JP4520075B2 - サンドブラスト加工を施したガラス製品の表面加工法 - Google Patents

サンドブラスト加工を施したガラス製品の表面加工法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サンドブラスト加工を施した平面や曲面および管状その他任意形状のガラス製品の表面を半透明にすることのできるガラスエッチング組成物およびこれを用いたガラス製品の表面加工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、サンドブラスト加工を施して艶消しされたガラス製品の表面には多数の鋭いキズが存在しているためザラつき感があると共に光沢もなく余り上品なイメージを醸し出すことができなかった。また、埃、塵、油脂、指紋、手垢等が附着し易く、洗浄してもこれ等の汚れが簡単には除去できないため非常に醜くなったり、鋭いキズのためクラックが成長し易く強度が低下したりすることがしばしばあった。
従って、サンドブラスト加工を施されたガラス製品に半透明で適度な光沢と艶を持つ優美な外観を与えるためには、ガラス表面をフッ化水素酸や硫酸を含むガラスエッチング剤で処理するか、樹脂、無機物質等を吹き付けることにより光沢や艶を出すための処理を行う必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来使用されているガラスエッチング剤には非常に高濃度のフッ化水素酸や硫酸が含まれている。従って、危険性が極めて高く簡便に使用できないため、日常性がなく特殊な設備を有する場所でしか用いられないという欠点があった。一方、ガラス表面に樹脂、無機物質等を吹き付けて艶出し処理をする方法は、工程が複雑である上に吹き付けの均一性にも問題あり、また吹き付けられた被膜が剥離、損傷し易いという欠点があった。本発明は、人体への危険性および環境汚染の問題を低減したガラスエッチング組成物を構成し、このガラスエッチング組成物を用いることにより、サンドブラスト加工が施された平面や曲面および管状その他任意形状のガラス製品に半透明で適度な光沢と艶を持つ優美な外観を与えるための表面加工法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するために、フッ化水素酸に比較して遥かに安全性が高いフッ化物および水混和性有機溶媒を加えることによりフッ化水素酸や硫酸の使用量を大幅に低減したガラスエッチング組成物および該ガラスエッチング組成物を使用する表面加工法に係る。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明はフッ化物たとえばフッ化アンモニウムに水および酸たとえば硫酸やフッ化水素酸を加えた水溶液に水混和性有機溶媒たとえばポリエチレングリコール200(平均分子量が200程度のポリエチレングリコール)を混和したガラスエッチング組成物に関するものである。このガラスエッチング組成物にはゲル化剤たとえばトラガンタガムを加えてゲル状としたり、廃液処理の際の目安とするため色素を添加したり、安定剤としてショ糖を添加したりすることができる。更に界面活性剤たとえばポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルを加えてガラス表面へのガラスエッチング組成物の付着を助長することができる。
【0006】
表面加工に対する本発明の実施の形態を、フッ化アンモニウム(10〜30w/v%)、フッ化水素アンモニウム(0〜20w/v%)、フッ化水素酸(0〜15v/v%)、硫酸(5〜25v/v%)、塩酸(5〜20v/v%)、(ショ糖(0〜5w/v%)、界面活性剤(0〜5w/v%またはv/v%)および色素を含む水溶液と水混和性有機溶媒としてプロピレングリコール、ポリエチレングリコール200(平均分子量が200程度のポリエチレングリコール)またはグリセリンを容量比4:6〜8:2で混和したガラスエッチング組成物およびそのガラスエッチング組成物にゲル化剤(0〜15w/v%)を加えたガラスエッチング組成物を基に説明するが本発明はこれに限定されるものではない。
【0007】
【実施例1】
フッ化アンモニウムまたはフッ化水素アンモニウムを20w/v%および硫酸を15v/v%含む水溶液と水混和性有機溶媒としてプロピレングリコール、グリセリンまたはポリエチレングリコール200のいずれかを容量比7:3で混和したガラスエッチング組成物を調整した。
かかるガラスエッチング組成物を用いて次のように表面加工を行う。すなわち、被加工基材として、サンドブラスト加工が施されたサイズが縦50mm×横50mm×厚さ5mmの平面ガラスを用いた。このガラス板を水道水で洗い、水を拭き取り上記のガラスエッチング組成物を筆で塗布した後60分間放置する。ガラス板を再び水道水で洗うと、ガラス表面が半透明となったガラス板が得られた。フッ化アンモニウムとプロピレングリコールまたはポリエチレングリコール200との組み合せでは沈殿が生じたが、フッ化水素アンモニウムでは沈殿は生じなかった。しかしながら、フッ化アンモニウムとポリエチレングリコール200との混合液で表面加工を行ったガラス板の透明度が1番高かった。
【0008】
【実施例2】
フッ化アンモニウムを10〜20w/v%および硫酸、塩酸または両者の混合物を5〜20v/v%を含む水溶液とポリエチレングリコール200を容量比4:6〜8:2で混和したガラスエッチング組成物を調整した。
かかるガラスエッチング組成物を用いて次のように表面加工を行う。すなわち、被加工基材として、サンドブラスト加工が施されたサイズが縦50mm×横50mm×厚さ5mmの平面ガラスを用いた。このガラス板を水道水で洗い、水を拭き取り上記のガラスエッチング組成物を筆で塗布した後60分間放置する。ガラス板を再び水道水で洗うと、ガラス表面が半透明となったガラス板が得られた。フッ化アンモニウムの濃度と硫酸および塩酸の濃度に依存して透明度は増加したが、フッ化アンモニウムと硫酸の組み合せの方がよりガラス表面に艶が生じた。フッ化アンモニウムの溶解度は、硫酸の濃度に依存して増加したが、塩酸の濃度が15v/v%以上になるとフッ化アンモニウムの沈殿が生じた。また、ポリエチレングリコール200の容量が30〜50の時がムラがなく透明性も優れていた。
【0009】
【実施例3】
フッ化アンモニウムを10〜20w/v%、フッ化水素アンモニウムを10〜20w/v%および硫酸を15〜25v/v%含む水溶液とポリエチレングリコール200を容量比7:3で混和したガラスエッチング組成物を調整した。
かかるガラスエッチング組成物を用いて次のように表面加工を行う。すなわち、被加工基材として、サンドブラスト加工が施されたサイズが縦50mm×横50mm×厚さ5mmの平面ガラスを用いた。このガラス板を水道水で洗い、水を拭き取り上記のガラスエッチング組成物を筆で塗布した後30分間放置する。ガラス板を再び水道水で洗うと、ガラス表面が半透明となったガラス板が得られた。フッ化アンモニウムとフッ化水素アンモニウムの組み合わせでは、フッ化アンモニウムの濃度が高い程透明度は増加した。硫酸の濃度が増加しても余り透明度は増加しなかった。
【0010】
【実施例4】
フッ化アンモニウムを30w/v%、硫酸を10〜25v/v%およびフッ化水素酸を0〜15v/v%含む水溶液とポリエチレングリコール200を容量比5:5〜7:3で混和したガラスエッチング組成物を調整した。
かかるガラスエッチング組成物を用いて次のように表面加工を行う。すなわち、被加工基材として、サンドブラスト加工が施されたサイズが縦50mm×横50mm×厚さ5mmの平面ガラスを用いた。このガラス板を水道水で洗い、水を拭き取り上記のガラスエッチング組成物を筆で塗布した後30分間放置する。ガラス板を再び水道水で洗うと、ガラス表面が半透明となったガラス板が得られた。硫酸およびフッ化水素酸の濃度の組み合わせにより色々な透明度をもつガラス板が得られたが、硫酸の濃度が15v/v%およびフッ化水素酸の濃度が10v/v%を超えると透明度は余り増加しなくなった。ポリエチレングリコール200の容量が増加するとフッ化アンモニウムの沈殿が生じやすくなった。
【0011】
【実施例5】
フッ化アンモニウムを30w/v%、硫酸を15v/v%およびフッ化水素酸を10v/v%含む水溶液とポリエチレングリコール200を容量比5:5〜7:3で混和したガラスエッチング組成物を調整した。
かかるガラスエッチング組成物を用いて次のように表面加工を行う。すなわち、被加工基材として、サンドブラスト加工が施されたサイズが縦50mm×横50mm×厚さ5mmの平面ガラスを用いた。このガラス板を水道水で洗い、水を拭き取り上記のガラスエッチング組成物を筆で塗布した後15〜60分間放置する。ガラス板を再び水道水で洗うと、ガラス表面が半透明となったガラス板が得られた。ガラスエッチング組成物を塗布後の放置時間の長さに依存して透明度は増加するが、15分間の放置で所望の透明度を持つガラス板が得られた。
【0012】
【実施例6】
フッ化アンモニウムを30w/v%、硫酸を15v/v%およびフッ化水素酸を10v/v%および界面活性剤としてポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、リグニンスルホン酸カルシウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムのいずれか1個またはそのいずれかの混合物を0〜5v/v%またはw/v%を含む水溶液とポリエチレングリコール200を容量比7:3で混和したガラスエッチング組成物を調整した。
かかるガラスエッチング組成物を用いて次のように表面加工を行う。すなわち、被加工基材として、サンドブラスト加工が施されたサイズが縦50mm×横50mm×厚さ5mmの平面ガラスを用いた。このガラス板を水道水で洗い、水を拭き取り上記のガラスエッチング組成物を筆で塗布した後15分間放置する。ガラス板を再び水道水で洗うと、ガラス表面が半透明となったガラス板が得られた。上記の界面活性剤は、ガラス板の透明度には余り影響は与えないが、ガラスエッチング組成物がガラス表面へ均一に付着するのを助長した。他の界面活性剤を用いても程度の違いはあるが同様の結果が得られる。
【0013】
【実施例7】
フッ化アンモニウムを25w/v%、硫酸を15v/v%およびフッ化水素酸を5v/v%およびショ糖を0〜5w/v%を含む水溶液とポリエチレングリコール200を容量比7:3で混和したガラスエッチング組成物を調整した。
かかるガラスエッチング組成物を用いて次のように表面加工を行う。すなわち、被加工基材として、サンドブラスト加工が施されたサイズが縦50mm×横50mm×厚さ5mmの平面ガラスを用いた。このガラス板を水道水で洗い、水を拭き取り上記のガラスエッチング組成物を筆で塗布した後15分間放置する。ガラス板を再び水道水で洗うと、ガラス表面が半透明となったガラス板が得られた。ショ糖を加えてもガラス板の透明度には余り影響は与えなかった。
【0014】
【実施例8】
フッ化アンモニウムを10〜20w/v%、硫酸、塩酸または両者の混合物を5〜20v/v%含む水溶液とポリエチレングリコール200を容量比4:6〜8:2で混和したガラスエッチング組成物を調整した。この溶液の全量に対して5〜15w/v%のアラビアガムまたはトラガントガムを加えて撹袢し、均一なゲル状のガラスエッチング組成物を調整した。
かかるガラスエッチング組成物を用いて次のように表面加工を行う。すなわち、被加工基材として、サンドブラスト加工が施されたサイズが縦50mm×横50mm×厚さ5mmの平面ガラスおよびサイズが外径50mm×高さ90mm×厚さ1mmのガラスコップを用いた。このガラス板を水道水で洗い、水を拭き取り上記のガラスエッチング組成物を筆で塗布した後15分間放置する。ガラス板を再び水道水で洗うと、ガラス表面が半透明となったガラス板が得られた。アラビアガムやトラガントガムの添加量の増加に従いガラスエッチング組成物の流動性は低下し、均一なゲル状を呈し、ガラスコップのような曲面のガラスにも応用できた。また、アラビアガムよりトラガントガムを添加したガラスエッチング組成物で処理したガラスの方が透明性にムラがなかった。
【0015】
【実施例9】
フッ化アンモニウムを10〜20w/v%、硫酸、塩酸または両者の混合物を5〜20v/v%含む水溶液とポリエチレングリコール200またはプロピレングリコールを容量比4:6〜8:2で混和したガラスエッチング組成物を調整した。この溶液の全量に対して1〜10w/v%のヒドロキシプロピルセルロース(平均粘度が150〜400mps、2%溶液、20℃)を加えて撹袢し、均一なゲル状のガラスエッチング組成物を調整した。
かかるガラスエッチング組成物を用いて次のように表面加工を行う。すなわち、被加工基材として、サンドブラスト加工が施されたサイズが縦50mm×横50mm×厚さ5mmの平面ガラスおよびサイズが外径50mm×高さ90mm×厚さ1mmのガラスコップを用いた。このガラス板を水道水で洗い、水を拭き取り上記のガラスエッチング組成物を筆で塗布した後15分間放置する。ガラス板を再び水道水で洗うと、ガラス表面が半透明となったガラス板が得られた。フッ化アンモニウムと硫酸の組み合せでは余りゲル化しなかった。フッ化アンモニウムと塩酸との組み合せでも塩酸の濃度が高くなると余りゲル化しなかった。
【0016】
【実施例10】
フッ化アンモニウムを10〜30w/v%、硫酸を5〜20v/v%およびフッ化水素酸を0〜10v/v%含む水溶液とポリエチレングリコール200を容量比5:5〜7:3で混和したガラスエッチング組成物を調整した。この溶液の全量に対して5〜15w/v%のトラガントガムを加えて撹袢し、均一なゲル状のガラスエッチング組成物を調整した。
かかるガラスエッチング組成物を用いて次のように表面加工を行う。すなわち、被加工基材として、サンドブラスト加工が施されたサイズが縦50mm×横50mm×厚さ5mmの平面ガラスおよびサイズが外径50mm×高さ90mm×厚さ1mmのガラスコップを用いた。このガラス板を水道水で洗い、水を拭き取り上記のガラスエッチング組成物を筆で塗布した後15分間放置する。ガラス板を再び水道水で洗うと、ガラス表面が半透明となったガラス板が得られた。フッ化アンモニウム、硫酸およびフッ化水素酸の濃度の組み合わせにより色々な透明度をもつガラス板が得られた。トラガントガムの添加量の増加に従いガラスエッチング組成物の流動性は低下し、均一なゲル状を呈し、ガラスコップのような曲面のガラスにも応用できた。
【0017】
【実施例11】
フッ化アンモニウムを30w/v%、硫酸を15v/v%およびフッ化水素酸を10v/v%および色素としてブロムチモールブルーを0.5w/v%加えて黄色に着色した水溶液とポリエチレングリコール200を容量比〜7:3で混和したガラスエッチング組成物を調整した。
このガラスエッチング組成物に10w/v%の炭酸ナトリウム溶液を溶液の色が青色に変化するまで加える。この時の溶液のpHは6.5〜8を示しこのガラスエッチング組成物の中和が確認された。
【0018】
【実施例12】
フッ化アンモニウムを30w/v%、硫酸を15v/v%およびフッ化水素酸を10v/v%を含む水溶液とポリエチレングリコール200を容量比〜7:3で混和したガラスエッチング組成物を調整した。
このガラスエッチング組成物を5w/v%の水酸化ナトリウム溶液が1L入っているあらかじめ目盛りが打ってある容器に目盛りまで加える。この時の溶液のpHは6.5〜8を示しこのガラスエッチング組成物の中和が確認された。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したようにサンドブラスト加工が施されたガラス製品の表面加工法で構成されているので、以下にその効果について記載する。
【0020】
本発明の表面加工に用いるガラスエッチング組成物に水混和性有機溶媒を加えることにより、ガラス表面に対するぬれが促進され接触効率が増大することによりガラスエッチング組成物がガラス表面に均一に付着してエッチングが行われるため、形成されるピットの大きさが均一化されると共にピット自体が細かくなり非常に微細な凹凸が形成される。また、水混和性有機溶媒はガラスとフッ化水素酸との反応により生成される水に難溶性もしくは不溶性のフッ化カルシウムやケイフッ化ナトリウムが、部分的にガラス表面を覆ってエッチングを阻害するのを防ぐ効果がある。従って、極めて少量のフッ化水素酸や硫酸の使用で手触りが良く、半透明で適度な光沢と艶があり、優雅で気品のある加工面を持つガラス製品を得ることができた。
【0021】
本発明の表面加工に用いるガラスエッチング組成物中のフッ化アンモニウムは、ガラスとフッ化水素酸との反応生成物を分解し、フッ化水素酸を再生するため、フッ化水素酸や硫酸の使用量を大幅に減らすことができた。従って、本発明のガラスエッチング組成物中で最も透明性に優れかつフッ化水素酸や硫酸の濃度が高いガラスエッチング組成物においても、フッ化水素酸および硫酸の濃度はそれぞれ5〜7v/v%および10〜14v/v%で、従来法のフッ化水素酸や硫酸の使用量の1/3から1/4であり、人体への危険性および環境汚染の問題を大幅に低減できた。
【0022】
本発明のガラスエッチング組成物による表面加工は室温でさしつかえなくそのエッチング速度は緩和であるため、例えば分単位で、10分、30分、60分とエッチング時間を変化させることにより透明性を変化させることができる効果を有する。
【0023】
本発明のガラスエッチング組成物中のフッ化物たとえばフッ化アンモニウム、フッ化水素酸、硫酸の濃度を変化させ、あるいは水溶液と水混和性有機溶媒たとえばポリエチレングリコール200の割合を変化させることにより透明性を変化させることができる。また、水混和性有機溶媒の種類を変えることによっても透明性を変化させることができる。さらにゲル化剤を加えることにより、本発明のガラスエッチング組成物に適度な粘性を与えて平面や曲面および管状その他任意形状のガラス製品の表面加工を容易にすることができる。界面活性剤は、界面張力の低下作用を通してぬれを助長しガラスエッチング組成物がガラス表面に均一に付着するのを助長する効果がある。
【0024】
本発明のガラスエッチング組成物によるサンドブラスト加工を施されたガラス製品の表面加工に際しては、特別な前処理および後処理の必要がない。
【0025】
本発明のガラスエッチング組成物は、温度や湿度および紫外線に対する高い耐候性を有しているため、繰り返し使用ができる。
【0026】
本発明によれば、ショ糖はガラスエッチング組成物の安定性に寄与する効果がある。
【0027】
本発明によれば、ガラスエッチング組成物に色素を加えて着色するため、視覚的にも安全性を高めると共に消石灰等を含むアルカリ溶液で中和して廃棄する際の目安とすることができる効果がある。
【0028】
本発明によれば、マスキング法により遮蔽して本発明のガラスエッチング組成物に浸漬あるいは本発明のガラスエッチング組成物を筆や刷毛およびヘラ等で塗布してエッチングしその後洗浄するために、簡単な作業で工芸的にも高度な製品とすることができる効果がある。
【0029】
本発明によれば、ガラスエッチング組成物でガラス表面をエッチングした後、ガラス表面に付着したフッ化物を主体としたガラスエッチング組成物の洗浄が水で簡便にかつ確実に行いうる効果を有する。
【0030】
本発明のガラスエッチング組成物は、ガラス表面へのサンドブラスト加工後の表面加工だけでなくブラウン管パネルや半導体基盤の表面および金属の洗浄およびエッチング加工にも応用できる。

Claims (9)

  1. フッ化アンモニウム、フッ化水素アンモニウム、又は両者の混合物から選ばれるいずれか1つのフッ化物を5〜40重量/容量%(以下w/v%とする)含有し、且つ、塩酸、硝酸、硫酸、フッ化水素酸、又はこれらの混合物から選ばれるいずれか1つの酸を5〜50容量/容量%(以下v/v%とする)含有する水溶液と、水混和性有機溶媒と、を容量比4:6〜8:2で混和してなるガラスエッチング組成物を用いてサンドブラスト加工が施されたガラス表面をエッチング処理し、粗面化された表面を微細かつ滑らかな凹凸を有する表面に仕上げることを特徴とする表面加工法。
  2. 前記水混和性有機溶媒は、グリセリンやメチルグリコール、エチルグリコール、メチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジメチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリメチレングリコール、ポリエチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、1,2−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2,3−プロパントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、ソルビトールから選ばれる少なくともいずれか1つの化合物であることを特徴とする請求項1に記載の表面加工法。
  3. 前記ガラスエッチング組成物にゲル化剤を添加することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表面加工法。
  4. 前記ゲル化剤は、アラビアガム、ローカストビーンガム、ビーンガム、トラガントガム、キサンタンガム、グアーガム、カラヤガム、ヴェランガム、ラムザンガム、ジェランガム、発酵ガム、ベントナイト、天然ヘクトライト、合成ヘクトライト、天然スメクタイト、シリカゲル、ガラス微粉、酸化アルミナ、合成スメクタイト、膠、澱粉、ペクチン酸、ゼラチン、ガラクトマンナン、寒天、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ニトロセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸塩、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセテート、アクリル酸エステル系重合体、イソブチルマレイン酸共重合体、アクリル酸/メタクリル酸共重合体、アクリル酸/マレイン酸共重合体、合成水溶性セルロース、アルギン酸ナトリウムから選ばれる少なくともいずれか1つの化合物であることを特徴とする請求項3に記載の表面加工法。
  5. 前記ガラスエッチング組成物に界面活性剤を添加することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の表面加工法。
  6. 前記界面活性剤は、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リグニンスルホン酸カルシウム、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアセチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ソルビタンラウレート、ソルビタンパルミテート、ソルビタンオレエート、ソルビタンステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ジメチルアルキルベタイン、アルキルグリシン、アミドベタイン、イミダゾリン、パーフルオロアルキルアミノスルホン酸塩、パーフルオロアルキルベタイン、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、テトラデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ジオレイルジメチルアンモニウムクロライド、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、オクタデシルアミン酢酸塩、テトラデシルアミン酢酸塩、パーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキル第4級アンモニウム塩から選ばれる少なくともいずれか1つの化合物であることを特徴とする請求項5に記載の表面加工法。
  7. 前記ガラスエッチング組成物にショ糖を添加することを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載の表面加工法。
  8. 前記ガラスエッチング組成物に色素を加えて着色することを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載の表面加工法。
  9. 前記ガラスエッチング組成物に浸漬するか、あるいは筆や刷毛およびヘラを用いて塗布することによりサンドブラスト加工が施されたガラス表面にエッチングを行うことを特徴とする請求項1〜8いずれか1項に記載の表面加工法。
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