JP2010095103A - 車両用ホイール - Google Patents

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Yoichi Kamiyama
洋一 神山
Katsushi Ishii
克史 石井
Hisamitsu Takagi
久光 高木
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Abstract

【課題】量産性を向上させることが可能な車両用ホイールを提供すること。
【解決手段】リム14のウェル部14cには、上方に向かって僅かに突出し縦断面略T字状に形成された突条部22が設けられ、副気室部材24の本体部28の底面には、長手方向に沿って延在し断面略T字状の突条部22に対応する形状からなる断面略T字状の凹部30が形成される。この場合、前記突条部22と前記凹部30とを係合させ、前記副気室部材24をウェル部14c側に向かって押圧(加圧)することにより前記凹部30が弾性変形して拡開し、断面略T字状に形成された突条部22が前記副気室部材24の凹部30内に嵌め込まれることにより、副気室部材24がリム14の外周面に装着される。
【選択図】図4

Description

本発明は、タイヤ空気室内の気柱共鳴(空洞共鳴)に伴う騒音を低減する車両用ホイールに関する。
一般に、タイヤの空気室(以下、「タイヤ空気室」という。)内で生じる気柱共鳴が、自動車のロードノイズの要因となることが知られている。この気柱共鳴とは、路面からタイヤに伝わるランダムな振動がタイヤ空気室内の空気を振動させ、その結果、タイヤ空気室の気柱共鳴周波数付近で共鳴現象が起こり、共鳴音が発生する現象をいう。
例えば、特許文献1には、この気柱共鳴に伴う騒音を低減するための車両用ホイールが開示されている。この車両用ホイールは、リムの周方向に沿って複数の副気室を有している。さらに詳細に説明すると、この車両用ホイールでは、リムの周方向に延びるようにウェル部に立設された環状の縦壁と、ビードシート部側に向かうウェル部の立上り側壁との間に形成される環状の空間部分が蓋部材で閉塞されている。そして、前記蓋部材とウェル部と縦壁とで区画される空間部分が周方向に所定の間隔をあけて配置された複数の隔壁で仕切られることで各副気室が形成されている。また、タイヤ空気室と各副気室とは、前記蓋部材に形成された連通孔で連通している。この車両用ホイールによれば、連通孔と副気室とがヘルムホルツ・レゾネータを構成し、タイヤ空気室内の気柱共鳴音を低減することができるとしている。
特許第3992566号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示された従来技術に係る車両用ホイールは、現実的な構造とはいえない。すなわち、ウェル部から立ち上がるように縦壁を形成したホイールに、複数の隔壁と蓋部材とを、気密性を保持しつつ、溶接、接着、嵌め込み、締結により高精度で結合させる必要があり、気密性の確保、製造工数や製造コストの増大を考慮すると、量産化に不適であるという問題がある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、量産性を向上させることが可能な車両用ホイールを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、タイヤ空気室内に副気室部材が配設された車両用ホイールであって、前記副気室部材は、内部に形成される副気室と、前記副気室と前記タイヤ空気室とを連通させる連通孔を有し、前記副気室部材の弾性変形を利用してリムの外周面に嵌め込まれることを特徴とする。
本発明によれば、副気室部材の弾性変形を利用して、前記副気室部材をリムの外周面に嵌め込むことにより、副気室部材を簡便に取り付けることができる。このため、従来の車両用ホイール(例えば、特許文献1参照)のようにリムに複数の隔壁や蓋部材を順次組み付けて気密性を考慮しながら高精度にこれらを結合させて副気室を形成していくものと異なって、本発明では、予め副気室を有する副気室部材をリムの外周面に対して弾性変形を利用して嵌め込むだけで簡便に製造することができる。この結果、本発明では、従来の車両用ホイール(例えば、特許文献1参照)と比較して、製造工数や製造コストを削減することができ、量産性を向上させることができる。
また、本発明によれば、リムの外周面に突条部を形成し、副気室部材に前記突条部に対応する形状からなる凹部を形成し、前記副気室部材が前記凹部において弾性変形し前記突条部に嵌め込まれることによって、簡便に製造することができる。例えば、金属製材料からなるリムの突条部に対して、例えば、樹脂製材料からなる副気室部材の凹部が弾性変形して拡開し、前記凹部内に突条部が挿入(装填、装着)されることにより、リムに対して副気室部材を容易に固定することができる。
さらに、本発明によれば、副気室部材に突条部を形成し、リムの外周面に前記突条部に対応する形状からなる凹部を形成し、前記突条部が弾性変形して前記凹部内に嵌め込まれることによって、簡便に製造することができる。例えば、樹脂製材料からなる副気室部材の突条部が弾性変形して屈曲し、金属製材料からなるリムの凹部内に前記突条部が挿入(装填、装着)されることにより、リムに対して副気室部材を容易に固定することができる。
さらにまた、本発明によれば、リムの外周面であってビードシート部近傍のタイヤ空気室に臨む部位に凹部を形成し、前記副気室部材を弾性変形させて前記凹部内に嵌め込まれるように構成することにより、簡便に製造することができる。
本発明の車両用ホイールによれば、弾性を利用して、予め副気室を有する副気室部材を嵌め込むことにより、ホイールの外周面に簡便に装着することができるため、従来の車両用ホイールと比較して、製造工数や製造コストを削減することができると共に、量産性を向上させることができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用ホイールの斜視図、図2は、図1の車両用ホイールにタイヤを装着した車輪の要部拡大縦断面図である。
本発明の車両用ホイールは、弾性変形を利用して、副気室部材(ヘルムホルツ・レゾネータ)をリムの外周面側に嵌め込んで装着したことを主な特徴としている。ここでは、先ず、車両用ホイールの全体構成について説明した後に、副気室部材の構成について説明する。
図1に示されるように、第1実施形態に係る車両用ホイール10は、タイヤ12(図2参照)を装着するためのリム14と、前記リム14を図示しないハブに連結するためのディスク16と、弾性変形して前記リム14の外周面側に装着される副気室部材24とから構成される。
図2に示されるように、前記リム14は、幅方向の両端部に形成されるビードシート部14aと、前記ビードシート部14aから外側に向けて屈曲して形成されるリムフランジ部14bと、前記ビードシート部14a、14a間において径方向内側に窪んで形成されるウェル部14cとを有する。この場合、リム14の外周面とは、ビードシート部14a、リムフランジ部14b、図示しないハンプ部、及びウェル部14cを含む外面によって構成される。
前記ビードシート部14cには、タイヤ12のビード部12aが装着される。これにより、リム14とタイヤ12の内周面の間に環状の密封空間からなるタイヤ空気室20が形成される。
前記ウェル部14cは、タイヤ12をリム14に組み付ける際、タイヤ12のビード部12aを落とし込むために設けられるものである。前記ウェル部14cの幅方向に沿った略中央部には、図2及び図4に示されるように、上方に向かって僅かに突出し縦断面略T字状に形成された突条部22が設けられる。前記突条部22は、リム14の外周面に沿って所定長だけ延在する円弧状に形成され、又はリム14の外周面に沿って所定間隔毎に離間する非連続に形成されてもよい。この突条部14は、後記するように、弾性変形した副気室部材24が嵌め込まれて前記副気室部材24を所定位置に係止(保持)するものである。
なお、前記突条部22は、例えば、リム14を鋳造する際にウェル部14cと一体成形され、又は、ウェル部14cに図示しない断面矩形状の環状凸部を形成した後、前記環状凸部に対して切削加工を施すことによって断面略T字状に形成するようにしてもよい。
ディスク16は、図2に示されるように、リム14の車両外側の端部から径方向内側に連続して形成される。リム14及びディスク16は、例えば、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の軽量高強度材料等から製造される。なお、これらの材料に限定されるものではなく、スチール(鋼)等から形成されるものであってもよい。また、車両用ホイール10は、スポークホイールであってもよい。
次に、副気室部材について説明する。図3(a)は、リムの外周面に装着された副気室部材の拡大縦断面図、図3(b)は、前記副気室部材が装着される際に弾性変形した状態を示す説明図、図4は、リムの外周面に設けられた突条部に対して副気室部材が嵌め込まれる状態を示す一部断面斜視図である。
副気室部材24は、図3(a)及び図4に示されるように、ウェル部14cの周方向に沿って配置される一方向に沿って長尺に形成された部材であって、その内部に副気室26が設けられている。そして、第1実施形態における副気室部材24は、ウェル部14cの周面に沿って略等間隔に4つ配置されている。すなわち、第1実施形態に係る車両用ホイール10は、リム14の中心(以下、リム中心という)を挟んで対向する1対の副気室部材24を2組備えている。この場合、前記副気室部材24は、リム中心から周方向に沿って90度以内の中心角度で設定されると好適である。なお、前記副気室部材24の個数は、4つが好ましいが、3つ又は2つであってもよい。
前記副気室部材24は、図3(a)及び図4に示されるように、ウェル部14c(リム14)の外周面に沿うように延在し、且つ長手方向に沿って湾曲するように形成されている。副気室部材24は、内部に副気室26が形成された本体部28を有し、前記本体部28の底面には、長手方向に沿って延在し断面略T字状の突条部22に対応する形状からなる断面略T字状の凹部30が形成される。
この凹部30は、縦断面視して、幅狭な矩形状の開口部と、前記開口部に連続する幅広な矩形状の孔部によって構成される。
また、副気室部材24は、図2に示されるように、ホイール(ホイール本体)の回転方向と略直交する方向に本体部28から所定長だけ突出する突出部32を有する。この突出部32は、ビードシート部14a側に向かって延在し、ウェル部14cに膨出形成された図示しない係合部に嵌まり込んで位置決めされると共に、副気室部材24の周方向に対する回り止め機能を有する。前記突出部32は、中空の管状に形成され、副気室26とタイヤ空気室20とを連通させる連通孔34が形成される。
このような副気室部材24の内部に形成される副気室26の形状は、特に限定されるものではないが、縦断面視して扁平形状が好ましい。また、副気室26の容積は、例えば、50〜250cc程度が好ましい。副気室26の容積をこの範囲内に設定することで、副気室部材24は、消音効果を充分に発揮しつつ、その重量の増大を抑制して車両用ホイール10の軽量化を達成することができる。また、周方向に沿った副気室部材24の長さは、リム14の周長と同じ長さを最大とし、車両用ホイール10の重量の調整やウェル部14cに対する組み付け性を考慮して適宜に設定される。
連通孔34の断面形状は、特に限定されるものではなく、例えば、円形、楕円形、多角形、トンネル形状等のいずれであってもよい。連通孔34の直径は、断面が円形の場合には、5mm以上が好ましい。また、円形以外の断面形状の連通孔34は、その断面積で同じ断面積の円形に換算して直径5mm以上のものが好ましい。
連通孔34の長さは、次の(式1)で示されるヘルムホルツ・レゾネータの共鳴周波数を求める式を充足するように設定されるとよい。
=C/2π×√(S/V(L+α×√S))・・・(式1)
但し、
(Hz):共鳴周波数
C(m/s):副気室26内部の音速(=タイヤ空気室20内部の音速)
V(m):副気室26の容積
L(m):連通孔34の長さ
S(m):連通孔34の開口部断面積
α:補正係数
とする。
なお、前記共鳴周波数f(Hz)は、タイヤ空気室20の共鳴周波数に合わせられる。その際、全部で4つから構成される副気室部材24の共鳴周波数は、全て同一に設定してもよいし、又はそれぞれ異なるように設定してもよい。具体的には、タイヤ空気室20の共鳴周波数に2つの共鳴周波数(f、f)が認められる場合に、4つの副気室部材24の共鳴周波数fを(f+f)/2に設定することができる。また、リム中心を挟んで対向する1対の副気室部材24の共鳴周波数fをfに設定し、他の一対の副気室部材24の共鳴周波数fをfに設定することもできる。
副気室部材24の材料としては、例えば、合成樹脂やゴム等の弾性を有する材料であればよい。また、副気室部材24の軽量化や量産性の向上、製造コストの削減、副気室26の気密性の確保等の諸要素を考慮すると、軽量で高剛性のブロー成形が可能で且つ弾性を有する材料が好ましく、例えば、繰り返し曲げ疲労にも強いポリプロピレンが好ましい。
第1実施形態に係る車両用ホイール10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
第1実施形態に係る車両用ホイール10は、従来の車両用ホイール(例えば、特許文献1参照)のようにリムに複数の隔壁や蓋部材を順次組み付けて気密性を考慮しながら高精度にこれらを結合させて副気室を形成していくものと異なって、予め副気室26を有する副気室部材24をリム14の外周面に対して弾性変形を利用して嵌め込むだけで製造される。
すなわち、第1実施形態に係る車両用ホイール10では、ウェル部14c(リム14)の上面に形成された突条部22に対し、副気室部材24の底面に形成された凹部30を係合させ、前記副気室部材24をウェル部14c側に向かって押圧(加圧)することにより前記凹部30が弾性変形して拡開し、断面略T字状に形成された突条部22が前記副気室部材24の凹部30内に嵌め込まれる。このように、例えば、金属製材料からなる突条部22が、例えば、樹脂製材料からなる副気室部材24の凹部30内に、弾性変形を利用して挿入(装填、装着)されることにより、リム14に対して副気室部材24が固定される。
なお、ウェル部14cの突条部22を副気室部材24の凹部30に対して嵌め込む(挿入する)際、副気室部材24の長手方向に沿った中央部から両端部に向かって順次押圧して嵌め込むようにしてもよいし、又は、副気室部材24の形状に対応する図示しない湾曲した治具を用いて、副気室部材24を前記治具で全体的に均一に押圧して嵌め込むようにしてもよい。
従って、第1実施形態に係る車両用ホイール10は、従来の車両用ホイール(例えば、特許文献1参照)と比較して、製造工数や製造コストを削減することができ、量産性を向上させることができる。また、第1実施形態に係る車両用ホイール10は、従来の車両用ホイールと異なって、副気室26の気密性の確保に対して特別な配慮が不要となるため、消音性能の品質の安定化を達成することができる。
また、第1実施形態に係る車両用ホイール10は、副気室部材24をリム14の外周面に弾性変形を利用して嵌め込む前に、副気室部材24自体における共鳴周波数の確認及び修正が可能であるため、副気室部材24における製品の歩留まりを向上させることができる。
図5(a)は、第1実施形態の第1変形例に係る車両ホイールを構成する副気室部材の拡大縦断面図、図5(b)は、図5(a)の前記副気室部材が弾性変形して突条部に嵌め込まれる状態を示す説明図、図5(c)は、前記副気室部材に形成された連通孔を示す一部断面斜視図である。
図1〜図4に示される車両用ホイール10では、ホイールのウェル部14c側に設けられた突条部22として断面略T字に形成されたものを例示しているが、これに限定されるものではなく、例えば、図5(a)、(b)の第1変形例に示されるように、リム14(ウェル部14c)の幅方向に沿って所定間隔離間する断面略L字状の一対の突条部22a、22aを形成すると共に、副気室部材24の幅方向に沿った両側部に前記断面略L字状の突条部22a、22aが嵌まり込む断面鉤状の凹部30a、30aをそれぞれ設けるようにしてもよい。
図6(a)は、第1実施形態の第2変形例に係る車両用ホイールを構成する副気室部材の拡大縦断面図、図6(b)は、図6(a)の前記副気室部材が弾性変形して突条部に嵌め込まれる状態を示す説明図である。
図6(a)、(b)の第2変形例に示されるように、ウェル部14cから上方に向かって突出する突条部22bを断面鋸状とし、凹部30bの内壁に前記断面鋸状に対応する鋸状部を形成し、前記凹部30bの弾性変形を利用して嵌め込むことにより、車両ホイール10が回転した際、その遠心力の作用により突条部22bが凹部30bの鋸状部によって確実に係止されて抜け止め機能が発揮される。
なお、副気室部材24の長手方向に沿った一端部に、連通孔34が形成された突出部32を周方向に沿って延在するように設けてもよいし、又は、図5(c)に示されるように、副気室部材24の本体部28の上面の一部を切り欠いて連通孔34を設けるようにしてもよい。
次に、本発明の第2実施形態に係る車両用ホイールを図7〜図9に示す。なお、以下に示す実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7(a)は、第2実施形態に係る車両用ホイールを構成する副気室部材の拡大縦断面図、図7(b)は、図7(a)の前記副気室部材の突条部が弾性変形して凹部に嵌め込まれる状態を示す説明図、図7(c)は、前記副気室部材がリムの外周面に装着される状態を示す一部断面斜視図である。
この第2実施形態では、副気室部材24の底面部に下方側に向かって突出する突条部22cを形成すると共に、前記突条部22cの弾性変形を利用して前記突条部22cが嵌め込まれる凹部30cをホイールのウェル部14c(リム14)の上面に形成している点で第1実施形態と異なる。
この場合、図7に示されるように、突条部22cを中実形状で断面下向きの矢印形状(↓)とし、ホイールのウェル部14cに幅狭な長溝からなる凹部30cを形成し、副気室部材24の突条部22cの弾性変形を利用して前記突条部22cを凹部30c内に嵌め込むことにより、前記副気室部材24がリム14に固定される。
なお、前記ホイールに形成された幅狭な長溝からなる凹部30cは、例えば、リム14を押し出し成形で製造する際、略同時に曲げ成形を施すことによって形成され、又は、リム14の上面に機械加工によって形成してもよい。
図8(a)は、第2実施形態の第1変形例に係る車両用ホイールを構成する副気室部材の拡大縦断面図、図8(b)は、図8(a)の前記副気室部材の突条部が弾性変形して凹部に嵌め込まれる状態を示す説明図、図9は、図7(a)の突条部を非連続で所定間隔離間させた状態を示す一部断面斜視図である。
また、図8の第1変形例に示されるように、突条部22dを本体部28の副気室26に連通する中空形状とし、ホイール側に形成された縦断面矩形状の凹部30dと係合する係合部36を突条部22dに設けるようにしてもよい。この場合、突条部22dに形成された中空の係合部36が内側に縮径して弾性変形することにより前記突条部22dがホイール側の凹部30d内に嵌着される。
なお、前記副気室部材24に形成された突条部22c(22d)は、本体部28の長手方向に沿って連続するように形成され、又は、図9に示されるように、所定間隔離間した非連続で分断されるように形成されるようにしてもよい。その他の作用効果は、第1実施形態と同一であるため、その詳細な説明を省略する。
次に、本発明の第3実施形態に係る複数の構成例を図10〜図14に示す。図10は、第3実施形態の第1構成例に係る車両用ホイールの部分断面図、図11は、第3実施形態の第2構成例に係る車両ホイールの部分断面図、図12は、第3実施形態の第3構成例に係る車両用ホイールの部分断面図、図13(a)は、第3実施形態の第4構成例に係る車両用ホイールの部分断面図、図13(b)は、図13(a)の副気室部材に形成された連通孔を示す部分断面図、図14は、第3実施形態の第5構成例に係る車両用ホイールの部分断面図である。
この第3実施形態では、タイヤ12及びホイール(ホイール本体)で囲繞されるタイヤ空気室20に面する部位であってウェル部14cに隣接する部位(ビードシート部14aの近傍部位)に副気室部材24が配置されている点で第1実施形態及び第2実施形態と異なる(図2参照)。
第3実施形態の第1構成例では、図10に示されるように、ディスク16側(ホイールの外側)の一方のビードシート部14aの下方側で鉛直線に対して所定角度だけ傾斜する断面矩形状の凹部30eが形成され、前記矩形状の凹部30eに対応する中空の矩形状からなる副気室部材24をその弾性変形を利用して嵌め込んで構成している。
すなわち、前記凹部30eの開口部には、相互に内側に向かって所定長だけ突出する抜け止め用凸部40が膨出形成され、前記中空の断面矩形状からなる副気室部材24が前記抜け止め用凸部40と係合した際、中空に形成された副気室部材24の側壁が内側に向かって弾性変形し凹部30eの奥側に向かって嵌挿される。
この第3実施形態の第1構成例では、抜け止め用凸部40を、例えば、鋳造成形によってホイールと一体成形することにより、簡便に製造することができると共に、ウェル部14c側には何ら障害物となるものがないため、副気室部材24をウェル部14c側の横方向に沿って容易に装着することができ、副気室部材24の取付作業を効率的に遂行することができる。
第3実施形態の第2構成例では、図11に示されるように、凹部30fの奥部内壁に断面略T字状の突条部22eを周方向に沿って延在するように形成し(連続又は非連続のいずれでもよい)、中空の断面矩形状からなる副気室部材24に前記突条部22eの形状に対応する断面略T字状の溝部42を形成し、前記副気室部材24を凹部30fに沿って斜め方向から挿入した際、前記溝部42が弾性変形して拡開し断面T字状の突条部22eが前記溝部42に嵌まり込むことにより、副気室部材24が凹部30f内に弾性的に結合される。
第3実施形態の第3構成例では、図12に示されるように、前記第2構成例とは反対に、副気室部材24側に中実の突条部22fを一体的に形成すると共に、凹部30gの内壁側に前記突条部22fが弾性変形して嵌まり込む細溝44が周方向に沿って形成されている点で異なっている。
第3実施形態の第4構成例では、図13(a)に示されるように、略平坦な第1面と略平坦な第2面とを縦断面において鈍角状に交差させ、且つ前記第1面と前記第2面とを懸架する曲面からなる第3面によって構成される中空状の三面体によって副気室部材24を形成している。また、ディスク16側の一方のビードシート部14aの下方側で他方のビードシート部14a側に向かって傾斜し、前記三面体からなる副気室部材24の形状に対応する凹部30hを形成している。前記凹部30hの開口部には、相互に内側に向かって所定長だけ突出する抜け止め用凸部40が膨出形成されている。
この場合、凹部30h側に向かって前記三面体からなる副気室部材24を横方向からスライドさせることにより、副気室部材24が抜け止め用凸部40と係合して弾性変形し、さらに副気室部材24を凹部30hの奥側に向かって押圧することにより、前記副気室部材24が凹部30h内に嵌め込まれて弾性嵌合される。
なお、図13(b)に示されるように、前記副気室部材24のウェル部14c側に臨む側壁には、前記側壁の一部を切り欠いて連通孔34が形成されるとよい。
第3実施形態の第5構成例では、図14に示されるように、ホイールの内側のビードシート部14aの真下の部位に断面矩形状の凹部30iを形成し、前記凹部30i内に弾性変形を利用して断面略矩形状の副気室部材24を嵌挿している。この場合、前記とは逆に、ホイールの外側のビードシート部14aの真下の部位に形成された図示しない凹部30i内に副気室部材24を嵌挿するようにしてもよい。なお、前記副気室部材24は、ホイールと別体で形成された単一の部材によって構成される。
このように、ホイールの内側又は外側のビードシート部14aの下方に副気室部材24を、その弾性変形を利用して嵌め込む構造を採用することにより、副気室26の気密性を向上させると共に、生産性(組み付け性)を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る車両用ホイールの斜視図である。 図1の車両用ホイールにタイヤを装着した車輪の要部拡大縦断面図である。 (a)は、リムの外周面に装着された副気室部材の拡大縦断面図、(b)は、前記副気室部材が装着される際に弾性変形した状態を示す説明図である。 リムの外周面に設けられた突条部に対して副気室部材が嵌め込まれる状態を示す一部断面斜視図である。 (a)は、第1実施形態の第1変形例に係る車両用ホイールを構成する副気室部材の拡大縦断面図、(b)は、(a)の前記副気室部材が弾性変形して突条部に嵌め込まれる状態を示す説明図、(c)は、前記副気室部材に形成された連通孔を示す拡大縦断面図である。 (a)は、第1実施形態の第2変形例に係る車両用ホイールを構成する副気室部材の拡大縦断面図、(b)は、(a)の前記副気室部材が弾性変形して突条部に嵌め込まれる状態を示す説明図である。 (a)は、本発明の第2実施形態に係る車両用ホイールを構成する副気室部材の拡大縦断面図、(b)は、(a)の前記副気室部材の突条部が弾性変形して凹部に嵌め込まれる状態を示す説明図、(c)は、前記副気室部材がリムの外周面に装着される状態を示す一部断面斜視図である。 (a)は、本発明の第2実施形態の第1変形例に係る車両用ホイールを構成する副気室部材の拡大縦断面図、(b)は、(a)の前記副気室部材の突条部が弾性変形して凹部に嵌め込まれる状態を示す説明図である。 図7(a)の突条部を非連続で所定間隔離間させた状態を示す一部断面斜視図である。 本発明の第3実施形態の第1構成例に係る車両用ホイールの部分断面図である。 前記第3実施形態の第2構成例に係る車両ホイールの部分断面図である。 前記第3実施形態の第3構成例に係る車両用ホイールの部分断面図である。 (a)は、第3実施形態の第4構成例に係る車両用ホイールの部分断面図、(b)は、(a)に示される副気室部材に連通孔が形成された状態を示す部分断面図である。 前記第3実施形態の第5構成例に係る車両用ホイールの部分断面図である。
符号の説明
10 車両用ホイール
12 タイヤ
14 リム
14a ビードシート部
14c ウェル部
20 タイヤ空気室
22、22a〜22f 突条部
24 副気室部材
26 副気室
30、30a〜30i 凹部
34 連通孔

Claims (4)

  1. タイヤ空気室内に副気室部材が配設された車両用ホイールであって、
    前記副気室部材は、内部に形成される副気室と、前記副気室と前記タイヤ空気室とを連通させる連通孔を有し、前記副気室部材の弾性変形を利用してリムの外周面に嵌め込まれることを特徴とする車両用ホイール。
  2. 請求項1記載の車両用ホイールにおいて、
    前記リムの外周面には突条部が形成され、前記副気室部材には前記突条部に対応する形状からなる凹部が形成され、前記副気室部材が前記凹部において弾性変形することにより、前記突条部に嵌め込まれることを特徴とする車両用ホイール。
  3. 請求項1記載の車両用ホイールにおいて、
    前記副気室部材には突条部が形成され、前記リムの外周面には前記突条部に対応する形状からなる凹部が形成され、前記突条部が弾性変形して前記凹部内に嵌め込まれることを特徴とする車両用ホイール。
  4. 請求項1記載の車両用ホイールにおいて、
    前記リムの外周面であってビードシート部近傍のタイヤ空気室に臨む部位には、凹部が形成され、前記副気室部材は、弾性変形することにより前記凹部内に嵌め込まれることを特徴とする車両用ホイール。
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