JP4518697B2 - 警備システム、及び警備装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、機械警備システムに関し、特に、機械警備システムに使用する警備システム用操作器及び警備装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
機械警備システムにおいては、扉、窓の開閉などを検出するマグネットセンサ、或いは人体から放射される赤外線を検出する赤外線センサなどの侵入センサを警備対象領域へ適宜配置する。警備セット状態にある警備対象領域へ賊が侵入すると侵入センサがこれを検出し、侵入検出信号をコントローラ(警備装置)に送出する。コントローラは、遠隔地にある警備センタに侵入異常を通報する。警備センタでは、警備対象領域への警備員の派遣などの必要な措置をとる。
【0003】
機械警備システム、特に、一般家庭用の警備システムでは、侵入センサとコントローラとの間で、無線通信を行う無線式警備システムが広く利用されている。有線式警備システムでは、侵入センサをコントローラに接続するための配線を引き回したり、配線を通すために壁に孔を開けたりするなど、設置作業の手間或いは美観上の問題が発生する。無線式警備システムは、これらの問題を解決するために採用される。
【0004】
無線式警備システムにおいては、侵入センサは、窓、扉、天井の周辺に設置されるので、使用環境の制約により、電源として電池を使用する。したがって、電池寿命を延ばす必要があり、省電力化のため、侵入センサは侵入検出信号をコントローラへ送信するだけで、コントローラからの信号の受信は行わないという単方向通信を基本としている。
【0005】
また、従来の機械警備システムでは、警備対象領域の警備状態を警戒状態にする警備セット操作、及び警戒解除状態にする警備解除操作は、操作資格のある利用者がコントローラにて、カード操作をすることにより行う。
警備セットをする際は、利用者は、コントローラにて警備セット操作を行った後、玄関などの出入り口(最終退出口)から退出する。したがって、利用者が最終退出口まで移動する間、侵入センサが利用者を侵入者として検出しないようにする必要がある。このため、コントローラは、カード操作がされると、所定のディレータイマを起動させ、このタイマが動作中は侵入検出を無効にして、誤検出をしないようにする。
【0006】
警備解除をする際は、利用者は、最終退出口から警備対象領域に入り、コントローラまで移動をして、警備解除操作を行う。利用者が最終退出口からコントローラまで移動する間、侵入センサが侵入検出を行わないようにする必要がある。このため、最終退出口に設置したセンサにより扉が開いたことを検出して、コントローラへ扉開検出信号を送出する。コントローラは、この信号を受信すると、所定のディレータイマを起動させ、このタイマが起動中は侵入検出を無効にして、誤検出をしないようにする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の警備セット操作及び警備解除操作をする際、利用者は、ディレータイマの動作中に、コントローラと最終退出口との間を移動及び操作を行わなければならない。したがって、利用者が多くの荷物を持っていたり、ブーツなど脱ぎにくい靴を履いていたりする場合でも、急いで移動及び操作を行わなければならないという問題がある。
【0008】
これに対して利用者の使い勝手を良くするには、警備セット操作及び警備解除操作を行う警備システム用操作器を別途設け、最終退出口の近くに設置することが考えられる。この場合、警備システム用操作器は、前述のように、設置作業の手間或いは美観上の問題から、コントローラとの間で無線にて通信を行う無線式とし、かつ、電源を電池とする必要がある。
【0009】
しかしながら、無線式の警備システム用操作器を採用した場合、操作資格のある利用者がこの操作器を使って警備解除操作を行っているときに、無線信号を外から傍受されるおそれがあった。傍受をした者は、利用者が警備セットをして外出している間に、傍受した偽の警備解除信号をコントローラに対して送信することにより警備対象領域を警備解除状態にする。これにより、賊は、警備対象領域に容易に侵入することができることになる。また、警備システム用操作器は、電源を電池とするので、省電力モードでの動作とする必要がある。
【0010】
本発明は、利用者の利便性を向上させると共に、警備上の問題点を解決した警備装置及び警備システム用操作器を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するためになされたものである。
