付片81b及び82bが設けられており、該スプリング取付片81b及び82bには保持スプリング83が取り付けられている。そのため、操作レバー8が操作されない(前記コロを操作しない)場合には、前記操作片81a及び82aがコロから離れている状態で保持されるようになっている(第一の係合板81は反時計回り方向、第二の係合板82は時計回り方向に保持されている)。
前記各係合板81,82は、乗員が操作レバー8を操作することによって回動することとなり、前記コロ63,64の摩擦係合を解除してブレーキディスク51を介してスライドスクリュー5が回転自在となる。本実施例においては、スライドスクリュー5と支持体61との間の円周上にボール7を複数個介在させており、当該スライドスクリュー5の回転をより一層滑らかなものとしている。なお、スライドスクリュー5が挿入されるブレーキディスク51の後部側には内輪54が取り付けられ、当該内輪54の前部側にはボール軸受54aが形成されている。一方、ブレーキディスク51の後部にはボール軸受51aが形成され、支持体61の配置部61eの後部にはボール軸受61fが形成されている。前記ボール7は、ボール軸受54aとボール軸受51aとボール軸受61fとの3点によって支持されて回動することになる(図4参照)。
ここで本実施例においては、前記各係合板81,82を前記カバー52の延出部52aに回動自在に取り付けることにより、当該各係合板81,82にブレーキディスク51の回転力が及ばない構成を採っている。本発明はこれ限らず、各係合板81,82とブレーキディスク51との間にベアリング等を介在させる等の構成を採用すれば、前記カバー52に延出部を設ける必要がなく、直接ブレーキディスク51に各係合板81,82を取り付けることも可能となる。
一方、操作カム84は、前記アッパーレール部材3前端に設けた取付ブラケット32に取り付けられる。当該取付ブラケット32にはカム取付孔32aが設けられ、カム取付孔32aには中央部に前記支持体61の厚みと略同一寸法からなる大径部を備えた固定ピン33が取り付けられ、該固定ピン33に操作カム84が回動自在に取り付けられるのである。当該操作カム84は操作レバー8に当接しており、該操作レバー8を操作すると操作カム84が同時に回動し、操作カム84によって前記第一の係合板81及び第二の係合板82を操作するようになっている。
より詳細には、前記操作カム84が回動すると、操作カム84に形成された第一の当接部84aが、先に前記第一の係合板81に突設された係合凸部81cに当接し、第一の係合板81を回動する。その後さらに操作カム84を回動すると、操作カム84に形成された第二の当接部84bが、前記第二の係合板82に突設された係合凸部82cに当接し、第二の係合板82を回動させることとなる。
次に本実施例に係るシートレール装置1について、上記構成による作用を説明する。
操作レバー8を操作しない通常の状態では、付勢部材である前記スプリング65により、前記左回転用コロ63が半時計回り方向に付勢され、右回転用コロ64が時計回り方向に付勢されているため、該コロ63,64が前記ブレーキディスク51と前記支持体61との間に挟圧されて摩擦係合し、ブレーキディスク51の回転がロックされた状態にある。当該ブレーキディスク51は、スライドスクリュー5の前端に一体的に取り付けられており、該ブレーキディスク51の回転阻止によりスライドスクリュー5の回転もロックされることとなる。従って、前記ロアレール部材2に対してアッパーレール部材3の位置は変化せず、アッパーレール部材3及びその上に設置されるシートは現在の位置に保持される。
シートの前後位置を変えたい場合は、操作レバー8を操作すると同時に操作カム84が回動し、操作カム84の第一の当接部84aによって第一の係合板81が回動し、第二の当接部84bによって第二の係合板82が回動する。すると、第一の係合板81の操作片81aによって前記左回転用コロ63がスプリング65の付勢力に抗して転動し、第二の係合板82の操作片82aによって前記右回転用コロ64がスプリング65の付勢力に抗して転動する。その結果、コロ63,64とブレーキディスク51と支持体61との摩擦係合が解除されるため、スライドスクリュー5は自由に回動できる状態になる。
ここで、互いに螺合するナット4とスライドスクリュー5のリード角は摩擦角よりも大きく設定されているので、例えば乗員がシートを介してアッパーレール部材3に前後方向への荷重を加えると、スライドスクリュー5が回動し、ロアレール部材2に対してアッパーレール部材3が前後方向に移動する。乗員の所望する位置で操作レバー8から手を離せば、保持スプリング83の付勢力によって第一と第二の係合板81,82が回動し、係合板の操作片81a,82aが左及び右回転用コロ63,64から離れて、付勢部材であるスプリング65の付勢力により円周方向に回動する。
その結果、左及び右回転用コロ63,64がブレーキディスク51と支持体61との間に挟圧されて摩擦係合し、スライドスクリュー5の回転がロックされ、アッパーレール部材3はその位置で保持されることとなる。
(実施例2)
図5及び図6は、実施例2に係るシートレール装置1を示すものであって、特に図5は実施例1のシートレール装置1における図2に対応する図面である。
本実施例に係るシートレール装置1は、上記実施例1とは「操作部材」の構成を異にするものである。具体的には図5に示すように、本実施例における操作部材は「第一の係合板81」と「第二の係合板82」と「操作レバー8」とからなるものである。本実施例では、図6(a)に示すように、第一の係合板81及び第二の係合板82を「鋏状」に構成すると共に、これら第一の係合板81先端部と第二の係合板82先端部との間に、上下方向に回動可能な操作レバー8を配置したものである。尚、当該操作レバー8の端部は、取付ブラケット32に穿設された長孔32b内に挿通されると共に、図示しない軸支手段により、上下方向へ回動自在に設けられている。
即ち、本実施例では、「操作カム84」(実施例1)を用いることなく、当該操作レバー8を乗員が押し下げることにより、図6(b)に示すように、該操作レバー8の周側面が第一の係合板81先端部の当接片81dと第二の係合板82先端部の当接片82dとの間に入り込むこととなる。そのため、これら第一の係合板81と第二の係合板82との間が押し広げられることとなる。従って、第一の係合板81の操作片81aによって前記左回転用コロ63がスプリング65の付勢力に抗して転動し、第二の係合板82の操作片82aによって前記右回転用コロ64がスプリング65の付勢力に抗して転動する。その結果、コロ63,64とブレーキディスク51と支持体61との摩擦係合が解除されるため、スライドスクリュー5は自由に回動できる状態になるのである。尚、本実施例においては、説明の便宜上、上記実施例1において追加的に設けられた左回転用コロ63は省力している。それに伴って第一の係合板81の操作片81a及びスプリング65も、一つずつ省略されることとなる。また、その他の構成・動作については、実施例1に記載のものと同様であるため、本実施例においてはその説明を省略する。
(実施例3)
図7及び図8は、実施例3に係るシートレール装置1を示すものであって、特に図7は実施例1のシートレール装置1における図2に対応する図面である。
本実施例に係るシートレール装置1は、上記実施例1とは「操作部材」の構成を異にするものである。具体的には図7に示すように、本実施例における操作部材は「第一の係合板81」と「第二の係合板82」と「操作レバー8」とからなるものである。本実施例では、図8(a)に示すように、第一の係合板81及び第二の係合板82を「プライヤー状」に構成すると共に、これら第一の係合板81と第二の係合板82との間の空間に、上下方向に回動可能な操作レバー8を配置したものである。尚、当該操作レバー8の端部は、取付ブラケット32に穿設された長孔32b内に挿通されると共に、図示しない軸支手段により、上下方向へ回動自在に設けられている。
即ち、本実施例では、「操作カム84」(実施例1)を用いることなく、当該操作レバー8を乗員が引き上げることにより、図8(b)に示すように、該操作レバー8の周側面が第一の係合板81先端部の当接片81dと第二の係合板82先端部の当接片82dとの間に入り込むこととなる。そのため、これら第一の係合板81と第二の係合板82との間が押し広げられることとなる。従って、第一の係合板81の操作片81aによって前記左回転用コロ63がスプリング65の付勢力に抗して転動し、第二の係合板82の操作片82aによって前記右回転用コロ64がスプリング65の付勢力に抗して転動する。その結果、コロ63,64とブレーキディスク51と支持体61との摩擦係合が解除されるため、スライドスクリュー5は自由に回動できる状態になるのである。尚、本実施例においては、説明の便宜上、上記実施例1において追加的に設けられた左回転用コロ63は省力している。それに伴って第一の係合板81の操作片81a及びスプリング65も、一つずつ省略されることとなる。また、その他の構成・動作については、実施例1に記載のものと同様であるため、本実施例においてはその説明を省略する。
本発明に係るシートレール装置においては、アッパーレール部材とロアレール部材という2つの部材が互いに相対移動するレール装置であれば、特に車両用シートに限らず適用することができる。
また、本発明ではアッパーレール部材にスライドスクリューを回転自在に軸支し、ロアレール部材にナットを固定しているが、逆にアッパーレール部材にナットを固定し、ロアレール部材にスライドスクリューを軸支しても同様の効果が得られる。
実施例1に係るシートレール装置1の部分分解斜視図である。 図1に示すシートレール装置1に設けられたロック機構部6の分解斜視図である。 図1に示すシートレール装置1に設けられたロック機構部6のA−A断面図である。 図3に示すロック機構部6のB−B断面図である。 実施例2に係るシートレール装置1に設けられたロック機構部6の分解斜視図である。 図5に示すロック機構部6に設けられた第一の係合板81及び第二の係合板82の動作を示す図である。 実施例3に係るシートレール装置に設けられたロック機構部の分解斜視図である。 図7に示すロック機構部6に設けられた第一の係合板81及び第二の係合板82の動作を示す図である。
符号の説明
1 シートレール装置
2 ロアレール部材
3 アッパーレール部材
4 ナット
5 スライドスクリュー
51 ブレーキディスク
54 内輪
6 ロック機構部
61 支持体
61e 配置部
63 左回転用コロ
64 右回転用コロ
7 ボール
8 操作レバー
81 第一の係合板
81c 係合凸部
82 第二の係合板
82c 係合凸部
84a 第一の当接部
84b 第二の当接部

Claims (6)

  1. 車両フロア面に固定されるロアレール部材と、車両用シートに固定され前記ロアレール部材に対し摺動自在に設けられるアッパーレール部材と、
    これらロアレール部材又はアッパーレール部材のうち、何れか一方の長手方向に沿って配設され、リード角がセルフロックする摩擦角よりも大きく設定されたスクリューと、
    前記ロアレール部材又はアッパーレール部材のうち、何れか他方に固定され、前記スクリューと螺合するナットと、
    前記スクリューの回転を任意にロックすることができ、該スクリューが配設された側のレール部材に設けられるロック機構部と、を有し、
    当該ロック機構部が前記スクリューの回転をロックすることにより、前記ロアレール部材に対するアッパーレール部材の前後スライドを任意の位置で維持できるシートレール装置において、
    前記スクリューには、その同軸上にブレーキディスクが設けられ、
    前記ロック機構部には、転動部材と、該転動部材を一定方向に付勢する付勢部材と、これらを保持する支持体とが備えられ、
    前記転動部材及び付勢部材は、前記ブレーキディスクの円周上に配置され、
    前記付勢部材は、前記転動部材を円周方向に付勢し、前記支持体は内部に付勢部材と転動部材とを配置して、
    前記転動部材は、前記付勢部材に付勢されることによりブレーキディスクと支持体との間で挟圧されて摩擦係合し、その摩擦係合によって前記スクリューの回転をロックすることができ、前記ブレーキディスクの時計回り及び反時計回りの各方向の回転をロックするために、各方向につき少なくとも一個の前記転動部材が配置されており、
    前記ロック機構部に、前記転動部材を摩擦係合から解除させ、前記スクリューのロックを解除させることができる操作部材を備えていることを特徴とするシートレール装置。
  2. 前記操作部材は、同軸上に配置した第一及び第二の係合板と、操作カムと、操作レバーにて構成され、前記第一及び第二の係合板にはそれぞれ操作片と係合凸部が設けられ、前記操作カムには第一及び第二の当接部が設けられており、
    前記当接部が前記係合凸部と係合し、前記操作片が前記転動部材に当接するものであって、
    前記操作レバーを操作すると前記操作カムが回動し、前記第一の当接部が前記第一の係合板の係合凸部に先に当接して時計回りに回動し、その後さらに操作カムが回動して前記第二の当接部が前記第二の係合板の係合凸部に当接して反時計回りに回動することによって、前記操作片が前記転動部材を前記付勢部材の付勢力に抗する方向へ転動させることを特徴とする請求項1に記載のシートレール装置。
  3. 前記操作部材は、同軸上に配置した第一及び第二の係合板と、操作レバーにて構成され、前記第一及び第二の係合板にはそれぞれ操作片と当接片が設けられており、
    前記操作レバーの周側面が前記当接片と係合し、前記操作片が前記転動部材に当接するものであって、
    前記操作レバーを操作すると当該操作レバーが上下動し、該操作レバーの周側面が、前記第一の係合板の当接片に当接して時計回りに回動すると共に、前記前記第二の係合板の当接片に当接して反時計回りに回動することによって、前記操作片が前記転動部材を前記付勢部材の付勢力に抗する方向へ転動させることを特徴とする請求項1に記載のシートレール装置。
  4. 前記転動部材は、前記スクリューの回転軸を中心とする円周上に、前記ブレーキディスクの時計回り及び反時計回りの各方向の回転をロックするために、各方向につき複数個が配置され、前記付勢部材と前記第一及び第二の係合板の操作片も転動部材に合わせて複数個設けられて、
    前記操作片によって、隣り合う互いに異なる方向に転動する複数個の前記転動部材を同時に転動させることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のシートレール装置。
  5. 前記転動部材と、前記付勢部材と、前記転動部材を転動させることのできる前記第一及び第二の係合板の操作片とを一組として、前記ブレーキディスクの円周上に、前記支持体の上方部側に一組が配置され、前記支持体の下方部側にそれを頂点とした略三角形状になるように二組が配置されていることを特徴とする請求項4に記載のシートレール装置。
  6. 前記ロック機構部は前記アッパーレール部材の前端部に取り付けられ、前記ブレーキディスクは前記スクリューの前端部に取り付けられて、該スクリューの前端部は前記ロック機構部によって軸支されることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載のシートレール装置。
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