JP4520664B2 - 水道用コンセント - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば台所の流し台に置かれた浄水器、食器洗い機、湯沸器などの機器の給水ホースや、洗濯機の給水ホースへ給水できる以外に、例えば、一戸建て木造住宅の外壁と内壁間に位置する配管内の水を、散水、園芸、洗車等の用途に用いるノズルの給水ホースに給水できる、施工が容易な水道用コンセントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人が先に提案(特願2000−003493号・本出願の出願時点では未公開。)した水道用コンセント(先行例という)D’は、
(1)図17、図18、図19(A)に示すように、壁Wの裏面側に位置する間柱Pに対して直接取り付けられたり、
(2)図19(B)に示すように、上記の場合より配管の位置が間柱Pからずれている場合、間柱Pに対して間接的に取り付けられて使用されるのが一般的である。なお、図19(B)は、ハウジング101のハウジング本体103の背面部Aを、間柱Pに固定されたブラケット104に取り付ける状態を示している。
【0003】
そのため、前記先行例の水道用コンセントD’のハウジング本体103には、取り付けに用いるネジNが挿通可能なように多数の挿通穴H,hが形成されている。図18には、水栓本体110、ダイヤル型の流量調整ハンドル111、流量調整ハンドル111の回動操作を弁体に伝達するための伝達機構、更には、水栓本体110の流出口に固定される継手部12等の水栓部材が組み込まれたハウジング本体103を示す。
【0004】
なお、図17、図18は、ハウジング本体103の、正面から見て左の側壁を間柱Pに固定した場合を示し、図19(A)は、ハウジング本体103の左の側面部Bを間柱Pに固定するとともに、ハウジング本体103の上面部Cを他の間柱P’にネジ止めなどで固定した場合を示している。
【0005】
また、図17は、ハウジング101の前面部102が壁Wの前面とほぼ面一となるように壁W内に前記先行例の水道用コンセントD’が配置された例を示す。前面部102は、ハウジング本体103の前面開口S’’を覆うようにハウジング本体103に装着される。ハウジング本体103は、ほぼ直方体形状で、上面部C、下面部P、背面部A、右側面部E、左側面部Bより構成され、各面部C,P,A,E,Bは鉄製あるいはSUS製の薄板状に形成されている。
【0006】
更に、図17〜図19において、ハウジング本体103の両側面部B,Eには、前後方向において自在に位置決め可能なはさみ板105がそれぞれ設けられており、前記はさみ板105と前記前面部102の枠体102bとで壁Wをはさみこむことが可能である。そのため、ハウジング本体103の両側面部B,Eには、はさみ板105を前後方向にスライド案内させる切欠部106aが形成されている。
【0007】
すなわち、前記前面部102は、開口部S’が形成された前記枠体102bと、開口106,107が形成されている中央部102aとからなり、この中央部102aは前記枠体102bに開口部S’を介して着脱自在に装着される。開口106には流量調整ハンドル111が位置するとともに、開口107には継手部112が位置する。そして、前記はさみ板105が壁Wの裏面側に位置するよう前記水栓部材が組み込まれたハウジング本体103を壁Wに設けた取付用開口Sを介して背面部A側から挿通した後、前記枠体102bを壁Wの表面側からハウジング本体103に固定して、枠体102bの裏面部Qを壁Wの表側の壁面Rに当接させ、続いて、前記はさみ板105を前後方向に移動させる長ネジ106を調節しながら前記はさみ板105と前記前面部102の枠体102bとで壁Wをはさみこむ。続いて、枠体102bの開口S’を覆うように枠体102bに中央部102aを装着する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
(1)前記先行例の水道用コンセントD’は、本来、上述したように壁Wに形成した取付用開口Sに設置するためのものであるけれども、図20に示すように、複数の型枠400を組み合わせて形成したコンクリート壁107やコンクリートブロックの前面に、前記先行例の水道用コンセントD’より大きく、かつ、これに接続される配管109が位置できる程度の空洞108を設け、この空洞108内に前記はさみ板105を外した状態のハウジング本体103を前面開口S’’を残して埋め込み、その後、前面部102をハウジング本体103に装着するタイプの施工も可能である。
【0009】
この場合、空洞108内に前記先行例の水道用コンセントD’を位置させた後空洞108内に形成される隙間をコンクリートで打設する必要がある。しかし、前記先行例の水道用コンセントD’には、上述したように、多数の挿通穴H,hや切欠部106aがハウジング本体103に形成されていることから前記挿通穴H,hや切欠部106aからハウジング本体103内に打設用(埋め込み用)の前記コンクリートが進入してハウジング本体3内に組み込まれた前記水栓部材を覆うのを防止するため、打設前にハウジング本体103を例えばシールテープで覆って前記挿通穴H,hや切欠部106aを塞ぐ作業が必要となる。
【0010】
ところで、前記ハウジング本体103は鉄製であったり、SUS製であるけれども、上面部C、下面部P、背面部A、右側面部E、左側面部Bの厚みが0.5〜2.0mmと薄いので、打設用の前記コンクリートが固まった後は、ハウジング本体103が変形するおそれがある。これは、前記穴Hや切欠部106aが形成されたこともあってハウジング本体103の強度が弱くなっているからである。そのため、前面部2をハウジング本体103に装着し難くなる。
【0011】
例えば、無理やり前記枠体102bをハウジング本体103に固定できても、中央部102aを枠体102bにはめ込むと、開口106に位置する流量調整ハンドル111が動かなくなって操作不能となるおそれがある。
【0012】
【0013】
この発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、簡単な施工で従来のようにコンクリートで打設することなく例えばマンション等のコンクリート壁やコンクリートブロックに容易に設置できるとともに、更には 簡単な施工で一戸建てて木造住宅の外壁等に容易に設置できる壁または床取出し用の水道用コンセントを提供することである。
【0014】
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の水道用コンセントは、壁または床に形成された貫通穴に嵌め込み可能で、流入口、流出口および弁体を有する水栓本体が内蔵された収容部およびこの収容部の前部に設けられる前部材よりなり、この前部材に少なくとも二つの開口を有するとともに、壁または床の裏面側に位置する配管と水栓本体を連通させるために用いられる開口を収容部に有してなるハウジングと、収容部内に設けられ、下流端が前記流入口に接続される一方、上流端が収容部の前記開口を介して配管に接続される継手部材と、前部材の一方の開口に配置され前記流出口から流出可能な水または湯の流量を調整するための流量調整ハンドルと、前記流出口に固定されるとともに前部材の他方の開口に配置され、ホースの上流端に設けられた継手部材が着脱自在である継手部とを備えた水道用コンセントであって、
収容部は、前向き開口を有する有底の円筒ケースで構成されており、前部材は、前面開口を中央に有する板状の当たり部と、この当たり部の裏面側に連設された円筒部とよりなる枠体を有する一方、収容部は、締付座金が螺合するねじ部を後部に有し、前記貫通穴に収容部をはめ込むとともに、その収容部の前記前面開口を介して円筒部を収容部内にはめ込むことにより、壁または床の裏面に前記締付座金が当接する一方、壁または床の表面に前記当たり部が当接する状態で壁または床に設置されるよう構成されており、
さらに、収容部は、水栓本体を収容部内に固定するための水栓本体固定用のねじ孔部と、円筒部を収容部内に固定するための円筒部固定用のねじ孔部を内面に有する一方、水栓本体は、収容部の前記水栓本体固定用のねじ孔部に対応する位置に設けられたねじ孔部を有し、円筒部は、収容部の前記円筒部固定用のねじ孔部に対応する位置に設けられたねじ孔部を円筒部周縁に有し、しかも、円筒部を収容部内に固定するビスは、収容部の前記円筒部固定用のねじ孔部と、収容部の前記円筒部固定用のねじ孔部に対応する位置に設けられた円筒部の前記ねじ孔部間の長さが調整可能に構成されていることを特徴とする(請求項1)。
【0016】
【0017】
【0018】
この発明における壁とは、台所や洗面室等の内壁(例えば特願平10−73374号明細書、図面、特願2000−278489号明細書、図面参照)以外に、例えばマンション用のコンクリート製外壁や、例えば一戸建て用の木造住宅の外壁、あるいは、洗面台、キッチン、水栓付ユニット、介護用ユニットバス等のユニットの側壁等、例えば洗面台ユニットでは洗面台下の収容ボックスの側壁等も含む。
【0019】
また、この発明における床とは、部屋の床(例えば特願平10−73374号明細書、図面参照)以外に、例えば台所の流し台の上面部(例えば特願平9−249871号明細書、図面参照)、洗濯機のパン(例えば特願平10−361530号明細書、図面、特願2000−285769号明細書、図面参照)等も含む。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について説明する。
図1、図2、図3(A)および図4は、例えば、一戸建て木造住宅の外壁と内壁間に位置する配管内の水を、散水、園芸、洗車等の用途に用いるノズルの給水ホースに給水するために前記外壁に設置するとともに、35mmまでの壁厚を有する外壁に設置したこの発明の第1の実施形態を示す。
【0021】
図1、図2、図3(A)および図4において、1aは、一戸建て木造住宅の外壁で、例えば30mmの壁厚d1 を有し、モルタルが塗布されたパネルと板材よりなる。1bは、木造住宅の内壁である。そして、外壁1aおよび内壁1b間に給水配管Qが出口開口qを上方に向けながら立設している。この給水配管Qは、例えば樹脂パイプとこれを覆う蛇腹状の鞘管Q2 よりなる(特願2001−016143号明細書、図面参照)。なお、外壁1aおよび内壁1b間の長さGは、40mmに設定されている。
【0022】
2は、この外壁1aに形成された貫通穴で、壁厚d1 と同じ長さを有する。この貫通穴2は、例えばホールソー(hole-saw)等の切削用具で形成できる。
【0023】
3は、前記貫通穴2に嵌め込み可能なハウジングで、水栓本体4が内蔵された収容部5およびこの収容部5の前面に設けられる前部材6よりなる。水栓本体4は、流入口13、流出口14および弁体15を有する。水栓本体4は鋳造品であり、収容部5および前部材6は樹脂製である。
【0024】
前記前部材6は、正面視円形の前面開口Aが形成された枠体7および前面開口Aに取り外し可能に嵌め込み装着される円板状の装着体8の二部材よりなる。装着体8は、上下にそれぞれ同じ大きさの開口9,10を有する。38は、装着体8が前面開口Aに嵌め込まれたときに装着体8の位置を規制する規制片である。前部材6を枠体7と装着体8の二部材に分けたのは、後述する流量調整ハンドル34および継手部36のメンテナンスを容易に行うためである。
【0025】
前記枠体7は、前面開口Aを中央に有する平面視正方形で板状の当たり部11と、この当たり部11の裏面側に連設された、前記外壁1の壁厚d1 よりも短い長さS1 を有する円筒部12とよりなる。この長さS1 は、ハウジング3の軸方向(W方向)に沿った長さであり、壁厚の方向に平行である。39は、当たり部11の前面における上端左右に設けた一対のヒンジで、不使用時に、前部材6や後述する流量調整ハンドル34、継手部36に雨風や埃がかかるのを防止する樹脂製のカバー50が上下方向に開閉自在に枢支される。また、当たり部11は、四隅にビス61が螺合するビス孔60を有する。
【0026】
一方、前記収容部5は、前向き開口Bを有する有底の円筒ケースで構成されており、この実施形態では前側(前向き開口Bの側)に前記水栓本体4が固定設置されている。そして、収容部5のW方向の長さS2 はこの実施形態では75mmに設定されている。また、収容部5は、後側に、配管取り出し用の開口としての下向き開口16と後向き開口17と左向き開口18と右向き開口19を有する。前記後向き開口17は、収容部5の背面部分17aに形成され、前記下向き開口16、左向き開口18および右向き開口19は、同一円周上に位置している。40は、樹脂製の締付座金41が螺合するねじ部である。また、図3(A)および図1に示す47は、ステンレス製の鞘管取り付け部材で、給水状態を停止するために流量調整ハンドル34を閉めたときに発生するウォータハンマによって鞘管Q2 の下流端100が振動し、その振動音による騒音を回避する機能を有する(特願2001−016143号明細書、図面参照)。この鞘管取り付け部材47は、下向き開口16の直下に位置し、収容部5の下面にスポット溶接されている。
前記締付座金41は、前部に形成されるリング状のフランジ89の周縁に複数のねじ孔88を有し、ビスによりねじ孔88を介して外壁1aの裏面fにねじ止めされる。 なお、図示はしないが、この実施形態では、収容部5に形成された配管取り出し用の開口のうち下向き開口16を用いるので、使用しない前記後向き開口17、左向き開口18および右向き開口19は盲栓で塞がれる。
【0027】
次に、収容部5の前側に収容される水栓本体4の固定手段について説明する。
【0028】
20a,20bは、それぞれねじ孔21が形成されたねじ孔部で、収容部5の内面Mの中間の高さ位置に左右対象の状態で設けられている。一方、22bは、水栓本体4に設けたねじ孔部で、ねじ孔22が形成されている。このねじ孔部22bは前記ねじ孔部20bに対応している。そして、図示しないが、水栓本体4におけるねじ孔部22bに対象な位置に、前記ねじ孔部20aに対応するねじ孔部(便宜上22aとする)が形成されている。よって、水栓本体4を前向き開口Bを介して収容部5に収容し、ビス23を用いてねじ孔部20a,22a同士およびねじ孔部20b,22b同士を締付けることにより、容易に水栓本体4を固定できる。
【0029】
24は、収容部5内に配置される水栓本体4と給水配管Qを接続する継手部材の一例としてのエルボ型取付部材で、収容部5内に配置される。このエルボ型取付部材は、樹脂パイプ内の水を水栓本体4の前記流入口13に導くためのものである。エルボ型取付部材24は、前記流入口13に連通する連通用開口25を下流端に有し、図示しない接続機構によって樹脂パイプに接続される接続用開口26を上流端に有する。この実施形態では、下向き開口16の直下に給水配管Qが位置するため、接続用開口26は下を向いている。一方、連通用開口25は横向き(W方向)に開いた流入口13に連通するため、接続用開口26の向きと連通用開口25の向きは直交している。エルボ型取付部材24は鋳造品である。
【0030】
そして、ビス27を用いてねじ孔部28a,29a同士およびねじ孔部28b,29b同士を締付けることにより、容易にエルボ型取付部材24を水栓本体4に固定できる。前記左右のねじ孔部28a,28bは、水栓本体4の流入口13近傍に設けられ、前記左右のねじ孔部29a,29bは、エルボ型取付部材24の連通用開口25近傍に設けられている。
【0031】
更に、収容部5の内面Mには、前記左右一対のねじ孔部20a,20b以外に、左右二対の調整用ねじ孔部30a,30bおよび31a,31bがそれぞれ上下に形成されている。30,31は、ねじ孔である。一方、前部材6の円筒部12の周縁には、前記ねじ孔部30a,30bおよび31a,31bに対応するねじ孔部44a,44bおよび45a,45bが形成されている。46は、ねじ孔部同士(30a,30b、44a,44b)、ねじ孔部同士(31a,31b、45a,45b)を繋ぐ長いビスである。
【0032】
また、前記水栓本体4は、上下二段に形成されており、上部の背面側に流入口13を有し、上部の前面側にW方向に沿う状態で複数のセレーションmが形成された回転軸部32を有し、下部の前面側に流出口14を有する。
【0033】
前記円板状の装着体8の開口9には、前記回転軸部32に装着された樹脂製の流量調整ハンドル34が前側に突出状態で配置される。流量調整ハンドル34は、水栓本体4の流出口14から流出可能な水の流量を調整するためのものである(例えば特願2000−003493号明細書、図面参照)。
【0034】
また、36は、例えば散水、園芸、洗車等の用途に用いるノズルの給水ホース(図示せず)の上流端に設けられた継手部材が着脱自在である継手部(例えば特願2000−170967号明細書、図面参照)で、水栓本体4の流出口14に固定されるとともに前記円板状の装着体8の開口10に配置される。継手部36は鍛造品である。
【0035】
以上の各種構成部材からこの発明の水道用コンセント200を、30mmの壁厚d1 を有する木造住宅の外壁1aに設置するには、外壁1aに形成された貫通穴2に収容部5をはめ込むとともに、前面開口Bを介して枠体7の円筒部12を収容部5にはめ込む。この場合、外壁1aは締付座金41と当たり部11に挟まれた状態になる。すなわち、外壁1aの裏面fに締付座金41が当接する一方、外壁1aの表面Fに当たり部11が当接する。また、長いビス46で、ねじ孔部同士30a,30b、44a,44bおよびねじ孔部同士31a,31b、45a,45bを締付けることにより、枠体7と収容部5を接続固定する。この場合、壁厚d1 が30mmと薄いので、長いビス46によって繋がれたねじ孔部同士30a,30b、44a,44bおよびねじ孔部同士31a,31b、45a,45bは当接する。
【0036】
更に、給水配管Qの樹脂パイプをナット49を介してエルボ型取付部材24の接続用開口26に接続する。また、ビス61を用いて外壁1aの表面Fに当たり部11を固定するとともに、ビスを用いて外壁1aの裏面fに締付座金41を固定する。
【0037】
このようにして、この発明の水道用コンセント200を、簡単な施工で一戸建て木造住宅の外壁1aに容易に設置できる。
【0038】
上記実施形態では、外壁1aの壁厚d1 が35mmまでの施工例を示した。
【0039】
図3(B)および図5は、外壁1aの壁厚d2 が例えば35mm以上で75mm以下のように上記実施形態の場合に比して厚くなった場合の施工に適合するこの発明の第2の実施形態を示す。なお、図3(B)および図5において、図1、図2、図3(A)および図4で示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0040】
この実施形態では、上記実施形態で用いた外壁1aの壁厚d1 よりも壁厚d2 が厚くなっている。この壁厚d2 の外壁1aは、モルタルが塗布されたパネルと板材の間に例えば断熱材が介装されており、この断熱材の分だけ壁厚d2 が壁厚d1 よりも厚くなっている。すなわち、上記実施形態で用いた外壁1aの壁厚d1 よりも壁厚d2 が厚くなっているので、水栓本体4が内蔵されている収容部5を長さP(例えば15mm)だけ後方に移動させる必要がある。そのために長いビス46を動かして、図3(B)に示すように、ねじ孔部同士(30a,30b、44a,44b)およびねじ孔部同士(31a,31b、45a,45b)間の長さ調節を行う。
【0041】
更に、水栓本体4も長さPだけ後方に移動するので、その移動分に相当する15mmの長さを有するスペーサ50を流量調整ハンドル34と回転軸部32間に介装することにより、装着体8の開口9に流量調整ハンドル34を配置できる。
【0042】
同様に、継手部36を装着体8の開口10に配置するために、移動分に相当する15mmの長さを有するスペーサ51を水栓本体4の流出口14と継手部36間に介装する。
【0043】
この実施形態でも、スペーサ51を用いるだけの容易な施工で水道用コンセント200を設置できる。なお、図3(B)も図3(A)も、便宜上、ハウジング6に収容される水栓本体4等を省略してある。
【0044】
図6、図7および図8(A)は、壁厚d3 が例えば75mm以上のように上記各実施形態の場合に比して更に厚くなった例えばマンションの外壁1aの施工に適合するこの発明の第3の実施形態を示す。なお、図6、図7および図8(A)において、図1〜図5で示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0045】
この実施形態では、壁厚d3 を例えば75mmとする。上述したように収容部5のW方向の長さS2 は75mmに設定されている。
【0046】
そして、この実施形態と上記各実施形態の相違点は、収容部5内に配置される水栓本体4と給水配管Qを接続する継手部材の構成だけであるので、他の構成部材の説明は省略する。
【0047】
24’は、継手部材の別実施例としての偏心継手で、水栓本体4の流入口13に連通する連通用開口25を下流端に有し、配管用エルボ51を介して樹脂パイプQ1 に接続される接続用開口26’を上流端に有する。この場合、樹脂パイプQ1 は、図示しない接続機構によって配管用エルボ51の上流端に接続される。この実施形態では、収容部5の下面に形成された下向き開口16、左向き開口18および右向き開口19が外壁1aに形成された貫通穴2で塞がれるので、収容部5の背面17aに形成された後向き開口17の側から給水配管Qに連通させるべく偏心継手24’が構成されている。すなわち、偏心継手24’は、背面側に向いた前記接続用開口26’を後向き開口17に位置させてなる。つまり、連通用開口25と同様に接続用開口26’もW方向に向いており、連通用開口25と接続用開口26’の位置が上下に長さVだけ偏心している。
【0048】
この場合、外壁1aおよび内壁1b間の長さGは上記各実施形態と同様に40mmと狭く、かつ、前記接続用開口26’は下向きではなく背面側に向いているので、鞘管Q2 は使用不可能であり、給水配管Qとして樹脂パイプQ1 のみを用いている。そして、樹脂パイプQ1 と偏心継手24’の接続は、樹脂パイプQ1 を直接接続用開口26’に接続できないので、配管用エルボ51を介して行われる。つまり、偏心継手24’の前記接続用開口26’が形成された上流端に形成された雌ねじUに配管用エルボ51の雄ねじ(図示せず)が螺合している。
【0049】
そして、この実施形態では、偏心継手24’の前記接続用開口26’が形成された上流端が下向き開口16ではなく後向き開口17に位置するとともに、上記第1および第2の各実施形態で示したように、締付座金41はビス88aによりねじ孔88を介して外壁1aの裏面fにねじ止めされるので、外壁1aに設置後の水道用コンセント200のメンテナンスが大変容易に行える利点を有する。すなわち、外壁1aの表面Fに当たり部11を固定しているビス61を取り外し、ハウジング3をW方向のまわりに回転させることにより雌ねじUと配管用エルボ51の雄ねじの螺合が解除され、水栓本体4、偏心継手24’、流量調整ハンドル34および継手部36が収容された状態でハウジング3を貫通穴2から容易に取り出すことができる。なお、前部材6の枠体7から装着体8を取り外すだけで流量調整ハンドル34および継手部36のメンテナンスが行えるのは勿論である。
【0050】
図8(B)は、上記第3の実施形態と同様、マンションの外壁1aの施工に適合する例であるが、外壁1aの表面Fと内壁1bの前面f’の間隔G’が300mm以上である場合の施工に適合するこの発明の第4の実施形態を示す。なお、図8(B)において、図1〜図7、図8(A)で示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0051】
この実施形態では、外壁1aの表面Fと内壁1bの前面f’の間隔G’が300mm以上であるので、給水配管Qとして、上記第1、第2実施形態で用いたのと同様の樹脂パイプQ1 が収容された蛇腹状の鞘管Q2 を使用できる。そして、この実施形態でも、図3(A)および図5で用いたのと同一のステンレス製の鞘管取り付け部材47を収容部5の背面17aにスポット溶接により設置してある。そして、鞘管取り付け部材47には、図示しない接続用筒状部(例えば特願2001−016143号明細書、図面参照)が位置しており、この接続用筒状部における下流端に、偏心継手24’の前記接続用開口26’が形成された上流端に形成された雌ねじU(図6参照)を介して偏心継手24’が接続される一方、前記接続用筒状部の上流端に樹脂パイプQ1 の下流端が接続されている。
【0052】
そのため、この実施形態でも外壁1aに設置後の水道用コンセント200のメンテナンスが大変容易に行える。すなわち、外壁1aの表面Fに当たり部11を固定しているビス61を取り外し、ハウジング3を外側に引き抜くだけの簡単な作業で、雌ねじUに螺合している前記接続用筒状部とともに、この接続用筒状部に接続されている、鞘管Q2 内の樹脂パイプQ1 だけが鞘管Q2 内を移動し鞘管取り付け部材47を介して樹脂パイプQ1 の下流端を外に取り出すことができ、樹脂パイプQ1 のメンテナンスも行える。
【0053】
なお、この発明では、給水配管Qの設置位置に応じて収容部5に設けた左き開口18や右向き開口19からも給水配管Qを導入できる利点を有する。
【0054】
また、給湯器からの湯を配管を介して水道用コンセント200の供給できるよう構成してもよい。
【0055】
図9は、図6で示したような偏心継手24’を備えた水道用コンセント200を、洗面台ユニットの側壁に取付けてあるこの発明の第5の実施形態を示す。なお、図9において、図1〜図8で示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0056】
70は、洗面台ユニット71の水栓である。72aは、水栓70の給水配管、72bは、水栓70の給湯配管である。そして、洗面台ユニット71に隣接して洗濯機77が設置されている。
【0057】
一方、洗面台ユニット71は、上部に鏡台71bが設置されるとともに下部に前記収納箱71aが設置されている。この収納箱71aの側壁73には、図6で示したような偏心継手24’を備えた水道用コンセント200が取付けられており、水道用コンセント200の前記偏心継手24’(図9には図示されていない)には、水栓70の給水配管72aから分岐用継手74によって分岐された分岐給水配管75が接続されている。76は、洗濯機77の給水ホースで、この給水ホース76の上流端に設けられた継手部材76aが水道用コンセント200の継手部36に着脱自在に接続されている。
【0058】
前記分岐用継手74は、従来用いていた分岐用止水栓99に比してコスト安で、その分洗面台ユニット71も安価にできる。
【0059】
図10は、図1で示したようなエルボ型取付部材24を備えた水道用コンセント200を、洗面台ユニット71の側壁73に取付けてあるこの発明の第6の実施形態を示す。なお、図10において、図1〜図9で示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0060】
ところで、図3(A)に示した場合のように30mmの壁厚d1 を有する木造住宅の外壁1aに水道用コンセント200を取付けるには、上述したように、枠体7に平面視正方形に形成されている板状の当たり部11と締付座金41で挟むことができるが、前記収納箱71aの側壁73は、当たり部11と締付座金41とで挟み込み可能な所定範囲の壁厚よりも遙に薄い壁厚を有するので、側壁73に形成した取付穴(貫通穴)78に水道用コンセント200を取付けるにあたり、この実施形態ではスペーサ枠体79を用いている。このスペーサ枠体79は、側壁73の裏面73aおよび締付座金41間に介装されている。
【0061】
図11(A)は、ウォータークーラー80(水栓付ユニットの一例)の一つの側壁81に図1で示したようなエルボ型取付部材24を備えた水道用コンセント200を取付けたこの発明の第7の実施形態を示す。なお、図11(A)において、図1〜図10で示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0062】
この実施形態でも、水道用コンセント200の前記エルボ型取付部材〔図11(A)には図示されていない〕に、ウォータークーラー80に備わっている水栓82の給水配管83から前記第6の実施形態で用いた前記分岐用継手74によって分岐された分岐給水配管84が接続されている。85は、給水ペダル、86は、ウォータークーラー80内の空間に収容設置されている熱交換器、87は、そのポンプである。
【0063】
図11(B)は、システムキッチン(水栓付ユニットの一例)90の上壁90aに縦置き状態にて、図6で示したような偏心継手24’を備えた水道用コンセント200を取付けたこの発明の第8の実施形態を示す。なお、図11(B)において、図1〜図10、図11(A)で示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0064】
この実施形態でも、水道用コンセント200の前記偏心継手〔図11(B)には図示されていない〕に、システムキッチン90に備わっている水栓91の給水配管92aから前記第6、第7の各実施形態で用いた前記分岐用継手74によって分岐された分岐給水配管92bが接続されている。400は、システムキッチン90の上面部に設けたシンク、92cは、水栓91の給湯配管である。
【0065】
なお、移動式の介護用浴槽や通常のユニットバス、あるいは、縦断面L字型の洗濯機のパン等の水栓付ユニットにもこの発明は適用できる。
【0066】
また、水道用コンセント200の水栓付ユニットへの設置場所は側壁、上面に限るものではない。
【0067】
図12〜図16は、例えば外壁1aに対して、外壁1aの表面X側からの作業によって外壁1aを枠体部分7’とホルダー301とで挟むことにより、水栓本体4が内蔵されたハウジング3’を外壁1aに固定することができるようにした参考例を示す。なお、図12〜図16において、図1〜図11で示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0068】
この参考例では、図1〜図11で示した上記各実施形態で用いた前部材6の枠体7と収容部5とを一体に形成するとともに、前部材6’の枠体部分7’とで外壁1aを挟着するホルダー301を設け、図1〜図11で示した上記各実施形態で用いた締付座金41を不要にしている。
【0069】
図12は、この参考例の各構成部材を示す分解斜視図であり、図13は、収容部分5’の内面M’側に形成されている水栓本体取り付け部に水栓本体4が取り付けられている状態と、水栓本体取り付け部に形成されたホルダーガイド挿通孔30’にホルダーガイド302が挿通している状態とを枠体部分7’の前面開口Aを通して見たものである。
【0070】
図14は、流量調整ハンドル34および継手部36が配置された水栓本体4と、水栓本体4に接続されている偏心継手24’とを内蔵してある収容部分5’を有するハウジング3’が、外壁1aに形成された貫通穴2内にセットされている状態を示す。
【0071】
図15は、貫通穴2内にセットされているハウジング3’を下面側から見たものを示す。
【0072】
図16はホルダー301の動作を示し、図16(A)は、外壁1aの表面X側から収容部分5’を貫通穴2に嵌め込む作業のときにホルダー301が邪魔にならないよう内側に閉じているホルダー301の第1姿勢(実線で示す)と、ホルダーガイド302の回転に伴ってホルダー301が外側に開く第2姿勢(二点鎖線)とを収容部分5’の後側の領域400(図15参照)に位置しているホルダー301で示し、図16(B)は、ホルダー301の前記第2姿勢を収容部分5’の前側の領域401(図15参照)に位置しているホルダー301で示す。
【0073】
図12〜図16において、ハウジング3’は、前側に前記水栓本体4が固定設置され、後側に水栓本体4に接続された偏心継手24’を有し、横置き状態で配置される有底の筒ケースで構成される収容部分5’と、正面視円形の前面開口Aが形成された枠体部分7’と、枠体部分7’の前面開口Aに取り外し可能に嵌め込み装着される円板状の装着体8とで構成される。そして、枠体部分7’と装着体8とで前部材6’が構成される。また、外壁1aに形成された貫通穴2は、外壁1aの表面Xから裏面Yに向かって小径穴部2aおよび大径穴部2bに形成されている。この貫通穴2は、外壁1aを形成する際に型枠を用いて形成したり、ホールソー(hole-saw)等の切削用具で形成できる。
【0074】
そして、収容部分5’と枠体部分7’を一体に形成しているので、上記各実施形態で用いた枠体7を収容部5に繋ぐ二つのねじ孔30および二つのねじ孔31(図4参照)は不要となる。
ただし、収容部分5’の前側に収容される水栓本体4を収容部分5’にビス23を用いて固定する際の二つのねじ孔21は上記各実施形態(図4参照)と同様収容部分5’の内面M’に形成されている(図12、図13参照)。
【0075】
そして、収容部分5’は内面M’側に、後述するネジ部材よりなるホルダーガイド302が挿通可能な挿通孔30’(図12、図13参照)を有する。
【0076】
以下、外壁1aの表面X側からの作業によって、ハウジング3’を外壁1aに固定できる機構について説明する。
【0077】
図12〜図16において、302は、ネジ部材よりなるホルダーガイドで、工具(図示せず)が嵌合可能な正面視六角形の嵌合溝303a(図13参照)が形成された回転操作頭部304を有する。このホルダーガイド302は、ハウジング3’の収容部分5’および枠体部分7’に対して回転可能なように収容部分5’の前記領域401に設けた前記挿通孔30’に挿通可能である。
【0078】
301は、ホルダーである。このホルダー301は、羽根状で所定の厚みを有し、一端にはホルダーガイド302が遊嵌可能な大きさの遊嵌孔306が形成されている遊嵌孔部301aが設けられている。ホルダー301は、貫通穴2の、外壁1aの表面X側に位置する小径穴部2aを通過するよう内側に閉じる第1姿勢と、回転に伴って大径穴部2bの後面yに係止するよう外側に開く第2姿勢とに、それぞれ切り換え可能に設けられている。
【0079】
つまり、(1)ホルダー301を第1姿勢の状態で、外壁1aの表面X側からハウジング3’を小径穴部2aに通してハウジング3’を図15の二点鎖線で示すように貫通穴2にセットする。このとき、ホルダー301は、図15において二点鎖線で示すように、また、図16(A)において実線で示すように第1姿勢を保ち続けている。(2)その後、ホルダーガイド302の回転による締付金具307(後述する)の螺進に伴って、図15において実線で示すように、また、図16(B)において実線で示すように、あるいは、図16(A)において二点鎖線で示すように第2姿勢になったホルダー301を小径穴部2aの後面yに当接するまで収容部分5’の横溝311に沿って外壁1aの表面X側に前進させることができる。これにより、図15に示すように枠体部分7’と外側に開いたホルダー301とで外壁1aを挟着することができ、外壁1aの表面X側からの作業によって、ハウジング3’を外壁1aに固定できることになる。
【0080】
前記横溝311は、収容部分5’は、外周面の左右位置における収容部分5’の前後方向に沿って設けられている。
【0081】
前記締付金具307は、ホルダーガイド302が螺着する一対の螺着部311,311を有する。この螺着部311,311同士の間隔は、収容部分5’の外径よりも小さく設定されている。そして、締付金具307はホルダー301の後面側に、かつ、ホルダー301の前記遊嵌穴部301aの後面と螺着部310の斜めカット面310aとが当接する状態で設けられている。
【0082】
また、締付金具307は、給水配管Qとしての樹脂パイプQ1 、図8に示すような配管用エルボ (樹脂パイプQ1 用継手)51または鞘管取り付け部材(配管取り付け部材)47の挿通を許容する挿通部312を有する。
【0083】
そして、螺着部310にホルダーガイド302を螺着し、ホルダーガイド302の回転による締付金具307の螺進に伴って螺着部310に当接したままホルダー301は外壁1aの表面X側に前進する。
【0084】
前記ホルダー301、ホルダーガイド302および締付金具307から、外壁1aの表面X側からの作業によって、ハウジング3’を外壁1aに固定するための挟着手段が構成される。
【0085】
更に、収容部分5’は、外周面に外壁1aの表面X側に行くほど外方に拡がるテーパ面部315を有する。前記領域400,401の境目で、横溝311の直下位置に形成される。このテーパ面部315は、ホルダー301を支障無く第1姿勢から第2姿勢に移行させるべく機能する。
【0086】
この参考例では、ホルダー301、ホルダーガイド302および締付金具307よりなる挟着手段を収容部分5’に取り付けたので、壁1aの裏側にわざわざ回ることなく、壁1aの表面X側からの作業によって、ハウジング3’を外壁1aに取り付けたり、取り外したりでき、施工時間の短縮も図り得るもので、施工性が向上する。
【0087】
また、ホルダー301の前記遊嵌穴部301aの後面と螺着部310の斜めカット面310aとが当接させるとともに、収容部分5’の外周面に外壁1aの表面X側に行くほど外方に拡がるテーパ面部315を設けたので、ホルダー301を確実に第2姿勢に切り換えさせることができる。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、簡単な施工で従来のようにコンクリートで打設することなく例えばマンション等のコンクリート壁やコンクリートブロックに容易に設置できるとともに、更には 簡単な施工で一戸建てて木造住宅の外壁やマンションの外壁等に容易に設置できる壁または床取出し用の水道用コンセントを提供することができる効果がある。
【0089】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態を示す構成説明図である。
【図2】 上記実施形態を示す分解斜視図である。
【図3】 (A)は、上記実施形態の取り付け状態を説明するための図である。
(B)は、この発明の第2の実施形態の取り付け状態を説明するための図である。
【図4】 上記第1の実施形態における収容部の縦断面図である。
【図5】 上記第2の実施形態の取り付け状態を説明するための図である。
【図6】 この発明の第3の実施形態を示す構成説明図である。
【図7】 上記第3の実施形態を示す分解斜視図である。
【図8】 (A)は、上記第3の実施形態の取り付け状態を説明するための図である。
(B)は、この発明の第4の実施形態の取り付け状態を説明するための図である。
【図9】 この発明の第5の実施形態を示す全体斜視図である。
【図10】 この発明の第6の実施形態を示す構成説明図である。
【図11】 (A)は、この発明の第7の実施形態を示す斜視図である。
(B)は、この発明の第8の実施形態を示す斜視図である。
【図12】 参考例を示す分解斜視図である。
【図13】 上記参考例において水栓本体が取り付けられている状態と、ホルダーガイド挿通孔にホルダーガイドが挿通している状態とを模式的に示す図である。
【図14】 上記参考例においてハウジングを壁に固定しうる挟着手段を取り除いた状態を示す構成説明図である。
【図15】 上記参考例におけるホルダーの第1、第2姿勢状態を示す図である。
【図16】 (A)は、上記参考例におけるホルダーの第1、第2姿勢状態を示す図である。
(B)は、上記参考例におけるホルダーの第2姿勢状態を示す図である。
【図17】 従来例の取り付け状態を説明するための図である。
【図18】 従来例の取り付け状態を示す分解斜視図である。
【図19】 (A)は、従来例の取り付け方法を示す要部斜視図である。
(B)は、従来例の他の取り付け方法を示す要部斜視図である。
【図20】 従来例のコンクリート壁を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1a…外壁、2…貫通穴、3…ハウジング、4…水栓本体、5…収容部、6…前部材、7…枠体、9,10…開口、11…板状の当たり部、12…円筒部、13…流入口、14…流出口、15…弁体、16…下向き開口、20a,20b…左右一対のねじ孔部、22a,22b…左右一対のねじ孔部、23,46…ビス、24…エルボ型取付部材(継手部材)、30a,30b…左右一対の調整用ねじ孔部、31a,31b…左右一対の調整用ねじ孔部、34…流量調整ハンドル、36…継手部、40…ねじ部、41…締付座金、44a,44b…左右一対のねじ孔部、45a,45b…左右一対のねじ孔部、A…前面開口、B…前面開口、f…裏面、F…表面、M…内面、S 1 …長さ、Q…給水配管、200…水道用コンセント。
Claims (2)
- 壁または床に形成された貫通穴に嵌め込み可能で、流入口、流出口および弁体を有する水栓本体が内蔵された収容部およびこの収容部の前部に設けられる前部材よりなり、この前部材に少なくとも二つの開口を有するとともに、壁または床の裏面側に位置する配管と水栓本体を連通させるために用いられる開口を収容部に有してなるハウジングと、収容部内に設けられ、下流端が前記流入口に接続される一方、上流端が収容部の前記開口を介して配管に接続される継手部材と、前部材の一方の開口に配置され前記流出口から流出可能な水または湯の流量を調整するための流量調整ハンドルと、前記流出口に固定されるとともに前部材の他方の開口に配置され、ホースの上流端に設けられた継手部材が着脱自在である継手部とを備えた水道用コンセントであって、
収容部は、前向き開口を有する有底の円筒ケースで構成されており、前部材は、前面開口を中央に有する板状の当たり部と、この当たり部の裏面側に連設された円筒部とよりなる枠体を有する一方、収容部は、締付座金が螺合するねじ部を後部に有し、前記貫通穴に収容部をはめ込むとともに、その収容部の前記前面開口を介して円筒部を収容部内にはめ込むことにより、壁または床の裏面に前記締付座金が当接する一方、壁または床の表面に前記当たり部が当接する状態で壁または床に設置されるよう構成されており、
さらに、収容部は、水栓本体を収容部内に固定するための水栓本体固定用のねじ孔部と、円筒部を収容部内に固定するための円筒部固定用のねじ孔部を内面に有する一方、水栓本体は、収容部の前記水栓本体固定用のねじ孔部に対応する位置に設けられたねじ孔部を有し、円筒部は、収容部の前記円筒部固定用のねじ孔部に対応する位置に設けられたねじ孔部を円筒部周縁に有し、しかも、円筒部を収容部内に固定するビスは、収容部の前記円筒部固定用のねじ孔部と、収容部の前記円筒部固定用のねじ孔部に対応する位置に設けられた円筒部の前記ねじ孔部間の長さが調整可能に構成されていることを特徴とする水道用コンセント。 - 前記水栓本体固定用のねじ孔部は、収容部の内面の中間の高さ位置に設けられた左右一対のねじ孔部であり、前記円筒部固定用のねじ孔部は、収容部の内面における前記左右一対のねじ孔部の上下にそれぞれ左右対象の状態で形成された左右一対の調整用上部ねじ孔部および左右一対の調整用下部ねじ孔部である一方、水栓本体は、前記左右一対のねじ孔部に対応する位置に設けられた左右一対のねじ孔部を有し、円筒部は、前記左右一対の調整用上部ねじ孔部に対応する位置および前記左右一対の調整用下部ねじ孔部に対応する位置にそれぞれ設けられた左右一対の上部ねじ孔部および左右一対の下部ねじ孔部を円筒部周縁に有し、しかも、円筒部を収容部内に固定する前記ビスは、収容部の前記左右一対の調整用上部ねじ孔部と円筒部の左右一対の上部ねじ孔部間、および収容部の前記左右一対の調整用下部ねじ孔部と円筒部の左右一対の下部ねじ孔部間の長さが調整可能に構成されている請求項1に記載の水道用コンセント。
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