JP4520971B2 - 車両用ホイールおよび車両用ホイールの製造方法 - Google Patents

車両用ホイールおよび車両用ホイールの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4520971B2
JP4520971B2 JP2006308362A JP2006308362A JP4520971B2 JP 4520971 B2 JP4520971 B2 JP 4520971B2 JP 2006308362 A JP2006308362 A JP 2006308362A JP 2006308362 A JP2006308362 A JP 2006308362A JP 4520971 B2 JP4520971 B2 JP 4520971B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle wheel
air chamber
recess
rim
circumferential direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006308362A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008120306A (ja
Inventor
洋一 神山
久光 高木
幹雄 柏井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2006308362A priority Critical patent/JP4520971B2/ja
Publication of JP2008120306A publication Critical patent/JP2008120306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4520971B2 publication Critical patent/JP4520971B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、タイヤ空気室内の気柱共鳴(空洞共鳴)に伴う騒音を低減する車両用ホイールおよび車両用ホイールの製造方法に関するものである。
一般に、タイヤの空気室(以下、「タイヤ空気室」という。)内で生じる気柱共鳴が、自動車のロードノイズの要因となることが知られている。気柱共鳴とは、路面からタイヤに伝わるランダムな振動がタイヤ空気室内の空気を振動させ、その結果、タイヤ空気室の気柱共鳴周波数付近で共鳴現象が起こり、共鳴音が発生する現象である。
従来、この気柱共鳴に伴う騒音を低減するため、特許文献1に記載された車両用ホイールが知られている。この車両用ホイールでは、リムのウェル部に形成された縦壁とビードシート部との間に蓋部材を架設して、リムと蓋部材の間に副気室を形成しており、この副気室を、リムと縦壁に固着された隔壁によって周方向に分割している。また、タイヤ空気室と各副気室とは、蓋部材に形成した連通孔で連通している。この車両用ホイールによれば、連通孔と副気室とがヘルムホルツ・レゾネータを構成し、タイヤ空気室内の気柱共鳴音を低減することができる。
特開2004−90669号公報(図1)
ところで、バネ下重量の軽量化は車両の運動性能に大きく影響を与え、バネ上重量の軽量化の10倍以上の効果を与えることが知られていることから、バネ下部品である車両用ホイールの軽量化は特に注目されている。
しかしながら、従来技術に係る車両用ホイールでは、ビードシート部の一部を蓋部材の架設位置として利用しているため、ウェル部に設けたビードシート部と同一高さの縦壁、蓋部材の分だけ重量が増加し、車両の運動性能の面からは好ましくなかった。
そこで、本発明は、気柱共鳴音を低減する車両用ホイールにおいて、従来よりも重量を削減した車両用ホイールおよび車両用ホイールの製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、副気室とこの副気室をタイヤ空気室と連通させる連通手段を備えた車両用ホイールであって、前記副気室は、リムのビードシート部よりも径方向内側に位置するウェル部に周方向に沿って形成された凹部と、前記凹部の開口を閉塞する蓋部材と、から形成され、前記凹部の開口頂部は、その径方向の高さが前記ビードシート部よりも低いことを特徴とするとともに、タイヤ空気圧を検出するセンサを有し、前記センサは、前記蓋部材の副気室対向面に固定されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、副気室を形成する凹部の開口頂部は、その径方向の高さがビードシート部よりも低く形成されている。これにより、リム径が同一の車両用ホイールであれば、ビードシート部のリム径方向の高さと同じ高さの縦壁が形成された従来の車両用ホイールよりも重量を削減することができるとともに、蓋部材にセンサの保持機能を持たせることができる。
請求項2に記載の発明は、副気室とこの副気室をタイヤ空気室と連通させる連通手段を備えた車両用ホイールであって、前記副気室は、リムのビードシート部よりも径方向内側に位置するウェル部に周方向に沿って形成された凹部と、前記凹部の開口を閉塞する蓋部材と、から形成され、前記凹部の開口頂部は、その径方向の高さが前記ビードシート部よりも低いことを特徴とするとともに、前記副気室を周方向に分割する隔壁が、前記ウェル部に一体に形成され、前記連通手段は、前記隔壁に設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、隔壁がウェル部に一体に形成されている。これにより、従来の車両用ホイールの製造時に生じていた、別部材の隔壁をリムに固着する固着作業も不要になり、従来よりも量産性を向上することができる。また、別部材で隔壁を構成する場合に比べて、部品コストおよび製造コストも大幅に低減される。さらに、隔壁に連通手段を設けている。このため、蓋部材を取り付ける前の隔壁を加工することで、連通手段の長さや開口部断面積の調整を容易に行うことができる。なお、「連通手段」としては、隔壁に形成された溝等が挙げられる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両用ホイールに発明において、前記連通手段は、周方向に延びる第1の溝と幅方向に延びる第2の溝とから平面視T字状に形成され、前記第1の溝は前記副気室側に、前記第2の溝はタイヤ空気室側に配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、平面視T字状というように、溝を幅広にすることで、タイヤ空気室と副気室の空気の通流が妨げられないようになっている。又、車両用ホイールの重量も削減される。
請求項4に記載の発明は、副気室とこの副気室をタイヤ空気室と連通させる連通手段を備えた車両用ホイールであって、前記副気室は、リムのビードシート部よりも径方向内側に位置するウェル部に周方向に沿って形成された凹部と、前記凹部の開口を閉塞する蓋部材と、から形成され、前記凹部の開口頂部は、その径方向の高さが前記ビードシート部よりも低いことを特徴とするとともに、前記副気室を周方向に分割する隔壁が、前記ウェル部に一体に形成され、タイヤ空気圧を検出するセンサが、前記隔壁の外周面に凹んで形成された収容部に収容されて固定されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、隔壁がウェル部に一体に形成されている。これにより、従来の車両用ホイールの製造時に生じていた、別部材の隔壁をリムと縦壁に固着する固着作業も不要になり、従来よりも量産性を向上することができる。また、別部材で隔壁を構成する場合に比べて、部品コストおよび製造コストも大幅に低減される。また、センサが隔壁に形成された収容部に収容されて固定されている。これにより、隔壁にセンサの保持機能を持たせることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1または請求項4に記載の車両用ホイールにおいて、前記連通手段は、前記蓋部材および前記凹部の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、蓋部材および凹部の少なくとも一方に連通手段を設けている。このため、凹部に取り付ける前の蓋部材を加工したり、蓋部材を取り付ける前の凹部を加工したりすることで、連通手段の長さや開口部断面積の調整を容易に行うことができる。なお、「連通手段」としては、蓋部材の外周部にブレス加工により設けた凸部や、蓋部材にバーリング加工等の各種加工により穿設した孔、蓋部材に取り付けられた別部材のグロメットや中空パイプ、また、凹部に形成された孔、溝等が挙げられる。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用ホイールにおいて、前記凹部は、前記ウェル部の外周面と、この外周面上に周方向に沿って形成された一対の縦壁とにより構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、ウェル部の外周面に一対の縦壁を備えるだけで、凹部が構成されるので、構造を簡素化することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用ホイールにおいて、前記ウェル部は、小径部と、この小径部に段差部を介して連続する大径部と、を有し、前記凹部は、前記小径部の外周面と、前記小径部の外周面上に周方向に沿って形成された縦壁と、前記段差部とにより構成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、ウェル部の小径部、大径部および段差部の形状を利用し、小径部の外周面に1つの縦壁を備えるだけで凹部が構成されるので、構造を簡素化することができる。また、この車両用ホイールでは、凹部の幅方向一方にしか縦壁が形成されないため、凹部の幅方向両側に縦壁が形成される請求項6に記載の車両用ホイールよりも、タイヤのリム組付け性を良好に確保することができる。
請求項8に記載の発明は、車両用ホイールの製造方法であって、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の車両用ホイールを製造するにあたり、前記車両用ホイールの車両外側に対応した形状を有する第1金型と、前記リムの周方向に対応して少なくとも2つ以上に分割された複数の型から構成され、これらの複数の型が組み合わされることで、前記リムの径方向外側に対応した形状を有する第2金型と、前記リムの径方向内側に対応して前記凹部および前記隔壁を形成するための形状を有する第3金型と、を備える鋳造用金型を用いて前記車両用ホイールの鋳造成形を行ない、前記車両用ホイールを前記鋳造用金型から脱型する際、前記第2金型を構成する前記複数の型を、それぞれ前記車両用ホイールの前記リムから離間する方向に型開きすることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、車両用ホイールのリムの径方向外側に対応した形状を有する第2金型により、凹部を周方向に分割する複数の隔壁を容易に形成することができる。また、隔壁がリム(ウェル部)に一体に形成されていることから、隔壁が別部材で構成される場合に比べて、部品コストおよび製造コストが大幅に低減され、生産性も大幅に向上することができる。
本発明によれば、ビードシート部のリム径方向の高さと同じ高さの縦壁が形成された従来の車両用ホイールよりも、重量が削減された車両用ホイールおよび車両用ホイールの製造方法が得られる。
<第1の実施形態>
以下、本発明に係る車両用ホイールの第1の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、実施形態に係る車両用ホイールにタイヤが組み付けられた状態を示す一部断面斜視図である。図2は車両用ホイールのリム幅方向断面図であり、(a)は副気室を含む断面図,(b)は隔壁を含む断面図である。また、図3は、第1の実施形態に係る車両用ホイールの周方向断面図である。なお、図2(a)は図3のA−A線矢視断面図、図2(b)は図3のB−B線矢視断面図である。
図1に示す車両用ホイール1は、タイヤTが装着されて車両用車輪Wを構成するものであり、タイヤTとの間に環状の密閉空間であるタイヤ空気室MCを形成するようになっている。
[車両用ホイール1]
図2(a),(b)に示すように、車両用ホイール1は、ディスク11と、このディスク11の外周側に設けられ、タイヤTが装着されるリム12と、副気室13とを主に備える。この車両用ホイール1は、例えば、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の材料からなり、後記するように鋳造成形により一体的に形成される。
ディスク11は、図示しないハブに連結するために設けられるものである。
リム12は、幅方向の両端部に形成されるビードシート部12A,12Aと、ビードシート部12A,12Aから径方向外側に向けて形成されたリムフランジ部12B,12Bと、ビードシート部12A,12Aの幅方向内側に形成されるハンプ部12C,12Cと、ハンプ部12C,12Cの間に形成されるウェル部12Dと、を有している。
ビードシート部12A,12Aには、タイヤTのビード部Tb,Tb(図1参照)が組み付けられ、リムフランジ部12B,12Bによってビード部Tbが側方(幅方向外側)に外れないようになっている。また、ハンプ部12C,12Cは、ビードシート部12A,12Aから少し山状に盛り上がった形状を有しており、タイヤTを装着した後に、タイヤTのビード部Tb,Tbがその幅方向内側に落ち込むことを防止している。また、ウェル部12Dはビードシート部12A,12Aより径方向内側に位置するように凹状に形成され、タイヤTを組む際に、そのビード部Tb,Tbを落とし込めるようになっている。
副気室13は、ウェル部12Dに、周方向に沿って形成された凹部14と、この凹部14の開口を閉塞する(覆う)蓋部材15とから形成され、周方向に適宜間隔を空けて設けられる隔壁16により分割されている。この副気室13は、1気室あたり約20〜700ccの容量を有する。
凹部14は、ウェル部12Dの外周面上に形成された一対の縦壁14a,14aによって、形成されている。この凹部14は、後記する隔壁16(図2(b)、図3参照)とともに、鋳造成形により車両用ホイール1の成形時に形成される。
縦壁14a,14aは、図2(a)に示すように、その頂部14b,14b(凹部の開口頂部)の径方向高さが、ビードシート部12A,12Aのシート面よりも低く形成されている。これにより、重量の増加を抑制する。また、頂部14b,14bは、段付き形状に形成されており、下段の段部14c,14cに、蓋部材15が嵌め込まれる。これにより、副気室13内の気密性が確保される。なお、気密性を高めるため、蓋部材15と縦壁14a,14aとの間にシール材を介在させてもよい。
蓋部材15は、図3に示すように、例えば金属の板材等から形成されており、凹部14の開口部に対応した円弧形状を呈している。この蓋部材15は、周方向に設けられる隔壁16,16の間にそれぞれ1つずつ設けられている。また、蓋部材15は、周方向一端部の幅方向中央に、連通手段17を有している。この連通手段17は、蓋部材15をプレス加工する際に一体に形成されるもので、周方向に所定長さを有し、径方向外側に向けて盛り上がる断面円弧状に形成されている(図2(b)参照)。これにより、連通手段17と隔壁16の間に、タイヤ空気室MCと副気室13を連通する連通孔13aが形成される。
隔壁16は、図3に示すように、周方向に4つ、それぞれ所定の周長を有して形成されている。また、隔壁16には、周方向に隣り合う2つの蓋部材15,15がそれぞれネジ止めによって固定されている。前記した副気室13は、周方向に隣り合う隔壁16,16間に1つ形成され、本実施形態では計4つ形成される。このように複数の副気室13を形成することで、吸音特性を安定させることができる。
前記した副気室13と連通孔13aは、ヘルムホルツ・レゾネータを構成し、車両の走行時に生じる気柱共鳴音を低減する役割をなしている。次の(式1)は、このレゾネータの共鳴周波数を求める式である。
=C/2π×√(S/V(L+α×√S))・・・(式1)
(Hz):共鳴周波数
C(m/s):副気室13内部の音速(=タイヤ空気室MC内部の音速)
V(m):副気室13の容積
L(m):連通孔13aの長さ
S(m):連通孔13aの開口部断面積
α:補正係数
この(式1)で求められる共鳴周波数fをタイヤ空気室MCの共鳴周波数に合わせることで、タイヤ空気室MC内で発生する気柱共鳴音を低減することができる。なお、この共鳴周波数fを合わせるため、連通孔13aの長さL、連通孔13aの開口部断面積S、副気室13の容積Vを適宜設定している。
[車両用ホイール1の製造方法]
次に、本実施形態に係る車両用ホイール1の製造方法について説明する。以下、車両用ホイール1の製造方法として、2つの製造方法(第1の製造方法、第2の製造方法)を説明する。
(第1の製造方法)
図4は、リム幅方向に対応した金型の模式断面図である。また、図5は、リム周方向に対応した金型の模式断面図である。第1の製造方法は、鋳造成形による製造方法である。なお、図5は、図4のC−C線に対応した位置の断面図である。
まず、第1の製造方法において用いる金型について説明する。図4に示すように、第1の製造方法において用いる金型20は、固定下型21(第1金型)と、4つの側型22(第2金型)(図5参照)と、上型23(第3金型)とから構成されている。
固定下型21は、主にディスク11とリム12(図1参照)の車両外側に対応した形状の型面を有する。側型22は、図5に示すように、型割り部分に隔壁16に対応した隔壁形成部22aが位置するように、リム12の周方向に4つに分割して構成され、これらが組み合わされることで、図4に示すように、リム12の径方向外側に対応した形状の型面を有する。さらに、上型23は、ディスク11の車両内側およびリム12の径方向内側に対応する形状の型面を有し、湯口23aを有している。
第1の製造方法では、まず、図4に示すように、4つの側型22を固定下型21に対して所定位置までスライド移動させるとともに、上型23を固定下型21に向けて所定位置まで下降させて型を組み合わせて、キャビティC1を形成する。
その後、電気炉等で800℃に熱して溶かしたアルミニウム合金を、上型23の所定位置にある湯口23aからキャビティC1に注ぎ込む。そして、アルミニウム合金が冷えたところで脱型する。この際、各側型22は、図5に示すように、リム12の外周面から離間する方向に移動させる。このように分割された側型22を用いることで、隔壁16をウェル部12Dの周面上に一体に形成することができる。
そして、連通手段17(図1等参照)を有する蓋部材15を、凹部14を閉塞するように取り付け、隔壁16,16にビス止めする。これにより、車両用ホイール1が完成する。
このような製造方法によれば、4つの側型22により、凹部14を周方向に分割する複数の隔壁16を一体に形成することができる。また、隔壁16がリム12のウェル部12Dに一体に形成されていることから、隔壁16が別部材で構成される場合に比べて、部品コストおよび製造コストが大幅に低減され、生産性も大幅に向上することができる。
なお、本実施形態では、側型22の型割りが4分割であるため、形成する隔壁数を変更する場合は4の倍数個であることが、造形上および鋳造品質上好ましい。
さらに、本実施形態では、図5に示すように、型割り部分に隔壁形成部22aが位置する側型22を用いたが、側型22の形状は限定されない。図6は、リム周方向に対応した金型の変形例に係る模式断面図である。例えば、図6に示すように、型の中央に隔壁形成部22bが位置する側型22Aを用いてもよい。このような側型22Aによれば、隔壁16の形状を精度良く形成することができる。これによれば、例えば、隔壁16側に連通手段などを形成する場合(後記する連通手段の変形例1,2〔図8〜図11〕等)、その寸法精度を高めることができる。
(第2の製造方法)
図7(a)〜(c)は、第2の製造方法について説明する模式図である。第2の製造方法は、第1の製造方法のような鋳造成形のみの製造方法ではなく、鋳造成形(図7(a))とスピニング成形(図7(b),(c))による製造方法である。
第2の製造方法では、第1工程としてディスク11およびリム12(図2参照)の幅方向ディスク側を鋳造成形し、第2工程としてリム12の幅方向残部をスピニング成形する。
まず、第1工程の鋳造成形について説明する。図7(a)に示すように、本工程で用いる金型24は、固定下型25と、側型26と、上型27とから構成されており、これらが組み合わさることで、ディスク11およびリム12(図2参照)の幅方向ディスク側に対応した形状のキャビティC2を有する。なお、リム12の幅方向ディスク側は、少なくともウェル部12Dの周面上に形成される凹部14までは含むものである。
第1工程では、図7(a)に示すように、側型26を固定下型25に対して所定位置までスライド移動させるとともに、上型27を固定下型25に向けて所定位置まで下降させて型を組み合わせる。これにより、キャビティC2が形成される。
その後、アルミニウム合金の溶湯を、上型27の一端にある湯口27aからキャビティC2に注ぎ込む。そして、アルミニウム合金が冷えたところで脱型する。脱型の手順は、前記した金型24の組み合わせ手順と逆である。これにより、車両用ホイール1のディスク11とリム12の幅方向ディスク側が形成される。
次に、第2工程のスピニング成形について説明する。図7(b),(c)に示すように、本工程で用いる金型28は、リム12の径方向内側に対応した形状の金型である。第2工程では、図7(b)に示すように、第1工程で得られた鋳造成形品のリム12の径方向内側を、この鋳造成形品とともにディスク軸で回転する金型28に、加工ローラ29で押し付ける。そして、図7(c)に示すように、加工ローラ29を自転させつつディスク11側とは逆方向に移動させて、リム12の幅方向残部を形成する。そして、連通手段17(図1参照)を有する蓋部材15を、凹部14を閉塞するように取り付け、隔壁16,16にビス止めする。これにより、車両用ホイール1が完成する。
このような製造方法によれば、ウェル部12Dに凹部14を備えたことによって、鋳造時のディスク11と反対側のビードシート部12A、リムフランジ部12Bに生じ得る、指向性凝固の精度悪化の問題を解消することができる。
なお、前記した製造方法では第2工程のスピニング成形において、リム12の径方向内側に対応した形状の金型28を用いて径方向外側から加工ローラ29で押し付ける態様としたが、スピニング成形の態様はこれに限定されるものではない。例えば、リム12の径方向外側に対応した形状の金型を用いて径方向内側から加工ローラで押し付ける態様としてもよい。これによっても同様に車両用ホイール1を製造することができる。
[車両用ホイール1の作用効果]
以上によれば、本実施形態において以下の効果を得ることができる。
副気室13を形成する凹部14は、その頂部14b,14bの径方向の高さが、ビードシート部12A,12Aのシート面よりも低く形成されている。これにより、ビードシート部のリム径方向の高さと同じ高さを有する縦壁が形成された従来の車両用ホイールよりも重量を削減することができる。
隔壁16がウェル部12Dに一体に形成されていることで、従来の車両用ホイールの製造時に生じていた、別部材の隔壁をリムと縦壁に固着する固着作業も不要になり、従来よりも量産性を向上することができる。また、別部材で隔壁を構成する場合に比べて、部品コストおよび製造コストも大幅に低減される。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
[連通手段の変形例]
第1の実施形態では、タイヤ空気室MCと副気室13を連通する連通手段17を、蓋部材15の周方向端部に設ける構成としたが(図1参照)、連通手段はこれに限られず、以下のように実施することができる。
図8は、変形例1に係る連通手段近傍を示す要部拡大分解斜視図、図9は、変形例1に係る連通手段近傍を示すリム周方向の要部拡大断面図である。図10は、変形例2に係る連通手段近傍を示す要部拡大分解斜視図、図11は、変形例2に係る連通手段近傍を示すリム周方向の要部拡大断面図である。
例えば、図8に示すように、隔壁16側に連通手段17Aを設けることができる。この連通手段17Aは、1つの副気室13を形成する隔壁16,16の一方側にのみ設けられ、副気室13側から周方向に沿って、所定の長さを有して形成された溝である。図9に示すように、連通手段を有しない蓋部材15が、連通手段17の一部に被さるように隔壁16に固定されることで、蓋部材15と隔壁16との間に連通孔13aが形成される。
また、前記した連通手段17Aの形状は限定されるものではない。例えば、図10に示すように、連通手段17Bは、周方向に延びる溝17aと幅方向に延びる溝17bとから、平面視T字状に形成される。溝17aは連通孔13a(図11参照)の長さおよび開口部断面積を決定するため適宜設定される。溝17bは、溝17aよりも幅広および深底に形成されている。そして、図11に示すように、蓋部材15が、連通手段17Bの溝17aに被さるように隔壁16に固定されることで、蓋部材15と隔壁16との間に連通孔13aが形成される。溝17bを幅広および深底に確保することで、タイヤ空気室と副気室13の空気の通流が妨げられないようになっている。又、車両用ホイール1の重量も削減される。
また、連通手段は、前記した隔壁16ではなく、凹部14の縦壁14aに設けた溝や孔で構成するものであってもよい。さらに、連通手段により形成される連通孔の断面形状は必要な断面積が確保されれば、特に限定されるものではないが、加工上、円形、四角形が好ましい。なお、これらの連通手段17A,17Bは、車両用ホイール1の鋳造時に一体に形成するものであってもよいし、鋳造後に加工するものであってもよい。
また、連通手段は、蓋部材の中央に設けることもできる。図12(a)は、変形例3に係る連通手段近傍を示すリム周方向の要部拡大断面図、(b)は、変形例4に係る連通手段近傍を示すリム周方向の要部拡大断面図、(c)は、変形例5に係る連通手段近傍を示すリム周方向の要部拡大断面図である。
例えば、図12(a)に示すように、連通手段17Cは、蓋部材15の中央に穿設された孔で構成されるものであってもよいし、図12(b)に示すように、連通手段17Dは、蓋部材15の中央に、バーリング加工によって所定の長さを有するように形成された孔で構成されるものであってもよい。また、図12(c)に示すように、連通手段17Eは、蓋部材15に取り付けられた中空のグロメットまたは中空パイプ等であってもよい。なお、バーリング加工やグロメット等を用いる場合は、連通孔の所定の長さおよび開口部断面積の確保が容易で、チューニングを容易にすることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る車両用ホイールについて説明する。
図13は、第2実施形態に係る車両用ホイールの幅方向の要部拡大断面図である。本実施形態に係る車両用ホイールは、第1の実施形態の凹部の構成を変更して実施したものである。本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図13に示すように、本実施形態では、凹部31が、ウェル部30の形状を利用して形成されている。
まず、ウェル部30は、ディスク側に形成される小径部32と、この小径部32に段差部33を介して連続する大径部34とから構成され、径方向に段差を有する形状に形成されている。
小径部32は、ウェル部30における最も径の小さい部分であり、幅方向に大きく確保されている。この小径部32には、周方向に沿って1つの縦壁32aが形成されており、この縦壁32aの頂部32b(凹部の開口頂部)は、段付き形状に形成されている。
段差部33は、小径部32から大径部34に向けて拡径するように形成された縦壁33aであり、その頂部33b(凹部の開口頂部)は段付き形状に形成されている。縦壁32aの頂部32bと、段差部33の頂部33bとは、ともに同一の径方向高さで、ビードシート部12A、12Aのシート面よりも低く形成されている。このように径方向高さを抑えることで重量の増加を抑制する。
大径部34は、ビードシート部12Aより径が小さく形成されている。小径部32と大径部34は、小径部32の方が大径部34より幅広に形成されている。このように、小径部32の幅方向における割合を大きくすることで、軽量化を図ることができる。
凹部31は、小径部32に形成された縦壁32aと、段差部33の縦壁33aによって形成されている。この凹部31は、第1の実施形態と同様に、図示しない隔壁によって、周方向に分割されている。このようにして形成される凹部31に、その開口を閉塞する蓋部材15を取り付けることで、副気室13が形成される。
以上によれば、本実施形態に係る車両用ホイールにおいて以下の効果を得ることができる。
凹部31を構成する縦壁32a,33aの頂部32b,33bは、その径方向の高さがビードシート部12A,12Aよりも低く形成されている。これにより、ビードシート部のリム径方向の高さと同じ高さの縦壁が形成された従来の車両用ホイールよりも重量を削減することができる。また、ウェル部30の形状を利用し、小径部32の外周面に1つの縦壁32aを備えるだけで凹部31が構成されるので、構造を簡素化することができる。さらに、この車両用ホイールでは、凹部31の幅方向一方にしか縦壁が形成されないため、凹部31の幅方向両側に縦壁が形成される第1の実施形態に係る車両用ホイール1よりも、タイヤのリム組付け性を良好に確保することができる。
なお、本実施形態の小径部32、段差部33、大径部34の形状は限定されるものではない。例えば、小径部32が最深部から段差部33まで拡径する形状に形成されるものであってもよいし、段差部33が、小径部32から大径部34に径方向に沿ってディスク軸に垂直に形成されるものでもよい。また、大径部34が、段差部33からビードシート部12Aまで拡径する形状で形成されるものであってもよい。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係る車両用ホイールについて説明する。
図14は、第3の実施形態に係る車両用ホイールを示す図であり、(a)は周方向の断面図、(b)は(a)のD−D線矢視断面図である。第3の実施形態に係る車両用ホイールは、第1の実施形態に係る車両用ホイールに、空気圧を検出する空気圧センサを保持する機能を持たせたものである。本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図14(a)に示すように、車両用ホイール1は、空気圧監視システム等に用いられる空気圧センサ41と、ウェイト42とを有している。空気圧センサ41は、直方体状の樹脂ケースに納められており、4つの蓋部材15のうち、一の蓋部材15Aの副気室対向面15aに固定されている(図14(b)参照)。また、ウェイト42は、空気圧センサと同質量を有し、一の蓋部材15Aに径方向で対向する蓋部材15Bの副気室対向面15aに固定されている。これらの空気圧センサ41とウェイト42の蓋部材15への固定に際しては、接着剤、両面テープ、ビス止め等一般的な工業製品で用いられる固定方法を用いることができる。
この構成によれば、気柱共鳴音を低減する車両用ホイール1において、蓋部材15のリム12への取付と同時に、空気圧センサ41を保持する機能も持たせることができる。また、ウェイト42を取り付けることで、ホイールバランスの調整も容易にすることができる。
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態に係る車両用ホイールについて説明する。
図15は、第4の実施形態に係る車両用ホイールを示す図であり、(a)は周方向の断面図、(b)は(a)のE−E線矢視断面図である。第4の実施形態に係る車両用ホイール1は、第3の実施形態と同様に、第1の実施形態に係る車両用ホイールに、空気圧を検出する空気圧センサを保持する機能を持たせたものであるが、その空気圧センサの取付箇所が第3の実施形態とは異なる。本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図15(a)に示すように、車両用ホイール1は、空気圧監視システム等に用いられる空気圧センサ41と、ウェイト42とを有し、さらに、その空気圧センサ41を保持するためのセンサ保持部43と、ウェイト42を保持するためのウェイト保持部44とを有する。センサ保持部43は、4つの隔壁16のうちの一の隔壁16Aに形成され、ウェイト保持部44は、一の隔壁16Aに径方向で対向した位置の隔壁16Bに形成されている。なお、センサ保持部43とウェイト保持部44の構成は同一であるため、以下、センサ保持部43の構成についてのみ説明する。
センサ保持部43は、4つの隔壁16のうちの一の隔壁16Aに形成された凹部43aと、蓋部材15の一端部に形成された押え部43bとから構成される。凹部43aは、隔壁16に、空気圧センサ41が収容可能な大きさで、直方体状に形成されている。また、押え部43bは、蓋部材15の連通手段17が形成されない側の端部に、径方向内側に突起した断面半円状に形成されている(図15(b)参照)。空気圧センサ41は、凹部43a内に収容され、蓋部材15に形成された押え部43bで押えられることで、リム12に固定される。この際、蓋部材15が、隔壁16Aにビス止めされて固定されると同時に、押え部43bが、凹部43a内の空気圧センサ41を固定するようになっている。なお、センサ保持部43の凹部43aは、収容する空気圧センサ41の寸法と略同一であることが好ましい。このように構成すれば、収容時のガタツキを防止することができる。
この構成によれば、気柱共鳴音を低減する車両用ホイール1において、隔壁16Aを肉抜きして軽量化するとともに、空気圧センサ41を保持する機能を持たせることができる。また、蓋部材15のリム12への取付と同時に空気圧センサ41の取付ができるので生産効率も向上する。また、ウェイト42をウェイト保持部44に固定することで、ホイールバランスの調整も容易にすることができる。
次に、第4の実施形態の変形例に係る車両用ホイールについて説明する。
図16は、第4実施形態の変形例に係る車両用ホイールの周方向の断面図である。また、図17は、第4の実施形態の変形例に係る空気圧センサの固定方法を示す図であり、(a)は、空気圧センサ近傍の要部拡大斜視図、(b)は空気圧センサ近傍の要部拡大分解斜視図である。本変形例に係る車両用ホイールは、第4の実施形態に係る車両用ホイールにおける空気圧センサ41およびウェイト42の固定方法を変更したものである。本実施形態において、第4の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図16に示すように、車両用ホイール1は、空気圧監視システム等に用いられる空気圧センサ41と、ウェイト42とを有し、さらに、空気圧センサ41を保持するためのセンサ保持部45と、ウェイト42を保持するためのウェイト保持部46とを有する。
センサ保持部45は、4つの隔壁16のうちの一の隔壁16Aに形成され、ウェイト保持部46は、一の隔壁16Aに径方向で対向した位置の隔壁16Bに形成されている。なお、センサ保持部45とウェイト保持部46の構成は同一であるため、以下、センサ保持部45の構成についてのみ説明する。
図17(b)に示すように、センサ保持部45は、隔壁16Aに形成された凹部45aと、この凹部45aの周方向両側に形成されたフランジ取付部45bとから構成される。凹部45aは、空気圧センサ41が収容可能な大きさで、直方体状に形成されている。また、フランジ取付部45bは、隔壁16Aの外側面から浅い段差を有して形成されている。空気圧センサ41の樹脂ケースは、一対のフランジ部41a,41aを有しており、このフランジ部41a,41aをフランジ取付部45bにビス止めすることで、リム12に固定されるようになっている(図17(a)参照)。
この構成によれば、気柱共鳴音を低減する車両用ホイールにおいて、隔壁16Aを肉抜きして軽量化するとともに、空気圧センサ41を保持する機能を持たせることができる。また、空気圧センサ41は、センサ保持部45にビス止めされるので、確実に固定される。さらに、ウェイト42を取り付けることで、ホイールバランスの調整も容易にすることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
前記実施形態では、蓋部材15は金属から形成されるものとしたが、蓋部材15の材料は限定されるものではない。例えば、プラスティック、その他の樹脂材料、ゴム材料等一般的な工業製品材料を用いることができる。この場合、より軽量な材料を用いることで、軽量化を向上させることができる。
前記実施形態では、蓋部材15をリム12(隔壁16等)にビス止めして固定する構成としたが、蓋部材15の固定方法はこれに限定されるものではない。例えば、圧入、嵌合、カシメ、接着、溶接等一般的な工業製品で用いられる固定方法を用いることができる。
前記実施形態では、副気室13をリム12の周方向に4つ設ける構成としたが、副気室13の数は限定されるものではない。例えば、3個以下であってもよいし、5個以上であってもよい。なお、現実的に確保できる副気室13の容量の制約から、2〜4個であることが好ましい。
第1の実施形態に係る車両用ホイールにタイヤが組み付けられた状態を示す一部断面斜視図である。 車両用ホイールのリム幅方向断面図であり、(a)は副気室を含む断面図[図3のA−A線矢視断面図](b)は隔壁を含む断面図[図3のB−B線矢視断面図]である。 第1の実施形態に係る車両用ホイールの周方向断面図である。 リム幅方向に対応した金型の模式断面図である。 リム周方向に対応した金型の模式断面図である。 リム周方向に対応した金型の変形例に係る模式断面図である。 (a)〜(c)は、第2の製造方法について説明する模式図である。第2の製造方法は、第1の製造方法のような鋳造成形のみの製造方法ではなく、鋳造成形(図7(a))とスピニング成形(図7(b),(c))による製造方法である。 変形例1に係る連通手段近傍を示す要部拡大分解斜視図である。 変形例1に係る連通手段近傍を示すリム周方向の要部拡大断面図である。 変形例2に係る連通手段近傍を示す要部拡大分解斜視図である。 変形例2に係る連通手段近傍を示すリム周方向の要部拡大断面図である。 (a)は、変形例3に係る連通手段近傍を示すリム周方向の要部拡大断面図、(b)は、変形例4に係る連通手段近傍を示すリム周方向の要部拡大断面図、(c)は、変形例5に係る連通手段近傍を示すリム周方向の要部拡大断面図である。 第2実施形態に係る車両用ホイールの幅方向の要部拡大断面図である。 第3の実施形態に係る車両用ホイールを示す図であり、(a)は周方向の断面図、(b)は(a)のD−D線矢視断面図である。 第4の実施形態に係る車両用ホイールを示す図であり、(a)は周方向の断面図、(b)は(a)のE−E線矢視断面図である。 第4実施形態の変形例に係る車両用ホイールの周方向の断面図である。 第4の実施形態変形例に係る空気圧センサの固定方法を示す図であり、(a)は、空気圧センサ近傍の要部拡大斜視図、(b)は空気圧センサ近傍の要部拡大分解斜視図である。
符号の説明
1 車両用ホイール
2 金型
3 金型
11 ディスク
12 リム
12A ビードシート部
12D ウェル部
13 副気室
13a 連通孔
14 凹部
14a 縦壁
14b 頂部
15 蓋部材
15a 副気室対向面
16 隔壁
17 連通手段
20 金型
21 固定金型 (第1金型)
22 側型 (第2金型)
23 上型 (第3金型)
31 凹部
32 小径部
32a 縦壁
32b 頂部
33 段差部
33a 縦壁
33b 頂部
34 大径部
41 空気圧センサ
42 ウェイト
43,45 センサ保持部
44,46 ウェイト保持部
30 ウェル部
MC タイヤ空気室
T タイヤ

Claims (8)

  1. 副気室とこの副気室をタイヤ空気室と連通させる連通手段を備えた車両用ホイールであって、
    前記副気室は、リムのビードシート部よりも径方向内側に位置するウェル部に周方向に沿って形成された凹部と、前記凹部の開口を閉塞する蓋部材と、から形成され、
    前記凹部の開口頂部は、その径方向の高さが前記ビードシート部よりも低いことを特徴とするとともに、
    タイヤ空気圧を検出するセンサを有し、前記センサは、前記蓋部材の副気室対向面に固定されていることを特徴とする
    両用ホイール。
  2. 副気室とこの副気室をタイヤ空気室と連通させる連通手段を備えた車両用ホイールであって、
    前記副気室は、リムのビードシート部よりも径方向内側に位置するウェル部に周方向に沿って形成された凹部と、前記凹部の開口を閉塞する蓋部材と、から形成され、
    前記凹部の開口頂部は、その径方向の高さが前記ビードシート部よりも低いことを特徴とするとともに、
    前記副気室を周方向に分割する隔壁が、前記ウェル部に一体に形成され、
    前記連通手段は、前記隔壁に設けられていることを特徴とする
    両用ホイール。
  3. 前記連通手段は、周方向に延びる第1の溝と幅方向に延びる第2の溝とから平面視T字状に形成され、
    前記第1の溝は前記副気室側に、前記第2の溝はタイヤ空気室側に配置されていることを特徴とする
    請求項2に記載の車両用ホイール。
  4. 副気室とこの副気室をタイヤ空気室と連通させる連通手段を備えた車両用ホイールであって、
    前記副気室は、リムのビードシート部よりも径方向内側に位置するウェル部に周方向に沿って形成された凹部と、前記凹部の開口を閉塞する蓋部材と、から形成され、
    前記凹部の開口頂部は、その径方向の高さが前記ビードシート部よりも低いことを特徴とするとともに、
    前記副気室を周方向に分割する隔壁が、前記ウェル部に一体に形成され、
    タイヤ空気圧を検出するセンサが、前記隔壁の外周面に凹んで形成された収容部に収容されて固定されていることを特徴とする
    車両用ホイール。
  5. 前記連通手段は、前記蓋部材および前記凹部の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項4に記載の車両用ホイール。
  6. 前記凹部は、前記ウェル部の外周面上に周方向に沿って形成された一対の縦壁により構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用ホイール。
  7. 前記ウェル部は、小径部と、この小径部に段差部を介して連続する大径部と、を有し、
    前記凹部は、前記小径部の外周面上に周方向に沿って形成された縦壁と、前記段差部とにより構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用ホイール。
  8. 請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両用ホイールを製造するにあたり、
    前記車両用ホイールの車両外側に対応した形状を有する第1金型と、
    前記リムの周方向に対応して少なくとも2つ以上に分割された複数の型から構成され、これらの複数の型が組み合わされることで、前記リムの径方向外側に対応して前記凹部および前記隔壁を形成するための形状を有する第2金型と、
    前記リムの径方向内側に対応した形状を有する第3金型と、
    を備える鋳造用金型を用いて前記車両用ホイールの鋳造成形を行ない、
    前記車両用ホイールを前記鋳造用金型から脱型する際、前記第2金型を構成する前記複数の型を、それぞれ前記車両用ホイールの前記リムから離間する方向に型開きすることを特徴とする車両用ホイールの製造方法。
JP2006308362A 2006-11-14 2006-11-14 車両用ホイールおよび車両用ホイールの製造方法 Expired - Fee Related JP4520971B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006308362A JP4520971B2 (ja) 2006-11-14 2006-11-14 車両用ホイールおよび車両用ホイールの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006308362A JP4520971B2 (ja) 2006-11-14 2006-11-14 車両用ホイールおよび車両用ホイールの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008120306A JP2008120306A (ja) 2008-05-29
JP4520971B2 true JP4520971B2 (ja) 2010-08-11

Family

ID=39505527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006308362A Expired - Fee Related JP4520971B2 (ja) 2006-11-14 2006-11-14 車両用ホイールおよび車両用ホイールの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4520971B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5460124B2 (ja) * 2009-05-21 2014-04-02 株式会社ブリヂストン タイヤ用ホイール
JP5361056B2 (ja) * 2009-06-24 2013-12-04 日本プラスト株式会社 レゾネータ
JP4830014B2 (ja) * 2009-09-08 2011-12-07 本田技研工業株式会社 車両用ホイール
JP6289890B2 (ja) * 2013-12-11 2018-03-07 トピー工業株式会社 車両用ホイールのリム構造およびその製造方法
KR101822273B1 (ko) 2016-04-18 2018-03-09 현대자동차주식회사 타이어의 소음 저감 장치
KR101828315B1 (ko) * 2016-04-29 2018-02-12 주식회사 팔 차량용 휠
JP2019217979A (ja) * 2018-06-22 2019-12-26 本田技研工業株式会社 車両用ホイール
JP6964561B2 (ja) * 2018-07-17 2021-11-10 本田技研工業株式会社 車両用ホイール

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003510209A (ja) * 1999-09-29 2003-03-18 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン 車両ホイール用騒音減衰器を備えた安全支持体
JP2003252191A (ja) * 2002-03-05 2003-09-10 Bridgestone Corp 路面状態推定方法及びその装置
JP2003326905A (ja) * 2002-05-16 2003-11-19 Bridgestone Corp リムホイールおよびその製造方法
JP2005205934A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤホイール組立体
JP2006122945A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Topy Ind Ltd 車両ホイールの製造方法およびスピニング加工装置
JP2006273182A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Rintekkusu Kk 車両用ホイール
JP2007145191A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Asahi Tec Corp 車両用ホイールの製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003510209A (ja) * 1999-09-29 2003-03-18 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン 車両ホイール用騒音減衰器を備えた安全支持体
JP2003252191A (ja) * 2002-03-05 2003-09-10 Bridgestone Corp 路面状態推定方法及びその装置
JP2003326905A (ja) * 2002-05-16 2003-11-19 Bridgestone Corp リムホイールおよびその製造方法
JP2005205934A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤホイール組立体
JP2006122945A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Topy Ind Ltd 車両ホイールの製造方法およびスピニング加工装置
JP2006273182A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Rintekkusu Kk 車両用ホイール
JP2007145191A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Asahi Tec Corp 車両用ホイールの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008120306A (ja) 2008-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4520971B2 (ja) 車両用ホイールおよび車両用ホイールの製造方法
US8286679B2 (en) Vehicle wheel
US9604583B2 (en) Wheel resonator for vehicle
US20050212350A1 (en) Vehicle wheel and manufacturing method of the same
US20090151836A1 (en) Tire wheel assembly
JP2008126806A (ja) 車両用ホイール及びその製造方法
JP2015067051A (ja) レゾネータ
JP2015171876A (ja) レゾネータ
JP2010095147A (ja) 車両用ホイール
JP2014084039A (ja) ホイール用レゾネータ
JP2010095103A (ja) 車両用ホイール
JP4779077B2 (ja) 車両用ホイールおよびその製造方法
JP6994084B2 (ja) 吸音装置を備えた車輪
JP2007145191A (ja) 車両用ホイールの製造方法
JP6235933B2 (ja) 車両用ホイール
JP2004291896A (ja) 車両用ホイール
US20200164683A1 (en) Vehicle wheel
JP2015171875A (ja) レゾネータ
JP2007137393A (ja) 車両用ホイールとその製造方法
JP2008143286A (ja) 車両用ホイールとその製造方法
JP2006341674A (ja) 車両用ホイール
JP2011173479A (ja) 車両用ホイール
JP2003326904A (ja) リムホイールの製造方法
JP5091829B2 (ja) 車両用ホイール
JP2007145189A (ja) 車両用ホイール

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091013

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100518

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100521

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4520971

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140528

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees