JP4520772B2 - 湿度センサの使用方法 - Google Patents

湿度センサの使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4520772B2
JP4520772B2 JP2004162083A JP2004162083A JP4520772B2 JP 4520772 B2 JP4520772 B2 JP 4520772B2 JP 2004162083 A JP2004162083 A JP 2004162083A JP 2004162083 A JP2004162083 A JP 2004162083A JP 4520772 B2 JP4520772 B2 JP 4520772B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
humidity
humidity sensor
moisture
combustion engine
heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004162083A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005017285A (ja
Inventor
弘輝 藤田
浩一 藤田
聡 菅谷
健次 加藤
隆治 井上
昇 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Spark Plug Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2004162083A priority Critical patent/JP4520772B2/ja
Publication of JP2005017285A publication Critical patent/JP2005017285A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4520772B2 publication Critical patent/JP4520772B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

本発明は、例えば内燃機関の排気ガス雰囲気内で使用されるインピーダンス変化式などの湿度センサの使用方法に関する。
従来より、産業用に市販されているインピーダンス変化式や抵抗変化式の湿度センサは、長期に渡り高精度な湿度検出を可能にするため、定期的に加熱クリーニングを実施し、感湿素子に付着した粉塵、デポジット成分、カーボン、結晶水等の汚れ物質を焼き飛ばしている。
例えば特許文献1には、湿度センサを大気中で長時間使用し、感湿素子にタバコのタールが付着して測定精度が下がった時に、セラミックヒータに通電して、感湿素子を500℃程度に1分間加熱し、表面に付着した汚れを除去して、測定精度を回復させる方法が提案されている。
一方、内燃機関の排気ガス雰囲気中で使用される抵抗変化式湿度センサについては、例えば特許文献2に、内燃機関の運転状態(アイドリングの継続時間等)に応じて、ヒータを作動させ、結露の生じやすい状態やコーキングの堆積しやすい状態を回避する方法が開示されている。
実公平6−37321号公報(第2頁、第1図) 特開2001−323811号公報(第2頁、第1図)
しかしながら、前記特許文献1に記載されているような1分程度の加熱クリーニングでは、感湿素子に付着した汚れを完全に除去できず、長期に渡り高精度な湿度検出ができないおそれがあるという問題があった。
一方、内燃機関に湿度センサを適用した場合、湿度センサが取り付けられる車両の床下位置では、排気ガス温度が全体的に低く、前記特許文献2に記載されている技術では十分ではない。
つまり、アイドリングが所定時間経過した時のみにヒータ通電を行っても、加熱温度が低いので、湿度センサに結露した水分の蒸発等には適用できるが、感湿素子に付着した汚れを完全に除去できず、長期に渡り高精度な湿度検出ができないという問題があった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、長期に渡り高精度な湿度検出ができる湿度センサの使用方法を提供することを目的とする。
)請求項の発明は、感湿体及び検知電極を有する感湿素子部と、該感湿素子部を加熱するヒータと、を備えた(周囲の湿度を検出する)湿度センサの使用方法であって、前記感湿体は、酸化物からなる結晶相と、アルカリ金属酸化物及びアルカリ土類金属酸化物のうちの少なくともいずれかを含むガラス成分を主成分とするガラス相と、を有し、内燃機関の作動中において、湿度の計測を行わない時間に、前記ヒータにより、前記感湿素子部を常時加熱することを特徴とする湿度センサの使用方法を要旨とする。
本発明の湿度センサの使用方法の発明では、感湿体として、酸化物からなる結晶相と、ガラス相とを有するもの(好ましくは前記結晶相とガラス相とからなるもの)を用いる。例えば結晶相の表面をガラス相が覆うものを用いる。このような感湿体を用いることにより、長時間使用してもインピーダンス(抵抗)が上昇し難く、耐久性に優れているという効果を奏する。これは、デポジット等の汚れ物質が結晶相につきにくくなる作用、又は、例えば湿度センサを加熱クリーニングする際に、デポジット等の汚れ物質のガラス相への溶け込み又は拡散を促す作用があるからではないかと推定される。
特に、本発明では、内燃機関の作動中において、湿度の計測を行わない期間に感湿素子部を常時加熱している。つまり、本発明では、感湿素子部を加熱することにより、感湿素子部に付着するデポジット等の汚れ物質を十分にクリーニングして除去することができる。
従って、本発明によれば、長期に渡り高精度な湿度検出ができる湿度センサを実現することができる。
・ここで、前記感湿素子部及びヒータを備えた湿度センサとしては、感湿素子部に交流電圧を印加して感湿体のインピーダンスを検知する方式や、感湿素子部に直流電圧を印加して感湿体の抵抗を検知する方式のものがあり、本発明では、いずれの方式の湿度センサにも適用できる。この種の湿度センサでは、感湿素子部のインピーダンス(抵抗)の変化に基づいて、湿度(相対湿度及び/又は絶対湿度)を測定する。尚、インピーダンスと抵抗の違いは、印加電圧が交流電圧か直流電圧かの違いだけであるため、以下では、これらをインピーダンスと表現する。
・前記酸化物からなる結晶相の材料としては、湿度によりインピーダンスが変化する(例えば湿度が上昇するとインピーダンスが低下する)材料、例えばAl 2 3 、TiO 2 、SnO 2 のうちの少なくとも1種から選ばれた酸化物セラミックス系材料、具体的には、例えばAl 2 3 、Al 2 3 −TiO 2 、Al 2 3 −TiO 2 −SnO 2 などの酸化物セラミックス系材料が挙げられる。また、ガラス相としても、湿度によりインピーダンスが変化する材料が挙げられる。
・前記感湿体の表面には、感湿体にデポジット等の汚れ物質が付着することを防止するために、多孔質の保護層を設けることが好適である。
・前記湿度の計測は、内燃機関の作動直後から排気ガスの温度が100℃に達するまでの期間、又は、内燃機関の停止後であって、排気ガスの温度が100℃以下になったときに行うことができる。
・前記感湿体としては、結晶相とガラス相とからなる多孔質体であって、結晶相により多孔質体の骨格部が形成され、その骨格部の表面にガラス相がコーティングされた構造を採用できる。
つまり、酸化物からなる結晶相(例えば粒子状の酸化物からなる結晶相やそれらが互いに接合した結晶相等)により、多孔質体の骨格部を形成し、その骨格部の表面を、ガラス相にてコーティングした構成を採用できる。
これにより、長時間使用してもインピーダンスが上昇し難く、耐久性に優れているという顕著な効果が得られる。
・前記検知電極としては、主成分を白金とした白金電極を採用できる。
この白金は、自動車の内燃機関等から排出される排気ガス成分雰囲気下や高温雰囲気下において、耐久性に優れている。尚、白金の含有量は検知電極全体の80wt%以上であることが好ましい。
検知電極を構成する他の成分としては、酸化物(例えば、ZrO 2 又はAl 2 3 )等が挙げられる。
また、検知電極としては、例えば感湿体の表面等に設けられた少なくとも1対の電極の構成を採用できる。
・前記ガラス相のガラス成分としては、ケイ酸塩ガラス、リン酸塩ガラス、及びホウ酸塩ガラスのうちの少なくとも1種を含む構成を採用できる。
・前記ガラス相の軟化点としては、800〜1200℃の範囲を採用できる。
・前記ガラス相の含有量としては、感湿体に対して、10〜56mol%の範囲を採用できる。
つまり、ガラス相の含有量が10mol%以上であると、デポジット等による影響を受けにくく、よって、湿度センサのインピーダンスの変化が少なく、耐久性が高いという効果がある。また、ガラス相の含有量が56mol%以下であると、湿度センサの初期のインピーダンスを低く抑えることができ、よって、回路設計が容易になる。尚、これらの効果の点で、より好ましい範囲は、12.5〜50mol%の範囲である。
・前記アルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物としては、Li 2 O、Na 2 O、K 2 O、Rb 2 O、Cs 2 O、BeO、MgO、CaO、SrO、BaOを採用できる。尚、アルカリ金属、アルカリ土類金属及びこれらの酸化物の割合としては、ガラス相全体に対し、合計0.5〜30mol%を採用できる。
・なお、本発明は、内燃機関の排気ガス中以外に、排煙装置や排気ダクトなどの雰囲気中の湿度を検出するために用いることができる。また、例えば低酸素濃度や還元性ガスが含まれる雰囲気の湿度を検出する際に用いることができる。
・また、本発明は、内燃機関の排気ガス浄化用付帯装置(炭化水素及び水分を吸着可能な吸着材、三元触媒等の排気ガスの浄化材、ゼオライト等を用いたHCトラップ材等)の状態を、排気ガスの湿度変化から検出する際に用いることができる。
)請求項の発明は、前記湿度センサは内燃機関の排気ガス中で用いるものであり、前記内燃機関の作動中において、500〜800℃の温度範囲で加熱することを特
徴とする請求項に記載の湿度センサの使用方法を要旨とする。
本発明は、内燃機関の作動中の加熱温度を例示したものであり、内燃機関の作動中であって湿度の計測を行わない期間に感湿素子部を500〜800℃の温度範囲で加熱している。つまり、本発明では、感湿素子部を500℃以上の温度で加熱することにより、感湿素子部に付着するデポジット等の汚れ物質を十分にクリーニングして除去することができる。それとともに、本発明では、感湿素子部を加熱する温度が800℃以下であるので、いわゆる感湿素子部の熱劣化を防止できる。つまり、熱による粒成長を抑制できると共に、電極材料(例えば白金)が飛散することを防止できるので、湿度センサのインピーダンス(抵抗)が過大になることを防止できる。尚、これらの効果の点で、より好ましい範囲は、650〜800℃である。
)請求項の発明は、前記湿度センサは内燃機関の排気ガス中で用いるもので
あり、前記内燃機関の停止後において、500〜1200℃の温度範囲で加熱することを
特徴とする請求項に記載の湿度センサの使用方法を要旨とする。
本発明は、内燃機関の停止後の加熱温度を例示したものである。内燃機関の停止後は感湿素子部への新たなデポジット成分の付着がないため、このような状況で感湿素子部の加熱を行うことにより、より好適に汚れ物質を除去することができる。
以下に、本発明の湿度センサの使用方法の最良の形態の例(実施例)について説明する。
(実施例)
a)まず、本実施例における湿度センサの構成について説明する。尚、図1は湿度センサの全体及びその分解した状態を示す斜視図、図2は図1のA−A’断面図である。
図1に示す様に、湿度センサ1は、インピーダンス変化式の湿度センサ1であり、その要部を構成する感湿素子部3は、アルミナ製の絶縁基板5上に、以下の様に、順次各構成要素が積層されたものである。
つまり、絶縁基板5上には、一対のリード部7、9が配置され、一方のリード部7と接するように下部電極11が配置され、この下部電極11の上に感湿材料からなる感湿層(感湿体)13が配置され、感湿層13の上に他方のリード部9と接触して上部電極15が配置され、更に、上部電極15の上に下部電極11及び感湿層13及び上部電極15の全てを覆うように、保護層16が配置されている。
また、図2に示す様に、絶縁基板5内には、感湿素子部3を加熱するヒータ17と測温抵抗体である温度センサ19が配置されている。このヒータ17は主として白金からなり、温度センサ19も主として白金からなる。
このうち、前記下部電極11及び上部電極15は、厚膜印刷により形成された膜厚約15μmの層であり、主として白金からなる多孔質の検知電極である。
前記感湿層13は、厚膜印刷により形成された膜厚約30μmの多孔質の層であり、主としてAl23−SnO2−TiO2の感湿材料からなる。この感湿材料は、周囲の雰囲気の湿度が変化すると、そのインピーダンスが変化する(即ち湿度が増加するとインピーダンスが低下する)ものである。
詳しくは、感湿層13は、図3の透過型電子顕微鏡写真(TEM写真)及びその模式図である図4に示す様に、前記Al23−SnO2−TiO2からなる平均粒径100〜500nmの範囲の粒子状の酸化物と、例えばLiからなるアルカリ金属(又はアルカリ土類金属)を含有するガラス成分と、多くの空孔からなる。尚、ガラス成分の軟化点は、800〜1200℃の範囲である。
つまり、感湿層13は、多数の粒子状の酸化物からなる結晶相で形成された多孔質の骨格部と、骨格部の表面を覆うガラス相とからなり、それにより、複雑な多孔質体を構成している。
前記保護層16は、デポジット等が下部電極11及び感湿層13及び上部電極15に付着することを防止するために、厚膜印刷により形成された膜厚約30μmの層であり、主としてMgAl24からなる多孔質の保護膜である。
b)次に、前記湿度センサ1の製造方法について説明する。
(1)感湿層13の結晶相となる粉末の製造方法
まず、純度99.0重量%以上のブトキシAl、ブトキシTi、ブトキシSnを、所定の配合比(例えば6:2:2の重量比)となる様に秤量する。これを、ブタノールに溶解し、温度120℃以上に加熱する。
次に、この溶液を攪拌しながら、純水を徐々に加えた後に、更に攪拌しながら約1時間反応させる。
つまり、前記アルコキシドの加水分解を行う。
その後、沈殿物を回収し、乾燥した後に仮焼成する。これにより、Al23−SnO2−TiO2の混合粉末が得られる。
次に、この混合粉末(即ち、感湿層13における結晶相を形成する粉末)の所定量をブタノールに浸漬する。これに、Al成分、Si成分、及びLiOC25(即ち、感湿層13におけるガラス相を形成する粉末)の所定量を加えて溶解し、Al23−SnO2−TiO2の混合粉末と同様な方法で加水分解する。そして、沈殿物を回収し、乾燥した後に仮焼成する。これにより、感湿材料の混合粉末が得られる。
(2)湿度センサ1の製造方法
まず、Al23からなる絶縁基板5上に、下部電極11を形成する。具体的には、絶縁基板5上にPt系ペーストを印刷し、120℃にて15分間乾燥し、1200℃で10分間焼成する。
次に、下部電極11の上に、感湿層13を形成する。具体的には、下部電極11の上に前記混合粉末のペーストを印刷し、60℃にて1時間乾燥し、1200℃で2時間焼成する。
次に、感湿層13の上に、上部電極15を形成する。具体的には、感湿層13の上にPt系ペーストを印刷し、120℃にて15分間乾燥し、1200℃で10分間焼成する。
次に、上部電極15の上に、保護層16を形成する。具体的には、上部電極15の上にスピネル(MgAl24)粉末のペーストを印刷し、60℃にて1時間乾燥し、1200℃で2時間焼成する。
これにより、焼結体である湿度センサ1が完成する。
c)次に、上述した湿度センサ1を制御する制御装置について説明する。
図5に湿度を測定するための回路構成を示す様に、湿度センサ1の感湿素子部3は、マイコン21に接続されて、その出力が取り出されるように構成されている。尚、この出力とは、感湿素子部3のインピーダンスに対応した値であり、インピーダンスが増加するとセンサ出力が増加するように設定されている。
具体的には、第1比較抵抗23と(湿度センサ1の)感湿素子部3と第2比較抵抗25とが直列に接続され、この第1比較抵抗23と感湿素子部3と第2比較抵抗25とには、バッファ27を介して、マイコン21のD/A部(デジタルアナログ変換部)から、例えばVp-p=2V、周波数100Hzの交流電圧が印加される。また、感湿素子部3の両端間の交流電圧出力(交流分圧)は、オペアンプ29を介して、マイコン21のA/D部(アナログデジタル変換部)に入力される。更に、マイコン21からは、D/Aコンバータ31を介してセンサ出力が取り出される。
更に、図6にヒータ17を制御するための回路構成を示す様に、温度センサ19と比較抵抗33とが直列に接続され、温度センサ19と比較抵抗33とには電源34から基準電圧が印加される。そして、温度センサ19の電圧(電位差)が、オペアンプ35を介して、マイコン21のA/D部(アナログデジタル変換部)に入力される。
また、マイコン21には、スイッチ素子37を介してヒータ17が接続されており、マイコン21の信号出力部(PWM)からの信号により、ヒータ17に定電圧36が印加される。例えば、ヒータ17のオン・オフのタイミングは、例えば32msの周期にて、90%以下の範囲のデューティ比により設定することができるので、ヒータ17のオフの期間中に、温度センサ19の抵抗(従って周囲の温度)を計測することができる。
尚、ここでは、説明のために、マイコン21を図5、図6の様に分けて記載したが、通常は同一のマイコン21にて湿度の計測とヒータ17の制御を行う。また、それぞれ異なるマイコン21を使用してもよい。
本実施例では、上述した湿度センサ1の制御装置を駆動して、内燃機関の作動中において、湿度の計測を行わない時間帯(即ち、内燃機関の作動中であって、且つ、排気ガス温度が100℃を超える時間帯)に、感湿素子部3を500〜800℃の温度範囲で加熱するように、ヒータ17に通電する。また、内燃機関の停止後、感湿素子部に付着した汚れ物質を十分に除去するために、感湿素子部を500〜1200℃の温度範囲で加熱するように、ヒータ17に通電する。
具体的には、上述したヒータ17を制御するための回路構成により、測温抵抗体である温度センサ19の抵抗値が、所定のヒータ17の制御温度における抵抗値と一致する様に、ヒータ17に印加する電圧を調整する。
これにより、湿度センサ1(特に感湿素子部3)の温度を適切な範囲に保つことができるので、感湿素子部3に付着したデポジット等の汚れ物質を十分に除去することができる。
(実験例1)
次に、本実施例の効果を確認するために行った実験例について説明する。
本実験例1は、ガラスの添加量とヒータによる加熱の効果を確認したものである。
具体的には、前記実施例と同様な構造の本発明の範囲の湿度センサ(但し感湿体の結晶相の成分を変えた複数の湿度センサ)を製造し、その実施例サンプルの湿度センサに対して、下記(1)〜(3)の手順で、その感湿特性を調べた。
(1)「JIS Z 8806 1981年」の規定による分流式評価法を用いて、測定前加熱クリーニング(750℃で2分間加熱)を行った後に、初期の感湿特性として、湿度センサの両電極間におけるインピーダンスを計測した。
この分流式評価法を、図7に模式的に示す。ここでは、評価ガスのAirを5L/分供給し、加える水分量を調節して、測定湿度を、20RH%に設定するとともに、測定温度を20℃に設定し、湿度センサのインピーダンスを測定した。
(2)次に、自動車の排気管内に湿度センサを装着して、実走試験(シャーシダイナモ上にて、市街地走行、高速道路走行を想定した約300kmの走行パターン)を実施した。
そして、前記走行試験を行った湿度センサに対して、測定前加熱クリーニング(750℃で2分間加熱)を行った後に、前記(1)と同様な分流式評価法を用いて、耐久後の感湿特性を計測した。
(3)そして、前記初期(耐久前)の湿度センサのインピーダンス(A)と耐久後の湿度センサのインピーダンス(B)から、インピーダンス変化率(B/A)を求めた。そのインピーダンス変化率を下記表1に記す。
一方、前記(1)〜(3)の測定方法と同様にして、本発明の範囲外の比較例の湿度センサ(ガラス成分が入っていないこと以外は、前記実施例1と同様な構造の湿度センサ)を製造し、初期及び走行試験後(耐久後)において、その比較例サンプルの湿度センサの感湿特性を計測した。その結果を、同じく下記表1に示す。
尚、本実験例1では、走行中にヒータの温度制御を行って、温度を750℃に保つ加熱クリーニングを実施した。
尚、表1における実施例サンプル1〜3の感湿層には、20mol%のガラス相(14mol%のSiO、2mol%のLi2O、4molのAl23)が含まれている。ここで、ガラス相に含まれるの元素分析は、誘導結合プラズマ発光分光計及び透過型電子顕微鏡に装備されたエネルギー分散分光計により行った。
この表1から明らかな様に、比較例の(ガラス成分の入っていない感湿層を備えた試料No.1、3、5)湿度センサの場合には、自動車の排気管内に湿度センサを装着し、約300km走行した後では、試験前のインピーダンスと比べて、大幅なインピーダンスの増加が認められた。
それに対して、本実施例の(ガラス相を有する感湿層を備えた試料No.2、4、6)湿度センサの場合には、300km走行した後であっても、インピーダンスの上昇は僅かであり、好適である。
従って、ガラス相の存在が、自動車の排気ガス中での湿度センサのインピーダンスの変化の抑制に大きく寄与していることが分かる。
(実験例2)
次に、実験例2について説明する。
本実験例2は、ガラスの添加量による効果を確認したものである。
具体的には、下記表2に示す様に、実験例1と結晶相の組成を同じにして、ガラス相の含有量が異なった各種の湿度センサを製造し、前記実験例1と同様にして、「JIS Z 8806 1981年」の規定による分流式評価法を用いて、初期の感湿特性(インピーダンス)を計測した。
また、各湿度センサを、所定のリンを所定量添加した燃料から生成する排気ガスに、30時間晒した後、前記実験例1と同様にして、「JIS Z 8806 1981年」の規定による分流式評価法を用いて、耐久後の感湿特性(インピーダンス)を計測した。
そして、それらのインピーダンスからインピーダンス変化率を求めた。その結果を、同じく下記表2に記す。
尚、表2の比較例サンプル1は、前記表1と同一のものである。
この表2から明らかな様に、実施例サンプル4〜10のうち、ガラス相が11.1〜55.6mol%の範囲のもの(試料No.10〜13)は、インピーダンス変化率が小さく(従って耐久性が高く)、好適であることが分かる。
ここで、実施例サンプル4〜10の感湿層のガラス相成分及び結晶相成分を誘導結合プラズマ発光分光計及び透過型電子顕微鏡に装備されたエネルギー分散分光計により測定した。実施例サンプル4の感湿層は、LiO:0.2mol%、SiO:1.7mol%及びAlからなるガラス相と、Al:71.5mol%、SnO:5.2mol%及びTiO:20.8mol%からなる結晶相とを含有している。また、実施例サンプル5の感湿層は、LiO:0.7mol%、SiO:5.2mol%及びAlからなるガラス相と、Al:69mol%、SnO:4.9mol%及びTiO:19.7mol%からなる結晶相とを含有している。更に、実施例サンプル6の感湿層は、LiO:1.0mol%、SiO:7.7mol%及びAlからなるガラス相と、Al:65.2mol%、SnO:4.7mol%及びTiO:18.9mol%からなる結晶相とを含有している。また、実施例サンプル7の感湿層は、LiO:1.9mol%、SiO:13.9mol%及びAlからなるガラス相と、Al:54.6mol%、SnO:4.3mol%及びTiO:17.0mol%からなる結晶相とを含有している。更に、実施例サンプル8の感湿層は、LiO:3.1mol%、SiO:23.2mol%及びAlからなるガラス相と、Al:47.9mol%、SnO:3.6mol%及びTiO:14.3mol%からなる結晶相とを含有している。また、実施例サンプル9の感湿層は、LiO:5.2mol%、SiO:38.8mol%及びAlからなるガラス相と、Al:33.5mol%、SnO:5.2mol%及びTiO:38.8mol%からなる結晶相とを含有している。更に、実施例サンプル10の感湿層は、LiO:5.6mol%、SiO:41.9mol%及びAlからなるガラス相と、Al:37.6mol%、SnO:2.2mol%及びTiO:8.6mol%からなる結晶相とを含有している。
尚、実施例サンプル10は、インピーダンス変化率がそれほど大きくはないが、ガラス相の添加量が多いほど、湿度センサのベースとなるインピーダンスが大きくなり、インピーダンスの測定精度が低下するので、その点では好ましくはない。
従って、感湿層におけるガラス相の含有量を10〜56mol%とすることにより、自動車の排気ガス中での湿度センサのインピーダンスの変化の抑制に大きく寄与していることが分かる。
(実験例3)
次に、実験例3について説明する。
本実験例3は、ヒータの温度制御による効果を確認したものである。
具体的には、前記実施例サンプル1の湿度センサに対して、前記実験例1と同様な手順で、「JIS Z 8806 1981年」の規定による分流式評価法を用いて、初期及び耐久後の感湿特性(インピーダンス)を計測した。
本実験例3では、下記表3の様に、実走行試験中のヒータの制御温度を450〜900℃に設定した。その結果を、図8〜図10に示す(各図の縦軸は対数目盛で示すインピーダンス、横軸は相対湿度RH%である)。
尚、各測定においては、測定前加熱クリーニングを750℃にて2分間加熱により行った。また、測定においては、測定湿度を、10、20、40、60、80、90RH%に設定した。
図8は、ヒータ制御をしない比較例(1)の初期及び耐久後の湿度センサの感湿特性を示すグラフである。同図から明らかな様に、ヒータ制御をしない場合には、湿度が20RH%時の耐久後のインピーダンスを初期値と比較すると、約18倍以上高インピーダンス化しており、好ましくない。
一方、図9及び図10は、ヒータ制御を行う比較例(2)、(3)及び実施例(1)〜(4)の初期及び耐久後の湿度センサの感湿特性を示すグラフである。
このうち、図9に示す比較例(2)は、実車走行中、湿度センサに内蔵された温度センサの温度が一定になるようにして450℃で常時ヒータ制御を行ったものである。同図から明らかな様に、450℃にヒータ制御を行う場合には、湿度が20RH%時の耐久後のインピーダンスを初期値と比較すると、約10倍以上高インピーダンス化しており、好ましくない。
それに対して、図9及び図10に示す実施例(1)〜(4)は、実車走行中、湿度センサに内蔵された温度センサの温度が一定になるようにして500〜800℃で常時ヒータ制御を行ったので、高インピーダンス化が見られず、好適であった。
これは、ヒータにより感湿層を加熱することで、ガラス相が軟化し、デポジットのガラス相への固溶、デポジットの感湿層内への拡散を促す効果、及びデポジット成分のセンサへの付着を抑制する効果が作用したものと推定される。
また、図10に示す比較例(3)は、実車走行中、湿度センサに内蔵された温度センサの温度が一定になるようにして900℃で常時ヒータ制御を行ったものである。同図から明らかな様に、900℃にヒータ制御を行う場合には、湿度が20RH%時の耐久後のインピーダンスを初期値と比較すると、約3倍以上高インピーダンス化している。特に、長期間にわたり900℃でヒータ制御を行う場合では、熱による感湿層の劣化が懸念されるので、好ましくない。従って、800℃を超えるヒータ制御を行う場合、ヒータ制御時間が短期間である必要がある。このとき、ヒータ制御温度が1200℃を超えるとガラス相が軟化するため、1200℃以下が好ましい。
更に、内燃機関の停止後に、感湿層を500〜1200℃(好ましくは、800〜1200℃)の範囲で加熱を行うと良い。内燃機関の停止後に感湿層の加熱を行うので、加熱中において感湿層への新たなデポジット成分の付着がないためである。このような加熱は、10分以内(好ましくは、数分程度)が好ましい。
更に、内燃機関の作動中に、感湿層を500〜800℃(例えば、750℃)の範囲で常時加熱し、且つ、内燃機関の停止後に、感湿層を500〜1200℃の範囲で加熱することがより好ましい。内燃機関の作動中に感湿層を常時加熱することで、感湿層表面への汚れ物質の付着を防止することができるとともに、内燃機関の停止後に500〜1200℃の範囲で加熱することで、常時加熱期間に付着してこの期間では取り除くことができなかった汚れ物質を十分に除去することができる。
従って、このことから、ガラス相を有する感湿層に対して、ヒータにより500〜800℃の範囲で加熱を行うことにより、自動車の排気ガス中での湿度センサのインピーダンスの変化を長期間にわたり好適に抑制できることが分かる。
この様に、本実施例では、上述した構造の感湿層を有する湿度センサをヒータで加熱するとともに、その加熱温度を所定の温度範囲に制御することにより、自動車の排気管内等の非常に過酷な環境に晒された場合であっても、高精度で、長期安定性に優れた性能を発揮することができるという顕著な効果を奏する。
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)例えば、前記実施例では、ヒータのフィードバック制御を行ったが、(感湿素子部の温度が過度に上昇しない様に実験等で求めた)予め規定された期間又は所定のデューティ比などで、定電圧を印加してもよい。
(2)また、前記実施例では、温度センサの抵抗値に基づいてヒータのフィードバック制御を行ったが、ヒータ自身の抵抗値を求め、このヒータの抵抗値に基づいてヒータのフィードバック制御を行ってもよい。
(3)更に、ヒータの加熱のタイミングとしては、湿度計測を行わない時間に常時加熱する方法が考えられるが、それ以外にも、例えば、内燃機関の停止後に、例えば500〜1200℃にて所定時間加熱する方法も考えられる。
(4)また、ヒータの加熱を行う場合には、湿度センサの汚れの程度を、例えば湿度センサのインピーダンスを示す出力の大きさ等の湿度センサの汚れの状態に対応した値によって検出し、その検出結果に応じて、加熱する温度や時間を調節してもよい。
(5)更に、内燃機関の運転状態によって排気ガスの温度が変化するので、感湿素子部の温度も変化する。従って、例えば吸気圧(負圧)、車速、エンジン回転数のような運転状態によって、ヒータの印加時間や印加電圧などの状態を調節してもよい。
実施例の湿度センサの感湿素子部の全体及び分解した状態を示す説明図である。 感湿素子部の図1におけるA−A’断面図である。 実験例2のTEMによる観察結果を示す写真である。 実験例2のTEMによる観察結果を示す写真の一部を模式的に示した模式図である。 湿度を測定するための回路構成を示す説明図である。 ヒータを制御するための回路構成を示す説明図である。 分流式評価法に用いる実験装置を示す説明図である。 実験例3における比較例(1)の湿度センサの感湿特性を示すグラフである。 実験例3における比較例(2)及び実施例(1)、(2)の湿度センサの感湿特性を示すグラフである。 実験例3における実施例(3)、(4)及び比較例(3)の湿度センサの感湿特性を示すグラフである。
1…湿度センサ
3…感湿素子部
5…絶縁基板
7、9…リード部
11…下部電極
13…感湿層
15…上部電極
16…保護層
17…ヒータ
19…測温抵抗体(温度センサ)

Claims (3)

  1. 感湿体及び検知電極を有する感湿素子部と、該感湿素子部を加熱するヒータと、を備えた湿度センサの使用方法であって、
    前記感湿体は、酸化物からなる結晶相と、アルカリ金属酸化物及びアルカリ土類金属酸化物のうちの少なくともいずれかを含むガラス成分を主成分とするガラス相と、を有し、
    内燃機関の作動中において、湿度の計測を行わない時間に、前記ヒータにより、前記感湿素子部を常時加熱することを特徴とする湿度センサの使用方法。
  2. 前記湿度センサは内燃機関の排気ガス中で用いるものであり、
    前記内燃機関の作動中において、500〜800℃の温度範囲で加熱することを特徴とする請求項1に記載の湿度センサの使用方法。
  3. 前記湿度センサは内燃機関の排気ガス中で用いるものであり、
    前記内燃機関の停止後において、500〜1200℃の温度範囲で加熱することを特徴とする請求項1に記載の湿度センサの使用方法。
JP2004162083A 2003-05-30 2004-05-31 湿度センサの使用方法 Expired - Fee Related JP4520772B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004162083A JP4520772B2 (ja) 2003-05-30 2004-05-31 湿度センサの使用方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003155014 2003-05-30
JP2004162083A JP4520772B2 (ja) 2003-05-30 2004-05-31 湿度センサの使用方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005017285A JP2005017285A (ja) 2005-01-20
JP4520772B2 true JP4520772B2 (ja) 2010-08-11

Family

ID=34196607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004162083A Expired - Fee Related JP4520772B2 (ja) 2003-05-30 2004-05-31 湿度センサの使用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4520772B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4979798B2 (ja) * 2010-08-25 2012-07-18 シャープ株式会社 イオン検出装置、空調機器及びイオン計測器
EP4105650A1 (en) * 2021-06-15 2022-12-21 MEAS France Sensor device with cover layer

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003075385A (ja) * 2001-09-05 2003-03-12 Ngk Spark Plug Co Ltd 抵抗変化式湿度センサのクリーニング方法
JP2003098140A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Ngk Spark Plug Co Ltd 抵抗変化式センサのクリーニング方法
JP2003148134A (ja) * 2001-11-12 2003-05-21 Honda Motor Co Ltd 吸着材の状態判定装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58161301A (ja) * 1982-03-19 1983-09-24 株式会社東芝 感湿素子
JPS62223054A (ja) * 1986-03-24 1987-10-01 工業技術院長 感湿素子並びにその製造方法
JPH0495763A (ja) * 1990-08-08 1992-03-27 Lion Corp 湿度センサの製造方法
JPH0510910A (ja) * 1991-07-01 1993-01-19 Murata Mfg Co Ltd 湿度センサ
JPH0572157A (ja) * 1991-09-09 1993-03-23 Murata Mfg Co Ltd 感湿素子

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003075385A (ja) * 2001-09-05 2003-03-12 Ngk Spark Plug Co Ltd 抵抗変化式湿度センサのクリーニング方法
JP2003098140A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Ngk Spark Plug Co Ltd 抵抗変化式センサのクリーニング方法
JP2003148134A (ja) * 2001-11-12 2003-05-21 Honda Motor Co Ltd 吸着材の状態判定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005017285A (ja) 2005-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7210333B2 (en) Humidity sensor and method of using the humidity sensor
JP4773517B2 (ja) 煤を検出するためのセンサおよび作動方法
JP5288472B2 (ja) 粒子状物質検出装置
EP1197748A1 (en) Humidity sensor
JP2001330589A (ja) 煤濃度を確定するための測定装置および方法
JPH05502719A (ja) ガス組成検出用の抵抗測定センサおよびこの抵抗測定センサの製造方法
JP3950812B2 (ja) ガスセンサ及びその製造方法
JP4520772B2 (ja) 湿度センサの使用方法
JP3914044B2 (ja) ガスセンサの制御装置及びガスセンサの制御方法
JP3950809B2 (ja) アンモニアガスセンサ
JPS60123757A (ja) スモ−クセンサ
JP3878466B2 (ja) 湿度センサの制御装置及び湿度センサの制御方法
JP3681062B2 (ja) 湿度センサ
JPS6145962A (ja) 限界電流式酸素センサ
JP2003075385A (ja) 抵抗変化式湿度センサのクリーニング方法
CN110514564A (zh) 一种车用颗粒物传感器陶瓷芯片及其制造方法
JP2599788B2 (ja) 電気化学的素子
JP3534351B2 (ja) 高温検知型coガス検知素子
JPH03100450A (ja) 触媒装置の機能状態検出センサ
JP2002357579A (ja) 湿度センサ
JP2000258375A (ja) ガスセンサ
JPH08145932A (ja) 湿度センサおよびその製造方法
JP2002357580A (ja) 湿度センサ及びセンサ素子の製造方法
JPH0754310B2 (ja) ガス検出器
JP2003098140A (ja) 抵抗変化式センサのクリーニング方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090925

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20091001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100427

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100521

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140528

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees