JP4520427B2 - ガスセンサの評価方法及びガスセンサの評価装置 - Google Patents

ガスセンサの評価方法及びガスセンサの評価装置 Download PDF

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Description

本発明は、ガスセンサの評価方法及び評価装置に関するものである。
一般に、内燃機関の燃焼制御のために、排気ガス中の酸素濃度を検出するガスセンサが用いられている。このガスセンサは、酸素イオン伝導性を有するジルコニア等のセラミックよりなる固体電解質体と、その固体電解質体の一方の表面に設けられ、被測定ガスに曝される白金等からなる測定電極と、固体電解質体の他方の表面に設けられ、基準ガスに接する白金等からなる基準電極とから構成されている。排気ガス中には、リン等の被毒物質が含まれており、被毒物質が測定電極に吸着すると安定した出力を得ることができない。そこで、測定電極の表面には、測定電極の被毒を防止するためのアルミナマグネシアスピネル等のセラミックからなる多孔質の電極保護層が形成されている。
そして、このガスセンサは、被測定ガス中の酸素濃度に応じて固体電解質体に発生する起電力を、基準電極と測定電極とから取り出し、この起電力の値(以下、「出力値」とも言う。)を用いて酸素濃度を検出するものである。
ところで、近年の排気ガス規制の強化に対応するため、より精密な内燃機関の燃焼制御が要求されている。このため、上記ガスセンサにもより高度な測定精度が求められている。そして、ガスセンサがいかに精度よくその出力を行ないうるかを評価するための評価装置も要望されることとなる。このようなガスセンサの評価装置としては、例えば、特許文献1に記載のように、流量の等しい還元性ガスと酸化性ガスを交互に切替えたガスを被測定ガスとみなしてガスセンサに供給し、これに対するガスセンサの出力によりガスセンサの応答性を評価するものがある。
特開2003−185621号公報
しかしながら、上記のガスセンサの評価装置は、ガスセンサの出力自体である応答性を評価するものであり、ガスセンサの良否を判断できるものの、応答性が悪かった場合にガスセンサのどの部分に不具合があるのかを特定することができなかった。特に、ガスセンサ素子の測定電極の触媒能力の活性状態は、ガスセンサの応答性を変化させる一つの要因となるが、ガスセンサの応答性から測定電極の活性状態を直接評価することは困難であった。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、ガスセンサ素子の測定電極の活性状態を評価するガスセンサの評価方法及び評価装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のガスセンサの評価方法は、酸素イオン伝導性を有する固体電解質体に、被測定ガスに曝される測定電極と該測定電極に対向する基準電極とを配設したガスセンサ素子の特性を評価するガスセンサの評価方法であって、少なくとも一酸化窒素ガス及びリッチガスを用い、リッチガスの流量を固定し、一酸化窒素ガスを変化させて作成する雰囲気に前記ガスセンサ素子を曝したとき、前記ガスセンサが出力する出力値により前記測定電極の活性状態を評価することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載のガスセンサの評価装置は、酸素イオン伝導性を有する固体電解質体に、被測定ガスに曝される測定電極と該測定電極に対向する基準電極とを配設したガスセンサ素子に、少なくとも一酸化窒素ガス及びリッチガスから構成される雰囲気を供給するガス供給手段と、当該ガス供給手段により供給される前記リッチガスの流量を固定し、前記一酸化窒素ガスの流量を変化させる流量調整手段と、当該流量調整手段により調整された前記雰囲気にガスセンサ素子を曝すことで該ガスセンサ素子を備えるガスセンサが出力する出力値を測定する出力測定手段と、当該出力測定手段により測定された出力値に基づき前記測定電極の活性状態を評価する評価手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項1に記載のガスセンサの評価方法及び請求項2に記載のガスセンサの評価装置によれば、少なくとも一酸化窒素ガス及びリッチガスを用い、リッチガスの流量を固定し、一酸化窒素ガスを変化させて作成する雰囲気にガスセンサ素子を曝すため、この雰囲気に対してガスセンサが出力する出力値により、測定電極の活性状態を評価することができる。ここで、測定電極の活性状態とは、経時変化や不純物の付着等による劣化の度合い等、測定電極における触媒能力の活性度合いの程度をいう。
具体的には、一酸化窒素ガス及びリッチガスからなる雰囲気にガスセンサを曝すと、白金等からなる測定電極の触媒作用により、一酸化窒素から窒素と酸素が生成される。そして、ここで生成された酸素により、ガスセンサの出力値が下がる。ところが、測定電極の触媒能力が低下していると、一酸化窒素からの窒素と酸素の解離を十分に促すことができず、リーン雰囲気におけるガスセンサの出力値が下がらない。従って、ガスセンサの静特性からの評価のみで、他の要因に左右されずに測定電極の活性状態を直接評価できる。また、ガスセンサを破壊検査しなくても、測定電極の活性状態を評価できるので、評価対象のガスセンサを再使用したい場合にも有効である。さらに、保護層に触媒金属粒子を担持させた場合にも、ガスセンサの出力値に影響が現れず、純粋に測定電極の活性状態のみを評価することができることもある。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。図1は、ガスセンサの評価装置100全体のシステム構成を概略的に示すブロック図である。図2は、ガスセンサ1の全体構成を示す断面図である。評価装置100は、ガス供給部110と、センサ反応部120と、装置制御部150と、ガス分析部170とから構成されている。
ガス供給部110は、第1ガス(N2及びCO2)とその他のガス(CO、NO、CH4)とを貯蔵するガス貯蔵部101と、各ガスの供給量を調整する流量調整部102(マスフローコントローラ(MFC))と、ガスに水分を添加する水分添加部103とを備えている。そして、ガス供給部110は、装置制御部150からの指令に応じて、第1ガスを第1ガス供給経路115を介してセンサ反応部120に供給し、その他のガスを第2ガス供給経路116を介してセンサ反応部120に供給する。なお、各ガスの供給量は、装置制御部150からの指令に基づき設定される。
本実施形態では、ガス貯蔵部101から供給されるリッチガス(CO、CH4)の流量を一定とし、一酸化窒素ガスの流量を増減させ、窒素ガスの流量を、一酸化窒素ガスの流量に応じて増減するように流量調整部102により調整し、ガス供給部110から供給される混合ガスの全体の流量を一定としている。
水分添加部103は、水(H2O)を貯蔵する水貯蔵部105と、水分の供給量を調整する水流量調整部104とを備えており、第1ガス供給経路115を流れる第1ガスに対して、装置制御部150からの指令に応じた量の水分を供給することにより、第1ガスの水分含有量を調整する。
センサ反応部120は、ガスの流路になるとともに評価対象となるガスセンサ1が設置される反応部ガス配管123と、反応部ガス配管123におけるガスを加熱するガス加熱部122とを備えている。
反応部ガス配管123は、上流から下流にかけて、第1ガス導入部121、第2ガス導入部124、ガスセンサ設置部125を備えており、第1ガス導入部121から導入される第1ガスと、第2ガス導入部124から導入されるその他のガスとを混合してなるガスを、ガスセンサ設置部125に設置されたガスセンサ1に対して供給する構成である。
ガス加熱部122は、反応部ガス配管123のうち第1ガス導入部121と第2ガス導入部124との間の部位を取り囲むように配置され、反応部ガス配管123を加熱することで、第1ガス温度を調整している。なお、ガス加熱部122は、反応部ガス配管123の内部温度を図示しない温度センサを用いて検知してフィードバック制御を行うことで、ガス温度を目標温度に制御する。
装置制御部(CPU)150は、ガスの供給時にガスセンサ1が出力する出力値に基づいて、ガスセンサ1の測定電極(後述)の活性状態を判定する。
ガス分析部170は、センサ反応部120のうちガスセンサ設置部125の近傍におけるガス成分を分析し、ガスセンサ1に対して実際に供給されるガス成分の分析結果を装置制御部150に対して出力する。これによって、供給される混合ガスの適正割合が担保されるようになっている。
ここで、評価装置100において評価される対象となるガスセンサ1について説明する。図2に示すように、ガスセンサ1は、先端部が閉じた有底筒状をなすセンサ素子2、センサ素子2の有底孔25に挿入されるセラミックヒータ3と、センサ素子2を自身の内側にて保持する主体金具5を備える。なお、本実施形態において、図2に示すセンサ素子2の軸に沿う方向のうち、測定対象ガス(排気ガス)に曝される先端部に向かう側(閉じている側、図中の下側)を「先端側」とし、これと反対方向(図中上側)に向かう側を「後端側」として説明する。
このセンサ素子2は、イットリアを安定化剤として固溶させた部分安定化ジルコニアを主成分とする酸素イオン伝導性を有する固体電解質体28と、その固体電解質体28の有底孔25の内面に、そのほぼ全面を覆うようにPtまたはPt合金により多孔質状に形成された内部電極層27(本発明の基準電極に相当する)と、固体電解質体28の外面に、内部電極層27と同様に多孔質状に形成された外部電極層26(本発明の測定電極に相当する)を有している。また、センサ素子2には、外部電極層26を被覆する多孔質状の電極保護層99がさらに設けられている。この保護層は、アルミナマグネシアスピネル等の耐熱性セラミックよりなる。また、このセンサ素子2の軸線方向の略中間位置には、径方向外側に向かって突出する係合フランジ部92が設けられている。また、セラミックヒータ3は、棒状に形成されると共に、内部に発熱抵抗体を有する発熱部42を備えている。このセラミックヒータ3は、後述するヒータ用リード線19,22を介して通電されることにより発熱部42が発熱することになり、センサ素子2を活性化させるべく当該センサ素子2を加熱する機能を果たす。尚、セラミックヒータ3により加熱されたセンサ素子2の温度は、センサ素子2表面に設けられた熱電対により計測され、装置制御部150に出力される。
主体金具5は、ガスセンサ1を排気管の取り付け部に取り付けるためのネジ部66と、排気管の取付部への取り付け時に取付工具をあてがう六角部93を有している。また、主体金具5は、センサ素子2を先端側から支持するアルミナ製の支持部材51と、支持部材51の後端側に充填される滑石粉末からなる充填部材52と、充填部材52を後端側から先端側に向けて押圧するアルミナ製のスリーブ53とを内部に収納可能に構成されている。
主体金具5には、先端側内周に径方向内側に向かって突出した金具側段部54が設けられており、この金具側段部54にパッキン55を介して支持部材51を係止させている。なお、センサ素子2は、係合フランジ部92が支持部材51上に支持されることにより、主体金具5に支持される。支持部材51の後端側における主体金具5の内面とセンサ素子2の外面との間には、充填部材52が配設され、さらにこの充填部材52の後端側にスリーブ53及び環状リング15が順次同軸状に内挿された状態で配置される。
また、主体金具5の後端側内側にはSUS304Lからなる内筒部材14の先端側が挿入されている。この内筒部材14は、先端側の拡径した開口端部(先端開口端部59)を環状リング15に当接させた状態で、主体金具5の金具側後端部60を内側先端方向に加締めることで、主体金具5に固定されている。なお、ガスセンサ1においては、主体金具5の金具側後端部60を加締めることを通じて、充填部材52がスリーブ53を介して圧縮充填される構造になっており、これによりセンサ素子2が筒状の主体金具5の内側に気密状に保持されている。
内筒部材14は、軸線方向における略中間位置に内筒段付き部83が形成されており、内筒段付き部83よりも先端側が内筒先端側胴部61として形成され、内筒段付き部83よりも後端側が内筒後端側胴部62として形成される。内筒後端側胴部62は、内筒先端側胴部61よりも内径、外径がともに小さく形成され、その内径は後述するセパレータ7のセパレータ本体部85の外径よりも若干大きく形成されている。また、内筒後端側胴部62には、周方向に沿って所定の間隔で複数の大気導入孔67が形成されている。
外筒部材16は、SUS304Lの板材を深絞り加工することにより筒状に成型されており、後端側に外部から内部に通じる開口を含む外筒後端側部63、先端側に内筒部材14に対して後端側から同軸状に連結される外筒先端側部64、外筒後端側部63と外筒先端側部64とを繋ぐ外筒段部35が形成される。なお、外筒後端側部63には、弾性シール部材11を気密状に固定するための加締め部88が形成されている。
また、主体金具5の先端側外周には、センサ素子2の主体金具5の先端から突出する先端部を覆うとともに、複数のガス取入れ孔を有する金属製の二重のプロテクタ81,82が溶接によって取り付けられている。
さらに、内筒部材14の内筒後端側胴部62の外側には、大気導入孔67から水が侵入するのを防止するための筒状のフィルタ68が配置されている。なお、フィルタ68は、例えばポリテトラフルオロエチレンの多孔質繊維構造体(商品名:ゴアテックス(ジャパンゴアテックス(株))のように、水を主体とする液体の透過は阻止する一方、空気などの気体の透過は許容する撥水性フィルタとして構成される。
外筒部材16の外筒先端側部64は、フィルタ68が配置された内筒部材14(詳細には内筒後端側胴部62)を外側から覆う形状に形成されており、外筒先端側部64のうち、フィルタ68に対応する位置には周方向に沿って所定の間隔で複数の大気導入孔84が形成されている。
なお、外筒部材16と内筒部材14とは、外筒部材16の外筒先端側部64のうちで大気導入孔84よりも後端側の少なくとも一部を、フィルタ68を介して径方向内側に加締めることで形成した第1加締め部56と、大気導入孔84よりも先端側の少なくとも一部を、同じくフィルタ68を介して径方向内側に加締めることで形成した第2加締め部57とによって固定されている。このとき、フィルタ68は、外筒部材16と内筒部材14との間で気密状に保持されることになる。また、外筒部材16の外筒先端側部64は内筒先端側胴部61に対し外側から重なりを生じるように配置されており、その重なり部の少なくとも一部が周方向の内側に向けて加締められることで、連結加締め部75が形成されている。
これにより、基準ガスとしての大気は、大気導入孔84,フィルタ68および大気導入孔67、内筒部材14の内部に導入され、センサ素子2の有底孔25に導入される。一方、水滴はフィルタ68を通過することができないため、内筒部材14の内側への侵入が阻止される。
外筒部材16の後端内側(外筒後端側部63)に配置される弾性シール部材11は、センサ素子2に電気的に接続される2本の素子用リード線20、21と、セラミックヒータ3に電気的に接続される2本のヒータ用リード線19、22とを挿通するための4つのリード線挿通孔17が、先端側から後端側にかけて貫通するように形成されている。
また、内筒部材14の内筒後端側胴部62に自身の先端側が挿入配置されるセパレータ7は、素子用リード線20、21と、ヒータ用リード線19,22とを挿通するためのセパレータリード線挿通孔71が先端側から後端側にかけて貫通するように形成されている。また、セパレータ7には、先端面に開口する有底状の保持孔95が軸線方向に形成されている。この保持孔95内には、セラミックヒータ3の後端部が挿入され、セラミックヒータ3の後端面が保持孔95の底面に当接することでセパレータ7に対するセラミックヒータ3の軸線方向の位置決めがなされる。
このセパレータ7は、内筒部材14の後端内側に挿入されるセパレータ本体部85を有するとともに、セパレータ本体部85の後端部から周方向外側に延設されたセパレータフランジ部86を有している。つまり、セパレータ7は、セパレータ本体部85が内筒部材14に挿入されるとともに、セパレータフランジ部86が内筒部材14の後端面にフッ素ゴムからなる環状シール部材40を介して支持される状態で、外筒部材16の内側に配置される。
また、素子用リード線20、21及びヒータ用リード線19、22は、セパレータ7のセパレータリード線挿通孔71、弾性シール部材11のリード線挿通孔17を通じて、内筒部材14及び外筒部材16の内部から外部に向かって引き出されている。なお、これら4本のリード線19、20、21、22は外部において、図示しないコネクタに接続される。そして、このコネクタを介してECU等の外部機器と各リード線19、20、21、22とは電気信号の入出力が行なわれることになる。
また、各リード線19、20、21、22は、詳細は図示しないが、導線を樹脂からなる絶縁皮膜にて被覆した構造を有しており、導線の後端側がコネクタに設けられるコネクタ端子に接続される。そして、素子用リード線20の導線の先端側は、センサ素子2の外面に対して外嵌される端子金具43の後端部と加締められ、素子用リード線21の導線の先端側は、センサ素子2の内面に対して圧入される端子金具44の後端部と加締められる。これにより、素子用リード線20は、センサ素子2の外部電極層26と電気的に接続され、素子用リード線21は、内部電極層27と電気的に接続される。他方、ヒータ用リード線19、22の導線の先端部は、セラミックヒータ3の発熱抵抗体と接合された一対のヒータ用端子金具と各々接続される。
そして、セパレータ7の後端側には、耐熱性に優れるフッ素ゴム等からなる弾性シール部材11が、外筒部材16を加締め、加締め部88を形成することにより、外筒部材16に固定されている。この弾性シール部材11は、本体部31、本体部31の先端側の側周面から径方向外側に向けて延びるシール部材鍔部32を有している。そして、この本体部31を軸線方向に貫くように4つのリード線挿通孔17が形成されている。
次に、評価装置100により、ガスセンサ1の外部電極層26(測定電極)の状態を評価する方法について以下の実施例により説明する。
[実施例]
ガスセンサ1について、外部電極層26に鉛を付着させていないものと、外部電極層26に50μ/cm2の鉛を塗布したものの2種類を用意して、ガスセンサ1の出力値を測定した。センサ素子2の温度は600℃に調整した。なお、センサ素子2の温度としては、280℃〜900℃の間に調整することが好ましい。さらに、ガス供給部110から供給される混合ガスの全体流量は毎分40L、混合ガスの温度は450度に設定した。ガス供給部110から供給される混合ガスのうち、一酸化炭素ガスの濃度を50ppm、二酸化炭素ガスの流量を全体の13.3%、水分添加量を全体の15%、メタンガスの濃度を50ppmとしてリッチガスの流量を固定し、一酸化窒素ガスを少量から多量に変化させ、残量を窒素ガスにて調整して全体流量が常に一定になるようにした。以上の条件で、ガスセンサ1が発生する起電力を測定した。その測定結果を図3に示す。図3は、測定電極の活性状態とガスセンサ1の出力値の関係を示すグラフである。
図3に示すように、鉛を付着させていないガスセンサ1では、λ=1付近で出力値が大きく低下する。すなわち、一酸化窒素から窒素と酸素が生成され、その生成された酸素により、ガスセンサの出力値が下がっているといえる。これに比べ、鉛を塗布したガスセンサ1では、λ=1からリーン雰囲気に変化してもガスセンサ1の出力値がなだらかに低下していくのみである。すなわち、鉛により外部電極層26(測定電極)の触媒能力が低下しているために一酸化窒素から窒素と酸素の解離が進まず、ガスセンサ1が酸素を検出できないので、出力値に大きな変化がないといえる。従って、本実施形態の評価装置100を用いて、リッチガス濃度を固定し、一酸化窒素ガス濃度を変化させる混合ガスにガスセンサ1を曝し、その出力値を測定して出力値の差幅をみることにより、ガスセンサ1の外部電極層26(測定電極)の活性状態、すなわち、触媒能力が充分あるか否かを評価することができる。
以上説明したように、本実施形態の評価装置100によれば、触媒能力が充分あるか否かというガスセンサ1の外部電極層26(測定電極)の活性状態を直接評価することができる。破壊検査をする必要がなく、他の要因による評価結果への影響がないため、効果的に外部電極層26(測定電極)の状態のみを評価できる。
ガスセンサの評価装置100全体のシステム構成を概略的に示すブロック図である。 ガスセンサ1の全体構成を示す断面図である。 測定電極の活性状態とガスセンサ1の出力値の関係を示すグラフである。
符号の説明
1 ガスセンサ
2 センサ素子
100 評価装置
101 ガス貯蔵部
102 流量調整部
110 ガス供給部
120 センサ反応部
150 装置制御部

Claims (2)

  1. 酸素イオン伝導性を有する固体電解質体に、被測定ガスに曝される測定電極と該測定電極に対向する基準電極とを配設したガスセンサ素子の特性を評価するガスセンサの評価方法であって、
    少なくとも一酸化窒素ガス及びリッチガスを用い、リッチガスの流量を固定し、一酸化窒素ガスを変化させて作成する雰囲気に前記ガスセンサ素子を曝したとき、前記ガスセンサが出力する出力値により前記測定電極の活性状態を評価することを特徴とするガスセンサの評価方法。
  2. 酸素イオン伝導性を有する固体電解質体に、被測定ガスに曝される測定電極と該測定電極に対向する基準電極とを配設したガスセンサ素子に、少なくとも一酸化窒素ガス及びリッチガスから構成される雰囲気を供給するガス供給手段と、
    当該ガス供給手段により供給される前記リッチガスの流量を固定し、前記一酸化窒素ガスの流量を変化させる流量調整手段と、
    当該流量調整手段により調整された前記雰囲気にガスセンサ素子を曝すことで該ガスセンサ素子を備えるガスセンサが出力する出力値を測定する出力測定手段と、
    当該出力測定手段により測定された出力値に基づき前記測定電極の活性状態を評価する評価手段とを備えたことを特徴とするガスセンサの評価装置。
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