本発明の警備システムは、警備モードが警備セットモード又は警備解除モードに変更される警備装置と、この警備装置に対して、前記警備モードを変更するための警備モード変更要求信号を送信する警備システム用操作器とからなる。
【0012】
本発明の警備システム用操作器は、電池を電源とする電源部と、警備装置との間で送受信を行う送受信部と、利用者が操作する操作部と、前記操作部の操作に応じて、送信ごとに規則性を持って変化するフレーム番号を含む警備モード変更要求信号を生成し、この警備モード変更要求信号を前記送受信部から前記警備装置に対して送信し、前記要求信号の送信後、所定時間内に前記警備装置から確認信号を受信した場合は、前記送受信部から前記警備装置に対して応答信号を送信する制御を行う制御部とを具備する。
【0013】
本発明の警備装置は、警備モードを警備セットモードと警備解除モードとに切り換えて警備を行う警備装置であって、警備システム用操作器との間で送受信を行う送受信部と、前記送受信部にて受信した警備モード変更要求信号のフレーム番号を記憶する記憶部と、前記警備モード変更要求信号を受信すると、前記記憶部に記憶したフレーム番号と前記要求信号に含まれるフレーム番号とに基づいて、前記要求信号の正当性を判定し、OKの場合は警備モードを変更し、NGの場合は前記警備システム用操作部に対して前記送受信部から確認信号を送信し、前記警備システム用操作器から応答信号を受信したときは警備モードを変更し、受信しないときは警備モードを変更しない制御を行う制御部とを具備する。
【0014】
利用者は、警備モードを警備セット状態から警備解除状態へ、又は、警備解除状態から警備セット状態へ変更しようとするとき、警備システム用操作器の操作部において、警備モード変更の操作を行う。すると、警備システム用操作器は、フレーム番号を含む警備モード変更要求信号を、前記送受信部から前記警備装置に対して送信する。
【0015】
前記フレーム番号は、例えば、送信の都度1ずつ増加する数値をとる。警備装置は、フレーム番号の連続性を判定し、OKであれば、警備モードを変更する。NGであれば、該当の警備システム用操作器に対して、確認信号を送信する。警備システム用操作器は、警備モード変更要求信号を送信後、所定時間内に確認信号を受信すれば、応答信号を送信する。応答信号を受信すると、警備装置は、警備モードを変更する。
【0016】
これにより、電波障害や機器交換等の原因で操作器のフレーム番号と警備装置が記憶しているフレーム番号の対応関係が乱れていた場合でも、利用者の操作どおりの警備モードの変更が行われる。
もし、警備モード変更要求信号を傍受した者が、その要求信号を警備装置に送信した場合は、その要求信号に含まれるフレーム番号と警備装置が記憶しているフレーム番号には、連続性がなくなるので、警備装置は警備モードを変更せずに、警備システム用操作器に確認信号を送信する。この場合、警備システム用操作器は、その前に要求信号を送信していないため、受信待機状態になく、応答信号を送信しないので、警備装置が警備モードを変更することはない。
【0017】
本発明によれば、要求信号の傍受にも対抗できるので、警備システム用操作器を無線式とすることができる。したがって、本発明の警備システム用操作器は、警備装置と離れて、最終退出口の近くに配置することができる。これにより、利用者の利便性が向上する。また、警備システム用操作器は、警備モード変更時に動作をするだけであるので、消費電力を低く抑え、電池の寿命を長くすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図を用いて説明する。
図1は、本発明の警備システム用操作器と警備装置を使用した警備システムの全体構成図である。
家屋などの警備対象領域1に、コントローラ(警備装置)10、有線式のセンサ2、無線式のセンサ3が配置される。センサ2、3としては、侵入センサ、ガス漏れセンサ、火災センサ等が使用される。最終退出口4の近くに警備システム用操作器30が配置される。この警備システム用操作器30は、警備モードをセット又は解除に変更する操作を行うためのセット解除操作器である(以下、警備システム用操作器30を操作器30という。)。操作器30は、無線によりコントローラ10との間で信号の送受信をする。
【0019】
コントローラ10は、電話回線、専用回線などの通信回線5を介して警備センタ6と送受信を行う。警備センタ6には、複数の警備対象領域1に配置されたコントローラ10が接続される。
警備対象領域1に人がいるときは、コントローラ10は警備解除モードに設定されている。このとき侵入センサ2、3が人を検出しても、コントローラ10は異常検出を無効とする。また、警備センタ6への通報は行わない。警備対象領域1から最後に退出する利用者は、操作器30でカード操作をする。操作器30は、カードの認証を行い、正しいカードであれば、警備モード変更要求信号をコントローラ10に送信する。コントローラ10は、警備モード変更要求信号を受信すると、警備解除モードを警備セットモードに変更する。
【0020】
警備セットモード中に賊が警備対象領域1に侵入すると、侵入センサ2、3はこれを検出し、コントローラ10に侵入検出信号を送信する。コントローラ10は、侵入検出信号を受信すると、警備センタ6に通報をする。警備センタ6では、侵入異常が発生した警備対象領域1に警備員を派遣するなどの必要な措置をとる。また、火災、ガス漏れが発生したときも、コントローラ10は警備センタ6に通報をする。
【0021】
図2を用いてコントローラ10の構成を説明する。
コントローラ10は、CPUからなる制御部11を有し、制御部11は、有線式センサ2と接続される有線センサインターフェース12と、無線式センサ3からの信号を受信する通信部13が接続される。警備センタ6に異常を通報するための通報部14が接続される。操作部15、表示部16、記憶部17、計時部18が接続される。コントローラ10の各部に電力を供給する電源部19が設けられる。この電源部19は、交流の商用電源を整流して直流電源を得る。
【0022】
図3を用いて、記憶部17のデータ構造を説明する。
コントローラ10は、センサ2、3及び操作器30から信号を受信すると、受信信号から機器アドレス及びフレーム番号を抽出する。機器アドレスは、各センサ2、3、各操作器30に固有の値が設定されている。フレーム番号は、操作器30ごとに設定されており、操作器30から信号を送信する度に1ずつ値が増加する。記憶部17には、信号受信の度に、機器アドレス、フレーム番号、受信時刻、受信したデータの内容を記憶蓄積していく。
【0023】
ここでは、異なる機器アドレスを混在させて記憶させているが、予め機器アドレス別に記憶させてもよい。
図4を用いて操作器30の構成を説明する。
操作器30は、CPUからなる制御部31を有し、制御部31は、コントローラ10へ信号を送信する送信部32と、コントローラ10からの信号を受信する受信部33が接続される。各操作器30に固有のアドレスを設定するアドレス設定部34が接続される。この設定部34は、ディップスイッチなどにより構成される。
【0024】
制御部31には、更に、利用者が警備モード変更時にカード操作する操作部35が接続される。この操作部35は、カード読取り装置により構成されるが、操作ボタンなどにより構成することも可能である。表示部36、照合部37、計時部38が接続される。表示部36は、「セット」「解除」という表示のそれぞれに緑と赤の2つのLEDが設けられる。
【0025】
操作器30の各部に電力を供給する電源部39が設けられる。この電源部39は、電池を電源とする。
図5、図6のタイムチャートを用いて、警備モード変更操作時の、操作器30とコントローラ10との通信フローを説明する。
図5は、操作器30で正規な操作がされた場合のフローを示す。
【0026】
警備モードが警備セット状態であるとき、操作資格のある利用者により操作器30でカード操作が行われると、カードの照合が行われる(S1)。ここではOKとなるので、フレーム番号の加算がされ(S2)、フレーム番号を含む警備モード変更要求信号がコントローラ10に送信される(S3)。そして、所定時間、受信待機状態とする(S4)。
【0027】
コントローラ10では、受信した要求信号について、機器アドレスの照合とフレーム番号の連続性の判定を行う(S5)。フレーム番号の連続性の判定は次のように行われる。記憶部17(図4)には、受信した要求信号に含まれる機器アドレスに該当する前回受信したときのフレーム番号(n)が記憶されている。したがって、今回受信したフレーム番号が(n+1)であれば、連続性ありとしてOKとする。S5では、いずれもOKとなるので、警備モードを警備解除モードに変更する(S6)。そして、機器アドレスを用いて、該当の操作器30に状態(警備解除状態)の通知を行う(S7)。
【0028】
操作器10は、待機時間内に状態通知を受信すると、表示部36に警備解除の表示をする。
警備モードが警備解除状態であるとき、操作資格のある利用者により操作器30でカード操作が行われると、カードの照合が行われ(S11)、フレーム番号の加算がされ(S12)、警備モード変更要求信号がコントローラ10に送信される(S13)。そして、所定時間、受信待機状態とする(S14)。
【0029】
コントローラ10では、上記の警備セットモードへの移行と同様に、機器アドレスの照合、フレーム番号連続性の判定を行う(S15)。いずれもOKになるので、警備モードを警備セットモードに変更し(S16)、操作器30に状態(警備セットモード)の通知を行う(S17)。
操作器30は、待機時間内に状態通知を受信すると、表示部36に警備セットの表示をする。
【0030】
操作器30で正規に警備モード変更の操作がされた場合でも、コントローラ10でのフレーム番号の照合でNGとなる場合がある。この場合も、警備セットモードにおいて、操作器30でカード操作が行われ、カードの照合(S21)、フレーム番号の加算(S22)がされ、上記の例と同様に、警備モード変更要求信号の送信(S23)と、受信待機状態の設定(S24)がされる。
【0031】
コントローラ10で、機器アドレスとフレーム番号についての照合を行うが、以前に電波障害等の原因で操作器30からの信号を受信していなかった場合がありえる。この場合、コントローラ10が前回受信したときのフレーム番号(n)で、受信しなかったときのフレーム番号が(n+1)で、今回受信したフレーム番号が(n+2)だとすると、前回受信したときのフレーム番号(n)と今回受信したフレーム番号(n+2)との間に連続性が無くなる。したがって、フレーム番号の照合がNGとなる(S25)。
【0032】
この場合、コントローラ10では、警備モードの変更はせずに、操作器30に対して確認要求信号を送信し(S26)、応答信号を待つ(S27)。
操作器30は、受信待機状態の間に確認信号を受信すると、応答信号を送信して(S28)、更に所定時間、応答信号待ち状態とする(S29)。
コントローラ10は、応答信号待ちの間に応答信号を受信すると、警備モードを警備解除モードに変更する(S30)。操作器30に状態(警備解除モード)の通知を行う(S31)。
【0033】
図6は、不正なアクセスがコントローラ10に対してなされた場合のフローを示す。
以前に操作資格のある利用者が警備モード変更の操作をしたとき、それを傍受した者が、傍受した要求信号をコントローラ10に送信して警備解除モードにしようとする場合を例として説明する。正規な操作器30でない他の送信元から警備モード変更要求信号が送信される(S41)と、コントローラ10では、機器アドレスの照合についてはOKとなるが、フレーム番号の照合でNGとなる(S42)。
【0034】
傍受時に獲得した要求信号に含まれるフレーム番号(n)に対して、コントローラ10の記憶部17には、それ以上の値のフレーム番号(n,n+1,n+2…)が記憶されていく。したがって、不正な要求信号のフレーム番号の値がコントローラ10が記憶している値より1だけ大きくなることがないので、フレーム番号の連続性がなくなる。これにより、不正なアクセスが排除される。
【0035】
フレーム番号の照合がNGの場合、コントローラ10は、前述の例と同様に、操作器30に確認要求信号を送信し(S43)、所定時間、応答信号待ち状態とする(S44)。このとき、操作器30は受信待機状態になっていないので応答信号を返送せず、コントローラ10では応答信号を受信しないまま所定時間が終了する(S45)。したがって、コントローラ10は、警備モードの変更は行わずに、警備センタ6に、異常な警備モード変更の要求があったことを通報する(S46)。
【0036】
以上説明したように、本例によれば、操作資格のある利用者による正規な操作があった場合は、フレーム番号の照合により、要求どおりの警備モードの変更がされる。このとき、何らかの原因で操作器30とコントローラ10との間でフレーム番号の関係が乱れた場合であっても、要求どおりの警備モードの変更がされる。一方、操作器30とコントローラ10の間の通信を傍受して不正なアクセスがあったとしても、警備モードの変更は行われない。したがって、操作器30を無線式とすることができ、操作器30の設置場所の自由度が大きくなる。
【0037】
図7、図8を用いて、上記のフローを実現するためのコントローラ10と操作器30の動作を説明する。
図7は、コントローラ10の動作を示す。
コントローラ10は、操作器30又はセンサ2、3から信号を受信すると図示の処理を開始する。
【0038】
受信信号に含まれる機器アドレスの一致を判定する(S51)。なお、機器アドレスの一致だけでなく、警備対象領域ごとのアドレス、機器種別(侵入センサ、ガス漏れセンサ、火災センサ、操作器)の一致の判定を加えることもできる。ここで、機器アドレスがあらかじめ登録してあるものと一致しない場合は、処理を終了する。一致をすればS52へ進む。
【0039】
S52では、信号が、警備モード変更要求信号であるか否かを判定する。ここで、要求信号以外であれば、その信号に対する処理へ進み、要求信号であればS53へ進む。要求信号以外の信号としては、機器異常信号、ヘルシー信号などがある。
S53では、フレーム番号の比較演算を行い、フレーム番号に連続性があるか否かを判定する(S54)。ここでは、既に説明したように、受信信号に含まれるフレーム番号と記憶部17に記憶したフレーム番号とを比較する。記憶部17には、図3に示したように、受信した信号の履歴が記憶されている。該当の操作器30の直前のフレーム番号より受信フレーム番号が1だけ大きければ連続性ありと判定してS55へ進み、無ければS57へ進む。
【0040】
S55では、警備モードを、警備セットモードであれば警備解除モードに変更し、警備解除モードであれば警備セットモードに変更する。変更した状態の通知を機器アドレスが一致する該当の操作器10に送信する(S56)。この状態通知には、変更されたモード(警備セット又は警備解除)及び、操作器30での操作が有効であったか無効であったかのデータを含む。
【0041】
S54で連続性無しと判定されたときは、S57で、該当の操作器10に確認要求信号を送信し、計時部18により応答信号待ちの計時を開始する。その後、応答信号の受信があったか否かが判定され(S58)、無ければ、所定時間が経過したか否かを判定する(S59)。所定時間の経過前に応答信号を受信すれば、S55の警備モード変更処理に進む。
【0042】
S59で、応答信号を受信しないまま所定時間か経過すると、S60へ進み、警備センタ6へ通報を行う。
図8は、操作器30の処理を示す。
利用者が操作部35にカードを挿入すると、操作器30は、スリープ状態からアクティブ状態に移行して、図示の処理を開始する。
【0043】
照合部37で、カードに記憶された認証番号が、あらかじめ登録されたものと一致するか否かを判定する(S71)。ここで一致しなければ処理を終了する。
一致すれば、S72で、記憶してあるフレーム番号に1を加算し、フレーム番号を含めた警備モード変更要求信号を送信する(S73)。これにより、フレーム番号は、コントローラ10への送信ごとに値が1ずつ増加する。
【0044】
S74で、計時部18により、受信待機の計時を開始し(S74)、コントローラ10から信号を受信するのを待つ(S75、S76)。受信待機の計時が終了しても信号を受信していなければ(S76のYES)、表示部36にNG表示を行い(S77)、処理を終了する。
S75で、確認要求信号を受信したのであれば、応答信号をコントローラ10に送信し(S78)、S74で、更に、受信待機の計時を再開する。
【0045】
S75で、状態通知信号を受信したのであれば、状態通知信号に基づいて、操作が有効であったか否かが判定される(S79)。操作が有効であれば表示部36にOK表示を行い(S80)、無効であればNG表示を行う(S81)。
ここで、表示部36でのOK表示とNG表示について説明をする。
「セット」「解除」の2つのLEDをそれぞれ、操作有効時は緑、無効時は赤の2色で表示する。例えば、解除→セット移行操作の場合は、OK表示は、「セット」LEDを緑色で3秒間点滅し、NG表示は、「セット」LEDを赤色で3秒間点滅する。この点滅の後は、節電のため、LEDは消灯される。
【0046】
以上、本発明の1実施形態について説明をしたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下にその一部を例示する。
1.上記実施形態では、操作器ではフレーム番号を送信のたびに1ずつ増加させているが、一定の規則でフレーム番号が更新されるものであれば、他の更新方法を採用することができる。例えば、増加させる代わりに減少をさせても良い。また、加減する数値も1に限るものではない。
【0047】
2.不正に警備セット状態から警備解除状態へ変更されると、警備センタ6ではこの不正行為及び侵入異常を検知できず対処ができない。したがって、不正アクセスによる警備セット状態への変更は極力避けなければならない。しかしながら、不正に警備解除モードから警備セットモードへ変更された場合は、領域内にいる人を侵入センサが誤検出をすることになるが、これに対しては警備センタ6により対処が可能である。したがって、コントローラ10では、警備解除モードへの変更の場合はフレーム番号の連続性の判定を行うが、警備セット状態への変更の場合はフレーム番号の連続性の判定を省略するというようにしても良い。
【0048】
3.上記実施形態では、操作器30は警備モードを記憶していない。したがって、コントローラ10へは、警備モード変更のみを要求している。これに対し、操作器30にて警備モードを記憶しておき、その警備モードに合わせて、警備セット要求信号又は警備解除要求信号を送信するようにしても良い。この場合、上記1で説明したように、コントローラ10では、警備解除要求信号を受信した場合にのみ、フレーム番号の連続性を判定するようにしても良い。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、利用者の利便性を向上させると共に、警備上の問題点を解決した警備装置及び警備システム用操作器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した警備システムの全体構成図である。
【図2】図1のコントローラの構成を示す図である。
【図3】図1のコントローラの記憶部のデータ構造を示す図である。
【図4】図1の操作器(セット解除操作器)の構成を示す図である。
【図5】本発明の警備モード変更操作時の通信フローを示す図(その1)である。
【図6】本発明の警備モード変更操作時の通信フローを示す図(その2)である。
【図7】図2のコントローラの処理を示すフローチャート。
【図8】図4の操作器の処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…警備対象領域
2…有線式センサ
3…無線式センサ
4…最終退出口
5…通信回線
6…警備センタ
10…コントローラ
11…制御部
12…有線センサインターフェース
13…通信部
14…通報部
15…操作部
16…表示部
17…記憶部
18…計時部
19…電源部
30…操作器、警備システム用操作器、セット解除操作器
31…制御部
32…送信部
33…受信部
34…アドレス設定部
35…操作部
36…表示部
37…照合部
38…計時部
39…電源部
Claims (2)
- 警備モードが警備セットモード又は警備解除モードに変更される警備装置と、前記警備装置に対して、前記警備モードを変更するための警備モード変更要求信号を送信する警備システム用操作器とからなる警備システムであって、
前記警備システム用操作器は、操作部の操作に応じて、送信ごとに規則性を持って変化するフレーム番号を含む前記警備モード変更要求信号を生成し、前記警備モード変更要求信号を送受信部から前記警備装置に対して送信し、前記警備モード変更要求信号の送信後、所定時間内に前記警備装置から確認信号を受信した場合は、前記警備装置に対して応答信号を送信する制御を行い、
前記警備装置は、前記警備システム用操作器から前記警備モード変更要求信号を受信すると、記憶部に記憶したフレーム番号と前記要求信号に含まれるフレーム番号とに基づいて、前記警備モード変更要求信号の正当性を判定し、OKの場合は前記警備モードを変更し、NGの場合は前記警備システム用操作器に対して送受信部から確認信号を送信し、当該確認信号の送信から第2の所定時間が経過するまでに前記警備システム用操作器から応答信号を受信したときは前記警備モードを変更し、受信しないときは前記警備モードを変更しない制御を行う、
ことを特徴とする警備システム。 - 警備モードを警備セットモードと警備解除モードとに切り換えて警備を行う警備装置であって、
警備システム用操作器との間で送受信を行う送受信部と、
前記送受信部にて受信した警備モード変更要求信号のフレーム番号を記憶する記憶部と、
前記警備モード変更要求信号を受信すると、前記記憶部に記憶したフレーム番号と前記警備モード変更要求信号に含まれるフレーム番号とに基づいて、前記警備モード変更要求信号の正当性を判定し、OKの場合は警備モードを変更し、NGの場合は前記警備システム用操作器に対して前記送受信部から確認信号を送信し、当該確認信号の送信から所定時間が経過するまでに前記警備システム用操作器から応答信号を受信したときは前記警備モードを変更し、受信しないときは前記警備モードを変更しない制御を行う制御部と、
を具備することを特徴とする警備装置。
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JP4995218B2 (ja) * | 2009-03-30 | 2012-08-08 | 京楽産業.株式会社 | 電子機器、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム |
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- 2001-04-27 JP JP2001133506A patent/JP4518697B2/ja not_active Expired - Fee Related
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